JP2019210731A - 木造建物用の防蟻被覆材及びこれを使用した木造建物の施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
「防蟻シートと防蟻シール材とから成っており、
前記防蟻シートは、前記基礎と土台との間に挟み込まれる水平配置部と、前記水平配置部の外端に一体に繋がって前記土台の外側面を覆うように配置された外側被覆部(起立配置部)とを有している一方、
前記防蟻シール材は圧縮変形する樹脂材製であり、この防蟻シール材が、前記水平配置部の下面又は上面若しくは上下両面に、前記水平配置部の略全長にわたって延びるように接合されている」
という構成になっている。
「前記防蟻シートは、EVA樹脂を材料にした押し出し加工品である一方、前記防蟻シール材は発泡シリコーン製又はEPDM製である」
という構成になっている。
「前記防蟻シートと防蟻シール材とのうち少なくとも防蟻シートには、忌避性の防蟻剤と遅効性の防蟻剤とが配合されている」という構成になっている。
「前記忌避性の防蟻剤はエトフェンプロックスであり、前記遅効性の防蟻剤はチアメトキサムである、」
という構成になっている。
「前記防蟻シール材は、前記基礎の長手中心線を挟んだ両側に一対配置されており、前記一対の防蟻シール材の間に、アンカーボルトに嵌め込まれた金属製台輪を配置する間隔が空けられている」
という構成になっている。
「コンクリート製基礎のうち外周部を構成する部分の上面に、前記防蟻シートの水平配置部を重ね配置する一方、コンクリート製基礎のうち外周部で囲われた内側のものには、前記防蟻シートと同じ厚さのスペーサシートにシール材を設けたものを重ね配置し、
次いで、木製土台を前記水平配置部及びスペーサシートの上に載せてアンカーボルトにて固定し、
次いで、前記各土台に柱を立設した後でかつ外壁を施工する前に、前記防蟻シートの外側被覆部を上向きに起こして前記柱又は他の壁材にタッカー又は他の固定具で仮り保持し、
その後、防水シートを、その下部が前記防蟻シートの外側被覆部に重なるように配置してから、前記防水シートと外側被覆部とを押さえ部材で固定し、その後に前記外壁を取り付ける」
という工程を備えている。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜8に示す第1実施形態を説明する。図1に示すように、建物の基礎部は、コンクリート製の基礎1と、その上に配置した木製の土台2と、これら土台2を白蟻から防護する防蟻被覆材3とを有している。
図3,4に示すように、土台2の上には所定間隔で柱11が立設されており、隣り合った柱11の間には、内装板12と外装板13とが配置されて、両者の間に壁用断熱材14が挟み込まれている。外装板13の外面には防水シート(透湿シート)15が重なっていて、防水シート15は、上下長手の押さえ部材(胴縁)16の群によって外装材13に固定されている。
次に、施工に際しての細部の処理を説明する。まず、基礎1のうち、外周枠で囲われた内側の部位の処理について説明する。すなわち、ベタ基礎方式では、防蟻性が必要になるのは、基本的には外周を構成する土台2の箇所だけであるので、外周枠で囲われた内側の基礎1′では、土台2は高さだけ揃えたら足りる。そこで、図5に示すように、内側の基礎1′には、当該基礎1′と略同じ幅のスペーサシート22にシール材23を設けたものを重ね配置している。
図9では、防蟻シール材7の別例を何点か表示している。このうち(A)に示す第2実施形態では、防蟻シール材7を水平配置部6aの上面に配置している。また、(B)に示す第3実施形態では、防蟻シール材7を厚さに対して左右幅が大きい長方形の断面形状に形成している。
図10〜12では、免震(制震)等のための台輪32に対応した例を示している。このうち図10に示す第7実施形態では、一対の防蟻シール材7の間の空間に,アンカーボルト9に嵌まる台輪32を配置できるようになっている。台輪32は上下のプレートで構成されており、上下のプレートが相対動することにより、地震に際して基礎1と土台2とが相対動して免震(減震)される。
以上、本願発明の実施形態を幾つか説明したが、本願発明は、他にも様々に具体化できる。例えば、防蟻シートと防蟻シール材とのうちいずれか一方又は両方を複数構造に形成することも可能である。
2 土台
3 防蟻被覆材
6 防蟻シート
6a 水平配置部
6b 外側被覆部
7 防蟻シール材
9 アンカーボルト
11 柱
13 外装板
14 壁用断熱材
15 防水シート
16 押さえ部材(胴縁)
17 サイディング
18 水切り材
22 スペーサシート
23 シール材
25,27a,27b,28,29 余長部
31 切り込み
Claims (6)
- コンクリート製の基礎の上に木製土台が配置されている木造建物に使用する防蟻被覆材であって、
防蟻シートと防蟻シール材とから成っており、
前記防蟻シートは、前記基礎と土台との間に挟み込まれる水平配置部と、前記水平配置部の外端に一体に繋がって前記土台の外側面を覆うように配置される外側被覆部とを有している一方、
前記防蟻シール材は圧縮変形する樹脂材製であり、この防蟻シール材が、前記水平配置部の下面又は上面若しくは上下両面に、前記水平配置部の略全長にわたって延びるように接合されている、
木造建物の基礎部用防蟻被覆材。 - 前記防蟻シートは、EVA樹脂を材料にした押し出し加工品である一方、前記防蟻シール材は発泡シリコーン製又はEPDM製である、
請求項1に記載した木造建物の基礎部用防蟻被覆材。 - 前記防蟻シートと防蟻シール材とのうち少なくとも防蟻シートには、忌避性の防蟻剤と遅効性の防蟻剤とが配合されている、
請求項1又は2に記載した木造建物の基礎部用防蟻被覆材。 - 前記忌避性の防蟻剤はエトフェンプロックスであり、前記遅効性の防蟻剤はチアメトキサムである、
請求項3に記載した木造建物の基礎部用防蟻被覆材。 - 前記防蟻シール材は、前記基礎の長手中心線を挟んだ両側に一対配置されており、前記一対の防蟻シール材の間に、アンカーボルトに嵌め込まれた金属製台輪を配置する間隔が空けられている、
請求項1〜4のうちのいずれかに記載した木造建物の基礎部用防蟻被覆材。 - 請求項1〜5のうちのいずれに記載した防蟻被覆材を使用してベタ基礎方式の木造建物を施工する方法であって、
コンクリート製基礎のうち外周部を構成する部分の上面に、前記防蟻シートの水平配置部を重ね配置する一方、コンクリート製基礎のうち外周部で囲われた内側のものには、前記防蟻シートと同じ厚さのスペーサシートにシール材を設けたものを重ね配置し、
次いで、木製土台を前記水平配置部及びスペーサシートの上に載せてアンカーボルトにて固定し、
次いで、前記各土台に柱を立設した後でかつ外壁を施工する前に、前記防蟻シートの外側被覆部を上向きに起こして前記柱又は他の壁材にタッカー又は他の固定具で仮り保持し、
その後、防水シートを、その下部が前記防蟻シートの外側被覆部に重なるように配置してから、前記防水シートと外側被覆部とを押さえ部材で固定し、その後に前記外壁を取り付ける、
という工程を備えている、
木造建物の施工方法。
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KR20210138356A (ko) * | 2020-05-12 | 2021-11-19 | 최통일 | 목조건축물 벽체의 시공 구조 및 그 방법 |
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