JPH07217009A - 防虫シート及び該防虫シートを用いた防虫構造 - Google Patents

防虫シート及び該防虫シートを用いた防虫構造

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JPH07217009A
JPH07217009A JP931194A JP931194A JPH07217009A JP H07217009 A JPH07217009 A JP H07217009A JP 931194 A JP931194 A JP 931194A JP 931194 A JP931194 A JP 931194A JP H07217009 A JPH07217009 A JP H07217009A
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sheet
insect repellent
building
foundation
insect
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JP931194A
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Hachiro Miyashita
八朗 宮下
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物ユニット間等、建材間又は、基礎と建材
間等の間隙を確実に塞ぎ、害虫の侵入を防止することが
出来る防虫シート及び該防虫シートを用いた防虫構造を
提供する。 【構成】 ユニット補強金具等により、基礎2から土台
4が離間すると予想される基礎2上の箇所に、外周辺に
沿って、防虫シート40を敷設する。この防虫シート4
0は、圧縮変形可能な発泡材料からなるシート本体41
と、このシート本体41の下面に形成され、基礎2の上
面2aに接着する接着層42とから主に構成されてい
る。そして、このシート本体41には、防虫効果を有す
る薬剤が添加されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、住宅等、建築
物への白蟻等の害虫の侵入を防止する防虫シート及び該
防虫シートを用いた防虫構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示す様に、地面1に形成さ
れた基礎2上に、予め工場等で組み立てられた建物ユニ
ット3…を複数個隣接させて載置してユニット建物を構
成するようなものが知られている。
【0003】この建物ユニット3は、主に土台4と床下
地板5との間にこの床下地板5を支持する床根太6…が
複数本平行に設けられている。そして、この土台4、床
下地板5、床根太6…、及び壁部を構成する壁材7が、
下側縁部の四隅に配設されるユニット補強金具8…で固
定されて構成されている。
【0004】この建物ユニット3の上部には、更に、図
示省略の二階建物ユニット等の上階建物ユニット及び屋
根ユニット等が載置され、ユニット建物が構成されてい
る。
【0005】このようなユニット建物では、白蟻等の害
虫の侵入防護策として、床下の土壌に防虫効果を有する
薬剤を散布等して土壌処理が施されている。
【0006】また、土台4には、防虫効果を有する薬剤
が加圧注入されている。
【0007】更に、建物ユニット3の床下地材5,床根
太6…,壁材7等にも防虫処理が施されている。
【0008】また、特開昭63−217043号公報等
に記載されているような防水シート等によって各建物ユ
ニット間の間隙が塞がれて、水密となるような構造を構
成するものも知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、図8に示すように、平担な
基礎2の上に、ユニット補強金具8…を有する建物ユニ
ット3を載置すると、ユニット補強金具8の厚み分、土
台4が、基礎2から浮いた状態で設置され、間隙9を生
じる。
【0010】また、各建物ユニット間の間隙を防水シー
ト等によって塞いで密閉しようとしても、各建物ユニッ
ト間の間隙の大きさは、場所によって異なることが知ら
れている。このため、防水シートは、水密状態を構成す
ることは出来ても、害虫の侵入を防止する程に完全に密
閉することが困難である。
【0011】白蟻等の害虫は、前記間隙9等から建物ユ
ニット内部に侵入し、防虫処理済みの木材を伝って、防
虫処理が施されていない木材までたどり着いて食し、建
物に被害を与える虞があった(ここでいう害虫とは、ヒ
ラタキクイムシ、シロアリ等を言う)。
【0012】そこで、この発明は、建物ユニット間等、
建材間又は、基礎と建材間等の間隙を確実に塞ぎ、害虫
の侵入を防止することが出来る防虫シート及び該防虫シ
ートを用いた防虫構造を提供することを課題としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のものでは、建材間又は基礎
と建材との間に配設される圧縮変形可能な材料からなる
シート本体に、防虫効果を有する薬剤を添加している防
虫シートにおいて、前記シート本体の少なくとも一面
に、建材に接着する接着層を形成している防虫シートを
特徴としている。
【0014】そして、請求項2に記載されたものでは、
建材の外面と他の建材の外面とが所定間隔を置いて隣接
した部位の防虫構造であって、前記隣接する建材の外面
に前記防虫シートの接着層を接着して予めシート本体を
貼付けると共に、該防虫シートの他側面が前記他の建材
外面に当接する請求項1記載の防虫シートを用いた防虫
構造を特徴としている。
【0015】また、請求項3に記載されたものでは、基
礎上に建材を載置する際に、該建材の下面と基礎の上面
とが所定間隔を置いて対向した部位の防虫構造であっ
て、前記建材の下面と基礎の上面とのうち少なくとも何
れか一方に前記防虫シートの接着層を接着して予めシー
ト本体を貼付けると共に、該防虫シートの他側面が前記
他の建材の下面又は基礎の上面に当接する請求項1記載
の防虫シートを用いた防虫構造を特徴としている。
【0016】そして、請求項4に記載されたものでは、
前記建材は建物ユニットの建材である請求項2又は3記
載の防虫シートを用いた防虫構造を特徴としている。
【0017】
【作 用】かかる構成の請求項1に記載されたものによ
れば、建材間にシート本体を介在させると、シート本体
が、間隙の大きさに応じて圧縮されて変形し、両建材に
密着して、間隙を塞ぐ。例えば、予め隣接する建材間に
間隙が発生する箇所にシート本体の接着層を接着してお
けば、シート本体を介在させる工程が省略できると共
に、シート本体の接着層側の密着性が良好である。
【0018】そして、請求項2に記載されたものでは、
シート本体が貼付けられた建材を他の建材に隣接させて
配設すると、シート本体の他側面が前記他の建材外面に
当接することによって圧縮されて変形し、密着する。こ
のため、建材の外面と他の建材の外面との間隙が、該シ
ート本体によって塞がれる。
【0019】また、請求項3に記載されたものでは、建
材が設置される際に、シート本体の他側面が前記建材の
下面又は基礎の上面に当接することによって、シート本
体が圧縮されて変形し、密着する。このため、建材の下
面と、基礎の上面との間隙が、該シート本体によって塞
がれる。
【0020】そして、請求項4に記載されたものでは、
建物ユニット据え付けの際に、建材の外面と他の建材の
外面との間隙、あるいは、建材の下面と、基礎の上面と
の間隙が、前記シート本体によって塞がれる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、図
面を参照しつつ説明する。
【0022】図1乃至図7は、この発明の一実施例を示
すものである。従来例と同一乃至均等な部分については
同一符号を付す。
【0023】まず構成を説明すると、図中符号11は、
この一実施例のユニット建物を示し、地面1に形成され
た基礎2上に、予め工場等で組み立てられた一階建物ユ
ニット13…が複数個隣接されて載置されている。
【0024】この一階建物ユニット13の上には、更
に、二階建物ユニット23…が複数個隣接されて載置さ
れている。また、この二階建物ユニット23…の上に
は、屋根ユニット33が載置されて構成されている。
【0025】このうち、一階建物ユニット13は、床部
12,壁部18,天井部19とから主に構成されてい
る。このうち、床部12は、主に建材の一つとしての土
台4と、この土台4と床下地板5との間に配設され、床
下地板5を支持する複数の床根太6…とによって形成さ
れている。この土台4には、防虫剤加圧注入木材が用い
られると共に、前記床根太6…には、防虫剤浸漬処理木
材が用いられている。
【0026】また、この一階建物ユニット13の壁部1
8は、前記床下地板5上に配設される建材の一つとして
の下側壁枠組み材14と、建材の一つとしての上側壁枠
組み材15と、この上下側壁枠組み材15,14の屋外
側に配設される外壁材16と、室内側に配設される内壁
材17とから主に形成されている。
【0027】この下側壁枠組み材14には、防虫剤浸漬
処理木材が用いられている。また、外壁材16には、硬
質木片セメント板又は合板が用いられると共に、前記内
壁材17には、石膏ボード又は合板が用いられている。
【0028】更に、この一階建物ユニット13の天井部
19は、天井ボード20と、この天井ボード20周縁に
配設される天井野縁21とから主に形成されている。そ
して、前記土台4、床下地板5、床根太6…、及び壁部
18を構成する外壁材16が、下側縁部の四隅に配設さ
れるユニット補強金具8…で、図5に示すように固定さ
れて構成されている。
【0029】前記二階ユニット23についても、略同様
の構成であるので、同一符号を付して説明を省略する。
【0030】また、前記屋根ユニット33は、主に屋根
本体34と、この屋根本体34周囲に配設される建材の
一つとしての屋根周縁枠材35とから主に構成されてい
る。
【0031】そして、従来図8の間隙9のように、前記
ユニット補強金具8…により、基礎2から土台4が離間
すると予想される基礎2上の箇所には、図7に示すよう
に、外周辺に沿って防虫シート40が敷設される。この
防虫シート40は、圧縮変形可能な発泡材料からなるシ
ート本体41と、このシート本体41の下面に形成さ
れ、基礎2の上面2aに接着する接着層42とから主に
構成されている。
【0032】この防虫シート40のシート本体41は、
ウレタン、ブチル、スチレン、ポリエチレン等の合成樹
脂の発泡体を用いて形成されている。この発泡体の発泡
倍率は、前記各材料の特性により判断され、押圧により
約1/3〜2/3程度に圧縮可能なものが用いて好適で
ある。
【0033】このシート本体41の厚みは、生じると予
想される間隙の大きさの約1、5倍程度としている。そ
して、圧縮により、気泡部分が潰れ、防水効果が生じる
ように発泡倍率と圧密度が調整されている。また、この
シート本体41の幅は、当接する建材の幅の約1/2程
度としている。例えば、2×4インチ材では、約50m
m程度、また、2×6インチ材では、約80mm程度の
幅のものが用いて好適である。
【0034】このシート本体41には、防虫(防蟻又は
防ヒラタキクイムシ)効果を有する薬剤が添加されてい
る。この薬剤としては、有機リン酸防虫剤、有機カーバ
メイト系防虫剤、ピレスロイド類防虫剤等、防虫(防蟻
又は防ヒラタキクイムシ)効果を有する薬剤が、発泡体
として使用する合成樹脂との相性によって選択されて浸
漬されている。
【0035】また、このシート本体41の下面に形成さ
れる接着層42にも、前記有機リン酸防虫剤、有機カー
バメイト系防虫剤、ピレスロイド類防虫剤又は、ほう酸
塩等、防虫(防蟻又は防ヒラタキクイムシ)効果を有す
る薬剤が添加されている。
【0036】そして、この防虫シート40の上には、前
記一階建物ユニット13の土台4が、アンカーボルト4
4を締結することによって固定される。この防虫シート
40と、土台4との間には防水シート43が介在されて
いる。この防水シート43は、ポリエチレンによって主
に構成され、0.1mm以上の厚みを有して折曲可能に
形成されている。前記各アンカーボルト44…の締結に
より、一階建物ユニット13が基礎2に据え付けられ
る。
【0037】また、この一階建物ユニット13の壁部1
8の上側壁枠組み材15の外面15a上には、前記防虫
シート40が接着層42を接着させて図3及び図4に示
すように外周辺に沿って敷設されている。この接着層4
2の屋外側一部と、上側壁枠組み材15との間には、図
2に示すように防水シート43が介在され、この接着層
42の一部によってこの防水シート43が固定されるよ
うにしている。
【0038】そして、この防虫シート40の上には、前
記二階建物ユニット23の土台4が、ジョイントボルト
45を締結することによって固定される。この二階建物
ユニット23の土台4と、外壁材16との間には、防水
シート43が介在されて、下方に延設され、前記一階建
物ユニット13の防水シート43上に一部が重ねられて
一次防水部が形成されるように配設される。これらの各
ジョイントボルト45…の締結により、一階建物ユニッ
ト13上に二階建物ユニット23が据え付けられる。
【0039】また、この二階建物ユニット23の壁部1
8の上側壁枠組み材15上には、前記前記一階建物ユニ
ット13と略同様に防虫シート40が、図3及び図4に
示すように外周辺に沿って、接着層42を接着させて敷
設されている。この接着層42の屋外側一部と、上側壁
枠組み材15との間には、防水シート43が介在され、
この接着層42の一部によって固定されるようにしてい
る。
【0040】そして、この防虫シート40の上には、前
記屋根ユニット33の屋根周縁枠材35が、図示省略の
複数のジョイントボルトを締結することによって固定さ
れて、前記二階建物ユニット23上に屋根ユニット33
が据え付けられるようにしている。
【0041】次にこの実施例の作用について説明する。
【0042】この実施例のユニット建物11では、予
め、隣接する建材間に間隙が発生する箇所である従来の
図8の間隙9位置や、一階の上側壁枠組み材15と二階
の土台4との間、及び二階の上側壁枠組み材15と屋根
周縁枠材35との間等に、防虫シート40を接着層42
を用いて接着しておけば、シート本体41を各ユニット
13,23,33を据え付けてから介在させる工程が省
略できる。
【0043】例えば、各ユニット13,23,33を工
場で組み立ててから施工現場に搬送し、据え付けるこの
実施例のユニット建物11では、ユニットを据え付ける
前に基礎2上面2aの防虫シート40以外は、全て各ユ
ニット13,23,33に予め防虫シート40…を接着
しておけば、据え付けの際に、防虫シート40…を配設
する必要が無い。このため、据え付け後に各ユニット1
3,23,33の外壁16,16間等に外側から挿入し
たり、コーキングを行なう必要がない。また、防虫シー
ト40は、接着層42によって安定しているので、据え
付け時に位置がずれる虞がない。
【0044】また、シート本体41の接着層42側の密
着性が良好である。しかも、この実施例のように防水シ
ート43をこの接着層42の一部で固定する様にすれ
ば、更に、施工現場での工程が省略出来、作業性が良好
である。
【0045】そして、一階建物ユニット13が設置され
る際に、基礎2上面2aに接着されたシート本体41の
他側面41aが前記防水シート43を介して他の建材外
面である一階建物ユニット13の土台4の外面4aに当
接することによって、一階建物ユニット13の重量によ
り圧縮されて変形し、この外面4aに密着する。このた
め、一階建物ユニット13の土台4の外面4aと、基礎
2の上面2aとの間に形成されたユニット補強金具8分
の間隙が、この気泡が潰れた状態のシート本体41によ
って塞がれて二次防水部を形成する。
【0046】また、二階建物ユニット23が設置される
際に、一階建物ユニット13の上側壁枠組み材15の外
面15aに接着されたシート本体41の他側面41aが
前記二階建物ユニット23の土台4の外面4aに当接す
ることによって、二階建物ユニット23の重量により圧
縮されて変形し、この外面4aに密着する。このため、
二階建物ユニット23の土台4の外面4aと、一階建物
ユニット13の上側壁枠組み材15の外面15aとの間
に形成される間隙が、このシート本体41によって塞が
れて、同様に二次防水部を形成する。
【0047】そして、屋根ユニット33が設置される際
に、二階建物ユニット13の上側壁枠組み材15の外面
15aに接着されたシート本体41の他側面41aが前
記屋根周縁枠材35の外面35aに当接することによっ
て、シート本体41が圧縮されて変形し、密着する。こ
のため、屋根ユニット33の屋根周縁枠材35の外面3
5aと、二階建物ユニット23の上側壁枠組み材15の
外面15aとの間に形成される間隙が、このシート本体
41によって塞がれて、同様に二次防水部を形成する。
【0048】シート本体41には、防虫効果を有する薬
剤が添加されているので、各建材間の間隙からの白蟻等
の害虫の侵入が防止される。このため、白蟻等の害虫の
侵入路は、基礎2の点検口や、換気口に限定され、従来
から行なわれている土壌処理等の施工により、このユニ
ット建物11内への白蟻等の害虫の侵入を防止すること
が出来る。
【0049】また、この実施例では、防虫シート40の
接着層42にも、防虫効果を有する薬剤が添加されてい
るので、更に、白蟻等の害虫の侵入が防止される。
【0050】そして、この実施例では、接着層42の各
建材等への接着及びシート本体41の他側面41aの当
接により、間隙が確実に密閉されると共に、圧縮により
防水効果が生じるように発泡倍率と圧密度が調整されて
いるので、シート本体41の発泡体の気泡が水密状態と
なるように潰れて、シート本体41中へ水分が通れない
ようになる。このため、前記防水シート43…と共に、
二重の水密構造が形成されて、防水性能も良好である。
【0051】更に、この実施例では、シート本体41が
圧縮により変形可能な材質として、樹脂材料で構成され
る発泡体を用いているので、薬剤を浸漬させた場合に
は、気泡内に薬剤が入り込み、外気と遮断される。この
ため、揮発量が抑制され、長時間薬剤の効果を保持でき
る。しかも、圧縮により気泡内の薬剤が、周囲の建材又
は基礎2に滲み出して、浸透し周囲の建材4,15又は
基礎2の防虫加工を更に良好なものとする。
【0052】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限らず、この
発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても
この発明に含まれる。例えば、前記実施例では、シート
本体41を樹脂材料で構成された発泡体としているが、
特にこれに限らず、例えば、ゴムシートや積層紙、段ボ
ール紙等、圧縮により変形可能な材質であればどのよう
な材質であっても良い。
【0053】また、薬剤の添加方法についても、原材料
の時点で、混入し、シート本体41を形成する方法や、
シート本体41形成後、薬剤を圧注入したり、外面に塗
布したり、薬剤が満たされた薬剤槽の中に浸して浸漬さ
せる等、どの様な方法で、添加しても良いことは当然で
ある。この薬剤についても気体、固体、液体状等、どの
様な相のものであってもよい。
【0054】更に、前記実施例では、基礎2の上面2a
に防虫シート40の接着層42を接着する様にしている
が、土台4の下面4aに接着層42を接着する様にして
もよい。この場合には、更に、施工現場での工程数を減
少させることが出来、施工性が良好である。
【0055】また、前記実施例では、上側壁枠組み材1
5の上面15aに防虫シート40の接着層42を接着す
る様にしているが、特にこれに限らず、例えば、土台4
の下面4a又は、屋根周縁枠材35の下面35aに接着
層42を接着する様にしてもよい。
【0056】更に、前記実施例では、ユニット建物の基
礎2の上面2a及び上側壁枠組み材15…に接着層42
を接着して防虫シート40を配設するようにしている
が、特にこれに限らず、例えば、一般的な木造住宅やビ
ル等の基礎及び建材に前記防虫シート40を配設するよ
うにしてもよい。また、前記実施例では、防虫シート4
0に薬剤を添加した接着層42を形成しているが、特に
これに限らず、例えば、薬剤を添加していない一般的に
用いられる接着剤を用いてシート本体41を貼付けるよ
うにしてもよい。又、接着層42を形成する面は、一面
に限らず、両面であっても良い。
【0057】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に記載されたものによれば、建材間にシート本体
を介在させると、シート本体が、間隙の大きさに応じて
圧縮されて変形し、両建材に密着して、間隙を塞ぐ。シ
ート本体は、防虫効果を有する薬剤が添加されているの
で、両建材間からの白蟻等の害虫の侵入が防止される。
【0058】そして、接着層の接着により、シート本体
を介在させる工程が省略できると共に、シート本体の接
着層側の密着性が良好である。このため、作業性が良好
である。
【0059】そして、請求項2に記載されたものでは、
建材を他の建材に隣接させて設置するだけで、建材の外
面と、他の建材の外面との間隙が、シート本体によって
塞がれる。このため、良好な施工作業性をもって建材間
の間隙を確実に塞ぎ、害虫の侵入を防止することが出来
る。
【0060】また、請求項3に記載されたものでは、建
材を基礎上に設置するだけで、建材の下面と、基礎の上
面との間隙が、シート本体によって塞がれる。このた
め、良好な施工作業性をもって建材間の間隙を確実に塞
ぎ、害虫の侵入を防止することが出来る。
【0061】そして、請求項4に記載されたものでは、
建物ユニット据え付けの際に、建材の外面と他の建材の
外面との間隙、あるいは、建材の下面と、基礎の上面と
の間隙が、前記シート本体によって塞がれる。このた
め、施工現場での工程が省略出来、良好な施工作業性を
もって建物ユニットの間隙を確実に塞ぎ、害虫の侵入を
防止することが出来る、という実用上有益な効果を発揮
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の防虫シート及び該防虫シー
トを用いた防虫構造を示すユニット建物の断面図であ
る。
【図2】同一実施例の防虫シート及び該防虫シートを用
いた防虫構造を示し、一,二階建物ユニット間の要部を
拡大したユニット建物の断面図である。
【図3】同一実施例の防虫シート及び該防虫シートを用
いた防虫構造を示し、壁部の斜視図である。
【図4】同一実施例の防虫シート及び該防虫シートを用
いた防虫構造を示し、図3のA−A線に沿った断面図で
ある。
【図5】同一実施例の防虫シート及び該防虫シートを用
いた防虫構造を示し、ユニット建物の基礎と一階部分と
の側面図である。
【図6】同一実施例の防虫シート及び該防虫シートを用
いた防虫構造を示し、ユニット建物の基礎に一階部分を
据え付けた様子を説明する断面図である。
【図7】同一実施例の防虫シート及び該防虫シートを用
いた防虫構造を示し、ユニット建物の基礎部分を説明す
る断面図である。
【図8】従来例の防虫シート及び該防虫シートを用いた
防虫構造を示し、ユニット建物の基礎に一階部分を据え
付ける様子を説明する側面図である。
【符号の説明】
2 基礎 4 土台 13 一階建物ユニット(建物ユニットの一つ) 14 下側壁枠組み材(建材の一つ) 15 上側壁枠組み材(建材の一つ) 23 二階建物ユニット(建物ユニットの一つ) 33 屋根ユニット(建物ユニットの一つ) 35 屋根周縁枠材(建材の一つ) 40 防虫シート 41 シート本体 41a他側面 42 接着層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建材間又は基礎と建材との間に配設され
    る圧縮変形可能な材料からなるシート本体に、防虫効果
    を有する薬剤を添加している防虫シートにおいて、前記
    シート本体の少なくとも一面に、建材に接着する接着層
    を形成していることを特徴とする防虫シート。
  2. 【請求項2】 建材の外面と他の建材の外面とが所定間
    隔を置いて隣接した部位の防虫構造であって、 前記隣接する建材の外面に前記防虫シートの接着層を接
    着して予めシート本体を貼付けると共に、該防虫シート
    の他側面が前記他の建材外面に当接することを特徴とす
    る請求項1記載の防虫シートを用いた防虫構造。
  3. 【請求項3】 基礎上に建材を載置する際に、該建材の
    下面と基礎の上面とが所定間隔を置いて対向した部位の
    防虫構造であって、 前記建材の下面と基礎の上面とのうち少なくとも何れか
    一方に前記防虫シートの接着層を接着して予めシート本
    体を貼付けると共に、該防虫シートの他側面が前記他の
    建材の下面又は基礎の上面に当接することを特徴とする
    請求項1記載の防虫シートを用いた防虫構造。
  4. 【請求項4】 前記建材は建物ユニットの建材であるこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の防虫シートを用い
    た防虫構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999047763A1 (en) * 1998-03-13 1999-09-23 Termi-Mesh Australia Pty. Ltd. Insect control system
JP2012202164A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Toyota Home Kk 建物の気密構造
JP2018003335A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 株式会社Nsp Ks 防蟻シートおよび当該防蟻シートが接着されたコンクリート基礎

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