JPH0342283A - 昇華型熱転写記録用受像シート - Google Patents

昇華型熱転写記録用受像シート

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JPH0342283A
JPH0342283A JP2017576A JP1757690A JPH0342283A JP H0342283 A JPH0342283 A JP H0342283A JP 2017576 A JP2017576 A JP 2017576A JP 1757690 A JP1757690 A JP 1757690A JP H0342283 A JPH0342283 A JP H0342283A
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JP
Japan
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image
ionizing radiation
paper
receiving sheet
base paper
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JP2017576A
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Inventor
Shiyunichirou Koukichi
向吉 俊一郎
Tsunefumi Yamori
矢守 恒文
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、熱昇華性染料を利用した熱転写記録用受像シ
ートに関し、更に詳しくは、強光沢を有し、画像ムラが
なく、高い記録濃度が得られる受像シートに関する。
「従来の技術」 近年、ビデオカメラで撮影した画像やテレビシコン・V
TR・ビデオディスク、コンピューター等の静止画像を
記録シート上に直接フルカラーで記録するシステムの開
発が進められている。なかでも、熱によって溶融、蒸発
、昇華する色材を塗布した発色用シートを記録シートに
重ね、記録信号に応じてサーマルヘッドで加熱し、記録
シート上に転移した色材のシートへの粘着、吸着、染着
によって記録像を得る方式が注目されている。
一般にこの記録方式は、発色用シート上の色材を熱によ
って溶融、蒸発、昇華させるため、記録シートとして普
通紙やプラスチックフィルム等が使用できる特徴がある
しかし、特に昇華性染料を色材として用いる場合、上記
のような普通紙やプラスチックフィルム等を記録シート
に用いた場合には、染着が起こり難いため、低い濃度の
記録像しか得られず、また、経時によって褪色する等の
難点を有している。
このため、基材上に熱可塑性ポリエステル樹脂等を塗布
して受像層を設ける方法が提案されている(特開昭57
−107885号等)、この場合、基材として普通紙を
用いると、受像層に用いた樹脂の基材へのしみこみが生
じたり、平滑性やクツション性が悪いため、印画時に発
色用シートと記録シートが十分密着せず、このため画像
濃度がなお不十分であり、また、画像のムラがめだち高
品質の記録シートは得難い。これを改善するために、原
紙上に顔料及び接着剤を主成分とする顔料塗被層を設け
た所謂コーテツド紙を基材とすることが試みられている
。この場合、樹脂のしみこみや平滑性は改善されるが、
クツション性が未だ不十分であるため、画像濃度や画像
のムラが十分に改善されないという欠点を有している。
また、基材としてプラスチックフィルムを用いた場合、
平滑性は優れており、ある種のプラスチックフィルムで
はクツション性も良く、ムラの無い高濃度の画像が得ら
れる場合もあるが、このようなプラスチックフィルムを
使用すると印画時の高熱のため(一般に熱転写記録装置
の感熱記録ヘッドの温度は200°C以上になる。)、
プラスチックフィルムの表面が熱変形し、著しいカール
が生じ易いという問題点がある。さらに紙を用いたもの
に比べてコスト高である。
そこで、基紙上に平滑性とクツション性を与える熱可塑
性の高分子物質よりなる中間層を設け、さらに受像層を
設けた受像シートが提案されている(特開昭60−23
6794号)。
しかしながらこのような受像シートにも問題が有ること
が明らかになった。即ち、該受像シートは一般にポリエ
ステル樹脂やアセテート樹脂等の熱可塑性樹脂を溶剤に
溶かし、これを上記中間層上に塗抹し、熱乾燥して受像
層を形成するものであるが、用いた溶剤が残存すると印
画後の画像の保存性(褪色、滲み等)が劣ってくる。こ
の溶剤を完全に除去するため高温で乾燥すると、熱可塑
性の高分子物質より成る中間層が高熱により変形し、外
観の悪いものになったり、表面の平滑性が劣ってしまい
、結果的にムラの無い高濃度の画像が得られなくなる。
熱による変形を無くすために、より低い温度で乾燥する
と時間がかかり、著しく生産効率の低いものとなる。更
に、溶剤は人体に有害であり、爆発の危険性を伴うため
、その取り扱いが面倒であり、また高価であるなど、安
全性やコストの面で問題となっている。
また水系の樹脂を用いて受像層を形成させた場合は、安
全性等の点では溶剤系のものより勝っているが、乾燥工
程はやはり必要であり、乾燥に伴う熱の問題が付随し、
さらに水系の樹脂を用いた場合、表面の光沢の劣るもの
しか得られず、耐水性や耐湿性にも問題があり画像の保
存性が劣るという欠点がある。
更に、上述の如き熱可塑性高分子物質からなる中間層の
形成方法として、熱可塑性フィルムを基紙に貼り合わる
場合、製造時のカールや溶剤による安全性に問題があり
、また熱可塑性樹脂を溶剤に溶かしてコーティングする
ような場合、基紙への該樹脂の浸透が起こり易く、平滑
性の向上効果が不十分となったり、乾燥時のカールやボ
コツキも起こり易く、更に、溶剤による安全性にも問題
が残る。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、強光沢を有し、画像ムラがなく、高い記録濃
度が得られ、印画時のカール及び製造時のカールの発生
が少ない受像シートを提供するものである。
「課題を解決する為の手段」 本発明は、基紙に、溶融した熱可塑性高分子物質を流延
被覆してなる層を設け、更に、咳高分子層上に昇華性染
料に対して染着性を有する無溶剤の電離放射線硬化型樹
脂組成物より形成され、電離放射線により硬化せしめら
れた受像層を設けたことを特徴とする昇華型熱転写記録
用受像シートである。
「作用」 本発明で用いられる受像シートの基紙は、特に限定する
ものではなく、化学パルプ或いは機械バルブを主原料と
し、−iに公知の方法で抄造された紙類が使用できるが
、厚さが25〜300um程度で平滑性の良いものが好
ましく、具体的には一般上質紙の他、スーツな一カレン
ダー処理紙、ヤンキードライヤー乾燥紙、グラシン紙等
が挙げられるが、更にアート紙、コート紙、キャストコ
ート祇、バライタ紙等の顔料塗被紙が平滑性や白色度に
優れるためとりわけ好ましい。
基紙上に設ける熱可塑性高分子物質層の成分としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
ポリメチルペンテン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リメチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、酢酸セルロ
ース、ナイロン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチ
レン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸共重合体、エチレン・プロピレン共重合体等が挙げ
られる。これらの熱可塑性高分子物質のうちでもガラス
転移点が40°C以下のものは、クツション性が良く、
中間調記録時の低エネルギーでの画質が優れているため
好ましい。なかでも、ポリエチレンやポリプロピレンは
工業的に安価であり、特に好ましく使用される。
熱可塑性高分子物質の基紙への形成方法には、大別して
、溶剤に溶かして基紙上に塗布する方法、熱溶融して基
紙上に流延被覆する方法、或いはこれらのノイルムを基
紙上に貼りあわせる方法等がある。しかし、フィルムを
貼りあわせる方法には、製造時にカールが発生する欠点
があり、またフィルムが高価であるため、コストがかか
り過ぎる欠点もある。又、溶剤に溶かして基紙上に塗布
する方法にも、製造時のカールやボコツキ、更に、樹脂
の浸透により平滑性の向上効果が低下し、また溶剤によ
る安全性にも問題が残る。しかるに、熱溶融して基紙上
に流延被覆する方法(一般に押し出しコーティング或い
は押し出しラミネーションと呼ばれる)では、基紙上へ
の高分子物質層の形成が比較的容易であり、製造時にカ
ールも発生せず、さらにコスト的なメリットがあり、安
全性にも優れている。
また、基紙の両面に熱可塑性高分子物質層を設け、一方
の面に受像層を設けた構成も可能であり、この場合、湿
度変化による受像シートのカール及び印画時の熱による
カールが効果的に防止される。
さらに、裏面に設けた熱可塑性高分子物質層の表面を粗
面化すると、受像シートを複数枚重ねたときシート同士
がはりついたりすることがなく、またシートのすべりも
良好となるため、熱転写プリンターを用いて印字、印画
する際、走行性に優れるものが得られる。粗面化の方法
としては熱可塑性高分子物質中に各種顔料を配合する方
法や熱可塑性高分子物質層を形成した後マツトロールに
道側する方法等が挙げられる。なかでも、熱可塑性樹脂
を押し出しコーティングした後、粗面化されたクーリン
グロールに圧着し、冷却、固化させる方法は、むらの無
い粗面が効率良く得られるため好ましい。
なお、熱可塑性高分子物質層中には、上述の如き各種顔
料の他、染料、帯電防止剤等の添加剤を必要に応じて添
加することができる。
該高分子層の厚みは、0.1〜100μm、より好まし
くは1〜50μmが望ましい。因みに0.1μm未満で
は所望の効果が得られ難く、100μmを超えるとコス
ト的にメリットが乏しくなる。
次に、熱可塑性高分子物質層上に、昇華性染料に対して
染着性を有する無溶剤の電離放射線硬化型樹脂組成物を
電離放射線により硬化せしめた受像層を設ける。
上記電離放射線硬化型樹脂組成物は電離放射線硬化型モ
ノマー及び/又はオリゴマーの一種以上を主成分とする
ものであり、これらは分子内に電離放射線硬化性のエチ
レン性不飽和二重結合を有するものであり、具体例とし
ては、例えば以下のようなものが挙げられる。
七ツマ−とし は; (a)  エチレン性不飽和モノ又はポリカルボン酸等
で代表されるカルボキシル基含有単量体及びそれらのア
ルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等のカルボン
酸塩基含有単量体;Φ)エチレン性不飽和(メタ)アク
リルアミド又はアルキル置換(メタ)アクリルアミド、
N−ビニルピロリドンのようなビニルラクタム類で代表
されるアミド基含有単量体;(C)  脂肪族又は芳香
族ビニルスルホン酸類で代表されるスルホン酸基含有単
量体及びそれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、ア
ミン塩等のスルホン酸塩基含有単量体: (d)  エチレン性不飽和エーテル等で代表される水
酸基含有単量体; (e)  ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート
−2−ビニルピリジン等のアミノ基含有単量体: (f)4級アンモニウム塩基含有単量体;(8)エチレ
ン性不飽和カルボン酸のアルキルエステル; Ql)(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有単
量体; (i)  スチレン; (j)  酢Hビニル、酢酸(メタ)アリル等のエチレ
ン性不飽和アルコールのエステル; (2)活性水素を含有する化合物のアルキレンオキシド
付加重合体のモノ(メタ)アクリレート類; (1)  多塩基酸と不飽和アルコールとのジエステル
で代表されるエステル基含有2官能単量体;(ホ)活性
水素を含有する化合物のアルキレンオキシド付加重合体
と(メタ)アクリル酸とのジエステルよりなる2官能単
量体; (n)N、N−メチレンビスアクリルアミド等のビスア
クリルア壽ド; (0)  ジビニルベンゼン、ジビニルエチレングリコ
ール、ジビニルスルホン、ジビニルエーテル、ジビニル
ケトン等の2官能単量体;(P)  ポリカルボン酸と
不飽和アルコールとのポリエステルで代表されるエステ
ル基含有多官能単量体; (ロ)活性水素を含有する化合物のアルキレンオキシド
付加重合体と(メタ)アクリル酸とのポリエステルより
なる多官能単量体; (r)トリビニルベンゼンのような多官能不飽和単量体
等。
オiゴマ−とし は; (a)  脂肪族、脂環族、芳香脂肪族2〜6価の多価
アルコール及びポリアルキレングリコールのポリ (メ
タ)アクリレート; (ロ)脂肪族、脂環族、芳香脂肪族、芳香族2〜6価の
多価アルコールにアルキレンオキサイドを付加させた形
の多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート; (C)  ポリ(メタ)アクリロイルオキシアルキルリ
ン酸エステル; (d)  ポリエステルポリ(メタ)アクリレート;(
e)  エポキシポリ (メタ)アクリレート;(f)
  ポリウレタンポリ (メタ)アクリレート;(8)
 ポリアミドポリ (メタ)アクリレート;(ロ)有機
(ポリ)シロキサンポリ(メタ)アクリレート: (i)  側鎖及び/又は末端に(メタ)アクリロイル
オキシ基を有するビニル系又はジエン系低重合体; (j)  前記(a)〜(i)記載のオリゴエステル(
メタ)アクリレート変性物; 等。
これらは、単独でも使用できるが複数のものを混合して
使用してもかまわない。この際、一般に多官能のモノマ
ー及び/又はオリゴマーの配合が多くなると、硬化密度
が高くなりすぎるため画像濃度が低下し、単官能のモノ
マーが多くなりすぎると、画像の保存安定性が低下した
り、塗膜強度が劣ってきたりするため、適当な配合割合
を選択する必要がある。また、電離放射線硬化型樹脂の
硬化後のガラス転移温度が高すぎると、昇華型染料の染
着性が低下し、逆に低すぎると受像シートの表面がべた
ついてブロッキングを起こしやすくなったり、画像の保
存安定性が低下したりするため、適当な範囲(−概に限
定はできないが、例えばO〜120″C程度のガラス転
移点)を選択する必要がある。さらに、該樹脂組成物中
には染着性を高める様な結合や官能基を有していること
が好ましく、このような結合としては、例えばエステル
結合、ウレタン結合、アミド結合、尿素結合などであり
、更に、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩
化ビニル等のセグメントを有するものも好ましい。
また、電離放射線硬化型樹脂中に電離放射線硬化型シリ
コーン化合物を0.01〜10%程度配合すると、該シ
リコーン化合物が他の電離放射線硬化型樹脂成分と共重
合し、シリコーンの優れた耐熱性、滑り性及び剥離性が
受像層に程よく機能せしめられ、ブロッキング(発色用
シートと受像シートとが融着し、記録後に両者が剥離し
にくくなったり、発色用シートのインク層自体が受像シ
ートに移行してしまう現象)防止に、より効果的である
。なお電離放射線硬化型シリコーン化合物とは、例えば
有機(ポリ)シロキサン化合物に(メタ)アクリロイル
基等の電離放射線反応性基を導入した有機(ポリ)シロ
キサン(ポリ)(メタ)アクリレート等のことである。
更に、電離放射線硬化型樹脂組成物の一部としてマクロ
モノマーを5〜70%程度配合すると、染着性、保存安
定性等に優れたものとなりやすく好ましい。ここで、マ
クロモノマーとは通常分子量(数平均分子量)が500
〜50000程度のオリゴマーの片末端にラジカル重合
性の官能基、好ましくは(メタ)アクリロイル基を導入
したものである。マクロモノマーの骨格としては、アル
キル(メタ)アクリレート、スチレン等の各種ビニルモ
ノマー、オキシエチレン、ジメチルシロキサン等の重合
体が挙げられるが、とりわけスチレンの重合体あるいは
スチレンとアクリロニトリルの共重合体を主骨格とする
ものが、染着性と保存安定性に優れるため好ましい。
なお、該樹脂組成物中には必要に応じて、白色顔料、着
色顔料、染料、非電離放射線硬化型樹脂、湿潤剤、消泡
剤、分散剤、帯電防止剤、レベリング剤、滑剤等の各種
助剤を所望の効果を阻害しない範囲で適宜添加すること
ができる。また、発色用インクシートとの離型性をさら
に向上させるために、受像層中に、前述した電離放射線
硬化型シリコーン化合物以外の少量の離型剤を含有させ
ることも可能である。
離型剤としては、ポリエチレンワックス、アミドワック
ス、テフロンパウダー等の固形ワックス類、フッ素系、
リン酸エステル系の界面活性剤、シリコーンオイル等が
挙げられる。
受像層を形成する樹脂組成物の塗布量は固形量で0.1
〜50g/ボ、より好ましくは1〜10g/ボ程度の範
囲で調節される。因みに0.1g/rrr未満では所望
の効果が得られ難く、50g/nfを越えるような塗布
量は効果が飽和状態となり、経済面からもメリットが少
ない。
また、該樹脂組成物を塗布する方法は特に限定されるも
のではなく、例えばバーコーター、ロールコータ−、エ
アーナイフコーター、グラビアコーター等の通常の塗布
手段が適宜使用される。
なお、塗布面を予めコロナ放電処理、放射線処理、プラ
ズマ処理等によって前処理して塗布面の濡れ易さを改良
したり塗布層の密着性を改良することも勿論可能である
塗布組成物を硬化させるための電離放射線としては、例
えば紫外線、α線、β線、T線、X線、電子線等が挙げ
られるが、α線、β線、T線、及びX線は人体への危険
性といった問題が付随するため、取り扱いが容易で、工
業的にもその利用が普及している紫外線や電子線が好ま
しく用いられる。さらに、電子戦照射方式は紫外線照射
方式に比べて生産性が高いだけでなく、光開始剤添加に
よる臭気、着色あるいは保存安定性の低下などの問題が
なく、より好ましい。
電子線を使用する場合、照射する電子線の量は0.1〜
20 Mrad程度の範囲で調節するのが望ましい。0
.1 Mrad未満では十分な照射効果が得られ難く、
20 Mradを越えるような照射は紙類やある種のプ
ラスチックフィルム等の基材を劣化させる恐れがあるた
め好ましくない。電子線の照射方式としては、例えばス
キャニング方式、カーテンビーム方式、ブロードビーム
方式等が採用され、電子線を照射する際の加速電圧は1
00〜300KV程度が適当である。また、紫外線を使
用する場合には、該樹脂組成物中に光開始剤を配合する
必要があり、例えばチオキサントン、ベンゾイン、ベン
ゾインアルキルエーテルキサントン、ジメチルキサント
ン、ベンゾフェノン、アントラセン、2.2−ジェトキ
シアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、ベンジ
ル、ジフェニルジスルフィド、アントラキノン、■−ク
ロロアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−
tert−ブチルアントラキノン、N、N’ −テトラ
エチル−4゜4′−シア稟ノベンゾフェノン、1.1−
ジクロロアセトフェノン等の光開始剤の一種以上が適宜
配合される。
なお、光開始剤の使用量は組成物全体の0.2〜10重
量%、好ましくは0.5〜5重鼠%程度の範囲で調節す
るのが望ましい。さらに、このような光開始剤に加えて
硬化を促進するために、例えばトリエタノ−ルアξン、
2−ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノ安息香
酸、ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、ジオクチルア
ミノ安息香酸、ジメチルアミノ安息香酸ラウリル等の第
三級アミン類を組成物全体の0.05〜3重量%程度配
合することもできる。
紫外線照射用の光源としては、1〜50個の紫外線ラン
プ(例えば数mmHgから約10気圧までの動作圧力を
有する低圧、中圧、高圧水銀ランプ)、キセノンランプ
、タングステンランプ等が用いられ、5000〜800
0 llW/cJ程度の強度を有する紫外線が好ましく
照射される。
本発明による熱転写記録用受像シートは、上記のように
品質面で優れるばかりでなく、無溶剤で塗布し製造する
ことが可能となるため、生産性に優れ、安全性にも優れ
ている。更に溶剤の蒸発が無いため、強光沢の表面が得
られる。
「実施例」 以下に実施例及び比較例を挙げて更に詳述するが、勿論
これらに限定されるものではない。なお、例中の部は重
量部を示す。
実施例1 基紙として、坪1120g/n(の市販コート紙(両面
に顔料塗被層を有する)を用い、この両面に溶融したガ
ラス転移点−20℃の低密度ポリエチレン樹脂を押し出
しコーティングし、クーリングロールで圧着固化し、熱
可塑性高分子物質層を設けた。コーテイング量は両面と
もそれぞれ20g/%であった。次に、上記の熱可塑性
高分子物質層の片方の面上に、マクロモノマーAN−6
(東亜合成化学■製;スチレンとアクリロニトリルの共
重合体を主成分とするオリゴマー0片末端に、メタクリ
ロイル基を有する数平均分子盟約6000のマクロモノ
マー)35部、トリロキシエチルアクリレート45部、
N−ビニルピロリドン10部、ペンタエリスリトールト
リアクリレート10部及びシリコーンジアクリレート(
商品名:EBECRYL350/ダイセル・ニーシーピ
ー掬製)0.5部より戒る電離放射線硬化型樹脂組成物
を5g/rrrになるように塗布し、電子線照射装置(
エレクトロカーテンCB−150、ES I社製)を用
いて5Mradの電子線を照射して受像層を形成させた
実施例2 受像層用の電離放射線硬化型樹脂組成物として、ウレタ
ンアクリレートオリゴマー(商品名、 UVU−820
−OL/三洋化或■製)65部、トリロキシエチルアク
リレート30部、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト5部及びシリコーンジアクリレート(商品名、 EB
ECRYL 350 /ダイセル・ニーシーピー掬製)
0.5部より成る組成物を使用した以外は実施例1と同
様にした。
実施例3 基紙として、坪量100g/rrlの上質紙を金属ロー
ルとコツトンを材質とする弾性ロールとで形成されるロ
ールニップに道側して平滑化処理したものを用いた以外
は、実施例1と同様にした。
実施例4 基紙として、坪1120g/rrrのキャストコート紙
を用い、キャストコート面上に溶融したガラス転移点−
20″Cのポリエチレン樹脂を押し出しコーティングし
、クーリングロールで圧着固化し、熱可塑性高分子物質
層を設けた以外は、実施例1と同様にした。
実施例5 基紙として、実施例1と同様の市販コート紙を用い、そ
の片面に溶融したガラス転移点−10’Cのポリプロピ
レン樹脂を押し出しコーティングし、クーリングロール
で圧着固化して熱可塑性高分子物質層を設け、該高分子
層上に実施例1と同様にして受像層を設けた。
実施例6 基紙として、坪量105g/rdのキャストコート紙を
用い、キャストコート面上に溶融したガラス転移点−1
0°Cのポリプロピレン樹脂を押し出しコーティングし
、平滑な鏡面のクーリングロールで圧着固化し、一方、
裏面上には溶融したポリプロピレン樹脂を押し出しコー
ティングした後、サンドブラスト法により微粗面化され
たクーリングロールで圧着固化し、基紙の両面に各々2
0g/ボの熱可塑性高分子物質層を設けた0次に、キャ
ストコート面上に設けた熱可塑性高分子物質層上に実施
例1と同様にして受像層を形成させた。
比較例1 実施例1において、熱可塑性高分子物質層を設けずに、
顔料塗被層上に直接受像層を形成させた以外は実施例1
と同様にした。
比較例2 坪it150g/rdのポリプロピレン系合成紙上に、
実施例1と同様の受像層を直接形成させた。
比較例3 基紙として、実施例1と同様の市販コート紙を用い、こ
の片面に溶融したガラス転移点−10°Cのポリプロピ
レン樹脂を押し出しコーティングし、クーリングロール
で圧着固化し、熱可塑性高分子物質層を設けた。コーテ
イング量は20g/rrfであった。次に、上記の熱可
塑性高分子物質層上に、ポリエステル樹脂(バイロン2
00:東洋紡績■製)ioo部とシリコンオイル0.5
部をトルエン400部及びメチルエチルケトン400部
に溶解させた塗布組成物を、乾燥重量が5 g/rrf
になるように塗布し、120°Cで3分間乾燥して受像
層を形成させた。
比較例4 基紙として、実施例3と同様の上質紙を用い、その片面
に25μmの厚さのポリエチレンテレフタレートフィル
ムをウレタン系溶剤型の接着剤を用いて貼り合わせた。
次に、上記のポリエチレンテレフタレートフィルム上に
、実施例1と同様の受像層を形成させた。
比較例5 基紙として、実施例3と同様の上質紙を用い、その片面
に、エチレン・酢酸ビニル共重合体10部をトルエン/
酢酸エチル(1:1)の混合溶媒90部に溶解し、得ら
れた塗工液をバーコーターで乾燥塗布量が10g/%と
なるように塗布・乾燥して、熱可塑性高分子物質層を設
けた。次に、上記の熱可塑性高分子物質層上に、実施例
1と同様の受像層を形成させた。
〔評価〕
かくして得た受像シートに日立カラービデオプリンター
VY−50(日立製作所■製)で日立カラービデオプリ
ンター用インクシート(昇華性染料を含有するインク組
成物を塗布した熱転写記録用の発色用インクシート)を
使用して熱転写記録を行い、得られた記録像の濃度、画
像ムラ、印画時のカールの有無について下記の如く評価
した。
また得られた受像シートの光沢も評価した。
更に、基紙へ熱可塑性高分子物質層を形成する際の製造
時点でのカールを評価して第1表に纏めた。
〔記録濃度〕
青色記録像の最大濃度をマクベス濃度計で測定し、その
結果を第1表に示した。数値が大きい程記録濃度が高い
〔画像ムラ〕
青色記録像の画像ムラの状態を目視で判定し、その結果
を第1表に示した。
◎:両画像ムラがほとんどなく、なめらかな画像が得ら
れた。
○:両画像ムラが若干あるが、実用上問題がないレベル
である。
△:両画像ムラが目立ち、実用上問題がある。
×:画像のムラが著しい。
〔印画時のカール〕
青色記録像印画後のカールの状態を目視で判定し、その
結果を第1表に示した。
◎:はとんどカールしていない。
○:若干カールしているが、実用上問題がないレベルで
ある。
×:カールが著しい。
〔光沢〕
受像シートの表面の状態の光沢を目視したところ、全て
の実施例と比較例1、比較例2の表面は高光沢なもので
あった。なお、比較例3は僅かな光沢で、表面がやや荒
れていた。
〔製造時カール〕
基紙へ熱可塑性高分子物質層を形成する際の製造時点で
のカールを目視で判定し、その結果を第1表に併記した
O:殆どカールしていない。
Δ:ややカールしているが、実用上問題がない。
× 二カールが大きく、 プリンターでの走行下 良となり、 印画できない。
第1表 「効果」 以上の結果から明らかなように、本発明の各実施例で得
られた受像シートはいずれも優れた記録濃度を有してお
り、画像ムラもなく、印画時及び製造時のカールの発生
も少なく、更に強光沢を有しており極めて商品価値の高
いものであった。また、受像層形成の際に溶剤を使用し
ていないため、生産性、安全性の面でも極めて有利なも
のである。
更に、実施例6で得られた、裏面に粗面化を施した熱可
塑性高分子物質層を設けた受像シートは、熱転写プリン
ターで多数枚重ねて連続して記録を行っても、重送した
りすることなく、プリンターの走行性にも極めて優れる
ものであった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基紙に、溶融した熱可塑性高分子物質を流延被覆
    してなる層を設け、更に、該高分子層上に昇華性染料に
    対して染着性を有する無溶剤の電離放射線硬化型樹脂組
    成物より形成され、電離放射線により硬化せしめられた
    受像層を設けたことを特徴とする昇華型熱転写記録用受
    像シート。
  2. (2)基紙の裏面に熱可塑性高分子物質層を設けた請求
    項(1)記載の昇華型熱転写記録用受像シート。
  3. (3)裏面に設けた熱可塑性高分子物質層の表面が粗面
    化されていることを特徴とする請求項(2)記載の昇華
    型熱転写記録用受像シート。
  4. (4)基紙が顔料塗被紙である請求項(1)〜(3)記
    載の昇華型熱転写記録用受像シート。
  5. (5)熱可塑性高分子物質層がガラス転移点40℃以下
    の樹脂からなる請求項(1)〜(4)記載の昇華型熱転
    写記録用受像シート。
JP2017576A 1989-04-13 1990-01-26 昇華型熱転写記録用受像シート Pending JPH0342283A (ja)

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