JP2020177189A - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】手間をかけさせずに、混色特性を補正する必要があることを、ユーザに認識させること。【解決手段】画像処理装置は、予め定められた所定の条件を満たす場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する報知部103を有する。報知部103は、トナー像が転写された記録媒体の数、又はトナー像が定着された記録媒体の数の少なくとも何れか一方が予め定められた閾値を超えた場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
画像形成装置等の画像処理装置では、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの原色を混合した2次色やグレー等の混色特性の経時変化を補正する混色特性の補正技術が知られている。また、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラック等の単色特性を補正した後に、混色特性を補正する場合と比較して少ない数の混色の色パッチを用いて混色特性を測定し、混色特性の補正の必要性を判断する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の技術では、混色特性を補正する必要があることをユーザに認識させるために、複数の混色の色パッチを測定する作業をユーザに行わせる必要があり、ユーザに手間をかけさせる場合があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、手間をかけさせずに、混色特性を補正する必要があることを、ユーザに認識させることを課題とする。
開示の技術の一態様に係る画像処理装置は、予め定められた所定の条件を満たす場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する報知部を有する。
本発明によれば、手間をかけさせずに、混色特性を補正する必要があることを、ユーザに認識させることができる。
実施形態に係る画像形成装置の構成例を説明するブロック図である。 実施形態に係る画像形成装置のプリンタ部の構成例を説明する図である。 実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例のブロック図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の機能構成例のブロック図である。 混色特性を補正する必要があることの報知画面の一例を示す図である。 単色基準チャートの構成の一例を説明する図である。 混色基準チャートの構成の一例を説明する図である。 実施形態に係る画像形成装置による単色特性補正処理例を示す図である。 実施形態に係る画像形成装置による混色特性補正処理例を示す図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置による報知処理例を示す図である。 一次転写電流の変化に伴う単色色味ずれの実験結果例を示す図である。 一次転写電流の変化に伴う混色色相ずれの実験結果例を示す図である。 逆転写の単色及び混色への影響例を説明する図であり、(a)は単色における逆転写を示す図、(b)は混色における逆転写を示す図である。 二次転写電流の変化に伴う単色色味ずれの実験結果例を示す図である。 二次転写電流の変化に伴う混色色相ずれの実験結果例を示す図である。 トナーの定着性の一例を説明する図であり、(a)は定着プロセスにおけるトナーの広がりが良い場合を説明する図、(b)は定着プロセスにおけるトナーの広がりが悪い場合を説明する図である。 トナーの定着性の一例を説明する写真であり、(a)は定着プロセスにおけるトナーの広がりが良い場合を説明する写真、(b)は定着プロセスにおけるトナーの広がりが悪い場合を説明する写真である。 第2の実施形態に係る画像形成装置の機能構成例のブロック図である。 第1変形例に係る画像形成装置の機能構成例のブロック図である。 第2変形例に係る画像形成装置の機能構成例のブロック図である。 第3変形例に係る画像形成装置の機能構成例のブロック図である。 第4変形例に係る画像形成装置の機能構成例のブロック図である。 第5変形例に係る画像形成装置の機能構成例のブロック図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
実施形態では、画像処理装置の一例として画像形成装置を説明する。また、画像形成装置がMFP(Multifunction Peripheral/ Product/ Printer)である場合を一例として説明する。画像形成装置は、画像データを用紙等の記録媒体にプリントアウトするための電子写真方式、又はインクジェット方式等の出力装置であり、コピー機、スキャナ、プリンタ等の画像形成に係る処理を実行することができる。
[第1の実施形態]
<実施形態に係る画像形成装置の構成>
図1は、実施形態に係る画像形成装置9の構成の一例を説明するブロック図である。図1に示すように、画像形成装置9は、コントローラ910と、プリンタ部932とを備える。
PC(Personal Computer)等のホストコンピュータで動作するアプリケーションソフトウェアからプリントアウトが指示されると、ホストコンピュータはプリンタドライバを動作させ、プリント対象となる画像データを画像形成装置9のコントローラ910へ送信する。コントローラ910は、画像データに対して各種の画像処理を実行した後、画像処理後の画像データをプリンタ出力データに変換し、プリンタ部932に出力する。プリンタ部932は、プリンタ出力データに基づき、用紙等の記録媒体に画像形成を行う。
また、画像形成装置9は、色安定を図るために、記録媒体に形成された画像の色特性を補正する機能を備える。画像形成装置9は、ホストコンピュータから色特性の補正を指示されると、単色特性、又は混色特性の補正を行う。
単色特性の補正では、画像形成装置9は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の単色(原色)で形成された色パッチを含む単色基準チャート90をプリントアウトする。単色基準チャート90(図1では図示を省略)に含まれる色パッチは測色計70により測定される。画像形成装置9は、測色計70による測定値に基づいて、各色の所定の階調値が所望の色に合うようにガンマカーブを補正する。なお、測色計70は、色特性を取得できるものであれば、スキャナ等であっても良い。
一方、混色特性の補正では、画像形成装置9は、単色の色パッチに替えて、複数色の単色を重ね合わせて生成された混色の色パッチを含む混色基準チャート80をプリントアウトする。混色基準チャート80に含まれる混色の色パッチは、測色計70により測定される。画像形成装置9は、測色計70による測定値に基づいて、各色の所定の階調を重ね合わせた色が所望の色に合うように出力プロファイルを補正する。
単色の色パッチの測色に基づいてガンマカーブを補正すると、混色の色再現が合わない場合があるが、混色特性の補正を行うことにより、混色の色を適切に再現させることができる。
次に、図2は、実施形態に係る画像形成装置9のプリンタ部の構成の一例を説明する図である。図2に示すように、画像形成装置9のプリンタ部932は、Y、M、C、及びKの各色の画像を形成するために、感光体ドラム91Y、91M、91C、及び91K(以下、区別しない場合は感光体ドラム91という)を含む4つの作像部を備えている。なお、図2では、作像部に含まれる構成要素のうち、感光体ドラム91以外のものは図示を省略している。
4個の感光体ドラム91は、画像形成装置9の内部で、中間転写ベルト92の走行方向(矢印S1)で等間隔に離間され、並列に配置されている。感光体ドラム91のそれぞれは、モータ等の駆動源から駆動力が伝達されることで、対向する中間転写ベルト92の走行方向と同じ方向に周面が回転する。ここで、中間転写ベルトは、中間転写体の一例である。
感光体ドラム91は、帯電プロセスにより表面が一様に帯電される。その後、画像データに基づきレーザ光が光書き込みユニットから照射され、感光体ドラム91上に静電潜像が形成される(露光プロセス)。感光体ドラム91上に形成された静電潜像は、各作像部に設けられた現像部により現像され(現像プロセス)、感光体ドラム91上には現像されたトナー像が形成される。
4個の感光体ドラム91に対向して設けられた中間転写ベルト92は、一端が従動ローラ(図示を省略)に巻き掛けられ、他端は転写駆動ローラ93に巻き掛けられている。
駆動源により駆動される転写駆動ローラ93が回転することで、中間転写ベルト92は矢印S1の方向に走行し、各感光体ドラム91の表面が中間転写ベルト92の表面に接触する。中間転写ベルト92の内周部には各感光体ドラム91のそれぞれに対向させて4つの一次転写ローラ(図示を省略)が設けられている。一次転写ローラの位置でバイアスが印加されることにより、感光体ドラム91上の各色のトナー像は中間転写ベルト92上に順次重ね合わせられ、一次転写される。換言すると、Y、M、C、及びKのトナー像が中間転写ベルト92上に重ね合わされ、一次転写される。中間転写ベルト92上には、各色のトナーによるカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルト92の外周には、中間転写ベルト92を挟んで転写駆動ローラ93と対向する位置に、二次転写ローラ94が設けられている。二次転写ローラ94は、転写駆動ローラ93に対向する位置で中間転写ベルト92に当接し、二次転写ニップを形成している。ここで、中間転写ベルト92、転写駆動ローラ93、及び二次転写ローラ94を含んで「転写部」が構成されている。
給紙トレイ95は、内部空間に複数枚の記録媒体Pを積層して収容する。給紙トレイ95の図中の右端部側には、給紙ローラ96が設けられている。この給紙ローラ96は、給紙トレイ95に積層状態で載置された記録媒体Pの束の最上部に当接し、この最上部の記録媒体Pを繰り出す。ここで、給紙トレイ95は、「収容部」の一例である。
給紙ローラ96は記録媒体Pを所定の方向に搬送できれば良いため、必ずしもローラの形態である必要はない。給紙ローラ96に代えて、2つのローラ間に掛け渡した無端状の回転ベルト等を使用してもよい。
給紙ローラ96が回転駆動されると、一番上の記録媒体Pが搬送ローラ対97を介してレジストローラ対98のローラ間に向けて搬送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップで一旦停止する。そして、中間転写ベルト92上のカラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが二次転写ニップに向けて搬送される。
二次転写ニップでは、中間転写ベルト92と二次転写ローラ94の間を記録媒体Pが通過し、バイアスが印加されることで、中間転写ベルト92上に重ね合わされて一次転写された各色のトナー像が記録媒体P上に二次転写される。矢印S2は、中間転写ベルト92上のカラーのトナー像が、二次転写により記録媒体Pに移動する方向を示している。
二次転写ニップでカラー画像が二次転写された記録媒体Pは、矢印S3の方向に搬送され、加圧ローラ991と加熱ローラ992とを含む定着部99の位置に到達する。定着部99の位置で、加圧ローラ991及び加熱ローラ992による圧力と熱により、記録媒体P上に二次転写されたカラーのトナー像は、記録媒体Pに定着される。このようにして、プリンタ部932は、記録媒体P上に画像を形成することができる。
次に、図3は、実施形態に係る画像形成装置9のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。図3に示すように、画像形成装置9は、コントローラ910と、近距離通信回路920と、エンジン制御部930と、操作パネル940と、ネットワークI/F950とを備えている。
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901と、システムメモリ(MEM−P)902と、ノースブリッジ(NB)903と、サウスブリッジ(SB)904と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906と、記憶部であるローカルメモリ(MEM−C)907と、HDDコントローラ908と、記憶部であるHD909とを備える。また、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
これらのうち、CPU901は、画像形成装置9の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM−P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM−P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを備える。
MEM−P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。
なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDD908およびMEM−C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM−C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジック等により画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。
なお、ASIC906には、USBのインタフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインタフェースを接続するようにしても良い。
MEM−C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。
AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM−P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932によって構成されている。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなるボタン操作部940bを備えている。
コントローラ910は、画像形成装置9全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931又はプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
なお、画像形成装置9は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。
ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
また、ネットワークI/F950は、ネットワークを利用してデータ通信をするためのインタフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
[第1の実施形態]
<第1の実施形態に係る画像形成装置の処理部の機能構成>
次に、図4は、本実施形態に係る画像形成装置9の処理部100の機能構成の一例を説明するブロック図である。処理部100は、図3のコントローラ910等により実現される。
図4に示すように、処理部100は、第1計数部101と、第2計数部102と、報知部103と、指示受付部104と、補正処理部110とを備える。これらのうち、第1計数部101、第2計数部102、報知部103、及び補正処理部110は、それぞれ図3のCPU901が所定のプログラムを実行すること等により実現される。
第1計数部101は、中間転写ベルト92によりトナー像が転写された記録媒体Pの数を計数し、計数結果を報知部103に出力する。第1計数部101は、一例として、記録媒体Pにトナー像を転写するために図2の転写駆動ローラ93や二次転写ローラ94に与えられた駆動指示の回数を計数することで、トナー像が転写された記録媒体Pの数を計数する。但し、これに限定されるものではなく、記録媒体Pに転写処理が実行されたことが分かれば、他の指示や動作等の回数を計数しても良い。また、中間転写ベルト92の走行距離を計数(計測)しても良い。
第2計数部102は、定着部99によりトナー像が定着された記録媒体Pの数を計数し、計数結果を報知部103に出力する。第2計数部102は、一例として、記録媒体Pにトナー像を定着させるために図2の加圧ローラ991や加熱ローラ992に与えられた駆動指示の回数を計数することで、トナー像が定着された記録媒体Pの数を計数する。但し、これに限定されるものではなく、記録媒体Pに定着処理が実行されたことが分かれば、他の指示や動作等の回数を計数しても良い。
報知部103は、第1計数部101、又は第2計数部102の少なくとも何れか一方が計数した記録媒体Pの数が閾値を超えた場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する。この閾値は、実験、又はシミュレーションで予め求められ、図3のROM902aやHD909等に記憶されており、報知部103による判断時に参照される。
ここで、第1計数部101による計数値に対する閾値と、第2計数部102による計数値に対する閾値とは同じであっても良いし、異なっていても良い。第1計数部101による計数値に対する第1閾値と、第2計数部102による計数値に対する第2閾値とが異なる場合は、報知部103は、第1計数部101による計数値が第1閾値を超えたか、又は、第2計数部102による計数値が第2閾値を超えたかの少なくとも何れか一方の場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する。
報知部103は、一例として、図3のパネル表示部940aに、所定のメッセージを表示させて、混色特性を補正する必要があることを報知する。
図5は、報知部103が、混色特性を補正する必要があると判断した場合に報知する画面の一例を示す図である。画面51は、パネル表示部940aに表示される画面を示している。画面51に表示されたメッセージにより、混色特性を補正する必要があることを、画像形成装置9を利用するユーザに混色特性を補正する必要があることを認識させ、混色特性の補正を促すことができる。但し、報知部103が報知する相手は、画像形成装置9を利用するユーザに限定されるものではない。報知部103は、画像形成装置9を管理する管理者や、画像形成装置9のメンテナンスするサービスマン等に報知しても良い。
また、報知部103による報知方法は、パネル表示部940aへの表示に限定されるものではなく、ホストコンピュータのモニターに表示させても良いし、音やネットワークI/F950を介した遠隔通知等によって報知を行っても良い。
なお、第1計数部101、又は第2計数部102の少なくとも何れか一方が計数した記録媒体Pの数が閾値を超えた場合に、混色特性を補正する必要があると判断できる理由は、後述する<混色特性のずれの発生要因について>、及び<混色特性補正の必要性の判断について>で別途説明する。
図4に戻り、図4の説明を続ける。指示受付部104は、操作パネル940等により実現される。混色特性を補正する必要があることを報知されたユーザは、操作パネル940を介して混色特性の補正を画像形成装置9に指示する。指示受付部104は、ユーザ等の指示を受け付け、補正処理部110にその旨を示す信号を出力して、混色特性を補正させる。
補正処理部110は、単色基準チャート生成部111と、単色色ずれ量取得部112と、単色補正パラメータ生成部113と、出力プロファイル補正部114とを備える。また、混色基準チャート生成部115と、補間用重み取得部116と、混色補正パラメータ生成部117とを備える。補正処理部110は、これらの機能部により、単色特性の補正、及び混色特性の補正を行うことができる。
単色基準チャート生成部111は、単色特性の補正で用いられる単色基準チャートデータを生成し、プリンタ部932に出力する。プリンタ部932は、単色基準チャートデータに基づいて記録媒体Pに画像形成を行い、単色基準チャート90(図示を省略)をプリントアウトする。測色計70は、単色基準チャート90に含まれる色パッチの測定を行う。
単色色ずれ量取得部112は、測色計70による測定結果を入力し、色の階調値と濃度との関係を示すガンマカーブを、Y、M、C、及びKの色毎に算出する。そして、色毎のガンマカーブの基準値と算出値とを比較することで、色毎で色ずれ量を取得し、取得結果を単色補正パラメータ生成部113に出力する。
単色補正パラメータ生成部113は、ガンマカーブを補正する単色補正パラメータを生成し、出力プロファイル補正部114に出力する。
出力プロファイル補正部114は、単色補正パラメータ生成部113から入力した単色補正パラメータにより、出力プロファイル記憶部118に記憶された出力プロファイルを補正する。
一方、混色基準チャート生成部115は、混色特性の補正で用いられる混色基準チャートデータを生成し、プリンタ部932に出力する。プリンタ部932は、混色基準チャートデータに基づいて記録媒体Pに画像形成を行い、混色基準チャート80をプリントアウトする。測色計70は、混色基準チャート80に含まれる色パッチの測定を行う。
補間用重み取得部116は、測色計70による測定結果を入力し、測定結果と距離最少点に基づいて、混色基準チャート80のYMCK値の補間用の重みデータを色毎に取得する。その後、取得結果を混色補正パラメータ生成部117に出力する。
混色補正パラメータ生成部117は、補間用重み取得部116から入力した重みデータにより混色基準チャート80のYMCK値を補間し、混色補正パラメータを生成する。その後、混色補正パラメータを出力プロファイル補正部114に出力する。
出力プロファイル補正部114は、混色補正パラメータ生成部117から入力した混色補正パラメータにより、出力プロファイル記憶部118に記憶された出力プロファイルを補正する。
補正処理部110により補正された出力プロファイルは、画像形成装置9が、共通色空間に変換された画像データ(原稿データ)の色空間を画像形成装置9の特有の色空間に変換するために使用される。画像形成装置9は、出力プロファイルを用いた色空間の変換により、画像形成装置9で再現可能な画像形成色域に制限した後に画像形成を行う。このようにして、画像形成装置9は、単色及び混色の色特性を適切に再現させることができる。
次に、図6は、単色基準チャート90の構成の一例を説明する図である。単色基準チャート90は、Yの単色パッチ群90yと、Mの単色パッチ群90mと、Cの単色パッチ群90cと、Kの単色パッチ群90kとを含む。各単色パッチ群のそれぞれは、濃さの異なる複数の色パッチを含む。図6では、図中の上から下に向かうにつれ、徐々に色パッチの色が濃くなっている。単色基準チャート90に含まれる各色の色パッチを測色計70で測色することで、各色のガンマカーブを取得することができる。
次に、図7は、混色基準チャート80の構成の一例を説明する図である。混色基準チャート80は、Y、M、C、及びKの単色の色パッチと、単色の色材が重ね合わされた混色の色パッチを含んで構成される。混色基準チャート80は、各補正制御点(ID0〜IDn)にそれぞれ対応するパッチ群(パッチNo.81〜No.85)が形成される。1つの補正制御点に対応するパッチ群は、YMC値からHSL(Hue、Saturation、Lightness)値に変換後、HとSの値を変位させた後に逆変換した値からなる4つの色パッチと、変位させていない色パッチの5つの色パッチからなる。そのため、混色基準チャート80には、補正制御点数×5の色パッチが配置される。
なお、補正処理部110による単色特性の補正処理、及び混色特性の補正処理には、特開2018−113575号公報等に開示された公知の技術を適用できるため、ここでは、さらに詳細な説明は省略する。
<第1の実施形態に係る画像形成装置の処理部による処理>
次に、本実施形態に係る画像形成装置9による処理について、図8〜10を参照して説明する。
図8は、画像形成装置9による単色特性補正処理の一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS81において、単色基準チャート生成部111は、単色特性の補正で用いられる単色基準チャートデータを生成し、プリンタ部932に出力する。プリンタ部932は、単色基準チャートデータに基づいて記録媒体Pに画像形成を行い、単色基準チャート90をプリントアウトする。測色計70は、単色基準チャート90に含まれる色パッチの測定を行う。
続いて、ステップS82において、単色色ずれ量取得部112は、測色計70による測定結果を入力し、色の階調値と濃度との関係を示すガンマカーブを、Y、M、C、及びKの色毎に算出する。そして、色毎のガンマカーブの基準値と算出値とを比較することで、色毎で色ずれ量を取得し、取得結果を単色補正パラメータ生成部113に出力する。
続いて、ステップS83において、単色補正パラメータ生成部113は、ガンマカーブを補正する単色補正パラメータを生成し、出力プロファイル補正部114に出力する。
続いて、ステップS84において、出力プロファイル補正部114は、単色補正パラメータ生成部113から入力した単色補正パラメータにより、出力プロファイル記憶部118に記憶された出力プロファイルを補正する。
このようにして、画像形成装置9は、単色特性の補正処理を実行することができる。
次に、図9は、画像形成装置9による混色特性補正処理の一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS91において、混色基準チャート生成部115は、混色特性の補正で用いられる混色基準チャートデータを生成し、プリンタ部932に出力する。プリンタ部932は、混色基準チャートデータに基づいて記録媒体Pに画像形成を行い、混色基準チャート80をプリントアウトする。測色計70は、混色基準チャート80に含まれる色パッチの測定を行う。
続いて、ステップS92において、補間用重み取得部116は、測色計70による測定結果を入力し、測定結果と距離最少点に基づいて、混色基準チャート80のYMCK値の補間用の重みデータを色毎に取得する。その後、取得結果を混色補正パラメータ生成部117に出力する。
続いて、ステップS93において、混色補正パラメータ生成部117は、補間用重み取得部116から入力した重みにより混色基準チャート80のYMCK値を補間し、混色補正パラメータを生成する。その後、混色補正パラメータを出力プロファイル補正部114に出力する。
続いて、ステップS94において、出力プロファイル補正部114は、混色補正パラメータ生成部117から入力した混色補正パラメータにより、出力プロファイル記憶部118に記憶された出力プロファイルを補正する。
このようにして、画像形成装置9は、混色特性を補正することができる。なお、画像形成装置9は、単色特性の補正処理を実行し、単色特性を狙いの精度に補正した後に、混色特性を補正しても良い。また、処理部100は、単色基準チャート90の色パッチと混色基準チャート80の色パッチが同一基材上に配置された混色基準チャート80を用い、単色特性の補正処理と混色特性の補正処理を同時に実行しても良い。
次に、図10は、画像形成装置9による混色特性補正の必要性を報知する処理の一例を示すフローチャートである。
先ず、ステップS101において、第1計数部101は、中間転写ベルト92によりトナー像が転写された記録媒体Pの数を計数し、計数結果を報知部103に出力する。
続いて、ステップS102において、第2計数部102は、定着部99によりトナー像が定着された記録媒体Pの数を計数し、計数結果を報知部103に出力する。
続いて、ステップS103において、報知部103は、第1計数部101、又は第2計数部102の少なくとも何れか一方が計数した記録媒体Pの数が閾値を超えたか否かを判断する。
ステップS103で、第1計数部101、又は第2計数部102の少なくとも何れか一方が計数した記録媒体Pの数が、閾値を超えていないと判断された場合(ステップS103、No)は、画像形成装置9は処理を終了する。
一方、ステップS103で、第1計数部101、又は第2計数部102の少なくとも何れか一方が計数した記録媒体Pの数が、閾値を超えたと判断された場合(ステップS103、Yes)は、ステップS104に移行する。
ステップS104において、報知部103は、図3のパネル表示部940aに、所定のメッセージを表示させて、混色特性を補正する必要があることを報知する。画像形成装置9を利用するユーザや、画像形成装置9を管理する管理者等は、報知部103による報知によって、混色特性を補正する必要があることを認識することができる。
続いて、ステップS105において、指示受付部104は、ユーザ等から混色特性を補正する指示があったか否かを判断する。
ステップS105で、混色特性を補正する指示がなかったと判断された場合(ステップS105、No)、ステップS95の処理が再度行われ、混色特性を補正する指示があるまで、ステップS95の処理が繰り返される。
一方、ステップS105で、混色特性を補正する指示があったと判断された場合(ステップS105、Yes)、指示受付部104は、ユーザ等の指示を受け付け、補正処理部110にその旨を示す信号を出力する。
続いて、ステップS106において、補正処理部110は、指示受付部104からの入力信号に応答して、混色特性を補正する。
このようにして、画像形成装置9は、混色特性を補正する必要があることを、画像形成装置9のユーザ等に報知することができる。
<混色特性のずれの発生要因について>
ここで、混色特性のずれの発生要因について説明する。図2を用いて説明したように、プリンタ部932による画像形成プロセスでは、帯電、露光、現像の各プロセスを経て、各感光体ドラム91に各色の単色のトナー像が形成される。しかし、各プロセスで、理想状態(理想のプロセス条件)に対するずれが生じると、各色の単色のガンマカーブが理想状態からずれる場合がある。
例えば、感光体ドラム91表面の露光による電位降下特性は温度や湿度によって変化するため、電位降下特性の変化に伴って、各色の単色のガンマカーブが理想状態からずれる場合がある。また、大量の数の記録媒体に連続して画像形成を行った後や、放置により画像形成が行われない期間があった後等に、トナーの帯電状態の理想状態からのずれに伴い、各色の単色のガンマカーブが理想状態からずれる場合がある。
これらの単色のガンマカーブの理想状態からのずれは、単色特性の補正処理により補正することが可能である。しかし、感光体ドラム91から中間転写ベルト92にトナー像を一次転写した以降の一次転写、二次転写、定着の各プロセスでは、単色のトナー像を重ね合わせる。そのため、これらのプロセスで理想状態からのずれが生じた場合、単色のガンマカーブを補正しても、混色を含めた全ての色味を適切に補正できない場合がある。
より詳しくは、一次転写プロセスでは、逆転写の特性が理想状態からずれると、混色の色味が理想状態からずれる場合がある。なお、逆転写とは、感光体ドラム91(図2参照)から中間転写ベルト92に一次転写されたトナーの一部が、感光体ドラム91に戻る現象をいう。
また、二次転写プロセスでは、二次転写率が理想状態からずれると、混色の色味が理想状態からずれる場合がある。さらに、定着プロセスでは、定着の温度や定着の圧力に起因して定着後のトナーの広がりの特性が理想状態からずれると、混色の色味が理想状態からずれる場合がある。
これらは、単色のトナーが重ね合わされて作られた色味であるため、単色特性の補正のみでは、適切に補正できない場合がある。
(一次転写プロセスの混色特性への影響)
ここで、一次転写プロセスが理想状態からずれた場合における、混色特性の理想状態からのずれの確認実験結果を説明する。
図11は、一次転写電流の変化に伴う単色色味ずれの実験結果の一例を説明する図である。図11の縦軸は、色の濃さを示し、図中の上方に向かうほど濃く、下方に向かうほど薄いことを示している。
図11は、一次転写電流を5つの水準で変えた時のYMCKの4色のパッチの色差を示している。各色パッチの色差は、標準状態の各色パッチに対する色の差として示されている。水準D〜Dの右に向かうほど一次転写電流は大きくなっている。
ここで、一次転写電流が大きくなると、転写性が上がるとともに逆転写が大きくなる。逆転写により中間転写ベルト92上のトナーが減るため、トナー像の色の濃さは薄くなる。図11において、4色のうち最も早く中間転写ベルト92に一次転写される単色Yは、一次転写の電流値が大きくなるにつれ、逆転写の影響を大きく受け、濃度が薄くなっている。
また、図12は、一次転写電流の変化に伴う混色色相ずれの実験結果の一例を説明する図である。混色Rは、単色が重ね合わされた混色のレッド(赤)を意味する。
図12では、混色RのLab測色値のうちのa値を横軸とし、b値を縦軸として、各水準での実験結果がプロットされている。黒丸マークは、一次転写電流が標準状態である場合を示し、白丸マークは一次転写電流が水準Dである場合、黒四角マークは一次転写電流が水準Dである場合を示している。また、白四角マークは一次転写電流が水準Dである場合、黒三角マークは一次転写電流が水準Dである場合、白三角マークは一次転写電流が水準Dである場合を示している。
図12において、一次転写電流が大きくなるにつれ、プロットは図の矢印方向にずれている。これは、一次転写電流が大きくなるにつれ、Yトナーの上に重ね合わされるMトナーが逆転写により減少してY成分が相対的に大きくなり、混色Rが黄色味の強い赤色に変化したことを示している。
図13は、逆転写の単色及び混色への影響の一例を説明する図であり、(a)は単色における逆転写を説明する図、(b)は混色における逆転写を説明する図である。
図13(a)において、4つの感光体ドラム91のうち、感光体ドラム91Yは、最も早く中間転写ベルト92にYトナーを一次転写する。中間転写ベルト92上のYトナーは、その後の感光体ドラム91MによるMトナーの一次転写、感光体ドラム91CによるCトナーの一次転写、感光体ドラム91KによるKトナーの一次転写の各プロセスで、感光体ドラム91M、91C及び91Kに逆転写される。一次転写電流が大きくなるにつれ、逆転写されるYトナーの量は多くなる。このようにして、イエローの濃度が薄くなる。
図13(b)は、Yトナーの上にMトナーが一次転写され、混色Rが生成される様子を示している。Yトナー上のMトナーは、その後の感光体ドラム91CによるCトナーの一次転写、感光体ドラム91KによるKトナーの一次転写の各プロセスで、感光体ドラム91C及び91Kに逆転写される。一次転写電流が大きくなるにつれ、逆転写されるMトナーの量は多くなる。このようにして、混色Rに含まれるMトナーが減少し、混色Rは黄色味が強い赤色になる。
以上説明したように、一次転写プロセスにおいて理想状態からのずれが生じた場合、単色Yが薄くなる場合は、単色Yの補正処理を実行することで、単色Yを濃くするように補正することができる。しかし、混色Rでは、Y成分が濃くなっているため、単色Yの補正処理を実行しても混色Rを適切に補正することができない。従って、混色特性の補正が必要になる。
なお、上述した実験では、一次転写電流により感光体ドラム91と中間転写ベルト92との間の電界を変化させ、一次転写率を変化させたが、中間転写ベルト92の経時劣化等によっても、感光体ドラム91と中間転写ベルト92との間の電界は変化し、上述した実験と同様の現象が発生する。
(二次転写プロセスの混色特性への影響)
次に、二次転写プロセスが理想状態からずれた場合における、混色特性の理想状態からのずれの確認実験結果を説明する。
図14は、二次転写電流の変化に伴う単色色味ずれの実験結果の一例を説明する図である。図14の縦軸は、色の濃さを示し、図中の上方に向かうほど濃く、下方に向かうほど薄いことを示している。
図14は、一次転写電流を5つの水準で変えた時のYMCKの4色のパッチの色差を示している。各色パッチの色差は、標準状態の各色パッチに対する色の差として示されている。水準E〜Eの右に向かうほど二次転写電流は小さくなっている。図14において、二次転写電流が小さくなるにつれ、単色Mは薄くなり、単色Yの濃さはあまり変わっていない。
また、図15は、二次転写電流の変化に伴う混色色相ずれの実験結果の一例を説明する図である。図15の見方は図12と同様であるため、重複する説明を省略する。
図15において、二次転写電流が小さくなるにつれ、プロットは図の矢印方向にずれている。これは、トナー層の最上段にあるYトナーは二次転写されにくいため、二次転写電流が小さくなるにつれ、Yトナーが減少してM成分が相対的に大きくなり、混色Rが紫色味の強い赤色に変化したことを示している。
単色Yは、混色に比べると単色の付着量が少ないことから、概ね全てのトナーが転写され、転写率が下がっても一定の水準の色味を維持できている。
このように、二次転写プロセスで理想状態からのずれが生じると、混色RのY成分が薄くなる方向にずれる場合があるが、これを単色Yの補正処理により補正することはできない。従って、混色特性の補正が必要になる。
なお、上述した実験では、二次転写電流により中間転写ベルト92と記録媒体Pの間の電界を変化させ、二次転写率を変化させたが、中間転写ベルト92の経時劣化等によっても、中間転写ベルト92と記録媒体Pの間の電界は変化し、上述した実験と同様の現象が発生する。また、記録媒体Pの電気抵抗や表面形状の変化等によっても、上述した実験と同様の現象が発生する。
(定着プロセスの混色特性への影響)
次に、定着プロセスが理想状態からずれた場合における、混色特性の理想状態からのずれの確認実験結果を説明する。
図16は、トナーの定着性の一例を説明する図であり、(a)は定着プロセスにおけるトナーの広がりが良い場合を説明する図、(b)は定着プロセスにおけるトナーの広がりが悪い場合を説明する図である。
トナーの定着プロセスでは、一般に、下層のトナーは上層のトナーよりも熱や圧力が伝わりにくいため、トナーが広がりにくい。このような下層のトナーの広がりの特性により、混色の色味が変化する場合がある。
例えば、Yトナーを上層とし、Cトナーを下層として両者が重ね合わされて生成される混色G(グリーン)では、図16(a)に示すように、上層、下層ともにトナーが広がると、Yトナー層とCトナー層が適切に重なり、混色Gが色ムラなく生成される。
これに対し、定着性が低下すると、図16(b)に示すように、下層のCトナーは十分広がらずに局在する。その結果、Yトナー層とCトナー層が重なっていない領域では、混色Gが適切に生成されず、色ムラが生じる。
図17は、トナーの定着性の一例を説明する写真であり、(a)は定着プロセスにおけるトナーの広がりが良い場合を説明する写真、(b)は定着プロセスにおけるトナーの広がりが悪い場合を説明する写真である。
図17(a)では、Yトナー層とCトナーの層が適切に重なり、混色Gが色ムラなく生成されている。一方、図17(b)では、下層のCトナーが十分に広がらずに局在し、Yトナー層とCトナー層が重なっていない領域が生じている。Yトナー層とCトナー層が重なっていない領域では、混色Gが適切に生成されず、色ムラが生じている。
定着プロセスにおける理想状態からのずれは、単色は付着量が少なくトナーが十分に広がるため、単色の色味には影響が生じにくい。しかし、上述したように、混色では、定着プロセスにおける理想状態からのずれにより、トナー層が重なる領域と重ならない領域が生じ、色味に影響する場合がある。
このように、定着プロセスで理想状態からのずれが生じると、混色GのC成分が薄くなる方向にずれる場合があるが、これを単色Cの補正処理により補正することはできない。従って、混色特性の補正処理が必要になる。
<混色特性補正の必要性の判断について>
上述したように、一次転写プロセス、二次転写プロセス、及び定着プロセスにおける理想状態からのずれにより、混色特性の補正が必要になる場合がある。
一次転写プロセス、及び二次転写プロセスでは、中間転写ベルト92の抵抗値の変化等により理想状態からのずれが生じる。また、中間転写ベルト92の抵抗値の変化等は、トナー像が転写された記録媒体Pの数や、中間転写ベルト92の走行距離と相関がある。
一方、定着プロセスは、加圧ローラ991や加熱ローラ992等の経時変化により理想状態からのずれが生じる。加圧ローラ991や加熱ローラ992等の経時変化は、トナー像が定着された記録媒体Pの数と相関がある。
従って、本実施形態では、第1計数部101は、中間転写ベルト92によりトナー像が転写された記録媒体Pの数を計数し、第2計数部102は、定着部99によりトナー像が定着された記録媒体Pの数を計数する。トナー像が転写された記録媒体の数、又はトナー像が定着された記録媒体の数の少なくとも何れか一方が予め定められた閾値を超えた場合に、混色特性の補正が必要であることを適切に判断することができる。
<第1の実施形態に係る画像形成装置の作用効果>
従来、混色特性の補正が必要であることを適切に判断することができず、単色特性の補正のみで十分な色特性が得られる場合でも、混色特性の補正が無駄に行われる場合があった。単色特性の補正と比較して、混色特性の補正は、多くの色パッチを形成して、それらを1つずつ測色する必要があるため、多くの手間や時間がかかる。また、色パッチの形成で消費されるトナー量も増大する。そのため、混色特性の補正が無駄に行われることを避けるため、混色特性を補正する必要があることを、ユーザに適切に認識させることが要求されていた。
本実施形態では、トナー像が転写された記録媒体の数と、トナー像が定着された記録媒体の数の少なくとも何れか一方が、予め定められた閾値を超えた場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する。これにより、適切な混色特性が得られなくなった場合に、混色特性を補正する必要があることをユーザに認識させることができる。
また、混色特性を補正する必要があることをユーザに認識させるために、従来のように、複数の混色の色パッチの色特性を測定する作業をユーザに行わせる必要がないため、手間をかけさせずに、混色特性を補正する必要があることを、ユーザに認識させることができる。
さらに、混色特性の補正には手間や時間がかかるため、混色特性の補正の必要性の判断結果に基づき、混色特性の補正処理が自動で実行されると、画像形成が中断されてしまう等のユーザにとっての不都合が生じる場合がある。本実施形態では、混色特性を補正する必要があることをユーザに認識させるのみで、実際に混色特性の補正処理を実行するか否かの最終判断はユーザに委ねる。これにより、実行したい画像形成が中断されてしまう等のユーザにとっての不都合を回避させることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、既に説明した実施形態と同一の構成部についての説明を省略する。
図18は、本実施形態に係る画像形成装置9aの機能構成の一例を示すブロック図である。図18に示すように、画像形成装置9aの備える処理部100aは、転写交換検知部121と、定着交換検知部122と、報知部103aとを備える。転写交換検知部121、及び定着交換検知部122は、図3のCPU901が所定のプログラムを実行すること等により実現される。
転写交換検知部121は、中間転写ベルト92が交換された場合に、その旨を示す信号を報知部103aに出力する。一例として、転写交換検知部121は、中間転写ベルト92の着脱を検出するセンサの出力信号を入力することで、中間転写ベルト92が交換されたことを検知する。但し、転写交換検知部121の検知対象は、中間転写ベルト92の交換に限定されるものではない。転写交換検知部121は、転写バイアスを供給する電源や、転写駆動ローラ93、二次転写ローラ94等の転写部を構成する要素の少なくとも一部が交換されたことを検知し、その旨を示す信号を報知部103aに出力しても良い。
定着交換検知部122は、加圧ローラ991が交換された場合に、その旨を示す信号を報知部103aに出力する。一例として、定着交換検知部122は、加圧ローラ991の着脱を検出するセンサの出力信号を入力することで、加圧ローラ991が交換されたことを検知する。但し、定着交換検知部122の検知対象は、加圧ローラ991の交換に限定されるものではない。定着交換検知部122は、加熱ローラ992等の定着部を構成する要素の少なくとも一部が交換されたことを検知し、その旨を示す信号を報知部103aに出力しても良い。また、定着部99に定着ベルトが使用される場合は、定着交換検知部122は、定着ベルトが交換されたことを検知し、その旨を示す信号を報知部103aに出力しても良い。
報知部103aは、中間転写ベルト92、又は加圧ローラ991の少なくとも何れか一方が交換された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する。
中間転写ベルト92、又は加圧ローラ991の少なくとも何れか一方が交換されると混色特性がずれる場合がある。本実施形態では、中間転写ベルト92、又は加圧ローラ991の少なくとも何れか一方が交換された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知することで、適切な混色特性が得られなくなった可能性がある場合に、混色特性を補正する必要があることをユーザに認識させることができる。これにより、手間をかけさせずに、混色特性を補正する必要があることを、ユーザに認識させることができる。
なお、これ以外の効果は、第1の実施形態で説明したものと同様である。
また、本発明は、第1及び第2の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。以下に各種の変形例について説明する。
(第1変形例)
図19は、第1変形例に係る画像形成装置9bの機能構成の一例を示すブロック図である。図19に示すように、画像形成装置9bの備える処理部100bは、新規記録媒体検知部123と、報知部103bとを備える。
新規記録媒体検知部123は、図2の給紙トレイ95に新規の記録媒体Pが新たに収容されたり、新規の記録媒体Pが追加されたりした場合に、その旨を示す信号を報知部103bに出力する。新規記録媒体検知部123は、給紙トレイ95に設けられた記録媒体Pの有無を検出するセンサ、又は記録媒体Pの重量を検出するセンサ等の出力信号を入力することで、給紙トレイ95に新たな記録媒体が収容されたことを検知する。
報知部103bは、給紙トレイ95に新たな記録媒体Pが収容された場合に、混色特性の補正が必要であることを報知する。
記録媒体Pが新規のものに変更されると、混色特性がずれる場合がある。本実施形態では、給紙トレイ95に新たな記録媒体Pが収容された場合に、混色特性の補正が必要であることを報知することで、適切な混色特性が得られなくなった可能性がある場合に、混色特性を補正する必要があることをユーザに認識させることができる。これにより、手間をかけさせずに、混色特性を補正する必要があることを、ユーザに認識させることができる。
なお、これ以外の効果は、第1及び第2の実施形態で説明したものと同様である。
(第2変形例)
図20は、第2変形例に係る画像形成装置9cの機能構成の一例を示すブロック図である。図20に示すように、画像形成装置9cの備える処理部100cは、記録媒体種類検知部124と、報知部103cとを備える。
記録媒体種類検知部124は、図2の給紙トレイ95に収容された記録媒体Pの種類が変更された場合に、その旨を示す信号を報知部103cに出力する。一例として、記録媒体種類検知部124は、操作パネル940を介してユーザが入力した記録媒体Pの種類の識別情報を入力し、記録媒体Pの種類が変更されたことを検知する。また、画像形成装置9cが複数の給紙トレイを備える場合に、記録媒体種類検知部124は、記録媒体Pを供給する給紙トレイが変更されたことに基づき、記録媒体Pの種類が変更されたことを検知しても良い。
報知部103cは、記録媒体Pの種類が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する。
記録媒体Pの種類が変更されると、混色特性がずれる場合がある。本実施形態では、記録媒体Pの種類が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知することで、適切な混色特性が得られなくなった可能性がある場合に、混色特性を補正する必要があることをユーザに認識させることができる。これにより、手間をかけさせずに、混色特性を補正する必要があることを、ユーザに認識させることができる。
なお、これ以外の効果は、第1及び第2の実施形態で説明したものと同様である。
(第3変形例)
図21は、第3変形例に係る画像形成装置9dの機能構成の一例を示すブロック図である。図21に示すように、画像形成装置9dの備える処理部100dは、一次転写変更検知部125と、報知部103dとを備える。
一次転写変更検知部125は、中間転写ベルト92に印加される一次転写電流の設定値が変更された場合に、その旨を示す信号を報知部103dに出力する。一例として、一次転写変更検知部125は、図2のHD909等に格納された画像形成条件の各種設定値が記録されたテーブルを参照することで、一次転写電流の設定値が変更されたことを検知する。
報知部103dは、一次転写電流の設定値が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する。
一次転写電流の設定値が変更されると、混色特性がずれる場合がある。本実施形態では、一次転写電流の設定値が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知することで、適切な混色特性が得られなくなった場合に、混色特性を補正する必要があることをユーザに認識させることができる。これにより、手間をかけさせずに、混色特性を補正する必要があることを、ユーザに認識させることができる。
なお、これ以外の効果は、第1及び第2の実施形態で説明したものと同様である。
(第4変形例)
図22は、第4変形例に係る画像形成装置9eの機能構成の一例を示すブロック図である。図22に示すように、画像形成装置9eの備える処理部100eは、二次転写変更検知部126と、報知部103eとを備える。
二次転写変更検知部126は、中間転写ベルト92に印加される二次転写電流の設定値が変更された場合に、その旨を示す信号を報知部103eに出力する。一例として、二次転写変更検知部126は、図2のHD909等に格納された画像形成条件の各種設定値が記録されたテーブルを参照することで、二次転写電流の設定値が変更されたことを検知する。
報知部103eは、二次転写電流の設定値が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する。
二次転写電流の設定値が変更されると、混色特性がずれる場合がある。本実施形態では、二次転写電流の設定値が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知することで、適切な混色特性が得られなくなった可能性がある場合に、混色特性を補正する必要があることをユーザに認識させることができる。これにより、手間をかけさせずに、混色特性を補正する必要があることを、ユーザに認識させることができる。
なお、これ以外の効果は、第1及び第2の実施形態で説明したものと同様である。
(第5変形例)
図23は、第5変形例に係る画像形成装置9fの機能構成の一例を示すブロック図である。図23に示すように、画像形成装置9fの備える処理部100fは、定着温度変更検知部127と、報知部103fとを備える。
定着温度変更検知部127は、加熱ローラ992による定着温度の設定値が変更された場合に、その旨を示す信号を報知部103fに出力する。一例として、定着温度変更検知部127は、図2のHD909等に格納された画像形成条件の各種設定値が記録されたテーブルを参照することで、定着温度の設定値が変更されたことを検知することができる。
報知部103fは、定着温度の設定値が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する。
定着温度の設定値が変更されると、混色特性がずれる場合がある。本実施形態では、定着温度の設定値が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知することで、適切な混色特性が得られなくなった可能性がある場合に、混色特性を補正する必要があることをユーザに認識させることができる。これにより、手間をかけさせずに、混色特性を補正する必要があることを、ユーザに認識させることができる。
なお、これ以外の効果は、第1及び第2の実施形態で説明したものと同様である。
以上、実施形態を説明したが、本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
上述した実施形態では、画像処理装置の一例としての画像形成装置について説明したが、これに限定されるものではない。近年のプロダクションプリンティング装置では、プリンタ等の画像形成装置の外部装置として、サーバ型のコントローラ(DFE;Digital Front End)を備えている場合がある。画像処理装置の一例として、このようなサーバ型のコントローラが、実施形態で説明した処理部100の機能を備えても良い。この場合、報知部103は、サーバ型のコントローラに含まれるディスプレイに画面51を表示させても良い。
また、上述した実施形態では、電子写真方式の画像形成装置について説明したが、インクジェット方式等の他方式の画像形成装置に適用することも可能である。
また、実施形態は、画像処理方法も含む。例えば、画像処理方法は、予め定められた所定の条件を満たす場合に、混色特性の補正が必要であることを報知する工程を含む。このような画像処理方法により、上述した画像処理装置と同様の効果を得ることができる。
また、実施形態は、プログラムも含む。例えば、プログラムは、コンピュータを、予め定められた所定の条件を満たす場合に、混色特性の補正が必要であることを報知する報知部として機能させる。このようなプログラムにより、上述した画像処理装置と同様の効果を得ることができる。
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
9 画像形成装置(画像処理装置の一例)
91 感光体ドラム
92 中間転写ベルト(中間転写体の一例)
93 転写駆動ローラ
94 二次転写ローラ
95 給紙トレイ(収容部の一例)
99 定着部
991 加圧ローラ
992 加熱ローラ
901 CPU
910 コントローラ
932 プリンタ部
940 操作パネル
940a パネル表示部
51 画面
70 測色計
80 混色基準チャート
90 単色基準チャート
100 処理部
101 第1計数部
102 第2計数部
103 報知部
104 指示受付部
110 補正処理部
111 単色基準チャート生成部
112 単色色ずれ量取得部
113 単色補正パラメータ生成部
114 出力プロファイル補正部
115 混色基準チャート生成部
116 補間用重み取得部
117 混色補正パラメータ生成部
118 出力プロファイル記憶部
121 転写交換検知部
122 定着交換検知部
123 新規記録媒体検知部
124 記録媒体種類検知部
125 一次転写変更検知部
126 二次転写変更検知部
127 定着温度変更検知部
P 記録媒体
特許5617858号公報

Claims (12)

  1. 予め定められた所定の条件を満たす場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する報知部を有する
    画像処理装置。
  2. 前記報知部は、
    トナー像が転写された記録媒体の数、又はトナー像が定着された記録媒体の数の少なくとも何れか一方が予め定められた閾値を超えた場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. トナー像が転写された記録媒体の数を計数する第1計数部と、
    トナー像が定着された記録媒体の数を計数する第2計数部と、を有し、
    前記報知部は、
    前記第1又は第2計数部の少なくとも何れか一方が計数した記録媒体の数が、予め定められた閾値を超えた場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する
    請求項1、又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記報知部は、
    トナー像を記録媒体に転写する転写部、又はトナー像を記録媒体に定着させる定着部の少なくとも何れか一方が交換された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記報知部は、
    前記転写部に含まれる中間転写ベルト、又は前記定着部に含まれる定着ベルトの少なくとも何れか一方が交換された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記報知部は、
    記録媒体を収容する収容部に新たな記録媒体が収容された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記報知部は、
    記録媒体の種類が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記報知部は、
    トナー像を中間転写体に転写するための一次転写電流の設定値が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記報知部は、
    トナー像を記録媒体に転写するための二次転写電流の設定値が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記報知部は、
    トナー像を記録媒体に定着させる定着部における定着温度の設定値が変更された場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 予め定められた所定の条件を満たす場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する工程を含む
    画像処理方法。
  12. コンピュータを、
    予め定められた所定の条件を満たす場合に、混色特性を補正する必要があることを報知する報知部
    として機能させるプログラム。
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