JP2017193437A - 抽斗装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】引出部材が使用者が意図せずに外れてしまうことを抑制することができる抽斗装置を提供する。【解決手段】操作部45が、引出部材41の引出方向の操作である第1操作OP1と、挿入方向の操作である第2操作OP2とを受け付け、ロック部材43は、第1操作OP1が行われることで第1規制部材441と係合可能となり、第2操作OP2が行われることで第2規制部材442と係合可能となることを特徴とする抽斗装置4。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置に関し、さらには、画像形成装置に備えられる記録紙等の物品を収容する抽斗装置のロック構造に関する。
プリンターやその複合機(MFP)等を含む画像形成装置には、画像形成のための記録紙を収納する給紙カセットを画像形成装置本体に設けたカセット収納部に挿抜可能に装着している。このような画像形成装置では、画像形成時に給紙カセットに収納された記録紙を順次、画像形成部に搬送し、画像形成部で記録紙への画像形成が行われる。
画像形成装置では、記録紙を補充するときに給紙カセットがカセット収納部から引き出される。給紙カセットをカセット収納部から引き出したときに、給紙カセットがカセット収納部から脱落しないように、ロック機構が設けられている。
画像形成装置のメンテナンス等を行う場合、給紙カセットをカセット収納部から取り外した方が、作業性が高くなる。そこで、ロック機構は、予め決められたロック解除操作を行うことで給紙カセットをカセット収納部から取り外すことができるようになっている。例えば、給紙カセットを最も引き出した状態で、給紙カセットの先端を上方に持ち上げるロック解除操作(特許文献1)、給紙カセットの側面に備えられているロック部材を上下に揺動(回転)させるロック解除操作(特許文献2)を行うロック機構が提案されている。
特開2012−126575号公報 特開平11−301861号公報
画像形成装置において、給紙カセットは、下部に配置されることが多い。そのため、操作者は給紙カセットを引き出す引き出し操作を行うときに、給紙カセットを引っ張る力に加えて、先端を上方に持ち上げる力が給紙カセットに作用する場合がある。そのため、特許文献1に記載のロック機構を用いた画像形成装置では、給紙カセットが最も引き出された状態のときの引き出し操作には、ロック解除操作が含まれることがある。そのため、給紙カセットを引き出すときに、給紙カセットを落下させてしまう恐れがある。
また、特許文献2に記載のロック機構を用いた画像形成装置では、給紙カセットの側面に設けられたロック部材を操作するものであり、ロック解除操作を行う場合には、操作者は、ロック部材を視認せずに、手探りで操作することがほとんどである。そして、ロック解除操作が上下方向の搖動である場合、操作者が手探りをしているときに、誤ってロック解除操作を実行してしまうことがあり、給紙カセットを落下させてしまう恐れがある。
そこで本発明は、引出部材が使用者の意図に反して外れてしまうことを抑制することができる抽斗装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、収納部に対して挿入方向又は引出方向に移動可能な引出部材を備えた抽斗装置であって、前記引出部材に回転可能に支持されたロック部材と、前記収納部に配されて前記引出部材が前記収納部内の第1位置にあるときに前記ロック部材と係合して前記引出部材の引出方向の移動を規制する第1規制部材と、前記収納部に配されて前記引出部材が前記第1位置よりも引き出された第2位置にあるときに前記ロック部材と係合して前記引出部材の引出方向の移動を規制する第2規制部材と、前記ロック部材を回動させる操作部とを有し、前記操作部は、前記引出方向の操作である第1操作と、前記挿入方向の操作である第2操作とを受け付け、前記ロック部材は、前記第1操作が行われることで前記第1規制部材と係合可能となり、前記第2操作が行われることで前記第2規制部材と係合可能となることを特徴とする。
上述した抽斗装置において、前記ロック部材は、第1姿勢にあるときに前記第1規制部材と係合可能であり、前記第1姿勢よりも所定方向に回動した第2姿勢にあるときに前記第2規制部材と係合可能であり、前記第2姿勢よりもさらに同方向に回動した第3姿勢にあるときに前記第2規制部材との係合が解除され、前記ロック部材は、前記第1操作が行われることで前記第2姿勢に回動され、前記第2操作が行われることで前記第3姿勢に回動されても構わない。
上述した抽斗装置において、前記操作部が前記引出部材に取り付けられていてもかまわない。
上述した抽斗装置において、前記操作部は、前記第1操作時に前記ロック部材と接触して押す第1当て部と、前記第2操作時に前記ロック部材と接触して押す第2当て部とを有しており、前記第1当て部及び前記第2当て部は、それぞれ、前記ロック部材の回転中心を挟んで反対側に配置されていても構わない。
上述した抽斗装置において、前記ロック部材は、中間部分を前記引出部材に回転可能に支持される回動部と、前記回動部の一方の端部より延びるレバー部と、前記レバー部の先端部より前記回動部と反対方向に延び、前記ロック部材の姿勢によって前記第1規制部材又は前記第2規制部材と係合可能なフック部とを備えており、前記第1規制部材及び前記第2規制部材は前記収納部より前記ロック部材側に突出した凸部であっても構わない。
上述した抽斗装置において、前記第1当て部が前記回動部の他方の端部側と接触し、前記第2当て部が前記回動部の一方の端部側と接触しても構わない。
上述した抽斗装置において、前記操作部は、前記引出部材の挿入方向又は引出方向に往復移動可能な部材であり、前記操作部は、前記第1当て部及び前記第2当て部を支持する操作レバーを備えていても構わない。
上述した抽斗装置において、前記操作部は、初期位置から前記第1操作時の移動端までの移動量よりも前記第2操作時の移動端までの移動量の方が大きくても構わない。
上述した抽斗装置において、前記第1規制部材の突出量は、前記第2規制部材の突出量よりも少なくても構わない。
上述した抽斗装置において、前記操作部は、前記ロック部材と接触して前記ロック部材の前記第2姿勢から前記第3姿勢への回動を規制するストッパー部を備えていても構わない。
上述した抽斗装置において、前記ロック部材が前記ストッパー部と接触して前記回動が規制されているとき、前記ロック部材は、前記第1規制部材とは係合せず、前記第2規制部材とは係合しても構わない。
上述した抽斗装置において、前記ストッパー部は、前記操作部を前記第1操作したときに、前記ロック部材と接触し、前記第2操作したときには接触しない構成を有していても構わない。
上述した抽斗装置において、前記第1位置は、前記引出部材が前記収納部の最も奥まで挿入されている位置であり、前記第2位置は、前記収納部が前記引出部材を支持可能であるとともに、前記引出部材が最も引き出された位置であっても構わない。
本発明によると、引出部材が使用者の意図に反して外れてしまうことを抑制することができる抽斗装置を提供することができる。
本発明の画像形成装置の外観斜視図である。 当該画像形成装置の右側側面図である。 本発明の画像形成装置の内部構成を示す概略図である。 本発明にかかる抽斗装置の給紙カセットの平面図である。 本発明にかかる抽斗装置の一例の給紙カセットが第1位置にあるときの概略図である。 図5に示す抽斗装置のロック部材を拡大した図である。 ロック部材が第2姿勢になったときの抽斗装置の概略図である。 図7に示す抽斗装置のロック部材を拡大した図である。 ロック部材が第2姿勢にある状態で引出部材が第2位置にあるときの概略図である。 ロック部材が第3姿勢になったときの抽斗装置の概略図である。 図10に示す抽斗装置のロック部材を拡大した図である。 本発明にかかる抽斗装置の他の例の給紙カセットが第1位置にあるときの概略図である。 図12に示す抽斗装置のロック部材を拡大した図である。 ロック部材が第2姿勢になったときの抽斗装置のロック部材を拡大した図である。 ロック部材が第2姿勢にある状態で引出部材が第2位置にあるときの概略図である。 ロック部材が第3姿勢になったときの抽斗装置のロック部材を拡大した図である。 本発明にかかる抽斗装置の他の例の給紙カセットが第1位置にあるときのロック部材を拡大した図である。 第1ピンが回動部に接触したときのロック部材を拡大した図である。 ロック部材が第2姿勢になったときの抽斗装置のロック部材を拡大した図である。 ロック部材が第3姿勢になったときの抽斗装置のロック部材を拡大した図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明で必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「左右」「上下」等)を用いる場合は、図3で紙面に直交する方向を正面視とし、この方向を基準にしている。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
<画像形成装置の全体構成>
以下の各実施形態で共通となる画像形成装置の全体構成について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の画像形成装置の外観斜視図であり、図2は、当該画像形成装置の右側側面図である。また、図3は、本発明の画像形成装置の内部構成を示す概略図である。図1及び図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部3と、抽斗装置4と、画像形成部5と、排紙トレイ6と、操作パネル7とを備えている。
画像読取部3は、原稿P1から画像を読み取る。抽斗装置4は、画像が形成される記録紙P2を収納する。画像形成部5は、抽斗装置4から給紙された記録紙P2に画像を形成する。排紙トレイ6には、画像形成部5で画像が形成された記録紙P2が排紙される。操作パネル7は、画像形成装置1への操作を受け付ける。画像形成装置1において、装置本体2上部に画像読取部3が設けられるとともに、この画像読取部3の下側に画像形成部5が設けられる。
そして、排紙トレイ6が、画像形成部5で画像記録されて排紙された記録紙P2を受けるために、装置本体2における画像形成部5の上側に設けられる。抽斗装置4が、装置本体2における画像形成部5の下側で挿抜可能に構成される。以上の構成を有することで、後述するように、画像形成装置1は記録紙P2に画像を形成(印刷)する。すなわち、抽斗装置4に収納された記録紙P2が、装置本体2内部に給紙された後、上昇搬送されて、抽斗装置4の上部に配置された画像形成部5に供給される。そして、記録紙P2は画像形成部5で画像が形成された後、画像読取部3と画像形成部5との間の空間(凹みスペース)に設けられた排紙トレイ6に排紙される。以下に、画像形成装置1の各部について詳細に説明する。
操作パネル7は、装置本体2の正面側(前面側)に設けられる。使用者は、操作パネル7の表示画面等を見ながらキー操作をすることで、画像形成装置1の各種機能の中から選択した機能について設定操作をしたり、画像形成装置1に作業実行を指示したりできる。
画像読取部3は、装置本体2上部に設けられており、原稿P1から画像を読み取る。画像読取部3は、スキャナー部31と、自動原稿搬送部(ADF:Auto Document Feeder)32とを備えている。スキャナー部31は、原稿P1からの画像を読み取る。自動原稿搬送部32は、スキャナー部31の上部に設けられるとともにスキャナー部31に原稿P1を1枚ずつ搬送する。
また、図3に示すように、画像読取部3のスキャナー部31は、原稿台33と、光源装置34と、イメージセンサー35と、結像レンズ36と、ミラー群37とを備えている。原稿台33は、上面側にプラテンガラス(不図示)を有している。光源装置34は、原稿P1に対して光を照射する。イメージセンサー35は、原稿P1からの反射光を画像データに光電変換する。結像レンズ36は、反射光をイメージセンサー35上に結像させるレンズである。ミラー群37は、原稿P1からの反射光を順次反射させて結像レンズ36に入射させており、複数個のミラーを含む。光源装置34、イメージセンサー35、結像レンズ36及びミラー群37は原稿台33の内部に設けられるともに、光源装置34及びミラー群37は原稿台33に対して左右方向に移動可能に構成される。
スキャナー部31の上面側には、ADF32が原稿台33に対して開閉可能に設けられている。ADF32は、原稿台33のプラテンガラス(不図示)上の原稿P1に覆い被さることによって原稿P1をプラテンガラス(不図示)に密着させる働きも有する。ADF32は、原稿載置トレイ38と、原稿排出トレイ39とを備えている。
画像読取部3において、原稿台33のプラテンガラス(不図示)上の原稿P1を読み取る場合、右方向(副走査方向)に移動する光源装置34から原稿P1に光が照射される。原稿P1で反射された反射光は、光源装置34と同じく右方向に移動するミラー群37で順次反射されて結像レンズ36に入射し、イメージセンサー35上に結像される。イメージセンサー35は、入射光の強さに応じて画素毎に光電変換を実行して、原稿P1の画像に対応した画像信号(RGB信号)を生成する。
一方、原稿載置トレイ38に載置された原稿P1を読み取る場合、原稿P1は複数のローラー等を含む原稿搬送機構40によって読取位置に搬送される。このとき、スキャナー部31の光源装置34及びミラー群37は、原稿台33内部の所定位置に固定される。従って、光源装置34により原稿P1の読取位置部分に光が照射され、その反射光がスキャナー部31のミラー群37及び結像レンズ36を介してイメージセンサー35上に結像される。イメージセンサー35は、入射光の強さに応じて画素毎に光電変換を実行して、原稿P1の画像に対応した画像信号(RGB信号)を生成する。その後、原稿P1は原稿排出トレイ39に排出される。
抽斗装置4は、画像が形成される記録紙P2を収納しており、装置本体2の下部に設けられている。抽斗装置4は、給紙カセット41と、カセット収納部42とを備えている。給紙カセット41は、特許請求の範囲における「引出部材」に相当し、カセット収納部42は、「収納部」に相当する。給紙カセット41は、装置本体2のカセット収納部42に対して前後方向にスライドして挿抜される。給紙カセット41は、前カバー411と、記録紙収納部412とを備えている。前カバー411は、装置本体2の前面の一部を構成する板状の部材である。
記録紙収納部412は、記録紙P2が載置される底板413の前後左右が側板で囲まれた筐状で構成される。そして、底板413の右側には、右側の端辺を上下に回動させることで記録紙P2を上側に押し上げる押上板414を、底板413の上面に具備する。また、底板413の左部には、底板413から突出させた記録紙規制部415が、左右にスライド可能に構成される。そして、記録紙P2の右側端辺が右側の内壁に当接するよう、記録紙規制部415により記録紙P2の左側端辺位置が規制される。また、底板413には、押上板414上に載置された記録紙P2の紙幅を規制する紙幅規制板416が、底板413に対して突起して前後にスライドするように設けられる(図4参照)。
給紙カセット41がカセット収納部42に挿入されたとき、記録紙収納部412が装置本体2内部に収容されるとともに、前カバー411が装置本体2前面を覆う。なお、抽斗装置4の詳細については、後述する。また、カセット収納部42に収納された記録紙収納部412の右側には、後述する給紙機構8(図3参照)が配される。給紙機構8によって、記録紙P2が記録紙収納部412から引き出されて、画像形成部5へ搬送される。
給紙機構8は、繰り出しローラー81と、給紙ローラー82と、捌きローラー83とを備えている。繰り出しローラー81は、記録紙収納部412に収納された記録紙P2を最上層から繰り出す。給紙ローラー82及び捌きローラー83は、繰り出しローラー81によって繰り出された記録紙P2を1枚ずつに分離する分離ローラー対である。各抽斗装置4の記録紙収納部412内の記録紙P2は、対応する繰り出しローラー81、給紙ローラー82及び捌きローラー83の回転駆動によって、最上層のものから1枚ずつ、給紙路R1経由で主搬送路R0に向けて送り出される。主搬送路R0は画像形成(印刷)の工程を経る記録紙P2の主たる通り道である。また、給紙路R1は抽斗装置4毎に設けられるとともに、各給紙路R1は主搬送路R0に合流する。
装置本体2における左右方向の一側部(実施形態では右側部)には、外部から所定サイズの記録紙P2を給紙可能な手差しトレイ93が設けられている。手差しトレイ93は、装置本体2内にある通常の抽斗装置4とは別に補助的に設けられたものであり、装置本体2における左右方向の一側部に対して開閉回動可能に取り付けられている。手差しトレイ93上の記録紙P2は、繰り出しローラー等の回転駆動によって、最上層のものから1枚ずつ、手差し給紙路R2経由で主搬送路R0に向けて送り出される。
主搬送路R0に送られた記録紙P2は、画像形成部5にて、画像が形成(印刷)される。画像形成部5は、トナー画像を記録紙P2に転写する転写部と、記録紙P2にトナー像を定着させる定着部とを備えている。画像形成部5の転写部は、作像部51と、露光部52と、中間転写ベルト53と、一次転写ローラー54と、駆動ローラー55と、従動ローラー56と、二次転写ローラー57と、クリーナー部58とを備えている。図3に示すように、作像部51は、Y(Yellow)、M(Magenta)、C(Cyan)、K(Key tone)各色のトナー画像を生成する。Y、M、C、K各色のトナー像を生成する作像部51は、使用トナーが異なる以外、同じ構成を有している。そのため、図3では、Yの作像部51の構成部材にのみ符号を付し、以下の説明では、Yの作像部51について説明するが、M、C、Kの作像部51も同じ構成である。
作像部51は、感光体ドラム511と、帯電器512と、現像器513と、クリーナー部514とを備えている。感光体ドラム511は、中間転写ベルト53の外周面に当接する。帯電器62は、感光体ドラム511の外周面をコロナ放電により帯電させる。なお、本実施形態では、コロナ放電により帯電させる非接触式としているが、これに限定されず、ローラーやブラシを接触させて帯電させる接触式であってもよい。現像器513は、攪拌して帯電させたトナーを感光体ドラム511の外周面に付着させる。クリーナー部514は、トナー画像を中間転写ベルト53に転写した後に感光体ドラム511の外周面に残留したトナーを除去する。
感光体ドラム511は、中間転写ベルト53を挟んで、一次転写ローラー54と対向する位置に設置されて、図3における時計回りの方向に回転する。そして、感光体ドラム511の周囲には、一次転写ローラー54、クリーナー部514、帯電器512、露光部52及び現像器513が、感光体ドラム511の回転方向に沿って、順番に配置されている。
露光部52は、各色の作像部51のそれぞれの下方に設けられている。露光部52は例えば、レーザー光等を感光体ドラム511に照射して、感光体ドラム511に静電潜像を作成する。
中間転写ベルト53は、水平方向に並んだ各色の作像部51と当接し、作像部51で生成された各色のトナー画像が転写される。中間転写ベルト53は、例えば導電性を有する無端状のベルト部材から構成されている。一次転写ローラー54は、作像部51と中間転写ベルト53を挟持するように各色の作像部51それぞれに対して上側に対向する位置に設けられている。
中間転写ベルト53は、駆動ローラー55及び従動ローラー56に緩みの無い状態で巻き掛けられている。この状態で駆動ローラー55を不図示のモーター等の駆動装置で回転駆動することで、中間転写ベルト53は、回動する。なお、回転方向は、図3において反時計回り方向である。駆動ローラー55の回転が中間転写ベルト53に伝達されることで、中間転写ベルト53と接触している一次転写ローラー54及び従動ローラー56も回転する。中間転写ベルト53の周囲には、中間転写ベルト53の回転方向に沿って、二次転写ローラー57、クリーナー部58、YMCK各色の作像部51それぞれが順番に配置されている。
二次転写ローラー57は、中間転写ベルト53を挟んで駆動ローラー55と対向する位置に配置されている。クリーナー部58は、中間転写ベルト53を挟んで従動ローラー56と対向する位置に設置されている。
画像形成部5は、定着部として、加熱ローラー59と、加圧ローラー50とを備えている。加熱ローラー59は、記録紙P2上のトナー画像を定着させるべく加熱するハロゲンランプなどを備えている。加圧ローラー50は、記録紙P2を加熱ローラー59と共に挟持して記録紙P2を加圧する。尚、加熱ローラー59は、電磁誘導によりその表面に渦電流を生じさせることによって、加熱ローラー59表面が加熱されるものであってもよい。
主搬送路R0のうち、加熱ローラー59及び加圧ローラー50による定着部よりも下流側には、印刷済の記録紙P2を排出する排紙ローラー対91が配置されている。印刷済の記録紙P2は、排紙ローラー対91の回転駆動によって排紙トレイ6に排出される。
また、このように各部が構成される画像形成装置1の装置本体2内には、更に、片面印刷後の記録紙P2を表裏反転させて両面印刷するための循環搬送部92が設けられている。循環搬送部92は、片面印刷後の記録紙P2を表裏反転させる反転ローラー対と、複数組の両面搬送ローラー対とを備えている。循環搬送部92では、片面印刷後の記録紙P2を表裏反転させ、循環搬送路R3を介して再び主搬送路R0まで搬送させる。この場合、排紙ローラー対91を正逆回転可能に構成することによって、排紙ローラー対91に反転ローラー対の機能を兼用させている。排紙ローラー対91の正逆回転によって、記録紙P2を画像形成装置1外に排出したり、スイッチバック(逆送)して画像形成装置1内に戻したりできる。循環搬送路R3の上流側は、主搬送路R0のうち画像形成部5の定着部と排紙ローラー対91との間から分岐している。循環搬送路R3の下流側は、画像形成部5の転写部の上流側に合流している。
画像形成装置1による印刷動作を簡単に説明する。画像形成装置1は、開始信号や画像信号等を受信して印刷動作を開始する。印刷動作が開始すると、給紙機構8により抽斗装置4から繰り出された記録紙P2が、主搬送路R0に沿って画像形成部5に搬送される。画像形成部5は、カラー電子写真方式に基づく記録紙P2への画像の転写及び定着を行うとともに、記録紙P2への画像転写方式として、中間転写ベルト53を利用した中間転写方式を採用する。
この画像形成部5の転写部において、Y、M、C、K各色の作像部51では、帯電器512によって帯電させた感光体ドラム511の表面に露光部52からレーザー光が照射され、Y、M、C、K各色の画像に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像が形成された感光体ドラム511の表面に、現像器513で帯電したトナーが移り、感光体ドラム511の表面にトナー画像が形成される。そして、感光体ドラム511の表面に担持されたトナー画像が、中間転写ベルト53と接触する際、一次転写ローラー54の静電気力によって、中間転写ベルト53に転写される。中間転写ベルト53の表面には、Y、M、C、K各色が重なったトナー画像が形成される。一方、トナー画像を中間転写ベルト53に転写した感光体ドラム511に残った未転写トナーは、クリーナー部514にて掻き取られ、感光体ドラム511上から取り除かれる。
中間転写ベルト53に転写されたトナー画像は、駆動ローラー55及び従動ローラー56によって中間転写ベルト53が回転することで、二次転写ローラー57と当接する転写位置まで移動し、主搬送路R0上の転写位置まで搬送される記録紙P2に転写される。トナー画像を記録紙P2に転写した中間転写ベルト53に残った未転写トナーは、クリーナー部58にて掻き取られ、中間転写ベルト53上から取り除かれる。また、二次転写ローラー57との当接位置でトナー画像が転写された記録紙P2は、加熱ローラー59及び加圧ローラー50による定着部に搬送される。
片面に未定着トナー像を載せた記録紙P2は、定着部の定着位置を通過する際に、加熱ローラー59による加熱及び加圧ローラー50による加圧が施されて、未定着トナー像が紙面に定着される。そして、片面印刷の場合、トナー像定着後(片面印刷後)の記録紙P2は、排紙ローラー対91により排紙トレイ6に排出される。一方、両面印刷の場合は、片面印刷後の記録紙P2を両面印刷用の循環搬送路R3に搬送して裏返しにし、再び主搬送路R0に戻すことによって、画像形成部5で記録紙P2の他面にトナー像を転写及び定着させた後、排紙トレイ6に排出することとなる。
以下の各実施形態の画像形成装置は、上述の画像形成装置1の構成を共通に備えるものであって、給紙カセット及びその周辺の構成を異にするものである。従って、以下の各実施形態では、給紙カセット及びその周辺の構成について、詳細に説明するものとする。
<第1実施形態>
次に、本発明の要部である抽斗装置4の詳細について図面を参照して説明する。図4は、本発明にかかる抽斗装置の給紙カセットの平面図である。図5は、本発明にかかる抽斗装置の一例の給紙カセットが第1位置にあるときの概略図である。図6は、図5に示す抽斗装置のロック部材を拡大した図である。図7は、ロック部材が第2姿勢になったときの抽斗装置の概略図である。図8は、図7に示す抽斗装置のロック部材を拡大した図である。図9は、ロック部材が第2姿勢にある状態で引出部材が第2位置にあるときの概略図である。図10は、ロック部材が第3姿勢になったときの抽斗装置の概略図である。図11は、図10に示す抽斗装置のロック部材を拡大した図である。抽斗装置4において、給紙カセット41を前方に移動させることで、カセット収納部42から引き出される、また、後方に移動させることでカセット収納部42に挿入される。
図4及び図5に示すように、抽斗装置4は、給紙カセット41及びカセット収納部42に加えて、ロック部材43と、第1凸部441と、第2凸部442と、操作部45と、レール46と、ばね47とを備えている。図4に示すように、これらの部材は、給紙カセット41の左右両方に設けられているが、互いに鏡像である以外同じ構成である。そのため、以下の説明では、特に説明をしない限り、右側面を例に説明する。
ロック部材43は、給紙カセット41の記録紙収納部412の左右の側壁の外面から突出する回転軸417に回転可能に支持されている。ロック部材43は、回動部431と、レバー部432と、フック部433とを備えている。回動部431は、梁形状を有しており、中間部分に設けられた貫通孔で回転軸417に回転可能に支持されている。レバー部432は、回動部431の一方の端部(図6において、上側の端部)から、回動方向(図6において、回転軸417回りに時計回り方向)に直交している。なお、レバー部432と回動部431とは必ず直交でなくてもよく、一定の角度を有していればよい。レバー部432は、回動部431と同様、梁形状である。フック部433は、レバー部432の先端から、レバー部432から見て回動部431と反対側に突出している。フック部433の回動部431と反対側(後側)は、レバー部432に接近する傾斜面を有している。フック部433の回動部431側(前側)の端部は、レバー部432と直交する面を有している。すなわち、フック部433は、先端に向かって細くなる楔型である。
ロック部材43は、ばね47によって、負勢されている。ばね47はねじりばねであり、回転軸417に巻きまわされているとともに、一端が、回転軸417に固定されているとともに、他端がロック部材43の回動部431とレバー部432の交差する部分に係合されている。なお、本実施形態では、ばね47としてねじりばねを採用しているが、これに限定されるものではない。例えば、コイルばねでロック部材43を負勢する者であってもよいし、ゴム等を用いてもよい。ロック部材43を回動させる力を負勢できる弾性部材を広く採用することができる。また、おもり等を用いて負勢する構成であってもよく、負勢機構は、弾性部材を用いるものに限定されるものではない。図6等に示すように、ばね47は、ロック部材43を図6において、反時計回りに負勢している。ロック部材43は、ばね47に負勢されることで、回動部431が鉛直方向に起立した姿勢になる。この姿勢を第1姿勢S1とする。
第1凸部441及び第2凸部442は、カセット収納部42の内面から下方に突出した凸部である。第1凸部441が、特許請求の範囲における「第1規制部材」に相当し、第2凸部442が「第2規制部材」に相当する。第1凸部441及び第2凸部442は、前方から後方に向かって、下に向かって傾斜した傾斜面を有しているとともに、後方側の端部は、鉛直面を有している。第1凸部441及び第2凸部442は、ロック部材43のフック部433と係合可能に設けられている。そして、第1凸部441は、カセット収納部42の奥(後側)に設けられており、第2凸部442は、カセット収納部42の開口の近く(前側)に設けられている。そして、図5に示すように、第1凸部441は、第2凸部442に比べて、カセット収納部42の内面からの突出長さが短い。
操作部45は、ロック部材43を回動させる部材である。操作部45は、操作レバー450と、第1ピン451と、第2ピン452と、把持部453と、制限部454と、ストッパー部455と、第1当接部456と、第2当接部457とを備えている。
操作レバー450は、記録紙収納部412の左右の側板の外面に沿って、給紙カセット41に対して前後に移動する。操作レバー450は、前後に延びる梁状の部材であり、後部が、上下に分かれた形状を有している。そして、操作レバー450の前部は、前カバー411を貫通しており、前端部が、前カバー411から外部に突出している。
第1ピン451は、円柱状であり、操作レバー450の後部の上下に分かれた部分のうち下部に設けられている。第1ピン451は、特許請求の範囲における「第1当て部」に相当する。第1ピン451は、操作レバー450の摺動によって、ロック部材43の回動部431の回転軸417よりも下部に当接している。第1ピン451は、回動部431の後側に当接している。
第2ピン452は、円柱状であり、操作レバー450の後部の上下に分かれた部分のうち上部に設けられている。第2ピン452は、特許請求の範囲における「第2当て部」に相当する。第2ピン452は、操作レバー450の摺動によって、ロック部材43の回動部431の回転軸417よりも上部に当接する。第2ピン452は、回動部431の前側に当接できるように配置されている。
把持部453は、操作部45、すなわち、操作レバー450の前後方向の移動を行うときに、操作者の手によって操作される。図4に示すように、把持部453は、給紙カセット41の左右に配されている各操作レバー450の先端部分を連結している。把持部453は、抽斗装置4の外部に露出している。把持部453は、給紙カセット41をカセット収納部42から引き出すときの取手としても用いられる。また、前カバー411には、給紙カセット41をカセット収納部42から取り外すための取手も備えられている。
制限部454は、操作レバー450の移動方向と直交する方向に延びている。制限部454が、第1当接部456又は第2当接部457と当接することで、操作部45、すなわち、操作レバー450の前後方向の移動が制限される。第1当接部456及び第2当接部557は、記録紙収納部412の側板の外面に立設されている。第1当接部456は、制限部454よりも前側に設けられており、制限部454と接触することで、操作部45の前方向の移動を制限する。また、第2当接部457は、制限部454よりも後側に設けられており、制限部454と接触することで、操作部45の後方向の移動を制限する。還元すると、第1当接部456は制限部454と当接することで、操作レバー450の前方向への移動量を規定している。また、第2当接部457は制限部454と当接することで、操作レバー450の後方向への移動量を規定している。
レール46は、カセット収納部42の内部に設けられており、給紙カセット41の移動方向、すなわち、前後方向に延びている。レール46は、給紙カセット41の前後方向の移動をガイドする。図5に示すように、レール46は、給紙カセット41の記録紙収納部412の底板413と接触して給紙カセット41の摺動をガイドする。なお、本実施形態では、給紙カセット41の底板413と接触してガイドしているが、これに限定されない。例えば、記録紙収納部412の側板の上部も接触してガイドするものであってもよい。さらには、記録紙収納部412の側板に設けられたガード部材と連結してガイドする構成であってもよい。また、移動時の摩擦を低減するために、車輪状の部材を用いていてもよい。
ストッパー部455は、操作レバー450の後端部に設けられている。操作レバー450の後部の上側は、後方に向かって下方に傾斜し、その傾斜の端部が後方に延びる形状を有している。そして、操作レバー450の後端のストッパー部455は、ロック部材43が回動したときに、ロック部材43のレバー部432の先端が接触する。これにより、ロック部材43のさらなる回動を規制する。
<引き出し操作について>
次に、抽斗装置4における、給紙カセット41のロック及びロックの解除について、図5〜図11を利用して説明する。図5は、給紙カセット41がカセット収納部42に収納されている状態を示している。このときの給紙カセット41の位置を第1位置PS1とする。
図5及び図6に示すように、給紙カセット41が第1位置PS1にあり、操作部45が操作されていない状態のとき、ロック部材43はばね47によって、回転軸417よりも上部が、前方に、すなわち、図6中、反時計回り方向に負勢される。なお、以下の説明において、ロック部材43の上部が前方に回動する方向を反時計回り方向、後方に回動する方向を時計回り方向として説明する。これにより、ロック部材43は第1姿勢S1に維持される。そして、フック部433がばね47によって、第1凸部441に押し付けられており、フック部433と第1凸部441とが係合して、給紙カセット41の前側への移動が規制される。すなわち、ロック部材43によって、給紙カセット41が第1位置PS1でロックされている。ばね47によるロック部材43を押す力は、操作部45を操作しないときに、給紙カセット41の移動を規制できる程度の力である。
例えば、給紙カセット41の記録紙収納部412に記録紙を補充する等のために、給紙カセット41をカセット収納部42から外部に引き出す場合がある。次に、給紙カセット41がカセット収納部42に収納された第1位置PS1から、引き出す動作について説明する。操作者によって把持部453が前方に引っ張られると、操作部45、すなわち、操作レバー450が前方に移動する(この操作を、第1操作OP1とする)。なお、ロック部材43は、ばね47によって、反時計回り方向に負勢されている。そのため、操作者が不意に操作部45に触れた場合であっても、給紙カセット41が引き出されにくくなっている。
操作部45が第1操作OP1されると、第1ピン451がロック部材43の回動部431の下部を前に押す。第1ピン451がロック部材43の回動部431の下部を前に押す力が、ばね47の力よりも大きくなると、ロック部材43は、回転軸417を中心として、時計回りに回転する。
そして、図7に示すように、操作レバー450は、制限部454が第1当接部456に接触することで、前方への移動が制限される。これにより、ロック部材43は、第1姿勢S1から時計回り方向(特許請求の範囲の「所定方向」に相当)回動した、第2姿勢S2に回動する。図7、図8に示すように、ロック部材43が第2姿勢S2に回動したとき、ロック部材43のフック部433の上端部が、第1凸部441の下端部よりも下方に移動する。これにより、フック部433と第1凸部441との係合が解消される、すなわち、給紙カセット41の第1位置PS1におけるロックが解除される。また、ロック部材43のレバー部432の先端は、操作レバー450の後端に設けられたストッパー部455と接触する。これにより、ロック部材43のさらなる時計回りの回動が制限される。
ロック部材43が第2姿勢S2になったことで、給紙カセット41は、第1位置PS1から、前方に移動可能となる。給紙カセット41の前カバー411には、不図示の取手が設けられており、ロック部材43が第2姿勢S2のときに、操作者は、取手をつかんで、給紙カセット41を前方に移動させることが可能となっている。すなわち、操作者が、操作部45を第1操作OP1するとともに、取手を引っ張ることで給紙カセット41は、カセット収納部42から引き出される。なお、第1操作OP1は、操作部45を給紙カセット41の引き抜き方向に引っ張る操作であり、操作部45と給紙カセット41とは、制限部454と第1当接部456との接触によって連結されている。そのため、操作者が第1操作OP1を行うことで、給紙カセット41を前方に移動させることも可能である。
ロック部材43が第2姿勢S2にあるとき、ロック部材43のフック部433の上端部は、第1凸部441よりも突出長さが長い第2凸部442の下端よりも上になる。そのため、ロック部材43が第2姿勢S2にある状態で、給紙カセット41が引き出されると、フック部433が第2凸部442と接触する。レバー部432の先端がストッパー部455と接触して、ロック部材43の時計回り方向の回転が制限されている。そのため、給紙カセット41は、フック部433と第2凸部442とが接触した位置で前方への移動が規制される、すなわち、移動がロックされる(図9参照)。
なお、第2姿勢S2のロック部材43のフック部433が第2凸部442と係合したときの給紙カセット41の位置を第2位置PS2とする。第2位置PS2は、給紙カセット41に規定の枚数の記録紙を収納したときに、給紙カセット41が脱落しない位置である。換言すると、給紙カセット41に規定の枚数の記録紙を収納したときに、給紙カセット41が脱落しない位置で停止するように、第2凸部442の位置が決定されているともいえる。
給紙カセット41が第2位置PS2にあるとき、操作者が、給紙を行う等のため、把持部453を離す場合がある。これにより、ロック部材43は、ばね47の負勢力によって、反時計回り方向に回転し、第1姿勢S1に戻る。第2凸部442は、第1凸部441よりも突出長さが長いため、ロック部材43が第1姿勢S1のとき、フック部433と係合する。ロック部材43が、第1姿勢S1に戻るときに、回動部431が第1ピン451を後方に押すことで、操作部45も後方に移動する。なお、ロック部材43が反時計回り方向に回動することで、給紙カセット41は後方に多少移動するが、記録紙の補給操作には影響しない程度の移動量である。また、ばね47の強さを、給紙カセット41に記録紙が収納されていない状態(空の状態)でも、給紙カセット41の重みでロック部材43を第2姿勢S2に維持されるようにしてもよい。
通常の給紙のみの場合、給紙カセット41に記録紙の収納が終了すると、給紙カセット41をカセット収納部42に収納する。すなわち、給紙カセット41は操作者の操作によって後方に移動する。このとき、ロック部材43は、ばね47のちからで第1姿勢S1に戻る。
そして、給紙カセット41が第1位置PS1に近づくと、ロック部材43のフック部433と第1凸部441とが接触する。フック部433の傾斜面と第1凸部441の傾斜面とが接触する。この状態で、給紙カセット41が後方に移動すると、フック部433の傾斜面が第1凸部441の傾斜面によって下方に押される。第1凸部441によってフック部433を押す力は、ロック部材43を時計回り方向に回動する力としてロック部材43に作用する。そして、フック部433の上端部が第1凸部441の下端部より下になるまで、ロック部材43が回動することで、フック部433が第1凸部441の後方に移動する。
そして、フック部433が第1凸部441の後方に移動したときに、フック部433が第1凸部441に押されなくなり、ロック部材43に作用していた時計回り方向に回動する力が解放される。ロック部材43は、ばね47の力によって、反時計回りに回動される。そして、給紙カセット41が第1位置PS1に移動したとき、ロック部材43は、第1姿勢S1となり、フック部433と第1凸部441とが係合することで、給紙カセット41は、第1位置PS1にロックされる。
一方、例えば、画像形成装置のメンテナンスや搬送途中で詰まった記録紙を取り除くとき、給紙カセット41をカセット収納部42から取り外す場合がある。給紙カセット41をカセット収納部42から取り外す手順について説明する。給紙カセット41を第1位置PS1から第2位置PS2に引き出す手順は上述のとおりである。
図10、図11に示すように、給紙カセット41が第2位置PS2にあるときに、操作者によって、把持部453が後方に押されると、操作部45、すなわち、操作レバー450が後方に移動する。なお、この操作を第2操作OP2とする。操作部45に対して第2操作OP2を行うことで、操作レバー450の第2ピン452が回動部431の回転軸417よりも上方に前方から接触する。そして、第2操作OP2によって、第2ピン452が回動部431を押して、ロック部材43を時計回り方向に回動させる。
操作レバー450は、制限部454が第2当接部457と当接するまで、後方に移動する。制限部454が第2当接部457に当接したとき、第2ピン452によって押されたロック部材43は、第2姿勢S2よりも時計回り方向にさらに回動する。このときの、ロック部材43を第3姿勢S3とする。ロック部材43は、第3姿勢S3にあるとき、フック部433の上端が、第2凸部442の下端よりも下部にある。この状態で、給紙カセット41を前方に移動させることで、給紙カセット41は、カセット収納部42から取り外される。
ここで、ロック部材43の回動と、操作レバー450の移動量について説明する。ロック部材43は、操作レバー450の前後方向の移動量で回動する量(姿勢)が決まっている。操作レバー450を操作しない状態、すなわち、ロック部材43が第1姿勢S1のとき、操作レバー450がニュートラル位置にあるとする。操作レバー450を前方に移動させて制限部454を第1当接部456に当接させたときにロック部材43は第2姿勢S2となる。一方、操作レバー450を後方に移動させて制限部454を第2当接部457に当接させたときにロック部材43は第3姿勢S3となる。このことから、操作レバー450によるロック部材43の回転操作は、第1姿勢S1から第2姿勢S2、第1姿勢S1から第3姿勢S3に移動するものであることがわかる。また、第2姿勢S2よりも第3姿勢S3の方が、ロック部材43の回動量が多い。ニュートラル位置から制限部454が第1当接部456に当接するまでの操作レバー450の前方への移動量は、ニュートラル位置から制限部454が第2当接部457に当接するまでの移動量よりも少ない。
給紙カセット41をカセット収納部42から取り外す場合、操作部45に対して第1操作OP1を行って、ロック部材43を第2姿勢S2まで回動させた後に、第2操作OP2を行って、ロック部材43を第3姿勢S3まで回動させる。第1操作OP1は操作レバー450を前方へ移動させる操作であり、第2操作OP2は後方へ移動させる操作である。そのため、第1操作OP1の後、第2操作OP2を行うとき、ロック部材43は、第2姿勢S2から、一時、第1姿勢S1に戻り、時計回り方向に回動されて第3姿勢S3に移動する。ロック部材43が第2姿勢S2にあるときには、レバー部432の先端がストッパー部455と接触して、さらなる時計回り方向の回動が制限されるが、このときの操作レバー450は、最も前方にあるときである。そして、操作部45に対して第2操作OP2を行っているときに、ロック部材43は第2姿勢S2と同じ角度となるが、このときには、ストッパー部455は、後方に移動しているため、ロック部材43は、第2姿勢S2よりも回動した第3姿勢S3となることが可能である。
以上示したように、操作部45に対して第1操作OP1を行うことで、給紙カセット41の第1位置PS1でのロックが解除される。第1操作OP1は、給紙カセット41の引出方向への操作(前方向へに引っ張る操作)と同じ方向に、把持部453を操作するものである。そのため、第1位置PS1からの引き出しは、操作者にとって感覚的に理解しやすい。
一方、給紙カセット41を第2位置PS2からカセット収納部42の外部に取り出す場合、操作部45に対して第2操作OP2を行う必要がある。上述のとおり、第2操作OP2は、給紙カセット41を引き出す方向である前方と反対方向に操作部45を移動させる動作である。そのため、給紙カセット41を引き出すときに、操作部45に対して、第1操作OP1以外の操作(例えば、上方に持ち上げる方向に負勢する操作)をしても、第2操作OP2と重なることはない。操作者に対して、第1操作OP1から第2操作OP2への切り替えを意識させることが可能である。これにより、操作者が意図していないにもかかわらず、給紙カセット41がカセット収納部42から取り外されてしまうのを抑制することができる。
すなわち、本発明の抽斗装置4によると、操作者が給紙カセット41を直感的に引き出すことができるとともに、カセット収納部42から取り外すときには、使用者に取り外しを意識させることで、不意に給紙カセット41が外部に取り外されるのを抑制することが可能である。
<第2実施形態>
本発明にかかる抽斗装置の他の例について図面を参照して説明する。図12は、本発明にかかる抽斗装置の他の例の給紙カセットが第1位置にあるときの概略図である。図13は、図12に示す抽斗装置のロック部材を拡大した図である。図14は、ロック部材が第2姿勢になったときの抽斗装置のロック部材を拡大した図である。図15は、ロック部材が第2姿勢にある状態で引出部材が第2位置にあるときの概略図である。図16は、ロック部材が第3姿勢になったときの抽斗装置のロック部材を拡大した図である。
本実施形態にかかる抽斗装置4aは、操作部45aの操作レバー450aが異なり、摺動操作部材458及び支持部459が設けられている以外、抽斗装置4と同じ構成を有している。そのため、抽斗装置4aにおいて、抽斗装置4と同じ部分には同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図12及び図13に示すように、抽斗装置4aの操作部45aの操作レバー450aは、後部が下方に屈曲しており、ロック部材43の回動部431の回転軸417よりも下部を押す第1ピン451が設けられているとともに、後端にストッパー部455が設けられている。
そして、操作部45aは、摺動操作部材458と、支持部459とを備えている。支持部459は、記録紙収納部412の側板の外面に設けられた凸部である。支持部459は、摺動操作部材458の摺動をガイドするとともに、摺動操作部材458の移動を規制する。また、支持部459には、摺動操作部材458を所定の位置に戻すばねを含んでいる。
摺動操作部材458は、記録紙収納部412の側板の外面に沿って前後に移動可能に支持部459に支持されている。摺動操作部材458は後側の端部に、第2ピン452が設けられている。なお、第2ピン452は、抽斗装置4の第2ピン452と同じ構成を有しており、ロック部材43の回動部431の回転軸417よりも上部の前側と接触し、押すことができる。また、摺動操作部材458は、記録紙収納部412の側板の外面に沿うとともに摺動方向と直交する凸部を備えている。凸部が支持部459と接触することで、摺動操作部材458の移動が規制される。摺動操作部材458は、支持部459に含まれるばねによって、前方に押されている。操作者による操作が行われない場合、摺動操作部材458は、この位置にある。
図12及び図13に示すように、ロック部材43が第1姿勢S1のとき、第1ピン451は、回動部431の回転軸417よりも下部の後側と当接し、第2ピン452は、回動部431の回転軸417よりも上部の前側と当接する。なお、第1ピン451及び第2ピン452の少なくとも一方が、ロック部材43が第1姿勢S1にあるときに、回動部431から離れていてもよい。
操作部45、すなわち、把持部453に対して第1操作OP1が行われると、操作レバー450aが前方に移動し、第1ピン451が回動部431を押す。これにより、ロック部材43は、時計回り方向に回動して、第2姿勢S2となる(図14参照)。このとき、摺動操作部材458に設けられた第2ピン452は、回動部431から離れている。
ロック部材43が第2姿勢S2にあるとき、給紙カセット41は前方に移動可能であり、フック部433が第2凸部442と係合する第2位置PS2まで移動する(図15参照)。給紙カセット41をカセット収納部42から取り外す場合、操作者は、一度、把持部453から手を放して、記録紙収納部412の左右の側面の外側に設けられた摺動操作部材458を操作する。このとき、操作レバー450aには操作者による操作力が作用しないため、ばね47の弾性力でロック部材43が第1姿勢S1に戻る。このとき、第1ピン451が回動部431に押され、操作レバー450aも後方に移動する。
そして、操作者によって摺動操作部材458が、後方に移動されると、摺動操作部材458に設けられている第2ピン452が回動部431の回転軸417より上部を後方に押す。本実施形態の抽斗装置4では、摺動操作部材458を後方に押す操作が、第2操作OP21である。第2操作OP21により、ロック部材43は、時計回りに回動し、第3姿勢S3になる。なお、摺動操作部材458の移動量によって、ロック部材43の回動量が決まる。そのため、摺動操作部材458は、ロック部材43を第3姿勢S3まで回動させることができる移動量を有している。そして、操作者は、摺動操作部材458を押えつつ、記録紙収納部412の側板をつかんで、給紙カセット41をカセット収納部42から取り外す。
以上のように、操作部45aが、操作レバー450aと、摺動操作部材458とを備えていることで、操作者は、給紙カセット41を第1位置PS1から第2位置PS2に直観的な第1操作OP1で実行可能である。また、給紙カセット41をカセット収納部42から取り外すときには、第1操作OP1とは異なる第2操作OP21が必要であるため、操作者に対して、給紙カセット41のカセット収納部42からの取り出しを意識させることが可能である。そのため、操作者にとって、不意に給紙カセット41が取り外されることを抑制することが可能である。
これ以外の特徴については、第1実施形態と同じである。
<第3実施形態>
本発明にかかる抽斗装置の他の例について図面を参照して説明する。図17は、本発明にかかる抽斗装置の他の例の給紙カセットが第1位置にあるときのロック部材を拡大した図である。図18は、第1ピンが回動部に接触したときのロック部材を拡大した図である。図19は、ロック部材が第2姿勢になったときの抽斗装置のロック部材を拡大した図である。図20は、ロック部材が第3姿勢になったときの抽斗装置のロック部材を拡大した図である。本実施形態にかかる抽斗装置4bは、操作部45bのストッパー部455bが異なるとともに、ロック部材43bに、回動制限凸部434及び回動制限凹部435が設けられている点で抽斗装置4と異なる。これ以外の点については、抽斗装置4と同じ構成であり、同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図17に示すように、ストッパー部455bは、操作レバー450bの後端から上方に延びている。ロック部材43bの回動制限凸部434は、レバー部432の先端から、フック部433と反対側に延びている。回動制限凹部435は、レバー部432の回動制限凸部434に隣接して設けられており、一部が傾斜した斜面を有している。
抽斗装置4bは、給紙カセット41が第1位置PS1にあるとき(図5等参照)、ロック部材43は、第1姿勢S1となっている。図17に示すように、抽斗装置4bでは、ロック部材43が第1姿勢S1にあるときに、回動制限凸部434とストッパー部455bとが接触している。これにより、ロック部材43bの時計回り方向への回動が規制されている。このような構成とすることで、給紙カセット41が第1位置PS1にあるときに、ばね47の力だけでロック部43bの時計回り方向への回動を規制する場合に比べてより強固にロックすることが可能である。例えば、操作部45を操作せずに、前カバー411の不図示の取手を操作した場合であっても、給紙カセット41が引き出されるのを抑制することができる。
図17に示すように、ロック部材43bが第1姿勢S1にあるときに、第1ピン451は、回動部431から後方に離れた位置に配置されている。そして、図18に示すように、第1操作OP1が行われて、操作レバー450bが前方に移動すると、第1ピン451が回動部431の回転軸417の下部の後側に接触する。このとき、ストッパー部455bも前方に移動する。これにより、ロック部材43bの回動制限凸部434とストッパー部455bとが離れ、ロック部材43bの時計回り方向への回動の制限がなくなる。この状態から、さらに操作レバー450bが前方に移動することで、第1ピン451が回動部431の回転軸417の下部の後側を前方に押し、ロック部材43bが時計回り方向に回動する。なお、第1ピン451と回動部431との接触と、ストッパー部455bと回動制限凸部434とが離れるタイミングを同じとしているが、これに限定されない。安全性を確保するために、ストッパー部455bと回動制限凸部434とが離れた後、操作レバー450bをさらに前方に摺動させることで、第1ピン451が回動部431に接触させてもよい。
そして、ロック部材43が第2姿勢S2になったとき、ストッパー部455bが回動制限凹部435と当接する。これにより、ロック部材43は時計回り方向の回動が制限される。なお、本実施形態において、ストッパー部455bが直方体形状であり上面を当接させるために、回動制限凹部435が傾斜面を有する形状としているが、これに限定されない。例えば、接触させるだけでよければ、当接部を設けるだけで、凹形状としなくてもよい。また、凹形状とした場合でも、傾斜面を設けなくてもよい。
また、ロック部材43が第1姿勢S1にあるとき、第2ピン452は、回動部431の回転軸417よりも上部の前方に対して離れた位置に配置されている。操作レバー450bが後方に移動し、ストッパー部455bと回動制限凸部434とが離れ、第2ピン452は回動部431の回転軸417よりも上部の前方と接触する。なお、第2ピン452についても第1ピン451と同様、ストッパー部455bと回動制限凸部434とが離れると同時に、回動部431と接触してもよいし、操作レバー450bの後方への移動の後偽一色してもよい。
このように、ロック部材43bが、第1姿勢S1及び第2姿勢S2にあるときに、時計回り方向の回動を制限する構成とすることで、ばね47の負勢力だけでロックする場合に比べて、より確実なロックを行うことが可能である。
これ以外の特徴については、第1実施形態と同じである。
上述の各実施形態において、ロック部材43及び操作部45を給紙カセットの側板の外面(給紙カセットの側面)の両方に設けたものとしているが、これに限定されず、片方にだけ設けられるようにしてもよい。また、ロック部材43及び操作部45を底板の下面に設ける構成となっていてもよい。
本発明にかかる抽斗装置によると、引出部材である給紙カセットをカセット収納部に収納された第1位置でのロックの解除のために、操作部に対して引出方向と同じ方向に操作する第1操作を行う。これにより、操作者は、給紙カセットをカセット収納部から直感的に引き出すことが可能である。また、給紙カセットが引き出されている第2位置から取り外すときには、操作部を挿入方向(引出方向と逆方向)に操作する、第2操作を行う。この第2操作によって、使用者に給紙カセットを取り外すことを意識させることが可能であり、意図せず給紙カセットが取り外されるのを抑制することができる。また、第1操作と第2操作とが逆の操作であることから、操作者が操作部に対して第1操作として行っている動作に第2操作が混ざりにくい。このことからも、操作者の不意に、給紙カセットが取り外されるのを抑制することができる。
なお、本願発明における抽斗装置として、画像形成装置に設けられた給紙カセットを例に挙げて説明しているが、上述のような、ロック及びロック解除構造を有するもので、摺動して引き出される引出部材を有する構成の家具等にも適用が可能である。また本発明における画像形成装置として、電子写真方式による画像形成装置を例に挙げて説明したが、上述の各実施形態における、抽斗装置を備えるものであれば、電子写真方式に限られず、インクジェット方式など、他の方式による画像形成装置であっても構わない。又、本願発明における画像形成装置として、上述の各実施形態における、抽斗装置を備えるものであれば、コピー機能、スキャナー機能、プリンター機能、ファックス機能を有するMFP(Multifunction Peripheral)であっても構わないし、プリンター、コピー機、ファクシミリ等であっても構わない。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 画像形成装置
2 装置本体
3 画像読取部
4 抽斗装置
41 給紙カセット
411 前カバー
412 記録紙収納部
413 底板
414 押上板
417 回転軸
42 カセット収納部
43 ロック部材
431 回動部
432 レバー部
433 フック部
434 回動制限凸部
435 回動制限凹部
441 第1凸部
442 第2凸部
45 操作部
450 操作レバー
451 第1ピン
452 第2ピン
453 把持部
454 制限部
455、455b ストッパー部
456 第1当接部
457 第2当接部
458 摺動操作部材
459 支持部
46 レール
47 ばね
5 画像形成部
6 排紙トレイ
7 操作パネル
8 給紙機構
81 繰り出しローラー
82 給紙ローラー
83 捌きローラー

Claims (14)

  1. 収納部に対して挿入方向又は引出方向に移動可能な引出部材を備えた抽斗装置であって、
    前記引出部材に回転可能に支持されたロック部材と、
    前記収納部に配されて前記引出部材が前記収納部内の第1位置にあるときに前記ロック部材と係合して前記引出部材の引出方向の移動を規制する第1規制部材と、
    前記収納部に配されて前記引出部材が前記第1位置よりも引き出された第2位置にあるときに前記ロック部材と係合して前記引出部材の引出方向の移動を規制する第2規制部材と、
    前記ロック部材を回動させる操作部とを有し、
    前記操作部は、前記引出方向の操作である第1操作と、前記挿入方向の操作である第2操作とを受け付け、
    前記ロック部材は、前記第1操作が行われることで前記第1規制部材と係合可能となり、前記第2操作が行われることで前記第2規制部材と係合可能となることを特徴とする抽斗装置。
  2. 前記ロック部材は、第1姿勢にあるときに前記第1規制部材と係合可能であり、前記第1姿勢よりも所定方向に回動した第2姿勢にあるときに前記第2規制部材と係合可能であり、前記第2姿勢よりもさらに同方向に回動した第3姿勢にあるときに前記第2規制部材との係合が解除され、
    前記ロック部材は、前記第1操作が行われることで前記第2姿勢に回動され、前記第2操作が行われることで前記第3姿勢に回動される請求項1に記載の抽斗装置。
  3. 前記操作部が前記引出部材に取り付けられている請求項2に記載の抽斗装置。
  4. 前記操作部は、前記第1操作時に前記ロック部材と接触して押す第1当て部と、前記第2操作時に前記ロック部材と接触して押す第2当て部とを有しており、
    前記第1当て部及び前記第2当て部は、それぞれ、前記ロック部材の回転中心を挟んで反対側に配置されている請求項2又は請求項3に記載の抽斗装置。
  5. 前記ロック部材は、中間部分を前記引出部材に回転可能に支持される回動部と、
    前記回動部の一方の端部より延びるレバー部と、
    前記レバー部の先端部より前記回動部と反対方向に延び、前記ロック部材の姿勢によって前記第1規制部材又は前記第2規制部材と係合可能なフック部とを備えており、
    前記第1規制部材及び前記第2規制部材は前記収納部より前記ロック部材側に突出した凸部である請求項4に記載の抽斗装置。
  6. 前記第1当て部が前記回動部の他方の端部側と接触し、前記第2当て部が前記回動部の一方の端部側と接触する請求項5に記載の抽斗装置。
  7. 前記操作部は、前記引出部材の挿入方向又は引出方向に往復移動可能な部材であり、
    前記操作部は、前記第1当て部及び前記第2当て部を支持する操作レバーを備えている請求項6に記載の抽斗装置。
  8. 前記操作部は、初期位置から前記第1操作時の移動端までの移動量よりも前記第2操作時の移動端までの移動量の方が大きい請求項7に記載の抽斗装置。
  9. 前記第1規制部材の突出量は、前記第2規制部材の突出量よりも少ない請求項5から請求項8のいずれかに記載の抽斗装置。
  10. 前記操作部は、前記ロック部材と接触して前記ロック部材の前記第2姿勢から前記第3姿勢への回動を規制するストッパー部を備えている請求項9に記載の抽斗装置。
  11. 前記ロック部材が前記ストッパー部と接触して前記回動が規制されているとき、
    前記ロック部材は、前記第1規制部材とは係合せず、前記第2規制部材とは係合する請求項10に記載の抽斗装置。
  12. 前記ストッパー部は、前記操作部を前記第1操作したときに、前記ロック部材と接触し、前記第2操作したときには接触しない請求項10又は請求項11に記載の抽斗装置。
  13. 前記第1位置は、前記引出部材が前記収納部の最も奥まで挿入されている位置であり、前記第2位置は、前記収納部が前記引出部材を支持可能であるとともに、前記引出部材が最も引き出された位置である請求項1から請求項12のいずれかに記載の抽斗装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれかに記載の抽斗装置と、
    前記抽斗装置に収納された記録紙を抜き出す給紙機構と、
    前記給紙機構から抜き出した記録紙に画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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