JPH02206590A - 感熱転写用受像紙およびその製造方法 - Google Patents

感熱転写用受像紙およびその製造方法

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JPH02206590A
JPH02206590A JP1028080A JP2808089A JPH02206590A JP H02206590 A JPH02206590 A JP H02206590A JP 1028080 A JP1028080 A JP 1028080A JP 2808089 A JP2808089 A JP 2808089A JP H02206590 A JPH02206590 A JP H02206590A
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JP
Japan
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polymerizable composition
paper
image
thermal transfer
radically polymerizable
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JP1028080A
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English (en)
Inventor
Junji Harada
純二 原田
Shogo Ebato
江波戸 省吾
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (A)産業上の利用分野 本発明は、紙、マイカ紙、ガラスペーパー、合成紙、不
織布などのシート状多孔性基体を用いた光沢、平滑性、
耐熱性、画像鮮鋭性、画像保存性、ブロッキング性に優
れた昇華型感熱転写用受像紙に関するものである。
〔B)従来の技術 近年、カラーハードコピーの一手段として特に多色階調
性画像の再現に昇華型感熱転写方式のプリンターが用い
られている。このような昇華型感熱転写方式のプリンタ
ーの原理は、画像を電気信号に変換し、さらにこの電気
信号をサーマルヘッドにより熱信号に変換して昇華型イ
ンクが塗布されたシート(インクドナーシート)を加熱
し、昇華したインクをインクドナーシートに密着した受
像層で固定し、画像を再生するものである。このような
受像紙の表面には飽和共重合ポリエステル、ポリアセテ
ート、などのポリマーによるインクの固定のための受像
層が設けられている。
(C)発明が解決しようとする課題 昇華型感熱転写方式のプリンターにおいてプリント速度
増加の必要性は避けられない問題であるが、それには処
理温度の増加が必要である。しかしながら紙または合成
繊維を基体に用いた感熱転写用受像紙に高温加熱処理を
行なう場合には基体に耐熱性が必要なことは勿論の上、
受像紙上に設けられたポリマーによるインク受像層が熱
溶融し、インクドナーシートと受像紙とのブロッキング
を生じて結果として画像再現性の悪いハードコピーしか
得られないといった問題があった。このような問題を解
決する一手段として基体の上にラジカル重合性オリゴマ
ーを塗布して放射線架橋した昇華型感熱転写受像用紙が
知られているが(特開昭62−173295号公報)、
このような昇華型感熱転写受像用紙を実用に用いるには
以下のような問題があった。基体に用いられるシートは
プリント時の昇華型インクの拡散を助長する上から、ま
た適度なりッション性を持ちインクドナーシートとの密
着性を助長する上からも多孔性の物質、すなわちグラシ
ン紙、コート紙、合成紙、あるいは不織布などが好まし
いが、これらの多孔性基体にラジカル重合性オリゴマー
を塗布するとラジカル重合性オリゴマーが多孔性基体に
滲み込みを起こし平滑面を得ることが困難である。この
滲み込みを充分に補うだけの量のラジカル重合性オリゴ
マーを塗布すると硬化後のカールが著しく新たなカール
矯正手段が必要となる。また、滲み込みを抑えるべくラ
ジカル重合性オリゴマーの粘度を増加させると塗工性に
問題があるばかりでなく、平滑性、カールの問題も避け
られなかった。当然のことながらラジカル重合性オリゴ
マーの塗布性を向上するために溶剤を塗布するとこの滲
み込みの度合はより激しくなる。昇華型感熱転写プリン
ターのシステムより受像紙の表面性が低下すると画像再
現性、画像鮮鋭性が悪化するのは自明である。
さらに重要なことにこのような栃脂の滲み込みは必然的
に多孔性物質の不透明度の低下、白色度の低下を引き起
こす、このことはプリント後の画像鮮鋭性を低下させる
とともに特に白色部の特性を低下させる。このことは昇
華型感熱転写プリントをカラーハードコピーの一手段と
して見たときに致命的な問題となる。
CD)課題を解決するための手段 本発明者は、上記のような問題点を解決する手段を鋭意
研究した結果以下のような方法を見いだすに至った。す
なわち紙、無機または合成繊維を用いた多孔性基体の少
なくとも片面に水溶性高分子中間層と、硬化したラジカ
ル重合性組成物層を有することを特徴とする感熱転写用
受像紙の発明である。
以下本発明の詳細な説明する、即ち本発明は多孔性基体
の上に水溶性高分子溶液を塗布、乾燥した後、ラジカル
重合性組成物を塗布し紫外線照射あるいは電子線照射に
より硬化して昇華型感熱転写用受像紙を得るものである
。ここで言う水溶性高分子とは例えば以下の物質が挙げ
られる。
天然高分子および半合成高分子としてデンプン、酸化デ
ンプン、エーテル化デンプン、ジアルデヒド化デンプン
、エステル化デンプンなどの変性デンプン化合物、アル
ギン酸ソーダ、アルギン酸プロピレングリコールエステ
ルなどのアルギン酸化合物、カゼイン、ゼラチン、プル
ラン、デキストラン、キチン、キトサン、ゴムラッテク
ス、アラビアゴム、フノリ、天然ガム、デキストリン、
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシセル
ロース、カルボキシメチルセルロースなどの変性セルロ
ース化合物などが挙げられる0合成高分子としては完全
ケン化あるいは部分ケン化ポリビニルアルコール、アセ
トアセチル化ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコ
ールと多価カルボン酸とのエステル化物、カルボキシ変
性化ポリビニルアルコール、スルホン酸変性化ポリビニ
ルアルコール、オレフィン変性化ポリビニルアルコール
、ニトリル変性化ポリビニルアルコール、アミド変性化
ポリビニルアルコール、ピロリドン変性化ポリビニルア
ルコールなどの変性化ポリビニルアルコール化合物、ポ
リエチレングリコール、ポリアクリル酸アミド、ポリア
クリル酸、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリル
酸ソーダなどのポリアクリル酸化合物、ポリビニルピロ
リドン、ポリエチレンイミン、ポリビニルエーテル、ポ
リマレイン酸共重合体、水溶性アルキド樹脂などが挙げ
られる。また、厳密な意味での水溶性高分子ではないが
、スチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/ブタ
ジェン共重合体、ブタジェン/メタクリレート共重合体
などの合成高分子を水に分散したエマルジョンを水溶性
高分子溶液の代わりに用いることができる。水溶性高分
子としては上記のような高分子を単独で、あるいは混合
して水溶液として用いることができる。
ラジカル重合性組成物とは下記に示す紫外線重合型、あ
るいは電子線重合型の樹脂を主体にしたものであり、こ
れらの樹脂を無溶剤のまま、あるいは溶剤で希釈して、
必要ならば反応開始剤を混合して用いる。
本発明に用いられる紫外線、あるいは電子線重合性樹脂
としては、分子末端にまたは分子側鎖にアクリロイル基
、メタクリロイル基、またはエポキシ基などの反応基を
有する化合物で、不飽和ポリエステル、変性不飽和ポリ
エステル、アクリル系ポリマー、アクリル系モノマー、
メタクリル系ポリマー、メタクリル系オノマーおよびビ
ニル型不飽和結合を有するモノマーまたはオリゴマーエ
ポキシ化合物などが単体でまたは他の溶剤とともに使用
できる。以下代表的なものを例示する。
(a)ポリエステルアクリレート、ポリエステルメタク
リレート 例えば、アロニックスM−5300、アロニツクスM−
5400、アロニックスM−5500、アロニックスM
−5600、アロニックスM−5700、アロニックス
M−6100、アロニックスM−6200、アロニツク
スM−6300、アロニックスM−6500、アロニツ
クスM−7100、アロニツクスM−8030、アロニ
ックスM−8060,7oニツクスM−8100(以上
、東亜合成化学工業(株)商品名)、ビスコ−ドア00
、ビスコート3700 (以上、大阪有機化学工業(株
)商品名)、カヤラッドHX−220、カヤラッドHX
−620(以上、日本死票(株)商品名) (b)エポキシアクリレート、エポキシメタクリレート 例えば、NKエステル、EA−800、NKエステル、
EPM−800(以上、新中村化学(株)商品名)、ビ
スコ−トロ00、ビスコート540(以上、大阪有機化
学工業(株)商品名)、フォトマー3016、フォトマ
ー3082 (以上、サンノブコ(株)商品名) (C)ウレタンアクリレート、ウレタンメタクリレート
、 例えば、アロニツクスM−1100、アロニックXM 
−1200,7Q=ックスM−1210、アロニツクス
M−1250、アロニツクスM−1260、アロニツク
スM−1300、アロニツクスM−1310(以上、東
亜合成化学工業(株)商品名)、ビスコート812、ビ
スコート823、ビスコート823(以上、大阪有機化
学工業(株)商品名)、NKエステル、U−108−A
、NKエステル、U−4HA (以上、新中村化学(株
)商品名) (d)単官能アクリレート、単官能メタクリレート 例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェノキ
シエチルアクリレート、シクロへキシルアクリレート、
シクロへキシルメタクリレート、ベンジルアクリレート
、グリシジルメタクリレート、N、N−ジメチルアミノ
エチルアクリレート、N、N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレート、N、N−ジエチルアミノエチルメタクリ
レート、ブトキシエチルアクリレートなど、エチレンオ
キシド変性フェノキシ化りん酸アクリレートエチレンオ
キシド変性ブトキシ化りん酸アクリレート、この他に東
亜合成化学工業(株)の商品名でいえばアロニツクスM
−101、アロニックスM −10,2、アロニツクス
M−111、アロニツクスM−113、アロニツクスM
−114、アロニツクスM−117、アロニックスM−
152、アロニツクスM−154などが挙げられる。
(e)多官能アクリレート、多官能メタクリレート、多
官能オリゴマー 例えば、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、 
 1.6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペン
チルグリコールジアクリレート、ジエチレングリコール
ジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリプ
ロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレング
リコールジメタクリレート、ペンタエリスリトールジア
クリレート、ジペンタエリスリトールへキサアクリレー
ト、イソシアヌル酸ジアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート、イソシアヌル酸トリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、エチレンオキシ
ド変性ペンタエリスリトールテトラアクリレート、プロ
ピレンオキシド変性ペンタエリスリトールテトラアクリ
レート、プロピレンオキシド変性ジペンタエリスリトー
ルポリアクリレート、エチレンオキシド変性ジペンタエ
リスリトールポリアクリレートなどが挙げられる。東亜
合成化学工業(株)の商品名でいえばアロニツクスM−
210、アロニックスM−215、アロニックスM−2
20、アロニツクスM−230、アロニツクスM−23
3、アロニックスM−240、アロニックスM−245
、アロニックスM−305、アロニツクスM−309、
アロニツクスM−310、アロニツクスM−315,7
0ニックスM−320、アロニツクスM−325、アロ
ニックスM−330、アロニックスM−400、To−
458、To−747、T。
−755、THI C,Ta2、日本死票(株)の商品
名でいえばカヤラッドTC−110S、カヤラッドTC
−12O3、カヤラッドHDDA、カヤラッドNPGD
A、カヤラッドTPGDA、カヤラッドPEG400D
A、カヤラッド MANDA、カヤラッドHX−220
、カヤラッドHX−620.カヤラッドR−551、カ
ヤラッドR−712.カヤラッドR−604、カヤラッ
ドR−167、カヤラッドTPA−320、カヤラッド
TPA−330、カヤラッドPET−30、カヤラッド
D−310、カヤラッドD−330、カヤラッドDPH
A、カヤラッドDPCA−20、カヤラッドDPCA−
30、カヤラッドDPCA−60、カヤラッドDPCA
−120、新中村化学工業(株)の商品名でいえばA−
200,A−400、A−600、A−HD、A−NP
G、APG−200、APG−400、A−BPE−4
、A−BPE−10,701−A、A−BPP−3など
が挙げられる。
(f)エポキシ化合物 例えばグリシジルメタクリレート、1,3−ビス(N、
N−ジェポキシプロビルアミノメチル)シクロヘキサン
、1.3−ビス(N、N−ジェポキシプロビルアミノメ
チル)ベンゼンなどが挙げられる。三菱瓦斯化学(株)
の商品名で言えば、GE−510、TETRAD−X、
TETRAD−Cなどが挙げられる。
<g)その他 例えばビニルピロリドン、アクリロイルモルフォリンな
どのモノマーが挙げられる。
ラジカル重合性組成物としては昇華型インクの受理性を
考慮して上記の樹脂を単独で、あるいは混合して用いる
ことができる。また、ラジカル重合性組成物中にはこれ
らの樹脂のみで用いることもできるし、不透明性、色相
、筆記性、帯電防止性等の改良のために群青、コバルト
バイオレット等の顔料および染料、酸化防止剤、蛍光増
白剤、帯電防止剤、コロイダルシリカやサイロイドなど
の剥離剤、バーマリ−などのプラスチックピグメントな
どの各種の添加剤を適宜組み合わせて加えることができ
る。
本発明において紫外線照射用のラジカル重合性組成物中
に含まれる光反応開始剤としては、エチルアントラキノ
ン、メチルベンゾイルフォルメート、1−ヒドロキシシ
クロへキシルフェニルケトン、アセトフェノン、ジェト
キシアセトフェノン、ジおよびトリクロロアセトフェノ
ンのようなアセトフェノン類、0−ベンゾイルメチルベ
ンゾエート、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジ
ル、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジ
ルジメチルケタール、テトラメチルチウラムモノサルフ
ァイド、キサントン、チオキサントン類、アゾ化合物、
等があり、光反応開始剤の使用量は紫外線硬化性樹脂に
対して、通常0,1〜10%の範囲である。また、光反
応開始剤にハイドロキノンのような貯蔵安定剤が併用さ
れる場合もある。
また、本発明においてラジカル重合性組成物層を硬化さ
せるために電子線照射を行う場合にはラジカル重合性組
成物中には当然のことながら光反応開始剤は必要ないが
、たとえ含有していたとしても電子線照射による硬化に
は差し支えない。
本発明に用いられる多孔性基体としてはグラシン紙、上
質紙、アート紙、コーテツド紙などの紙多孔性基体、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリアミド等の合成繊維からなる合成紙や不織布
、マイカ紙、ガラスベーパーなどをさす。
また、本発明において水溶性高分子中間層を設けた多孔
性基体とラジカル重合性組成物の接着性と濡れ性を良く
するための表面のコロナ処理等による表面処理行なうこ
とは何等差し支えないし、多孔性基体にさらにクツショ
ン性、断熱性を持たせるために無機白色顔料、アンシレ
ックスなどの焼成カオリンなどの充填剤、プラスッチク
ピグメントなどを塗設しても差し支えない。
多孔性基体上に水溶性高分子溶液、あるいはラジカル重
合性組成物を塗布する方法としては、例えば、ブレード
コート、エアードクターコート、スクイズコート、エア
ーナイフコート、リバースロールコート、グラビアロー
ルおよびトランスファーロールコート、バーコード、カ
ーテンコート、キスコート、ゲートロールコート、タブ
サイズ等の方法が用いられる。
多孔性基体上に塗布する水溶性高分子の乾燥塗布量は特
に限定されるものではないが0.1〜20g/rn’、
より好ましくは0.2〜10g/nfであり、水溶性高
分子の塗布量が0.1 g/n1未満と極端に少ないと
本発明の効果を充分に発揮できず、またピンホールも生
成しやすい、また、20 g/nrを越すと乾燥時に多
孔性基体への負担が大きく、収縮が大きすぎてカール調
整が困難になる。
水溶性高分子中間層上に塗布するラジカル重合性組成物
の塗布量は特に限定されるものではないが、1〜20g
/ゴ、より好ましくは2〜Log/ゴであり、ラジカル
重合性組成物の塗布量が1 g/nr’以下と極端に少
ないとラジカル重合性組成物を均一に塗布する事が困難
でありピンホールも生成しやすく、20g/rtf以上
と多くしても特性状変わらず、コストのみ向上するしカ
ール調整が困難になる。
ラジカル重合性組成物層を硬化させるための紫外線照射
装置としては例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水
銀灯、メタルハライドランプ等があり、オゾン発生の少
ないオゾンレスタイプもある。一般に出力30 w/c
m以上のランプを複数本並行して使用する。
ラジカル重合性組成物層を硬化させるために電子線照射
を行う場合には、透過力、硬化力の面から加速電圧が1
00〜1000Kvであり、より好ましくは100〜3
00Kvの電子線加速器を用い、ワンパスの吸収線量が
0.2〜20 Mradになるようにすることが好まし
い、加速電圧、あるいは電子線照射量がこの範囲より低
いと電子線の透過力が低すぎて十分な硬化が行なわれず
、またこの範囲より大きすぎるとエネルギー効率が悪化
するばかりでなく、原紙の強度低下や樹脂の分解など品
質上好ましくない影響が現われる。電子線加速器として
は例えば、エレクトロカーテンシステム、スキャンニン
グタイプ、ダブルスキャンニングタイプ等の何れでも良
い。
なお、電子線照射に際しては酸素濃度が高いと電子線硬
化組成物の硬化が妨げられるため、窒素、ヘリウム、二
酸化炭素等の不活性ガスによる置換を行い、酸素濃度を
600ppm以下、好ましくは400ppm以下に抑制
した雰、囲気中で照射するのが一般的であるが表面層の
硬化のみを紫外線照射で行い、層内部の硬化を電子線照
射で行うような場合には原則的に酸素置換の必要はない
、しかしながら電子線照射装置内の過熱を避け、かつ発
生オゾンを排気する目的で冷却ガスの循環を行なうこと
が好ましい。
本発明における電子線硬化組成物および紫外線硬化組成
物中には従来のポリオレフィン樹脂の溶融押し出し法に
用いられているように群青、コバルトバイオレット等の
顔料および染料、酸化防止剤、蛍光増白剤、帯電防止剤
などの各種の添加剤を適宜組み合わせて加えることがで
きる。
白色顔料を電子線硬化性樹脂と混合して電子線硬化組成
物を調整する方法としては一般的な顔料昆練機を用いる
ことができる。たとえば、二本ロール、三本ロール、ボ
ールミル、ニーダ−1高速ミキサー、ホモジナイザー等
である。
本発明による感熱転写用受像紙を図を用いて説明する。
第1図は本発明の感熱転写用受像紙の一例を示す側面概
略図である。
多孔性基体1上に水溶性高分子中間層2が設けられさら
にその上にラジカル重合性組成物層3が設けられている
。多孔性基体1の裏側にはバックコート層4が設けられ
ていてもよい。
第2図は本発明の感熱転写用受像紙の別の一例を示す側
面概略図である。
多孔性基体1上に水溶性高分子中間層2が設けられさら
にその上に白色顔料5を含むラジカル重合性組成物層3
が設けられている。多孔性基体1の裏側にはバックコー
ト層4が設けられていてもよい。
(E)作用 本発明は、感熱転写用受像紙において多孔性基体上に設
けた水溶性高分子中間層とその上に設けた硬化したラジ
カル重合性組成物の働きでインクドナーシートと受像紙
との密着性がよくがっブロッキングが防止されており、
結果として再現性のよい画像が得られる。また適度な腰
、クツション性を持ち、製造時に過熱することなく、か
つラジカル重合性組成物の滲み込み抑制しであるため平
面性がよくカールが発生せず、かつ不透明度、白色度な
どの画像再生に必要な緒特性を同時に満足できる。
(F)実施例 以下、実施例により本発明の詳細な説明するが、本発明
の内容は実施例に限られるものではない。
実施例1 多孔性基体のコート紙(坪量120g/rn”)の片面
にエアーナイフコーターを用いてホルムアルデヒドを硬
膜剤に混合した5%のゼラチン溶液を乾燥重量0.8g
/rrfになるように塗布し、セット後乾燥した。ラジ
カル重合性組成物として以下の配合の物を5g/rn”
となるように塗布し、紫外線照射(80w : 3本)
により硬化し感熱転写用受像紙を得て、評価を行った。
(ラジカル重合性組成物) アクリルモノマー  M−22098部(東亜合成化学
工業(株)製品) ベンジルジメチルケタールIRGACURE951 2
部(チバガイギー(株)社製品) 実施例2 多孔性基体の合成紙(坪量90 g/rn” )の片面
にエアーナイフコーターを用いてポリビニルアルコール
の5%溶液を乾燥重量0.5 g/m’になるように塗
布し乾燥した。
ラジカル重合性組成物として以下の配合の物をUコンマ
コーターを用いて3g/rn”となるように塗布し、電
子線照射(加速電圧:175Kv、吸収線量IMrad
)により硬化した。
(ラジカル重合性組成物) アクリルオリゴv−TC−12O350部(日本死票(
株)社製) アクリルモノマー  M−21050部(東亜合成化学
工業(株)製品) さらに裏面に以下の配合の帯電防止剤を含むラジカル重
合性組成物よりなるバックコート層を塗布量a5g/m
”になるように塗布し、電子線照射により硬化し感熱転
写用受像紙を得て、評価を行った。
(ラジカル重合性組成物) アクリルオリゴマー TC−’12O347部(日本死
票(株)社製) アクリルモノマー  M−21047部(東亜合成化学
工業(株)製品) 帯電防止剤  Emerstat6660      
6部(エメリー化学製) 実施例3 多孔性基体のアート紙(坪量120g#d’)の片面に
タブを用いてプルラン5%溶液を乾燥重量0、5 g/
m’になるように塗布し乾燥した。
ラジカル重合性組成物として以下の配合の物を5g/ば
となるように塗布し電子線照射(加速電圧=175Kv
、吸収線量11+1rad)により硬化し感熱転写用受
像紙を得゛て、評価を行った。
(ラジカル重合性組成物) アクリルオリゴマー  )(X−22065部(日本死
票(株)社製) Nビニル2ピロリドン M−15035部(東亜合成化
学工業(株)製品) アセトン             20部実施例4 多孔性基体の不織布(坪量100g/if’)の片面に
エアーナイフコーターを用いてスチレン/無水マレイン
酸共重合体のエマルジョン溶液を乾燥重量α8g/n?
になるように塗布し乾燥した。
ラジカル重合性組成物として以下の配合の物をオフセッ
トグラビアコーターを用い塗布量が5g/nfどなるよ
うに塗布し、熱風乾燥後、電子線照射(加速電圧: 1
75Kv、吸収線量I Mrad)により硬化し感熱転
写用受像紙を得て、評価を行った。
(ラジカル重合性組成物) アクリルオリゴマー PEG400DA    80部
(日本死票(株)社製) アクリルモノマー  M−570020部(東亜合成化
学工業(株)製品) 酸化チタン     TMA     10部(東北化
学工業(株)製品) 比較例 実施例1−5において水溶性高分子中間層を設けること
なく、他は同様な方法でラジカル重合性組成物層を設は
感熱転写用受像紙を得た。それぞれ実施例の番号に対応
して比較例1−5とし、実施例と同じように評価を行っ
た。
評価 実施例1−5、および比較例1−5で得られた感熱転写
用受像紙の白色度、不透明度はデジタルハンター反射率
計により、平滑性は小板研究所の触針式3次元表面粗さ
計により評価した0次に各感熱転写用受像紙に昇華型熱
転写プリンターを用いビデオ画像のコピーを行った後、
再生画像についてスティッキングおよび画像の鮮鋭度は
目視によりそれぞれ評価した。結果を表1に示す。
結果 実施例により得られた受像紙はいずれも平滑性に優れ、
カール、白色度、不透明度ともに実用上満足のいくもの
であった。
比較例により得られた受像紙はラジカル重合性組成物の
滲み込みが起こって表面平滑性、白色度、不透明度がそ
れぞれ低下したものであった。
再生画像の特性として、実施例による感熱転写用受像紙
により得られたものはブロッキング、スティッキングも
なく、色ズレもなく画像再現性、画像鮮鋭性、白色性、
カールともに良好なものであった。
比較例から得られた感熱転写用受像紙による再生画像は
表面平滑性に劣るためインクの転写濃度ムラがおこり画
像再現性、画像鮮鋭性に欠けるものであり、特に合成紙
とか不織布とかの合成樹脂ベースの物は加熱によりカー
ルが発生しやすくかつスティッキングも発生しやすかっ
た。またすべての比較例の感熱転写用受像紙における再
生画像には不透明度の不足から生じる透明感があり特に
白色部の鮮やかさが足りないものであった。
表1 各感熱転写用受像紙の評価結果 CG)発明の効果 本発明は昇華型感熱転写受像紙において基体に、インク
ドナーシートとの密着性のよい適度なりッション性を有
する多孔性の物質、すなわちグラシン紙、コート紙、合
成紙、あるいは不織布、ガラスペーパーなどを用いてそ
の上に水溶性高分子中間層とラジカル重合性組成物層を
設けることにより、平滑性、カール、白色度、不透明度
などの諸特性に優れ、昇華型感熱転写受像後もブロッキ
ング、スティッキングがなく、画像再現性、画像鮮鋭性
、白色性、色調、カールともに良好なものを第1図およ
び第2図は本発明の感熱転写用受像紙の一例を示す側面
概略図である。
1:多孔性基体、 2:水溶性高分子中間層、3:ラジ
カル重合性組成物層、 4:バックコート層、5:白色顔料。
平滑性:

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)紙、無機または合成繊維からなる多孔性基体の少
    なくとも片面に水溶性高分子中間層と硬化したラジカル
    重合性組成物層を有することを特徴とする感熱転写用受
    像紙。
  2. (2)該ラジカル重合性組成物が、アクリロイル基また
    はメタクリロイル基またはエポキシ基を有する化合物か
    らなることを特徴とする請求項1記載の感熱転写用受像
    紙。
  3. (3)紙、無機または合成繊維からなる多孔性基体の少
    なくとも片面に水溶性高分子中間層を設け、さらにその
    上にラジカル重合性組成物層を設けた後、紫外線照射に
    より該ラジカル重合性組成物層を硬化したことを特徴と
    する感熱転写用受像紙の製造方法。
  4. (4)紙、無機または合成繊維からなる多孔性基体の少
    なくとも片面に水溶性高分子中間層を設け、さらにその
    上にラジカル重合性組成物層を設けた後、電子線照射に
    より該ラジカル重合性組成物層を硬化したことを特徴と
    する感熱転写用受像紙の製造方法。
JP1028080A 1989-02-06 1989-02-06 感熱転写用受像紙およびその製造方法 Pending JPH02206590A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02281993A (ja) * 1989-04-25 1990-11-19 Oji Paper Co Ltd 熱転写画像受容シート

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JPH02281993A (ja) * 1989-04-25 1990-11-19 Oji Paper Co Ltd 熱転写画像受容シート

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