JPH04221242A - ルーフモールの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車のルーフパネル
両側に有する長溝を被う形で取り付けられるルーフモー
ルの取付構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の従来のルーフモールの取付構造
としては、例えば実開昭６３−９８８５１号公報等に記
載されているものが知られている。

【０００３】図５及び図６に基づいて概略を説明すれば
、乗用車の車体１のルーフパネル２と、該ルーフパネル
２の両側部に有するサイドボディパネル３，３との接合
部に、車体１の前後方向に沿った長溝４，４が形成され
ていると共に、該長溝４の底部４ａにルーフパネル２の
両側部を上方へ折曲してなる立上りフランジ５が設けら
れている。一方、前記長溝４，４に沿って取り付けられ
るルーフモール６，６は、意匠面を有する帯状のモール
本体７と、モール本体７の下面に設けられて下端部に樋
部８を有する立上り部９と、該立上り部９と略平行に垂
設された弾性案内突片１０と、モール本体７の下面に垂
設されて前記立上りフランジ５の折曲先端部５ａに係合
する係合突片１１とを備えている。

【０００４】そして、ルーフモール６を長溝４に取り付
けるには、まず予め長溝４の底面に接着剤１２を塗付し
ておくと共に、モール本体７の下部を長溝４の上縁に乗
せて位置決めを行なう。その状態からモール本体７の上
面を長溝４底面方向に押し下げると、樋部８及び弾性案
内突片１０が長溝４の底面所定位置に接着剤１２によっ
て接着される。同時に、係合突片１１の挾持リップ１１
ａ，１１ｂが立上りラウンジ５の先端部５ａを上下から
挾持すると共に、外側面に有する横方向規制用突片１１
ｃが長溝４の内側面に圧接する。これによって、モール
本体７が、長溝４内に固定されてルーフモール６が取り
付けられるようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
ルーフモールの取付構造にあっては、係合突片１１の挾
持リップ１１ａ，１１ｂによって立上りフランジ５の先
端部５ａを挾持しているため、フランジ５の形状、特に
高さなどにばらつきがあるとサイドボディパネル３から
の浮き上がりが発生したり、ガタ付きが発生する虞があ
る。

【０００６】また、前述のように係合突片１１の保持力
の弱化により、例えば太陽熱などによりルーフモール６
が熱変形すると該ルーフモール６全体が長溝４から浮き
上がってしまう可能性がある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、ルーフパネルとサイド
ボディパネルとの接合部に車体前後方向に沿って形成さ
れた長溝に、該長溝の底部に立設された立上りフランジ
を介して帯状のモール本体が装着されるルーフモールの
取付構造であって、前記立上りフランジの先端部を略水
平に折曲形成する一方、モール本体の下面に設けられた
係止片を前記立上りフランジの先端縁から基端部方向へ
傾斜状に形成し、前記長溝にモール本体を装着する際に
、係止片の側面を立上りフランジの先端縁に係止させた
ことを特徴としている。

【０００８】

【作用】前記構成の本発明によれば、ルーフモールの長
溝への取り付け時に、モール本体を上方から押し下げる
と、係止片の側面が立上りフランジの先端縁に摺接しつ
つ下降する。そして、所定の下降位置で前記押し下げ力
を解除すると、モール本体自身の上方への弾性復帰力に
伴い係止片も上方へ移動しようとするが、該係止片の傾
斜状側面が立上りフランジの先端縁に食い込んだ形で係
止する。したがって、モール本体は、立上りフランジに
確実かつ強固に固定され、浮き上がり等が防止される。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて詳
述する。尚、従来と同一の構成部分には同一の符号を付
して説明する。

【００１０】図１は本発明に係るルーフモールの取付構
造の第１実施例を示している。即ち、図中２は車体１の
ルーフパネル、３はサイドボディパネル、４は該両パネ
ル２，３の接合部に車体前後方向に沿って形成された長
溝であって、該長溝４の底部４ａには、ルーフパネル２
の側部を上方に折曲した立上りフランジ２０が設けられ
ている。この立上りフランジ２０は、基端部２０ａから
略垂直に立設され、先端部２０ｂがサイドボディパネル
３方向へ略水平に折曲形成されている。

【００１１】一方、前記長溝４に取り付けられるルーフ
モール２１は、内部に芯金２１ａを有する合成樹脂材で
一体に形成され、外周に意匠面を有する帯状のモール本
体２２と、該モール本体２２の一側縁から下方へ斜めに
折曲形成されたアンカー部２３と、モール本体２２の下
面略中央に設けられた係止片２４とを備えている。

【００１２】前記アンカー部２３は、下端縁に長溝４の
底部４ａに接着する接着剤１２が塗布される平板状の固
着片２５が設けられている。

【００１３】前記係止片２４は、モール本体２２に一体
に固着された基部２４ａから先端部２４ｂに亘って立上
りフランジ２０側に傾斜状に形成されている。即ち、立
上りフランジ２０の先端縁２０ｃから基端部２０ａ方向
に向かって傾斜状に形成されており、その先端部２４ｂ
には、係止爪２６が一体に形成されている。

【００１４】したがって、この実施例によれば、ルーフ
モール２１をルーフパネル２とサイドボディパネル３と
の間に取り付けるには、まず必要に応じて該固着片２５
の下面に予め接着剤１２を塗付しておく。そして、ルー
フモール２１を長溝４の上縁部に位置決めしつつそのま
まモール本体２２を上方から押し下げると、固着片２５
の下面の接着剤１２が長溝４の底部４ａに接着してアン
カー部２３が固定されると同時に、係止片２４の一側面
２４ｃが立上りフランジ２０の先端縁２０ｃに摺接しつ
つ下降する。そして、所定の下降位で前記モール本体２
２に対する押し下げ力を解除すると、モール本体２２自
身の上方への弾性復帰力によって係止片２４も上方へ移
動しようとするが、傾斜状の一側面２４ｃが立上りフラ
ンジ２０の先端縁２０ｃに食い込んだ形で係止する。し
たがって、モール本体２２は、立上りフランジ２０に確
実かつ強固に固定されて、フランジ５にばらつきがあっ
てもサイドボディパネル３側の一端部２２ａの初期取り
付け位置からの浮き上がりが防止される。

【００１５】また、前述のように係止片２４による立上
りフランジ２０への強固な係止状態が得られることによ
り、たとえルーフモール２１が太陽熱などにより加熱さ
れて熱変形を起こしても、モール本体２２が不用意に浮
き上がることがない。

【００１６】更に、たとえ係止片２４が先端縁２０ｃに
沿って摺り上がったとしても、最終的には側面２４ｃと
先端縁２０ｃとの接触摩擦力と、係止爪２６と先端縁２
０ｃ下面に対する係止力とによって確実に係止されるた
め、係止片２４が立上りフランジ２０から離脱すること
がない。

【００１７】図２は本発明の第２実施例を示し、この実
施例では係止片２４の傾斜状一側面２４ｃに階段状の係
止爪２７…を設けたものである。

【００１８】したがって、この実施例によればモール本
体２２を長溝４方向に押し込むと、下側の各係止爪２７
…を介して係止片２４が立上りフランジ２０の先端縁２
０ｃに沿って弾発的に下降し、所定位置で一つの係止爪
２７が先端縁２０ｃに係止し、係止片２４の上方への移
動が規制される。この結果、該係止片２４と立上りフラ
ンジ２０との係止状態がさらに強固となり、モール本体
２２の不用意な浮き上がりを一層確実に防止することが
できる。

【００１９】図３は本発明の第３実施例を示し、この実
施例では係止片２４の下端縁の係止爪２６と反対位置に
、長溝４のサイドパネル３側端面３ａに圧接するリップ
片２８を設けた。

【００２０】したがって、モール本体２２の押圧下降時
に、リップ片２８の先端部２８ａが側端面３ａに当接し
つつ下降すると、その反力により該リップ片２８が係止
片２４を立上りフランジ２０側に押圧する。つまり一側
面２４ｃの先端縁２０ｃに対する圧接力が強くなる。こ
のため、一旦モール本体２２が位置決めされると、係止
片２４一側面２４ｃに対する立上りフランジ２０先端縁
２０ｃの食い込み係止力が強化されて、モール本体２２
の浮き上がりをさらに確実に防止することができる。

【００２１】図４は本発明の第４実施例を示し、この実
施例は、第３実施例の構成を基本として、係止片２４の
一側面２４ｃに例えば軟質ゴムや軟質樹脂等の軟質部材
２９を設けたものであって、リップ片２８の作用と相俟
ってこの軟質部材２９によって立上りフランジ２０の先
端縁２０ｃの食い込み性が向上し、係止片２４と立上り
フランジ２０との係止状態が第２実施例に比してさらに
強固となる。

【００２２】本発明は、前記実施例の構成に限定される
ものではなく、係止片２４の傾斜状一側面２４ｃに接着
剤を塗付して該一側面２４ｃと先端縁２０ｃとを接着す
ることも可能である。

【００２３】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るルーフモールの取付構造によれば、該ルーフモール
の長溝への取り付け時に、係止片の傾斜状一側面が立上
りフランジの先端縁のばらつきを吸収しつつ強固に係止
するため、モール本体の初期取り付け位置からの浮き上
がりや熱変形に伴う不用意な浮き上がりを確実に防止す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るルーフモール取付構造の第１実施
例を示す要部断面図。

【図２】本発明の第２実施例を示す要部断面図。

【図３】本発明の第３実施例を示す要部断面図。

【図４】本発明の第４実施例を示す要部断面図。

【図５】本発明及び従来の取付構造が適用される車体の
要部斜視図。

【図６】従来のルーフモール取付構造を示す図５のＡ−
Ａ線断面図。

【符号の説明】

１…車体 ２…ルーフパネル ３…サイドボディパネル ４…長溝 ４ａ…底部 ２０…立上りフランジ ２０ａ…基端部 ２０ｂ…先端部 ２０ｃ…先端縁 ２１…ルーフモール ２２…本体 ２４…係止片 ２４ｃ…一側面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ルーフパネルとサイドボディパネルと
   の接合部に車体前後方向に沿って形成された長溝に、該
   長溝の底部に立設された立上りフランジを介して帯状の
   モール本体が装着されるルーフモールの取付構造であっ
   て、前記立上りフランジの先端部を略水平に折曲形成す
   る一方、モール本体の下面に設けられた係止片を前記立
   上りフランジの先端縁から基端部方向へ傾斜状に形成し
   、前記長溝にモール本体を装着する際に、係止片の側面
   を立上りフランジの先端縁に係止させたことを特徴とす
   るルーフモールの取付構造。