JPH10137293A - 車椅子固定装置 - Google Patents

車椅子固定装置

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JPH10137293A
JPH10137293A JP8296174A JP29617496A JPH10137293A JP H10137293 A JPH10137293 A JP H10137293A JP 8296174 A JP8296174 A JP 8296174A JP 29617496 A JP29617496 A JP 29617496A JP H10137293 A JPH10137293 A JP H10137293A
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JP
Japan
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tie rod
wheelchair
fixing device
rod bar
rack
Prior art date
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Pending
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JP8296174A
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English (en)
Inventor
Juichi Takano
重一 高野
Kazutoshi Sotoguchi
和利 外口
Kenji Shimazaki
健児 島崎
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NIPPON POWER ENG KK
Original Assignee
NIPPON POWER ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車椅子の固定に時間を要し、車椅子のしっか
りした締めつけが得られなかった。さらに、固定装置は
大きく重かった。 【解決手段】 車椅子固定装置10は、ラック16及び
第1係合部材18を有するタイロッドバー14と、タイ
ロッドバー案内部12aを有するタイロッドチューブ1
2とを備える。ロックギヤ20がラック16と係合して
タイロッドバー14を位置決めをする。ロックレバー2
4がロックギヤ20とラック16との噛み合い状態を制
御する。ロックレバーばね26がロックレバー24に弾
性力を与える。送りレバー40がラック16に係合し
て、タイロッドバー14とタイロッドチューブ12の互
いの位置を変える。第2係合部材30、34がタイロッ
ドチューブ12に設けられる。タイロッドレバー14は
タイロッドチューブ12の中に入れ子式に摺動可能に収
納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、車椅
子を固定対象物、例えば、車両等に固定する車椅子固定
装置に関するもので、特に、車両(ワンボックスカー)
による車椅子使用者の移動時、車椅子を車両に固定し、
使用者が不安を感ずることなく安全に移動することを可
能とする車椅子固定装置に関する。ここで、「車両等」
には、車椅子使用者が移動する際に車椅子を固定する必
要がある固定対象物、例えば、自動車、バス、鉄道車
両、航空機、船舶等を包含する。
【0002】
【従来の技術】従来の車椅子固定装置は、通常、車椅子
をベルト等で車両に締めつけていた。また、従来の他の
車椅子固定装置200は、図10に示すように、係合部
材212とバー部材214とを備える。係合部材212
はバー案内部212aを有する。バー部材214はバー
案内部212aに摺動可能に組み込まれる。バー部材2
14はラック216を有する。バー部材214は一端に
球状頭部218を有する。ロックギヤ220が係合部材
212に組み込まれる。ロックギヤ220はロックギヤ
ピン222を中心に回転可能に組み込まれる。ロックギ
ヤ220の歯部220aはラック216に噛み合い、或
いは、ラック216から離れるように移動できる。
【0003】ロックギヤばね226が、ロックギヤ22
0をラック216に押しつける方向の弾性力を与える。
送りレバー240の長穴240aを送りレバーピン24
2に組み込む。車椅子固定部280が係合部材212に
設けられる。車椅子固定ゴム282が車椅子固定部28
0に固着される。フレーム固定部材を車両等の床面に固
定する。球状頭部218をフレーム固定部材の固定穴に
はめ込む。車椅子固定装置200の車椅子固定ゴム28
2を車椅子のフレームの一部に引っ掛ける。送りレバー
240の歯部240aをラック216に噛み合わせるこ
とにより、車椅子固定装置200の長さの調節を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の車椅子
固定装置では、下記の課題があった。 (1)ベルト式であるので、車椅子の固定に時間を要し
た。 (2)車椅子のしっかりした締めつけが得られず、車椅
子使用者が、走行中の車の揺れに不安を感じていた。 (3)車椅子固定装置が大きくて重く、持ち運びや収納
が困難であった。 (4)車椅子固定装置が伸縮できないので、端部(図1
0の上部)が邪魔になり、また安全でない。そこで、本
発明の目的は、従来のこのような課題を解決するため、
短時間に車椅子を固定することができる車椅子固定装置
を提供することにある。
【0005】また、本発明の他の目的は、車椅子を確実
に固定することができる車椅子固定装置を提供すること
にある。また、本発明の他の目的は、走行中の車椅子の
動きや傾きによる使用者の不安感を無くし、使用者が快
適に移動をすることができる車椅子固定装置を提供する
ことにある。更に、本発明の他の目的は、小型で軽量で
安全な車椅子固定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、車両等に車椅子を固定するための車椅子
固定装置において、案内をする部材に対して複数の位置
に位置決めをするための第1位置決め手段と、車両等又
は車椅子の一方と係合するための第1係合手段とを有す
る第1固定部材と、第1固定部材を複数の位置に移動可
能に案内する第1固定部材案内部と、車両等又は車椅子
の他方と係合するための第2係合手段とを有する第2固
定部材と、第1位置決め手段と係合することにより第1
固定部材を第1固定部材案内部に沿って複数の位置に位
置決めをするための第2位置決め手段とを有する構成と
した。このような構成により、迅速かつ確実に車椅子を
車両等に固定することができる。
【0007】また、本発明の車椅子固定装置は、車両等
に車椅子を固定するための車椅子固定装置において、案
内をする部材に対して複数の位置に位置決めをするため
のラックと、車両等又は車椅子の一方と係合するための
第1係合部材とを有するタイロッドバーと、タイロッド
バーを複数の位置に移動可能に案内するタイロッドバー
案内部を有するタイロッドチューブと、ラックと係合す
ることによりタイロッドバーをタイロッドバー案内部に
沿って複数の位置に位置決めをするためのロックギヤ
と、ロックギヤと前記ラックとの噛み合い及び噛み合い
解除を制御するためのロックレバーと、ロックレバーに
ロックギヤをラックに押しつける方向の弾性力を与える
ためのロックレバーばねと、ラックと係合することによ
り、タイロッドバーとタイロッドチューブの互いの位置
を変えるための送りレバーと、車両等又は車椅子の他方
と係合するための、タイロッドチューブに設けられた第
2係合部材とを有する構成とした。
【0008】ラックとロックギヤを用いることにより、
確実にタイロッドバーをタイロッドチューブに対して位
置決めすることができる。また、ラック及びロックギヤ
のピッチを調節することにより、位置決めの精度を調節
することできる。そして、この構造は非常に高い強度を
維持することができる。そして、本発明の車椅子固定装
置においては、タイロッドバーが、タイロッドチューブ
の中に入れ子式に摺動可能に収納され、タイロッドバー
はタイロッドチューブに対して伸縮可能なように構成さ
れている。入れ子式構造を設けることにより、車椅子固
定装置の全長の調節が容易になり、使用時には希望する
長さまで伸ばすことができ、収納時には車椅子固定装置
の長さを短くして狭いスペース内に収納することができ
る。
【0009】また、第1係合部材が、タイロッドバーに
一体に設けられたフック又は球状頭部を有し、第2係合
部材が、タイロッドチューブに回転可能に取付けられた
フック取付台と、フック取付台に揺動可能に取付けられ
たフックを有するのが好ましい。この構造により、各種
の車椅子を確実に車両等に固定することができ、しか
も、固定部分の回転に対する自由度が高いので、固定作
業は容易であり、固定部分の強度及び耐久性を非常に高
くすることができる。また、送りレバーをタイロッドチ
ューブに近接するように保持するためのマグネットを有
するのが好ましい。このマグネットにより、送りレバー
を確実に保持することができ、移動中に送りレバーが振
動することはない。
【0010】更に、本発明の車椅子固定方法において
は、車椅子固定装置を取付けるためのフレーム固定部材
を少なくとも1つ用意し、フレーム固定部材を車椅子を
固定すべき固定対象物、例えば、車両等に取付け、少な
くとも1つの車椅子固定装置の係合手段又は係合部材の
一方を車椅子の一部に取付け、かつ、車椅子固定装置の
係合手段又は係合部材の他方をフレーム固定部材に取付
けることにより、車椅子を固定対象物に固定することを
含む。このような固定方法により、迅速かつ確実に車椅
子を固定対象物に固定することができる。また、本発明
の車椅子固定方法においては、2つのワイヤロープフッ
クをワイヤロープの両端に有する少なくとも1つのワイ
ヤロープ固定装置を用意し、ワイヤロープフックの一方
を取付けるためのワイヤロープフックフレーム固定部材
を少なくとも1つ用意し、ワイヤロープフックフレーム
固定部材を固定対象物に取付け、ワイヤロープフックの
一方を車椅子の一部に取付け、かつ、ワイヤロープフッ
クの他方を前記ワイヤロープフックフレーム固定部材に
取付けることを含むのが好ましい。
【0011】このような固定方法により、確実かつ強固
に車椅子を固定することができる。また、車椅子の固定
に要する部品が小型で軽量で短縮可能であるので、それ
らの部品の保管及び収納は極めて容易である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (1)第1の実施の形態 図1において、車椅子固定装置10は、タイロッドチュ
ーブ12とタイロッドバー14を備える。タイロッドチ
ューブ12はタイロッドバー案内部12aを有する。タ
イロッドバー14はタイロッドバー案内部12aに、い
わゆる入れ子式に摺動可能に組み込まれる。タイロッド
バー14はラック16を有する。ラック16の歯は左右
対称の台形歯であってもよいし、非対称のラチェット歯
であってもよい。タイロッドバー14は一端にタイロッ
ドバーフック18を有する。タイロッドバーフック18
は、タイロッドバー14と一体に形成されてもよいし、
タイロッドバー14と別個に形成されてタイロッドバー
14にねじ込み、打ち込み、或いは溶接等により固着し
てもよい。タイロッドバーフック18は固定対象物、例
えば、車両と係合するための第1係合手段を構成する。
【0013】ロックギヤ20がタイロッドチューブ12
の作動部材収容部12bに組み込まれる。ロックギヤ2
0はロックギヤピン22を中心に揺動することができ
る。ロックギヤ20のロックギヤ歯部20aがラック1
6に噛み合うように構成される。図1は、ロックギヤ歯
部20aがラック16に噛み合った状態を示す。ロック
ギヤ20はラック16から離れるように回転することが
できる。ロックレバー24がタイロッドチューブ12の
作動部材収容部12bに組み込まれる。ロックレバー2
4はロックギヤ20とラック16との噛み合いの状態を
制御する。ロックレバー24はロックレバーばねピン2
8を中心として揺動することができる。ロックレバーば
ね26が作動部材収容部12b内に組み込まれる。ロッ
クレバーばね26は、ロックレバー24にロックギヤ2
0をラック16に押しつける方向の弾性力を与える。す
なわち、図1に示す状態では、ロックレバー24により
ロックギヤ20をラック16に押し付ける。
【0014】フック取付台30がタイロッドチューブ1
2に組み込まれる。フック取付台30は、タイロッドチ
ューブ12のタイロッドバーフック18に近い端部と反
対側の端部に取付けられる。フック取付台リベット32
がフック取付台30の溝部に嵌まることにより、フック
取付台30の抜けを阻止する。フック取付台30は、タ
イロッドチューブ12の長手方向軸線を中心に回転可能
に取付けられるのが好ましい。この構成により、車椅子
固定装置10の固定が容易になる。タイロッドチューブ
フック34がフック取付台30に組み込まれる。タイロ
ッドチューブ34は、タイロッドチューブ12の長手方
向軸線に垂直な回転中心線を中心に揺動可能に取付けら
れるのが好ましい。この構成により、車椅子固定装置1
0の固定が容易になる。タイロッドチューブフック34
をフック取付台30と一体に形成してもよい。また、タ
イロッドチューブフック34をタイロッドチューブ12
と一体に形成して、フック取付台30を省略してもよ
い。この構成により、車椅子固定装置10の部品数が減
り、車椅子固定装置10の製造が更に容易になる。タイ
ロッドチューブフック34及びフック取付台30は、固
定対象物、例えば、車椅子と係合するための第2係合手
段を構成する。
【0015】送りレバー40がタイロッドチューブ12
の作動部材収容部12bの外周部分に組み込まれる。送
りレバー40の送りレバー長穴40aが送りレバーピン
42に組み込まれる。送りレバー40を作動させると、
送りレバー歯部40bがラック16に噛み合い、タイロ
ッドバー14をタイロッドチューブ12に対して移動さ
せる。送りレバー長穴40aが送りレバーピン42に沿
って移動することにより、送りレバー歯部40bがラッ
ク16と噛み合い、また、送りレバー歯部40bがラッ
ク16から外れるように作動する。このように送りレバ
ー歯部40bによりラック16を一歯ずつ送ることによ
って、タイロッドチューブ12をタイロッドチューブフ
ック34の方へ向かって移動させることができる。マグ
ネット(永久磁石)44がタイロッドチューブ12に組
み込まれるのが好ましい。マグネット44の磁力によ
り、送りレバー40をタイロッドチューブ12の方へ引
きつける。図1に示すように、マグネット44が送りレ
バー40を引きつけるとき、送りレバー歯部40bはラ
ック16から外れる。この構成により、送りレバー40
を作動させない状態で送りレバー40の位置が安定す
る。
【0016】タイロッドバー止めピン50がタイロッド
バー14に固定される。タイロッドバー止めピン50
は、タイロッドバー14のタイロッドチューブ12に対
する摺動範囲を制御する。タイロッドバー止めピン50
は、タイロッドバー14が一定の摺動範囲を移動する
と、タイロッドチューブ12のタイロッドバー止め部
(図示せず)に当たる。すなわち、タイロッドバー止め
ピン50により、タイロッドバー14がタイロッドチュ
ーブ12から抜け出ることはない。図2から図4におい
て、タイロッドチューブ12は、タイロッドバー案内部
12a及び作動部材収容部12bを有する。タイロッド
チューブ12は、ほぼ矩形の中空横断面形状を有するよ
うに形成されるのが好ましい。作動部材収容部12b
は、ほぼ矩形の中空横断面形状を有するように形成され
るのが好ましい。タイロッドチューブ12の内周横断面
形状は、タイロッドバー14の外周横断面形状とほぼ一
致するように構成する。
【0017】ロックギヤピン穴12cが作動部材収容部
12bに設けられる。ロックレバーばねピン穴12dが
作動部材収容部12bに設けられる。送りレバーピン穴
12eが作動部材収容部12bに設けられる。リベット
穴12fが、タイロッドバー案内部12aの作動部材収
容部12bとは反対側の端部付近に設けられる。マグネ
ット44を組み込むマグネット穴12gが作動部材収容
部12bに設けられる。図5において、タイロッドバー
14は、その一面にラック16を有する。タイロッドバ
ーフック18が、タイロッドバー14の一端に固定され
る。タイロッドバー止めピン穴がタイロッドバー14の
タイロッドバーフック18を固定した端部と反対側の端
部付近に設けられる。
【0018】図6において、ワイヤロープ固定装置60
は、第1ワイヤロープフック62を有し、この第1ワイ
ヤロープフック62は第1ワイヤロープフック止め部材
64に組み込まれる。第1ワイヤロープフック止め部材
64はワイヤロープ66の一端に固定される。第2ワイ
ヤロープフック68が第2ワイヤロープフック止め部材
70に組み込まれる。第2ワイヤロープフック止め部材
70はワイヤロープ66の他端に固定される。次に、本
発明の車椅子固定装置10を用いて車椅子80を固定す
る方法について説明する。本発明の車椅子固定装置10
は、全ての車椅子に使用することができ、電池式車椅子
でも使用することができる。
【0019】図1及び図7において、車両等の床面90
にフレーム固定部材92を固定する。例えば、フレーム
固定部材92は車椅子80の周囲に4つ固定する。4つ
のフレーム固定部材92の中心部付近に車椅子80を停
止させる。2つの車椅子固定装置10を、車椅子80の
後部(後輪軸又はフレームホルダー下部)とフレーム固
定部材92との間に取付ける。次に、2つの車椅子固定
装置10を、車椅子80の前部(フレーム下部)とフレ
ーム固定部材92との間に取付ける。この場合には、車
椅子固定装置10の一方のフック、例えば、タイロッド
バーフック18をフレーム固定部材92の固定軸94に
引っ掛ける。車椅子固定装置10の他方のフック、例え
ば、タイロッドチューブフック34を車椅子80のフレ
ームの一部に引っ掛ける。
【0020】車椅子固定装置10の長さの調節は、送り
レバー40をタイロッドバー14から離れる方向に向か
って引き、送りレバー歯部40bをラック16に噛み合
わせ、タイロッドバー14をタイロッドバー案内部12
a内で摺動させることによって行う。本発明の車椅子固
定装置10は、タイロッドバー14がタイロッドチュー
ブ12に対して伸縮可能に組み込まれるので、車椅子固
定装置10の使用時の全長及び収納時の全長の調節が極
めて容易である。4つのフレーム固定部材92を車両等
に固定し、それらのそれぞれに4つの車椅子固定装置1
0を取付けるのが好ましい。この構成により、車椅子8
0を強固に固定することができる。なお、図7に示すよ
うに、2つの車椅子固定装置10と2つのワイヤロープ
固定装置60を用いてもよい。この場合には、車椅子8
0の前部を2つの車椅子固定装置10で固定し、車椅子
80の後部を2つのワイヤロープ固定装置60で固定す
るのが好ましい。この方法により、車椅子80の固定の
調節を容易に行うことができ、しかも、固定装置の製造
が容易になる。
【0021】また、図8に示すように、1つの車椅子固
定装置10と2つのワイヤロープ固定装置60を用いて
もよい。この場合には、車椅子80の前部を2つのワイ
ヤロープ固定装置60で固定し、車椅子80の後部を1
つの車椅子固定装置10で固定するのが好ましい。この
方法により、車椅子80の後部の固定を、例えば、ステ
ンレス鋼製ワイヤのような強靱なワイヤを用いて行うの
で、固定の強度と耐久性が極めて良い。次に、車椅子8
0の取外しについて説明する。車椅子固定装置10のロ
ックレバー24をタイロッドバー14のある方の側に押
して、ラック16とロックギヤ20の噛み合いを外す。
タイロッドバー14をタイロッドチューブ12の中で摺
動させる。タイロッドバー14がタイロッドチューブ1
2の中に収納されるので、車椅子固定装置10の全長は
短くなる。 (2)第2の実施の形態 図9において、車椅子固定装置100は、タイロッドチ
ューブ112とタイロッドバー114を備える。タイロ
ッドバー114はタイロッドバー案内部112aに摺動
可能に組み込まれる。タイロッドバー114はラック1
16を有する。
【0022】タイロッドバー114は一端にタイロッド
バー球状頭部118を有する。タイロッドバー球状頭部
118をタイロッドバー114と一体に形成してもよい
し、タイロッドバー114と別個に形成し、タイロッド
バー14に固着してもよい。タイロッドバー球状頭部1
18は、第1の他部材と係合するための第1係合手段を
構成する。ロックギヤ120がタイロッドチューブ11
2に組み込まれる。ロックギヤ120はロックギヤピン
122を中心に揺動することができる。ロックギヤ12
0のロックギヤ歯部120aがラック116に噛み合う
ことができるように構成される。図9は、ロックギヤ歯
部120aがラック116に噛み合った状態を示す。ロ
ックギヤ120はラック116から離れるように回転す
ることができる。
【0023】ロックレバー124がタイロッドチューブ
112に組み込まれる。ロックレバー124はロックギ
ヤ120とラック116との噛み合い状態を制御する。
ロックレバー124はロックレバーピン128を中心と
して揺動することができる。ロックレバーばね126が
タイロッドチューブ112に組み込まれる。ロックレバ
ーばね126は、ロックレバー124にロックギヤ12
0をラック116に押しつける方向の弾性力を与える。
すなわち、図9に示す状態では、ロックレバー124に
よりロックギヤ120をラック116に押しつけてい
る。次に、本発明の車椅子固定装置100を用いて車椅
子80を固定する方法について説明する。図9におい
て、車両等の床面290にフレーム固定部材192を固
定する。例えば、フレーム固定部材192は車椅子80
の周囲に4つ固定する。
【0024】車椅子固定装置100のタイロッドバー球
状頭部118をフレーム固定部材192の固定穴194
にはめ込む。車椅子固定装置100のタイロッドチュー
ブフック134を車椅子80のフレームの一部に引っ掛
ける。車椅子固定装置100の初期の組み込み長さの調
節は、ロックレバー124をタイロッドバー114のあ
る方の側に押して、ラック116とロックギヤ120の
噛み合いを外すことにより行う。なお、車椅子固定装置
100は1つ以上用いるのが好ましく、特に、4つ用い
るのが好ましい。また、例えば、複数の車椅子固定装置
を用いる場合、本発明の車椅子固定装置10及び車椅子
固定装置100を、それぞれ1つ以上ずつ用いてもよ
い。或いは、ワイヤロープ固定装置60を1つ以上用
い、車椅子固定装置10及び又は車椅子固定装置100
を、それぞれ1つ以上用いてもよい。
【0025】いずれの構成においても、本発明により、
簡単な構造で確実に車椅子を固定することができる。更
に、本発明の車椅子固定装置は、下記の構成としてもよ
い。 (1) 車両等に車椅子を固定するための車椅子固定装
置において、案内をする部材に対して複数の位置に位置
決めをするための第1位置決め手段(16、116)
と、車両等又は車椅子の一方と係合するための第1係合
手段(18、118)とを有する第1固定部材(14、
114)と、前記第1固定部材(14、114)を複数
の位置に移動可能に案内する第1固定部材案内部(12
a、112a)と、車両等又は車椅子の他方と係合する
ための第2係合手段(30、34、134)とを有する
第2固定部材(12、112)と、前記第1位置決め手
段(16、116)と係合することにより前記第1固定
部材(14、114)を前記第1固定部材案内部(12
a、112a)に沿って複数の位置に位置決めをするた
めの第2位置決め手段(20、120)と、を有するこ
とを特徴とする車椅子固定装置。
【0026】また、本発明の車椅子固定装置を用いて、
下記の車椅子固定方法を実現することができる。 (2) 車椅子固定装置(10、100)を取付けるた
めのフレーム固定部材(92、192)を少なくとも1
つ用意し、前記フレーム固定部材(92、192)を、
車椅子(80)を固定すべき固定対象物(90、29
0)に取付け、少なくとも1つの前記車椅子固定装置
(10、100)の係合手段又は係合部材(18、11
8、30、34、134)の一方を前記車椅子(80)
の一部に取付け、かつ、前記車椅子固定装置(10、1
00)の係合手段又は係合部材(18、118、30、
34、134)の他方を前記フレーム固定部材(92、
192)に取付けることにより、前記車椅子(80)を
前記固定対象物(90、290)に固定することを特徴
とする車椅子固定方法。 (3) 2つのワイヤロープフック(62、68)をワ
イヤロープ(66)の両端に有する少なくとも1つのワ
イヤロープ固定装置(60)を用意し、前記ワイヤロー
プフック(62、68)の一方を取付けるためのワイヤ
ロープフックフレーム固定部材(192)を少なくとも
1つ用意し、前記ワイヤロープフックフレーム固定部材
(192)を前記固定対象物(90、290)に取付
け、前記ワイヤロープフック(62、68)の一方を前
記車椅子(80)の一部に取付け、かつ、前記ワイヤロ
ープフック(62、68)の他方を前記ワイヤロープフ
ックフレーム固定部材(192)に取付けることによ
り、前記車椅子(80)を前記固定対象物(90、29
0)に固定することを特徴とする、上記(2)に記載の
車椅子固定方法。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、車椅子
固定装置において、上記の構成としたので、以下に記載
する効果を有する。 (1)本発明により、車椅子を短時間に車両の床面に固
定することができる。 (2)本発明により、車椅子をしっかりと車両の床面に
固定することができる。例えば、本発明の車椅子固定装
置を用いることにより、車椅子を2000キログラムの
引張力に耐えるように固定することができる。 (3)乗車中(走行中)、車椅子利用者の「がた付き」
傾き、揺れ等を防ぎ、安定した乗車とドライブを楽しま
せることができる。 (4)ラックギヤ方式の採用により、一歯、一歯づつの
締め送りを行うことができ、常に車椅子を確実に任意の
位置にしっかりとロックすることができる。 (5)本発明の車椅子固定装置は小型で軽量で短縮可能
であり、持ち運びが便利である。
【0028】例えば、本発明の車椅子固定装置は約1.
5キログラムの重さになるように製造することができ
る。 (6)車椅子固定装置に突起が無く、使用時において安
全である。 (7)ロックレバーを押すだけでロックの解除を行うこ
とができるので、ロックの解除を極めて簡単に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車椅子固定装置の第1の実施の形態を
示す概略断面図である。
【図2】本発明の車椅子固定装置のタイロッドチューブ
の図1の2A方向から見た側面図である。
【図3】本発明の車椅子固定装置のタイロッドチューブ
の図2の3A−3A部分の断面図である。
【図4】本発明の車椅子固定装置のタイロッドチューブ
の図3の4A方向から見た底面図である。
【図5】本発明の車椅子固定装置の第1の実施の形態の
タイロッドバーを示す正面図である。
【図6】本発明のワイヤロープ固定装置を示す概略正面
図である。
【図7】本発明の車椅子固定装置の第1の形態を用いて
車椅子を固定した状態を示す概略斜視図である。
【図8】本発明の車椅子固定装置の第2の形態を用いて
車椅子を固定した状態を示す概略斜視図である。
【図9】本発明の車椅子固定装置の第2の実施の形態を
示す概略断面図である。
【図10】従来の車椅子固定装置を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10 車椅子固定装置 12 タイロッドチューブ 12a タイロッドバー案内部 14 タイロッドバー 16 ラック 18 タイロッドバーフック 20 ロックギヤ 20a ロックギヤ歯部 22 ロックギヤピン 24 ロックレバー 26 ロックレバーばね 28 ロックレバーばねピン 30 フック取付台 32 フック取付台リベット 34 タイロッドチューブフック 40 送りレバー 40a 送りレバー長穴 40b 送りレバー歯部 42 送りレバーピン 44 マグネット 50 タイロッドバー止めピン 60 ワイヤロープ固定装置 62 第1ワイヤロープフック 64 第1ワイヤロープフック止め部材 66 ワイヤロープ 68 第2ワイヤロープフック 70 第2ワイヤロープフック止め部材 80 車椅子 90 車両の床面 92 フレーム固定部材 94 固定軸 100 車椅子固定装置 112 タイロッドチューブ 112a タイロッドバー案内部 114 タイロッドバー 116 ラック 118 タイロッドバー球状頭部 120 ロックギヤ 120a ロックギヤ歯部 122 ロックギヤピン 124 ロックレバー 126 ロックレバーばね 128 ロックレバーピン 134 タイロッドチューブフック 192 フレーム固定部材 194 固定穴 290 車両の床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島崎 健児 東京都東久留米市下里3丁目11番47号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両等に車椅子を固定するための車椅
    子固定装置において、 案内をする部材に対して複数の位置に位置決めをするた
    めのラック(16)と、車両等又は車椅子の一方と係合
    するための第1係合部材(18)とを有するタイロッド
    バー(14)と、 前記タイロッドバー(14)を複数の位置に移動可能に
    案内するタイロッドバー案内部(12a)を有するタイ
    ロッドチューブ(12)と、 前記ラック(16)と係合することにより前記タイロッ
    ドバー(14)を前記タイロッドバー案内部(12a)
    に沿って複数の位置に位置決めをするためのロックギヤ
    (20)と、 前記ロックギヤ(20)と前記ラック(16)との噛み
    合い及び噛み合い解除を制御するためのロックレバー
    (24)と、 前記ロックレバー(24)に前記ロックギヤ(20)を
    前記ラック(16)に押しつける方向の弾性力を与える
    ためのロックレバーばね(26)と、 前記ラック(16)と係合することにより、前記タイロ
    ッドバー(14)と前記タイロッドチューブ(12)の
    互いの位置を変えるための送りレバー(40)と、 車両等又は車椅子の他方と係合するための、前記タイロ
    ッドチューブ(12)に設けられた第2係合部材(3
    0、34)とを有し、 前記タイロッドバー(14)が、前記タイロッドチュー
    ブ(12)の中に入れ子式に摺動可能に収納され、前記
    タイロッドバー(14)は前記タイロッドチューブ(1
    2)に対して伸縮可能なように構成されていることを特
    徴とする車椅子固定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1係合部材(18)が、前記タ
    イロッドバー(14)に一体に設けられたフック(1
    8)又は球状頭部(118)を有し、 前記第2係合部材(34、30)が、前記タイロッドチ
    ューブ(12)に回転可能に取付けられたフック取付台
    (30)と、前記フック取付台(30)に揺動可能に取
    付けられたフック(34)を有することを特徴とする請
    求項1に記載の車椅子固定装置。
  3. 【請求項3】 前記送りレバー(40)を前記タイロ
    ッドチューブ(12)に近接するように保持するための
    マグネット(44)を有することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の車椅子固定装置。
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Cited By (6)

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