JP4148820B2 - 防蟻断熱材および断熱施工方法 - Google Patents

防蟻断熱材および断熱施工方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防蟻断熱材および断熱施工方法に関し、詳しくは、住宅の床下空間で基礎構造の内壁面などに施工される断熱材であって防蟻機能を有する防蟻断熱材と、このような防蟻断熱材を使用して床下空間あるいは基礎構造に断熱施工を行う方法とを対象にしている。
【0002】
【従来の技術】
住宅の床下空間あるいは基礎構造の断熱施工方法として、発泡ポリスチレンなどの断熱ボードを、床下空間の内壁面あるいは基礎構造の外壁面に貼り付ける技術が知られている。
このような断熱施工方法において、断熱ボードに対する白蟻の食害を防止するために、発泡ポリスチレンなどの製造時に、防蟻剤を配合しておくことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
別の防蟻技術として、布基礎の垂直な内壁面に、防蟻剤が配合された木桟や合成樹脂棒材、シートなどを、水平方向に横断させて貼り付けておく技術が提案されている。床下空間の全周において、布基礎を水平方向に横断する防蟻部材が存在していれば、白蟻は防蟻部材を乗り越えて柱や床などの上部構造へと侵入することが困難になる。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−88185号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
発泡樹脂からなる断熱ボードに防蟻剤を配合する場合、防蟻剤の配合量をあまり増やすことができず、防蟻機能が十分に付与できないという問題がある。
断熱ボードとして良好な断熱性を発揮させるには、発泡樹脂の発泡倍率を十分に高くしなければならない。ところが、防蟻剤が大量に配合されている樹脂は、高い発泡倍率で発泡させることができないのである。防蟻機能を高めようとすれば断熱機能が損なわれ、断熱機能を確保すると防蟻機能が十分ではない。
例えば、前記特許文献1では、発泡倍率20〜50倍程度の発泡樹脂に対して、0.01〜5%程度までの防蟻剤しか配合できていない。これでは、十分な防蟻機能は発揮できない。しかも、発泡樹脂は、非発泡樹脂に比べて、白蟻が好んで食害を及ぼす物質であることが知られている。そのため、防蟻剤の配合量が少ない発泡樹脂は、防蟻剤の効力が薄れた段階では、却って白蟻の食害を受け易くなる。
【0005】
本発明の課題は、前記した発泡樹脂ボードからなる断熱材に、断熱機能を損なうことなく高い防蟻機能を付与することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる防蟻断熱材は、建築物の基礎構造の表面に配置される断熱材であって、板状の断熱ボードと、前記断熱ボードの端辺を覆って該断熱ボードに密着配置される防蟻枠材とを備え、前記断熱ボードは防蟻剤が配合された発泡樹脂からなり、かつ、前記防蟻枠材は防蟻剤が配合された低発泡樹脂の押出成形品からなり、断面コ字形をなして前記断熱ボードの端辺に嵌め込まれる嵌め込み部と、この嵌め込み部を基点に断熱ボードの表面に対して斜め方向に延びる蟻返し部とを有するとともに、前記断面コ字形の内側側面となる位置に接着剤溜り部となる凹部が設けられている、ことを特徴とする。
〔建築物の基礎構造〕
通常の住宅、集合住宅、オフィスビル、公共施設、その他の各種建築物に適用できる。
建築物の基礎構造としては、住宅などで一般的な布基礎のほか、独立した柱状あるいは台状の基礎などもある。
【0007】
防蟻断熱材は、建築物の基礎構造のうち、屋外側あるいは屋内側の表面に配置できる。住宅などの床下基礎では、布基礎で囲まれた床下空間の内面全周に沿って配置することができる。床下空間を分割する仕切り壁になる布基礎の両面に防蟻断熱材を配置することもできる。
防蟻断熱材を配置する基礎構造の表面は、通常は垂直面であるが、垂直方向に対して少し傾斜した傾斜面であったり、垂直面の一部に段差や凹凸を有したいたりする場合もある。
基礎構造は、通常、コンクリートで構築されるものが多いが、その他の石材や木質材、金属材で構成される場合もある。
【0008】
〔断熱ボード〕
基本的には、通常の建築物における断熱施工に利用されている断熱ボードと同様の材料および構造を有するものが使用できる。
断熱ボードの材料として、アルケニル芳香族熱可塑性合成樹脂の発泡体が使用できる。発泡倍率を15〜50倍の範囲に設定すれば、十分な断熱性を付与でき、機械的強度も確保できる。複数の発泡樹脂層を積層したものや、発泡樹脂層に樹脂フィルムを被覆したものなども使用できる。
アルケニル芳香族熱可塑性合成樹脂の具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、アル−エチルスチレン、アル−ビニルキシレン、アル−クロロスチレン、アル−ブロモスチレンの固体ホモポリマーが挙げられる。これらのアルケニル芳香族化合物を1種以上と、これと容易に重合し得る少量のオレフィン性化合物との固体ポリマーも挙げられる。オレフィン性化合物としては、メチルメタクリレート、アクリロニトリル、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸、アクリル酸が挙げられる。天然または合成ゴム補強スチレンポリマーも挙げられる。
【0009】
断熱ボードの形状は、施工する基礎構造の表面形状によっても異なるが、一般的には矩形板状をなす。矩形以外の多角形板状のものや、外形に円弧などの曲線形状、凹凸形状などを有する場合もある。平坦な板状のほか、屈曲板状や湾曲板状のものもある。表面に溝や突条その他の凹凸を有するものもある。
断熱ボードの寸法として、例えば、矩形板状のものの場合、長辺45〜300cm、短辺15〜90cm、厚み2〜10cmに設定できる。矩形以外の形状の場合も、これに準じて外形寸法範囲が設定できる。
断熱ボードには、防蟻枠材を取り付けるための形状構造を備えておくこともできる。例えば、係合溝や取付孔、嵌合用の段差などが含まれる。
【0010】
断熱ボードは、特別な防蟻処理を施しておく必要はない。但し、断熱ボードとなる発泡樹脂に防蟻剤を配合しておけば、断熱ボードに防蟻機能を持たせることができる。防蟻剤の配合量は、断熱性などを損なわない程度に抑えておく。具体的には、樹脂材料および防蟻剤の種類によっても異なるが、防蟻剤を0.01〜10.0重量%の範囲で配合できる。
〔防蟻枠材〕
断熱材に防蟻機能を与える。断熱ボードの端辺を覆って配置される。防蟻剤が配合された低発泡樹脂の押出成形品からなる。
【0011】
低発泡樹脂としては、防蟻剤の担持に適していれば、通常の各種成形品の製造に利用されている発泡樹脂の技術が適用できる。
低発泡樹脂の材料として、前記同様のアルケニル芳香族熱可塑性樹脂のほか、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、その他の熱可塑性樹脂が使用できる。
発泡樹脂を成形するには、発泡性を有する樹脂組成物を使用すればよい。押出成形する際に、押出機に合成樹脂と発泡剤とを注入して溶融混合したあと、口金から押出成形する方法も採用できる。樹脂材料には、その他にも、通常の添加剤が配合できる。
【0012】
押出成形品は、樹脂材料を押出スクリューで加熱溶融混練して口金から押出する通常の押出成形技術によって製造される。押し出す口金の形状等によって、押出成形品の寸法および断面形状が変更できる。
押出成形品は、発泡倍率が1.5〜5倍の低発泡樹脂とする。押出成形品の発泡倍率は、樹脂材料に配合する発泡剤の量や、加熱条件、押出条件などによって調整できる。発泡倍率が低過ぎると、防蟻機能が十分に発揮できない。発泡倍率が高過ぎると、防蟻剤が高濃度で配合された樹脂材料では成形が困難である。
〔防蟻剤〕
通常の住宅などの白蟻対策に利用されている防蟻剤の中から、合成樹脂への配合に適した防蟻剤が使用できる。
【0013】
例えば、以下の防蟻剤が挙げられる。
カーバメート系:カルバリル、フェノルカルブ、プロポクスル。
ピレスロイド系:アレスリン、ペルメトリン、トラロメトリン、ビフェントリン、アクリナトリン、アルファシペルメトリン、シフルトリン、シフェノトリン、プラレトリン。
ピレスロイド様化合物:エトフェンプロックス、シラフルオフェン。
トリアジン系:トリプロピルイソシアネート(TPIC)。
クロルフェノール系:4−ブロモ−2,5−ジクロルフェノール(BDCP)。
【0014】
クロルニコチル系:イミダクロプリド、アセタミプリド、クロチアニジン。
天然物系:カプリン酸、ヒバ中性油、ウコン。
無機化合物系:ホウ素、ホウ酸、ホウ酸亜鉛。
その他の化合物:ピレトリン、オクタクロロジプロピルエーテル、フィプロニル。
これらの防蟻剤は、単独あるいは複数を併用して使用することができる。
特に好ましい防蟻剤として、ビフェントリン、シフェノトリン、イミダクロプリド、シラフルオフェンが挙げられる。
【0015】
防蟻剤は、防蟻枠材を構成する低発泡樹脂に対して、0.01〜10.0重量%配合しておく。好ましくは、0.05〜5.0重量%配合する。防蟻剤の配合量が多いほど、防蟻機能は高まるが、防蟻剤のコストがかかる。防蟻剤が多過ぎると、発泡成形が困難になる。前記配合量範囲の防蟻枠材であれば、住宅の床下空間において、半永久的に十分な防蟻機能を発揮させることができる。
同じ防蟻剤を、断熱ボードの材料に配合しておくこともできる。
〔防蟻枠材の構造〕
防蟻枠材は、白蟻が断熱ボードに取り付いたり断熱ボードを越えて移動したりするのを阻止できる配置構造を有している。
【0016】
具体的には、断熱ボードの対向する端辺に配置される。断熱ボードが矩形板状をなす場合、断熱材の施工時に、上下辺となる端辺に配置しておけば、白蟻が建築物の上部構造へと侵入するのを確実に阻止できる。左右辺となる端辺にも配置しておくことは可能である。
防蟻枠材は、断熱ボードの端面を覆うだけでもよいが、端面と両側面の一部までを覆うことで、防蟻機能を高めることができ、防蟻枠材と断熱ボードとの一体性も高まる。
<嵌め込み部>
具体的には、防蟻枠材として、断面コ字形をなし、断熱ボードの端辺に嵌め込まれる嵌め込み部を有するものが使用できる。断面コ字形の嵌め込み部の寸法として、コ字形の中央辺の幅は、断熱ボードの厚みによって決まる。コ字形の両側に配置される対向辺の長さは、断熱ボードへの嵌め込み易さや嵌め込み強度と防蟻機能を考慮して設定できる。対向辺の長さが長いほうが防蟻枠材による白蟻の侵入阻止機能は高まる。具体的には、対向辺の長さを1〜10cmに設定できる。
【0017】
嵌め込み部には、断熱ボードへの装着を容易にしたり一体性を高めたりするための構造を備えておくことができる。例えば、嵌め込み部の内側に突出する爪や突起を設けておけば、断熱ボードに食い込んで係止できる。前記コ字形の対向辺の間隔が先端側へ狭くなるテ−パ状をなしていれば、対向辺を弾力的に変形させて断熱ボードに嵌め込むことで、強力な止定力が発生する。
<蟻返し部>
防蟻枠材には、蟻返し部を設けておくことができる。蟻返し部は、白蟻が這い登ることが困難な形状を有する構造である。蟻返し部として、嵌め込み部を基点に断熱ボードの表面に対して斜め方向に延びる鍔状のものが採用できる。鍔状部分の下面を、使用状態で斜め下向きに延びるように構成しておけば、蟻返し機能が良好に発揮できる。この傾斜した下面の、使用状態における垂直方向に対する傾斜角度が小さいほど、白蟻の通過阻止が確実になる。具体的には傾斜角度を0〜90度に設定できる。傾斜した下面の長さを1〜10cmに設定できる。傾斜角度を複数段階に変えたり、段差や溝を設けたりすることもできる。防蟻断熱材を取り付けた上に外装仕上げ層を施工する場合は、外装仕上げ層から突き出す蟻返し部の長さを上記範囲に設定することが有効である。
【0018】
蟻返し部は、白蟻が下面を通過できなければ、上面側については、特に形状を限定する必要はない。下面と平行な傾斜辺であってもよいし水平辺や段差辺、湾曲辺であってもよい。
<接着剤溜り部>
防蟻枠材のうち、基礎構造と対面して取り付けられる面に接着剤溜り部を設けておくことができる。
接着剤溜り部は、基礎構造との間に十分な量および厚みの接着剤を保持する機能を有し、白蟻が接着剤の隙間や塗布量の少ないところから侵入するのを阻止する。接着剤溜り部の形状は、矩形、三角形、台形、半円形などが採用できる。接着剤溜り部の深さを1〜10mmに設定することができる。接着剤溜り部は、当接部に対して、通常は、1個所設けておけばよい。当接部の高さ方向に間隔をあけて複数個所に接着剤溜り部を設けることもできる。
【0019】
〔防蟻断熱材〕
断熱ボードと防蟻枠材とを組み合わせて防蟻断熱材が構成される。
断熱ボードに対する防蟻枠材の取り付けは、嵌合や係合によってもよいし、接着剤による接合、釘打ちやネジ止め、ステープル打ちなどの金具による締結も採用できる。
接着剤として、防蟻剤が配合された防蟻接着剤を使用すれば、防蟻枠材と基礎構造とを接合する接着剤を食い破って白蟻が防蟻枠材を通過することが有効に阻止できる。前記した接着剤溜り部を有する防蟻枠材の場合に特に有効である。防蟻接着剤としては、通常の防蟻技術で利用されているものが使用できる。
【0020】
〔断熱施工方法〕
基本的には、通常の断熱ボードを使用する断熱施工方法と共通する技術が適用できる。
具体的には、基礎構造の表面のうち、断熱施工が必要な個所に、防蟻断熱材を敷き並べて貼り付け固定していけばよい。防蟻断熱材は水平方向に並べて配置するだけでなく、上下方向にも並べて配置することができる。
防蟻断熱材を基礎構造に固定するには、接着のほか、釘打ちやネジ止めなどの金具を使用する方法も適用できる。接着剤として防蟻接着剤を使用すれば、接着個所からの白蟻の侵入を阻止できる。防蟻枠材に接着剤溜り部を有する場合、接着剤溜り部に十分な量の接着剤を充填しておくことで、接着剤の塗布量が少ないところから白蟻が侵入することを阻止できる。
【0021】
防蟻断熱材は、防蟻枠材が、基礎構造を水平方向に横断して配置されるようにする。白蟻が、防蟻枠材を通過せずには基礎構造の上方から上部構造へと侵入できないようにしておく。隣接して配置される防蟻断熱材の防蟻枠材同士が隙間なく連続して配置されるようにする。
床下空間の内側に防蟻断熱材を施工する場合は、防蟻断熱材の蟻返し部が、床下空間中央側で斜め下向きに配置されるように、防蟻断熱材の姿勢を決める。
基礎構造の屋外側に防蟻断熱材を施工する場合は、上記同様に、防蟻枠材の蟻返し部が斜め下向きに配置されるようにして、基礎構造の屋外側表面に防蟻断熱材貼り付ける。防蟻断熱材の表面には、蟻返し部の先端が外側に突出する厚みで、外装仕上げ層を施工することができる。外装仕上げ層は、モルタルやラスモルタル、樹脂モルタル、繊維入りモルタル、繊維ネットとモルタルの複合層など、通常の基礎構造における外装仕上げ層と同じ材料および施工方法が適用できる。外装仕上げ層の一部を構成するラスや繊維ネットは、防蟻断熱材の貼りつけと同時に、釘打ちや金具による固定を行うこともできる。防蟻断熱材を外装仕上げ層で保護することで、機械的強度や耐久性が向上する。外装仕上げ層の外側に蟻返し部が突出していれば、外装仕上げ層の表面を白蟻が這い登ることが阻止できる。
【0022】
〔その他の施工〕
防蟻断熱材を、基礎構造をコンクリート打設によって構築する際のコンクリート打設用枠材に利用することができる。防蟻断熱材で構成された型枠、あるいは、型枠の内面に防蟻断熱材が設置された状態で、コンクリートを打設して基礎構造を構築すれば、基礎構造の構築と同時に基礎構造の表面には防蟻断熱材が設置される。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1、2に示す実施形態は、住宅の床下基礎の内面側に防蟻断熱材を施工している。
〔床下構造〕
図2(a)に示すように、一般的な住宅の床下構造として、布基礎40が施工される。布基礎40は、コンクリートを打設して構築され、断面が逆T字状の壁構造をなす。布基礎40の下部は地盤Eに埋設される。住宅の外回りおよび居住区画の境界に沿って、格子状に布基礎40が配置される。布基礎40の上に、土台を介して、梁、根太、さらには床板42、壁44その他の上部構造が施工される。格子状の布基礎40で囲まれた空間が床下空間である。通常、一つの住宅には、布基礎40で囲まれた複数の床下空間が存在する。
【0024】
このような布基礎40の内壁面あるいは外壁面に防蟻断熱材10が施工される。
〔防蟻断熱材〕
図1に示す防蟻断熱材10は、断熱ボード12と防蟻枠材20、30とで構成されている。
断熱ボード12は、矩形板状をなし、比較的に高発泡倍率で断熱性に優れた発泡樹脂ボードからなる。具体的には、防蟻剤(ケミホルツターマイトIMパウダー;ケミホルツ社製)1重量部を、ポリスチレン樹脂および物理発泡剤と溶融混合後、押出成形して得られた発泡倍率30倍のポリスチレンボードで、縦182cm×横60cm×厚み5cmの矩形板状をなすものが使用される。
【0025】
断熱ボード12の対向する短辺端部に防蟻枠材20,30が取り付けられている。
防蟻枠材20,30は、防蟻剤が配合された発泡倍率2倍の発泡ポリスチレン押出成形品からなる。例えば、ポリスチレン樹脂100重量部(GPPS:HIPS=30:70の混合物)に対し、ジス・アゾ系化学発泡剤2重量部、防蟻剤(商品名:ケミホルツターマイトIMパウダー、ケミホルツ社製)5重量部からなる成形材料を押出成形することで、防蟻枠材20,30が製造できる。
防蟻枠材20,30の構造は、何れも、断面コ字形の嵌め込み部21,31と、嵌め込み部21、31の片側の端辺が、途中で中央側に向かって半円形状に凹んだ凹部24、34とを有する。
【0026】
断面コ字形の嵌め込み部21,31が、断熱ボード12の端辺に、先端面および両側の表面の一部を覆うようにして嵌め込まれている。凹部24,34が内側に張り出しているので、凹部24,34で断熱ボード12の表面を弾力的に変形させるようにして嵌め込むことで、断熱ボード12に対する防蟻枠材20,30の一体性が高められる。なお、断熱ボード12と防蟻枠材20,30との当接面に接着剤を介在させれば、両者の接合はより強力になる。
一方の防蟻枠材20には、蟻返し部22を有する。蟻返し部22は、嵌め込み部21の隅角部から、嵌め込み部21の対向辺に沿って対向辺に対して外向きに傾斜するように延びている。
【0027】
防蟻枠材20,30の具体的寸法として、嵌め込み部21,31の中央辺の幅が5cm、左右の対向辺の長さが3cm、各辺の厚みが5.5mmのものが挙げられる。凹部24,34の半径を5mmに設定できる。蟻返し部22は、嵌め込み部22の対向辺に対する傾斜角度を30度で、長さを3cmに設定できる。
〔防蟻断熱材の施工〕
図2に示す実施形態では、布基礎40の垂直な内壁面に防蟻断熱材10が施工される。
防蟻断熱材10は、その長手方向を垂直方向に配置して、2枚の防蟻断熱材10をつないで、布基礎40の全高を覆う。下側の防蟻断熱材10の一部は、布基礎40とともに地盤Eに埋めこまれる。したがって、防蟻断熱材10の施工は、布基礎40を構築したあと、床下空間に地盤を埋め戻す前の段階で行っておくことが望ましい。
【0028】
防蟻断熱材10は、蟻返し部22を有する防蟻枠材20が上辺に、蟻返し部を有しない防蟻枠材30が下辺にくるように配置する。図2(b)に示すように、上下の防蟻断熱材10が隣接する個所では、防蟻枠材20と防蟻枠材30とが当接して配置される。
防蟻断熱材10は、防蟻剤が配合された防蟻接着剤50によって布基礎40の表面に接合される。防蟻接着剤50の具体例として、アクリル系接着剤に、防蟻剤としてイミダクロプリドを0.1重量%配合した接着剤(商品名:ターマイトグルーIM、オーシカ社製)が使用できる。
【0029】
防蟻接着剤50は、防蟻枠材20,30の裏面と布基礎40との間に配置される。防蟻接着剤50は、防蟻枠材20,30の凹部24,34の内部を埋めている。これによって、布基礎40と防蟻枠材20,30との間に十分な量および厚みで防蟻接着剤50が存在することになる。防蟻接着剤50が付着していなかったり厚みが薄かったりする個所で、白蟻の侵入を阻止できなくなることが防止できる。白蟻は凹部24,34の分厚い防蟻接着剤50の層を通過することはできない。凹部24,34内の防蟻接着剤50から徐々に防蟻成分が放出されることで、長期間にわたって有効な防蟻効果が発揮できる。
【0030】
なお、断熱ボード12の裏面と布基礎40との間にも防蟻接着剤50を介在させれば、より強力な接合が可能であり、防蟻機能も高まる。但し、防蟻接着剤50の使用量は増える。
上記した実施形態では、防蟻剤が十分な量で配合された防蟻枠材20,30によって、白蟻が布基礎40を這い登って建築物の上部構造へと侵入することを有効に阻止できる。また、断熱ボード12に白蟻が侵入することも抑制できる。例えば、図2で上側に存在する断熱ボード12には、防蟻枠材20,30で遮断されるので、白蟻は接近できない。下側の断熱ボード12には、地盤Eから直接に白蟻が接近することは有りうる。しかし、地盤Eに埋め込まれた部分の防蟻枠材30から放出される防蟻成分が、白蟻が防蟻断熱材10に近付くことを阻止する機能を果たす。また、上方の防蟻枠材20,30からも防蟻成分が放出されるので、白蟻は断熱ボード12に近づき難くなる。勿論、断熱ボード12自体に防蟻剤が配合されていれば、より確実に白蟻を阻止できる。断熱ボード12に配合された防蟻剤の薬効が経時的に薄れるのを、防蟻剤の配合量が多い防蟻枠材20,30で補うことができる。
【0031】
〔屋外側の断熱施工〕
図3に示すように、布基礎40の屋外側の表面に断熱防蟻材10を施工することもできる。
断熱防蟻材10は、前記実施形態と同様に、布基礎10の表面に防蟻接着剤50を介在させて貼り付ける。蟻返し部22は、斜め下向きで屋外側に延びている。蟻返し部22の長さは、前記実施形態よりも長く、例えば5cmに設定されている。
断熱防蟻材10の外表面には外装仕上げ層46が施工されている。外装仕上げ層46としては、例えば、樹脂モルタルに炭素繊維が配合されたCFモルタル(商品名、タイガー産業社製)を厚み4mmで施工する。外装仕上げ層46を、下地層と仕上げ層の2工程で施工し、下地層と仕上げ層の間に、耐アルカリ性ガラス繊維マットを貼り付けることもできる。
【0032】
上記実施形態では、通常の基礎断熱工法と同様に、床下空間に加えて、コンクリートからなる布基礎40を屋外環境の寒気や日射から断熱保護することができる。その上で、断熱ボード12と布基礎40との隙間、あるいは、断熱ボード12と外装仕上げ層46との隙間を通って建築物の上部構造に白蟻が侵入することを、良好に阻止できる。また、白蟻が、外装仕上げ層46の表面を這い登ろうとしても、外装仕上げ層46から突出する蟻返し部22に阻まれる。
【0033】
【発明の効果】
本発明にかかる防蟻断熱材は、断熱ボードの端辺に配置された防蟻枠材が、断熱ボードへ白蟻が侵入すること、および、断熱ボードを超えて建築物の上部構造へと白蟻が侵入することを効果的に阻止する。防蟻枠材は、低発泡樹脂の押出成形品からなり、断熱ボードに比べて高濃度に防蟻剤が配合されているので、強力な防蟻機能が長期間にわたって持続的に発揮される。断熱ボードには、大量の防蟻剤を配合する必要がないので、断熱ボードの本来の機能である断熱性などが損なわれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す防蟻断熱材の平面図(a)および拡大断面図(b)
【図2】 施工状態の断面図(a)および要部拡大図(b)
【図3】 別の施工状態を表す断面図(a)および要部拡大図(b)
【符号の説明】
10 防蟻断熱材
12 断熱ボード
20、30 防蟻枠材
21、31 嵌め込み部
22 蟻返し部
24、34 凹部
40 布基礎
46 外装仕上げ層
50 防蟻接着剤

Claims (4)

  1. 建築物の基礎構造の表面に配置される断熱材であって、
    板状の断熱ボードと、前記断熱ボードの端辺を覆って該断熱ボードに密着配置される防蟻枠材とを備え、
    前記断熱ボードは防蟻剤が配合された発泡樹脂からなり、かつ、
    前記防蟻枠材は防蟻剤が配合された低発泡樹脂の押出成形品からなり、断面コ字形をなして前記断熱ボードの端辺に嵌め込まれる嵌め込み部と、この嵌め込み部を基点に断熱ボードの表面に対して斜め方向に延びる蟻返し部とを有するとともに、前記断面コ字形の内側側面となる位置に接着剤溜り部となる凹部が設けられている
    ことを特徴とする、防蟻断熱材。
  2. 前記断熱ボードが、発泡倍率15〜50倍のアルケニル芳香族熱可塑性樹脂発泡体であって、カーバメート系、ピレスロイド系、ピレスロイド様化合物、トリアジン系、クロルフェノール系、クロルニコチニル系、天然物系、無機化合物系からなる群から選ばれる防蟻剤が0.01〜10.0重量%配合されたものであり、
    前記防蟻枠材が、アルケニル芳香族熱可塑性樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂からなる群から選ばれる樹脂の発泡倍率1.5〜5倍の発泡体であって、カーバメート系、ピレスロイド系、ピレスロイド様化合物、トリアジン系、クロルフェノール系、クロルニコチニル系、天然物系、無機化合物系からなる群から選ばれる防蟻剤が0.01〜10.0重量%配合されたものである、
    請求項1に記載の防蟻断熱材。
  3. 建築物の床下空間を断熱施工する方法であって、
    前記請求項1または2に記載の防蟻断熱材を、前記防蟻枠材の蟻返し部が床下空間中央側で斜め下向きに配置されるようにして、前記基礎構造の内表面に貼り付ける、
    ことを特徴とする、断熱施工方法。
  4. 建築物の基礎構造を断熱施工する方法であって、
    前記請求項1または2に記載の防蟻断熱材を、前記防蟻枠材の蟻返し部が斜め下向きに配置されるようにして、前記基礎構造の屋外側表面に貼り付ける工程(a)と、
    前記防蟻断熱材の表面に、前記蟻返し部の先端が外側に突出する厚みで、外装仕上げ層を施工する工程(b)と、
    を含むことを特徴とする、断熱施工方法。
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