JP2018089525A - 車椅子固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗り物の車椅子固定位置に設けられた略U字形状、リング形状、一直線形状等の線状又は棒状の被固定部に連結可能であり、車椅子への取付け時にリトラクタを保持又は支持する手間を低減する。【解決手段】車椅子に係合する係合部材11が一端側に取付けられたベルト10と、該ベルト10をその他端側から巻取る巻芯を備え、該ベルト10の巻取量により該ベルト10の長さを調整するリトラクタ20と、該リトラクタ20に、巻芯の長手軸を含む平面に交差する方向に延びる揺動軸線回りに揺動可能に連結されたフック部材30とを備え、該フック部材30が、板状部材をその板厚方向に屈曲して形成されたフック部31を備える車椅子固定装置を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、車椅子を乗り物の床面に固定する車椅子固定装置に関する。
近年、バスや船舶等の乗り物の床面に車椅子を固定するための車椅子固定装置が開発されている。この種の車椅子固定装置として、車椅子のフレームに係合する車椅子側フックと、該車椅子側フックが一端に取付けられたリトラクタベルトと、該リトラクタベルトをその他端側から巻取る巻芯を備え、ベルトの巻取量により該リトラクタベルトの長さを調整するリトラクタと、一端が前記リトラクタに連結され他端に固定部材が連結されたベルト部材又は同様の働きをするリング部材と、乗り物の床に設置され、前記固定部材が着脱自在に連結される車椅子取付レールとを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−212179号公報
ここで、前記車椅子固定装置は、車椅子の大きさや位置に応じて車椅子側フックの位置や角度を自由に調整できるように、床に固定される固定部材とリトラクタとが可撓性を有するベルト部材や同様の働きをするリング部材によって連結され、リトラクタベルト自体も可撓性を有する。
さらに、前記車椅子固定装置のリトラクタは、リトラクタベルトを巻取る方向に常に力を付与する機構と、リトラクタベルトの巻出しを規制する巻出規制機構と、該巻出規制機構による巻出規制を解除する解除レバーとを有する。そして、前記車椅子固定装置を車椅子に取付ける場合、解除レバーを操作してリトラクタベルトを巻出しながら、リトラクタベルトの一端に取付けられた車椅子側フックを車椅子のフレームに係合させる。このため、例えば一方の手でリトラクタを支持し、又は無用に動かないように保持しながら、他方の手で解除レバーの操作や、車椅子側フックの車椅子のフレームへの係合を行うことになる。このように、リトラクタが不安定であるため、一方の手でリトラクタを支持又は保持する必要があった。
また、前記車椅子固定装置では、ベルト部材やリング部材に連結された固定部材と乗り物の床に設けられた車椅子取付レールとを着脱自在に連結することにより、該車椅子固定装置が乗り物の床に取付けられる。このため、車椅子を床に固定する必要がない時は車椅子固定装置を床から取外すことができる。しかしながら、この車椅子固定装置を床に取付けるためには予め乗り物の床に車椅子取付レールを設置する必要がある。
一方、乗り物の車椅子固定位置に略U字形状、リング形状、一直線形状等の線材から成る被固定部が設けられており、この被固定部に車椅子固定装置を連結する場合もある。このような被固定部の場合、前記固定部材をフックに変更することにより、前記車椅子固定装置を前記被固定部に連結することができる。
しかしながら、この場合であっても、前記車椅子固定装置を車椅子に取付ける時は、一方の手でリトラクタを支持又は保持する必要があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、乗り物の車椅子固定位置に設けられた略U字形状、リング形状、一直線形状等の線状又は棒状の被固定部に連結可能であり、車椅子への取付け時にリトラクタを保持又は支持する手間を低減することができる車椅子固定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の第1の態様に係る車椅子固定装置は、車椅子に係合する係合部材が一端に取付けられたベルトと、該ベルトをその他端側から巻取る巻芯を備え、該ベルトの巻取量により該ベルトの長さを調整するリトラクタと、該リトラクタに、前記巻芯の長手軸を含む平面に交差する方向に延びる揺動軸線回りに揺動可能に連結されたフック部材とを備え、該フック部材が、板状部材をその板厚方向に屈曲して形成されたフック部を備えている。
この態様によれば、車椅子を固定しようとする床面に設けられた略U字形状、リング形状、一直線形状等の線状又は棒状の被固定部にフック部を係合させると、フック部の内周面が被固定部に線接触するか、フック部の内周面におけるフック幅方向の両側が被固定部に当接する。これにより、線状又は棒状の被固定部の軸回りの動きを除いて、被固定部に対するフック部材の動きが規制される。
また、リトラクタに連結されたフック部材を被固定部に係合させるので、リトラクタと被固定部との間にベルト等から成る可撓性を有する部材や同様の働きをするリング部材が介在せず、前記フック部材の動きの規制と協働してリトラクタを一定の姿勢に安定して維持することができる。従って、例えばリトラクタを持ち上げて反転させるなどの操作を伴うことなく、リトラクタからベルトを巻出すことが可能となる。
さらに、リトラクタに対してフック部材を揺動軸線回りに揺動させることにより、リトラクタの巻芯の長手軸の方向を車椅子の位置や大きさに合わせて変化させ、ベルトの無理な巻出しを防止することができる。
上記態様において、前記フック部材が、前記フック部の開口部を開閉可能な抜止部材と、前記開口部を閉じる方向に前記抜止部材を付勢する付勢部材とを備えていてもよい。
このようにすることで、フック部材を被固定部に係合した後に、該係合の意図しない解除が防止される。
また、上記態様において、前記フック部材を、前記フック部の少なくとも一部が前記リトラクタに重なる位置まで揺動可能に構成してもよい。
このようにすると、車椅子及び被固定部から取り外した後に車椅子固定装置の全体のサイズを小さくすることができるので、収納に便利である。
また、上記態様において、前記フック部材を平板状部材から形成し、前記フック部を、前記平板状部材の端部を前記車椅子の固定時における下側に向かって屈曲して形成することもできる。
この場合、フック部材の平面部分を床と平行にすることで、フック部を被固定部に対し係合可能な姿勢にすることができるので、被固定部への係合を容易に行うことができる。
また、上記前記リトラクタの姿勢が安定する構成に加え、前記巻芯をベルト巻取方向に付勢する巻芯付勢機構と、前記巻芯のベルト巻出方向の回転規制を行う回転規制機構と、前記回転規制機構による前記回転規制を解除する規制解除機構とを備えるリトラクタを用いることもできる。
この場合、例えば左手で解除レバーを操作しながら右手でベルトの係合部材を扱うことができ、車椅子への係合を容易かつ確実に行うことができる。
また、上記態様においては、前記係合部材は車椅子に係合する係合フック部を有し、前記係合フック部が、金属製の線材の端部を前記取付けられるベルトの厚さ方向の一方に向かって屈曲して形成されていてもよい。
本発明の車椅子固定装置は、乗り物の車椅子固定位置に設けられた略U字形状、リング形状、一直線形状等の線状又は棒状の被固定部に連結可能であり、車椅子への取付け時にリトラクタを保持又は支持する手間を低減することができるので、取付作業を容易に行うことが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る車椅子固定装置の斜視図である。 図1の車椅子固定装置の正面図である。 図1の車椅子固定装置の平面図である。 図3のIV−IV断面を示す車椅子固定装置の要部断面図である。 被固定部に係合された状態の図1の車椅子固定装置の正面図である。 被固定部に係合された状態の図1の車椅子固定装置の平面図である。 フック部材が収納位置まで回動された図1の車椅子固定装置の正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る車椅子固定装置の平面図である。
本発明の実施形態に係る車椅子固定装置について図面を参照して以下に説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る車椅子固定装置は、図1〜図3に示されるように、車椅子に係合する係合部材11が一端に連結された布製のベルト10と、該ベルト10をその他端側から巻取る巻芯21を備え、ベルト10を巻取る量によりベルト10の長さを調整するリトラクタ20と、巻芯21の長手軸21aを含む平面に交差する方向に延びる揺動軸線30a回りに揺動可能に該リトラクタ20に連結されたフック部材30とを有する。また、フック部材30は平板状部材をその板厚方向に屈曲して形成されたフック部31を備えている。
この車椅子固定装置は、バス等の乗り物の床面1に車椅子を固定するために使用される。より具体的には、図5及び6に示すように、フック部材30のフック部31をバス等の乗り物の床面1に設置された略U字形状に形成された金属製の被固定部2に係合させると共に、ベルト10の一端の係合部材11を車椅子に係合させることにより、車椅子と床面1とを連結する。そして、リトラクタ20によりベルト10の長さを調節してベルト10に張力をかけることにより、車椅子が床面1に固定される。本明細書では、図5に示すように、リトラクタ20及びフック部材30において、車椅子の固定時に床を臨む側を下側若しくは下方と称し、床を臨む面を下面と称する。
一例として、複数の車椅子固定装置を上記のように使用することにより、1台の車椅子が床面1に固定される。尚、前記乗り物は、乗用車等の他の自動車、船舶、航空機等のその他の乗り物であっても良い。本実施形態では、U字形状の被固定部2の両端部2aが乗り物の床面1に設置された凹部3に回動可能に取付けられ、これにより、被固定部2が凹部3に対し出没するように構成されているが、床面1に固定されているU字形状の被固定部2とすることも可能である。さらに、被固定部2はU字形状でなくても、線状や棒状に形成されフック部31が係合するものであればよい。
係合部材11は金属製の線材を屈曲して形成された係合フック部11aを有し、係合フック部11aは略U字形状又は略J字形状に形成されており、車椅子のフレーム、布製部材、革製部材等の構成部材に係合可能である。また、係合部材11はリング状のベルト係合部11bを有し、係合部材11はベルト係合部11を介してベルト10の一端にベルトの厚さ方向に揺動可能に連結されている。具体的には、図5に示すように、係合フック部11aは金属製の線材の一端部を車椅子の固定時における下側であって、係合部材11が取付けられるベルト10の厚さ方向の一方に向かって屈曲して形成されており、ベルト係合部11bは前記線材の他端部をベルト10の延設方向にリング状に屈曲して形成されている。
リトラクタ20は公知のものを使用可能であり、例えば、巻芯21に対しベルト10を巻取る方向の力を常に付与する付勢機構(図示せず)と、ラチェット機構等によりベルト10の巻出しを規制する巻出規制機構(図示せず)とを有する。また、リトラクタ20は、ベルト10を手動で巻取り車椅子の固定時にベルト10に張力を加えるためのハンドル22と、前記巻出規制機構による巻出規制を解除するための解除レバー23と、ベルト10の巻出方向と略逆方向にリトラクタ20から延設された金属製の平板ステー24とを有する。
本実施形態では、解除レバー23を力を加えることにより所定の位置まで変位させて前記巻出規制を解除した後、ベルト10に巻出方向に力を加えて巻出しを行っている間は、解除レバー23は力を加えなくても前記巻出規制の解除位置に保持される。また、前記状態においてベルト10に対する巻出方向への力を抜くと、解除レバー23が前記解除位置に保持されなくなるが、前記巻出規制機構はラチェット機構等により巻芯21の巻取方向への回転を許容するものなので、前記付勢機構により巻芯21がベルト10を巻取る方向に回転する。
また、本実施形態では、ステー24はリトラクタ20の下面と略平行になるように取付けられ、ステー20の下面とリトラクタ20の下面は同一平面内に配置されている。
フック部材30は金属製の平板状部材を屈曲して成り、該平板状部材の一端側を使って平板部32が形成され、該平板状部材の他端側を車椅子の固定時における下側に向かって屈曲することによりフック部31が形成されている。フック部材30の平板部32は、図4に示されるように、締結部材40によってリトラクタ20のステー24の下面に連結され、これにより、フック部材30が締結部材40の中心軸41回りに揺動するようになっている。本実施形態では締結部材40の中心軸41と前記揺動軸線30aは一致している。また、本実施形態では、締結部材40の中心軸41は、リトラクタ20の巻芯21の長手軸21aに対し略90°異なる方向に延びている。
尚、本実施形態では、締結部材40は段付きリベットから成るが、段付きボルトとナットを締結部材40として用いることも可能であり、その他フック部材30を揺動軸線30a回りに揺動可能に連結できるものを締結部材40として用いることも可能である。
フック部材30は、前記フック部31の開口部を開閉可能な抜止部材33と、前記開口部を閉じる方向に前記抜止部材33を付勢する付勢部材34とを備えている。抜止部材33は金属製の平板状部材から成り、抜止部材33の一端は平板部32の幅方向の両側からそれぞれ下方に向かって突出している一対の取付部32aに揺動可能に支持されている。また、付勢部材34によって付勢されることにより、抜止部材33の他端がフック部31の先端に内側から当接する。これにより、フック部31を被固定部2に係合する際は、抜止部材33が付勢部材34の付勢に逆らって揺動し、フック部31が被固定部2に係合した後は、抜止部材33が付勢部材34の付勢によりフック部31の開口部を閉鎖する。
このように構成された本実施形態に係る車椅子固定装置の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る車椅子固定装置は、例えば、最初にフック部材30のフック部31を床面1の被固定部に係合させた後、リトラクタ20によってベルト10の長さを調節しながら、ベルト10の一端の係合部材11の係合フック部11aを車椅子に係合させる。
この際、車椅子の大きさ、形状、位置等が一定ではないことから、ベルト10の長さや係合部材11の角度を変えながら、係合部材11の係合フック部11aが車椅子に係合される。
ここで、フック部材30のフック部31が板状部材をその板厚方向に屈曲して形成されているので、床面1の線状又は棒状の被固定部2にフック部31を係合させると、フック部31の内周面が被固定部2に線接触するか、フック部31の内周面におけるフック幅方向の両側31a,31bが被固定部2に当接する。これにより、線状又は棒状の被固定部2の軸回りの動きを除いて、被固定部2に対するフック部材30の動きが規制される。
また、リトラクタ20に締結部材40によって連結されたフック部材30を被固定部2に係合させるので、リトラクタ20と被固定部2との間にベルト等から成る可撓性を有する部材や同様の働きをするリング部材が介在せず、前記フック部材30の動きの規制と協働してリトラクタ20を一定の姿勢に安定して維持することができる。従って、リトラクタ20を持ち上げて反転させるなどの操作を伴うことなく、リトラクタ20からベルトを巻出すことが可能となる。
さらに、リトラクタ20に対してフック部材30を揺動軸線30a回りに揺動させることにより、リトラクタ20の巻芯21の長手軸21aの方向を車椅子の位置や大きさに合わせて変化させ、ベルトの無理な巻出しを防止することができる。
また、本実施形態では、フック部材30は締結部材40によってリトラクタ20に連結されている。このため、リトラクタ20とフック部材30との間にベルト等から成る可撓性を有する部材や同様の働きをするリング部材が介在する場合と比較し、フック部31が係合する被固定部2とリトラクタ20との距離を短くすることができる。ここで、車椅子の大きさや床面1の被固定部2の配置は様々であり、車椅子固定装置の最短の長さ(弛まずに連結できる最も短い長さ)は極力短い方が良いが、本実施形態では被固定部2とリトラクタ20との距離を短くすることができるので、車椅子の大きさや被固定部2の配置に柔軟に対応することができる。
また、フック部材30が、フック部31の開口部を開閉可能な抜止部材33と、前記開口部を閉じる方向に抜止部材33を付勢する付勢部材34を備えているので、フック部材30を被固定部2に係合した後に、該係合の意図しない解除が防止される。
一方、図7に示すように、フック部材30はフック部31の少なくとも一部がリトラクタ20に重なる位置まで揺動可能である。このため、車椅子及び被固定部2から取り外した後に、フック部材30をフック部31がリトラクタ20に重なる位置まで揺動させることにより、車椅子固定装置の全体のサイズが小さくなり、収納に便利である。
ここで、車椅子の固定時における上側からの車椅子固定装置の平面視において、リトラクタ20にフック部31の少なくとも一部が隠れる位置が、上記少なくとも一部がリトラクタ20に重なる位置である。
尚、フック部材30を車椅子の固定時における位置から120°以上、好ましくは150°以上、より好ましくは170°以上揺動可能にリトラクタ20に連結することも可能である。尚、フック部材30はその幅方向の両側の少なくとも一方側に揺動できればよい。この場合であっても、フック部材30を上記角度以上に揺動させれば、車椅子固定装置の全体のサイズが小さくなり、収納に便利である。
また、フック部31は、平板状部材の端部を車椅子の固定時における下側に向かって屈曲して形成されている。このため、フック部材30の平面部を床1と平行にすることで、フック部31を被固定部2に対し係合可能な姿勢にすることができるので、被固定部2への係合を容易に行うことができる。
さらに、前記リトラクタ20の姿勢が安定する構成に加え、リトラクタ20は、巻芯21をベルト巻取方向に付勢する巻芯付勢機構と、巻芯21のベルト巻出方向の回転規制を行う回転規制機構と、前記回転規制機構の回転規制を解除する規制解除機構としての解除レバー23とを備えている。このため、例えば左手で解除レバー23を操作しながら右手でベルト10の係合部材11を扱うことができ、車椅子への係合を容易かつ確実に行うことができる。
また、フック部材30の揺動軸線30aがリトラクタ20の巻芯21の長手軸21aに対して略90°異なる方向に延びているので、フック部材30の平板部32と巻芯21の長手軸21aとが略平行に配置されることになる。このため、フック部材30を被固定部2に固定した状態で、リトラクタ20から巻出されるベルト10の下面が床を臨むことになるが、このようなベルト10の配置はリトラクタ20を安定させる上で有利である。
また、平板部32の幅方向の両側からそれぞれ下方に向かって突出している一対の取付部32aが設けられ、該一対の取付部32aによって抜止部材33の一端が揺動可能に支持されているが、床1と被固定部2の位置関係によっては、フック部31を被固定部2に係合した際に、前記一対の取付部32aが床1に当接する。この場合、前記当接部32aが床1に当接することによりフック部材30の姿勢がより安定する。
また、係合部材11の係合フック部11aは、金属製の線材の端部をベルト10の厚さ方向の一方に向かって屈曲して形成されている。一方、係合部材11の係合フック部11aが係合される車椅子の構成部材は主に上下方向に延設された部材や水平方向に延設された部材である。従って、例えば車椅子の固定時に巻芯21の長手軸21aが略水平に配置されるなら、係合フック部11aを上下方向延設部材に係合させる場合は、係合部材11の向きを略90°変えるだけでよいので、ベルト10の捩じり角度も90°以下でよく、係合フック部11aを水平方向延設部材に係合させる際は、係合部材11の向きを変えないのでベルト10を捩じる必要はない。さらに、係合フック11aを上下方向延設部材の左右何れの方向から係合させる場合であっても、係合部材11の向きを略90°変えるだけでよい。このように、係合フック部11aが金属製の線材の端部をベルト10の厚さ方向の一方に向かって屈曲して形成されているので、車椅子の構成部材に係合する際にベルト10を大きく捩じる必要がない。尚、係合フック部11aを車椅子の固定時における上側に向かって屈曲して形成する場合でも、ベルト10の厚さ方向の一方に向かって屈曲して形成されていれば、上記と同様の作用効果を奏する。
ここで、上下方向延設部材に係合させる際のベルト10の捩じりを極力小さくするために、係合フック部をベルト10の延設方向に屈曲して形成することも考えられる。しかしながら、上下方向延設部材に右から係合させる右掛け用フックと左から係合させる左掛け用フックを準備する必要が生じ、このため、製造管理、在庫管理、発送管理等において右掛け用と左掛け用とを区別する必要が生ずる。これに対し、本実施形態では1種類の係合部材11で右掛けと左掛けの両方にベルト10を大きく捩じることなく対応することができるので、製造管理、在庫管理、発送管理等の管理が容易である。
さらに、本実施形態では、係合フック部11aが金属製の線材の端部を車椅子の固定時における下側に屈曲して形成されている。このため、ベルト10を弛ませた状態で係合フック部11aを車椅子の構成部材に仮に係合した際に、係合部材11が構成部材から抜け落ち難い。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る車椅子固定装置を以下説明する。本実施形態の車椅子固定装置はベルト10の代わりに一端側が二股に分かれたベルト50を用いることを除き、第1の実施形態の車椅子固定装置と同等の構成を有する。
本実施形態におけるベルト50は、図8に示されるように、一端にリング50aが取付けられ他端側からリトラクタ20の巻芯21に巻取られる第1のベルト51と、それぞれ一端に第1の実施形態と同じ係合部材11が取付けられ他端がリング50aに連結された一対の第2のベルト52とを有する。これにより、ベルト50は車椅子に係合される一端側が二股に分かれている。また、ベルト50は第1の実施形態と同様に一端側に係合部材11が取付けられ、他端側からリトラクタ20の巻芯21によって巻取られて長さが調整される。
各第2のベルト51はリング50aにベルトの厚さ方向に揺動可能に連結され、各第2のベルト51の他端はリング50aに対しその周方向に移動可能である。また、第1の実施形態と同様に、係合部材11の係合フック部11aは車椅子の固定時における下側であって、第2のベルト51の厚さ方向の一方に向かって屈曲して形成されている。
本実施形態は第1の実施形態に対しベルト10の代わりに二股のベルト50を用いただけなので、第1の実施形態と同様の作用効果を奏する。
また、本実施形態のベルト50は一端側が二股に分かれ、二股に分かれたベルト50の一端側にそれぞれ係合部材11が取付けられているので、例えば、車椅子の前側に本実施形態の車椅子固定装置の2つの係合部材11を係合し、車椅子の後側に第1の実施形態の車椅子固定装置を2つ係合することにより、車椅子を床面1に固定することができる。このように、本実施形態の車椅子係合装置を用いる場合、車椅子を固定するために用いる車椅子係合装置の個数を減らし効率的に車椅子を固定することができる。
尚、本発明は上記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
例えば、上記実施形態では、フック部31は平板状部材の端部を車椅子の固定時における下側に向かって屈曲して形成されているが、これとは逆に、フック部31を平板状部材の端部を車椅子の固定時における上側に向かって屈曲して形成することもできる。この場合であっても、フック部31の内周面が被固定部2に線接触するか、フック部31の内周面におけるフック幅方向の両側31a,31bが被固定部2に当接し、上記と同様の作用効果を奏する。
また、上記実施形態では、フック部材30がリトラクタ20のステー24に揺動可能に連結されているが、リトラクタ20に固定された付属部材にフック部材30を揺動可能に連結する場合であっても、その揺動軸線がリトラクタ20の巻芯21の長手軸21aを含む平面に交差する方向に延び、且つ、揺動軸線と巻芯21の長手軸21aとの距離が一定になるように構成されていれば、上記と同様の作用効果を奏する。
また、上記実施形態では、フック部材30が床1に設けられた被固定部1に係合される例を示したが、場合によってはフック部材30を乗り物の壁に設けられた線状又は棒状の被固定部に係合させて使用することも可能であり、その他線状又は棒状の被固定部に係合させて使用することも可能である。
1 床面
2 被固定部
3 凹部
10 ベルト
11 係合部材
20 リトラクタ
21 巻芯
21a 長手軸
23 解除レバー
30 フック部材
30a 揺動軸線
31 フック部
33 抜止部材
40 締結部材
50 ベルト
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の第1の態様に係る車椅子固定装置は、車椅子に係合する係合部材が一端に取付けられたベルトと、該ベルトをその他端側から巻取る巻芯を備え、該ベルトの巻取量により該ベルトの長さを調整するリトラクタと、該リトラクタに、前記巻芯の長手軸を含む平面に交差する方向に延びる揺動軸線回りに揺動可能に連結されたフック部材とを備え、該フック部材が、金属製の平板部材をその板厚方向に屈曲して形成されたフック部を備えている。
また、上記態様において、前記フック部材を平板状部材から形成し、前記フック部を、前記金属製の平板部材の端部を前記車椅子の固定時における下側に向かって屈曲して形成することもできる。
この場合、フック部材の平面部分を床と平行にすることで、フック部を被固定部に対し係合可能な姿勢にすることができるので、被固定部への係合を容易に行うことができる。
また、上記態様においては、前記係合部材は車椅子に係合する係合フック部を有し、前記係合フック部が、金属製線材の長手方向の端部を前記取付けられるベルトの厚さ方向の一方に向かって屈曲して形成されていてもよい。


Claims (6)

  1. 車椅子に係合する係合部材が一端側に取付けられたベルトと、
    該ベルトをその他端側から巻取る巻芯を備え、該ベルトの巻取量により該ベルトの長さを調整するリトラクタと、
    該リトラクタに、前記巻芯の長手軸を含む平面に交差する方向に延びる揺動軸線回りに揺動可能に連結されたフック部材とを備え、
    該フック部材が、板状部材をその板厚方向に屈曲して形成されたフック部を備える車椅子固定装置。
  2. 前記フック部材が、前記フック部の開口部を開閉可能な抜止部材と、前記開口部を閉じる方向に前記抜止部材を付勢する付勢部材とを備える請求項1に記載の車椅子固定装置。
  3. 前記フック部材は、前記フック部の少なくとも一部が前記リトラクタに重なる位置まで揺動可能である請求項1又は2に記載の車椅子固定装置。
  4. 前記フック部材が平板状部材を屈曲して成り、
    前記フック部が、前記平板状部材の端部を前記車椅子の固定時における下側に向かって屈曲して形成されている請求項1乃至3の何れかに記載の車椅子固定装置。
  5. 前記リトラクタが、前記巻芯をベルト巻取方向に付勢する巻芯付勢機構と、前記巻芯のベルト巻出方向の回転規制を行う回転規制機構と、前記回転規制機構による前記回転規制を解除する規制解除機構とを備えている請求項1乃至4の何れかに記載の車椅子固定装置。
  6. 前記係合部材は車椅子に係合する係合フック部を有し、
    前記係合フック部は、金属製の線材の端部を前記取付けられるベルトの厚さ方向の一方に向かって屈曲して形成されている請求項1乃至5の何れかに記載の車椅子固定装置。
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