JP2024505551A - 非線形システムのためのルックアップテーブル - Google Patents

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Abstract

説明する例において、回路(100)が、マルチプレクサ(112)を含む。マルチプレクサ(112)は、入力電圧(110)及び較正信号を受け取る。アナログデジタルコンバータ(ADC)(106)が、マルチプレクサ(112)に結合され、較正信号に応答して出力コードを生成する。記憶回路(108)が、ADC(106)に結合され、出力コードに対応するアドレスにおいて較正信号を表す入力コードを記憶する。記憶される入力コードは、インデックス値及び粗値を含む。

Description

本明細書は、概してアナログデジタルコンバータに関し、より具体的にはADCにおけるルックアップテーブル(LUT)の使用に関する。
多くの電子デバイスにおいて、アナログデジタルコンバータ(ADC)を用いてアナログ入力電圧がデジタル出力信号に変換される。無線周波(RF)サンプリング受信器において信号をデジタル化するために用いられるADCは、高速で動作することが求められる場合がある。こうしたスピードは、およそギガサンプル毎秒であり得る。しかしながら、こうした高速で動作するADCの場合、高速ADCの非線形性を補正することが求められる。
説明する例において、回路がマルチプレクサを含む。マルチプレクサは、入力電圧及び較正信号を受け取る。アナログデジタルコンバータ(ADC)が、マルチプレクサに結合され、較正信号に応答して出力コードを生成する。記憶回路が、ADCに結合され、出力コードに対応するアドレスにおいて較正信号を表す入力コードを記憶する。記憶される入力コードは、インデックス値及び粗値を含む。
本開示は、入力電圧及び較正信号を受け取ることと、較正信号に応答してアナログデジタルコンバータ(ADC)によって出力コードを生成することと、出力コードに対応するアドレスにおいて較正信号を表す入力コードを記憶することとを含む方法にも関連し、記憶される入力コードはインデックス値及び粗値を含む。
本開示は、プロセッサと、プロセッサに結合されるメモリと、プロセッサ及びメモリに結合される回路とを含むデバイスにも関する。回路はマルチプレクサを含む。マルチプレクサは入力電圧及び較正信号を受け取る。アナログデジタルコンバータ(ADC)が、マルチプレクサに結合され、較正信号に応答して出力コードを生成する。記憶回路が、ADCに結合され、出力コードに対応するアドレスにおいて較正信号を表す入力コードを記憶する。記憶される入力コードは、インデックス値及び粗値を含む。
例示の実施例に従った回路を示すブロック図である。
一実施例に従った、記憶回路内でルックアップテーブルを用いてロー(raw)データを最終出力に変換する方法を示すためのブロック図である。
一実施例に従った図1に示された回路の一部のブロック図である。
一実施例に従った回路の動作方法のフローチャートである。
例示の実施例のいくつかの態様が実装可能な、例示のデバイスを示すブロック図である。
例示の実施例に従った、バックエンドアナログデジタルコンバータのブロック図である。
例示の実施例に従った、図6に示されるマルチビット段を単一ビット段のうちの第1の段に接続するためのコンバイナのブロック図である。
例示の実施例に従った、図6のバックエンドADCのANDゲート及び遅延コンパレータによってそれぞれ生成される、ANDゲート遅延及びコンパレータ遅延を示すグラフであり、ANDゲート遅延及びコンパレータ遅延は、入力信号遅延の関数である。
例示の実施例に従った、図8の入力信号遅延の関数として出力信号遅延を示すグラフである。
例示の実施例に従った、図6のバックエンドADCについて、符号アウト及び遅延アウト回路とマージされるコンパレータ回路の一例の回路図である。
(機能的及び/又は構造的に)同じか又は同様の特徴を指定するために、図面において同じ参照番号又は他の参照指示子が用いられる。
2022年1月5日出願の同一出願人による米国出願番号17/568,972、発明の名称「非線形ADCのための較正方式」(TI-100164)は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
米国出願番号17/568,972
図1は、例示の実施例に従った回路100のブロック図である。回路100は、較正エンジン102、デジタルアナログコンバータ(DAC)104、アナログデジタルコンバータ(ADC)106、及び記憶回路108を含む。DAC 104は較正エンジン102に結合される。ADC 106は、較正エンジン102、記憶回路108、及びDAC 104に(マルチプレクサM112を介して)結合される。記憶回路108は、較正エンジン102にも結合される。例示の実施例において、記憶回路108はLUT(ルックアップテーブル)を実装し得る。
マルチプレクサM112は、DAC 104とADC 106との間に結合される。マルチプレクサM112は較正エンジン102にも結合される。マルチプレクサM112は、入力電圧Vin110を受信し、入力電圧Vin110、又はDAC104の出力を選択的に出力する。ADC106は、前置増幅器アレイ116、遅延マルチプレクサDM120、及びバックエンドADC124を含む。前置増幅器アレイ116は、マルチプレクサM112に結合され、複数の前置増幅器を含む。遅延マルチプレクサDM120は、前置増幅器アレイ116に結合される。バックエンドADC124は、遅延マルチプレクサDM120に結合される。記憶回路108は、バックエンドADC124に結合される。記憶回路108は、デジタルメモリ回路(例えば、RAM、ROM)、レジスタ、及び/又はフリップフロップで構築され得る。記憶回路108は、従来のメモリ回路の一部、又はデジタルプロセッサシステムの一部であり得る。較正エンジン102は、一例において、処理ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ、及び/又はプログラム可能論理デバイスであるか、或いはそれらの一部である。較正エンジン102は、メモリ及び論理を含み得る。いくつかの例示の実施例において、ADC106は、電圧遅延コンバータ(「V2D」)として実装され得る。こうしたV2Dコンバータの例は、同一出願人による米国特許第10,284,188号、第10,673,456号、第10,673,452号、及び第10,673,453号に記載されており、それらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
米国特許第10,284,188号 第10,673,456号 第10,673,452号 第10,673,453号
いくつかの例示の実施例において、ADC106の構成要素の各々が、独立して較正エンジン102と、及び回路100の他の構成要素と、通信可能である。しかしながら、簡潔にするために、これらの接続は本明細書では考察しない。回路100の各ブロック又は構成要素が、図1における他のブロックにも結合され得るが、簡素にするために、それらの接続は本明細書では説明しない。回路100は、説明を簡潔にするために本明細書では説明しない、一つ又は複数の従来の構成要素を含み得る。
一例において、回路100はアナログデジタルコンバータである。回路100は、較正モード及びミッションモード(動作の「通常」モードとも呼ばれる)で動作する。較正モードにおいて、較正エンジン102は複数の入力コードを生成し、各入力コードは既知のアナログ電圧に対応する。DAC104は、複数の入力コードに応答して較正信号(例えば、アナログ電圧)を生成する。例えば、DAC104は、複数の入力コードのうちの第1の入力コードに応答して、第1の較正信号を生成する。マルチプレクサM112は、較正モードにおいて、第1の較正信号をADC106に提供する。前置増幅器アレイ116及び遅延マルチプレクサDM120は、第1の較正信号に応答して遅延信号を生成する。一例において、遅延信号は、生成された信号における遅延の量に基づいて、アナログ入力信号の値を表す。バックエンドADC124は、遅延信号に応答して第1の出力コードを生成する。記憶回路108は、第1の入力コードに対応する第1の出力コードを記憶する。記憶回路108は、複数の入力コードのうちの各入力コードに対応する出力コードを記憶する。1つの例示の実施例において、記憶回路108は、各入力コードに対応する出力コードを記憶するためのルックアップテーブル(LUT)を維持する。例示の実施例において、ADC106の出力(「ADCロー(Raw)コード」)はMビットであり得、記憶回路108の出力(「補正された出力」)はNビットであり得る。
同様に、DAC104は、較正エンジン102によって生成される(複数の入力コードのうちの)第2の入力コードに応答して、第2の較正信号を生成する。前置増幅器アレイ116及び遅延マルチプレクサDM120は、第2の較正信号に応答して、遅延信号を生成する。バックエンドADC124は、遅延信号に応答して、第2の出力コードを生成する。記憶回路108は、第2の入力コードに対応する第2の出力コードを記憶する。第1の出力コードは記憶回路108内の第1の位置に記憶され、第2の出力コードは記憶回路108内の第2の位置に記憶される。したがって、較正エンジン102によって生成される各入力コードについて、出力コードが記憶回路108内のルックアップテーブルに記憶される。記憶回路108内のルックアップテーブルは、入力コード及び対応する出力コードで、較正モードにおいてポピュレートされる(populated)。このルックアップテーブルは、下記の詳細な説明で考察するように、回路100によってミッションモードで用いられる。
以下の表1は、較正モードで動作している間の、回路100の動作を示すための一例である。表1は、較正エンジン102によって生成される入力コードと、ADC106によって生成され、記憶回路108内のルックアップテーブルに記憶される対応する出力コードとを示す。
表1に示されるように、較正エンジン102によって生成される入力コード0の場合、出力コード0が記憶回路108内に記憶される。同様に、入力コード2の場合、出力コードは10であり、記憶回路108に記憶される。記憶回路108は、較正エンジン102によって生成される各入力コードについて出力コードを記憶する。入力コード及び出力コードはどちらも回路100内に2進形式で記憶及び処理されることが理解され、理解しやすいように10進値が考察される。一例において、各入力コードはNビットであり、各出力コードはN+nビットであり、N及びnは、どちらも整数であり、ゼロより大きい。これにより、ADC106の非線形性が軽減される。表1に示されるように、Nが13であるとき、記憶回路108内のルックアップテーブルは、(2)入力コードに対応する(2)出力コード(8191)を記憶する。表1において、Nは13であり、nは2であり、したがって、記憶回路108内に記憶される出力コードの範囲は、0から32767(例えば、32768(213+2))まで変化する。表1において、入力コードはアドレスであり、出力コードはデータである。表1に示されるようなルックアップテーブルを有することの利点は、メモリ要件が低減されることである。ルックアップテーブルのメモリ要件はおよそ120k(213×15=2×(N+n)=記憶位置の数×データのビット数)である。しかしながら、表1に示されるようなルックアップテーブルは、回路100の低速動作にとってより好適である。
この問題を克服するための解決策は、表1に示されるルックアップテーブルを逆の様式(記憶される値の各々についてのアドレスが、出力コードによって提供される)でポピュレートすることである。これは、較正モードで動作する間の回路100の動作を示すための別の例である表2に示される。表2は、較正エンジン102によって生成される入力コードと、入力コードに対応するバックエンドADC124によって生成される出力コードとを示す。
表2に示されるように、入力コード0の場合、出力コード0が生成され、入力コード0は、0である出力コードのアドレスにおいて記憶回路108に記憶される。同様に、入力コード1の場合、生成される出力コードは8である。入力コード1は、8である出力コードの対応するアドレスにおいて記憶回路108に記憶される。したがって、表2において、入力コードはデータであり、出力コードはアドレスである。表1に示されるルックアップテーブルと比べて、表2に示されるルックアップテーブルは、回路100の高速動作を可能にする。しかしながら表2に示されるように、ルックアップテーブルは、記憶回路108におけるメモリ領域の増加を必要とする。ルックアップテーブルのメモリ要件は、およそ420kである(215×13=2N+n×(N)、ここでNは13、nは2である)。
記憶回路108におけるメモリ要件を低減するため、及び、回路100の高速動作を可能にするために、いくつかの例示の実施例において下記の方式が用いられる。下記の表3は、較正モードで動作する間の回路100の動作を示すための一例である。表3は、較正エンジン102によって生成される入力コードと、入力コードに対応するバックエンドADC124によって生成される出力コードを示す。表3に示される例示の実施例において、「0」(例えば、論理低又は論理0)又は「1」(例えば、論理高又は論理「1」)の値が、入力コードについて各位置に記憶される。「1」の値が、(入力コードについて以前に記憶された値に対して)1ずつ増加することを指定する一方で、「0」の値が、入力コードは入力コードについての以前の値と同じであることを指定する。
表3に示されるように、入力コード0について出力コード0が生成され、入力コード0は、0である出力コードのアドレスにおいて記憶回路108に記憶される。同様に、出力コード1から7に対応する入力コードは0のままである。したがって、記憶位置1~7に対応する入力コードは「0」のままである。しかしながら、入力コードが1であるとき、出力コードは8である。入力コードは、出力コード0~7に対応する入力コードよりも1大きいため、アドレス8(出力コードの値)に対応する入力コードは「1」である。入力コードが1であるとき出力コードは9であるため、入力コードは以前の入力コード(例えば、出力コード8に対応する入力コード)と同じであることから、「0」の値がアドレス9に記憶される。入力コードが2であるとき出力コードは10である。入力コードは(出力コード9についての入力コードに対応する入力コードと比較して)増加するため、アドレス10に記憶される値は「1」である。表3では、表2と同様に、入力コードはデータであり、出力コードはアドレスである。特定の入力コードについて出力コードを計算するために、特定の出力コードに対応する入力コードの前のすべてのメモリ位置において、入力コードを合計する必要がある。例えば、出力コードが10であるとき、現在のアドレス(又は、出力コード10)までのすべての入力コードの合計は2である。したがって、ルックアップテーブルは、回路100の高速動作を可能にする。しかしながらこの解決策は、各メモリ位置について合計動作を行なう必要があるため、大きな計算能力が必要となる。表3におけるルックアップテーブルのメモリ要件は、およそ32kである(215=2N+nであり、ここでNは13、nは2である)。
回路100の高速動作を可能にするには、下記の方式が用いられる。下記の表4は、較正モードで動作する間の回路100の動作を示すための一例である。表4は、較正エンジン102によって生成される入力コードと、入力コードに対応するバックエンドADC124によって生成される出力コードとを示す。表2及び表3を参照して考察したように、出力コードは、対応する入力コード(データ)についてのアドレスである。
表1~表3と同様に、表4においても、入力コード0について出力コード0が生成され、入力コード1について出力コード8が生成される。入力コードはデータとして記憶され、出力コードはアドレスとして記憶され、例えば、入力コードは、出力コードの対応するアドレスにおいて記憶される。記憶される入力コードは、インデックス値及び粗値(例えば、インデックス値の累計)を含む。インデックス値は、表4において(入力コードについての列において)、「0」、「1」、「0」などとして表され、粗値は、「0000X」、「0001X」などとして表される。表3における入力コードについての値と同様に、現在の出力コードに対応する入力コードが、以前の出力コードに対応する入力コードに等しくないとき、インデックス値は1である。現在の出力コードに対応する入力コードが、以前の出力コードに対応する入力コードに等しいとき、インデックス値は0である。例えば、表2に示されるように、すべての出力コード1から7について、入力コードは0である。出力コードが8であるとき、入力コードは1である。したがって、出力コード1から7についてインデックス値は0のままであり、出力コードが8であるとき、インデックス値は1である。現在の出力コード(例えば、出力コード8)に対応する入力コードが、以前の出力コード(例えば、出力コード7)に対応する入力コードに等しくないときは必ず、インデックス値は1である。
現在の出力コードについての粗値は、現在の出力コードに対応するインデックス値に加えて、すべての以前の出力コードに対応して生成されるインデックス値の合計である。粗値は、入力コードの累計を表す。例えば、現在の出力コード(例えば、出力コード10)についての粗値は、すべての以前の出力コードに対応して生成されるすべてのインデックス値(例えば、出力コード1から9に対応して生成されるインデックス値)と、現在の出力コード(例えば、出力コード10)に対応するインデックス値との合計である。出力コード10までのすべてのインデックス値の合計は、0002である。表4のルックアップテーブルのメモリ要件は、およそ450kである(215×14=2N+n×各入力コードについて記憶されたビット数であり、この式でNは13、nは2である)。
表4に示されるルックアップテーブルを更に精緻化するために、表5に示される下記の例示の実施例が用いられ得る。出力コードは、M(例えば、最上位)ビット及びL(例えば、最下位)ビットの合計を含み、M及びLはどちらも1より大きいか又は1に等しい整数である。出力コードはMビットまで低減され、インデックス値にはLビットが補足される。低減された出力コードは、ブロックインデックス(BI)と呼ばれる。粗値は、2^L(例えば、2)ビットごとに記憶される。例えば、(表1~4を参照して上記で説明したように)出力コードが15ビット(N+n)であるとき、Mは10ビットであり、Lは5ビットである。出力コードは10ビットまで低減され、インデックス値は5ビットで補足される。これは下記の表5に表される。したがって、低減された出力コードは、0から1023(210)まで延在するブロックインデックス(BI)であり、インデックス値は32ビット(2)である。粗値は、32ビットごとに、例えば、ブロックインデックスごとに記憶される。粗値は、入力コードの累計を表す。
入力コードは較正エンジン102によって生成され、(入力コードに対応する)出力コードはバックエンドADC124によって生成される。表4と同様に、表5では、入力コード0について出力コード0が生成され、入力コード1について出力コード8が生成される。入力コードはデータとして記憶され、出力コードはアドレスとして記憶される。記憶された入力コードは、インデックス値及び粗値を含む。表2~表4を参照して説明した実施例と同様に、現在の出力コードに対応する入力コードが、以前の出力コードに対応する入力コードに等しくないとき、インデックス値は1である。現在の出力コードに対応する入力コードが、以前の出力コードに対応する入力コードに等しいとき、インデックス値は0である。表5に示されるように(及び、表4を参照すると)、出力コードが0であり、インデックス値が出力コード1から7について引き続き0であるとき、インデックス値は0である。出力コードが8であるとき、インデックス値は1である。同様に、出力コードが10であるとき、インデックス値は1であり、出力コードが11であるとき、インデックス値は1である。
粗値は、インデックス値の32ビットごとに記憶される。したがって、粗値は、各ブロックインデックスについて記憶される。粗値は、すべての以前のブロックインデックスに対応して生成されるすべてのインデックス値の合計である。例えば、BIが0であるとき、粗値は0であり、BIが1であるとき、粗値は5であり、これはBI 0に対応して生成されるすべてのインデックス値の合計である。同様に、BIが2であるとき、粗値は16であり、これはBI 0及び1に対応して生成されるすべてのインデックス値の合計である。表5のルックアップテーブルのメモリ要件は、およそ45k(210×(32+13)=2×(2+N))である。
したがって、表5に表されるルックアップテーブルは、従来の解決策に比べて必要なメモリが少なく、回路100の高速動作もサポートする。1つの例示の実施例において、回路100はADCであり、表5に示されるルックアップテーブルは、ADCがGSPSの速度で動作できるようにする。したがって、記憶回路108内のルックアップテーブルは、表5に示されるように、入力コード及び対応する出力コードで、較正モードにおいてポピュレートされる。このルックアップテーブルは、次の段落で考察するように、回路100によってミッションモードで用いられる。
ミッションモードでは、マルチプレクサM112は入力電圧Vin110をマルチプレクサM112に提供する。1つの例示の実施例において、マルチプレクサM112は、較正エンジン102によって制御される。前置増幅器アレイ116及び遅延マルチプレクサDM120の組み合わせは、入力電圧Vin110に応答して、遅延信号を生成する。バックエンドADC124は、遅延信号に応答して、ローコード(ADCローコード)を生成する。記憶回路108内のルックアップテーブル(表5内に表されるルックアップテーブルと同様)におけるローコードに対応するアドレスにおいて記憶される入力コードが、回路100によって最終出力130(補正された出力)として生成される。入力電圧Vin110の各値について、ローコードは出力コードのアドレスとマッチングされ、アドレスに記憶された入力コードは、最終出力130として提供される。したがって、ミッションモードは、1つのバージョンにおいて、回路100の通常動作を表し、アナログ信号(無線周波アナログ信号など)がVin110として受信され、ADC106及び記憶回路108を介してデジタル表現(例えば、2進)に変換される。したがって最終出力130は、アナログ信号Vin110のデジタル表現である。
マルチプレクサM112、ADC106、及び記憶回路108は、回路100内に1つのチャネルを形成する。回路100は、2つ又はそれ以上のチャネルと共に実装可能である。1つの例示の実施例において、各チャネルは他のチャネルと並列に実装され得る。第2のチャネルが、第2のマルチプレクサ(例えば、マルチプレクサ112と同様)、第2のADC(例えば、ADC106と同様)、及び第2の記憶回路(例えば、記憶回路108と同様)を含むことになる。第2のチャネルにおける第2のバックエンドADCが、第1のチャネルにおけるバックエンドADC124と同様であり得るが、どちらも、製造のばらつきによって異なる伝達関数を有し得るため、どちらも別々に較正される。複数のチャネルは、1つのチャネルを較正モードで、他のチャネルをミッションモードで動作させるような、柔軟性を提供し得る。したがって、1つのチャネルが較正されているとき、他のチャネルはアナログデジタル変換のためにミッションモードで用いられる。一例において、すべてのチャネルがDAC104を用いて較正され、すべてのチャネルが較正エンジン102によって制御される。いくつかの例示の実施例において、各チャネルにおけるバックエンドADCは独立に較正されるため、チャネル間のいかなるマッチングも実行する必要はない。これにより、バックエンド推定及び較正アルゴリズムの要件も低減される。
一例において、前置増幅器アレイ116、遅延マルチプレクサDM120、及びバックエンドADC124の組み合わせは、非線形ADC又は遅延ベースADCとして作用する。この組み合わせは高度に非線形であるが、回路100は、高度に線形であり、緩和面積及び電力要件を伴って高速で動作する。回路100は技術ノードに良好に対応する。回路100は、DAC104上で高線形性要件を押し進める。これは、線形性及び確度を伴う低速での動作のためのアナログ回路の設計及び実装が相対的に困難でないため、有利である。本開示によれば、バックエンドADC124は、線形性に妥協することによって高速で実行するように設計され得る。しかしながら、バックエンドADC124は、記憶回路108内でルックアップテーブルと連合して動作しており、回路100は、線形アナログデジタルコンバータ(ADC)のように挙動する。同様に、記憶回路108は、デジタル回路内に実装され得、高速用に構成され得る。
高速デジタル処理コアへの外部アナログ信号のインターフェースは、概して、ADCを必要とする。データの伝送におけるより速い速度により、ADCは、かなりの高速で、また、良好な信号対雑音比で、動作することが求められ得る。いくつかの例示の実施例の恩恵なしに、こうした制約は、結果として、集積回路をサポートするための大きな電力損失及び大きな面積要件を生じさせる。これらの問題は、性能を制限し得るアナログ非理想性のため、高速サンプリングレート(例えば、ギガサンプル毎秒(GSPS)程度のサンプリングレート)において特に顕著であり得る。回路100の例示の実施例は、一つ又は複数の非線形ADCを用いて幅広いアーキテクチャを利用できるようにし得るが、高度に線形のADCの優れた性能を提供するように較正可能な、ルックアップテーブル手法を、バックエンドADC124に提供する。
較正モードにおいて、記憶回路108内のルックアップテーブルは表5に示されるようにポピュレートされ、ミッションモードにおいて、回路100は、高速ADC106及び記憶回路108を用いて入力電圧Vin110に対応する出力コードを生成する。したがって、回路100は、入力電圧Vin110のデジタル変換のために、いかなる複雑なアルゴリズム又はハードウェアも用いない。これは、回路100の面積及び電力要件を低減する。したがって、回路100は、GSPSの速度で動作するRFサンプリングレシーバ内で用いることができる。回路100は、技術ノードに良好に対応し、将来の技術ノードにおいて、高GSPS転送レートをサポートすることができる。
図2は、一実施例に従って、記憶回路内のルックアップテーブルを用いてローデータを最終出力に変換する方法を示すためのブロック図200である。ブロック図200は、図1に示される回路100に関連して説明され、入力電圧Vin110の最終出力130へのデジタル変換を表す。記憶回路108は、表5に示されるようにデータを記憶する。一例において、合計メモリ204、2次加算器206、及び1次加算器210は、記憶回路108の一部である。15ビットのローコードは、バックエンドADC124から受信される。5つのLSB(最下位ビット)は2次加算器206に提供され、10のMSB(最上位ビット)は合計メモリ204に提供される。
合計メモリ204は、MSBに基づいてブロックインデックス(BI)を判定し、それに応じて、対応する粗値を(例えば、13ビットの形態で)1次加算器210に提供する。BIに対応する32インデックス値が、合計メモリ204から2次加算器206に提供される。2次加算器206は、32インデックス値及びビットマスク上でAND演算を行なう。ビットマスクは5ビットLSBから取得される。2次加算器206は、AND演算後に取得されるビットを合計し、合計された値は(5ビットの形態で)1次加算器210に提供される。1次加算器は、合計メモリ204から受信した13ビットと、2次加算器206から受信した5ビットを合計して、最終出力230を生成する。次にこの方法を、図1に関連して記載される表5を用いた例の助けを借りて説明する。
例として、受信される入力電圧Vin110が34の10進値(これはアナログ電圧レベルを表す)と同等であるとき、ローコードは000000000100010として表されることになる。最初の10ビット(0000000001)は最上位ビット(MSB)であり、最後の5ビット(00010)は最下位ビット(LSB)である。合計メモリ204において、ブロックインデックス(BI)はMSBから判定される。MSB0000000001は、粗値が(表5から)5であるBI 1を表す。粗値は、13ビットの形態で1次加算器210に提供される。ブロックインデックス(BI)に基づいて、合計メモリはインデックス値の32ビットを2次加算器206に提供する。BIが1であるときに提供される32ビットは、1000 0001 1100 0011 0111 0000 0100 0010である。2次加算器206は、合計メモリ204から受信される32ビット上でのAND演算と、この例では1110 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000であるビットマスクとを実施する。ビットマスクはLSB(例えば、この例では5つのLSB)から取得される。5つのLSBの2進値は2である。したがって、ビットマスクにおける1の数は、LSBの2進値プラス1である(そのため、例えば、この例では値は3である)。したがって、ビットマスクの最初の3ビットは1であり、残りのビットはゼロである。AND演算の後に取得されるビットは合計される。この例において、AND演算されたビットの合計は、結果として1の合計となる。この1の合計値は、5ビットの形態で1次加算器210に提供される。
1次加算器210は、合計メモリ204から受信した粗値と2次加算器206からの合計値とを加算して、最終出力230を生成する。この例において、1次加算器210は、合計メモリ204から5を受信し、2次加算器206から1を受信し、この合計は6であるため、1次加算器210は最終出力230として6の2進表現を生成する。(表5からの)34ビットまでのインデックス値の合計は6の合計を生じさせ、これは、結果として、生成される最終出力230が正しいことを検証する。したがって、表5に表されるルックアップテーブルストレージは、従来の解決策と比較して必要なメモリが少なく、回路100の高速動作のサポートもする。1つの例示の実施例において、回路100はADCであり、表5に示されるルックアップテーブルは、ADCがGSPSの速度で動作できるようにする。
図3は、例示の実施例に従った、図1に示した回路100の一部のブロック図である。前置増幅器アレイ116は、1からnまでの複数の前置増幅器を含み、nは整数である。前置増幅器の各々は、入力電圧Vin110に結合される1つの入力と、参照電圧(Vt1、Vt2、・・・Vtnなど)に結合される別の入力とを有する。これらの前置増幅器は、プリアンプ316a、プリアンプ316b~プリアンプ316nと標示される。遅延マルチプレクサDM120は、前置増幅器アレイ116における複数の前置増幅器に(プリアンプ316aの場合のOUT_P1及びOUT_M1などの、各前置増幅器の差動出力を介して)結合される。バックエンドADC124は、差動信号ライン、OUT_P及びOUT_Mによって、遅延マルチプレクサDM120に結合される。較正エンジン102は、入力ライン340、遅延マルチプレクサDM120、及びバックエンドADC124を介して、前置増幅器アレイ116内の各前置増幅器に結合される。較正エンジン102は、タイミング信号を入力ライン340を介して各前置増幅器に提供し、これは、1つの例示の実施例において、前置増幅器をリセットするために用いられる。
動作において、前置増幅器116は、マルチプレクサM112から入力電圧Vin110を受け取る。米国特許第10,673,456号(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)の増幅器54~60と同様に、各前置増幅器は、異なる閾値電圧を受け取り、例えば、プリアンプ316aは閾値電圧Vt1を受け取り、プリアンプ316bは閾値電圧Vt2を受け取り、プリアンプ316nは閾値電圧Vtnを受け取る。一例では、Vt1<Vt2<Vtnである。閾値電圧Vt1、Vt2~Vtnは、1つの例示の実施例において、電圧分配器330を用いて生成される。各前置増幅器は、入力電圧Vin110と閾値電圧との間の差に基づいて、第1及び第2の出力信号を生成する。例えば、プリアンプ316aは、差動信号、すなわち第1の出力信号OUT_M1及び第2の出力信号OUT_P1を生成する。同様に、プリアンプ316nは、差動信号、すなわち第1の出力信号OUT_Mn及び第2の出力信号OUT_Pnを生成する。
米国特許第10,673,452号(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)におけるマルチプレクサ211の動作と同様に、遅延マルチプレクサDM120は、第1及び第2の出力信号を、複数の前置増幅器のうちの各前置増幅器から受信する。遅延マルチプレクサDM1220は、前置増幅器のうちの1つの出力に基づいて、遅延信号(例えば、OUT_M及びOUT_P)を生成する。遅延信号は、第1の遅延信号OUT_M及び第2の遅延信号OUT_Pを含み、その閾値電圧が入力電圧Vin110に最も近い前置増幅器の出力信号に対応する。例えば、入力電圧Vin110がプリアンプ316aの閾値電圧Vt1に最も近い場合、第1の遅延信号OUT_M及び第2の遅延信号OUT_Pは、プリアンプ316aの第1及び第2の出力信号OUT_M1及びOUT_P1に対応する。他方で、入力電圧Vin110がプリアンプ316bの閾値電圧Vt2に最も近い場合、第1の遅延信号OUT_M及び第2の遅延信号OUT_Pは、プリアンプ316bの第1及び第2の出力信号OUT_M2及びOUT_P2に対応する。一例において、較正エンジン102は、その閾値電圧が入力電圧Vin110に最も近い前置増幅器の出力信号を、遅延マルチプレクサDM120が選択できるようにする。バックエンドADC124は、遅延信号に応答して第1の生コードを生成する。
前置増幅器アレイ116内の前置増幅器プリアンプ316a、プリアンプ316b~プリアンプ316nは、設計、プロセス、入力電圧VIN、及び/又は温度を含み得る様々な要因の結果として、変動利得を有する(例えば、本明細書で用いられる「利得」は、電圧利得、電流利得、又は遅延を意味し得、下記でより詳細に考察するように、増幅器/コンパレータは入力信号に基づいて異なる遅延を有する)。一例において、前置増幅器プリアンプ316a、プリアンプ316b~プリアンプ316nの利得及びレンジは、調整可能であり、好ましくは、前置増幅器アレイ116全体にわたってマッチングされ得る。前置増幅器アレイ116及びバックエンドADC124は、回路100が、高速及び高性能のアナログデジタルコンバータ(ADC)として動作できるようにする。
図4は、例示の実施例に従った、回路の動作の方法のフローチャート400である。フローチャート400は、図1の回路100に関連して記述される。ステップ402において、入力電圧及び較正信号が受け取られる。回路100において、マルチプレクサM112は、DAC104から入力電圧Vin110及び較正信号を受け取る。図1に示されるような回路100は、単一のチャネルのみを包含する。この信号チャネルは、較正モード又はミッションモードのいずれかで動作する。代替の実施例において、前述のように、回路100が複数のチャネルを含み得(各チャネルは、マルチプレクサ112及びADC106を含み得、較正エンジンを共有するか又は専用の較正エンジンを有し得、記憶回路を共有するか又は専用の記憶回路を有し得る)、また各チャネルが、ミッションモード及び/又は較正モードで動作し得る。較正モードにおいて、較正エンジン102は複数の入力コードを生成する。DAC104は、複数の入力コードのうちの第1の入力コードに応答して、第1の較正信号を生成する。ステップ404において、較正信号に応答して、アナログデジタルコンバータ(ADC)によって出力コードが生成される。回路100において、マルチプレクサM112は、較正モードにおいて、第1の較正信号をADC106に提供する。前置増幅器アレイ116及び遅延マルチプレクサDM120は、第1の較正信号に応答して遅延信号を生成する。バックエンドADC124は、遅延信号に応答して第1の出力コードを生成する。
ステップ406において、入力コードは、出力コードに対応するアドレスにおいて記憶される。記憶された入力コードは、インデックス値及び粗値を含む。記憶回路108は、回路100において、第1の入力コードに対応する第1の出力コードを記憶する。記憶回路108は、複数の入力コードのうちの各入力コードに対応する出力コードを記憶する。1つの例示の実施例において、記憶回路108は、各入力コードに対応する出力コードを記憶するようにルックアップテーブルを維持する。表4及び表5に関連して考察したように、入力コードはデータとして記憶され、出力コードはアドレスとして記憶される。入力コードは、出力コードの対応するアドレスにおいて記憶される。記憶された入力コードは、インデックス値及び粗値を含む。
インデックス値は、現在の出力コードに対応する入力コードが以前の出力コードに対応する入力コードに等しいとき、2進「0」である。現在の出力コードについての粗値は、すべての以前の出力コードに対応して生成されるインデックス値と、現在の出力コードに対応するインデックス値との合計である。粗値は、入力コードの累計を表す。表5は、記憶回路108におけるルックアップテーブルを表し、記憶回路108は、従来の解決策に比べて必要なメモリが少なく、回路100の高速動作のサポートもする。出力コードはM及びLビットの合計を含み、M及びLはどちらも、1より大きいか又は1に等しい整数である。
出力コードはMビットまで低減され、インデックス値はLビットで補足される。粗値は2^Lビットごとに記憶される。例えば、出力コードが15ビットであるとき、Mは10ビットであり、Lは5ビットである。出力コードは10ビットまで低減され、一方で、インデックス値は5ビット補足される。表5のルックアップテーブルのメモリ要件は、およそ45k(210×(32+13))である。
このように、記憶回路108内のルックアップテーブルは、表5に示されるように、入力コード及び対応する出力コードで、較正モードにおいてポピュレートされる。このルックアップテーブルは、回路100によってミッションモードで用いられる。ミッションモードにおいて、アナログ信号(無線周波アナログ信号など)が、Vin110として受信され、ADC106及び記憶回路108を介して、デジタル(例えば、2進)表現に変換される。回路100は、回路100の面積及び電力要件を低減させる入力電圧Vinの変換のために、高速ADC及び記憶回路内のルックアップテーブルを用いる。一例において、回路100は、GSPSの速度で動作するRFサンプリングレシーバ内で用いることができる。
図5は、例示の実施例のいくつかの態様が実装可能な、例示のデバイス500のブロック図である。デバイス500は、サーバファーム、車両、通信デバイス、トランシーバ、パーソナルコンピュータ、ゲーミングプラットフォーム、コンピューティングデバイス、又は、任意の他のタイプの電子システムであるか、又はそれらに組み込まれるか、又はそれらの一部である。デバイス500は、説明を簡潔にするために本明細書では記載しない、一つ又は複数の従来の構成要素を含み得る。
一例において、デバイス500は、マイクロコントローラユニット502及びメモリ506を含む。マイクロコントローラユニット502は、CISC型(複合命令セットコンピュータ)CPU、RISC型CPU(縮小命令セットコンピュータ)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ、CPLD(プログラム可能複合論理デバイス)、又はFPGA(フィールドプログラム可能ゲートアレイ)とすることができる。
メモリ506(これは、RAM、フラッシュメモリ、又はディスクストレージなどのメモリとすることができる)は、マイクロコントローラユニット502によって実行されたとき、デバイス500に関連付けられた任意の適切な機能を行なう、一つ又は複数のソフトウェアアプリケーション(例えば、埋め込みアプリケーション)を記憶する。
マイクロコントローラユニット502は、メモリ506から頻繁にアクセスされる情報を記憶する、メモリ及び論理を含み得る。デバイス500は回路510を含む。一例において、マイクロコントローラユニット502は、回路510と同じPCB又はモジュール上に配置され得る。別の例において、マイクロコントローラユニット502は、デバイス500の外部にある。回路510は、アナログデジタルコンバータとして機能することができる。回路510は、付加的なアナログ回路要素、デジタル回路要素、メモリ、及び/又はソフトウェアを含み得る。
回路510は、接続及び動作において、図1の回路100と同様の回路要素を含み得る。回路510は、較正エンジン、DAC(デジタルアナログコンバータ)、ADC(アナログデジタルコンバータ)、マルチプレクサ、及び記憶回路を含む。マルチプレクサは入力電圧Vinを受け取る。ADCは、前置増幅器アレイ、遅延マルチプレクサ、及びバックエンドADCを含む。前置増幅器アレイは複数の前置増幅器を含む。
回路510は、較正モード及びミッションモードで動作する。較正モードにおいて、較正エンジンは複数の入力を生成する。DACは、複数の入力コードのうちの第1の入力コードに応答して、第1の較正信号を生成する。マルチプレクサは、較正モードにおいて、第1の較正信号をADCに提供する。前置増幅器アレイ及び遅延マルチプレクサは、第1の較正信号に応答して、遅延信号を生成する。バックエンドADCは、遅延信号に応答して、第1の出力コードを生成する。記憶回路は、第1の入力コードに対応する第1の出力コードを記憶する。記憶回路は、複数の入力コードの各入力コードに対応する出力コードを記憶する。
入力コードはデータとして記憶され、出力コードはアドレスとして記憶される。入力コードは、出力コードの対応アドレスにおいて記憶される。記憶される入力コードは、インデックス値及び粗値を含む。現在の出力コードに対応する入力コードが、以前の出力コードに対応する入力コードに等しいとき、インデックス値は0である。現在の出力コードについての粗値は、すべての以前の出力コードに対応して生成されるインデックス値と、現在の出力コードに対応するインデックス値との合計である。粗値は、入力コードの累計を表す。
出力コードは、M及びL個のビットの合計を含み、M及びLはいずれも、1より大きいか又は1に等しい整数である。出力コードはMのビットまで低減され、インデックス値はLビットで補足される。粗値は2^Lビットごとに記憶される。例えば、出力コードが15ビットであるとき、Mは10ビットであり、Lは5ビットである。出力コードは10ビットまで低減され、一方で、インデックス値は5ビット補足される。ルックアップテーブルのメモリ要件は、およそ45k(210×(32+13))である。そのため、ルックアップテーブルは、従来の解決策に比べて必要なメモリが少なく、回路510の高速動作のサポートもする。1つの例示の実施例において、回路510はADCであり、ルックアップテーブルは、ADCがGSPSの速度で動作できるようにする。
したがって、記憶回路内のルックアップテーブルは、入力コード及び対応する出力コードで、較正モードにおいてポピュレートされる。このルックアップテーブルは、ミッションモードにおいて、回路510によって用いられる。ミッションモードにおいて、入力電圧Vin(無線周波アナログ信号など)が受け取られ、ADC及び記憶回路を介してデジタル(例えば、2進)表現に変換される。回路510は、回路510の面積及び電力要件を低減させる入力電圧Vinの変換のために、高速ADC及び記憶回路内のルックアップテーブルを用いる。一例において、デバイス500はRFサンプリングレシーバであり、回路510は、デバイス500がGSPSの速度で動作できるようにする。
図6は、例示の実施例に従った、バックエンドアナログデジタルコンバータ600のブロック図である。バックエンドADC600は、接続及び動作において、図1に示されるバックエンドADC124と同様である。図1に示されるADC106は、フロントエンド及びバックエンドを有する。フロントエンドは電圧遅延関数を実施し得る。一例において、フロントエンドは、図1に示されるように前置増幅器アレイ及び遅延マルチプレクサを含む。バックエンドは、遅延デジタル関数を実施し得る。本開示の一態様によれば、ADC106のフロントエンドは、マルチプレクサM112から受信するアナログ信号Vinを、図3で生成される信号OUT_P及びOUT_Mと同様の遅延信号に変換する。図6において、これらの遅延信号は、ライン788及び790上でA0及びB0として表され、遅延信号A0及びB0のタイミングが入力電圧Vinを表すようになっている。入力電圧Vinに基づいて遅延信号A0及びB0を生成するために用いられ得るフロントエンドは、例えば、米国特許第10,673,456号(米国特許第16/410,698号に基づく)に記載されるように構築及び動作され得る。フロントエンドは、例えば、米国特許第10,673,456号に記載の変換及び折り畳み回路を含み得、これは、電圧信号を遅延信号に変換するための、前置増幅器を含む電圧遅延コンバータブロックと、遅延信号のうちの先に到着する信号及び後に到着する信号を選択するために前置増幅器に結合される論理ゲートを含む折り畳みブロックとを含む。
ADC106のフロントエンド内に組み込まれ得、入力電圧Vinに基づいて遅延信号A0及びB0を生成するために用いられ得る電圧遅延デバイスの例は、2020年12月23日出願の米国特許出願番号17/131,981に示されている。米国特許出願番号17/131,981に従って構築される電圧遅延デバイスが、例えば、相補電圧が適切な閾値電圧に達したとき、アクティブ位相の間に第1及び第2の出力信号を生成するために、入力電圧Vinを表す相補電圧を搬送する第1及び第2のラインに接続される第1及び第2のコンパレータを有し得、そのため、出力信号間の遅延が入力電圧Vinを表すようになっている。しかしながら、本開示は、本明細書で詳細に説明するデバイス及びプロセスに限定されない。他の適切なデバイスが、ADC106のフロントエンド内で適切な電圧遅延関数を実施し得る。前述のように、米国特許第10,673,456号及び米国特許出願番号17/131,981の開示全体は、参照により本明細書に組み込まれている。
米国特許出願番号17/131,981
バックエンドADC106は、例えば、マルチビット段798と、マルチビット段798に直列に接続される第1~第i番目の単一ビット段7102及び7104とを有し得る。所望であれば、バックエンドは、3つ、4つ、又はそれ以上のこうした単一ビット段を有し得る(i=3、4、又はそれ以上)。図6に示される単一ビット段7102及び7104は、連続的な非線形の段の例である。バックエンドADC600は、フロントエンドの電圧遅延回路から遅延信号A0及びB0を受信する。遅延信号A0及びB0のタイミングは、入力電圧Vinを表す遅延を有する。バックエンドADC600は、最終出力130(図1)として生成される対応するマルチビットデジタルコードを生成するために、較正エンジン602(図1に示される較正エンジン102と同様)及び記憶回路(図1に示される記憶回路108と同様)と共に働く。そのため、最終出力130は、入力電圧Vinに密に近似する値に対応する。
マルチビット段798は、ライン630、632、634、及び636上で、Mビットのデジタル情報を生成するために並列に動作する、遅延回路及び遅延コンバータを有し得る。示される例では、M=2である。しかしながら、Mは2より大きくてもよい。本開示は、図示された例に限定されない。マルチビット段798からの遅延剰余は、コンバイナ604によって組み合わせられ得、第1の単一ビット段7102に適用され得る。所望であれば、第1~第iの単一ビット段7102及び7104は、デジタル情報のそれぞれのビットを較正エンジン602に提供するために、連続的な段として構築及び動作され得る。
第1の段798は、例えば、4つの遅延コンパレータ606、608、610、及び612を有し得、コンバイナ604に接続される。いくつかの例示の実施例は、4つより少ないか又は多い遅延コンパレータを有する第1の段を用いて実装され得る。図に示される例示の実施例において、第1の段798は、較正エンジン602について、2ビットのデジタル情報を生成する。例示される実施例において、連続的な段7102及び7104の各々が、較正エンジン602について、単一ビットのデジタル情報を生成する。
示される例において、ライン790上の信号B0の立上りエッジは、ライン788上の信号A0の立上りエッジに先行する。第1の信号A0は、遅延コンパレータ606、608、610、及び612の閾値入力794に印加される。示されている構成において、例を挙げると、遅延コンパレータ606、608、610、及び612は、本質的に互いに同一である。第2の信号B0は、それぞれのライン622、624、626、及び628上に4つの対応する信号B04、B03、B02、及びB01を生成する、4つの異なる遅延回路614、616、618、及び620に印加される。
対応する信号B04、B03、B02、及びB01のタイミングは、各々がフロントエンドの最大利得より少ないか又は最大利得に等しい異なる既知の量だけ、ライン790上の信号B0のタイミングに対して遅延する。遅延信号B04、B03、B02、及びB01は、それぞれの遅延コンパレータ606、608、610、及び612の第1の入力792に印加される。第1の遅延コンパレータ606は、どちらの信号(B04又はA0)が第1の遅延コンパレータ606に最初に到着するかを表す符号信号をライン630上で発行する。同様に、第2の遅延コンパレータ608は、どちらの信号(B03又はA0)が第2の遅延コンパレータ608に最初に到着するかを表す符号信号をライン632上で発行する。同様に、第3及び第4の遅延コンパレータ610及び612は、どちらの信号が第3及び第4の遅延コンパレータ610及び612に最初に到着するかを表す符号信号をライン634及び612上で発行する。
遅延回路614、616、618、及び620は互いに異なるため、遅延信号B04、B03、B02、及びB01の立上りエッジのタイミングは、互いに異なる。遅延コンパレータ606、608、610、及び612の各々は、それぞれのライン630、632、634、及び636上で、較正エンジン602に符号信号を発行する。ライン630、632、634、及び636上の符号信号は、入力信号A0及びB0の立上りエッジ間のタイミング差に機能的に関連し、したがって、入力電圧Vinに機能的に関連する。
4つの遅延コンパレータ606、608、610、及び612によって提供される遅延の量は互いに異なるため、符号信号630、632、634、及び636は、2ビットの出力を判定するために、4つの2進データポイントを提供する。例えば、B0がA0に先行し、B01がA0に先行する場合、較正エンジン602は、信号A0及びB0のタイミング間の遅延が、第4の遅延回路620によって寄与される遅延よりも大きいと判定する。同様に、B0がA0に先行し、A0がB02、B03、及びB04に先行する場合、較正エンジン602は、信号A0及びB0のタイミング間の遅延が、第3、第2、及び第1の遅延回路618、616、及び614によって寄与される遅延の各々よりも小さいと判定する。
所望であれば、遅延コンパレータ606、608、610、及び612の構造及び動作は、下記で説明する遅延コンパレータ782のものと同様であり得る。動作において、遅延コンパレータ606、608、610、及び612は、それぞれの出力ライン638、640、642、及び644上で、それぞれの遅延信号IN4、IN3、IN2、及びIN1を生成する。遅延信号IN4、IN3、IN2、及びIN1は、出力ライン638、640、642、及び644によってコンバイナ604に印加される。示されている構成において、遅延回路614、616、618、及び620は、互いに異なり、異なる遅延量に寄与する一方、遅延コンパレータ606、608、610、及び612は本質的に同じである。したがって、遅延信号IN4、IN3、IN2、及びIN1の立上りエッジのタイミングは互いに異なる。
図7は、例示の実施例に従った、図6に示されるマルチビット段をシングルビット段のうちの第1シングルビット段に接続するためのコンバイナ604のブロック図である。コンバイナ604は、接続及び動作において、図6に示されるコンバイナ604と同様である。コンバイナ604は、2つの第5の遅延回路650及び652と、2つのANDゲート654及び656と、第6の遅延回路658とを有する。示されている構成において、第5の遅延回路650及び652は本質的に互いに同一である。しかしながら、本開示は、本明細書で図示及び説明される構成の細部に限定されない。第3及び第4の遅延信号IN2及びIN1は、出力ライン642及び644上で第5の遅延回路650及び652に印加され、第1及び第2の遅延信号IN4及びIN3は、出力ライン638及び640上でANDゲート654及び656に印加される。第5の遅延回路650及び652からの出力信号も、それぞれ導電ライン662及び664上でANDゲート654及び656に印加される。一方のANDゲートの656からの出力信号が、導電ライン660上で第6の遅延回路658に印加され、他方のANDゲート654は、導電ライン788A1上で信号A1を生成する。第6の遅延回路658は、導電ライン790B1上で信号B1を生成する。
動作において、導電ライン662、664、及び790B1上の第5及び第6の遅延回路650、652、及び658から出力される信号の立上りエッジのタイミングは、遅延回路650、652、及び658に入力される信号の立上りエッジのそれぞれのタイミングに対して遅延される。ライン788A1及び660上のANDゲート654及び656から出力される信号の立上りエッジのタイミングは、ANDゲート654及び656に入力される、後に到着する信号のそれぞれのタイミングに対応する。ライン788A1及び790B1上の信号A1及びB1の立上りエッジの相対的なタイミングは、入力電圧Vin(図1)に機能的に(すなわち、予測可能に)関連する。言い換えれば、遅延回路650、652、及び658並びに論理ゲート654及び656は、入来信号IN4、IN3、IN2、及びIN1の遅延と、第1及び第2の信号A1及びB1の遅延との間の伝達関数を確立する。
示されている構成について、伝達関数は下記のとおりである。[A]ライン638上の信号のタイミングが、ライン662上の信号のタイミングに先行する(ライン662上の信号のタイミングが、第5の遅延回路650によって遅延されるライン642上の信号のタイミングに対応する)場合、ライン788A1上の信号のタイミングはライン662上の信号のタイミングに対応するが、ライン662上の信号のタイミングが、ライン638上の信号のタイミングに先行する場合、ライン788A1上の信号のタイミングはライン638上の信号のタイミングに対応する。[B]ライン640上の信号のタイミングが、ライン664上の信号のタイミングに先行する(ライン664上の信号のタイミングが、第5の遅延回路652によって遅延されるライン644上の信号のタイミングに対応する)場合、ライン660上の信号のタイミングはライン664上の信号のタイミングに対応するが、ライン664上の信号のタイミングが、ライン640上の信号のタイミングに先行する場合、ライン660上の信号のタイミングはライン640上の信号のタイミングに対応する。[C]ライン790B1上の信号のタイミングは、第6の遅延回路658によって遅延されるライン660上の信号のタイミングに対応する。
遅延回路650、652、及び658がそれらを通過する信号を遅延させる量は、第1及び第2の信号A1及びB1の利得を最大限にするか又は可能な限り向上させるように選択され得る。コンバイナ604は遅延モードで動作し、利得は(電圧ではなく)遅延に関連する。第1及び第2の信号A1及びB1の利得が低過ぎる場合、第1及び第2の信号A1及びB1のタイミングが互いに近過ぎることを意味し、それらの信号の相対的なタイミングによって表される情報は、分解することが困難であり得る。
本開示の一態様は、ライン788A1及び790B1上の信号のタイミングが、ライン638、640、642、及び644上の信号のタイミングに機能的に(すなわち、予測可能に)関連するものである。ライン638、640、642、及び644上の信号タイミングの或るセットが、結果としてライン788A1及び790B1上に信号タイミングの第1のセットを生じさせる場合、ライン638、640、642、及び644上に同じ信号タイミングのセットが生じるときは必ず、ライン788A1及び790B1上に同じ信号タイミングの第1のセットが生じることが予測され得る。同様に、ライン638、640、642、及び644上の信号タイミングの別のセットが、結果としてライン788A1及び790B1上に信号タイミングの第2のセットを生じさせる場合、ライン638、640、642、及び644上に他方の信号タイミングのセットが生じるときは必ず、ライン788A1及び790B1上に信号タイミングの第2のセットが生じることが予測され得る。また、ライン638、640、642、及び644上の信号のタイミングは、入力電圧Vinに機能的に(すなわち、予測可能に)関連するものであるため、ライン788A1及び790B1上の信号のタイミングも、入力電圧Vinに機能的に関連する。
再度図6を参照すると、コンバイナ604(図7のコンバイナ604と同様)によって生成される信号A1及びB1は、それぞれ、(図7の)ライン788A1及び790B1と同様の出力ライン788A1及び790B1上の第2の段7102に印加される。第2の段(第1の剰余段)7102は第1の段798に(コンバイナ604を介して)結合され、第i番目の段7104(これは、図示された例における第2の剰余段である)は第2の段7102に結合される。
図示された例において、第2~第i番目の段7102及び7104は各々、ANDゲート(段7102にはANDゲート776、及び段7104にはANDゲート778など)、及び、遅延コンパレータ(段7102には遅延コンパレータ782、及び段7104には遅延コンパレータ784など)を含む。しかしながら、図示されたANDゲートは、本開示に従って用いられ得る論理ゲートの単なる例である。所望であれば、本開示は、ANDゲートと共に又はANDゲートなしで、及び/又は、ANDゲート以外のゲートと共に又はANDゲート以外のゲートなしで、実装され得る。
また、図示された構成において、ANDゲート776及び778は本質的に互いに同一であり得、遅延コンパレータ782及び784は本質的に互いに同一であり得る。コンバイナ604からの導電出力ライン788A1及び790B1は、第1のANDゲート776及び遅延コンパレータ782の入力に結合される。具体的に言えば、導電ライン788A1は遅延コンパレータ782の第1の入力792に結合され、導電ライン790B1は遅延コンパレータ782の閾値入力794に結合される。
ANDゲート776からの出力ライン788A2が、ANDゲート778の入力のうちの1つに、及び遅延コンパレータ784の入力792に電気的に結合される。第1の遅延コンパレータ782からの導電ライン790B2が、ANDゲート778の入力のうちの他の1つに、及び遅延コンパレータ784の閾値入力794に電気的に結合される。第2及び第3の段7102及び7104によってつくられるパターンは、所望に応じた数の付加的な段について継続され得る。各連続的な段は、第2及び第3の段7102及び7104のANDゲート及び遅延コンパレータと本質的に同一の、ANDゲート及び遅延コンパレータを有し、同様に先行する段のANDゲート及び遅延コンパレータに電気的に結合される。
動作において、信号AN及びBN(それぞれ、段7102及び7104・・・について、N=1、2、3・・・である)が、ANDゲート776及び778のうちのそれぞれ1つに印加されて、ANDゲート776及び778に、対応する信号AN+1を生成させる。ANDゲート776及び778のうちの各々について、信号AN+1の立上りエッジのタイミングは、信号AN及びBNのうちの後に到着するものの立上りエッジのタイミングを追跡する。特に、ANDゲート776及び778のうちの各々1つについて、信号AN+1の立上りエッジのタイミングは、信号AN及びBNのうちの先に到着するものの立上りエッジのタイミングに、信号AN及びBNのうちの後に到着するものの立上りエッジが信号AN及びBNのうちの先に到着するものの立上りエッジに後れを取る程度に関連する時間量を加えたものに等しい。
図8は、例示の実施例に従った、図6のバックエンドADCの、それぞれ、ANDゲート及び遅延コンパレータによって生成される、ANDゲート遅延及びコンパレータ遅延を示すグラフであり、ANDゲート遅延及びコンパレータ遅延は、入力信号遅延の関数である。グラフはX軸(T_IN)及びY軸(出力遅延)を含む。ANDゲート(例えば、ANDゲート776、778)遅延及びコンパレータ(例えば、遅延コンパレータ782、784)遅延は、例示の実施例に従った、入力信号遅延の関数である。入力信号遅延は、ANDゲートによって、又は遅延コンバータによって受信される信号間の遅延である。図示されるように、それぞれのANDゲートによって寄与されるANDゲート遅延7100は、入力信号遅延T_INの絶対値に線形に関連し、入力信号遅延T_INは、それぞれのANDゲートに入力される信号ANとBNとの間のタイミングの差であって、Nは整数であり、Nは段7102では1に等しく、Nは段7104では2に等しい。図示される構成において、ANDゲート遅延7100の入力T_INとの関係は、AN又はBNが先であるか後であるかにかかわらず、線形である。
信号AN及びBNは、それぞれ、遅延コンパレータ782及び784の入力792及び閾値入力794にも印加されて、遅延コンパレータ782及び784に、対応する信号BN+1を生成させる。遅延コンパレータ782及び784のうちの各々について、信号BN+1の立上りエッジのタイミングは、信号AN及びBNのうちの先に到着するものの立上りエッジのタイミングを追跡する。特に、遅延コンパレータ782及び784の各々1つについて、信号BN+1の立上りエッジのタイミングは、(1)信号AN及びBNのうちの先に到着するものの立上りエッジのタイミングに、(2)入力信号遅延T_INの絶対値に対数的に逆に関連するコンパレータ遅延7200を加えたものに等しい(言い換えれば、コンパレータ遅延は、より一層類似する入力値について大きく、コンパレータへの2つの入力間の差がより大きい場合、コンパレータ遅延はより少ない)。
図9は、例示の実施例に従った、出力信号遅延を図8の入力信号遅延の関数として示すグラフである。コンパレータ遅延7200からANDゲート遅延7100を減じることで、任意の所与の単一ビット段7102及び7104について出力信号遅延T_OUTが生じる。入力信号遅延T_INの絶対値が閾値遅延T_THRESより小さいとき、出力信号遅延T_OUTは正の値である(それぞれの遅延コンパレータ782及び784によって生成される信号BN+1の立上りエッジは、それぞれのANDゲート776及び778によって生成される信号AN+1の立上りエッジに先行することを意味する)。他方で、入力信号遅延T_INの絶対値が閾値遅延T_THRESより大きいとき、出力信号遅延T_OUTは負の値である(信号BN+1の立上りエッジは、対応する信号AN+1の立上りエッジに後れを取ることを意味する)。出力信号遅延T_OUTの正又は負の符号は、連続的な遅延コンパレータの信号線上の較正エンジン602に報告される。
動作において、第1の遅延コンパレータ782は、デジタルライン708(デジタル出力の一例)上で第1の符号信号(「1」又は「0」)を較正エンジン602に発行する。第1の符号信号(本開示に記載のデジタル信号の一例)は、信号A1及びB1の立上りエッジのうちのどちらが、第1の遅延コンパレータ782によって最初に受信されるかに基づき、第1の符号信号は、遅延コンパレータ782の第1の入力792及び閾値入力794に印加される信号A1及びB1の立上りエッジの順番を反映するようになっている。ANDゲート776及び遅延コンパレータ782は、第3の段7104のANDゲート778及び遅延コンパレータ784に印加される信号A2及びB2を生成する。遅延コンパレータ784は、第2のデジタルライン712上で第2の符号信号(「1」又は「0」)を較正エンジン602に出力する。第2の符号信号は、信号A2及びB2の立上りエッジのうちのどちらが、第2の遅延コンパレータ784によって最初に受信されるかに基づき、第2の符号信号は、第2の遅延コンパレータ784の入力792及び794に印加される信号A2及びB2の立上りエッジの順番を反映するようになっている。
信号A1とB1との間の遅延は、入力電圧Vinの関数として予測可能であるか又はその逆であるため、及び、連続的な段によって出力される信号AN+1とBN+1との間の遅延は、先行する段から受信される信号AN及びBNの関数として予測可能であるか又はその逆であるため、段のカスケードの遅延コンパレータによって出力される符号信号は、入力電圧Vinの関数として予測可能であるか又はその逆である。したがって、符号信号で構成されるコードが、入力電圧Vinの近似値を判定するために所定の相関関係と確実に比較され得る。動作において、ライン788A1及び790B1上の信号のタイミングは、前述のように、ライン788及び790上の信号のタイミングに機能的に(すなわち、予測可能に)関連する。ライン788A2及び790B2上の信号のタイミングは、ライン788A1及び790B1上の信号のタイミングに機能的に(すなわち、予測可能に)関連する。ライン788A3及び790B3上の信号のタイミングは、ライン788A2及び790B2上の信号のタイミングに機能的に(すなわち、予測可能に)関連するなどである。
また、ライン788及び790上の信号タイミングの或るセットが、結果として、ライン788A1、790B1、788A2、790B2、788A3、790B3上などに、信号タイミングの第1のセットを生じさせる場合、ライン788及び790上に同じ信号タイミングのセットが生じるときは必ず、ライン788A1、790B1、788A2、790B2、788A3、790B3上などに、同じ信号タイミングの第1のセットが生じることが予測され得る。同様に、ライン788及び790上の信号タイミングの別の異なるセットが、結果として、ライン788A1、790B1、788A2、790B2、788A3、790B3上などに、信号タイミングの第2のセットを生じさせる場合、ライン788及び790上に他方の信号タイミングのセットが生じるときは必ず、ライン788A1、790B1、788A2、790B2、788A3、790B3上などに、同じ信号タイミングの第2のセットが生じることが予測され得る。また、ライン788及び790上の信号のタイミングは、入力電圧Vinに機能的に(すなわち、予測可能に)関連するものであるため、出力コードを構成するために用いられる符号信号を判定する、ライン788A1、790B1、788A2、790B2、788A3、790B3上などの信号のタイミングも、入力電圧Vinに機能的に関連する。
図10は、例示の実施例に従った、図6のバックエンドADCについて、符号アウト及び遅延アウト回路とマージされるコンパレータ回路の一例を示す回路図である。遅延コンパレータ782は、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、及び第8のトランジスタ2400、2402。2404、2406、2408、2410、2412、及び2414を有するコンパレータ回路2083を有する。図示される例において、遅延コンパレータ782のタイミングは、導電ライン2122上の第1及び第4のトランジスタ2400、2406のゲートに印加されるクロック(CLK)からの信号によって制御される。ライン788A1及び790B1上の第1及び第2の信号A1、B1は、それぞれ、第6及び第5のトランジスタ2410及び2408のゲートに印加される。第1、第2、及び第5のトランジスタ2400、2402、及び2408のドレインは、互いに、及び、第3及び第8のトランジスタ2404及び2414のゲートに、第1の導電ライン2416を介して電気的に接続される。第3、第4、及び第6のトランジスタ2404、2406、及び2410のドレインは、同様に、互いに、及び、第2及び第7のトランジスタ2402及び2412のゲートに、第2の導電ライン2418を介して電気的に接続される。
コンパレータ回路2083の第1及び第2の導電ライン2416及び2418は、それぞれ第3及び第4の導電線2422及び2424を介して、符号アウト回路2420に電気的に接続される。図示されるように、符号アウト回路2420は、コンパレータ回路2083とマージされる。符号アウト回路2420は、第1、第2、第3、及び第4のトランジスタ2426、2428、2430、及び2432を有する。第3の導電ライン2422は、それぞれ、符号アウト回路2420の第1及び第2のトランジスタ2426及び2428のゲート及びソースに電気的に接続される一方で、第4の導電ライン2424は、それぞれ、符号アウト回路2420の第1及び第2のトランジスタ2426及び2428のソース及びゲートに電気的に接続される。
動作において、遅延コンパレータ782がライン2122上のクロック信号によってイネーブルされるとき、ライン708上の符号アウト回路2420内に符号信号が生成される。符号信号は、ライン708上で0較正エンジン602に転送され、出力信号A1及びB1が遅延コンパレータ782の第1及び閾値の入力792及び794において到着する順序を表す。符号アウト回路2420の動作は、符号アウト回路2420の第3及び第4のトランジスタ2430及び2432のゲートに印加される反転クロック信号CLKZによって制御される。反転クロック信号CLKZは、ライン2122上のコンパレータ回路2083に印加されるクロック信号の反転バージョンである。
第3及び第4の導電ライン2422及び2444も遅延アウト回路2450に電気的に接続される。図示されるように、遅延アウト回路2450はコンパレータ回路2083とマージされる。遅延アウト回路2450は第1、第2、及び第3のトランジスタ2442、2444、及び2446を有する。第3の導電ライン2422は、それぞれ、遅延アウト回路2450の第1及び第2のトランジスタ2442及び2444のゲート及びソースに電気的に接続される一方で、第4の導電ライン2424は、それぞれ、遅延アウト回路2450の第1及び第2のトランジスタ2442及び2444のソース及びゲートに電気的に接続される。
動作において、遅延アウト回路2450の第1及び第2のトランジスタ2442及び2444の両方のドレインに電気的に接続されるライン790B2上に、遅延信号B2が生成される。入力792及び794上の信号A1及びB2の立上りエッジの先に到着するタイミングに対するライン790B2上の遅延信号B2の立上りエッジのタイミングは、コンパレータ遅延7102である。遅延アウト回路2450の動作は、符号アウト回路2420の第3及び第4のトランジスタ2430、2432に印加される、同じ反転クロック信号CLKZによって制御される。反転クロック信号CLKZは、遅延アウト回路2450の第3のトランジスタ2446のゲートに印加される。遅延アウト回路2450の第3のトランジスタ2446のドレインは、遅延アウト回路2450の第1及び第2のトランジスタ2442、2444のドレインに電気的に接続される。
「結合」という用語は全体を通して用いられる。この用語は、本明細書と一貫する機能的関係を可能にする、接続、通信、又は信号経路を網羅し得る。例えば、デバイスAが或るアクションを行なうためにデバイスBを制御するための信号を提供する場合、第1の例において、デバイスAはデバイスBに結合され、又は第2の例において、デバイスAによって提供される制御信号を介してデバイスBがデバイスAによって制御されるように、介在構成要素CがデバイスAとデバイスBとの間の機能的関係を実質的に変更しない場合に、デバイスAは介在構成要素Cを介してデバイスBに結合される。
或るタスク又は機能を行なう「ように構成される」デバイスは、製造業者によって製造される時点においてその機能を行なうように構成(例えば、プログラム及び/又はハードワイヤード)され得、並びに/或いは、製造後にユーザによって、その機能及び/又は他の付加的な又は代替の機能を行なうように構成可能(又は、再構成可能)であり得る。こういった構成は、デバイスのファームウェア及び/又はソフトウェアプログラミングを介し得、ハードウェア構成要素の構造及び/又はレイアウト並びにデバイスの相互接続を介し得、或いは、それらの組み合わせを介し得る。
本明細書で用いられる場合、「端子」、「ノード」、「相互接続」、「ピン」、及び「リード」という用語は、交換可能に用いられる。特段の記載がない限り、これらの用語は、一般に、デバイス要素、回路要素、集積回路、デバイス、或いは、他の電子回路又は半導体構成要素の間の相互接続、又は末端を意味するために用いられる。
本明細書において特定の構成要素を含むものとして説明される回路又はデバイスは、代わりに、説明される回路要素又はデバイスを形成するためにそれらの要素に結合されるように適合され得る。例えば、一つ又は複数の半導体要素(トランジスタなど)、一つ又は複数の受動要素(レジスタ、キャパシタ、及び/又はインダクタなど)、及び/又は、一つ又は複数のソース(電圧源及び/又は電流源)を含むものとして説明されている構造が、代わりに、単一の物理デバイス内の半導体要素(例えば、半導体ダイ及び/又は集積回路(IC)パッケージ)のみを含み得、また、例えばエンドユーザ及び/又は第三者による製造時点又は製造時点後のいずれかに、説明された構造を形成するために、受動要素及び/又はソースのうちの少なくともいくつかに結合されるように適合され得る。
本明細書において特定のトランジスタの使用を説明しているが、代わりに、他のトランジスタ(又は、等価のデバイス)が用いられ得る。例えば、回路への変更がわずかであるか又は変更なしに、n型MOSFETの代わりに、p型金属酸化膜シリコンFET(「MOSFET」)が用いられ得る。また、他のタイプのトランジスタ(バイポーラ接合トランジスタ(BJTなど)が用いられ得る。
本明細書において特定のトランジスタの使用を説明しているが、代わりに、残りの回路要素への変更がわずかであるか又は変更なしに、他のトランジスタ(又は、等価のデバイス)が用いられ得る。例えば、金属酸化膜シリコンFET(「MOSFET」(nチャネルMOSFET、nMOSFET、又はpチャネルMOSFET、pMOSFET)など)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT-例えば、NPN又はPNP)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、及び/又は、接合型電界効果トランジスタ(JFET)が、本明細書で開示されるデバイスの代わりに、又は関連して用いられ得る。トランジスタは、空乏モードデバイス、ドレイン拡張デバイス、強化モードデバイス、ナチュラルトランジスタ、又は他のタイプのデバイス構造トランジスタであり得る。また、デバイスは、シリコン基板(Si)、シリコンカーバイド基板(SiC)、窒化ガリウム基板(GaN)、又はヒ化ガリウム基板(GaAs)内/の上に実装され得る。いくつかの例示の実施例は、特定の要素が集積回路に含められ、他の要素が集積回路の外部にあることを示唆する一方で、他の例示の実施例において、付加的な特徴又はより少ない特徴が集積回路に組み込まれ得る。加えて、集積回路の外部にあるものとして示される特徴のうちのいくつか又はすべては集積回路に含まれ得、並びに/或いは、集積回路の内部にあるものとして示されるいくつかの特徴は、集積回路の外部に組み込まれ得る。本明細書で用いられる際、「集積回路」という用語は、(i)半導体基板内/の上に組み込まれる、(ii)単一の半導体パッケージに組み込まれる、(iii)同じモジュールに組み込まれる、及び/又は、(iv)同じプリント回路板内/上に組み込まれる、一つ又は複数の回路を意味する。
本明細書で説明する回路は、構成要素の交換に先立って利用可能な機能性と少なくとも部分的に同様の機能性を提供するために交換構成要素を含めるように再構成可能である。レジスタとして示されている構成要素は、特段の記載がない限り、概して、示されるレジスタによって表されるインピーダンスの量を提供するために、直列及び/又は並列に結合される、任意の一つ又は複数の要素を表す。例えば、本明細書で単一の構成要素として図示及び説明されるレジスタ又はキャパシタが、代わりに、それぞれ、同じノード間で並列に結合される、複数のレジスタ又はキャパシタであり得る。例えば、本明細書で単一の構成要素として図示及び説明されるレジスタ又はキャパシタが、代わりに、それぞれ、単一のレジスタ又はキャパシタと同じ2つのノード間で直列に結合される、複数のレジスタ又はキャパシタであり得る。
前述の説明における語句「接地」の使用は、シャシー接地、接地、浮動接地、仮想接地、デジタル接地、共通接地、及び/又は、本説明の教示に適用可能な、又は適した、任意の他の形態の接地接続を含む。特段の記載がない限り、値に先行する「約」、「およそ」、又は「実質的に」は、示される値の+/-10パーセントを意味する。
説明する実施例における改変が可能であり、特許請求の範囲内の他の実施例が可能である。

Claims (20)

  1. 回路であって、
    入力電圧及び較正信号を受け取るように構成されるマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサに結合され、前記較正信号に応答して出力コードを生成するように構成される、アナログデジタルコンバータ(ADC)と、
    前記ADCに結合され、前記出力コードに対応するアドレスにおいて前記較正信号を表す入力コードを記憶するように構成される記憶回路と、
    を含み、
    前記記憶される入力コードがインデックス値及び粗値を含む、
    回路。
  2. 請求項1に記載の回路であって、
    前記記憶回路及び前記ADCに結合される較正エンジンであって、複数の入力コードを生成するように構成される、前記較正エンジンと、
    前記較正エンジンに結合され、前記複数の入力コードのうちの入力コードに応答して前記較正信号を生成するように構成される、デジタルアナログコンバータ(DAC)と、
    を更に含む、回路。
  3. 請求項1に記載の回路であって、前記出力コードがアドレスとして記憶され、前記入力コードがデータとして記憶される、回路。
  4. 請求項1に記載の回路であって、現在の出力コードに対応する入力コードが以前の出力コードに対応する入力コードに等しくないとき、インデックス値は1であり、前記現在の出力コードに対応する入力コードが前記以前の出力コードに対応する入力コードに等しいとき、インデックス値は0である、回路。
  5. 請求項1に記載の回路であって、現在の出力コードについての粗値が、すべての以前の出力コードに対応して生成されるインデックス値と、前記現在の出力コードに対応して生成されるインデックス値との合計である、回路。
  6. 請求項1に記載の回路であって、前記出力コードがMビット及びLビットを含む、回路。
  7. 請求項6に記載の回路であって、出力コードがMビットまで低減され、前記インデックス値にはLビットが補足され、前記粗値が2^Lビットごとに記憶される、回路。
  8. 請求項1に記載の回路であって、前記ADCが、
    複数の前置増幅器であって、各前置増幅器が、入力電圧と前記較正信号とのうちの1つを閾値電圧と比較するように構成される、前記複数の前置増幅器と、
    前記複数の前置増幅器に結合され、前記前置増幅器のうちの1つの出力に基づいて遅延信号を生成するように構成される、遅延マルチプレクサと、
    前記遅延信号に応答して前記出力コードを生成するように構成される、バックエンドADCと、
    を更に含む、回路。
  9. 請求項8に記載の回路であって、各前置増幅器が異なる閾値電圧を有する、回路。
  10. ミッションモードで動作するように構成される請求項8に記載の回路であって、前記ミッションモードにおいて、
    前記マルチプレクサが、前記入力電圧を前記ADCに提供するように構成され、
    前記ADCが、前記入力電圧に応答してローコードを生成するように構成され、前記ローコードに対応するアドレスにおいて記憶される入力コードが最終出力として生成される、
    回路。
  11. 方法であって、
    入力電圧及び較正信号を受け取ることと、
    前記較正信号に応答してアナログデジタルコンバータ(ADC)によって出力コードを生成することと、
    前記出力コードに対応するアドレスにおいて前記較正信号を表す入力コードを記憶することであって、前記記憶される入力コードがインデックス値及び粗値を含む、前記入力コードを記憶することと、
    を含む、方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、
    複数の入力コードを生成することと、
    前記複数の入力コードのうちの入力コードに応答して、デジタルアナログコンバータ(DAC)によって較正信号を生成することと、
    を更に含む、方法。
  13. 請求項11に記載の方法であって、前記出力コードをアドレスとして記憶することと、前記入力コードをデータとして記憶することを、更に含む方法。
  14. 請求項11に記載の方法であって、
    現在の出力コードが以前の出力コードに等しくないとき、前記インデックス値を1として記憶することと、
    前記現在の出力コードが前記以前の出力コードに等しいとき、前記インデックス値を0として記憶することと、
    を更に含む、方法。
  15. 請求項14に記載の方法であって、現在の出力コードについての粗値を取得するために、すべての以前の出力コードに対応して生成されるすべてのインデックス値を合計することを更に含む、方法。
  16. 請求項11に記載の方法であって、前記出力コードがMビット及びLビットを含む、方法。
  17. 請求項16に記載の方法であって、
    前記出力コードをMビットまで低減することと、
    前記インデックス値にLビットを補足することと、
    前記粗値を2^Lビットごとに記憶することと、
    を更に含む、方法。
  18. 請求項11に記載の方法であって、
    前記入力電圧を前記ADCに提供することと、
    前記入力電圧に応答して前記ADCによってローコードを生成することと、
    前記ローコードに対応するアドレスにおいて記憶される入力コードを最終出力として生成することと、
    を更に含む、方法。
  19. デバイスであって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサに結合されるメモリと、
    前記プロセッサ及び前記メモリに結合される回路と、
    を含み、
    前記回路が、
    入力電圧及び較正信号を受け取るように構成されるマルチプレクサと、
    前記マルチプレクサに結合され、前記較正信号に応答して出力コードを生成するように構成される、アナログデジタルコンバータ(ADC)と、
    前記ADCに結合され、前記出力コードに対応するアドレスにおいて前記較正信号を表す入力コードを記憶するように構成される記憶回路であって、前記記憶される入力コードがインデックス値及び粗値を含む、前記記憶回路と、
    を含む、
    デバイス。
  20. 請求項19に記載のデバイスであって、
    前記記憶回路及び前記ADCに結合される較正エンジンであって、複数の入力コードを生成するように構成される、前記較正エンジンと、
    前記較正エンジンに結合され、前記複数の入力コードのうちの入力コードに応答して前記較正信号を生成するように構成される、デジタルアナログコンバータ(DAC)と、
    を更に含む、デバイス。
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