JP3373438B2 - 印刷物及び印刷方法 - Google Patents
印刷物及び印刷方法Info
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Description
介して熱転写による印刷を施す印刷物及び印刷方法に関
する。
刷を施す場合、インキの吸収を速め、滲みを少なくし、
さらにインキと基材との密着性を向上させるために、基
材に受理層をコートすることが行われている。受理層形
成用コート剤としては水性媒体に水溶性ポリマーを溶解
し、さらに、シリカ、アルミナ、水酸化アルミニウムな
どを充填剤として加えたものが用いられている。
のコート剤は一般に基材の全面にコートされ、また比較
的厚くコートされるのでコート剤中の水を蒸発させるた
めに長時間の工程を経てコートが行われる。したがっ
て、受理層を形成するに際して、基材の全面をコートし
て全面に印刷する場合だけではなく、基材の必要部分の
みを印刷する場合にも適し、しかも水を蒸発する工程を
必要とせず速やかに印刷を完了することのできる印刷物
及び印刷方法が要望されてきた。よって、本発明の目的
はこのような要望を満たす受理層、該受理層上に熱転写
印刷を施した印刷物及び印刷方法を提供することであ
る。
温において水と任意の比率で溶解し合うことのできる重
合性のモノマーである液状の水溶性モノマーと該モノマ
ー可溶性の疎水性ポリマーと平均粒径が0.1μm〜3
0μmの範囲のフィラーを含んでなる紫外線硬化型イン
キを印刷して紫外線により硬化して受理層を形成し、さ
らに該受理層上に熱転写による印刷を施してなる印刷物
を提供する。
水と任意の比率で溶解し合うことのできる重合性のモノ
マーである液状の水溶性モノマーと該モノマー可溶性の
疎水性ポリマーと平均粒径が0.1μm〜30μmの範
囲のフィラーを含んでなる紫外線硬化型インキを印刷
し、紫外線により硬化して受理層を形成し、さらに該受
理層上に熱転写による印刷を施すことを特徴とする印刷
方法を提供する。
溶融性の固体インキを熱溶融することにより被印刷基材
に転写する方法全般を意味し、具体的にはトナーを用い
る電子写真方式のモノクロハードコピー、カラーハード
コピー、プリンタによる印刷、あるいは、感熱型ともい
われ転写時に熱の助けをかりてサポーターフィルム上に
塗布された固体印刷インキ皮膜を溶融して被転写物体に
固着・溶着させる印刷である。
ーとは、常温において水と任意の比率で溶解し合うこと
のできる重合性のモノマーである。その例としては多価
アルコールの(メタ)アクリル酸エステル、N-アルキ
ルアミノアルコールの(メタ)アクリル酸エステル、ポ
リエチレングリコール(メタ)アクリル酸エステル、N
-アルキル(メタ)アクリル酸アミド、多価アルコール
のビニルエーテルなどを挙げることができる。
モノアクリレート、2-ヒドロキシエチルアクリレー
ト、N,N-ジエチルアミノエチルメタアクリレート、
N,N-ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N-ジメ
チルアミノエチルメタアクリレート、N,N-ジメチルア
クリルアミド、アクリロイルモルフォリン、2-ヒドロ
キシエチルビニルエーテルなどを挙げることができる。
また、これらのモノマーの混合物を使用することもでき
る。
量部に対して80重量部以下の非水溶性モノマーを混合
して使用することもできる。またさらに重合性のオリゴ
マーを併用することもできる。
シエチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ヘ
キサンジオールジアクリレートなどを挙げることができ
る。
須成分であるポリマーについて説明する。このポリマー
の選択に際しては二つの基準が適用される。その第一基
準は、ポリマーが前述の水溶性モノマーや水溶性モノマ
ー100重量部と80重量部以下の非水溶性モノマーと
の混合物に溶解することである。第二基準はポリマーを
フィルム状に製膜して、これを25℃の水に2時間浸漬
した場合に、ポリマー100g当たり10g以上の水を
吸収膨潤したり、ポリマー自体が水に実質的に溶解しな
いことである。
疎水性ポリマーの例としては、アルキル(メタ)アクリ
レート(共)重合体、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合
体、ポリエステル、セルローズアセテート、セルローズ
プロピオネート、セルローズアセテートブチレート、ニ
トロセルローズ、ブチラール樹脂などを挙げることがで
きる。特に好ましい例としては、セルローズアセテー
ト、セルローズプロピオネート、セルローズアセテート
ブチレートなどのセルローズ誘導体を挙げることができ
る。
は、液状の水溶性モノマー100重量部当たり、3〜8
0重量部であることが好ましい。さらに好ましくは5〜
60重量部である。添加量がこの範囲以下であれば、得
られた印刷物の受理層に熱転写による印刷を施したとき
のトナーや熱転写印刷インキ皮膜の固着・溶着性が劣
り、耐水性にも劣る恐れがある。また、ポリマーを含ま
ないインキの貯蔵安定性、印刷適性も極めて不良であ
る。また、ポリマーの量が前記範囲以上であれば、トナ
ーや熱転写印刷インキ皮膜の転写性が悪くなり鮮明な画
像が得られにくい。
ポリマーに加えて親水性ポリマー(水可溶性ポリマー)
を併用することも可能である。すなわち、疎水性ポリマ
ー100重量部当り60重量部以下の水溶性ポリマーを
併用することは一般に支障がなく、好ましい。
ィラーを含むものであるが、フィラーとしては、シリ
カ、タルク、クレー、ゼオライト、炭酸カルシウム、珪
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、雲
母、合成雲母、珪藻土、水酸化アルミニウム、アルミ
ナ、酸化チタンなど一般に知られたフィラー類を例示す
ることができる。これらのうちで、受理性の向上、耐水
性、白色度などの観点から特に好ましい例としては、シ
リカ、合成雲母、水酸化アルミニウム、アルミナを挙げ
ることができる。
好ましくは0.1〜30μmであり、さらに好ましくは
0.2〜15μmである。
キは、疎水性ポリマーの他に液状の水溶性モノマーとフ
ィラーとを含んでなるものであるが、好ましくはフィラ
ーの量は液状の水溶性モノマー100重量部当り、15
〜300重量部使用される。さらに好ましくは、フィラ
ーの量は液状の水溶性モノマー100重量部当り、30
〜150重量部使用され、一層好ましくは60〜120
重量部使用される。フィラーの量が300重量部を超え
るとインキの印刷特性が低下することがあり、また15
重量部未満では受理性能が低下することがある。
として、有機物のフィラー、例えば天然繊維粉末、架橋
された、モノマー不溶性の吸水性樹脂粉末などの粉末を
必要に応じて使用することもできる。天然繊維粉末の例
としてはパルプ、綿、麻などのセルローズ系繊維の粉
末、羊毛、絹、コラーゲン繊維などのポリペプチド系繊
維粉末、その他繊維の粉末を挙げることができる。また
これらの粉末の混合物も好適に使用することができる。
これら天然繊維粉末の平均粒径は好ましくは1〜20μ
mであり、さらに好ましくは3〜15μmである。平均
粒径が20μm以上あるいは1μm以下では印刷適性や
印刷物の受理性が劣ることがある。
リゴエステルアクリレート、重合性二重結合を有するア
クリル酸エステルのオリゴマー、オリゴウレタンアクリ
レートなどのオリゴマーを挙げることができる。
加藤清視著「紫外線硬化システム」株式会社総合技術セ
ンター発行(平成元年2月28日発行)の第149〜3
33頁に示されている。
るために紫外線が使用され、この場合、一般に重合を開
始するための光重合開始剤が併用される。光重合開始剤
の例としては、光により発生したラジカルや他の活性種
が上記モノマー、オリゴマー中の重合性二重結合と反応
して重合反応を誘起するものであれば特に制限はない。
例としては、ベンゾインエチルエーテル、2-ヒドロキ
シ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、1-ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2-メチル-1-
(4-(メチルチオ)フェニル)-2-モルフォリノプロ
パノン-1、ビスアシルフォスフィンオキサイド等を挙
げることができる。これらの光重合開始剤は1種或は2
種以上を組み合わせて用いることができる。
視著「紫外線硬化システム」株式会社総合技術センター
発行(平成元年2月28日発行)の第65〜148頁に
記載されている光重合開始剤などを挙げることができ
る。これらの光重合開始剤の使用量は特に制限されてい
ないが、一般に1〜10重量%程度、好ましくは2〜5
重量%程度使用される。
要に応じてレベリング剤、消泡剤、染料、顔料などを含
有してもよい。
印刷、スクリーン印刷など一般にいずれの印刷法によっ
ても印刷できるが、印刷層に充分な受理性能を与えるた
めには、印刷層の厚みを好ましくは5〜100μmさら
に好ましくは10〜40μm程度にすることが望まし
い。
し易いスクリーン印刷が最も好ましい例である。また本
発明のインキはコート法によってコートして使用するこ
ともできる。
ートの後に、光重合開始剤に作用する紫外線を照射する
ことによって硬化され受理性印刷層を与える。
富み、好ましい受理層を提供するものである。しかもこ
の受理層は紙のみならず、プラスチックフィルム、プラ
スチック板、金属板などの基材の上にも容易に形成でき
る。
すと、印刷されたトナーや熱転写印刷インキ皮膜は速や
かかつ確実に受理層に転写されるので、ほとんど転写不
良なしに熱転写による印刷を行うことができる。
コンパクトディスクなどの裏面に受理層を設け、その上
に熱転写による印刷で、そのコンパクトディスクの用
途、特性などを容易に記録することができるので極めて
利用価値が高い。
印刷された受理層の性能は、受理層上に熱転写印刷を施
したときの、熱転写インキの密着性と、画像の鮮明度で
判定した。
攪拌機を用いて分散させ、各種の光硬化型受理性インキ
を調整した。
処理PETフィルムに300メッシュのスクリーンを用
いてスクリーン印刷し、紫外線を照射し、硬化させて厚
さ25μmの受理層を形成した。
転写リボンを用いて受理層上に印刷を施し、熱転写印刷
性能を調べた。熱転写リボンの転写性と、画像の鮮明度
について調べた結果は表2の通りであった。
好を表し、〇は良好を表し、△はやや不良を表し、そし
て×は不良を示す。
印刷方法により、受理層を基材全面だけでなく、必要部
分のみに印刷することもでき、しかも水を蒸発する工程
を必要とせずに速やかに印刷を完了することができる。
そしてまた該受理層上に良質の熱転写印刷層を設けるこ
とができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 基材上に、常温において水と任意の比率
で溶解し合うことのできる重合性のモノマーである液状
の水溶性モノマーと該モノマー可溶性の疎水性ポリマー
と平均粒径が0.1μm〜30μmの範囲のフィラーを
含んでなる紫外線硬化型インキを印刷して紫外線により
硬化して受理層を形成し、さらに該受理層上に熱転写に
よる印刷を施してなる印刷物。 - 【請求項2】 基材上に、常温において水と任意の比率
で溶解し合うことのできる重合性のモノマーである液状
の水溶性モノマーと該モノマー可溶性の疎水性ポリマー
と平均粒径が0.1μm〜30μmの範囲のフィラーを
含んでなる紫外線硬化型インキを印刷し、紫外線により
硬化して受理層を形成し、さらに該受理層上に熱転写に
よる印刷を施すことを特徴とする印刷方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22868798A JP3373438B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 印刷物及び印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22868798A JP3373438B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 印刷物及び印刷方法 |
Publications (2)
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JP2000043435A JP2000043435A (ja) | 2000-02-15 |
JP3373438B2 true JP3373438B2 (ja) | 2003-02-04 |
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ID=16880238
Family Applications (1)
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JP22868798A Expired - Fee Related JP3373438B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 印刷物及び印刷方法 |
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-
1998
- 1998-07-29 JP JP22868798A patent/JP3373438B2/ja not_active Expired - Fee Related
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