JP2004076353A - 断熱気密構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】住宅等の建築物の基礎上面から部屋の内壁又はサッシにおいて、簡易且つ確実に断熱気密ラインを構築することが可能な断熱気密構造を提供する。
【解決手段】本断熱気密構造100は、気密部材11と断熱部材12とが一体となった断熱気密部材10が基礎1の上部に配設されて、該気密部材11が基礎1の内縁部及び床パネル4の縁部を覆い、その上端部11dが床パネル4と内壁枠5により挟着され、且つ該気密部材11と軸組2との間に断熱部材12が介設されたものである。これにより、基礎1の上部から軸組2、床パネル4、内壁枠5へと断熱気密ラインが形成される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の建築物の断熱及び気密構造、特に基礎の上面から部屋の内壁において乾式工法により構築される断熱気密構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅には、計画的な換気による住宅の快適性の向上や、冷暖房の効率を高めて省エネルギー化を図るために、断熱性及び気密性が求められるようになってきている。住宅等の建物の断熱気密構造には、従来より種々のものがあるが、これらは主に、建物の内部空間全体を囲むように断熱及び気密を行うものである。
【0003】
図26は、従来の断熱気密構造を示したものであるが、図に示すように、建物91の屋内の壁、天井、及び床の内部に気密面及び断熱面を設け、各気密面及び断熱面を連続させることにより断熱気密ライン92を構築して、建物の内部空間の断熱性及び気密性を確保するものである。この場合、床下については、通常は換気等が図られているため、断熱性や気密性については何ら考慮されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、省エネルギーや環境問題への配慮が高まるとともに、更なる冷暖房効率の向上等を図るために、住宅の断熱性及び気密性も高いレベルが要求されている。例えば寒冷地においては、図に示すように、基礎93の外周にも断熱材を配設することにより、基礎93の外側に断熱ライン94を形成し、基礎93のコンクリートがヒートブリッジとなることを抑制して、床下の断熱性の向上が図られている。このように、基礎93に断熱ライン94を確保する場合には、気密ラインも断熱ラインと同じ箇所に設けることが断熱及び気密の確実性や施工効率の観点から好ましい。
【0005】
また、基礎から部屋の内壁にかけての構造は複雑なため、気密面及び断熱面を形成するための施工が煩雑となり、特に乾式工法では気密面に隙間が生じ易い。
一方、ウレタン等を吹き付ける湿式工法では隙間が生じ難いものの、塩素系ガスの発生や、養生期間が必要等の問題がある。
【0006】
本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであり、住宅等の建築物の基礎上面から部屋の内壁又はサッシにおいて、簡易且つ確実に断熱気密ラインを構築することが可能な断熱気密構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る断熱気密構造は、建物の基礎の上面から洋室の内壁における断熱気密構造であって、シート状の気密部材が、基礎上部の内縁部を覆い、且つ、軸組に沿って起立して、その上端部が洋室の床パネルの縁部に至るように設けられ、前記気密部材の下端部と基礎の内側面とがシール部材により密封され、前記気密部材と軸組との間に断熱部材が介設され、大引と直交する方向の基礎上に、洋室の床パネルを支持する床受け下地が設けられ、前記床受け下地上に床パネルが敷設されるともに、その縁部が前記気密部材で覆われ、前記気密部材の上端部が、前記床パネルと内壁枠とによって挟着されたものである。
【0008】
また、本発明は、建物の基礎の上面から洋室のサッシにおける断熱気密構造であって、シート状の気密部材が、基礎上部の内縁部を覆い、且つ、サッシに沿って起立して、その上端部が洋室の床パネルの縁部に至るように設けられ、前記気密部材の下端部と基礎の内側面とがシール部材により密封され、
前記気密部材とサッシとの間に断熱部材が介設され、大引と直交する方向の基礎上に、洋室の床パネルを支持する床受け下地が設けられ、前記床受け下地上に床パネルが敷設されるとともに、その縁部が前記気密部材で覆われ、前記気密部材の上端部が、前記床パネルと床表面材とによって挟着されたものである。
【0009】
また、本発明は、建物の基礎の上面から和室の内壁における断熱気密構造であって、シート状の気密部材が、基礎上部の内縁部を覆い、且つ、軸組に沿って起立して、その上端部が内壁枠下端に至るように設けられ、前記気密部材の下端部と基礎の内側面とがシール部材により密封され、前記気密部材と軸組との間に断熱部材が介設され、前記基礎上に、和室の内壁枠を支持する内壁枠受け下地が設けられるとともに、その上面が前記気密部材で覆われ、前記気密部材の上端部が、前記内壁枠受け下地と内壁枠とによって挟着されたものである。
【0010】
また、本発明は、建物の基礎の上面から和室のサッシにおける断熱気密構造であって、シート状の気密部材が、基礎上部の内縁部を覆い、且つ、サッシに沿って起立して、その上端部が床帯板の縁部を覆うように設けられ、前記気密部材の両側に、端部用気密部材が前記床帯板の側端を覆うように設けられ、前記気密部材の下端部と基礎の内側面とがシール部材により密封され、前記気密部材とサッシとの間に断熱部材が介設され、前記基礎上に、床帯板が設けられるとともに、その縁部が前記気密部材で覆われ、前記気密部材の上端部が、前記床帯板と膳板とによって挟着されたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る基礎上面から洋室の内壁における断熱気密構造を示すものである。本断熱気密構造100が施工される基礎1の上部には、C型鋼を組み合わせてなる軸組2が組まれ、屋内側には根太3が横架され、その上に床パネル4が敷設されている。床パネル4の縁部には断熱性及び気密性を有する内壁枠5が立設され、該内壁枠5の表面に内壁ボード6が配設されている。一方、屋外側には外壁ボード7が配設されて、前記内壁枠5、内壁ボード6、及び外壁ボード7により建物の壁が構築されている。また、基礎1の外周面には、発泡合成樹脂からなる基礎断熱部材8が配設されて基礎1の断熱が施されている。このような基礎1の上部の構造において、本断熱気密構造100は、気密部材11と断熱部材12とが一体となった断熱気密部材10が基礎1の上部に配設されて、該気密部材11が基礎1の内縁部及び床パネル4の縁部を覆い、その下端部11bと基礎1の内側面とが防水気密テープ40により密封されるとともに、その上端部11dが床パネル4と内壁枠5により挟着され、該気密部材11と軸組2との間に断熱部材12が介設されたものである。これにより、基礎1の上部から軸組2、床パネル4、内壁枠5へと断熱気密ラインが形成される。
【0012】
図2は、前記断熱気密部材10の一例を示すものであるが、断熱気密部材10は、気密部材11の背面、即ち屋外側となる面に柱状の断熱部材12が固定され、気密部材11の一側端部に気密テープ13が貼設されてなるものである。該断熱気密部材10の長手方向の長さは任意であるが、成形加工の容易性や施工の便宜を考慮すれば約1000mm程度が好適である。
【0013】
前記気密部材11は薄板状の合成樹脂であって、図に示すように、水平方向の基部11aから下端部11bが下方へ略直角に曲折されて垂下され、他方、起立部11cが上方へ略直角に曲折されて立ち上がり、さらに上端部11dが起立部11cから水平方向手前側へ略直角に曲折された形状のものである。このように形成された断熱気密部材10が基礎1の上部に配置されることにより、基部11a及び下端部11dが基礎1の内縁部、即ち基礎1の上面及び内側面の一部を覆い、起立部11c及び上端部11dが床パネル4の縁部を覆うものとなる。また、気密部材11を断熱気密ラインを形成すべき構造部位、即ち基礎1の上部から床パネル4の縁部に合致するように予め曲折等されているので、現場で断熱気密部材10を折り曲げ等する必要がなくなり、施工作業が容易となるとともに、施工ミス等による隙間が生じ難くなり、所望の気密性が確保される。なお、気密部材11を構成する合成樹脂は、例えばポリエチレン等の気密性能及び防水性能に優れたものが好適である。
【0014】
前記断熱部材12は、前記気密部材11と略同長さの柱状の発泡合成樹脂であり、図に示すように、前記気密部材11の起立部11cの背面に固定されている。断熱部材12を構成する発泡合成樹脂は、例えば発泡ポリスチレン等の断熱性能に優れ、且つ成形加工性にも優れたものが好適である。気密部材11と断熱部材12との固定は周知の方法が採用でき、例えばエポキシ樹脂系等の接着剤を用いて貼着しても、断熱部材12の発泡成形時に気密部材11と熱圧着してもよい。
【0015】
前記気密テープ13は、所謂粘着テープであって、例えばポリエチレンフィルムやポリエチレン−アルミニウムのラミネートフィルム等の気密性能及び防水性能に優れたものが好適である。該気密テープ13の裏面には接着剤が塗布されて離形紙が貼着されており、該気密テープ13の略半分程度は離形紙が剥がされて、前記気密部材11の一端の内面に、気密部材11の形状に沿って貼り付けられており、残りの半分程度は離形紙が付いたまま、気密部材11から側方に突出した状態となっている。従って、断熱気密部材10を連結する際には、気密テープ13の離形紙を剥がして、側方に突出した部分の気密テープ13を連結すべき断熱気密部材10の気密部材11の内面に貼着すればよい。
【0016】
このように、断熱気密部材10は、基礎1、軸組2、及び床パネル4の形状に合せて成形された気密部材11と、該気密部材11と軸組2との間に介設される断熱部材12とが予め一体として固定されているので、本断熱気密構造100の施工が簡便となり、また、気密部材11の一端には気密テープ13が予め貼着されているので、断熱気密部材10を基礎1の上部に連設していく際に、断熱気密部材10同士を密着させて連結することが容易となり、該連結部の気密性も確保される。
【0017】
なお、前記断熱気密部材10は一例であり、例えば基礎1の出隅部や入隅部に配設されるものは、予め出隅部又は入隅部の形状に合致するように成形されている。図3及び図4は、出隅部に配設される断熱気密部材10A、入隅部に配設される断熱気密部材10Bを夫々示すものであるが、図に示すように、断熱気密部材10Aにおいては、気密部材11及び断熱部材12が出隅部の形状に合致するように、図手前側へ略直角に曲折された形状となっている。該断熱気密部材10Aの長さも任意であるが、施工の便宜等を考慮すれば略直角に曲折された夫々を約250mm程度とすることが好適である。一方、断熱気密部材10Bにおいては、気密部材11は図向こう側へ略直角に曲折された形状となっており、該気密部材11の両側端に合うように柱状の断熱部材12が該気密部材11の背面に固定されている。該断熱気密部材10Bは入隅部のコーナー部分のみを覆うようになっており、略直角に曲折された夫々は約24mm程度である。
【0018】
このように、出隅部や入隅部等に配設すべき断熱気密部材10A、10Bは曲折部分が多く複雑な形状となるので、例えば、現場において直線状の前記断熱気密部材10を適宜切断し、略直角となるように連結して気密テープ等で曲折部分を密封する方法では、切断時の誤差や気密テープの折り曲げによって連結部分に隙間が生じ易く、気密性能が低下するという欠点がある上、施工作業も増加するという欠点がある。前述したように、出隅部や入隅部等の形状に合致するように予め成形された断熱気密部材10A、10Bを用いることにより、気密性能が維持され、施工も容易となる。
【0019】
また、前記断熱気密部材10は、図1に示すように、基礎1の上部に配設されて、その気密部材11の下端部11bと基礎1の内側面とが防水気密テープ(シール部材)40により密封されている。該防水気密テープ40は、例えば、合成樹脂とアルミニウムのラミネートフィルムに接着剤が塗布されたもの等、乾式気密工法に使用される周知のものである。一方、気密部材11の上端部11dは床パネル4の縁部を覆っており、該上端部11dは床パネル4と内壁枠5により挟着されている。これにより、基礎1の上面から床パネル4への断熱気密ラインが形成され、該断熱気密ラインが、内壁枠5の表面に形成される断熱気密ラインへと接続される。
【0020】
また、基礎1の上面と軸組2の内側面との隙間には、防水スペーサ(シール部材)41が貼着されて密封されている。該防水スペーサ41は、軟質発泡合成樹脂や耐老化性ゴム等が好適であり、密封は接着剤等により直接貼りつけても、その上端及び下端等に前記防水気密テープ40を貼り付けることとしてもよい。このように防水スペーサ41で基礎1と軸組2との隙間を密封することにより、前記断熱気密ラインの気密性及び断熱性が一層高められ、また、該隙間から雨水等が滲入することが防止される。
【0021】
なお、図1に示した基礎1の上部の建築物の構造は一例であり、本発明に係る断熱気密構造が図示の建築物構造に限定されないことは当然である。従って、例えば基礎1は布基礎、ベタ基礎等の種類を問わず、軸組2もC型鋼に限定されるものではない。
【0022】
以下、本断熱気密構造100の施工方法について説明する。
図5は、基礎1の平面形状を示す図であるが、本断熱気密構造100は、出隅部Aのように基礎1の隅部から一定方向へ、前記断熱気密部材10を順次配設することが好適である。なお、出隅部Aのような各出隅部には前記断熱気密部材10Aが、入隅部Bのような各入隅部には前記断熱気密部材10Bが、その他の直線状の部位には前記断熱気密部材10が配設される。
【0023】
断熱気密部材10を配設する前に、まず、図6に示すように、基礎1の上面と軸組2の内側面とに渡って防水スペーサ41を貼り付け、基礎1と軸組2との隙間を密封する。防水スペーサ41を貼り付ける際には、基礎1の上面等は十分に清掃して埃等を除去しておく。また、防水スペーサ41の継目は防水気密テープ40で密封し、出隅部Aや入隅部B等は、防水スペーサ41に適宜切り込みを設けて貼り付けた後、該切り込み部分も防水気密テープ40で密封する。
【0024】
つぎに、断熱気密部材10、10A、10Bを順次配設する。図7に示すように、最初に出隅部Aに断熱気密部材10Aを配設する。略直角に曲折された断熱気密部材10Aを出隅部Aにあわせ、さらに、気密部材11の基部11a及び下端部11bが基礎1上部の内縁部Iを覆うように配置する。その後、図に示すように、下端部11bの一部と基礎1の内側面に防水気密テープ40を貼り付けて断熱気密部材10Aを仮止めしておく。
【0025】
断熱気密部材10Aを出隅部Aに仮止めした後、該断熱気密部材10Aから右方向へ、断熱気密部材10を連結させながら配置する。詳細には、気密部材10の気密テープ13の離形紙を剥がし、断熱気密部材10、10Aの端部同士を隙間なく密接させて、前記断熱気密部材10Aと同様に、気密部材11の基部11a及び下端部11bが基礎1の内縁部Iを覆うように配置する。配置した後、気密テープ13により断熱気密部材10、10Aの連結部分を密封する。なお、断熱気密部材10を順次連結させていく方向は、右方向又は左方向のいづれでもよいが、図に示すように、断熱気密部材10の左側に気密テープ13が貼設されている場合には、右方向へ連結させていくこととすれば、該気密テープ13を既に配設された断熱気密部材10A等に手前側から貼り付けることとなり作業性がよい。
【0026】
図8は、入隅部Bを示すものであるが、前記断熱気密部材10を順次配設し、入隅部Bにおいては、基礎1のN芯に合わせて、断熱気密部材10の不要な長さを切断し、切断された断熱気密部材10を前述と同様に配設する。その後、断熱気密部材10Bを、前記断熱気密部材10の切断面に密接させて、基礎1の入隅部Bに合せて配置する。断熱気密部材10Bも、前述と同様に、気密部材11の基部11a及び下端部11bが基礎1の内縁部Iを覆うように配置し、気密テープ13により断熱気密部材10、10Bの連結部分を密封する。
【0027】
このように、基礎1の直線部分には断熱気密部材10を、出隅部には断熱気密部材10Aを、入隅部には断熱気密部材10Bを、それぞれを密接させながら基礎1に沿って連続的に配置していく。
【0028】
断熱気密部材10、10A、10Bを夫々所定の位置に配置した後、図9に示すように、断熱気密部材10、10A、10Bの各下端部11bと基礎1の内側面とを密封するように防水気密テープ40を貼り付ける。防水気密テープ40を途中で継ぐ場合には、防水気密テープ40を十分に重ねて継目に隙間が生じないようにする。
【0029】
その後、図10に示すように、床受け下地42を、大引方向と直交する方向の基礎1の上部に配設する。床受け下地42は、平板状の基台42a上に角柱42bが固定されてなるものであり、大引(不図示)上に横架される根太3と同様に、基礎1の上部において、その後に敷設される床パネル4を支持する。該床受け下地42は、基台42aを断熱気密部材10、10A、10Bの気密部材11の基部11a上に載置するとともに、角柱42bが該気密部材11の起立部11cと接触するように配置し、基台42aの底面に床用弾性接着剤を塗布して気密部材11と接着し、更に、適宜コンクリート釘やコンクリート用タッピングビス等を打ち込んで基礎1に固定する。
【0030】
床受け下地42を配設した後、根太3を横架し、床パネル4を敷設する。床パネル4の縁部は、図11に示すように、大引方向と直交する方向の基礎1の上部では前記床受け下地42により支持され、大引方向と平行な方向の基礎1の上部では根太3により支持される。断熱気密部材10、10A、10Bの気密部材11の基部11a上に、床受け下地42又は根太3、及び床パネル4の荷重が加わることにより、気密部材11と基礎1とが密接されて気密性が高められる。また、断熱気密部材10、10A、10Bの気密部材11の上端部11dは、該床パネル4の縁部を覆うようになっている。該上端部11d上には、その後、図1に示したように、内壁枠5が立設されることにより、床パネル4と内壁枠5とに挟着されて、床パネル4の縁部が気密部材11により密封される。なお、床パネル4上にはフローリング等の床表面材43が敷設される。
【0031】
このようにして本断熱気密構造100が施工され、基礎1の上部に沿って連続的に配設された断熱気密部材10、10A、10Bにより、基礎1の上面から洋室の床パネル4の縁部に渡って断熱気密ラインが形成される。また、周知のように、内壁枠5の表面には気密防湿シートが貼設され、内部及び裏面にはグラスウール等の断熱材が配設されて、断熱気密ラインが形成されており、本断熱気密構造100により形成された基礎上部の断熱気密ラインが、内壁に形成された断熱気密ラインと連続し、建物全体の断熱気密ラインの一部をなすものとなる。
【0032】
以下、前記第1の実施の形態の変形例に係る断熱気密構造200について説明する。
本変形例に係る断熱気密構造200は、洋室のサッシ部におけるものであり、図12に示すように、本断熱気密構造200が施工される基礎1の上部には、サッシ9が配設されている。該サッシ9は、洋室の床面と略同高さから開口する所謂掃出し窓の窓枠である。また、基礎1の屋内側には、根太3上に床パネル4が敷設されている。このようなサッシ9が配設された基礎1の上部の構造において、本断熱気密構造200は、気密部材11が基礎1の内縁部及び床パネル4の縁部を覆い、その下端部11bと基礎1の内側面とが防水気密テープ40により密封されるとともに、その上端部11dが床パネル4と床表面材43により挟着され、該気密部材11と軸組2との間に断熱部材14が介設されたものである。これにより、基礎1の上面からサッシ9、床パネル4へと断熱気密ラインが形成されている。
【0033】
前記気密部材11は、第1の実施の形態で示したものと同様であるが、その背面には断熱部材12は固定されておらず、図13に示すように、気密部材11の一端に気密テープ13が貼り付けられているのみである。また、気密部材11及び気密テープ13の素材等は前述と同様である。
【0034】
前記断熱部材14は、グラスウールやロックウール等の周知の易変形性断熱部材を所定の大きさに切断したものである。サッシ9の周囲には、土台や額縁等が取り付けられるため、釘やネジ等の固定部材が突出している場合がある。また、サッシ9の周囲にはアングルピース等の突出部分もある。そのため、前記断熱気密部材10のように、軸組2との間に介設される所定形状の発泡合成樹脂の断熱部材12が一体となったものは、断熱部材12が前記固定部材やサッシ9の突出部分と当接して、基礎1上の所定位置に納まらない場合がある。本変形例のように、サッシ9が配設された基礎1上部においては、断熱部材12が固定されていない気密部材11を基礎1上に配設し、その後、該気密部材11とサッシ9との間に易変形性の断熱部材14を充填することにより、前記固定部材やサッシ9の突出部分の有無に拘わらず、基礎1の上面から、サッシ9、床パネル4へ断熱気密ラインを簡易且つ確実に形成することができる。
【0035】
図13〜図16は、本断熱気密構造200の施工方法を示すものであるが、前記第1の実施の形態と同様に、基礎1の上面とサッシ9の内側面に渡って防水スペーサ41が貼り付けられ、基礎1とサッシ9との隙間が密封されている。また、サッシ9が配設されている部分以外の基礎1上には、前述したように、基礎1の形状に合せて断熱気密部材10等が配設されている。
【0036】
サッシ9以外の基礎1の上部に断熱気密部材10等を配設した後、図13に示すように、気密部材11を、断熱気密部材10と連結させながら配設する。詳細には、気密テープ13の離形紙を剥がし、気密部材11と既に配設されている断熱気密部材10の端部同士を隙間なく密接させて、前述と同様に、気密部材11の基部11a及び下端部11bが基礎1の内縁部Iを覆うように配置する。配置した後、気密テープ13により気密部材11と断熱気密部材10の連結部分を密封する。このように、所要数の気密部材11を順次連結させて配設し、既に配設されている断熱気密部材10と連結させ、気密テープ13により、その連結部分を密封する。
【0037】
気密部材11を基礎1の内縁部Iに配置した後、図14に示すように、気密部材11及び断熱気密部材10等の各下端部11bと基礎1の内側面とを密封するように防水気密テープ40を貼り付ける。その後、前述と同様に、床受け下地42を、大引方向と直交する方向の基礎1の上部に配設して、床用弾性接着剤及びコンクリート釘等により固定する。
【0038】
床受け下地42を配設した後、図15に示すように、気密部材11とサッシ9との間に断熱部材14を充填する。サッシ9の突出部分等に対しては、断熱部材14を変形させて圧入する。これにより、該断熱部材14が気密部材11とサッシ9との間に介設される。
【0039】
その後、根太3を横架し、床パネル4を敷設する。床パネル4の縁部は、図16に示すように、気密部材11の上端部11dにより覆われる。さらに、該上端部11d上に、図12に示したように、床表面材43を敷設し、これにより、気密部材11の上端部11dが床パネル4と床表面材43に挟着されて、床パネル4の縁部が気密部材11により密封される。このようにして、サッシ9が配設された基礎1上に本断熱気密構造200を構築することができる。
【0040】
つぎに、本発明の第2の実施の形態に係る断熱気密構造300について説明する。
図17は、本発明の第2の実施の形態に係る基礎上面から和室の内壁における断熱気密構造を示すものである。本断熱気密構造300が施工される基礎1の上部には、C型鋼を組み合わせてなる軸組2が組まれ、屋内側には大引44及び根太3が組まれ、その上に和室用床パネル45及び畳46が敷設されている。また、和室用床パネル45の縁部には内壁枠受け下地47が配設され、その上に断熱性及び気密性を有する内壁枠5が立設され、該内壁枠5の屋内側に内壁ボード6が配設されている。一方、屋外側には外壁ボード7が配設されて、前記内壁枠5、内壁ボード6、及び外壁ボード7により建物の壁が構築されている。また、基礎1の外周面には、発泡合成樹脂からなる基礎断熱部材8が配設されて基礎1の断熱が施されている。
【0041】
このような基礎1の上部の構造において、本断熱気密構造300は、気密部材11と断熱部材12とが一体となった断熱気密部材10が基礎1の上部に配設されて、該気密部材11が基礎1の内縁部を覆い、その下端部11bと基礎1の内側面とが防水気密テープ40により密封されるとともに、その上端部11dが内壁枠受け下地47と内壁枠5とにより挟着され、該気密部材11と軸組2との間に断熱部材12が介設されたものである。これにより、基礎1の上部から軸組2、内壁枠5へと断熱気密ラインが形成される。
【0042】
前記断熱気密部材10は、第1の実施の形態で示したものと同様に、基礎1の上部から内壁枠受け下地47の形状に合致するように予め成形された気密部材11の背面に柱状の断熱部材12が固定され、気密部材11の一側端部に気密テープ13が貼設されてなるものであり、その詳細な説明は省略する。基礎1の上部に配設された断熱気密部材10の気密部材11の下端部11bと基礎1の内側面とは防水気密テープ40により密封されており、また、基礎1の上面と軸組2の内側面との隙間は、防水スペーサ41により密封されている。
【0043】
以下、本断熱気密構造300の施工方法について説明する。
まず、基礎1の上面と軸組2の内側面とに渡って防水スペーサ41を貼り付けた後、断熱気密部材10、10A、10Bを順次配設して、断熱気密部材10、10A、10Bの各下端部11bと基礎1の内側面とを密封するように防水気密テープ40を貼り付けるまでは、前記第1の実施の形態と同様である。
【0044】
その後、図18に示すように、和室用床パネル45を配設し、内壁枠受け下地47を基礎1の上部に配設する。内壁枠受け下地47は、平板状の基台47a上に角柱47bが固定されてなるものであり、基礎1の上部において、その後に敷設される内壁枠5を支持する。該内壁枠受け下地47は、基台47aを断熱気密部材10、10A、10Bの気密部材11の基部11a上に載置するとともに、角柱47bが該気密部材11の起立部11c及び上端部11dと内接するように配置し、基台47aの底面に床用弾性接着剤を塗布して気密部材11と接着し、更に、適宜コンクリート釘やコンクリート用タッピングビス等を打ち込んで基礎1に固定する。また、気密部材11の上端部11d上から内壁枠受け下地47にタッカー等を打ち込んで、該上端部11dを内壁枠受け下地47に固定する。なお、図18に示すように、出隅部A等において内壁枠受け下地47の接続部分が干渉する場合は適宜切断する。その後、図17に示したように、内壁枠5が立設されることにより、気密部材11の上端部11dが前記内壁枠受け下地47と内壁枠5とに挟着される。なお、和室用床パネル45上には、畳46が敷設される。
【0045】
このようにして本断熱気密構造300が施工され、基礎1の上部に沿って連続的に配設された断熱気密部材10等により、基礎1の上面から和室の内壁枠5に渡って断熱気密ラインが形成される。これにより、基礎1の上部の断熱気密ラインが、内壁に形成された断熱気密ラインと連続し、建物全体の断熱気密ラインの一部をなすものとなる。
【0046】
以下、前記第2の実施の形態の変形例に係る断熱気密構造400について説明する。
本変形例に係る断熱気密構造400は、和室のサッシ部におけるものであり、図19に示すように、本断熱気密構造400が施工される基礎1の上部には、サッシ9が配設されており、基礎1の屋内側は、前述と同様に、大引44及び根太3上に和室用床パネル45及び畳46が敷設されている。このようなサッシ9が配設された基礎1の上部の構造において、本断熱気密構造400は、気密部材11が基礎1の内縁部及び床帯板48の縁部を覆い、その下端部11bと基礎1の内側面とが防水気密テープ40により密封されるとともに、その上端部11dが床帯板48と膳板49aにより挟着され、該気密部材11及び膳板49aと軸組2との間に断熱部材15が介設されたものである。これにより、基礎1の上面からサッシ9、和室用床パネル45へと断熱気密ラインが形成されている。なお、図には表れていないが、床帯板48の側端は端部用気密部材16R、16Lで夫々覆われており、その詳細については後述する。
【0047】
前記気密部材11は、第1の実施の形態の変形例で示したものと同様であるが、その背面には断熱部材12は固定されておらず、図20に示すように、気密部材11の一端に気密テープ13が貼り付けられているのみである。また、気密部材11及び気密テープ13の素材等は前述と同様である。また、前記断熱部材15は、断熱部材14と同様に、グラスウールやロックウール等の周知の易変形性断熱部材を所定の大きさに切断したものである。
【0048】
図20〜図25は、本断熱気密構造400の施工方法を示すものであるが、前記第1の実施の形態の変形例と同様に、基礎1の上面とサッシ9の内側面に渡って防水スペーサ41が貼り付けられ、基礎1とサッシ9との隙間が密封されている。また、サッシ9が配設されている部分以外の基礎1上には、前述したように、基礎1の形状に合せて断熱気密部材10等が配設されている。
【0049】
サッシ9以外の基礎1の上部に断熱気密部材10等を配設した後、図20に示すように、気密部材11を、断熱気密部材10と連結させながら配設する。詳細には、まず、断熱気密部材10との連結部分を密封する気密テープ13の上側部分、即ち気密部材11の起立部11c及び上端部11dに対応する部分を切除してから、該気密部材11と既に配設されている断熱気密部材10の端部同士を隙間なく密接させて、前述と同様に、気密部材11の基部11a及び下端部11bが基礎1の内縁部Iを覆うように配置する。配置した後、気密テープ13により、断熱気密部材10と気密部材11の基部11a及び下端部11bの連結部分を密封する。一方、気密部材11同士の連結部分は、連結部分すべてに渡って気密テープ13により密封する。従って、サッシ9両側に配設された断熱気密部材10と前記気密部材11とは、基部11a及び下端部11bにおいては連結部分が密封されているが、起立部11c及び上端部11dにおいては密封されていない状態となっている。
【0050】
気密部材11を基礎1の内縁部Iに配置した後、図21に示すように、端部用気密部材16R、16Lを、サッシ9両側の断熱気密部材10に配設する。図22は、端部用気密部材16Rの詳細な構成を示すものであるが、該端部用気密部材16は前記気密部材11と同様に薄板状の合成樹脂が所定形状に成形されたものであって、図に示すように、水平方向の基部16aの手前側から下端部16bが下方へ略直角に曲折されて垂下され、他方、奥側から起立部16cが上方へ略直角に曲折されて立ち上がり、上端部16dが起立部16cから水平方向手前側へ略直角に曲折されている。さらに、前記基部16a、起立部16c、及び上端部16dの各左側端と直交するように、垂直方向に側端部16eが形成されており、また、前記下端部16bと略同形状の折返し部16fが、基部16aの左側端から上方へ曲折されて前記側端部16eの外側に重ねられ、これにより、端部用気密部材16Rの左側端が封止されたようになっている。このように形成された端部用気密部材16Rは、前記断熱気密部材10の左端に配設されて、側端部16e及び折返し部16fが、その後に配設される床帯板48の側端を覆うものとなる。なお、端部用気密部材16Lについては詳細に説明しないが、前記端部用気密部材16Rと鏡対象の形状となっており、断熱気密部材10の右端に配設されて、床帯板48の側端を覆うものである。
【0051】
このような形状の端部用気密部材16R、16Lを、サッシ9両側の各断熱気密部材10の左端、右端に内接するように配設する。即ち、端部用気密部材16R、16Lの基部16a、下端部16b、起立部16c、及び上端部16dが、断熱気密部材10の気密部材11の基部11a、下端部11b、起立部11c、及び上端部11dと内接するように配置して、気密テープ13等により適宜密封する。その後、断熱気密部材10、気密部材11、端部用気密部材16R、16Lの各下端部11b、16bと基礎1の内側面とを密封するように防水気密テープ40を貼り付ける。さらに、前述と同様に、和室用床パネル45及び内壁枠受け下地47を配設する。なお、サッシ9が配設された基礎1上には、内壁枠受け下地47は配設しない。
【0052】
つぎに、図23に示すように、サッシ9が配設された基礎1上に床帯板48を配設する。床帯板48は、前記内壁枠受け下地47の基台47aと略同厚みであって、和室用床パネル45の縁部から気密部材11の起立部11cまでと略同幅の平板であり、気密部材11の基部11a上に配置してコンクリート釘等により基礎1に固定する。これにより、前記端部用気密部材16R、16Lは、内壁枠受け下地47と床帯板48とに夫々挟着されて、床帯板48の側端を覆うものとなる。
【0053】
床帯板48を配設した後、図24に示すように、気密部材11の起立部11c及び上端部11dを、前記床帯板48を覆うように手前側に折り返し、その折返し部分、即ち起立部11c及び上端部11dをタッカー等により床帯板48に固定する。
【0054】
その後、図25に示すように、サッシ9に額縁49を配設して、該額縁49とサッシ9との間に断熱部材15を充填する。これにより、前記気密部材11の折返し部分は額縁49の膳板49aと床帯板48とによって挟着され、断熱部材14は気密部材11とサッシ9との間に介在して断熱ラインを形成する。これにより、図19に示すように、サッシ9が配設された基礎1上に本断熱気密構造400を構築することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る断熱気密構造によれば、シート状の気密部材が、基礎上部の内縁部を覆い、且つ、軸組又はサッシに沿って起立して、その上端部が洋室の床パネルの縁部に至るように設けられ、前記気密部材の下端部と基礎の内側面とがシール部材により密封され、前記気密部材と軸組又はサッシとの間に断熱部材が介設され、大引と直交する方向の基礎上に、洋室の床パネルを支持する床受け下地が設けられ、前記床受け下地上に床パネルが敷設されるともに、その縁部が前記気密部材で覆われ、前記気密部材の上端部が、前記床パネルと内壁枠とによって挟着されたので、建物の基礎の上面から洋室の床の縁部に渡って気密部材が設けられるとともに、該気密部材と軸組との間に断熱部材が介設され、基礎上部から軸組、床、内壁枠へと断熱気密ラインを簡易且つ確実に形成することができる。
【0056】
また、本発明によれば、シート状の気密部材が、基礎上部の内縁部を覆い、且つ、軸組に沿って起立して、その上端部が内壁枠下端に至るように設けられ、前記気密部材の下端部と基礎の内側面とがシール部材により密封され、前記気密部材と軸組との間に断熱部材が介設され、前記基礎上に、和室の内壁枠を支持する内壁枠受け下地が設けられるとともに、その上面が前記気密部材で覆われ、前記気密部材の上端部が、前記内壁枠受け下地と内壁枠とによって挟着されたものとしたので、建物の基礎の上面から和室の内壁枠に渡って気密部材が設けられるとともに、該気密部材と軸組との間に断熱部材が介設され、基礎上部から軸組、内壁枠へと断熱気密ラインを簡易且つ確実に形成することができる。
【0057】
また、本発明によれば、シート状の気密部材が、基礎上部の内縁部を覆い、且つ、サッシに沿って起立して、その上端部が床帯板の縁部を覆うように設けられ、前記気密部材の両側に、端部用気密部材が前記床帯板の側端を覆うように設けられ、前記気密部材の下端部と基礎の内側面とがシール部材により密封され、前記気密部材とサッシとの間に断熱部材が介設され、前記基礎上に、床帯板が設けられるとともに、その縁部が前記気密部材で覆われ、前記気密部材の上端部が、前記床帯板と膳板とによって挟着されたものとしたので、前記と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【符号の説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る断熱気密構造100の構成を示す断面図である。
【図2】断熱気密部材10の構成を示す斜視図である。
【図3】断熱気密部材10Aの構成を示す斜視図である。
【図4】断熱気密部材10Bの構成を示す斜視図である。
【図5】基礎1の配置を示す平面図である。
【図6】断熱気密構造100の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図7】断熱気密構造100の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図8】断熱気密構造100の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図9】断熱気密構造100の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図10】断熱気密構造100の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図11】断熱気密構造100の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図12】第1の実施の形態の変形例に係る断熱気密構造200の構成を示す断面図である。
【図13】断熱気密構造200の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図14】断熱気密構造200の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図15】断熱気密構造200の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図16】断熱気密構造200の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図17】第2の実施の形態に係る断熱気密構造300の構成を示す断面図である。
【図18】断熱気密構造300の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図19】第2の実施の形態の変形例に係る断熱気密構造400の構成を示す断面図である。
【図20】断熱気密構造400の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図21】断熱気密構造400の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図22】端部用気密部材16Rの構成を示す斜視図である。
【図23】断熱気密構造400の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図24】断熱気密構造400の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図25】断熱気密構造400の施工手順を説明するための概略斜視図である。
【図26】従来の気密構造を説明するための模式図である。
【符号の説明】
100、200、300、400 断熱気密構造
1 基礎
10 断熱気密部材
11 気密部材
11a 基部
11b 下端部
11c 起立部
11d 上端部
12、14、15 断熱部材
16R、16L 端部用気密部材
2 軸組
4 床パネル
40 防水気密テープ(シール部材)
42 床受け下地
43 床表面材
44 大引
45 和室用床パネル
47 内壁枠受け下地
48 床帯板
49a 膳板
5 内壁枠
9 サッシ

Claims (4)

  1. 建物の基礎の上面から洋室の内壁における断熱気密構造であって、
    シート状の気密部材が、基礎上部の内縁部を覆い、且つ、軸組に沿って起立して、その上端部が洋室の床パネルの縁部に至るように設けられ、
    前記気密部材の下端部と基礎の内側面とがシール部材により密封され、
    前記気密部材と軸組との間に断熱部材が介設され、
    大引と直交する方向の基礎上に、洋室の床パネルを支持する床受け下地が設けられ、
    前記床受け下地上に床パネルが敷設されるともに、その縁部が前記気密部材で覆われ、
    前記気密部材の上端部が、前記床パネルと内壁枠とによって挟着されたことを特徴とする断熱気密構造。
  2. 建物の基礎の上面から洋室のサッシにおける断熱気密構造であって、
    シート状の気密部材が、基礎上部の内縁部を覆い、且つ、サッシに沿って起立して、その上端部が洋室の床パネルの縁部に至るように設けられ、
    前記気密部材の下端部と基礎の内側面とがシール部材により密封され、
    前記気密部材とサッシとの間に断熱部材が介設され、
    大引と直交する方向の基礎上に、洋室の床パネルを支持する床受け下地が設けられ、
    前記床受け下地上に床パネルが敷設されるとともに、その縁部が前記気密部材で覆われ、
    前記気密部材の上端部が、前記床パネルと床表面材とによって挟着されたことを特徴とする断熱気密構造。
  3. 建物の基礎の上面から和室の内壁における断熱気密構造であって、
    シート状の気密部材が、基礎上部の内縁部を覆い、且つ、軸組に沿って起立して、その上端部が内壁枠下端に至るように設けられ、
    前記気密部材の下端部と基礎の内側面とがシール部材により密封され、
    前記気密部材と軸組との間に断熱部材が介設され、
    前記基礎上に、和室の内壁枠を支持する内壁枠受け下地が設けられるとともに、その上面が前記気密部材で覆われ、
    前記気密部材の上端部が、前記内壁枠受け下地と内壁枠とによって挟着されたことを特徴とする断熱気密構造。
  4. 建物の基礎の上面から和室のサッシにおける断熱気密構造であって、
    シート状の気密部材が、基礎上部の内縁部を覆い、且つ、サッシに沿って起立して、その上端部が床帯板の縁部を覆うように設けられ、
    前記気密部材の両側に、端部用気密部材が前記床帯板の側端を覆うように設けられ、
    前記気密部材の下端部と基礎の内側面とがシール部材により密封され、
    前記気密部材とサッシとの間に断熱部材が介設され、
    前記基礎上に、床帯板が設けられるとともに、その縁部が前記気密部材で覆われ、
    前記気密部材の上端部が、前記床帯板と膳板とによって挟着されたことを特徴とする断熱気密構造。
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