JP2002038618A - 外壁の断熱構造 - Google Patents
外壁の断熱構造Info
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Abstract
発揮させる。 【解決手段】外壁板1と内壁下地2との間に断熱材3を
設ける。断熱材3は内壁下地2の全面と略等しい大きさ
を有し、且つ内壁下地2から離隔させた位置に一体的に
連続させて取付下地10に固定される。断熱材3の屋内側
の表面に防湿気密フィルム4を取り付けて防湿性と気密
性を保持させる。断熱材3と内壁下地2との間に空気層
6を形成し、この空気層6に電気配線8や設備配管9を
収容する。
Description
せることが出来、且つ設備配管や電気配線施工の影響を
排除することが出来る外壁の断熱構造に関するものであ
る。
めに、外壁板と内壁下地材との間に断熱材を施工して断
熱構造とするのが一般的である。代表的な外壁の断熱構
造の例を図3により説明する。
に縦材52を配置し、隣接した縦材52の間に形成された空
間にグラスウールやロックウール等の断熱材53を充填す
ると共に屋内側の表面に防湿気密フィルム54を取り付
け、更に、縦材52の屋内側の面に石膏ボード,クロス等
の内壁材55を取り付けて構成されている。
れ、隣接する縦材52の間に構成された空間にはコンセン
ト56に接続されたコード57が引き回されている。更に、
前記空間にはガス配管や水道配管等の設備配管58が設け
られている。
外壁の断熱構造では、断熱材が隣接する縦材どうしの間
に形成される空間に取り付けられるため、断熱材の連続
性が縦材によって阻害されることとなる。この場合、縦
材と断熱材との面積比は8:2から9:1にもなる。即
ち、外壁に対応した壁面に於ける断熱性に寄与しない部
分の面積が10%〜20%となって断熱性能を損なうという
問題があり、この問題を解決するために、断熱材の厚さ
を厚くする必要が生じるという問題が派生する。
を施工した空間に収容され、断熱材と接触することとな
る。このため、これらの配線や配管が断熱材の表面に取
り付けた防湿気密フィルムを貫通し、防湿層の気密性を
保持し得なくなり、貫通部分に対する気密処理が必要と
なるという問題がある。
することにより、これらの電気配線,設備配管による断
熱欠損が計算に加味し得ないため、実質的な性能が落ち
るという問題も発生している。
を発揮させることが出来る外壁の断熱構造を提供するこ
とにある。
に本発明に係る外壁の断熱構造は、外壁板と内壁下地と
の間に断熱材を設けた外壁の断熱構造であって、外壁板
と内壁下地との間に該内壁下地の全面と略等しい大きさ
を有し且つ一体的に連続させた断熱材を配置すると共に
該断熱材と内壁下地との間に空気層を形成したものであ
る。
に、内壁下地の全面と略等しい大きさを持った断熱材を
配置し、隣接する断熱材を連続させて一体化し、該断熱
材と内壁下地との間に空気層を構成する所定幅の空間を
形成したので、一体化した断熱材と内壁下地とが空気層
を介して対向するため、内壁下地を支持する縦材を設け
たとしても、該縦材を空気層の内部に配置することが出
来、縦材による断熱材の連続性を阻害することがない。
このため、外壁に対応する部分の断熱性能を向上するこ
とが出来る。
成したので、この空気層を利用して電気配線や設備配管
を設置することが出来る。このため、断熱材にこれらの
電気配線や設備配管が干渉することがなく、気密上の欠
損も生じることがない。従って、断熱材の性能を確保す
ることが出来、且つ有効な断熱計算を行なうことが出来
る。
しい実施形態について図を用いて説明する。図1は本実
施例に係る外壁の断熱構造を説明する模式断面図であ
る。図2は内壁下地の例を説明する図である。
の間の断熱構造に関するものであり、断熱材を内壁下地
の全面と略等しい大きさで連続的に一体化させること
で、断熱材の不連続部をなくし、これにより、断熱性能
を向上させたものである。
定された距離離隔した位置に内壁下地2が設けられてお
り、外壁板1と内壁下地2との間に断熱材3が配置さ
れ、該断熱材3の屋内側の面に防湿気密フィルム4が取
り付けられている。また内壁下地2の屋内側の面には、
内壁材となる石膏ボード5が全面にわたって設けられて
いる。
れており、該断熱材3と内壁下地2との間に空気層とな
る空間6が形成されている。従って、断熱材3に取り付
けた防湿気密フィルム4は空間6に面して設けられてい
る。このため、断熱材3によって外壁板1に対する断熱
性能を発揮することが可能である。
ないが、屋内に設ける例えばコンセント7のような電気
的な設備や水やガスの供給を必要とする設備等に対する
配線8や配管9を収容し得るような寸法であることが好
ましい。
あり、この機能を有するものであれば良く、材質を限定
するものではない。しかし、本件発明者の知見では、帳
壁系の外壁板1を用いた場合に有利である。このような
帳壁系の材料としては、ALC(軽量気泡コンクリー
ト)パネルやPC(プレキャストコンクリート)パネル
等のコンクリート系の外壁板がある。本実施例では外壁
板1としてALCパネルを採用しており、この外壁板1
の幅手方向の両端を夫々建物の躯体に支持している。
材は柱に取り付けられ、断熱材は前記外壁材と柱及び間
柱の間に形成された空間に充填される。これに対し帳壁
系の外壁板1を用いた構造では、外壁板1は建物の躯体
を構成する図示しない梁に取り付けられる。即ち、外壁
板1は柱とは無関係に取り付けられる。
施工は外壁板1とは独立して行なうことが可能となり、
内壁下地2と断熱材3を互いに独立した状態で構成する
ことで、両者の間に空間6を容易に形成することが可能
である。従って、本実施例であっても、図示しない柱に
対応する部位では、断熱材3が柱或いは該柱の周囲に配
置された木材と干渉して不連続となることがある。しか
し、この場合であっても、断熱材3と内壁下地2の木材
との面積比を19:1〜39:1の範囲にまで低減する
ことが可能となる。
配置され、石膏ボード6等からなる内壁材の下地となる
ものである。内壁下地2の構造は特に限定するものでは
なく、前記機能を発揮し得るものであれば良い。本実施
例では、図2に示すように、木材からなる縦材2aと横
材2bとによって形成された枠状の部材として構成され
ている。
されて接合されて一体化しており、上下方向の両端が適
度な間隔で、建物の床側の固定材や天井側の固定材に固
定されている。従って、内壁下地2は独立した状態で設
置されている。
遮断する機能を有するものであり、高い断熱性を有し且
つ所定の圧縮強度を有するものが用いられている。高い
断熱性能を有する断熱板としては、ポリスチレン(P
S)やフェノール樹脂(PF)或いはポリエチレン(P
E)等の発泡体、及び比重の大きいグラスウールやロッ
クウール等を選択的に用いることが可能である。
定するものではないが、内壁下地2と略等しいことが好
ましい。そして複数の断熱材3を外壁板1の屋内側の面
に沿って配置すると共に、横方向に配置した取付下地10
に接着やビス,釘或いは粘着テープ等の手段で固定し、
これにより隣接した断熱材3を互いに一体化させて内壁
下地2の全面と略等しい大きさに形成されている。従っ
て、断熱材3は内壁下地2と略全面にわたって対向し、
所定の断熱性能を発揮することが可能である。
は、内壁下地2に対し独立した状態で設置されることが
好ましい。このように、取付下地10を内壁下地2から独
立させることで、両下地2,10の間に熱的な橋が形成さ
れることがなく、極めて高い断熱性能を発揮させること
が可能となる。
の面に取り付けられて該断熱材3の防湿性と気密性を保
持するためのものであり、通常の断熱構造を施工する際
に用いられるPEシートを利用することが可能である。
しかし、PEシートのみに限定するものではなく、PE
に代表されるプラスチックボードを用いることも可能で
ある。また必ずしも断熱材3の全面を防湿気密フィルム
4で覆う必要はなく、断熱材3の継目のみを防湿気密性
を持ったテープで処理することもある。
は、外壁板1に沿って設置された断熱材3を取り付ける
取付下地10と内壁下地2とが互いに独立して構成される
ため、両者の間に熱的な橋が形成されず、断熱材3の不
連続部分の面積を小さくすることが可能となる。
外壁の断熱構造では、外壁板と内壁下地との間に配置さ
れた断熱材を、内壁下地の全面と略等しい大きさとし、
これらを連続させて一体化したことによって、断熱材の
不連続性を阻害することなく設置することが出来、均等
な断熱性能を発揮することが出来る。
と熱的な橋の部分の断面積の比を19:1〜39:1の
範囲まで低減することが出来、従来の断熱構造と比較し
て極めて均等な断熱性能を発揮させることが出来る。
に空気層となる空間が形成されるため、この空間を利用
して電気配線は設備配管を行なうことが出来る。このた
め、これらの配線や配管が断熱材の表面に形成された防
湿気密フィルムを貫通して設けられることがない。即
ち、断熱材の防湿性と気密性を確保することが出来、且
つ配線や配管が断熱材と干渉することがないため、有効
な断熱性の計算を実行した場合と同レベルの現場性能,
品質を得ることが出来る。
Claims (1)
- 【請求項1】 外壁板と内壁下地との間に断熱材を設け
た外壁の断熱構造であって、外壁板と内壁下地との間に
該内壁下地の全面と略等しい大きさを有し且つ一体的に
連続させた断熱材を配置すると共に該断熱材と内壁下地
との間に空気層を形成したことを特徴とする外壁の断熱
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000227108A JP2002038618A (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | 外壁の断熱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000227108A JP2002038618A (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | 外壁の断熱構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002038618A true JP2002038618A (ja) | 2002-02-06 |
Family
ID=18720608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000227108A Pending JP2002038618A (ja) | 2000-07-27 | 2000-07-27 | 外壁の断熱構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002038618A (ja) |
Cited By (5)
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- 2000-07-27 JP JP2000227108A patent/JP2002038618A/ja active Pending
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