JP5298002B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関し、特に胴内排紙空間と綴じ処理等の後処理を行う用紙後処理部とを備え、胴内排紙空間に装置本体で画像形成された用紙を用紙後処理部に搬送する中継搬送部を有する画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置によって画像が形成された用紙を複数枚スタックして、スタックされた用紙束をまとめてステープルで綴じる綴じ処理等を実行可能な用紙後処理装置(用紙後処理部)が知られており、比較的多量の用紙について綴じ処理等の後処理等を行う際には、上述のような用紙後処理装置が利用されている。
また画像形成装置には、画像形成部の上方に画像読取部、画像読取部と画像形成部との間に胴内排紙空間を備えた胴内排紙型のものがある。胴内排紙空間の底面部には用紙排出トレイが配置されており、画像形成終了後に用紙排出トレイに排出された用紙は、装置本体前面側から取り出されるようになっている。
このような胴内排出型の画像形成装置で画像形成された用紙を用紙後処理装置で処理するためには、画像形成部を通過した後の用紙を胴内排紙空間を介して用紙後処理装置まで搬送する必要がある。このため、従来、胴内排紙空間に、画像形成された用紙を用紙後処理装置へと搬送するための中継ユニット(中継搬送部)が設けられている。しかし、胴内排紙空間に中継ユニットを設けると、該中継ユニット内でジャム等が発生した場合に、中継ユニット内の搬送路を開放しようとしても十分なスペースが無いため、ジャム処理が困難となる。
そこで、中継ユニットでのジャム処理を容易にする方法が開示されている。例えば、特許文献1には、中継ユニットに設けられたジャム処理用の開閉カバーを、開放後の姿勢が開放前の姿勢と略平行となるように支持部材を介して内部空間(胴内排紙空間)における他の部材の存在により制約される空間内で他の部材に対し相対的に変位可能に設けることにより、狭い空間でも簡単な操作でジャム処理スペースを確保し、構成の複雑化、製造コストのアップを抑制する方法が開示されている。
また特許文献2には、画像形成部と上部ユニットとの間に空間(胴内排紙空間)を形成し、上部ユニットを装置本体の前後方向に摺動可能に支持する摺動支持部と、前後方向における摺動支持部の端部近傍に開口を有する支持部と、上部ユニットの摺動と連動して開口を塞ぐ第1の位置と、第1の位置から退避した第2の位置との間で変位可能な変位部材と、を設けることにより、排紙の視認性を向上させ、上部ユニットと開口との間に指を挟むおそれや、クリップ等の物体が開口に落下して装置を使用不能となることを回避すると共に、安全とする方法が開示されている。
また特許文献3には、装置本体側面に、内部の用紙搬送路に対して開閉機構によって略平行に移動する開閉自在の開放扉を少なくとも3点で支持して開閉することにより、開閉時の動作を安定し、開放した際にジャム処理を容易にする方法が開示されている。
特開2000−153934号公報 特開2009−37193号公報 特開2002−226081号公報
しかし、特許文献1の方法では、開閉カバーが胴内排紙空間において画像読取装置の下方に存在するため、その分手指を挿入するスペースが狭くなり、ジャム処理が困難となるおそれがある。また、近年の画像形成装置の小型化の進展により、胴内排紙空間が更に制約されているため、胴内排紙空間に開閉カバーが存在することにより、ジャム処理スペースが十分に取れないおそれもある。
また、特許文献2では、中継ユニットは設けられておらず、中継ユニット内でのジャム処理を容易にするための方法ではない。また、かかる特許文献2に示された胴内排紙空間に中継ユニットを設けた場合、上部ユニット(画像読取部)を摺動させることによって胴内排出空間が上方に広がるため、中継ユニットにアクセスし易くはなる。しかし、中継ユニットが一端部を支軸として開閉するような場合、上部ユニットの摺動量が少ないと、中継ユニットの開閉に十分なスペースが取れないおそれがある。
また、特許文献3では、開閉扉を反転ユニットと共に引き出すことにより、画像形成装置本体内部に手指をアクセスし易くしているが、かかる引き出し動作によっては、いずれの搬送路も開放されていない。
本発明は、上記問題点に鑑み、中継搬送部で生じたジャムの処理を容易に行うことを可能とする画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、画像形成部と該画像形成部の上方に配置された画像読取部との間に配置され、前記画像形成部で画像形成された用紙を装置本体の左右方向に排出する排出部と、該排出部の用紙排出方向下流側に設けられ少なくとも前記装置本体の前面側に開口する胴内排紙空間と、前記胴内排紙空間を挟んで前記排出部とは反対側に配置され、前記排出部から排出された用紙が搬入される用紙後処理部と、前記胴内排紙空間の底面部に配置され、前記排出部から排出された用紙を前記用紙後処理部に搬送するための搬送路と、搬送ニップを形成する第1及び第2のローラと、を有する中継搬送部と、を備えた画像形成装置において、前記中継搬送部には、前記第1のローラを有し前記底面部に配置される下側ガイド部と、前記第2のローラを有し前記下側ガイド部上に配置されることにより前記搬送ニップ及び前記搬送路が形成される上側ガイド部と、が設けられ、前記上側ガイド部には、前記装置本体の前後方向に沿って第1のレール部が形成され、前記下側ガイド部には、前記第1のレール部を前記前後方向に摺動可能に下方から支持する第2のレール部が形成され、且つ前記第1のレール部が前記第2のレール部に対して前記前面側に摺動することにより前記搬送ニップが解除されるようになっており、前記上側ガイド部を前記下側ガイド部に対して前記前面側に引き出すことにより、前記搬送ニップが解除されると共に前記搬送路が開放されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第1のレール部の前記前後方向後面側端部には、下方に突出する突起部が形成され、且つ前記突起部の前記前面側端部には、前記前面側且つ上方に傾斜する第1の傾斜部が形成され、前記第2のレール部の前記後面側端部には、前記第1の傾斜部が前記後面側から当接可能であり、前記上側ガイド部が前記前面側に引き出されるとき前記突起部を前記第2のレール部に乗り上げ可能とする第2の傾斜部が形成されたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第2のレール部の前記前面側端部には、前記第1のレール部を前記前面側に摺動可能に下方から支持すると共に前記第1の傾斜部が前記後面側から当接して係合可能な係止部が形成されたことを特徴としている。
また本発明は、前記第1のレール部の前記前面側端部には、前記前面側且つ上方に傾斜し、前記第1のレール部が前記前面側に摺動するとき前記第1のレール部を前記係止部に乗り上げ可能とする第3の傾斜部が形成されたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第2のレール部の前記前面側端部には、前記第1のレール部を前記前面側に略水平に摺動可能に下方から支持する支持部が形成されたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記中継搬送部の上面部の前記後面側端部には、前記後面側且つ下方に向かって傾斜する凹部が形成されたことを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、中継搬送部に、第1のローラを有し底面部に配置される下側ガイド部と、第2のローラを有し下側ガイド部上に配置されることにより搬送ニップ及び搬送路が形成される上側ガイド部と、を設け、上側ガイド部に、装置本体の前後方向に沿って第1のレール部を形成し、下側ガイド部に、第1のレール部を前後方向に摺動可能に支持する第2のレール部を形成し、且つ第1のレール部が第2のレール部に対して前面側に摺動することにより搬送ニップが解除されることとし、上側ガイド部を下側ガイド部に対して前面側に引き出すことにより、搬送ニップが解除されると共に搬送路を開放することによって、上側ガイド部を引き出すという簡単な動作で、ジャム紙を手指により掴むことが可能となる。また、胴内排紙空間のスペース上の制約を受けることなく搬送ニップの解除及び搬送路の開放が可能となる。これにより、中継搬送部で生じたジャムの処理を容易に行うことが可能となる。
また、本発明の第2の構成によれば、第1の構成の画像形成装置において、第1のレール部の前後方向後面側端部に、下方に突出する突起部を形成し、且つ突起部の前面側端部に、前面側且つ上方に傾斜する第1の傾斜部を形成し、第2のレール部の後面側端部に、第1の傾斜部が後面側から当接可能であり、上側ガイド部が前面側に引き出されるとき突起部を第2のレール部に乗り上げ可能とする第2の傾斜部を形成することによって、搬送ニップ及び搬送路が形成されているとき、第1のレール部の前面側への摺動を規制することできるため、第1のレール部と第2のレール部との係合がより安定し、用紙の搬送が安定になる。加えて、上側ガイド部を引き出すとき、第1の傾斜部が第2の傾斜部に沿って摺動するため、第1のレール部と第2のレール部の係合を容易に解除すると共に搬送ニップを容易に解除することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、第2の構成の画像形成装置において、第2のレール部の前面側端部に、前記第1のレール部を前記前面側に摺動可能に下方から支持すると共に第1の傾斜部が後面側から当接して係合可能な係止部を形成することによって、第1のレール部の摺動を安定させることができる。加えて、搬送路が開放した状態で第1のレール部の前面側への摺動を規制して、上側ガイド部の落下を防止することができるため、ジャム処理時の安全性を向上させることができる。
また、本発明の第4の構成によれば、第3の構成の画像形成装置において、第1のレール部の前面側端部に、前面側且つ上方に傾斜し、第1のレール部が前面側に摺動するとき第1のレール部を係止部に乗り上げ可能とする第3の傾斜部を形成することによって、上側ガイド部を持ち上げることなく第1のレール部の前面側端部を係止部よりも前面側へと摺動させることができるため、上側ガイド部の引き出しが容易となる。
また、本発明の第5の構成によれば、第2〜第4のいずれかの構成の画像形成装置において、第2のレール部の前面側端部に、第1のレール部を前面側に略水平に摺動可能に下方から支持する支持部を形成することによって、第1のレール部の摺動が安定となり、上側ガイド部を安定して引き出すことができる。
また、本発明の第6の構成によれば、第1〜第5のいずれかの構成の画像形成装置において、中継搬送部の上面部の後面側端部に、後面側且つ下方に向かって傾斜する凹部を形成することによって、上側ガイド部を前面側に引き出して中継搬送路を開放し、胴内排紙空間に手指を入れる際、下側ガイド部に向かって手指のアクセスが容易となるため、ジャム処理がより容易となる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図 本実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す概略図 中継ユニットの外観を前面側から示す斜視図 中継ユニットの側面断面図 上側ガイド部における図4の右側に配置された第1レール部周辺を前面側から示す部分斜視図 下側ガイド部における図4の右側に配置された第2レール部周辺を前面側から示す部分斜視図 第1レール部が第2レール部に対して前面側に摺動する状態を示す図であって、図7(a)は、第1レール部と第2レール部とが係合した状態を示す図であり、図7(b)は、第1レール部と第2レール部との係合が解除される状態を示す図であり、図7(c)は、第1レール部が第2レール部上を摺動する状態を示す図であり、図7(d)は、第1レール部の摺動が係止部によって規制される状態を示す図であり、図7(e)は、第1レール部の係止部による摺動の規制が解除される状態を示す図 上側ガイド部が引き出されたときの画像形成装置を示す外観斜視図 凹部が形成された上側ガイド部を示す図であって、図9(a)は、概略上面図であり、図9(b)は、図9(a)のAA’矢視断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図であり、図2は、内部構成を示す概略図である。なお、本実施形態においては画像形成装置の一例として複合機を例示しているが、画像形成装置として複合機以外の、例えばレーザプリンタやインクジェットプリンタ、ファクシミリ装置等であっても適用できることはいうまでもない。
図1及び図2に示すように、画像形成装置(装置本体)100は、いわゆる胴内排紙型のデジタル複合機であって、大きくは、本体ハウジング20と、その上部に配設された上ハウジング21と、より構成されている。この上ハウジング21には、原稿の画像を電気信号として読み取るための後述する各種機構が設けられ、上ハウジング21の上部には原稿搬送装置3が付設されている。他方、本体ハウジング20には、読み取った原稿画像の電気信号に基づいて用紙に画像を転写するための後述する各種機構が設けられ、本体ハウジング20の左側部には用紙後処理装置(用紙後処理手段)70が付設されている。
本実施形態では、本体ハウジング20は、下ハウジング20aと、その上方で右側部に沿って位置し上ハウジング21に連結される連結ハウジング20bと、より構成され、下ハウジング20aには、用紙Pの給紙部4や、用紙P上にトナー画像を形成する画像形成部6や、用紙上のトナー画像を定着するための定着装置(定着部)7等が設けられ、他方、連結ハウジング20bには、定着後の用紙Pを搬送して本体ハウジング20から排出するための用紙排出部(排出部)19が設けられている。
また、上ハウジング21の直下における連結ハウジング20bの左側方には、左側面及び正面に向けて大きく開放された胴内排紙空間22が形成されており、この胴内排紙空間22には、連結ハウジング20bの左側面から排出される用紙Pを受け取って積載する一方で、用紙Pに後処理を施す場合には用紙後処理装置70への搬送を可能とする中継ユニット30が設けられている。中継ユニット30の詳細については後述する。
本体ハウジング20内には、下部に配設された給紙部4と、この給紙部4の側方および上方に配設された用紙搬送部5と、給紙部4の上方に配設された画像形成部6と、この画像形成部6の用紙搬送方向下流側(図の右側)に配設された定着部7とが備えられている。
給紙部4には、用紙搬送方向下流側に給紙ローラ等の分離給送手段が設けられた複数の給紙カセット4aが備えられており、この給紙カセット4aに載置された用紙Pの束を、給紙ローラの回転動作によって、最上位の用紙Pから1枚ずつ用紙搬送部5に給紙するものであり、用紙搬送部5は、給紙部4から給紙された用紙Pを、各搬送ローラ対5aによって画像形成部6へと搬送する。
画像形成部6及び定着装置7は、装置本体100の内部で用紙搬送方向と直交する幅方向(前後方向、図2の紙面に直交する方向)に細長く配設され、下ハウジング20a内の上部において図2における左側から画像形成部6、定着装置7の順に用紙Pの搬送方向(左から右方向)に沿って並設されている。
画像形成部6は、電子写真プロセスによって、用紙P上に所定のトナー像を形成するものであり、回転可能に軸支された像担持体である感光体ドラム10と、この感光体ドラム10の周囲にその回転方向に沿って配設される帯電装置11、露光装置12、現像装置13、転写装置14、クリーニング装置15及び不図示の除電装置を備えている。定着装置7は、画像形成部6においてトナー像が転写された用紙Pを、加熱ローラと加圧ローラとからなる一対の定着ローラ7aに挟持させて加熱及び加圧して、未定着トナー像を用紙P上に定着させるものである。
上ハウジング21内には、画像読取部8が設けられている。画像読取部8は、原稿の画像情報を読み取るものであり、1枚ずつの原稿を手置きで読み取らせる場合には、原稿搬送装置3を開いて上ハウジング21の上面に設けられたコンタクトガラス8a上に原稿を載置し、原稿束から1枚ずつを自動的に読み取らせる場合には、原稿束を、閉じた状態の原稿搬送装置3の給紙トレイ上3aに載置する。原稿束が給紙トレイ3a上に載置された場合は、当該原稿束から1枚ずつの原稿が自動的に順次コンタクトガラス8a上に送り込まれるようになっている。いずれの場合でもコンタクトガラス8a上に位置した原稿に、不図示の露光ランプから光が照射され、その反射光は画像光として不図示の反射鏡及び結像レンズ等の光学系を介して光電変換部(CCD)へ導かれる。
以下、上記のように構成された画像形成装置100の基本的な動作を説明する。先ず、図2で反時計回りに回転する感光体ドラム10の表面が帯電装置11によって一様に帯電され、引き続き画像読取部8で読み取られた画像情報に基づいて露光装置12(レーザー装置等)からのレーザービームが感光体ドラム10の周面に照射され、これによって感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像に現像装置13から現像剤としてのトナーが供給されることによりトナー像が形成される。
次いで、給紙部4からの用紙Pは、用紙搬送路5を通りレジストローラ9によってトナー像が形成された感光体ドラム10に向けて搬送され、ここで転写ローラ等からなる転写装置14により感光体ドラム10の表面のトナー像が用紙Pに転写される。そして、トナー像が転写された用紙Pは感光体ドラム10から分離され、定着装置7に向けて搬送され、定着ローラ7aを通過することによる加熱処理でトナー像が定着される。
トナー像の用紙Pへの転写処理が完了した感光体ドラム10は、クリーニング装置15で周面に残留している残留トナーが取り除かれた後、除電装置(不図示)で残留電荷を除去する除電処理が施され、その後、帯電装置11により再び周面に帯電処理が施され、以下同様にして画像形成が行われることとなる。
そして、定着装置7を通過した用紙Pは、そのまま垂直上方に向き垂直搬送路18に沿って連結ハウジング20b内に搬送される。垂直搬送路18の上部は連結ハウジング20b内で左方に向かって上下2つの搬送路に分岐しており、分岐部に配置された切り替え爪17によって、用紙Pの搬送方向が切り替えられるようになっている。
この連結ハウジング20b内には、用紙排出部19が設けられている。用紙排出部19は、一対の第1排出ローラ19aと、該第1排出ローラ19aの直下に配置された一対の第2排出ローラ19bと、を有しており、垂直搬送路18を搬送された用紙Pが切り替え爪17によって上方の搬送路若しくは下方の搬送路に案内される。
切り替え爪17によって上方の搬送路に案内された用紙Pは、第1排出ローラ19aから左方に排出され、切り替え爪17によって下方の搬送路に案内された用紙Pは、第2排出ローラ19bによって左方に排出される。切り替え爪17は、不図示の制御部によって案内方向を切り替えるようになっている。
ここで、中継ユニット30は、胴内排紙空間22の底面部22aに着脱可能に装着され、胴内排紙空間22には、中継ユニット30の装着を検知する検知センサ(不図示)が設けられている。かかる検知センサは、PIセンサ等から形成されており、検知結果を制御部に送信する。
また、底面部22aには、用紙排出方向下流側(図2の左側)に向かって上方に傾斜する傾斜面が形成されており、中継ユニット30が胴内排紙空間22から離脱されているとき、底面部22aが用紙排出トレイとして用いられる。かかる場合、検知センサは中継ユニット30が装着されていないことを検知し、かかる検知結果が制御部に送信されると、切り替え爪17は用紙Pを第1排出ローラ19aに案内する。そして、第1排出ローラ19aから排出された用紙Pは底面部22a上に排出される。
一方、中継ユニット30が胴内排紙空間22に装着されているとき、検知センサは中継ユニット30が装着されていることを検知し、かかる検知結果が制御部に送信されると、切り替え爪17は用紙Pを第2排出ローラ19bに案内する。そして、第2排出ローラ19bから排出された用紙Pは中継ユニット30に搬入される。中継ユニット30内に搬入された用紙Pは、中継ユニット30内を通過し、用紙後処理装置70に搬入される。
なお、検知結果を操作パネル25(図1参照)に表示し、ユーザが操作パネル25上で用紙Pの案内方向を切り替えることもできる。さらに、中継ユニット30が装着されている場合であっても、薄紙の用紙Pを用いた場合や、ファクシミリの受信データを印字する場合には、用紙Pを第1排出ローラ19aから、後述する中継ユニット30の上側ガイド部32の上面部32a上に排出することもできる。
用紙後処理装置70は、本体ハウジング20の用紙排出方向下流側(図1及び図2の左側)に着脱可能に配置され、本体ハウジング20で画像形成処理された用紙Pに対して綴じ処理や、用紙Pをずらして排出するシフト排出処理等の後処理を行うものである。
図2に示すように、用紙後処理装置70内部には、後述する中継ユニット30から搬入された用紙Pを下流側に搬送する後処理用搬送ローラ71と、搬入された用紙Pを複数枚スタックして、スタックされた用紙束をまとめてステープルで綴じる綴じ処理装置73と、用紙P若しくは用紙束をずらして排出するシフト排出装置74とが設けられている。なお、用紙後処理装置70の本体ハウジング20への取り付け方法については後述する。
画像形成処理された用紙Pが、中継ユニット30を経由して用紙後処理装置70内に搬入されると、不図示の制御部により綴じ処理が指示されている場合には、綴じ処理装置73によって、所定枚数の用紙束を整列させた後、用紙束の所定の位置に綴じ処理が行われる。一方、綴じ処理が指示されていない場合、用紙Pはそのまま綴じ処理装置73を通過し、排出トレイ75に排出される。
また、シフト排出処理が指示されている場合には、シフト排出装置74によって、用紙P若しくは用紙束をずらして排出トレイ75の所定位置にシフト排出処理が行われ、シフト排出処理が指示されていない場合はそのままシフト排出装置74を通過し、排出トレイ75に排出される。
次に、本体ハウジング20から用紙後処理装置70へと用紙Pを搬送するための中継ユニット30について説明する。
図3は、中継ユニットの外観を前面側から示す斜視図であり、図4は側面断面図であり、図5は、上側ガイド部における図4の右側に配置された第1レール部周辺を前面側から示す部分斜視図であり、図6は、下側ガイド部における図4の右側に配置された第2レール部周辺を前面側から示す部分斜視図である。
図3及び図4に示すように、中継ユニット30は、胴内排紙空間22の底面部22a(図1及び図2参照)上に着脱可能に配置される下側ガイド部31と、下側ガイド部31の上方に配置される上側ガイド部32と、を有している。下側ガイド部31の底面は、底面部22aに沿って形成されている。そして、上側ガイド部32が下側ガイド部31上に配置されることにより、用紙Pが通過する中継搬送路(搬送路)33が形成される。
また、上側ガイド部32の前面側端部において、用紙排出方向(図の左右方向)略中央部には、取手41が形成されており、下側ガイド部31において取手41と重なる位置には、略矩形状に切り欠かれた凹状に形成され、上側ガイド部32を引き出す際に取手41を掴むために手指を挿入するための手指挿入部43が形成されている。かかる取手41を掴んで前面側に引き出すことにより、上側ガイド部32が下側ガイド部31に対して引き出し可能となっている。
中継ユニット30は、下側ガイド部31を底面部22aに取り付けた後、下側ガイド部31に上側ガイド部32を装着することによって、下ハウジング20aに取り付けられる。下側ガイド部31の本体ハウジング20への取り付けは、下側ガイド部31を底面部22aに載置した後、下ハウジング20aの左側面上部と下側ガイド部31の左側面部とに、金属板製から成る取付部材(不図示)をビス止めすることによって行うことができる。
また、取付部材の下ハウジング20aとは反対側面には、例えば先端が上方に突出する固定部(不図示)が形成され、用紙後処理装置70の右側面部には、例えば先端が下方に突出し、上記固定部に上方から係合してこれを固定する引っ掛け部(不図示)が形成されており、引っ掛け部を固定部に引っ掛けることにより、用紙後処理装置70が本体ハウジング20に装着される。なお、用紙後処理装置70を本体ハウジング20から脱離するときは、用紙後処理装置70を持ち上げて引っ掛け部を固定部から外し、下側ガイド部31を本体ハウジング20から脱離するときは、取付部材のビス止めを外せばよい。
中継搬送路33において、下側ガイド部31の上面は下側搬送面33aを構成し、上側ガイド部32の下面は、上側搬送面33bを構成している。下側ガイド部31は、上側ガイド部32よりも用紙排出方向上流側(図4の右側)に突出しており、下側搬送面33aにおいてかかる突出部分は、本体ハウジング20の第2排出ローラ19bから排出された用紙Pを中継ユニット30内へと案内するための用紙案内部33aaを構成している。
また、上側ガイド部32の用紙搬送方向上流側端部には装置本体の前後方向(用紙排出方向とは垂直方向)に沿って、用紙Pを中継搬送路33に案内するための略矩形状の開口部51が形成されている(図5参照)。開口部51を形成する下面51aは、後述する溝部61の用紙排出方向上流側を塞ぐと共に、下側ガイド部31の用紙案内部33aaと下側搬送面33aとの間を繋ぐように配置され、下側搬送面33aの一部を形成している。
下側搬送面33aには、用紙排出方向において異なる3箇所に、用紙Pを搬送するための駆動ローラ(第1のローラ)35が設けられており、上側搬送面33bには、駆動ローラ35とで用紙Pを搬送するための搬送ニップNを形成する従動ローラ(第2のローラ)36が設けられている。なお、上側ガイド部32に駆動ローラ35、下側ガイド部31に従動ローラ36を配置することもできる。
用紙排出方向最上流側に配置された駆動ローラ35の回転軸35aの一端部(ここでは後面側)端部には駆動ギア37が連結されている(図6参照)。駆動ギア37は不図示の駆動モータと連結され、駆動モータの回転駆動力を最上流側の駆動ローラ35に伝達する。
また、3つの駆動ローラ35の回転軸35aの駆動ギア37とは反対側(ここでは前面側)端部は、駆動伝達ベルト38に架け渡され(図6参照)、最上流側の駆動ギア37に伝達された回転駆動力は、下流側の2つの駆動ローラ35に伝達される。これにより、駆動モータによって、3つの駆動ローラ35が回転する。
また、下側ガイド部31の用紙排出方向において最上流側の駆動ローラ35の上流側近傍には、アクチュエータ及びPIセンサを有し用紙Pのジャムを検知するためのジャム検知センサ39が設けられている。ジャム検知センサ39の検知結果は、不図示の制御部に送信され、ジャム検知センサ39が用紙Pを検知し続けた場合には、制御部は、中継搬送路33内でジャムが発生したと判断する。
図4及び図5に示すように、上側ガイド部32の上面部32aは、用紙排出方向上流側端部から下流側に向かって上方に傾斜する傾斜面を有しており、第1排出ローラ19aから排出された用紙Pが載置される用紙排出トレイを構成している。
そして、上側ガイド部32の用紙排出方向両端部には、前後方向に沿って、下方に突出する突出部32bが形成されている。また、用紙排出方向上流側の突出部32bの上流側面、及び下流側の突出部32bの下流側面には、前後方向に沿って、後述する第2レール部63によって下方から摺動可能に支持される第1レール部53が形成されている。なお、かかる下流側及び上流側の第1レール部53は、同様の構成であるため、以下、図5に示すように、上流側(図4の右側)に配置された第1レール部53について説明する。
第1レール部53は、断面略矩形状の細長い略L字状から成り、第1レール部53の後面側(図5の奥側)端部53aには、下方に突出する突起部54が形成されている。突起部54の前面側(図5の手前側)端部には、前面側に向かって上方に傾斜する第1傾斜部(第1の傾斜部)54aが形成されている。第1傾斜部54aは、後述するように、第2レール部63の第3傾斜部63aに乗り上げ可能とするように形成されている。
また、第1レール部53の前面側端部53bには、前面側に向かって上方に傾斜した第2傾斜部53ba(第3の傾斜部)が形成されており、第2傾斜部53baは、第1レール部53が前面側に摺動するとき、第1レール部53を後述する係止部67に乗り上げ可能とするように形成されている。
一方、図4及び図6に示すように、下側ガイド部31の用紙排出方向下流側端部(図の左側)と、上流側端部(図の右側)において用紙案内部33aaの下流側に隣接する位置と、には、前後方向に沿って断面略矩形状の溝部61が形成されている。溝部61には、大まかには、第2レール部63と、支持部65と、係止部67と、が一体に形成されている。なお、かかる下流側及び上流側の溝部61に形成された、第2レール部63、支持部65、係止部67等は同様の構成であるため、以下、図6に示すように、上流側(図4の右側)に配置された溝部61に形成された第2レール部63等について説明する。
第2レール部63は、溝部61の底面及び用紙排出方向上流側面に沿って断面略矩形状に形成されている。図6に示すように、第2レール部63における後面側(図6の奥側)端部には、後面側に向かって下方に、第1傾斜部54a(図5参照)と略平行に傾斜する第3傾斜部(第2の傾斜部)63aが形成されている。かかる第3傾斜部63aは、上側ガイド部32が前面側に引き出されるとき、第1レール部53の突起部54(図5参照)が第2レール部63に乗り上げることができるように形成されている。
第2レール部63の前面側(図6の手前側)端部63bは、成形時に抜き型を取り出すための抜き穴64によって分断されており、かかる分断された前面側端部63bの前面側には、上方に略山形状に突出し、上側ガイド部32が前面側に引き出される際、第1レール部53を略水平に支持可能な支持部65が形成されている。
溝部61の用紙排出方向上流側面において第2レール部63の上方且つ前面側には、第2レール部63に沿って用紙搬送方向下流側(図6の左側)に突出する係止部67が形成されている。係止部67は、第1レール部53が前面側に略水平に摺動するように第1レール部53を下方から摺動可能に支持するようになっており、また、第1レール部53の第1傾斜面54aが後面側から当接して係合できるようになっている。
これにより、上側ガイド部32を引き出したとき、第1レール部53は係止部67に支持されて前面側に摺動し、第1傾斜部54aが後面側から係止部67に当接すると、第1レール部53の前面側への摺動が規制される。従って、第1レール部53の摺動を安定にすると共に、上側ガイド部32の前面側への落下を防止することができる。なお、ここでは、係止部67を支持部65と同じ高さに形成し、第1レール部53が係止部67を略水平に摺動するように形成したが、支持部65よりも低く形成することもできる。
そして、上側ガイド部32が下側ガイド部31上に載置(装着)された状態では、下側搬送面33aと上側搬送面33bとで中継搬送路33が形成され、駆動ローラ35と従動ローラ36で搬送ニップNが形成され、搬送ニップNで用紙Pを用紙排出方向下流側に搬送することができる(図4参照)。これにより、連結ハウジング20bにおいて第2排出ローラ19bによって排出された用紙Pは、中継搬送路33を通過して用紙後処理装置70に搬入される。
次に、上側ガイド部32の引き出しについて説明する。なお、上側ガイド部32の引き出し時には、用紙排出方向上流側及び下流側において第1レール部53が第2レール部63に対して前面側に摺動するが、用紙排出方向上流側と下流側とで第1レール部53の摺動動作は同様であるため、以下、上流側に配置された第1レール部53の摺動動作についてのみ説明する。
図7は、第1レール部53が第2レール部63に対して前面側に摺動する状態を示す図であって、図7(a)は、第1レール部53と第2レール部63とが係合した状態を示す図であり、図7(b)は、第1レール部53と第2レール部63との係合が解除される状態を示す図であり、図7(c)は、第1レール部53が第2レール部63上を摺動する状態を示す図であり、図7(d)は、第1レール部53の摺動が係止部によって規制される状態を示す図であり、図7(e)は、第1レール部53の係止部による摺動の規制が解除される状態を示す図である。また、図8は、上側ガイド部32が引き出されたときの画像形成装置を示す外観斜視図である。図3〜図6と共通する部分には共通する符号を付して説明を省略する。
図7(a)に示すように、上側ガイド部32が下側ガイド部31上に配置された状態では、第1レール部53の第1傾斜部54aが、第2レール部63の第3傾斜部63aと当接しており、第1レール部53の前面側(図の右側)への摺動が規制されている。なお、上側ガイド部32の後面側端面が、下側ガイド部31に形成された不図示の当接部と当接することによって、第1レール部53の後面側への移動が規制されるようになっている。
この状態から、中継搬送路33でジャムが生じた場合、取手41を掴んで上側ガイド部32を前面側に引き出すと、図7(b)に示すように、第1傾斜部54aが第3傾斜部63aに沿って前面側に向かって上方に摺動し、第2傾斜部53baが係止部67の後面側(図の左側)端部を前面側に向かって斜め上方に摺動する。そして、図7(c)に示すように、突起部54が第2レール部63に乗り上げ、前面側端部53bが係止部67に乗り上げる。このとき、第1レール部53は略水平に配置される。
さらに上側ガイド部32を引き出すと、図7(c)に示すように、第1レール部53の前面側端部53bは支持部65に乗り上げ、第1レール部53は、前面側端部53bから後面側端部53a側へと順次、係止部67及び支持部65の上面を前面側へと摺動し、突起部54は、第2レール部63の上面を前面側に摺動する。このとき、第1レール部53は、略水平に摺動する。
これにより、中継搬送路33が開放され、図8に示すように、上側ガイド部32が引き出された後の胴内排出空間22に手指を挿入することにより、ジャム処理が可能となる。また、図7(d)示すように、第1レール部53の第1傾斜部54aが係止部67に後面側から当接して係合すると、第1レール部53の前面側への摺動が規制される。
なお、中継搬送路33において複雑なジャム等が発生し、上側ガイド部32を下側ガイド部31に対して前面側に引き出しただけではジャム処理が困難な場合には、上側ガイド部32を持ち上げると、図7(e)に示すように、第1傾斜部54aと係止部67との係合が解除され、上側ガイド部32を下側ガイド部31から脱離することができる。これにより、中継搬送路33を完全に開放してジャム処理を行うことが可能となる。
一方、上側ガイド部32を下側ガイド部31に装着する際には、上記とは逆に、上側ガイド部32の突起部54を係止部67よりも後面側に挿入して第2レール部63の上面に載置する。このとき、第1レール部53の下面は係止部67及び支持部65の上面に載置される(図7(b)及び図7(c)参照)。そして、上側ガイド部32を後面側に押し込むと、突起部54の第1傾斜部54aが第2レール部63の第3傾斜部63aと当接して係合し、第1レール部53が第2レール部63上に支持されて、第1レール部53が第2レール部63に装着される(図7(a)参照)。これにより、搬送ニップN及び中継搬送路33が形成される。
上記の通り、本実施形態では、上側ガイド部32に、前後方向に沿って第1レール部53を形成し、下側ガイド部31に、第1レール部53を前後方向に摺動可能に、且つ第1レール部53が前面側へ摺動することにより搬送ニップNを解除可能に支持する第2レール部63を形成し、上側ガイド部32を下側ガイド部31に対して前面側に引き出すと、搬送ニップNが解除されると共に中継搬送路33が開放されることとした。
これにより、上側ガイド部32を引き出すという簡単な動作で、ジャム紙を手指により掴むことが可能となる。また、胴内排紙空間22のスペース上の制約を受けることなく搬送ニップNの解除及び中継搬送路33の開放が可能となる。これにより、中継ユニット30内で生じたジャムの処理を容易に行うことが可能となる。
また本実施形態では、第1レール部53の後面側端部53aに、下方に突出する突起部54を形成し、且つ突起部54の前面側端部に、前面側且つ上方に傾斜する第1傾斜部54aを形成し、第2レール部63の後面側端部に、第1傾斜部54aが後面側から当接可能であり、上側ガイド部32が引き出されるとき突起部54を第2レール部63に乗り上げ可能とする第3傾斜部63aを形成した。
これにより、搬送ニップN及び中継搬送路33が形成されているとき、第1レール部53の前面側への摺動を規制できるため、第1レール部53と第2レール部63との係合がより安定し、用紙Pの搬送が安定になる。加えて、上側ガイド部32を引き出すとき、第1傾斜部54aが第3傾斜部63aに沿って摺動するため、第1レール部53と第2レール部63との係合を容易に解除すると共に、搬送ニップNを容易に解除することができる。
また本実施形態では、第2レール部63の前面側端部に、第1傾斜部54aが後面側から当接して係合可能であり、第1レール部53が前面側に摺動するとき乗り上げ可能な係止部67を形成することによって、係止部67により、第1レール部53が略水平に、また安定に摺動できる。加えて、中継搬送路33が開放した状態で第1レール部53の前面側への摺動を規制できるため、上側ガイド部32の落下を防止することができ、ジャム処理時の安全性を向上させることができる。
なお、ここでは、第2レール部63に対する突起部54の乗り上げと、係止部67に対する第1レール部53の乗り上げとを略同時に行ったため(図7(b)参照)、第1レール部53の摺動がより効率的となるが、第2レール部63に突起部54が乗り上げた後、係止部67に第1レール部53が乗り上げるような構成等とすることができるのは勿論である。
また、本実施形態では、第1レール部53の前面側端部53bに、前面側且つ上方に傾斜し、第1レール部53が前面側に摺動するとき第1レール部53を係止部67に乗り上げ可能とする第2傾斜部53baを形成したため、上側ガイド部32を持ち上げることなく第1レール部53の前面側端部53bを係止部67よりも前面側へと摺動させることができる。従って、上側ガイド部32の引き出しが容易となる。
また、本実施形態では、第2レール部63の前面側端部63bに、第1レール部53を前面側に略水平に摺動可能に下方から支持する支持部65を形成したため、第1レール部53の摺動が安定となり、上側ガイド部32を安定して引き出すことができる。なお、ここでは係止部67と共に支持部65を形成したため、第1レール部53の摺動を、さらに安定させることができる。
また、本実施形態では、上側ガイド部32の用紙排出方向両端部に第1レール部53を形成し、これに対応して下側ガイド部31の用紙排出方向両端部に第2レール部63を形成したが、搬送ニップNの解除状態等、装置構成等に応じて上流側若しくは下流側のいずれか一方に形成することもできる。かかる場合、他方には、例えば上側ガイド部32に、上記した第1レール部53を設けない突出部32bのみを形成し、下側ガイド部31に、上記した第2レール部を設けず、突出部32bを摺動可能に案内する溝部61のみを形成することができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に示した第1レール部53、第2レール部63、支持部65や係止部67等の構成、駆動ローラ35及び従動ローラ36の配置及び数量等は、一例に過ぎず、その形状、配置や数量等は、適宜設定することができる。また、上記実施形態に示した支持部65や係止部67は、本発明の必須構成要素ではなく、これらを設けない構成とすることもできる。
また、上記実施形態に示した下側ガイド部31や上側ガイド部32の構成等も一例に過ぎず、例えば図9に示すように、装置構成等に応じて適宜設定することができる。図9(a)は、凹部が形成された上側ガイド部を示す概略上面図であり、図9(b)は、図9(a)のAA’矢視断面図である。
図9では、上側ガイド部32の上面部32aの後面側(図9(a)の上側、図9(b)の左側)端部に、後面側に向かって下方に傾斜する凹部32cが形成されている。これにより、上側ガイド部32を前面側に引き出して中継搬送路33を開放し、胴内排紙空間22に手指を入れる際、下側ガイド部31に向かって手指のアクセスが容易となるため、ジャム処理が容易となる。
なお、図9では、用紙排出方向(図9(a)の左右方向)略中央部に凹部32cを形成したが、かかる凹部32cの配置や大きさ等は、特に限定されず、胴内排出空間22の構成等、装置構成に応じて適宜設定することができる。その他、例えば、上側ガイド部32の上面部32aの後面側端部を、用紙排出方向全体にわたって後面側に向かって下方に傾斜させることもできる。
また、上記実施形態では、用紙後処理装置70に綴じ処理装置73、シフト排出装置74を設けたが、綴じ処理装置の他、パンチ形成装置等も設けることができ、用紙後処理装置70に配置される構成部材は特に限定されるものではない。また、ここでは本体ハウジング20の左側面に用紙後処理装置70を引っ掛けたが、その他、本体ハウジング20とは独立して床面に配置される大型の用紙後処理装置を用いることもできる。
本発明は、中継搬送部に、第1のローラを有し底面部に配置される下側ガイド部と、第2のローラを有し下側ガイド部上に配置されることにより搬送ニップ及び搬送路が形成される上側ガイド部と、を設け、上側ガイド部に、装置本体の前後方向に沿って第1のレール部を形成し、下側ガイド部に、第1のレール部を前後方向に摺動可能に下方から支持する第2のレール部を形成し、且つ第1のレール部が第2のレール部に対して前面側へ摺動することにより搬送ニップが解除されることとし、上側ガイド部を下側ガイド部に対して前面側に引き出すことにより、搬送ニップが解除されると共に搬送路を開放するものである。
これにより、中継搬送部で生じたジャムの処理を容易に行うことが可能となるため、作業性が向上する。また、第1のレール部の前後方向後面側端部に、下方に突出する突起部を形成し、且つ突起部の前面側端部に、前面側且つ上方に傾斜する第1の傾斜部を形成し、第2のレール部の後面側端部に、第1の傾斜部が後面側から当接可能であり、上側ガイド部が前面側に引き出されるとき突起部を第2のレール部に乗り上げ可能とする第2の傾斜部を形成することによって、搬送路における用紙の搬送が安定になるのに加え、第1のレール部と第2のレール部との係合、及び搬送ニップを容易に解除できる。
また、第2のレール部の前面側端部に、前記第1のレール部を前記前面側に摺動可能に下方から支持すると共に第1の傾斜部が後面側から当接して係合可能な係止部を形成することによって、第1のレール部の摺動を安定にすると共に上側ガイド部の落下を防止することができる。また、第1のレール部の前面側端部に、前面側且つ上方に傾斜し、第1のレール部が前面側に摺動するとき第1のレール部を係止部に乗り上げ可能とする第3の傾斜部を形成することによって、上側ガイド部の引き出しが容易となる。
また、第2のレール部の前面側端部に、第1のレール部が前面側に略水平に摺動するように第1のレール部を摺動可能に下方から支持する支持部を形成することによって、上側ガイド部の引き出しが容易となる。また、中継搬送部の上面部の後面側端部に、後面側且つ下方に向かって傾斜する凹部を形成することによって、ジャム処理がより容易となる。
4 給紙部
6 画像形成部
8 画像読取部
19 用紙排出部(排出部)
19a 第1排出ローラ
19b 第2排出ローラ
20 本体ハウジング
20a 下ハウジング
20b 連結ハウジング
21 上ハウジング
22 胴内排紙空間
22a 底面部
25 操作パネル
30 中継ユニット(中継搬送部)
31 下側ガイド部
32 上側ガイド部
32a 上面部
32b 突出部
32c 凹部
33 中継搬送路(搬送路)
35 駆動ローラ(第1のローラ)
36 従動ローラ(第2のローラ)
51 開口部
53 第1レール部(第1のレール部)
53a 後面側端部
53ba 第2傾斜部(第3の傾斜部)
54 突起部
54a 第1傾斜部(第1の傾斜部)
61 溝部
63 第2レール部(第2のレール部)
63a 第3傾斜部(第2の傾斜部)
65 支持部
67 係止部
70 用紙後処理装置(用紙後処理部)
73 綴じ処理装置
74 シフト排出装置
75 排出トレイ
100 画像形成装置
N 搬送ニップ

Claims (5)

  1. 画像形成部と該画像形成部の上方に配置された画像読取部との間に配置され、前記画像形成部で画像形成された用紙を装置本体の左右方向に排出する排出部と、
    該排出部の用紙排出方向下流側に設けられ少なくとも前記装置本体の前面側に開口する胴内排紙空間と、
    前記胴内排紙空間を挟んで前記排出部とは反対側に配置され、前記排出部から排出された用紙が搬入される用紙後処理部と、
    前記胴内排紙空間の底面部に配置され、前記排出部から排出された用紙を前記用紙後処理部に搬送するための搬送路と、搬送ニップを形成する第1及び第2のローラと、を有する中継搬送部と、を備えた画像形成装置において、
    前記中継搬送部には、前記第1のローラを有し前記底面部に配置される下側ガイド部と、前記第2のローラを有し前記下側ガイド部上に配置されることにより前記搬送ニップ及び前記搬送路が形成される上側ガイド部と、が設けられ、
    前記上側ガイド部には、前記装置本体の前後方向に沿って第1のレール部が形成され、
    前記下側ガイド部には、前記第1のレール部を前記前後方向に摺動可能に下方から支持する第2のレール部が形成され、且つ前記第1のレール部が前記第2のレール部に対して前記前面側へ摺動することにより前記搬送ニップが解除されるようになっており、
    前記第1のレール部の前記前後方向後面側端部には、下方に突出する突起部が形成され、且つ前記突起部の前記前面側端部には、前記前面側且つ上方に傾斜する第1の傾斜部が形成され、
    前記第2のレール部の前記後面側端部には、前記第1の傾斜部が前記後面側から当接可能であり、前記上側ガイド部が前記前面側に引き出されるとき前記突起部を前記第2のレール部に乗り上げ可能とする第2の傾斜部が形成され、
    前記上側ガイド部を前記下側ガイド部に対して前記前面側に引き出すことにより、前記搬送ニップが解除されると共に前記搬送路が開放されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2のレール部の前記前面側端部には、前記第1のレール部を前記前面側に摺動可能に下方から支持すると共に前記第1の傾斜部が前記後面側から当接して係合可能な係止部が形成されたことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1のレール部の前記前面側端部には、前記前面側且つ上方に傾斜し、前記第1のレール部が前記前面側に摺動するとき前記第1のレール部を前記係止部に乗り上げ可能とする第3の傾斜部が形成されたことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2のレール部の前記前面側端部には、前記第1のレール部を前記前面側に略水平に摺動可能に下方から支持する支持部が形成されたことを特徴とする請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記中継搬送部の上面部の前記後面側端部には、前記後面側且つ下方に向かって傾斜する凹部が形成されたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像形成装置。
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