JP2017224765A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】より大きなインダクタンス値を得ることができる電子部品を提供することである。
【解決手段】本発明に係る電子部品は、第1のインダクタ導体層、第2のインダクタ導体層、接続導体層及び第1の絶縁体層の組が積層方向に複数組並んでおり、同じ組に含まれる第1のインダクタ導体層の第1の重複部と第2のインダクタ導体層の第2の重複部との間には、第1の絶縁体層が設けられており、接続導体層は、積層方向において第1の絶縁体層と同じ位置に設けられ、かつ、同じ組に含まれる第1の非重複部と第2の非重複部とを電気的に接続しており、積層方向に隣り合う2つの組の内の積層方向の他方側に位置する組に含まれる第2の重複部と、積層方向に隣り合う2つの組の内の積層方向の一方側に位置する組に含まれる第1の重複部とは、物理的に接続されていること、を特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品、特に、インダクタを備えた電子部品に関する。
従来の電子部品に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の積層インダクタが知られている。図9は、特許文献1に記載の積層インダクタ500の分解斜視図である。
積層インダクタ500は、積層体512及びインダクタ511を備えている。積層体512は、複数のフェライトシート516が積層された構造を有している。インダクタ511は、内部電極518a,518b・・・,519a,519b・・・が接続されることにより、螺旋状をなしている。内部電極518a,518b・・・,519a,519b・・・は、フェライトシート516上に設けられており、上側から見たときに、一部が切り欠かれた長方形状をなしている。これにより、内部電極518a,518b・・・,519a,519b・・・は、反時計回り方向に巻く形状をなし、約1周分の長さを有している。そして、内部電極518a,518b・・・と内部電極519a,519b・・・とは、上下方向に交互に並んでいる。以下では、内部電極518a,518b・・・,519a,519b・・・の反時計回り方向の上流側の端部を上流端と呼び、下流側の端部を下流端と呼ぶ。
内部電極518a,518b・・・の下流端が内部電極518a,518b・・・に囲まれた領域内に向かって折れ曲がっている。内部電極519a,519b・・・の上流端が内部電極519a,519b・・・に囲まれた領域内に向かって折れ曲がっている。そして、内部電極518aの下流端と内部電極519aの上流端とが接続されている。内部電極518bの下流端と内部電極519bの上流端とが接続されている。また、内部電極519aの下流端と内部電極518bの上流端とが接続されている。これにより、内部電極518a,519a,518b,519bが直列に接続されている。また、内部電極518c以降及び内部電極519c以降についても内部電極518a,518b,519a,519b・・・と同様に接続されている。これにより、螺旋状のインダクタ511が構成されている。
特開2001−44036号公報
ところで、特許文献1に記載の積層インダクタ500では、インダクタンス値を大きくすることが難しい。より詳細には、前記の通り、内部電極518a,518bの下流端が内部電極518a,518bに囲まれた領域内に向かって折れ曲がっている。内部電極519a,519bの上流端が内部電極519a,519bに囲まれた領域内に向かって折れ曲がっている。そのため、内部電極518a,518bの下流端及び内部電極519a,519bの上流端が、上側から見たときに、インダクタ511に囲まれた領域内に位置してしまう。その結果、内部電極518a,518bの下流端及び内部電極519a,519bの上流端が、インダクタ511が発生した磁束を妨げてしまう。その結果、積層インダクタ500では、大きなインダクタンス値を得ることが難しい。
そこで、本発明の目的は、より大きなインダクタンス値を得ることができる電子部品を提供することである。
本発明の一形態である電子部品は、第1の絶縁体層を含む複数の絶縁体層が積層方向に積層された構造を有する積層体と、前記積層体に設けられているインダクタと、を備えており、前記インダクタは、前記積層方向から見たときに、互いに重なり合うことにより環状の軌道を形成している複数の第1のインダクタ導体層、複数の第2のインダクタ導体層及び複数の接続導体層を、含んでおり、前記第1のインダクタ導体層は、前記積層方向から見たときに、前記第2のインダクタ導体層と重なる第1の重複部と、前記第2のインダクタ導体層から所定方向回りの下流側にはみ出す第1の非重複部と、を有しており、前記第2のインダクタ導体層は、前記第1のインダクタ導体層に対して前記積層方向の一方側に設けられており、かつ、該積層方向から見たときに、前記第1のインダクタ導体層と重なる第2の重複部と、前記第1のインダクタ導体層から前記所定方向回りの上流側にはみ出す第2の非重複部と、を有しており、前記第1のインダクタ導体層、前記第2のインダクタ導体層、前記接続導体層及び前記第1の絶縁体層の組が前記積層方向に複数組並んでおり、同じ組に含まれる前記第1のインダクタ導体層の前記第1の重複部と前記第2のインダクタ導体層の前記第2の重複部との間には、前記第1の絶縁体層が設けられており、前記接続導体は、前記積層方向において前記第1の絶縁体層と同じ位置に設けられ、かつ、同じ組に含まれる前記第1のインダクタ導体層の前記第1の非重複部と前記第2のインダクタ導体層の前記第2の非重複部とを電気的に接続しており、前記積層方向に隣り合う2つの組の内の前記積層方向の他方側に位置する組に含まれる前記第2のインダクタ導体層の前記第2の重複部の少なくとも一部と、該積層方向に隣り合う2つの組の内の該積層方向の一方側に位置する組に含まれる前記第1のインダクタ導体層の前記第1の重複部の少なくとも一部とは、物理的に接続されている、又は、導体を介して接続されていること、を特徴とする。
本発明によれば、より大きなインダクタンス値を得ることができる。
電子部品10,10a〜10cの外観斜視図である。 電子部品10の積層体12の分解斜視図である。 インダクタ導体層18a〜18c,19a〜19c及び接続導体層40a〜40cを上側から見た図である。 図1のA−A線における断面構造図である。 図1のA−Aにおける電子部品10の製造時の工程断面図である。 図1のA−Aにおける電子部品10の製造時の工程断面図である。 図1のA−Aにおける電子部品10の製造時の工程断面図である。 図1のA−Aにおける電子部品10の製造時の工程断面図である。 図1のA−Aにおける電子部品10の製造時の工程断面図である。 図1のA−Aにおける電子部品10の製造時の工程断面図である。 図1のA−Aにおける電子部品10の製造時の工程断面図である。 図1のA−Aにおける電子部品10の製造時の工程断面図である。 図1のA−Aにおける電子部品10の製造時の工程断面図である。 図1のA−Aにおける電子部品10の製造時の工程断面図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。 第1の変形例に係る電子部品10aの積層体12の分解斜視図である。 第2の変形例に係る電子部品10bの積層体12の断面構造図である。 第3の変形例に係る電子部品10cの積層体12の断面構造図である。 特許文献1に記載の積層インダクタ500の分解斜視図である。
(電子部品の構成)
以下に、本発明の一実施形態に係る電子部品の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、電子部品10,10a〜10cの外観斜視図である。図2は、電子部品10の積層体12の分解斜視図である。図3は、インダクタ導体層18a〜18c,19a〜19c及び接続導体層40a〜40cを上側から見た図である。図4は、図1のA−A線における断面構造図である。
以下では、電子部品10の積層方向を上下方向と定義する(下側は積層方向の一方側の一例、上側は積層方向の他方側の一例)。また、電子部品10を上側から見たときに、電子部品10の長辺が延在する方向を左右方向と定義し、電子部品10の短辺が延在する方向を前後方向と定義する。上下方向、前後方向及び左右方向は互いに直交している。上下方向、前後方向及び左右方向は、一例であり、電子部品10が実際に使用される際の上下方向、前後方向及び左右方向とは一致していなくてもよい。
電子部品10は、図1及び図2に示すように、積層体12、外部電極14a,14b、引き出し導体層24a,24b及びインダクタLを備えている。積層体12は、図2に示すように、直方体状をなしており、絶縁体層16a〜16k(複数の絶縁体層の一例)が上側から下側へとこの順に並ぶように積層された構造を有している。積層体12は、上面、下面、右面、左面、前面及び後面を有している。積層体12の右面、左面、前面及び後面は、上下方向に平行な側面である。
絶縁体層16a,16b,16d,16e,16g,16h,16j,16kは、磁性を有するフェライト(例えば、Ni−Zn−Cuフェライト又はNi−Znフェライト等)により作製されており、上側から見たときに、長方形状をなしている。絶縁体層16c,16f,16iはそれぞれ、磁性部15c,15f,15i及び非磁性部17c,17f,17i(第1の絶縁体層の一例)を含んでおり、上側から見たときに、長方形状をなしている。磁性部15c,15f,15iは、磁性を有するフェライト(例えば、Ni−Zn−Cuフェライト又はNi−Znフェライト等)により作製されている。非磁性部17c,17f,17iは、非磁性(すなわち、透磁率が1)のフェライト(例えば、Zn−Cuフェライト)により作製されている。ただし、非磁性部17c,17f,17iの代わりに、磁性部15c,15f,15iの透磁率よりも低い透磁率を有する低磁性部が設けられてもよいし、磁性部15c,15f,15iの透磁率と同じ透磁率を有する磁性部が設けられてもよい。磁性部15c,15f,15i及び非磁性部17c,17f,17iの形状を説明する前に、図3を参照しながら軌道Rについて説明する。
電子部品10には、図3に示すように、環状の軌道Rが定義されている。軌道Rは、上側から見たときに、四角形状(本実施形態では長方形状)の枠型をなしており、辺L1,L2,L3,L4を有している。辺L1〜L4は、反時計回り方向にこの順に接続されている。辺L1は、左右方向に延在する後ろ側の長辺である。辺L1は、上側から見たときに、積層体12の後面(外縁の一例)に平行である。辺L3は、左右方向に延在する前側の長辺である。辺L3は、上側から見たときに、積層体12の前面(外縁の一例)に平行である。辺L2は、前後方向に延在する左側の短辺である。辺L2は、上側から見たときに、積層体12の左面(外縁の一例)に平行である。辺L4は、前後方向に延在する右側の短辺である。よって、辺L4は、上側から見たときに、積層体12の右面(外縁の一例)に平行である。
磁性部15c,15f,15i及び非磁性部17c,17f,17iの形状の説明に戻る。非磁性部17c,17f,17iは、図2に示すように、上側から見たときに、軌道Rの辺L1の左半分、辺L2、辺L3の全体及び辺L4の前半分と重なっている。すなわち、非磁性部17c,17f,17iは、長方形状の軌道Rの一部の右後ろの角近傍が切り欠かれた形状をなしている。磁性部15c,15f,15iは、絶縁体層16c,16f,16iにおける磁性部15c,15f,15i以外の部分である。また、非磁性部17c,17f,17iはそれぞれ、図4に示すように、磁性部15c,15f,15iを上下方向に貫通している。これにより、非磁性部17c,17f,17iはそれぞれ、絶縁体層16c,16f,16iの上面及び下面から露出している。
インダクタLは、図2に示すように、積層体12内に設けられており、上側から見たときに、反時計回り方向(所定方向回りの一例)に周回しながら上側から下側へと進行する螺旋状をなしている。インダクタLは、インダクタ導体層18a〜18c,19a〜19c及び接続導体層40a〜40cを含んでいる。
インダクタ導体層18a〜18c,19a〜19c及び接続導体層40a〜40cはそれぞれ、上側から見たときに、軌道Rの一部に設けられている。より正確には、インダクタ導体層18a〜18c,19a〜19c及び接続導体層40a〜40cは、図3に示すように、上側から見たときに、互いに重なり合うことにより、環状の軌道Rを形成している。
インダクタ導体層18a〜18c(複数の第1のインダクタ導体層の一例)はそれぞれ、上下方向において、絶縁体層16b,16e,16hと同じ位置に設けられている。より詳細には、インダクタ導体層18aは、上側から見たときに、辺L2,L3の全体及び辺L4の前半分と重なる形状をなしており、絶縁体層16bを上下方向に貫通している。よって、インダクタ導体層18aは、絶縁体層16bの上面及び下面から露出している。インダクタ導体層18b,18cはそれぞれ、上側から見たときに、辺L1の左半分、辺L2,L3の全体及び辺L4の前半分と重なる形状をなしており、絶縁体層16e,16hを上下方向に貫通している。よって、インダクタ導体層18b,18cは、絶縁体層16e,16hの上面及び下面から露出している。このように、インダクタ導体層18a〜18cは、上側から見たときに、反時計回り方向に巻く形状をなしている。
インダクタ導体層19a〜19c(複数の第2のインダクタ導体層の一例)はそれぞれ、上下方向において、絶縁体層16d,16g,16jと同じ位置に設けられている。従って、インダクタ導体層19a〜19cはそれぞれ、インダクタ導体層18a〜18cに対して下側に設けられている。より詳細には、インダクタ導体層19a〜19cは、上側から見たときに、辺L1の左半分、辺L2,L3の全体と重なる形状をなしており、絶縁体層16d,16g,16jを上下方向に貫通している。よって、インダクタ導体層19a〜19cはそれぞれ、絶縁体層16d,16g,16jの上面及び下面から露出している。このように、インダクタ導体層19a〜19cは、上側から見たときに、反時計回り方向に巻く形状をなしている。以下では、各導体層において、反時計回り方向の上流側の端部を単に上流端と呼び、反時計回り方向の下流側の端部を単に下流端と呼ぶ。
ここで、図3に示すように、インダクタ導体層18a〜18cとインダクタ導体層19a〜19cとは、上側から見たときに、互いに一部において重なり合っている。より詳細には、インダクタ導体層18a〜18cはそれぞれ、重複部20a〜20c(第1の重複部の一例)及び非重複部22a〜22c(第1の非重複部の一例)を含んでいる。重複部20a〜20cはそれぞれ、上側から見たときに、インダクタ導体層18a〜18cにおいてインダクタ導体層19a〜19cと重なる部分である。重複部20aは、上側から見たときに、辺L2,L3の全体と重なる形状をなしている。重複部20b,20cは、上側から見たときに、辺L1の左半分及び辺L2,L3の全体と重なる形状をなしている。非重複部22a〜22cはそれぞれ、上側から見たときに、インダクタ導体層18a〜18cにおいてインダクタ導体層19a〜19cから反時計回り方向の下流側にはみ出す部分である。非重複部22a〜22cは、上側から見たときに、辺L4の前半分と重なる形状をなしている。従って、非重複部22a〜22cはそれぞれ、重複部20a〜20cの下流端に接続されている。また、非重複部22a〜22cの線幅は、重複部20a〜20cの線幅よりも大きい。線幅とは、上側から見たときに、インダクタ導体が延在する方向に直交する方向の大きさである。
インダクタ導体層19a〜19cはそれぞれ、重複部30a〜30c(第2の重複部の一例)及び非重複部32a〜32c(第2の非重複部の一例)を含んでいる。重複部30a〜30cはそれぞれ、上側から見たときに、インダクタ導体層19a〜19cにおいてインダクタ導体層18a〜18cと重なる部分である。重複部30a〜30cは、上側から見たときに、辺L1の左半分及び辺L2,L3の全体と重なる形状をなしている。非重複部32a〜32cはそれぞれ、上側から見たときに、インダクタ導体層19a〜19cにおいてインダクタ導体層18a〜18cから反時計回り方向の上流側にはみ出す部分である。非重複部32a〜32cは、上側から見たときに、辺L1の右半分の一部と重なる形状をなしている。従って、非重複部32a〜32cはそれぞれ、重複部30a〜30cの上流端に接続されている。また、非重複部32a〜32cの線幅は、重複部30a〜30cの線幅よりも大きい。
ところで、インダクタ導体層18a,19a、接続導体層40a及び非磁性部17c(第1の絶縁体層の一例)は、組C1を形成している。インダクタ導体層18b,19b、接続導体層40b及び非磁性部17f(第1の絶縁体層の一例)は、組C2を形成している。インダクタ導体層18c,19c、接続導体層40c及び非磁性部17i(第1の絶縁体層の一例)は、組C3を形成している。組C1〜C3(複数組の一例)は、上側から下側へとこの順に並んでいる。
図2及び図4に示すように、インダクタ導体層19aの重複部30aとインダクタ導体層18bの重複部20bとの間には、絶縁体層が存在しない。これにより、インダクタ導体層19a(積層方向に隣り合う2つの組の内の積層方向の他方側に位置する組に含まれる第2のインダクタ導体層の一例)の重複部30aの全体と、インダクタ導体層18b(積層方向に隣り合う2つの組の内の積層方向の一方側に位置する組に含まれる第1のインダクタ導体層の一例)の重複部20bの一部とは、互いに接触することによって、物理的に接続されている。よって、インダクタ導体層19aとインダクタ導体層18bとが直列に接続されている。図2及び図4に示すように、インダクタ導体層19bの重複部30bとインダクタ導体層18cの重複部20cとの間には、絶縁体層が存在しない。これにより、インダクタ導体層19b(積層方向に隣り合う2つの組の内の積層方向の他方側に位置する組に含まれる第2のインダクタ導体層の一例)の重複部30bの全体と、インダクタ導体層18c(積層方向に隣り合う2つの組の内の積層方向の一方側に位置する組に含まれる第1のインダクタ導体層の一例)の重複部20cの全体とは、互いに接触することによって、物理的に接続されている。よって、インダクタ導体層19bとインダクタ導体層18cとが直列に接続されている。
また、図2及び図4に示すように、同じ組C1に含まれるインダクタ導体層18aの重複部20aとインダクタ導体層19aの重複部30aとの間には、非磁性部17cが設けられている。これにより、重複部20aと重複部30aとが絶縁されている。同じ組C2に含まれるインダクタ導体層18bの重複部20bとインダクタ導体層19bの重複部30bとの間には、非磁性部17fが設けられている。これにより、重複部20bと重複部30bとが絶縁されている。同じ組C3に含まれるインダクタ導体層18cの重複部20cとインダクタ導体層19cの重複部30cとの間には、非磁性部17iが設けられている。これにより、重複部20cと重複部30cとが絶縁されている。
接続導体層40a〜40c(複数の接続導体層の一例)は、上下方向において、絶縁体層16c,16f,16iと同じ位置に設けられている。より詳細には、接続導体層40a〜40cはそれぞれ、絶縁体層16c,16f,16iを上下方向に貫通している。よって、接続導体層40a〜40cは、絶縁体層16c,16f,16iの上面及び下面から露出している。
接続導体層40a〜40cは同じ形状を有しているので、これらの形状についてはまとめて説明する。接続導体層40a〜40cは、上側から見たときに、軌道Rの右後ろの角近傍に設けられており、辺L1(第1の長辺の一例)の右端近傍及び辺L4(第1の短辺の一例)の後端近傍に跨って重なっており、辺L2,L3(辺L2が第2の短辺の一例、辺L3が第2の長辺の一例)には重なっていない形状をなしている。これにより、接続導体層40a〜40cは、上側から見たときに、反時計回りに巻く形状をなしており、L字状をなしている。
接続導体層40a〜40cの上流端はそれぞれ、上側から見たときに、インダクタ導体層18a〜18cの非重複部22a〜22cと重なっている。接続導体層40a〜40cと非重複部22a〜22cとの間には絶縁体層が存在しないので、接続導体層40a〜40cと非重複部22a〜22cとは、互いに接触することによって、物理的に接続されている。これにより、インダクタ導体層18a〜18cと接続導体層40a〜40cとがそれぞれ直列に接続されている。ただし、図3に示すように、上側から見たときに、接続導体層40a〜40cの上流端と重複部30a〜30cの下流端との間には隙間が存在している。これにより、接続導体層40a〜40cの上流端と重複部30a〜30cとが絶縁されている。
接続導体層40a〜40cの下流端はそれぞれ、上側から見たときに、インダクタ導体層19a〜19cの非重複部32a〜32cと重なっている。接続導体層40a〜40cと非重複部32a〜32cとの間には絶縁体層が存在しないので、接続導体層40a〜40cと非重複部32a〜32cとは、互いに接触することによって、物理的に接続されている。これにより、インダクタ導体層19a〜19cと接続導体層40a〜40cとがそれぞれ直列に接続されている。ただし、図3に示すように、上側から見たときに、接続導体層40b、40cの下流端と重複部20b,20cの上流端との間には隙間が存在している。これにより、接続導体層40b,40cの上流端と重複部20b、20cとが絶縁されている。
以上のように、接続導体層40aは、同じ組C1に含まれるインダクタ導体層18aの非重複部22aとインダクタ導体層19aの非重複部32aとを電気的に接続している。接続導体層40bは、同じ組C2に含まれるインダクタ導体層18bの非重複部22bとインダクタ導体層19bの非重複部32bとを電気的に接続している。接続導体層40cは、同じ組C3に含まれるインダクタ導体層18cの非重複部22cとインダクタ導体層19cの非重複部32cとを電気的に接続している。
ところで、接続導体層40a〜40cの線幅及び非重複部22a〜22c,32a〜32cの線幅は、重複部20a〜20c,30a〜30cの線幅よりも大きい。これにより、軌道Rにおける接続導体層40a〜40c及び非重複部22a〜22c,32a〜32cと重なる部分(すなわち、右後ろの角近傍)の線幅は、軌道Rにおける残余の部分の線幅よりも大きくなっている。
引き出し導体層24aは、上下方向において、絶縁体層16bと同じ位置に設けられている。より詳細には、引き出し導体層24aは、上側から見たときに、インダクタ導体層18aの上流端に接続されており、絶縁体層16bの左側の短辺に引き出されている。また、引き出し導体層24aは、絶縁体層16bを上下方向に貫通している。よって、引き出し導体層24aは、絶縁体層16bの上面及び下面から露出している。
引き出し導体層24bは、上下方向において、絶縁体層16jと同じ位置に設けられている。より詳細には、引き出し導体層24bは、上側から見たときに、インダクタ導体層19cの下流端に接続されており、絶縁体層16jの右側の短辺に引き出されている。また、引き出し導体層24bは、絶縁体層16jを上下方向に貫通している。よって、引き出し導体層24bは、絶縁体層16jの上面及び下面から露出している。
以上のようなインダクタ導体層18a〜18c,19a〜19c、引き出し導体層24a,24b及び接続導体層40a〜40cは、例えば、AgやCu等を主成分とする導体により作製されている。
外部電極14aは、図1に示すように、積層体12の左面の全面を覆っていると共に、積層体12の上面、下面、前面及び後面に折り返されている。これにより、外部電極14aは、引き出し導体層24aと接続され、インダクタLに電気的に接続さている。
外部電極14bは、図1に示すように、積層体12の右面の全面を覆っていると共に、積層体12の上面、下面、前面及び後面に折り返されている。これにより、外部電極14bは、引き出し導体層24bと接続され、インダクタLに電気的に接続されている。また、接続導体層40a〜40cは、上側から見たときに、辺L4と重なっている。辺L4は、上側から見たときに、軌道Rの辺L1〜L4の内で右面(第1の側面の一例)に最も近い辺であり、かつ、右面と平行である。これにより、接続導体層40a〜40cは、外部電極14bに近接している。外部電極14a,14bは、例えば、Ag等を主成分とする材料により形成された下地電極上にNiめっき及びSnめっきが施されることにより形成される。
(電子部品の製造方法)
以下に、電子部品10の製造方法について図5Aないし図5J及び図6Aないし図6Hを参照しながら説明する。図5Aないし図5Jは、図1のA−Aにおける電子部品10の製造時の工程断面図である。図6Aないし図6Hは、電子部品10の製造時の様子を上側から平面視した図である。なお、図5Aないし図5J及び図6Aないし図6Hでは、1個の電子部品10の製造時の様子を示しているが、実際の製造時には、マザー積層体が作製された後に、マザー積層体が複数の積層体12にカットされる。
絶縁体層16a,16b,16d,16e,16g,16h,16j,16k及び磁性部15c,15f,15iの原料となる第1のセラミックスラリーを作製する。酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を20.0mol%、酸化ニッケル(NiO)を23.0mol%及び酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。これにより、絶縁体層16a,16h及び磁性部15c,15f,15iの原料となる第1のセラミックスラリーを得る。
次に、非磁性部17c,17f,17iの原料となる第2のセラミックスラリーを作製する。酸化第二鉄(Fe23)を48.0mol%、酸化亜鉛(ZnO)を43.0mol%及び酸化銅(CuO)を9.0mol%の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を750℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、フェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。これにより、非磁性部17c,17f,17iの原料となる第2のセラミックスラリーを得る。
次に、図5A及び図6Aに示すように、第1のセラミックスラリーを印刷することにより、絶縁体層16kとなるべきセラミックグリーン層116kを形成する。
次に、図5B及び図6Bに示すように、セラミックグリーン層116k上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、インダクタ導体層19c及び引き出し導体層24bを形成する。
次に、図5C及び図6Cに示すように、セラミックグリーン層116k上に、第1のセラミックスラリーをスクリーン印刷法で塗布することにより、絶縁体層16jとなるべきセラミックグリーン層116jを形成する。
次に、図5D及び図6Dに示すように、セラミックグリーン層116j及び非重複部32c上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、接続導体層40cを形成する。
次に、図5E及び図6Eに示すように、インダクタ導体層19c及びセラミックグリーン層116j上に、第2のセラミックスラリーをスクリーン印刷法で塗布することにより、非磁性部17iとなるべきセラミックグリーン部117iを形成する。
次に、図5F及び図6Fに示すように、セラミックグリーン層116j及び引き出し導体層24b上に、第1のセラミックスラリーをスクリーン印刷法で塗布することにより、磁性部15iとなるべきセラミックグリーン部115iを形成する。
次に、図5G及び図6Gに示すように、接続導体層40c及びセラミックグリーン層116i上に、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストをスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布することにより、インダクタ導体層18cを形成する。
次に、図5H及び図6Hに示すように、セラミックグリーン層116i及び接続導体層40c上に、第1のセラミックスラリーをスクリーン印刷法で塗布することにより、絶縁体層16hとなるべきセラミックグリーン層116hを形成する。
以上の図5Bないし図5H及び図6Bないし図6Hの工程により、組C3に含まれるインダクタ導体層18c,19c、引き出し導体層24b、接続導体層40c、セラミックグリーン層116h,116j及びセラミックグリーン部115i,117iが形成される。また、図5Bないし図5H及び図6Bないし図6Hの工程と同様の工程を2回繰り返すことにより、図5Iに示すように、組C1に含まれるインダクタ導体層18a,19a、引き出し導体層24a、接続導体層40a、セラミックグリーン層116b,116d及びセラミックグリーン部115c,117c、並びに、組C2に含まれるインダクタ導体層18b,19b、接続導体層40b、セラミックグリーン層116e,116g及びセラミックグリーン部115f,117fを形成する。
次に、図5Jに示すように、セラミックグリーン層116b、インダクタ導体層18a及び引き出し導体層24a上に、第1のセラミックスラリーをスクリーン印刷法で塗布することにより、絶縁体層16aとなるべきセラミックグリーン層116aを形成する。以上の工程を経て、マザー積層体が形成される。静水圧プレスなどによりマザー積層体に本圧着を施す。本圧着は、例えば、45℃及び1.0t/cm2の条件で行われる。
次に、マザー積層体を所定サイズ(例えば、3.2mm×2.5mm×0.8mm)の積層体12にカットする。これにより未焼成の積層体12が得られる。その後、未焼成の積層体12に脱バインダー処理及び焼成を施す。脱バインダー処理は、例えば、低酸素雰囲気中において500℃で2時間の条件で行う。焼成は、例えば、大気中において890℃で2.5時間の条件で行う。
以上の工程により、焼成された積層体12が得られる。積層体12にバレル加工を施して積層体12の面取りを行う。その後、浸漬法等の方法により主成分がAgである電極ペーストを塗布及び焼き付けして、外部電極14a,14bとなるべき下地電極を形成する。下地電極の乾燥は、100℃で10分間行われ、下地電極の焼き付けは、780℃で2.5時間の条件で行う。
最後に、下地電極の表面に、Niめっき/Snめっきを施すことにより、外部電極14a,14bを形成する。以上の工程を経て、図1に示すような電子部品10が完成する。
(効果)
電子部品10によれば、より大きなインダクタンス値を得ることができる。以下では、組C2を例に挙げて説明する。インダクタ導体層18bは、重複部20b及び非重複部22bを含んでいる。インダクタ導体層19bは、重複部30b及び非重複部32bを含んでいる。重複部20bと重複部30bとは、上側から見たときに、重なり合っている。ただし、重複部20bと重複部30bとの間には、非磁性部17fが設けられているので、重複部20bと重複部30bとは絶縁されている。非重複部22bは、上側から見たときに、インダクタ導体層19bから反時計回り方向の下流側にはみ出している。また、非重複部32bは、上側から見たときに、インダクタ導体層18bから反時計回り方向の上流側にはみ出している。これにより、接続導体層40bが非重複部22bと非重複部32bとを接続することにより、インダクタ導体層18bとインダクタ導体層19bとが直列に接続されるようになる。そして、組C1,C3も、組C2と同様の構成を有している。更に、重複部30aと重複部20bとが接続されている。同様に、重複部30bと重複部20cとが接続されている。以上の構成により、インダクタ導体層18a,19a,18b,19b,18c,19cが直列に接続されている。また、接続導体層40a〜40cは、軌道Rの右後ろの角近傍に設けられており、軌道Rの内部に侵入していない。その結果、電子部品10では、インダクタ導体層18a,19a,18b,19b,18c,19cを接続するための導体が軌道R内に設けられなくなる。よって、軌道R内にインダクタLが発生した磁束を妨げる導体が存在しなくなるので、電子部品10では、インダクタLのインダクタンス値を大きくすることが可能となる。
また、電子部品10では、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られる。より詳細には、重複部30aと重複部20bとは物理的に接触している。同様に、重複部30bと重複部20cとは物理的に接触している。重複部30a,20bが設けられている区間及び重複部30b,20cが設けられている区間ではインダクタLの断面積が2つの導体層の断面積の合計となる。インダクタLの直流抵抗値の低減の観点からは、これらの区間の長さは長い方が好ましい。そこで、電子部品10では、重複部30aの全体と重複部20bの全体とは物理的に接触している。同様に、重複部30bの全体と重複部20cの全体とは物理的に接触している。これにより、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られている。
また、電子部品10では、以下の理由によっても、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られる。より詳細には、接続導体層40a〜40cは、辺L1及び辺L4に跨って重なっている。すなわち、接続導体層40a〜40cは、軌道Rの右後ろの角近傍に設けられている。角における線幅は、角以外の辺における線幅より大きい。よって、接続導体層40a〜40cが角近傍に設けられることにより、接続導体層40a〜40cの線幅が大きくなる。その結果、接続導体層40a〜40cの抵抗値が低減され、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られる。
電子部品10では、以下の理由によっても、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られる。より詳細には、接続導体層40a〜40cの線幅は、インダクタ導体層18a〜18c,19a〜19cの重複部20a〜20c,30a〜30cの線幅よりも大きい。これにより、接続導体層40a〜40cの抵抗値が低減され、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られる。
電子部品10では、以下の理由によっても、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られる。より詳細には、非重複部22a〜22c,32a〜32cの線幅は、重複部20a〜20c,32a〜32cの線幅よりも大きい。これにより、インダクタ導体層18a〜18c,19a〜19cの抵抗値が低減され、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られる。
また、電子部品10では、高い放熱性を得ることができる。より詳細には、インダクタLは、接続導体層40a〜40cにおいて非重複部22a〜22c,32a〜32cに接続されている部分以外の部分では、1層分の厚みしか有していない。そのため、接続導体層40a〜40cにおいて非重複部22a〜22c,32a〜32cに接続されている部分以外の部分の直流抵抗値は、比較的に高くなる。よって、接続導体層40a〜40cでは、熱が発生しやすい。そこで、接続導体層40a〜40cは、外部電極14bに近接している。これにより、接続導体層40a〜40cにおいて発生した熱は、外部電極14bを介して電子部品10の外部に放出される。よって、電子部品10では、高い放熱性を得ることができる。
また、接続導体層40a〜40cは、前記の通り、インダクタLにおいて熱が発生しやすい部分である。そこで、接続導体層40a〜40cの線幅が大きくなっている。これにより、接続導体層40a〜40cの抵抗値が低減され、接続導体層40a〜40cにおいて発生する熱が低減される。その結果、電子部品10が局所的に加熱されることが抑制される。
また、電子部品10では、優れた直流重畳特性を得ることができる。より詳細には、電子部品10では、重複部20aと重複部30aとの間に非磁性部17cが設けられ、重複部20bと重複部30bとの間に非磁性部17fが設けられ、重複部20cと重複部30cとの間に非磁性部17iが設けられている。これにより、重複部20aと重複部30aとの間、重複部20bと重複部30bとの間、及び、重複部20cと重複部30cとの間において、磁束密度が高くなり過ぎることが抑制される。その結果、インダクタLにおいて磁気飽和が発生することが抑制され、電子部品10において優れた直流重畳特性を得ることができる。
また、電子部品10では、インダクタ導体層18a,19a,18b,19b,18c,19cを接続するための導体が軌道R内に設けられない。そのため、電子部品10の製造に必要な導電性ペーストの量が少なくて済む。
ところで、本願発明者は、電子部品10が奏する効果をより明確にするために、以下に説明する実験を行った。本願発明者は、第1のサンプルとして、特許文献1に記載の積層インダクタを作成した。また、第2のサンプルとして、電子部品10を作成した。このとき、第1のサンプル及び第2のサンプルにおいて、内径面積以外の条件については同じ条件とした。内径面積とは、上側から見たときに、インダクタLにより囲まれた部分の面積である。そして、第1のサンプル及び第2のサンプルのインダクタンス値を測定した。表1は、実験条件及び実験結果を示した表である。
Figure 2017224765
第2のサンプルでは、インダクタ導体層18a,19a,18b,19b,18c,19cを接続するための導体が軌道R内に設けられない。そのため、第2のサンプルの内径面積が第1のサンプルの内径面積よりも大きくなる。その結果、表1に示すように、第2のサンプルのインダクタンス値が第1のサンプルのインダクタンス値よりも大きくなっている。
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図7は、第1の変形例に係る電子部品10aの積層体12の分解斜視図である。電子部品10aの外観斜視図については、図1を援用する。
電子部品10aは、接続導体層40a〜40cが設けられている位置及び形状において電子部品10と相違する。以下に、かかる相違点を中心に電子部品10aについて説明する。
電子部品10では、接続導体層40a〜40cは、上側から見たときに、軌道Rの右後ろの角近傍に設けられ、L字状をなしている。一方、電子部品10aでは、接続導体層40a〜40cは、上側から見たときに、軌道Rの右側の辺L4と重なっており、直線状をなしている。電子部品10aでは、接続導体層40a〜40cは、上側から見たときに、辺L4(第1の長辺、第2の長辺、第1の短辺又は第2の短辺のいずれか1つの所定の辺の一例)に重なっており、残余の辺L1〜L3には重なっていない。更に、接続導体層40a〜40cは、辺L4よりも短い。
また、L4は、上側から見たときに、軌道Rの各辺L1〜L4の内で積層体12の右面(第1の側面)に最も近い辺であり、かつ、右面と平行である。外部電極14bは、積層体12の右面を覆っている。これにより、接続導体層40a〜40cは、外部電極14bに近接している。
以上のように構成された電子部品10aも、電子部品10と同様に、より大きなインダクタンス値を得ることができる。また、電子部品10aによれば、電子部品10と同様に、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られる。また、電子部品10aによれば、電子部品10と同様に、優れた直流重畳特性を得ることができる。電子部品10aによれば、電子部品10と同様に、電子部品10aの製造に必要な導電性ペーストの量が少なくて済む。
また、電子部品10aでは、より高い放熱性を得ることができる。より詳細には、電子部品10aでは、接続導体層40a〜40cの全体は、上側から見たときに、辺L4と重なっている。一方、電子部品10では、接続導体層40a〜40cの半分程度が、上側から見たときに、辺L4と重なっているにすぎない。よって、電子部品10aの方が電子部品10よりも、接続導体層40a〜40cが外部電極14bに近接している部分の長さが長い。その結果、電子部品10aでは、より高い放熱性を得ることができる。
また、電子部品10aでは、以下の理由によっても、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られる。より詳細には、接続導体層40a〜40cでは抵抗値が高くなりやすい。そこで、電子部品10aでは、接続導体層40a〜40cは、辺L4よりも短い。これにより、抵抗値が大きくなりやすい部分の長さが短くなるので、電子部品10aにおいて、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られる。
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図8Aは、第2の変形例に係る電子部品10bの積層体12の断面構造図である。電子部品10bの外観斜視図については、図1を援用する。図8Aの断面構造図は、図1のA−A線における断面構造図である。
電子部品10bは、絶縁体層16c,16f,16iの全体が非磁性部である点において電子部品10と相違する。このように、非磁性部の位置や大きさは、電子部品10に示したものに限らない。
(第3の変形例)
以下に、第3の変形例に係る電子部品について図面を参照しながら説明する。図8Bは、第3の変形例に係る電子部品10cの積層体12の分解斜視図である。電子部品10cの外観斜視図については、図1を援用する。
電子部品10cは、絶縁体層16b’,16j’、インダクタ導体層18a’,19c’及び引き出し導体層24a’,24b’を更に備えている点において、電子部品10と相違する。以下に、かかる相違点を中心に電子部品10cについて説明する。
絶縁体層16b’,16j’はそれぞれ、絶縁体層16b,16jと同じ形状を有している。また、絶縁体層16b’は、絶縁体層16aと絶縁体層16bとの間に設けられている。絶縁体層16j’は、絶縁体層16jと絶縁体層16kとの間に設けられている。
インダクタ導体層18a’,19c’はそれぞれ、インダクタ導体層18a,19cと同じ形状を有している。また、インダクタ導体層18a’,19c’はそれぞれ、上下方向において、絶縁体層16b’,16j’と同じ位置に設けられている。また、引き出し導体層24a’,24b’はそれぞれ、引き出し導体層24a,24bと同じ形状を有している。また、引き出し導体層24a’,24b’はそれぞれ、上下方向において、絶縁体層16b’,16j’と同じ位置に設けられている。
以上のように、絶縁体層16b、インダクタ導体層18a及び引き出し導体層24aの組と絶縁体層16b’、インダクタ導体層18a’及び引き出し導体層24a’の組とが上下に連なって積層されている。また、これらの組は同じ構造を有している。同様に、絶縁体層16j、インダクタ導体層19c及び引き出し導体層24bの組と絶縁体層16j’、インダクタ導体層19c’及び引き出し導体層24b’の組とが上下に連なって積層されている。また、これらの組は同じ構造を有している。なお、電子部品10cのその他の構成は、電子部品10と同じであるので説明を省略する。
以上のように構成された電子部品10cによれば、電子部品10と同じ理由により、より大きなインダクタンス値を得ることができる。また、電子部品10cでは、電子部品10と同じ理由により、インダクタLの直流抵抗値の低減が図られる。また、電子部品10cでは、電子部品10と同じ理由により、高い放熱性を得ることができる。また、電子部品10cでは、電子部品10と同じ理由により、優れた直流重畳特性を得ることができる。また、電子部品10cでは、電子部品10と同じ理由により、電子部品10cの製造に必要な導電性ペーストの量が少なくて済む。
(その他の実施形態)
本発明に係る電子部品は、電子部品10,10a〜10cに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
なお、電子部品10,10a〜10cの構成を任意に組み合わせてもよい。
また、電子部品10,10a〜10cにおいて、重複部30aの全体と重複部20bの全体とが物理的に接続されているが、重複部30aの少なくとも一部と重複部20bの少なくとも一部とが物理的に接続されていればよい。同様に、重複部30bの全体と重複部20cの全体とが物理的に接続されているが、重複部30bの少なくとも一部と重複部20cの少なくとも一部とが物理的に接続されていればよい。
また、電子部品10,10a〜10cにおいて、インダクタ導体層19a及び絶縁体層16dが上下に2層重ねられていてもよい。この場合、上側のインダクタ導体層19aが第2のインダクタ導体層である。そして、上側のインダクタ導体層19aの重複部30aは、下側のインダクタ導体層19aの重複部30aを介して、インダクタ導体層18bの重複部20bに接続されている。なお、インダクタ導体層18a〜18c,19b,19cについても、インダクタ導体層19aと同様に、上下に2層重ねられてもよい。これにより、インダクタLの直流抵抗値が低減される。
また、電子部品10,10bにおいて、接続導体層40a〜40cは、上側から見たときに、軌道Rの右前の角、左前の角又は左後ろの角に設けられていてもよい。
また、電子部品10aにおいて、接続導体層40a〜40cは、上側から見たときに、軌道Rの辺L1〜L3のいずれか1つと重なっていてもよい。
また、軌道Rは、上側から見たときに、長方形状以外の形状であってもよく、例えば、楕円状や円状であってもよい。なお、長方形とは、正方形を含む概念である。
以上のように、本発明は、電子部品に有用であり、特に、より大きなインダクタンス値を得ることができる点で優れている。
10,10a,10b:電子部品
12:積層体
14a,14b:外部電極
15c,15f,15i:磁性部
16a〜16k:絶縁体層
17c,17f,17i:非磁性部
18a〜18c,19a〜19c:インダクタ導体層
20a〜20c,30a〜30c:重複部
22a〜22c,32a〜32c:非重複部
40a〜40c:接続導体層
C1〜C3:組
L:インダクタ
L1〜L4:辺
R:軌道

Claims (9)

  1. 第1の絶縁体層を含む複数の絶縁体層が積層方向に積層された構造を有する積層体と、
    前記積層体に設けられているインダクタと、
    を備えており、
    前記インダクタは、
    前記積層方向から見たときに、互いに重なり合うことにより環状の軌道を形成している複数の第1のインダクタ導体層、複数の第2のインダクタ導体層及び複数の接続導体層を、
    含んでおり、
    前記第1のインダクタ導体層は、前記積層方向から見たときに、前記第2のインダクタ導体層と重なる第1の重複部と、前記第2のインダクタ導体層から所定方向回りの下流側にはみ出す第1の非重複部と、を有しており、
    前記第2のインダクタ導体層は、前記第1のインダクタ導体層に対して前記積層方向の一方側に設けられており、かつ、該積層方向から見たときに、前記第1のインダクタ導体層と重なる第2の重複部と、前記第1のインダクタ導体層から前記所定方向回りの上流側にはみ出す第2の非重複部と、を有しており、
    前記第1のインダクタ導体層、前記第2のインダクタ導体層、前記接続導体層及び前記第1の絶縁体層の組が前記積層方向に複数組並んでおり、
    同じ組に含まれる前記第1のインダクタ導体層の前記第1の重複部と前記第2のインダクタ導体層の前記第2の重複部との間には、前記第1の絶縁体層が設けられており、
    前記接続導体層は、前記積層方向において前記第1の絶縁体層と同じ位置に設けられ、かつ、同じ組に含まれる前記第1のインダクタ導体層の前記第1の非重複部と前記第2のインダクタ導体層の前記第2の非重複部とを電気的に接続しており、
    前記積層方向に隣り合う2つの組の内の前記積層方向の他方側に位置する組に含まれる前記第2のインダクタ導体層の前記第2の重複部の少なくとも一部と、該積層方向に隣り合う2つの組の内の該積層方向の一方側に位置する組に含まれる前記第1のインダクタ導体層の前記第1の重複部の少なくとも一部とは、物理的に接続されている、又は、導体を介して接続されていること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記積層方向に隣り合う2つの組の内の前記積層方向の他方側に位置する組に含まれる前記第2のインダクタ導体層の前記第2の重複部の全体と、該積層方向に隣り合う2つの組の内の該積層方向の一方側に位置する組に含まれる前記第1のインダクタ導体層の前記第1の重複部の全体とは、物理的に接続されている、又は、導体を介して接続されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記積層方向に隣り合う2つの組の内の前記積層方向の他方側に位置する組に含まれる前記第2のインダクタ導体層の前記第2の重複部の少なくとも一部と、該積層方向に隣り合う2つの組の内の該積層方向の一方側に位置する組に含まれる前記第1のインダクタ導体層の前記第1の重複部の少なくとも一部とは、物理的に接続されていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 前記環状の軌道は、前記積層方向から見たときに、第1の長辺、第2の長辺、第1の短辺及び第2の短辺を有する長方形状をなしており、
    前記接続導体層は、前記積層方向から見たときに、前記第1の長辺及び前記第1の短辺に跨って重なっており、前記第2の長辺及び前記第2の短辺には重なっていないこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 前記環状の軌道は、前記積層方向から見たときに、第1の長辺、第2の長辺、第1の短辺及び第2の短辺を有する長方形状をなしており、
    前記接続導体層は、前記積層方向から見たときに、前記第1の長辺、前記第2の長辺、前記第1の短辺又は前記第2の短辺のいずれか1つの所定の辺に重なっており、残余の辺には重なっていないこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  6. 前記積層体は、前記積層方向に平行な第1の側面を有する直方体状をなしており、
    前記環状の軌道の各辺は、前記積層方向から見たときに、前記積層体の外縁と平行であり、
    前記電子部品は、
    前記インダクタに電気的に接続され、かつ、前記第1の側面上に設けられている外部電極を、
    更に備えており、
    前記所定の辺は、前記積層方向から見たときに、前記環状の軌道の各辺の内で前記第1の側面に最も近い辺であり、かつ、前記第1の側面と平行であること、
    を特徴とする請求項5に記載の電子部品。
  7. 前記接続導体層は、前記第1の短辺に重なっており、かつ、該第1の短辺よりも短いこと、
    を特徴とする請求項5又は請求項6のいずれかに記載の電子部品。
  8. 前記接続導体層の線幅は、前記第1の重複部の線幅及び前記第2の重複部の線幅よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の電子部品。
  9. 前記第1の非重複部の線幅及び前記第2の非重複部の線幅は、前記第1の重複部の線幅及び前記第2の重複部の線幅よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電子部品。
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