JP2502195B2 - ル―フモ―ルの取付構造 - Google Patents

ル―フモ―ルの取付構造

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JP2502195B2
JP2502195B2 JP2404725A JP40472590A JP2502195B2 JP 2502195 B2 JP2502195 B2 JP 2502195B2 JP 2404725 A JP2404725 A JP 2404725A JP 40472590 A JP40472590 A JP 40472590A JP 2502195 B2 JP2502195 B2 JP 2502195B2
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rising flange
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雄二 長橋
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のルーフパネル
両側に有する長溝を被う形で取り付けられるルーフモー
ルの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のルーフモールの取付構造
としては、例えば実開昭63−98851号公報等に記
載されているものが知られている。
【0003】図及び図に基づいて概略を説明すれ
ば、乗用車の車体1のルーフパネル2と、該ルーフパネ
ル2の両側部に有するサイドボディパネル3,3との接
合部に、車体1の前後方向に沿った長溝4,4が形成さ
れていると共に、該長溝4の底部4aにルーフパネル2
の両側部を上方へ折曲してなる立上りフランジ5が設け
られている。一方、前記長溝4,4に沿って取り付けら
れるルーフモール6,6は、意匠面を有する帯状のモー
ル本体7と、モール本体7の下面に設けられて下端部に
樋部8を有する立上り部9と、該立上り部9と略平行に
垂設された弾性案内突片10と、モール本体7の下面に
垂設されて前記立上りフランジ5の折曲先端部5aに係
合する係合突片11とを備えている。
【0004】そして、ルーフモール6を長溝4に取り付
けるには、まず予め長溝4の底面に接着剤12を塗付し
ておくと共に、モール本体7の下部を長溝4の上縁に載
せて位置決めを行なう。その状態からモール本体7の上
面を長溝4底面方向に押し下げると、樋部8及び弾性案
内突片10が長溝4の底面所定位置に接着剤12によっ
て接着される。同時に、係合突片11の挾持リップ11
a,11bが立上りラウンジ5の先端部5aを上下から
挾持すると共に、外側面に有する横方向規制用突片11
cが長溝4の内側面に圧接する。これによって、モール
本体7が、長溝4内に固定されてルーフモール6が取り
付けられるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
ルーフモールの取付構造にあっては、係合突片11の挾
持リップ11a,11bによって立上りフランジ5の先
端部5aを挾持しているため、フランジ5の形状、特に
高さなどにばらつきがあるとサイドボディパネル3から
の浮き上がりが発生したり、ガタ付きが発生する虞があ
る。
【0006】また、前述のように係合突片11の保持力
の弱化により、例えば太陽熱などによりルーフモール6
が熱変形すると該ルーフモール6全体が長溝4から浮き
上がってしまう可能性がある。
【0007】また、実開昭63−11249号公報に記
載されている従来例のように、ルーフパネルとサイドボ
ディパネルとの間に有する長溝底部に立設された立上り
フランジに、ルーフモールをクリップの係止部を介して
取り付けるものも提供されている。しかし、これは係止
部が上下方向へ垂直に設けられているため、立上りフラ
ンジの水平方向や上下方向(高さ方向)のばらつきを吸
収することができず、先の従来例と同様な問題を招来す
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、ルーフパネルとサイド
ボディパネルとの接合部に車体前後方向に沿って長溝を
形成すると共に、該長溝の底部に立設された立上りフラ
ンジを介して帯状のモール本体を装着するルーフモール
の取付構造であって、前記立上りフランジの先端部をサ
イドボディパネル方向へ略水平に折曲形成する一方、前
記ルーフモールを、帯状のモール本体と、該モール本体
のルーフパネル側一側縁から下方へ折曲形成したアンカ
ー部と、該アンカー部の下端縁に設けられ、前記長溝の
底部に固定されるベース部と、前記モール本体のサイド
ボディパネル側の下面に前記立上りフランジの先端縁か
ら基端部方向へ傾斜状に形成された係止片と、該係止片
の下端縁に設けられて、サイドボディパネル方向へ延び
るリップ片とから構成し、前記係止片のルーフパネル側
の一側面に軟質部材を設け、前記長溝にモール本体を装
着する際に、前記モール本体のサイドボディパネル側の
一端部を、サイドボディパネルに当接させる共に、前記
リップ片を長溝内のサイドボディパネル側端面に圧接さ
せて、係止片の一側面に設けられた前記軟質部材に立上
りフランジの先端縁を食い込み状態に係止させたことを
特徴としている。
【0009】
【作用】発明によれば、前述のようにルーフモールを
取り付ける際に、モール本体を押し込むと、係止片の一
面の軟質部材の外面が立上りフランジの先端縁に摺接
しつつ下降すると共に、リップ片の先端部がサイドボデ
ィパネル側端面に圧接する。したがって、最大下降位置
でモール本体の押圧力を解除すると、リップ片の弾性反
力を介して係止片の軟質部材に立上りフランジの先端縁
が食い込んだ状態 で係止する。このため、強固な係止状
態を得ることができると共に、係止片が傾斜状になって
いるため、立上りフランジの上下方向及び水平方向のば
らつきを効果的に吸収する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて詳
述する。尚、従来と同一の構成部分には同一の符号を付
して説明する。
【0011】図1は発明に係るルーフモールの取付構
造の実施例を示している。即ち、図中2は車体1のルー
フパネル、3はサイドボディパネル、4は該両パネル
2,3の接合部に車体前後方向に沿って形成された長溝
であって、該長溝4の底部4aには、ルーフパネル2の
側部を上方に折曲した立上りフランジ20が設けられて
いる。この立上りフランジ20は、基端部20aから略
垂直に立設され、先端部20bがサイドボディパネル3
方向へ略水平に折曲形成されている。
【0012】一方、前記長溝4に取り付けられるルーフ
モール21は、内部に芯金21aを有する合成樹脂材で
一体に形成され、外周に意匠面を有する帯状のモール本
体22と、該モール本体22の一側縁から下方へ斜めに
折曲形成されたアンカー部23と、モール本体22の下
面略中央に設けられた係止片24とを備えている。
【0013】前記アンカー部23は、下端縁に長溝4の
底部4aに接着する接着剤12が塗布される平板状のベ
ース部25が設けられている。
【0014】前記係止片24は、モール本体22に一体
に固着された基部24aから先端部24bに亘って立上
りフランジ20側に傾斜状に形成されている。即ち、立
上りフランジ20の先端縁20cから基端部20a方向
に向かって傾斜状に形成されており、その先端部24b
には、係止爪26が一体に形成されている。また、係止
片24の下端縁の係止爪26と反対位置に、長溝4のサ
イドパネル3の側端面3aに圧接するリップ片28が設
けられている。更に、係止片24のルーフパネ ル2側の
一側面24cには、例えば軟質ゴムや軟質樹脂等の軟質
部材29が設けられている。この軟質部材29は、板状
を呈し、下端縁が係止爪26の上端面に固定支持されて
いると共に、上端縁が係止片24の付根部に固定されて
いる。
【0015】したがって、この実施例によれば、ルーフ
モール21をルーフパネル2とサイドボディパネル3と
の間に取り付けるには、まず必要に応じて該ベース部2
5の下面に予め接着剤12を塗付しておく。そして、ル
ーフモール21を長溝4の上縁部に位置決めしつつ係止
片24とベース部25との間に立上りフランジ20の先
端部20bを挿通して、そのままモール本体22を上方
から押し下げると、係止片24の一側面24cに有する
軟質部材29の外面が立上りフランジ20の先端縁20
cに摺接しつつ下降すると共に、リップ片28の先端部
28aがサイドボディパネル3の側端面3aに圧接しつ
つ下降する。そして、最大下降位置に達すると同時に、
ベース部25の下面が接着剤12によって長溝底部4a
に接着してアンカー部23が固定される。その後、斯か
る最大下降位置でモール本体22に対する押し下げ力を
解除すると、モール本体22自身の上方への弾性復帰力
によって係止片24も上方へ移動しようとするが、ベー
ス部25の弾性反力とリップ片28の立上りフランジ2
0方向への弾性反力によって傾斜状の一側面24cが立
上りフランジ20方向へ移動して、軟質部材29に立上
りフランジ20の先端縁20cが食い込んだ形で係止す
る。したがって、モール本体22は、立上りフランジ2
0に確実かつ強固に固定されると共に、係止片24が傾
斜状になっていることから立上りフランジ20に上下方
向及び水平方向のばらつきが効果的に吸収され、サイド
ボディパネル3側の一端部22aの初期取り付け位置か
ら浮き上がりが防止される。特に、立上りフランジ20
の先端縁20cが軟質部材29に大きく食い込むため、
その係止力が増大し、モール本体22の立上りフランジ
20に対する固定力が強化される。
【0016】また、前述のように係止片24の軟質部材
29による立上りフランジ20への強固な係止状態が得
られることにより、たとえルーフモール21が太陽熱な
どにより加熱されて熱変形を起こしても、モール本体2
2が不用意に浮き上がることがない。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るルーフモールの取付構造によれば、該ルーフモール
の長溝への取り付け時に、ベース部やリップ片の弾性反
力を介して係止片の傾斜状一側面に有する軟質部材に
上りフランジの先端縁が食い込み状態で係止するため、
モール本体の上下方向及び水平方向のばらつきを吸収し
つつ強固に係止する。このため、モール本体の初期取り
付け位置からの浮き上がりや、熱変形に伴う不用意な浮
き上がりを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部断面図。
【図2】本発明及び従来の取付構造が適用される車体の
要部斜視図。
【図3】従来のルーフモール取付構造を示す図5のA−
A線断面図。
【符号の説明】
1…車体 2…ルーフパネル 3…サイドボディパネル 4…長溝 4a…底部 20…立上りフランジ 20a…基端部 20b…先端部 20c…先端縁 20d…一側面 21…ルーフモール 22…モール本体 23…アンカー部 24…係止片 24c…一側面 25…ベース部 25a…一端部 29…軟質部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフパネルとサイドボディパネルとの
    接合部に車体前後方向に沿って長溝を形成すると共に、
    該長溝の底部に立設された立上りフランジを介して帯状
    のモール本体を装着するルーフモールの取付構造であっ
    て、 前記立上りフランジの先端部をサイドボディパネル方向
    へ略水平に折曲形成する一方、前記ルーフモールを、帯
    状のモール本体と、該モール本体のルーフパネル側一側
    縁から下方へ折曲形成したアンカー部と、該アンカー部
    の下端縁に設けられ、前記長溝の底部に固定されるベー
    ス部と、前記モール本体のサイドボディパネル側の下面
    に前記立上りフランジの先端縁から基端部方向へ傾斜状
    に形成された係止片と、該係止片の下端縁に設けられ
    て、サイドボディパネル方向へ延びるリップ片とから構
    成し、前記係止片のルーフパネル側の一側面に軟質部材
    を設け、前記長溝にモール本体を装着する際に、前記モ
    ール本体のサイドボディパネル側の一端部を、サイドボ
    ディパネルに当接させる共に、前記リップ片を長溝内の
    サイドボディパネル側端面に圧接させて、係止片の一側
    に設けられた前記軟質部材に立上りフランジの先端縁
    を食い込み状態に係止させたことを特徴とするルーフモ
    ールの取付構造。
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JPH04221242A JPH04221242A (ja) 1992-08-11
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0327882Y2 (ja) * 1985-12-06 1991-06-17
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JPH048044Y2 (ja) * 1987-01-23 1992-03-02
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