JP5140456B2 - 自転車用長尺物保持具 - Google Patents
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Description
上記構成では、保持具を使用しない時に、自転車から外すことができるが、再使用時には、再び自転車に取り付ける必要があり、着脱に手間がかかるという問題点があった。
また、一時的に長尺物を載せない場合には、保持具は自転車に取り付けたままなので、走行時には保持具が外方へ突出した状態となるので、近接する車や人と接触する虞れがあり、危険であった。
自転車側に着脱可能に取り付けられて、自転車の側面外方へ延びる支持アームと、該支持アームの先端に取り付けられて上部が開放されてサーフボード等の長尺物を挿入可能な保持枠部とを有する自転車用長尺物保持具において、
支持アームが着脱具によって自転車側に着脱可能に取り付けられており、
保持枠部を前記支持アームの延出方向と同じ方向に展開する展開位置と、前記支持アームの延出方向に対して略直角に折り畳む折畳位置とに変位させる折畳装置を有しており、
該折畳装置に、保持枠部を少なくとも前記展開位置に拘束するロック部を設けてなることを特徴とする。
また、請求項2の発明では、
前記保持枠部が略U字形状からなっており、
前記折畳装置が、
前記保持枠部の一方の端部で上方へ延出する保持枠部と一体に形成された延出軸部と、該延出軸部に突設された杆状のロック部材と
支持アームの先端に設けられて前記延出軸部に外嵌し、前記延出軸部を昇降自在且つ回転自在に軸支する環状体と、
該環状体の上部に設けられた一対の受溝とからなっており、
前記保持枠部を上昇することで前記ロック部材を受溝から離間させて保持枠部を回転可能とし、所定位置で前記保持枠部を下降することで、前記ロック部材を受溝内に挿入させて、保持枠部を展開位置および折畳位置に拘束しうることを特徴とする。
前記折畳装置が、
支持アームの先端に、一方の構成片が断面アングル状からなって支持アームに対して直交して固着され、他方の構成片が前記一方の構成片に外嵌可能な断面アングル状からなって保持枠部に固着されたヒンジ部からなっており、
該ヒンジ部を展開することで保持枠部が折畳位置に変位し、ヒンジ部を折畳むことで保持枠部が展開位置に変位してなり、
該ヒンジ部に、ヒンジ部が折畳まれた際に前記一方の構成片と他方の構成片とを貫通して保持枠部の位置を拘束するロックピンを設け、
該ロックピンは、ロック方向に付勢されており、ロック解除方向に引っ張ることで保持具を折畳位置に変位しうることを特徴とする。
更に、請求項4の発明では、
前記着脱具が、自転車側の軸部に着脱可能に固定する自転車軸用受部と、支持アームを固定する支持アーム用受部とを有しており、
支持アーム用受部は、支持アームを軸方向に摺動して自転車の外方への突出長さを長くする使用位置と、支持アームを逆方向に摺動させて、自転車の外方への突出長を短くする収納位置とに変位可能に支持する長さ調整機能を有してなることを特徴とする。
また、着脱具に、支持アームを軸方向に摺動させる機能を持たせることで、不使用時における支持アームの外方への突出長さも短くすることができる。
以下に、この発明の自転車用長尺物保持具をサーフボード保持用に適用した場合の好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図中、点線は、自転車に搭載されるサーフボード100である。
この自転車用長尺物保持具1(1’も同じ)は、図1〜図3、図5〜図6に示すように保持枠部2を前記支持アーム3の延出方向と同じ方向に展開する展開位置と、図7〜図8に示すように前記支持アーム3の延出方向に対して略直角に折り畳む折畳位置とに変位させる折畳装置10を有しており、該折畳装置10に、前記保持枠部2を少なくとも前記展開位置に拘束するロック部13を設けている。
保持枠部2は、一対の離間した縦杆部2a、2bが下端でつながっており、上部が開放された略U字形状の枠体からなっている。
本実施例で保持枠部2は、U字状に曲成されたパイプ2Aにウレタンなどの筒状カバー2Bを外嵌したものであり、上端にはパイプの開口を閉じる樹脂製キャップ2Cが固着されて端部処理されている。
なお、図中5は、縦杆部2aの上部に固定された先端にフックを有するゴム紐からなる落下防止用紐部材である。
折畳装置10は、本実施例の場合、ロックピン13を有するヒンジ部11からなっている。
この折畳装置10は、一対の構成片11a、11bが枢軸12で枢着されて開閉するヒンジ部11を有している。
また、他方の構成片11bが前記一方の構成片11aに外嵌可能な断面アングル状からなって、保持枠部2の一方の縦杆部2bの上部に固着されている。
そこで、ヒンジ部11を枢軸12を支点に90度回転することで、一対の構成片11a、11bが直角に開き、前記保持枠部2が支持アーム3の延出方向に対して略直角に曲がり、図7〜図8に示す折畳位置に変位する。
ここで、前記ヒンジ部11には、ヒンジ部11が折畳まれた際に、前記一方の構成片11aとこれに重なっている他方の構成片11bとを貫通して保持枠部2の位置を拘束するロックピン13が設けられている。
従って、ヒンジ部11が折り畳まれて、前記一方の構成片11aに外嵌された他方の構成片11bの下側のフランジに、前記ロックピン13を突入させる孔(図示せず)を設けておくことで、前記ロックピン13で一対の構成片11a、11b間を貫通させ、ヒンジ部11を折畳んだ状態でロックすることができる。
次に、ヒンジ部11を開く場合は、ロックピン13を上向きに引っ張ることで、その下端を他方の構成片11bの孔から抜け出させてフリーの状態として展開位置に変位させる。
これにより、保持枠部2を折畳位置に変位させることができる。
この場合、保持枠部2や支持アーム3は、前記実施例と同様であるので、その説明を省略する。
前記延出軸部15には、その上部に杆状のロック部材16が外向きに一体に突設されている。
該環状体17の上部には、略90度間隔で、上端が開放されたU字孔からなる一対の受溝18a、18bが形成されている。
この実施例では、受溝が環状体17の上端で開放するU字溝とした場合を例示したが、上端を開放せず、一対の受溝18a、18bの上端を結んでロック部材16の回転をガイドするよう横倒コ字状の孔を形成するものであってもよい。
前記支持アーム3は、着脱具20によって自転車50の軸等に着脱可能に取り付けられる。
この支持アーム3は、が、使用時には所定の長さだけ外方へ突出させる必要があるが、不使用時に保持枠部2を折畳むと共に、支持アーム3の突出長さを短くする方向へスライドできれば、自転車50からの突出量を更に抑えることができて安全である。
図11〜図13に示す着脱具20は、開口を下向きにした断面半円形状の受部21aと該受部21aの両側に延びる一対のフランジ21b、21cとからなって、支持アーム3の上半分を保持する平面視略正方形状の第1受板21を最上部に有している。
そして、第1受板21と第2受板22の受部に添う一方(図中右側)のフランジ21b、22bの2個所のコーナーと、これに対応する第3受板23と第4受板24の左右両側のフランジの一方側(図示例では右側)の2個所のコーナーに挿入されたネジ27は、その上下の両端をナット26、28で緊締し固定する。
前記回転部32にはその外周にカム面Kが形成されている。
そこで、図13に示すように、該操作レバー30を、第1受板21の受部21aを跨いで対応するフランジ側21bまで押し下げることで、前記カム面Kが厚肉側に変位しフランジ面21cに強く押し付けて、ネジ27を緊締し、支持アーム3をロックする(図13参照)。
これによって、自転車50から外方へ突出する支持アーム3の一方への突出長さを短くすることができる。
また、折畳装置や着脱具の構造は、前記実施例に限定されるものではなく、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
2 保持枠部
3 支持アーム
10 折畳装置
11 ヒンジ部
11a、11b 一対の構成片
13 ロックピン
15 延出軸部
16 ロック部材
17 環状体
20 着脱具
50 自転車
100 サーフボード
Claims (4)
- 自転車側に着脱可能に取り付けられて、自転車の側面外方へ延びる支持アームと、該支持アームの先端に取り付けられて上部が開放されてサーフボード等の長尺物を挿入可能な保持枠部とを有する自転車用長尺物保持具において、
支持アームが着脱具によって自転車側に着脱可能に取り付けられており、
保持枠部を前記支持アームの延出方向と同じ方向に展開する展開位置と、前記支持アームの延出方向に対して略直角に折り畳む折畳位置とに変位させる折畳装置を有しており、
該折畳装置に、保持枠部を少なくとも前記展開位置に拘束する展開ロック部を設けてなることを特徴とする自転車用長尺物保持具。 - 保持枠部が略U字形状からなっており、
折畳装置が、
前記保持枠部の一方の端部で上方へ延出する保持枠部と一体に形成された延出軸部と、該延出軸部に突設された杆状のロック部材と
支持アームの先端に設けられて前記延出軸部に外嵌し、前記延出軸部を昇降自在且つ回転自在に軸支する環状体と、
該環状体の上部に設けられた一対の受溝とからなっており、
前記保持枠部を上昇することで前記ロック部材を受溝から離間させて保持枠部を回転可能とし、所定位置で前記保持枠部を下降することで、前記ロック部材を受溝内に挿入させて、保持枠部を展開位置および折畳位置に拘束しうることを特徴とする請求項1に記載の自転車用長尺物保持具。 - 折畳装置が、
支持アームの先端に、一方の構成片が断面アングル状からなって支持アームに対して直交して固着され、他方の構成片が前記一方の構成片に外嵌可能な断面アングル状からなって保持枠部の固着されたヒンジ部からなっており、
該ヒンジ部を展開することで保持枠部が折畳位置に変位し、ヒンジ部を折畳むことで保持枠部が展開位置に変位してなり、
該ヒンジ部に、ヒンジ部が折畳まれた際に前記一方の構成片と他方の構成片とを貫通して保持枠部の位置を拘束するロックピンを設け、
該ロックピンは、ロック方向に付勢されており、ロック解除方向に引っ張ることで保持具を折畳位置に変位しうることを特徴とする請求項1に記載の自転車用長尺物保持具。 - 着脱具が、自転車側の軸部に着脱可能に固定する自転車軸用受部と、支持アームを固定する支持アーム用受部とを有しており、
支持アーム用受部は、支持アームを軸方向に摺動して自転車の外方への突出長さを長くする使用位置と、支持アームを逆方向に摺動させて、自転車の外方への突出長を短くする収納位置とに変位可能に支持する長さ調整機能を有してなることを特徴とする請求項1に記載の自転車用長尺物保持具。
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