JP2504787B2 - 熱転写記録用受像シ―トの製造方法 - Google Patents

熱転写記録用受像シ―トの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、熱転写記録用受像シートの製造方法に関
し、特に熱昇華性染料を利用した熱転写記録方式に適し
高い記録濃度が得られる受像シートの製造方法に関す
る。
「従来の技術」 近年、ビデオカメラで撮影した画像やテレビジョン、
VTR、ビデオディスク、コンピューター等の静止画像を
記録シート上に直接フルカラーで記録するシステムの開
発が進められている。なかでも、熱によって溶融、蒸
発、昇華する色材を塗布した発色用シートを記録シート
に重ね、記録信号に応じてサーマルヘッドで加熱し、記
録シート上に転移した色材のシートへの粘着、吸着、染
着によって記録像を得る方式が注目されている。
この記録方式は発色用シート上の色材を熱によって溶
融、蒸発、昇華させる方式であるため、記録シートとし
て普通紙やプラスチックフィルム等が利用できる特徴が
あるとされている。
しかし、記録シートとして普通紙やプラスチックフィ
ルム等を用いた場合には、特に染着が起こり難くなり記
録像の濃度が低下するのみならず、経時によって褪色す
る等の難点を有している。
このため、熱可塑性ポリエステル樹脂等を基材上に塗
布して、受像層を形成する方法が提案されているが、こ
の場合でも画像濃度がなお不十分であり、また、一般に
熱転写記録装置の感熱記録ヘッドの温度が200℃以上で
あるために発色用シート中のインキバインダー及び受像
層の熱可塑性樹脂が熱により軟化或いは溶融し、発色用
シートと受像シートが融着し、記録後に両者が剥離しに
くくなるという問題があった。
従来、発色用シートと受像シートの融着を防止する方
法としては、受像層に架橋性の樹脂を用いて耐熱性を改
善する方法(特開昭58−215398、58−212994)あるいは
受像層の樹脂中に顔料を添加して受像層表面を粗面化す
る方法(特開昭57−107885)などが提案された。しかし
ながら、前者の方法は受像層の樹脂が架橋により硬化す
るため、転写時の色素の染着が不良となり、記録像の濃
度が低下するという難点がある。また、後者の方法は表
面の粗面化にり発色用シートと受像体との転写時の密着
が不十分となり、記録像の濃度低下や色むらが生じ易
い、更に顔料の表面に付着した色素が後で他の紙等を汚
染する難点がある。
さらに、前記の発色用シートと受像シートとの融着を
防止する試みとして、受像層上にシリコーングリースな
どの離型剤を塗布する方法(特開昭59−165688等)、受
像層中にシリコーン系化合物などの離型剤を含有する方
法(特開昭60−34898、60−212394、61−237694等)が
提案されている。しかしながら、これらも転写された色
素が離型剤の影響を受けて記録画像が滲んだり、あるい
は画像濃度が低下するといった難点を残している。
また、受像層上に架橋耐熱剥離層を設ける方法(特開
昭62−116189等)も提案されているが、上記と同様に画
像濃度が低下する他に、工程が複雑化する難点を抱えて
いる。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明は上記の如き従来からの問題点を解消し、且つ
各種の熱転写記録方式に適し、特に熱昇華性染料を利用
する熱転写記録方式に適用した場合に熱転写記録後の発
色用シートとの剥離性に優れ且つ高濃度の記録画像が極
めて効率良く得られる受像シートの製造方法を提供する
ものである。
「問題点を解決する為の手段」 本発明は基材上に、分子量が1,000〜50,000の重合体
の片末端に電離放射線重合性基を有するマクロモノマー
と他の電離放射線硬化型樹脂を主成分とする受像層を設
けた後、該受像層に電離放射線を照射して、受像層を硬
化したことを特徴とする熱転写記録用受像シートの製造
方法である。
「作用」 本発明の構成要素の1つは、分子量が1,000〜50,000
の重合体の片末端に電離放射線重合性基を有するマクロ
モノマーであり、そのマクロモノマーのセグメントの単
位成分としては、アルキル(メタ)アクリレート、スチ
レン等の各種ビニルモノマー、オキシエチレン、ジメチ
ルシロキサン等が挙げられ、これらの重合体の片末端に
(メタ)アクリロイル基、アリル基、ジカルボキシル
基、ジヒドロキシル基等の重合性の官能基を導入したも
のであるが、重合性の官能基としては、電離放射線照射
による反応性の高い(メタ)アクリロイル基が特に好ま
しいものである。
次に、本発明で使用される他の電離放射線硬化型樹脂
は一般に分子内に電離放射線硬化性のエチレン性不飽和
二重結合を有するプレポリマーやモノマーで構成され
る。プレポリマーの具体例としては、例えば以下のよう
なものが挙げられる。
(a)脂肪族、脂環族、芳香脂肪族2〜6価の多価アル
コール及びポリアルキレングリコールのポリ(メタ)ア
クリレート; (b)脂肪族、脂環族、芳香脂肪族、芳香族2〜6価の
多価アルコールにアルキレンオキサイドを付加させた形
の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート; (c)ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルキルリン酸
エステル; (d)ポリエステルポリ(メタ)アクリレート; (e)エポキシポリ(メタ)アクリレート; (f)ポリウレタンポリ(メタ)アクリレート; (g)ポリアミドポリ(メタ)アクリレート; (h)有機(ポリ)シロキサンポリ(メタ)アクリレー
ト; (i)側鎖及び/又は末端に(メタ)アクリロイルオキ
シ基を有するビニリ系又はジエン系低重合体; (j)前記(a)〜(i)記載のオリゴエステル(メ
タ)アクリレート変性物; 等或いはアクリルアミド若しくはアクリルアミド誘導体
と、グリオキサール等の(ジ)アルデヒド類とを触媒の
存在下で反応させることによって側鎖に放射線反応性の
官能基として少なくとも (Rは水素原子またはアルキル基を示す)を導入した天
然又は合成の水溶性高分子化合物等が挙げられる。
この場合、天然の高分子化合物としては、カゼイン、
ゼラチン、デンプン系多糖類(デキストリン、可溶性デ
ンプン、α化デンプン、ブリラン等)とその誘導体、及
びセルロース誘導体〔ニトロセルロース、カルボキシメ
チルセルロース(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、エチルセ
ルロース(EC)、ヒドロキシエチルセルロース(HE
C)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)〕等が挙げ
られる。
また、合成高分子化合物としては、完全鹸化ないしは
部分鹸化のポリビニルアルコール等が挙げられる。さら
に、別の水溶性高分子として、アセトアセチル基、カル
ボキシル基、(メタ)アクリロイル基、ハロアルキル
(メタ)アクリロイル基、N−メチロールアクリルアミ
ド等から選ばれる少なくとも1種の官能基を有するポリ
ビニルアルコール等が挙げられる。
他の電離放射線硬化型樹脂を形成するモノマーの具体
例としては、例えば以下のようなものが挙げられる。
(a)エチレン性不飽和モノ又はポリカルボン酸等で代
表されるカルボキシル基含有単量体及びそれらのアルカ
リ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等のカルボン酸塩
基含有単量体; (b)エチレン性不飽和(メタ)アクリルアミド又はア
ルキル置換(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリ
ドンのようなビニルラクタム類で代表されるアミド基含
有単量体; (c)脂肪族又は芳香族ビニルスルホン酸類で代表され
るスルホン酸基含有単量体及びそれらのアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、アミン塩等のスルホン酸塩基含有
単量体; (d)エチレン性不飽和エーテル等で代表される水酸基
含有単量体; (e)ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート−2
−ビニルピリジン等のアミノ基含有単量体; (f)4級アンモニウム塩基含有単量体; (g)エチレン性不飽和カルボン酸のアルキルエステ
ル; (h)(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有単
量体; (i)スチレン; (j)酢酸ビニル,酢酸(メタ)アリル等のエチレン性
不飽和アルコールのエステル; (k)活性水素を含有する化合物のアルキレンオキシド
付加重合体のモノ(メタ)アクリレート類; (l)多塩基酸と不飽和アルコールとのジエステルで代
表されるエステル基含有2官能単量体; (m)活性水素を含有する化合物のアルキレンオキシド
付加重合体と(メタ)アクリル酸とのジエステルよりな
る2官能単量体; (n)N,N−メチレンビスアクリルアミド等のビスアク
リルアミド; (o)ジビニルベンゼン,ジビニルエチレングリコー
ル,ジビニルスルホン,ジビニルエーテルジビニルケト
ン等の2官能単量体; (p)ポリカルボン酸と不飽和アルコールとのポリエス
テルで代表されるエステル基含有多官能単量体; (q)活性水素を含有する化合物のアルキレンオキシド
付加重合体と(メタ)アクリル酸とのポリエステルより
なる多官能単量体; (r)トリビニルベンゼンのような多官能不飽和単量体
等。
これらのプレポリマー又はモノマーは、二種類以上を
併用してもよい。また、必要に応じて水や溶剤に希釈し
て使用したり、水中油滴型の樹脂エマルジョンとして調
製したものを使用することも可能である。
なお、他の電離放射線硬化型樹脂の具体的なプレーポ
リマーの1例として取り上げられている有機(ポリ)シ
ロキサンポリ(メタ)アクリレートは有機(ポリ)シロ
キサン化合物に(メタ)アクリロイル基等の電離放射線
反応性基を導入した所謂電離放射線硬化型シリコーンで
あるが、この電離放射線硬化型シリコーンは受像層の離
型性を改善する効果が顕著であり、本発明の前記特定の
マクロモノマーとの併用によって高画像濃度を維持する
と同時に発色用シートとの融着を全く起こさず極めて優
れた記録装置に対する機器適性を発揮するため特に好ま
しく用いられる。
受像層を形成する樹脂組成物は(a)マクロモノマー
と(b)他の電離放射線硬化型樹脂を主成分とし、
(a)及び(b)が溶液状或いは(a)と(b)のいず
れかが溶液状であり、混合した場合に全体が溶液状とな
るものについては、そのまま塗布可能であるが、固体状
ないし高粘度の場合には溶剤で適宜希釈して用いること
になる。
この場合、溶剤を飛散させるための乾燥工程が必要と
なるが、乾燥は電離放射線照射の前、後いずれでもよ
い。
なお、該樹脂組成物中には必要に応じて非電離放射線
硬化型樹脂、染料、顔料、湿潤剤、消泡剤、分散剤、帯
電防止剤、レベリング剤、滑剤等の各種助剤を所望の効
果を阻害しない範囲で適宜添加することができる。
本発明における受像シートの基材としては可とう性の
あるシート状の物であれば特に限定するものではなく、
例えば一般に公知の各種コーテッド紙、上質紙、合成
紙、金属化紙、着色紙等の紙シート類;ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等のプラ
スチックフィルム類;銅、鉄、アルミニウム等の金属箔
類;布類等が適当に用いられる。
本発明において、(a)マクロモノマーと(b)他の
電離放射線硬化型樹脂の混合割合は用いられるそれぞれ
の種類に応じて適宜調節されるが、一般的には固形分比
率で(a):(b)=99.5:0.5〜20:80となるように調
節するのが望ましく、より好ましくは98:2〜50:50の範
囲で調節される。なお、(a)の混合比率が99.5を越え
ると受像層のべたつきや発色用シートへの融着が生じ易
くなり、20より少ないと画像濃度が低下してしまう。
本発明の構成によって、上記の如き優れた受像シート
が得られる理由は必ずしも明らかではないが、以下の様
に推定される。
即ち、本発明で使用されるマクロモノマーは強い染色
性を有しているが、マクロモノマーのみを用いた受像層
は熱転写記録装置の加熱ヘッドによる熱によって溶融状
態となり発色用インクシートと融着してしまう。しか
し、他の電離放射線硬化型樹脂を併用すると、電離放射
線の照射によってマクロモノマーの重合性官能基と電離
放射線硬化型樹脂とが重合及び架橋反応を起こし、強い
染色性を有したまま、耐熱性が付与され融着を起こさな
くなるものと考えられる。なお、他の電離放射線硬化型
樹脂として、電離放射線硬化型シリコーンを用いると、
該シリコーンがマクロモノマー及び他の電離放射線硬化
型樹脂と共重合し、シリコーンの優れた耐熱性、滑り性
及び剥離性が受像層に程よく機能せしめられ、前述の如
きすばらしい効果が発揮されるものと考えられる。
受像層を形成する樹脂組成物の塗布量は固形量で0.1
〜50g/m2、より好ましくは0.5〜10g/m2程度の範囲で調
節される。因みに0.1g/m2未満では所望の効果が得られ
ず、50g/m2を越えるような塗布量は効果が飽和状態とな
り、経済面からもメリットがない。
また、該樹脂組成物を塗布する方法は特に限定される
ものではなく、例えばバーコーター、ロールコーター、
エアーナイフコーター、グラビアコーター等の通常の塗
布手段が適宜使用される。
なお、塗布面を予めコロナ放電処理、放射線処理、プ
ラズマ処理等によって前処理して塗布面の濡れ易さを改
良したり塗布層の密着性を改良することも勿論可能であ
る。
樹脂組成物を硬化させるための電離放射線としては、
例えば紫外線、α線、β線、γ線、X線、電子線等が挙
げられるが、α線、β線、γ線、及びX線は人体への危
険性といった問題が付随するため、取り扱いが容易で、
工業的にもその利用が普及している紫外線や電子線が好
ましく用いられる。
電子線を使用する場合、照射する電子線の量は0.1〜2
0Mrad程度の範囲で調節するのが望ましい。0.1Mrad未満
では十分な照射効果が得られず、20Mradを越えるような
照射は熱可塑性フィルムやある種の基材を劣化させる恐
れがあるため好ましくない。電子線の照射方式として
は、例えばスキャニング方式、カーテンビーム方式、ブ
ロードビーム方式等が採用され、電子線を照射する際の
加速電圧は100〜300KV程度が適当である。また、紫外線
を使用する場合には、該樹脂組成物中に増感剤を配合す
る必要があり、例えばチオキサントン、ベンゾイン、ベ
ンゾインアルキルエーテルキサントン、ジメチルキサン
トン、ベンゾフェノン、アントラセン、2,2−ジエトキ
シアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、ベンジ
ル、ジフェニルジスルフィド、アントラキノン、1−ク
ロロアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−
ter−ブチルアントラキノン、N,N′−テトラエチル−4,
4′−ジアミノベンゾフェノン、1,1−ジクロロアセトフ
ェノン等の増感剤の一種以上が適宜配合される。
なお、増感剤の使用量は組成物全体の0.2〜10重量
%、好ましくは0.5〜5重量%程度の範囲で調節するの
が望ましい。さらに、このような増感剤に加えて硬化を
促進するために、例えばトリエタノールアミン、2−ジ
メチルアミノエタノール、ジメチルアミノ安息香酸、ジ
メチルアミノ安息香酸イソアミル、ジオクチルアミノ安
息香酸、ジメチルアミノ安息香酸ラウリル等の第三級ア
ミン類を組成物全体の0.05〜3重量%程度配合すること
もできる。
紫外線照射用の光源としては、1〜50個の紫外線ラン
プ(例えば数mmHgから約10気圧までの動作圧力を有する
低圧、中圧、高圧水銀ランプ)、キセノンランプ、タン
グステンランプ等が用いられ、5000〜8000μW/cm2程度
の強度を有する紫外線が好ましく照射される。
「実施例」 以下に実施例及び比較例を挙げて更に詳述するが、勿
論これらに限定されるものではない。なお、例中の部は
重量部を示す。
実施例1 コロナ放電処理を施した厚さ150μmのポリプロピレ
ン合成紙にスチレン−アクリロニトリル共重合体の片末
端にメタクリロイル基を有するオリゴマーであるマクロ
モノマーAN−6(東亜合成化学(株)製/分子量6,00
0)90部と電離放射線硬化型シリコーンX62−7171(信越
シリコーン(株)製)10部をトルエン100部に溶解した
塗液を乾燥重量が5g/m2になるように塗布、乾燥した。
次に、電子線照射装置(エレクトロカーテンCB−150;ES
I社製)を用いて3Mradの電子線を照射して熱転写記録用
受像シートを得た。かくして得た受像シートに日立カラ
ービデオプリンターVY−50(日立製作所(株)製)で日
立カラービデオプリンター用インクフィルム(昇華性染
料を用いた熱転写記録用フィルム)を使用して熱転写記
録を行い、得られた記録像の濃度とスティッキング(受
像シートとインクフィルムとの融着状態)を下記の如く
評価し、その結果を表1に示した。
〔記録濃度〕
青色記録像の最大濃度をマクベス濃度計で測定した。
数値が大きい程記録濃度が高い。
〔スティキング〕
◎;受像シートとインクフィルムとの融着が全く見られ
ない。
○;若干の融着があるが、実用上は問題がな ×;かなりの融着が認められた。
実施例2〜6 塗液として、表1に示す組成のものを使用した以外は
実施例1と同様にして5種類の受像シートを作成し、熱
転写記録を行い且つ実施例1と同様の評価試験を行っ
た。
なお、表1に記載のAS−6(東亜合成化学(株)製/
分子量6,000)とはポリスチレンの片末端にメタクリロ
イル基をもつマクロモノマーであり、AB−6(東亜合成
化学(株)製/分子量6,000)とはポリブチルアクリレ
ートの片末端にメタクリロイル基をもつマクロモノマー
である。また、TMPTとはトリメチロールプロパントリア
クリレートであり、PHEとはフェノキシエチルアクリレ
ートのことである。
実施例7 基材として、市販のアート紙を用いた以外は実施例1
通りに行った。
比較例1 塗液として、マクロモノマーAN−6 100部をトルエン1
00部に溶解させたものを使用し、コロナ放電を施したポ
リプロピレン合成紙上に乾燥重量が5g/m2になるように
塗布、乾燥を行った。以下、熱記録転写等については全
く実施例1の通りに行った。
比較例2 比較例1と同様にして調製した熱転写記録用受像シー
トに更に3Mradの電子線を照射した。
比較例3 塗液として、ポリエステル樹脂(バイロン200;東洋紡
績(株)製)100部を塩化メチレン500部に溶解させたも
のを用いた以外は比較例1と同様に行った。
比較例4 塗液として、ポリエステル樹脂(バイロン200;東洋紡
績(株)製)100部と変性シリコーンオイル3部を塩化
メチレン500部に溶解させたものを用いた以外は比較例
1と同様に行った。
「効果」 表1の結果から明らかなように、本発明の各実施例で
得られた受像シートはいずれも優れた記録濃度を有して
おり、且つスティキングの発生が無く極めて商品価値の
高いものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−187092(JP,A) 特開 昭62−48596(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に、分子量が1,000〜50,000の重合
    体の片末端に電離放射線重合性基を有するマクロモノマ
    ーと他の電離放射線硬化型樹脂を主成分とする受像層を
    設けた後、該受像層に電離放射線を照射して、受像層を
    硬化したことを特徴とする熱転写記録用受像シートの製
    造方法。
  2. 【請求項2】他の電離放射線硬化型樹脂が電離放射線硬
    化型シリコーンである特許請求の範囲第(1)項記載の
    熱転写記録用受像シートの製造方法。
JP62271329A 1987-10-27 1987-10-27 熱転写記録用受像シ―トの製造方法 Expired - Fee Related JP2504787B2 (ja)

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