JP4722792B2 - 防蟻方法 - Google Patents

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本発明は、建築物の基礎際にシロアリ対策を施す防蟻方法に関する。
建築物を建築する際、床下の土間部分を中心として種々の防蟻処理が施されている。特に、近年では土台部分全体に亘ってコンクリートを敷き詰めたベタ基礎を使用した建築物が増加しており、当該ベタ基礎にはこれに合わせた特有の防蟻方法が必要となる。例えば基礎の底壁と立壁との角部、すなわち基礎際部分の防蟻方法としては、例えば特許文献1や特許文献2がある。特許文献1に記載の防蟻方法は、建築物の基礎で囲まれた土間に防蟻性能を有するシート状の防蟻材を敷設しており、基礎際に粒子状の防蟻材を所定厚みで敷き詰めている。特許文献2に記載の防蟻方法は、建築物の基礎際にシート状の防蟻材を接着している。
た、ベタ基礎の底壁の裏面に、これの全体を覆うシート状の防蟻材を敷設する防蟻方法が特許文献に開示されている。なお、ここでの防蟻材とは、その形状を問わず物理的又は化学的若しくはその双方によって、シロアリの侵入防止や駆除などを可能とするものの総称であり、防蟻剤も含む概念である。
特開2005−155202号公報 特開2003−201744号公報 特開2001−40791号公報
特許文献1の防蟻方法によれば、基礎際に粒子状の防蟻材を使用することによって、外的環境や経時変化によって防蟻効果が得られなくなることを阻止し、長期間防蟻効果を維持することを可能としている。しかし、粒子状の防蟻材を所定厚みで敷き詰めるには、これが型崩れしないように溝を掘ったり、型枠を配置する必要があり手間がかる。これに対して特許文献2の防蟻方法によれば、このような手間を必要としないので防蟻処理の負担を軽減できるが、単に基礎際にシート状の防蟻材を配しているだけなので、経時的劣化などに対するメンテナンスの頻繁が多くなる
また、従来においては特許文献1乃至のように基礎の主要部分に対しては種々の防蟻方法が提案されているが、例えば基礎の水抜孔や立壁形成用の型枠巾止め金具など、細かな部分に対する防蟻方法はなかった
そこで、本願発明の目的は、施工に手間がかからず且つ長期間メンテナンスが不要な防蟻方法を提供することにある
上記課題を解決するために、本願発明は以下の手段をとる。
(1)建築物の基礎際の防蟻方法であって、建築物の基礎における立壁を打設する際に使用する型枠を固定する巾止め金具の側端立設片を切断し、前記基礎の立壁から外方に突出している巾止め金具の平板部の周縁に、防蟻成分を含有する接着剤を塗布し、該巾止め金具の平板部の周縁を接着した上から、前記基礎における底壁と立壁との角部に防蟻効果を有する防蟻部材を接着していることを特徴とする防蟻方法。防蟻部材とは、物理的にシロアリの侵入を防ぎ、ある程度の長さや大きさを有する形状に形成された板材や角材などの部材を意味する。
本発明に係る基礎際の防蟻方法は、防蟻部材を接着するだけでよいので施工が容易である。これによって、基礎際にクラックが発生してそこからシロアリが這い上がってきたとしても、シロアリは防蟻部材に衝突することで引き返しその侵入を防ぐことができる。このとき、接着剤防蟻部材の双方が防蟻効果を有していれば、基礎と防蟻部材との間に若干の隙間ができたとしても、シロアリが忌避してその侵入を防ぐことができ、メンテナンス間隔を長くすることができる。特に接着剤に防蟻成分を含有させておけば、防蟻成分の揮発が抑えられるので、メンテナンス面において有利である。
基礎の立壁を打設する際に使用する型枠を固定する巾止め金具周縁に、防蟻成分を含有する接着剤を塗布しておけば、巾止め金具と防蟻部材との間に生じ得る隙間を塞ぐことができ、シロアリの侵入路を遮断することができる。
以下に、本発明に係る防蟻方法の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図は、基礎の立壁を形成する際の型枠を支持する巾止め金具の防蟻方法を示している
タ基礎1は、建築物の床下全体にコンクリートを形成した基礎であって、床下の全体に亘って形成される床壁1aと該床壁1aから立設する立壁1bとからなり、立壁1bは床壁1aの少なくとも外周全体を囲むように形成されており、これが建築物基礎の外壁となる。これに加えて、床壁1aの内部側にも適宜立壁1bが形成されている。なお、図示しないが、ベタ基礎1には、これの強度を高めるための鉄筋がベタ基礎1の構造形状に即して複数本配設されている。図1に示すように、ベタ基礎1は破石や目潰し砂利を用いて固められた基礎支持部2上に捨てコンクリート3を介して載置固定されており、基礎1の床壁1aがほぼ地面G中に埋没した状態となっている。
そのうえで、ベタ基礎1の底壁1aと立壁1bとの角部、すなわち基礎際に防蟻処理が施されている。当該基礎際は、地震などの振動や地盤の歪みなどによって応力が集中し、基礎の中でもクラックの発生する確立の高い部分であり、このクラックを伝ってシロアリが床下に侵入することの多い部分でもある
防蟻部材20としては、例えば木材、合成樹脂、金属、発泡材による断熱材などによって、角やL字状の部材を使用することができる。防蟻部材20防蟻効果を有し、防蟻部材20に各種の防蟻液などを塗布または含浸させるなどしている。木材製の防蟻部材を使用する場合は、例えばジデシルジメチルアンモニウム塩やラウリルイソキノリニウム塩などの第4級アンモニウム塩などのような、防腐効果も兼ね備えた防蟻成分を使用することが好ましい。
これにより、クラックの発生し易いベタ基礎1の底壁1aと立壁1bとの角部にクラックが発生し、当該クラックを伝って昇ってきたシロアリが防蟻部材20に到達したとしても、この部分でシロアリを退治できるし、基礎際から少し離れた部分にクラックが発生しても、当該クラックの上端を防蟻部材20が塞いでいるので、シロアリの侵入は防止される。
防蟻部材20は、防蟻成分を含有する接着剤11(以下、防蟻接着剤11と称す)によりベタ基礎1に接着している。ベタ基礎1と防蟻部材20との接着面は、底壁1aで接着してもよく、底壁1a及び立壁1bの双方で接着することが最も好ましい。または、防蟻接着剤11で接着したうえで、釘21で固定することもできる。
防蟻接着剤11としては、周知のものを使用することができ、例えば上記周知の防蟻成分を、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系、クロロプレン系、シリコーン系、シアノアクリレート系、オレフィン系など各種の接着剤に添加することで得られる。
これによれば、防蟻粒子を敷き詰める手間が省けるので施工が楽にでき、その後のメンテナンスも容易になる。シロアリは盲目的に直進して、障害物に衝突すると進行方向を変更するという性質を持つ。したがって、基礎際にクラックが発生してシロアリが昇ってきても、クラックの上端に防蟻部材20を配していることでこれに衝突して引き返す。また、防蟻接着剤11を使用していることでシロアリの殺虫・忌避効果もあり、防蟻部材20に防蟻液を塗布などしておけば、さらにその効果は大である。以って、シロアリの侵入を確実に防止することができる。
なお、図示していないが、ベタ基礎1の外表面に防蟻成分を含有させた断熱材を配したり、ベタ基礎1と捨てコンクリート3との間、若しくは基礎支持部2と捨てコンクリート3との間に防蟻シートを敷設したりしておけば、防蟻性をより高めることができる。
[巾止め金具の防蟻処理]
ベタ基礎1の立壁1bを打設する際に使用した巾止め金具5の防蟻処理について説明する。ベタ基礎1の立壁1bは、ベタ基礎1の底壁1aを打設したあと、所定位置に2枚の木枠板を対向状に配設し、この木枠板で囲まれた空間にコンクリートを流し込んで形成される。このとき、対向する各木枠板が倒れてコンクリートの崩壊を防ぐために、対向する木枠板同士の下面に巾止め金具5を配して固定している。コンクリートが完全に硬化して立壁1bが打設されると、各木枠板は取り外すことができるが、巾止め金具5は立壁1bの下面に埋没しているので、取り外すことは不可能である。具体的には、巾止め金具は横長平板状の平板部5aと、該平板部5aの左右側端から垂直に立設する立設片5bとからなる上向きコ字状を呈しており、立壁1bを打設した際は、図(A)に示すように立壁1bの表面から平板部5aの左右側方一定量と立設片5bとが露出した状態となっている。
この巾止め金具5の防蟻処理としては、図(A)に示す状態から、立設片5bを切除し(図(B))、図(C)に示すように平板部5aの露出部周辺に防蟻接着剤11を塗布している。これによって、巾止め金具5周辺にクラックが発生することを防いで、シロアリの侵入を防止できる。このとき、図(C)の二点鎖線で示すように、巾止め金具5の上方に防蟻部材20を載置することになるが、防蟻接着剤11を塗布していることによってベタ基礎1の底壁1aと防蟻部材20との間に形成される巾止め金具5の厚みぶんの隙間を埋めることができ、防蟻効果を高められる
巾止め金具の防蟻方法を示す要部拡大図である。
1 ベタ基礎
2 基礎支持部
3 捨てコンクリート
5 巾止め金具
11 防蟻接着剤
20 防蟻部材

Claims (1)

  1. 建築物の基礎際の防蟻方法であって、
    建築物の基礎における立壁を打設する際に使用する型枠を固定する巾止め金具の側端立設片を切断し、前記基礎の立壁から外方に突出している巾止め金具の平板部の周縁に、防蟻成分を含有する接着剤を塗布し、
    該巾止め金具の平板部の周縁を接着した上から、前記基礎における底壁と立壁との角部に防蟻効果を有する防蟻部材を接着していることを特徴とする防蟻方法。
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