JP6858533B2 - 防蟻基礎構造 - Google Patents

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Description

本発明は、柱を鉄筋コンクリート(以下「RC造」)の骨組で構成した建築物に対して防蟻性能を付与する防蟻基礎構造に関する。
従来、一般的に中低層または中高層のビル建築物の工法にRC造が採用されていたが、近年、性能およびデザイン性等から一般住宅でもRC造が採用されつつある。また沖縄等の低緯度地域では台風に備えてRC造の住宅が採用されることが多い。RC造の基礎構造として、例えば下記特許文献1が公知である。この特許文献1の図1に開示のRC住宅の基礎構造は、図8に示すように、地盤E1,E2上に設けられた鉄筋コンクリートスラブ103と、鉄筋コンクリートスラブ103の上面に平行に設けられた下地パネル107と、鉄筋コンクリートスラブ103と下地パネル107とを繋ぐように上下に延びる複数の防振支持脚104とを有している。防振支持脚104によって下地パネル107を下側から支えることで、下地パネル107の衝撃音を遮断することができる。
特開2015−052260号公報
特許文献1に開示のRC住宅では、土中に住む白蟻が地盤E1,E2上に設けられた鉄筋コンクリートスラブ103を這い上がって建築物の内部に侵入してくるとは考えにくい。またRC住宅は木造住宅と違って、土台や柱に木材が使用されないことから、白蟻による食害の問題には着目していなかった。
しかしながら、特許文献1に開示のRC住宅でも経年劣化によって鉄筋コンクリートスラブ103に亀裂が入る場合があり、かかる亀裂から白蟻が鉄筋コンクリートスラブ103を這い上がってきて建築物内に侵入し、木質材料で構成される各部に白蟻による食害が及ぶことが懸念される。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、RC住宅等の建築物に白蟻が侵入することをより確実に絶つことが可能な防蟻基礎構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明の防蟻基礎構造は、地盤表面から地中へと下向きに延び、建築物を下側から支持する上面視で枠状の地中基礎と、前記地中基礎の上面の少なくとも一部および前記地中基礎によって囲まれた地盤の上面を覆う防蟻シートと、前記地中基礎および前記防蟻シートの上面に設けられたスラブ基礎とを含み、前記地中基礎の上面のうちの前記防蟻シートで覆われていない部分から上方に突出する複数の鉄筋が設けられた、ことを特徴としている(請求項1)。
本発明によれば、枠状の地中基礎によって囲まれた地盤の上面を防蟻シートで覆っているので、地中基礎によって囲まれた地盤を住処とする白蟻が地盤上に設けられたスラブ基礎に到達することを防蟻シートによって防止することができる。このため、仮に経年劣化によりスラブ基礎に亀裂が生じた場合にも、地盤を住処とする白蟻がスラブ基礎の亀裂を通じて建築物内に侵入することを阻止することが可能となる。しかも、防蟻シートが地中基礎によって囲まれた地盤の上面よりも広い範囲を覆うように広がっており、その一部が地中基礎によって囲まれた地盤の外側をはみ出して地中基礎の上面の一部を覆うように配置されているので、白蟻が地中基礎と地盤の隙間を掻い潜ってスラブ基礎に到達することを防ぐことができる。その上、地中基礎および防蟻シートの上面にスラブ基礎が施工されることで、防蟻シートが地盤とスラブ基礎の間に挟まれるとともに地中基礎とスラブ基礎との間に挟まれて固定されるので、防蟻シートの位置ズレが生じにくくなるという利点もある。
また、地中基礎とスラブ基礎とが複数本の鉄筋によって強固に結合されるので、より頑丈な地盤構造で支持された建築物とすることができる。しかも、地中基礎の上面のうちの防蟻シートで覆われていない部分に各鉄筋を設けることで、防蟻シートが鉄筋によって貫通されることなく、防蟻シートを地中基礎の上面に配置することができる。これにより防蟻シートに鉄筋を通過させるための穴を形成しなくて済むので、防蟻シートによる防蟻効果が損なわれることを防ぐことができる。
上記構成において、好ましくは、前記防蟻シートの周端部が前記地中基礎の上面に接着剤によって固定されている(請求項2)。
上記構成によれば、防蟻シートを施工する時に防蟻シートの周端部が地中基礎の上面に接着剤によって固定されるので、防蟻シートが位置ズレしにくくなり、防蟻シートを容易に配置することができる。
上記構成において、好ましくは、前記接着剤は、防蟻機能を有する材料で構成されている(請求項3)。
上記構成によれば、地中基礎の上面と防蟻シートとを固定する接着剤が防蟻性能を有しているので、地中基礎の上面と防蟻シートとの隙間に白蟻が侵入することをより確実に防止することができる。
本発明によれば、RC住宅等の建築物に白蟻が侵入することをより確実に絶つことが可能な防蟻基礎構造を提供することができる。
本発明の実施形態にかかる防蟻基礎構造を示す平面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図1における点線の円IIIで囲った内側の拡大図である。 上記防蟻基礎構造の施工方法を説明するための説明図(その1)である。 上記施工方法の説明図(その2)である。 上記施工方法の説明図(その3)である。 上記施工方法の説明図(その4)である。 防蟻基礎構造の従来例を説明するための図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
(1)防蟻基礎構造の全体構成
図1は、本発明の実施形態にかかる建築物の基礎構造のうちの地中基礎および防蟻シートの位置関係を示す平面図であり、図2は図1に示す建築物のII−II線断面図である。これらの図に示される当実施形態の防蟻基礎構造1は、家屋等の建築物に適用されるものであり、図2に示すように、建築物を下側から支持するために上面視で枠状に打設された地中基礎2と、地中基礎2の上面に周端部が固定され、地中基礎2によって囲まれた地盤E1の上面を覆う防蟻シート10と、地中基礎2の外周をはみ出して地中基礎2の上面全体を覆うように設けられたスラブ基礎3と、スラブ基礎3の上面から上下方向に延び、建築物の外周を構成する外周基礎5と、外周基礎5に囲まれたスラブ基礎3の上面に縦横に等間隔に設けられた複数の束4と、複数の束4の上面に敷き詰められた床材7とを備えている。図2に示すように、外周基礎5に囲まれた部分が建築物の屋内S1、その外側が建築物の屋外S2であり、これらに対応する地盤を図2中「E1」および「E2」で表している。
地中基礎2は、図1に示す平面視において、互いに直交するように組み合わされた複数の枠辺2A〜2Fを有しており、そのうちの最も外側に位置する枠辺2A〜2Eは、建築物の外周基礎5を下側から支持している。各地中基礎2は、図2に示すように、地盤E1、E2表面から地中へと下向きに延びており、地中基礎2の上面は、各地盤E1、E2の高さ位置と略同一に設定されている。枠辺2A〜2Eの上面には、図2に示すように、深さ方向に埋め込まれた鉄筋9を介してスラブ基礎3および外周基礎5が固定されている。また屋内S1の各部屋を区切る壁を支持する枠辺2Fの上面には、地中基礎2の深さ方向に埋め込まれた鉄筋9を介してスラブ基礎3が固定されている。
鉄筋9は、地中基礎2の深さ方向に埋め込まれ、かつ地中基礎2の上面から上方に突き出した断面円形の芯材であり、スラブ基礎3および外周基礎5を地中基礎2の上面に強固に固定するために設けられている。鉄筋9の上下方向の長さは部位によって異なっており、外周基礎5を支持する地中基礎2に埋め込まれた鉄筋9は、それ以外の地中基礎2(つまり枠辺2F)に埋め込まれた鉄筋9よりも上下方向の長さが長く、地中基礎2からスラブ基礎3を貫通して外周基礎5の下側まで到達するようにしている。この鉄筋9は、外周基礎5の上側に形成される外壁に組み込まれた鉄筋に接続されることもある。
地中基礎2に埋め込まれる鉄筋9の本数は特に制限されないが、鉄筋9の本数を多くするほど地中基礎2とスラブ基礎3または外周基礎5との結合強度を高めることができる。これら複数の鉄筋9は、図1の上面視に示すように、地中基礎2の上面のうちの防蟻シート10で覆われていない部分から上方に突出している。このため、複数の鉄筋9はいずれも、防蟻シート10に接触しないようにされている。
防蟻シート10は、地中基礎2によって囲まれた地盤E1の上面よりも広い範囲を覆うように広がる矩形状のシートであり、その周端部が地中基礎2に囲まれた地盤E1の外周をはみ出して地中基礎2の上面に被さって接着剤を介して地中基礎2の上面に固定されている。なお、防蟻シート10は、各鉄筋9で囲まれる矩形状の枠よりも一回り小さくされている。防蟻シート10は、防蟻機能を有するシート状物であれば特にその種類を問わないが、例えば、金属製のメッシュシートもしくは防蟻用の薬剤が練りこまれた樹脂成形体からなるフィルム、板材、不織布または織布を使用することができる。ここで用いられる樹脂成形体としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA:Ethylene−Vinylacetate)樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などが挙げられる。
図3は、図1の点線で描いた円で囲まれた部分の拡大図であり、地中基礎2とその上面に塗布された接着剤10aと防蟻シート10との位置関係を説明する図である。防蟻シート10の周端部を固定するための接着剤10aは、図3に示すように、地中基礎2の内側面2aと鉄筋9との間における地中基礎2の上面に線状に塗布される。そして、防蟻シート10は、その外周縁10bが接着剤10aと鉄筋9との間に位置するように配置される。
防蟻シート10を固定する接着剤10aは、防蟻薬剤を含み、弾性を有するものである。この防蟻薬剤は、白蟻の侵入を防ぐ機能(防蟻機能)および流動性を有するものであれば特にその種類を問わないが、例えば、ピレスロイド様薬剤(シラフルオフェン、エトフェンプロックス等)、ピレスロイド系薬剤(ビフェントリン、サイパーメストン、デルタメスリン、パーメスリン、ペルメスリン、アレスリン、トラロメスリン等)、カーバメント系薬剤( プロボクスル、フェノブカルブ、セビン等)、クロルニコチル系薬剤(イミダクロプリド、アセタプリド、クロチアニシン等)、ニトロガニリン系薬剤(ジノテフラン等)、有機リン系殺虫剤(ホキシム、テトラクロクピンホス、フェニトロチオン、プロベタンホス等)、ピラゾール系薬剤(フィブロニル等)、クロルフェノール系薬剤(4−プロモ−2,5−ジクロルフェノール(BDCP)等)、フェニルピロール系(クロルフェナビル等)、ヒバ油、ウコン、カプリン酸、ヤシ油、パーム油等を使用することができる。
スラブ基礎3は、図2に示すように、枠状の地中基礎2の外周よりも一回り大きな板状のコンクリート材からなり、その外周部が地中基礎2の外側をはみ出して地中基礎2の外周縁に位置する地盤E2を覆うように施工されている。このスラブ基礎3の内側には、横方向に延びる横鉄筋3aが設けられており、各横鉄筋3aは、地中基礎2に埋め込まれた鉄筋9に繋がれている。
外周基礎5は、上記スラブ基礎3と一体に設けられ、スラブ基礎3の上面から上側に延びるコンクリート材で構成された建築物の外周の土台となる部位である。外周基礎5の下側には地中基礎2に埋め込まれた鉄筋9がスラブ基礎3を介して差し込まれている。
複数の束4は、スラブ基礎3と床材7との間に空間ができるように床材7を下側から支える樹脂製または金属製の部材であり、スラブ基礎3に取り付けられる基礎部41と、床材7を上面で支える板状の支持材43と、基礎部41および支持材43を繋ぐように上下に延び、上下方向に伸縮自在でかつ所望の長さとした状態でボルトおよびナットによって固定可能なレベル調整棒材42とを有している。束4を樹脂製または金属製の部材で構成することで、仮に白蟻がスラブ基礎3の上部に侵入したとしても束4が食害に晒されないという利点がある。またレベル調整棒材42によって上下方向の長さを調整することで床材7の高さを調整することができる。支持材43の上面はスラブ基礎3の上面と平行とされており、床材7を下側から面で支えるように構成されている。束4の一例として、例えばフクビ化学工業株式会社製の製品名プラ木レンが挙げられる。
床材7は、建築物の屋内S1空間の下側に敷き詰められ、剛性を有する下地板と上面が滑らかな化粧面とされたフローリング材とによって構成されている。床材7の下面は複数の束4の支持材43に固定されており、床材7の端面は外周基礎5の側面に接している。
(2)施工方法
以上のような防蟻基礎構造を施工する方法について、図4〜図7等を用いて説明する。なお、この説明の前提として、地盤E1同士の間および地盤E1と地盤E2の間には、既に鉄筋9が差し込まれた地中基礎2が打設されているものとする。
上記の状態から始める作業としては、まず、図4に示すように、地中基礎2の上面に接着剤10aを塗布する。このとき地中基礎2に埋め込まれた鉄筋9に接着剤10aがかからないように鉄筋9よりも屋内S1側に位置する地中基礎2の上面に線状に接着剤10aを塗布する。
次いで、図5に示すように、地中基礎2によって囲まれた地盤E1の上面を覆うように防蟻シート10を敷設する。このとき防蟻シート10の周端部が、地中基礎2の上面に塗布した接着剤10aを覆うように防蟻シート10が敷設される。この敷設作業で使用される防蟻シート10の枚数は、1枚に限られない。防蟻シート10を複数枚使用する場合は、例えば、地中基礎2に比較的近い部分のみを覆うために用意された帯状の防蟻シート10と、地盤E1の中央部を含む比較的広範な領域を覆うために用意された矩形状の防蟻シート10とを部分的に重ね合わせつつ敷設するとよい。また玄関内の土間のように高い防蟻性能を必要とする箇所には防蟻シート10を二重に重ねて敷設することが好ましい。
次に、図6に示すように、地中基礎2の鉄筋9の長手方向に対し垂直に延びるように、つまり横方向に延びるように横鉄筋3aを接続する。そして、この横鉄筋3aが内側に埋め込まれるように、かつ地中基礎2の上面全体および地中基礎2の周縁の地盤E2を覆うようにスラブ基礎3を施工する。これにより、各防蟻シート10が地盤E1とスラブ基礎3とによって挟み込まれるとともに各防蟻シート10の周端部10bが地中基礎2とスラブ基礎3とによって挟み込まれて固定される。なお、スラブ基礎3の厚みは、鉄筋9の地中基礎2の表面からの突出長さよりも薄くなるように設定されている。
次に、図7に示すように、屋内S1と屋外S2との間に設けられた地中基礎2の上部に位置するスラブ基礎3の上側に上下方向に延びる外周基礎5を施工する。そして、外周基礎5によって囲まれた地中基礎2の上面に対して縦横に等間隔で束4を配置する。そして、束4の基礎部41の下面に接着剤を塗布して束4をスラブ基礎3の上面に固定する。最後に、各束4上に床材7を敷き詰めることによって図2に示す本実施形態の防蟻基礎構造1が施工される。
(3)作用効果等
以上説明したように、上記実施形態では、建築物を支持する枠状の地中基礎2に囲まれた地盤E1から建築物内に白蟻が侵入することを防ぐための防蟻基礎構造1において、次のような特徴的な構成を採用した。
すなわち、上記実施形態では、地盤E1,E2表面から地中へと下向きに延び、建築物を下側から支持する上面視で枠状の地中基礎2と、地中基礎2の上面の少なくとも一部および地中基礎2によって囲まれた地盤E1の上面を覆う防蟻シート10と、地中基礎2および防蟻シート10の上面に設けられたスラブ基礎3とを含んでいる。このように枠状の地中基礎2によって囲まれた地盤E1の上面を防蟻シート10によって覆うことで、地中基礎2によって囲まれた地盤E1を住処とする白蟻が地盤E1上に設けられたスラブ基礎3に到達することを防蟻シート10によって防止することができる。このため、仮に経年劣化によりスラブ基礎3に亀裂が生じた場合にも、地盤E1を住処とする白蟻がスラブ基礎3の亀裂を通じて建築物内に侵入することを阻止することが可能となる。
しかも、防蟻シート10が地中基礎2によって囲まれた地盤E1の上面よりも広い範囲を覆うように広がっており、その一部が地中基礎2によって囲まれた地盤E1の外側をはみ出して地中基礎2の上面の一部を覆うように配置されているので、白蟻が地中基礎2と地盤E1の隙間を掻い潜ってスラブ基礎3に到達することを防ぐことができる。そして、地中基礎2および防蟻シート10の上面にスラブ基礎3が施工されることで、防蟻シート10が地盤E1とスラブ基礎3の間および地中基礎2とスラブ基礎3との間に挟まれて固定されるので、防蟻シート10の位置ズレが生じにくくなるという利点もある。
上記実施形態では、地中基礎2の上面のうちの防蟻シート10で覆われていない部分から上方に突出する複数の鉄筋9が設けられていることで、地中基礎2とスラブ基礎3とが複数本の鉄筋9によって強固に結合されるので、より頑丈な建築物とすることができる。しかも、地中基礎2の上面のうちの防蟻シート10で覆われていない部分に各鉄筋9を設けることで、防蟻シート10が鉄筋9によって貫通されることなく、防蟻シート10を地中基礎2の上面に配置することができる。これにより防蟻シート10に鉄筋9を通過させるための穴を形成しなくて済むので、防蟻シート10による防蟻効果が損なわれることを防ぐことができる。
上記実施形態では、防蟻シート10の周端部が地中基礎2の上面に接着剤10aによって固定されているので、防蟻シート10を施工する時に防蟻シート10が位置ズレしにくくなり、防蟻シート10を容易に配置することができる。しかも、上記接着剤10aが防蟻機能を有する材料で構成されているので、地中基礎2の上面と防蟻シート10との隙間に白蟻が侵入することをより確実に防止することができる。
(変形例)
上記実施形態においては、地中基礎2とスラブ基礎3とを連結する鉄筋9を設ける場合を説明したが、鉄筋9を省略することもできる。同様に、スラブ基礎3の内側に設けられる横鉄筋3aを省略してもよい。また上記実施形態では、接着剤10aによって防蟻シート10の周端部を地中基礎2の上面の一部に固定する場合を説明したが、接着剤10aを塗布することなく、地中基礎2とスラブ基礎3とで挟み込むことによって防蟻シート10を固定してもよい。
上記実施形態においては、束4の材質として樹脂製または金属製のものを用いる場合を説明したが、束4の材質は上記で挙げたものに限定されず、木製のものを用いることも可能である。また上記実施形態では、レベル調整棒材42を上下方向に伸縮させることで床材7の高さを調整できるようにしていたが、レベル調整棒材42は伸縮自在の棒材のみに限られず、単なる棒材であってもよいし、レベル調整棒材42そのものを省略することもできる。
1 防蟻基礎構造
2 地中基礎
2a 内側面
3 スラブ基礎
3a 横鉄筋
4 束
5 外周基礎
7 床材
9 鉄筋
10 防蟻シート
10a 接着剤
10b 外周縁
41 基礎部
43 支持材

Claims (3)

  1. 地盤表面から地中へと下向きに延び、建築物を下側から支持する上面視で枠状の地中基礎と、
    前記地中基礎の上面の少なくとも一部および前記地中基礎によって囲まれた地盤の上面を覆う防蟻シートと、
    前記地中基礎および前記防蟻シートの上面に設けられたスラブ基礎とを含み、
    前記地中基礎の上面のうちの前記防蟻シートで覆われていない部分から上方に突出する複数の鉄筋が設けられた、ことを特徴とする防蟻基礎構造。
  2. 請求項1記載の防蟻基礎構造において、
    前記防蟻シートの周端部が前記地中基礎の上面に接着剤によって固定されている、ことを特徴とする防蟻基礎構造。
  3. 請求項2記載の防蟻基礎構造において、
    前記接着剤は、防蟻機能を有する材料で構成されている、ことを特徴とする防蟻基礎構造。
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