JP2023536164A - ヘテロアリール置換3-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン誘導体及びその使用 - Google Patents

ヘテロアリール置換3-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン誘導体及びその使用 Download PDF

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Abstract

本開示は、式(I):【化1】TIFF2023536164000353.tif42170(式中、Rx及びX1は、本明細書に定義されるとおりである)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体並びにその作製及び使用方法を提供する。

Description

本開示は、ヘテロアリール置換3-(1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン化合物及び組成物並びにIKAROSファミリージンクフィンガー2(IKZF2)依存性の疾患若しくは障害を処置するための、又はIKZF2若しくはIKZF4タンパク質レベルの低下が疾患若しくは障害を改善することができる場合のそれらの使用に関する。
配列表
本願は、電子形式の配列表と共に提出される。配列表は、2020年8月3日に作成されたPAT058464-US-PSP02_SL.txtという名前のファイルとして提供され、358Kbのサイズである。電子形式の配列表における情報は、全体が参照により本明細書に援用される。
IKAROSファミリージンクフィンガー2(IKZF2)(Heliosとしても知られる)は、哺乳類に見られる転写因子のIkarosファミリーの5つのメンバーの1つである。IKZF2には、DNA結合に関与するN末端付近の4つのジンクフィンガードメインと、タンパク質の二量体化に関与するC末端の2つのジンクフィンガードメインとが含まれる。IKZF2は、Ikarosファミリーメンバー、Ikaros(IKZF1)、Aiolos(IKZF3)及びEos(IKZF4)と約50%同一であり、ジンクフィンガー領域で最も高い相同性(80%+の同一性)を有する。これらの4つのIkarosファミリー転写因子は、同じDNAコンセンサス部位に結合し、細胞内で共発現すると互いにヘテロ二量体化できる。第5のIkarosファミリータンパク質であるPegasus(IKZF5)は、IKZF2と25%のみ同一であり、他のIkarosファミリーメンバーと異なるDNA部位に結合し、他のIkarosファミリータンパク質と容易にヘテロ二量体化しない。IKZF2、IKZF1及びIKZF3は、主に造血細胞で発現する一方、IKZF4及びIKZF5は、様々な組織で発現する。(John,L.B.,et al.,(2011),Mol.Immunol.48:1272-1278;Perdomo,J.,et al.,(2000),J.Biol.Chem.275:38347-38354)。
IKZF2は、制御性T細胞(Treg)の機能及び安定性に重要な役割を有すると考えられている。IKZF2は、制御性T細胞集団によりmRNA及びタンパク質レベルで高度に発現される。siRNAによるIKZF2のノックダウンは、FoxP3のダウンレギュレーションをもたらし、単離されたヒトCD4+CD25+TregのインビトロでT細胞活性化を遮断する能力を損なうことが示されている。さらに、単離されたマウスTregにおけるIKZF2の過剰発現は、CD103及びGITRなどのTreg関連マーカーの発現を増加させることが示されており、IKZF2過剰発現細胞は、レスポンダーT細胞の抑制の増加を示した。IKZF2は、制御性T細胞系統を定義する転写因子であるFoxP3のプロモーターに結合し、FoxP3の発現に影響を及ぼすことも見出されている。
マウスにおけるFoxP3発現Treg内のIKZF2のノックアウトは、活性化されたTregが阻害特性を失い、Tエフェクターサイトカインを発現し、Tエフェクター機能を引き継ぐことを引き起こすことが示されている。IKZF2ノックアウト変異マウスは、生後6~8ヶ月までに自己免疫疾患を発症し、活性化CD4及びCD8 T細胞、濾胞性ヘルパーT細胞及び胚中心B細胞の数が増加する。IKZF2ノックアウトマウスからの骨髄を与えられ、IKZF2+/+からの骨髄を与えられていないRag2-/-マウスは、自己免疫疾患を発症するため、この観察された効果は、細胞内因性であると考えられている。IKZF2が制御性T細胞機能に影響するという直接的な根拠は、FoxP3発現細胞(FoxP3-YFP-Cre Heliosfl/fl)のみにおいてIKZF2が欠失したマウスの分析で示された。結果は、マウスが動物全体のIKZF2ノックアウトで観察されるのと同様の特徴を備えた自己免疫疾患も発症することを示した。さらに、CHIP-SEQ実験の経路分析は、IKZF2が制御性T細胞のSTAT5/IL-2Rα経路における遺伝子の発現に影響していることも示唆している。IKZF2欠損のこの効果は、免疫チャレンジ(ウイルス感染又は羊血液の注射)後、より明らかになることが示され、免疫刺激後、IKZF2ネガティブ制御性T細胞はエフェクターT細胞の特徴を帯び始めることが認められた。(Getnet,D.,et al.,Mol.Immunol.(2010),47:1595-1600;Bin Dhuban,K..,et al.,(2015),J.Immunol.194:3687-96;Kim,H-J.,et al.,(2015),Science 350:334-339;Nakawaga,H.,et al.,(2016)PNAS,113:6248-6253)。
DNA結合領域を欠くIkarosアイソフォームの過剰発現は、複数のヒト血液悪性腫瘍に関連することが示されている。近年、異常なスプライシングバリアントをもたらすIKZF2遺伝子の変異が成人T細胞白血病及び低二倍体急性リンパ芽球性白血病で確認されている。二量体化が可能なこれらのアイソフォームは、リンパ腫の発症を刺激するIkarosファミリーの転写因子に支配的な負の効果を与えることが提唱されている。成人期まで生存するIKZF2ノックアウト変異体は、リンパ腫を発症せず、これは、この仮説を支持している(Asanuma,S.,et al.,(2013),Cancer Sci.104:1097-1106;Zhang,Z.,et al.,(2007),Blood 109:2190-2197;Kataoka,D.,et al.,(2015),Nature Genetics 47:1304-1315)。
現在、抗CTLA4抗体は、腫瘍内のTregを標的とするために診療所で使用されている。しかしながら、CTLA4を標的とすると、Tエフェクター細胞の全身活性化が頻繁に発生し、過剰な毒性が生じ、治療上の有用性が制限される。抗PD1と抗CTLA4との組み合わせで処置された患者の最大3/4は、グレード3以上の有害事象を報告している。したがって、Tエフェクター細胞の全身的活性化を引き起こすことなく、腫瘍中のTregを標的とする化合物を提供する強い必要性が存在する。
IKZF2特異的分解剤は、腫瘍内又は腫瘍付近の領域に強化した免疫応答を集中させる可能性があり、これは、潜在的に、より耐容性が高く、より毒性の低い、癌の処置のための治療薬を提供する。
本開示の化合物は、特に癌及び関連疾患の治療薬としての用途を有する。一態様では、本開示の化合物は、IKZF2分解活性を有し、好ましくは50μMレベル以下のそのような活性を有し、より好ましくは10μMレベル以下のそのような活性を有する。別の態様では、本開示の化合物は、IKZF1、IKZF3、IKZF4及び/又はIKZF5の1つ以上に対して選択的である、IKZF2に対する分解活性を有する。別の態様では、本開示の化合物は、IKZF2及びIKZF4の両方に対する分解活性を有する。本開示の化合物は、癌及びそのような分解活性が患者にとって有益であろう他の疾患の処置において有用性を有する。例えば、いかなる理論にも拘束されるものではないが、本発明者らは、腫瘍のTreg中のIKZF2のレベルを低下させることにより、患者の免疫系が疾患をより効果的に攻撃できる可能性があると考えている。要約すると、本開示は、癌及び他の疾患の処置に有用な新規のIKZF2分解剤を提供する。
本開示の第1の態様は、式(I)
Figure 2023536164000002

(式中、
は、
Figure 2023536164000003

であり;
各Rは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか;又は
2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は
及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
は、H、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されているか、又は
及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであり;
3’は、H、(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルキル、又は(C~C)シクロアルキルであるか;又は
3’及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR3’及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
各Rは、独立して、-C(O)OR、-C(O)NR6’、-NRC(O)R6’、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員ヘテロシクロアルキル環から選択され、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル基は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C)シクロアルキル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル、(C~C10)アリール、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリールから選択されるか、又は
2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか、又は
2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
及びR6’は、それぞれ独立して、H、(C~C)アルキル、又は(C~C10)アリールであり;
各Rは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-C(O)R、-(CH0~3C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)OR、-S(O)NR、-S(O)12、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-O(CH1~3CN、-NH、CN、-O(CH0~3(C~C10)アリール、アダマンチル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む-O(CH0~3-5又は6員ヘテロアリール、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む単環式又は二環式5~10員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、アルキルは、1つ以上のR11により場合により置換されており、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルは、ハロゲン、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、及び(C~C)アルコキシからそれぞれ独立して選択される1つ以上の置換基により場合により置換されているか、又は
2つのRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、=(O)を形成するか、又は
2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか、又は
2つのRは、それらが結合している原子と一緒になって、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
及びRは、それぞれ独立して、H又は(C~C)アルキルであり;
各R10は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、及びCNから選択されるか、又は
2つのR10は、それら結合している炭素原子と一緒になって、=(O)を形成し;
各R11は、独立して、CN、(C~C)アルコキシ、(C~C10)アリール、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、アリール及びヘテロシクロアルキルは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、及びCNからそれぞれ独立して選択される1つ以上の置換基により場合により置換されており;
12は、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、(C~C10)アリール、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり;
各R13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、-NH(C~C)アルキル、-N((C~C)アルキル)、又はCNであるか;又は
2つのR13は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、=(O)を形成し;
は、H又はDであり;
pは、0、1、又は2であり;及び
nは、1又は2である)
の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、及び互変異性体に関する。
本開示の一態様では、式(I)の化合物中の水素は、通常の同位体存在度で存在する。本開示の好ましい態様では、水素は、重水素(D)で同位体濃縮されており、本発明の特に好ましい態様では、以下で同位体及び同位体濃縮に関してより詳細に議論されるように、位置Rの水素は、Dで濃縮されている。
本開示の別の態様は、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体と、薬学的に許容される担体又は賦形剤とを含む医薬組成物に関する。医薬組成物は、IKZF2依存性の疾患又は障害の処置に有用である。医薬組成物は、少なくとも1つの追加の医薬品をさらに含み得る。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下させることによるIKZF2依存性の疾患又は障害の処置における使用のための、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体と、薬学的に許容される担体又は賦形剤とを含む医薬組成物に関し、ここで、IKZF2タンパク質レベルの低下は、IKZF2依存性の疾患又は障害を処置する。医薬組成物は、IKZF2依存性の疾患又は障害の処置に有用である。医薬組成物は、少なくとも1つの追加の医薬品をさらに含み得る。
本開示の別の態様は、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体と、薬学的に許容される担体又は賦形剤とを含む医薬組成物に関する。医薬組成物は、IKZF2タンパク質レベルの低下によって影響を受ける疾患又は障害の処置に有用である。医薬組成物は、少なくとも1つの追加の医薬品をさらに含み得る。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルの低下によって影響を受ける疾患又は障害の処置における使用のための、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体と、薬学的に許容される担体又は賦形剤とを含む医薬組成物に関し、ここで、IKZF2タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置する。医薬組成物は、少なくとも1つの追加の医薬品をさらに含み得る。
本開示の別の態様は、IKZF2を分解する方法であって、それを必要とする患者に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を投与することを含む方法に関する。
別の態様において、本開示は、IKZF2タンパク質レベルの調節によって影響を受ける疾患又は障害を処置する方法であって、それを必要とする患者に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を投与することを含む方法に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルを調節する方法であって、それを必要とする患者に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を投与することを含む方法に関する。
別の態様において、本開示は、細胞の増殖を低下させる方法に関し、この方法は、細胞を、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体に接触させることと、IKZF2タンパク質レベルを低下させることとを含む。
本開示の別の態様は、癌を処置する方法であって、それを必要とする患者に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を投与することを含む方法に関する。一実施形態において、癌は、非小細胞肺癌(NSCLC)、黒色腫、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、上咽頭癌(NPC)、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(mssCRC)、胸腺腫、カルチノイド、急性骨髄性白血病及び消化管間質腫瘍(GIST)から選択される。別の実施形態において、癌は、免疫応答が欠損している癌又は免疫原性の癌である。
別の態様において、本開示は、対象のIKZF2タンパク質レベルを低下させる方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の式(I)の化合物又は薬学的に許容される塩を投与するステップを含む方法に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルの低下によって影響を受ける疾患又は障害の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体に関する。
別の態様において、本開示は、IKZF2タンパク質レベルの低下によって影響を受ける疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体の使用に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルの低下に関連する疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体に関する。一実施形態において、疾患又は障害は、非小細胞肺癌(NSCLC)、黒色腫、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、上咽頭癌(NPC)、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(mssCRC)、胸腺腫、カルチノイド、急性骨髄性白血病及び消化管間質腫瘍(GIST)から選択される。
別の態様において、本開示は、IKZF2タンパク質レベルの低下に関連する疾患又は障害の処置における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体の使用に関する。一実施形態において、疾患又は障害は、非小細胞肺癌(NSCLC)、黒色腫、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、上咽頭癌(NPC)、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(mssCRC)、胸腺腫、カルチノイド、急性骨髄性白血病及び消化管間質腫瘍(GIST)から選択される。
本開示の別の態様では、本開示による化合物は、有効量、好ましくは薬学的有効量の、本開示による化合物又はその塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体と、薬学的に許容される賦形剤又は担体とを含む医薬組成物に製剤化される。
本明細書に開示される方法の一部の実施形態において、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体の投与は、経口、非経口、皮下、注射又は点滴で行われる。
本開示は、癌及び転移などの疾患の処置、IKZF2タンパク質レベルの調節によって影響を受ける疾患の処置及びIKZF2依存性の疾患又は障害の処置における治療薬であるIKZF2の分解剤を提供する。
一実施形態において、本開示の化合物により治療することができる疾患又は障害は、非小細胞肺癌(NSCLC)、黒色腫、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、上咽頭癌(NPC)、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(mssCRC)、胸腺腫、カルチノイド、消化管間質腫瘍(GIST)、前立腺癌、乳癌、リンパ腫、白血病、骨髄腫、膀胱癌、結腸癌、皮膚黒色腫、肝細胞癌、子宮内膜癌、卵巣癌、子宮頸癌、肺癌、腎臓癌、多形膠芽細胞腫、神経膠腫、甲状腺癌、副甲状腺腫瘍、鼻咽頭癌、舌癌、膵臓癌、食道癌、胆管癌、胃癌、軟部組織肉腫、横紋筋肉腫(RMS)、滑膜肉腫、骨肉腫、ラブドイド癌及びユーイング肉腫から選択される。別の実施形態において、IKZF2依存性疾患又は障害は、免疫応答が欠損している癌又は免疫原性癌である。
本開示は、癌及び転移を含む様々なタイプの疾患の処置、IKZF2タンパク質レベルの調節によって影響を受ける疾患の処置並びにIKZF2依存性の疾患又は障害の処置において、IKZF2タンパク質に対する新規の作用機序を有する薬剤を提供する。最終的に、本開示は、IKZF2タンパク質に関連する疾患及び障害の処置のための新規の薬理学的戦略を医学界に提供する。
本開示は、IKZF2タンパク質レベルを調節することができる化合物及び組成物に関する。本開示は、治療有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を、それを必要とする患者に投与することにより、IKZF2が役割を果たす疾患又は障害を処置、予防又は改善する方法を特徴とする。本開示の方法は、IKZF2タンパク質レベルを調節することにより、様々なIKZF2依存性の疾患及び障害の処置に使用することができる。分解によるIKZF2タンパク質レベルの調節は、癌及び転移並びに他のIKZF2依存性の疾患又は障害を含むが、これらに限定されない疾患の処置、予防又は改善に対する新規のアプローチを提供する。
一態様では、本開示の化合物は、特に癌及び関連疾患の治療薬としての用途を有する。一態様では、本開示の化合物は、IKZF2分解活性を有し、好ましくは50μMレベル以下のそのような活性を有し、より好ましくは10μMレベル以下のそのような活性を有する。別の態様では、本開示の化合物は、IKZF1、IKZF3、IKZF4及び/又はIKZF5の1つ以上に対して選択的である、IKZF2に対する分解活性を有する。別の態様では、本開示の化合物は、IKZF2及びIKZF4の両方に対する分解活性を有する。本開示の化合物は、癌及びそのような分解活性が患者にとって有益であろう他の疾患の処置において有用性を有する。例えば、いかなる理論にも拘束されるものではないが、本発明者らは、腫瘍のTreg中のIKZF2のレベルを低下させることにより、患者の免疫系が疾患をより効果的に攻撃できる可能性があると考えている。要約すると、本開示は、癌及び他の疾患の処置に有用な新規のIKZF2分解剤を提供する。
本開示の第1の態様では、式(I):
Figure 2023536164000004

(式中、R及びXは、本明細書に定義されるとおりである)
の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体が記載される。
本開示の詳細は、以下に付随する説明に記載される。本開示の実施又は試験では、本明細書に記載のものと類似の又は均等な方法及び材料を使用することができるが、ここでは、例示的な方法及び材料について説明する。本開示の他の特徴、目的及び利点は、説明及び特許請求の範囲から明らかであろう。本明細書及び添付の特許請求の範囲において、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、単数形は、複数形も含む。別に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で引用される全ての特許及び刊行物は、全体として参照により本明細書に組み込まれる。
使用される用語及び規則の定義
本明細書で具体的に定義されていない用語には、開示及び文脈を考慮して、当業者によってそれらに与えられるであろう意味が与えられるべきである。しかしながら、本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、反対に指定されない限り、以下の用語は、示された意味を有し、以下の規定が遵守される。
A.化学命名法、用語及び規則
以下に定義されている基、ラジカル又は部分構造では、炭素原子の数は、多くの場合、基の前に明記される。例えば、(C~C10)アルキルは、1~10個の炭素原子を有するアルキル基又はラジカルを意味する。一般に、2つ以上のサブグループを含む基の場合、最後に記される基は、ラジカル付着点である。例えば、「アルキルアリール」は、式アルキル-アリール-の一価ラジカルを意味し、「アリールアルキル」は、式アリール-アルキル-の一価ラジカルを意味する。さらに、二価ラジカルが適切である場合、一価ラジカルを指定する用語の使用は、それぞれの二価ラジカルを指定すると解釈され、逆も同様である。特に明記しない限り、用語管理の従来の定義及び従来の安定な原子価は、全ての式及び基で推定及び達成され得る。冠詞「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、冠詞の文法上の対象の1つ又は2つ以上(例えば、少なくとも1つ)を意味する。例として、「要素」とは、1つの要素又は2つ以上の要素を意味する。
「及び/又は」という用語は、特に明記しない限り、「及び」又は「又は」を意味する。
「場合により置換された」という用語は、所与の化学部分構造(例えば、アルキル基)が他の置換基(例えば、ヘテロ原子)に結合できることを意味する(ただし、必須ではない)。例えば、場合により置換されるアルキル基は、完全に飽和したアルキル鎖(例えば、純粋な炭化水素)であり得る。代わりに、同じ場合により置換されたアルキル基は、水素と異なる置換基を有し得る。例えば、それは、鎖に沿った任意の点でハロゲン原子、ヒドロキシル基又は本明細書に記載の任意の他の置換基に結合することができる。したがって、「場合により置換された」という用語は、所与の化学部分構造が他の官能基を含む可能性を有するが、任意のさらなる官能基を必ずしも有さないことを意味する。記載された基の任意の置換で使用される適切な置換基には、ハロゲン、オキソ、-OH、-CN、-COOH、-CHCN、-O-(C~C)アルキル、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-O-(C~C)アルケニル、-O-(C~C)アルキニル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、-OH、-OP(O)(OH)、-OC(O)(C~C)アルキル、-C(O)(C~C)アルキル、-OC(O)O(C~C)アルキル、NH、NH((C~C)アルキル)、N((C~C)アルキル)、-NHC(O)(C~C)アルキル、-C(O)NH(C~C)アルキル、-S(O)(C~C)アルキル、-S(O)NH(C~C)アルキル及びS(O)N((C~C)アルキル)が含まれるが、これらに限定されるものではない。置換基は、それ自体が場合により置換され得る。本明細書で使用される「場合により置換された」は、その意味が以下に記載される置換又は非置換も指す。
「置換された」という用語は、特定の基又は部分構造が1つ以上の適した置換基を有し、置換基が1つ以上の位置で特定の基又は部分構造に結合し得ることを意味する。例えば、シクロアルキルで置換されたアリールは、シクロアルキルが1つのアリール原子と結合するか又はアリールと融合して、2つ以上の共通の原子を共有することにより結合することを示し得る。
「非置換」という用語は、指定された基が置換基を有さないことを意味する。
特に定義しない限り、「アリール」は、フェニル、ビフェニル又はナフチルなどの単環式又は二環式基を含む、1~3個の芳香族環を有する環状芳香族炭化水素基を意味する。2つの芳香族環(二環式など)を含む場合、アリール基の芳香族環は、場合により単一の点で結合(例えば、ビフェニル)又は融合(例えば、ナフチル)される。アリール基は、任意の付着点で1つ以上の置換基、例えば1~5個の置換基で場合により置換されている。例示的な置換基には、-H、-ハロゲン、-CN、-O-(C~C)アルキル、(C~C)アルキル、-O-(C~C)アルケニル、-O-(C~C)アルキニル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、-OH、-OP(O)(OH)、-OC(O)(C~C)アルキル、-C(O)(C~C)アルキル、-OC(O)O(C~C)アルキル、NH、NH((C~C)アルキル)、N(((C~C)アルキル)、-S(O)-(C~C)アルキル、-S(O)NH(C~C)アルキル及びS(O)N((C~C)アルキル)が含まれるが、これらに限定されるものではない。置換基は、それ自体が場合により置換される。さらに、2つの縮合環を含有する場合、アリール基は、場合により完全飽和環と縮合した不飽和又は部分飽和環を有する。これらのアリール基の例示的な環系には、フェニル、ビフェニル、ナフチル、アントラセニル、フェナレニル、フェナントレニル、インダニル、インデニル、テトラヒドロナフタレニル、テトラヒドロベンゾアンヌレニルなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。
特に明記しない限り、「ヘテロアリール」は、N、O又はSから選択される1つ以上の環ヘテロ原子を含む、5~24環原子の一価単環芳香族ラジカル又は多環芳香族ラジカルを意味し、残りの環原子は、Cである。本明細書に定義されるように、ヘテロアリールは、ヘテロ原子がN、O、Sから選択される二環芳香族複素環基でもある。芳香族ラジカルは、場合により本明細書に記載の1つ以上の置換基で独立して置換される。例には、フリル、チエニル、ピロリル、ピリジル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラジニル、インドリル、チオフェン-2-イル、キノリル、ベンゾピラニル、イソチアゾリル、チアゾリル、チアジアゾール、インダゾール、ベンズイミダゾリル、チエノ[3,2-b]チオフェン、トリアゾリル、トリアジニル、イミダゾ[1,2-b]ピラゾリル、フロ[2,3-c]ピリジニル、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、インダゾリル、ピロロ[2,3-c]ピリジニル、ピロロ[3,2-c]ピリジニル、ピラゾロ[3,4-c]ピリジニル、チエノ[3,2-c]ピリジニル、チエノ[2,3-c]ピリジニル、チエノ[2,3-b]ピリジニル、ベンゾチアゾリル、インドリル、インドリニル、インドリノニル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾフラン、クロマニル、チオクロマニル、テトラヒドロキノリニル、ジヒドロベンゾチアジン、ジヒドロベンゾキサニル、キノリニル、イソキノリニル、1,6-ナフチリジニル、ベンゾ[de]イソキノリニル、ピリド[4,3-b][1,6]ナフチリジニル、チエノ[2,3-b]ピラジニル、キナゾリニル、テトラゾロ[1,5-a]ピリジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジニル、イソインドリル、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、ピロロ[3,4-b]ピリジニル、ピロロ[3,2-b]ピリジニル、イミダゾ[5,4-b]ピリジニル、ピロロ[1,2-a]ピリミジニル、テトラヒドロピロロ[1,2-a]ピリミジニル、3,4-ジヒドロ-2H-1Δ-ピロロ[2,1-b]ピリミジン、ジベンゾ[b,d]チオフェン、ピリジン-2-オン、フロ[3,2-c]ピリジニル、フロ[2,3-c]ピリジニル、1H-ピリド[3,4-b][1,4]チアジニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、フロ[2,3-b]ピリジニル、ベンゾチオフェニル、1,5-ナフチリジニル、フロ[3,2-b]ピリジン、[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジニル、ベンゾ[1,2,3]トリアゾリル、イミダゾ[1,2-a]ピリミジニル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-b]ピリダジニル、ベンゾ[c][1,2,5]チアジアゾリル、ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール、1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン、3,4-ジヒドロ-2H-ピラゾロ[1,5-b][1,2]オキサジニル、4,5,6,7-テトラヒドロピラゾロ[1,5-a]ピリジニル、チアゾロ[5,4d]チアゾリル、イミダゾ[2,1-b][1,3,4]チアジアゾリル、チエノ[2,3-b]ピロリル、3H-インドリル及びそれらの誘導体が含まれるが、これらに限定されるものではない。さらに、2つの縮合環を含む場合、本明細書で定義されるアリール基は、完全飽和環と縮合した不飽和又は部分飽和環を有し得る。これらのヘテロアリール基の例示的な環系には、インドリニル、インドリノニル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾフラン、クロマニル、チオクロマニル、テトラヒドロキノリニル、ジヒドロベンゾチアジン、3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリニル、2,3-ジヒドロベンゾフラン、インドリニル、インドリル及びジヒドロベンゾキサニルが含まれる。
ハロゲン又は「ハロ」とは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。
「アルキル」とは、1~12個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素を意味する。(C~C)アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、イソペンチル、ネオペンチル及びイソヘキシルが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「アルコキシ」は、鎖中に末端「O」を含む1~12個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖飽和炭化水素、例えば-O(アルキル)を意味する。アルコキシ基の例には、これらに限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、t-ブトキシ又はペントキシ基が含まれる。
「アルケニル」とは、2~12個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の不飽和炭化水素を意味する。「アルケニル」基は、鎖中に少なくとも1つの二重結合を含む。アルケニル基の二重結合は、別の不飽和基に非共役又は共役することができる。アルケニル基の例には、エテニル、プロペニル、n-ブテニル、イソ-ブテニル、ペンテニル又はヘキセニルが含まれる。アルケニル基は、非置換又は置換であり得、直鎖又は分枝であり得る。
「アルキニル」とは、2~12個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖の不飽和炭化水素を意味する。「アルキニル」基は、鎖中に少なくとも1つの三重結合を含む。アルケニル基の例には、エチニル、プロパルギル、n-ブチニル、イソ-ブチニル、ペンチニル又はヘキシニルが含まれる。アルキニル基は、非置換でも置換され得る。
「アルキレン」又は「アルキレニル(alkylenyl)」は、二価のアルキル基を意味する。上述の一価アルキル基のいずれも、アルキルからの2番目の水素原子の引抜きによるアルキレンであり得る。本明細書に定義されるとおり、アルキレンは、(C~C)アルキレンでもあり得る。アルキレンは、さらに(C~C)アルキレンであり得る。典型的なアルキレン基には、-CH-、-CH(CH)-、-C(CH-、-CHCH-、-CHCH(CH)-、-CHC(CH-、-CHCHCH-、-CHCHCHCH-などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「シクロアルキル」又は「カルボシクリル」は、3~18個の炭素原子を含む単環式又は多環式飽和又は部分不飽和非芳香族炭素環を意味する。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプタニル、シクロオクタニル、ノルボラニル、ノルボレニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル又はビシクロ[2.2.2]オクテニル及びそれらの誘導体が含まれるが、これらに限定されるものではない。(C~C)シクロアルキルは、3~8個の炭素原子を含むシクロアルキル基である。シクロアルキル基は、融合(例えば、デカリン)又は架橋(例えば、ノルボルナン)することができる。
「ヘテロシクリル」又は「ヘテロシクロアルキル」は、炭素と、酸素、窒素又は硫黄(O、N又はS)から選択される少なくとも1つのヘテロ原子とを含む飽和又は部分飽和単環式又は多環式環であって、環炭素又はヘテロ原子間で共有される非局在化n電子(芳香族性)がない飽和又は部分飽和単環式又は多環式環を意味する。ヘテロシクロアルキル環構造は、1つ以上の置換基により置換され得る。置換基は、それ自体が場合により置換され得る。ヘテロシクロアルキル環の例には、オキセタニル、アゼタジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、ピラニル、チオピラニル、テトラヒドロピラニル、ジオキサリニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルフォリニル、チオモルフォリニルS-オキシド、チオモルフォリニルS-ジオキシド、ピペラジニル、アゼピニル、オキセピニル、ジアゼピニル、トロパニル、オキサゾリジノニル、1,4-ジオキサニル、ジヒドロフラニル、1,3-ジオキソラニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ジチオラニル及びホモトロパニルが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「ヒドロキシアルキル」は、1つ以上の-OH基で置換されているアルキル基を意味する。ヒドロキシアルキル基の例には、HO-CH-、HO-CHCH-及びCH-CH(OH)-が含まれる。
「ハロアルキル」は、1つ以上のハロゲンで置換されたアルキル基を意味する。ハロアルキル基の例には、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、トリクロロメチルなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「ハロアルコキシ」は、1つ以上のハロゲンで置換されたアルコキシ基を意味する。ハロアルキル基の例には、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、トリクロロメトキシなどが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「シアノ」とは、三重結合により窒素原子に結合した炭素原子を有する置換基を意味する。例えば、C≡Nである。
「アミノ」とは、少なくとも1つの窒素原子を含む置換基(例えば、NH)を意味する。
「ポマリドミド」又は4-アミノ-2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)イソインドリン-1,3-ジオンは、以下の構造を有する。
Figure 2023536164000005
B.塩、プロドラッグ、誘導体及び溶媒和物の用語及び規則
「プロドラッグ」又は「プロドラッグ誘導体」は、その薬理効果を示す前に少なくともある程度の生体内変化を受ける親化合物又は活性薬物の共有結合誘導体又は担体を意味する。一般に、そのようなプロドラッグは、代謝的に切断可能な基を有し、例えば血中での加水分解によりインビボで急速に変換されて親化合物を生成し、且つ一般に親化合物のエステル及びアミド類似体を含む。プロドラッグは、化学的安定性の改善、患者の受け入れ及びコンプライアンスの改善、バイオアベイラビリティの改善、作用持続時間の延長、臓器選択性の改善、製剤の改善(例えば、水溶解度の増加)及び/又は副作用(毒性など)の低減を目的として処方される。一般に、プロドラッグ自体は、生物学的活性が弱いか又はまったくなく、通常の条件下で安定している。プロドラッグは、当技術分野で周知の方法、例えばA Textbook of Drug Design and Development,Krogsgaard-Larsen and H.Bundgaard(eds.),Gordon&Breach,1991の特に第5章:“Design and Applications of Prodrugs”;Design of Prodrugs,H.Bundgaard(ed.),Elsevier,1985;Prodrugs:Topical and Ocular Drug Delivery,K.B.Sloan(ed.),Marcel Dekker,1998;Methods in Enzymology,K.Widder et al.(eds.),Vol.42,Academic Press,1985、特にpp.309-396;Burger’s Medicinal Chemistry and Drug Discovery,5th Ed.,M.Wolff(ed.),John Wiley&Sons,1995、特にVol.1及びpp.172-178及びpp.949-982;Pro-Drugs as Novel Delivery Systems,T.Higuchi and V.Stella(eds.),Am.Chem.Soc.,1975;Bioreversible Carriers in Drug Design,E.B.Roche(ed.),Elsevier,1987に記載されるものなどを使用し、親化合物から手軽に作成され得、これらは、それぞれその内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用される「薬学的に許容されるプロドラッグ」は、健全な医学的判断の範囲内において、過度の毒性、刺激、アレルギー反応及び同類のもののないヒト及び下等動物の組織との接触での使用に適した本開示の化合物のプロドラッグを意味し、合理的な利益/リスク比に見合ったものであり、可能な場合に両性イオン型と同様にその意図した用途に効果的である。
「塩」とは、親化合物のイオン形態又は親化合物の酸塩又は塩基塩を作るための適切な酸又は塩基を有する親化合物との反応の生成物を意味する。本開示の化合物の塩は、従来の化学的方法により塩基性又は酸性部分構造を含む親化合物から合成することができる。一般に、塩は、遊離塩基又は酸親化合物を適切な溶媒、又は溶媒の様々な組み合わせで化学量論量、又は過剰の所望の塩形成無機又は有機酸、又は塩基と反応させることにより調製される。
「薬学的に許容される塩」は、健全な医学的判断の範囲内において、過度の毒性、刺激、アレルギー反応及び同類のもののないヒト及び下等動物の組織と接触での使用に適した本開示の化合物の塩を意味し、合理的な利益/リスク比に見合ったものであり、通常、水溶性又は油溶性又は分散性であり、その意図する用途に効果的である。この用語には、薬学的に許容される酸付加塩及び薬学的に許容される塩基付加塩が含まれる。本開示の化合物は、遊離塩基及び塩形態の両方で有用であるため、実際には、塩形態の使用は、塩基形態の使用に等しい。適切な塩のリストは、例えば、S.M.Birge et al.,J.Pharm.Sci.,1977,66,pp.1-19で確認される。これは、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
「薬学的に許容される酸付加塩」とは、遊離塩基の生物学的有効性及び特性を保持し、生物学的又は他の望ましくないものではなく、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、硝酸、リン酸及び同類のものなど無機酸で形成される塩及び酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、2-アセトキシ安息香酸、酪酸、カンフル酸、カンファスルホン酸、ケイ皮酸、クエン酸、ジグルコン酸、エタンスルホン酸、グルタミン酸、グリコール酸、グリセロリン酸、ヘミ硫酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ギ酸、フマル酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸(イセチオン酸)、乳酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メシチレンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ニコチン酸、2-ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パモ酸、ペクチン酸、フェニル酢酸、3-フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、プロピオン酸、ピルビン酸、ピルビン酸、サリチル酸、ステアリン酸、コハク酸、スルファニル酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸、ウンデカン酸及び同類のものなどの有機酸で形成される塩である。
「薬学的に許容される塩基付加塩」とは、遊離酸の生物学的有効性及び特性を保持し、生物学的又は他の望ましくないものではなく、アンモニア又はアンモニアの水酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩又はナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウム及び同類のものの金属陽イオンなどの無機塩基で形成される塩を意味する。アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウム及びマグネシウム塩が特に好ましい。薬学的に許容される有機非毒性塩基に由来する塩には、一級、二級及び三級アミン、四級アミン化合物、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン及びメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、テトラメチルアンモニウム化合物、テトラエチルアンモニウム化合物、ピリジン、N,N-ジメチルアニリン、N-メチルピペリジン、N-メチルモルホリン、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジルアミン、N,N-ジベンジルフェネチルアミン、1-エフェナミン、N,N’-ジベンジルエチレンジアミン、ポリアミン樹脂及び同類のものなどの塩基性イオン交換樹脂の塩が含まれる。特に好ましい有機非毒性塩基は、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、コリン及びカフェインである。
「溶媒和物」とは、溶質、例えば式(I)の化合物及び溶媒、例えば水、エタノール又は酢酸によって形成される可変化学量論の複合体を意味する。この物理的結合には、水素結合を含む様々な程度のイオン結合及び共有結合が含まれ得る。特定の例では、例えば1つ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれている場合、溶媒和物は、単離可能である。一般に、開示の目的のために選択されたそのような溶媒は、溶質の生物学的活性を妨げない。溶媒和物には、液相溶媒和物及び分離可能な溶媒和物の両方が含まれる。代表的な溶媒和物には、水和物、エタノラート、メタノラート及び同類のものが含まれる。
「水和物」とは、溶媒分子が水である溶媒和物を意味する。
以下に議論される本開示の化合物は、その遊離塩基又はその酸、それらの塩、溶媒和物及びプロドラッグを含み、それらの構造中に酸化硫黄原子又は四級化窒素原子、特に明記又は示されていないが、特にその薬学的に許容される形態を含み得る。そのような形態、特に薬学的に許容される形態は、添付の特許請求の範囲に含まれることが意図されている。
C.異性体の用語及び規則
「異性体」とは、同じ数及び種類の原子、したがって同じ分子量を有するが、空間内の原子の配置又は構造に関して異なる化合物を意味する。この用語には、立体異性体及び幾何異性体が含まれる。
「立体異性体」又は「光学異性体」とは、少なくとも1つのキラル原子又は制限された回転を有し、垂直非対称面(例えば、特定のビフェニル、アレン、スピロ化合物など)を生じる安定した異性体を意味し、平面偏光を回転させることができる。本開示の化合物には不斉中心及び他の化学構造が存在し、それにより立体異性が生じる可能性があるため、本開示は、立体異性体及びその混合物を想定している。本開示の化合物及びそれらの塩は、不斉炭素原子を含み、したがって単一の立体異性体、ラセミ体として且つエナンチオマー及びジアステレオマーの混合物として存在し得る。通常、このような化合物は、ラセミ混合物として調製される。しかしながら、必要に応じて、そのような化合物は、純粋な立体異性体として、すなわち個々のエナンチオマー若しくはジアステレオマーとして又は立体異性体濃縮混合物として調製又は単離することができる。以下でより詳細に説明するように、化合物の個々の立体異性体は、所望のキラル中心を含む光学活性出発物質から合成するか、又はジアステレオマー混合物への変換後、分離又は再結晶、クロマトグラフィー技術、キラル分割剤の使用又はキラルクロマトグラフィーカラムでのエナンチオマーの直接分離など、エナンチオマー生成物の混合物の調製後の分離又は分割によって調製される。特定の立体化学の出発化合物は、市販品又は以下で説明する方法によって作成され、当技術分野で周知の技術によって分解される。
「エナンチオマー」とは、重ね合わせることのできない互いに鏡像である立体異性体の対を意味する。
「ジアステレオ異性体」又は「ジアステレオマー」とは、互いの鏡像ではない光学異性体を意味する。
「ラセミ混合物」又は「ラセミ体」は、個々のエナンチオマーを等量含む混合物を意味する。
「非ラセミ混合物」とは、個々のエナンチオマーを不等量含む混合物を意味する。
「幾何異性体」とは、二重結合(例えば、シス-2-ブテン及びトランス-2-ブテン)又は環状構造(例えば、シス-1,3-ジクロロシクロブタン及びトランス-1,3-ジクロロシクロブタン)により回転の自由が制限されたことにより安定した異性体である。炭素-炭素二重(オレフィン)結合、C=N二重結合、環状構造及び同類のものが本開示の化合物に存在する可能性があるため、本開示は、これらの二重結合の周囲及びこれらの環状構造内の置換基の配置から生じる様々な安定した幾何異性体及びそれらの混合物のそれぞれを企図する。置換基及び異性体は、シス/トランスの従来の方法又はE若しくはZ方式を使用して示される。用語「E」は、二重結合の反対側の高次置換基を意味し、用語「Z」は、二重結合の同じ側の高次置換基を意味する。E及びZ異性の綿密な議論は、J.March,Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure,4th ed.,John Wiley&Sons,1992に提供されており、これは、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。以下の例のいくつかは、単一のE異性体、単一のZ異性体及びE/Z異性体混合物を表している。E及びZ異性体の決定は、X線結晶構造解析、H NMR及び13C NMRなどの分析方法によって行うことができる。
本開示の化合物のいくつかは、2つ以上の互変異性体形態で存在し得る。上述のように、本開示の化合物には、そのような互変異性体が全て含まれる。
化合物の生物学的及び薬理活性が化合物の立体化学に高感度であることは、当技術分野で周知である。したがって、例えば、エナンチオマーは、多くの場合、代謝、タンパク質結合などを含む薬物動態特性の違い及び同類のもの、また発揮される活性のタイプ、活性の程度、毒性及び同類のものを含む薬理学的特性の違いを含む著しく異なる生物活性を示す。したがって、当業者は、1つのエナンチオマーが他のエナンチオマーと比較して濃縮されたとき又は他のエナンチオマーから分離されたとき、より活性であるか又は優れた効果を示し得ることが理解するであろう。さらに、当業者は、本開示及び従来技術の知識から本開示の化合物のエナンチオマーを分離、濃縮又は選択的に調製する方法を知っているであろう。
したがって、ラセミ体の薬物を使用する可能性があるが、多くの場合、同量の鏡像異性的に純粋な薬物を投与するよりも効果が低くなる。実際、場合により、1つのエナンチオマーが薬理学的に不活性である可能性があり、単に単純な希釈剤としての役割を果たす。例えば、イブプロフェンは、かつてはラセミ体として投与されていたが、イブプロフェンのS-異性体のみが抗炎症剤として有効であることが示されている(ただし、イブプロフェンの場合、R異性体は、不活性であるが、それは、インビボでS-異性体に変換されるため、ラセミ体の薬物の作用の速さは、純粋なS-異性体のそれよりも低い)。さらに、エナンチオマーの薬理活性は、明確な生物学的活性を有する可能性がある。例えば、S-ペニシラミンは、慢性関節炎の治療薬であるが、R-ペニシラミンは、毒性がある。実際、精製された個々の異性体は、ラセミ混合物と比較して経皮浸透率が速いことが報告されているため、一部の精製されたエナンチオマーは、ラセミ体よりも利点がある。米国特許第5,114,946号明細書及び第4,818,541号明細書を参照されたい。
したがって、一方のエナンチオマーが他のエナンチオマーよりも薬理学的により活性が高く、毒性が低いか又は体内で好ましい性質を有する場合、そのエナンチオマーを優先的に投与することが治療上より有益となるであろう。このようにして、処置を受けている患者は、総投与量がより低い薬物及びおそらく毒性があるか又は他のエナンチオマーの阻害剤より低い用量のエナンチオマーを投与されるであろう。
純粋なエナンチオマー若しくは所望のエナンチオマー過剰率(ee)又はエナンチオマー純度の混合物の調製は、(a)エナンチオマーの分離若しくは分割、又は(b)当業者に周知のエナンチオ選択的合成或いはそれらの組み合わせの多くの方法の1つ以上によって実現できる。これらの分割方法は、一般にキラル認識に依存しており、例えばキラル固定相を使用したクロマトグラフィー、エナンチオ選択的ホスト-ゲスト錯体形成、キラル補助剤を使用した分解又は合成、エナンチオ選択的合成、酵素的及び非酵素的速度論的分割又は自発的エナンチオ選択的結晶化が含まれる。そのような方法は、一般に、キラル分離技術:A Practical Approach(2nd Ed.),G.Subramanian(ed.),Wiley-VCH,2000;T.E.Beesley及びR.P.W.Scott,Chiral Chromatography,John Wiley&Sons,1999;及びSatinder Ahuja,Chiral Separations by Chromatography,Am.Chem.Soc.,2000で明らかにされる。さらに、例えば、GC、HPLC、CE又はNMRなどのエナンチオマー過剰率又は純度の定量化及びCD ORD、X線結晶構造解析又はNMRなどの絶対配置及び立体配座の割り当てには、同様に周知の方法がある。
一般に、特定の立体化学又は異性体が化合物名又は構造で具体的に示されていない限り、化学構造若しくは化合物の個々の幾何異性体若しくは立体異性体又はラセミ若しくは非ラセミ混合物を問わず、全ての互変異性体、異性体及び混合物が意図されている。
D.医薬品の投与及び処置に関する用語及び規則
「患者」又は「対象」は、哺乳類、例えばヒト、マウス、ラット、モルモット、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ又はサル、チンパンジー、ヒヒ又はアカゲザルなどの非ヒト霊長類である。特定の実施形態では、対象は、霊長類である。さらに他の実施形態では、対象は、ヒトである。
化合物に関連して使用される場合の「有効量」又は「治療有効量」は、本開示の化合物の量を意味する。(i)特定の疾患、状態又は障害を処置又は予防するか、(ii)特定の疾患、状態又は障害を軽減するか、改善するか又は1つ以上の症状を除去するか、又は(iii)本明細書に記載の特定の疾患、状態又は障害の1つ以上の症状の発症を予防又は遅延させる。
「薬学的有効量」又は「治療有効量」という用語は、それを必要とする患者に投与された場合、化合物が有用性を有する疾患状態、状態又は障害の処置効果のために十分な本開示による化合物の量を意味する。そのような量は、研究者又は臨床医が求めている組織、体系又は患者の生物学的又は医学的反応を引き出すのに十分であろう。治療有効量を構成する本開示による化合物の量は、化合物及びその生物学的活性、投与に使用される組成物、投与時間、投与経路、化合物の排泄速度、処置期間、処置する疾患状態又は障害の種類及びその重症度、本開示の化合物との組み合わせ又は同時に使用される薬物及び年齢、体重、全身状態、性別及び患者の食事などの要因に応じて変化する。そのような治療有効量は、自らの知識、従来技術及び本開示を考慮して当業者によって日常的に決定することができる。
本明細書で使用される「医薬組成物」という用語は、経口又は非経口投与に適した形態で少なくとも1つの薬学的に許容される担体と一緒の本開示の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体を示す。
「担体」とは、担体、賦形剤及び希釈剤を含み、1つの器官又は身体の一部から別の器官又は対象の体の一部に運搬又は輸送に関与する医薬品を含む液体又は固体充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒又はカプセル化材料などの材料、組成物又は媒介物を意味する。
そのような対象が生物学的、医学的又はそのような処置(好ましくはヒト)からの生活の質において利益を得る場合、対象は、処置を「必要としている」。
本明細書で使用される「阻害する」、「阻害」又は「阻害している」という用語は、所与の状態、症状、又は障害、又は疾患の低下若しくは抑制又は生物活性又は生物学的プロセスの基本的活動の有意な減少を示す。
本明細書で使用する場合、任意の疾患又は障害を「処置する」、「処置している」又はその「処置」という用語は、疾患又は障害を緩和又は改善することを示す(すなわち疾患又はその臨床症状の少なくとも1つの進行を減速させるか又は停止させる)か;又は患者が認識できない可能性のあるものを含む、疾患又は障害に関連する少なくとも1つの物理的パラメータ又はバイオマーカーの緩和又は改善することを示す。
本明細書で使用する場合、任意の疾患又は障害を「予防する」、「予防している」又はその「予防」という用語は、疾患又は障害の予防的処置又は疾患又は障害の発症又は進行の遅延を示す。
「薬学的に許容される」とは、物質又は組成物が化学的且つ/若しくは毒物学的に製剤を構成する他の成分及び/又はそれで処置される哺乳動物と適合しなければならないことを意味する。
「障害」とは、特に明記しない限り、疾患、状態又は病気という用語を意味し、それらと同義で使用される。
「投与する」、「投与している」又は「投与」とは、開示された化合物又は開示された化合物又は組成物の薬学的に許容される塩を対象に直接投与すること、又は対象の体内で均等量の活性化合物を形成することができる化合物のプロドラッグ誘導体、又は化合物のアナログ又は化合物、又は組成物の薬学的に許容される塩を対象に投与することを意味する。
「プロドラッグ」とは、代謝手段により(例えば、加水分解による)インビボで開示された化合物に変換可能な化合物を意味する。
「本開示の化合物」、「開示の化合物」及び均等な表現(特に明記しない限り)は、式(I)、(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、(If)、(Ig)、(Ih)、(Ii)、(Ij)、(Ik)、(Il)及び(Im)、互変異性体、プロドラッグ、塩、特にその薬学的に許容される塩並びにその溶媒和物及び水和物を含む本明細書に記載のとおり、その文脈が許す限り、全ての立体異性体(ジアステレオ異性体及び鏡像異性体を含む)、回転異性体、互変異性体及び同位体標識化合物(重水素置換を含む)並びに固有に形成された部分構造(例えば、多形体、溶媒和物及び/又は水和物)を意味する。本開示の目的のために、溶媒和物及び水和物は、一般に組成物と見なされる。一般に且つ好ましくは、本開示の化合物及び本開示の化合物を指定する式は、不安定な化合物が化合物式によって文字どおり包含されると見なされる場合でも、その安定な化合物のみを含み、不安定な化合物を除外すると理解される。同様に、中間体への言及は、それ自体が主張されているかどうかにかかわらず、文脈が許す限り、それらの塩及び溶媒和物を包含することを意味する。明確にするために、文脈が許可する特定の例が本文中に示される場合があるが、これらの例は、単に理解を促進するものであり、文脈が許可する場合に他の例を除外することを意図していない。
「安定な化合物」又は「安定な構造」とは、反応混合物からの有用な純度への単離及び有効な治療薬又は診断薬への処方設計に耐えるのに十分に強い化合物を意味する。例えば、「ダングリング価」を有するか又はカルバニオンである化合物は、本開示により意図される化合物ではない。
特定の実施形態では、用語「約」又は「およそ」は、所与の値又は範囲の20%以内、好ましくは10%以内及びより好ましくは5%以内を意味する。
本明細書に記載の各反応の収率は、理論的収率の割合として表される。「癌」とは、腫瘍、新生物、上皮細胞の悪性腫瘍、肉腫、白血病、リンパ腫など同様の悪性新生物細胞の増殖によって引き起こされる任意の癌を意味する。例えば、癌は、中皮腫、白血病及び皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)などのリンパ腫、非皮膚末梢T細胞リンパ腫、成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)、B細胞リンパ腫、急性非リンパ球性白血病、慢性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、リンパ腫及び多発性骨髄腫などのヒトT細胞リンパ球増殖性ウイルス(HTLV)に関連するリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、成人T細胞白血病リンパ腫、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)又は肝細胞癌を含むが、これらに限定されるものではない。さらなる例には、骨髄異形成症候群、脳腫瘍、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、ウィルムス腫瘍、骨腫瘍及び軟部組織肉腫などの小児固形腫瘍、頭頸部癌などの成人の一般的な固形腫瘍(例えば、口腔、喉頭及び鼻咽頭)、食道癌、泌尿生殖器癌(例えば、前立腺、膀胱、腎臓、子宮、卵巣、精巣)、肺癌(例えば、小細胞及び非小細胞)、乳癌、膵臓癌、黒色腫及び他の皮膚癌、胃癌、脳腫瘍、ゴーリン症候群に関連する腫瘍(例えば、髄芽腫、髄膜腫など)及び肝臓癌などが含まれる。対象化合物により処置され得る癌のさらなる例示的な種類には、骨格又は平滑筋の癌、胃癌、小腸の癌、直腸癌、唾液腺の癌、子宮内膜癌、副腎癌、肛門癌、直腸癌、副甲状腺癌及び下垂体癌が含まれるが、これに限定されるものではない。
本明細書に記載の化合物が予防、処置及び研究に有用であり得る追加の癌は、例えば、結腸癌、家族性腺腫性ポリポーシス癌及び遺伝性非ポリポーシス大腸癌、又は黒色腫である。さらに、癌には、限定はされないが、陰唇癌、喉頭癌、下咽頭癌、舌癌、唾液腺癌、胃癌、腺癌、甲状腺癌(甲状腺髄様癌及び乳頭癌)、腎癌、腎実質癌、子宮頸癌、子宮体癌、子宮内膜癌、絨毛癌、精巣癌、泌尿器癌、黒色腫、脳腫瘍、例えば、膠芽腫、星状細胞腫、髄膜腫、髄芽腫及び末梢性神経外胚葉性腫瘍など、胆嚢癌、気管支癌、多発性骨髄腫、基底細胞腫、奇形腫、網膜芽細胞腫、脈絡膜黒色腫、セミノーマ、横紋筋肉腫、頭蓋咽頭腫、骨肉腫、軟骨肉腫、筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、ユーイング肉腫及び形質細胞腫が含まれる。
「同時に」又は「同時の」は、処置方法又は治療的使用に関するとき、式(Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体と、1つ以上の第2の薬剤との組み合わせで、化合物と1つ以上の第2の薬剤との同じ経路による、且つ同じ時点での投与を意味する。
「個別に」又は「個別の」は、処置方法又は治療的使用に関するとき、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体と、1つ以上の第2の薬剤との組み合わせで、化合物と1つ以上の第2の薬剤との異なる経路による、且つほぼ同じ時点での投与を意味する。
「ある期間にわたる」治療的投与とは、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体と、1つ以上の第2の薬剤との組み合わせによる処置方法又は治療的使用に関するとき、化合物と1つ以上の第2の薬剤との同じ又は異なる経路による、且つ異なる時点での投与を意味する。一部の実施形態において、化合物又は1つ以上の第2の薬剤の投与は、他方の投与の開始前に行われる。このように、活性成分のうちの1つ(すなわち、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは1つ以上の第2の薬剤)を数ヵ月間にわたって投与した後、他の1つ又は複数の活性成分を投与することが可能である。この場合、同時投与は行われない。ある期間にわたる別の治療的投与は、組み合わせのうちの2つ以上の活性成分を活性成分の各々について異なる投与頻度を用いて時間をかけて投与することからなり、従ってある時点では活性成分の全ての同時投与が行われる一方、ある時点では組み合わせの活性成分の一部のみが投与され得る(例えば、例として、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体及び1つ以上の第2の薬剤、ある期間にわたる治療的投与は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体が1日1回投与され、且つ1つ以上の第2の薬剤が4週間に1回投与されるようなものであり得る)。
化合物は、他の薬物療法又は治療モダリティに関して(単一製剤又は別個の製剤として)同時に、連続的に、別個に、又はある期間にわたって投与することができる。一般的に、組み合わせ療法は、療法の単一のサイクル又はコース中における2つ以上の薬物の投与を想定している。
「IKZF2依存性疾患又は障害」とは、IKZF2タンパク質レベルの調節によって直接的又は間接的に影響を受ける任意の疾患又は障害を意味する。
「IKZF4依存性疾患又は障害」とは、IKZF4タンパク質レベルの調節によって直接的又は間接的に影響を受ける任意の疾患又は障害を意味する。
D.式(I)の化合物を試験するための特定の実施形態及び方法
本開示は、IKZF2タンパク質レベルの調節に関連する疾患及び障害の処置に有用である、IKZF2タンパク質レベルを調節することができる化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体に関する。本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下又は減少させるのに有用な化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体にさらに関する。
一実施形態において、式(I
)の化合物は、式(Ia):
Figure 2023536164000006

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ib):
Figure 2023536164000007

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ic):
Figure 2023536164000008

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Id):
Figure 2023536164000009

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ie):
Figure 2023536164000010

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(If):
Figure 2023536164000011

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ig):
Figure 2023536164000012

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ih):
Figure 2023536164000013

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ii):
Figure 2023536164000014

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ij):
Figure 2023536164000015

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Ik):
Figure 2023536164000016

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Il):
Figure 2023536164000017

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
別の実施形態において、式(I)の化合物は、式(Im):
Figure 2023536164000018

の構造又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体及び互変異性体を有する。
上記の式(例えば、式(I)、式(Ia)、式(Ib)式(Ic)、若しくは式(Id)式(Ie)、式(If)、式(Ig)、若しくは式(Ih)式(Ii)、式(Ij)、式(Ik)、式(Il)、及び/又は式(Im))の一部の実施形態において、式中、
は、H、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~4つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~4つのRにより場合により置換されているか、又は
及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであり;
3’は、H、(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルキル、又は(C~C)シクロアルキルであり;
3’及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR3’及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
それぞれのRは、独立して、-C(O)OR、-C(O)NR6’、-NRC(O)R6’、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員ヘテロシクロアルキル環から選択され、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル基は、1~4つのRにより場合により置換されており;
それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C)シクロアルキル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル、(C~C10)アリール、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリールから選択されるか、又は
2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4つのR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか、又は
2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4つのR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-C(O)R、-(CH0~3C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)OR、-S(O)NR、-S(O)12、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-O(CH1~3CN、-NH、CN、-O(CH0~3(C~C10)アリール、アダマンチル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む-O(CH0~3-5又は6員ヘテロアリール、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む単環式又は二環式5~10員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、アルキルは、1~4つのR11により場合により置換されており、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルは、ハロゲン、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、及び(C~C)アルコキシからそれぞれ独立して選択される1~4つの置換基により場合により置換されているか、又は
2つのRは、それらが付着されている炭素原子と一緒に、=(O)を形成するか、又は
2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4つのR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか、又は
2つのRは、それらが付着されている原子と一緒に、1~4つのR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体である。
上記の式の一部の実施形態において、RはDである。別の実施形態において、RはHである。
上記の式の一部の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000019

である。別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000020

である。
さらに別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000021

である。別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000022

である。別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000023

である。別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000024

である。さらに別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000025

である。別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000026

である。別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000027

である。さらに別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000028

である。別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000029

である。別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000030

である。別の実施形態において、Xは、
Figure 2023536164000031

である。
上記の式の一部の実施形態において、それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、又はハロゲンである。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、又はハロゲンである。別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、H、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。
別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。
別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。
別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。
上記の式の一部の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5員ヘテロアリール環を形成する。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む6員ヘテロアリール環を形成する。さらに別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。さらに別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている(C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている(C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環を形成するか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環又は1~3つのR13により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環又は1~3つのR13により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環、1~3つのR13により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環、又は1~3つのR13により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
上記の式の一部の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環を形成する。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成する。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5員ヘテロアリール環を形成する。
別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む6員ヘテロアリール環を形成する。さらに別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。さらに別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている(C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている(C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環を形成するか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環又は1~3つのR13により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環又は1~3つのR13により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環、1~3つのR13により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環、又は1~3つのR13により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
上記の式の一部の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環を形成する。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成する。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5員ヘテロアリール環を形成する。
別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む6員ヘテロアリール環を形成する。さらに別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。さらに別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている(C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている(C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環を形成するか;又はR及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか;又はR及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環又は1~3つのR13により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されているフェニル環又は1~3つのR13により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環、又は1~3つのR13により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。
別の実施形態において、R及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環、又は1~3つのR13により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~4つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~4つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。
別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、又は(C~C)シクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、及びシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、又は(C~C)シクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、及びシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~4つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~4つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。
別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、又は(C~C)シクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、及びシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~4つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~4つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。
別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、又は(C~C)シクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、及びシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1~3つのRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。
別の実施形態において、Rは、H、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、H、(C~C10)アリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。さらに別の実施形態において、Rは、H、フェニル、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、フェニル、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、H、1~3つのRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。さらに別の実施形態において、Rは、H、1~3つのRにより置換されている(C~C)アルキルである。
別の実施形態において、Rは、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、(C~C10)アリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。さらに別の実施形態において、Rは、フェニル、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、フェニル、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、1~3つのRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。さらに別の実施形態において、Rは、1~3つのRにより置換されている(C~C)アルキルである。
別の実施形態において、Rは、H、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。さらに別の実施形態において、Rは、H、(C~C10)アリール又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリールであり、アリール及びヘテロアリールは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、H、(C~C)シクロアルキル、又は(C~C10)アリールであり、シクロアルキル及びアリールは、1~3つのRにより場合により置換されている。さらに別の実施形態において、Rは、H、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、H又は1~3つのRにより場合により置換されている(C~C10)アリールである。さらに別の実施形態において、Rは、H又は1~3つのRにより場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリールである。別の実施形態において、Rは、H又は1~3つのRにより場合により置換されている(C~C)シクロアルキルである。さらに別の実施形態において、Rは、H又は1~3つのRにより場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルである。
別の実施形態において、Rは、(C~C)シクロアルキル又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。さらに別の実施形態において、Rは、(C~C10)アリール又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリールであり、アリール及びヘテロアリールは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、(C~C)シクロアルキル又は(C~C10)アリールであり、シクロアルキル及びアリールは、1~3つのRにより場合により置換されている。さらに別の実施形態において、Rは、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、Rは、1~3つのRにより場合により置換されている(C~C10)アリールである。さらに別の実施形態において、Rは、1~3つのRにより場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリールである。別の実施形態において、Rは、1~3つのRにより場合により置換されている(C~C)シクロアルキルである。さらに別の実施形態において、Rは、1~3つのRにより場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、又はハロゲンである。さらに別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、又はハロゲンである。別の実施形態において、Rは、H、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。さらに別の実施形態において、Rは、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。
別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNである。
別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。さらに別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。さらに別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。
別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。さらに別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。別の実施形態において、Rは、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。さらに別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、ハロゲン、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。
上記の式の一部の実施形態において、R3’は、(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルキル、又は(C~C)シクロアルキルである。別の実施形態において、R3’は、H、(C~C)アルキル、又は(C~C)シクロアルキルである。さらに別の実施形態において、R3’は、H、(C~C)ハロアルキル、又は(C~C)シクロアルキルである。別の実施形態において、R3’は、(C~C)アルキル又は(C~C)シクロアルキルである。さらに別の実施形態において、R3’は、(C~C)ハロアルキル又は(C~C)シクロアルキルである。別の実施形態において、R3’は、H又は(C~C)シクロアルキルである。さらに別の実施形態において、R3’は、(C~C)ハロアルキル又は(C~C)アルキルである。別の実施形態において、R3’は、H又は(C~C)ハロアルキルである。さらに別の実施形態において、R3’は、H又は(C~C)アルキルである。別の実施形態において、R3’は、H又は(C~C)アルキルである。さらに別の実施形態において、R3’はHである。別の実施形態において、R3’は(C~C)アルキルである。さらに別の実施形態において、R3’は(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、それぞれのRは、-C(O)OR、-C(O)NR6’、-NRC(O)R6’、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員ヘテロシクロアルキル環から独立して選択され、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル基は、1~4つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、それぞれのRは、-C(O)OR、-C(O)NR6’、-NRC(O)R6’、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環から独立して選択され、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル基は、1~4つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、それぞれのRは、-C(O)OR、-C(O)NR6’、-NRC(O)R6’、ハロゲン、-OH、-NH、又はCNから独立して選択される。別の実施形態において、それぞれのRは、-C(O)OR、-C(O)NR6’、-NRC(O)R6’、ハロゲン、又は-OHから独立して選択される。別の実施形態において、それぞれのRは、ハロゲン、-OH、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環から独立して選択され、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル基は、1~4つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、それぞれのRは、ハロゲン、-OH、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環から独立して選択され、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル基は、1~4つのRにより場合により置換されている。
別の実施形態において、それぞれのRは、-C(O)OR、-C(O)NR6’及び-NRC(O)R6’から独立して選択される。別の実施形態において、それぞれのRは、-C(O)OR、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル基は、1~4つのRにより場合により置換されている。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル基は、1~4つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル基は、1~3つのRにより場合により置換されている。
別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C10)アリール並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリールから独立して選択され、アリール及びヘテロアリールは、1~3つのRにより場合により置換されている。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C10)アリール並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリールから独立して選択され、アリール及びヘテロアリールは、1~3つのRにより置換されている。
別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル基は、1~3つのRにより場合により置換されている。別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキル基は、1~3つのRにより置換されている。
別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、1~3つのRにより場合により置換されている(C~C10)アリールである。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、1~3つのRにより場合により置換されている、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリールである。
別の実施形態において、それぞれのRは、1~3つのRにより場合により置換されている(C~C)シクロアルキルである。別の実施形態において、それぞれのRは、独立して、1~3つのRにより場合により置換されている、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C)シクロアルキル、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル、(C~C10)アリール並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリールから独立して選択される。別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH及びCNから独立して選択される。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)シクロアルキル、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル、(C~C10)アリール並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリールから独立して選択される。
別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C)シクロアルキル、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル、(C~C10)アリール並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリールから独立して選択される。
別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル及び(C~C)ハロアルコキシから独立して選択される。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH及びCNから独立して選択される。別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH及びCNから独立して選択される。
上記の式の一部の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4つのR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4つのR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成するか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成する。さらに別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されているフェニル環を形成する。さらに別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成する。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている(C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている(C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている(C)シクロアルキル環を形成する。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む6又は7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5員ヘテロシクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む6員ヘテロシクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR10により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、H又は(C~C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H又は(C~C10)アリールである。さらに別の実施形態において、Rは、(C~C)アルキル又は(C~C10)アリールである。別の実施形態において、Rは、H、メチル、エチル、n-プロピル、又はイソプロピルである。別の実施形態において、Rは、H、メチル又はエチルである。さらに別の実施形態において、Rは、H又はメチルである。別の実施形態において、Rは、Hである。
上記の式の一部の実施形態において、R6’は、H又は(C~C)アルキルである。別の実施形態において、R6’は、H又は(C~C10)アリールである。さらに別の実施形態において、R6’は、(C~C)アルキル又は(C~C10)アリールである。別の実施形態において、R6’は、H、メチル、エチル、n-プロピル、又はイソプロピルである。別の実施形態において、R6’は、H、メチル又はエチルである。さらに別の実施形態において、R6’は、H又はメチルである。別の実施形態において、R6’は、Hである。
上記の式の一部の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-C(O)R、-(CH0~3C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)OR、-S(O)NR、-S(O)12、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-O(CH1~3CN、-NH、CN、-O(CH0~3(C~C10)アリール、アダマンチル、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む-O(CH0~3-5又は6員ヘテロアリール、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む単環式又は二環式5~10員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、アルキルは、1~4つのR11により場合により置換されており、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、ハロゲン、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル及び(C~C)アルコキシからそれぞれ独立して選択される1~4つの置換基により場合により置換されている。別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-C(O)R、-(CH0~3C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)OR、-S(O)NR、-S(O)12、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-O(CH1~3CN、-NH、CN、-O(CH0~3(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む-O(CH0~3-5又は6員ヘテロアリール、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む単環式又は二環式5~10員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、アルキルは、1~4つのR11により場合により置換されており、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、ハロゲン、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル及び(C~C)アルコキシからそれぞれ独立して選択される1~4つの置換基により場合により置換されている。
別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-C(O)R、-(CH0~3C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)OR、-S(O)NR、-S(O)12、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-O(CH1~3CN、-NH、CN、-O(CH0~3(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む-O(CH0~3-5又は6員ヘテロアリール、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む単環式又は二環式5~10員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、アルキルは、1~4つのR11により場合により置換されており、アリール、ヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、ハロゲン、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル及び(C~C)アルコキシからそれぞれ独立して選択される1~4つの置換基により場合により置換されている。
別の実施形態において、それぞれのRは、-(CH0~3C(O)OR、-NRC(O)OR、-S(O)NR、-S(O)12、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-O(CH1~3CN、-NH、CN、-O(CH0~3(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む-O(CH0~3-5又は6員ヘテロアリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む二環式9又は10員ヘテロアリールから独立して選択され、アリール及びヘテロアリール及びヘテロシクロアルキルは、ハロゲン、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル及び(C~C)アルコキシからそれぞれ独立して選択される1~4個の置換基により場合により置換されている。
別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択される。別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH及びCNから独立して選択される。
別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH及びCNから独立して選択される。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシから独立して選択される。別の実施形態において、それぞれのRは、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH及びCNから独立して選択される。別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択される。
別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C10)アリール、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択される。さらに別の実施形態において、それぞれのRは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、ハロゲン、-OH、CN及び(C~C10)アリールから独立して選択される。
上記の式の一部の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4個のR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4個のR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4個のR10により場合により置換されている、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、それらが付着されている原子と一緒に、1~4個のR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、それらが付着されている原子と一緒に、1~4個のR10により場合により置換されている、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4つのR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4つのR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4つのR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4つのR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環を形成する。別の実施形態において、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~4つのR10により場合により置換されている、O、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成する。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、H又は(C~C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、メチル、エチル、n-プロピル、又はイソプロピルである。別の実施形態において、Rは、H、メチル又はエチルである。さらに別の実施形態において、Rは、H又はメチルである。別の実施形態において、Rは、Hである。
上記の式の一部の実施形態において、Rは、H又は(C~C)アルキルである。別の実施形態において、Rは、H、メチル、エチル、n-プロピル、又はイソプロピルである。別の実施形態において、Rは、H、メチル又はエチルである。さらに別の実施形態において、Rは、H又はメチルである。別の実施形態において、Rは、Hである。
上記の式の一部の実施形態において、それぞれのR10は、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル及びハロゲンから独立して選択される。別の実施形態において、それぞれのR10は、-OH、-NH及びCNから独立して選択される。さらに別の実施形態において、それぞれのR10は、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ及びハロゲンから独立して選択される。別の実施形態において、それぞれのR10は、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル及びハロゲンから独立して選択される。さらに別の実施形態において、それぞれのR10は、(C~C)アルキル及びハロゲンから独立して選択される。
上記の式の一部の実施形態において、2つのR10は、それらが付着されている炭素原子と一緒に、=(O)を形成する。
上記の式の一部の実施形態において、それぞれのR11は、CN、(C~C)アルコキシ、(C~C10)アリール並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、アリール及びヘテロシクロアルキルは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH及びCNからそれぞれ独立して選択される1~4つの置換基により場合により置換されている。別の実施形態において、それぞれのR11は、CN、(C~C)アルコキシ、(C~C10)アリール並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、アリール及びヘテロシクロアルキルは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH及びCNからそれぞれ独立して選択される1~3つの置換基により場合により置換されている。さらに別の実施形態において、それぞれのR11は、CN、(C~C)アルコキシ及び(C~C10)アリールから独立して選択され、アリールは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH及びCNからそれぞれ独立して選択される1~3つの置換基により場合により置換されている。
別の実施形態において、それぞれのR11は、CN、(C~C)アルコキシ並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、ヘテロシクロアルキルは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH及びCNからそれぞれ独立して選択される1~4つの置換基により場合により置換されている。別の実施形態において、それぞれのR11は、CN及び(C~C)アルコキシから独立して選択される。さらに別の実施形態において、それぞれのR11は、(C~C10)アリール並びにO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから独立して選択され、アリール及びヘテロシクロアルキルは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH及びCNからそれぞれ独立して選択される1~4つの置換基により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、R12は、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、(C~C10)アリール又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキルである。別の実施形態において、R12は、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、フェニル又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキルである。別の実施形態において、R12は、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、フェニル又はO、N及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、それぞれのR13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、-NH(C~C)アルキル、-N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、それぞれのR13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、又は(C~C)ヒドロキシアルキルである。さらに別の実施形態において、それぞれのR13は、独立して、ハロゲン、-OH、-NH、-NH(C~C)アルキル、-N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、それぞれのR13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、-NH(C~C)アルキル、-N((C~C)アルキル)、又はCNである。さらに別の実施形態において、それぞれのR13は、独立して、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、-NH(C~C)アルキル、-N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、それぞれのR13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、ハロゲン、-OH、-NH、-NH(C~C)アルキル、-N((C~C)アルキル)、又はCNである。
別の実施形態において、それぞれのR13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、-NH(C~C)アルキル、又は-N((C~C)アルキル)である。さらに別の実施形態において、それぞれのR13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、又はCNである。別の実施形態において、それぞれのR13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-NH(C~C)アルキル、-N((C~C)アルキル)、又はCNである。別の実施形態において、それぞれのR13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、ハロゲン、又は-OHである。さらに別の実施形態において、それぞれのR13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、又はハロゲンである。
上記の式の一部の実施形態において、2つのR13は、それらが付着されている炭素原子と一緒に、=(O)を形成する。
上記の式の一部の実施形態において、pは、0又は1である。別の実施形態において、pは、1又は2である。さらに別の実施形態において、pは、0又は2である。別の実施形態において、pは0である。さらに別の実施形態において、pは1である。別の実施形態において、pは2である。
上記の式の一部の実施形態において、nは1である。別の実施形態において、nは2である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、且つnは、1又は2である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、且つnは2である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、且つnは1である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つそれぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つそれぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つそれぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つ2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つ2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つ2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つそれぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つそれぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つそれぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Rは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、Rは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、Rは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であり、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であり、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であり、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000032

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000033

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであり;且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000034

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000035

であり、
それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000036

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000037

であり、
それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000038

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000039

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであり;且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000040

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000041

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであり;且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000042

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000043

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000044

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000045

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000046

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000047

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000048

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000049

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000050

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000051

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000052

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000053

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000054

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000055

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000056

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000057

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000058

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000059

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000060

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000061

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000062

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000063

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000064

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000065

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000066

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000067

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000068

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000069

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであり、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000070

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000071

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000072

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000073

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000074

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000075

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000076

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000077

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000078

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000079

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000080

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000081

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000082

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000083

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000084

である。それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000085

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000086

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000087

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000088

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000089

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000090

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000091

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000092

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000093

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000094

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000095

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000096

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000097

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000098

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000099

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000100

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000101

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000102

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000103

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000104

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000105

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000106

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000107

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000108

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000109

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000110

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000111

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000112

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000113

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000114

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000115

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000116

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000117

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000118

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000119

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000120

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000121

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000122

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000123

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000124

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000125

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000126

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000127

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000128

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、Xは、
Figure 2023536164000129

であり、それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、又は-(CH0~2N((C~C)アルキル)であるか、又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており、且つRは、H又は1つ以上のRにより場合により置換されている(C~C)アルキルであるか、又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されている。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000130

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000131

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは、1又は2であり、且つXは、
Figure 2023536164000132

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000133

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000134

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000135

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000136

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000137

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000138

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000139

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000140

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000141

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000142

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000143

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000144

である。上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000145

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000146

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000147

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000148

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000149

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000150

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000151

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000152

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000153

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000154

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000155

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000156

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000157

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは1であり、且つXは、
Figure 2023536164000158

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000159

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000160

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000161

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000162

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000163

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000164

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000165

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000166

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000167

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000168

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000169

である。上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000170

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000171

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000172

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000173

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000174

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000175

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000176

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000177

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000178

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000179

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000180

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000181

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000182

である。
上記の式の一部の実施形態において、RはHであり、nは2であり、且つXは、
Figure 2023536164000183

である。
実施形態1:式(I)(式中、
は、
Figure 2023536164000184

であり;
それぞれのRは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか;又は
2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は
及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
は、H、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されているか、又は
及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
は、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであり;
3’は、H、(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルキル、又は(C~C)シクロアルキルであるか;又は
3’及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR3’及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
それぞれのRは、独立して、-C(O)OR、-C(O)NR6’、-NRC(O)R6’、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員ヘテロシクロアルキル環から選択され、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル基は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C)シクロアルキル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル、(C~C10)アリール、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリールから選択されるか、又は
2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか、又は
2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
及びR6’は、それぞれ独立して、H、(C~C)アルキル、又は(C~C10)アリールであり;
それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-C(O)R、-(CH0~3C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)OR、-S(O)NR、-S(O)12、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-O(CH1~3CN、-NH、CN、-O(CH0~3(C~C10)アリール、アダマンチル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む-O(CH0~3-5又は6員ヘテロアリール、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む単環式又は二環式5~10員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、アルキルは、1つ以上のR11により場合により置換されており、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルは、ハロゲン、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、及び(C~C)アルコキシからそれぞれ独立して選択される1つ以上の置換基により場合により置換されているか、又は
2つのRは、それらが付着されている炭素原子と一緒に、=(O)を形成するか、又は
2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか、又は
2つのRは、それらが付着されている原子と一緒に、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
及びRは、それぞれ独立して、H又は(C~C)アルキルであり;
それぞれのR10は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、及びCNから選択されるか、又は
2つのR10は、それらが付着されている炭素原子と一緒に、=(O)を形成し;
それぞれのR11は、独立して、CN、(C~C)アルコキシ、(C~C10)アリール、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、アリール及びヘテロシクロアルキルは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、及びCNからそれぞれ独立して選択される1つ以上の置換基により場合により置換されており;
12は、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、(C~C10)アリール、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり;
それぞれのR13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、-NH(C~C)アルキル、-N((C~C)アルキル)、又はCNであるか;又は
2つのR13は、それらが付着されている炭素原子と一緒に、=(O)を形成し;
は、H又はDであり;
pは、0、1、又は2であり;及び
nは、1又は2である)
の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体。
実施形態2:RがHである、実施形態1に係る化合物。
実施形態3:式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)、式(Id)、式(Ie)、式(If)、若しくは式(Ig)を有する、実施形態1に係る化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体。
実施形態4:nが1である、実施形態1~3のいずれか1つに係る化合物。
実施形態5:nが2である、実施形態1~3のいずれか1つに係る化合物。
実施形態6:式(Ih)、式(Ii)、式(Ij)、式(Ik)、式(Il)、若しくは式(Im)を有する、実施形態1に係る化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体。
実施形態7:Rが、(C~C10)アリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている、実施形態1~6のいずれか1つに係る化合物。
実施形態8:Rが、(C~C10)アリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルである、実施形態1~6のいずれか1つに係る化合物。
実施形態9:Rが、1~3つのRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである、実施形態1~6のいずれか1つに係る化合物。
実施形態10:Rが、1~3つのRにより置換されている(C~C)アルキルである、実施形態1~6のいずれか1つに係る化合物。
実施形態11:R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、フェニル環又は1~2個のN原子を含む6員ヘテロアリール環を形成し、フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている、実施形態1~3のいずれか1つに係る化合物。
実施形態12:R及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが付着されている原子と一緒に、1~3つのR13により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する、実施形態1~3のいずれか1つに係る化合物。
実施形態13:
3-(5-(1-ベンジル-1H-イミダゾール-4-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(4-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-ベンジル-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
4-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)ベンゾニトリル;
3-(5-(5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-エチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-5-(1H-ピラゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-ベンジル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(5-メチル-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-エチル-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-5-(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-5-(4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インダゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-ベンジル-4-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-ベンジル-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-ベンジル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(5-(エチルアミノ)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(6-(エチルアミノ)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-5-(ピリジン-2-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(6-ベンジルピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(6-(((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(6-(((1s,4s)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(6-ベンジル-5-メトキシピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(6-ベンジル-4-メトキシピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(5-((ジメチルアミノ)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(4-((ジメチルアミノ)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-5-(フタラジン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-5-(5,6,7,8-テトラヒドロフタラジン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(イソキノリン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-エチル-5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-ベンジル-5-(ジメチルアミノ)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-(((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-(((1s,4s)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(5-(((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリジン-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(5-(((1s,4s)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリジン-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-ベンジル-5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1-(4-メトキシベンジル)-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(1-オキソ-5-(ピリダジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(6-((ジエチルアミノ)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
3-(5-(1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;及び
3-(1-オキソ-5-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
から選択される化合物;
又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体。
実施形態14:治療有効量の、実施形態1~13のいずれか1つに係る化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体と、薬学的に許容される担体又は賦形剤とを含む医薬組成物。
実施形態15:少なくとも1つの追加の医薬品をさらに含む、実施形態14に係る医薬組成物。
実施形態16:IKZF2タンパク質レベルの低下によって影響を受ける疾患又は障害の処置における使用のための、実施形態14又は実施形態15に係る医薬組成物。
実施形態17:IKZF2を分解する方法であって、それを必要とする患者に、実施形態1~13のいずれか1つに係る化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を投与することを含む方法。
実施形態18:IKZF2タンパク質レベルの調節によって影響を受ける疾患又は障害を処置する方法であって、それを必要とする患者に、実施形態1~13のいずれか1つに係る化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を投与することを含む方法。
実施形態19:IKZF2タンパク質レベルを調節する方法であって、それを必要とする患者に、実施形態1~13のいずれか1つに係る化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を投与することを含む方法。
実施形態20:細胞の増殖を低下させる方法であって、細胞を、実施形態1~13のいずれか1つに係る化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体に接触させることと、IKZF2タンパク質レベルを低下させることとを含む方法。
実施形態21:癌を処置する方法であって、それを必要とする患者に、実施形態1~13のいずれか1つに係る化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を投与することを含む方法。
実施形態22:癌が、非小細胞肺癌(NSCLC)、黒色腫、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、上咽頭癌(NPC)、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(mssCRC)、胸腺腫、カルチノイド、急性骨髄性白血病及び消化管間質腫瘍(GIST)から選択される、実施形態21に係る方法。
実施形態23:癌が、免疫応答が欠損している癌又は免疫原性の癌である、実施形態21に係る方法。
実施形態24:対象のIKZF2タンパク質レベルを低下させる方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の、実施形態1~13のいずれか1つに係る化合物又は薬学的に許容される塩を投与するステップを含む方法。
実施形態25:投与が、経口、非経口、皮下、注射、又は点滴で行われる、実施形態17~24のいずれか1つに係る方法。
実施形態26:IKZF2タンパク質レベルの低下によって影響を受ける疾患又は障害の処置における使用のための、実施形態1~13のいずれか1つに係る化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体。
実施形態27:IKZF2タンパク質レベルの低下によって影響を受ける疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における、実施形態1~13のいずれか1つに係る化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体の使用。
実施形態28:IKZF2タンパク質レベルの低下に関連する疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における使用のための、実施形態1~13のいずれか1つに係る化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体。
実施形態29:IKZF2タンパク質レベルの低下に関連する疾患又は障害の処置における、実施形態1~13のいずれか1つに係る化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体の使用。
実施形態30:疾患又は障害が、非小細胞肺癌(NSCLC)、黒色腫、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、上咽頭癌(NPC)、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(mssCRC)、胸腺腫、カルチノイド、急性骨髄性白血病及び消化管間質腫瘍(GIST)から選択される、実施形態26若しくは28に係る化合物又は実施形態27若しくは29に係る使用。
実施形態31:以下から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体。
Figure 2023536164000185
Figure 2023536164000186
Figure 2023536164000187
Figure 2023536164000188
Figure 2023536164000189
Figure 2023536164000190
Figure 2023536164000191
Figure 2023536164000192
Figure 2023536164000193
本開示の別の実施形態では、本開示の化合物は、エナンチオマーである。一部の実施形態では、化合物は、(S)-エナンチオマーである。他の実施形態では、化合物は、(R)-エナンチオマーである。さらに他の実施形態では、本開示の化合物は、(+)又は(-)エナンチオマーであり得る。
それらの混合物を含む全ての異性体が本開示内に含まれることを理解されたい。化合物が二重結合を含む場合、置換基は、E又はZ配置になる。化合物が二置換シクロアルキルを含む場合、シクロアルキル置換基は、シス又はトランス配置を有し得る。全ての互変異性体も含まれることが意図されている。
本開示の化合物並びにその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、立体異性体及びプロドラッグは、それらの互変異性体形態で(例えば、アミド又はイミノエーテル)存在し得る。そのような互変異性体は、全て本開示の一部として本明細書で企図されている。
本開示の化合物は、不斉中心又はキラル中心を含む可能性があり、したがって異なる立体異性形態で存在し得る。本開示の化合物の全ての立体異性体並びにラセミ混合物を含むそれらの混合物は、本開示の一部を形成することが意図されている。さらに、本開示は、全ての幾何異性体及び位置異性体を包含する。例えば、本開示の化合物が二重結合又は縮合環を組み込む場合、シス型及びトランス型の両方並びに混合物が本開示の範囲内に含まれる。本明細書に開示される各化合物は、化合物の一般構造に一致する全てのエナンチオマーを含む。化合物は、ラセミ体又は鏡像異性的に純粋な形態又は立体化学の観点から他の形態であり得る。分析結果は、ラセミ体、鏡像異性的に純粋な形態又は立体化学の観点から他の形態について収集されたデータを反映し得る。
ジアステレオマー混合物は、例えば、クロマトグラフィー及び/又は分別結晶などの当業者に周知の方法により、物理化学的相違に基づいて個々のジアステレオマーに分離することができる。エナンチオマーは、エナンチオマー混合物を適切な光学活性化合物(例えば、キラルアルコールやモーシェル酸クロリドなどのキラル補助剤)と反応させて、エナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離して個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換(例えば、加水分解など)することで分離できる。また、一部の本開示の化合物は、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)である可能性があり、本開示の一部と見なされる。エナンチオマーは、キラルHPLCカラムを使用して分離することもできる。
本開示の化合物が異なる互変異性体形態で存在する可能性もあり、そのような形態は、全て本開示及び化学構造及び名称の範囲内に包含される。また、例えば、化合物の全てのケト-エノール及びイミン-エナミン形態は、本開示に含まれる。
エナンチオマー形態(不斉炭素の非存在下でも存在する可能性がある)、回転異性体、アトロプ異性体及びジアステレオマー形態を含む、様々な置換基上の不斉炭素により存在する可能性があるものなど、本化合物(化合物の塩、溶媒和物、エステル及びプロドラッグ並びにプロドラッグの塩、溶媒和物及びエステルを含む)の全ての立体異性体は、(例えば、幾何異性体、光学異性体など同類のもの)、位置異性体であると同様に(例えば、4-ピリジル及び3-ピリジル)、本開示の範囲内であると意図される。(例えば、式(I)の化合物が二重結合又は縮合環を組み込んでいる場合、シス型とトランス型との両方及び混合物が本開示の範囲内に含まれる。また、例えば、化合物の全てのケト-エノール及びイミン-エナミン形態は、本開示に含まれる。)本開示の化合物の個々の立体異性体は、例えば、他の異性体を実質的に含まないか、或いは例えばラセミ体として又は他の全て若しくは他の選択された立体異性体と混合される。
本開示の化合物のキラル中心は、IUPAC 1974勧告により定義されたように、S又はR配置を有することができる。特定の実施形態では、各非対称原子は、(R)-又は(S)-配置で少なくとも50%エナンチオマー過剰率、少なくとも60%エナンチオマー過剰率、少なくとも70%エナンチオマー過剰率、少なくとも80%エナンチオマー過剰率、少なくとも90%エナンチオマー過剰率、少なくとも95%エナンチオマー過剰率又は少なくとも99%のエナンチオマー過剰率を有する。不飽和二重結合を有する原子の置換基は、可能な場合、シス-(Z)-又はトランス-(E)-の形態で存在する。
「塩」、「溶媒和物」、「エステル」、「プロドラッグ」などの用語の使用は、本発明の化合物のエナンチオマー、立体異性体、回転異性体、互変異性体、位置異性体、ラセミ体又はプロドラッグの塩、溶媒和物、エステル及びプロドラッグに同様に適用されることを意図している。
本開示の化合物は、本開示の範囲内でもある塩を形成し得る。本明細書中の式の化合物への言及は、特に明記しない限り、一般にその塩への言及を含むと理解される。
化合物及び中間体は、単離され、化合物自体として使用され得る。本明細書で与えられる式は、いずれも化合物の同位体標識形態と同様に非標識形態を示すことも意図している。同位体標識化合物は、1つ以上の原子が選択された原子質量又は質量数を有する原子で置き換えられることを除いて、本明細書に示された式で描かれた構造を有する。本開示の化合物に組み込むことができる同位体の例には、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及びそれぞれH、H、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32Pなどの同位体が含まれる。本開示は、本明細書で定義される様々な同位体標識化合物、例えばH、13C及び14Cなどの放射性同位体が存在する化合物を含む。このような同位体標識化合物は、薬物又は基質組織内分布アッセイを含むか、又は患者の放射線処置において、代謝研究(14Cを使用)、反応速度論研究(H又はHを使用)、陽電子放射断層撮影(PET)又は単光子放射コンピューター断層撮影(SPECT)などの検出又はイメージング技術に役立つ。特に、18F、11C又は標識化合物は、PET又はSPECT研究に特に望ましい可能性がある。
さらに、より重い同位体、特に重水素(すなわちH又はD)での置換は、代謝の安定性が向上するため、特定の治療上の利点が得られる可能性がある。例えば、インビボにおいて半減期の延長、必要な投与量の削減、CYP450阻害の低減(競合又は時間依存)又は治療指数の改善である。例えば、重水素による置換は、競合CYP450阻害、時間依存CYP450不活性化など、重水素化されていない化合物の望ましくない副作用を調節し得る。これに関連して、重水素は、本開示の化合物における置換基と見なされることが理解される。そのようなより重い同位体、特に重水素の濃度は、同位体濃縮係数によって定義され得る。本明細書で使用される「同位体濃縮係数」という用語は、特定の同位体の同位体存在度と自然存在度との比を意味する。本開示の化合物中の置換基が重水素と表示される場合、そのような化合物は、指定された各重水素原子に対して少なくとも3500(各指定された重水素原子で52.5%重水素取り込み)、少なくとも4000(60%重水素取り込み)、少なくとも4500(67.5%重水素の取り込み)、少なくとも5000(75%重水素の取り込み)、少なくとも5500(82.5%重水素の取り込み)、少なくとも6000(90%重水素の取り込み)、少なくとも6333.3(95%重水素の取り込み)、少なくとも6466.7(97%重水素の取り込み)、少なくとも6600(99%重水素の取り込み)又は少なくとも6633.3(99.5%重水素の取り込み)の同位体濃縮係数を有する。
本開示の同位体標識化合物は、一般に、当業者に周知の従来の技術により、又は下記の非同位体標識試薬の代わりに適切な同位体標識試薬を使用することにより、スキーム又は実施例及び調整の開示された手順を実施することにより調製することができる。
本開示に従い薬学的に許容される溶媒和物には、結晶化の溶媒が同位体置換されたもの、例えばDO、d-アセトン、d-DMSOが含まれる。
本開示は、IKZF2タンパク質レベルの調節剤である化合物に関する。一実施形態では、本開示の化合物は、IKZF2タンパク質レベルを減少させる。さらに一実施形態では、本開示の化合物は、IKZF2タンパク質レベルを低下させる。別の実施形態では、本開示の化合物は、IKZF2の分解剤である。
本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節剤である化合物に関する。一実施形態では、本開示の化合物は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを減少させる。さらに一実施形態では、本開示の化合物は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させる。別の実施形態では、本開示の化合物は、IKZF2の分解剤である。
一部の実施形態において、本開示の化合物は、他のタンパク質に対し選択的である。本明細書で使用される場合、「選択的調節剤」、「選択的分解剤」又は「選択的化合物」は、例えば、他のタンパク質よりも効果的に特定のタンパク質のレベルを調節するか、減少させるか若しくは低下させるか、又は特定のタンパク質を分解する本開示の化合物を意味する。「選択的調節剤」、「選択的分解剤」又は「選択的化合物」は、例えば、化合物の、特定のタンパク質のレベルを調節するか、減少させるか若しくは低下させるか、又は特定のタンパク質を分解する能力を、他のタンパク質のレベルを調節するか、減少させるか若しくは低下させるか、又は他のタンパク質を分解する能力と比較することにより特定することができる。一部の実施形態において、選択性は、化合物のAC50、EC50又はIC50を測定することにより特定することができる。
一部の実施形態において、本願の化合物は、選択的IKZF2調節剤である。本明細書で使用される場合、「選択的IKZF2調節剤」、「選択的IKZF2分解剤」又は「選択的IKZF2化合物」は、例えば、任意の他のタンパク質、特にIkarosタンパク質ファミリー(例えば、IKZF1、IKZF3、IKZF4及びIKZF5)からの任意のタンパク質(転写因子)よりも効果的にIKZF2タンパク質のレベルを調節するか、減少させるか若しくは低下させるか、又はIKZF2タンパク質を分解する本願の化合物を指す。
「選択的IKZF2調節剤」、「選択的IKZF2分解剤」又は「選択的IKZF2化合物」は、例えば、化合物の、IKZF2タンパク質レベルを調節する能力を、Ikarosタンパク質ファミリーの他のメンバー又は他のタンパク質のレベルを調節する能力と比較することにより特定することができる。例えば、物質は、IKZF2タンパク質レベル並びにIKZF1、IKZF3、IKZF4、IKZF5及び他のタンパク質を調節する能力についてアッセイされ得る。一部の実施形態において、選択性は、化合物のEC50を測定することにより特定することができる。一部の実施形態において、選択性は、化合物のAC50を測定することにより特定することができる。一部の実施形態において、選択的IKZF2分解剤は、化合物の、IKZF2を分解する能力を、Ikarosタンパク質ファミリーの他のメンバー又は他のタンパク質を分解する能力と比較することにより特定される。
特定の実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、他のタンパク質(例えば、IKZF1、IKZF3、IKZF4及びIKZF5)に対して少なくとも2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍又は100倍の選択性を示すIKZF2分解剤である。様々な実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、他のタンパク質に対して最大1000倍の選択性を示す。
特定の実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、他のIkarosタンパク質ファミリーのメンバー(例えば、IKZF1、IKZF3、IKZF4及びIKZF5)に対して少なくとも2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍又は100倍の選択性を示す。様々な実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、他のIkarosタンパク質ファミリーのメンバー(例えば、IKZF1、IKZF3、IKZF4及びIKZF5)に対して最大1000倍の選択性を示す。
特定の実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、IKZF1に対して少なくとも2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍又は100倍の選択性を示す。様々な実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、IKZF1に対して最大1000倍の選択性を示す。
特定の実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、IKZF3に対して少なくとも2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍又は100倍の選択性を示す。様々な実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、IKZF3に対して最大1000倍の選択性を示す。
特定の実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、IKZF4に対して少なくとも2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍又は100倍の選択性を示す。様々な実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、IKZF4に対して最大1000倍の選択性を示す。
特定の実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、IKZF5に対して少なくとも2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍又は100倍の選択性を示す。様々な実施形態では、本願の化合物は、IKZF2の分解について、IKZF5に対して最大1000倍の選択性を示す。
特定の実施形態では、本願の化合物は、IKZF2及びIKZF4の分解について、他のIkarosタンパク質ファミリーのメンバー(例えば、IKZF1、IKZF3及びIKZF5)に対して少なくとも2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍又は100倍の選択性を示す。様々な実施形態では、本願の化合物は、IKZF2及びIKZF4の分解について、他のIkarosタンパク質ファミリーのメンバー(例えば、IKZF1、IKZF3及びIKZF5)に対して最大1000倍の選択性を示す。
特定の実施形態では、本願の化合物は、IKZF2及びIKZF4の分解について、IKZF1に対して少なくとも2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍又は100倍の選択性を示す。様々な実施形態では、本願の化合物は、IKZF2及びIKZF4の分解について、IKZF1に対して最大1000倍の選択性を示す。
特定の実施形態では、本願の化合物は、IKZF2及びIKZF4の分解について、IKZF3に対して少なくとも2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍又は100倍の選択性を示す。様々な実施形態では、本願の化合物は、IKZF2及びIKZF4の分解について、IKZF3に対して最大1000倍の選択性を示す。
特定の実施形態では、本願の化合物は、IKZF2及びIKZF4の分解について、IKZF5に対して少なくとも2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍又は100倍の選択性を示す。様々な実施形態では、本願の化合物は、IKZF2及びIKZF4の分解について、IKZF5に対して最大1000倍の選択性を示す。
一部の実施形態において、IKZF2の分解は、AC50によって測定される。
効力は、AC50値によって決定することができる。実質的に同様の分解条件下で決定される場合、より低いAC50値を有する化合物は、より高いAC50値を有する化合物と比較してより強力な分解剤である。一部の実施形態において、実質的に同様の条件は、特定のタンパク質又はそのいずれかの断片を発現する細胞におけるタンパク質レベルの分解を決定することを含む。
本開示は、本明細書に記載の化合物及びその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体並びに本明細書に記載の1つ以上の化合物を含む医薬組成物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を対象とする。
E.式(I)の化合物の合成方法
本開示の化合物は、標準的な化学を含む様々な方法により作製され得る。適切な合成経路は、以下に与えられるスキームに示されている。
本開示の化合物は、以下の合成スキームにより部分的に示されるように、有機合成の分野で公知の方法により調製され得る。以下のスキームでは、一般的な原則又は化学に従い、必要に応じて感受性又は反応性基の保護基が使用されることが十分に理解される。保護基は、有機合成の標準的な方法に従い操作される。(T.W.Green and P.G.M.Wuts,“Protective Groups in Organic Synthesis”,Third edition,Wiley,New York 1999)。これらの基は、当業者に容易に明らかな方法を使用して、化合物合成の都合の良い段階で除去される。選択プロセス並びに反応条件及びそれらの実行順序は、式(I)の化合物の調製と一致しているものとする。
当業者は、本開示の化合物に立体中心が存在するかどうかを認識するであろう。したがって、本開示は、(合成で特定されない限り)可能な立体異性体の両方を含み、ラセミ化合物だけでなく、個々の鏡像異性体及び/又はジアステレオマーも含む。化合物が単一の鏡像異性体又はジアステレオマーとして望まれる場合、それは、立体特異的合成により又は最終生成物若しくは任意の都合の良い中間体の分割により得られ得る。最終生成物、中間体又は出発物質の分離は、当技術分野で公知の任意の適切な方法によって影響を受け得る。例えば、E.L.Eliel、S.H.Wilen及びL.N.Manderによる“Stereochemistry of Organic Compounds”(Wiley-Interscience,1994)を参照されたい。
本明細書に記載の化合物は、市販の出発材料から作製され得るか、又は公知の有機、無機及び/又は酵素プロセスを使用して合成され得る。
化合物の調製
本開示の化合物は、有機合成の当業者に周知の多くの方法で調製することができる。例として、本開示の化合物は、有機合成化学の分野で公知の合成方法又は当業者に理解されるようなその変形と共に、以下に記載の方法を使用して合成することができる。好ましい方法は、以下に説明する方法を含むが、これらに限定されるものではない。
本開示の化合物は、中間体I-a、I-b、I-c、I-d、II-a、II-b、III-a及びIII-bの組み立ての異なる順序を含む一般スキームI、II及びIIIに概説されるステップに従うことにより合成することができる。出発物質は、市販されているか、又は報告された文献の公知の手順によって若しくは図示されているように作製される。
一般スキームI
Figure 2023536164000194

式中、R及びXは、式(I)において定義されるとおりである。
一般スキームIには、中間体I-a、I-b、I-c、及びI-dを使用することにより式(I)の化合物を調製する一般的手法が概説される。溶媒(例えばN,N-ジメチルホルムアミド(DMF))中、場合により高温で、塩基(例えば、炭酸カリウム(KCO)、炭酸セシウム(CsCO)など)を用いた、3-アミノピペリジン-2,6-ジオン1-b又はそのHCl若しくはCFCOH塩によるI-aの環化により、I-cが提供される。溶媒(例えば、DMF、1,4-ジオキサン)中、場合により高温で、金属触媒(例えば、Pd(dppf)Cl・DCM)、及び場合により塩基(例えば、酢酸カリウム(KOAc)、炭酸セシウム(CsCO)など)を用いた、I-c及びヘテロアリールスズI-dのカップリングにより、式(I)の所望の化合物が生じる。
一般スキームII
Figure 2023536164000195

式中、R及びXは、式(I)において定義されるとおりである。
或いは、一般スキームIIに概説されるように、式(I)の化合物は、中間体I-c、II-a、及びII-bを使用することにより調製され得る。溶媒(例えばDMFなど)中、場合により高温で、金属触媒及び塩基(例えば、KCO、CsCO、酢酸カリウム(KOAc)など)の存在下での、ホウ素化試薬(例えば、ビス(ピナコラト)ジボロン(BPin)、又はビス(カテコラト)ジボラン(BCat)など)を用いたI-cのホウ素化により、I-cが提供される。溶媒(例えば、DMF、1,4,-ジオキサンなど)中、場合により高温で、金属触媒(例えば、Pd(dppf)Cl・DCM)中、及び場合により塩基(例えば、KCO、KOAc、CsCOなど)を用いた、ボランエステルII-a及びII-bのカップリングにより、式(I)の所望の化合物が生じる。
一般スキームIII
Figure 2023536164000196

式中、R及びXは、式(I)において定義されるとおりである。
一般スキームIIIには、中間体I-c、III-a、及びIII-bを使用することにより式(I)の化合物を調製する一般的手法が概説される。溶媒(例えばDMF)中、場合により高温で、金属触媒及び塩基(例えば、KOAc KCO、CsCOなど)の存在下での、ビス(トリブチルスズ)とのI-cの反応により、I-cが提供される。溶媒(例えば、DMF、1,4,ジオキサンなど)中、場合により高温で、金属触媒(例えば、Pd(dppf)Cl・DCMなど)、及び場合により塩基(例えば、KCO、KOAc、CsCOなど)を用いた、III-a及びIII-bのカップリングにより、式(I)の所望の化合物が生じる。
上記のプロセスで得られたエナンチオマー、ジアステレオマー及びシス/トランス異性体の混合物は、分離の性質に応じて、キラル塩法、順相、逆相又はキラルカラムを使用したクロマトグラフィーによって単一成分に分離できる。
本開示の化合物又は中間体から得られるラセミ体は、公知の方法、例えば光学活性な酸又は塩基で得られたジアステレオマー塩の分離及び光学活性な酸又は塩基化合物の遊離により、光学対掌体に分割することができる。したがって、特に例えば光学活性な酸、例えば酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジ-O,O’-p-トルオイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸又はカンファー-10-スルホン酸で形成された塩の分別結晶化により、本開示の化合物をそれらの光学対掌体に分割するために塩基性部分構造を使用することができる。本開示のラセミ化合物又はラセミ中間体は、キラルクロマトグラフィー、例えばキラル吸着剤を使用する高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によっても分割することができる。
得られた立体異性体の混合物は、いずれも成分の物理化学的差異に基づいて、例えばクロマトグラフィー及び/又は分別結晶により、純粋又は実質的に純粋な幾何異性体又は光学異性体、ジアステレオマー、ラセミ体に分離できる。
上記の説明及び式において、様々な基R及びX並びに他の変数は、特に明記しない限り、上記で定義したとおりであることを理解されたい。さらに、合成目的のために、一般スキームI、II及びIIIの化合物は、本明細書で定義される式(I)の化合物の一般的な合成方法論を説明するために選ばれたラジカルを用いた単なる代表的なものである。
F.式(I)の化合物の使用方法
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルの調節に関連するか又はそれによって影響される患者の疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去する方法に関する。この方法は、IKZF2タンパク質レベルの調節に関連する疾患又は障害の処置を必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
別の態様において、本開示は、IKZF2タンパク質レベルの低下又は減少によって影響を受ける疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去する方法に関する。この方法は、IKZF2タンパク質レベルの低下によって影響を受ける疾患又は障害の処置を必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルの調節に関連する又はそれによって影響を受ける疾患又は障害の処置、予防、阻害又は除去のための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルの低下又は減少によって影響を受ける疾患又は障害の処置、予防、阻害又は除去のための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルの調節、低下又は減少に関連するか又はそれによって影響を受ける疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを調節するか、低下させるか、又は減少させる方法を対象とする。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、IKZF2タンパク質の分解により調節、低下又は減少される。他の実施形態では、IKZF2タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2タンパク質の分解により調節、低下又は減少される。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルの低下又は減少に関連する患者の疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去する方法に関し、この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
本開示は、IKZF2依存性の疾患又は障害の処置、予防、阻害又は除去において使用される薬剤の調製のためのIKZF2の分解剤の使用にも関し、ここで、薬剤は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を含む。
別の態様では、本開示は、IKZF2依存性の疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去する方法に関し、ここで、薬剤は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を含む。
別の態様では、本開示は、媒介されるIKZF2依存性の疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去するための薬剤の製造方法に関し、ここで、薬剤は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を含む。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルの調節、低下又は減少に関連する疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2レベルは、IKZF2タンパク質の分解により調節される。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2タンパク質の分解により調節される。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルの調節、低下又は減少に関連する疾患の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2レベルは、IKZF2タンパク質の分解により調節、低下又は減少される。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2タンパク質の分解により調節、低下又は減少される。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルの調節、低下又は減少に関連する疾患の処置における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、IKZF2タンパク質の分解により調節、低下又は減少される。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2タンパク質の分解により調節、低下又は減少される。
別の態様では、本開示は、IKZF2の分解によりIKZF2活性を阻害する方法に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2の分解によりIKZF2活性を阻害するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
別の態様では、本開示は、IKZF2の分解によるIKZF2活性の阻害における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2の分解によりIKZF2活性を阻害するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4の分解によりIKZF2及びIKZF4活性を阻害する方法に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4の分解によりIKZF2及びIKZF4活性を阻害するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4の分解によるIKZF2及びIKZF4活性の阻害における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4の分解によりIKZF2及びIKZF4活性を阻害するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節、低下又は減少に関連する疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを調節するか、低下させるか、又は減少させる方法を対象とする。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により調節、低下又は減少される。他の実施形態では、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により調節される。
本開示の別の態様は、IKZF4タンパク質レベルの調節、低下又は減少に関連する疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。一部の実施形態において、IKZF4タンパク質レベルは、IKZF4タンパク質の分解により調節されるか、低下するか又は減少する。一部の実施形態において、IKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF4タンパク質の分解により調節されるか、低下するか又は減少する。
別の態様では、本開示は、IKZF4タンパク質レベルを調節するか、低下させるか又は減少させる方法を対象とする。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。一部の実施形態において、IKZF4タンパク質レベルは、IKZF4タンパク質の分解により調節されるか、低下するか又は減少する。他の実施形態では、IKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF4タンパク質の分解により調節されるか、低下するか又は減少する。
本開示の別の態様は、IKZF4タンパク質レベルの調節、低下又は減少に関連する疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF4タンパク質レベルは、IKZF4タンパク質の分解により調節されるか、低下するか又は減少する。一部の実施形態において、IKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF4タンパク質の分解により調節されるか、低下するか又は減少する。
本開示の別の態様は、IKZF4タンパク質レベルの調節、低下又は減少に関連する疾患又は障害の処置、予防、阻害又は除去における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF4タンパク質レベルは、IKZF4タンパク質の分解により調節されるか、低下するか又は減少する。一部の実施形態において、IKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF4タンパク質の分解により調節されるか、低下するか又は減少する。
別の態様では、本開示は、IKZF4タンパク質レベルの調節、低下又は減少に関連する疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を対象とする。一部の実施形態において、IKZF4タンパク質レベルは、IKZF4タンパク質の分解により調節されるか、低下するか又は減少する。一部の実施形態において、IKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF4タンパク質の分解により調節されるか、低下するか又は減少する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの減少に関連する疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去する方法に関する。この方法は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの減少に関連する疾患又は障害の処置を必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
本開示は、IKZF2及びIKZF4依存性の疾患又は障害の処置、予防、阻害又は除去において使用される薬剤の調製のためのIKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節剤の使用にも関し、ここで、薬剤は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を含む。別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4依存性の疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去するための薬剤の製造方法に関し、ここで、薬剤は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を含む。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節、低下又は減少に関連する疾患を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により調節、低下又は減少される。他の実施形態では、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により調節、低下又は減少される。
別の態様において、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節、低下、又は減少に関連する疾患の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解を通じて調節され、低下し、又は減少する。他の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼによって媒介されるIKZF2及びIKZF4タンパク質の分解を通じて調節され、低下し、又は減少する。
別の態様において、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節、低下、又は減少に関連する疾患の処置における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解を通じて調節され、低下し、又は減少する。他の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼによって媒介されるIKZF2及びIKZF4タンパク質の分解を通じて調節され、低下し、又は減少する。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルを低下又は減少させることによるIKZF2依存性の疾患又は障害の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関し、ここで、IKZF2タンパク質レベルの低下又は減少は、IKZF2依存性の疾患又は障害を処置する。
別の態様において、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下又は減少させることによるIKZF2依存性の疾患又は障害の処置における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関し、ここで、IKZF2タンパク質レベルの低下又は減少は、IKZF2依存性の疾患又は障害を処置する。
別の態様において、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下又は減少させることによるIKZF2依存性の疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関し、ここで、IKZF2タンパク質レベルの低下又は減少は、IKZF2依存性の疾患又は障害を処置する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下又は減少させることによるIKZF2及びIKZF4依存性の疾患又は障害の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関し、ここで、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下又は減少は、IKZF2及びIKZF4依存性の疾患又は障害を処置する。
別の態様において、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下又は減少させることによるIKZF2及びIKZF4依存性の疾患又は障害の処置における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関し、ここで、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下又は減少は、IKZF2及びIKZF4依存性の疾患又は障害を処置する。
別の態様において、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下又は減少させることによるIKZF2及びIKZF4依存性の疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関し、ここで、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下又は減少は、IKZF2及びIKZF4依存性の疾患又は障害を処置する。
本開示の別の態様は、癌を処置する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
別の態様において、本開示は、癌を処置する処置における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、癌を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様において、本開示は、癌の処置における使用のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2依存性の癌を処置する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
別の態様において、本開示は、IKZF2依存性の癌を処置する処置における、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2依存性の癌を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様において、本開示は、IKZF2依存性の癌の処置における使用のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2依存性及びIKZF4依存性の癌を処置する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
別の態様において、本開示は、IKZF2依存性及びIKZF4依存性の癌を処置する処置における、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2依存性及びIKZF4依存性の癌を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様において、本開示は、IKZF2依存性及びIKZF4依存性の癌の処置における使用のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルの調節、低下、又は減少によって影響を受ける癌を処置する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
別の態様において、本開示は、IKZF2タンパク質レベルの調節、低下、又は減少によって影響を受ける癌を処置する処置における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルの調節、低下、又は減少によって影響を受ける癌を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様において、本開示は、IKZF2タンパク質レベルの調節、低下、又は減少によって影響を受ける癌の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節、低下、又は減少によって影響を受ける癌を処置する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
別の態様において、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節、低下、又は減少によって影響を受ける癌を処置する処置における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節、低下、又は減少によって影響を受ける癌を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様において、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節、低下、又は減少によって影響を受ける癌の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2を分解する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
別の態様において、本開示は、IKZF2を分解するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2の分解における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
別の態様において、本開示は、IKZF2を分解するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
別の態様において、本開示は、IKZF2の分解を通じてIKZF2タンパク質レベルを調節する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2の分解を通じてIKZF2タンパク質レベルを調節するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
別の態様において、本開示は、IKZF2の分解を通じたIKZF2タンパク質レベルの調節における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2の分解を通じてIKZF2タンパク質レベルを調節するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2の分解を通じてIKZF2タンパク質レベルを調製することにより、それを必要とする患者のIKZF2依存性の疾患又は障害を処置する方法に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
別の態様において、本開示は、IKZF2の分解を通じてIKZF2タンパク質レベルを調製することにより、それを必要とする患者のIKZF2依存性の疾患又は障害を処置するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2の分解を通じてIKZF2タンパク質レベルを調製することによる、それを必要とする患者のIKZF2依存性の疾患又は障害の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
別の態様において、本開示は、IKZF2の分解を通じてIKZF2タンパク質レベルを調製することにより、それを必要とする患者のIKZF2依存性の疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質分解はE3リガーゼによって媒介される。
本開示の別の態様は、細胞の増殖を低下させる方法に関し、この方法は、細胞を、IKZF2タンパク質レベルを低下させる式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に接触させることを含む。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルはIKZF2タンパク質の分解を通じて低下する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、E3リガーゼによって媒介されるIKZF2タンパク質の分解を通じて低下する。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下させることによって細胞の増殖を低下させるための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、IKZF2タンパク質の分解により低下する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2タンパク質の分解により低下する。
本開示の別の態様は、IKZF2タンパク質レベルによる細胞の増殖の低下における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、IKZF2タンパク質の分解により低下する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2タンパク質の分解により低下する。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下させることによって細胞の増殖を低下させるための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、IKZF2タンパク質の分解により低下する。一部の実施形態において、IKZF2タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2タンパク質の分解により低下する。
別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節、低下又は減少によって影響を受ける疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
別の態様において、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節によって影響を受ける疾患又は障害の処置、予防、阻害又は除去のための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節、低下又は減少によって影響を受ける疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下又は減少によって影響を受ける疾患又は障害の処置、予防、阻害又は除去のための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下又は減少によって影響を受ける疾患又は障害を処置、予防、阻害又は除去するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4を分解する方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4を分解するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4を分解するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4を分解するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4の分解によりIKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを調節する方法に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4の分解によりIKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを調節するための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4の分解によるIKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの調節における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4の分解によりIKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを調節するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4の分解によりIKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを調節することにより、IKZF2依存性及びIKZF4依存性の疾患又は障害の処置を、それを必要とする患者において行う方法に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4の分解によりIKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを調節することにより、IKZF2依存性及びIKZF4依存性の疾患又は障害の処置を、それを必要とする患者において行うための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4の分解によりIKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを調節することにより、IKZF2依存性及びIKZF4依存性の疾患又は障害の処置を、それを必要とする患者において行うことにおける使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
別の態様では、IKZF2及びIKZF4の分解によりIKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを調節することにより、IKZF2依存性又はIKZF4依存性の疾患又は障害の処置を、それを必要とする患者において行うための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解は、E3リガーゼにより媒介される。
本開示の別の態様は、細胞の増殖を低下させる方法に関し、この方法は、細胞を、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物と接触させることと、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させることとを含む。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により低下する。他の実施形態では、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により低下する。
別の態様では、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させることによる細胞の増殖を低下させるための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により低下する。他の実施形態では、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により低下する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させることによる細胞の増殖の低下における使用のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により低下する。他の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により低下する。
別の態様において、本開示は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させることによって細胞の増殖を低下させるための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物に関する。一部の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、IKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により低下する。他の実施形態において、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルは、E3リガーゼにより媒介されるIKZF2及びIKZF4タンパク質の分解により低下する。
別の態様において、本開示は、IKZF2依存性の疾患又は障害を処置する方法に関する。この方法は、それを必要とする対象に、治療有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物を投与するステップを含む。
本開示の別の態様は、IKZF2依存性の疾患又は障害の処置における使用のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様において、本開示は、IKZF2依存性の疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体の使用に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2依存性の疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様において、本開示は、IKZF2依存性及びIKZF4依存性の疾患又は障害を処置する方法に関する。この方法は、それを必要とする対象に、治療有効量の式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体又は式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与するステップを含む。
本開示の別の態様は、IKZF2依存性及びIKZF4依存性の疾患又は障害の処置における使用のための、式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体又は式(I)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様において、本開示は、IKZF2依存性及びIKZF4依存性の疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2依存性及びIKZF4依存性の疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における使用のための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体、又は式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下させる方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させる方法に関する。この方法は、それを必要とする患者に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルの低下における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関する。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下させるための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体又は組成物の使用に関する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させるための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関する。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下させる方法に関し、ここで、IKZF2タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。この方法は、それを必要とする患者に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させる方法に関し、ここで、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。この方法は、それを必要とする患者に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルの低下における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関し、ここで、IKZF2タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関し、ここで、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下させるための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体又は組成物の使用に関し、ここで、IKZF2タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させるための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関し、ここで、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下させることによって疾患又は障害を処置する方法に関し、ここで、IKZF2タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。この方法は、それを必要とする患者に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させることによって疾患又は障害を処置する方法に関し、ここで、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。この方法は、それを必要とする患者に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物を投与することを含む。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下させることによる疾患又は障害の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関し、ここで、IKZF2タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させることによる疾患又は障害の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物に関し、ここで、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。
別の態様では、本開示は、IKZF2タンパク質レベルを低下させることによって疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体又は組成物の使用に関し、ここで、IKZF2タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。
本開示の別の態様は、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルを低下させることによって疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体或いは式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を含む組成物の使用に関し、ここで、IKZF2及びIKZF4タンパク質レベルの低下は、疾患又は障害を処置又は改善する。
本開示の化合物は、脂肪肉腫、神経芽細胞腫、神経膠芽腫、膀胱癌、副腎皮質癌、多発性骨髄腫、結腸直腸癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、ヒトパピローマウイルスに関連する子宮頸癌、中咽頭癌、陰茎癌、肛門癌、甲状腺癌若しくは膣癌又はエプスタイン・バーウイルスに関連する上咽頭癌、胃癌、直腸癌、甲状腺癌、ホジキンリンパ腫又はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫から選択される疾患又は障害の処置に使用することができる。癌は、前立腺癌、乳癌、リンパ腫、白血病、骨髄腫、膀胱癌、結腸癌、皮膚黒色腫、肝細胞癌、子宮内膜癌、卵巣癌、子宮頸癌、肺癌、腎癌、多形性膠芽腫、神経膠腫、甲状腺癌、上皮小体腫瘍、上咽頭癌、舌癌、膵癌、食道癌、胆管癌、胃癌、軟部組織肉腫、横紋筋肉腫(RMS)、滑膜肉腫、骨肉腫、ラブドイド癌、免疫応答が欠損している癌、免疫原性癌及びユーイング肉腫から選択される。一実施形態において、IKZF2依存性の疾患又は障害は、非小細胞肺癌(NSCLC)、黒色腫、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、上咽頭癌(NPC)、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(mssCRC)、胸腺腫、カルチノイド及び消化管間質腫瘍(GIST)から選択される疾患又は障害である。別の実施形態において、癌は、非小細胞肺癌(NSCLC)、黒色腫、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、上咽頭癌(NPC)、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(mssCRC)、胸腺腫、カルチノイド、急性骨髄性白血病及び消化管間質腫瘍(GIST)から選択される。別の実施形態において、IKZF2依存性の疾患又は障害は、非小細胞肺癌(NSCLC)、黒色腫、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、上咽頭癌(NPC)及びマイクロサテライト安定性結腸直腸癌(mssCRC)から選択される疾患又は障害である。
本開示の開示されている化合物は、対象における障害の処置若しくは予防及び/又はその発症の予防に有効な量で投与することができる。
G.本開示の化合物の投与、医薬組成物及び投与
開示された化合物の投与は、治療薬の任意の投与方法を介して達成することができる。これらの方法には、経口、経鼻、非経口、経皮、皮下、膣、頬、直腸又は局所投与方法などの全身投与又は局所投与が含まれる。
意図される投与方法に応じて、開示される組成物は、例えば、注射剤、錠剤、坐剤、丸薬、徐放性カプセル、エリキシル剤、チンキ剤、乳濁液、シロップ、粉末、液剤、懸濁液又は同様のもの、ときに単位用量で従来の医薬品慣行と一致する固体、半固体又は液体の剤形であり得る。同様に、それらは、静脈内(ボーラス及び注入)、腹腔内、皮下又は筋肉内の形態で、且つ製薬分野の当業者に周知の形態を全て使用して投与することもできる。
実例的な医薬組成物は、本開示の化合物及び薬学的に許容される担体、例えばa)希釈剤、例えば精製水、硬化油若しくは部分硬化植物油などのトリグリセリド油又はその混合物、コーン油、オリーブオイル、ひまわり油、ベニバナ油、EPA若しくはDHAなどの魚油又はそれらのエステル若しくはトリグリセリド又はそれらの混合物、オメガー3脂肪酸又はそれらの誘導体、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロース、ナトリウム、サッカリン、グルコース及び/又はグリシン、b)潤滑剤、例えばシリカ、タルカム、ステアリン酸、そのマグネシウム塩又はカルシウム塩、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム及び/又はポリエチレングリコール(錠剤用にも)、c)結合剤、例えばケイ酸マグネシウムアルミニウム、でんぷん糊、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、炭酸マグネシウム、グルコース又はベータラクトースなどの天然糖、コーン甘味料、アカシア、トラガカンスなどの天然及び合成ゴム又はアルギン酸ナトリウム、ワックス及び/又はポリビニルピロリドン(必要に応じて)、d)崩壊剤、例えばでんぷん、寒天、メチルセルロース、ベントナイト、キサラタンガム、アルギン酸又はそのナトリウム塩又は発泡性混合物、e)吸収剤、着色剤、香料及び甘味料、f)乳化剤又は分散剤、例えばTween80、Labrasol、HPMC、DOSS、caproyl 909、labrafac、labrafil,peceol、transcutol、capmul MCM、capmul PG-12、captex 355、gelucire、ビタミンE TGPS又は他の許容される乳化剤及び/又はg)化合物の吸収を促進する薬剤、例えばシクロデキストリン、ヒドロキシプロピル-シクロデキストリン、PEG400、PEG200などを含む錠剤及びゼラチンカプセルである。
液体組成物、特に注射可能な組成物は、例えば、溶解、分散などにより調製することができる。例えば、開示された化合物は、例えば、水、生理食塩水、水性デキストロース、グリセロール、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒に溶解又は混合され、それにより注射可能な等張溶液又は懸濁液を形成する。アルブミン、カイロミクロン粒子又は血清タンパク質などのタンパク質を使用して、開示された化合物を可溶性にする。
開示された化合物は、担体として例えばプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコールを使用し、脂肪乳化剤又は懸濁液から調製可能な坐剤として製剤化することもできる。
開示された化合物は、小型単層ベシクル、大型単層ベシクル及び多層ベシクルなどのリポソームデリバリーシステムの形態で投与することもできる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミン又はホスファチジルコリンを含む種々のリン脂質から形成され得る。
一部の実施形態において、脂質成分のフィルムは、薬物の水溶液で水和されて、薬物をカプセル化する脂質層を形成する。米国特許第5,262,564号明細書に記述されているように、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
開示された化合物が結合される個々の担体としてモノクローナル抗体の使用により、開示された化合物は、送達され得る。開示された化合物は、標的化可能な薬物担体としての可溶性ポリマーと結合させることもできる。そのようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミド-フェノール、ポリヒドロキシエチルアスパナミドフェノール又はパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシドポリリジンが含まれ得る。さらに、開示された化合物は、例えば、ポリ乳酸、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート及びヒドロゲルの架橋又は両親媒性のブロック共重合体など、薬物の放出制御を達成するのに有用な生分解性ポリマー群に結合できる。一実施形態では、開示された化合物は、例えば、ポリカルボン酸ポリマー又はポリアクリレートに共有結合していない。
非経口注射投与は、一般的に、皮下、筋肉内又は静脈内注射及び注入に使用される。注射剤は、注射前に液体に溶解するのに適した液体溶液若しくは懸濁液又は固体形態のいずれかとして従来の形態で調製され得る。
本開示の別の態様は、式(I)の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物に関する。薬学的に許容される担体には、賦形剤、希釈剤、又は界面活性剤がさらに含まれ得る。
組成物は、それぞれ従来の混合、造粒又はコーティング方法に従って調製することができ、本医薬組成物は、重量又は体積による本開示された化合物の約0.1%~約99%、約5%~約90%又は約1%~約20%を含み得る。
一実施形態では、本開示は、少なくとも1つが本開示の化合物を含む2つ以上の別個の医薬組成物を含むキットを提供する。一実施形態では、キットは、容器、分割ボトル又は分割ホイル小包など、前記組成物を別々に保持するための手段を含む。そのようなキットの例は、錠剤、カプセルなどの包装に通常使用されるブリスターパックである。
本開示のキットは、例えば、経口及び非経口などの異なる投薬形態で投与するため、異なる投与間隔で別個の組成物を投与するため又は互いに対して別個の組成物を滴定するために使用され得る。コンプライアンスを補助するため、本開示のキットは、通常、投与の指示を含む。
開示された化合物を利用する投与計画は、患者のタイプ、種、年齢、体重、性別及び病状、処置される状態の重症度;投与経路、患者の腎又は肝機能及び使用される特定の開示化合物を含む種々の要因に従って選択される。当業者の医師又は獣医師は、状態の進行を予防、対抗又は阻止するために必要な有効量の薬剤を迅速に決定及び処方することができる。
開示された化合物の有効投薬量は、示された効果のために使用される場合、状態を処置するのに必要に応じて、開示された化合物の約0.5mg~約5000mgの範囲である。インビボ又はインビトロでの使用のための組成物は、開示された化合物の約0.5、5、20、50、75、100、150、250、500、750、1000、1250、2500、3500又は5000mgを含有し得るか、又は投与量リストのある量から別の量までの範囲である。一実施形態では、組成物は、刻み目を入れることのできる錠剤の形態である。
H.組み合わせ療法
本開示の化合物は、1つ以上の治療薬(医薬併用)又はモダリティ、例えば非薬物療法との組み合わせ療法において治療有効量で投与することができる。例えば、他の抗癌剤との相乗効果が起こり得る。本願の化合物が他の治療法と併せて投与される場合、共投与される化合物の投薬量は、当然ながら、用いられる併用薬の種類、用いられる具体的な薬物、処置下の病態などに応じて異なることになる。
本化合物は、他の薬物療法又は処置モダリティと同時に(単一の製剤又は個別の製剤として)、連続して、個別に、又はある期間にわたって投与することができる。一般に、組み合わせ療法は、治療の単一サイクル又はコースの間における2つ以上の薬物の投与を想定する。治療薬は、例えば、本開示の化合物と組み合わせて患者に投与したときに治療活性のある、又は治療活性を亢進させる化学的化合物、ペプチド、抗体、抗体断片又は核酸である。
一態様では、本開示の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体は、他の抗癌剤、抗アレルギー剤、制吐剤(又は鎮吐薬)、鎮痛薬、細胞保護剤及びこれらの組み合わせなど、他の治療薬と併用することができる。
一部の実施形態において、本開示の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体は、疾患、例えば癌を処置するため、PD-1阻害剤、PD-L1阻害剤、LAG-3阻害剤、サイトカイン、A2Aアンタゴニスト、GITRアゴニスト、TIM-3阻害剤、STINGアゴニスト及びTLR7アゴニストから選択される1つ以上の第2の薬剤と組み合わせて投与される。
別の実施形態では、疾患、例えば癌の治療のため、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体と組み合わせて1つ以上の化学療法剤が使用され、ここで、前記化学療法剤としては、限定はされないが、アナストロゾール(Arimidex(登録商標))、ビカルタミド(Casodex(登録商標))、硫酸ブレオマイシン(Blenoxane(登録商標))、ブスルファン(Myleran(登録商標))、ブスルファン注射液(Busulfex(登録商標))、カペシタビン(Xeloda(登録商標))、N4-ペントキシカルボニル-5-デオキシ-5-フルオロシチジン、カルボプラチン(Paraplatin(登録商標))、カルムスチン(BiCNU(登録商標))、クロラムブシル(Leukeran(登録商標))、シスプラチン(Platinol(登録商標))、クラドリビン(Leustatin(登録商標))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標)又はNeosar(登録商標))、シタラビン、シトシンアラビノシド(Cytosar-U(登録商標))、シタラビンリポソーム注射液(DepoCyt(登録商標))、ダカルバジン(DTIC-Dome(登録商標))、ダクチノマイシン(アクチノマイシンD、Cosmegan)、塩酸ダウノルビシン(Cerubidine(登録商標))、クエン酸ダウノルビシンリポソーム注射液(DaunoXome(登録商標))、デキサメタゾン、ドセタキセル(Taxotere(登録商標))、塩酸ドキソルビシン(Adriamycin(登録商標)、Rubex(登録商標))、エトポシド(Vepesid(登録商標))、リン酸フルダラビン(Fludara(登録商標))、5-フルオロウラシル(Adrucil(登録商標)、Efudex(登録商標))、フルタミド(Eulexin(登録商標))、テザシチビン、ゲムシタビン(ジフルオロデオキシシチジン)、ヒドロキシウレア(Hydrea(登録商標))、イダルビシン(Idamycin(登録商標))、イフォスファミド(IFEX(登録商標))、イリノテカン(Camptosar(登録商標))、L-アスパラギナーゼ(ELSPAR(登録商標))、ロイコボリンカルシウム、メルファラン(Alkeran(登録商標))、6-メルカプトプリン(Purinethol(登録商標))、メトトレキサート(Folex(登録商標))、ミトキサントロン(Novantrone(登録商標))、マイロターグ、パクリタキセル(Taxol(登録商標))、フェニックス(イットリウム90/MX-DTPA)、ペントスタチン、カルムスチンインプラントを含むポリフェプロサン20(Gliadel(登録商標))、クエン酸タモキシフェン(Nolvadex(登録商標))、テニポシド(Vumon(登録商標))、6-チオグアニン、チオテパ、チラパザミン(Tirazone(登録商標))、注射用塩酸トポテカン(Hycamptin(登録商標))、ビンブラスチン(Velban(登録商標))、ビンクリスチン(Oncovin(登録商標))、ビノレルビン(Navelbine(登録商標))、エピルビシン(Ellence(登録商標))、オキサリプラチン(Eloxatin(登録商標))、エキセメスタン(Aromasin(登録商標))、レトロゾール(Femara(登録商標))及びフルベストラント(Faslodex(登録商標))が挙げられる。
他の実施形態では、本開示の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体は、上記に記載される1つ以上の他の抗HER2抗体、例えば、トラスツズマブ、ペルツズマブ、マルジェツキシマブ若しくはHT-19、又は他の抗HER2コンジュゲート、例えばado-トラスツズマブエムタンシン(別名Kadcyla(登録商標)、又はT-DM1)と組み合わせて使用される。
他の実施形態では、本開示の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体は、疾患、例えば癌の治療のための、EGFR阻害剤、Her3阻害剤、IGFR阻害剤及びMet阻害剤を含むがこれらに限定されない、1つ以上のチロシンキナーゼ阻害剤と併用される。
例えば、チロシンキナーゼ阻害剤としては、エルロチニブ塩酸塩(Tarceva(登録商標));リニファニブ(Genentechから入手可能な、ABT 869としても知られているN-[4-(3-アミノ-1H-インダゾール-4-イル)フェニル]-N’-(2-フルオロ-5-メチルフェニル)尿素);リンゴ酸スニチニブ(Sutent(登録商標));ボスチニブ(SKI-606としても知られ、米国特許第6,780,996号明細書に記載される(4-[(2,4-ジクロロ-5-メトキシフェニル)アミノ]-6-メトキシ-7-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロポキシ]キノリン-3-カルボニトリル);ダサチニブ(Sprycel(登録商標));パゾパニブ(Votrient(登録商標));ソラフェニブ(Nexavar(登録商標));Zactima(ZD6474);及びイマチニブ又はメシル酸イマチニブ(Gilvec(登録商標)及びGleevec(登録商標))が挙げられるが、これらに限定されない。
上皮増殖因子受容体(EGFR)阻害剤としては、エルロチニブ塩酸塩(Tarceva(登録商標))、ゲフィチニブ(Iressa(登録商標));N-[4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-7-[[(3’’S’’)-テトラヒドロ-3-フラニル]オキシ]-6-キナゾリニル]-4(ジメチルアミノ)-2-ブテナミド、Tovok(登録商標));バンデタニブ(Caprelsa(登録商標));ラパチニブ(Tykerb(登録商標));(3R,4R)-4-アミノ-1-((4-((3-メトキシフェニル)アミノ)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-5-イル)メチル)ピペリジン-3-オール(BMS690514);カネルチニブ二塩酸塩(CI-1033);6-[4-[(4-エチル-1-ピペラジニル)メチル]フェニル]-N-[(1R)-1-フェニルエチル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン(AEE788、CAS 497839-62-0);ムブリチニブ(TAK165);ペリチニブ(EKB569);アファチニブ(Gilotrif(登録商標));ネラチニブ(HKI-272);N-[4-[[1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1H-インダゾール-5-イル]アミノ]-5-メチルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-イル]-カルバミン酸,(3S)-3-モルホリニルメチルエステル(BMS599626);N-(3,4-ジクロロ-2-フルオロフェニル)-6-メトキシ-7-[[(3aα,5β,6aα)-オクタヒドロ-2-メチルシクロペンタ[c]ピロール-5-イル]メトキシ]-4-キナゾリンアミン(XL647、CAS 781613-23-8);及び4-[4-[[(1R)-1-フェニルエチル]アミノ]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-イル]-フェノール(PKI166、CAS 187724-61-4)が挙げられるが、これらに限定されない。
EGFR抗体としては、セツキシマブ(Erbitux(登録商標));パニツムマブ(Vectibix(登録商標));マツズマブ(EMD-72000);ニモツズマブ(hR3);ザルツムマブ;TheraCIM h-R3;MDX0447(CAS 339151-96-1);及びch806(mAb-806、CAS 946414-09-1)が挙げられるが、これらに限定されない。
他のHER2阻害剤としては、ネラチニブ(HKI-272、(2E)-N-[4-[[3-クロロ-4-[(ピリジン-2-イル)メトキシ]フェニル]アミノ]-3-シアノ-7-エトキシキノリン-6-イル]-4-(ジメチルアミノ)ブター2-エンアミド、PCT公開国際公開第05/028443号パンフレットに記載されている);ラパチニブ又はトシル酸ラパチニブ(Tykerb(登録商標))、(3R,4R)-4-アミノ-1-((4-((3-メトキシフェニル)アミノ)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-5-イル)メチル)ピペリジン-3-オール(BMS690514);(2E)-N-[4-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アミノ]-7-[[(3S)-テトラヒドロ-3-フラニル]オキシ]-6-キナゾリニル]-4-(ジメチルアミノ)-2-ブテンアミド(BIBW-2992、CAS 850140-72-6);N-[4-[[1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1H-インダゾール-5-イル]アミノ]-5-メチルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-イル]-カルバミン酸,(3S)-3-モルホリニルメチルエステル(BMS 599626、CAS 714971-09-2);カネルチニブ二塩酸塩(PD183805又はCI-1033);及びN-(3,4-ジクロロ-2-フルオロフェニル)-6-メトキシ-7-[[(3aα,5β,6aα)-オクタヒドロ-2-メチルシクロペンタ[c]ピロール-5-イル]メトキシ]-4-キナゾリナミン(XL647、CAS 781613-23-8)が挙げられるが、これらに限定されない。
Her3阻害剤としては、LJM716、MM-121、AMG-888、RG7116、REGN-1400、AV-203、MP-RM-1、MM-111及びMEHD-7945Aが挙げられるが、これらに限定されない。
MET阻害剤としては、カボザンチニブ(XL184、CAS 849217-68-1);フォレチニブ(GSK1363089、以前はXL880、CAS 849217-64-7);チバンチニブ(ARQ197、CAS 1000873-98-2);1-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)-N-(5-(7-メトキシキノリン-4-イルオキシ)ピリジン-2-イル)-5-メチル-3-オキソ-2-フェニル-2,3-ジヒドロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(AMG 458);クリゾチニブ(Xalkori(登録商標)、PF-02341066);(3Z)-5-(2,3-ジヒドロ-1H-インドール-1-イルスルホニル)-3-({3,5-ジメチル-4-[(4-メチルピペラジン-1-イル)カルボニル]-1H-ピロール-2-イル}メチレン)-1,3-ジヒドロ-2H-インドール-2-オン(SU11271);(3Z)-N-(3-クロロフェニル)-3-({3,5-ジメチル-4-[(4-メチルピペラジン-1-イル)カルボニル]-1H-ピロール-2-イル}メチレン)-N-メチル-2-オキソインドリン-5-スルホンアミド(SU11274);(3Z)-N-(3-クロロフェニル)-3-{[3,5-ジメチル-4-(3-モルホリン-4-イルプロピル)-1H-ピロール-2-イル]メチレン}-N-メチル-2-オキソインドリン-5-スルホンアミド(SU11606);6-[ジフルオロ[6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-トリアゾロ[4,3-b]ピリダジン-3-イル]メチル]-キノリン(JNJ38877605、CAS 943540-75-8);2-[4-[1-(キノリン-6-イルメチル)-1H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-b]ピラジン-6-イル]-1H-ピラゾール-1-イル]エタノール(PF04217903、CAS 956905-27-4);N-((2R)-1,4-ジオキサン-2-イルメチル)-N-メチル-N’-[3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-5-オキソ-5H-ベンゾ[4,5]シクロヘプタ[1,2-b]ピリジン-7-イル]スルファミド(MK2461、CAS 917879-39-1);6-[[6-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-1,2,4-トリアゾロ[4,3-b]ピリダジン-3-イル]チオ]-キノリン(SGX523、CAS 1022150-57-7);及び(3Z)-5-[[(2,6-ジクロロフェニル)メチル]スルホニル]-3-[[3,5-ジメチル-4-[[(2R)-2-(1-ピロリジニルメチル)-1-ピロリジニル]カルボニル]-1H-ピロール-2-イル]メチレン]-1,3-ジヒドロ-2H-インドール-2-オン(PHA665752、CAS 477575-56-7)が挙げられるが、これらに限定されない。
IGFR阻害剤としては、BMS-754807、XL-228、OSI-906、GSK0904529A、A-928605、AXL1717、KW-2450、MK0646、AMG479、IMCA12、MEDI-573及びBI836845が挙げられるが、これらに限定されない。概説については、例えば、Yee,JNCI,104;975(2012)を参照されたい。
別の実施形態では、本開示の式(I)の化合物は、疾患、例えば癌の治療のための、阻害剤、BRAF阻害剤、PI3K/Akt阻害剤、SHP2阻害剤、またmTOR阻害剤及びCDK阻害剤を含むがこれらに限定されない、1つ以上の増殖シグナル伝達経路阻害剤と併用される。
例えば、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MEK)阻害剤としては、XL-518(GDC-0973としても知られる、Cas No.1029872-29-4、ACC Corp.から入手可能);2-[(2-クロロ-4-ヨードフェニル)アミノ]-N-(シクロプロピルメトキシ)-3,4-ジフルオロ-ベンズアミド(CI-1040又はPD184352としても知られ、PCT出願番号国際公開第2000035436号パンフレットに記載される);N-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロポキシ]-3,4-ジフルオロ-2-[(2-フルオロ-4-ヨードフェニル)アミノ]-ベンズアミド(PD0325901としても知られ、PCT出願番号国際公開第2002006213号パンフレットに記載される);2,3-ビス[アミノ[(2-アミノフェニル)チオ]メチレン]-ブタンジニトリル(U0126としても知られ、米国特許第2,779,780号明細書に記載される);N-[3,4-ジフルオロ-2-[(2-フルオロ-4-ヨードフェニル)アミノ]-6-メトキシフェニル]-1-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロピル]-シクロプロパンスルホンアミド(RDEA119又はBAY869766としても知られ、PCT出願番号国際公開第2007014011号パンフレットに記載される);(3S,4R,5Z,8S,9S,11E)-14-(エチルアミノ)-8,9,16-トリヒドロキシ-3,4-ジメチル-3,4,9,19-テトラヒドロ-1H-2-ベンゾオキサシクロテトラデシン-1,7(8H)-ジオン](E6201としても知られ、PCT出願番号国際公開第2003076424号パンフレットに記載される);2’-アミノ-3’-メトキシフラボン(PD98059としても知られ、Biaffin GmbH&Co.,KG,Germanyから入手可能);ベムラフェニブ(PLX-4032、CAS 918504-65-1);(R)-3-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-6-フルオロ-5-(2-フルオロ-4-ヨードフェニルアミノ)-8-メチルピリド[2,3-d]ピリミジン-4,7(3H,8H)-ジオン(TAK-733、CAS 1035555-63-5);ピマセルチブ(AS-703026、CAS 1204531-26-9);及びトラメチニブジメチルスルホキシド(GSK-1120212、CAS 1204531-25-80)が挙げられるが、これらに限定されない。
BRAF阻害剤としては、ベムラフェニブ(又はZelboraf(登録商標))、GDC-0879、PLX-4720(Symansisから入手可能)、ダブラフェニブ(又はGSK2118436)、LGX 818、CEP-32496、UI-152、RAF 265、レゴラフェニブ(BAY 73-4506)、CCT239065、又はソラフェニブ(又はソラフェニブトシル酸塩若しくはNexavar(登録商標))、又はイピリムマブ(又はMDX-010、MDX-101若しくはYervoy)が挙げられるが、これらに限定されない。
ホスホイノシチド3-キナーゼ(PI3K)阻害剤としては、4-[2-(1H-インダゾール-4-イル)-6-[[4-(メチルスルホニル)ピペラジン-1-イル]メチル]チエノ[3,2-d]ピリミジン-4-イル]モルホリン(GDC0941、RG7321、GNE0941、ピクトレリシブ、又はピクチリシブとしても知られ、PCT公開番号国際公開第09/036082号パンフレット及び同第09/055730号パンフレットに記載されている);トザセルチブ(VX680又はMK-0457、CAS 639089-54-6)、(5Z)-5-[[4-(4-ピリジニル)-6-キノリニル]メチレン]-2,4-チアゾリジンジオン(GSK1059615、CAS 958852-01-2);(1E,4S,4aR,5R,6aS,9aR)-5-(アセチルオキシ)-1-[(ジ-2-プロペニルアミノ)メチレン]-4,4a,5,6,6a,8,9,9a-オクタヒドロ-11-ヒドロキシ-4-(メトキシメチル)-4a,6a-ジメチル-シクロペンタ[5,6]ナフト[1,2-c]ピラン-2,7,10(1H)-トリオン(PX866、CAS 502632-66-8);8-フェニル-2-(モルホリン-4-イル)-クロメン-4-オン(LY294002、CAS 154447-36-6)、(S)-N1-(4-メチル-5-(2-(1,1,1-トリフルオロ-2-メチルプロパン-2-イル)ピリジン-4-イル)チアゾール-2-イル)ピロリジン-1,2-ジカルボキサミド(BYL719又はアルペリシブとしても知られる);2-(4-(2-(1-イソプロピル-3-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-5,6-ジヒドロベンゾ[f]イミダゾ[1,2-d][1,4]オキサゼピン-9-イル)-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパンアミド(GDC0032、RG7604、又はタセリシブとしても知られる)が挙げられるが、これらに限定されない。
mToR阻害剤としては、テムシロリムス(Torisel(登録商標));リダホロリムス(正式にはデフェロリムスとして知られる、(1R,2R,4S)-4-[(2R)-2[(1R,9S,12S,15R,16E,18R,19R,21R,23S,24E,26E,28Z,30S,32S,35R)-1,18-ジヒドロキシ-19,30-ジメトキシ-15,17,21,23,29,35-ヘキサメチル-2,3,10,14,20-ペンタオキソ-11,36-ジオキサ-4-アザトリシクロ[30.3.1.04,9]ヘキサトリアコンタ-16,24,26,28-テトラエン-12-イル]プロピル]-2-メトキシシクロヘキシルジメチルホスフィネート、AP23573及びMK8669としても知られ、PCT公開番号国際公開第03/064383号パンフレットに記載されている);エベロリムス(Afinitor(登録商標)又はRAD001);ラパマイシン(AY22989、Sirolimus(登録商標));シマピモッド(CAS 164301-51-3);(5-{2,4-ビス[(3S)-3-メチルモルホリン-4-イル]ピリド[2,3-d]ピリミジン-7-イル}-2-メトキシフェニル)メタノール(AZD8055)、2-アミノ-8-[トランス-4-(2-ヒドロキシエトキシ)シクロヘキシル]-6-(6-メトキシ-3-ピリジニル)-4-メチル-ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン(PF04691502、CAS 1013101-36-4);及びN-[1,4-ジオキソ-4-[[4-(4-オキソ-8-フェニル-4H-1-ベンゾピラン-2-イル)モルホリニウム-4-イル]メトキシ]ブチル]-L-アルギニルグリシル-L-□-アスパルチルL-セリン、内塩(SF1126、CAS 936487-67-1)が挙げられるが、これらに限定されない。
CDK阻害剤としては、パルボシクリブ(PD-0332991としても知られる、Ibrance(登録商標)、6-アセチル-8-シクロペンチル-5-メチル-2-{[5-(1-ピペラジニル)-2-ピリジニル]アミノ}ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オン)が挙げられるが、これらに限定されない。
さらに別の実施形態では、本開示の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体は、疾患、例えば癌の治療のための、IAP阻害剤、BCL2阻害剤、MCl1阻害剤、TRAIL剤、CHK阻害剤を含むがこれらに限定されない、1つ以上のアポトーシス促進剤と併用される。
例えば、IAP阻害剤としては、LCL161、GDC-0917、AEG-35156、AT406及びTL32711が挙げられるが、これらに限定されない。IAP阻害剤の他の例としては、全てが参照により本明細書に援用される国際公開第04/005284号パンフレット、国際公開第04/007529号パンフレット、国際公開第05/097791号パンフレット、国際公開第05/069894号パンフレット、国際公開第05/069888号パンフレット、国際公開第05/094818号パンフレット、米国特許出願公開第2006/0014700号明細書、米国特許出願公開第2006/0025347号明細書、国際公開第06/069063号パンフレット、国際公開第06/010118号パンフレット、国際公開第06/017295号パンフレット及び国際公開第08/134679号パンフレットに開示されているものが挙げられるが、これらに限定されない。
BCL-2阻害剤としては、4-[4-[[2-(4-クロロフェニル)-5,5-ジメチル-1-シクロヘキセン-1-イル]メチル]-1-ピペラジニル]-N-[[4-[[(1R)-3-(4-モルホリニル)-1-[(フェニルチオ)メチル]プロピル]アミノ]-3-[(トリフルオロメチル)スルホニル]フェニル]スルホニル]ベンズアミド(ABT-263としても知られ、PCT公開番号国際公開第09/155386号パンフレットに記載されている);テトロカルシンA;アンチマイシン;ゴシポール((-)BL-193);オバトクラックス;エチル-2-アミノ-6-シクロペンチル-4-(1-シアノ-2-エトキシ-2-オキソエチル)-4Hクロモン-3-カルボキシレート(HA14-1);オブリメルセン(G3139、Genasense(登録商標));Bak BH3ペプチド;(-)-ゴシポール酢酸(AT-101);4-[4-[(4’-クロロ[1,1’-ビフェニル]-2-イル)メチル]-1-ピペラジニル]-N-[[4-[[(1R)-3-(ジメチルアミノ)-1-[(フェニルチオ)メチル]プロピル]アミノ]-3-ニトロフェニル]スルホニル]-ベンズアミド(ABT-737、CAS 852808-04-9);及びナビトクラックス(ABT-263、CAS 923564-51-6)が挙げられるが、これらに限定されない。
DR4(TRAILR1)及びDR5(TRAILR2)を含むアポトーシス促進性受容体アゴニスト(PARA)としては、デュラネルミン(AMG-951、RhApo2L/TRAIL);マパツムマブ(HRS-ETR1、CAS 658052-09-6);レキサツムマブ(HGS-ETR2、CAS 845816-02-6);アポマブ(Apomab(登録商標));コナツムマブ(AMG655、CAS 896731-82-1);及びチガツズマブ(CS1008、CAS 946415-34-5、Daiichi Sankyoから入手可能)が挙げられるが、これらに限定されない。
チェックポイントキナーゼ(CHK)阻害剤としては、7-ヒドロキシスタウロスポリン(UCN-01);6-ブロモ-3-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)-5-(3R)-3-ピペリジニルピラゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-アミン(SCH900776、CAS 891494-63-6);5-(3-フルオロフェニル)-3-ウレイドチオフェン-2-カルボン酸 N-[(S)-ピペリジン-3-イル]アミド(AZD7762、CAS 860352-01-8);4-[((3S)-1-アザビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イル)アミノ]-3-(1H-ベンズイミダゾール-2-イル)-6-クロロキノリン-2(1H)-オン(CHIR124、CAS 405168-58-3);7-アミノダクチノマイシン(7-AAD)、イソグラヌラチミド、デブロモヒメニアルジシン;N-[5-ブロモ-4-メチル-2-[(2S)-2-モルホリニルメトキシ]-フェニル]-N’-(5-メチル-2-ピラジニル)尿素(LY2603618、CAS 911222-45-2);スルホラファン(CAS 4478-93-7、4-メチルスルフィニルブチルイソチオシアネート);9,10,11,12-テトラヒドロ-9,12-エポキシ-1H-ジインドロ[1,2,3-fg:3’,2’,1’-kl]ピロロ[3,4-i][1,6]ベンゾジアゾシン-1,3(2H)-ジオン(SB-218078、CAS 135897-06-2);並びにTAT-S216A(YGRKKRRQRRRLYRSPAMPENL(配列番号33))及びCBP501((d-Bpa)sws(d-Phe-F5)(d-Cha)rrrqrr)が挙げられるが、これらに限定されない。
さらなる実施形態では、本開示の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体は、疾患、例えば癌の治療のための、1つ以上の免疫調節物質(例えば、共刺激分子の活性化因子又は免疫チェックポイント分子の阻害剤のうちの1つ以上)と併用される。
特定の実施形態では、免疫調節物質は、共刺激分子の活性化因子である。一実施形態では、共刺激分子のアゴニストは、OX40、CD2、CD27、CDS、ICAM-1、LFA-1(CD11a/CD18)、ICOS(CD278)、4-1BB(CD137)、GITR、CD30、CD40、BAFFR、HVEM、CD7、LIGHT、NKG2C、SLAMF7、NKp80、CD160、B7-H3、又はCD83リガンドのアゴニスト(例えば、アゴニスト抗体若しくはその抗原結合フラグメント、又は可溶性融合物)から選択される。
GITRアゴニスト
一部の実施形態において、GITRアゴニストは、疾患、例えば癌の治療のための、式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体と併用される。一部の実施形態において、GITRアゴニストは、GWN323(NVS)、BMS-986156、MK-4166又はMK-1248(Merck)、TRX518(Leap Therapeutics)、INCAGN1876(Incyte/Agenus)、AMG228(Amgen)又はINBR-110(Inhibrx)である。
例示的なGITRアゴニスト
一実施形態では、GITRアゴニストは、抗GITR抗体分子である。一実施形態では、GITRアゴニストは、全体が参照により援用される「Compositions and Methods of Use for Augmented Immune Response and Cancer Therapy」という表題で2016年4月14日に公開された国際公開第2016/057846号パンフレットにおいて記載される抗GITR抗体分子である。
一実施形態では、抗GITR抗体分子は、表1に示されるか(例えば、表1に開示されるMAB7の重鎖及び軽鎖可変領域配列から)、又は表1に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む重鎖及び軽鎖可変領域に由来する、少なくとも1、2、3、4、5又は6個の相補性決定領域(CDR)(又はまとめて全てのCDR)を含む。一部の実施形態において、CDRは、Kabat定義(例えば、表1において記載されるとおり)に従う。一部の実施形態において、CDRは、Chothia定義(例えば、表1において記載されるとおり)に従う。一実施形態では、CDRのうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR)は、1、2、3、4、5、6つ以上の変化、例えば、表1において示されるか、又は表1において示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列に対するアミノ酸置換(例えば、保存的アミノ酸置換)又は欠失を有する。
一実施形態では、抗GITR抗体分子は、それぞれ表1において開示される、配列番号9のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号11のVHCDR2アミノ酸配列及び配列番号13のVHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH);並びに配列番号14のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号16のVLCDR2アミノ酸配列及び配列番号18のVLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
一実施形態では、抗GITR抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列、又は配列番号1と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVHを含む。一実施形態では、抗GITR抗体分子は、配列番号2のアミノ酸配列、又は配列番号2と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗GITR抗体分子は、配列番号1のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号2のアミノ酸配列を含むVLを含む。
一実施形態では、抗体分子は、配列番号5のヌクレオチド配列、又は配列番号5と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVHを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号6のヌクレオチド配列、又は配列番号6と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号5のヌクレオチド配列によってコードされるVH及び配列番号6のヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。
一実施形態では、抗GITR抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列、又は配列番号3と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む重鎖を含む。一実施形態では、抗GITR抗体分子は、配列番号4のアミノ酸配列、又は配列番号4と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗GITR抗体分子は、配列番号3のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号4のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
一実施形態では、抗体分子は、配列番号7のヌクレオチド配列、又は配列番号7と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる重鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号8のヌクレオチド配列、又は配列番号8と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号7のヌクレオチド配列によってコードされる重鎖及び配列番号8のヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。
本明細書に記載される抗体分子は、全体が参照により援用される国際公開第2016/057846号パンフレットに記載されるベクター、宿主細胞及び方法によって作製することができる。
Figure 2023536164000197
Figure 2023536164000198
Figure 2023536164000199
Figure 2023536164000200
Figure 2023536164000201
他の例示的なGITRアゴニスト
一実施形態では、抗GITR抗体分子は、BMS 986156又はBMS986156としても知られるBMS-986156(Bristol-Myers Squibb)である。BMS-986156及び他の抗GITR抗体は、例えば、全体が参照により援用される米国特許第9,228,016号明細書及び国際公開第2016/196792号パンフレットにおいて開示される。一実施形態では、抗GITR抗体分子は、例えば、表2に開示されるとおりのBMS-986156のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗GITR抗体分子は、MK-4166又はMK-1248(Merck)である。MK-4166、MK-1248及び他の抗GITR抗体は、例えば、全体が参照により援用される米国特許第8,709,424号明細書、国際公開第2011/028683号パンフレット、国際公開第2015/026684号パンフレット及びMahne et al.Cancer Res.2017;77(5):1108-1118において開示される。一実施形態では、抗GITR抗体分子は、MK-4166又はMK-1248のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗GITR抗体分子は、TRX518(Leap Therapeutics)である。TRX518及び他の抗GITR抗体は、例えば、全体が参照により援用される米国特許第7,812,135号明細書、米国特許第8,388,967号明細書、米国特許第9,028,823号明細書、国際公開第2006/105021号パンフレット及びPonte J et al.(2010)Clinical Immunology;135:S96において開示される。一実施形態では、抗GITR抗体分子は、TRX518のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗GITR抗体分子は、INCAGN1876(Incyte/Agenus)である。INCAGN1876及び他の抗GITR抗体は、例えば、全体が参照により援用される米国特許出願公開第2015/0368349号明細書及び国際公開第2015/184099号パンフレットにおいて開示される。一実施形態では、抗GITR抗体分子は、INCAGN1876のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗GITR抗体分子は、AMG 228(Amgen)である。AMG 228及び他の抗GITR抗体は、例えば、全体が参照により援用される米国特許第9,464,139号明細書及び国際公開第2015/031667号パンフレットにおいて開示される。一実施形態では、抗GITR抗体分子は、AMG 228のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗GITR抗体分子は、INBRX-110(Inhibrx)である。INBRX-110及び他の抗GITR抗体は、例えば、全体が参照により援用される米国特許出願公開第2017/0022284号明細書及び国際公開第2017/015623号パンフレットにおいて開示される。一実施形態では、GITRアゴニストは、INBRX-110のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、GITRアゴニスト(例えば、融合タンパク質)は、MEDI1873としても知られるMEDI 1873(MedImmune)である。MEDI 1873及び他のGITRアゴニストは、例えば、全体が参照により援用される米国特許出願公開第2017/0073386号明細書、国際公開第2017/025610号パンフレット及びRoss et al.Cancer Res 2016;76(14 Suppl):Abstract nr 561において開示される。一実施形態では、GITRアゴニストは、IgG Fcドメイン、機能的多量体化ドメイン及びMEDI 1873のグルココルチコイド誘導性TNF受容体リガンド(GITRL)の受容体結合ドメインのうちの1つ以上を含む。
さらなる既知のGITRアゴニスト(例えば、抗GITR抗体)としては、例えば、全体が参照により援用される国際公開第2016/054638号パンフレットにおいて記載されるものが挙げられる。
一実施形態では、抗GITR抗体は、本明細書に記載される抗GITR抗体のうちの1つと同じGITR上のエピトープとの結合について競合し、且つ/又は結合する抗体である。
一実施形態では、GITRアゴニストは、GITRシグナル伝達経路を活性化するペプチドである。一実施形態では、GITRアゴニストは、定常領域(例えば、免疫グロブリン配列のFc領域)に融合したイムノアドヘシン結合フラグメント(例えば、GITRLの細胞外部分又はGITR結合部分を含むイムノアドヘシン結合フラグメント)である。
Figure 2023536164000202
特定の実施形態では、免疫調節物質は、免疫チェックポイント分子の阻害剤である。一実施形態では、免疫調節物質は、PD-1、PD-L1、PD-L2、CTLA4、TIM3、LAG3、VISTA、BTLA、TIGIT、LAIR1、CD160、2B4及び/又はTGFRβの阻害剤である。一実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、PD-1、PD-L1、LAG-3、TIM-3若しくはCTLA4、又はこれらの任意の組合せを阻害する。用語「阻害」又は「阻害剤」は、所与の分子、例えば、免疫チェックポイント阻害剤の特定のパラメータ、例えば、活性の低下を含む。例えば、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%又はそれ以上の活性、例えば、PD-1又はPD-L1活性の阻害が、この用語に含まれる。このように、阻害は100%である必要はない。
阻害分子の阻害は、DNA、RNA又はタンパク質レベルで行われ得る。一部の実施形態において、阻害核酸(例えば、dsRNA、siRNA又はshRNA)が、阻害分子の発現を阻害するのに使用され得る。他の実施形態では、阻害シグナルの阻害剤は、ポリペプチド、例えば、可溶性リガンド(例えば、PD-1-Ig又はCTLA-4 Ig)、又は阻害分子に結合する抗体若しくはその抗原結合フラグメント;例えば、PD-1、PD-L1、PD-L2、CTLA4、TIM3、LAG3、VISTA、BTLA、TIGIT、LAIR1、CD160、2B4及び/若しくはTGFRβ、又はこれらの組合せに結合する抗体又はそのフラグメント(本明細書において「抗体分子」とも呼ばれる)である。
一実施形態では、抗体分子は、完全抗体又はそのフラグメント(例えば、Fab、F(ab’)2、Fv、又は一本鎖Fvフラグメント(scFv))である。さらに他の実施形態では、抗体分子は、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgD及びIgEの重鎖定常領域から選択される;特に、例えば、IgG1、IgG2、IgG3及びIgG4の重鎖定常領域から選択される重鎖定常領域(Fc)、より特定すると、IgG1又はIgG4(例えば、ヒトIgG1又はIgG4)の重鎖定常領域を有する。一実施形態では、重鎖定常領域は、ヒトIgG1又はヒトIgG4である。一実施形態では、定常領域は、抗体分子の特性を修飾する(例えば、Fc受容体結合、抗体グリコシル化、システイン残基の数、エフェクター細胞機能若しくは補体機能のうちの1つ以上を増加又は減少させる)ように改変され、例えば、変異される。
特定の実施形態において、抗体分子は、二重特異性又は多重特異性抗体分子の形態である。一実施形態では、二重特異性抗体分子は、PD-1又はPD-L1に対する第1の結合特異性及び第2の結合特異性、例えば、TIM-3、LAG-3、又はPD-L2に対する第2の結合特異性を有する。一実施形態では、二重特異性抗体分子は、PD-1又はPD-L1及びTIM-3に結合する。別の実施形態では、二重特異性抗体分子は、PD-1又はPD-L1及びLAG-3に結合する。別の実施形態では、二重特異性抗体分子は、PD-1及びPD-L1に結合する。さらに別の実施形態では、二重特異性抗体分子は、PD-1及びPD-L2に結合する。別の実施形態では、二重特異性抗体分子は、TIM-3及びLAG-3に結合する。上記の分子の任意の組合せが、多重特異性抗体分子、例えば、PD-1又はPD-1に対する第1の結合特異性並びにTIM-3、LAG-3、又はPD-L2のうちの2つ以上に対する第2及び第3の結合特異性を含む三重特異性抗体で作製され得る。
特定の実施形態では、免疫調節物質は、PD-1、例えば、ヒトPD-1の阻害剤である。別の実施形態では、免疫調節物質は、PD-L1、例えば、ヒトPD-L1の阻害剤である。一実施形態では、PD-1又はPD-L1の阻害剤は、PD-1又はPD-L1に対する抗体分子である。PD-1又はPD-L1阻害剤は、単独で、又は他の免疫調節物質と組み合わせて、例えば、LAG-3、TIM-3又はCTLA4の阻害剤と組み合わせて投与され得る。例示的な実施形態では、PD-1又はPD-L1の阻害剤、例えば、抗PD-1又はPD-L1抗体分子は、LAG-3阻害剤、例えば、抗LAG-3抗体分子と組み合わせて投与される。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1の阻害剤、例えば、抗PD-1又はPD-L1抗体分子は、TIM-3阻害剤、例えば、抗TIM-3抗体分子と組み合わせて投与される。さらに他の実施形態では、PD-1又はPD-L1の阻害剤、例えば、抗PD-1抗体分子は、LAG-3阻害剤、例えば、抗LAG-3抗体分子及びTIM-3阻害剤、例えば、抗TIM-3抗体分子と組み合わせて投与される。
PD-1阻害剤と免疫調節物質の他の組合せ(例えば、PD-L2、CTLA4、TIM3、LAG3、VISTA、BTLA、TIGIT、LAIR1、CD160、2B4及び/又はTGFRのうちの1つ以上)も、本開示の範囲内である。当技術分野において知られるか、又は本明細書で開示される抗体分子のいずれも、チェックポイント分子の阻害剤の上記の組合せで使用され得る。
PD-1阻害剤
一部の実施形態において、本開示の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体は、疾患、例えば癌の治療のためのPD-1阻害剤と併用される。一部の実施形態において、PD-1阻害剤は、PDR001(Novartis)、ニボルマブ(Bristol-Myers Squibb)、ペムブロリズマブ(Merck&Co)、ピディリズマブ(CureTech)、MEDI0680(Medimmune)、REGN2810(Regeneron)、TSR-042(Tesaro)、PF-06801591(Pfizer)、BGB-A317(Beigene)、BGB-108(Beigene)、INCSHR1210(Incyte)、又はAMP-224(Amplimmune)から選択される。
例示的なPD-1阻害剤
一実施形態では、PD-1阻害剤は、抗PD-1抗体分子である。一実施形態では、PD-1阻害剤は、全体が参照により援用される「Antibody Molecules to PD-1 and Uses Thereof」という表題で2015年7月30日に公開された米国特許出願公開第2015/0210769号明細書において記載される抗PD-1抗体分子である。
一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、表3に示されるか(例えば、表3に開示されるBAP049-クローン-E又はBAP049クローン-Bの重鎖及び軽鎖可変領域配列から)、又は表3に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む重鎖及び軽鎖可変領域に由来する、少なくとも1、2、3、4、5又は6個の相補性決定領域(CDR)(又はまとめて全てのCDR)を含む。一部の実施形態において、CDRは、Kabat定義(例えば、表3において記載されるとおり)に従う。一部の実施形態において、CDRは、Chothia定義(例えば、表3において記載されるとおり)に従う。一部の実施形態において、CDRは、Kabat及びChothiaの両方(例えば、表3において記載されるとおり)の組み合わされたCDR定義に従う。一実施形態では、VH CDR1のKabat及びChothiaのCDRの組合せは、アミノ酸配列GYTFTTYWMH(配列番号213)を含む。一実施形態では、CDRのうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR)は、1、2、3、4、5、6つ以上の変化、例えば、表3において示されるか、又は表3において示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列に対するアミノ酸置換(例えば、保存的アミノ酸置換)又は欠失を有する。
一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、それぞれ表3において開示される、配列番号22のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号23のVHCDR2アミノ酸配列及び配列番号24のVHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH);並びに配列番号31のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号32のVLCDR2アミノ酸配列及び配列番号286のVLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
一実施形態では、抗体分子は、それぞれ表3において開示される、配列番号45のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR1、配列番号46のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR2及び配列番号47のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR3を含むVH;並びに配列番号50のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR1、配列番号51のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR2及び配列番号52のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR3を含むVLを含む。
一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、配列番号27のアミノ酸配列、又は配列番号27と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVHを含む。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、配列番号41のアミノ酸配列、又は配列番号41と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、配列番号37のアミノ酸配列、又は配列番号37と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、配列番号27のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号41のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、配列番号27のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号37のアミノ酸配列を含むVLを含む。
一実施形態では、抗体分子は、配列番号28のヌクレオチド配列、又は配列番号28と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVHを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号42又は38のヌクレオチド配列、又は配列番号42又は38と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号28のヌクレオチド配列によってコードされるVH及び配列番号42又は38のヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。
一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、配列番号29のアミノ酸配列、又は配列番号29と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む重鎖を含む。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、配列番号43のアミノ酸配列、又は配列番号43と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、配列番号39のアミノ酸配列、又は配列番号39と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、配列番号29のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号43のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、配列番号29のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号39のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
一実施形態では、抗体分子は、配列番号30のヌクレオチド配列、又は配列番号30と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる重鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号44又は40のヌクレオチド配列、又は配列番号44又は40と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号30のヌクレオチド配列によってコードされる重鎖及び配列番号44又は40のヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。
本明細書に記載される抗体分子は、全体が参照により援用される米国特許出願公開第2015/0210769号明細書に記載されるベクター、宿主細胞及び方法によって作製することができる。
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Figure 2023536164000210
他の例示的なPD-1阻害剤
一部の実施形態において、抗PD-1抗体は、ニボルマブ(CAS登録番号:946414-94-4)である。ニボルマブの代替名としては、MDX-1106、MDX-1106-04、ONO-4538、BMS-936558、又はOPDIVO(登録商標)が挙げられる。ニボルマブは、PD1を特異的にブロックする完全ヒトIgG4モノクローナル抗体である。ニボルマブ(クローン5C4)及びPD1に特異的に結合する他のヒトモノクローナル抗体は、全体が参照により援用される米国特許第8,008,449号明細書及びPCT公開番号国際公開第2006/121168号パンフレットに開示されている。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、例えば、表4に開示されるとおりのニボルマブのCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
他の実施形態では、抗PD-1抗体はペムブロリズマブである。ペムブロリズマブ(商品名KEYTRUDA、以前はランブロリズマブ、Merck 3745、MK-3475又はSCH-900475としても知られる)は、PD1に結合するヒト化IgG4モノクローナル抗体である。ペムブロリズマブは、例えば、全体が参照により援用されるHamid,O.et al.(2013)New England Journal of Medicine 369(2):134-44、PCT公開番号国際公開第2009/114335号パンフレット及び米国特許第8,354,509号明細書に開示されている。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、例えば、表4に開示されるとおりのペムブロリズマブのCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一部の実施形態において、抗PD-1抗体はピディリズマブである。ピディリズマブ(CT-011;Cure Tech)は、PD1に結合するヒト化IgG1kモノクローナル抗体である。ピディリズマブ及び他のヒト化抗PD-1モノクローナル抗体は、全体が参照により援用されるPCT公開番号国際公開第2009/101611号パンフレットに開示される。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、例えば、表4に開示されるとおりのピディリズマブのCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
他の抗PD1抗体は、全体が参照により援用される米国特許第8,609,089号明細書、米国特許出願公開第2010028330号明細書及び/又は米国特許出願公開第20120114649号明細書において開示される。他の抗PD1抗体としては、AMP 514(Amplimmune)が挙げられる。
一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、AMP-514としても知られるMEDI0680(Medimmune)である。MEDI0680及び他の抗PD-1抗体は、全体が参照により援用される米国特許第9,205,148号明細書及び国際公開第2012/145493号パンフレットにおいて開示される。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、MEDI0680のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、REGN2810(Regeneron)である。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、REGN2810のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、PF-06801591(Pfizer)である。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、PF-06801591のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、BGB-A317又はBGB-108(Beigene)である。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、BGB-A317又はBGB-108のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、又はINCSHR01210又はSHR-1210としても知られるINCSHR1210(Incyte)である。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、INCSHR1210のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、ANB011としても知られるTSR-042(Tesaro)である。一実施形態では、抗PD-1抗体分子は、TSR-042のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
さらなる既知の抗PD-1抗体としては、例えば、全体が参照により援用される国際公開第2015/112800号パンフレット、国際公開第2016/092419号パンフレット、国際公開第2015/085847号パンフレット、国際公開第2014/179664号パンフレット、国際公開第2014/194302号パンフレット、国際公開第2014/209804号パンフレット、国際公開第2015/200119号パンフレット、米国特許第8,735,553号明細書、米国特許第7,488,802号明細書、米国特許第8,927,697号明細書、米国特許第8,993,731号明細書及び米国特許第9,102,727号明細書において記載されるものが挙げられる。
一実施形態では、抗PD-1抗体は、本明細書に記載される抗PD-1抗体のうちの1つと同じPD-1上のエピトープとの結合について競合し、且つ/又は結合する抗体である。
一実施形態では、PD-1阻害剤は、例えば、全体が参照により援用される米国特許第8,907,053号明細書に記載されるPD-1シグナル伝達経路を阻害するペプチドである。一部の実施形態において、PD-1阻害剤は、イムノアドヘシン(例えば、定常領域(例えば、免疫グロブリン配列のFc領域)に融合したPD-L1若しくはPD-L2の細胞外部分又はPD-1結合部分を含むイムノアドヘシン)である。一部の実施形態において、PD-1阻害剤は、AMP-224(例えば、全体が参照により援用される国際公開第2010/027827号パンフレット及び国際公開第2011/066342号パンフレットにおいて開示されるB7-DCIg(Amplimmune))である。
Figure 2023536164000211
Figure 2023536164000212
PD-L1阻害剤
一部の実施形態において、本開示の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体は、疾患、例えば癌の治療のためのPD-L1阻害剤と併用される。一部の実施形態において、PD-L1阻害剤は、FAZ053(Novartis)、アテゾリズマブ(Genentech/Roche)、アベルマブ(Merck Serono及びPfizer)、デュルバルマブ(MedImmune/AstraZeneca)、又はBMS-936559(Bristol-MyersSquibb)から選択される。
例示的なPD-L1阻害剤
一実施形態では、PD-L1阻害剤は、抗PD-L1抗体分子である。一実施形態では、PD-L1阻害剤は、全体が参照により援用される「Antibody Molecules to PD-L1 and Uses Thereof」という表題で2016年4月21日に公開された米国特許出願公開第2016/0108123号明細書において開示される抗PD-L1抗体分子である。
一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、表5に示されるか(例えば、表5に開示されるBAP058-クローンO又はBAP058クローンNの重鎖及び軽鎖可変領域配列から)、又は表5に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む重鎖及び軽鎖可変領域に由来する、少なくとも1、2、3、4、5又は6個の相補性決定領域(CDR)(又はまとめて全てのCDR)を含む。一部の実施形態において、CDRは、Kabat定義(例えば、表5において記載されるとおり)に従う。一部の実施形態において、CDRは、Chothia定義(例えば、表5において記載されるとおり)に従う。一部の実施形態において、CDRは、Kabat及びChothiaの両方(例えば、表5において記載されるとおり)の組み合わされたCDR定義に従う。一実施形態では、VH CDR1のKabat及びChothiaのCDRの組合せは、アミノ酸配列GYTFTSYWMY(配列番号214)を含む。一実施形態では、CDRのうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR)は、1、2、3、4、5、6つ以上の変化、例えば、表5において示されるか、又は表5において示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列に対するアミノ酸置換(例えば、保存的アミノ酸置換)又は欠失を有する。
一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、それぞれ表5において開示される、配列番号62のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号63のVHCDR2アミノ酸配列及び配列番号64のVHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH);並びに配列番号70のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号71のVLCDR2アミノ酸配列及び配列番号72のVLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、それぞれ表5において開示される、配列番号89のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR1、配列番号90のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR2及び配列番号91のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR3を含むVH;並びに配列番号94のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR1、配列番号95のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR2及び配列番号96のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR3を含むVLを含む。
一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号67のアミノ酸配列、又は配列番号67と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVHを含む。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号77のアミノ酸配列、又は配列番号77と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号81のアミノ酸配列、又は配列番号81と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVHを含む。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号85のアミノ酸配列、又は配列番号85と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号67のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号77のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号81のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号85のアミノ酸配列を含むVLを含む。
一実施形態では、抗体分子は、配列番号68のヌクレオチド配列、又は配列番号68と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVHを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号78のヌクレオチド配列、又は配列番号78と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号82のヌクレオチド配列、又は配列番号82と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVHを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号86のヌクレオチド配列、又は配列番号86と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号68のヌクレオチド配列によってコードされるVH及び配列番号78のヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号82のヌクレオチド配列によってコードされるVH及び配列番号86のヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。
一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号69のアミノ酸配列、又は配列番号69と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む重鎖を含む。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号79のアミノ酸配列、又は配列番号79と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号83のアミノ酸配列、又は配列番号83と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む重鎖を含む。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号87のアミノ酸配列、又は配列番号87と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号69のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号79のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、配列番号83のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号87のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
一実施形態では、抗体分子は、配列番号76のヌクレオチド配列、又は配列番号76と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる重鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号80のヌクレオチド配列、又は配列番号80と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番84のヌクレオチド配列、又は配列番号84と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる重鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号88のヌクレオチド配列、又は配列番号88と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号76のヌクレオチド配列によってコードされる重鎖及び配列番号80のヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号84のヌクレオチド配列によってコードされる重鎖及び配列番号88のヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。
本明細書に記載される抗体分子は、全体が参照により援用される米国特許出願公開第2016/0108123号明細書に記載されるベクター、宿主細胞及び方法によって作製することができる。
Figure 2023536164000213
Figure 2023536164000214
Figure 2023536164000215
Figure 2023536164000216
Figure 2023536164000217
Figure 2023536164000218
Figure 2023536164000219
Figure 2023536164000220
Figure 2023536164000221
他の例示的なPD-L1阻害剤
一部の実施形態において、PD-L1阻害剤は、抗PD-L1抗体である。一部の実施形態において、抗PD-L1阻害剤は、例えば、国際公開第2013/0179174号パンフレットに開示され、且つ本明細書に開示される配列(又は例えば指定される配列と少なくとも85%、90%、95%以上同一である配列と実質的に同一又は類似の配列)を有する、YW243.55.S70、MPDL3280A、MEDI-4736、又はMDX-1105MSB-0010718C(A09-246-2とも呼ばれる)から選択される。
一実施形態では、PD-L1阻害剤は、MDX-1105である。BMS-936559としても知られるMDX-1105は、PCT公開番号国際公開第2007/005874号パンフレットに記載される抗PD-Ll抗体である。
一実施形態では、PD-L1阻害剤は、YW243.55.S70である。YW243.55.S70抗体は、PCT公開番号国際公開第2010/077634号パンフレットに記載される抗PD-Llである。
一実施形態では、PD-L1阻害剤は、アテゾリズマブ(Atezolizumabm)としても知られるMDPL3280A(Genentech/Roche)、RG7446、RO5541267、YW243.55.S70、又はTECENTRIQ(商標)である。MDPL3280Aは、PD-L1に結合するヒトFc最適化IgG1モノクローナル抗体である。MDPL3280A及びPD-L1に対する他のヒトモノクローナル抗体は、全体が参照により援用される米国特許第7,943,743号明細書及び米国特許出願公開第20120039906号明細書において開示される。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、例えば、表6に開示されるとおりのアテゾリズマブのCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
他の実施形態では、PD-L2阻害剤は、AMP-224である。AMP-224は、PD1とB7-H1との間の相互作用をブロックするPD-L2 Fc融合可溶性受容体(B7-DCIg;Amplimmune;例えば、PCT公開番号国際公開第2010/027827号パンフレット及び国際公開第2011/066342号パンフレットに開示されている)である。
一実施形態では、PD-L1阻害剤は、抗PD-L1抗体分子である。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、MSB0010718Cとしても知られるアベルマブ(Merck Serono及びPfizer)である。アベルマブ及び他の抗PD-L1抗体は、全体が参照により援用される国際公開第2013/079174号パンフレットにおいて開示される。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、例えば、表6に開示されるとおりのアベルマブのCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、MEDI4736としても知られるデュルバルマブ(MedImmune/AstraZeneca)である。デュルバルマブ及び他の抗PD-L1抗体は、全体が参照により援用される米国特許第8,779,108号明細書において開示される。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、例えば、表6に開示されるとおりのデュルバルマブのCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、MDX-1105又は12A4としても知られるBMS-936559(Bristol-Myers Squibb)である。BMS-936559及び他の抗PD-L1抗体は、全体が参照により援用される米国特許第7,943,743号明細書及び国際公開第2015/081158号パンフレットにおいて開示される。一実施形態では、抗PD-L1抗体分子は、例えば、表6に開示されるとおりのBMS-936559のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
さらなる既知の抗PD-L1抗体としては、例えば、全体が参照により援用される国際公開第2015/181342号パンフレット、国際公開第2014/100079号パンフレット、国際公開第2016/000619号パンフレット、国際公開第2014/022758号パンフレット、国際公開第2014/055897号パンフレット、国際公開第2015/061668号パンフレット、国際公開第2013/079174号パンフレット、国際公開第2012/145493号パンフレット、国際公開第2015/112805号パンフレット、国際公開第2015/109124号パンフレット、国際公開第2015/195163号パンフレット、米国特許第8,168,179号明細書、米国特許第8,552,154号明細書、米国特許第8,460,927号明細書及び米国特許第9,175,082号明細書において記載されるものが挙げられる。
一実施形態では、抗PD-L1抗体は、本明細書に記載される抗PD-L1抗体のうちの1つと同じPD-L1上のエピトープとの結合について競合し、且つ/又は結合する抗体である。
Figure 2023536164000222
Figure 2023536164000223
LAG-3阻害剤
一部の実施形態において、本開示の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体は、疾患、例えば癌の治療のためのLAG-3阻害剤と併用される。一部の実施形態において、LAG-3阻害剤は、LAG525(Novartis)、BMS-986016(Bristol-Myers Squibb)、又はTSR-033(Tesaro)から選択される。
例示的なLAG-3阻害剤
一実施形態では、LAG-3阻害剤は、抗LAG-3抗体分子である。一実施形態では、LAG-3阻害剤は、全体が参照により援用される「Antibody Molecules to LAG-3 and Uses Thereof」という表題で2015年9月17日に公開された米国特許出願公開第2015/0259420号明細書において開示される抗LAG-3抗体分子である。
一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、表7に示されるか(例えば、表7に開示されるBAP050-クローンI又はBAP050-クローンJの重鎖及び軽鎖可変領域配列から)、又は表7に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む重鎖及び軽鎖可変領域に由来する、少なくとも1、2、3、4、5又は6個の相補性決定領域(CDR)(又はまとめて全てのCDR)を含む。一部の実施形態において、CDRは、Kabat定義(例えば、表7において記載されるとおり)に従う。一部の実施形態において、CDRは、Chothia定義(例えば、表7において記載されるとおり)に従う。一部の実施形態において、CDRは、Kabat及びChothiaの両方(例えば、表7において記載されるとおり)の組み合わされたCDR定義に従う。一実施形態では、VH CDR1のKabat及びChothiaのCDRの組合せは、アミノ酸配列GFTLTNYGMN(配列番号173)を含む。一実施形態では、CDRのうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR)は、1、2、3、4、5、6つ以上の変化、例えば、表7において示されるか、又は表7において示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列に対するアミノ酸置換(例えば、保存的アミノ酸置換)又は欠失を有する。
一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、それぞれ表7において開示される、配列番号108のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号109のVHCDR2アミノ酸配列及び配列番号110のVHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH);並びに配列番号117のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号118のVLCDR2アミノ酸配列及び配列番号119のVLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、それぞれ表7において開示される、配列番号143又は144のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR1、配列番号145又は146のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR2及び配列番号147又は148のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR3を含むVH;並びに配列番号153又は154のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR1、配列番号155又は154のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR2及び配列番号155又は156のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR3を含むVLを含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、それぞれ表7において開示される、配列番号165又は144のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR1、配列番号166又は146のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR2及び配列番号167又は148のヌクレオチド配列によってコードされるVHCDR3を含むVH;並びに配列番号153又は154のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR1、配列番号155又は156のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR2及び配列番号157又は158のヌクレオチド配列によってコードされるVLCDR3を含むVLを含む。
一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号113のアミノ酸配列、又は配列番号113と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVHを含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号125のアミノ酸配列、又は配列番号125と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号131のアミノ酸配列、又は配列番号131と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVHを含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号137のアミノ酸配列、又は配列番号137と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号113のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号125のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号131のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号137のアミノ酸配列を含むVLを含む。
一実施形態では、抗体分子は、配列番号114又は115のヌクレオチド配列、又は配列番号114又は115と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVHを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号126又は127のヌクレオチド配列、又は配列番号126又は127と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号132若しくは133のヌクレオチド配列、又は配列番号132若しくは133と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVHを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号138若しくは139のヌクレオチド配列、又は配列番号138若しくは139と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号114若しくは115のヌクレオチド配列によってコードされるVH及び配列番号126若しくは127のヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号132又は133のヌクレオチド配列によってコードされるVH及び配列番138又は139のヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。
一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号116のアミノ酸配列、又は配列番号116と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む重鎖を含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号128のアミノ酸配列、又は配列番号128と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号134のアミノ酸配列、又は配列番号134と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む重鎖を含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号140のアミノ酸配列、又は配列番号140と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号116のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号128のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、配列番号134のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号140のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
一実施形態では、抗体分子は、配列番号123又は124のヌクレオチド配列、又は配列番号123又は124と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる重鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号129又は130のヌクレオチド配列、又は配列番号129又は130と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号135若しくは136のヌクレオチド配列、又は配列番号135若しくは136と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる重鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号141若しくは142のヌクレオチド配列、又は配列番号141若しくは142と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号123若しくは124のヌクレオチド配列によってコードされる重鎖及び配列番号129若しくは130のヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号135又は136のヌクレオチド配列によってコードされる重鎖及び配列番号141又は142のヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。
本明細書に記載される抗体分子は、全体が参照により援用される米国特許出願公開第2015/0259420号明細書に記載されるベクター、宿主細胞及び方法によって作製することができる。
Figure 2023536164000224
Figure 2023536164000225
Figure 2023536164000226
Figure 2023536164000227
Figure 2023536164000228
Figure 2023536164000229
Figure 2023536164000230
Figure 2023536164000231
Figure 2023536164000232
Figure 2023536164000233
Figure 2023536164000234
Figure 2023536164000235
Figure 2023536164000236
Figure 2023536164000237
Figure 2023536164000238
Figure 2023536164000239
他の例示的なLAG-3阻害剤
一実施形態では、LAG-3阻害剤は、抗LAG-3抗体分子である。一実施形態では、LAG-3阻害剤は、BMS986016としても知られるBMS-986016(Bristol-Myers Squibb)である。BMS-986016及び他の抗LAG-3抗体は、全体が参照により援用される国際公開第2015/116539号パンフレット及び米国特許第9,505,839号明細書において開示される。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、例えば、表8に開示されるとおりのBMS-986016のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、TSR-033(Tesaro)である。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、TSR-033のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、IMP731又はGSK2831781(GSK及びPrima BioMed)である。IMP731及び他の抗LAG-3抗体は、全体が参照により援用される国際公開第2008/132601号パンフレット及び米国特許第9,244,059号明細書において開示される。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、例えば、表8に開示されるとおりのIMP731のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、GSK2831781のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
一実施形態において、抗LAG-3抗体分子は、IMP761(Prima BioMed)である。一実施形態では、抗LAG-3抗体分子は、IMP761のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
さらなる既知の抗LAG-3抗体としては、例えば、全体が参照により援用される国際公開第2008/132601号パンフレット、国際公開第2010/019570号パンフレット、国際公開第2014/140180号パンフレット、国際公開第2015/116539号パンフレット、国際公開第2015/200119号パンフレット、国際公開第2016/028672号パンフレット、米国特許第9,244,059号明細書、米国特許第9,505,839号明細書において記載されるものが挙げられる。
一実施形態では、抗LAG-3抗体は、本明細書に記載される抗LAG-3抗体のうちの1つと同じLAG-3上のエピトープとの結合について競合し、且つ/又は結合する抗体である。
一実施形態において、抗LAG-3阻害剤は、例えば、全体が参照により援用される国際公開第2009/044273号パンフレットにおいて開示される、可溶性LAG-3タンパク質、例えば、IMP321(Prima BioMed)である。
Figure 2023536164000240
TIM-3阻害剤
特定の実施形態では、免疫チェックポイント分子の阻害剤は、TIM-3の阻害剤である。一部の実施形態において、本開示の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体は、疾患、例えば癌の治療のためのTIM-3阻害剤と併用される。一部の実施形態において、TIM-3阻害剤は、MGB453(Novartis)又はTSR-022(Tesaro)である。
例示的なTIM-3阻害剤
一実施形態では、TIM-3阻害剤は、抗TIM-3抗体分子である。一実施形態において、TIM-3阻害剤は、全体が参照により援用される「Antibody Molecules to TIM-3 and Uses Thereof」という表題で2015年8月6日に公開された米国特許出願公開第2015/0218274号明細書において開示される抗TIM-3抗体分子である。
一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、表9に示されるか(例えば、表9に開示されるABTIM3-hum11又はABTIM3-hum03の重鎖及び軽鎖可変領域配列から)、又は表9に示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列を含む重鎖及び軽鎖可変領域に由来する、少なくとも1、2、3、4、5又は6個の相補性決定領域(CDR)(又はまとめて全てのCDR)を含む。一部の実施形態において、CDRは、Kabat定義(例えば、表9において記載されるとおり)に従う。一部の実施形態において、CDRは、Chothia定義(例えば、表9において記載されるとおり)に従う。一実施形態では、CDRのうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR)は、1、2、3、4、5、6つ以上の変化、例えば、表9において示されるか、又は表9において示されるヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列に対するアミノ酸置換(例えば、保存的アミノ酸置換)又は欠失を有する。
一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、それぞれ表9において開示される、配列番号174のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号175のVHCDR2アミノ酸配列及び配列番号176のVHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH);並びに配列番号183のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号184のVLCDR2アミノ酸配列及び配列番号185のVLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、それぞれ表9において開示される、配列番号174のVHCDR1アミノ酸配列、配列番号193のVHCDR2アミノ酸配列及び配列番号176のVHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH);並びに配列番号183のVLCDR1アミノ酸配列、配列番号184のVLCDR2アミノ酸配列及び配列番号185のVLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)を含む。
一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号179のアミノ酸配列、又は配列番号179と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVHを含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号189のアミノ酸配列、又は配列番号189と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号195のアミノ酸配列、又は配列番195と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVHを含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号199のアミノ酸配列、又は配列番号199と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号179のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号189のアミノ酸配列を含むVLを含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号195のアミノ酸配列を含むVH及び配列番号199のアミノ酸配列を含むVLを含む。
一実施形態では、抗体分子は、配列番号180のヌクレオチド配列、又は配列番号180と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVHを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号190のヌクレオチド配列、又は配列番号190と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号196のヌクレオチド配列、又は配列番号196と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVHを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号200のヌクレオチド配列、又は配列番号200と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号180のヌクレオチド配列によってコードされるVH及び配列番号190のヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号196のヌクレオチド配列によってコードされるVH及び配列番号200のヌクレオチド配列によってコードされるVLを含む。
一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号181のアミノ酸配列、又は配列番号181と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む重鎖を含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号191のアミノ酸配列、又は配列番号191と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号197のアミノ酸配列、又は配列番号197と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む重鎖を含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号201のアミノ酸配列、又は配列番号201と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号181のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号191のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、配列番号197のアミノ酸配列を含む重鎖及び配列番号201のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む。
一実施形態では、抗体分子は、配列番号182のヌクレオチド配列、又は配列番号182と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる重鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号192のヌクレオチド配列、又は配列番号192と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号198のヌクレオチド配列、又は配列番号198と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる重鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号202のヌクレオチド配列、又は配列番号202と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号182のヌクレオチド配列によってコードされる重鎖及び配列番号192のヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。一実施形態では、抗体分子は、配列番号198のヌクレオチド配列によってコードされる重鎖及び配列番号202のヌクレオチド配列によってコードされる軽鎖を含む。
本明細書に記載される抗体分子は、全体が参照により援用される米国特許出願公開第2015/0218274号明細書に記載されるベクター、宿主細胞及び方法によって作製することができる。
Figure 2023536164000241
Figure 2023536164000242
Figure 2023536164000243
Figure 2023536164000244
Figure 2023536164000245
Figure 2023536164000246
Figure 2023536164000247
Figure 2023536164000248
Figure 2023536164000249
他の例示的なTIM-3阻害剤
一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、TSR-022(AnaptysBio/Tesaro)である。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、TSR-022のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、例えば、表10に開示されるとおりのAPE5137又はAPE5121のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。APE5137、APE5121及び他の抗TIM-3抗体は、全体が参照により援用される国際公開第2016/161270号パンフレットにおいて開示される。
一実施形態において、抗TIM-3抗体分子は、抗体クローンF38-2E2である。一実施形態では、抗TIM-3抗体分子は、F38-2E2のCDR配列のうちの1つ以上(又はまとめて全てのCDR配列)、重鎖若しくは軽鎖可変領域配列、又は重鎖若しくは軽鎖配列を含む。
さらなる既知の抗TIM-3抗体としては、例えば、全体が参照により援用される国際公開第2016/111947号パンフレット、国際公開第2016/071448号パンフレット、国際公開第2016/144803号パンフレット、米国特許第8,552,156号明細書、米国特許第8,841,418号明細書及び米国特許第9,163,087号明細書において記載されるものが挙げられる。
一実施形態では、抗TIM-3抗体は、本明細書に記載される抗TIM-3抗体のうちの1つと同じTIM-3上のエピトープとの結合について競合し、且つ/又は結合する抗体である。
Figure 2023536164000250
サイトカイン
さらに別の実施形態では、本開示の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体は、限定はされないが、インターフェロン、IL-2、IL-15、IL-7、又はIL21を含めた1つ以上のサイトカインと組み合わせて使用される。特定の実施形態では、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体は、IL-15/IL-15Ra複合体と組み合わせて投与される。一部の実施形態において、IL-15/IL-15Ra複合体は、NIZ985(Novartis)、ATL-803(Altor)又はCYP0150(Cytune)から選択される。
例示的なIL-15/IL-15Ra複合体
一実施形態では、サイトカインは、IL-15受容体α(IL-15Ra)の可溶性形態と複合体を形成するIL-15である。IL-15/IL-15Ra複合体は、IL-15Raの可溶性形態と共有結合又は非共有結合されているIL-15を含み得る。特定の実施形態では、ヒトIL-15は、IL-15Raの可溶性形態と非共有結合している。特定の実施形態では、製剤のヒトIL-15は、全体が参照により援用される国際公開第2014/066527号パンフレットに記載されるとおり、表11における配列番号207のアミノ酸配列又は配列番号207と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含み、且つヒトIL-15Raの可溶性形態は、表11における配列番号208のアミノ酸配列、又は配列番号208と少なくとも85%、90%、95%、又は99%以上同一なアミノ酸配列を含む。本明細書に記載される分子は、全体が参照により援用される国際公開第2007084342号パンフレットに記載されるベクター、宿主細胞及び方法によって作製することができる。
Figure 2023536164000251
他の例示的なIL-15/IL-15Ra複合体
一実施形態では、IL-15/IL-15Ra複合体は、ALT-803、IL-15/IL-15RaのFc融合タンパク質(IL-15N72D:IL-15RaSu/Fc可溶性複合体)である。ALT-803は、全体が参照により援用される国際公開第2008/143794号パンフレットにおいて記載される。一実施形態では、IL-15/IL-15RaのFc融合タンパク質は、表12に開示されるとおりの配列を含む。
一実施形態では、IL-15/IL-15Ra複合体は、IL-15Ra(CYP0150、Cytune)のsushiドメインに融合されているIL-15を含む。IL-15Raのsushiドメインは、IL-15Raのシグナルペプチドの後の最初のシステイン残基で始まり、前記シグナルペプチドの後の4番目のシステイン残基で終わるドメインを指す。IL-15Raのsushiドメインに融合されているIL-15の複合体は、全体が参照により援用される国際公開第2007/04606号パンフレット及び国際公開第2012/175222号パンフレットに記載される。一実施形態では、IL-15/IL-15Raのsushiドメイン融合物は、表12に開示されるとおりの配列を含む。
Figure 2023536164000252
さらに別の実施形態では、本開示の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体は、疾患、例えば癌を処置するため、トール様受容体(TLR、例えば、TLR7、TLR8、TLR9)の1つ以上のアゴニストと組み合わせて使用される。一部の実施形態において、本開示の化合物は、TLR7アゴニスト又はTLR7アゴニストコンジュゲートと組み合わせて使用することができる。
一部の実施形態において、TLR7アゴニストは、国際公開第2011/049677号パンフレット(本明細書によって全体として参照により援用される)に開示される化合物を含む。一部の実施形態において、TLR7アゴニストは、3-(5-アミノ-2-(4-(2-(3,3-ジフルオロ-3-ホスホノプロポキシ)エトキシ)-2-メチルフェネチル)ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン-8-イル)プロパン酸を含む。一部の実施形態において、TLR7アゴニストは、式:
Figure 2023536164000253

の化合物を含む。
別の実施形態では、本開示の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体は、癌の治療のための1つ以上の血管新生阻害剤、例えば、ベバシズマブ(Avastin(登録商標))、アキシチニブ(Inlyta(登録商標));ブリバニブアラニナート(BMS-582664、(S)-((R)-1-(4-(4-フルオロ-2-メチル-1H-インドール-5-イルオキシ)-5-メチルピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-6-イルオキシ)プロパン-2-イル)2-アミノプロパノエート);ソラフェニブ(Nexavar(登録商標));パゾパニブ(Votrient(登録商標));スニチニブリンゴ酸塩(Sutent(登録商標));セディラニブ(AZD2171、CAS 288383-20-1);バルガテフ(BIBF1120、CAS 928326-83-4);フォレチニブ(GSK1363089);テラチニブ(BAY57-9352、CAS 332012-40-5;アパチニブ(YN968D1、CAS 811803-05-1);イマチニブ(Gleevec(登録商標));ポナチニブ(AP24534、CAS 943319-70-8);チボザニブ(AV951、CAS 475108-18-0);レゴラフェニブ(BAY73-4506、CAS 755037-03-7);バタラニブ二塩酸塩(PTK787、CAS 212141-51-0);ブリバニブ(BMS-540215、CAS 649735-46-6);バンデタニブ(Caprelsa(登録商標)又はAZD6474);モテサニブ二リン酸塩(AMG706、CAS 857876-30-3、N-(2,3-ジヒドロ-3,3-ジメチル-1H-インドール-6-イル)-2-[(4-ピリジニルメチル)アミノ]-3-ピリジンカルボキサミド、国際公開第02/066470号パンフレットに記載されている);ドビチニブ二乳酸(TKI258、CAS 852433-84-2);リンファリブ(ABT869、CAS 796967-16-3);カボザンチニブ(XL184、CAS 849217-68-1);レスタウルチニブ(CAS 111358-88-4)、N-[5-[[[5-(1,1-ジメチルエチル)-2-オキサゾリル]メチル]チオ]-2-チアゾリル]-4-ピペリジンカルボキサミド(BMS38703、CAS 345627-80-7);(3R,4R)-4-アミノ-1-((4-((3-メトキシフェニル)アミノ)ピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-5-イル)メチル)ピペリジン-3-オール(BMS690514)、N-(3,4-ジクロロ-2-フルオロフェニル)-6-メトキシ-7-[[(3aα,5β,6aα)-オクタヒドロ-2-メチルシクロペンタ[c]ピロール-5-イル]メトキシ]-4-キナゾリンアミン(XL647、CAS 781613-23-8);4-メチル-3-[[1-メチル-6-(3-ピリジニル)-1H-ピラゾロ[3,4-d]ピリミジン-4-イル]アミノ]-N-[3-(トリフルオロメチル)フェニル]-ベンズアミド(BHG712、CAS 940310-85-0);又はアフリベルセプト(Eylea(登録商標))と併用される。
別の実施形態では、本開示の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体は、癌の治療のための1つ以上の熱ショックタンパク質阻害剤、例えば、タネスピマイシン(17-アリルアミノ-17-デメトキシゲルダナマイシン、KOS-953及び17-AAGとしても知られ、SIGMAから入手可能であり、米国特許第4,261,989号明細書に記載されている);レタスピマイシン(IPI504)、ガネテスピブ(STA-9090);[6-クロロ-9-(4-メトキシ-3,5-ジメチルピリジン-2-イルメチル)-9H-プリン-2-イル]アミン(BIIB021又はCNF2024、CAS 848695-25-0);トランス-4-[[2-(アミノカルボニル)-5-[4,5,6,7-テトラヒドロ-6,6-ジメチル-4-オキソ-3-(トリフルオロメチル)-1H-インダゾール-1-イル]フェニル]アミノ]シクロヘキシルグリシンエステル(SNX5422又はPF04929113、CAS 908115-27-5);5-[2,4-ジヒドロキシ-5-(1-メチルエチル)フェニル]-N-エチル-4-[4-(4-モルホリニルメチル)フェニル]-3-イソキサゾールカルボキサミド(AUY922、CAS 747412-49-3);又は17-ジメチルアミノエチルアミノ-17-デメトキシゲルダナマイシン(17-DMAG)と併用される。
さらに別の実施形態では、本開示の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体は、1つ以上のHDAC阻害剤又は他のエピジェネティック調節剤と併用される。例示的なHDAC阻害剤としては、ボリノスタット(Zolinza(登録商標));ロミデプシン(Istodax(登録商標));トリコスタチン(Treichostatin)A(TSA);オキサムフラチン;ボリノスタット(Zolinza(登録商標)、スベロイルアニリドヒドロキサム酸);ピロキサミド(シベロイル-3-アミノピリジンアミドヒドロキサム酸);トラポキシンA(RF-1023A);トラポキシンB(RF-10238);シクロ[(αS,2S)-α-アミノ-η-オキソ-2-オキシランオクタノイル-O-メチル-D-チロシル-L-イソロイシル-L-プロリル](Cyl-1)、シクロ[(αS,2S)-α-アミノ-η-オキソ-2-オキシランオクタノイル-O-メチル-D-チロシル-L-イソロイシル-(2S)-2-ピペリジンカルボニル](Cyl-2)、サイクリック[L-アラニル-D-アラニル-(2S)-η-オキソ-L-α-アミノオキシランオクタノイル-D-プロリル](HC-毒素);シクロ[(αS,2S)-α-アミノ-η-オキソ-2-オキシランオクタノイル-D-フェニルアラニル-L-ロイシル-(2S)-2-ピペリジンカルボニル](WF-3161);クラミドシン((S)-サイクリック(2-メチルアラニル-L-フェニルアラニル-D-プロリル-η-オキソ-L-α-アミノオキシランオクタノイル);アピシジン(シクロ(8-オキソ-L-2-アミノデカノイル-1-メトキシ-L-トリプトフィル-L-イソロイシル-D-2-ピペリジンカルボニル);ロミデプシン(Istodax(登録商標)、FR-901228);4-フェニルブチレート;スピルコスタチンA;ミルプロイン(バルプロ酸);エンチノスタット(MS-275、N-(2-アミノフェニル)-4-[N-(ピリジン-3-イル-メトキシカルボニル)-アミノ-メチル]-ベンズアミド);デプデシン(4,5:8,9-ジアンヒドロ-1,2,6,7,11-ペンタデオキシ-D-トレオ-D-イド-ウンデカ-1,6-ジエニトール;4-(アセチルアミノ)-N-(2-アミノフェニル)-ベンズアミド(CI-994としても知られる);N1-(2-アミノフェニル)-N8-フェニル-オクタンジアミド(BML-210としても知られる);4-(ジメチルアミノ)-N-(7-(ヒドロキシアミノ)-7-オキソヘプチル)ベンズアミド(M344としても知られる);(E)-3-(4-(((2-(1H-インドール-3-イル)エチル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ)-メチル)フェニル)-N-ヒドロキシアクリルアミド、パノビノスタット(Farydak(登録商標));モセチノスタット及びベリノスタット(PXD101としても知られる、Beleodaq(登録商標)、又は(2E)-N-ヒドロキシ-3-[3-(フェニルスルファモイル)フェニル]プロパ-2-エンアミド)、又はチダミド(CS055又はHBI-8000としても知られる、(E)-N-(2-アミノ-5-フルオロフェニル)-4-((3-(ピリジン-3-イル)アクリルアミド)メチル)ベンズアミド)が挙げられるが、これらに限定されない。他のエピジェネティック調節剤としては、EZH2(zesteホモログ2のエンハンサー)、EED(胚性外胚葉発達)、又はLSD1(リジン特異的ヒストン脱メチル化酵素1A又はKDM1A)の阻害剤が挙げられるが、これらに限定されない。
さらに別の実施形態では、本開示の式(I)の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体又は互変異性体は、癌の治療のための1つ以上のインドールアミン-ピロール2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)の阻害剤、例えば、インドキシモド(NLG-8189としても知られる)、α-シクロヘキシル-5H-イミダゾ[5,1-a]イソインドール-5-エタノール(NLG919としても知られている)、又は(4E)-4-[(3-クロロ-4-フルオロアニリノ)-ニトロソメチリデン]-1,2,5-オキサジアゾール-3-アミン(INCB024360としても知られる)と併用される。
キメラ抗原受容体
本開示は、養子免疫療法の方法及び試薬、例えば、キメラ抗原受容体(CAR)免疫エフェクター細胞、例えばT細胞、又はキメラTCR形質導入免疫エフェクター細胞、例えばT細胞などと組み合わせた使用のための式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性を提供する。このセクションでは、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせで有用なCAR技術について概略的に記載し、CAR試薬、例えば細胞及び組成物及び方法について記載する。
一般に、本開示の態様は、キメラ抗原受容体(CAR)をコードする単離核酸分子に関し、又はそれを含み、ここで、CARは、本明細書に記載されるとおりの腫瘍抗原に結合する抗原結合ドメイン(例えば、抗体又は抗体断片、TCR又はTCR断片)と、膜貫通ドメイン(例えば、本明細書に記載される膜貫通ドメイン)と、細胞内シグナル伝達ドメイン(例えば、本明細書に記載される細胞内シグナル伝達ドメイン)(例えば、共刺激ドメイン(例えば、本明細書に記載される共刺激ドメイン)及び/又は一次シグナル伝達ドメイン(例えば、本明細書に記載される一次シグナル伝達ドメイン)を含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含む。他の態様では、本開示は、上記の核酸及びかかる核酸分子によってコードされる単離タンパク質を含む宿主細胞を含む。本開示に関係するCAR核酸コンストラクト、コードされるタンパク質、収容するベクター、宿主細胞、医薬組成物並びに投与及び処置方法については、国際公開第2015142675号パンフレット(これはその全体が参照により援用される)に詳細に開示されている。
一態様では、本開示は、キメラ抗原受容体(CAR)をコードする単離核酸分子に関し、ここで、CARは、腫瘍支持抗原(例えば、本明細書に記載されるとおりの腫瘍支持抗原)に結合する抗原結合ドメイン(例えば、抗体又は抗体断片、TCR又はTCR断片)と、膜貫通ドメイン(例えば、本明細書に記載される膜貫通ドメイン)と、細胞内シグナル伝達ドメイン(例えば、本明細書に記載される細胞内シグナル伝達ドメイン)(例えば、共刺激ドメイン(例えば、本明細書に記載される共刺激ドメイン)及び/又は一次シグナル伝達ドメイン(例えば、本明細書に記載される一次シグナル伝達ドメイン)を含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含む。一部の実施形態において、腫瘍支持抗原は、間質細胞又は骨髄系由来サプレッサー細胞(MDSC)に存在する抗原である。他の態様では、本開示は、かかる核酸によってコードされるポリペプチド並びにかかる核酸及び/又はポリペプチドを含む宿主細胞を特徴とする。
代わりに、本開示の態様は、本明細書に記載される癌抗原に対して特異性を有するTCRα及び/又はTCRβ可変ドメインを含むキメラT細胞受容体(TCR)をコードする単離核酸に関する。例えば、Dembic et al.,Nature,320,232-238(1986)、Schumacher,Nat.Rev.Immunol.,2,512-519(2002)、Kershaw et al.,Nat.Rev.Immunol.,5,928-940(2005)、Xue et al.,Clin.Exp.Immunol.,139,167-172(2005)、Rossig et al.,Mol.Ther.,10,5-18(2004)及びMurphy et al.,Immunity,22,403-414(2005);(Morgan et al.J.Immunol.,171,3287-3295(2003)、Hughes et al.,Hum.Gene Ther.,16,1-16(2005)、Zhao et al.,J.Immunol.,174,4415-4423(2005)、Roszkowski et al.,Cancer Res.,65,1570-1576(2005)及びEngels et al.,Hum.Gene Ther.,16,799-810(2005);米国特許出願公開第2009/03046557号明細書(これらの内容は本明細書によって全体として参照により援用される)を参照のこと。かかるキメラTCRは、例えば、MART-1、gp-100、p53及びNY-ESO-1、MAGE A3/A6、MAGEA3、SSX2、HPV-16 E6又はHPV-16 E7などの癌抗原を認識し得る。他の態様では、本開示は、かかる核酸によってコードされるポリペプチド並びにかかる核酸及び/又はポリペプチドを含む宿主細胞を特徴とする。
CARの一部となり得る様々な成分の非限定的な例の配列を表11aに掲載し、表中、「aa」はアミノ酸を表し、「na」は、対応するペプチドをコードする核酸を表す。
Figure 2023536164000254
Figure 2023536164000255
Figure 2023536164000256
Figure 2023536164000257
Figure 2023536164000258
Figure 2023536164000259
Figure 2023536164000260
標的
本開示は、免疫エフェクター細胞を所望の細胞(例えば癌細胞)に仕向ける1つ以上のCARを含有するようにさらに操作されている、本明細書に記載されるとおりのgRNA分子又はCRISPRシステムを含むか又はそれを任意の時点で含んだ細胞、例えば免疫エフェクター細胞(例えば、T細胞、NK細胞)を提供する。これは、癌関連抗原に特異的なCAR上の抗原結合ドメインを通じて実現される。本開示のCARによって標的化することのできる癌関連抗原(腫瘍抗原)のクラスには、(1)癌細胞の表面上に発現する癌関連抗原;及び(2)それ自体は細胞内にあるが、かかる抗原の断片(ペプチド)がMHC(主要組織適合遺伝子複合体)によって癌細胞の表面上に提示される癌関連抗原の2つがある。
一部の実施形態において、腫瘍抗原は、CD19;CD123;CD22;CD30;CD171;CS-1(別名CD2サブセット1、CRACC、SLAMF7、CD319及び19A24);C型レクチン様分子-1(CLL-1又はCLECL1);CD33;上皮成長因子受容体変異体III(EGFRvIII);ガングリオシドG2(GD2);ガングリオシドGD3(aNeu5Ac(2-8)aNeu5Ac(2-3)bDGalp(1-4)bDGlcp(1-1)Cer);TNF受容体ファミリーメンバーB細胞成熟(BCMA);Tn抗原((Tn Ag)又は(GalNAcα-Ser/Thr));前立腺特異的膜抗原(PSMA);受容体チロシンキナーゼ様オーファン受容体1(ROR1);Fms様チロシンキナーゼ3(FLT3);腫瘍関連糖タンパク質72(TAG72);CD38;CD44v6;癌胎児性抗原(CEA);上皮細胞接着分子(EPCAM);B7H3(CD276);KIT(CD117);インターロイキン-13受容体サブユニットα-2(IL-13Ra2又はCD213A2);メソテリン;インターロイキン11受容体α(IL-11Ra);前立腺幹細胞抗原(PSCA);プロテアーゼセリン21(テスチシン又はPRSS21);血管内皮成長因子受容体2(VEGFR2);ルイス(Y)抗原;CD24;血小板由来成長因子受容体β(PDGFR-β);ステージ特異的胎児抗原-4(SSEA-4);CD20;葉酸受容体α;受容体チロシン-プロテインキナーゼERBB2(Her2/neu);ムチン1、細胞表面関連(MUC1);上皮成長因子受容体(EGFR);神経細胞接着分子(NCAM);プロスターゼ(Prostase);前立腺酸性ホスファターゼ(PAP);伸長因子2突然変異型(ELF2M);エフリンB2;線維芽細胞活性化タンパク質α(FAP);インスリン様成長因子1受容体(IGF-I受容体)、炭酸脱水酵素IX(CAIX);プロテアソーム(プロソーム、マクロパイン)サブユニット、ベータ型、9(LMP2);糖タンパク質100(gp100);切断点クラスター領域(BCR)及びエーベルソンマウス白血病ウイルス性癌遺伝子ホモログ1(Abl)からなる癌遺伝子融合タンパク質(bcr-abl);チロシナーゼ;エフリンA型受容体2(EphA2);フコシルGM1;シアリルルイス接着分子(sLe);ガングリオシドGM3(aNeu5Ac(2-3)bDGalp(1-4)bDGlcp(1-1)Cer);トランスグルタミナーゼ5(TGS5);高分子量メラノーマ関連抗原(HMWMAA);o-アセチル-GD2ガングリオシド(OAcGD2);葉酸受容体β;腫瘍内皮マーカー1(TEM1/CD248);腫瘍内皮マーカー7関連(TEM7R);クローディン6(CLDN6);甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHR);Gタンパク質共役受容体クラスCグループ5、メンバーD(GPRC5D);X染色体オープンリーディングフレーム61(CXORF61);CD97;CD179a;未分化リンパ腫キナーゼ(ALK);ポリシアル酸;胎盤特異的1(PLAC1);グロボHグリコセラミドの六糖部分(グロボH);乳腺分化抗原(NY-BR-1);ウロプラキン2(UPK2);A型肝炎ウイルス細胞受容体1(HAVCR1);アドレノセプターβ3(ADRB3);パネキシン3(PANX3);Gタンパク質共役受容体20(GPR20);リンパ球抗原6複合体、遺伝子座K9(LY6K);嗅覚受容体51E2(OR51E2);TCRγ代替リーディングフレームタンパク質(TARP);ウィルムス腫瘍タンパク質(WT1);癌/精巣抗原1(NY-ESO-1);癌/精巣抗原2(LAGE-1a);メラノーマ関連抗原1(MAGE-A1);ETS転座変異体遺伝子6、染色体12pに位置する(ETV6-AML);精子タンパク質17(SPA17);X抗原ファミリー、メンバー1A(XAGE1);アンギオポエチン結合細胞表面受容体2(Tie 2);メラノーマ癌精巣抗原-1(MAD-CT-1);メラノーマ癌精巣抗原-2(MAD-CT-2);Fos関連抗原1;腫瘍タンパク質p53(p53);p53突然変異体;プロテイン;サーバイビング;テロメラーゼ;前立腺癌腫瘍抗原-1(PCTA-1又はガレクチン8)、T細胞によって認識されるメラノーマ抗原1(メランA又はMART1);ラット肉腫(Ras)突然変異体;ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT);サルコーマ転座切断点;メラノーマアポトーシス阻害因子(ML-IAP);ERG(膜貫通型プロテアーゼ、セリン2(TMPRSS2)ETS融合遺伝子);N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼV(NA17);ペアードボックスタンパク質Pax-3(PAX3);アンドロゲン受容体;サイクリンB1;v-mycトリ骨髄球腫症ウイルス性癌遺伝子神経芽細胞腫由来ホモログ(MYCN);RasホモログファミリーメンバーC(RhoC);チロシナーゼ関連タンパク質2(TRP-2);シトクロムP450 1B1(CYP1B1);CCCTC結合因子(ジンクフィンガータンパク質)様(BORIS又は刷り込み部位の調節因子の兄弟(Brother of the Regulator of Imprinted Sites))、T細胞によって認識される扁平上皮癌抗原3(SART3);ペアードボックスタンパク質Pax-5(PAX5);プロアクロシン結合タンパク質sp32(OY-TES1);リンパ球特異的プロテインチロシンキナーゼ(LCK);Aキナーゼアンカータンパク質4(AKAP-4);滑膜肉腫、X切断点2(SSX2);後期糖化最終産物受容体(RAGE-1);腎臓遍在性1(RU1);腎臓遍在性2(RU2);レグマイン;ヒトパピローマウイルスE6(HPV E6);ヒトパピローマウイルスE7(HPV E7);腸カルボキシルエステラーゼ;熱ショックタンパク質70-2突然変異型(mut hsp70-2);CD79a;CD79b;CD72;白血球関連免疫グロブリン様受容体1(LAIR1);IgA受容体のFc断片(FCAR又はCD89);白血球免疫グロブリン様受容体サブファミリーAメンバー2(LILRA2);CD300分子様ファミリーメンバーf(CD300LF);C型レクチンドメインファミリー12メンバーA(CLEC12A);骨髄間質細胞抗原2(BST2);EGF様モジュール含有ムチン様ホルモン受容体様2(EMR2);リンパ球抗原75(LY75);グリピカン-3(GPC3);Fc受容体様5(FCRL5);及び免疫グロブリンλ様ポリペプチド1(IGLL1)のうちの1つ以上から選択される。
本明細書に記載されるCARは、腫瘍支持抗原(例えば、本明細書に記載されるとおりの腫瘍支持抗原)に結合する抗原結合ドメイン(例えば、抗体又は抗体断片、TCR又はTCR断片)を含むことができる。一部の実施形態において、腫瘍支持抗原は、間質細胞又は骨髄系由来サプレッサー細胞(MDSC)上に存在する抗原である。間質細胞は成長因子を分泌して、微小環境内での細胞分裂を促進し得る。MDSC細胞はT細胞増殖及び活性化を阻害し得る。理論によって拘束されることを望むものではないが、一部の実施形態において、CAR発現細胞は腫瘍支持細胞を破壊し、それによって腫瘍成長又は生存を間接的に阻害する。
実施形態では、間質細胞抗原は、骨髄間質細胞抗原2(BST2)、線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)及びテネイシンのうちの1つ以上から選択される。ある実施形態では、FAP特異的抗体は、シブロツズマブであるか、それと結合に関して競合するか、又はそれと同じCDRを有する。実施形態では、MDSC抗原は、CD33、CD11b、C14、CD15及びCD66bのうちの1つ以上から選択される。従って、一部の実施形態において、腫瘍支持抗原は、骨髄間質細胞抗原2(BST2)、線維芽細胞活性化タンパク質(FAP)又はテネイシン、CD33、CD11b、C14、CD15及びCD66bのうちの1つ以上から選択される。
抗原結合ドメイン構造
一部の実施形態において、コードされるCAR分子の抗原結合ドメインは、抗体、抗体断片、scFv、Fv、Fab、(Fab’)2、シングルドメイン抗体(SDAB)、VH又はVLドメイン、ラクダ科動物VHHドメイン又は二機能性(例えば二重特異性)ハイブリッド抗体を含む(例えば、Lanzavecchia et al.,Eur.J.Immunol.17,105(1987))。
一部の例では、scFvは、当技術分野において公知の方法により調製することができる(例えば、Bird et al.,(1988)Science 242:423-426及びHuston et al.,(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85:5879-5883を参照のこと)。scFv分子は、可動性ポリペプチドリンカーを使用してVH及びVL領域を一体に連結することにより作製され得る。scFv分子は、最適化された長さ及び/又はアミノ酸組成のリンカー(例えば、Ser-Glyリンカー)を含む。リンカー長さは、scFvの可変領域がどのように折り畳み、相互作用するかに大きく影響し得る。実際、短いポリペプチドリンカー(例えば、5~10アミノ酸)を用いた場合、鎖内での折り畳みが妨げられる。鎖間の折り畳みも、2つの可変領域が一体になって機能性エピトープ結合部位を形成するのに必要である。リンカーの向き及びサイズの例については、例えば、Hollinger et al.1993 Proc Natl Acad.Sci.U.S.A.90:6444-6448、米国特許出願公開第2005/0100543号明細書、同第2005/0175606号明細書、同第2007/0014794号明細書及び国際公開第2006/020258号パンフレット及び同第2007/024715号パンフレットを参照されたく、参照により本明細書に援用される。
scFvは、そのVL領域とVH領域との間に少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、45、50アミノ酸残基、又はそれ以上のリンカーを含むことができる。リンカー配列は、任意の天然に存在するアミノ酸を含み得る。一部の実施形態において、リンカー配列は、アミノ酸グリシン及びセリンを含む。別の実施形態では、リンカー配列は、(GlySer)n[式中、nは、1以上の正の整数である](配列番号217)など、グリシン及びセリンリピートのまとまりを含む。一実施形態では、リンカーは、(GlySer)(配列番号215)又は(GlySer)(配列番号216)であり得る。リンカー長さの違いによって活性が保持され、又は亢進し、活性試験で優れた有効性が生じ得る。
別の態様では、抗原結合ドメインは、T細胞受容体(「TCR」)、又はその断片、例えば、単鎖TCR(scTCR)である。かかるTCRの作製方法は当技術分野において公知である。例えば、Willemsen RA et al,Gene Therapy 7:1369-1377(2000);Zhang T et al,Cancer Gene Ther 11:487-496(2004);Aggen et al,Gene Ther.19(4):365-74(2012)(参考文献は全体として本明細書に援用される)を参照のこと。例えば、リンカー(例えば、可動性ペプチド)によって連結されたT細胞クローンからのVα及びVβ遺伝子を含むscTCRをエンジニアリングすることができる。この手法は、それ自体は細胞内にあるが、かかる抗原の断片(ペプチド)がMHCによって癌細胞の表面上に提示される癌関連標的に極めて有用である。
特定の実施形態では、コードされる抗原結合ドメインは、10-4M~10-8Mの結合親和性KDを有する。
一実施形態では、コードされるCAR分子は、標的抗原に対して10-4M~10-8M、例えば10-5M~10-7M、例えば10-6M又は10-7Mの結合親和性KDを有する抗原結合ドメインを含む。一実施形態では、抗原結合ドメインは結合親和性が参照抗体、例えば本明細書に記載される抗体の少なくとも5分の1、10分の1、20分の1、30分の1、50分の1、100分の1又は1,000分の1である。一実施形態では、コードされる抗原結合ドメインは結合親和性が参照抗体(例えば、抗原結合ドメインが由来する元の抗体)の少なくとも5分の1である。一態様では、かかる抗体断片は、当業者によって理解されるであろうとおり、限定はされないが、免疫応答の活性化、その標的抗原からのシグナル伝達の発信の阻害、キナーゼ活性の阻害などを挙げることができる生物学的反応をもたらす点で機能性である。
一態様では、CARの抗原結合ドメインは、それが由来する元のscFvのマウス配列と比較してヒト化されているscFv抗体断片である。
一態様では、本開示のCARの抗原結合ドメイン(例えば、scFv)は、配列が哺乳類細胞での発現にコドン最適化されている核酸分子によってコードされる。一態様では、本開示のCARコンストラクト全体が、配列全体が哺乳類細胞での発現にコドン最適化されている核酸分子によってコードされる。コドン最適化とは、コードDNA中の同義語コドン(すなわち、同じアミノ酸をコードするコドン)の出現頻度に種毎の偏りがあるという発見を指す。かかるコドン縮重により、同一のポリペプチドが種々のヌクレオチド配列によってコードされることが可能となる。種々のコドン最適化方法が当技術分野において公知であり、例えば、米国特許第5,786,464号明細書及び同第6,114,148号明細書に開示される方法が挙げられる。
抗原結合ドメイン(及び標的化される抗原)
一実施形態では、CD19に対する抗原結合ドメインは、例えば、国際公開第2012/079000号パンフレット;国際公開第2014/153270号パンフレット;Kochenderfer,J.N.et al.,J.Immunother.32(7),689-702(2009);Kochenderfer,J.N.,et al.,Blood,116(20),4099-4102(2010);国際公開第2014/031687号パンフレット;Bejcek,Cancer Research,55,2346-2351,1995;又は米国特許第7,446,190号明細書に記載されるCAR、抗体又はその抗原結合断片の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、メソテリンに対する抗原結合ドメインは、例えば、国際公開第2015/090230号パンフレットに記載される抗体、抗原結合断片又はCARの抗原結合部分、例えばCDRである。一実施形態では、メソテリンに対する抗原結合ドメインは、例えば、国際公開第1997/025068号パンフレット、同第1999/028471号パンフレット、同第2005/014652号パンフレット、同第2006/099141号パンフレット、同第2009/045957号パンフレット、同第2009/068204号パンフレット、同第2013/142034号パンフレット、同第2013/040557号パンフレット、又は同第2013/063419号パンフレットに記載される抗体、抗原結合断片、又はCARの抗原結合部分、例えばCDRである。一実施形態では、メソテリンに対する抗原結合ドメインは、国際公開第2015/090230号パンフレットに記載される抗体、抗原結合断片、又はCARの抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD123に対する抗原結合ドメインは、例えば、国際公開第2014/130635号パンフレットに記載される抗体、抗原結合断片又はCARの抗原結合部分、例えばCDRである。一実施形態では、CD123に対する抗原結合ドメインは、例えば、国際公開第2014/138805号パンフレット、同第2014/138819号パンフレット、同第2013/173820号パンフレット、同第2014/144622号パンフレット、同第2001/66139号パンフレット、同第2010/126066号パンフレット、同第2014/144622号パンフレット、又は米国特許出願公開第2009/0252742号明細書に記載される抗体、抗原結合断片、又はCARの抗原結合部分、例えばCDRである。一実施形態では、CD123に対する抗原結合ドメインは、国際公開第2016/028896号パンフレットに記載される抗体、抗原結合断片、又はCARの抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、EGFRvIIIに対する抗原結合ドメインは、例えば、国際公開第2014/130657号パンフレットに記載される抗体、抗原結合断片又はCARの抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD22に対する抗原結合ドメインは、例えば、Haso et al.,Blood,121(7):1165-1174(2013);Wayne et al.,Clin Cancer Res 16(6):1894-1903(2010);Kato et al.,Leuk Res 37(1):83-88(2013);Creative BioMart(creativebiomart.net):MOM-18047-S(P)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CS-1に対する抗原結合ドメインは、エロツズマブ(BMS)の抗原結合部分、例えばCDRであり、例えば、Tai et al.,2008,Blood 112(4):1329-37;Tai et al.,2007,Blood.110(5):1656-63を参照のこと。
一実施形態では、CLL-1に対する抗原結合ドメインは、R&D、ebiosciences、Abcamから入手可能な抗体、例えば、PE-CLL1-hu カタログ番号353604(BioLegend);及びPE-CLL1(CLEC12A) カタログ番号562566(BD)の抗原結合部分、例えばCDRである。一実施形態では、CLL-1に対する抗原結合ドメインは、国際公開第2016/014535号パンフレットに記載される抗体、抗原結合断片、又はCARの抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD33に対する抗原結合ドメインは、例えば、Bross et al.,Clin Cancer Res 7(6):1490-1496(2001)(ゲムツズマブオゾガマイシン、hP67.6)、Caron et al.,Cancer Res 52(24):6761-6767(1992)(リンツズマブ、HuM195)、Lapusan et al.,Invest New Drugs 30(3):1121-1131(2012)(AVE9633)、Aigner et al.,Leukemia 27(5):1107-1115(2013)(AMG330、CD33 BiTE)、Dutour et al.,Adv hematol 2012:683065(2012)及びPizzitola et al.,Leukemia doi:10.1038/Lue.2014.62(2014)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。一実施形態では、CD33に対する抗原結合ドメインは、国際公開第2016/014576号パンフレットに記載される抗体、抗原結合断片、又はCARの抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、GD2に対する抗原結合ドメインは、例えば、Mujoo et al.,Cancer Res.47(4):1098-1104(1987);Cheung et al.,Cancer Res 45(6):2642-2649(1985)、Cheung et al.,J Clin Oncol 5(9):1430-1440(1987)、Cheung et al.,J Clin Oncol 16(9):3053-3060(1998)、Handgretinger et al.,Cancer Immunol Immunother 35(3):199-204(1992)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。一部の実施形態において、GD2に対する抗原結合ドメインは、mAb 14.18、14G2a、ch14.18、hu14.18、3F8、hu3F8、3G6、8B6、60C3、10B8、ME36.1及び8H9から選択される抗体の抗原結合部分であり、例えば、国際公開第2012033885号パンフレット、同第2013040371号パンフレット、同第2013192294号パンフレット、同第2013061273号パンフレット、同第2013123061号パンフレット、同第2013074916号パンフレット及び同第201385552号パンフレットを参照のこと。一部の実施形態において、GD2に対する抗原結合ドメインは、米国特許出願公開第20100150910号明細書又は国際公開第2011160119号パンフレットに記載される抗体の抗原結合部分である。
一実施形態では、BCMAに対する抗原結合ドメインは例えば、国際公開第2012163805号パンフレット、同第200112812号パンフレット及び同第2003062401号パンフレットに記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。一実施形態では、BCMAに対する抗原結合ドメインは、国際公開第2016/014565号パンフレットに記載される抗体、抗原結合断片、又はCARの抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、Tn抗原に対する抗原結合ドメインは、例えば、米国特許第8,440,798号明細書、Brooks et al.,PNAS 107(22):10056-10061(2010)及びStone et al.,OncoImmunology 1(6):863-873(2012)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、PSMAに対する抗原結合ドメインは、例えば、Parker et al.,Protein Expr Purif 89(2):136-145(2013)、米国特許出願公開第20110268656号明細書(J591 ScFv);Frigerio et al,European J Cancer 49(9):2223-2232(2013)(scFvD2B);国際公開第2006125481号パンフレット(mAb 3/A12、3/E7及び3/F11)に記載される抗体及び単鎖抗体断片(scFv A5及びD7)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、ROR1に対する抗原結合ドメインは、例えば、Hudecek et al.,Clin Cancer Res 19(12):3153-3164(2013);国際公開第2011159847号パンフレット;及び米国特許出願公開第20130101607号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、FLT3に対する抗原結合ドメインは、例えば、国際公開第2011076922号パンフレット、米国特許第5777084号明細書、欧州特許第0754230号明細書、米国特許出願公開第20090297529号明細書に記載される抗体及びいくつかの市販のカタログ抗体(R&D、ebiosciences、Abcam)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、TAG72に対する抗原結合ドメインは、例えば、Hombach et al.,Gastroenterology 113(4):1163-1170(1997)に記載される抗体;及びAbcam ab691の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、FAPに対する抗原結合ドメインは、例えば、Ostermann et al.,Clinical Cancer Research 14:4584-4592(2008)(FAP5)、米国特許出願公開第2009/0304718号明細書;シブロツズマブ(例えば、Hofheinz et al.,Oncology Research and Treatment 26(1),2003を参照のこと);及びTran et al.,J Exp Med 210(6):1125-1135(2013)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD38に対する抗原結合ドメインは、ダラツムマブ(例えば、Groen et al.,Blood 116(21):1261-1262(2010)を参照のこと;MOR202(例えば、米国特許第8,263,746号明細書を参照のこと);又は米国特許第8,362,211号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD44v6に対する抗原結合ドメインは、例えば、Casucci et al.,Blood 122(20):3461-3472(2013)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CEAに対する抗原結合ドメインは、例えば、Chmielewski et al.,Gastoenterology 143(4):1095-1107(2012)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、EPCAMに対する抗原結合ドメインは、MT110、EpCAM-CD3二重特異性Ab(例えば、clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT00635596を参照のこと);エドレコロマブ;3622W94;ING-1;及びアデカツムマブ(MT201)から選択される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、PRSS21に対する抗原結合ドメインは、米国特許第8,080,650号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、B7H3に対する抗原結合ドメインは、抗体MGA271(Macrogenics)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、KITに対する抗原結合ドメインは、例えば、米国特許第7915391号明細書、米国特許出願公開第20120288506号明細書に記載される抗体及びいくつかの市販のカタログ抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、IL-13Ra2に対する抗原結合ドメインは、例えば、国際公開第2008/146911号パンフレット、国際公開第2004087758号パンフレット、いくつかの市販のカタログ抗体及び国際公開第2004087758号パンフレットに記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD30に対する抗原結合ドメインは、例えば、米国特許第7090843 B1号明細書及び欧州特許第0805871号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、GD3に対する抗原結合ドメインは、例えば、米国特許第7253263号明細書;米国特許第8,207,308号明細書;米国特許出願公開第20120276046号明細書;欧州特許第1013761号明細書;国際公開第2005035577号パンフレット;及び米国特許第6437098号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD171に対する抗原結合ドメインは、例えば、Hong et al.,J Immunother 37(2):93-104(2014)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、IL-11Raに対する抗原結合ドメインは、Abcam(カタログ番号ab55262)又はNovus Biologicals(カタログ番号EPR5446)から入手可能な抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。別の実施形態では、IL-11Raに対する抗原結合ドメインはペプチドであり、例えば、Huang et al.,Cancer Res 72(1):271-281(2012)を参照のこと。
一実施形態では、PSCAに対する抗原結合ドメインは、例えば、Morgenroth et al.,Prostate 67(10):1121-1131(2007)(scFv 7F5);Nejatollahi et al.,J of Oncology 2013(2013),article ID 839831(scFv C5-II);及び米国特許出願公開第20090311181号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、VEGFR2に対する抗原結合ドメインは、例えば、Chinnasamy et al.,J Clin Invest 120(11):3953-3968(2010)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、LewisYに対する抗原結合ドメインは、例えば、Kelly et al.,Cancer Biother Radiopharm 23(4):411-423(2008)(hu3S193 Ab(scFvs));Dolezal et al.,Protein Engineering 16(1):47-56(2003)(NC10 scFv)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD24に対する抗原結合ドメインは、例えば、Maliar et al.,Gastroenterology 143(5):1375-1384(2012)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、PDGFR-βに対する抗原結合ドメインは、抗体Abcam ab32570の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、SSEA-4に対する抗原結合ドメインは、抗体MC813(Cell Signalling)、又は他の市販の抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD20に対する抗原結合ドメインは、抗体リツキシマブ、オファツムマブ、オクレリズマブ、ベルツズマブ、又はGA101の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、葉酸受容体αに対する抗原結合ドメインは、抗体IMGN853、又は米国特許出願公開第20120009181号明細書;米国特許第4851332号明細書、LK26:米国特許第5952484号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、ERBB2(Her2/neu)に対する抗原結合ドメインは、抗体トラスツズマブ、又はペルツズマブの抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、MUC1に対する抗原結合ドメインは、抗体SAR566658の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、EGFRに対する抗原結合ドメインは、抗体セツキシマブ、パニツムマブ、ザルツムマブ、ニモツズマブ、又はマツズマブの抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、NCAMに対する抗原結合ドメインは、抗体クローン2-2B:MAB5324(EMD Millipore)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、エフリンB2に対する抗原結合ドメインは、例えば、Abengozar et al.,Blood 119(19):4565-4576(2012)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、IGF-I受容体に対する抗原結合ドメインは、例えば、米国特許第8344112 B2号明細書;欧州特許出願公開第2322550 A1号明細書;国際公開第2006/138315号パンフレット、又はPCT/US2006/022995号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CAIXに対する抗原結合ドメインは、抗体クローン303123(R&D Systems)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、LMP2に対する抗原結合ドメインは、例えば、米国特許第7,410,640号明細書、又は米国特許出願公開第20050129701号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、gp100に対する抗原結合ドメインは、抗体HMB45、NKIβB、又は国際公開第2013165940号パンフレット若しくは米国特許出願公開第20130295007号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、チロシナーゼに対する抗原結合ドメインは、例えば、米国特許第5843674号明細書;又は米国特許出願公開第19950504048号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、EphA2に対する抗原結合ドメインは、例えば、Yu et al.,Mol Ther 22(1):102-111(2014)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、GD3に対する抗原結合ドメインは、例えば、米国特許第7253263号明細書;米国特許第8,207,308号明細書;米国特許出願公開第20120276046号明細書;欧州特許出願公開第1013761 A3号明細書;米国特許出願公開第20120276046号明細書;国際公開第2005035577号パンフレット;又は米国特許第6437098号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、フコシルGM1に対する抗原結合ドメインは、例えば、米国特許出願公開第20100297138号明細書;又は国際公開第2007/067992号パンフレットに記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、sLeに対する抗原結合ドメインは、抗体G193(ルイスYに対する)の抗原結合部分、例えばCDRであり、Neeson et al,J Immunol May 2013 190(Meeting Abstract Supplement)177.10にも記載されるとおり、Scott AM et al,Cancer Res 60:3254-61(2000)を参照のこと。
一実施形態では、GM3に対する抗原結合ドメインは、抗体CA 2523449(mAb 14F7)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、HMWMAAに対する抗原結合ドメインは、例えば、Kmiecik et al.,Oncoimmunology 3(1):e27185(2014)(PMID:24575382)(mAb9.2.27);米国特許第6528481号明細書;国際公開第2010033866号パンフレット;又は米国特許出願公開第20140004124号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、o-アセチル-GD2に対する抗原結合ドメインは、抗体8B6の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、TEM1/CD248に対する抗原結合ドメインは、例えば、Marty et al.,Cancer Lett 235(2):298-308(2006);Zhao et al.,J Immunol Methods 363(2):221-232(2011)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CLDN6に対する抗原結合ドメインは、抗体IMAB027(Ganymed Pharmaceuticals)の抗原結合部分、例えばCDRであり、例えば、clinicaltrial.gov/show/NCT02054351を参照のこと。
一実施形態では、TSHRに対する抗原結合ドメインは、例えば、米国特許第8,603,466号明細書;米国特許第8,501,415号明細書;又は米国特許第8,309,693号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、GPRC5Dに対する抗原結合ドメインは、抗体FAB6300A(R&D Systems);又はLS-A4180(Lifespan Biosciences)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD97に対する抗原結合ドメインは、例えば、米国特許第6,846,911号明細書;de Groot et al.,J Immunol 183(6):4127-4134(2009)に記載される抗体;又はR&Dからの抗体:MAB3734の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、ALKに対する抗原結合ドメインは、例えば、Mino-Kenudson et al.,Clin Cancer Res 16(5):1561-1571(2010)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、ポリシアル酸に対する抗原結合ドメインは、例えば、Nagae et al.,J Biol Chem 288(47):33784-33796(2013)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、PLAC1に対する抗原結合ドメインは、例えば、Ghods et al.,Biotechnol Appl Biochem 2013 doi:10.1002/bab.1177に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、グロボHに対する抗原結合ドメインは、抗体VK9;又は例えばKudryashov V et al,Glycoconj J.15(3):243-9(1998)、Lou et al.,Proc Natl Acad Sci USA 111(7):2482-2487(2014);MBr1:Bremer E-G et al.J Biol Chem 259:14773-14777(1984)に記載される抗体の抗原結合部分である。
一実施形態では、NY-BR-1に対する抗原結合ドメインは、例えば、Jager et al.,Appl Immunohistochem Mol Morphol 15(1):77-83(2007)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、WT-1に対する抗原結合ドメインは、例えば、Dao et al.,Sci Transl Med 5(176):176ra33(2013);又は国際公開第2012/135854号パンフレットに記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、MAGE-A1に対する抗原結合ドメインは、例えば、Willemsen et al.,J Immunol 174(12):7853-7858(2005)に記載される抗体(TCR様scFv)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、精子タンパク質17に対する抗原結合ドメインは、例えば、Song et al.,Target Oncol 2013 Aug 14(PMID:23943313);Song et al.,Med Oncol 29(4):2923-2931(2012)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、Tie 2に対する抗原結合ドメインは、抗体AB33(Cell Signalling Technology)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、MAD-CT-2に対する抗原結合ドメインは、例えば、PMID:2450952;米国特許第7635753号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、Fos関連抗原1に対する抗原結合ドメインは、抗体12F9(Novus Biologicals)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、MelanA/MART1に対する抗原結合ドメインは、欧州特許第2514766 A2号明細書;又は米国特許第7,749,719号明細書に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、肉腫転座切断点に対する抗原結合ドメインは、例えば、Luo et al,EMBO Mol.Med.4(6):453-461(2012)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、TRP-2に対する抗原結合ドメインは、例えば、Wang et al,J Exp Med.184(6):2207-16(1996)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CYP1B1に対する抗原結合ドメインは、例えば、Maecker et al,Blood 102(9):3287-3294(2003)に記載される抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、RAGE-1に対する抗原結合ドメインは、抗体MAB5328(EMD Millipore)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素に対する抗原結合ドメインは、抗体カタログ番号:LS-B95-100(Lifespan Biosciences)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、腸カルボキシルエステラーゼに対する抗原結合ドメインは、抗体4F12:カタログ番号:LS-B6190-50(Lifespan Biosciences)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、mut hsp70-2に対する抗原結合ドメインは、抗体Lifespan Biosciences:モノクローナル:カタログ番号:LS-C133261-100(Lifespan Biosciences)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD79aに対する抗原結合ドメインは、Abcamから入手可能な抗体の抗CD79a抗体[HM47/A9](ab3121);Cell Signalling Technologyから入手可能な抗体CD79A抗体#3351;又はSigma Aldrichから入手可能な抗体HPA017748-ウサギで産生される抗CD79A抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD79bに対する抗原結合ドメインは、抗体ポラツズマブベドチン、Dornan et al.,“Therapeutic potential of an anti-CD79b antibody-drug conjugate,anti-CD79b-vc-MMAE,for the treatment of non-Hodgkin lymphoma”Blood.2009 Sep 24;114(13):2721-9.doi:10.1182/blood-2009-02-205500.Epub 2009 Jul 24に記載される抗CD79b、又は“4507 Pre-Clinical Characterization of T Cell-Dependent Bispecific Antibody Anti-CD79b/CD3 As a Potential Therapy for B Cell Malignancies”Abstracts of 56th ASH Annual Meeting and Exposition,San Francisco,CA December 6-9 2014に記載される二重特異性抗体抗CD79b/CD3の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD72に対する抗原結合ドメインは、Myers,and Uckun,“An anti-CD72 immunotoxin against therapy-refractory B-lineage acute lymphoblastic leukemia.”Leuk Lymphoma.1995 Jun;18(1-2):119-22に記載される抗体J3-109、又はPolson et al.,“Antibody-Drug Conjugates for the Treatment of Non-Hodgkin’s Lymphoma:Target and Linker-Drug Selection”Cancer Res March 15,2009 69;2358に記載される抗CD72(10D6.8.1、mIgG1)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、LAIR1に対する抗原結合ドメインは、ProSpecから入手可能な抗体ANT-301 LAIR1抗体;又はBioLegendから入手可能な抗ヒトCD305(LAIR1)抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、FCARに対する抗原結合ドメインは、Sino Biological Inc.から入手可能な抗体CD89/FCAR抗体(カタログ番号10414-H08H)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、LILRA2に対する抗原結合ドメインは、Abnovaから入手可能な抗体LILRA2モノクローナル抗体(M17)、クローン3C7、又はLifespan Biosciencesから入手可能なマウス抗LILRA2抗体、モノクローナル(2D7)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CD300LFに対する抗原結合ドメインは、BioLegendから入手可能な抗体マウス抗CMRF35様分子1抗体、モノクローナル[UP-D2]、又はR&D Systemsから入手可能なラット抗CMRF35様分子1抗体、モノクローナル[234903]の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、CLEC12Aに対する抗原結合ドメインは、抗体二重特異性T細胞エンゲイジャー(Bispecific T cell Engager:BiTE)scFv抗体及びNoordhuis et al.,“Targeting of CLEC12A In Acute Myeloid Leukemia by Antibody-Drug-Conjugates and Bispecific CLL-1xCD3 BiTE Antibody”53rd ASH Annual Meeting and Exposition,December 10-13,2011に記載されるADC及びMCLA-117(Merus)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、BST2(別名CD317)に対する抗原結合ドメインは、Antibodies-Onlineから入手可能な抗体マウス抗CD317抗体、モノクローナル[3H4]又はR&D Systemsから入手可能なマウス抗CD317抗体、モノクローナル[696739]の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、EMR2(別名CD312)に対する抗原結合ドメインは、Lifespan Biosciencesから入手可能な抗体マウス抗CD312抗体、モノクローナル[LS-B8033]、又はR&D Systemsから入手可能なマウス抗CD312抗体、モノクローナル[494025]の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、LY75に対する抗原結合ドメインは、EMD Milliporeから入手可能な抗体マウス抗リンパ球抗原75抗体、モノクローナル[HD30]又はLife Technologiesから入手可能なマウス抗リンパ球抗原75抗体、モノクローナル[A15797]の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、GPC3に対する抗原結合ドメインは、Nakano K,Ishiguro T,Konishi H,et al.Generation of a humanized anti-glypican 3 antibody by CDR grafting and stability optimization.Anticancer Drugs.2010 Nov;21(10):907-916に記載される抗体hGC33、又はMDX-1414、HN3、又はYP7(これらは3つとも全て、Feng et al.,“Glypican-3 antibodies:a new therapeutic target for liver cancer.”FEBS Lett.2014 Jan 21;588(2):377-82に記載される)の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、FCRL5に対する抗原結合ドメインは、Elkins et al.,“FcRL5 as a target of antibody-drug conjugates for the treatment of multiple myeloma”Mol Cancer Ther.2012 Oct;11(10):2222-32に記載される抗FcRL5抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。一実施形態では、FCRL5に対する抗原結合ドメインは、例えば、国際公開第2001/038490号パンフレット、国際公開第2005/117986号パンフレット、国際公開第2006/039238号パンフレット、国際公開第2006/076691号パンフレット、国際公開第2010/114940号パンフレット、国際公開第2010/120561号パンフレット、又は国際公開第2014/210064号パンフレットに記載される抗FcRL5抗体の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、IGLL1に対する抗原結合ドメインは、Lifespan Biosciencesから入手可能な抗体マウス抗免疫グロブリンλ様ポリペプチド1抗体、モノクローナル[AT1G4]、BioLegendから入手可能なマウス抗免疫グロブリンλ様ポリペプチド1抗体、モノクローナル[HSL11]の抗原結合部分、例えばCDRである。
一実施形態では、抗原結合ドメインは、上記に挙げた抗体からの1、2、3つの(例えば、3つ全ての)重鎖CDR、HC CDR1、HC CDR2及びHC CDR3及び/又は上記に挙げた抗体からの1、2、3つの(例えば、3つ全ての)軽鎖CDR、LC CDR1、LC CDR2及びLC CDR3を含む。一実施形態では、抗原結合ドメインは、上記に挙げた抗体の重鎖可変領域及び/又は可変軽鎖領域を含む。
別の態様では、抗原結合ドメインはヒト化抗体又は抗体断片を含む。一部の態様では、非ヒト抗体はヒト化であり、ここで、抗体の特異的配列又は領域が、天然でヒトにおいて産生される抗体又はその断片との類似性が増すように修飾されている。一態様では、抗原結合ドメインはヒト化である。
ある実施形態では、CAR、例えば、本開示の細胞が発現するCARの抗原結合ドメインは、CD19に結合する。CD19は、プロ/プレB細胞ステージから最終分化した形質細胞ステージに至るまで、系統の分化全体を通じてB細胞に見られる。ある実施形態では、抗原結合ドメインは、ヒトCD19に結合するマウスscFvドメイン、例えばCTL019の抗原結合ドメイン(例えば、配列番号218)である。ある実施形態では、抗原結合ドメインは、マウスCTL019 scFvに由来するヒト化抗体又は抗体断片、例えばscFvドメインである。ある実施形態では、抗原結合ドメインは、ヒトCD19に結合するヒト抗体又は抗体断片である。CD19に結合する例示的scFvドメイン(及びその配列、例えば、CDR、VL及びVH配列)は、表12aに提供する。表12aに提供されるscFvドメイン配列には、軽鎖可変領域(VL)及び重鎖可変領域(VH)が含まれる。VL及びVHは、配列GGGGSGGGGSGGGGS(配列番号216)を含むリンカーにより、例えば以下の向き:VL-リンカー-VHで結合する。
Figure 2023536164000261
Figure 2023536164000262
Figure 2023536164000263
表12aに提供されるCD19抗原結合ドメインのscFvドメインのCDR配列の配列を、重鎖可変ドメインについて表12bに、軽鎖可変ドメインについて表12cに示す。「ID」は、各CDRについてのそれぞれの配列番号を表す。
Figure 2023536164000264
Figure 2023536164000265
ある実施形態では、抗原結合ドメインは、抗CD19抗体、又はその断片、例えばscFvを含む。例えば、抗原結合ドメインは、表12dに掲載される可変重鎖及び可変軽鎖を含む。可変重鎖と可変軽鎖とをつなぐリンカー配列は、本明細書に記載されるリンカー配列のいずれかであり得るか、又はGSTSGSGKPGSGEGSTKG(配列番号233)であり得る。scFvの軽鎖可変領域及び重鎖可変領域は、例えば、以下の向き:軽鎖可変領域-リンカー-重鎖可変領域又は重鎖可変領域-リンカー-軽鎖可変領域のいずれでもあり得る。
Figure 2023536164000266
一実施形態では、CD19結合ドメインは、本明細書に記載される、例えば表12a又は表15に提供されるCD19結合ドメインの1つ以上の(例えば、3つ全ての)軽鎖相補性決定領域1(LC CDR1)、軽鎖相補性決定領域2(LC CDR2)及び軽鎖相補性決定領域3(LC CDR3)並びに/又は本明細書に記載される、例えば表12a又は表16に提供されるCD19結合ドメインの1つ以上の(例えば、3つ全ての)重鎖相補性決定領域1(HC CDR1)、重鎖相補性決定領域2(HC CDR2)及び重鎖相補性決定領域3(HC CDR3)を含む。一実施形態では、CD19結合ドメインは、参照により本明細書に援用される表12cに提供されるとおりの任意のアミノ酸配列のLC CDR1、LC CDR2及びLC CDR3のうちの1つ、2つ、又は全て;及び表12bに提供されるとおりの任意のアミノ酸配列のHC CDR1、HC CDR2及びHC CDR3のうちの1つ、2つ又は全てを含む。
本開示では、CARの構築に、当技術分野における任意の公知のCD19 CAR、例えば、任意の公知のCD19 CARのCD19抗原結合ドメインを使用することができる。例えば、LG-740;米国特許第8,399,645号明細書;米国特許第7,446,190号明細書;Xu et al.,Leuk Lymphoma.2013 54(2):255-260(2012);Cruz et al.,Blood 122(17):2965-2973(2013);Brentjens et al.,Blood,118(18):4817-4828(2011);Kochenderfer et al.,Blood 116(20):4099-102(2010);Kochenderfer et al.,Blood 122(25):4129-39(2013);及び16th Annu Meet Am Soc Gen Cell Ther(ASGCT)(May 15-18,Salt Lake City)2013,Abst 10に記載されるCD19 CAR。一実施形態では、CD19に対する抗原結合ドメインは、例えば、国際公開第2012/079000号パンフレット;国際公開第2014/153270号パンフレット;Kochenderfer,J.N.et al.,J.Immunother.32(7),689-702(2009);Kochenderfer,J.N.,et al.,Blood,116(20),4099-4102(2010);国際公開第2014/031687号パンフレット;Bejcek,Cancer Research,55,2346-2351,1995;又は米国特許第7,446,190号明細書に記載されるCAR、抗体又はその抗原結合断片の抗原結合部分、例えばCDRである。
ある実施形態では、CAR、例えば本開示の細胞が発現するCARの抗原結合ドメインは、BCMAに結合する。BCMAは、成熟Bリンパ球に優先的に発現することが認められる。ある実施形態では、抗原結合ドメインは、ヒトBCMAに結合するマウスscFvドメインである。ある実施形態では、抗原結合ドメインは、ヒトBCMAに結合するヒト化抗体又は抗体断片、例えばscFvドメインである。ある実施形態では、抗原結合ドメインは、ヒトBCMAに結合するヒト抗体又は抗体断片である。実施形態では、例示的BCMA CARコンストラクトは、国際公開第2012/0163805号パンフレット(この内容は、本明細書によって全体として参照により援用される)からのVH及びVL配列を使用して作成される。実施形態では、さらなる例示的BCMA CARコンストラクトが、国際公開第2016/014565号パンフレット(この内容は、本明細書によって全体として参照により援用される)からのVH及びVL配列を使用して作成される。実施形態では、さらなる例示的BCMA CARコンストラクトが、国際公開第2014/122144号パンフレット(この内容は、本明細書によって全体として参照により援用される)からのVH及びVL配列を使用して作成される。実施形態では、さらなる例示的BCMA CARコンストラクトが、国際公開第2016/014789号パンフレット(この内容は、本明細書によって全体として参照により援用される)からのCAR分子及び/又はVH及びVL配列を使用して作成される。実施形態では、さらなる例示的BCMA CARコンストラクトが、国際公開第2014/089335号パンフレット(この内容は、本明細書によって全体として参照により援用される)からのCAR分子及び/又はVH及びVL配列を使用して作成される。実施形態では、さらなる例示的BCMA CARコンストラクトが、国際公開第2014/140248号パンフレット(この内容は、本明細書によって全体として参照により援用される)からのCAR分子及び/又はVH及びVL配列を使用して作成される。
本開示では、当技術分野における任意の公知のBCMA CAR、例えば、任意の公知のBCMA CARのBMCA抗原結合ドメインを使用することができる。例えば、本明細書に記載されるもの。
例示的CAR分子
一態様では、CAR、例えば、本開示の細胞が発現するCARは、CD19又はBCMAなど、例えば本明細書に記載されるとおりのB細胞抗原に結合する抗原結合ドメインを含むCAR分子を含む。
一実施形態では、CARは、CD19抗原結合ドメイン(例えば、CD19に特異的に結合するマウス、ヒト又はヒト化抗体又は抗体断片)と、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメイン(例えば、共刺激ドメイン及び/又は一次シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメイン)とを含むCAR分子を含む。
本明細書に記載される例示的CAR分子を表12eに提供する。表12eのCAR分子は、CD19抗原結合ドメイン、例えば、表12aに提供される任意のCD19抗原結合ドメインのアミノ酸配列を含む。
Figure 2023536164000267
Figure 2023536164000268
Figure 2023536164000269
Figure 2023536164000270
一態様では、CAR、例えば、本開示の細胞が発現するCARは、BCMAに結合する抗原結合ドメインを含むCAR分子を含み、例えば、BCMA抗原結合ドメイン(例えば、BCMA、例えばヒトBCMAに特異的に結合するマウス、ヒト又はヒト化抗体又は抗体断片)と、膜貫通ドメインと、細胞内シグナル伝達ドメイン(例えば、共刺激ドメイン及び/又は一次シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメイン)とを含む。
本明細書に記載されるCARの例示的CAR分子は、国際公開第2016/014565号パンフレット(これは参照により本明細書に援用される)の表1に提供される。
膜貫通ドメイン
膜貫通ドメインに関しては、様々な実施形態において、CARは、CARの細胞外ドメインに結合した膜貫通ドメインを含むように設計することができる。膜貫通ドメインは、膜貫通領域に隣接する1つ以上の追加のアミノ酸、例えば、膜貫通が由来する元となったタンパク質の細胞外領域に会合した1つ以上のアミノ酸(例えば、細胞外領域の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10~最大15アミノ酸)及び/又は膜貫通タンパク質が由来する元のタンパク質の細胞内領域に関連する1つ以上の追加のアミノ酸(例えば、細胞内領域の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10~最大15アミノ酸)を含み得る。一態様では、膜貫通ドメインは、CARの他のドメインのうちの1つに関連するものであり、例えば、一実施形態では、膜貫通ドメインは、シグナル伝達ドメイン、共刺激ドメイン又はヒンジドメインが由来する同じタンパク質からのものであり得る。別の態様では、膜貫通ドメインは、CARのいかなる他のドメインが由来する同じタンパク質にも由来しない。一部の例では、膜貫通ドメインは、かかるドメインが同じ又は異なる表面膜タンパク質の膜貫通ドメインに結合することが回避されるように、例えば、受容体複合体の他のメンバーとの相互作用が最小限となるように、アミノ酸置換によって選択又は修飾することができる。一態様では、膜貫通ドメインは、CAR発現細胞の細胞表面上の別のCARとホモ二量体化する能力を有する。異なる態様では、膜貫通ドメインのアミノ酸配列は、同じCAR発現細胞に存在する天然結合パートナーの結合ドメインとの相互作用が最小限となるように修飾又は置換され得る。
膜貫通ドメインは、天然供給源又は組換え供給源のいずれに由来することもできる。供給源が天然の場合、ドメインは任意の膜結合型又は膜貫通型タンパク質に由来し得る。一態様では、膜貫通ドメインは、CARが標的に結合したときは常に、1つ又は複数の細胞内ドメインにシグナルを送る能力を有する。本開示において特に有用な膜貫通ドメインは、例えば、T細胞受容体のα、β又はζ鎖、CD28、CD27、CD3ε、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、CD154の1つ又は複数の膜貫通領域を少なくとも含み得る。一部の実施形態において、膜貫通ドメインは、例えば、KIRDS2、OX40、CD2、CD27、LFA-1(CD11a、CD18)、ICOS(CD278)、4-1BB(CD137)、GITR、CD40、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、NKp44、NKp30、NKp46、CD160、CD19、IL2Rβ、IL2Rγ、IL7Rα、ITGA1、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA-6、CD49f、ITGAD、CD11d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD11a、LFA-1、ITGAM、CD11b、ITGAX、CD11c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA-1、ITGB7、TNFR2、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、SLAMF6(NTB-A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO-3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、PAG/Cbp、NKG2D、NKG2Cの1つ又は複数の膜貫通領域を少なくとも含み得る。
一部の例では、膜貫通ドメインは、CARの細胞外領域、例えば、CARの抗原結合ドメインに、ヒンジ、例えば、ヒトタンパク質からのヒンジを介して結合し得る。例えば、一実施形態では、ヒンジは、ヒトIg(免疫グロブリン)ヒンジ(例えば、IgG4ヒンジ、IgDヒンジ)、GSリンカー(例えば、本明細書に記載されるGSリンカー)、KIR2DS2ヒンジ又はCD8aヒンジであり得る。一実施形態では、ヒンジ又はスペーサーは、配列番号250のアミノ酸配列を含む(例えば、それからなる)。一態様では、膜貫通ドメインは、配列番号251の膜貫通ドメインを含む(例えば、それからなる)。
特定の実施形態では、コードされる膜貫通ドメインは、配列番号251のアミノ酸配列の1、2又は3以上の修飾だが20、10又は5以下の修飾を有するCD8膜貫通ドメインのアミノ酸配列、又は配列番号251のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する配列を含む。一実施形態では、コードされる膜貫通ドメインは、配列番号251の配列を含む。
他の実施形態では、CARをコードする核酸分子は、例えば、配列番号252若しくは配列番号289の配列を含むCD8膜貫通ドメインのヌクレオチド配列、又はその少なくとも95%の同一性を有する配列を含む。
特定の実施形態では、コードされる抗原結合ドメインは、ヒンジ領域によって膜貫通ドメインに接続する。一実施形態では、コードされるヒンジ領域は、CD8ヒンジのアミノ酸配列、例えば配列番号250;又はIgG4ヒンジのアミノ酸配列、例えば配列番号253、又は配列番号250若しくは配列番号253と少なくとも95%の同一性を有する配列を含む。他の実施形態では、ヒンジ領域をコードする核酸配列は、CD8ヒンジ又はIgG4ヒンジにそれぞれ対応する配列番号254又は配列番号255の配列、又は配列番号254若しくは255と少なくとも95%の同一性を有する配列を含む。
一態様では、ヒンジ又はスペーサーはIgG4ヒンジを含む。例えば、一実施形態では、ヒンジ又はスペーサーは、アミノ酸配列
Figure 2023536164000271

のヒンジを含む。一部の実施形態において、ヒンジ又はスペーサーは、
Figure 2023536164000272

のヌクレオチド配列によってコードされるヒンジを含む。
一態様では、ヒンジ又はスペーサーはIgDヒンジを含む。例えば、一実施形態では、ヒンジ又はスペーサーは、
Figure 2023536164000273

のアミノ酸配列のヒンジを含む。一部の実施形態において、ヒンジ又はスペーサーは、
Figure 2023536164000274

のヌクレオチド配列によってコードされるヒンジを含む。
一態様では、膜貫通ドメインは組換えであり得、この場合、膜貫通ドメインは主に、ロイシン及びバリンなどの疎水性残基を含むことになる。一態様では、組換え膜貫通ドメインの各末端に、フェニルアラニン、トリプトファン及びバリンのトリプレットが見られ得る。
場合により、2~10アミノ酸長のショートオリゴペプチド又はポリペプチドリンカーが、CARの膜貫通ドメインと細胞質領域との間に連結を形成し得る。グリシン-セリンダブレットが、特に好適なリンカーを提供する。例えば、一態様では、リンカーは、GGGGSGGGGS(配列番号258)のアミノ酸配列を含む。一部の実施形態において、リンカーは、GGTGGCGGAGGTTCTGGAGGTGGAGGTTCC(配列番号259)のヌクレオチド配列によってコードされる。
一態様では、ヒンジ又はスペーサーはKIR2DS2ヒンジを含む。
シグナル伝達ドメイン
細胞内シグナル伝達ドメインを有する本開示の実施形態では、かかるドメインは、例えば、一次シグナル伝達ドメイン及び/又は共刺激シグナル伝達ドメインのうちの1つ以上を含有し得る。一部の実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、一次シグナル伝達ドメインをコードする配列を含む。一部の実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激シグナル伝達ドメインを含む。一部の実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、一次シグナル伝達ドメインと共刺激シグナル伝達ドメインとを含む。
本開示のCARの細胞質部分内にある細胞内シグナル伝達配列は、互いにランダムに、又は決まった順序で連結され得る。場合により、例えば、2~10アミノ酸(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10アミノ酸)の長さのショートオリゴペプチド又はポリペプチドリンカーが細胞内シグナル伝達配列間の連結を形成し得る。一実施形態では、グリシン-セリンダブレットを好適なリンカーとして使用し得る。一実施形態では、単一のアミノ酸、例えば、アラニン、グリシンを好適なリンカーとして使用し得る。
一態様では、細胞内シグナル伝達ドメインは、2つ以上、例えば、2、3、4、5つ、又はそれ以上の共刺激シグナル伝達ドメインを含むように設計される。ある実施形態では、2つ以上、例えば、2、3、4、5つ、又はそれ以上の共刺激シグナル伝達ドメインは、リンカー分子、例えば本明細書に記載されるリンカー分子によって隔てられている。一実施形態では、細胞内シグナル伝達ドメインは2つの共刺激シグナル伝達ドメインを含む。一部の実施形態において、リンカー分子はグリシン残基である。一部の実施形態において、リンカーはアラニン残基である。
一次シグナル伝達ドメイン
一次シグナル伝達ドメインは、刺激する方法、又は阻害する方法のいずれかでTCR複合体の一次活性化を調節する。刺激する方法で働く一次細胞内シグナル伝達ドメインは、免疫受容体チロシン活性化モチーフ又はITAMとして知られるシグナル伝達モチーフを含有し得る。
本開示において特に有用なITAMを含有する一次細胞内シグナル伝達ドメインの例としては、CD3ζ、共通のFcRγ(FCER1G)、FcγRIIa、FcRβ(Fcε R1b)、CD3γ、CD3δ、CD3ε、CD79a、CD79b、DAP10及びDAP12のものが挙げられる。一実施形態では、本開示のCARは、細胞内シグナル伝達ドメイン、例えばCD3-ζの一次シグナル伝達ドメインを含む。
一実施形態では、コードされる一次シグナル伝達ドメインは、CD3ζの機能性シグナル伝達ドメインを含む。コードされるCD3ζ一次シグナル伝達ドメインは、配列番号260若しくは配列番号261のアミノ酸配列の1、2又は3以上の修飾だが20、10又は5以下の修飾を有するアミノ酸配列、又は配列番号260若しくは配列番号261のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する配列を含むことができる。一部の実施形態において、コードされる一次シグナル伝達ドメインは、配列番号260又は配列番号261の配列を含む。他の実施形態では、一次シグナル伝達ドメインをコードする核酸配列は、配列番号262、配列番号291若しくは配列番号263の配列、又はその少なくとも95%の同一性を有する配列を含む。
共刺激シグナル伝達ドメイン
一部の実施形態において、コードされる細胞内シグナル伝達ドメインは、共刺激シグナル伝達ドメインを含む。例えば、細胞内シグナル伝達ドメインは、一次シグナル伝達ドメインと共刺激シグナル伝達ドメインとを含むことができる。一部の実施形態において、コードされる共刺激シグナル伝達ドメインは、CD27、CD28、4-1BB(CD137)、OX40、CD30、CD40、PD-1、ICOS、リンパ球機能関連抗原-1(LFA-1)、CD2、CD7、LIGHT、NKG2C、B7-H3、CD83と特異的に結合するリガンド、CDS、ICAM-1、GITR、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、CD160、CD19、CD4、CD8α、CD8β、IL2Rβ、IL2Rγ、IL7Rα、ITGA4、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA-6、CD49f、ITGAD、CD11d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD11a、LFA-1、ITGAM、CD11b、ITGAX、CD11c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA-1、ITGB7、TNFR2、TRANCE/RANKL、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、CD69、SLAMF6(NTB-A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO-3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、LAT、GADS、SLP-76、PAG/Cbp、NKp44、NKp30、NKp46、又はNKG2Dのうちの1つ以上から選択されるタンパク質の機能性シグナル伝達ドメインを含む。
特定の実施形態では、コードされる共刺激シグナル伝達ドメインは、配列番号264若しくは配列番号265のアミノ酸配列の1、2又は3以上の修飾だが20、10又は5以下の修飾を有するアミノ酸配列、又は配列番号264若しくは配列番号265のアミノ酸配列と少なくとも95%の同一性を有する配列を含む。一実施形態では、コードされる共刺激シグナル伝達ドメインは、配列番号264又は配列番号265の配列を含む。他の実施形態では、共刺激シグナル伝達ドメインをコードする核酸配列は、配列番号266、配列番号290若しくは配列番号267の配列、又はその少なくとも95%の同一性を有する配列を含む。
他の実施形態では、コードされる細胞内ドメインは、配列番号264若しくは配列番号265の配列及び配列番号260若しくは配列番号261の配列を含み、ここで、細胞内シグナル伝達ドメインを含む配列は、同じフレームで、単一のポリペプチド鎖として発現する。
特定の実施形態では、細胞内シグナル伝達ドメインをコードする核酸配列は、配列番号266、配列番号290若しくは配列番号267の配列、又はその少なくとも95%の同一性を有する配列及び配列番号262、配列番号291若しくは配列番号263の配列、又はその少なくとも95%の同一性を有する配列を含む。
一部の実施形態において、核酸分子は、リーダー配列をさらにコードする。一実施形態では、リーダー配列は配列番号268の配列を含む。
一態様では、細胞内シグナル伝達ドメインは、CD3-ζのシグナル伝達ドメインとCD28のシグナル伝達ドメインとを含むように設計される。一態様では、細胞内シグナル伝達ドメインは、CD3-ζのシグナル伝達ドメインと4-1BBのシグナル伝達ドメインとを含むように設計される。一態様では、4-1BBのシグナル伝達ドメインは配列番号264のシグナル伝達ドメインである。一態様では、CD3-ζのシグナル伝達ドメインは配列番号260のシグナル伝達ドメインである。
一態様では、細胞内シグナル伝達ドメインは、CD3-ζのシグナル伝達ドメインとCD27のシグナル伝達ドメインとを含むように設計される。一態様では、CD27のシグナル伝達ドメインは、QRRKYRSNKGESPVEPAEPCRYSCPREEEGSTIPIQEDYRKPEPACSP(配列番号265)のアミノ酸配列を含む。一態様では、CD27のシグナル伝達ドメインは、Caacgaaggaaatatagatcaaacaaaggagaaagtcctgtggagcctgcagagccttgtcgttacagctgccccagggaggaggagggcagcaccatccccatccaggaggattaccgaaaaccggagcctgcctgctccccc(配列番号267)の核酸配列によってコードされる。
ベクター
別の態様では、本開示は、本明細書に記載されるCARをコードする核酸配列を含むベクターに関する。一実施形態では、ベクターは、DNAベクター、RNAベクター、プラスミド、レンチウイルスベクター、アデノウイルスベクター、又はレトロウイルスベクターから選択される。一実施形態では、ベクターはレンチウイルスベクターである。これらのベクター又はその一部分は、とりわけ、本明細書に記載されるとおりのCRISPRシステムで用いられる本明細書に記載されるとおりの鋳型核酸の作成に使用され得る。代わりに、ベクターは、CRISPRシステムとは無関係に、細胞、例えば免疫エフェクター細胞、例えばT細胞、例えば同種異系T細胞に直接核酸を送達するために使用され得る。
本開示は、本開示のDNAが挿入されるベクターも提供する。レンチウイルスなどのレトロウイルスに由来するベクターは、トランス遺伝子の長期にわたる安定した組込み及び娘細胞におけるその増殖を可能にするため、長期遺伝子導入の実現に好適なツールである。レンチウイルスベクターは、マウス白血病ウイルスなどのオンコレトロウイルスに由来するベクターと比べて、ヘパトサイトなどの非増殖細胞を形質導入できる点でさらなる利点を有する。これは、低い免疫原性というさらなる利点も有する。レトロウイルスベクターは、例えば、γレトロウイルスベクターでもあり得る。γレトロウイルスベクターは、例えば、プロモーター、パッケージングシグナル(ψ)、プライマー結合部位(PBS)、1つ以上の(例えば、2つの)長末端反復配列(LTR)及び目的のトランス遺伝子、例えばCARをコードする遺伝子を含み得る。γレトロウイルスベクターは、gag、pol及びenvなどのウイルス構造遺伝子(structural gen)を欠き得る。例示的γレトロウイルスベクターとしては、マウス白血病ウイルス(MLV)、脾フォーカス形成ウイルス(SFFV)及び骨髄増殖性肉腫ウイルス(MPSV)並びにこれらに由来するベクターが挙げられる。他のγレトロウイルスベクターについては、例えば、Tobias Maetzig et al.,“Gammaretroviral Vectors:Biology,Technology and Application”Viruses.2011 Jun;3(6):677-713に記載されている。
別の実施形態では、本開示の所望のCARをコードする核酸を含むベクターは、アデノウイルスベクター(A5/35)である。別の実施形態では、CARをコードする核酸の発現は、スリーピングビューティー(sleeping beauty)、crisper、CAS9及びジンクフィンガーヌクレアーゼなどのトランスポゾンを使用して達成することができる。以下のJune et al.2009Nature Reviews Immunology 9.10:704-716を参照されたく、これは参照により本明細書に援用される。
核酸は、幾つもの種類のベクターにクローニングすることができる。例えば、核酸は、限定はされないが、プラスミド、ファージミド、ファージ誘導体、動物ウイルス及びコスミドを含めたベクターにクローニングすることができる。特に興味深いベクターとしては、発現ベクター、複製ベクター、プローブ生成ベクター及びシーケンシングベクターが挙げられる。
本明細書には、インビトロ転写されたRNA CARの作製方法が開示される。本開示は、細胞に直接トランスフェクトすることのできるCARをコードするRNAコンストラクトも含む。トランスフェクションに用いられるmRNAの作成方法は、特別に設計したプライマーによる鋳型のインビトロ転写(IVT)と、続くポリA付加による、3’及び5’非翻訳配列(「UTR」)、5’キャップ及び/又は配列内リボソーム進入部位(IRES)、発現させる核酸及びポリAテールを含有する、典型的には50~2000塩基長(配列番号269)のコンストラクトの作製を含み得る。このように作製されたRNAは、様々な種類の細胞を効率的にトランスフェクトすることができる。一態様では、鋳型は、CARの配列を含む。
非ウイルス送達方法
一部の態様では、本明細書に記載されるCARをコードする核酸を細胞又は組織又は対象に送達するには、非ウイルス方法が用いられ得る。
一部の実施形態において、非ウイルス方法は、トランスポゾン(転移因子とも称される)の使用を含む。一部の実施形態において、トランスポゾンは、ゲノム中のある位置にそれ自体を挿入することのできる一片のDNA、例えば、自己複製し及びそのコピーをゲノムに挿入する能力を有する一片のDNA、又はより長い核酸からスプライシングにより切り出され、ゲノム中の別の場所に挿入されることのできる一片のDNAである。例えば、トランスポゾンは、転移の遺伝子に逆方向反復配列が隣接して構成されるDNA配列を含む。
一部の実施形態において、SBTSを用いた遺伝子挿入と、ヌクレアーゼ(例えば、ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)、転写活性化因子様エフェクターヌクレアーゼ(TALEN)、CRISPR/Casシステム、又は改変メガヌクレアーゼリエンジニアリングホーミングエンドヌクレアーゼ)を用いた遺伝子編集との組み合わせを用いることにより、本明細書に記載されるCARを発現する細胞、例えばT又はNK細胞が作成される。
一部の実施形態において、例えば、本明細書に記載される(例えば、本明細書に記載されるCARを発現する)本開示の細胞、例えばT又はNK細胞、例えば同種異系T細胞は、細胞を(a)例えば本明細書に記載されるとおりの、1つ以上のgRNA分子と、例えば本明細書に記載されるとおりの、1つ以上のCas分子、例えばCas9分子とを含む組成物、及び(b)例えば本明細書に記載されるCARをコードする配列を含む核酸(本明細書に記載されるとおりの鋳型核酸分子など)と接触させることにより作成される。理論によって拘束されるものではないが、上記の(a)の前記組成物が、1つ又は複数のgRNA分子のターゲティングドメインによって標的化されるゲノムDNA又はその近傍に切断点を誘導することになり、及び(b)の核酸が前記切断点又はその近傍でゲノムに例えば部分的又は全体に取り込まれ、組み込み時に、コードされているCAR分子が発現することになる。実施形態では、CARの発現は、プロモーター又はゲノムにとって内因性の他の調節エレメント(例えば、(b)の核酸が挿入された遺伝子からの発現を制御するプロモーター)により制御されることになる。他の実施形態では、(b)の核酸は、CARをコードする配列に作動可能に連結されたプロモーター及び/又は例えば本明細書に記載されるとおりの他の調節エレメント、例えばEF1-αプロモーターをさらに含み、従って組み込み時に、CARの発現がそのプロモーター及び/又は他の調節エレメントによって制御されることになる。例えば本明細書に記載されるとおりのCARをコードする核酸配列の取り込みを導くための、例えば本明細書に記載されるとおりのCRISPR/Cas9システムの使用に関する本開示のさらなる特徴については、本願の他の部分、例えば、遺伝子挿入及び相同組換えに関するセクションに記載される。実施形態では、上記のa)の組成物は、1つ以上のgRNA分子を含むRNPを含む組成物である。実施形態では、ユニークな標的配列を標的化するgRNAを含むRNPは、例えば、1つ以上のgRNAを含むRNPの混合物と同時に細胞に導入される。実施形態では、ユニークな標的配列を標的化するgRNAを含むRNPは、細胞に順次導入される。
一部の実施形態において、非ウイルス的な送達方法を用いることにより、細胞、例えばT又はNK細胞の再プログラム化及び対象への細胞の直接注入が可能となる。非ウイルスベクターの利点としては、限定はされないが、患者集団に対応するために要求される十分な量の生産の容易さ及び比較的低いコスト、貯蔵時の安定性並びに免疫原性の欠如が挙げられる。
プロモーター
一実施形態では、ベクターはプロモーターをさらに含む。一部の実施形態において、プロモーターは、EF-1プロモーター、CMV IE遺伝子プロモーター、EF-1αプロモーター、ユビキチンCプロモーター、又はホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)プロモーターから選択される。一実施形態では、プロモーターはEF-1プロモーターである。一実施形態では、EF-1プロモーターは配列番号270の配列を含む。
CAR発現用の宿主細胞
上述のとおり、一部の態様において本開示は、本明細書に記載されるとおりの核酸分子、CARポリペプチド分子、又はベクターを含む細胞、例えば、免疫エフェクター細胞、(例えば、細胞の集団、例えば、免疫エフェクター細胞の集団)に関する。
本開示の特定の態様では、免疫エフェクター細胞、例えばT細胞は、Ficoll(商標)分離など、当業者に公知のあらゆる技法を用いて対象から採取された血液ユニットから入手することができる。好ましい一態様では、個体の循環血液からの細胞はアフェレーシスにより入手される。アフェレーシス産物は典型的には、T細胞、単球、顆粒球、B細胞を含めたリンパ球、他の有核白血球、赤血球及び血小板を含有する。一態様では、アフェレーシスにより採取された細胞は、洗浄して血漿画分が除去され、及び場合により続く処理ステップのため細胞が適切な緩衝液又は培地中に置かれ得る。一実施形態では、細胞はリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄される。代替的実施形態では、洗浄溶液はカルシウムを含まず、マグネシウムを含まなくてもよいか、又は全てではないが、多くの二価カチオンを含まなくてもよい。
カルシウムの非存在下での初期活性化ステップは、活性化の拡大につながり得る。当業者であれば容易に理解するとおり、洗浄ステップは、半自動化された「フロースルー」遠心機(例えば、Cobe 2991細胞処理機、Baxter CytoMate、又はHaemonetics Cell Saver 5)を製造者の指示に従い使用することによるなど、当業者に公知の方法により達成し得る。洗浄後、細胞は、例えば、Ca不含、Mg不含PBSなど、種々の生体適合性緩衝液、PlasmaLyte A、又は緩衝液含有若しくは不含の他の生理食塩水に再懸濁し得る。代わりに、アフェレーシスサンプルの望ましくない成分を除去し、細胞を培養培地に直接再懸濁し得る。
本願の方法は、5%以下、例えば2%のヒトAB血清を含む培養培地条件を利用し、公知の培養培地条件及び組成、例えば、Smith et al.,“Ex vivo expansion of human T cells for adoptive immunotherapy using the novel Xeno-free CTS Immune Cell Serum Replacement”Clinical&Translational Immunology(2015)4,e31;doi:10.1038/cti.2014.31に記載されるものを用い得ることが認識される。
一態様では、T細胞は末梢血リンパ球から、赤血球を溶解させて、例えばPERCOLL(商標)勾配での遠心によるか、又は向流遠心溶出法により単球を枯渇させることにより単離される。
本明細書に記載される方法は、例えば本明細書に記載されるネガティブ選択技法を例えば用いた、制御性T細胞枯渇集団である免疫エフェクター細胞、例えばT細胞、CD25+枯渇細胞の特異的サブ集団の選択を例えば含み得る。好ましくは、制御性T枯渇細胞の集団は、CD25+細胞を30%、25%、20%、15%、10%、5%、4%、3%、2%、1%未満含有する。
一実施形態では、制御性T細胞、例えばCD25+ T細胞は、抗CD25抗体、又はその断片、又はCD25結合リガンド、IL-2を使用して集団から除去される。一実施形態では、抗CD25抗体、又はその断片、又はCD25結合リガンドが基材、例えばビーズにコンジュゲートされ、又は他の方法で基材、例えばビーズにコーティングされる。一実施形態では、抗CD25抗体、又はその断片は、本明細書に記載されるとおりの基材にコンジュゲートされる。
一実施形態では、制御性T細胞、例えばCD25+ T細胞は、Miltenyi(商標)からのCD25枯渇試薬を使用して集団から除去される。一実施形態では、CD25枯渇試薬に対する細胞の比は、20uLに対して1e7細胞、又は15uLに対して1e7細胞、又は10uLに対して1e7細胞、又は5uLに対して1e7細胞、又は2.5uLに対して1e7細胞、又は1.25uLに対して1e7細胞である。一実施形態では、例えば、制御性T細胞、例えばCD25+枯渇には5億細胞/ml超が使用される。さらなる態様では、6、7、8、又は9億細胞/mlの細胞濃度が使用される。
一実施形態では、枯渇させる免疫エフェクター細胞の集団は、約6×10個のCD25+ T細胞を含む。他の態様では、枯渇させる免疫エフェクター細胞の集団は、約1×10~1×1010個のCD25+ T細胞及び間の任意の整数値を含む。一実施形態では、得られる集団制御性T枯渇細胞は、2×10個の制御性T細胞、例えば、CD25+細胞、又はそれ未満(例えば、1×10、5×10、1×10、5×10、1×10個、又はそれ未満のCD25+細胞)を含む。
一実施形態では、制御性T細胞、例えばCD25+細胞は、例えばチュービング162-01など、枯渇チュービングセットと共にCliniMACシステムを使用して集団から除去される。一実施形態では、CliniMACシステムは、例えばDEPLETION2.1など、枯渇セッティングで実行される。
特定の理論による拘束を望むものではないが、アフェレーシスに先立ち、又はCAR発現細胞製剤の製造時に対象における免疫細胞の負の調節因子レベルを減少させると(例えば、望ましくない免疫細胞、例えばTREG細胞の数を減少させると)、対象の再発リスクが低下し得る。例えば、TREG細胞を枯渇させる方法は当技術分野において公知である。TREG細胞を減少させる方法としては、限定はされないが、シクロホスファミド、抗GITR抗体(本明細書に記載される抗GITR抗体)、CD25枯渇及びこれらの組み合わせが挙げられる。
一部の実施形態において、製造方法は、CAR発現細胞の製造に先立ちTREG細胞の数を低下させること(例えば、それを枯渇させること)を含む。例えば、製造方法は、サンプル、例えばアフェレーシスサンプルを抗GITR抗体及び/又は抗CD25抗体(又はその断片、又はCD25結合リガンド)と接触させることであって、例えば、それによりCAR発現細胞(例えば、T細胞、NK細胞)製剤の製造に先立ちTREG細胞を枯渇させることを含む。
ある実施形態では、対象は、CAR発現細胞製剤製造のための細胞採取に先立ちTREG細胞を低下させる1つ以上の療法で前処置され、それによりCAR発現細胞処置に対する対象の再発リスクが低減される。ある実施形態では、TREG細胞を減少させる方法としては、限定はされないが、シクロホスファミド、抗GITR抗体、CD25枯渇、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上の対象への投与が挙げられる。シクロホスファミド、抗GITR抗体、CD25枯渇、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上の投与は、CAR発現細胞製剤の注入前、注入中又は注入後に行われ得る。
ある実施形態では、対象は、CAR発現細胞製剤製造のための細胞採取に先立ちシクロホスファミドで前処置され、それによりCAR発現細胞処置に対する対象の再発リスクが低減される。ある実施形態では、対象は、CAR発現細胞製剤製造のための細胞採取に先立ち抗GITR抗体で前処置され、それによりCAR発現細胞処置に対する対象の再発リスクが低減される。
一実施形態では、除去される細胞の集団は、制御性T細胞又は腫瘍細胞ではなく、除去しなければCART細胞の拡大及び/又は機能に悪影響を及ぼす細胞、例えば、CD14、CD11b、CD33、CD15、又は潜在的に免疫抑制性の細胞が発現する他のマーカーを発現する細胞である。一実施形態では、かかる細胞は、制御性T細胞及び/又は腫瘍細胞と同時に、又は前記枯渇後に、又は別の順序で除去されることが想定される。
本明細書に記載される方法は、2つ以上の選択ステップ、例えば2つ以上の枯渇ステップを含むことができる。ネガティブ選択によるT細胞集団の濃縮は、例えば、ネガティブ選択される細胞にユニークな表面マーカーに対する抗体の組み合わせで達成することができる。一つの方法は、ネガティブ選択される細胞上に存在する細胞表面マーカーに対するモノクローナル抗体のカクテルを使用するネガティブ磁気免疫付着又はフローサイトメトリーによる細胞分取及び/又は選択である。例えば、CD4+細胞をネガティブ選択によって濃縮するため、モノクローナル抗体カクテルは、CD14、CD20、CD11b、CD16、HLA-DR及びCD8に対する抗体を含み得る。
本明細書に記載される方法は、腫瘍抗原、例えばCD25を含まない腫瘍抗原、例えば、CD19、CD30、CD38、CD123、CD20、CD14又はCD11bを発現する細胞を集団から除去し、それによりCAR、例えば本明細書に記載されるCARの発現に好適な、制御性T枯渇、例えばCD25+枯渇及び腫瘍抗原枯渇細胞の集団を提供することをさらに含み得る。一実施形態では、腫瘍抗原発現細胞は、制御性T、例えばCD25+細胞と同時に除去される。例えば、抗CD25抗体又はその断片及び抗腫瘍抗原抗体又はその断片は、細胞の除去に使用し得る同じ基材、例えばビーズに結合させ得るか、又は抗CD25抗体、又はその断片、又は抗腫瘍抗原抗体、又はその断片は別個のビーズに結合させ得、それらの混合物を使用して細胞を除去し得る。他の実施形態では、制御性T細胞、例えばCD25+細胞の除去及び腫瘍抗原発現細胞の除去は逐次的であり、例えばいずれの順序でも行うことができる。
また、チェックポイント抑制因子、例えば、本明細書に記載されるチェックポイント抑制因子を発現する集団からの細胞、例えば、PD1+細胞、LAG3+細胞及びTIM3+細胞のうちの1つ以上を除去することであって、それにより制御性T枯渇、例えば、CD25+枯渇細胞及びチェックポイント抑制因子枯渇細胞、例えば、PD1+、LAG3+及び/又はTIM3+枯渇細胞の集団を提供することを含む方法も提供される。例示的チェックポイント抑制因子としては、B7-H1、B7-1、CD160、P1H、2B4、PD1、TIM3、CEACAM(例えば、CEACAM-1、CEACAM-3及び/又はCEACAM-5)、LAG3、TIGIT、CTLA-4、BTLA及びLAIR1が挙げられる。一実施形態では、チェックポイント抑制因子発現細胞が、制御性T、例えばCD25+細胞と同時に除去される。例えば、抗CD25抗体、又はその断片及び抗チェックポイント抑制因子抗体、又はその断片は、細胞の除去に使用し得る同じビーズに結合させることができ、又は抗CD25抗体、又はその断片及び抗チェックポイント抑制因子抗体、又はその断片は別個のビーズに結合させ得、それらの混合物を使用して細胞を除去し得る。他の実施形態では、制御性T細胞、例えばCD25+細胞の除去及びチェックポイント抑制因子発現細胞の除去は逐次的であり、例えばいずれの順序でも行うことができる。
本明細書に記載される方法は、ポジティブ選択ステップを含み得る。例えば、DYNABEADS(登録商標)M-450 CD3/CD28 Tなど、抗CD3/抗CD28(例えば、3×28)をコンジュゲートさせたビーズと共に所望のT細胞のポジティブ選択に十分な時間にわたってインキュベートすることにより、T細胞が単離され得る。一実施形態では、この時間は約30分である。さらなる実施形態では、この時間は30分~36時間又はそれ以上及び間にある全ての整数値の範囲である。さらなる実施形態では、この時間は少なくとも1、2、3、4、5、又は6時間である。さらに別の実施形態では、この時間は10~24時間、例えば24時間である。より長いインキュベーション時間を用いることにより、腫瘍組織から、又は免疫無防備状態の個体から腫瘍浸潤リンパ球(TIL)を単離する場合のように、他の細胞型と比較したときに少ないT細胞のみがある任意の状況でT細胞を単離し得る。さらに、より長いインキュベーション時間を用いると、CD8+ T細胞の捕捉効率が増加し得る。従って、単にT細胞をCD3/CD28ビーズに結合させておく時間を短くするか、又は長くすることにより、且つ/又はT細胞に対するビーズの比を増加又は低下させることにより(本明細書にさらに記載されるとおり)、培養開始時又はこの過程における他の時点でT細胞サブ集団を優先的に選択又は逆選択することができる。加えて、ビーズ又は他の表面上の抗CD3及び/又は抗CD28抗体の比を増加又は低下させることにより、培養開始時又は他の所望の時点でT細胞サブ集団を優先的に選択又は逆選択することができる。
一実施形態では、IFN-γ、TNFα、IL-17A、IL-2、IL-3、IL-4、GM-CSF、IL-10、IL-13、グランザイムB及びパーフォリン又は他の適切な分子、例えば、他のサイトカインのうちの1つ以上を発現するT細胞集団を選択することができる。細胞発現のスクリーニング方法は、例えば、国際公開第2013/126712号パンフレットに記載される方法により決定することができる。
ポジティブ又はネガティブ選択によって所望の細胞集団を単離するため、細胞及び表面(例えば、ビーズなどの粒子)の濃度を変えることができる。特定の態様では、ビーズ及び細胞を共に混合する容積を大幅に低下させて(例えば、細胞の濃度を増加させて)、細胞とビーズとの最大限の接触を確保することが望ましい場合もある。例えば、一態様では、100億細胞/ml、90億/ml、80億/ml、70億/ml、60億/ml、又は50億/mlの濃度が用いられる。一態様では、10億細胞/mlの濃度が用いられる。さらに一態様では、7500万から、8000万、8500万、9000万、9500万、又は1億細胞/mlの細胞濃度が用いられる。さらなる態様では、1億2500万又は1億5000万細胞/mlの濃度が用いられ得る。
高濃度を用いることにより、細胞収率、細胞活性化及び細胞拡大が増加し得る。さらに、高い細胞濃度を用いると、CD28陰性T細胞など、目的の標的抗原の発現が弱いこともある細胞、又は多数の腫瘍細胞が存在するサンプル(例えば、白血病血液、腫瘍組織等)からの細胞をより効率的に捕捉することが可能になる。かかる細胞集団は治療的価値があり得、入手することが望ましいであろう。例えば、高濃度の細胞を用いると、通常はCD28発現が弱いCD8+ T細胞をより効率的に選択することが可能になる。
関連する態様では、より低い細胞濃度を用いることが望ましい場合もある。T細胞と表面(例えば、ビーズなどの粒子)との混合物を大幅に希釈することにより、粒子と細胞との間の相互作用が最小限となる。これにより、粒子に結合させる所望の抗原を多量に発現する細胞が選択される。例えば、CD4+ T細胞はCD28を高度に発現し、希釈濃度でCD8+ T細胞よりも効率的に捕捉される。一態様では、用いられる細胞の濃度は5×10/mlである。他の態様では、用いられる濃度は約1×10/ml~1×10/ml及び間にある任意の整数値であり得る。
他の態様では、細胞は、ローテータ上で2~10℃又は室温のいずれかにおいて様々な長さの時間にわたって様々な速度でインキュベートされ得る。
刺激するためのT細胞は、洗浄ステップの後に凍結することもできる。理論によって拘束されることは望まないが、凍結及び続く解凍ステップは、細胞集団中の顆粒球及びある程度の単球を除去することにより、一層均一な製剤をもたらす。血漿及び血小板を除去する洗浄ステップの後、細胞は凍結用溶液に懸濁され得る。多くの凍結用溶液及びパラメータが当技術分野において公知であり、これに関連して有用であり得るが、一つの方法は、20%DMSO及び8%ヒト血清アルブミンを含有するPBS、又は10%デキストラン40及び5%デキストロース、20%ヒト血清アルブミン及び7.5%DMSO若しくは31.25%プラズマライトA、31.25%デキストロース5%、0.45%NaCl、10%デキストラン40及び5%デキストロース、20%ヒト血清アルブミン及び7.5%DMSOを含有する培養培地又はHespan及びプラズマライトAを例えば含有する他の好適な細胞凍結用培地を使用することを含み、次に細胞は毎分1°の速度で-80℃に凍結され、液体窒素貯蔵槽の気相に保存される。他の制御された凍結方法並びに-20℃又は液体窒素中での制御されない即時凍結が用いられ得る。
特定の態様では、本開示の方法を用いた活性化に先立ち、凍結保存された細胞が本明細書に記載されるとおり解凍及び洗浄され、室温で1時間静置される。
また、本開示との関連において、本明細書に記載されるとおりの拡大した細胞が必要となり得る時点より前の期間における対象からの血液サンプル又はアフェレーシス産物の採取も企図される。このように、拡大させようとする細胞の供給源が、必要に応じた任意の時点で採取され得、本明細書に記載されるものなどの、免疫エフェクター細胞療法が有益となり得る何らかの疾患又は病態に対する後の免疫エフェクター細胞療法で使用するため、T細胞などの所望の細胞が単離及び凍結され得る。一態様では、血液サンプル又はアフェレーシスは、概して健常な対象から取られる。特定の態様では、血液サンプル又はアフェレーシスは、疾患を発症するリスクがあるが、疾患をまだ発症していない概して健常な対象から取られ、後に使用するため目的の細胞が単離及び凍結される。特定の態様では、T細胞は、後の時点で拡大、凍結及び使用され得る。特定の態様では、サンプルは患者から、本明細書に記載されるとおりの特定の疾患の診断直後、但し任意の処置の前に採取される。さらなる態様では、細胞は対象からの血液サンプル又はアフェレーシスから、限定はされないが、薬剤、例えば、ナタリズマブ、エファリズマブ、抗ウイルス剤、化学療法、放射線照射、免疫抑制剤、例えば、シクロスポリン、アザチオプリン、メトトレキサート、ミコフェノール酸塩及びFK506など、抗体、又は他の免疫アブレーション剤、例えば、CAMPATH、抗CD3抗体、シトキサン、フルダラビン、シクロスポリン、FK506、ラパマイシン、ミコフェノール酸、ステロイド、FR901228及び放射線照射などによる処置を含め、何らかの関連性のある処置モダリティの前に単離される。
本開示のさらなる態様では、T細胞は、機能性T細胞を対象に残す処置後に患者から直接入手される。これに関して、ある種の癌処置、詳細には免疫系に損傷を与える薬物による処置の後、処置直後の、通常であれば患者が処置から回復しつつある期間の間は、入手されるT細胞の品質がエキソビボでのその拡大能力に関して最適であり、又は向上し得ることが観察されている。同様に、本明細書に記載される方法を用いたエキソビボでの操作後、こうした細胞は、生着及びインビボでの拡大の亢進に好ましい状態になり得る。従って、本開示の文脈の範囲内では、この回復期の間にT細胞、樹状細胞、又は他の造血系細胞を含めた血液細胞を採取することが企図される。さらに、特定の態様では、動員(例えば、GM-CSFによる動員)及びコンディショニングレジメンを用いて、特に治療後の定義付けられた時間ウィンドウの間における、特定の細胞型の再増殖、再循環、再生及び/又は拡大に有利な状態を対象に作り出すことができる。例示的細胞型としては、T細胞、B細胞、樹状細胞及び他の免疫系細胞が挙げられる。
一実施形態では、CAR分子、例えば本明細書に記載されるCAR分子を発現する免疫エフェクター細胞は、低い免疫増強用量のmTOR阻害剤の投与を受けた対象から入手される。ある実施形態では、対象における、又は対象から回収されたPD1陰性免疫エフェクター細胞、例えばT細胞のレベル、又はPD1陰性免疫エフェクター細胞、例えばT細胞/PD1陽性免疫エフェクター細胞、例えばT細胞の比が少なくとも一過性に増加したことになるような十分な時間が経った後、又は低い免疫増強用量のmTOR阻害剤の十分な投与の後、CARを発現するように改変される免疫エフェクター細胞、例えばT細胞の集団が回収される。
他の実施形態では、CARを発現するように改変された、又は改変されることになる免疫エフェクター細胞、例えばT細胞の集団は、PD1陰性免疫エフェクター細胞、例えばT細胞の数を増加させるか、又はPD1陰性免疫エフェクター細胞、例えばT細胞/PD1陽性免疫エフェクター細胞、例えばT細胞の比を増加させる量のmTOR阻害剤と接触させることにより、エキソビボ処理することができる。
一実施形態では、T細胞集団はジアグリセロール(diaglycerol)キナーゼ(DGK)欠損である。DGK欠損細胞には、DGK RNA若しくはタンパク質を発現しない細胞、又はDGK活性が低下した若しくは阻害された細胞が含まれる。DGK欠損細胞は、遺伝学的手法により、例えば、RNA干渉剤、例えば、siRNA、shRNA、miRNAを投与してDGK発現を低下させ又は妨げることにより作成し得る。代わりに、DGK欠損細胞は、本明細書に記載されるDGK阻害剤で処理することにより作成し得る。
一実施形態では、T細胞集団はIkaros欠損である。Ikaros欠損細胞には、Ikaros RNA若しくはタンパク質を発現しない細胞、又はIkaros活性が低下した若しくは阻害された細胞が含まれ、Ikaros欠損細胞は、遺伝学的手法により、例えば、RNA干渉剤、例えば、siRNA、shRNA、miRNAを投与してIkaros発現を低下させ又は妨げることにより作成し得る。代わりに、Ikaros欠損細胞は、Ikaros阻害剤、例えばレナリドマイドで処理することにより作成し得る。
実施形態では、T細胞集団はDGK欠損及びIkaros欠損であり、例えば、DGK及びIkarosを発現しないか、又はDGK及びIkaros活性が低下している若しくは阻害されている。かかるDGK及びIkaros欠損細胞は、本明細書に記載される方法のいずれによっても作成し得る。
ある実施形態では、NK細胞は対象から入手される。別の実施形態では、NK細胞は、NK細胞株、例えばNK-92細胞株(Conkwest)である。
一部の態様では、本開示の細胞(例えば、本開示の免疫エフェクター細胞、例えば、本開示のCAR発現細胞)は人工多能性幹細胞(「iPSC」)又は胚性幹細胞(ESC)であり、又は前記iPSC及び/又はESCから作成された(例えば、それから分化した)T細胞である。iPSCは、例えば当技術分野において公知の方法により、末梢血Tリンパ球、例えば、健常ボランティアから単離された末梢血Tリンパ球から作成することができる。加えて、かかる細胞は、当技術分野において公知の方法によりT細胞に分化させ得る。例えば、Themeli M.et al.,Nat.Biotechnol.,31,pp.928-933(2013);doi:10.1038/nbt.2678;国際公開第2014/165707号パンフレット(これらの各々の内容は、全体として参照により本明細書に援用される)を参照のこと。
別の実施形態では、本開示の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体は、癌の処置のため、表13に掲載される又は表13に引用される特許及び特許出願に掲載される治療薬のうちの1つ以上と組み合わせて使用される。表13に掲載される各文献は、それらの中にある全ての構造式を含め、全体として参照により本明細書に援用される。
Figure 2023536164000275
Figure 2023536164000276
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Figure 2023536164000284
エストロゲン受容体アンタゴニスト
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでエストロゲン受容体(ER)アンタゴニストが使用される。一部の実施形態において、エストロゲン受容体アンタゴニストは、選択的エストロゲン受容体分解剤(SERD)である。SERDは、受容体に結合して受容体の例えば分解又は下方制御を生じさせるエストロゲン受容体アンタゴニストである(Boer K.et al.,(2017)Therapeutic Advances in Medical Oncology 9(7):465-479)。ERは、例えば、ヒト生殖器系の成長、発生及び生理に重要なホルモン活性化転写因子である。ERは、例えばホルモンエストロゲン(17βエストラジオール)によって活性化される。ER発現及びシグナル伝達は、癌(例えば、乳癌)、例えばER陽性(ER+)乳癌に関係があるとされている。一部の実施形態において、SERDは、LSZ102、フルベストラント、ブリラネストラント、又はエラセストラントから選択される。
例示的エストロゲン受容体アンタゴニスト
一部の実施形態において、SERDは、国際公開第2014/130310号パンフレット(本明細書によって全体として参照により援用される)に開示される化合物を含む。一部の実施形態において、SERDはLSZ102を含む。LSZ102は、化学名:(E)-3-(4-((2-(2-(1,1-ジフルオロエチル)-4-フルオロフェニル)-6-ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン-3-イル)オキシ)フェニル)アクリル酸を有する。
他の例示的エストロゲン受容体アンタゴニスト
一部の実施形態において、SERDは、フルベストラント(CAS登録番号:129453-61-8)、又は国際公開第2001/051056号パンフレット(本明細書によって全体として参照により援用される)に開示される化合物を含む。フルベストラントは、ICI 182780、ZM 182780、FASLODEX(登録商標)、又は(7α,17β)-7-{9-[(4,4,5,5,5-ペンタフルオロペンチル)スルフィニル]ノニル}エストラ-1,3,5(10)-トリエン-3,17-ジオールとしても知られる。フルベストラントは、IC50が0.29nMの高親和性エストロゲン受容体アンタゴニストである。
一部の実施形態において、SERDは、エラセストラント(CAS登録番号:722533-56-4)、又は米国特許第7,612,114号明細書(これはその全体が参照により援用される)に開示される化合物を含む。エラセストラントは、RAD1901、ER-306323又は(6R)-6-{2-[エチル({4-[2-(エチルアミノ)エチル]フェニル}メチル)アミノ]-4-メトキシフェニル}-5,6,7,8-テトラヒドロナフタレン-2-オールとしても知られる。エラセストラントは、経口投与で生体利用可能な非ステロイド系の複合選択的エストロゲン受容体調節剤(SERM)且つSERDである。エラセストラントは、例えば、Garner F et al.,(2015)Anticancer Drugs 26(9):948-56にも開示されている。
一部の実施形態において、SERDは、ブリラネストラント(CAS登録番号:1365888-06-7)、又は国際公開第2015/136017号パンフレット(これはその全体が参照により援用される)に開示される化合物である。ブリラネストラントは、GDC-0810、ARN810、RG-6046、RO-7056118又は(2E)-3-{4-[(1E)-2-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-1-(1H-インダゾール-5-イル)ブタ-1-エン-1-イル]フェニル}プロパ-2-エン酸としても知られる。ブリラネストラントは、IC50が0.7nMの、次世代の経口投与で生体利用可能な選択的SERDである。ブリラネストラントは、例えば、Lai A.et al.(2015)Journal of Medicinal Chemistry 58(12):4888-4904にも開示されている。
一部の実施形態において、SERDは、例えば、McDonell et al.(2015)Journal of Medicinal Chemistry 58(12)4883-4887に開示されるとおり、RU 58668、GW7604、AZD9496、バゼドキシフェン、ピペンドキシフェン、アルゾキシフェン、OP-1074、又はアコルビフェンから選択される。他の例示的エストロゲン受容体アンタゴニストについては、例えば、国際公開第2011/156518号パンフレット、国際公開第2011/159769号パンフレット、国際公開第2012/037410号パンフレット、国際公開第2012/037411号パンフレット及び米国特許出願公開第2012/0071535号明細書(これらは全て、本明細書によって全体として参照により援用される)に開示されている。
CDK4/6阻害剤
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでサイクリン依存性キナーゼ4又は6(CDK4/6)の阻害剤が使用される。一部の実施形態において、CDK4/6阻害剤は、リボシクリブ、アベマシクリブ(Eli Lilly)、又はパルボシクリブから選択される。
例示的CDK4/6阻害剤
一部の実施形態において、CDK4/6阻害剤は、リボシクリブ(CAS登録番号:1211441-98-3)、又は米国特許第8,415,355号明細書及び同第8,685,980号明細書(これらは全体として参照により援用される)に開示される化合物を含む。
一部の実施形態において、CDK4/6阻害剤は、国際公開第2010/020675号パンフレット及び米国特許第8,415,355号明細書及び同第8,685,980号明細書(これは全体として参照により援用される)に開示される化合物を含む。
一部の実施形態において、CDK4/6阻害剤は、リボシクリブ(CAS登録番号:1211441-98-3)を含む。リボシクリブは、LEE011、KISQALI(登録商標)、又は7-シクロペンチル-N,N-ジメチル-2-((5-(ピペラジン-1-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドとしても知られる。
他の例示的CDK4/6阻害剤
一部の実施形態において、CDK4/6阻害剤は、アベマシクリブ(CAS登録番号:1231929-97-7)を含む。アベマシクリブは、LY835219又はN-[5-[(4-エチル-1-ピペラジニル)メチル]-2-ピリジニル]-5-フルオロ-4-[4-フルオロ-2-メチル-1-(1-メチルエチル)-1H-ベンズイミダゾール-6-イル]-2-ピリミジンアミンとしても知られる。アベマシクリブは、CDK4及びCDK6に選択的なCDK阻害剤であり、例えば、Torres-Guzman R et al.(2017)Oncotarget 10.18632/oncotarget.17778に開示されている。
一部の実施形態において、CDK4/6阻害剤は、パルボシクリブ(CAS登録番号:571190-30-2)を含む。パルボシクリブは、PD-0332991、IBRANCE(登録商標)又は6-アセチル-8-シクロペンチル-5-メチル-2-{[5-(1-ピペラジニル)-2-ピリジニル]アミノ}ピリド[2,3-d]ピリミジン-7(8H)-オンとしても知られる。パルボシクリブは11nMのIC50でCDK4を阻害し、16nMのIC50でCDK6を阻害し、例えば、Finn et al.(2009)Breast Cancer Research 11(5):R77に開示されている。
CXCR2阻害剤
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体2(CXCR2)の阻害剤が使用される。一部の実施形態において、CXCR2阻害剤は、6-クロロ-3-((3,4-ジオキソ-2-(ペンタン-3-イルアミノ)シクロブタ-1-エン-1-イル)アミノ)-2-ヒドロキシ-N-メトキシ-N-メチルベンゼンスルホンアミド、ダニリキシン、レパリキシン、又はナバリキシンから選択される。
例示的CXCR2阻害剤
一部の実施形態において、CXCR2阻害剤は、米国特許第7989497号明細書、同第8288588号明細書、同第8329754号明細書、同第8722925号明細書、同第9115087号明細書、米国特許出願公開第2010/0152205号明細書、同第2011/0251205号明細書及び同第2011/0251206号明細書並びに国際公開第2008/061740号パンフレット、同第2008/061741号パンフレット、同第2008/062026号パンフレット、同第2009/106539号パンフレット、同第2010/063802号パンフレット、同第2012/062713号パンフレット、同第2013/168108号パンフレット、同第2010/015613号パンフレット及び同第2013/030803号パンフレットに開示される化合物を含む。一部の実施形態において、CXCR2阻害剤は、6-クロロ-3-((3,4-ジオキソ-2-(ペンタン-3-イルアミノ)シクロブタ-1-エン-1-イル)アミノ)-2-ヒドロキシ-N-メトキシ-N-メチルベンゼンスルホンアミド又はそのコリン塩を含む。一部の実施形態において、CXCR2阻害剤は、6-クロロ-3-((3,4-ジオキソ-2-(ペンタン-3-イルアミノ)シクロブタ-1-エン-1-イル)アミノ)-2-ヒドロキシ-N-メトキシ-N-メチルベンゼンスルホンアミドコリン塩を含む。一部の実施形態において、CXCR2阻害剤は、2-ヒドロキシ-N,N,N-トリメチルエタン-1-アミニウム3-クロロ-6-({3,4-ジオキソ-2-[(ペンタン-3-イル)アミノ]シクロブタ-1-エン-1-イル}アミノ)-2-(N-メトキシ-N-メチルスルファモイル)フェノラート(すなわち、6-クロロ-3-((3,4-ジオキソ-2-(ペンタン-3-イルアミノ)シクロブタ-1-エン-1-イル)アミノ)-2-ヒドロキシ-N-メトキシ-N-メチルベンゼンスルホンアミドコリン塩)であり、以下の化学構造:
Figure 2023536164000285

を有する。
他の例示的CXCR2阻害剤
一部の実施形態において、CXCR2阻害剤は、ダニリキシン(CAS登録番号:954126-98-8)を含む。ダニリキシンは、GSK1325756又は1-(4-クロロ-2-ヒドロキシ-3-ピペリジン-3-イルスルホニルフェニル)-3-(3-フルオロ-2-メチルフェニル)尿素としても知られる。ダニリキシンについては、例えば、Miller et al.Eur J Drug Metab Pharmacokinet(2014)39:173-181;及びMiller et al.BMC Pharmacology and Toxicology(2015),16:18に開示される。
一部の実施形態において、CXCR2阻害剤は、レパリキシン(CAS登録番号:266359-83-5)を含む。レパリキシンは、レペルタキシン又は(2R)-2-[4-(2-メチルプロピル)フェニル]-N-メチルスルホニルプロパンアミドとしても知られる。レパリキシンは、CXCR1/2の非競合的アロステリック阻害剤である。レパリキシンについては、例えば、Zarbock et al.Br J Pharmacol.2008;155(3):357-64に開示されている。
一部の実施形態において、CXCR2阻害剤はナバリキシンを含む。ナバリキシンは、MK-7123、SCH 527123、PS291822、又は2-ヒドロキシ-N,N-ジメチル-3-[[2-[[(1R)-1-(5-メチルフラン-2-イル)プロピル]アミノ]-3,4-ジオキソシクロブテン-1-イル]アミノ]ベンズアミドとしても知られる。ナバリキシンについては、例えば、Ning et al.Mol Cancer Ther.2012;11(6):1353-64に開示されている。
CSF-1/1R結合剤
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでCSF-1/1R結合剤が使用される。一部の実施形態において、CSF-1/1R結合剤は、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)の阻害剤、例えばM-CSFに対するモノクローナル抗体又はFab(例えば、MCS110)、CSF-1Rチロシンキナーゼ阻害剤(例えば、4-((2-(((1R,2R)-2-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)ベンゾ[d]チアゾール-6-イル)オキシ)-N-メチルピコリンアミド又はBLZ945)、受容体型チロシンキナーゼ阻害剤(RTK)(例えば、ペキシダルチニブ)、又はCSF-1Rを標的化する抗体(例えば、エマクツズマブ又はFPA008)から選択される。一部の実施形態において、CSF-1/1R阻害剤はBLZ945である。一部の実施形態において、CSF-1/1R結合剤はMCS110である。他の実施形態では、CSF-1/1R結合剤はペキシダルチニブである。
例示的CSF-1結合剤
一部の実施形態において、CSF-1/1R結合剤は、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)の阻害剤を含む。M-CSFは、時にCSF-1としても知られる。特定の実施形態では、CSF-1/1R結合剤は、CSF-1に対する抗体(例えば、MCS110)である。他の実施形態では、CSF-1/1R結合剤は、CSF-1Rの阻害剤(例えば、BLZ945)である。
一部の実施形態において、CSF-1/1R結合剤は、M-CSFに対するモノクローナル抗体又はFab(例えば、MCS110/H-RX1)、又は国際公開第2004/045532号パンフレット及び同第2005/068503号パンフレット(H-RX1又は5H4(例えば、M-CSFに対する抗体分子又はFab断片)を含む)並びに米国特許第9079956号明細書(これらの出願及び特許は全体として参照により援用される)に開示されるCSF-1への結合剤を含む。
Figure 2023536164000286
別の実施形態では、CSF-1/1R結合剤は、CSF-1Rチロシンキナーゼ阻害剤、4-((2-(((1R,2R)-2-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)ベンゾ[d]チアゾール-6-イル)オキシ)-N-メチルピコリンアミド(BLZ945)、又は国際公開第2007/121484号パンフレット並びに米国特許第7,553,854号明細書、同第8,173,689号明細書及び同第8,710,048号明細書(これらは全体として参照により援用される)に開示される化合物を含む。
他の例示的CSF-1/1R結合剤
一部の実施形態において、CSF-1/1R結合剤は、ペキシダルチニブ(CAS登録番号1029044-16-3)を含む。ペキシダルチニブは、PLX3397又は5-((5-クロロ-1H-ピロロ[2,3-b]ピリジン-3-イル)メチル)-N-((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)ピリジン-2-アミンとしても知られる。ペキシダルチニブは、KIT、CSF1R及びFLT3の小分子受容体チロシンキナーゼ(RTK)阻害剤である。FLT3、CSF1R及びFLT3は多くの癌細胞種で過剰発現するか、又は突然変異し、腫瘍細胞増殖及び転移において大きい役割を果たす。PLX3397は、幹細胞因子受容体(KIT)、コロニー刺激因子-1受容体(CSF1R)及びFms様チロシンキナーゼ3(FLT3)に結合し、そのリン酸化を阻害することができ、それが腫瘍細胞増殖の阻害並びに溶骨性転移疾患に関与するマクロファージ、破骨細胞及びマスト細胞の下方制御をもたらし得る。
一部の実施形態において、CSF-1/1R結合剤はエマクツズマブである。エマクツズマブは、RG7155又はRO5509554としても知られる。エマクツズマブは、CSF1Rを標的化するヒト化IgG1 mAbである。一部の実施形態において、CSF-1/1R結合剤はFPA008である。FPA008は、CSF1Rを阻害するヒト化mAbである。
A2aRアンタゴニスト
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでアデノシンA2a受容体(A2aR)アンタゴニスト(例えば、A2aR経路の阻害剤、例えば、アデノシン阻害剤、例えば、A2aR又はCD-73の阻害剤)が使用される。一部の実施形態において、A2aRアンタゴニストは、PBF509(NIR178)(Palobiofarma/Novartis)、CPI444/V81444(Corvus/Genentech)、AZD4635/HTL-1071(AstraZeneca/Heptares)、ビパデナント(Redox/Juno)、GBV-2034(Globavir)、AB928(Arcus Biosciences)、テオフィリン、イストラデフィリン(協和発酵工業)、トザデナント/SYN-115(Acorda)、KW-6356(協和発酵工業)、ST-4206(Leadiant Biosciences)及びプレラデナント/SCH 420814(Merck/Schering)から選択される。
例示的A2aRアンタゴニスト
一部の実施形態において、A2aRアンタゴニストは、PBF509(NIR178)又は米国特許第8,796,284号明細書若しくは国際公開第2017/025918号パンフレット(本明細書において全体として参照により援用される)に開示される化合物を含む。PBF509(NIR178)はNIR178としても知られる。
他の例示的A2aRアンタゴニスト
特定の実施形態では、A2aRアンタゴニストはCPI444/V81444を含む。CPI-444及び他のA2aRアンタゴニストについては、国際公開第2009/156737号パンフレット(本明細書において全体として参照により援用される)に開示されている。特定の実施形態では、A2aRアンタゴニストは、(S)-7-(5-メチルフラン-2-イル)-3-((6-(((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)メチル)-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-アミンである。特定の実施形態では、A2aRアンタゴニストは、(R)-7-(5-メチルフラン-2-イル)-3-((6-(((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)メチル)-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-アミン、又はそのラセミ化合物である。特定の実施形態では、A2aRアンタゴニストは、7-(5-メチルフラン-2-イル)-3-((6-(((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)メチル)ピリジン-2-イル)メチル)-3H-[1,2,3]トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-アミンである。
特定の実施形態では、A2aRアンタゴニストはAZD4635/HTL-1071である。A2aRアンタゴニストについては、国際公開第2011/095625号パンフレット(本明細書において全体として参照により援用される)に開示されている。特定の実施形態では、A2aRアンタゴニストは、6-(2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル)-5-(4-フルオロフェニル)-1,2,4-トリアジン-3-アミンである。
特定の実施形態では、A2aRアンタゴニストはST-4206(Leadiant Biosciences)である。特定の実施形態では、A2aRアンタゴニストは、米国特許第9,133,197号明細書(本明細書において全体として参照により援用される)に記載されるA2aRアンタゴニストである。
特定の実施形態では、A2aRアンタゴニストは、米国特許第8,114,845号明細書及び同第9,029,393号明細書、米国特許出願公開第2017/0015758号明細書及び同第2016/0129108号明細書(本明細書に全体として参照により援用される)に記載されるA2aRアンタゴニストである。
一部の実施形態において、A2aRアンタゴニストはイストラデフィリン(CAS登録番号:155270-99-8)である。イストラデフィリンは、KW-6002又は8-[(E)-2-(3,4-ジメトキシフェニル)ビニル]-1,3-ジエチル-7-メチル-3,7-ジヒドロ-1H-プリン-2,6-ジオンとしても知られる。イストラデフィリンについては、例えば、LeWitt et al.(2008)Annals of Neurology 63(3):295-302)に開示されている。
一部の実施形態において、A2aRアンタゴニストはトザデナント(Biotie)である。トザデナントは、SYN115又は4-ヒドロキシ-N-(4-メトキシ-7-モルホリン-4-イル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-4-メチルピペリジン-1-カルボキサミドとしても知られる。トザデナントは、A2a受容体における内因性アデノシンの効果を遮断し、D2受容体におけるドーパミンの効果の増強及びmGluR5受容体におけるグルタミン酸塩の効果の阻害をもたらす。一部の実施形態において、A2aRアンタゴニストはプレラデナント(CAS登録番号:377727-87-2)である。プレラデナントは、SCH 420814又は2-(2-フラニル)-7-[2-[4-[4-(2-メトキシエトキシ)フェニル]-1-ピペラジニル]エチル]7H-ピラゾロ[4,3-e][1,2,4]トリアゾロ[1,5-c]ピリミジン-5-アミンとしても知られる。プレラデナントは、アデノシンA2A受容体における強力で選択的なアンタゴニストとして作用する薬物として開発された。
一部の実施形態において、A2aRアンタゴニストはビパデナントである。ビパデナントは、BIIB014、V2006、又は3-[(4-アミノ-3-メチルフェニル)メチル]-7-(フラン-2-イル)トリアゾロ[4,5-d]ピリミジン-5-アミンとしても知られる。他の例示的A2aRアンタゴニストとしては、例えば、ATL-444、MSX-3、SCH-58261、SCH-412,348、SCH-442,416、VER-6623、VER-6947、VER-7835、CGS-15943及びZM-241,385が挙げられる。
一部の実施形態において、A2aRアンタゴニストはA2aR経路アンタゴニスト(例えば、CD-73阻害剤、例えば、抗CD73抗体)であり、MEDI9447である。MEDI9447は、CD73に特異的なモノクローナル抗体である。CD73によってアデノシンの細胞外産生が標的化されると、アデノシンの免疫抑制効果が低下し得る。MEDI9447は、例えば、CD73エクトヌクレオチダーゼ活性の阻害、AMP媒介性リンパ球抑制の緩和及び同系腫瘍成長の阻害など、様々な活性を有することが報告された。MEDI9447は、腫瘍微小環境内で骨髄性及びリンパ性の両方の浸潤白血球集団の変化をドライブすることができる。これらの変化には、例えば、CD8エフェクター細胞及び活性化マクロファージの増加並びに骨髄系由来サプレッサー細胞(MDSC)及び制御性Tリンパ球の割合の低下が含まれる。
IDO阻害剤
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでインドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)及び/又はトリプトファン2,3-ジオキシゲナーゼ(TDO)の阻害剤が使用される。一部の実施形態において、IDO阻害剤は、(4E)-4-[(3-クロロ-4-フルオロアニリノ)-ニトロソメチリデン]-1,2,5-オキサジアゾール-3-アミン(エパカドスタット又はINCB24360としても知られる)、インドキシモド()、(1-メチル-D-トリプトファン)、α-シクロヘキシル-5H-イミダゾ[5,1-a]イソインドール-5-エタノール(NLG919としても知られる)、インドキシモド及びBMS-986205(旧F001287)から選択される。
例示的IDO阻害剤
一部の実施形態において、IDO/TDO阻害剤はインドキシモド(New Link Genetics)である。1-メチル-トリプトファンのD異性体であるインドキシモドは、腫瘍が免疫介在性の破壊を逃れるための機構を破壊する経口投与型の小分子インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)経路阻害剤である。
一部の実施形態において、IDO/TDO阻害剤はNLG919(New Link Genetics)である。NLG919は、無細胞アッセイでKi/EC50が7nM/75nMの強力なIDO(インドールアミン-(2,3)-ジオキシゲナーゼ)経路阻害剤である。
一部の実施形態において、IDO/TDO阻害剤はエパカドスタット(CAS登録番号:1204669-58-8)である。エパカドスタットは、INCB24360又はINCB024360(Incyte)としても知られる。エパカドスタットは、IDO2又はトリプトファン2,3-ジオキシゲナーゼ(TDO)などの他の関連性のある酵素と比べて高度に選択的な、IC50が10nMの強力且つ選択的なインドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO1)阻害剤である。
一部の実施形態において、IDO/TDO阻害剤はF001287(Flexus/BMS)である。F001287は、インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ1(IDO1)の小分子阻害剤である。
STINGアゴニスト
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでSTINGアゴニストが使用される。一部の実施形態において、STINGアゴニストは、環状ジヌクレオチド、例えば、プリン又はピリミジン核酸塩基(例えば、アデノシン、グアニン、ウラシル、チミン、又はシトシン核酸塩基)を含む環状ジヌクレオチドである。一部の実施形態において、環状ジヌクレオチドの核酸塩基は同じ核酸塩基又は異なる核酸塩基を含む。
一部の実施形態において、STINGアゴニストはアデノシン又はグアノシン核酸塩基を含む。一部の実施形態において、STINGアゴニストは1つのアデノシン核酸塩基と1つのグアノシン核酸塩基とを含む。一部の実施形態において、STINGアゴニストは2つのアデノシン核酸塩基又は2つのグアノシン核酸塩基を含む。
一部の実施形態において、STINGアゴニストは、例えば、修飾された核酸塩基、修飾されたリボース、又は修飾されたリン酸結合を含む修飾された環状ジヌクレオチドを含む。一部の実施形態において、修飾された環状ジヌクレオチドは、修飾されたリン酸結合、例えばチオホスフェートを含む。
一部の実施形態において、STINGアゴニストは、2’,5’又は3’,5’リン酸結合を有する環状ジヌクレオチド(例えば、修飾された環状ジヌクレオチド)を含む。一部の実施形態において、STINGアゴニストは、リン酸結合に関してRp又はSp立体化学を有する環状ジヌクレオチド(例えば、修飾された環状ジヌクレオチド)を含む。
一部の実施形態において、STINGアゴニストはMK-1454(Merck)である。MK-1454は、STING経路を活性化させるインターフェロン遺伝子の環状ジヌクレオチド刺激剤(STING)アゴニストである。例示的STINGアゴニストについては、例えば、国際公開第2017/027645号パンフレットに開示されている。
ガレクチン阻害剤
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでガレクチン阻害剤、例えば、ガレクチン-1又はガレクチン-3阻害剤が使用される。一部の実施形態において、この組み合わせは、ガレクチン-1阻害剤とガレクチン-3阻害剤とを含む。一部の実施形態において、この組み合わせは、ガレクチン-1及びガレクチン-3の両方を標的化する二重特異性阻害剤(例えば、二重特異性抗体分子)を含む。一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤は、抗ガレクチン抗体分子、GR-MD-02(Galectin Therapeutics)、ガレクチン-3C(Mandal Med)、アンギネックス(Anginex)、又はOTX-008(OncoEthix、Merck)から選択される。ガレクチンは、βガラクトシダーゼ糖類に結合するタンパク質ファミリーである。
ガレクチンタンパク質ファミリーは、ガレクチン-1、ガレクチン-2、ガレクチン-3、ガレクチン-4、ガレクチン-7及びガレクチン-8を少なくとも含む。ガレクチンはS型レクチンとも称され、例えば細胞内及び細胞外機能を有する可溶性タンパク質である。
ガレクチン-1及びガレクチン-3は、様々な腫瘍型で高発現である。ガレクチン-1及びガレクチン-3は血管新生を促進し、且つ/又は骨髄系細胞を腫瘍促進性の表現型に向かって再プログラム化し、例えば、骨髄系細胞からの免疫抑制を亢進させることができる。可溶性ガレクチン-3は、浸潤T細胞に結合し、且つ/又はそれを不活性化させることもできる。
例示的ガレクチン阻害剤
一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤は抗体分子である。ある実施形態では、抗体分子は単一特異性抗体分子であり、単一のエピトープに結合する。例えば、各々が同じエピトープに結合する複数の免疫グロブリン可変ドメイン配列を有する単一特異性抗体分子。ある実施形態では、ガレクチン阻害剤は抗ガレクチン、例えば、抗ガレクチン-1又は抗ガレクチン-3抗体分子である。一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤は抗ガレクチン-1抗体分子である。一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤は抗ガレクチン-3抗体分子である。
ある実施形態において、抗体分子は多重特異性抗体分子であり、例えばそれは複数の免疫グロブリン可変ドメイン配列を含み、ここで、複数のうちの第1の免疫グロブリン可変ドメイン配列が第1のエピトープに対して結合特異性を有し、複数のうちの第2の免疫グロブリン可変ドメイン配列が第2のエピトープに対して結合特異性を有する。ある実施形態では、第1及び第2のエピトープは、同じ抗原上、例えば、同じタンパク質(又は多量体タンパク質のサブユニット)上にある。ある実施形態では、第1及び第2のエピトープは重複する。ある実施形態では、第1及び第2のエピトープは重複しない。ある実施形態では、第1及び第2のエピトープは、異なる抗原上、例えば、異なるタンパク質(又は多量体タンパク質の異なるサブユニット)上にある。ある実施形態では、多重特異性抗体分子は、第3、第4又は第5の免疫グロブリン可変ドメインを含む。ある実施形態では、多重特異性抗体分子は、二重特異性抗体分子、三重特異性抗体分子、又は四重特異性抗体分子である。
ある実施形態では、ガレクチン阻害剤は多重特異性抗体分子である。ある実施形態では、多重特異性抗体分子は二重特異性抗体分子である。二重特異性抗体は、2つ以下の抗原に対して特異性を有する。二重特異性抗体分子は、第1のエピトープに対して結合特異性を有する第1の免疫グロブリン可変ドメイン配列と、第2のエピトープに対して結合特異性を有する第2の免疫グロブリン可変ドメイン配列とによって特徴付けられる。ある実施形態では、第1及び第2のエピトープは、同じ抗原上、例えば、同じタンパク質(又は多量体タンパク質のサブユニット)上にある。ある実施形態では、第1及び第2のエピトープは重複する。ある実施形態では、第1及び第2のエピトープは重複しない。ある実施形態では、第1及び第2のエピトープは、異なる抗原上、例えば、異なるタンパク質(又は多量体タンパク質の異なるサブユニット)上にある。ある実施形態において、二重特異性抗体分子は、第1のエピトープに対して結合特異性を有する重鎖可変ドメイン配列及び軽鎖可変ドメイン配列と、第2のエピトープに対して結合特異性を有する重鎖可変ドメイン配列及び軽鎖可変ドメイン配列とを含む。ある実施形態では、二重特異性抗体分子は、第1のエピトープに対して結合特異性を有するハーフ抗体と、第2のエピトープに対して結合特異性を有するハーフ抗体とを含む。ある実施形態では、二重特異性抗体分子は、第1のエピトープに対して結合特異性を有するハーフ抗体、又はその断片と、第2のエピトープに対して結合特異性を有するハーフ抗体、又はその断片とを含む。ある実施形態では、二重特異性抗体分子は、第1のエピトープに対して結合特異性を有するscFv、又はその断片と、第2のエピトープに対して結合特異性を有するscFv、又はその断片とを含む。ある実施形態では、ガレクチン阻害剤は二重特異性抗体分子である。ある実施形態では、第1のエピトープはガレクチン-1に位置し、第2のエピトープはガレクチン-3に位置する。
二重特異性又はヘテロ二量体抗体分子の生成プロトコルは、限定はされないが、例えば、米国特許第5731168号明細書に記載される「ノブ・イン・ホール(knob in a hole)」手法;例えば、国際公開第09/089004号パンフレット、国際公開第06/106905号パンフレット及び国際公開第2010/129304号パンフレットに記載されるとおりの、静電気ステアリングFc対合;例えば、国際公開第07/110205号パンフレットに記載されるとおりの、鎖交換改変ドメイン(Strand Exchange Engineered Domain:SEED)ヘテロ二量体形成;例えば、国際公開第08/119353号パンフレット、国際公開第2011/131746号パンフレット及び国際公開第2013/060867号パンフレットに記載されるとおりの、Fabアーム交換;例えば、米国特許第4433059号明細書に記載されるとおりの、例えば、アミン反応基及びスルフヒドリル反応基を有するヘテロ二官能性試薬を使用した二重特異性構造を生成するための抗体架橋結合による、二重抗体コンジュゲート;例えば、米国特許第4444878号明細書に記載されるとおりの、2本の重鎖間のジスルフィド結合の還元酸化サイクルを通じた、異なる抗体からのハーフ抗体(重鎖-軽鎖対又はFab)の組換えにより生成される二重特異性抗体決定基;例えば、米国特許第5273743号明細書に記載されるとおりの、三官能性抗体、例えば、スルフヒドリル反応基を通じて架橋された3つのFab’断片;例えば、米国特許第5534254号明細書に記載されるとおりの、生合成結合タンパク質、例えば、C末端テールを通じて、好ましくはジスルフィド又はアミン反応性化学的架橋結合を通じて架橋されたscFvの対;例えば、米国特許第5582996号明細書に記載されるとおりの、二官能性抗体、例えば、定常ドメインを置き換えたロイシンジッパー(例えば、c-fos及びc-jun)を通じて二量体化された異なる結合特異性を有するFab断片;例えば、米国特許第5591828号明細書に記載されるとおりの、二重特異性及びオリゴ特異性一価及びオリゴ価受容体、例えば、典型的には関連する軽鎖を有する一方の抗体のCH1領域と他方の抗体のVH領域との間のポリペプチドスペーサーを介して連結された2つの抗体(2つのFab断片)のVH-CH1領域;例えば、米国特許第5635602号明細書に記載されるとおりの、二重特異性DNA-抗体コンジュゲート、例えば、DNAの二本鎖片を介した抗体又はFab断片の架橋結合;例えば、米国特許第5637481号明細書に記載されるとおりの、二重特異性融合タンパク質、例えば、間に親水性ヘリカルペプチドリンカーを有する2つのscFv及び完全な定常領域を含有する発現コンストラクト;例えば、米国特許第5837242号明細書に記載されるとおりの、概してダイアボディと称される、多価及び多特異性結合タンパク質、例えば、Ig重鎖可変領域の結合領域を含む第1のドメインと、Ig軽鎖可変領域の結合領域を含む第2のドメインとを有するポリペプチドの二量体(二重特異性、三重特異性、又は四重特異性分子を作り出す高次構造も開示される;例えば、米国特許第5837821号明細書に記載されるとおりの、二量体化して二重特異性/多価分子を形成することのできる、抗体ヒンジ領域及びCH3領域にペプチドスペーサーでさらに接続した連結されたVL及びVH鎖を有するミニボディコンストラクト;二量体を形成して二重特異性ダイアボディを形成することができる、いずれかの向きでショートペプチドリンカー(例えば、5又は10アミノ酸)によるか又はリンカーは全くなしに連結されるVH及びVLドメイン;例えば、米国特許第5844094号明細書に記載されるとおりの、三量体及び四量体;例えば、米国特許第5864019号明細書に記載されるとおりの、C末端の架橋基がVLドメインとさらに会合して一連のFV(又はscFv)を形成するペプチド結合によって接続したVHドメイン(又はファミリーメンバー中のVLドメイン)のストリング;及び例えば米国特許第5869620号明細書に記載されるとおりの、ペプチドリンカーで連結されたVH及びVLの両方のドメインを有する単鎖結合ポリペプチドが、非共有結合性の又は化学的な架橋結合を通じて多価構造に組み合わされ、例えば、scFV型又はダイアボディ型の両方のフォーマットを用いてホモ二価、ヘテロ二価、三価及び四価構造を形成するものを例えば含め、当技術分野において公知である。さらなる例示的多重特異性及び二重特異性分子並びにそれらの作製方法は、例えば、米国特許第5910573号明細書、米国特許第5932448号明細書、米国特許第5959083号明細書、米国特許第5989830号明細書、米国特許第6005079号明細書、米国特許第6239259号明細書、米国特許第6294353号明細書、米国特許第6333396号明細書、米国特許第6476198号明細書、米国特許第6511663号明細書、米国特許第6670453号明細書、米国特許第6743896号明細書、米国特許第6809185号明細書、米国特許第6833441号明細書、米国特許第7129330号明細書、米国特許第7183076号明細書、米国特許第7521056号明細書、米国特許第7527787号明細書、米国特許第7534866号明細書、米国特許第7612181号明細書、米国特許出願公開第2002/004587A1号明細書、米国特許出願公開第2002/076406A1号明細書、米国特許出願公開第2002/103345A1号明細書、米国特許出願公開第2003/207346A1号明細書、米国特許出願公開第2003/211078A1号明細書、米国特許出願公開第2004/219643A1号明細書、米国特許出願公開第2004/220388A1号明細書、米国特許出願公開第2004/242847A1号明細書、米国特許出願公開第2005/003403A1号明細書、米国特許出願公開第2005/004352A1号明細書、米国特許出願公開第2005/069552A1号明細書、米国特許出願公開第2005/079170A1号明細書、米国特許出願公開第2005/100543A1号明細書、米国特許出願公開第2005/136049A1号明細書、米国特許出願公開第2005/136051A1号明細書、米国特許出願公開第2005/163782A1号明細書、米国特許出願公開第2005/266425A1号明細書、米国特許出願公開第2006/083747A1号明細書、米国特許出願公開第2006/120960A1号明細書、米国特許出願公開第2006/204493A1号明細書、米国特許出願公開第2006/263367A1号明細書、米国特許出願公開第2007/004909A1号明細書、米国特許出願公開第2007/087381A1号明細書、米国特許出願公開第2007/128150A1号明細書、米国特許出願公開第2007/141049A1号明細書、米国特許出願公開第2007/154901A1号明細書、米国特許出願公開第2007/274985A1号明細書、米国特許出願公開第2008/050370A1号明細書、米国特許出願公開第2008/069820A1号明細書、米国特許出願公開第2008/152645A1号明細書、米国特許出願公開第2008/171855A1号明細書、米国特許出願公開第2008/241884A1号明細書、米国特許出願公開第2008/254512A1号明細書、米国特許出願公開第2008/260738A1号明細書、米国特許出願公開第2009/130106A1号明細書、米国特許出願公開第2009/148905A1号明細書、米国特許出願公開第2009/155275A1号明細書、米国特許出願公開第2009/162359A1号明細書、米国特許出願公開第2009/162360A1号明細書、米国特許出願公開第2009/175851A1号明細書、米国特許出願公開第2009/175867A1号明細書、米国特許出願公開第2009/232811A1号明細書、米国特許出願公開第2009/234105A1号明細書、米国特許出願公開第2009/263392A1号明細書、米国特許出願公開第2009/274649A1号明細書、欧州特許出願公開第346087A2号明細書、国際公開第00/06605A2号パンフレット、国際公開第02/072635A2号パンフレット、国際公開第04/081051A1号パンフレット、国際公開第06/020258A2号パンフレット、国際公開第2007/044887A2号パンフレット、国際公開第2007/095338A2号パンフレット、国際公開第2007/137760A2号パンフレット、国際公開第2008/119353A1号パンフレット、国際公開第2009/021754A2号パンフレット、国際公開第2009/068630A1号パンフレット、国際公開第91/03493A1号パンフレット、国際公開第93/23537A1号パンフレット、国際公開第94/09131A1号パンフレット、国際公開第94/12625A2号パンフレット、国際公開第95/09917A1号パンフレット、国際公開第96/37621A2号パンフレット、国際公開第99/64460A1号パンフレットに見られる。上記で参照した出願の内容は、全体として参照により本明細書に援用される。
他の実施形態では、抗ガレクチン抗体分子、例えば、抗ガレクチン-1又は抗ガレクチン-3抗体分子(例えば、単一特異性、二重特異性、又は多重特異性抗体分子)は、別のパートナー、例えばタンパク質に、例えば、融合分子、例えば融合タンパク質として共有結合的に連結され、例えば融合される。一実施形態では、二重特異性抗体分子は、第1の標的(例えば、ガレクチン-1)に対する第1の結合特異性と、第2の標的(例えば、ガレクチン-3)に対する第2の結合特異性とを有する。
本発明は、上記の抗体分子をコードする単離核酸分子、そのベクター及び宿主細胞を提供する。核酸分子としては、限定はされないが、RNA、ゲノムDNA及びcDNAが挙げられる。
一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤は、ガレクチン、例えばガレクチン-1又はガレクチン-3に結合し、且つその機能を阻害することのできるペプチド、例えばタンパク質である。一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤は、ガレクチン-3に結合し、且つその機能を阻害することのできるペプチドである。一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤は、ペプチドガレクチン-3Cである。一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤は、米国特許第6,770,622号明細書(本明細書によって全体として参照により援用される)に開示されるガレクチン-3阻害剤である。
ガレクチン-3Cは、ガレクチン-3のN末端トランケート型タンパク質であり、例えばガレクチン-3の競合阻害剤として機能する。ガレクチン-3Cは、例えば、癌細胞の表面上に例えばあるラミニン及び細胞外マトリックス(ECM)内の他のβ-ガラクトシダーゼグリココンジュゲートに内因性ガレクチン-3が結合するのを妨げる。ガレクチン-3C及びペプチドを阻害する他の例示的ガレクチンについては、米国特許第6,770,622号明細書に開示されている。
一部の実施形態において、ガレクチン-3Cは、配列番号279のアミノ酸配列、又はそれと実質的に同一の(例えば、90、95又は99%)同一のアミノ酸を含む。
Figure 2023536164000287
一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤は、ガレクチン-1に結合し、且つその機能を阻害することのできるペプチドである。一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤はペプチドアンギネックス(Anginex)である:アンギネックス(Anginex)は、ガレクチン-1に結合する抗血管新生ペプチドである(Salomonsson E,et al.,(2011)Journal of Biological Chemistry,286(16):13801-13804)。アンギネックス(Anginex)がガレクチン-1に結合すると、例えば、ガレクチン-1の血管新生促進効果が干渉を受け得る。
一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤、例えば、ガレクチン-1又はガレクチン-3阻害剤は、非ペプチド性トポミメティクス分子である。一部の実施形態において、非ペプチド性トポミメティクスガレクチン阻害剤は、OTX-008(OncoEthix)である。一部の実施形態において、非ペプチド性トポミメティクスは、米国特許第8,207,228号明細書(これは全体として参照により本明細書に援用される)に開示される非ペプチド性トポミメティクスである。OTX-008、別名PTX-008又はカリックスアレーン0118は、ガレクチン-1の選択的アロステリック阻害剤である。OTX-008は、化学名:N-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-{[26,27,28-トリス({[2-(ジメチルアミノ)エチル]カルバモイル}メトキシ)ペンタシクロ[19.3.1.1,7.1,.15,]オクタコサ-1(25),3(28),4,6,9(27),1012,15,17,19(26),21,23-ドデカエン-25-イル]オキシ}アセトアミドを有する。
一部の実施形態において、ガレクチン、例えば、ガレクチン-1又はガレクチン-3阻害剤は、炭水化物ベースの化合物である。一部の実施形態において、ガレクチン阻害剤はGR-MD-02(Galectin Therapeutics)である。
一部の実施形態において、GR-MD-02はガレクチン-3阻害剤である。GR-MD-02は、例えばガラクトアラビノ-ラムノガラクツロネートとも称されるガラクトース分枝多糖である。GR-MD-02及び他のガラクトース分枝ポリマー、例えば、ガラクトアラビノ-ラムノガラクツロネートについて、米国特許第8,236,780号明細書及び米国特許出願公開第2014/0086932号明細書(これらの内容全体は本明細書において全体として参照により援用される)に開示されている。
MEK阻害剤
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでMEK阻害剤が使用される。一部の実施形態において、MEK阻害剤は、トラメチニブ、セルメチニブ、AS703026、BIX 02189、BIX 02188、CI-1040、PD0325901、PD98059、U0126、XL-518、G-38963、又はG02443714から選択される。一部の実施形態において、MEK阻害剤はトラメチニブである。
例示的MEK阻害剤
一部の実施形態において、MEK阻害剤はトラメチニブである。トラメチニブは、JTP-74057、TMT212、N-(3-{3-シクロプロピル-5-[(2-フルオロ-4-ヨードフェニル)アミノ]-6,8-ジメチル-2,4,7-トリオキソ-3,4,6,7-テトラヒドロピリド[4,3-d]ピリミジン-1(2H)-イル}フェニル)アセトアミド、又はメキニスト(Mekinist)(CAS名871700-17-3)としても知られる。
他の例示的MEK阻害剤
一部の実施形態において、MEK阻害剤は、化学名:(5-[(4-ブロモ-2-クロロフェニル)アミノ]-4-フルオロ-N-(2-ヒドロキシエトキシ)-1-メチル-1H-ベンズイミダゾール-6-カルボキサミドを有するセルメチニブを含む。セルメチニブは、例えば国際公開第2003077914号パンフレットに記載されるとおり、AZD6244又はARRY 142886としても知られる。
一部の実施形態において、MEK阻害剤は、AS703026、BIX 02189又はBIX 02188を含む。
一部の実施形態において、MEK阻害剤は、例えば国際公開第2000035436号パンフレット)に記載されるとおり、2-[(2-クロロ-4-ヨードフェニル)アミノ]-N-(シクロプロピルメトキシ)-3,4-ジフルオロ-ベンズアミド(別名CI-1040又はPD184352)を含む。
一部の実施形態において、MEK阻害剤は、例えば国際公開第2002006213号パンフレット)に記載されるとおり、N-[(2R)-2,3-ジヒドロキシプロポキシ]-3,4-ジフルオロ-2-[(2-フルオロ-4-ヨードフェニル)アミノ]-ベンズアミド(別名PD0325901)を含む。
一部の実施形態において、MEK阻害剤は、Biaffin GmbH&Co.,KG、独国から入手可能な2’-アミノ-3’-メトキシフラボン(別名PD98059)を含む。
一部の実施形態において、MEK阻害剤は、例えば米国特許第2,779,780号明細書)に記載されるとおり、2,3-ビス[アミノ[(2-アミノフェニル)チオ]メチレン]-ブタンジニトリル(別名U0126)を含む。
一部の実施形態において、MEK阻害剤は、CAS番号1029872-29-4を有する、且つACC Corp.から入手可能なXL-518(別名GDC-0973)を含む。
一部の実施形態において、MEK阻害剤はG-38963を含む。
一部の実施形態において、MEK阻害剤はG02443714(別名AS703206)を含む。
MEK阻害剤のさらなる例は、国際公開第2013/019906号パンフレット、国際公開第03/077914号パンフレット、国際公開第2005/121142号パンフレット、国際公開第2007/04415号パンフレット、国際公開第2008/024725号パンフレット及び国際公開第2009/085983号パンフレット(これらの内容は参照により本明細書に援用される)に開示される。MEK阻害剤のさらなる例としては、限定はされないが、2,3-ビス[アミノ[(2-アミノフェニル)チオ]メチレン]-ブタンジニトリル(別名U0126及び米国特許第2,779,780号明細書に記載される);(3S,4R,5Z,8S,9S,11E)-14-(エチルアミノ)-8,9,16-トリヒドロキシ-3,4-ジメチル-3,4,9、19-テトラヒドロ-1H-2-ベンゾオキサシクロテトラデシン-1,7(8H)-ジオン](別名E6201、国際公開第2003076424号パンフレットに記載される);ベムラフェニブ(PLX-4032、CAS 918504-65-1);(R)-3-(2,3-ジヒドロキシプロピル)-6-フルオロ-5-(2-フルオロ-4-ヨードフェニルアミノ)-8-メチルピリド[2,3-d]ピリミジン-4,7(3H,8H)-ジオン(TAK-733、CAS 1035555-63-5);ピマセルチブ(AS-703026、CAS 1204531-26-9);2-(2-フルオロ-4-ヨードフェニルアミノ)-N-(2-ヒドロキシエトキシ)-1,5-ジメチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-カルボキサミド(AZD 8330);及び3,4-ジフルオロ-2-[(2-フルオロ-4-ヨードフェニル)アミノ]-N-(2-ヒドロキシエトキシ)-5-[(3-オキソ-[1,2]オキサジナン-2-イル)メチル]ベンズアミド(CH4987655号明細書又はRo4987655号明細書)が挙げられる。
c-MET阻害剤
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでc-MET阻害剤が使用される。多くの腫瘍細胞型に過剰発現し又は突然変異する受容体チロシンキナーゼであるc-METは、腫瘍細胞増殖、生存、浸潤、転移及び腫瘍血管新生において主要な役割を果たす。c-METを阻害すると、c-METタンパク質を過剰発現するか、又は構成的に活性化したc-METタンパク質を発現する腫瘍細胞において細胞死が誘導され得る。
一部の実施形態において、c-MET阻害剤は、カプマチニブ(INC280)、JNJ-3887605、AMG 337、LY2801653、MSC2156119J、クリゾチニブ、チバンチニブ、又はゴルバチニブから選択される。
例示的c-MET阻害剤
一部の実施形態において、c-MET阻害剤は、カプマチニブ(INC280)、又は米国特許第7,767,675号明細書及び同第8,461,330号明細書(これらは全体として参照により援用される)に記載される化合物を含む。
他の例示的c-MET阻害剤
一部の実施形態において、c-MET阻害剤はJNJ-38877605を含む。JNJ-38877605は、c-Metの経口投与可能な小分子阻害剤である。JNJ-38877605はc-METに選択的に結合し、それによりc-METリン酸化を阻害し、c-Metシグナル伝達経路を破壊する。
一部の実施形態において、c-Met阻害剤はAMG 208である。AMG 208は、c-METの選択的小分子阻害剤である。AMG 208は、c-METのリガンド依存的及びリガンド非依存的活性化を阻害してそのチロシンキナーゼ活性を阻害し、それによりc-Metを過剰発現する腫瘍に細胞成長阻害を生じさせ得る。
一部の実施形態において、c-Met阻害剤はAMG 337を含む。AMG 337は、c-Metの経口投与で生体利用可能な阻害剤である。AMG 337はc-METに選択的に結合し、それによりc-METシグナル伝達経路を破壊する。
一部の実施形態において、c-Met阻害剤はLY2801653を含む。LY2801653は、c-Metの経口投与可能な小分子阻害剤である。LY2801653はc-METに選択的に結合し、それによりc-METリン酸化を阻害し、c-Metシグナル伝達経路を破壊する。
一部の実施形態において、c-Met阻害剤はMSC2156119Jを含む。MSC2156119Jは、c-Metの経口投与で生体利用可能な阻害剤である。MSC2156119Jはc-METに選択的に結合し、それによりc-METリン酸化が阻害され、c-Met媒介性シグナル伝達経路が破壊される。
一部の実施形態において、c-MET阻害剤はカプマチニブである。カプマチニブはINCB028060としても知られる。カプマチニブは、c-METの経口投与で生体利用可能な阻害剤である。カプマチニブはc-Metに選択的に結合し、それによりc-Metリン酸化を阻害し、c-Metシグナル伝達経路を破壊する。
一部の実施形態において、c-MET阻害剤はクリゾチニブを含む。クリゾチニブはPF-02341066としても知られる。クリゾチニブは、受容体チロシンキナーゼ未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)及びc-Met/肝細胞増殖因子受容体(HGFR)の経口投与可能なアミノピリジンベースの阻害剤である。クリゾチニブは、ATP競合的に、ALKキナーゼ及びALK融合タンパク質に結合し、それを阻害する。加えて、クリゾチニブはc-Metキナーゼを阻害し、c-Metシグナル伝達経路を破壊する。まとめると、この薬剤は腫瘍細胞成長を阻害する。
一部の実施形態において、c-MET阻害剤はゴルバチニブを含む。ゴルバチニブは、潜在的な抗新生物活性を有するc-MET及びVEGFR-2の経口投与で生体利用可能なデュアルキナーゼ阻害剤である。ゴルバチニブはc-MET及びVEGFR-2の両方に結合し、それらの活性を阻害するものであり、これにより、これらの受容体チロシンキナーゼを過剰発現する腫瘍細胞の腫瘍細胞成長及び生存が阻害され得る。
一部の実施形態において、c-MET阻害剤はチバンチニブである。チバンチニブは、ARQ 197としても知られる。チバンチニブは、c-METの経口投与で生体利用可能な小分子阻害剤である。チバンチニブはc-METタンパク質に結合し、c-Metシグナル伝達経路を破壊するものであり、これにより、c-METタンパク質を過剰発現するか、又は構成的に活性化したc-Metタンパク質を発現する腫瘍細胞において細胞死が誘導され得る。
TGF-β阻害剤
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせで形質転換成長因子β(別名TGF-β TGFβ、TGFb、又はTGF-ベータ、本明細書では同義的に使用される)阻害剤が使用される。特定の実施形態では、本明細書に記載される組み合わせは、形質転換成長因子β(別名TGF-β TGFβ、TGFb、又はTGF-ベータ、本明細書では同義的に使用される)阻害剤を含む。
TGF-βは、例えば、骨形成タンパク質(BMP)、成長分化因子、アクチビン及びインヒビンを含む、構造的に関連性のあるサイトカインの大型ファミリーに属する。一部の実施形態において、本明細書に記載されるTGF-β阻害剤は、TGF-βの1つ以上のアイソフォーム(例えば、TGF-β1、TGF-β2、又はTGF-β3のうちの1つ、2つ、又は全て)に結合し、且つ/又はそれを阻害することができる。
正常な条件下では、TGF-βは、例えば抗増殖応答及びアポトーシス応答の誘導を通じて恒常性を維持し、上皮、内皮、神経及び造血細胞系統の成長を制限する。TGF-βに対する細胞応答には、カノニカル及び非カノニカルなシグナル伝達経路が関与する。TGF-β/Smadカノニカル経路の活性化は、TGF-βの抗増殖効果を媒介し得る。非カノニカルなTGF-β経路は、さらなる細胞内経路、例えば、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ/プロテインキナーゼB、Rho様GTPアーゼを活性化し(Tian et al.Cell Signal.2011;23(6):951-62;Blobe et al.N Engl J Med.2000;342(18):1350-8)、ひいては上皮間葉転換(EMT)及び/又は細胞運動性を調節し得る。
TGF-βシグナル伝達経路の変化は、ヒト疾患、例えば、癌、心血管疾患、線維化、生殖障害及び創傷治癒に関連する。理論によって拘束されることを望むものではないが、一部の実施形態において、癌におけるTGF-βの役割は疾患セッティング(例えば、腫瘍ステージ及び遺伝子変化)及び/又は細胞コンテクストに依存すると考えられる。例えば、癌の後期では、TGF-βは、例えば、腫瘍成長を促進し(例えば、EMTを誘導し)、抗腫瘍免疫応答を遮断し、腫瘍関連の線維化を増加させ、又は血管新生を亢進させることにより、癌に関連した過程を調節し得る(Wakefield and Hill Nat Rev Cancer.2013;13(5):328-41)。特定の実施形態では、本明細書に記載されるTGF-β阻害剤を含む組み合わせを使用して、後期の癌、転移性癌、又は進行癌が処置される。
前臨床エビデンスは、免疫調節においてTGF-βが重要な役割を果たすことを示している(Wojtowicz-Praga Invest New Drugs.2003;21(1):21-32;Yang et al.Trends Immunol.2010;31(6):220-7)。TGF-βは、幾つかの機構、例えば、Th2免疫表現型へのTヘルパー平衡のシフト;抗腫瘍Th1型応答及びM1型マクロファージの阻害;細胞傷害性CD8+ Tリンパ球(CTL)、NKリンパ球及び樹状細胞機能の抑制、CD4+CD25+制御性T細胞の生成;又は免疫抑制性サイトカイン(例えば、IL10又はVEGF)、炎症誘発性サイトカイン(例えば、IL6、TNFα、又はIL1)の分泌及び遺伝毒性活性を有する活性酸素種(ROS)の生成によって媒介される腫瘍促進活性を有するM2型マクロファージの促進によって宿主免疫応答を下方制御し得る(Yang et al.Trends Immunol.2010;31(6):220-7;Truty and Urrutia Pancreatology.2007;7(5-6):423-35;Achyut et al Gastroenterology.2011;141(4):1167-78)。
例示的TGF-β阻害剤
一部の実施形態において、TGF-β阻害剤は、XOMA 089、又は国際公開第2012/167143号パンフレット(これはその全体が参照により援用される)に開示される化合物を含む。
XOMA 089はXPA.42.089としても知られる。XOMA 089は、TGF-ベータ1及び2リガンドに特異的に結合してそれを中和する完全ヒトモノクローナル抗体である。
XOMA 089の重鎖可変領域は、QVQLVQSGAEVKKPGSSVKVSCKASGGTFSSYAISWVRQAPGQGLEWMGGIIPIFGTANYAQKFQGRVTITADESTSTAYMELSSLRSEDTAVYYCARGLWEVRALPSVYWGQGTLVTVSS(配列番号284)(国際公開第2012/167143号パンフレットに配列番号6として開示される)のアミノ酸配列を有する。XOMA 089の軽鎖可変領域は、SYELTQPPSVSVAPGQTARITCGANDIGSKSVHWYQQKAGQAPVLVVSEDIIRPSGIPERISGSNSGNTATLTISRVEAGDEADYYCQVWDRDSDQYVFGTGTKVTVLG(配列番号285)(国際公開第2012/167143号パンフレットに配列番号8として開示される)のアミノ酸配列を有する。
XOMA 089はヒトTGF-βアイソフォームに高親和性で結合する。概して、XOMA 089はTGF-β1及びTGF-β2に高親和性で結合し、且つそれより程度は低いがTGF-β3に結合する。Biacoreアッセイでは、ヒトTGF-βに対するXOMA 089のKは、TGF-β1について14.6pM、TGF-β2について67.3pM及びTGF-β3について948pMである。3つ全てのTGF-βアイソフォームへの高親和性結合を所与とすれば、特定の実施形態では、XOMA 089は、本明細書に記載されるとおりのXOMA 089の用量でTGF-β1、2及び3に結合するものと予想される。XOMA 089はげっ歯類及びカニクイザルTGF-βと交差反応し、インビトロ及びインビボで機能活性を示すため、げっ歯類及びカニクイザルが毒性研究に適切な種となる。
他の例示的TGF-β阻害剤
一部の実施形態において、TGF-β阻害剤はフレソリムマブ(CAS登録番号:948564-73-6)を含む。フレソリムマブはGC1008としても知られる。フレソリムマブは、TGF-ベータアイソフォーム1、2及び3に結合してそれを阻害するヒトモノクローナル抗体である。
フレソリムマブの重鎖は、
Figure 2023536164000288

のアミノ酸配列を有する。
フレソリムマブの軽鎖は、
Figure 2023536164000289

のアミノ酸配列を有する。
フレソリムマブについては、例えば、国際公開第2006/086469号パンフレット並びに米国特許第8,383,780号明細書及び同第8,591,901号明細書(これらは全体として参照により援用される)に開示されている。
IL-1β阻害剤
インターロイキン-1(IL-1)サイトカインファミリーは、炎症及び免疫応答において中心的な役割を有する一群の分泌型多面的サイトカインである。癌を含めた複数の臨床セッティングでIL-1の増加が観察される(Apte et al.(2006)Cancer Metastasis Rev.p.387-408;Dinarello(2010)Eur.J.Immunol.p.599-606)。IL-1ファミリーは、とりわけ、IL-1ベータ(IL-1b)及びIL-1アルファ(IL-1a)を含む。IL-1bは、肺癌、乳癌及び結腸直腸癌で上昇し(Voronov et al.(2014)Front Physiol.p.114)、予後不良に関連する(Apte et al.(2000)Adv.Exp.Med.Biol.p.277-88)。理論によって拘束されることを望むものではないが、一部の実施形態において、腫瘍微小環境に由来する及び悪性細胞によって得られる分泌型IL-1bは、一部には抑制性好中球を動員することにより、腫瘍細胞増殖を促進し、侵襲性を増加させ、且つ抗腫瘍免疫応答を減退させると考えられる(Apte et al.(2006)Cancer Metastasis Rev.p.387-408;Miller et al.(2007)J.Immunol.p.6933-42)。実験データからは、IL-1bを阻害すると腫瘍負荷及び転移が低下することが示される(Voronov et al.(2003)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.p.2645-50)。
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでインターロイキン-1ベータ(IL-1β)阻害剤が使用される。一部の実施形態において、IL-1β阻害剤は、カナキヌマブ、ゲボキズマブ、アナキンラ、又はリロナセプトから選択される。一部の実施形態において、IL-1β阻害剤はカナキヌマブである。
例示的IL-1β阻害剤
一部の実施形態において、IL-1β阻害剤はカナキヌマブである。カナキヌマブはACZ885又はILARIS(登録商標)としても知られる。カナキヌマブは、ヒトIL-1βの生物活性を中和するヒトモノクローナルIgG1/κ抗体である。
カナキヌマブについては、例えば、国際公開第2002/16436号パンフレット、米国特許第7,446,175号明細書及び欧州特許第1313769号明細書に開示されている。カナキヌマブの重鎖可変領域は、
Figure 2023536164000290

(米国特許第7,446,175号明細書に配列番号1として開示される)のアミノ酸配列を有する。カナキヌマブの軽鎖可変領域は、MLPSQLIGFLLLWVPASRGEIVLTQSPDFQSVTPKEKVTITCRASQSIGSSLHWYQQKPDQSPKLLIKYASQSFSGVPSRFSGSGSGTDFTLTINSLEAEDAAAYYCHQSSSLPFTFGPGTKVDIK(配列番号283)(米国特許第7,446,175号明細書に配列番号2として開示される)のアミノ酸配列を有する。
カナキヌマブは、例えば、成人及び小児のクリオピリン関連周期性症候群(CAPS)の処置、全身性若年性特発性関節炎(SJIA)の処置、成人の急性痛風関節炎発作の対症療法及び他のIL-1βによってドライブされる炎症性疾患に使用されている。理論によって拘束されることを望むものではないが、一部の実施形態において、IL-1β阻害剤、例えばカナキヌマブは、例えば、腫瘍微小環境への免疫抑制性好中球の動員、腫瘍血管新生の刺激及び/又は転移の促進を含めたIL-1bの1つ以上の機能を例えば遮断することにより、抗腫瘍免疫応答を増加させることができると考えられる(Dinarello(2010)Eur.J.Immunol.p.599-606)。
一部の実施形態において、本明細書に記載される組み合わせは、IL-1β阻害剤、カナキヌマブ、又は国際公開第2002/16436号パンフレットに開示される化合物と、免疫チェックポイント分子の阻害剤、例えばPD-1の阻害剤(例えば抗PD-1抗体分子)とを含む。IL-1は、炎症及び免疫応答において中心的な役割を有する分泌型多面的サイトカインである。癌を含めた複数の臨床セッティングでIL-1の増加が観察される(Apte et al.(2006)Cancer Metastasis Rev.p.387-408;Dinarello(2010)Eur.J.Immunol.p.599-606)。IL-1bは、肺癌、乳癌及び結腸直腸癌で上昇し(Voronov et al.(2014)Front Physiol.p.114)、予後不良に関連する(Apte et al.(2000)Adv.Exp.Med.Biol.p.277-88)。理論によって拘束されることを望むものではないが、一部の実施形態において、腫瘍微小環境に由来する及び悪性細胞によって得られる分泌型IL-1bは、一部には抑制性好中球を動員することにより、腫瘍細胞増殖を促進し、侵襲性を増加させ、且つ抗腫瘍免疫応答を減退させると考えられる(Apte et al.(2006)Cancer Metastasis Rev.p.387-408;Miller et al.(2007)J.Immunol.p.6933-42)。実験データからは、IL-1bを阻害すると腫瘍負荷及び転移が低下することが示される(Voronov et al.(2003)Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.p.2645-50)。カナキヌマブはIL-1bに結合し、IL-1媒介性シグナル伝達を阻害することができる。従って、特定の実施形態では、IL-1β阻害剤、例えばカナキヌマブは、PD-1の阻害剤(例えば、抗PD-1抗体分子)の免疫介在性抗腫瘍効果を亢進させ、又はそれを亢進させるために使用される。
一部の実施形態において、IL-1β阻害剤、カナキヌマブ、又は国際公開第2002/16436号パンフレットに開示される化合物と、免疫チェックポイント分子の阻害剤、例えばPD-1の阻害剤(例えば抗PD-1抗体分子)とは、各々が、組み合わせで所望の抗腫瘍活性を実現する用量及び/又はタイムスケジュールで投与される。
MDM2阻害剤
一部の実施形態において、疾患、例えば癌の処置に、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体との組み合わせでマウス二重微小染色体2ホモログ(MDM2)阻害剤が使用される。MDM2のヒトホモログはHDM2としても知られる。一部の実施形態において、本明細書に記載されるMDM2阻害剤はHDM2阻害剤としても知られる。一部の実施形態において、MDM2阻害剤は、HDM201又はCGM097から選択される。
ある実施形態において、MDM2阻害剤は、障害、例えば本明細書に記載される障害の処置のため、(S)-1-(4-クロロフェニル)-7-イソプロポキシ-6-メトキシ-2-(4-(メチル(((1r,4S)-4-(4-メチル-3-オキソピペラジン-1-イル)シクロヘキシル)メチル)アミノ)フェニル)-1,2-ジヒドロイソキノリン-3(4H)-オン(別名CGM097)又は国際公開第2011/076786号パンフレットに開示される化合物を含む)。一実施形態では、本明細書に開示される治療薬はCGM097と組み合わせて使用される。
ある実施形態では、MDM2阻害剤は、p53及び/又はp53/Mdm2相互作用の阻害剤を含む。ある実施形態では、MDM2阻害剤は、障害、例えば本明細書に記載される障害の処置のため、(S)-5-(5-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-6-(4-クロロフェニル)-2-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1-イソプロピル-5,6-ジヒドロピロロ[3,4-d]イミダゾール-4(1H)-オン(別名HDM201)、又は国際公開第2013/111105号パンフレットに開示される化合物を含む。一実施形態では、本明細書に開示される治療薬はHDM201と組み合わせて使用される。一部の実施形態において、HDM201は経口投与される。
一実施形態では、本明細書に開示される組み合わせは、インビボでの癌の処置に好適である。例えば、本組み合わせは、癌性腫瘍の成長の阻害に使用することができる。本組み合わせは、本明細書における障害の処置のため、標準ケア処置(例えば、癌又は感染性障害に対するもの)、ワクチン(例えば、治療用癌ワクチン)、細胞療法、放射線療法、手術又は任意の他の治療薬又はモダリティのうちの1つ以上と組み合わせて使用することもできる。例えば、免疫を抗原特異的に亢進させることを実現するため、本組み合わせを目的の抗原と共に投与することができる。
本開示は、以下の実施例及び合成スキームによってさらに例示され、これらは、本開示の範囲又は趣旨を本明細書に記載の特定の手順に限定するものと解釈されるべきではない。特定の実施形態を例示するために実施例が提供され、それにより本開示の範囲に対する限定が意図されないことを理解されたい。さらに、本開示の趣旨及び/又は添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、当業者にそれ自体を示唆し得る様々な他の実施形態、修正形態及びそれらの均等物に依存し得ることを理解すべきである。
本開示の化合物は、有機合成の分野で公知の方法により調製され得る。全ての方法において、化学の一般的な原則に従い、必要に応じて感受性又は反応性基の保護基が使用され得ることが理解される。保護基は、有機合成の標準的な方法に従い操作される。(T.W.Green and P.G.M.Wuts(1999)Protective Groups in Organic Synthesis,3rd edition,John Wiley&Sons)。これらの基は、当業者に容易に明らかな方法を使用して、化合物合成の都合の良い段階で除去される。
分析方法、材料及び器具類
特に明記しない限り、試薬及び溶媒は、商業的供給者から受け取り使用された。特に明記しない限り、プロトン核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、Bruker Avance分光計又はVarian Oxford 400 MHz分光計のいずれかから入手した。スペクトルは、ppm(δ)で与えられ、結合定数Jは、ヘルツで報告される。内部標準としてテトラメチルシラン(TMS)が使用された。化学シフトは、NMRスペクトルデータに示されているように、ジメチルスルホキシド(δ2.50)、メタノール(δ3.31)、クロロホルム(δ7.26)又は他の溶媒に比較してppmで報告される。少量の乾燥サンプル(2~5mg)を適切な重水素化溶媒(1mL)に溶解する。化学名は、ケンブリッジソフト(CambridgeSoft)のChemBioDraw Ultra v12を使用して生成された。
ウォータースシステム(Acquity UPLC及びMicromass ZQ質量分析計)又はAgilent-1260 Infinity(6120四重極)を使用して、質量スペクトル(ESI-MS)を収集した。報告されている全ての質量は、他に記録がない限り、プロトン化された親イオンのm/zである。サンプルをMeCN、DMSO又はMeOHなどの好適な溶媒に溶解し、自動サンプルハンドラーを使用しカラムに直接注入した。分析は、Waters Acquity UPLCシステムで実施する(カラム:Waters Acquity UPLC BEH C18 1.7μm、2.1×30mm;流量:1mL/分;55℃(カラム温度);溶媒A:水中0.05%ギ酸、溶媒B:MeOH中0.04%ギ酸;グラジエントは、0から0.10分まで95%溶媒A;0.10から0.50分まで95%溶媒Aから20%溶媒A;0.50から0.60分まで20%溶媒Aから5%溶媒A;0.6分から0.8分まで5%溶媒Aに保つ;0.80から0.90分まで5%溶媒Aから95%溶媒A;及び0.90から1.15分まで95%溶媒Aに保つ。
以下の例及び本明細書の他の部分で用いられる略語は以下である:
ACN アセトニトリル
AcOH 酢酸
AIBN アゾビスイソブチロニトリル
aq. 水溶液
pin ビス(ピナコラト)ジボロン
BocO 二炭酸ジ-tert-ブチル
Bn ベンジル
BnBr 臭化ベンジル
br 幅広
d 二重線
dd 二重線の二重線
ddd 二重線の二重線の二重線
ddq 四重線の二重線の二重線
ddt 三重線の二重線の二重線
dq 四重線の二重線
dt 三重線の二重線
dtd 二重線の三重線の二重線
CsCO 炭酸セシウム
DCE 1,2-ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DHP ジヒドロピラン
DIBAL-H 水素化ジイソブチルアルミニウム
DIPEA(DIEA) ジイソプロピルエチルアミン
DIPEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン
DMA N,N-ジメチルアセトアミド
DMAP 4-ジメチルアミノピリジン
DME 1,2-ジメトキシエタン
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
DMP デス・マーチン・ペルヨージナン又は1,1,1-トリス(アセチルオキシ)-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンゾヨードキソール-3-(1H)-オン
DMSO ジメチルスルホキシド
EC50 50%有効濃度
EtOH エタノール
EtO ジエチルエーテル
EtN トリエチルアミン
EtOAc 酢酸エチル
HCl 塩化水素
hept 七重線
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
h又はhr 時間
HRMS 高分解能質量分析
g グラム
IC50 半数阻害濃度
CO 炭酸カリウム
KI ヨウ化カリウム
KOAc 酢酸カリウム
PO リン酸三カリウム
LAH 水素化アルミニウムリチウム
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
LDA リチウムジイソプロピルアミド
m 多重線
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
mg ミリグラム
MHz メガヘルツ
min 分
mL ミリリットル
mmol ミリモル
M モル濃度
MS 質量分析
NaH 水素化ナトリウム
NaHCO 炭酸水素ナトリウム
NaBH(OAc) ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド
NaSO 硫酸ナトリウム
NBS N-ブロモスクシンイミド
NMP N-メチル-2-ピロリドン
NMR 核磁気共鳴
Pd/C パラジウム炭素
PdCl(dppf)・DCM [1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、ジクロロメタン錯体
Pd(PPh テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
PMB パラ-メトキシベンジル
q 四重線
qd 二重線の四重線
quint 五重線
quintd 二重線の五重線
rt又はr.t. 室温
Rt 保持時間
s 一重線
SnBu トリブチルスズ
t 三重線
td 二重線の三重線
tdd 二重線の二重線の三重線
TBAI テトラブチルアンモニウムヨージド
TEA(NEt) トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
TfOH トリフルオロメタンスルホン酸
THF テトラヒドロフラン
THP テトラヒドロピラン
Ts トシル
tt 三重線の三重線
ttd 二重線の三重線の三重線
TLC 薄層クロマトグラフィー
UPLC 超高速液体クロマトグラフィー
XPhos Pd G2 クロロ(2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)[2-(2’-アミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)
μW マイクロ波
実施例1:3-(5-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(INT-1)
Figure 2023536164000291

米国特許出願公開第2009/0142297号明細書に記載されるとおり中間体1aを調製した。
DMF(150mL)中のメチル4-ブロモ-2-(ブロモメチル)ベンゾエート(1a、15g、48.7mmol)の撹拌溶液に、3-アミノピペリジン-2,6-ジオンHCl塩(1b、6.9g、53.6mmol)及びKCO(20.2g、146.1mmol)を加え、得られた反応混合物を70℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮乾固した。水を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。得られた固体をろ過し、酢酸エチルで洗浄し、真空ろ過下で乾燥させて、3-(5-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンINT-1(10.6g、32.9mmol、67%収率)を得た。MS[M+H]=323.0。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ 10.99(s,1H)、7.91-7.88(m,1H)、7.72(dd,J=8.1、1.6Hz、1H)、7.67(d,J=8.0Hz、1H)、5.1(dd,J=13.3、5.1Hz、1H)、4.47(d,J=17.7Hz、1H)、4.34(d,J=17.7Hz、1H)、2.98-2.83(m,1H)、2.65-2.55(m,1H)、2.45-2.29(m,1H)、2.01(dtd,J=12.7、5.3、2.3Hz、1H).
実施例2:3-(1-オキソ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(INT-2)
Figure 2023536164000292

3-(5-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(INT-1、1g、3.09mmol)を含むマイクロ波バイアルに、BPin(0.943g、3.71mmol)、酢酸カリウム(0.911g、9.28mmol)、及びPdCl(dppf)・CHCl(0.253g、0.309mmol)を加えた。バイアルを密閉し、DMF(10.3mL)を加え、混合物を窒素ガスで5分間脱気した。得られた混合物を100℃で1時間撹拌し、次に、DMFで希釈した。水を加え、得られた茶色の沈殿物を、ろ過によって収集し、水及びエーテルで洗浄して、INT-2(1.06g、2.86mmol、93%)を茶色の固体として得た。MS[M+H]=371.4。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ 11.01(s,1H)、7.90(s,1H)、7.71-7.83(m,2H)、5.13(dd,J=13.25、5.04Hz、1H)、4.31-4.52(m,2H)、2.85-2.98(m,1H)、2.60(br d,J=17.17Hz、1H)、2.31-2.47(m,1H)、1.97-2.07(m,1H)、1.32(s,12H).
実施例3:3-(1-オキソ-5-(トリブチルスタンニル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(INT-3)
Figure 2023536164000293

ジオキサン(40mL)中のINT-1(2.0g、1.69mmol)の溶液が充填されたマイクロ波バイアルに、ビス(トリブチルスズ)(4.30g、7.42mmol)を加え、得られた混合物をアルゴンガスで10分間脱気した。PdCl(PPh(434mg、0.62mmol)を加え、反応混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中90%のEtOAcで溶出)、INT-3(1.2g、2.25mmol、36%)を白色の固体として得た。MS[M+H]=553.2。H NMR(300MHz、DMSO-d):δ 10.99(s,1H)、7.69-7.56(m,3H)、5.12(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.46(d,J=17.2Hz、1H)、4.31(d,J=17.2Hz、1H)、2.92-2.85(m,1H)、2.62-2.41(m,2H)、2.02-1.98(m,1H)、1.52-1.43(m,6H)、1.35-1.20(m,6H)、1.17-1.06(m,6H)、0.98-0.84(m,9H).
実施例4:1-(4-メトキシベンジル)-3-(1-オキソ-5-(トリブチルスタンニル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(INT-4)
Figure 2023536164000294

ステップ1.3-(5-ブロモ-1-オキソイソインドリン-2-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン
DMF(50mL)中のINT-1(5.0g、15.47mmol)及びKCO(4.3g、30.94mmol)の撹拌溶液に、4-メトキシベンジルクロリド(2.66g、17.02mmol)、続いてTBAI(1.14g、3.09mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、1時間撹拌した。得られた沈殿物をろ過し、減圧下で乾燥させて、4-2(6.0g、13.53mmol、87%)を灰色の固体として得た。MS[M+H]=442.9。
ステップ2.1-(4-メトキシベンジル)-3-(1-オキソ-5-(トリブチルスタンニル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(INT-4)
ジオキサン(20mL)中の4-2(1.0g、2.25mmol)が充填されたマイクロ波管に、ビス(トリブチルスズ)(1.57g、2.70mmol)を加え、得られた混合物をアルゴンガスで10分間脱気した。PdCl(PPh(157mg、0.22mmol)を加え、混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中60%のEtOAcで溶出)、INT-4(300mg、0.46mmol、20%)を粘性の液体として得た。MS[M+H]=655.2。H NMR(300MHz、DMSO-d):δ 7.69-7.59(m,3H)、7.18(d,J=9.2Hz、2H)、6.85(d,J=8.6Hz、2H)、5.26(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.78(d,J=17.2Hz、1H)、4.73(d,J=17.2Hz、1H)、4.50-4.25(m,2H)、3.71(s,3H)、3.12-3.05(m,1H)、2.72-2.65(m,1H)、2.45-2.39(m,1H)、2.05-2.01(m,1H)、1.54-1.49(m,6H)、1.32-1.23(m,6H)、1.11-1.07(m,6H)、0.86-0.83(m,9H).
実施例5:3-(5-(1H-イミダゾール-4-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンTFA塩(INT-5)
Figure 2023536164000295

1,4-ジオキサン(20mL)中のINT-3(650mg、1.22mmol)及び5-2(237mg、1.22mmol)の混合物を、マイクロ波管に入れた。得られた混合物をアルゴンガスで15分間脱気し、次に、PdCl(dppf)・DCM(84mg、0.12mmol)を加えた。反応混合物を110℃で36時間撹拌し、次に、濃縮乾固した。粗生成物を逆相HPLCによって精製して、INT-5(25mg、0.08mmol、23%)をTFA塩として得た。MS[M+H]=311.0。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ 13.07(br s,1H)、11.02(s,1H)、9.01(br s,1H)、8.23(s,1H)、8.04(s,1H)、7.95(d,J=7.6Hz、1H)、7.86(d,J=7.6Hz、1H)、5.15(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.53(d,J=17.2Hz、1H)、4.40(d,J=17.2Hz、1H)、2.95-2.88(m,1H)、2.68-2.56(m,1H)、2.55-2.50(m,1H)、2.05-2.01(m,1H).
実施例6:3-(5-(1-ベンジル-5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-40)
Figure 2023536164000296

ステップ1.3-(5-(3-メトキシ-1H-ピラゾール-5-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(6-2)
マイクロ波管中の5-ヨード-3-メトキシ-1H-ピラゾール(6-1、500mg、1.45mmol)[国際公開第2010015656号パンフレットに記載されるとおり調製された]、INT-4(1.21g、1.85mmol)、及び1,4-ジオキサン(10mL)の溶液をアルゴンガスで10分間脱気した。Pd(PPh(108mg、0.15mmol)を加え、得られた混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温になるまで放冷し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中7%のMeOHで溶出)、6-2(300mg、0.65mmol、29%)を淡黄色の固体として得た。MS[M+H]=461.2。
ステップ2.3-(5-(1-ベンジル-5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(6-3)
DMF(8mL)中の6-2(130mg、0.28mmol)及びKCO(117mg、0.85mmol)の撹拌懸濁液に、臭化ベンジル(0.05mL、0.42mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中6%のMeOHで溶出)、6-3(80mg、0.14mmol、51%、2つの位置異性体の混合物として)を淡黄色の固体として得た。MS[M+H]=551.3。
ステップ3.3-(5-(1-ベンジル-5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-40)
TFA(3mL)及びTfOH(3mL)中の6-2(160mg、0.29mmol)の溶液を80℃で4時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、NaHCO水溶液で塩基性化し、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中8%のMeOHで溶出)、45mgの、2つの位置異性体の混合物を得た。混合物を逆相HPLCによってさらに精製して(KINETEX C18(150×4.6mm、5μ)、移動相:A=水中0.1%のTFA、B=CHCN)、I-40(13mg、0.03mmol、10%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=431.2。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 10.99(s,1H)、7.98(s,1H)、7.90(d,J=7.6Hz、1H)、7.72(d,J=8.0Hz、1H)、7.33-7.25(m,3H)、7.20(d,J=7.6Hz、2H)、6.40(s,1H)、5.18(s,2H)、5.12(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.48(d,J=17.2Hz、1H)、4.35(d,J=17.2Hz、1H)、3.95(s,3H)、2.92-2.88(m,1H)、2.65-2.45(m,2H)、2.03-1.98(m,1H).
実施例7:3-(5-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-12)
Figure 2023536164000297

マイクロ波バイアルに、INT-1(200mg、0.62mmol)及び7-2(276mg、0.74mmol)を充填し、DMF(2mL)に溶解させ、アルゴンで10分間脱気した。PdCl(dppf)・DCM(14mg、0.03mmol)を加え、反応物を、マイクロ波中で90分間にわたって130℃で撹拌した。反応物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中10%のMeOHで溶出)、I-12(15mg、0.04mmol、7.5%)を茶色の固体として得た。MS[M+H]=325.3。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 10.97(s,1H)、7.95(s,1H)、7.88(d,J=8.4Hz、1H)、7.69(s,1H)、7.68(d,J=7.6Hz、2H)、5.11(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.47(d,J=17.2Hz、1H)、4.33(d,J=17.2Hz、1H)、3.70(s,3H)、2.96-2.87(m,1H)、2.62-2.58(m,1H)、2.42-2.35(m,1H)、2.02-1.99(m,1H).
実施例8:中間体2及び2A:1-ベンジル-3-ブロモ-1H-ピラゾール(8-2)及び1-ベンジル-5-ブロモ-1H-ピラゾール(INT-8-3)の調製
Figure 2023536164000298

エタノール(10mL)中の3-ブロモ-1H-ピラゾール(8-1、500mg、3.40mmol)の溶液に、KCO(1.40g、12.20mmol)、続いて臭化ベンジル(0.40mL、3.40mmol)を加え、得られた混合物を80℃で2時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、Celite(登録商標)のスモールパッドでろ過し、パッドをエタノールで洗浄した。減圧下でのエタノールの除去後、粗製材料をEtOAc(25mL)に溶解させ、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中20%のEtOAcで溶出)、INT-8-2及びINT-8-3の混合物(600mg、2.54mmol、75%)を透明の液体として得た。MS[M+H]=236.9。
実施例9:3-(5-(1-ベンジル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-9)
Figure 2023536164000299

DMF(10mL)中のINT-2(500mg、1.35mmol)、INT-8-2及びINT-8-3(256mg、1.08mmol)が充填されたマイクロ波バイアルに、KCO(560mg、4.05mmol)を加え、得られた混合物をアルゴンガスで10分間脱気した。次に、PdCl(dppf)・DCM(55mg、0.06mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波中で60分間にわたって130℃で撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中10%のMeOHで溶出)、位置異性体生成物の混合物を得た。位置異性体の混合物を逆相HPLCによってさらに精製して(カラム:Phenominex luna-C18(250×21×50nm)、移動相:(A)HO中0.1%のTFA、(B)CHCN、10分間にわたって0~70%の(B)で溶出、流量:15mL/分)I-9(13mg、0.03mmol、2.4%)をオフホワイトの固体として得た。I-9:MS[M+H]=401.1。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 10.98(s,1H)、8.02(s,1H)、7.95-7.93(m,2H)、7.73(d,J=8.0Hz、1H)、7.38-7.34(m,2H)、7.31-7.28(m,3H)、6.88(d,J=2.4Hz、1H)、5.40(s,2H)、5.11(dd,J=13.2、5.6Hz、1H)、4.48(d,J=17.2Hz、1H)、4.36(d,J=17.2Hz、1H)、2.96-2.87(m,1H)、2.67-2.50(m,1H)、2.46-2.38(m,1H)、2.08-1.97(m,1H).
実施例10:3-(1-オキソ-5-(1H-ピラゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-8)
Figure 2023536164000300

メタノール(2mL)及び酢酸(0.05mL)中のI-9及びその位置異性体(200mg、0.50mmol)の溶液に、10%のPd/Cを加え、得られた混合物を、水素雰囲気下で16時間にわたって室温で撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)のスモールパッドでろ過し、EtOAcで洗浄し、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中5%のMeOHで溶出)、I-8(20mg、0.06mmol、13%収率)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=311.0。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 13.04(s,1H)、10.98(s,1H)、8.05(s,1H)、7.99(d,J=7.2Hz、1H)、7.83(s,1H)、7.74(d,J=8.0Hz、1H)、6.84(d,J=2.0Hz、1H)、5.12(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.50(d,J=17.2Hz、1H)、4.37(d,J=17.2Hz、1H)、2.96-2.87(m,1H)、2.67-2.52(m,1H)、2.49-2.36(m,1H)、2.04-1.99(m,1H).
実施例11:1-ベンジル-3-ブロモ-4-メチル-1H-ピラゾール(INT-11-3)及び1-ベンジル-5-ブロモ-4-メチル-1H-ピラゾール(INT-11-4)
Figure 2023536164000301

ステップ1.1-ベンジル-4-メチル-1H-ピラゾール(11-2)
DMF(20mL)中の4-メチルピラゾール(11-1、2.00g、24.4mmol)及びNaH(1.95g、48.8mmol)の撹拌溶液に、臭化ベンジル(3.47mL、29.3mmol)を0℃で加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次に、反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中10%のEtOAcで溶出)、11-2(3.00g、17.4mmol、71%)を液体として得た。MS[M+H]=173.2。
ステップ2.1-ベンジル-3-ブロモ-4-メチル-1H-ピラゾール(INT-11-3)及び1-ベンジル-5-ブロモ-4-メチル-1H-ピラゾール(INT-11-4)
CHCN(90mL)中の11-2(9.00g、52.3mmol)の溶液に、NBS(11.2g、62.8mmol)を0℃で加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×300mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中10%のEtOAcで溶出)、INT-11-3及びINT-11-4の混合物(6.00g、24.0mmol、46%、位置異性体の混合物)をオフホワイトの固体として得た。異性体のこの混合物を、分離せずに次のステップに使用した。MS[M+H]=250.9。
実施例12:3-(5-(1-ベンジル-4-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-17)
Figure 2023536164000302

マイクロ波バイアルに、INT-2(500mg、1.35mmol)、中間体INT-11-3及びINT-11-4の混合物(405mg、1.62mmol)、KCO(560mg、4.05mmol)、及びDMF(4mL)を充填した。得られた混合物をアルゴンガスで10分間脱気し、PdCl(dppf)・DCMを加えた。反応混合物を、マイクロ波中で50分間にわたって130℃で撹拌した。混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中90%のEtOAcで溶出)、I-17及びその位置異性体の混合物をオフホワイトの固体(240mg、0.58mmol、42%)として得た。2つの異性体を逆相HPLCによって分離して(カラム:YMC-ACTUS TRIAT EXRS、移動相-A:HO中0.1%の酢酸アンモニウム、移動相-B:アセトニトリル、方法:10分間にわたって35~65%の(B)で溶出、流量:15ml/分)、I-17(90mg、0.27mmol、31%)をオフホワイトの固体として得た。I-17:MS[M+H]=415.2。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 10.98(s,1H)、7.87(s,1H)、7.81-7.27(m,3H)、7.38-7.28(m,5H)、5.33(s,2H)、5.12(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.49(d,J=17.6Hz、1H)、4.36(d,J=17.6Hz、1H)、2.96-2.87(m,1H)、2.72-2.58(m,1H)、2.42-2.28(m,1H)、2.23(s,3H)、2.03-2.00(m,1H).
実施例13:3-(5-(4-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-3)
Figure 2023536164000303

MeOH(2.4mL)及び酢酸(0.1mL)中のI-17(120mg、0.28mmol)の溶液に、不活性雰囲気下で20%のPd(OH)(100mg)を加えた。得られた混合物を水素ガスでパージし、水素の雰囲気下で16時間にわたって室温で撹拌した。反応混合物を、Celite(登録商標)のスモールパッドに通過させ、パッドをMeOHで洗浄した。ろ液を濃縮乾固し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中10%のMeOHで溶出)、I-3(30mg、0.09mmol、32%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=325.1。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 12.80(s,1H)、10.98(s,1H)、7.88-7.63(m,4H)、5.13(dd,J=13.2、5.2Hz、1H)、4.51(d,J=17.6Hz、1H)、4.38(d,J=17.6Hz、1H)、2.97-2.88(m,1H)、2.67-2.59(m,1H)、2.43-2.37(m,1H)、2.24(s,3H)、2.04-2.01(m,1H).
実施例14:1-ベンジル-3-ブロモ-5-メチル-1H-ピラゾール(INT-16-2)及び1-ベンジル-5-ブロモ-3-メチル-1H-ピラゾール(INT-16-3)
Figure 2023536164000304

DMF(10mL)中の4-ブロモ-1H-ピラゾール16-1(1.0g、6.25mmol)及びNaH(0.5g、12.50mmol)の撹拌溶液に、臭化ベンジル(0.89mL、7.50mmol)を0℃で加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次に、反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中10%のEtOAcで溶出)、INT-16-2及びINT-16-3の混合物(1.2g、4.80mmol、77%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=251.1。
実施例15:3-(5-(1-ベンジル-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-4)
Figure 2023536164000305

DMF(8mL)中のINT-2(800mg、2.16mmol)を含むマイクロ波バイアルに、INT-16-2及びINT-16-3の混合物(648mg、2.59mmol)及びKCO(894mg、6.48mmol)を順次加えた。得られた混合物をアルゴンで10分間脱気し、PdCl(dppf)・DCM(88mg、0.10mmol)を加えた。反応物を、マイクロ波中で50分間にわたって130℃で撹拌した。反応混合物を室温になるまで放冷し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中90%のEtOAcで溶出)、位置異性体生成物の混合物をオフホワイトの固体(160mg、0.38mmol、18%)として得た。2つの異性体を逆相HPLCによって分離して(カラム:Sunfire、移動相-A:HO中0.1%のTFA、移動相-B:アセトニトリル、方法:10分間にわたって0~80%の(B)、流量:15ml/分)、I-4(30mg、0.07mmol、4%)をオフホワイトの固体として得た。I-4:MS[M+H]=415.2。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 10.96(s,1H)、7.99(s,1H)、7.91(d,J=7.6Hz、1H)、7.72(d,J=8.0Hz、1H)、7.37-7.26(m,3H)、7.18(d,J=6.8Hz、2H)、6.67(s,1H)、5.37(s,2H)、5.11(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.48(d,J=17.2Hz、1H)、4.36(d,J=17.2Hz、1H)、2.93-2.87(m,1H)、2.62-2.58(m,1H)、2.49-2.39(m,1H)、2.27(s,3H)、2.03-2.00(m,1H).
実施例16:1-エチル-3-ヨード-1H-インダゾール(INT-18-2)及び2-エチル-3-ヨード-2H-インダゾール(INT-18-3)
Figure 2023536164000306

THF(15mL)中の18-1(1.5g、6.14mmol)及びNaH(295mg、7.37mmol)の撹拌懸濁液に、ヨウ化エチル(0.60mL、mmol)を0℃で加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中6%のEtOAcで溶出)、INT-18-2(1.0g、3.67mmol、60%)をオフホワイトの固体として、及びINT-18-3(250mg、0.92mmol、15%)をオフホワイトの固体として得た。INT-18-2:MS[M+H]=273.0。H NMR(400MHz、CDCl):δ 7.66(d,J=7.6Hz、1H)、7.40(d,J=8.4Hz、1H)、7.32-7.29(m,1H)、7.22-7.18(m,1H)、4.58(q,J=6.8Hz、2H)、1.57(t,J=6.8Hz、3H).
実施例17:3-(5-(1-エチル-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-11)
Figure 2023536164000307

DMF(6mL)中のINT-2(300mg、0.81mmol)を含むマイクロ波バイアルに、INT-18-2(220mg、0.81mmol)及びKCO(223mg、1.62mmol)を順次加えた。得られた混合物をアルゴンガスで10分間脱気し、PdCl(dppf)・DCM(66mg、0.81mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波中で60分間にわたって130℃で撹拌し、次に、室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中5%のMeOHで溶出)、I-11(45mg、0.11mmol、14%)をクリーム色の固体として得た。MS[M+H]=389.1。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 11.01(s,1H)、8.23(s,1H)、8.19-8.14(m,2H)、7.84(d,J=8.2Hz、1H)、7.78(d,J=8.0Hz、1H)、7.48(td,J=6.8、1.2Hz、1H)、7.28(td,J=6.8、1.2Hz、1H)、5.16(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.42(d,J=17.2Hz、1H)、4.58(q,J=7.2Hz、2H)、4.45(d,J=17.2Hz、1H)、2.98-2.89(m,1H)、2.65-2.55(m,1H)、2.45-2.40(m,1H)、2.09-2.01(m,1H)、1.47(t,J=7.2Hz、3H).
実施例18:1-ベンジル-3-ヨード-1H-インダゾール(INT-21-2)
Figure 2023536164000308

THF(10mL)中の21-1(1.0g、4.09mmol)及びNaH(196mg、4.19mmol)の撹拌懸濁液に、臭化ベンジル(0.58mL、4.19mmol)を0℃で加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次に、反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中7%のEtOAcで溶出)、INT-21-2(1.1g、3.29mmol、81%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=335.2。
実施例19:3-(5-(1-ベンジル-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-19)及び3-(5-(1-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-15)
Figure 2023536164000309

ステップ1.3-(5-(1-ベンジル-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-19)
DMF(15mL)中のINT-2(1000mg、2.70mmol)が充填されたマイクロ波バイアルに、INT-21-2(900mg、2.70mmol)及びKCO(745mg、5.40mmol)を順次加えた。得られた溶液をアルゴンガスで10分間脱気し、PdCl(dppf)・DCM(220mg、0.27mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波中で60分間にわたって130℃で撹拌し、次に、室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中3%のMeOHで溶出)、I-19(380mg、0.84mmol、32%)を薄茶色の固体として得た。MS[M+H]=451.3。
ステップ2.3-(5-(1-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-15)
AcOH:TFA(3:2、5mL)中のI-19(200mg、0.44mmol)の溶液に、不活性雰囲気下で10%のPd/C(50mg)を加え、得られた混合物を、水素雰囲気下で16時間にわたって室温で撹拌した。次に、反応混合物を、Celite(登録商標)のスモールパッドに通過させた。ろ液を水で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製し(DCM中3%のMeOHで溶出)、逆相HPLCによってさらに精製して(GEMINI-NX(150mm×21.20mm)、5.0μ、移動相:水(A):MeCN(B)、流量:20mL/分、T/%B:0/20、2/40、8/70)、I-15(5mg、0.01mmol、2.5%)を白色の固体として得た。MS[M+H]=455.4。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 11.01(s,1H)、7.90(s,1H)、7.84(d,J=8.0Hz、1H)、7.74(d,J=8.0Hz、1H)、7.37-7.27(m,3H)、7.21(d,J=7.2Hz、2H)、5.30(s,2H)、5.12(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.49(d,J=17.2Hz、1H)、4.36(d,J=17.2Hz、1H)、2.95-2.88(m,1H)、2.75-2.71(m,2H)、2.68-2.60(m,1H)、2.58-2.51(m,2H)、2.42-2.38(m,1H)、2.03-2.00(m,1H)、1.77-1.71(m,4H).
実施例20:3-ヨード-1-(4-メトキシベンジル)-1H-インダゾール(INT-23-2)
Figure 2023536164000310

THF(20mL)中の23-1(1.9g、7.78mmol)及びNaH(373mg、9.34mmol)の撹拌懸濁液に、PMBブロミド(1.26mL、9.34mmol)を0℃で加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中7%のEtOAcで溶出)、INT-23-2(400mg、1.10mmol、14%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=365.0。
実施例21:3-(5-(1-(4-メトキシベンジル)-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-41)及び3-(5-(1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-18)
Figure 2023536164000311

ステップ1.3-(5-(1-(4-メトキシベンジル)-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-41)
DMF(5mL)中のINT-2(200mg、0.54mmol)を含むマイクロ波バイアルに、INT-23-2(196mg、0.54mmol)及びKCO(149mg、1.08mmol)を加えた。得られた混合物をアルゴンガスで10分間脱気し、PdCl(dppf)・DCM(44mg、0.05mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波中で60分間にわたって130℃で撹拌し、次に、室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中3%のMeOHで溶出)、I-41(50mg、0.10mmol、19%)を薄茶色の固体として得た。MS[M+H]=481.1。
ステップ2.3-(5-(1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-18)
TFA-TfOH(1:1、2mL)中のI-41(50mg、0.10mmol)の溶液を室温で16時間撹拌した。次に、溶媒を蒸発させ、水を加え、反応混合物をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をジエチルエーテルと粉砕し、得られた固体をろ過し、減圧下で乾燥させて、I-18(15mg、0.04mmol、40%)を淡色の固体として得た。MS[M+H]=361.3。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 13.22(s,1H)、11.02(s,1H)、8.23(s,1H)、8.18-8.14(m,2H)、7.84(d,J=8.0Hz、1H)、7.61(d,J=8.8Hz、1H)、7.43(t,J=7.6Hz、1H)、7.24(t,J=7.6Hz、1H)、5.15(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.56(d,J=17.2Hz、1H)、4.43(d,J=17.2Hz、1H)、2.93-2.88(m,1H)、2.65-2.62(m,1H)、2.41-2.37(m,1H)、2.04-2.02(m,1H).
実施例22:3-(1-オキソ-5-(ピリジン-2-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-23)
Figure 2023536164000312

ジオキサン(10ml)中のINT-1(200mg、0.62mmol)の溶液に、25-1(341mg、0.93mmol)を加え、得られた混合物をアルゴンガスで10分間脱気した。PdCl(dppf)・DCM(22mg、0.03mmol)を加え、得られた反応混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中6%のMeOHで溶出)、I-23(120mg、0.37mmol、60%)を白色の固体として得た。MS[M+H]=322.2。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 11.02(s,1H)、8.73-8.71(m,1H)、8.33(s,1H)、8.24(dd,J=8.4、1.6Hz、1H)、8.07(d,J=8.0Hz、1H)、7.94(dt、J=8.0、2.0Hz、1H)、7.83(d,J=8.0Hz、1H)、7.44-7.41(m,1H)、5.15(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.54(d,J=17.2Hz、1H)、4.42(d,J=17.2Hz、1H)、2.97-2.88(m,1H)、2.67-2.59(m,1H)、2.47-2.32(m,1H)、2.07-2.00(m,1H).
実施例23:3-(1-オキソ-5-(ピリダジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-42)
Figure 2023536164000313

ステップ1.3-(5-(6-クロロピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(23-1)
ジオキサン(10mL)中の化合物INT-3(500mg、0.93mmol)の溶液に、26-1(209mg、1.40mmol)を加え、得られた混合物をアルゴンガスで10分間脱気した。PdCl(dppf)・DCM(33mg、0.05mmol)を加え、反応混合物を110℃で24時間撹拌し、次に、室温に冷却した。得られた沈殿物をろ過し、ジオキサンで洗浄し、減圧下で乾燥させて、23-1(200mg、0.56mmol、粗製)を灰色の固体として得た。生成物を精製せずに次のステップに使用した。MS[M+H]=357.0
ステップ2.3-(1-オキソ-5-(ピリダジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-42)
不活性雰囲気下でDMF(10mL)中の23-1(200mg、0.56mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.0mL)、続いて10%のPd/C(10mg)を加えた。得られた溶液を水素ガスでパージし、次に、水素の雰囲気下で8時間にわたって室温で撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)のスモールパッドでろ過し、パッドをEtOAc(20mL)で洗浄した。ろ液を減圧下で蒸発させ、粗製材料を逆相HPLCによって精製して(カラム:ZORBAX ECLIPSE XDB C1(150mm×21.0mm)、5.0μ移動相:A= HO中0.1%のTFA、B=MeCN、流量:20.0ml/分、T/%B:0/10、2/20、10/40)、I-42(25mg、0.07mmol、14%)を白色の固体として得た。MS[M+H]=323.1。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 11.05(s,1H)、9.38-9.35(m,1H)、8.41(s,1H)、8.35-8.26(m,2H)、7.91-7.86(m,2H)、5.17(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.59(d,J=17.2Hz、1H)、4.45(d,J=17.2Hz、1H)、2.98-2.88(m,1H)、2.67-2.58(m,1H)、2.48-2.42(m,1H)、2.08-2.01(m,1H).
実施例24:tert-ブチル(6-クロロピリダジン-3-イル)(エチル)カルバメート(INT-27-3)
Figure 2023536164000314

ステップ1.6-クロロ-N-エチルピリダジン-3-アミン(27-2)
マイクロ波管中の、MeOH(10mL)中の27-1(1.0g、6.71mmol)の溶液に、エチルアミン(3.4mL、6.71mmol、MeOH中の2M溶液)を加え、得られた混合物を、4時間にわたって100℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中25%のEtOAcで溶出)、27-2(650mg、4.12mmol、61%)を白色の固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO-d):δ 7.33(d,J=9.6Hz、1H)、7.08-7.02(m,1H)、6.86(d,J=9.6Hz、1H)、3.33-3.26(m,2H)、1.15(t,J=7.5Hz、3H).
ステップ2.tert-ブチル(6-クロロピリダジン-3-イル)(エチル)カルバメート(INT-27-3)
CHCN(9mL)中の27-2(300mg、1.90mmol)の溶液に、DMAP(23mg、0.19mmol)、続いてBocO(830mg、3.80mmol)を加え、得られた混合物を室温で14時間撹拌した。次に、溶媒を蒸発させ、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中20%のEtOAcで溶出)、INT-27-3(450mg、1.74mmol、92%)を白色の固体として得た。H NMR(300MHz、CDCl):δ 8.06(d,J=9.3Hz、1H)、7.36(d,J=9.3Hz、1H)、4.12(q,J=7.2Hz、2H)、1.54(s,9H)、1.30(t,J=7.2Hz、3H).
実施例25:3-(5-(6-(エチルアミノ)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-22)
Figure 2023536164000315

ステップ1.tert-ブチル(6-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピリダジン-3-イル)(エチル)カルバメート(28-2)
ジオキサン(5mL)中のINT-3(500mg、0.93mmol)を含むマイクロ波管に、28-1(363mg、1.40mmol)を加えた。得られた溶液をアルゴンガスで10分間脱気し、PdCl(dppf)・DCM(44mg、0.05mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波中で40時間にわたって110℃で撹拌した。混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中7%のMeOHで溶出)、28-2(130mg、0.28mmol、30%)を淡黄色の固体として得た。MS[M+H]=466.3。
ステップ2.3-(5-(6-(エチルアミノ)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-22)
ジオキサン(5mL)中の28-2(130mg、0.28mmol)の溶液に、ジオキサン中4MのHCl(2.0mL)を0℃で加え、得られた混合物を室温で48時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗製材料を水で希釈し、NaHCO水溶液で中和し、DCM中5%のMeOHで抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中10%のMeOHで溶出)、I-22(40mg、0.11mmol、39%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=366.2。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 11.02(s,1H)、8.21(s,1H)、8.13-8.10(m,1H)、7.90(d,J=9.6Hz、1H)、7.80(d,J=7.6Hz、1H)、7.09-7.05(m,1H)、6.90(d,J=9.6Hz、1H)、5.12(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.55(d,J=17.2Hz、1H)、4.38(d,J=17.2Hz、1H)、3.45-3.39(m,2H)、2.94-2.90(m,1H)、2.65-2.58(m,1H)、2.46-2.39(m,1H)、2.05-1.99(m,1H)、1.21(t,J=7.2Hz、3H).
実施例26:tert-ブチル(6-クロロピリダジン-3-イル)(エチル)カルバメート(INT-29-3)
Figure 2023536164000316

ステップ1.6-クロロ-N-エチルピリダジン-3-アミン(29-2)
マイクロ波管中の、MeOH(10mL)中の化合物29-1(1.0g、6.71mmol)の溶液に、エチルアミン(3.4mL、6.71mmol、MeOH中の2M溶液)を加え、得られた混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中25%のEtOAcで溶出)、29-2(500mg、3.17mmol、47%)を白色の固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO-d):δ 8.50(d,J=2.4Hz、1H)、7.40-7.35(m,1H)、6.66(d,J=2.4Hz、1H)、3.16-3.07(m,2H)、1.14(t,J=7.2Hz、3H).
ステップ2.tert-ブチル(6-クロロピリダジン-3-イル)(エチル)カルバメート(INT-29-3)
CHCN(12mL)中の29-2(400mg、2.54mmol)の溶液に、DMAP(31mg、0.25mmol)、続いてBocO(1128mg、5.07mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次に、溶媒を蒸発させ、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中20%のEtOAcで溶出)、INT-29-3(600mg、2.33mmol、92%)を淡黄色の固体として得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ 9.21(d,J=2.4Hz、1H)、7.59(d,J=2.4Hz、1H)、3.82(q,J=7.2Hz、2H)、1.55(s,9H)、1.30(t,J=7.2Hz、3H).
実施例27:3-(5-(5-(エチルアミノ)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-21)
Figure 2023536164000317

ステップ1.tert-ブチル(6-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)ピリダジン-3-イル)(エチル)カルバメート(30-1)
DMF(6mL)中のINT-2(300mg、0.81mmol)を含むマイクロ波バイアルに、INT-29-3(250mg、0.97mmol)及びKCO(336mg、2.43mmol)を加えた。得られた混合物をアルゴンガスで10分間脱気し、PdCl(dppf)・DCM(33mg、0.04mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波中で90分間にわたって130℃で撹拌し、次に、室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中7%のMeOHで溶出)、30-1(100mg、0.21mmol、26%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=466.2。
ステップ2.3-(5-(5-(エチルアミノ)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-21)
ジオキサン(5mL)中の30-1(100mg、0.21mmol)の溶液に、ジオキサン中4MのHCl(4.0mL)を0℃で加え、得られた混合物を室温で48時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、粗製材料を水で希釈し、NaHCO水溶液で中和し、DCM中5%のMeOHで抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中10%のMeOHで溶出)、I-21(15mg、0.04mmol、19%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=366.1。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 11.08(s,1H)、8.57(d,J=2.4Hz、1H)、8.28(s,1H)、8.18(d,J=7.6Hz、1H)、7.86(d,J=8.0Hz、1H)、7.41-7.35(m,1H)、7.14(d,J=2.4Hz、1H)、5.16(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.56(d,J=17.2Hz、1H)、4.43(d,J=17.2Hz、1H)、3.33-3.24(m,2H)、2.94-2.90(m,1H)、2.67-2.58(m,1H)、2.47-2.32(m,1H)、2.09-2.02(m,1H)、1.21(t,J=7.2Hz、3H).
実施例28:N-((6-クロロピリダジン-3-イル)メチル)-N-エチルエタンアミン(INT-31-4)
Figure 2023536164000318

ステップ1.6-クロロピリダジン-3-カルボキシレート(31-2)
DCM(10mL)中の31-1(1.0g、6.30mmol)の溶液に、DMF(0.1mL)、続いて塩化オキサリル(0.70mL、8.20mmol)を0℃で滴下して加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、次に、0℃に冷却した。MeOH(10mL)を加え、反応混合物を室温でさらに1時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中15%のEtOAcで溶出)、31-2(450mg、2.60mmol、41%)を淡黄色の固体として得た。H NMR(300MHz、CDCl):δ 8.16(d,J=8.8Hz、1H)、7.67(d,J=8.8Hz、1H)、4.08(s,3H).
ステップ2.6-クロロピリダジン-3-カルバルデヒド(31-3)
THF(10mL)中の31-2(450mg、2.60mmol)の溶液に、DIBAL-H(5.2mL、5.21mmol、トルエン中の1M溶液)を0℃で滴下して加え、得られた混合物を1時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中10%のEtOAcで溶出)、31-3(160mg、1.12mmol、43%)を淡黄色の粘着性の固体として得た。H NMR(300MHz、CDCl):δ 10.34(s,1H)、8.01(d,J=8.7Hz、1H)、7.72(d,J=8.7Hz、1H).
ステップ3.N-((6-クロロピリダジン-3-イル)メチル)-N-エチルエタンアミン(INT-31-4)
DCE(5mL)中の化合物31-3(160mg、1.12mmol)及びジエチルアミン塩酸塩(135mg、1.23mmol)の溶液に、NaBH(OAc)(595mg、2.80mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、DCM(3×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中50%のEtOAcで溶出)、INT-31-4(160mg、0.80mmol、71%)を淡黄色の粘着性の固体として得た。H NMR(300MHz、CDCl):δ 7.71(d,J=8.7Hz、1H)、7.46(d,J=8.7Hz、1H)、3.89(s,2H)、2.57(q,J=7.5Hz、4H)、1.03(t,J=7.5Hz、6H).
実施例29:3-(5-(6-((ジエチルアミノ)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-43)
Figure 2023536164000319

ジオキサン(10mL)中のINT-31-4(160mg、0.80mmol)を含む密閉管に、INT-3(470mg、0.88mmol)を加えた。得られた溶液をアルゴンガスで10分間脱気し、PdCl(dppf)・DCM(56mg、0.08mmol)を加えた。反応混合物を110℃で16時間撹拌し、次に、室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中7%のMeOHで溶出)、I-43(12mg、0.03mmol、4%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=408.2。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 11.03(s,1H)、8.39(s,1H)、8.31-8.27(m,2H)、7.89(d,J=8.8Hz、1H)、7.82(d,J=8.8Hz、1H)、5.16(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.58(d,J=17.2Hz、1H)、4.45(d,J=17.2Hz、1H)、3.91(s,2H)、2.95-2.82(m,1H)、2.66-2.58(m,1H)、2.52-2.45(m,5H)、2.09-2.01(m,1H)、1.01(t,J=7.2Hz、6H).
実施例30:1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-(トリブチルスタンニル)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(INT-33-4)及び1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-3-(トリブチルスタンニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(INT-33-5)
Figure 2023536164000320

ステップ1.1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(33-2)及び1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(33-3)
トルエン(250mL)中の33-1(25.0g、183.7mmol)の溶液に、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(DHP、25.10mL、275.57mmol)及びTFA(0.7mL、9.18mmol)を0℃で加えた。反応物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中10%のEtOAcで溶出)、33-2及び33-3の混合物(25.5g、116mmol、63%)を得た。H NMR(600MHz、CDCl):δ 7.65(s,1H)、7.54(s,1H)、5.42-5.40(m,1H)、4.06-4.03(m,1H)、3.71-3.67(m,1H)、2.10-2.00(m,3H)、1.71-1.59(m,3H).
ステップ2.1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-(トリブチルスタンニル)-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(INT-33-4)及び1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-3-(トリブチルスタンニル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール(INT-33-5)
THF(500mL)中の33-2及び33-3の混合物(25.5g、116mmol)及び塩化トリブチルスズの溶液に、LDA(86.9mL、173mmol、THF中2M)を-78℃で滴下して加えた。次に、得られた混合物を、-78℃で2時間、次に、0℃で1時間撹拌した。出発材料が完全に消費された後、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、EtO(3×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによってヘキサン中3%のEtOAcで溶出して精製することにより、INT-33-4及びINT-33-5の混合物(11.2g、22.0mmol、19%)を得た。H NMR(600MHz、CDCl):δ 6.52(br s,1H)、5.28(br s,1H)、4.04-4.02(m,1H)、3.69-3.62(m,1H)、2.16-2.04(m,3H)、1.67-1.57(m,3H)、1.55-1.42(m,6H)、1.38-1.25(m,6H)、1.14-1.05(m,6H)、0.92-0.85(m,9H).
実施例31:3-(5-(1-ベンジル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-20)
Figure 2023536164000321

ステップ1.3-(1-オキソ-5-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(34-1)
DMF(8mL)中のINT-1(200mg、0.62mmol)を含むマイクロ波バイアルに、INT-33-4及びINT-33-5(472mg、0.93mmol)を加えた。得られた溶液をアルゴンガスで10分間脱気し、Pd(PPh(70mg、0.06mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波中で60分間にわたって120℃で撹拌し、次に、室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中5%のMeOHで溶出)、混合物34-1及びその位置異性体(220mg、0.47mmol、77%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M-CO+H]=378.9。
ステップ2.1-(4-メトキシベンジル)-3-(1-オキソ-5-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(34-2)
DMF(10mL)中の混合物34-1及びその位置異性体(750mg、1.62mmol)及びKCO(447mg、3.24mmol)の撹拌懸濁液に、PMBCl(280mg、1.78mmol)及びTBAI(59mg、0.16mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、34-2及びその位置異性体の混合物(680mg、1.16mmol)を得た。MS[(M-CO)+H]=499.2。
ステップ3.1-(4-メトキシベンジル)-3-(1-オキソ-5-(3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(34-3)
ジオキサン(10mL)及びジオキサン中4MのHCl(8mL)中の34-2及びその位置異性体(680mg、1.16mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中5%のMeOHで溶出)、34-3(380mg、0.76mmol、65%)を得た。MS[M+H]=499.0。
ステップ4.3-(5-(1-ベンジル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(34-4)
DMF(16mL)中の34-3(800mg、1.60mmol)及びKCO(664mg、4.81mmol)の撹拌溶液に、臭化ベンジル(0.479mL、4.01mmol)を0℃で加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次に、反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中40%のEtOAcで溶出)、34-4及びその位置異性体の混合物(510mg、0.86mmol、54%)を得た。MS[M+H]=589.1。
ステップ5.3-(5-(1-ベンジル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-20)
TFA-TfOHの1:1混合物(8mL)中の34-4及びその位置異性体(510mg、0.86mmol)の溶液を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中70%のEtOAcで溶出)、位置異性体生成物の混合物(350mg)を得て、それを逆相HPLCによって分離して(カラム:YMC(150mm×20mm)、5.0μ、移動相:(A)水中0.1%のTFA:(B)MeCN、流量:13mL/分、0~2分間で45~50%の(B)及び2~9分間で50~70%の(B))、I-20(220mg、0.45mmol、60%)をオフホワイトの固体として得た:MS[M+H]=469.2。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 11.02(s,1H)、8.13(s,1H)、8.04(d,J=7.6Hz、1H)、7.79(d,J=8.0Hz、1H)、7.66(s,1H)、7.39-7.21(m,5H)、5.57(s,2H)、5.14(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.52(d,J=17.2Hz、1H)、4.38(d,J=17.2Hz、1H)、2.95-2.88(m,1H)、2.66-2.56(m,1H)、2.44-2.40(m,1H)、2.05-2.01(m,1H).
実施例32:3-(5-(1-エチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-7)
Figure 2023536164000322

ステップ1.3-(5-(1-エチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)-1-(4-メトキシベンジル)ピペリジン-2,6-ジオン(35-1)
DMF(14mL)中の34-3(700mg、1.40mmol)及びKCO(588mg、4.21mmol)の撹拌懸濁液に、ヨウ化エチル(0.28mL、3.5mmol)を0℃で加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次に、反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中50%のEtOAcで溶出)、35-1及びその位置異性体の混合物(450mg、0.85mmol、61%)を得た。MS[M+H]=527.1。
ステップ2.3-(5-(1-エチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-7)
TFA-TfOHの1:1混合物(8mL)中の35-1及びその位置異性体の混合物(450mg、0.85mmol)の溶液を70℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中70%のEtOAcで溶出)、異性体生成物の混合物(230mg)を得て、それを逆相HPLCによって分離して(カラム:KINETEX EVO(150mm×20mm)、5.0μ、移動相:(A)水中0.1%のTFA:(B)MeCN、流量:13mL/分、0~2分間で20%~30%の(B)及び2~10分間で30%~60%の(B))、I-7(115mg、0.28mmol、50%)をオフホワイトの固体として得た。I-7:MS[M+H]=407.4。H NMR(400MHz、CDCl):δ 8.16(s,1H)、7.93-7.88(m,3H)、6.94(s,1H)、5.25(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.53(d,J=17.2Hz、1H)、4.38(d,J=17.2Hz、1H)、4.32(q,J=7.2Hz、2H)、2.95-2.81(m,2H)、2.40-2.36(m,1H)、2.27-2.21(m,1H)、1.55(t,J=7.2Hz、3H).
実施例33:4-((5-ブロモ-3-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)ベンゾニトリル(INT-36-3)及び4-((3-ブロモ-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)ベンゾニトリル(INT-36-4)
Figure 2023536164000323

5-ブロモ-3-メチル-1H-ピラゾール(36-1、250mg、1.553mmol)及び4-(ブロモメチル)ベンゾニトリル(36-2、335mg、1.708mmol)を、DMF(7.8mL)に溶解させ、NaH(鉱油中60%)(93mg、2.329mmol)を少しずつ加えた。得られた混合物を室温で47時間撹拌した。次に、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘプタン中0~100%のEtOAcで溶出)、INT-36-3及びINT-36-4の混合物(439mg、1.6mmol、100%)を透明なフィルムとして得た。材料を異性体の混合物として次のステップに使用した。MS[M+H]=278.2。
実施例34:4-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)ベンゾニトリル(I-5)
Figure 2023536164000324

DMF中のINT-36-3及びINT-36-4の混合物(221mg、0.80mmol)を含むマイクロ波バイアルに、炭酸カリウム(332mg、2.40mmol)、INT-2(356mg、0.960mmol)、及びPdCl(dppf)・CHCl(32.7mg、0.04mmol)を加えた。バイアルを密閉し、混合物を窒素ガスで5分間脱気し、130℃で1時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)でろ過し、酢酸エチルで希釈し、水及び飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中0~20%のイソプロパノールで溶出)、80mgのえび茶色の固体を得た。この材料を逆相HPLCによってさらに精製して(調整剤として0.1%のギ酸を含む水中20~60%のACNで溶出)、I-5を得た(24mg、0.055mmol、13%)I-5:MS[M+H]440.4[M+H]H NMR(500MHz、DMSO-d)δ 10.99(s,1H)、7.99(s,1H)、7.91(d,J=7.9Hz、1H)、7.83(d,J=8.0Hz、2H)、7.73(d,J=7.9Hz、1H)、7.32(d,J=8.0Hz、2H)、6.72(s,1H)、5.50(s,2H)、5.12(dd,J=13.4、5.1Hz、1H)、4.48(d,J=17.2Hz、1H)、4.36(d,J=17.2Hz、1H)、2.92(td,J=17.0、15.3、5.4Hz、1H)、2.61(d,J=18.0Hz、1H)、2.46-2.34(m,1H)、2.27(s,3H)、2.01(d,J=12.2Hz、1H).
実施例35:5-ブロモ-3-メチル-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール(INT-38-3)及び3-ブロモ-5-メチル-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール(INT-38-4)
Figure 2023536164000325

4-(ブロモメチル)テトラヒドロ-2H-ピラン(38-1、250mg、1.55mmol)及び5-ブロモ-3-メチル-1H-ピラゾール(38-2、250mg、1.55mmol)の混合物を、DMF(7.8mL)に溶解させ、NaH(鉱油中60%)(93mg、2.33mmol)を少しずつ加え、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘプタン中0~100%の酢酸エチルで溶出)、INT-38-3及びINT-38-4を透明なフィルム(259mg、1.0mmol、64%収率)として得た。MS[M+H]=261.2。
実施例36:3-(5-(5-メチル-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-10)
Figure 2023536164000326

DMF(5mL)中のINT-38-3及びINT-38-4の混合物(259mg、0.999mmol)を含むマイクロ波バイアルに、炭酸カリウム(414mg、3.00mmol)、INT-2(444mg、1.199mmol)、及びPdCl(dppf)・CHCl(40.8mg、0.050mmol)を加えた。バイアルを密閉し、混合物を窒素ガスで5分間脱気し、130℃で1時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)でろ過し、酢酸エチルで希釈し、水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中0~20%のイソプロパノールで溶出)、80mgのえび茶色の固体として得た。この材料を逆相HPLCによってさらに精製して(調整剤として0.1%のギ酸を含む水中20~60%のACNで溶出)、I-10(19.8mg、0.047mmol、9.2%)を得た。I-10:MS[M+H]=423.4。H NMR(400MHz、DMSO-d)δ ppm 11.02(s,1H)7.82(d,J=7.83Hz、1H)7.67(s,1H)7.56(d,J=7.87Hz、1H)6.21(s,1H)5.15(dd,J=13.28、5.06Hz、1H)4.49-4.58(m,1H)4.37-4.45(m,1H)3.96(d,J=7.14Hz、2H)3.72(br dd,J=10.98、2.42Hz、2H)3.16(br t,J=11.03Hz、2H)2.87-3.00(m,1H)2.56-2.66(m,1H)2.33-2.47(m,1H)2.20(s,3H)1.93-2.09(m,2H)1.29(br d,J=12.37Hz、2H)0.93-1.12(m,2H).
実施例37:3-(5-(6-ベンジルピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-24)
Figure 2023536164000327

DMF(4mL)中の3-(1-オキソ-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオンINT-2(235mg、0.635mmol)を含むマイクロ波バイアルに、炭酸カリウム(203mg、1.466mmol)、3-ベンジル-6-クロロピリダジン41-1(100mg、0.489mmol)、及びPdCl(dppf)・CHCl(19.95mg、0.024mmol)を加えた。バイアルを密閉し、混合物をNで5分間脱気し、次に、1時間にわたって130℃でマイクロ波にかけた。反応混合物をプラスチックフリット(plastic frit)漏斗でろ過した。ろ液を酢酸エチルで希釈し、水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、Celite(登録商標)上で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘプタン中0~80%の酢酸エチル、続いてDCM中0~20%のイソプロパノールで溶出)、わずかに純粋でない生成物を得た。この材料を逆相HPLCによってさらに精製して(調整剤として0.1%のギ酸を含む水中20%のMeCN)、I-24(6mg、0.014mmol、5.66%収率)を得た。MS[M+H]=413.4。H NMR(500MHz、DMSO-d)δ 11.03(s,1H)、8.51(s,1H)、8.38(s,1H)、8.26(t,J=8.1Hz、2H)、7.89(d,J=7.9Hz、1H)、7.73(d,J=8.8Hz、1H)、7.35(q,J=8.1Hz、4H)、7.25(d,J=7.0Hz、0H)、6.84(s,1H)、5.16(dd,J=13.2、5.1Hz、1H)、4.58(d,J=17.4Hz、1H)、4.45(d,J=17.3Hz、1H)、4.37(s,2H)、3.01-2.83(m,1H)、2.64(s,1H)、2.39(d,J=19.8Hz、1H)、2.09-1.87(m,1H).
実施例38:3-(5-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-2)
Figure 2023536164000328

DMF(4mL)中のINT-1(200mg、0.62mmol)及び43-1(155mg、0.74mmol)の溶液を含むマイクロ波バイアルに、KCO(171mg、1.24mmol)を加えた。得られた混合物をアルゴンで5分間脱気した。次に、PdCl(dppf)・DCM(25mg、0.03mmol)を加え、得られた混合物を、マイクロ波中で1時間にわたって120℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料を分取HPLCによって精製して(カラム:Luna C-18(2)(21.2250mm、5um)、移動相-A:0.01%の酢酸アンモニウム(Aq)、移動相-B:アセトニトリル、方法:0/25、10/60、流量:15ml/分)、I-2(8mg、0.02mmol、4%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=325.2。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 10.97(s,1H)、8.01(s,1H)、7.94(d,J=8.0Hz、1H)、7.78(d,J=2.0Hz、1H)、7.73(d,J=8.0Hz、1H)、6.82(d,J=2.0Hz、1H)、5.12(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.49(d,J=17.2Hz、1H)、4.36(d,J=17.2Hz、1H)、3.91(s,3H)、2.96-2.87(m,1H)、2.67-2.32(m,2H)、2.03-1.90(m,1H).
実施例39:1-ベンジル-3-ブロモ-5-メチル-1H-ピラゾール(INT-44-2)
Figure 2023536164000329

DMF(5mL)中の3-ブロモ-5-メチル-1H-ピラゾール44-1(200mg、1.25mmol)及びNaH(100mg、2.50mmol)の撹拌溶液に、臭化ベンジル(0.18mL、1.50mmol)を0℃で滴下して加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を、水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中10%のEtOAcで溶出)、INT-44-2(240mg、0.96mmol、77%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=251.1。
実施例40:3-(5-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-16)
Figure 2023536164000330

ステップ1.3-(5-(1-ベンジル-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-4)
DMF(5mL)中のINT-2(400mg、1.08mmol)及びINT-44-2(324mg、1.30mmol)の溶液を含むマイクロ波バイアルに、KCO(448mg、3.24mmol)を加えた。得られた混合物をアルゴンで5分間脱気した。次に、PdCl(dppf)・DCM(44mg、0.05mmol)を加え、得られた混合物を、マイクロ波中で1時間にわたって130℃で撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×70mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中8%のMeOHで溶出)、I-4(150mg、0.36mmol、33%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=415.2
ステップ2.3-(5-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-16)
MeOH(3mL)中のI-4(150mg、0.36mmol)の溶液に、AcOH(0.1mL)、続いて20%のPd(OH)(100mg、0.142mmol)を加え、得られた混合物を、16時間にわたって水素の雰囲気下で撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)のスモールパッドでろ過し、パッドをMeOHで洗浄した。ろ液をNaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、I-16(20mg、0.06mmol、17%)を白色の固体として得た。MS[M+H]=325.1。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 12.71(s,1H)、10.59(s,1H)、7.97(s,1H)、7.90(d,J=7.6Hz、1H)、7.72(d,J=8.0Hz、1H)、6.56(s,1H)、5.12(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.49(d,J=17.2Hz、1H)、4.35(d,J=17.2Hz、1H)、2.96-2.87(m,1H)、2.67-2.32(m,2H)、2.27(s,3H)、2.03-1.98(m,1H).
実施例41:1-ベンジル-3-ヨード-1H-インダゾール(INT-46-2)及び2-ベンジル-3-ヨード-2H-インダゾール(INT-46-3)
Figure 2023536164000331

THF(10mL)中の46-1(1.0g、4.09mmol)及びNaH(196mg、4.19mmol)の撹拌懸濁液に、臭化ベンジル(0.58mL、4.19mmol)を0℃で加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中7%のEtOAcで溶出)、INT-46-2(1.1g、3.29mmol、81%)をオフホワイトの固体として、及びINT-46-3(170mg、0.51mmol、12%)をオフホワイトの固体として得た。INT-46-2:MS[M+H]=335.2。INT-46-3:MS[M+H]=335.0。
実施例42:3-(5-(1-ベンジル-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-19)
Figure 2023536164000332

DMF(5mL)中のINT-2(200mg、0.54mmol)を含むマイクロ波バイアルに、INT-46-2(又はINT-21-2、180mg、0.54mmol)、続いてKCO(149mg、1.08mmol)を加えた。得られた混合物をアルゴンガスで10分間脱気し、次に、PdCl(dppf)・DCM(44mg、0.05mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波放射線中で60分間にわたって130℃で撹拌し、次に、室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料を分取HPLCによって精製して(カラム:ZORBAX(21.2mm×150mm)、5.0μ、移動相-A:水、B:アセトニトリル、流量:20ml/分、時間/%B:0/40、2/45、8/65)、I-19(30mg、0.06mmol、12%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=451.3。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 11.05(s,1H)、8.24-8.15(m,3H)、7.87-7.81(m,2H)、7.49-7.46(m,1H)、7.33-7.27(m,6H)、5.56(s,2H)、5.15(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.55(d,J=17.2 HZ、1H)、4.45(d,J=17.2Hz、1H)、2.98-2.87(m,1H)、2.67-2.41(m,2H)、2.09-2.01(m,1H).
実施例43:3-(1-オキソ-5-(4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インダゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-14)
Figure 2023536164000333

アルゴンの雰囲気下で、AcOH:TFAの3:2混合物(5mL)中のI-19(200mg、0.44mmol)の溶液に、10%のPd/C(50mg)を加え、得られた混合物を水素ガスでパージし、16時間にわたって水素の雰囲気下で撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)のスモールパッドでろ過した。ろ液を水でクエンチし、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製した(DCM中5%のMeOHで溶出)。得られた材料をEtOと粉砕し、固体をろ過し、減圧下で乾燥させて、I-14(50mg、0.14mmol、31%)を白色の固体として得た。MS[M+H]=365.5。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 12.61(s,1H)、11.00(s,1H)、7.89-7.72(m,3H)、5.13(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.49(d,J=17.2Hz、1H)、4.36(d,J=17.2Hz、1H)、2.97-2.87(m,1H)、2.71-2.51(m,5H)、2.41-2.32(m,1H)、2.04-1.98(m,1H)、1.79-1.69(m,4H).
実施例44:1-ベンジル-5-ブロモ-3-メトキシ-1H-ピラゾール(INT-50-2)
Figure 2023536164000334

DMF(5mL)中の3-ブロモ-5-メトキシ-1H-ピラゾール(50-1、500mg、2.82mmol)及びKCO(1.17g、8.47mmol)の撹拌懸濁液に、臭化ベンジル(0.72g、4.23mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中7%のEtOAcで溶出)、INT-50-2(370mg、1.38mmol、49%)を淡黄色の液体として得た。H NMR(300MHz、CDCl):δ 7.32-7.18(m,5H)、5.76(s,1H)、5.21(s,2H)、3.85(s,3H).
実施例45:3-(1-オキソ-5-(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-13)
Figure 2023536164000335

ステップ1.3-(1-オキソ-5-(1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(52-2)
ジオキサン(20mL)中のINT-1(500mg、1.55mmol)の溶液を含むマイクロ波バイアルに、52-1(1.18g、2.32mmol)[国際公開第2011137219号パンフレットにおける手順に従って3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾールから調製された]を加えた。得られた溶液をアルゴンガスで10分間脱気し、次に、PdCl(PPh(108mg、0.15mmol)を加えた。反応混合物を110℃で60時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中5%のMeOHで溶出)、52-2(410mg、0.87mmol、57%)を得た。MS[(M-CO)+H]=378.9。
ステップ2.3-(1-オキソ-5-(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-13)
ジオキサン(10mL)中の52-2(410mg、0.87mmol)の溶液に、ジオキサン中4MのHCl(4mL)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。粗生成物をEtOAc(50mL)に溶解させ、飽和NaHCO、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中5%のMeOHで溶出)、I-13(200mg、0.53mmol、60%)を白色の固体として得た。MS[M+H]=379.2。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 13.05(br s,1H)、11.02(s,1H)、8.07(br s,1H)、7.98(d,J=7.6Hz、1H)、7.84(d,J=8.0Hz、1H)、7.37(s,1H)、5.14(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.53(d,J=17.2Hz、1H)、4.40(d,J=17.2Hz、1H)、2.98-2.89(m,1H)、2.63-2.42(m,2H)、2.06-2.01(m,1H).
実施例46:1-エチル-5-ヨード-3-メトキシ-1H-ピラゾール(INT-53-2)及び1-エチル-3-ヨード-5-メトキシ-1H-ピラゾール(INT-53-3)
Figure 2023536164000336

アセトニトリル(10mL)中の53-1(500mg、2.24mmol)[国際公開第2010015656号パンフレットに開示される手順に従って調製された]及びKCO(925mg、6.70mmol)の撹拌懸濁液に、EtI(1.04g、6.70mmol)を加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中40%のEtOAcで溶出)、INT-53-2及びINT-53-3の混合物(500mg、1.98mmol、88%)を無色の液体として得た。MS[M+H]=252.8。
実施例47:3-(5-(1-エチル-5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-34)
Figure 2023536164000337

ジオキサン(20mL)中のINT-3(400mg、1.58mmol)の溶液を含むマイクロ波管に、INT-53-2及びINT-53-3の混合物(930mg、1.74mmol)を加え、得られた溶液をアルゴンガスで10分間脱気した。次に、PdCl(PPh(111mg、0.16mmol)を加え、反応混合物を110℃で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中5%のMeOHで溶出)、位置異性体の混合物を得た。2つの位置異性体を分取HPLCによってさらに分離して(カラム:GEMININXC18(150mm×21.0mm)、5.0μ、移動相-A=水中0.1%のTFA、B=CAN、流量:20ML、時間/%B:0/20、2/30、10/50)、I-34(30mg、0.08mmol、5%)をオフホワイトの固体として得た。I-34:MS[M+H]=369.2。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 11.01(s,1H)、7.97(s,1H)、7.89(d,J=8.0Hz、1H)、7.73(d,J=8.4Hz、1H)、6.32(s,1H)、5.12(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.48(d,J=17.2Hz、1H)、4.35(d,J=17.2Hz、1H)、3.98(q,J=7.2Hz、2H)、3.94(s,3H)、2.96-2.87(m,1H)、2.64-2.39(m,2H)、2.04-1.99(m,1H)、1.31(t,J=7.2Hz、3H).
実施例48:6-ベンジル-3-クロロ-4-メトキシピリダジン(INT-55-3)
Figure 2023536164000338

ステップ1.3,6-ジクロロ-4-メトキシピリダジン(55-2)
MeOH(11mL)中の55-1(1.1g、5.90mmol)の溶液に、NaOMe(MeOH中1M、5.39mL、2.45mmol)を0℃で滴下して加え、得られた混合物を同じ温度で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、得られた残渣を水(75mL)に溶解させ、EtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中20%のEtOAcで溶出)、55-2(850mg、4.75mmol、80%)を白色の固体として得た。MS[M+H]=178.9。
ステップ2.6-ベンジル-3-クロロ-4-メトキシピリダジン(INT-55-3)
密閉管中の、THF(20mL)中の55-2(1.0g、5.58mmol)の溶液に、Pd(PPh(320mg、0.28mmol)を加え、得られた溶液をアルゴンガスで10分間脱気した。ベンジル亜鉛ブロミド(14.52mL、7.26mmol、THF中0.5M)を加え、得られた混合物を、16時間にわたって80℃に加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、EtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中50%のEtOAcで溶出)、INT-55-3(390mg、1.60mmol、29%)を白色の固体として得た。MS[M+H]=235.0。
実施例49:3-(5-(6-ベンジル-4-メトキシピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-28)
Figure 2023536164000339

ジオキサン(10mL)中のINT-55-3(390mg、1.60mmol)の溶液を含む密閉管に、INT-3(975mg、1.83mmol)を加えた。得られた溶液をアルゴンガスで10分間脱気した。PdCl(PPh(116mg、0.17mmol)を加え、反応混合物を110℃で16時間撹拌した。次に、反応混合物を水でクエンチし、EtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中10%のMeOHで溶出)、I-28(16mg、1.04mmol、2%)を白色の固体として得た。MS[M+H]=443.1。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 11.03(s,1H)、8.42(s,1H)、8.32(d,J=8.0Hz、1H)、7.88(d,J=8.0Hz、1H)、7.78(s,1H)、7.29-7.28(m,3H)、7.22-7.19(m,2H)、5.17(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.58(d,J=17.2Hz、1H)、4.44(d,J=17.2Hz、1H)、4.28(s,2H)、4.02(s,3H)、2.95-2.89(m,1H)、2.64-2.42(m,2H)、2.06-1.98(m,1H).
実施例50:3-(5-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-45)
Figure 2023536164000340

ステップ1.3-(1-オキソ-5-ビニルイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(56-1)
1,4-ジオキサン(100mL)中の化合物INT-1(2.00g、6.20mmol)の脱気した溶液に、Pd(PPhCl(0.21g、0.31mmol)及びトリブチル(ビニル)スタンナン(3.0g、9.3mmol)を、アルゴン雰囲気下で加えた。反応混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製してヘキサン中50%のEtOAcで溶出して、化合物56-1(1.20g、4.43mmol、71.37%)を白色の固体として得た。MS[M+H]=271.10。
ステップ2.2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-カルバルデヒド(56-2)
1,4-ジオキサン-HO(v/v=4:1)(50mL)中の化合物56-1(1.20g、4.43mmol)の溶液に、NaIO(3.78g、17.7mmol)、2,6-ルチジン(0.95g、8.9mmol)及びOsO(0.68mL、t-BuOH中0.13M溶液、0.080mmol)を0℃で順次加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製してヘキサン中50%のEtOAcで溶出して、化合物56-2(0.80g、2.9mmol、66%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=273.10。
ステップ3.3-(5-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-45)
1,4-ジオキサン-HO(v/v=4:3)(15mL)中の化合物56-2(200mg、0.73mmol)の溶液に、化合物56-3(101mg、0.73mmol)及びNa(384mg、2.20mmol)を加えた。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を濃縮乾固し、残渣を水で希釈し、30%のNHOH水溶液で中和し、DCM中5%のMeOH(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。得られた粗製材料を、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製し、DCM中6~10%のMeOHで溶出して、化合物I-45を白色の固体(35mg、0.09mmol、13%)として得た。MS[M+H]=360.95。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 13.18(s,1H)、11.04(s,1H)、8.41(s,1H)、8.33(d,J=8Hz、1H)、7.91(d,J=8Hz、1H)、7.71(d,J=7.6Hz、1H)、7.57(d,J=7.2Hz、1H)、7.26-7.22(m,2H)、5.19(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.61(d,J=17.2Hz、1H)、4.85(d,J=17.2Hz、1H)、2.97-2.89(m,1H)、2.64-2.59(m,1H)、2.55-2.472(m,1H)、2.06-1.99(m,1H).
実施例51:3-(5-(1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-46)
Figure 2023536164000341

DMF(5mL)中の化合物56-2(200mg、0.73mmol)の溶液に、化合物57-1(88mg、0.80mmol)及びNa(280mg、1.46mmol)を加えた。反応混合物を120℃で16時間撹拌した。反応の完了後、水で希釈し、10分間撹拌した。沈殿した固体をろ過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。得られた粗製材料を分取HPLCによって精製して[カラム:LUNA C18(250mm×21.2mm)、5.0μ、移動相-A:0.01%のHCOOH(水溶液)、移動相-B:アセトニトリル、方法:0/10、2/10、9/50。流量:20ml/分、希釈剤:移動相]、化合物I-46を薄茶色の固体(110mg、0.30mmol、41%)として得た。MS[M+H]=362.10。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 13.78(brs,1H)、11.04(s,1H)、8.47(s,1H)、839-8.36(m,2H)、8.06(brs,1H)、7.92(d,J=8.4Hz、1H)、7.31-7.27(m,1H)、5.17(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.60(d,J=17.2Hz、1H)、4.47(d,J=17.2Hz、1H)、2.82-2.79(m,1H)、2.62-2.59(m,1H)、2.55-2.52(m,1H)、2.05-1.99(m,1H).
実施例52:3-(1-オキソ-5-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-6)
Figure 2023536164000342

ステップ1.6-メトキシ-3-ニトロピリジン-2-アミン(58-2)
DMF(10mL)中の化合物58-1(1.00g、5.31mmol)の溶液に、30%のNHOH水溶液(2.7mL)を加え、65℃で12時間撹拌した。反応の完了後、氷でクエンチし、10分間撹拌した。沈殿した固体をろ過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させて、化合物58-2を淡黄色の固体(0.55g、3.25mmol、61%)として得た。MS[M+H]=170.05。
ステップ2:6-メトキシピリジン-2,3-ジアミン(58-3)
MeOH(20mL)中の化合物58-2(0.60g、3.54mmol)の溶液に、10%のPd/C(0.30g、50%wt/wt)を加え、反応混合物を、6時間にわたって室温で、水素圧力(1気圧)下で撹拌した。反応の完了後、セライトでろ過し、MeOHで洗浄し、ろ液を減圧下で濃縮して、化合物58-3を茶色の半固体(0.40g、2.87mmol、81%)として得た。MS[M+H]=140.1。
ステップ3.3-(5-(5-メトキシ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(58-4)
DMF(10mL)中の化合物56-2(250mg、0.92mmol)の溶液に、化合物58-3(127mg、0.92mmol)及びNa(523mg、2.75mmol)を加えた。反応混合物を120℃で16時間撹拌した。反応の完了後、水で希釈し、10分間撹拌した。沈殿した固体をろ過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥させた。得られた粗製材料をジエチルエーテルと粉砕して、粗製化合物58-4(200mg)を茶色の固体として得た。粗製材料を、次の反応のために取り、定量的収率を推定した。
ステップ4.3-(1-オキソ-5-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-6)
アセトニトリル(10mL)中の化合物58-4(200mg、0.51mmol)の溶液に、NaI(383mg、2.55mmol)及びTMSCl(277mg、2.55mmol)を加え、100℃で16撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、水で希釈し、10分間撹拌した。得られた固体をろ過し、水及びジエチルエーテルで洗浄した。得られた粗製材料を分取HPLCによって精製して[カラム:Kinetex C18(150mm×21.2mm)、5.0μ、移動相-A:0.01%のHCOOH(水溶液)、移動相-B:アセトニトリル、方法:0/10、2/10、10/50。流量:20ml/分、希釈剤:移動相]、化合物I-6を薄茶色の固体(15mg、0.04mmol、8%)として得た。MS[M+H]=378.0。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 13.21(brs,1H)、11.02(s,1H)、8.25-8.12(m,2H)、7.82-7.68(m,2H)、6.61-6.48(m,1H)、6.63-6.28(m,1H)、5.25(d,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.55(d,J=17.2Hz、1H)、4.42(d,J=17.2Hz、1H)、2.95-2.88(m,1H)、2.65-2.62(m,1H)、2.45-4.41(m,1H)、2.03-1.99(m,1H).
実施例53:3-(5-(5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-44)
Figure 2023536164000343

ステップ1.3-(5-(1-ベンジル-3-メトキシ-1H-ピラゾール-5-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(51-1)
DMF(10mL)中のINT-2(500mg、1.35mmol)を含むマイクロ波バイアルに、INT-50-2(360mg、1.5mmol)、続いてKCO(560mg、4.05mmol)を加えた。得られた溶液をアルゴンガスで10分間脱気し、次に、PdCl(dppf)・DCM(55mg、0.07mmol)を加えた。反応混合物を、マイクロ波中で60分間にわたって130℃で撹拌し、次に、室温に冷却し、氷冷水でクエンチし、EtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中5%のMeOHで溶出)、51-1(140mg、0.32mmol、24%)を薄茶色の固体として得た。MS[M+H]=431.2。
ステップ2.3-(5-(5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-44)
TFA(10mL)中の51-1(100mg、0.23mmol)の溶液に、AcOH(2mL)、続いて10%のPd/C(10mg、9.40μmol)を加え、得られた混合物を水素ガスでパージし、16時間にわたって水素の雰囲気下で撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)のスモールパッドでろ過し、パッドをMeOHで洗浄した。合わせたろ液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中5%のMeOHで溶出)、I-44(25mg、0.07mmol、32%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=341.1。H NMR(400MHz、DMSO-d):δ 12.59(s,1H)、11.01(s,1H)、7.93(s,1H)、7.84(d,J=7.6Hz、1H)、7.79(d,J=8.0Hz、1H)、6.30(s,1H)、5.14(dd,J=13.2、4.8Hz、1H)、4.49(d,J=17.2Hz、1H)、4.37(d,J=17.2Hz、1H)、3.81(s,3H)、2.92-2.89(m,1H)、2.65-2.41(m,2H)、2.15-2.01(m,1H).
実施例54:3-クロロ-6-((4-メトキシベンジル)オキシ)ピリダジン(INT-54)
Figure 2023536164000344

THF(30mL)中の54-1(0.483g、10.7mmol)の溶液に、NaH(60%の鉱油)(1.34g、33.6mmol)を加えた。添加の後、得られた混合物を60℃に加熱し、2時間撹拌した。次に、反応混合物を0℃に冷却し、THF(10mL)中の3,6-ジクロロピリダジン(2.00g、13.4mmol)の溶液を滴下して加えた。添加の後、得られた混合物を60℃に加熱し、4時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、次に、水(20mL)で注意深くクエンチし、EtOAc(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中20%~40%のEtOAcで溶出)、INT-54(1.40g、5.58mmol、42%)を白色の固体として得た。
実施例55:((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(INT-55)
Figure 2023536164000345

ステップ1.((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メタノール(55-2)
THF(40mL)中のLAH(1.50g、41.8mmol)の冷却した(0℃)混合物に、メチル(1s,4s)-4-メトキシシクロヘキサン-1-カルボキシレート(55-1、4.80g、27.9mmol)を加えた。添加の後、混合物を室温に戻し、4時間撹拌した。反応物を氷冷水で注意深くクエンチし、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中20%のEtOAcで溶出)、55-2(3.30g、22.9mmol、80%)を無色の液体として得た。
ステップ2.((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル4-メチルベンゼンスルホネート(INT-55)
DCM(30mL)中の55-2(1.00g、6.93mmol)及びNEt(2.90mL、20.8mmol)の冷却した(0℃)溶液に、TsCl(1.98g、10.4mmol)を加えた。添加の後、混合物を室温に戻し、16時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中30%~50%のEtOAcで溶出)、INT-55(1.80g、6.03mmol、87%)を淡黄色の油として得た。
実施例56:3-クロロ-6-(((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリダジン(INT-57)
Figure 2023536164000346

ステップ1.3-((4-メトキシベンジル)オキシ)-6-(((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリダジン(56-1)
DMA(10mL)中のNiBr(グリム)(0.123g、0.398mmol)の撹拌溶液に、ピコリンイミドアミド塩酸塩(0.051g、0.398mmol)及びDIPEA(0.069mL、0.398mmol)を順次加えた。得られた混合物を、20分間にわたって60℃に加熱した。別個のフラスコ中の、DMA(20mL)中のINT-54(1.00g、4.00mmol)の撹拌溶液に、INT-55(0.357g、4.00mmol)、Mn(0.593g、10.8mmol)、及びKI(1.79g、10.8mmol)を順次加えた。次に、ニッケル触媒溶液を混合物に加え、反応混合物を60℃で16時間撹拌した。次に、反応混合物を水で希釈し、Celite(登録商標)のパッドでろ過した。Celite(登録商標)パッドをEtOAcで洗浄し、ろ液をEtOAc(2回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(ヘキサン中20%~40%のEtOAcで溶出)、56-1(0.25g、0.73mmol、18%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=343.2。
ステップ2.6-(((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリダジン-3-オール(56-2)
EtOAc(15mL)中の56-1(0.30g、0.867mmol、上記のステップ1の2つのバッチからの材料)の溶液を、Nで15分間脱気し、次に、10%のPd/C(0.090g、0.008mmol)を加えた。フラスコにHのバルーンを装着し、Hガスの雰囲気下に置いた。次に、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物をCelite(登録商標)のパッドでろ過し、ろ液を濃縮して、56-2(0.20g)を得て、それをさらに精製せずに次のステップに直接使用した。MS[M-H]=223.0。
ステップ3.3-クロロ-6-(((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリダジン(INT-57)
POCl(5.0mL)を、粗製の56-2(0.20g)に加え、得られた混合物を、2時間にわたって100℃に加熱した。次に、反応混合物を室温に冷却し、砕いた氷上に注ぎ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、INT-57(0.17g)を得て、それをさらに精製せずに次のステップに直接使用した。
実施例57:3-(5-(6-(((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン(I-25)
Figure 2023536164000347

1,4-ジオキサン(10mL)中のINT-57(0.10g、0.42mmol)の溶液に、INT-3(0.33g、0.62mmol)を加えた。得られた混合物をアルゴンで脱気し、次に、PdCl(PPh(0.30g、0.041mmol)を加えた。反応混合物を、16時間にわたって110℃に加熱し、次に、水(20mL)でクエンチし、EtOAc(3回)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製材料をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して(DCM中5%~10%のMeOHで溶出)、I-25(0.030g、0.066mmol、16%)をオフホワイトの固体として得た。MS[M+H]=449.3。
生物学的アッセイ及びデータ
本開示による化合物の活性は、以下のインビトロの方法により評価することができる。
実施例58:293GT細胞のIKZF1、IKZF2又はGSPT1タンパク質レベルのプロラベル定量化
DiscoverXのプロラベルシステムを使用して、化合物に応じてIKZF1、IKZF2及びGSPT1タンパク質レベルの変化を測定するためのハイスループットで定量的なアッセイを開発した。プロラベルのタグは、ベータガラクトシダーゼのアルファフラグメントに由来し、次のタンパク質配列、mssnslavvlqrrdwenpgvtqlnrlaahppfaswrnseeartdrpsqqlrslngeを有する。ベータガラクトシダーゼの相補的なフラグメント(DiscoverXから)がプロラベルタグに追加され、その活性を正確に測定できる活性ベータガラクトシダーゼ酵素を形成する。この方法でプロラベルタグとの融合タンパク質のレベルを細胞溶解物で定量化できる。
Invitrogen pLenti6.2/V5 DEST主鎖に基づいたレンチウイルスベクターを構築し、IKZF1、IKZF2又はGSPT1の上流にプロラベルタグを配置し、CMVプロモーターから融合タンパク質を発現させた。
集団内の全ての細胞にわたってプロラベル融合タンパク質を中程度且つ一貫して発現させるために、構築物の単一コピーを発現する細胞から安定した細胞株を構築した。構築物と一緒にパッケージ化されたレンチウイルスは、InvitrogenのVirapowerキットを使用し作成された。強力な粘着293GT細胞、Thermo Fisher ScientificのGripTite 293 MSR細胞(カタログ番号:R79507)は、低い感染多重度でウイルスに感染し、5μg/mLブラストサイジンによって2週間選択された。
化合物で処理した細胞株のプロラベルタグ融合タンパク質のレベルは、次のように測定された。
1日目、細胞を通常の増殖培地で1.0×10細胞/mlに希釈した。17.5μLの細胞を固体白色384ウェルプレートの各ウェルに播種した。プレートは、37℃の組織培養インキュベーターで一晩インキュベートした。
2日目、化合物の希釈系列は、10mMストックから384ウェルプレートで作成された。DMSOの15μLを384ウェルプレートの各ウェルに加えた。最初のカラムに15μLのストック化合物を加えた。溶液を混合し、15μLを次のカラムに移した。これを20の2倍希釈液が調製されるまで繰り返した。2.5μLの希釈化合物を別の384ウェルプレートの60μLの細胞培養培地に移し、よく混合した。この混合物2.5μLをプレーティングした細胞に加えた。最終DMSO濃度は、0.5%であり、化合物の最大濃度は、50μMであった。プレートを37℃の組織培養インキュベーターで一晩(例えば、14h、18h又は24h)インキュベートした。
3日目、プレートをインキュベーターから取り出し、室温で30分間平衡化させた。製造元のプロトコルの説明に従い、プロラベル基質(DiscoverX PathHunter Prolabel Detection Kit、ユーザーマニュアル:93-0180)を追加した。プレートを室温で3時間インキュベートし、エンビジョンリーダー(Perkin Elmer)を使用して発光を読み取った。Spotfireソフトウェアパッケージを使用してデータを分析及び視覚化した。
表14は、293GY細胞におけるプロラベル(Pro-label)アッセイにおける本開示の化合物のHelios(IKZF2)及びIkaros(IKZF1)分解活性を示す(%分解は、10μMにおけるものである)。対照としてポマリドミドを試験した。
Figure 2023536164000348
実施例59:化合物の存在下で拡大されたプライマリヒト制御性T細胞の抑制力のインビトロでの定量化
材料及び方法
Treg細胞選別:
ヒトのバフィーコートは、米国のBioreclamationIVTから入手した。CD4+T細胞は、製造元の推奨に従い、RosetteSep Human CD4+T細胞濃縮カクテル(Stemcell technologies,USA)及びFicoll Paque Plus(GE HealthCare LifeSciences,USA)で勾配遠心分離を使用して前記バフィーコートから分離した。細胞は、1%ペニシリン-ストレプトマイシン溶液、10%ウシ胎児血清、HEPES(10mM)、MEM NEAA(100 nM)、ピルビン酸ナトリウム(1mM)が補充されたRPMI培地に再懸濁され(全てThermo Fisher Scientific,USAからの補充物)(以下、完全RPMI(cRPMI)と称される)、2U/mL rhIL-2(Proleukin,Novartis)の存在下において37℃、5%COで一晩静置した。細胞を収集し、BSA(Miltenyi Biotec,USA)を補充したautoMACS Running Bufferに再懸濁し、CD4-FITC抗体(clone RPA-T4)、CD25-APC抗体(clone M-A251)(Biolegend)及びCD25マイクロビーズ(Miltenyi Biotec,USA)を使用し標識した。次に、autoMACS Pro Separatorを使用し、CD25濃縮細胞を分離した。次に、Sony SH800セルソーターを使用してCD4+CD25Hi細胞をさらに選別することにより、高度に精製されたTreg細胞の集団が得られた。結果として得たTreg細胞集団は、FOXP3発現によると、通常90%を超える純度であった。
Treg細胞の増殖:
精製されたTreg細胞を96ウェルで丸底プレートのcRPMIに1ウェルあたり25000~50000細胞の密度で播種し、500U/mL rhIL2及び製造元の推奨に従い、100μMラパマイシン(Thermo Fisher Scientific,USA)の存在下又は不在下でTregエキスパンダーダイナビーズ(Thermo Fisher Scientific,USA)の存在下で活性化した。次に、本開示の化合物を最終濃度10μMで添加し、DMSOを溶媒対照として添加した。細胞を合計12~14日間37℃、5%COでインキュベートした。化合物及びrhIL2は、培養全体を通じて48時間ごとに補充された。
増殖したTreg細胞の表現型分析
細胞を収集し、カウントし、増殖率を(回収された細胞の数)/(播種された細胞の数)として計算した。細胞の一部を固定し、eBioscience Foxp3 染色バッファーキット(eBioscience,Thermo Fisher Scientific,USA)を使用し、透過処理し、Helios-PECyanine7抗体(Clone 22F6)で染色した。IL2発現を測定するために、増殖したTreg細胞をeBioscience Cell Stimulation Cocktailの存在下でタンパク質阻害剤(Thermo Fisher Scientific)と共に4時間さらにインキュベートし、続いてIL2-BV711抗体(clone MQ1-17H12)(Biolegend,USA)で固定及び染色した。LSRFortessa(Becton Dickinson,USA)で細胞を取得し、FlowJoソフトウェア(TreeStar,USA)を使用し分析を行った。
増殖したTreg細胞の機能分析
製造元の推奨に従い、Ficoll Paque Plusでの勾配遠心分離を使用して、新たに調製したバフィーコート(BioReclamationIVT)からプライマリヒトPBMCを取得した。次に、細胞をCFSE(5(6)-カルボキシフルオレセインジアセテートN-スクシンイミジルエステル、Sigma-Aldrich,USA)で標識し、丸底96ウェルプレートに単独又は1:2PBMC:Treg比で増殖Treg細胞と共に3重cRPMIに播種した。次に、本開示の化合物は、10μMの最終濃度で添加し、溶媒対照としてDMSOを添加した。細胞は、最終濃度100ng/mlの可溶性抗CD3抗体(clone OKT3)(eBioscience、ThermoFisher Scientific,USA)を使用して活性化された。細胞は、37℃、5%COで合計4~5日間インキュベートされた。培養の最後に、製造元の指示に従い、Live/dead Blue viability染色(Thermo Fisher Scientific,USA)を使用して細胞を染色し、続いてCD4-BUV737(Clone SK3)(BDBiosciences,USA)及びCD8-BV711で染色した(clone RPA-T8)(Biolegend,USA)。LSRFortessa(Becton Dickinson,USA)で細胞を取得し、FlowJoソフトウェア(TreeStar,USA)を使用し分析を行った。CFSEを希釈した細胞の割合として各集団で増殖を評価した。単独で播種された応答者と比較して各条件について抑制を評価した。
当業者は、本明細書に具体的に記載された特定の実施形態に対する多数の均等物を、日常的な実験のみを使用して認識又は確認することができるであろう。そのような均等物は、以下の特許請求の範囲に含まれることが意図される。

Claims (30)

  1. 式(I):
    Figure 2023536164000349

    (式中、
    は、
    Figure 2023536164000350

    であり;
    各Rは、独立して、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであるか;又は
    2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、前記フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、前記シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又は
    及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、前記フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、前記シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
    は、H、(C~C)アルキル、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、前記アルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されており;前記アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1つ以上のRにより場合により置換されているか、又は
    及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、前記フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、前記シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
    及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、前記フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR及びR3’は、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、前記シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
    は、H、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-(CH0~2NH、-(CH0~2NH(C~C)アルキル、-(CH0~2N((C~C)アルキル)、又はCNであり;
    3’は、H、(C~C)ハロアルキル、(C~C)アルキル、又は(C~C)シクロアルキルであるか;又は
    3’及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、フェニル環又は1~2個のN原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成し、前記フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されているか;又はR3’及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成し、前記シクロアルキル及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのR13により場合により置換されており;
    各Rは、独立して、-C(O)OR、-C(O)NR6’、-NRC(O)R6’、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~4個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む4~7員ヘテロシクロアルキル環から選択され、前記アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキル基は、1つ以上のRにより場合により置換されており;
    各Rは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、CN、(C~C)シクロアルキル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル、(C~C10)アリール、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5又は6員ヘテロアリールから選択されるか、又は
    2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか、又は
    2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
    及びR6’は、それぞれ独立して、H、(C~C)アルキル、又は(C~C10)アリールであり;
    それぞれのRは、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルケニル、(C~C)アルキニル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、-C(O)R、-(CH0~3C(O)OR、-C(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)OR、-S(O)NR、-S(O)12、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-O(CH1~3CN、-NH、CN、-O(CH0~3(C~C10)アリール、アダマンチル、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む-O(CH0~3-5又は6員ヘテロアリール、(C~C10)アリール、O、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む単環式又は二環式5~10員ヘテロアリール、(C~C)シクロアルキル、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、前記アルキルは、1つ以上のR11により場合により置換されており、前記アリール、ヘテロアリール、及びヘテロシクロアルキルは、ハロゲン、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、及び(C~C)アルコキシからそれぞれ独立して選択される1つ以上の置換基により場合により置換されているか、又は
    2つのRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、=(O)を形成するか、又は
    2つのRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C10)アリール環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロアリール環を形成するか、又は
    2つのRは、それらが結合している原子と一緒になって、1つ以上のR10により場合により置換されている(C~C)シクロアルキル環又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキル環を形成し;
    及びRは、それぞれ独立して、H又は(C~C)アルキルであり;
    各R10は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、及びCNから選択されるか、又は
    2つのR10は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、=(O)を形成し;
    各R11は、独立して、CN、(C~C)アルコキシ、(C~C10)アリール、並びにO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルから選択され、前記アリール及びヘテロシクロアルキルは、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、及びCNからそれぞれ独立して選択される1つ以上の置換基により場合により置換されており;
    12は、(C~C)アルキル、(C~C)ハロアルキル、(C~C10)アリール、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり;
    各R13は、独立して、(C~C)アルキル、(C~C)アルコキシ、(C~C)ハロアルキル、(C~C)ハロアルコキシ、(C~C)ヒドロキシアルキル、ハロゲン、-OH、-NH、-NH(C~C)アルキル、-N((C~C)アルキル)、又はCNであるか;又は
    2つのR13は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、=(O)を形成し;
    は、H又はDであり;
    pは、0、1、又は2であり;及び
    nは、1又は2である)
    の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体。
  2. がHである、請求項1に記載の化合物。
  3. 式(Ia)、式(Ib)、式(Ic)、式(Id)、式(Ie)、式(If)、若しくは式(Ig):
    Figure 2023536164000351

    を有する、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体。
  4. nは1である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. nは2である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 式(Ih)、式(Ii)、式(Ij)、式(Ik)、式(Il)、若しくは式(Im);
    Figure 2023536164000352

    を有する、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体。
  7. は、(C~C10)アリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルであり、前記アリール、シクロアルキル、及びヘテロシクロアルキルは、1~3つのRにより場合により置換されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. は、(C~C10)アリール、(C~C)シクロアルキル、又はO、N、及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む5~7員ヘテロシクロアルキルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  9. は、1~3つのRにより場合により置換されている(C~C)アルキルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  10. は、1~3つのRにより置換されている(C~C)アルキルである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、フェニル環又は1~2個のN原子を含む6員ヘテロアリール環を形成し、前記フェニル及びヘテロアリールは、1~3つのR13により場合により置換されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 及びRは、隣接原子上に存在する場合、それらが結合している原子と一緒になって、1~3つのR13により場合により置換されている、O、N、及びSから選択される1~2個のヘテロ原子を含む5若しくは6員ヘテロシクロアルキル環を形成する、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 3-(5-(1-ベンジル-1H-イミダゾール-4-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(4-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-ベンジル-5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    4-((3-(2-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-5-イル)-5-メチル-1H-ピラゾール-1-イル)メチル)ベンゾニトリル;
    3-(5-(5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-エチル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(1-オキソ-5-(1H-ピラゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-ベンジル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(5-メチル-1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-エチル-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(1-オキソ-5-(5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(1-オキソ-5-(4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インダゾール-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-ベンジル-4-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-ベンジル-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-ベンジル-5-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(5-(エチルアミノ)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(6-(エチルアミノ)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(1-オキソ-5-(ピリジン-2-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(6-ベンジルピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(6-(((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(6-(((1s,4s)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(6-ベンジル-5-メトキシピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(6-ベンジル-4-メトキシピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(5-((ジメチルアミノ)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(4-((ジメチルアミノ)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(1-オキソ-5-(フタラジン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(1-オキソ-5-(5,6,7,8-テトラヒドロフタラジン-1-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(イソキノリン-1-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-エチル-5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-ベンジル-5-(ジメチルアミノ)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-(((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-(((1s,4s)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(5-(((1r,4r)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリジン-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(5-(((1s,4s)-4-メトキシシクロヘキシル)メチル)ピリジン-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-ベンジル-5-メトキシ-1H-ピラゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1-(4-メトキシベンジル)-1H-インダゾール-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(1-オキソ-5-(ピリダジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(6-((ジエチルアミノ)メチル)ピリダジン-3-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;
    3-(5-(1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)-1-オキソイソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン;及び
    3-(1-オキソ-5-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾ[4,5-b]ピリジン-2-イル)イソインドリン-2-イル)ピペリジン-2,6-ジオン
    から選択される、請求項1に記載の化合物;
    又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体。
  14. 治療有効量の、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体と、薬学的に許容される担体又は賦形剤とを含む医薬組成物。
  15. 少なくとも1つの追加の医薬品をさらに含む、請求項14に記載の医薬組成物。
  16. IKZF2タンパク質レベルの低下によって影響を受ける疾患又は障害の処置における使用のための、請求項14又は15に記載の医薬組成物。
  17. IKZF2を分解する方法であって、それを必要とする患者に、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体を投与することを含む方法。
  18. IKZF2タンパク質レベルの調節によって影響を受ける疾患又は障害を処置する方法であって、それを必要とする患者に、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む方法。
  19. IKZF2タンパク質レベルを調節する方法であって、それを必要とする患者に、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む方法。
  20. 細胞の増殖を低下させる方法であって、前記細胞を、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体に接触させることと、IKZF2タンパク質レベルを低下させることとを含む方法。
  21. 癌を処置する方法であって、それを必要とする患者に、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、若しくは互変異性体を投与することを含む方法。
  22. 前記癌は、非小細胞肺癌(NSCLC)、黒色腫、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、上咽頭癌(NPC)、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(mssCRC)、胸腺腫、カルチノイド、急性骨髄性白血病及び消化管間質腫瘍(GIST)から選択される、請求項21に記載の方法。
  23. 前記癌は、免疫応答が欠損している癌又は免疫原性の癌である、請求項21に記載の方法。
  24. 対象におけるIKZF2タンパク質レベルを低下させる方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又は薬学的に許容される塩を投与するステップを含む方法。
  25. 投与は、経口、非経口、皮下、注射又は点滴で行われる、請求項17~24のいずれか一項に記載の方法。
  26. IKZF2タンパク質レベルの低下によって影響を受ける疾患又は障害の処置における使用のための、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体。
  27. IKZF2タンパク質レベルの低下によって影響を受ける疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体の使用。
  28. IKZF2タンパク質レベルの低下に関連する疾患又は障害を処置するための薬剤の製造における使用のための、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体。
  29. IKZF2タンパク質レベルの低下に関連する疾患又は障害の処置における、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体若しくは互変異性体の使用。
  30. 前記疾患又は障害は、非小細胞肺癌(NSCLC)、黒色腫、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、上咽頭癌(NPC)、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(mssCRC)、胸腺腫、カルチノイド、急性骨髄性白血病及び消化管間質腫瘍(GIST)から選択される、請求項26若しくは28に記載の化合物又は請求項27若しくは29に記載の使用。
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