JP2008519728A - 帆のボルトロープを案内するための装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、帆のボルトロープを案内するための装置に関する。本発明の装置(6)は、回動点(11)を中心に互いに固定されている2つの曲がった顎部(9、10)を有している。第1の顎部(9)には、平坦部分(13)と凹部(14)とを有している内側に延びている延長部(12)が備えられている。第2の顎部は、端部が均衡位置を中心に回動できるように取り付けられているU字形状のロック用バックルを有している。本発明によれば、この装置が閉じた位置にある場合、このバックルの中央部分は、顎部が共に保持されるように凹部に係合され、この装置が開いた位置にある場合、このバックルの中央部分は、顎部が互いに離間して保たれるように延長部の平坦部分に接触している。
Description
本発明は、帆のボルトロープを案内するための装置に関する。
本発明は、特に、リーチロープをマスト又はジブ巻取り機(enrouleur)のスロット内に導入する前に、リーチロープ、例えば主帆又はジブのリーチロープの予備案内部に適用される。
既知のボルトロープの予備案内は、通常、硬い三日月形状の部分の形態を取っている。その中央部分は、支持部材に接続され、その複数の端部は、帆がこれら端部の間を延びることができるようにこの帆の厚さよりも大きく、この帆が前記予備案内部を通って延ばされている場合に、ボルトロープがこの予備案内部から出ることができないようにこのボルトロープの太さよりも小さな距離だけ離されている。
したがって、このボルトロープを予備案内部内に送るために、このボルトロープの端部のうち一方がこの予備案内部を通して挿入されなければならない。このような装置に伴う大きな欠点は、したがって、使用者が、帆を(強風のような)負荷が大きい状態で巻き上げる場合、又はボルトロープが貧弱な状態にあり、このロープが予備案内部から出てしまう場合に、この使用者は、ボルトロープの端部を見つけて、この端部を予備案内部に通して、帆を再び巻き上げるために、帆を完全に下げなければならないという事実である。
解決されるべき技術的な問題は、ボルトロープの長さにそったいずれの点でも、このボルトロープへのそしてこのボルトロープからの係合と係合解除とを可能とするようなボルトロープの予備案内部をどのように提供するかである。
本発明は、この問題を、帆のボルトロープを案内するための装置において、この装置は、回動点を中心にして共に接続されている2つの曲がった顎部を有し、第1の顎部には、内側に延び、平坦部分とハウジングとを有している延長部が設けられており、第2の顎部は、U字の2つの端部でこの第2の顎部に接続され、均衡位置を中心としてばねの作用で回動することができる、スチールの針金で形成されたU字形状のロック用ループを有し、前記均衡位置では、
前記装置がその閉じた位置にある場合、前記ループの中央部分は、前記ボルトロープの直径よりも小さく、前記帆の厚さよりも大きな距離だけ離して、2つの顎部を互いに近くに保つために、前記ハウジングに取外し可能に係合され、
前記装置がその開いた位置にある場合、前記ループの中央部分は、前記ボルトロープの厚さよりも大きな距離だけ互いに離して2つの顎部を保つために、前記延長部の平坦部分に接触していることを特徴とする装置を提供することにより解決する。
前記装置がその閉じた位置にある場合、前記ループの中央部分は、前記ボルトロープの直径よりも小さく、前記帆の厚さよりも大きな距離だけ離して、2つの顎部を互いに近くに保つために、前記ハウジングに取外し可能に係合され、
前記装置がその開いた位置にある場合、前記ループの中央部分は、前記ボルトロープの厚さよりも大きな距離だけ互いに離して2つの顎部を保つために、前記延長部の平坦部分に接触していることを特徴とする装置を提供することにより解決する。
この結果、例えば前記ボルトロープが偶然前記装置から出てしまった場合に、前記ボルトロープの長さに沿ったいずれの点でもこのボルトロープの周りに前記装置を係合し、必要ならば、いつでもこのボルトロープから前記装置を外すことが可能である。
前記ロック用ループが、端部が前記第2の顎部に対して長手方向に離れた複数の回動点を有している等しくない長さの2つの腕を有していることは、好都合である。
前記ループの端部の2つの固定点の配置の結果、前記ループが、その均衡位置のいずれの側に動かされた場合にも、弾性的な戻り作用が発生することが可能となる。
前記装置は、また、2つの顎部により、前記回動点(pivot)とロック用ループとの間で規定されている凹部を有している。
この凹部により、ロープのような取付け部材がこの凹部を通過することが可能となる。このロープは、例えば、前記装置のいずれの側にも1つずつの、前記ロープの2つの結び目により取り付けられる。
最後に、前記2つの顎部の回動点は、リベットであることは、好都合である。
しかしながら、非限定的な例としてこの帆のボルトロープのための予備案内装置の実施形態を示している概略的な添付された図面を参照する、以下の詳細な説明ににより、本発明の明確な理解が可能とされる。
図1は、マスト3のボルトロープスロット2(gorge de ralingue)により形成されている帆支持部材に巻かれる主帆1を示している。この帆1のリーチ4には、ボルトロープ5をスロット2に向けて案内するのを補助する2つの予備案内装置6に保持され、また、これら予備案内装置6で摺動するボルトロープ5が設けられている。
図1で見られるように、マスト3のボルトロープスロット2の下端は、このマスト3に固定されているボルトロープ案内部7を有している。この装置は、それ自体が既知であり、ここでは詳細に説明されない。
各装置6は、後述される方法で、互いに離間して、それ自身が前記帆支持部材(これは、マスト、巻線管(profile’ d’enrouleur)、中空の支え、などでよい)に固定されているライン8、即ちロープに沿って接続されている。ほとんどの場合、単一の予備案内部が帆を取り付けるために用いられている。
このライン8は、これら予備案内部6と帆1の自由部分とをマスト3の方に、図1で矢印により示されているように引き、ボルトロープ5を前記マストのボルトロープスロット2に挿入することを容易にしている。
図2に示されているように、本発明による前記ボルトロープの予備案内装置6は、リベットにより形成されている回動点11を中心に、各々の一端で共に接続されている2つの曲がった顎部9、10を有している。
第1の顎部9には、内側に延び、平坦部分13とハウジング14とを有している延長部12が設けられている。第2の顎部10には、端部の両方でこの第2の顎部10に回動され、均衡位置を中心に弾性的に回動する、U字形状の針金のロック用ループ15が取り付けられている。この目的のために、この腕の端の2つの回動点18は、長手方向に分離されている。
ロック用ロッド15が、その弾性的な均衡位置にある場合、この装置にとって2つの配置が可能である。
この装置6が、図3に示されているように開いた位置にある場合、ロッド15の中央部分16は、2つの顎部9、10をボルトロープ5の直径よりも大きな距離だけ互いに離して保つために、延長部12の平坦部13にあたっている。
この装置6が、図4に示されているように閉じた位置にある場合、ロッド15の中央部分16は、2つの顎部9、10をボルトロープ5の直径よりも小さく、帆1の厚さよりも大きな距離だけ離して、ともに近づけて保つために、ハウジング14に係合されている。この結果、この帆は、ボルトロープの予備案内部6を通って延びることができるが、ボルトロープは、顎部9、10の間の間隔から出ることができない。
この装置6が開いている場合にこの装置6を閉じるためには、図3で矢印により示されているような、顎部9、10の外面への単純な手による圧力が十分である。
この装置6が閉じている場合にこの装置6を開くためには、必要とされることは、図4の太い矢印により示されているように、ロック用ロッド15を手によりロック用ハウジング14から押し出し、したがって、その弾性的な均衡位置から離して、それから、図4の反対方向の普通の矢印(fle`che simples)により示されているように、顎部9、10の2つの端部17を手で離すことが全てである。
ロック用ロッド15の弾性的なもどりのばねの働きは、このロッドが2つの長さが等しくない腕を有しており、これら腕の端部が、これら腕が接続されている前記顎部で平行な回動軸18を有しており、これらの端部が、ロッド15の方向に沿って長手方向に離されているという事実により生じる。
本発明の装置6の曲がった顎部9、10は、さらに、閉じられた凹部19が2つの顎部9、10の間、即ち、延長部12とロック用ロッド15との間に形成されるような形状を有している。このスペース19を前述され図1に示されているライン8、すなわちロープを保持するように用いることができる。
本発明によるボルトロープ予備案内装置6の各々は、図1に示されているように、対応する装置のいずれの側でも結び目20によりライン8に沿って摺動するのを防止されている。これら結び目の直径は、このラインが通されているスペース19の直径よりも大きい。
本発明が、例として上述されたボルトロープの予備案内部の一実施形態に限定されず、かわりにこの実施形態の全ての変形例を含むことは、言うまでもない。
Claims (4)
- 帆(1)のボルトロープ(5)を帆の支持部材(2、3)内に案内するための装置(6)において、この装置は、回動点(11)を中心にして共に接続されている2つの曲がった顎部(9、10)を具備し、第1の顎部(9)には、内側に延び、平坦部分(13)とハウジング(14)とを有している延長部(12)が設けられており、第2の顎部(10)は、U字の2つの端部でこの第2の顎部(10)に接続され、均衡位置を中心としてばねの作用で回動することができる、スチールの針金で形成されたU字形状のロック用ループ(15)を有し、前記均衡位置では、
前記装置がその閉じた位置にある場合、前記ループ(15)の中央部分(16)は、前記ボルトロープ(5)の直径よりも小さく、前記帆(1)の厚さよりも大きな距離だけ離して、2つの顎部(9、10)を互いに近くに保つために、前記ハウジング(14)に取外し可能に係合され、
前記装置がその開いた位置にある場合、前記ループ(15)の中央部分(16)は、前記ボルトロープ(5)の厚さよりも大きな距離だけ互いに離して2つの顎部(9、10)を保つために、前記延長部(12)の平坦部分(13)に接触していることを特徴とする装置(6)。 - 前記ロック用ループ(15)は、端部が前記第2の顎部(10)で、長手方向に離れた複数の回動点(18)を有している、等しくない長さの2つの腕を有していることを特徴とする請求項1に記載の装置(6)。
- 前記装置は、2つの顎部(9、10)により、前記回動点(11)とロック用ループ(15)との間で規定されている凹部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置(6)。
- 前記2つの顎部(9、10)の回動点(11)は、リベットであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の装置(6)。
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