JPH05212974A - 熱転写受像シート - Google Patents

熱転写受像シート

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JPH05212974A
JPH05212974A JP4054129A JP5412992A JPH05212974A JP H05212974 A JPH05212974 A JP H05212974A JP 4054129 A JP4054129 A JP 4054129A JP 5412992 A JP5412992 A JP 5412992A JP H05212974 A JPH05212974 A JP H05212974A
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JP
Japan
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dye
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receiving sheet
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JP4054129A
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Ryohei Takiguchi
良平 滝口
Hitoshi Saito
仁 斉藤
Asazumi Nishizawa
麻純 西沢
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇華性染料を使用する熱転写方法において、
形成された画像が優れた諸堅牢度、特に優れた耐光性を
示し、保存中に紫外線吸収剤の効果が失われることな
く、安定に染料受容層中に存在し得る熱転写受像シート
を提供すること。 【構成】 基材シートの少なくとも一方の面に染料受容
層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、上記染料
受容層が、染料受容性樹脂及び/又は添加剤に反応結合
した紫外線吸収剤を含有することを特徴とする熱転写受
像シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写受像シートに関
し、更に詳しくは発色濃度、鮮明性及び諸堅牢性、特に
耐光性等に優れた記録画像を形成することが出来る熱転
写受像シートの提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】従来、種々の熱転写方法が公知である
が、それらの中で昇華性染料を記録剤とし、これをポリ
エステルフイルム等の基材シートに担持させて熱転写シ
ートとし、昇華性染料で染着可能な被転写材、例えば、
紙やプラスチックフイルム等に染料受容層を形成した受
像シート上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提
案されている。この場合には加熱手段としてプリンター
のサーマルヘッドが使用され、極めて短時間の加熱によ
って3色又は4色の多数の色ドットを受像シートに転移
させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラー画像を
再現するものである。この様に形成された画像は、使用
する色材が染料であることから非常に鮮明であり、且つ
透明性に優れている為、得られる画像は中間色の再現性
や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷
による画像と同様であり、且つフルカラー写真画像に匹
敵する高品質の画像が形成可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
得られる画像は染料から形成されていることから、顔料
による画像に比べて一般的に耐光性に劣り、直射日光に
曝露されると画像の退色又は変色が早いという問題があ
る。上記欠点を解決する技術として特開昭60−101
090号公報、特開昭60−130735号公報、特開
昭61−54982号公報、特開昭61−229594
号公報、特開平2−141287号公報等で、熱転写受
像シートの染料受容層に紫外線吸収剤や酸化防止剤を含
有させることが開示されている。紫外線吸収剤を添加す
ることにより耐光性はある程度は改善されるが、紫外線
吸収剤を単に染料受容層中に添加するという方法では、
紫外線吸収剤が染料受容層表面にブリードアウトして消
失したり、熱によって揮散或いは分解してしまい、紫外
線吸収剤の効果が経時的に減少するという問題点があ
る。従って、本発明の目的は、昇華性染料を使用する熱
転写方法において、形成された画像が優れた諸堅牢度、
特に優れた耐光性を示し、保存中に紫外線吸収剤の効果
が失われることなく、安定に染料受容層中に存在し得る
熱転写受像シートを提供することである。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの少
なくとも一方の面に染料受容層を形成してなる熱転写受
像シートにおいて、上記染料受容層が、染料受容性樹脂
及び/又は添加剤に反応結合した紫外線吸収剤を含有す
ることを特徴とする熱転写受像シートである。
【0005】
【作用】染料受容層に反応性紫外線吸収剤を反応結合さ
せることによって、耐光性に優れた熱転写画像が形成さ
れ、しかも保存中においても紫外線吸収剤が安定に染料
受容層中に存在し得る熱転写受像シートを提供すること
が出来る。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の熱転写受像シート
は、基材シートと、該基材シートの少なくとも一方の面
に形成された染料受容層とからなる。本発明で使用する
基材シートとしては、合成紙(ポリオレフィン系、ポリ
スチレン系等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャス
トコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマルジョ
ン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添
紙、板紙等、セルロース繊維紙、ポリオレフィン、ポリ
塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレ
ン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート等の各種の
プラスチックのフイルム又はシート等が使用出来、又、
これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した
白色不透明フイルム或いは発泡させた発泡シート等も使
用出来特に限定されない。又、上記基材シートの任意の
組み合わせによる積層体も使用出来る。代表的な積層体
の例として、セルロース繊維紙と合成紙或いはセルロー
ス繊維紙とプラスチックフイルム又はシートとの合成紙
が挙げられる。これらの基材シートの厚みは任意でよ
く、例えば、10〜300μm程度の厚みが一般的であ
る。上記の如き基材シートは、その表面に形成する染料
受容層との密着力が乏しい場合にはその表面にプライマ
ー処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
【0007】上記基材シートの表面に形成する染料受容
層は、熱転写シートから移行してくる昇華性染料を受容
し、形成された画像を維持する為のものである。染料受
容層を形成する為の熱可塑性樹脂としては、例えば、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ
酢酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマ
ー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレ
フィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイ
オノマー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹
脂、ポリカーボネート等が挙げられ、特に好ましいもの
は、ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエス
テル系樹脂及びポリビニルアセタール系樹脂である。
【0008】本発明において染料受容層に添加する反応
性紫外線吸収剤としては、従来公知の非反応性紫外線吸
収剤に、例えば、付加重合性二重結合(ビニル基や(メ
タ)アクリロイル基等)、アルコール性水酸基、アミノ
基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等
を導入したものであり、これらの反応性基は従来公知の
非反応性紫外線吸収剤に従来公知の方法を利用して導入
することが出来る。本発明において、好適な反応性紫外
線吸収剤の幾つかの例を以下に例示するが、本発明はこ
れらの具体例に限定されない。
【化2】
【0009】上記反応性紫外線吸収剤は、染料受容層を
形成する他の成分の1〜20重量%の割合で使用するこ
とが好ましく、更に好ましくは5〜10重量%である。
使用量が1重量%未満では満足する耐光性が得難く、一
方、20重量%を超えると染料受容層の面がべとついた
り、熱転写画像が地汚れを起こす為、好ましくない。上
記の反応性紫外線吸収剤を受容層中に反応固定する方法
としては、種々の方法が利用可能であるが、具体的な例
を幾つか例示すると、染料受容層を形成する塗工液中に
反応性紫外線吸収剤を配合して受容層を形成後に、電子
線を照射して反応性紫外線吸収剤を受容層形成樹脂に反
応結合させる方法があり、この場合の反応性紫外線吸収
剤としては、前記式(1)及び(2)の如き付加重合性
二重結合を有する反応性紫外線吸収剤を使用することが
好ましい。又、この際には、通常の付加重合性のモノマ
ーやオリゴマーを添加混合させることも好ましい。又、
電子線に代えて、紫外線を使用する場合には更に紫外線
重合開始剤を併用することが必要である。
【0010】上記のモノマー又はオリゴマーとしては、
例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
スチレン、メチルスチレン、N−ビニルピロリドン等の
単官能モノマー並びに多官能性モノマー、例えば、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールペンタ
(メタ)アクリレート、ホスファゼンヘキサ(メタ)ア
クリレート等が挙げられる。更に(メタ)アクリル酸又
はその官能誘導体を反応させてなるポリエステル(メ
タ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウ
レタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)ア
クリレート等の反応性重合体も使用可能である。これら
のモノマーやオリゴマー等の使用量は前記熱可塑性樹脂
との重量比で90〜10:10〜90の比が好ましい。
【0011】又、反応結合させる手段として紫外線を使
用する場合には、重合開始剤として、アセトフェノン
類、ベンゾフェノン、ミヒラーベンゾイルベンゾエー
ト、α−アミロキシムエステル、テトラメチルチウラム
モノサルファイド、チオキサントン類や光増感剤として
n−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチ
ルホスフィン等を混合して用いることが出来る。又、反
応結合させる方法は、従来技術がそのまま使用出来、例
えば、電子線を使用する場合にはコックロフトワルトン
型、バンデグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、
直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加
速機から放出される50〜1,000KeV、好ましく
は100〜300KeVのエネルギーを有する電子線等
が使用され、紫外線を使用する場合には超高圧水銀灯、
高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンア
ーク、メタルハライドランプ等の光源から発する紫外線
等が利用される。
【0012】又、反応性紫外線吸収剤が、前記式(3)
の化合物の如く水酸基や、その他の反応性基、例えば、
メルカプト基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ
基、イソシアネート基等を有する場合には、受容層を形
成する樹脂として、上記の反応性基と反応する基を有す
る熱可塑性樹脂(前記受容層形成様樹脂に適当な反応性
基を導入したもの、例えば、飽和ポリエステル樹脂、ア
クリル樹脂、セルロース樹脂、例えば、エチルセルロー
ス、酢酪酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、
エチルヒドロキシセルロース等、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル・ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニ
ル・ヒドロキシエチルアクリレート共重合体、ポリビニ
ルアタール系樹脂等)を使用し、必要に応じて触媒を用
いて、熱等によって反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂
に反応固定することが出来る。この際、架橋剤としてポ
リイソシアネート等の架橋剤を適量併用することが望ま
しい。
【0013】有機ポリイソシアネートとしては、従来公
知のいずれのものも使用出来るが、例えば、好ましいも
のとしては、トルエン−2,4−ジイソシアネート、4
−メトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート、4
−イソプロピル−1,3−フェニレンジイソシアネー
ト、4−クロル−1,3−フェニレンジイソシアネー
ト、4−ブトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネー
ト、2,4−ジイソシアネート−ジフェニルエーテル、
メチレンジイソシアネート、4,4−メチレンビス(フ
ェニルイソシアネート)、ジュリレンジイソシアネー
ト、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ベンジジン
ジイソシアネート、o−ニトロベンジジンジイソシアネ
ート、4,4−ジイソシアネートジベンジル、1,4−
テトラメチレンジイソシアネート、1,6−テトラメチ
レンジイソシアネート、1,10−デカメチレンジイソ
シアネート、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネー
ト キシリレンジイソシアネート 4,4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネー
ト等が挙げられる。
【0014】更に、これらの有機ポリイソシアネートと
他の化合物との付加体或はこれらの有機ポリイソシアネ
ートと低分子量のポリオールやポリアミンとを末端イソ
シアネートとなる様に反応させて得られるイソシアネー
トアダクト体等も、本発明に当然使用することが出来
る。これらのポリイソシアネートは、受容層を形成する
他の成分の官能基とNCO基の当量比率で1:1〜1:
0.1の比で使用することが好ましい。以上の如きポリ
イソシアネート等によって反応性紫外線吸収剤を熱可塑
性樹脂に反応固定する方法は必要に応じて触媒を使用す
る単なる加熱処理でよい。本発明の熱転写受像シートは
前記の基材シートの少なくとも一方の面に、上記の如き
熱可塑性樹脂樹脂と前記反応性紫外線吸収剤に、任意の
添加剤を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解したり或
いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グラビ
ア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバ
ースロールコーティング法等の形成手段により塗布、乾
燥及び加熱し、更に電子線、紫外線、熱等によって反応
性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂及び/又は添加剤に反応
結合させて染料受容層を形成することによって得られ
る。
【0015】上記染料受容層は、熱転写時おける熱転写
シートとの良好な離型性を付与する為に離型剤を含有す
るのが好ましい。好ましい離型剤としては、シリコーン
オイル、リン酸エステル系界面活性剤、弗素系界面活性
剤等が挙げられる。この離型剤の添加量はバインダー樹
脂100重量部に対し、0.1〜20重量部が好まし
い。この添加量の範囲を満たさない場合は、熱転写シー
トと染料受容層の融着若しくは印字感度の低下等の問題
が生じる場合がある。以上の如く形成される染料受容層
は任意の厚さでよいが、一般的には1〜50μmの厚さ
である。上記染料受容層の形成に際しては、染料受容層
の白色度を向上させて転写画像の鮮明度を更に高める目
的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カ
ルシウム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加するこ
とが出来る。
【0016】又、上記離型剤として反応性基を有する離
型剤を使用すれば、前記の反応性紫外線吸収剤の反応固
定と同様に受容層樹脂に離型剤を反応結合させることも
可能である。これらの反応性離型剤の例としては、反応
基として付加重合性二重結合、アルコール性水酸基、メ
ルカプト基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、
イソシアネート基等を含有する反応性離型剤が挙げら
れ、具体的には下記の如き化合物が挙げられる。これら
の反応性離型剤の反応結合は、前記反応性紫外線吸収剤
の反応結合と同様の方法で行うことが出来る。
【0017】
【化3】(1)アミノ変性シリコーンオイル
【0018】
【化4】(2)エポキシ変性シリコーンオイル
【0019】
【化5】(3)アルコール変性シリコーンオイル
【0020】
【化6】(4)メルカプト変性シリコーンオイル
【化7】(5)カルボキシル変性シリコーンオイル (6)ビニル変性シリコーンオイル 前記(1)〜(5)の反応性離型剤の反応基を利用し、
ビニル基や(メタ)アクリロイル基を導入したもの。
【0021】又、本発明の受像シートは、基材シートを
適宜選択することにより、熱転写記録可能な被熱転写シ
ート、カード類、透過型原稿作成用シート等の各種用途
に適用することも出来る。更に、本発明の受像シートは
必要に応じて基材シートと染料受容層との間にクッショ
ン層を設けることが出来、この様なクッション層を設け
ることによって、印字時にノイズが少なく画像情報に対
応した画像を再現性良く転写記録することが出来る。ク
ッション層を構成する材質としては、例えば、ポリウレ
タン樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン系樹脂、ブタジ
エンラバー、エポキシ樹脂等が挙げられる。クッション
層の厚さは2〜20μm程度が好ましい。
【0022】又、基材シートの裏面に滑性層を設けるこ
とも出来る。滑性層の材質としては、メチルメタクリレ
ート等のメタクリレート樹脂若しくは対応するアクリレ
ート樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル
系樹脂等が挙げられる。更に、受像シートに検知マーク
を設けることも可能である。検知マークは熱転写シート
と受像シートとの位置決めを行う際等に極めて便利であ
り、例えば、光電管検知装置により検知しうる検知マー
クを基材シートの裏面等に印刷等により設けることが出
来る。
【0023】上記の如き本発明の熱転写受像シートを使
用して熱転写を行う際に使用する熱転写シートは、紙や
ポリエステルフイルム上に昇華性染料を含む染料層を設
けたものであり、従来公知の熱転写シートはいずれも本
発明でそのまま使用することが出来る。又、熱転写時の
熱エネルギーの付与手段は、従来公知の付与手段がいず
れも使用出来、例えば、サーマルプリンター(例えば、
日立製作所製、ビデオプリンターVY−100)等の記
録装置によって、記録時間をコントロールすることによ
り、5〜100mJ/mm程度の熱エネルギーを付与
することによって所期の目的を十分に達成することが出
来る。
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。 実施例1 基材シートとして合成紙(ユポFRG−150、厚さ1
50μm、王子油化製)を用い、この一方の面に下記の
組成の塗工液をバーコーターにより乾燥時5.0g/m
になる割合で塗布及び乾燥させ、空気中で2KWの高
圧水銀灯により紫外線照射して染料受容層を形成し、本
発明の熱転写受像シートを得た。塗工液組成; ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 15.0部 反応性紫外線吸収剤(前記式1においてR=H、X=−OCHCH−) 2.5部 トリエチレングリコールジアクリレート(ライトアクリレート3EG−A、 共栄社油脂製) 10.0部 メルカプト変性シリコーンオイル(X−22−980、信越化学工業製) 1.0部 紫外線重合開始剤(イルガキュア183、チバガイギー社製) 1.5部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 120.0部 一方、下記組成の染料担持層形成用インキ組成物を調製
し、背面に耐熱処理を施した6μm厚のポリエチレンテ
レフタレートフイルムに、乾燥塗布量が1.0g/m
になる様にグラビア印刷により塗布及び乾燥して本発明
で使用する熱転写シートを得た。
【0024】インキ組成; 下記構造式のシアン染料 3部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1、積水化学工業製) 4部 メチルエチルケトン 50部 トルエン 43部
【化8】
【0025】熱転写試験;上記の熱転写シートの染料層
と本発明及び比較例の熱転写受像シートの染料受容層面
とを対向させて重ね合せ、熱転写シートの裏面からサー
マルヘッドを用いて、ヘッド印加電圧11.0V、印加
パルス幅16msec./lineから1msec.毎
に順次減少させるステップパターン、副走査方向6li
ne/mm(33.3msec./line)の条件で
サーマルヘッドで記録を行ってシアン画像を形成した
後、夫々の耐光性及び保存性を調べ、下記表1の結果を
得た。尚、表1に示した各性能の評価方法は以下の通り
行った。 (1)耐光性試験方法 印字物を、キセノンフェードオメーター(アトラス社
製、Ci−35A)で、200KJ/m及び300K
J/m照射し、照射の前後における光学濃度の変化
を、光学濃度計(マクベス社製、RD−918)により
測定し、下記式により光学濃度の残存率を算出した。 残存率(%)={[照射後の光学濃度]/[照射前の光
学濃度]}×100 ◎;残存率が80%以上 ○;残存率が70%以上80%未満 △;残存率が60%以上70%未満 ×;残存率が60%未満
【0026】(2)熱転写シートの印字前の保存安定性 前記方法で熱転写受像シートを作成した直後に印字し
て、耐光性試験を行ったものと、60℃ののオーブン中
に7日間保存した後に耐光性試験を行ったものとの残存
率の変化で表した。 ○;残存率変化が認められなかった。 ×;残存率が減少した。 比較例1 実施例1の受容層用塗工液に添加した反応性有機紫外線
吸収剤に代えて、反応基を有しないベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤(チヌビン328、チバガイギー製)を
同量使用し、他は実施例1と同様にして下記表1の結果
を得た。 比較例2 実施例1の受容層用塗工液に添加した反応性有機紫外線
吸収剤に代えて、反応基を有しないベンゾフェノン系紫
外線吸収剤(ケミソーブ112、ケミプロ化成製)を同
量使用し、他は実施例1と同様にして下記表1の結果を
得た。
【0027】実施例2 実施例1の受容層用塗工液において紫外線重合開始剤を
除き、175KeV10mA 10m/min.の速度
でエレクトロカーテン型電子線照射器で5Mrad照射
し、他は実施例1と同様にして下記表1の結果を得た。 実施例3 実施例1の受容層用塗工液に添加したポリエステル樹脂
に代えて、ポリビニルアセタール樹脂(エスレックKS
−1、積水化学製)を同量使用し、他は実施例1と同様
にして下記表1の結果を得た。 実施例4 実施例1の受容層用塗工液に添加したポリエステル樹脂
に代えて、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(VYH
H、ユニオンカーバイド製)を同量使用し、他は実施例
1と同様にして下記表1の結果を得た。
【0028】実施例5 実施例1の受容層用塗工液に代えて下記塗工液を使用
し、他は実施例2と同様にして下記表1の結果を得た。塗工液組成; ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績製) 15.0部 反応性紫外線吸収剤(前記式2においてR=CH、アデカスタブLA− 22、旭電化工業製) 2.5部 トリエチレングリコールジアクリレート(ライトアクリレート3EG−A、 共栄社油脂製) 10.0部 触媒硬化型シリコーンオイル(X−22−1212、信越化学工業製) 3.0部 白金系触媒(PL−50T、信越化学工業製) 0.3部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 120.0部
【0029】実施例6 実施例5の受容層用塗工液に添加したポリエステル樹脂
に代えてポリビニルアセタール樹脂(エスレックKS−
1、積水化学製)を同量使用し、他は実施例5と同様に
して下記表1の結果を得た。 実施例7 実施例5の受容層用塗工液に添加したポリエステル樹脂
に代えて、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(VYH
H、ユニオンカーバイド製)を同量使用し、他は実施例
5と同様にして下記表1の結果を得た。 実施例8 実施例1の受容層用塗工液に添加したトリエチレングリ
コールジアクリレートに代えてペンタエリスルトールト
リアクリレート(ライトアクリレートPE−3A、共栄
社油脂製)5.0部を使用し、他は実施例1と同様にし
て下記表1の結果を得た。
【0030】実施例9 実施例1における塗工液に代えて下記塗工液を使用し、
実施例1と同様に塗工及び乾燥し、100℃で60分間
熟成して染料受容層を形成し、本発明の熱転写受像シー
トを得、同様に評価し、表1の結果を得た。塗工液組成; 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体(VAGH、ユニオ ンカーバイド製) 15.0部 反応性紫外線吸収剤(前記式3、UVINUL X-19、BASF製) 2.0部 ポリイソシアネート(コロネートHK、日本ポリウレタン製) 3.0部 アルコール変性シリコーンオイル(BY16−027、東レシリコーン製) 2.0部 ジブチルスズラウレート 10−2部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 120.0部
【0031】比較例3 実施例9における塗工液に代えて下記塗工液を使用し、
実施例9と同様に塗工及び乾燥し、120℃で3分間熟
成して染料受容層を形成し、比較例の熱転写受像シート
を得、同様に評価し、表1の結果を得た。塗工液組成; 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体(VAGH、ユニオ ンカーバイド製) 15.0部 反応性紫外線吸収剤(前記式3、UVINUL X-19、BASF製) 2.0部 触媒硬化型シリコーンオイル(X−62−1212、信越化学工業製) 3.0部 白金系触媒(PL−50T、信越化学工業製) 0.3部 メチルエチルケトン/トルエン(重量比1/1) 120.0部 実施例10 実施例9の受容層用塗工液に添加した塩化ビニル・酢酸
ビニル・ビニルアルコール共重合体(VAGH、ユニオ
ンカーバイド製)に代えて、ポリビニルアセタール樹脂
(エスレックKS−1、積水化学製)を同量使用し、他
は実施例9と同様にして下記表1の結果を得た。 実施例11 実施例9の受容層用塗工液に添加した塩化ビニル・酢酸
ビニル・ビニルアルコール共重合体(VAGH、ユニオ
ンカーバイド製)に代えて、ヒドロキシエチルメタクリ
レート・メチルメタクリレート・エチルメタクリレート
共重合体(共重合モル比2:5:3)を同量使用し、他
は実施例9と同様にして下記表1の結果を得た。
【0032】
【表1】
【0033】
【効果】以上の如き本発明によれば、反応性紫外線吸収
剤を、電離放射線や熱で反応固定化してなる染料受容層
を設けた熱転写受像シートでは、昇華性染料画像の耐光
性だけでなく保存中の染料受容層中の紫外線吸収剤の安
定性がその他の紫外線吸収剤と比べて著しく良好であ
る。又、反応性紫外線吸収剤は染料受容層中で高分子化
している為、 ・従来のベンゾトリアゾール系及びベンゾフェノン系紫
外線吸収剤の欠点である揮発性及び抽出性を大幅に改善
することが出来る。 ・それ自体の耐熱性に優れている。 等の特徴がある為、熱転写受像シートそのもの及び昇華
転写画像を長期保存した際、紫外線吸収剤の効果が衰え
ることがない。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの少なくとも一方の面に染料
    受容層を形成してなる熱転写受像シートにおいて、上記
    染料受容層が、染料受容性樹脂及び/又は添加剤に反応
    結合した紫外線吸収剤を含有することを特徴とする熱転
    写受像シート。
  2. 【請求項2】 使用した反応性紫外線吸収剤が下記構造
    式で表される少なくとも1種の化合物である請求項1に
    記載の熱転写受像シート。 【化1】
  3. 【請求項3】 染料受容層が、請求項2に記載の紫外線
    吸収剤(1)及び/又は(2)と反応した熱可塑性樹脂
    及び/又は付加重合性単量体単位を含む請求項1に記載
    の熱転写受像シート。
  4. 【請求項4】 染料受容層が、ポリイソシアネート及び
    /又は熱可塑性樹脂と反応した反応性紫外性吸収剤を含
    有する請求項1に記載の熱転写受像シート。
  5. 【請求項5】 染料受容層が、熱可塑性樹脂及び/又は
    添加剤と反応結合した反応型シリコーン系離型剤を含有
    する請求項1に記載の熱転写受像シート。
  6. 【請求項6】 反応型シリコーン系離型剤が、反応基と
    して付加反応性二重結合、アルコール性水酸基、メルカ
    プト基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基又はイ
    ソシアネート基を含有する請求項5に記載の熱転写受像
    シート。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07276831A (ja) * 1994-02-21 1995-10-24 Dainippon Printing Co Ltd 保護層転写フィルム及び印画物
JP2010082836A (ja) * 2008-09-29 2010-04-15 Dainippon Printing Co Ltd 昇華型熱転写受像シート。
JP2014151540A (ja) * 2013-02-07 2014-08-25 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
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US11590707B2 (en) 2017-11-14 2023-02-28 Dws S.R.L. Multi-station stereolithographic group

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