JP2011211371A - 逐次比較型ad変換器用クロック生成回路 - Google Patents

逐次比較型ad変換器用クロック生成回路 Download PDF

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Abstract

【課題】逐次比較型AD変換器に適したクロックを生成。
【解決手段】クロック生成部11は、クロックRCKが第1の電圧レベルへ遷移するとクロックSCKを第2の電圧レベルへ遷移させ、クロックICKの第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへの遷移がn回発生するとクロックSCKを第1の電圧レベルへ遷移させる。クロック生成部12は、クロックSCKが第2の電圧レベルへ遷移するとクロックICKを第1の電圧レベルへ遷移させ、比較信号(QP,QN)が互いに異なる電圧レベルへ遷移するとクロックICKを第2の電圧レベルへ遷移させ、比較信号(QP,QN)が互いに同一の電圧レベルへ遷移すると可変遅延時間の経過後にクロックICKを第1の電圧レベルへ遷移させる。遅延制御部13は、クロックRCKの周期に対するクロックSCKの第1の電圧レベル期間の割合が予め定められた割合に近づくようにクロック生成部12の可変遅延時間を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、クロック生成回路に関し、さらに詳しくは、逐次比較型AD変換器において利用されるサンプリングクロックおよび内部クロックを生成する回路に関する。
現在、比較的簡素な回路構成で実現され、比較的安価に製造できるCMOSプロセスとの整合性が高く、且つ、中位の変換速度と中位の変換精度が実現できる製造用途の広いAD変換器として、逐次比較型AD変換器が知られている(例えば、非特許文献1など)。
図15は、逐次比較型AD変換器の構成例を示す。この逐次比較型AD変換器は、アナログ信号Vinを4ビットのデジタル信号に変換するものであり、容量DA変換器91と、差動型ラッチドコンパレータ92とを備える。容量DA変換器91は、容量901〜904と、サンプリングスイッチSW9と、制御部911とを含み、差動型ラッチドコンパレータ92は、プリチャージ型コンパレータ921と、ラッチ回路922とを含む。容量904の容量値をCとすると、容量903,902,901の容量値は、それぞれ、2C,4C,8Cとなる。また、この逐次比較型AD変換器には、図16のようなサンプリングクロックSCKおよび内部クロックICKが供給される。
〔サンプリングクロックのハイレベル期間Ts9〕
制御部911は、サンプリングクロックSCKのハイレベル期間において、制御電圧V1をハイレベル(例えば、電源電圧)に初期化するとともに制御電圧V2〜V4をローレベル(例えば、接地電圧)に初期化する。サンプリングスイッチSW9は、サンプリングクロックSCKの立ち上がりエッジに同期してオフ状態からオン状態へ切り替わり、サンプリングクロックSCKの立ち下がりエッジに同期してオン状態からオフ状態へ切り替わる。これにより、アナログ信号Vinの信号レベルに応じたアナログ電圧VsがサンプリングノードNs9にサンプリングされる。
〔内部クロックのハイレベル期間T91〕
プリチャージ型コンパレータ921は、アナログ電圧Vsが基準電圧VREFよりも低い場合には、内部クロックICKの立ち上がりエッジに同期して、比較信号QPをハイレベル(例えば、電源電圧)からローレベル(例えば、接地電圧)へ遷移させるとともに比較信号QNをハイレベルのまま維持する。また、プリチャージ型コンパレータ921は、アナログ電圧Vsが基準電圧VREFよりも低くない場合には、内部クロックICKの立ち上がりエッジに同期して、比較信号QPをハイレベルのまま維持するとともに比較信号QNをハイレベルからローレベルへ遷移させる。ラッチ回路922は、比較信号QP,QNがそれぞれローレベルおよびハイレベルである場合には、ビット値DBを“0(例えば、接地電圧)”に設定し、比較信号QP,QNがそれぞれハイレベルおよびローレベルである場合には、ビット値DBを“1(例えば、電源電圧)”に設定する。
〔内部クロックのローレベル期間T92〕
プリチャージ型コンパレータ921は、内部クロックICKの立ち下がりエッジに同期して、比較信号QP,QNの両方をハイレベルに遷移させる。ラッチ回路922は、比較信号QP,QNの両方がハイレベルである場合には、ビット値DBを変化させずに保持する。制御部911は、内部クロックICKの第i番目(i=1〜3)のローレベル期間T92においてビット値DBが“0”である場合には、内部クロックICKの第i番目の立ち下がりエッジに同期して、制御電圧V1〜V4のうち第i+1番目の制御電圧(以下、制御電圧V(i+1)と表記)をローレベルからハイレベルへ切り替える。また、制御部911は、内部クロックICKの第i番目のローレベル期間T92においてビット値DBが“1”である場合には、内部クロックICKの第i番目の立ち下がりエッジに同期して、制御電圧V1〜V4のうち第i番目の制御電圧(以下、制御電圧Viと表記)をハイレベルからローレベルへ切り替えるとともに制御電圧V(i+1)をローレベルからハイレベルへ切り替える。これにより、容量901〜904に蓄積された電荷が再分配され、アナログ電圧Vsが基準電圧VREFに近づく。
以上のように、内部クロックICKのハイレベル期間T91では、差動型ラッチドコンパレータ92によって比較処理が実行され、内部クロックICKのローレベル期間T92では、容量DA変換器91によって電荷再分配処理が実行される。したがって、内部クロックICKのハイレベル期間において比較時間(比較処理に必要な時間、例えば、コンパレータ遅延時間など)を確保するとともに、内部クロックICKのローレベル期間T92において電荷再分配時間(電荷再分配処理に必要な時間、例えば、制御部911における制御ロジックによる遅延時間や電荷再分配のセトリング時間など)を確保することが重要となる。
従来では、サンプリングクロックSCKおよび内部クロックICKは、サンプリングクロックSCKおよび内部クロックICKの周波数よりも高い周波数を有する高速クロックに基づいて生成される。また、PVTばらつき(製造ばらつき,電源電圧ばらつき,温度ばらつき)によって比較時間および電荷再分配時間が変動してしまう可能性があるので、比較時間および電荷再分配時間のワーストケースを考慮してサンプリングクロックSCKおよび内部クロックICKの各々のハイレベル期間およびローレベル期間が設定される。そのため、サンプリングクロックSCKおよび内部クロックICKの高速化が困難であった。
なお、非特許文献2には、逐次比較型AD変換器のコンパレータを含む発振回路によって内部クロックを生成することによって、コンパレータ遅延時間の変動に応じて内部クロックのハイレベル期間を変化させることが記載されている。この文献によれば、内部クロックのハイレベル期間において比較処理時間を確保でき、コンパレータ遅延時間のワーストケースを考慮して内部クロックのハイレベル期間を設定する場合よりも内部クロックを高速化できる。
Michiel van Elzakker, et al., "A 1.9μW 4.4fJ/Conversion-step 10b 1MS/s Charge-Redistribution ADC" in IEEE ISSCC Dig. Tech. Papers, Feb. 2008, pp. 244-245. Shuo-Wei Michael Chen, et al., "A 6-bit 600-MS/s 5.3-mW Asynchronous ADC in 0.13-um CMOS" IEEE J. Solid-State Circuits, VOL.41, NO.12, pp.2669-2680, DECEMBER 2006.
しかしながら、非特許文献2の技術では、内部クロックのハイレベル期間において比較処理が完了するように内部クロックのハイレベル期間を確保できたとしても、内部クロックのローレベル期間を適切に確保することができない場合がある。例えば、PVTばらつきによって発振回路の自励周期が変動すると、内部クロックのハイレベル期間だけでなく内部クロックのローレベル期間も変動してしまう。仮に、内部クロックのローレベル期間が長くなり過ぎた場合には、サンプリングクロックのローレベル期間内に内部クロックのパルス(ハイレベル期間)が収まらなくなり、その結果、逐次比較型AD変換器の誤作動を招いてしまう可能性がある。また、内部クロックのローレベル期間が電荷再分配時間よりも短くなった場合には、内部クロックのローレベル期間内に電荷再分配処理を完了できなくなる可能性がある。
この発明の1つの局面に従うと、クロック生成回路は、電圧レベルが互いに相補的に変化する第1および第2のアナログ信号をnビット(n≧2)のデジタル信号に変換する逐次比較型AD変換器であって第1および第2の容量DA変換器と差動型ラッチドコンパレータとを備えた逐次比較型AD変換器において利用されるサンプリングクロックおよび内部クロックを生成する回路であって、上記サンプリングクロックを生成するサンプリングクロック生成部と、上記内部クロックを生成する内部クロック生成部と、遅延制御部とを備え、上記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間において、上記第1および第2の容量DA変換器は、上記第1および第2のアナログ信号の信号レベルに応じた電荷をそれぞれ蓄積してその第1および第2のアナログ信号の信号レベルに応じた第1および第2のアナログ電圧をそれぞれサンプリングし、上記内部クロックが第1の電圧レベルである期間において、上記差動型ラッチドコンパレータは、上記第1および第2のアナログ電圧の高低関係に応じて第1および第2の比較信号を互いに異なる電圧レベルに変化させるとともに上記第1および第2の比較信号に応じたビット値を上記デジタル信号として出力し、上記内部クロックが第2の電圧レベルである期間において、上記差動型ラッチドコンパレータは、上記第1および第2の比較信号を互いに同一の電圧レベルに変化させるとともに上記ビット値を維持し、上記第1および第2の容量DA変換器は、それぞれ、上記第1および第2のアナログ電圧が互いに近づくように上記ビット値に応じてその第1および第2の容量DA変換器に蓄積された電荷を制御し、上記サンプリングクロック生成部は、上記逐次比較型AD変換器のサンプリング周期を規定する基準クロックが第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移すると、上記サンプリングクロックを第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移させ、上記サンプリングクロックが第2の電圧レベルである期間において、上記内部クロックの第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへの遷移がn回発生すると、上記サンプリングクロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、上記内部クロック生成部は、上記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間において、上記内部クロックを第2の電圧レベルに維持し、上記サンプリングクロックが第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移すると、上記内部クロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、上記サンプリングクロックが第2の電圧レベルである期間において、上記第1および第2の比較信号が互いに同一の電圧レベルから互いに異なる電圧レベルへ遷移すると、上記内部クロックを第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移させ、上記第1および第2の比較信号が互いに異なる電圧レベルから互いに同一の電圧レベルへ遷移すると、可変遅延時間の経過後に、上記内部クロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、上記遅延制御部は、上記基準クロックの周期に対する上記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間の割合が予め定められた割合に近づくように、上記内部クロック生成部における上記可変遅延時間を制御する。
上記クロック生成回路では、内部クロックのn個の第1の電圧レベル期間(内部クロックが第1の電圧レベルである期間)の各々には、差動型ラッチドコンパレータの遅延時間が含まれているので、内部クロックのn個のハイレベル期間の各々において比較時間(差動型ラッチドコンパレータによる比較処理に必要な時間)を確保できる。
また、基準クロックの周期に対するサンプリングクロックの第1の電圧レベル期間(サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間)の割合が予め定められた割合に近づくように、内部クロック生成部における可変遅延時間を制御することにより、サンプリングクロックの第1の電圧レベル期間を確保できるとともに、内部クロックのn個の第1の電圧レベル期間をサンプリングクロックの第2の電圧レベル期間(サンプリングクロックが第2の電圧レベルである期間)内に収めることができる。
さらに、サンプリングクロックの第2の電圧レベル期間から内部クロックのn個の第1の電圧レベル期間を減算して得られる残り期間を、内部クロックの(n−1)個の第2の電圧レベル期間(内部クロックが第2の電圧レベルである期間)としてほぼ均等に配分でき、内部クロックの(n−1)個の第2の電圧レベル期間の各々において電荷再分配時間(容量DA変換器による電荷再分配処理に必要な時間)を確保し易くできる。
なお、上記内部クロック生成部は、上記第1および第2の比較信号が互いに異なる電圧レベルである場合には、第1の内部信号を第1の電圧レベルに設定し、上記第1および第2の比較信号が互いに同一の電圧レベルである場合には、上記第1の内部信号を第2の電圧レベルに設定する第1の論理回路と、上記第1の内部信号の第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへの遷移に上記可変遅延時間を付加して第2の内部信号として出力する可変遅延器と、上記サンプリングクロックおよび上記第2の内部信号の両方が第2の電圧レベルである場合には、上記内部クロックを第1の電圧レベルに設定し、上記サンプリングクロックおよび上記第2の内部信号のうち少なくとも一方が第1の電圧レベルである場合には、上記内部クロックを第2の電圧レベルに設定する第2の論理回路とを含んでいても良い。
なお、上記遅延制御部は、上記サンプリングクロックの第1の電圧レベルに対する制御電圧の電圧レベルの割合が上記予め定められた割合になるように、上記制御電圧を生成する電圧生成部と、上記サンプリングクロックのDCレベルが上記制御電圧の電圧レベルに近づくように、上記内部クロック生成部における上記可変遅延時間を制御する割合制御部とを含んでいても良い。
なお、上記サンプリングクロック生成部は、上記サンプリングクロックが第2の電圧レベルである期間において、上記内部クロックの第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへの遷移回数をカウントし、上記遷移回数が上記nに到達すると上記サンプリングクロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させるカウンタと、上記基準クロックが第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移すると、上記サンプリングクロックを第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移させるカウンタ制御部とを含んでいても良い。
なお、上記予め定められた割合は、可変制御可能であっても良い。このように構成することにより、サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間を調整できる。例えば、逐次比較型AD変換器の仕様(サンプリング処理におけるセトリング時間など)に応じてサンプリングクロックの第1の電圧レベル期間を設定できる。
なお、上記nは、可変制御可能であっても良い。このように構成することにより、内部クロックのパルス数(第1の電圧レベル期間の個数)を調整できる。例えば、逐次比較型AD変換器の仕様(ビット数など)に応じて内部クロックのパルス数を設定できる。
この発明のもう1つの局面に従うと、クロック生成回路は、アナログ信号をnビット(n≧2)のデジタル信号に変換する逐次比較型AD変換器であって容量DA変換器と差動型ラッチドコンパレータとを備えた逐次比較型AD変換器において利用されるサンプリングクロックおよび内部クロックを生成する回路であって、上記サンプリングクロックを生成するサンプリングクロック生成部と、上記内部クロックを生成する内部クロック生成部と、遅延制御部とを備え、上記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間において、上記容量DA変換器は、上記アナログ信号の信号レベルに応じた電荷を蓄積してそのアナログ信号の信号レベルに応じたアナログ電圧をサンプリングし、上記内部クロックが第1の電圧レベルである期間において、上記差動型ラッチドコンパレータは、基準電圧と上記アナログ電圧との高低関係に応じて第1および第2の比較信号を互いに異なる電圧レベルに変化させるとともに上記第1および第2の比較信号に応じたビット値を上記デジタル信号として出力し、上記内部クロックが第2の電圧レベルである期間において、上記差動型ラッチドコンパレータは、上記第1および第2の比較信号を互いに同一の電圧レベルに変化させるとともに上記ビット値を維持し、上記容量DA変換器は、上記アナログ電圧が上記基準電圧に近づくように上記ビット値に応じてその容量DA変換器に蓄積された電荷を制御し、上記サンプリングクロック生成部は、上記逐次比較型AD変換器のサンプリング周期を規定する基準クロックが第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移すると、上記サンプリングクロックを第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移させ、上記サンプリングクロックが第2の電圧レベルである期間において、上記内部クロックの第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへの遷移がn回発生すると、上記サンプリングクロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、上記内部クロック生成部は、上記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間において、上記内部クロックを第2の電圧レベルに維持し、上記サンプリングクロックが第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移すると、上記内部クロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、上記サンプリングクロックが第2の電圧レベルである期間において、上記第1および第2の比較信号が互いに同一の電圧レベルから互いに異なる電圧レベルへ遷移すると、上記内部クロックを第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移させ、上記第1および第2の比較信号が互いに異なる電圧レベルから互いに同一の電圧レベルへ遷移すると、可変遅延時間の経過後に、上記内部クロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、上記遅延制御部は、上記基準クロックの周期に対する上記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間の割合が予め定められた割合に近づくように、上記内部クロック生成部における上記可変遅延時間を制御する。
上記クロック生成回路では、内部クロックのn個のハイレベル期間の各々において比較時間を確保できる。また、サンプリングクロックの第1の電圧レベル期間を確保できるとともに、内部クロックのn個の第1の電圧レベル期間をサンプリングクロックの第2の電圧レベル期間内に収めることができる。さらに、サンプリングクロックの第2の電圧レベル期間から内部クロックのn個の第1の電圧レベル期間を減算して得られる残り期間を、内部クロックの(n−1)個の第2の電圧レベル期間としてほぼ均等に配分でき、内部クロックの(n−1)個の第2の電圧レベル期間の各々において電荷再分配時間を確保し易くできる。
以上のように、内部クロックのn個のハイレベル期間の各々において比較時間を確保できる。また、サンプリングクロックの第1の電圧レベル期間を確保できるとともに、内部クロックのn個の第1の電圧レベル期間をサンプリングクロックの第2の電圧レベル期間内に収めることができる。さらに、サンプリングクロックの第2の電圧レベル期間から内部クロックのn個の第1の電圧レベル期間を減算して得られる残り期間を、内部クロックの(n−1)個の第2の電圧レベル期間としてほぼ均等に配分でき、内部クロックの(n−1)個の第2の電圧レベル期間の各々において電荷再分配時間を確保し易くできる。
逐次比較型AD変換器用クロック生成回路の構成例を示す図。 逐次比較型AD変換器の動作について説明するための図。 差動型ラッチドコンパレータの構成例を示す図。 サンプリングクロック生成部の構成例を示す図。 サンプリングクロック生成部の動作について説明するための図。 可変遅延器の構成例を示す図。 内部クロック生成部の動作について説明するための図。 遅延制御部の構成例を示す図。 遅延制御部の動作について説明するための図。 遅延制御部の動作について説明するための図。 サンプリングクロック生成部の変形例について説明するための図。 図11に示したサンプリングクロック生成部の動作について説明するための図。 差動型の逐次比較型AD変換器について説明するための図。 差動型の逐次比較型AD変換器の動作について説明するための図。 逐次比較型AD変換器の構成例を示す図。 サンプリングクロックおよび内部クロックについて説明するための図。
以下、実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
図1は、逐次比較型AD変換器用クロック生成回路10の構成例を示す。クロック生成回路10は、逐次比較型AD変換器20に利用されるサンプリングクロックSCKおよび内部クロックICKを生成する。
(逐次比較型AD変換器)
ここで、クロック生成回路10の説明の前に、逐次比較型AD変換器20について説明する。逐次比較型AD変換器20は、アナログ信号Vinをnビット(ここでは、n=4)のデジタル信号に変換するものであり、容量DA変換器21と、差動型ラッチドコンパレータ22とを備える。サンプリングSCKのハイレベル期間において、容量DA変換器21は、アナログ信号Vinの信号レベルに応じた電荷を蓄積してアナログ信号Vinの信号レベルに応じたアナログ電圧Vsをサンプリングする。内部クロックICKのハイレベル期間において、差動型ラッチドコンパレータ22は、アナログ電圧Vsと基準電圧VREFとの高低関係に応じて比較信号QP,QNを互いに異なる電圧レベルへ遷移させるとともに、比較信号QP,QNに応じたビット値DBをデジタル信号として出力する。内部クロックICKのローレベル期間において、差動型ラッチドコンパレータ22は、比較信号QP,QNを互いに同一の電圧レベルに遷移させるとともにビット値DBを維持する。容量DA変換器21は、アナログ電圧Vsが基準電圧VREFに近づくように、ビット値DBに応じて容量DA変換器21に蓄積された電荷を制御する。
例えば、容量DA変換器21は、サンプリングスイッチSWと、複数(ここでは、4個)の容量201〜204と、制御部211とを含み、差動型ラッチドコンパレータ22は、プリチャージ型コンパレータ221と、ラッチ回路222とを含む。ここでは、容量201〜204の容量値は、バイナリに重み付けされている。例えば、容量204の容量値をCとすると、容量203,202,201の容量値は、それぞれ、2C,4C,8Cとなる。容量201〜204の一端は、サンプリングノードNsに接続され、容量201〜204の他端には、制御電圧V1〜V4がそれぞれ供給される。
次に、図2を参照して、逐次比較型AD変換器20の動作について説明する。
《サンプリングクロックのハイレベル期間Ts》
制御部211は、サンプリングクロックSCKのハイレベル期間において、制御電圧V1をハイレベル(例えば、電源電圧Vdd)に初期化するとともに制御電圧V2〜V4をローレベル(例えば、接地電圧Vss)に初期化する。サンプリングスイッチSWは、サンプリングクロックSCKの立ち上がりエッジに同期してオフ状態からオン状態へ切り替わり、サンプリングクロックSCKの立ち下がりエッジに同期してオン状態からオフ状態へ切り替わる。これにより、アナログ信号Vinの信号レベルに応じた電荷が容量201〜204に蓄積され、図2のように、サンプリングクロックSCKのハイレベル期間Tsにおいて、アナログ信号Vinの信号レベルに応じたアナログ電圧VsがサンプリングノードNsにサンプリングされる。
《内部クロックのハイレベル期間T1》
プリチャージ型コンパレータ221は、アナログ電圧Vsが基準電圧VREFよりも低い場合には、内部クロックICKの立ち上がりエッジ(図2では、内部クロックICKの第2番目の立ち上がりエッジ)に同期して、比較信号QPをハイレベル(例えば、電源電圧Vdd)からローレベル(例えば、接地電圧Vss)へ遷移させるとともに比較信号QNをハイレベルのまま維持する。また、プリチャージ型コンパレータ221は、アナログ電圧Vsが基準電圧VREFよりも低くない場合には、内部クロックICKの立ち上がりエッジ(図2では、内部クロックICKの第1番目,第3番目,第4番目の立ち上がりエッジ)に同期して、比較信号QPをハイレベルのまま維持するとともに比較信号QNをハイレベルからローレベルへ遷移させる。ラッチ回路222は、比較信号QP,QNがそれぞれローレベルおよびハイレベルである場合には、ビット値DBを“0(例えば、接地電圧Vss)”に設定し、比較信号QP,QNがそれぞれハイレベルおよびローレベルである場合には、ビット値DBを“1(例えば、電源電圧Vdd)”に設定する。例えば、図2では、内部クロックICKの第1番目のハイレベル期間T1において比較信号QP,QNがそれぞれハイレベルおよびローレベルに遷移すると、ビット値DBは“1”に設定される。これにより、第1番目のビット値DB1(MSB:最上位ビット値)が“1”に決定されたことになる。このようにして、内部クロックICKの第1番目〜第4番目のハイレベル期間T1においてビット値DB1〜DB4がそれぞれ決定される。
《内部クロックのローレベル期間T2》
プリチャージ型コンパレータ221は、内部クロックICKの立ち下がりエッジに同期して、比較信号QP,QNの両方をハイレベルに遷移させる。ラッチ回路222は、比較信号QP,QNの両方がハイレベルである場合には、ビット値DBを変化させずに保持する。制御部211は、内部クロックICKの第i番目(ここでは、i=1〜3)のローレベル期間T2においてビット値DBが“0”である場合には、内部クロックICKの第i番目の立ち下がりエッジに同期して、制御電圧V1〜V4のうち第i+1番目の制御電圧(以下、制御電圧V(i+1)と表記)をローレベルからハイレベルへ切り替える。また、制御部211は、内部クロックICKの第i番目のローレベル期間T2においてビット値DBが“1”である場合には、内部クロックICKの第i番目の立ち下がりエッジに同期して、制御電圧V1〜V4のうち第i番目の制御電圧(以下、制御電圧Viと表記)をハイレベルからローレベルへ切り替えるとともに制御電圧V(i+1)をローレベルからハイレベルへ切り替える。例えば、制御部211は、内部クロックICKの第1番目のローレベル期間T2においてビット値DB1が“1”であるので、内部クロックICKの第1番目の立ち下がりエッジに同期して、制御電圧V1をハイレベルからローレベルへ切り替えるとともに制御電圧V2をローレベルからハイレベルへ切り替える。
〔プリチャージ型コンパレータ〕
図3のように、プリチャージ型コンパレータ221は、電流源トランジスタMN20と、差動トランジスタMN21,MN22と、ラッチトランジスタMN23,NM24,MP21,MP22と、プリチャージトランジスタMP31〜MP34とを含んでいても良い。内部クロックICKがハイレベルからローレベルへ遷移すると、プリチャージトランジスタMP31〜MP34はオン状態になり、電流源トランジスタMN20はオフ状態になる。これにより、中間ノードN21,N22および出力ノードNQP,NQNにハイレベル電圧(例えば、電源電圧Vdd)が供給され、出力ノードNQP,NQNの電圧(すなわち、比較信号QP,QN)は、ハイレベルに設定される。一方、内部クロックICKがローレベルからハイレベルへ遷移すると、プリチャージトランジスタMP31〜MP34はオフ状態になり、電流源トランジスタMN20はオン状態になる。これにより、アナログ電圧Vsと基準電圧VREFの高低関係に応じて出力ノードNQP,NQNのいずれか一方の電圧がハイレベルからローレベルへ遷移する。
なお、上記の説明および図2(以下の説明および図7,図14についても同様)では、差動型ラッチドコンパレータ22の動作を理解し易くするために、内部クロックICKの立ち上がりエッジに同期して比較信号QP,QNのいずれか一方がハイレベルからローレベルへ遷移するものとして説明しているが、差動型ラッチドコンパレータ22の動作について詳しく説明すると、次の通りである。まず、内部クロックICKがローレベルからハイレベルへ遷移すると、出力ノードNQP,NQNの電圧の両方がハイレベルからローレベルへ遷移し始める。出力ノードNQP,NQNの電圧のいずれか一方がラッチトランジスタMN23,MN24,MP21,MP22の閾値レベルに到達すると、ラッチトランジスタMN23,MN24,MP21,MP22によって正帰還動作が開始され、出力ノードNQP,NQNの電圧のうち高い方の電圧がハイレベルに戻るとともに低い方の電圧がローレベルに遷移する。出力ノードNQP,NQNの電圧のうち低い方の電圧がローレベルに到達すると、出力ノードNQP,NQNの電圧が安定する。また、アナログ電圧Vsと基準電圧VREFとの電圧差が小さくなるほど、正帰還動作が開始されるまでの時間が長くなる。すなわち、コンパレータ遅延時間(内部クロックICKがローレベルからハイレベルへ遷移してから比較信号QP,QNが安定するまでの時間)が長くなる。
(クロック生成回路)
次に、図1に示したクロック生成回路10について説明する。クロック生成回路10は、サンプリングクロックSCKを生成するサンプリングクロック生成部11と、内部クロックICKを生成する内部クロック生成部12と、遅延制御部13とを備える。
〔サンプリングクロック生成部〕
サンプリングクロック生成部11は、基準クロックRCK(逐次比較型AD変換器20のサンプリング周期を規定するクロック)がローレベルからハイレベルへ遷移すると、サンプリングクロックSCKをハイレベルからローレベルへ遷移させる。また、サンプリングクロック生成部11は、サンプリングクロックSCKがローレベルである期間において、内部クロックICKのハイレベルからローレベルへの遷移がn回(ここでは、n=4)発生すると、サンプリングクロックSCKをローレベルからハイレベルへ遷移させる。例えば、図4のように、サンプリングクロック生成部11は、カウンタ111と、カウンタ制御部112とを含む。
カウンタ111は、サンプリングクロックSCKがローレベルである期間において、内部クロックICKのハイレベルからローレベルへの遷移回数をカウントし、遷移回数がn回(ここでは、n=4)に到達すると、サンプリングクロックSCKをローレベルからハイレベルへ遷移させる。例えば、カウンタ111は、インバータINV1,INV2と、縦続接続されたn個(ここでは、4個)のフリップフロップFF1〜FF3,FFSとを含む。インバータINV1は、サンプリングクロックSCKの反転信号をフリップフロップFF1〜FF3のリセット端子に供給する。インバータINV2は、内部クロックICKの反転信号をフリップフロップFF1〜FF3,FFSのクロック端子に供給する。フリップフロップFF1〜FF3,FFSは、それぞれ、内部クロックICKの反転信号の立ち上がりエッジ(すなわち、内部クロックICKの立ち下がりエッジ)に同期して、電源電圧Vdd(または、前段のフリップフロップの出力)を取り込んで保持する。フリップフロップFFSの出力信号は、サンプリングクロックSCKとして供給される。
カウンタ制御部112は、基準クロックRCKがローレベルからハイレベルへ遷移すると、サンプリングクロックSCKをハイレベルからローレベルへ遷移させる。例えば、カウンタ制御部112は、エッジ検出部EDと、インバータINV3とを含む。エッジ検出部EDは、基準クロックRCKの立ち上がりエッジを検出すると検出パルスREを出力する。インバータINV3は、検出パルスEDの反転信号をフリップフロップFFSのリセット端子に供給する。
〔サンプリングクロック生成部の動作〕
次に、図5を参照して、サンプリングクロック生成部11の動作について説明する。
基準クロックRCKがローレベルからハイレベルへ遷移すると、エッジ検出部EDは、検出パルスREを出力する。これにより、フリップフロップFFSがリセットされ、フリップフロップFFSの出力信号(サンプリングクロックSCK)は、ハイレベルからローレベルへ遷移する。
サンプリングクロックSCKがハイレベルからローレベルに遷移すると、フリップフロップFF1〜FF3のリセットが解除される。これにより、フリップフロップFF1,FF2,FF3は、それぞれ、内部クロックICKの第1番目,第2番目,第3番目の立ち下がりエッジに同期して、出力信号P1,P2,P3をローレベルからハイレベルへ遷移させる。
次に、フリップフロップFFSは、内部クロックICKの第4番目の立ち下がりエッジに同期して、フリップフロップFF3の出力信号P3を取り込む。これにより、フリップフロップFFSの出力信号(サンプリングクロックSCK)は、ローレベルからハイレベルへ遷移する。また、フリップフロップFF1〜FF3がリセットされ、出力信号P1〜P3は、ハイレベルからローレベルへ遷移する。
〔内部クロック生成部〕
内部クロック生成部12は、サンプリングクロックSCKがハイレベルである期間において、内部クロックICKをローレベルに維持する。また、内部クロック生成部12は、サンプリングクロックSCKがハイレベルからローレベルへ遷移すると、内部クロックICKをローレベルからハイレベルへ遷移させる。さらに、内部クロック生成部12は、サンプリングクロックSCKがローレベルである期間において、比較信号QP,QNが互いに同一の電圧レベルから互いに異なる電圧レベルへ遷移すると、内部クロックICKをハイレベルからローレベルへ遷移させ、比較信号QP,QNが互いに異なる電圧レベルから互いに同一の電圧レベルへ遷移すると、可変遅延時間の経過後に、内部クロックICKをローレベルからハイレベルへ遷移させる。例えば、図1のように、内部クロック生成部12は、NAND回路121(第1の論理回路)と、可変遅延器122と、NOR回路123(第2の論理回路)とを含む。
NAND回路121は、比較信号QP,QNが互いに異なる電圧レベルである場合には、内部信号S1をハイレベルに設定し、比較信号QP,QNが互いに同一の電圧レベル(ここでは、ハイレベル)である場合には、内部信号S1をローレベルに設定する。
可変遅延器122は、内部信号S1のハイレベルからローレベルへの遷移に可変遅延時間を付加して内部信号S2として出力する。可変遅延器122の可変遅延時間は、遅延制御信号SSSによって制御される。例えば、図6のように、可変遅延器122は、インバータINV4と、直列接続されたpMOSトランジスタMP1およびnMOSトランジスタMNC,MN1と、インバータINV5と、nMOSトランジスタMN2と、インバータINV6とを含む。この構成では、遅延制御信号SSSの信号レベルが低いほど、内部信号S12の立ち下がり遅延時間が長くなる(すなわち、可変遅延時間が長くなる)。
NOR回路123は、サンプリングクロックSCKおよび内部信号S2の両方がローレベルである場合には、内部クロックICKをハイレベルに設定し、サンプリングクロックSCKおよび内部信号S2のうち少なくとも一方がハイレベルである場合には、内部クロックICKをローレベルに設定する。
〔内部クロック生成部の動作〕
次に、図7を参照して、内部クロック生成部12の動作について説明する。
サンプリングクロックSCKがハイレベルである期間において、NOR回路123の出力信号(内部クロックICK)は、ローレベルに維持される。また、比較信号QP,QNは、ハイレベルのまま維持され、NAND回路121の出力信号(内部信号S1)および可変遅延器122の出力信号(内部信号S2)は、ローレベルのまま維持される。
サンプリングクロックSCKがハイレベルからローレベルへ遷移すると、サンプリングクロックSCKおよび内部信号S2の両方がローレベルになり、NOR回路123の出力信号(内部クロックICK)は、ローレベルからハイレベルへ遷移する。
内部クロックICKがローレベルからハイレベルへ遷移すると、差動型ラッチドコンパレータ22は、アナログ電圧Vsと基準電圧VREFとの高低関係に応じて比較信号QP,QNを互いに同一の電圧レベルから互いに異なる電圧レベルに遷移させる。比較信号QP,QNが互いに異なる電圧レベルに遷移すると(コンパレータ遅延時間TCが経過すると)、NAND回路121の出力信号(内部信号S1)は、ローレベルからハイレベルへ遷移する。これにより、内部信号S11,S12,S13が順番に遷移し、可変遅延器122の出力信号(内部信号S2)は、ローレベルからハイレベルへ遷移し、NOR回路123の出力信号(内部クロックICK)は、ハイレベルからローレベルへ遷移する。
内部クロックICKがハイレベルからローレベルへ遷移すると、差動型ラッチドコンパレータ22は、比較信号QP,QNを互いに異なる電圧レベルから互いに同一の電圧レベルに遷移させる。比較信号QP,QNが互いに同一の電圧レベルに遷移すると、NAND回路121の出力信号(内部信号S1)は、ハイレベルからローレベルへ遷移する。これにより、内部信号S11,S12,S13が順番に遷移し、可変遅延器122の出力信号(内部信号S2)は、ハイレベルからローレベルへ遷移する。ここで、内部信号S2のハイレベルからローレベルへの遷移には、可変遅延時間TD(内部信号S12の立ち下がり遅延時間)が付加されている。内部信号S2がハイレベルからローレベルへ遷移すると、NOR回路123の出力信号(内部クロックICK)は、ローレベルからハイレベルへ遷移する。
このように、サンプリングクロックSCKのローレベル期間では、内部クロックICKがローレベルからハイレベルへ遷移した後に、コンパレータ遅延時間TCを含む遅延時間が経過すると、内部クロックICKがハイレベルからローレベルへ遷移する。また、内部クロックICKがハイレベルからローレベルへ遷移した後に、可変遅延時間TDを含む遅延時間が経過すると、内部クロックICKがローレベルからハイレベルへ遷移する。すなわち、内部クロックICKのハイレベル期間T1は、コンパレータ遅延時間TCを含み、内部クロックICKのローレベル期間T2は、可変遅延時間TDを含む。
次に、サンプリングクロックSCKのローレベル期間において、内部クロックICKの第n番目(ここでは、n=4)の立ち下がりエッジが発生すると、サンプリングクロック生成部11は、サンプリングクロックSCKをローレベルからハイレベルへ遷移させる。これにより、NOR回路123の出力信号(内部クロックICK)は、ローレベルのまま維持される。
〔遅延制御部〕
遅延制御部13は、基準クロックRCKの周期Tckに対するサンプリングクロックSCKのハイレベル期間Tsの割合(以下、期間割合Ts/Tckと表記)が予め定められた割合(X%)に近づくように、内部クロック生成部12における可変遅延時間を制御する。例えば、図8のように、遅延制御部13は、電圧生成部131と、割合制御部132とを含む。
電圧生成部131は、サンプリングクロックSCKのハイレベル(ここでは、電源電圧Vdd)に対する制御電圧VCの電圧レベルの割合(以下、電圧割合VC/Vddと表記)が予め定められた割合(X%)になるように、制御電圧VCを生成する。例えば、電圧生成部131は、電源ノードと接地ノードとの間に直列接続された抵抗素子R1,R2を含む。抵抗素子R1,R2による抵抗分割によって制御電圧VCが生成される。なお、ここでは、抵抗素子R2の抵抗値は、制御信号CTRLによって変更可能である。すなわち、制御信号CTRLによって電圧割合VC/Vdd(予め定められた割合(X%))を変更できる。
割合制御部132は、サンプリングクロックSCKのDCレベル(ここでは、中間電圧SDC)が制御電圧VCの電圧レベルに近づくように、遅延制御信号SSS(内部クロック生成部12における可変遅延時間を制御するための信号)の信号レベルを増減する。例えば、割合制御部132は、抵抗素子R3と、容量素子C1と、差動増幅器AMPとを含む。図8に示した構成では、差動増幅器AMPの反転入力端子(−)および非反転入力端子(+)には、それぞれ、中間電圧SDC(サンプリングクロックSCKの累積平均電力に相当する電圧)および制御電圧VCが供給される。また、差動増幅器AMPの反転入力端子および非反転入力端子は仮想短絡されているので、サンプリングクロックSCKのハイレベル期間において容量C1に充電される電荷量(充電電荷量)とサンプリングクロックSCKのローレベル期間において容量C1から放電される電荷量(放電電荷量)とが互いに等しくなるように、遅延制御信号SSSの信号レベルが制御される。
ここで、充電電荷量を“Q1”とし、放電電荷量を“Q2”とすると、
Q1=Ts×(Vdd−VC)/R3 …[式1]
Q2=(Tck−Ts)×VC/R3 …[式2]
と表現できる。また、Q1=Q2となるように、遅延制御信号SSSの信号レベルが制御されるので、
Ts×(Vdd−VC)/R3=(Tck−Ts)×VC/R3 …[式3]
と表現でき、[式3]を整理すると、
Ts/Tck=VC/Vdd …[式4]
が得られる。
[式4]より、期間割合Ts/Tckは、電圧割合VC/Vddに対応していることがわかる。したがって、中間電圧SDCのDCレベル(すなわち、サンプリングクロックSCKのDCレベル)が制御電圧VCの電圧レベルに近づくように、遅延制御信号SSSの信号レベルを増減することにより、図9のように、期間割合Ts/Tckを電圧割合VC/Vdd(予め定められた割合(X%))に近づけることができる。例えば、期間割合Ts/Tckが電圧割合VC/Vddよりも大きい場合、中間電圧SDCのDCレベルは、制御電圧VCの電圧レベルよりも高くなる。この場合、割合制御部132は、遅延制御信号SSSの信号レベルを低くする。これにより、内部クロック生成部12における可変遅延時間TDが長くなって、内部クロックICKのローレベル期間T2が長くなる。その結果、サンプリングクロックSCKのハイレベル期間Tsが短くなって、期間割合Ts/Tckが小さくなる。
なお、差動増幅器AMPが理想的な増幅特性を有する場合(例えば、差動増幅器AMPのゲインが無限である場合)、中間電圧SDCの電圧レベルは、制御電圧VCの電圧レベルで安定する。すなわち、中間電圧SDCは、制御電圧VCに完全一致する。一方、差動増幅器AMPが理想的な増幅特性を有さない場合(例えば、差動増幅器AMPのゲインが有限である場合)、中間電圧SDCの波形は、図9のように、制御電圧VCの電圧レベルをDCレベルとした三角波形となる。
以上のように、内部クロックICKのn個のハイレベル期間の各々には、コンパレータ遅延時間TCが含まれているので、内部クロックICKのn個のハイレベル期間T1の各々において比較時間(差動型ラッチドコンパレータ22による比較処理に必要な時間)を確保できる。
また、期間割合Ts/Tckが予め定められた割合(X%)に近づくように、可変遅延時間TDを制御することにより、サンプリングクロックSCKのハイレベル期間Tsを確保できるとともに、内部クロックICKのn個のハイレベル期間T1をサンプリングクロックSCKのローレベル期間内に収めることができる。
さらに、サンプリングクロックSCKのローレベル期間から内部クロックICKのn個のハイレベル期間T1を減算して得られる残り期間(Tck−Ts−n×T1)を、内部クロックICKの(n−1)個のローレベル期間T2としてほぼ均等に配分できる。これにより、内部クロックICKの(n−1)個のローレベル期間T2の各々において電荷再分配時間(容量DA変換器21による電荷再分配処理に必要な時間)を確保し易くできる。
(割合制御)
また、図10のように、制御信号CTRLによって電圧割合VC/Vdd(すなわち、予め定められた割合(X%))を変更することにより、期間割合Ts/Tckを変更できる。すなわち、サンプリングクロックSCKのハイレベル期間Tsを調整できる。これにより、逐次比較型AD変換器20の仕様(例えば、サンプリング処理におけるセトリング時間など)に応じてサンプリングクロックSCKのハイレベル期間Tsを適切に設定できる。なお、予め定められた割合(X%)は、固定であっても良い。例えば、抵抗R2は、固定抵抗であっても良い。
(サンプリングクロック生成部の変形例)
また、クロック生成回路10は、図1に示したサンプリングクロック生成部11に代えて、図11に示したサンプリングクロック生成部11aを備えていても良い。サンプリングクロック生成部11aは、図1に示したカウンタ111に代えて、可変カウンタ111aを含む。可変カウンタ111aは、インバータINV1,INV2と、縦続接続されたm個のフリップフロップFF1〜FFmと、セレクタSELと、フリップフロップFFSとを含む。インバータINV1は、サンプリングクロックSCKの反転信号をフリップフロップFF1〜FFmのリセット端子に供給する。インバータINV2は、内部クロックICKの反転信号をフリップフロップFF1〜FFm,FFSのクロック端子に供給する。フリップフロップFF1〜FFmは、内部クロックICKの反転信号の立ち上がりエッジ(すなわち、内部クロックICKの立ち下がりエッジ)に同期して、電源電圧Vdd(または、前段のフリップフロップの出力信号)を取り込んで保持する。セレクタSELは、選択制御信号SCTLに応答して、フリップフロップFF1〜FFmの出力信号P1〜Pmのいずれか1つを選択する。フリップフロップFFSは、内部クロックICKの反転信号の立ち上がりエッジに同期して、出力信号P1〜PmのうちセレクタSELによって選択された出力信号を取り込んで保持する。
例えば、セレクタSELによって第4番目の出力信号P4が選択された場合には、図12Aのように、内部クロックICKのパルス数(ハイレベル期間T1の個数)は“5個”となり、セレクタSELによって第3番目の出力信号P3が選択された場合には、図12Bのように、内部クロックICKのパルス数は“4個”となる。
以上のように、選択制御信号SCTLによって内部クロックICKのパルス数を調整できる。これにより、逐次比較型AD変換器20の仕様(例えば、逐次比較型AD変換器20のビット数)に応じて内部クロックICKのパルス数を設定できる。
(逐次比較型AD変換器の変形例)
クロック生成回路10は、図13のような差動型の逐次比較型AD変換器20aにも適用可能である。図13に示した逐次比較型AD変換器20aは、電圧レベルが互いに相補的に変化するアナログ信号Vinp,Vinnの差電圧をnビット(ここでは、n=4)のデジタル信号に変換するものであり、容量DA変換器21P,21Nと、差動型ラッチドコンパレータ22とを備える。容量DA変換器21P,21Nは、図1に示した容量DA変換器21と同様の構成を有する。容量DA変換器21Pの制御部211は、ビット値DBに応じて制御電圧V1〜V4を制御し、容量DA変換器21Nの制御部211は、ビット値DBa(ビット値DBの反転値)に応じて制御電圧V1〜V4を制御する。
サンプリングクロックSCKのハイレベル期間Tsにおいて、容量DA変換器21P,21Nは、それぞれ、アナログ信号Vinp,Vinnの信号レベルに応じた電荷を蓄積して、アナログ信号Vinp,Vinnの信号レベルに応じたアナログ電圧Vsp,Vsnをサンプリングする。内部クロックICKのハイレベル期間T1において、差動型ラッチドコンパレータ22は、アナログ電圧Vsp,Vpnの高低関係に応じて比較信号QP,QNを互いに異なる電圧レベルに遷移させるとともに比較信号QP,QNに応じたビット値DBをデジタル信号として出力する。内部クロックICKのローレベル期間T2において、差動型ラッチドコンパレータ22は、比較信号QP,QNを互いに同一の電圧レベルに遷移させるとともにビット値DBを維持する。容量DA変換器21P,21Nは、それぞれ、アナログ電圧Vsp,Vsnが互いに近づくように、ビット値DBに応じて容量DA変換器21P,21Nに蓄積された電荷を制御する(図14参照)。
なお、クロック生成回路10は、図1や図13に示した構成ではない他の構成を有する逐次比較型AD変換器にも適用可能である。
以上説明したように、上述のクロック生成回路は、逐次比較型AD変換器用のクロック生成回路として有用である。
10 クロック生成回路
11 サンプリングクロック生成部
12 内部クロック生成部
13 遅延制御部
20 逐次比較型AD変換器
21 容量DA変換器
22 差動型ラッチドコンパレータ
111 カウンタ
112 カウンタ制御部
121 NAND回路
122 可変遅延器
123 NOR回路
131 電圧生成部
132 割合制御部
11a サンプリングクロック生成部
111a 可変カウンタ
20a 逐次比較型AD変換器
21p,21n 容量DA変換器

Claims (7)

  1. 電圧レベルが互いに相補的に変化する第1および第2のアナログ信号をnビット(n≧2)のデジタル信号に変換する逐次比較型AD変換器であって第1および第2の容量DA変換器と差動型ラッチドコンパレータとを備えた逐次比較型AD変換器において利用されるサンプリングクロックおよび内部クロックを生成する回路であって、
    前記サンプリングクロックを生成するサンプリングクロック生成部と、
    前記内部クロックを生成する内部クロック生成部と、
    遅延制御部とを備え、
    前記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間において、前記第1および第2の容量DA変換器は、前記第1および第2のアナログ信号の信号レベルに応じた電荷をそれぞれ蓄積して当該第1および第2のアナログ信号の信号レベルに応じた第1および第2のアナログ電圧をそれぞれサンプリングし、
    前記内部クロックが第1の電圧レベルである期間において、前記差動型ラッチドコンパレータは、前記第1および第2のアナログ電圧の高低関係に応じて第1および第2の比較信号を互いに異なる電圧レベルに変化させるとともに前記第1および第2の比較信号に応じたビット値を前記デジタル信号として出力し、
    前記内部クロックが第2の電圧レベルである期間において、前記差動型ラッチドコンパレータは、前記第1および第2の比較信号を互いに同一の電圧レベルに変化させるとともに前記ビット値を維持し、前記第1および第2の容量DA変換器は、それぞれ、前記第1および第2のアナログ電圧が互いに近づくように前記ビット値に応じて当該第1および第2の容量DA変換器に蓄積された電荷を制御し、
    前記サンプリングクロック生成部は、
    前記逐次比較型AD変換器のサンプリング周期を規定する基準クロックが第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移すると、前記サンプリングクロックを第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移させ、
    前記サンプリングクロックが第2の電圧レベルである期間において、前記内部クロックの第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへの遷移がn回発生すると、前記サンプリングクロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、
    前記内部クロック生成部は、
    前記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間において、前記内部クロックを第2の電圧レベルに維持し、
    前記サンプリングクロックが第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移すると、前記内部クロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、
    前記サンプリングクロックが第2の電圧レベルである期間において、前記第1および第2の比較信号が互いに同一の電圧レベルから互いに異なる電圧レベルへ遷移すると、前記内部クロックを第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移させ、前記第1および第2の比較信号が互いに異なる電圧レベルから互いに同一の電圧レベルへ遷移すると、可変遅延時間の経過後に、前記内部クロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、
    前記遅延制御部は、前記基準クロックの周期に対する前記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間の割合が予め定められた割合に近づくように、前記内部クロック生成部における前記可変遅延時間を制御する
    ことを特徴とするクロック生成回路。
  2. アナログ信号をnビット(n≧2)のデジタル信号に変換する逐次比較型AD変換器であって容量DA変換器と差動型ラッチドコンパレータとを備えた逐次比較型AD変換器において利用されるサンプリングクロックおよび内部クロックを生成する回路であって、
    前記サンプリングクロックを生成するサンプリングクロック生成部と、
    前記内部クロックを生成する内部クロック生成部と、
    遅延制御部とを備え、
    前記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間において、前記容量DA変換器は、前記アナログ信号の信号レベルに応じた電荷を蓄積して当該アナログ信号の信号レベルに応じたアナログ電圧をサンプリングし、
    前記内部クロックが第1の電圧レベルである期間において、前記差動型ラッチドコンパレータは、基準電圧と前記アナログ電圧との高低関係に応じて第1および第2の比較信号を互いに異なる電圧レベルに変化させるとともに前記第1および第2の比較信号に応じたビット値を前記デジタル信号として出力し、
    前記内部クロックが第2の電圧レベルである期間において、前記差動型ラッチドコンパレータは、前記第1および第2の比較信号を互いに同一の電圧レベルに変化させるとともに前記ビット値を維持し、前記容量DA変換器は、前記アナログ電圧が前記基準電圧に近づくように前記ビット値に応じて当該容量DA変換器に蓄積された電荷を制御し、
    前記サンプリングクロック生成部は、
    前記逐次比較型AD変換器のサンプリング周期を規定する基準クロックが第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移すると、前記サンプリングクロックを第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移させ、
    前記サンプリングクロックが第2の電圧レベルである期間において、前記内部クロックの第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへの遷移がn回発生すると、前記サンプリングクロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、
    前記内部クロック生成部は、
    前記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間において、前記内部クロックを第2の電圧レベルに維持し、
    前記サンプリングクロックが第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移すると、前記内部クロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、
    前記サンプリングクロックが第2の電圧レベルである期間において、前記第1および第2の比較信号が互いに同一の電圧レベルから互いに異なる電圧レベルへ遷移すると、前記内部クロックを第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移させ、前記第1および第2の比較信号が互いに異なる電圧レベルから互いに同一の電圧レベルへ遷移すると、可変遅延時間の経過後に、前記内部クロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させ、
    前記遅延制御部は、前記基準クロックの周期に対する前記サンプリングクロックが第1の電圧レベルである期間の割合が予め定められた割合に近づくように、前記内部クロック生成部における前記可変遅延時間を制御する
    ことを特徴とするクロック生成回路。
  3. 請求項1または2において、
    前記内部クロック生成部は、
    前記第1および第2の比較信号が互いに異なる電圧レベルである場合には、第1の内部信号を第1の電圧レベルに設定し、前記第1および第2の比較信号が互いに同一の電圧レベルである場合には、前記第1の内部信号を第2の電圧レベルに設定する第1の論理回路と、
    前記第1の内部信号の第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへの遷移に前記可変遅延時間を付加して第2の内部信号として出力する可変遅延器と、
    前記サンプリングクロックおよび前記第2の内部信号の両方が第2の電圧レベルである場合には、前記内部クロックを第1の電圧レベルに設定し、前記サンプリングクロックおよび前記第2の内部信号のうち少なくとも一方が第1の電圧レベルである場合には、前記内部クロックを第2の電圧レベルに設定する第2の論理回路とを含む
    ことを特徴とするクロック生成回路。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記遅延制御部は、
    前記サンプリングクロックの第1の電圧レベルに対する制御電圧の電圧レベルの割合が前記予め定められた割合になるように、前記制御電圧を生成する電圧生成部と、
    前記サンプリングクロックのDCレベルが前記制御電圧の電圧レベルに近づくように、前記内部クロック生成部における前記可変遅延時間を制御する割合制御部とを含む
    ことを特徴とするクロック生成回路。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記サンプリングクロック生成部は、
    前記サンプリングクロックが第2の電圧レベルである期間において、前記内部クロックの第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへの遷移回数をカウントし、前記遷移回数が前記nに到達すると前記サンプリングクロックを第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移させるカウンタと、
    前記基準クロックが第2の電圧レベルから第1の電圧レベルへ遷移すると、前記サンプリングクロックを第1の電圧レベルから第2の電圧レベルへ遷移させるカウンタ制御部とを含む
    ことを特徴とするクロック生成回路。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記予め定められた割合は、可変制御可能である
    ことを特徴とするクロック生成回路。
  7. 請求項1〜6において、
    前記nは、可変制御可能である
    ことを特徴とするクロック生成回路。
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