JP4721115B2 - 画像形成装置とプリンタキャリブレーション装置 - Google Patents

画像形成装置とプリンタキャリブレーション装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置およびプリンタキャリブレーション装置に関する。
従来、複写機やプリンタなど、ハードコピーを得る記録方式として、感熱記録方式、電子写真記録方式、インクジェット方式などが用いられているが、カラー化の進展によるユーザの要請を受けて、それぞれの方式において、それぞれの特質を生かした画質向上への取り組みが盛んに行なわれている。
特に電子写真記録方式においては、微小粒子であるトナーの静電現象を用いるため、環境変化や経時間変化による影響を強く受け、画像濃度が微妙に変動したり、使用される機械によって画像濃度に差異が生じたりする。そのため、カラー画像形成装置で、より安定した画像濃度を要求される機種においては、用紙上に形成されたテスト画像の濃度をスキャナ装置等の画像読み取り手段を用いて検知し、画像形成条件を調整して所定の濃度を得るキャリブレーションが広く導入されている。
このキャリブレーションは、基準チャートとして複数の入力画像信号による複数の基準パッチを用紙上に作成し、用紙上に作成された基準パッチ濃度を検知し、目標濃度と比較し、検知した基準パッチ濃度が目標濃度に一致するように入力画像信号を補正する階調補正データを作成することにより行なわれる。
特許文献1には、コピー画像とプリンタ画像とで、階調補正データによる補正適応有無を切り分ける技術が開示されている。特許文献2には、プリンタキャリブレーションに使用するスキャナ自体の個体差を補正するスキャナキャリブレーション技術が開示されている。特許文献3には、キャリブレーションを行なう前にトナー濃度制御を実行することにより、良好な色再現性を維持しながらキャリブレーションを行うようにした技術が開示されている。
特開平10−145597号公報 特開2001−080180号公報 特開2005−091767号公報
本発明は、上述した背景からなされたものであり、高精度なキャリブレーション(階調補正)を行なうことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
[画像形成装置]
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、原稿を読み取って画像データに変換する画像読取手段と、
前記画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと前記画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
前記画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている前記第1の階調補正データに基づいて補正し、前記画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
前記階調補正手段により階調補正が行なわれた後の画像データに基づいて形成した画像を出力する画像出力手段と、
前記画像読取手段の階調特性を補正するための画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
前記画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づいて前記第1の階調補正データを作成し、前記画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づき前記第2の格納手段に格納された画像読取手段補正データを適用して前記第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段とを有する。
好ましくは、前記階調補正データ作成手段は、前記第1の階調補正データを作成する前記テスト画像と、前記第2の階調補正データを作成する前記テスト画像が共通で、前記画像読取手段により読み取られた共通のテスト画像の画像データに基づいて前記第1および第2の階調補正データを同一の処理により作成する。
また、本発明の画像形成装置は、原稿を読み取って画像データに変換する画像読取手段と、
前記画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと前記画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
前記画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている前記第1の階調補正データに基づいて補正し、前記画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
前記階調補正手段により階調補正が行なわれた後の画像データに基づいて形成した画像を出力する画像出力手段と、
前記画像読取手段の階調特性を補正するための画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
前記第1または第2の階調補正データの作成の際に前記第2の格納手段に格納された画像読取手段補正データを適用するか否かを選択する選択手段と、
所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
前記画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データおよび前記選択手段の選択結果に基づいて、前記第1および第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段とを有する。
好ましくは、前記画像読取手段は、読み取った画像データに対して当該画像読取手段を特定する情報を属性データとして付加し、
前記階調補正手段は、階調補正を行なおうとする画像データから属性データを抽出し、抽出された属性データに基づいて当該画像データが前記画像読取手段により読み取られた画像データであるか否かを判定する。
また、本発明の画像形成装置は、原稿を読み取って画像データに変換する複数の画像読取手段と、
前記画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと前記画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
前記複数の画像読取手段のうちのある画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている複数の第1の階調補正データのうちの対応する第1の階調補正データに基づいて補正し、前記複数の画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
前記階調補正手段により階調補正が行なわれた後の画像データに基づいて形成した画像を出力する画像出力手段と、
前記複数の画像読取手段の階調特性をそれぞれ補正するための複数の画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
前記複数の画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づいて前記複数の第1の階調補正データをそれぞれ作成し、前記複数の画像読取手段のうちのある画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づき前記第2の格納手段に格納された複数の画像読取手段補正データのうちの対応する画像読取手段補正データを適用して前記第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段とを有する。
好ましくは、前記複数の画像読取手段は、読み取った画像データに対して当該画像読取手段を特定する情報を属性データとして付加し、
前記階調補正手段は、階調補正を行なおうとする画像データから属性データを抽出し、抽出された属性データに基づいて当該画像データが読み取られた画像読取手段を前記複数の画像読取手段のうちから特定し、特定された画像読取手段に対応した第1の階調補正データを選択する。
好ましくは、前記画像読取手段により読み取られた基準原稿画像に基づいて画像読取手段補正データを作成して前記第2の格納手段に格納する画像読取手段補正データ作成手段をさらに有する。
[プリンタキャリブレーション装置]
本発明のプリンタキャリブレーション装置は、画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと前記画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている前記第1の階調補正データに基づいて補正し、画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
画像読取手段の階調特性を補正するための画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づいて前記第1の階調補正データを作成し、画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づき前記第2の格納手段に格納された画像読取手段補正データを適用して前記第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段とを有する。
好ましくは、前記階調補正データ作成手段は、前記第1の階調補正データを作成する前記テスト画像と、前記第2の階調補正データを作成する前記テスト画像が共通で、前記画像読取手段により読み取られた共通のテスト画像の画像データに基づいて前記第1および第2の階調補正データを同一の処理により作成する。
また、本発明のプリンタキャリブレーション装置は、画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている前記第1の階調補正データに基づいて補正し、画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
画像読取手段の階調特性を補正するための画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
前記第1または第2の階調補正データの作成の際に前記第2の格納手段に格納された画像読取手段補正データを適用するか否かを選択する選択手段と、
所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データおよび前記選択手段の選択結果に基づいて、前記第1および第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段とを有する。
好ましくは、前記階調補正手段は、階調補正を行なおうとする画像データから、当該画像データが読み取られる際に使用された画像読取手段を特定するための情報である属性データを抽出し、抽出された属性データに基づいて当該画像データが画像読取手段により読み取られた画像データであるか否かを判定する。
また、本発明のプリンタキャリブレーション装置は、画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
複数の画像読取手段のうちのある画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている複数の第1の階調補正データのうちの対応する第1の階調補正データに基づいて補正し、複数の画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
複数の画像読取手段の階調特性をそれぞれ補正するための複数の画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
複数の画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づいて前記複数の第1の階調補正データをそれぞれ作成し、複数の画像読取手段のうちのある画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づき前記第2の格納手段に格納された複数の画像読取手段補正データのうちの対応する画像読取手段補正データを適用して前記第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段とを有する。
好ましくは、前記階調補正手段は、階調補正を行なおうとする画像データから、当該画像データが読み取られる際に使用された画像読取手段を特定するための情報である属性データを抽出し、抽出された属性データに基づいて当該画像データが読み取られた画像読取手段を複数の画像読取手段のうちから特定し、特定された画像読取手段に対応した第1の階調補正データを選択する。
好ましくは、画像読取手段により読み取られた基準原稿画像に基づいて画像読取手段補正データを作成して前記第2の格納手段に格納する画像読取手段補正データ作成手段をさらに有する。
以上説明したように、本発明によれば、下記のような効果を得ることができる。
請求項1記載の発明によれば、プリンタキャリブレーションの際にスキャナキャリブレーション機能により画像出力手段の階調特性を目標階調特性に一致させた場合でも、複写システムとしての再現性である複写原稿濃度と複写濃度の関係を狙い通りにさせることが可能になるという効果を得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、前記第1の階調補正データを作成する前記テスト画像と、前記第2の階調補正データを作成する前記テスト画像を共通に使用して、前記画像読取手段により読み取られた共通のテスト画像の画像データに基づいて前記第1および第2の階調補正データを同時に作成するようにしているので、階調補正データを作成する処理を軽減することが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、階調補正データを作成する際に、画像読取手段補正データを適用するか否かを選択することができるので、テスト画像を読み取る画像読取手段と複写原稿を読み取る画像読取手段が異なるようなシステム構成の場合にも適切に対応することができる。
請求項4記載の発明によれば、画像データには読み取られる際に使用された画像読取手段を特定する属性データを付加するようにしているので、読み取った画像データを格納した後に出力するような場合でも、階調補正手段は、階調補正を行なおうとする画像データが画像読取手段により読み取られた画像データであるかそれ以外の画像データあるかを判定して、第1および第2の階調補正データのうちから階調補正を行なう際に使用する階調補正データを適切に選択することができる
請求項5記載の発明によれば、各画像読取手段毎に複写画像用の階調補正データを作成することにより、複数の画像読取手段が存在する場合にも対応することができる。
請求項6記載の発明によれば、画像データには読み取られる際に使用された画像読取手段を特定する属性データを付加するようにしているので、読み取った画像データを格納した後に出力するような場合でも、複数の階調補正データから対応する階調補正データを適切に選択することができる。
[背景]
まず、本発明の理解を助けるために、その背景及び概略を説明する。
上述したように複写機やプリンタ等の画像形成装置では、温度や湿度等の環境変化や経時変化による画像濃度の変動を修正するためにキャリブレーション処理が行なわれている。このようなキャリブレーションを行う画像形成装置の一例を図1に示す。
この画像形成装置は、図1に示されるように、スキャナ部300と、画像処理部310と、通信インタフェース(IF)320と、プリンタ部330とを有している。また、画像処理部310は、階調補正データ作成部316と、階調補正データ格納部312と、階調補正処理部313と、テスト画像データ格納部317とから構成されている。
スキャナ部300は、セットされた原稿を読み取って画像データに変換する画像読取手段として機能する。
階調補正データ作成部316は、スキャナ部300により読み取られたテスト画像の画像データに基づいて階調補正データを作成して階調補正データ格納部312に格納する。
階調補正データ格納部312は、プリンタ部330によって印刷する画像データの階調を補正するための階調補正データを格納する。
階調補正処理部313は、スキャナ部300により読み取られた画像データおよび通信IF320を介して外部装置から印刷が指示された画像データの階調を階調補正データ格納手段312に格納されている階調補正データに基づいて補正してプリンタ部330に出力する。
テスト画像データ格納部317は、それぞれ濃度が異なる複数の基準パッチからなるテスト画像データを格納している。
通信IF320は、コンピュータ、サーバ等の外部装置から印刷の指示がされた画像データを受け取ってプリント用の画像データとして階調補正処理部313に出力する。
プリンタ部330は、階調補正処理部313により階調補正が行なわれた後の画像データに基づいて形成した画像を印刷する。
次に、このような画像形成装置により行なわれるキャリブレーション動作を図2のフローチャートを参照して説明する。
先ず、キャリブレーション処理の開始が指示されると、テスト画像データ格納部317は、それぞれ濃度が異なる複数の基準パッチからなるテスト画像データをプリンタ部330に出力して印刷用紙等の記録紙上に形成する(S401)。このテスト画像の一例を図3に示す。この図3に示された例では、入力画像信号レベルが、それぞれ5%〜100%の基準パッチによりテスト画像が構成されている。
そして、ユーザがこのテスト画像が形成された記録紙を画像形成装置のスキャナ部300にセットして画像読み取り開始の指示を行うと、スキャナ部300は、このテスト画像の読み取りを行なう(S402)。すると、階調補正データ作成部316は、読み取ったテスト画像の画像データから各基準パッチの濃度を検出する(S403)。そして、階調補正データ作成部316は、検出された各基準パッチの濃度と目標濃度との比較を行い、この比較結果に基づいて階調補正データを作成する(S404)。
このようにして作成された階調補正データの一例を図4に示す。この図4では、縦軸の左の目盛りが濃度を示し、右の目盛りが出力画像信号レベルを示している。
この図4に示す例では、テスト画像を読み取った測定画像濃度が、設定されている目標画像濃度よりも濃くなってしまっている。そのため、階調補正データ作成部316では、濃度を薄くするような階調補正データが作成される、階調補正処理部313では、この階調補正データに基づいた階調補正が行なわれる。この図4を参照すると、階調補正データに基づいて測定画像濃度の階調補正が行なわれた場合、補正後の画像濃度が目標画像濃度に近づいていることがわかる。
しかし、このようなキャリブレーションを行なう画像形成装置では、テスト画像を読み取るためのスキャナ部300の読み取り精度に誤差が含まれていないとの前提で階調補正データの作成が行なわれている。そのため、スキャナ部300によってテスト画像の各基準パッチを読み取る際に誤差が含まれていると、キャリブレーションが正しく行なわれなくなってしまう。
このような問題が発生する理由を図5を参照して説明する。ここでは、スキャナ部300の階調特性には目標スキャナ装置に対してβ倍という階調特性の誤差が含まれ、プリンタ部330の階調特性にはα倍という目標階調特性に対する誤差が含まれるものとする。なお、階調特性の誤差は単純には倍率で示されるものではないが、ここでは説明を簡単にするために倍率で示すものとする。
また、図5に示した画像形成装置における動作を図6を参照して順次説明する。
(1)先ず、プリンタキャリブレーションが開始されると、テスト画像データ格納部317は、プリンタ部330に対してテスト画像の印刷を指示する。すると、プリンタ部330はテスト画像を印刷するが、このテスト画像の階調特性にはα倍の誤差が含まれることになる。
(2)このテスト画像がスキャナ部300により読み取られると、読み取られた画像データにはプリンタ部330の階調特性誤差αとスキャナ部300の誤差βの両方が含まれることになり、αβという誤差が発生してしまう。
(3)そのため、階調補正データ作成部316は、誤差がαβというテスト画像データに基づいて階調補正データを作成するため、階調補正データの特性は1/αβとなる。
(4)そのため、通信IF320を介してプリント用の画像データが階調補正処理部313に出力された場合、階調補正処理部313は、階調補正データ格納部312に格納されている階調補正データ(1/αβ)により階調補正を行なってプリンタ部330に出力する。この結果、プリンタ部330における階調特性誤差αは打ち消されるものの、スキャナ部300の階調特性誤差βの影響はそのまま残りプリント画像の階調特性は1/βとなってしまう。
このような問題を解決するため、プリント部330のキャリブレーションを行なう前に、テスト画像を読み取るスキャナ部300の測定感度を校正するためのキャリブレーションを行なうようにした画像形成装置の構成を図7に示す。
以下の説明においては、プリント部330に対するキャリブレーションをプリンタキャリブレーションと呼び、スキャナ部300に対するキャリブレーションをスキャナキャリブレーションと呼ぶものとする。
この画像形成装置は、図7に示されるように、スキャナ部300と、画像処理部340と、通信インタフェース(IF)320と、プリンタ部330とを有している。図7において、図1中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
ここで、画像処理部340は、図1に示した画像形成装置における画像処理部310に対して、スキャナ補正データ作成部314と、スキャナ補正データ格納部315とが追加され、階調補正データ作成部316が階調補正データ作成部311に置き換えられた構成となっている。
スキャナ補正データ格納部315は、スキャナ部300の階調特性を補正するためのスキャナ補正データを格納するための機能を有する。
スキャナ補正データ作成部314は、オフセット印刷等により作成された基準原稿画像の画像データに基づいて、スキャナ補正データを作成してスキャナ補正データ格納部315に格納する。
基準原稿画像は、図3に示したようなプリンタキャリブレーション用のテスト画像と同じ画像をオフセット印刷により作成したものであり、図3に示すように画像密度が異なる複数の基準パッチから構成されている。なお、図3では、説明の簡略化のために1色のみが示されているが、実際にはイエロー(Yellow)、マゼンタ(Magenta)、シアン(Cyan)、ブラック(Black)の各色毎に画像密度が異なる複数の基準パッチが構成されている。
そして、階調補正データ作成部311は、図1に示した階調補正データ作成部316の機能に加えて、スキャナ部300により読み取られたテスト画像の画像データをスキャナ補正データ格納部315に格納されたスキャナ補正データにより補正する機能を備えている。
なお、ここではスキャナキャリブレーションとして、読み取られたテスト画像の画像データに対してスキャナ補正データを用いた補正を行なうものとして説明しているが、階調目標値に対してスキャナ補正データを適用しても良いし、作成された階調補正データに対してスキャナ補正データを適用しても良い。
次に、このスキャナキャリブレーションの処理の流れを図8のフローチャートを参照して説明する。
先ず、スキャナ部300は、オフセット印刷により作成されたスキャナキャリブレーション用の基準原稿を読み取る(S201)。すると、スキャナ補正データ作成部314は、読み取られた基準原稿画像の画像データの濃度を演算し(S202)、その演算結果に基づいてスキャナ補正データを作成してスキャナ補正データ格納部315に格納する(S203)。
次に、基準原稿画像を測定した測定結果の一例を図9に示し、この測定結果に基づいて作成されたスキャナ補正データの一例を図10に示す。ここでは、スキャナA、スキャナBという2つのスキャナの補正を行なう場合を用いて説明する。
図9に示すように、標準測定感度を有する標準スキャナ装置で測定した目標値に対して、スキャナAは基準原稿を測定値が大きい側(濃い側)に測定し、スキャナBは基準原稿を測定値が小さい側(薄い側)に測定している。
そのため、図10に示すように、スキャナA用のスキャナ補正データは入力された画像データの濃度を小さく(薄く)するように設定され、スキャナB用のスキャナ補正データは入力された画像データの濃度を大きく(濃く)するように設定される。つまり、テスト画像の階調を濃く測定するスキャナAのスキャナ補正データは入力された値を小さく補正し、逆にテスト画像の階調を薄く測定するスキャナBのスキャナ補正データは入力された値を大きく補正することで、各スキャナ装置の測定結果を標準スキャナ装置の特性と一致させるような処理が行なわれる。
このようなスキャナキャリブレーションが行われる画像形成装置によれば、スキャナ部300により読み取られたテスト画像の画像データは、スキャナ補正データによって階調補正が行なわれるので、スキャナ部300の測定感度の誤差を排除してプリンタキャリブレーションを行なうことが可能となる。
そして、このようなスキャナキャリブレーションが行なわれることにより、画像形成装置に備え付けられたスキャナ装置だけでなく外部のスキャナ装置でテスト画像を読み取る場合でも、各スキャナ装置の測定感度差が補正されるので、どのようなスキャナ装置を使用した場合でも精度の高い階調補正データを得ることが可能となる。
しかし、従来行なわれているスキャナキャリブレーションとは、プリンタキャリブレーションを行なうためのテスト画像を測定する際の測定感度を校正するだけのものであり、複写のための通常の画像を読み取る際の測定感度を校正することはできない。この理由を以下に説明する。
スキャナキャリブレーション/プリンタキャリブレーションでは、CMYKの各単色のみを対象としているためCMYKの各色が重なった2、3次色の精度を考慮していない。そのため、スキャナ補正データや階調補正データは、各色毎の階調を補正するための1次元曲線となっている。しかし、複写のためのスキャナ部300により読み取られる画像には当然ながら2次、3次色が含まれている。そして、スキャナ部300により読み取られたRGB画像データは、多次元行列計算によりL*a*b*画像データに変換され、各種画像処理が行なわれてからさらに多次元行列計算によりプリンタ部330のトナーCMYKの各色に対応したデータに変換される。そのため、単純にスキャナ部300によって得られたRGB画像データを1次元のスキャナ補正データで補正しても後段の2回の多次元行列計算には対応することができない。このような理由により、スキャナキャリブレーションは、プリンタキャリブレーションを行なうためのテスト画像を測定する際の測定感度を補正することのみを目的としている。
つまり、スキャナキャリブレーションが行なわれたスキャナ装置で通常の画像を読み取った場合には、読み取り感度差の校正は行なわれない。
このようなプリンタキャリブレーションを行なってプリンタ部の階調特性を目標階調特性と一致させる画像形成装置には、コンピュータやサーバ等の外部装置からの画像データを印刷する印刷機能だけでなく、備え付けられたスキャナ装置または外部に接続されたスキャナ装置で原稿をスキャンしてプリンタ部で印刷する複写(コピー)機能を備えたものがある。
このような画像形成装置では、プリンタキャリブレーションを行なうためのテスト画像の読み取りを行なうスキャナ装置と、複写を行なおうとする原稿を読み取るスキャナ装置とが共用されることが考えられる。このような場合、スキャナキャリブレーション機能が逆効果に働いて、コピー再現特性が悪化してしまうという問題が発生する。ここで、コピー再現特性とは、コピー原稿濃度とコピー濃度(コピーした原稿の濃度)とがどれだけ一致しているかという特性を示し、ここではコピー原稿濃度とコピー濃度とは一致していることを理想とする。
スキャナキャリブレーション機能は前述のように、本来より濃く測定するスキャナに対しては、プリンタキャリブレーションで測定した値を薄くするスキャナ補正データ作成し、本来より薄く測定するスキャナに対しては、プリンタキャリブレーションで測定した値を濃くするスキャナ補正データを作成することでプリンタ装置の階調特性を目標階調特性に一致させることを目的としている。しかし、プリンタキャリブレーションに使用するスキャナ装置と同じスキャナ装置をコピーのスキャナとして使用した場合に、スキャナキャリブレーション機能によってプリンタ装置の階調特性を目標階調特性に一致させてしまうと、コピー画像の濃度階調特性にとってはスキャナキャリブレーション機能が逆効果に働き、かえってコピー画像の濃度階調特性をばらつかせてしまう。
このような問題が発生する理由を図11を参照して説明する。ここでも図5と同様に、スキャナ部300の階調特性には目標スキャナ装置に対してβ倍という階調特性の誤差が含まれ、プリンタ部330の階調特性にはα倍という目標階調特性に対する誤差が含まれるものとする。
また、図11に示した画像形成装置における動作を図12を参照して順次説明する。
(1)まず、スキャナキャリブレーションが行なわれることにより、階調特性誤差が含まれない基準原稿画像がスキャナ部300により読み取られる。ここでは、スキャナ部300にはβ倍という階調特性誤差が含まれているため、読み取られた基準原稿画像データにもβという誤差が含まれることになる。
(2)次に、スキャナ補正データ作成部314は、スキャナ部300の測定感度を修正するためのスキャナ補正データを作成してスキャナ補正データ格納部315に格納する。ここでは、スキャナ部300はβ倍という測定感度の誤差を有するため、スキャナ補正データは1/βという特性を有するデータとなる。
(3)次に、プリンタキャリブレーションが開始されると、テスト画像データ格納部317は、プリンタ部330に対してテスト画像の印刷を指示する。すると、プリンタ部330はテスト画像を印刷するが、このテスト画像の階調特性にはα倍の誤差が含まれることになる。
(4)このテスト画像がスキャナ部300により読み取られると、読み取られた画像データにはプリンタ部330の階調特性誤差αとスキャナ部300の誤差βの両方が含まれることになり、αβという誤差が発生してしまう。しかし、階調補正データ作成部311は、スキャナ補正データ格納部315に格納されているスキャナ補正データ(1/β)に基づいて、テスト画像の画像データの階調補正を行なうため、テスト画像データ中のαβという誤差はαのみとなる。
(5)そして、階調補正データ作成部311は、この誤差がαのみのテスト画像データに基づいて階調補正データを作成するため、階調補正データの特性は1/αとなる。
このような画像形成装置においてあるコピー原稿をコピーした場合およびプリント原稿をプリントした場合の動作を図13および図14を参照して説明する。
(6)先ず、通信IF320を介してプリント用の画像データが階調補正処理部313に出力された場合、階調補正処理部313は、階調補正データ格納部312に格納されている階調補正データ(1/α)により階調補正を行なってプリンタ部330に出力する。そのため、プリンタ部330における階調特性誤差αは打ち消され、印刷された原稿の階調特性は目標階調特性に近いものとなる。
(7)次に、スキャナ部300によりコピー原稿を読み取ってコピー処理が行なわれた場合、スキャナ部300には、βという階調特性誤差があるため、読み取られたコピー用画像データにはβという階調特性誤差が含まれる。そして、このコピー用画像データ(β)が階調補正処理部313により階調補正データ(1/α)に基づいて階調補正処理が行なわれると、階調補正後の画像データにはβ/αという階調特性誤差が含まれることになる。そして、プリンタ部330により印刷処理が行なわれると、最終的なコピー出力画像にはβという階調特性誤差が残ってしまうことになる。
このように、プリンタキャリブレーションを行なう際、スキャナーキャリブレーションを行なうことにより、プリンタ部の階調特性を目標階調特性に一致させる効果がある。そのため、スキャナとは関係のないプリント画像や、プリンタキャリブレーションの際に使用されるスキャナ装置とは別のスキャナ装置で測定された読み取られた画像を印刷する際には効果がある。しかし、プリンタキャリブレーションに使用するスキャナ装置と同じスキャナ装置を使ったコピー機では、プリンタキャリブレーションの際にスキャナキャリブレーション機能によりプリンタ装置の階調特性を目標階調特性に一致させると、コピーシステムとしての再現性であるコピー原稿濃度とコピー濃度の関係が一致しなくなるという課題がある。
[実施形態]
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図15は本発明の第1の実施形態の画像形成装置80を含む画像処理システムの構成を示す図である。
図15に示すように、画像処理システムは、ネットワーク70を介して接続された画像形成装置80および端末装置60を含む。端末装置60は、印刷ジョブ等の印刷データを生成して、画像形成装置80に対して送信する。画像形成装置80は、端末装置60から送信された印刷データを受け付けて、印刷データに応じた画像を印刷用紙上に出力する。
次に、本発明を適用する画像形成装置80の構成を図16に示す。
図16に示すように、本実施形態の画像形成装置80は、画像読取部50と画像形成部40とを備えている。
画像読取部50は、原稿を載せるプラテン51と、プラテンカバー52と、プラテン上の原稿に光を照射するランプ53と、受光した光量分布を画像信号に変換するセンサ54と、ランプから原稿に照射された光が、原稿面上の画像で反射した反射光をCCDセンサに集光する光学系55とを備えている。
画像形成部40は、イエロー(Y)色、マゼンタ(M)色、シアン(C)色、およびブラック(K)色それぞれのトナー像が形成される4つの画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kと、4つの画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kに接触するとともに循環移動し、トナー像が1次転写される中間転写ベルト20と、4つの画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kそれぞれに形成された各色のトナー像を中間転写ベルト20に1次転写する1次転写ロール5Y、5M、5C、5Kと、中間転写ベルト20上に1次転写されたトナー像を用紙Pに2次転写する2次転写ロール15と、サイズが異なる用紙Pを収納する3つの用紙トレイ12a、12b、12cと、用紙Pを手差しする手差部13と、用紙トレイ12a、12b、12cから抜き出した用紙Pあるいは手差部13にセットされた用紙Pを2次転写ロール15の配置位置に搬送する搬送ロール14と、用紙Pに転写されたトナー像を加熱および加圧することにより用紙P上に定着させる定着器16と、2次転写ロール15の配置位置から定着器16を経由して用紙Pを排出する搬送ロール18と、片面にトナー像を定着させた用紙Pを反転させて再び2次転写ロール15の配置位置に搬送する搬送ロール17と、トナー像を定着させた用紙Pを排出する第1のトレイ31および第2のトレイ32とを備えている。
画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、それぞれ、トナー像が形成される感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kと、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kを帯電する帯電器2Y、2M、2C、2Kと、帯電した感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに、画像信号に基づいて変調された露光光を照射して静電潜像を形成する露光部3と、静電潜像にYMCK各色のトナーを付与して各色のトナー像を形成する、トナーとキャリヤとが混合された現像剤を攪拌することにより帯電したYMCK各色のトナーを付与して静電潜像を現像する現像機4Y、4M、4C、4Kと、中間転写ベルト20にトナー像を1次転写した後に感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上に残留するトナーをクリーニングするクリーニング装置6Y、6M、6C、6Kとを備えている。なお、YMCK各色のトナーを収納するトナーボックス39があり、各色のトナーは、所定のタイミングで現像機4Y、4M、4C、4Kに供給される。
また、中間転写ベルト20は、ベルトを駆動する駆動ロール21と、従動ロール22と、ベルトに張力を加えるテンションロール23とに張架されて循環移動し、Y色トナー像が形成されるユニット10Yの上流側にベルトクリーニング装置26を備えている。
画像読取部50で読み取られた画像信号は、図示しない画像処理部でYMCK色毎の画像信号に変換される。
本実施形態の画像形成装置は、各種の画像形成モードを選択するユーザインタフェース11を備えており、ユーザインタフェース11で画像形成モードが選択されると、画像形成モードが自動設定されるとともに、階調補正処理部35において、画像読取部50で読み取って変換した画像信号を選択された画像形成モードに応じた階調補正データを用いて階調補正処理を施す。
そして、露光部3から階調補正処理を施された画像信号に基づいて変調された露光光が、4つのユニット10Y、10M、10C、10Kそれぞれに備える感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに照射されると、各感光体ドラムに静電潜像が形成され、静電潜像は各現像機4Y、4M、4C、4Kで現像されて各色のトナー像が形成される。各色のトナー像は、各1次転写ロール5Y、5M、5C、5Kにより中間転写ベルト20に重ね合わされて転写され、中間転写ベルト20上のトナー像は、2次転写ロール15により手差部13又は用紙トレイ12から搬送ロール14により搬送された用紙Pに転写され、さらに定着器16により加熱および加圧されて用紙P上に定着され、搬送ロール18で搬送され、第1のトレイ31又は第2のトレイ32に排出される。
なお、ユーザインタフェース11で両面プリントモードが選択された場合には、搬送ロール18で搬送された、片面に画像が形成された用紙Pは、第1のトレイ31又は第2のトレイ32に排出されることなく、用紙Pの後端が先端となるスイッチバックが行われ、搬送ロール17により再び2次転写ロール15の配置位置に搬送される。2次転写ロール15で、用紙Pの別な面に転写されたトナー像は、定着器16により加熱および加圧されて用紙P上に定着され、搬送ロール18で搬送されて、第1のトレイ31又は第2のトレイ32に排出される。
本実施形態の画像形成部40は、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上に、ユーザインタフェース11で選択された画像形成モードに応じた画像形成モードで階調補正データ補正用の複数濃度の基準パッチ画像を形成し、その複数濃度の基準パッチを用紙上に転写および定着させたテスト画像を形成するテスト画像形成部およびテスト画像形成部により形成されたテスト画像を、画像読取部50で読み取って得た基準パッチ濃度に基づいて、選択された画像形成モードに応じた階調補正データを作成して階調補正処理を行なう画像処理部35を備え上述したようなプリンタキャリブレーションを実行する。
ここで、本実施形態の画像形成装置は画像読取部50を備えキャリブレーションに使用しているが、外部の読取部でキャリブレーションの測定を行うこともできる。
また本実施形態の画像形成装置について、中間転写ベルト20を用いるタンデム構成の画像形成装置に基いて説明したが、画像形成装置は、タンデム構成に限定する必要はなく、複数サイクル構成のものであってもよく、また中間転写ベルト20に限定する必要はなく、中間転写体であってもよい。さらに、中間転写方式に限定されず、用紙搬送ベルトに担持された記録媒体、あるいはロールで搬送される記録媒体に直接転写する方式のものであっても適用される。
次に、本実施形態の画像形成装置80のハードウェア構成を図17に示す。
画像形成装置80は、図17に示されるように、CPU68、メモリ69、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置72、ネットワーク50を介して外部のコンピュータなどとデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)74、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置76、スキャナ77と、プリンタ部78を有する。これらの構成要素は、制御バス66を介して互いに接続されている。
CPU68は、メモリ70または記憶装置72に格納された画像処理プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置80の動作を制御する。
図18は、上記の画像処理プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置80の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像形成装置80は、図18に示されるように、スキャナ部77と、画像処理部35と、通信インタフェース(IF)74と、プリンタ部78とを有している。また、画像処理部35は、スキャナ補正データ作成部91と、スキャナ補正データ格納部92と、階調補正データ作成部93と、階調補正データ格納部94と、階調補正処理部95と、テスト画像データ格納部96とから構成されている。
スキャナ部77は、セットされた原稿を読み取って画像データに変換する画像読取手段として機能する。
通信インタフェース(IF)74は、端末装置60から印刷を指示された画像データをプリント用画像データとして階調補正処理部95に出力する。
スキャナ補正データ格納部92は、スキャナ部77の階調特性を補正するためのスキャナ補正データを格納するための機能を有する。
スキャナ補正データ作成部91は、オフセット印刷等により作成された基準原稿画像の画像データに基づいて、スキャナ補正データを作成してスキャナ補正データ格納部92に格納する。
階調補正データ作成部93は、スキャナ部77により読み取られたテスト画像の画像データに基づいてコピー(複写)画像用の階調補正データを作成し、スキャナ部77により読み取られたテスト画像の画像データに基づきスキャナ補正データ格納部92に格納されたスキャナ補正データを適用してプリント画像用の階調補正データを作成して階調補正データ格納部94に格納する。
階調補正データ格納部94は、階調補正データ作成部93により作成されたコピー画像用およびプリント画像用の階調補正データを格納する。
ここで、コピー画像用の階調補正データとは、スキャナ部77により読み取られた画像データの階調を補正するための階調補正データであり、プリント画像用の階調補正データとは、プリント用画像データ等のスキャナ部77により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を補正するための階調補正データである。ここで、スキャナ部77により読み取られた画像データ以外の画像データとは、例えば、コンピュータやサーバ等の外部装置から通信IF74を介して印刷指示されたプリント用画像データを意味している。
階調補正処理部95は、スキャナ部77により読み取られたコピー用画像データの階調を階調補正データ格納部94に格納されているコピー画像用の階調補正データに基づいて補正する。また、階調補正処理部95は、スキャナ部77により読み取られたコピー用画像データ以外の画像データ、ここでは通信IF74を介して受け付けられたプリント用画像データの階調を階調補正データ格納部94に格納されているプリント画像用の階調補正データに基づいて補正する。
なお、階調補正処理部95は、プリンタ部330によって印刷しようとする全ての画像データに対して階調補正処理を行なう必要はない。印刷しようとする画像データに対して階調補正を行なうか否かを選択するための階調補正選択手段を設け、ユーザは、この階調補正選択手段によって出力しようとする画像データに対する階調補正の有無を選択することができるようにしてもよい。
テスト画像データ格納部96は、それぞれ濃度が異なる複数の基準パッチからなるテスト画像データを格納している。なお、コピー画像用の階調補正データを作成する際のテスト画像とプリント画像用の階調補正データを作成する際のテスト画像は、かならずしも同一のテスト画像である必要はなく、同一のものでも良いし、異なるものであっても良い。
プリンタ部78は、階調補正処理部95により階調補正が行なわれた後の画像データに基づいて形成した画像を印刷する。
次に、本実施形態の画像形成装置80の動作について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の画像形成装置80はキャリブレーションモードに入った場合、図17に示したようなユーザインタフェース装置76により、図19に示すような表示が行なわれる。
この図19には、スキャナキャリブレーションの実施を指示するためのボタン141と、コピー画像用のプリンタキャリブレーションの実施を指示するためのボタン142と、プリント画像用のプリンタキャリブレーションの実施を指示するためのボタン143が表示されている。
スキャナキャリブレーションは、プリンタキャリブレーションの実施直前に行なっても良いが、スキャナ装置の固体間の測定感度差やスキャナ装置の経時的な測定感度変化を校正するものなので、プリンタキャリブレーション実施の都度行なう必要性は低い。そのため、プリンタキャリブレーションとは独立して、画像形成装置の設置時や月1回等の定期的な期間毎にスキャナキャリブレーションを実施するようにすればよい。
このような理由により、スキャナキャリブレーションを実施するためのボタン141と、プリンタキャリブレーションを実施するためのボタン142、143とが独立して設けられている。
先ず、ユーザがスキャナキャリブレーションの実施を指示するためのボタン141を操作すると、本実施形態の画像形成装置80では、プリンタキャリブレーションに先立ってスキャナキャリブレーションが行なわれる。このスキャナキャリブレーションの処理は、図6のフローチャートにより説明した処理と同様であるため説明は省略する。
そして、ユーザがプリンタキャリブレーションの実施を指示するためのボタン142、143のいずれかを操作した場合、プリンタキャリブレーションが実施される。本実施形態におけるプリンタキャリブレーションの処理の流れを図20のフローチャートを参照して説明する。
先ず、キャリブレーション処理の開始が指示されると、テスト画像データ格納部96は、それぞれ濃度が異なる複数の基準パッチからなるテスト画像をプリンタ部78に出力して印刷用紙等の記録紙上に形成する(S101)。このテスト画像は、図3に示したものと同様な構成となっている。
そして、ユーザがこのテスト画像が形成された記録紙を画像形成装置のスキャナ部77にセットして画像読み取り開始の指示を行うと、スキャナ部77は、このテスト画像の読み取りを行なう(S102)。すると、階調補正データ作成部77は、読み取ったテスト画像の画像データから各基準パッチの濃度を検出する(S103)。
次に、本実施形態における階調補正データ作成部93は、作成が指示された階調補正データは、コピー画像用なのかプリント画像用なのかの判定を行う(S104)。
図19に示したユーザインタフェース画面においてユーザが作成を指示したプリンタキャリブレーションがプリント画像用の場合、つまり作成が指示された階調補正データがプリント画像用の場合、階調補正データ作成部93は、スキャナ部77により読み取られたテスト画像の画像データに対して、スキャナ補正データ格納部92に格納されているスキャナ補正データを適用して階調補正データを作成する(S105)。
また、図19に示したユーザインタフェース画面においてユーザが作成を指示したプリンタキャリブレーションがコピー画像用の場合、つまり作成が指示された階調補正データがコピー画像用の場合、階調補正データ作成部93は、スキャナ部77により読み取られたテスト画像の画像データに対して、スキャナ補正データ格納部92に格納されているスキャナ補正データを適用せずに階調補正データを作成する(S106)。
次に、本実施形態における画像形成装置80の動作を図21を参照して説明する。
ここでは、スキャナ部77の階調特性には目標スキャナ装置の階調特性に対してβ倍という階調特性の誤差が含まれ、プリンタ部78の階調特性にはα倍という目標階調特性に対する誤差が含まれるものとする。なお、階調特性の誤差は単純には倍率で示されるものではないが、ここでは説明を簡単にするために倍率で示すものとする。
まず、スキャナキャリブレーションが行なわれることにより、スキャナ補正データ作成部91は、スキャナ部78の測定感度を修正するためのスキャナ補正データを作成してスキャナ補正データ格納部92に格納する。ここでは、スキャナ部77はβ倍という測定感度の誤差を有するため、スキャナ補正データは1/βという特性を有するデータとなる。
次に、プリンタキャリブレーションが開始されると、テスト画像データ格納部96は、プリンタ部78に対してテスト画像の印刷を指示する。すると、プリンタ部78はテスト画像を印刷するが、このテスト画像の階調特性にはα倍の誤差が含まれることになる。
このテスト画像がスキャナ部77により読み取られると、読み取られた画像データにはプリンタ部78の階調特性誤差αとスキャナ部77の誤差βの両方が含まれることになり、αβという誤差が発生してしまう。
ここで、本実施形態における階調補正データ作成部93は、プリント画像用の階調補正データを作成する場合、スキャナ補正データ格納部315に格納されているスキャナ補正データ(1/β)に基づいて、テスト画像の画像データの階調補正を行なうため、テスト画像データ中のαβという誤差はαのみとなる。そして、階調補正データ作成部93は、この誤差がαのみのテスト画像データに基づいて階調補正データを作成するため、プリント画像用の階調補正データの特性は1/αとなる。
そして、本実施形態における階調補正データ作成部93は、コピー画像用の階調補正データを作成する場合、スキャナ補正データ格納部315に格納されているスキャナ補正データ(1/β)を用いた階調補正は行なわないため、テスト画像データ中のαβという誤差はそのままとなる。そして、階調補正データ作成部93は、この誤差がαβのテスト画像データに基づいて階調補正データを作成するため、コピー画像用の階調補正データの特性は1/αβとなる。
そして、階調補正処理部95では、スキャナ部77からのコピー用画像データ(β)に対しては、コピー画像用の階調補正データ(1/αβ)を用いた階調補正が行なわれ、通信IF74を介して受け付けたプリント用画像データに対しては、プリント画像用の階調補正データ(1/α)を用いた階調補正が行なわれる。その結果、階調補正処理部95からプリンタ部78に対して出力される画像データは、いずれの場合も1/αという階調誤差が含まれた画像データとなる。そのため、コピー用画像データもプリント用画像データも最終的にプリンタ部78により出力される際には、プリンタ部78における階調特性誤差αは打ち消され、印刷された原稿の階調特性は目標階調特性に近いものとなる。
このように本実施形態の画像形成装置80では、スキャナ部77でコピー原稿を読み取ってプリント部78で印刷するコピー処理を行う場合でも、通信IF74を介して入力された画像データを印刷する印刷処理を行う場合でも、出力される画像の階調特性は目標階調特性と一致したものとなる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態の画像形成装置について説明する。
図18に示した第1の実施形態では、階調補正データ作成部93は、プリント画像用の階調補正データとコピー画像用の階調補正データをそれぞれ異なるタイミングにより、それぞれのテスト画像を用いて作成していた。
この理由としては、プリンタキャリブレーションはプリンタ装置の階調特性を補正するものなので、プリンタ装置におけるスクリーン構造(解像度や階調数)に応じて実施する必要があるからである。つまり、コピー画像とプリント画像で異なるスクリーン構造を使用する画像形成システムでは、第1の実施形態のように画像データの種類に応じて異なるタイミングでそれぞれのスクリーン構造を使用したテスト画像を用いて階調補正データを作成する必要がある。しかし、コピー画像とプリント画像で同じスクリーン構造を使用する画像形成システムでは、コピー画像用の階調補正データとプリント画像用の階調補正データをそれぞれ異なるタイミングで作成する必要はない。
そのため、本実施形態における階調補正データ作成部93は、スキャナ部77により読み取られたコピー用画像データのスクリーン構造と、プリント用画像データのスクリーン構造が同じ場合、コピー画像用の階調補正データとプリント画像用の階調補正データを同一のテスト画像を用いて同一の処理により作成する。ここで、使用するテスト画像としては、同じスクリーン構造でパッチそのものがコピー用、プリンタ用で共通なテスト画像でも良いし、1枚の用紙内にコピー、プリンタそれぞれ別のパッチを並べたようなテスト画像でも良い。
このように、本実施形態の画像形成装置では、1回のプリンタキャリブレーションの実施時に、スキャナ補正データを適用する場合としない場合の2種類の階調補正データが同時に作成される。
本実施形態の画像形成装置では、図22に示すユーザインタフェースのように、スキャナキャリブレーションの実施を指示するためのボタン161と、プリンタキャリブレーションの実施を指示するためのボタン162がそれぞれ1つ表示されている。
そして、プリンタキャリブレーションの実施を指示するためのボタン162が操作されると、コピー画像用の階調補正データとプリント画像用の階調補正データが同じタイミングで作成される。
本実施形態の画像形成装置の動作を図23のフローチャートを参照して説明する。
図23のフローチャートにおいて、S101からS103のステップは、図20に示した第1の実施形態におけるフローチャートと同様な処理であるためその説明は省略する。
また、本実施形態の画像形成装置の基本的な構成は、図18に示した第1の実施形態の画像形成装置の構成と同様であるため、図18に示した構成を参照して本実施形態の画像形成装置の説明を行なう。
階調補正処理部95は、スキャナ補正データを適用せずにコピー画像用の階調補正データを作成し(S174)、スキャナ補正データを適用してプリント画像用の階調補正データを作成する(S175)。そして、作成されたコピー画像用およびプリント画像用の階調補正データは、それぞれ階調補正データ格納部94に格納される。
なお、S174とS175のステップは、どちらを先に処理しても良いためS175とS174の処理の順番を逆にしても良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態の画像形成装置について説明する。
上記第1および第2の実施形態の画像形成装置では、階調補正データ作成部93は、プリンタ画像に対するプリンタキャリブレーションの際にはスキャナ補正データを適用し、コピー画像に対するプリンタキャリブレーションの際にはスキャナ補正データを適用しないようにしていた。しかし、このようにスキャナ補正データの適用の有無を固定すると、システム構成によっては階調補正が適切に行なわれない場合がある。
例えば、スキャナ装置を有する画像形成装置に対して外部に別のスキャナ装置を接続し、この接続されたスキャナ装置によりテスト画像を読み取ってプリンタキャリブレーションを行なうような場合もある。このようなシステム構成の場合には、コピー原稿画像は画像形成装置に備え付けられたスキャナ装置により読み取られるため、テスト画像を読み取るスキャナ装置とコピー原稿画像を読み取るスキャナ装置が異なることになる。
そのため、階調補正データ作成部においてコピー画像用の階調補正データを作成する際に、スキャナ補正データを適用しないとすると外部に接続されたスキャナ装置の階調特性と画像形成装置に備え付けられたスキャナ装置の階調特性が異なる場合、最終的な階調特性が目標値から大幅にずれてしまうことになる。
そのため、本実施形態の画像形成装置では、プリンタキャリブレーションを実施して階調補正データを作成する際に、スキャナ補正データ適用の有無を選択できるようにしている。
本実施形態の画像形成装置の構成を図24に示す。本実施形態の画像形成装置は、図24に示されるように、図18に示した第1の実施形態の画像形成装置に対して、適用有無選択部301が追加されている点が異なっている。
適用有無選択部301は、プリンタキャリブレーションの実施の際のスキャナ補正データの適用の有無を選択する
そして、本実施形態における階調補正データ作成部93は、この適用有無選択部301の選択結果に基づいてスキャナ補正データを適用するか否かの判定し、この判定結果に基づいてプリンタ画像用およびコピー画象用の階調補正データを作成する。
本実施形態の画像形成装置におけるユーザインタフェース表示の一例を図25に示す。
図25に示す例では、スキャナキャリブレーションの適用の有無を選択するためのオンボタン191およびオフボタン192が設けられている点が図19に示したユーザインタフェースとは異なっている。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態の画像形成装置について説明する。
上記の第3の実施形態においても説明したように、スキャナ装置を有する画像形成装置に対して外部に別のスキャナ装置を接続するような場合もある。このようなシステム構成の場合は、画像形成装置に複数のスキャナ装置が存在することになる。
本実施形態の画像形成装置はこのように複数のスキャナ装置が存在するようなシステム構成の場合に本発明を適用したものである。ここでは、説明を簡単にするためにスキャナ装置A、スキャナ装置Bという2つのスキャナ装置が画像形成システムに存在するものとして説明する。
本実施形態の画像形成装置におけるユーザインタフェース表示の一例を図26に示す。
本実施形態では、スキャナキャリブレーションは、スキャナ装置A、B毎に実施可能となっており、図26に示す例ではスキャナ装置A、B毎にスキャナキャリブレーションの実施を指示するためのスキャナAボタン211、スキャナBボタン212が設けられている。このスキャナA、Bボタン211、212が操作されると、スキャナ装置A、B毎にスキャナキャリブレーションが実施され、スキャナA用のスキャナ補正データ、スキャナB用のスキャナ補正データがそれぞれ作成される。
そして、プリンタキャリブレーションを実施する際には、スキャナAまたはスキャナB用のスキャナ補正データを適用するかスキャナ補正データを適用しないかを、ボタン213〜215により選択することができるようになっている。
例えば、スキャナ装置Aにより読み取ったテスト画像データに対してスキャナ装置A用のスキャナ補正データを適用すると、スキャナ装置の階調誤差を排除したプリント画像用の階調補正データが作成される。また、スキャナ装置Bにより読み取ったテスト画像データに対してスキャナ装置B用のスキャナ補正データを適用しても、スキャナ装置の階調誤差を排除したプリント画像用の階調補正データが作成される。
また、スキャナ装置Aにより読み取ったテスト画像データに対していずれのスキャナ補正データも適用しない場合、スキャナ装置Aによりコピーを行なう場合のコピー画像用の階調補正データが作成される。また、スキャナ装置Bにより読み取ったテスト画像データに対していずれのスキャナ補正データも適用しない場合、スキャナ装置Bによりコピーを行なう場合のコピー画像用の階調補正データが作成される。
このような場合、コピー画像用の階調補正データは、スキャナ装置Aに対応したデータと、スキャナ装置Bに対応したデータの2種類作成されることになる。
そして、階調補正処理部は、スキャナ装置Aを用いたコピーが行なわれる場合には、スキャナ装置Aに対応したコピー画像用の階調補正データにより階調補正を行なう。そして、スキャナ装置Bを用いたコピーが行なわれる場合には、階調補正処理部は、スキャナ装置Bに対応したコピー画像用の階調補正データにより階調補正を行なう。
本実施形態の画像形成装置によれば、プリンタキャリブレーション実施の際に、テスト画像の読み取りの際に使用したスキャナ装置と、画像形成システムに備え付けられたスキャナ装置のそれぞれのスキャナ感度に応じて、スキャナキャリブレーション機能を適用するか否かをユーザが選択することができるようにしているので高精度な階調補正を実施することが可能となる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態の画像形成装置について説明する。
上記第1から第4の実施形態の画像形成装置では、階調補正処理部は、印刷処理を行おうとする画像データがコピー用の画像データなのかプリント用の画像データなのかに応じて階調補正の際に使用する階調補正データを切り替えていた。しかし、画像形成装置に備えられたスキャナ装置で読み取った画像データをパーソナルコンピュータ等の端末装置に保存しておき、後日その画像データを印刷するような場合もある。このような場合には、プリント用の画像データであってもコピー画像用の階調補正データによる階調補正処理を行なったほうが高精度の階調補正を実現することができるはずである。
また、第4の実施形態のように複数のスキャナ装置が存在する場合、どのスキャナ装置により読み取られたかに応じて使用する階調補正データを選択する必要がある。
このような手間を省略するため、本実施形態では、スキャナ装置で読み取られた画像データには、読み取られる際に使用されたスキャナ装置を特定する情報を属性データとして付加するようにする。
そして、階調補正処理部は、画像データからこの属性データを抽出して、抽出された属性データに応じて階調補正を行なう階調補正データを選択して使用するようにする。
このような構成とすることにより、画像データがどのスキャナ装置で読み取られたということをユーザが記憶しておいて印刷の際に指定しなくても、最適な階調補正データが自動的に選択されることになる。
[変形例]
上記実施形態では、階調補正処理部が画像処理部の内部に設けられている場合を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、階調補正処理部が画像処理部の外部に設けられている場合や、プリンタ部の内部に設けられている場合でも同様に本発明を適用することができるものである。
また、上記実施形態では、プリンタキャリブレーションおよびスキャナキャリブレーションを行なうためのスキャナ補正データ作成部、スキャナ補正データ格納部、階調補正データ作成部、階調補正データ格納部が、画像処理部内に設けられた構成を用いて説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
これらの、スキャナ補正データ作成部、スキャナ補正データ格納部、階調補正データ作成部、階調補正データ格納部によりプリンタキャリブレーション装置を構成して、画像処理部の外部に設けるようにしてもよい。また、このキャリブレーション装置を画像形成装置の外部に構成するようにしてもよい。このようにして構成されたキャリブレーション装置は、画像形成システムに接続されてしようされる。
さらに、上記の実施形態では、階調補正データ作成部は、プリンタキャリブレーションの際にスキャナ補正データを適用するか否かを選択するのみであったが、本発明はこのような処理に限定されるものではない。例えば、階調補正データ作成部は、スキャナ補正データを100%そのまま適用するのではなく、標準スキャナの補正データとの差分の50%のみを適用し、スキャナの測定感度差の50%のみ補正するようにしても良い。
キャリブレーションを行う画像形成装置の一例を示す図である。 画像形成装置において実施されるキャリブレーション処理を説明するためのフローチャートである。 キャリブレーション処理に用いられるテスト画像の一例を示す図である。 階調補正データ作成部316により作成される階調補正データの一例を示す図である。 図1に示した画像形成装置の動作を説明するための図である。 図5に示した画像形成装置の動作を順次説明した図である。 スキャナキャリブレーションを行なう画像形成装置の構成を示す図である。 スキャナキャリブレーションの処理を説明するためのフローチャートである。 基準原稿画像を測定した測定結果の一例を示す図である。 基準原稿画像を測定した測定結果に基づいて作成されたスキャナ補正データの一例を示す図である。 図7に示した画像形成装置の動作を説明するための図である。 図11に示した画像形成装置の動作を順次説明した図である。 図7に示した画像形成装置においてあるコピー原稿をコピーした場合およびプリント用画像データをプリントした場合の動作を説明するための図である。 図13に示した画像形成装置の動作を順次説明した図である。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置80を含む画像処理システムの構成を示す図である。 本発明を適用する画像形成装置80の構成を図16に示す。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置80のハードウェア構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置80の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置80における、ユーザインタフェース装置76による表示の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置80の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の画像形成装置80の動作を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態の画像形成装置における、ユーザインタフェース表示の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の画像形成装置における、ユーザインタフェース表示の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態の画像形成装置における、ユーザインタフェース表示の一例を示す図である。
符号の説明
1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム
2Y、2M、2C、2K 帯電器
3 露光部
4Y、4M、4C、4K 現像機
5Y、5M、5C、5K 1次転写ロール
6Y、6M、6C、6K クリーニング装置
10Y、10M、10C、10K 画像形成ユニット
11 ユーザインタフェース
12a、12b、12c 用紙トレイ
13 手差部
14 搬送ロール
15 2次転写ロール
16 定着器
17、18、19 搬送ロール
20 中間転写ベルト
21 駆動ロール
22 従動ロール
23 テンションロール
31 第1のトレイ
32 第2のトレイ
35 階調処理部
39 トナーボックス
40 画像形成部
42 ユーザインタフェース画面
50 画像読取部
51 プラテン
52 プラテンカバー
53 ランプ
54 センサ
55 光学系
60 端末装置
66 制御バス
68 CPU
69 メモリ
70 ネットワーク
72 記憶装置
74 通信インタフェース(IF)
76 ユーザインタフェース(UI)装置
77 スキャナ部
78 プリンタ部
80 画像形成装置
91 スキャナ補正データ作成部
92 スキャナ補正データ格納部
93 階調補正データ作成部
94 階調補正データ格納部
95 階調補正処理部
96 テスト画像データ格納部
141 スキャナキャブレーション実施ボタン
142、143 プリンタキャブレーション実施ボタン
161 スキャナキャブレーション実施ボタン
162 プリンタキャブレーション実施ボタン
191 オンボタン
192 オフボタン
211 スキャナAボタン
212 スキャナBボタン
213 スキャナAオンボタン
214 スキャナBオンボタン
215 オフボタン
300 スキャナ部
301 適用有無選択部
310 画像処理部
311 階調補正データ作成部
312 階調補正データ格納部
313 階調補正処理部
314 スキャナ補正データ作成部
315 スキャナ補正データ格納部
316 階調補正データ作成部
317 テスト画像データ格納部
320 通信インタフェース(IF)
330 プリンタ部
340 画像処理部
S101〜S106 ステップ
S174、S175 ステップ
S201〜S203 ステップ
S401〜S404 ステップ

Claims (12)

  1. 原稿を読み取って画像データに変換する画像読取手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと外部装置から印刷指示されたプリント用の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている前記第1の階調補正データに基づいて補正し、外部装置から印刷指示されたプリント用の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
    前記階調補正手段により階調補正が行なわれた後の画像データに基づいて形成した画像を出力する画像出力手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた基準原稿画像に基づいて、前記画像読取手段の階調特性を補正するための画像読取手段補正データを作成する画像読取手段補正データ作成手段と、
    前記画像読取手段補正データ作成手段により作成された画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
    所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づいて前記第1の階調補正データを作成し、前記画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づき前記第2の格納手段に格納された画像読取手段補正データを適用して前記第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段と、
    を有する画像形成装置。
  2. 前記階調補正データ作成手段は、前記第1の階調補正データを作成する前記テスト画像と、前記第2の階調補正データを作成する前記テスト画像が共通で、前記画像読取手段により読み取られた共通のテスト画像の画像データに基づいて前記第1および第2の階調補正データを同一の処理により作成する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 原稿を読み取って画像データに変換する画像読取手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと前記画像読取手段により読み取られた画像データ以外の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている前記第1の階調補正データに基づいて補正し、外部装置から印刷指示されたプリント用の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
    前記階調補正手段により階調補正が行なわれた後の画像データに基づいて形成した画像を出力する画像出力手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた基準原稿画像に基づいて、前記画像読取手段の階調特性を補正するための画像読取手段補正データを作成する画像読取手段補正データ作成手段と、
    前記画像読取手段補正データ作成手段により作成された画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
    前記第1または第2の階調補正データの作成の際に前記第2の格納手段に格納された画像読取手段補正データを適用するか否かを選択する選択手段と、
    所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データおよび前記選択手段の選択結果に基づいて、前記第1および第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段と、
    を有する画像形成装置。
  4. 前記画像読取手段は、読み取った画像データに対して当該画像読取手段を特定する情報を属性データとして付加し、
    前記階調補正手段は、階調補正を行なおうとする画像データから属性データを抽出し、抽出された属性データに基づいて当該画像データが前記画像読取手段により読み取られた画像データであるか否かを判定する請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 原稿を読み取って画像データに変換する複数の画像読取手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと外部装置から印刷指示されたプリント用の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
    前記複数の画像読取手段のうちのある画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている複数の第1の階調補正データのうちの対応する第1の階調補正データに基づいて補正し、外部装置から印刷指示されたプリント用の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
    前記階調補正手段により階調補正が行なわれた後の画像データに基づいて形成した画像を出力する画像出力手段と、
    前記画像読取手段により読み取られた基準原稿画像に基づいて、前記複数の画像読取手段の階調特性をそれぞれ補正するための複数の画像読取手段補正データを作成する画像読取手段補正データ作成手段と、
    前記画像読取手段補正データ作成手段により作成された複数の画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
    所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
    前記複数の画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づいて前記複数の第1の階調補正データをそれぞれ作成し、前記複数の画像読取手段のうちのある画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づき前記第2の格納手段に格納された複数の画像読取手段補正データのうちの対応する画像読取手段補正データを適用して前記第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段と、
    を有する画像形成装置。
  6. 前記複数の画像読取手段は、読み取った画像データに対して当該画像読取手段を特定する情報を属性データとして付加し、
    前記階調補正手段は、階調補正を行なおうとする画像データから属性データを抽出し、抽出された属性データに基づいて当該画像データが読み取られた画像読取手段を前記複数の画像読取手段のうちから特定し、特定された画像読取手段に対応した第1の階調補正データを選択する請求項5記載の画像形成装置。
  7. 画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと外部装置から印刷指示されたプリント用の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
    画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている前記第1の階調補正データに基づいて補正し、外部装置から印刷指示されたプリント用の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
    画像読取手段により読み取られた基準原稿画像に基づいて、画像読取手段の階調特性を補正するための画像読取手段補正データを作成する画像読取手段補正データ作成手段と、
    前記画像読取手段補正データ作成手段により作成された画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
    所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
    画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づいて前記第1の階調補正データを作成し、画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づき前記第2の格納手段に格納された画像読取手段補正データを適用して前記第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段と、
    を有するプリンタキャリブレーション装置。
  8. 前記階調補正データ作成手段は、前記第1の階調補正データを作成する前記テスト画像と、前記第2の階調補正データを作成する前記テスト画像が共通で、前記画像読取手段により読み取られた共通のテスト画像の画像データに基づいて前記第1および第2の階調補正データを同一の処理により作成する請求項記載のプリンタキャリブレーション装置。
  9. 画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと外部装置から印刷指示されたプリント用の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
    画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている前記第1の階調補正データに基づいて補正し、外部装置から印刷指示されたプリント用の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
    画像読取手段により読み取られた基準原稿画像に基づいて、画像読取手段の階調特性を補正するための画像読取手段補正データを作成する画像読取手段補正データ作成手段と、
    前記画像読取手段補正データ作成手段により作成された画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
    前記第1または第2の階調補正データの作成の際に前記第2の格納手段に格納された画像読取手段補正データを適用するか否かを選択する選択手段と、
    所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
    画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データおよび前記選択手段の選択結果に基づいて、前記第1および第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段と、
    を有するプリンタキャリブレーション装置。
  10. 前記階調補正手段は、階調補正を行なおうとする画像データから、当該画像データが読み取られる際に使用された画像読取手段を特定するための情報である属性データを抽出し、抽出された属性データに基づいて当該画像データが画像読取手段により読み取られた画像データであるか否かを判定する請求項からのいずれか1項記載のプリンタキャリブレーション装置。
  11. 画像読取手段により読み取られた画像データの階調を補正する第1の階調補正データと外部装置から印刷指示されたプリント用の画像データの階調を補正する第2の階調補正データを格納するための第1の格納手段と、
    複数の画像読取手段のうちのある画像読取手段により読み取られた画像データの階調を前記第1の格納手段に格納されている複数の第1の階調補正データのうちの対応する第1の階調補正データに基づいて補正し、外部装置から印刷指示されたプリント用の画像データの階調を前記第2の階調補正データに基づいて補正する階調補正手段と、
    複数の画像読取手段により読み取られた基準原稿画像に基づいて、複数の画像読取手段の階調特性をそれぞれ補正するための複数の画像読取手段補正データを作成する画像読取手段補正データ作成手段と、
    前記画像読取手段補正データ作成手段により作成された複数の画像読取手段補正データを格納するための第2の格納手段と、
    所定のテスト画像データに基づいて形成したテスト画像を前記画像出力手段から出力させるテスト画像出力手段と、
    複数の画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づいて前記複数の第1の階調補正データをそれぞれ作成し、複数の画像読取手段のうちのある画像読取手段により読み取られた前記テスト画像の画像データに基づき前記第2の格納手段に格納された複数の画像読取手段補正データのうちの対応する画像読取手段補正データを適用して前記第2の階調補正データを作成して前記第1の格納手段に格納する階調補正データ作成手段と、
    を有するプリンタキャリブレーション装置。
  12. 前記階調補正手段は、階調補正を行なおうとする画像データから、当該画像データが読み取られる際に使用された画像読取手段を特定するための情報である属性データを抽出し、抽出された属性データに基づいて当該画像データが読み取られた画像読取手段を複数の画像読取手段のうちから特定し、特定された画像読取手段に対応した第1の階調補正データを選択する請求項11記載のプリンタキャリブレーション装置。


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