JPH06264521A - 建物の気密・防湿構造 - Google Patents
建物の気密・防湿構造Info
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- JPH06264521A JPH06264521A JP8139493A JP8139493A JPH06264521A JP H06264521 A JPH06264521 A JP H06264521A JP 8139493 A JP8139493 A JP 8139493A JP 8139493 A JP8139493 A JP 8139493A JP H06264521 A JPH06264521 A JP H06264521A
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Abstract
が連続する構造にして、建物の気密・防湿の完全化を図
った建物の気密・防湿構造を提供する。 【構成】 階下の外壁を構成する外壁パネル10の建物
内側面12に気密・防湿材50を貼り付けると共に、こ
の外壁パネル10上に載置固定した床パネル20の上に
立設され階上の外壁を構成する外壁パネル40の建物内
側面42にも、気密・防湿材58を貼り付けた。そし
て、床パネル20の少なくとも階下及び階上の外壁パネ
ル10,40に挟まれる部分に、前記気密・防湿材5
0,58を連続させる気密・防湿材54を貼り付けて、
建物の内側1,2全体を隙間なく気密・防湿材50,5
4,58で覆った。また、床パネル20の気密・防湿材
54を、階下及び階上の外壁パネル10,40に挟まれ
る部分と床パネル20の全表面に渡って貼り付けること
で、気密・防湿材54を養生シートとして兼用すること
ができる。
Description
に関し、特にパネル工法による住宅の内側に防湿材を貼
って建物内の防湿を図った建物の気密・防湿構造に関す
る。
・室外の風等により、室内の気圧と外部の気圧に差が発
生する。このため、室内の湿気が建材や柱等の隙間から
逃げ、その隙間に位置する建材や柱等に溜まって結露が
生じ、この結露によって、建材や柱等が腐るおそれがあ
る。また、暖まった空気が外部にもれ、暖房効率にロス
が生じる。そこで、建物内の気密・防湿を図る種々の気
密・防湿構造が考えられている。
例を示す図である。
の上下に立設された外壁パネル100,120に気密・
防湿材130,131を貼り付けている。
基礎等の上に階下の外壁パネル100を立設固定し、そ
の上に床パネル110を敷き込んで、その周りを胴差し
113で固定する。そして、床パネル110と胴差し1
13の上に階上の外壁パネル120を立設固定して、建
物の外壁と床部とを構築した後、気密・防湿材130,
131が貼り付けられる。
の室内側合板101の表面全体に気密・防湿材130を
貼り付けて、隣り合う外壁パネル100同士の隙間を気
密・防湿材130で覆っている。一方、階上では、施工
上、外壁パネル100,床パネル110,胴差し11
3,外壁パネル120の順で組み付けていかねばならな
いことから、気密・防湿シート130とは別体の気密・
防湿シート131を外壁パネル120の合板121表面
に貼り付けて、隣り合う外壁パネル120同士の隙間を
気密・防湿材131で覆っている。
・防湿材130,131の上から石膏ボード140,1
41を貼り付けて、外壁パネル100,120の仕上処
理がなされている。
た従来の建物の気密・防湿構造では、施工上の理由から
気密・防湿シート130,131とを別体にして、各々
外壁パネル100,120に貼り付けた構造になってい
るので、外壁パネル100の上面と床パネル110及び
胴差し113の下面との間に生じる隙間150や、外壁
パネル120下面と床パネル110及び胴差し113の
上面との間に生じる隙間151を覆うことができない。
室内200,201の湿った空気や極冷の外気が出入り
し、この隙間150,151の部分に結露が生じて腐る
おそれがある。
防湿構造では、建物の気密・防湿の実効を充分図ること
ができないおそれがある。
れたもので、その目的は、階下の気密・防湿材と階上の
気密・防湿材とが連続する構造にして、建物の気密・防
湿の完全化を図った建物の気密・防湿構造を提供するこ
とにある。
に、本発明は、複数の外壁パネルを立設しその建物内側
面に気密・防湿材を貼り付けて形成した階下の外壁と、
この階下の外壁上に複数の床パネルの芯材を載置固定し
て形成した階上の床部と、この階上の床部の前記芯材上
に複数の外壁パネルを立設しその建物内側面に気密・防
湿材を貼り付けて形成した階上の外壁と、を備える建物
の気密・防湿構造において、前記床パネルは、少なくと
も前記外壁を構成する階下及び階上の外壁パネルに挟ま
れる部分に、階下及び階上の外壁パネルに貼り付けられ
た前記気密・防湿材を連続させる気密・防湿材を備える
ことを特徴としている。
において、前記床パネルの気密・防湿材は、前記階下及
び階上の外壁パネルに挟まれる部分と床パネルの全表面
に渡って設けられているものであることを特徴としてい
る。
外壁パネルの建物内側面に貼り付けた気密・防湿材と階
上の外壁パネルの建物内側面に貼り付けた気密・防湿材
とを連続させる気密・防湿材を、床パネルの少なくとも
階下及び階上の外壁パネルに挟まれる部分に備えたの
で、建物の内側全体が隙間なく気密・防湿材によって覆
われる。
壁パネルとの接合部分に隙間が生じていても、その隙間
に出入りしようとする建物内の湿った空気や極冷の外気
は、気密・防湿材によって完全に遮断されるので、この
隙間部分に結露が生じて腐るおそれはなく、建物の気密
・防湿が完全となる。
ルの気密・防湿材を、階下及び階上の外壁パネルに挟ま
れる部分と床パネルの全表面に渡って貼り付けるので、
気密・防湿材を養生シートとして兼用することができ、
養生シート貼り付け作業の省力化を図ることができる。
て説明する。
密・防湿構造を示す図である。
構造であり、1階の外壁を形成する外壁パネル10と、
2階の床部を形成する床パネル20と、2階の外壁を形
成する外壁パネル40とに、連続的に気密・防湿材とし
てのビニールシート50,54,58を貼り付けた構造
になっている。
芯材11の両面に合板12,13を貼り付けた構造にな
っている。この外壁パネル10が、1階の床部を構成す
る図示しない床パネルが敷き込まれた基礎上に複数横並
びに立設されて、1階の外壁が構成されている。
数の床パネル20が載置固定された状態で敷き込まれ
て、2階の床部が構成されている。
に示すように、その敷き込み箇所に対応して、2種類形
成されている。
図3に示すように、2階床部の中央部分に敷き込まれる
床パネルである。この床パネル20−1は、方形状に枠
組みされた芯材21の上面に合板22が貼り付けられ、
ビニールシート54(54−1)が床パネル20−1を
長さ方向から包むように貼り付けられた構造になってい
る。
合板22の表面を覆う養生シート部54a−1と、床パ
ネル20−1の長さ方向両端の芯材21−1,21−1
を包み込む連続気密・防湿部54b−1とを設定した。
に、ビニールシート54−1の連続気密・防湿部54b
−1で覆われた芯材21−1を外壁パネル10の上面半
部に載置させた状態で、2階床部の中央部分に敷き込ま
れている(図3)。そして、芯材21−1の外側から胴
差し30が当てがわれて、床パネル20−1が外壁パネ
ル10上に固定されている。
2は、図3に示すように、2階床部の四隅部分に敷き込
まれる床パネルである。この床パネル20−2も、床パ
ネル20−1と同様に、方形状に枠組みされた芯材21
の上面に合板22が貼り付けられているが、ビニールシ
ート54(54−2)は、床パネル20−2の隣り合う
両側部分を包むように貼り付けられている。
合板22の表面を覆う養生シート部54a−2と、床パ
ネル20−2の両側の芯材21−1,21−2を包み込
む連続気密・防湿部54b−2とを有している。
に、ビニールシート54−2の連続気密・防湿部54b
−2で覆われた芯材21−1,21−2を外壁パネル1
0の上面半部に載置させた状態で、2階床部の隅部分に
敷き込まれている(図3)。そして、芯材21−1,2
1−2の外側から胴差し30が当てがわれて、床パネル
20−2が外壁パネル10上に固定されている。
が敷き込まれることにより、図3に示すように、2階床
部の周囲は、その周方向で連続する連続気密・防湿部5
4b−1,54b−2によって完全に覆われる。
芯材41の両面に合板42,43を貼り付けた構造にな
っている。この外壁パネル40が、前記床パネル20の
芯材21と胴差し30との上面に跨がった芯合せ状態で
複数横並びに立設されて、2階の外壁が構成されてい
る。
形成され、屋根パネル等が組み付けられて、建物の屋根
が構築されている。
に外壁パネル10,40が立設された後に、その表面に
貼り付けられている。
の外壁パネル10の合板12に貼り付けられており、こ
れにより、隣り合う外壁パネル10同士の接合部分の隙
間を室内1側から覆っている。また、ビニールシート5
0の上端部50aは、上方に延出されており、床パネル
20のビニールシート連続気密・防湿部54bの下端と
連結された状態で芯材21内側面に接着されている。す
なわち、ビニールシート50,54が連続気密・防湿部
54bを介して高さ方向で連続し、上端部50aと連続
気密・防湿部54bとが、外壁パネル10と床パネル2
0及び胴差し30との接合部分の下側隙間60を完全に
密閉している。なお、ビニールシート50の下端部は、
前記図示しない1階の床パネルのビニールシートと連続
して、外壁パネル10と一階床パネルとの接合部分の隙
間が密閉されている。
ルシート50の上から石膏ボード70が貼り付けられ
て、仕上処理がされている。
パネル40の合板42に貼り付けられており、これによ
り、隣り合う外壁パネル40同士の接合部分の隙間を室
内2側から覆っている。また、ビニールシート58の下
端部58aは、下方に延出されており、床パネル20の
ビニールシート連続気密・防湿部54bの上面部分と連
結された状態でビニールシート54上に接着されてい
る。すなわち、ビニールシート58,54が連続気密・
防湿部54bを介して高さ方向で連続し、下端部58a
と連続気密・防湿部54bとが、外壁パネル40と床パ
ネル20及び胴差し30との接合部分の上側隙間61を
完全に密閉している。なお、ビニールシート58の下端
部は、前記図示しない天井部のビニールシートと連続し
て、外壁パネル40と天井との接合部分の隙間が密閉さ
れている。
ルシート58の上から石膏ボード71が貼り付けられ、
下端部に幅木80が取り付けられて、仕上処理がされて
いる。
り、1階(2階)の隣り合う外壁パネル10(外壁パネ
ル40)同士の接合部分がビニールシート50(ビニー
ルシート58)によって室内1(室内2)側から覆われ
るので、接合部分の隙間に出入りしようとする室内1
(室内2)の湿った空気や極冷の外気は、ビニールシー
ト50(ビニールシート58)によって完全に遮断され
る。さらに、これらのビニールシート50とビニールシ
ート58とを連続させた状態で、ビニールシート54の
連続気密・防湿部54bが床パネル20及び胴差し30
の上下の隙間60,61を完全に密閉しているので、隙
間60,61から出入りしようとする室内1(室内2)
の湿った空気や極冷の外気は完全に遮断される。したが
って、この隙間60,61部分に結露が生じて腐るおそ
れはなく、建物の気密・防湿が完全となっている。
シート54が貼り付けられ、ビニールシート54に、合
板22の表面を覆う養生シート部54aが設けられてい
るので、床パネル20上に作業者が乗って、ビニールシ
ート50,58と石膏ボード70,71の貼り付け作業
や幅木80の取り付け作業等をしても、合板22に傷が
付いたりすることはない。すなわち、ビニールシート5
4を養生シートとして兼用することができるので、養生
シートの貼り付け作業が省力化される。そして、このよ
うな作業を終了した時点で、カッター81で養生シート
部54aを切り取れば、養生シート部54aを合板22
から簡単に剥がすことができる。
ものではなく、その要旨の範囲内に置いて種々の変更が
可能である。
てビニールシート54を用いたが、これに限らず、気密
・防湿性のある素材で形成されたシートであれば、どの
ようなものでも気密・防湿材として用いることができ
る。
0,58を施工現場で立設後の外壁パネル10,40に
貼り付けるようにしたが、ビニールシート50,58
を、予め工場で外壁パネル10,40に一体に貼り付け
ておいても良い。
物の気密・防湿構造について説明したが、3階以上の建
物についても同様の建物の気密・防湿構造を適用するこ
とができることは勿論である。
は、建物の内側全体が隙間なく気密・防湿材によって覆
われるので、床パネルと階上及び階下の外壁パネルとの
接合部分に隙間が生じていても、その隙間に出入りしよ
うとする建物内の湿った空気や極冷の外気は、気密・防
湿材によって完全に遮断され、建物の気密・防湿が完全
になるという効果がある。
び階上の外壁パネルに挟まれる部分と床パネルの全表面
に渡って貼り付けるようにすれば、気密・防湿材を養生
シートとして兼用することができので、養生シート貼り
付け作業の省力化を図ることができるという優れた効果
がある。
を示す断面図である。
あり、図2の(a)は床部中央部分に敷き込まれる床パ
ネルを示し、図2の(b)は床部隅部分に敷き込まれる
床パネルを示す。
る。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の外壁パネルを立設しその建物内側
面に防湿材を貼り付けて形成した階下の外壁と、 この階下の外壁上に複数の床パネルの芯材を載置固定し
て形成した階上の床部と、 この階上の床部の前記芯材上に複数の外壁パネルを立設
しその建物内側面に防湿材を貼り付けて形成した階上の
外壁と、 を備える建物の気密・防湿構造において、 前記床パネルは、少なくとも前記外壁を構成する階下及
び階上の外壁パネルに挟まれる部分に、階下及び階上の
外壁パネルに貼り付けられた前記防湿材を連続させる防
湿材を備えることを特徴とする建物の気密・防湿構造。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記床パネルの防湿材は、前記階下及び階上の外壁パネ
ルに挟まれる部分と床パネル表面全体とに渡って設けら
れているものであることを特徴とする建物の気密・防湿
構造。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020056174A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-09 | 旭化成ホームズ株式会社 | 気密構造及び建物 |
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1993
- 1993-03-15 JP JP8139493A patent/JP3078949B2/ja not_active Expired - Fee Related
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