JP2018001557A5 - - Google Patents
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Description
図6(a)〜(d)は、図5に示す1次成形における本金型K001の断面図である。図6(a)および(b)は、図5の本金型K001をそれぞれ+y方向および+z方向から見た場合の透視図である。また、図6(c)は同図(a)におけるVIC−VICから見た場合の透視図、図6(d)はVID−VIDから見た場合の透視図である。可動側金型K020の中を±x方向に移動可能なダイスライド金型K050は、1次成形時、図6(a)に示す位置に配置される。
第2成形部品H012については、図6(a)に示すように、可動側金型K020内のダイスライド金型K050と固定側金型K010の両方の中で成形される。具体的には、第2成形部品H012の流路構造部分は主にダイスライド金型K050内で、流路構造部分から+z方向に延在する2つの壁面は主に固定側金型K010内で成形される。更に、ダイスライド金型K050内では、図6(b)および(d)に示すように、±y方向に移動可能な第2のスライド駒K052が−y方向側から宛がわれ、その状態で第2のバルブゲートK042より液化樹脂が流入される。なお、ダイスライド金型K050、第1のスライド駒K051および第2のスライド駒K052は、エアー圧や油圧によるシリンダーあるいは電動シリンダーを駆動源としている。
図11(a)および(b)は、第2成形部品H012を成形するために使用する駒を説明するための図である。第1の駒K201は、ダイスライド金型K050の面に形成された駒である。第1の駒K201を、第2成形部品H012の−z方向側に配置することによって、後に吐出素子部H002をはめ込む領域と、吐出素子部H002の吐出素子列にインクを導く6つの流路が形成される。
第2の駒K202は、第2のスライド駒K052に形成された駒である。第2のスライド駒K052を図6(c)に示す位置に配置することにより、第2の駒K202が第2成形部品H012の成形領域に配置される。この状態で、当該領域に液体樹脂を流入することにより、第2成形部品H012内に−z方向に向かってx方向に徐々に狭まるような流路が形成される。
図11(b)は、第1成形における第1の駒K201と第2の駒K202の係合状態を示す図である。図のように、第1の駒K201と第2の駒K202を交差する方向から係合させた状態で樹脂を流入することによって、駒部材が存在しない領域にモールドの壁が成形され、駒部材が存在する領域は中空領域すなわち後の流路となる。このため、1次成形では、後に液室となる領域を形成する第2の駒K202と、この液室から吐出素子部H002までインクを導く液路を形成する第1の駒K201とを、インクの数に対応する6箇所で互いに連結させておく必要がある。
一方、2次成形では、第2の駒H202を抜いた後の第2成形部品H012に対し、新たに−y方向側から流路蓋部材H013を係合させこれを接着させる。この際、第2の駒K202を抜いた後の第2成形部品H012の内部は、薄い壁によって隔てられた細長い中空領域が複数並列した状態となっており、強度は然程強くない。このため、型締めした状態で樹脂を流入すると、その圧力によって流路構造が変形してしまったり樹脂が正規の経路から外れてしまったりするおそれがある。
Claims (7)
- 金型の内部に樹脂を流入することによって、前記金型の異なる位置に第1成形部品と第2成形部品を成形する第1の成形工程と、
前記金型の内部で前記第1成形部品と前記第2成形部品を第1の方向に係合させた状態で、当該係合の部分に樹脂を流入することによって、前記第1成形部品と第2成形部品を結合して樹脂モールドを成形する第2の成形工程と
を有する樹脂モールド成形方法であって、
前記第2成形部品は、前記第1の成形工程において、前記第1の方向に移動可能な第1の駒と前記第1の方向と交差する第2の方向に移動可能な第2の駒を係合させた領域に樹脂を流入することによって形成され、且つ、前記第2の成形工程において、前記第1の駒は前記第2成形部品と当接され前記第2の駒は前記第2成形部品から離間された状態で前記樹脂が流入されることによって前記第1成形部品と結合され、
前記第1の成形工程で前記第1の駒と前記第2の駒が配置する領域は、前記第1の駒と前記第2の駒が前記第2成形部品から離間された状態において、互いに連結する中空領域となり、前記第1の成形工程の係合において前記第1の駒の前記第1の方向の先端の一部は前記第2の駒に当接していないことを特徴とする樹脂モールド成形方法。 - 前記金型は、固定側金型と、前記第1の方向に移動することによって前記固定側金型との間で型締めおよび離間を切り替えることが可能な可動側金型で構成されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂モールド成形方法。
- 前記金型は、前記可動側金型の内部で前記第1の方向および前記第2の方向と交差する第3の方向に移動可能なダイスライド金型を備え、
前記第1の成形工程と前記第2の成形工程の間に、前記可動側金型を前記固定側金型から離間させ、前記ダイスライド金型を前記第3の方向に移動させることによって、前記固定側金型に支持される前記第1成形部品と前記ダイスライド金型に支持される前記第2成形部品の前記第3の方向における位置合わせを行う工程を更に有することを特徴とする請求項2に記載の樹脂モールド成形方法。 - 前記第1の成形工程では、前記金型の内部の前記第1成形部品および前記第2成形部品とは異なる位置に第3成形部品を更に成形し、
前記第2の成形工程では、前記第3成形部品を前記第2成形部品に対して前記第2の方向から当接させることにより、前記第1成形部品と前記第2成形部品と前記第3成形部品を結合して前記樹脂モールドを成形することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の樹脂モールド成形方法。 - 前記第1の成形工程の係合において、前記第1の駒の前記先端の一部は、前記第1の方向において、前記中空領域のほぼ中央の位置まで延在していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の樹脂モールド成形方法。
- 前記樹脂モールドは、複数の前記中空領域に収容したインクのそれぞれを吐出素子部に個別に供給するためのインク収容部材であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の樹脂モールド成形方法。
- 前記第1の駒は前記吐出素子部を配置する領域と当該吐出素子部にインクを導く流路を形成するための形状を有し、前記第2の駒は前記吐出素子部および前記第1の駒よりも前記第1の方向および前記第2の方向と交差する第3の方向に大きな領域から前記第1の駒によって形成される前記流路までインクを導く液路を形成するための形状を有することを特徴とする請求項6に記載の樹脂モールド成形方法。
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