JPH03118191A - 熱転写記録用受像シート - Google Patents

熱転写記録用受像シート

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JPH03118191A
JPH03118191A JP1256196A JP25619689A JPH03118191A JP H03118191 A JPH03118191 A JP H03118191A JP 1256196 A JP1256196 A JP 1256196A JP 25619689 A JP25619689 A JP 25619689A JP H03118191 A JPH03118191 A JP H03118191A
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JP
Japan
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thermal transfer
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JP1256196A
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English (en)
Inventor
Shiyunichirou Mukouyoshi
向吉 俊一郎
Tsunefumi Yamori
矢守 恒文
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野J 本発明は、熱昇華性染料を利用した熱転写記録用受像シ
ートに関し、高い記録濃度の画像が得られ、プロフキン
グを起こさず、しかも記録画像の保存安定性にも優れた
受像シートに関する。
「従来の技術J 近年、ビデオカメラで撮影した画像やテレビジョン、V
TR,ビデオディスク、コンピューター等の静止画像を
記録シート上に直接フルカラーで記録するシステムの開
発が進められている。なかでも、熱によって溶融、蒸発
、昇華する色材を塗布した発色用シートを記録シートに
重ね、記録信号に応じてサーマルヘッドで加熱し、記録
シート上に転移した色材のシートへの粘着、吸着、染着
によって記録像を得る方式が注目されている。
この記録方式は発色用シート上の色材を熱によって溶融
、蒸発、昇華させる方式であるため、記録シートとして
普通紙やプラスチックフィルム等が利用できる特徴があ
るとされている。
しかし、記録シートとして普通紙やプラスチックフィル
ム等を用いた場合には、特に染着が起こり難くなり記録
像の濃度が低下するのみならず、経時によって褪色する
等の難点を有している。
このため、熱可塑性ポリエステル樹脂等を基材上に塗布
して、受像層を形成する方法が提案されているが、この
場合、一般に熱転写記録装置の感熱記録ヘッドの温度が
200°C以上であるために発色用シート中のインキバ
インダー及び受像層の熱可塑性樹脂が熱により軟化或い
は溶融し、発色用シートと受像シートが融着し、記録後
に両者が剥離しにくくなったり、発色用シートのインク
層自体が受像シートに移行してしまう現象、所謂ブロッ
キングが問題となっている。
発色用シートと受像シートの融着を防止する方法として
は、受像層の樹脂中に顔料を添加して受像層表面を粗面
化する方法(特開昭57−107885号)や、受像層
上にシリコーングリースなどの離型剤を塗布したり(特
開昭59−165688号等)、受像層中にシリコーン
系化合物などの離型剤を含有させる方法(特開昭60−
34898号、特開昭60−212394号、特開昭6
1−237694号等)などが提案されているが、前者
の方法では表面の粗面化により発色用シートと受像シー
トの転写時の密着が不十分となり、記録像の濃度低下や
色むらが生じ易く、更に顔料の表面に付着した色素が後
で他の紙等を汚染する難点がある。一方、後者の方法で
も転写された色素が離型剤の影響を受けて記録画像が滲
んだり、あるいは画像濃度が低下するという難点を残し
ている。
電離放射線硬化化合物を利用する例としては、基材に硬
化物のガラス転移温度が65°C以下であるラジカル重
合性オリゴマーを塗布して、放射線架橋する方法(特開
昭62−173295号)などがあるが、この方法で記
録濃度の高いものを得ようとすると、記録画像の滲みや
乱れが生じ易くなり、保存安定性に欠けることがわかっ
た。
上記のいずれの方法によっても、未だ画像濃度が不充分
であり、高濃度の画像が得られる受像シートの開発が望
まれている。
「発明が解決しようとする課題」 本発明は、高濃度で、保存安定性に優れた記録画像が得
られ、しかも熱転写記録時の発色用シートとの剥離性に
も優れる受像シートを提供するものである。
「課題を解決する為の手段」 本発明は、基材上に、(a)塩素化ポリエステルと(b
)電離放射線硬化性化合物よりなる受像層形成組成物を
塗布した後、電離放射線を照射して受像層を形成せしめ
たことを特徴とする熱転写記録用受像シートである。
「作用」 本発明でいう塩素化ポリエステルとは、通常のポリエス
テル、即ちジオールとジカルボン酸との縮合体の骨格の
一部に塩素原子を導入したものである。ここでジオール
としては、エチレングリコール、プロピレングリコール
、1.3−ブチレングリコール、1.6−ヘキサンジオ
ール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール
等が挙げられる。またジカルボン酸としては、無水フタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水コハク酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、
無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等が挙げられる
。上記のジオール類及びジカルボン酸類はそれぞれ一種
以上を組み合わせて使用することができる。更に、三価
以上のカルボン酸類、アルコール類を縮合体構成要素の
一部として使用することもできる。
なお、塩素化ポリエステルの重量平均分子量は1 、0
00〜500.000、より好ましくは2.000〜5
0,000の範囲のものが望ましい。ここで分子量が1
,000に満たないと印画した画像の保存安定性が低下
したり、印画時にブロッキングを起こし易くなり、50
0、000を越えるとモノマー或いは溶剤に容易に溶解
し難(、基材への塗布が困難になる恐れがあるため、上
記分子量範囲の塩素化ポリエステルの使用が望ましいも
のである。
一方、電離放射線硬化性化合物は一般に分子内に電離放
射線硬化性のエチレン性不飽和二重結合、好ましくはア
クリロイル基を有するモノマーやオリゴマーで構成され
る。
モノマーは、例えば単官能モノマーとしてはアクリル酸
、アクリル酸エチル、ヘキシルアクリレート、2−エチ
ルへキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、テトラ
ヒドロフルフリルアクリレート、フェノキシエチルアク
リレート、トリロキシエチルアクリレート、ノニルフェ
ノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルオ
キシエチルアクリレート、1.3−ジオキソランアクリ
レート、フェノキシジエチレングリコールアクリレート
、ベンジルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート
、シクロへキシルアクリレート、ジシクロペンタニルア
クリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、N、N
−ジメチルアミノエチルアクリレート、グリシジルアク
リレートカルピトールアクリレート、イソボルニルアク
リレート、N−ビニルピロリドン等が挙げられる。
多官能モノマーとしては1.6−ヘキサンジオールジア
クリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、
ジエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレン
グリコールジアクリレート、ジシクロペンタニルジアク
リレート、ブチレングリコールジアクリレート、ペンタ
エリスリトールジアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、プロピレンオキシド変性トリメチ
ロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ
アクリレート、ジペンタエリスリトールへキサアクリレ
ート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールへキ
サアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリ
レート等が挙げられる。これらの多官能モノマーの中で
も、三官能以上のものを多官能モノマーの一部または全
部として使用すると、画像濃度と保存性のバランスのと
れたものが得られ易く、より好ましい。
これらの単官能及び多官能のモノマーは、それぞれ二種
以上を適宜混合して使用することも勿論可能である。
また、オリゴマー(プレポリマー)としては、例えばポ
リエステルアクリレートやウレタンアクリレート、エポ
キシアクリレート、ポリオールアクリレート等が挙げら
れる。
電離放射線硬化性化合物は、このようなモノマー及び/
又はオリゴマーを適宜選択して使用することができる。
更に、上記のモノマーのうちフェノキシエチルアクリレ
ート、トリロキシエヂルアクリレート、ノニルフェノキ
シエチルアクリレート等に代表される、下記−形成(1
3で表される構造を有する七ツマ−を用いると、樹脂の
溶解性及び染着性に優れるため好ましい。
R。
〔式中、R1は水素原子又はメチル基、R2はアルキレ
ン基、R8、R1、R1はそれぞれ水素原子、アルキル
基、フェニル基又は置換フェニル基を示し、nは1〜3
0の整数を示す。〕 また、N−ビニルピロリドンは、受像層形成組成物の粘
度を著しく低下させる作用を有すると共に、記録画像の
保存性が向上するため、単官能モノマーの一部として用
いるとよい。この理由としては、必ずしも明らかではな
いが、N−ビニルピロリドンは硬化後のガラス転移温度
(Tg)が高く、組成物の硬化後の耐熱性を(硬化密度
を上げることなく)高めることができ、他の成分との共
重合性が良(硬化性が向上し、未反応モノマーに起因す
る保存性の低下が防止されるためではないかと推測され
る。更に硬化性が向上するためか臭気も改善される傾向
もある。
本発明は、塩素化ポリエステルと電離放射線硬化性化合
物よりなる組成物を塗布して受像層を形成するところに
特徴がある。塩素化ポリエステルの該組成物中の含有量
については特に限定するものではないが、好ましくは2
〜98重量%、より好ましくは10〜70重量%の範囲
となるように調節するのが好ましい。なお、塩素化ポリ
エステルの使用量が2重量%に満たないと記録画像の濃
度が不十分であったり、記録画像の濃度が高くても保存
安定性が低下したりして画像濃度と保存安定性のバラン
スのとれたものが得難くなり、98重量%を越えての使
用はブロッキングが著しく生じ易くなる傾向にある。
塩素化ポリエステルと電離放射線硬化性化合物からなる
組成物を受像層に用いることにより優れた効果が得られ
る理由は必ずしも明らかではないが、■もともと染着性
に優れるポリエステルに極性の高い塩素原子が導入され
る事により、更に染料との親和性が向上し染着性が向上
する、■塩素原子には硬化性化合物の硬化を促進する作
用があるため、未反応物が減少し保存安定性が向上する
、■塩素原子が導入される事によりモノマーやオリゴマ
ーとの相溶性が向上するため、均一な反応をし、未反応
物が減少し保存安定性が向上する、などが推定される。
受像層形成組成物中には必要に応じて電離放射線非硬化
型のポリマー、特に昇華性染料に対し染着性を有するポ
リマーを配合することもできる。
このような染着性を有するポリマーとしては、例えばス
チレン、アクリル酸エステル、アクリロニトリル、塩化
ビニル、酢酸ビニル等のビニル系モノマーの重合体及び
共重合体;ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスル
ホン等の縮合系重合体;及びセルロース誘導体等が上げ
られる。
また、該受像層形成組成物中には必要に応じて染料、顔
料、湿潤剤、消泡剤、分散剤、帯電防止剤、レベリング
剤、滑剤等の各種助剤を所望の効果を阻害しない範囲で
適宜添加することができる。
更に、発色用インクシートとの離型性をさらに向上させ
るために、受像層中に少量の離型剤を含有させることも
可能である。離型剤としては、例えばポリエチレンワッ
クス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固形ワッ
クス類、シリコン系、フッ素系、リン酸エステル系の界
面活性剤、シリコーンオイル等が挙げられる。
本発明における受像シートの基材としては可撓性のある
シート状の物であれば特に限定するものではなく、例え
ば一般に公知の各種コーテツド紙、上質紙、合成紙、金
属化紙、着色紙等の祇シート類;ポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレン、ポリエチレン等のプラスチッ
クフィルム類;銅、鉄、アルミニウム等の金属箔類;布
類等或いはこれらの貼り合わせ体、積層体等が適宜用い
られる。なお、受像層形成組成物のしみこみの大きいよ
うな基材の場合には、適当なバリヤー層を設けることが
好ましく、また適当な中間層を設け、基材表面に平滑性
やクツション性や断熱性を付与すると、受像層への染料
の移行がより効果的に行われるため好ましい。
受像層形成組成物の塗布量は固形量で0.1〜50g/
rtT、より好ましくは2〜10g/rff程度の範囲
で調節される。因みに0.1g/rrr未満では所望の
効果が得られず、50g/rrrを越えるような塗布量
は効果が飽和状態となり、経済面からもメリットがない
また、該組成物を塗布する方法は特に限定されス、例エ
ババーコーター、ロールコータ−、エアーナイフコータ
ー、グラビアコーター等の通常の塗布手段が適宜使用さ
れる。なお、塗布面を予めコロナ放電処理、放射線処理
、プラズマ処理等によって前処理して塗布面の濡れ易さ
を改良したり塗布層の密着性を改良することも勿論可能
である。
塗布組成物を硬化させるための電離放射線としては、例
えば紫外線、α線、β線、γ線、X線、電子線等が挙げ
られるが、α線、β線、γ線、及びX線は人体への危険
性といった問題が付随するため、取り扱いが容易で、工
業的にもその利用が普及している紫外線や電子線が好ま
しく用いられる。さらに、電子線照射方式は紫外線照射
方式に比べて生産性が高いだけでなく、光開始剤添加に
よる臭気、着色あるいは保存安定性の低下などの問題が
なく、より好ましい。
電子線を使用する場合、照射する電子線の量は0.1〜
20Mrad程度の範囲で調節するのが望ましい。Q、
 l M rad未満では十分な照射効果が得られず、
20 Mradを越えるような照射は紙類やあるのプラ
スチックフィルム等の基材を劣化させる恐れがあるため
好ましくない。
電子線の照射方式としては、例えばスキャニング方式、
カーテンビーム方式、ブロードビームプ弐等が採用され
、電子線を照射する際の加速型■は100〜300KV
程度が適当である。
また、紫外線を使用する場合には、該受像層形成組成物
中に光開始剤を配合する必要があり、餘えばチオキサン
トン、ヘンジイン、ベンゾインアルキルエーテルキサン
トン、ジメチルキサントンベンゾフェノン、アントラセ
ン、ベンジル、2゜2−ジェトキシアセトフェノン、ベ
ンジルジメチルケタール、ジフェニルジスルフィド、ア
ントラキノン、■−クロロアントラキノン、2−エチル
アントラキノン、2−ter−ブチルアントラキノン、
N、N“−テトラエチル−4,4′−ジアミノベンゾフ
ェノン、1.I−ジクロロアセトフェノン等の光開始剤
の一種以上が適宜配合される。
なお、光開始剤の使用量は組成物全体の0.2〜10重
量%、好ましくは0.5〜5重量%程度の範囲で調節す
るのが望ましい。さらに、このような光開始剤に加えて
硬化を促進するために、例えばトリエタノールアミン、
2−ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノ安息香
酸、ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、ジオクチルア
ミノ安息香酸、ジメチルアミノ安息香酸ラウリル等の第
三級アミン類を組成物全体の0.05〜3重量%程度配
合することもできる。
紫外線照射用の光源としては、1〜50個の紫外線ラン
プ(例えば数tnmHgから約10気圧までの動作圧力
を有する低圧、中圧、高圧水銀ランプ)、キセノンラン
プ、タングステンランプ等が用いられ、5000〜80
00μh/cシ程度の強度を有する紫外線が好ましく照
射される。
本発明において、塩素化ポリエステルと共に昇華性染料
に対し染着性を有するマクロモノマーを併用して受像層
を形成すると、高い画像濃度と耐ブロッキング性、耐熱
安定性のバランスのとれた優れた品質のものが得られる
ため好ましい。
ここで、マクロモノマーとは、アルキル(メタ)アクリ
レート、アクリロニトリル、スチレン等の各種ビニルモ
ノマー、オキシエチレン等を構成単位とした比較的低重
合度の重合体或いは共重合体を骨格とし、片末端に(メ
タ)アクリロイル基等のラジカル重合性の官能基を持つ
高分子量単官能モノマーである。これらの中で昇華性染
料に対し染着性を有するものが選択される。また、マク
ロモノマーは常温で液状のものに比べて常温で固体状の
ものを使用した方が、画像の保存安定性に優れるため好
ましい。更にマクロモノマーの骨格としては、スチレン
及び/又はアクリロニトリルを主成分とする重合体或い
は共重合体、とりわけスチレンとアクリロニトリルの共
重合体が、染着性及び保存安定性に優れているため、特
に好ましいマクロモノマーの分子量は、数平均分子量で
500〜so、ooo程度、より好ましくは2,000
〜10,000の範囲が適当であり、500より小さく
ても50,000より大きくても所望の効果が得難い。
また、so、oo。
より大きいと七ツマー或いは溶剤への溶解性が劣ってく
る。
マクロモノマーは、通常グラフトポリマーを合成する際
の先駆物質として用いられており、−船釣なモノマーと
比べると比較的高分子量であるが、重合性のモノマーと
してとらえられるものであり、通常の熱可塑性樹脂等の
高分子とは区別されるものである。
なお、受像層形成組成物中における塩素化ポリエステル
とマクロモノマーの合計の含有量は98重世%を越えな
いように調製するとよく、塩素化ポリエステルとマクロ
モノマーの比率は、lO:90〜90 : 10程度の
範囲が効果的である。
更に、受像層を構成する電離性放射線硬化性化合物のう
ちでも単官能モノマー、或いは、単官能モノマー及び多
官能モノマーを選択的に使用し、しかもかかるモノマー
を受像層形成組成物中に30〜90重量%の範囲で含有
せしめると、これらのモノマーのみで塩素化ポリエステ
ル、或いは塩素化ポリエステル及びマクロモノマーを完
全に溶解させることが可能となり、溶剤を含まない状態
(無溶剤)の受像層形成組成物を得ることができるため
好ましい。
単官能モノマーと多官能モノマーを併用すると、保存安
定性や耐ブロッキング性等の点でより好ましいが多官能
モノマーを多量に使用すると架橋密度が高くなりすぎ、
高濃度の記録画像が得難くなりやすいため、多官能モノ
マーの使用量は受像層形成組成物の30重量%以下にと
どめるのが望ましい。
尚、無溶剤の受像層形成組成物を得ようとする場合、単
官能モノマー及び多官能モノマーの混合物の25°Cに
おける粘度が200cps以下であることが望ましい。
200cpsより大きいと、塩素化ポリエステル或いは
塩素化ポリエステル及びマクロモノマーの溶解が困難と
なったり、溶解しても著しく粘度が高くなり易く、基材
への塗布が困難になるため、場合によれば溶剤による希
釈が必要になってく る。
溶剤を含む塗布組成物を使用すると、乾燥工程が必要で
あり熱による基材の変形が生じたり、溶剤の乾燥に多(
のエネルギーを必要し、更に生産効率が劣るなどの問題
がある。更に溶剤は人体に有害であり、爆発の危険性を
伴うため、その取り扱いが面倒であり、また高価である
など安全性やコストの面で問題となっている。
本発明の方法によれば無溶剤系の塗布組成物も可能であ
り、この場合乾燥工程を必要としないため、生産性に優
れ、安全性にも優れている。更に溶剤の蒸発が無いため
、強光沢の表面が得られるという利点を有する。
「実施例」 以下に実施例及び比較例を挙げて更に詳述するが、勿論
これらに限定されるものではない。なお、例中の部は重
量部を示す。
実施例1 コロナ放電処理を施した厚さ150μmのポリプロピレ
ン系合成紙に、下記の受像層形成組成物を乾燥重量で5
g/rrrになるように塗布し、電子線照射装置(エレ
クトロカーテンCB−150、E S I社製)を用い
て5Mradの電子線を照射して熱転写記録用受像シー
トを得た。
〔受像層形成組成物〕
塩素化ポリエステル(商品名;EBECRYL 430
 。
ダイセル・ニーシーピー■製)    50部フェノキ
シエチルアクリレート(電離放射線硬化型単官能モノマ
ー)       30部N−ビニルピロリドン(電離
放射線硬化型単官能モノマー)           
  15部ペンタエリスリトールトリアクリレート(電
離放射線硬化型3官能七ツマ−)    5部フッ素系
界面活性剤(商品名;フロラードFC−430、住友ス
リーエム■製)0.2部 実施例2 受像層形成組成物の配合を下記のように調製した以外は
実施例1と同様にして熱転写記録用受像シートを得た。
〔受像層形成組成物〕
塩素化ポリエステル(商品名、 EBECRYL 43
0 。
ダイセル・ニーシーピー味製)   30部フェノキシ
エチルアクリレート(電離放射線硬化型単官能モノマー
)        45部N−ビニルピロリドン(電離
放射線硬化型単官能モノマー)           
  15部ペンタエリスリトールトリアクリレート(電
離放射線硬化型3官能モノマー)    10部フッ素
系界面活性剤(商品名;フロラードFC−430、住友
スリーエム■製)0.2部 実施例3 別の塩素化ポリエステルを用い、下記のように受像層形
成組成物を調製した以外は実施例1と同様にして熱転写
記録用受像シートを得た。
〔受像層形成組成物〕
塩素化ポリエステル(商品名i EBECRYL 58
0 。
ダイセル・ニーシーピー■製)    40部フェノキ
シエチルアクリレート(電離放射線硬化型単官能モノマ
ー)       40部N−ビニルピロリドン(電離
放射線硬化型単官能モノマー)           
 15部ペンタエリスリトールトリアクリレート(電離
放射線硬化型3官能モノマー)    15部フッ素系
界面活性剤(商品名;フロラードFC−430、住友ス
リーエム■製)0.2部 実施例4 染着性を有するマクロモノマーを加え、受像層形成組成
物を下記のように調製した以外は実施例1と同様にして
熱転写記録用受像シートを得た。
〔受像層形成組成物〕
塩素化ポリエステル(商品名; EBECRYL 43
0 。
ダイセル・ニーシーピー味製)   20部マクロモノ
マー(商品名;マクロモノマーAN−6東亜合成化学■
製:スチレン−アクリロニトリル共重合体を主成分とす
るオリゴマー0片末端にメタクリロイル基を有する数平
均分子盟約6,000のマクロモノマ−)    20
部フェノキシエチルアクリレート(電離放射線硬化型単
官能モノマー)       40部N−ビニルピロリ
ドン(電離放射線硬化型単官能モノマー)      
      15部ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート(電離放射線硬化型3官能モノマー)    5部
フッ素系界面活性剤(商品名;フロラードFC−430
、住友スリーエム■製)0.2部 実施例5 実施例4の受像層形成組成物において、塩素化ポリエス
テルを10部、マクロモノマーを30部にした以外は実
施例4と同様にして熱転写記録用受像シートを得た。
実施例6 実施例4の受像層形成組成物において、塩素化ポリエス
テルを30部、マクロモノマーを10部にした以外は実
施例4と同様にして熱転写記録用受像シートを得た。
実施例7 実施例4の受像層形成組成物において、フェノキシエチ
ルアクリレート40部の代わりにトリロキシエチルアク
リレート(電離放射線硬化型多官能性モノマー)40部
を用いた以外は実施例4と同様にして熱転写記録用受像
シートを得た。
比較例1 実施例■と同様の基材上に、塩素化ポリエステル(EB
ECRYL 430 ) 100部及びフッ素系界面活
性剤活性剤(フロラードFC−430) 0.5部をト
ルエン/酢酸エチル(50: 50)400部に溶解さ
せたものを乾燥重量が5g/rdになるように塗布し、
80℃で5分間乾燥して熱転写記録用受像シートを得た
比較例2 塩素化ポリエステルの代わりにポリエステル樹脂を用い
、下記のように受像層形成組成物を調製した以外は実施
例1と同様にして熱転写記録用受像シートを得た。
〔受像層形成組成物〕
ポリエステル樹脂(商品名;バイロン20Q、東洋紡績
■製)           30部フェノキシエチル
アクリレート(電離放射線硬化型単官能モノマー)  
      45部N−ビニルピロリドン(電離放射線
硬化型単官能モノマー)            15
部ペンタエリスリトールトリアクリレート(電離放射線
硬化型3官能モノマー)     10部フッ素系界面
活性剤(商品名;フロラードFC−430、住友スリー
エム■製)0.2部 比較例3 塩素化ポリエステルを含まない受像層形成組成物を下記
のように調製した以外は実施例1と同様にして熱転写記
録用受像シートを得た。
〔受像層形成組成物〕
フェノキシエチルアクリレート(電離放射線硬化型単官
能モノマー)        55部N−ビニルピロリ
ドン(電離放射線硬化型単官能モノマー)      
      25部ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート(電離放射線硬化型3官能モノマー)   20部
比較例4 受像層形成組成物としてポリプロピレングリコールジア
クリレート(商品名;NKエステルAPG400、新中
村化学工業■製)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て熱転写記録用受像シートを得た。
かくして得られた11種類の受像シートに日立カラービ
デオプリンターVY〜50(日立製作所■製)で日立カ
ラービデオプリンター用インクフィルム(昇華性染料を
含有するインク組成物を塗布した熱転写記録用インクフ
ィルム)を使用して熱転写記録を行い、得られた記録像
の濃度とブロッキング(受像シートとインクフィルムと
の融着状態)および保存安定性を下記の如く評価し、そ
の結果を第1表に示した。
〔記録濃度] 青色記録像の最大濃度をマクベス濃度計で測定した。数
値が大きい程記録濃度が高い。
〔ブロッキング〕
◎;受像シートとインクフィルムとの融着が全く見られ
ず、剥離性も良好である。
○;受像シートとインクフィルムとの融着がほとんど見
られない。
×;融着が著しい。
[保存安定性] 青色記録像を50゛Cで2日間保存し、画像の滲みや汚
れの状態を目視で判定した。
08画像の滲みや汚れが全く見られない。
○;両画像滲みや汚れがほとんどなく、実用上問題のな
いレベルである。
×;画像の滲みが著しい。
第1表 融着が著しく、測定不能。
「効果」 第1表の結果から明らかなように、本発明の各実施例で
得られた受像シートはいずれも優れた記録濃度を有して
おり、且つブロッキングの発生が無く、さらに保存安定
性にも優れており、極めて商品価値の高いものであった
。また、溶剤を使用していないため、強光沢の面を有し
ており、生産性、安全性の面でも極めて有利なものであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材上に、(a)塩素化ポリエステルと(b)電
    離放射線硬化性化合物よりなる受像層形成組成物を塗布
    した後、電離放射線を照射して受像層を形成せしめたこ
    とを特徴とする熱転写記録用受像シート。
  2. (2)受像層形成組成物が、更に昇華性染料に対し染着
    性を有するマクロモノマーを含むことを特徴とする請求
    項(1)記載の熱転写記録用受像シート。
  3. (3)電離放射線硬化性化合物が、単官能モノマー、或
    いは単官能モノマー及び多官能モノマーを主成分とし、
    これらが受像層形成組成物中に30〜90重量%含まれ
    、且つ受像層形成組成物中に溶剤を含まないことを特徴
    とする請求項(1)又は(2)記載の熱転写記録用受像
    シート。
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