JP2016002952A - 車両前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロアへの水の浸入を抑制可能な車両前部構造を提供する。
【解決手段】車両10は、車幅方向に沿って延在するカウルトップ26と、カウルトップ26に形成され、外気を導入する外気吸気口66a、66bと、外気吸気口66a、66bよりも車両後方に設けられ、外気をブロアへ導出するブロア開口部42a、42bと、外気吸気口66a、66bからブロア開口部42a、42bへ至る吸気通路62とを備える。吸気通路62の底面には、外気吸気口66a、66bの下方において、上方へ向けて突出する複数の凸ビード100が形成される。凸ビード100は、上方へ向かうほど車両後方に位置する前斜面102を有している。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両前部構造に関するものである。
従来の車両前部構造としては、外気を導入する外気導入性及び水を排水する排水性を備えたものが知られている。
例えば、特許文献1に記載された車両前部構造は、外気を導入する外気吸気口と、当該外気吸気口よりも車両後方に設けられ外気をブロアへ導出するブロア開口部と、外気吸気口からブロア開口部へ至る吸気通路と、吸気通路の底面に設けられ車幅方向に延びる排水路とを備え、吸気通路により外気をブロアへ供給し、排水路により水を外部へ排水する構造となっている。
国際公開第2013/105321号
特許文献1に記載された車両前部構造では、外気吸気口の直下における吸気通路の底面が平坦状に形成されているので、雨水や洗車水等の水が外気吸気口から吸気通路の底面に落下すると、吸気通路の底面に対し深い角度で跳ね返るとともに、前後左右を含む全方向に跳ね返ることになる。
そのため、跳ね返った水の多くは、吸気通路内を流れる外気に巻き込まれて車両後方へと飛散してしまい、ブロア開口部の後方に設けられるブロアへ浸入する虞がある。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、ブロアへの水の浸入を抑制可能な車両前部構造を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、本発明は、車幅方向に沿って延在するカウルトップと、前記カウルトップの少なくとも左右一方に形成され、外気を導入する外気吸気口と、前記外気吸気口よりも車両後方に設けられ、前記外気をブロアへ導出するブロア開口部と、前記外気吸気口から前記ブロア開口部へ至る吸気通路と、を備え、前記吸気通路の底面には、前記外気吸気口の下方において、上方へ向けて突出する複数の凸状部が形成されており、前記凸状部は、上方へ向かうほど車両後方に位置する斜面を有していることを特徴とする。
本発明によれば、外気吸気口から凸状部の斜面に落下した水は、浅い角度で跳ね返るとともに、ブロアとは逆方向の車両前方へ跳ね返りやすくなる。
また、凸状部が斜面を備えるので、斜面を含む底面全体の表面積が増加することになる。これにより、水と底面との接触面積が増加するので、底面に沿って流れる水を増加させ、底面で跳ね返る水を減少させることができる。
したがって、本発明によれば、吸気通路の底面に落下した水が、吸気通路を流れる外気に巻き込まれて車両後方へと飛散しにくくなるので、ブロア開口部への水の浸入、さらにはブロア開口部の後方に設けられるブロアへの水の浸入を抑制することができる。
また、前記凸状部は、車両前後方向の断面視で上方へ向かうにつれて先細りになる構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、凸状部が上方へ向かうにつれて先細りになるので、凸状部が斜面を備えることになる。
外気吸気口から凸状部の斜面に落下した水は、浅い角度で跳ね返るとともに、ブロアとは逆方向の車両前方へ跳ね返りやすくなる。
また、隣接する凸状部の対峙する斜面で跳ね返った水同士は、衝突し合って小さな水滴に分解されることになる。これにより、跳ね返った水の運動エネルギーを減少させて、跳ね返りによる飛距離を短縮することができる。
さらに、凸状部が斜面を備えるので、斜面を含む底面全体の表面積が増加することになる。これにより、水と底面との接触面積が増加するので、底面に沿って流れる水を増加させ、底面で跳ね返る水を減少させることができる。
したがって、本発明によれば、吸気通路の底面に落下した水が、吸気通路を流れる外気に巻き込まれて車両後方へと飛散しにくくなるので、ブロア開口部への水の浸入、さらにはブロア開口部の後方に設けられるブロアへの水の浸入を抑制することができる。
また、前記凸状部は、前記外気吸気口の直下の前記底面の平坦部に形成され、車幅方向に沿って配置された凸ビード又は凸ディンプルである構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、鋼板を利用して、凸ビード又は凸ディンプルを備えた平坦部を容易に形成できる。また、平坦部に多数の凸状部を形成することにより、ブロアへの水の浸入抑制効果を高めることができる。さらに、水が底面に滞留するのを防ぐことができる。
また、前記凸状部は、前記外気吸気口の直下の前記底面の平坦部に形成され、車幅方向に沿って配置されたリブ又は帯状の板部である構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、凸状部として凸ビード又は凸ディンプルを用いた場合と略同様の作用効果を奏することができ、例えばリブを備える別体部材を用意することにより、平坦部を鋼板で形成したとしても、別体部材を平坦部に容易に取り付けることができる。また、リブ幅を狭くして多数のリブを並設できるので、ブロアへの水の浸入抑制効果を高めることができる。
一方、凸状部として帯状の板部を用いた場合には、鋼板に互いに平行な帯状の板部をプレス加工で切り起して形成するので、リブよりも吸気通路の底面より高い位置に形成することが可能になる結果、落下してきた水が吸気通路の底面で跳ね返る前に小さな水滴に分解されることになる。これにより、跳ね返った水(水滴)の運動エネルギーを減少させて、跳ね返りによる飛距離を短縮することができる。
また、車幅方向に沿って延在し、前記ブロア開口部を有するクロスメンバと、前記クロスメンバからダンパベースまで車両前方に延在し、前記カウルトップの車幅方向両端側の下方にそれぞれ設けられたダンパベースサポートと、前記ダンパベースサポートの車外側の端部に配置されたカウルトップサイドと、をさらに備え、前記凸状部は、前記ダンパベースサポートの上面に形成されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、カウルトップの下方であって、かつ、クロスメンバ、ダンパベース及びカウルトップサイドの3部材に架け渡されるダンパベースサポートの上面に凸状部を形成するので、カウルトップの外気吸気口からクロスメンバのブロア開口部までの距離を短縮することが可能となり、車体の小型化に繋げることができる。また、カウルトップの中央部に吸気通路を形成する必要がないので、カウルトップを下げて前方視界を向上させることができる。
また、前記ダンパベースサポートは、前記クロスメンバとの間で車幅方向に延びる排水路を形成しており、前記凸状部は、前記排水路の車両前方に位置している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、凸状部から車両後方へ流れた水を、排水路を利用して外部に排水することができる。
また、前記吸気通路は、前記ダンパベースサポート、前記カウルトップ及び前記カウルトップサイドによって形成され、車両前後方向に延びている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、吸気通路の左右幅を広くして上下高さを低くすることが可能となり、十分な吸気量を確保しつつ、カウルトップを下げて前方視界を向上させることができる。
また、前記クロスメンバの車幅方向両端は、車両の左右両側に設けられたアッパメンバに接続されており、前記クロスメンバは、車両前後方向に離間して対向する前壁部及び後壁部を有しており、前記ブロア開口部は、前記前壁部及び前記後壁部にそれぞれ形成されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、クロスメンバの車幅方向両端が車両の左右両側に設けられたアッパメンバに接続されるので、車体剛性を高めることができる。また、クロスメンバの前壁部と後壁部の2段階で吸気通路に入った水を遮断(外気と分離)できるので、ブロアへの水の浸入を一層抑制することができる。
また、前記クロスメンバからウインドシールドガラスの下端に向けて延設するウインドシールドサポートパネルをさらに備え、前記カウルトップの前端は、前記ダンパベースサポートに下方から支持されており、前記カウルトップの後端は、前記ウインドシールドサポートパネルに下方から支持されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、クロスメンバとウインドシールドサポートパネルとの上下空間にワイパーモータ等の周辺部品を配置することが可能となる。
また、前記カウルトップには、前記外気吸気口の後方かつ前記ブロア開口部の前方において、前記吸気通路に臨む取付開口部が形成されており、前記取付開口部には、フィルターが着脱自在に設けられており、前記フィルターは、前記取付開口部に嵌合する蓋部と、前記蓋部から垂設された脚部と、前記脚部に取り付けられた網状部材とを有している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、網状部材の特徴である開口率の大きさ及び高い水捕捉能力により、空気抵抗を最小化してブロアへの風量を十分に確保しつつ、水を跳ね返らせることなく捕捉することができる。また、捕捉した水を排水路へ誘導できる。さらに、フィルターを取り外して清掃やメンテナンスを容易に行うことができる。
また、前記脚部には、前記網状部材のメッシュ孔に挿通される突起部が形成されており、前記網状部材と前記脚部は、前記メッシュ孔に挿通された前記突起部の先端を溶かして潰し加工することにより、互いに固定されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、網状部材と脚部を互いに容易に固定することができる。
また、ダンパの上端は、前記ダンパベースサポートの上面から上方へ突出しており、前記ダンパの上端を覆うダンパキャップをさらに備え、前記ダンパキャップの周縁は、前記ダンパベースサポートの上面へ向かうにつれて拡径するテーパ状に形成されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ダンパキャップが空気抵抗の小さい最適形状となるので、本来備えているダンパの防錆機能に加え、圧損低減機能と風量増加機能も得られることになる。これにより、ブロアの負荷軽減、モータの低出力化、車体の小型化及び軽量化を実現することができる。
本発明では、ブロアへの水の浸入を抑制可能な車両前部構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る車両前部構造が適用された車両の部分平面図である。 図1のII−II線に沿った端面図である。 図1に示す状態からカウルトップを取り外した状態の平面図である。 図3に示す状態からガラス支持部材を取り外した状態の平面図である。 図2の部分拡大端面図である。 図1のVI−VI線に沿った端面図である。 図4に示す状態からウインドシールドサポートパネルを取り外した状態の平面図である。 ダンパベースサポート、ガラス支持部材及びカウルトップを底面側から見た斜視図である。 カウルトップを取り外した状態の斜視図である。 図1のX−X線に沿った端面図である。 図1のXI−XI線に沿った端面図であって、クロスメンバとウインドシールドサポートパネルとの間で形成される閉断面を示す端面図である。 実施形態に係るダンパベースサポートの上面の部分拡大端面図である。 比較例に係るダンパベースサポートの上面の部分拡大端面図である。 図1のVI−VI線に沿った端面図であって、吸気通路における水と空気の流れを説明するための説明図である。 (a)は本発明の第1変形例に係る車両前部構造が適用された車両の部分拡大平面図であり、(b)は部分拡大端面図である。 (a)は本発明の第2変形例に係る車両前部構造が適用された車両の部分拡大平面図であり、(b)は部分拡大端面図である。 (a)は本発明の第3変形例に係る車両前部構造が適用された車両の拡大斜視図であり、(b)は部分拡大端面図である。 (a)は本発明の第4変形例に係る車両前部構造が適用された車両の拡大分解斜視図であり、(b)は拡大斜視図である。 第4変形例に係る網状部材と脚部の固定方法を説明するための説明図であり、(a)は脚部の突起部を網状部材のメッシュ孔に挿通する前の状態を示す部分拡大端面図、(b)は脚部の突起部を網状部材のメッシュ孔に挿通した状態を示す部分拡大端面図、(c)は脚部の突起部を溶かして潰し加工した状態を示す部分拡大端面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図中に矢印で示される、「前後」及び「上下」は、車両の前後方向及び上下方向を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)をそれぞれ示している。
図2に示されるように、本発明の車両前部構造が適用された車両10は、車幅方向に沿って延在する両端部が左右のアッパメンバ12a、12b(図1参照)に連結されて比較的に剛性を有するクロスメンバ14と、クロスメンバ14からウインドシールドガラス(フロントガラス)16の下端16aに向けて延設するウインドシールドサポートパネル18と、接着剤20を介してウインドシールドガラス16の下端16a側に接着されてウインドシールドガラス16の下端部を支持するガラス支持部材24と、ウインドシールドガラス16の前方に配置されるカウルトップ26(図1参照)とを備える。なお、図2中において、参照数字64は、図示しないパワープラントルームの上面を遮蔽するエンジンフード、参照数字69は、エンジンフード64の内壁とカウルトップ26との間をシールするシール部材をそれぞれ示している。また、図1中では、エンジンフード64及びウインドシールドガラス16の図示を省略している。
図6に示されるように、クロスメンバ14は、縦断面が中空四角筒状を呈しており、上壁部15aと、上壁部15aの前端から垂設された前壁部15bと、上壁部15aの後端から垂設された後壁部15cと、前壁部15bと後壁部15cの下端同士を繋ぐ下壁部15dとを有している。前壁部15bと後壁部15cは、車両前後方向に互いに離間して対向している。前壁部15bの車幅方向両端側には、略矩形状の開口からなるブロア開口部42aが形成される。後壁部15cの右端側には、略矩形状の開口からなり、図示しないブロアに接続されるブロア開口部42bが形成される。後壁部15cは、ウインドシールドサポートパネル18の側壁に接合される。クロスメンバ14の内部には、略矩形状の閉断面36が形成される。なお、閉断面36は、前壁部15bのブロア開口部42aを通過した水を排水する第2排水路D2としても機能する。第2排水路D2の車外側端部は、アッパメンバインナパネル76の第2排水口79に接続される(図9参照)。
ウインドシールドサポートパネル18は、ウインドシールドガラス16の下端16a側に配置される部材である。車幅方向に沿ったウインドシールドサポートパネル18の左右両端部には、所定間隔離間して配置される左隆起部38a及び右隆起部38bが設けられる(図4参照)。この左右隆起部38a、38bの間の中央部39には、車幅方向に沿って延在し、車両前後方向の縦断面において折れ線で形成される第1〜第3稜線40a〜40cが設けられる(図2及び図4参照)。
換言すると、第1〜第3稜線40a〜40cは、その両端が左右隆起部38a、38bに連続し左右隆起部38a、38bによって支持されることで、折れ難くなって剛性を高めることができる。
図2に示されるように、ウインドシールドサポートパネル18の前端フランジ(先端)30aは、ガラス支持部材24に結合される。車幅方向に沿ったウインドシールドサポートパネル18の左右両端部は、左右のアッパメンバインナパネル76、76(図9、図11参照)にそれぞれ結合される。
ガラス支持部材24は、平面視して車幅方向に沿って延在し(図3参照)、車両前後方向の縦断面においてウインドシールドサポートパネル18の前端フランジ(先端)30aからウインドシールドガラス16の下部側面(下部内面)16bに沿って車両後方且つ車両上方に傾斜する部材からなる(図2参照)。ガラス支持部材24とウインドシールドガラス16の下部側面16bとは、所定のクリアランスを介して平行乃至略平行に配設される。
車幅方向に沿ったガラス支持部材24の両端部には、ボルト等の締結部材によってカウルトップ26を締結(結合)するためのカウルトップ固定部52が設けられている(図3参照)。なお、本実施形態では、複数のボルトを用いて3点で締結しているが、これに限定されるものではない。
図2に示されるように、ガラス支持部材24とウインドシールドサポートパネル18の中央部39(詳細には、中央部39の第3稜線40cから第2稜線40bまでの部分)とは、側面視でくの字断面を構成している。
車幅方向と直交するガラス支持部材24の前部には、車幅方向に沿って延在し下方側に向かって窪む排水溝54が設けられる。車幅方向と直交するガラス支持部材24の排水溝54の後部は、ウインドシールドサポートパネル18の前部と重畳し、ウインドシールドサポートパネル18の前端フランジ30aの上面と結合することで結合部56が形成される(図2参照)。結合部56の車幅方向両端部は、ウインドシールドサポートパネル18の左右隆起部38a、38bの上面にも形成される。すなわち、ガラス支持部材24は、左右隆起部38a、38bの上面に結合される。なお、この結合部56は、溶接等によって接合される。
図2に示されるように、排水溝54は、縦断面が円弧状に形成され、車両前後方向において、ウインドシールドサポートパネル18との結合部56から前方に向かって延出するように設けられる。結合部56から前方に向かって延出する排水溝54の先端フランジ58は、カウルトップ26の後記する仕切り壁60に当接することで、排水溝54が閉塞される。さらに、車幅方向に沿った排水溝54の両端部は、車両10の左右両側に設けられた後記する吸気通路62(ダンパベースサポート72a、72bの上面)に接続される(図3参照)。
図1に示されるように、カウルトップ26は、車幅方向に沿って延在し、例えば、樹脂製部材で構成される。このカウルトップ26は、車幅方向に沿った左右両端部に位置する左右の外気吸気口66a、66bと、平面視して矩形状からなり左右の外気吸気口66a、66bの間に設けられるカウル隆起部68と、カウルトップ26の上面から垂下しシール部材70を介して排水溝54の先端フランジ58と当接する仕切り壁60(図2参照)とを有する。また、車両前後方向に沿ったカウルトップ26の後端と、ウインドシールドガラス16の下端16a側の外面との間には、シール部材71が介装される。さらに、図10に示されるように、カウルトップ26は、カウル隆起部68の車幅方向両端側の上面から垂下しシール部材82を介してダンパベースサポート72a、72bの車内側縁部84と当接する車内側側壁86と、車内側側壁86から車外側に所定間隔離間して設けられ、カウルトップ26の車外側端部から垂下しシール部材92を介してダンパベースサポート72a、72bの車外側縁部94と当接する車外側側壁96とを有する。車外側側壁96は、特許請求の範囲のカウルトップサイドを構成している。なお、カウルトップ26の適所には、図示しない水抜穴が開口している。図5及び図9に示されるように、ウインドシールドガラス16から水抜穴を通ってガラス支持部材24の排水溝54に導入された水は、車両10の左右端部側に配置された後記する左右ダンパベースサポート72a、72bの上面に流通する。続いて、この左右ダンパベースサポート72a、72bから左右ダンパベースサポート72a、72bの車外側に配置されたアッパメンバインナパネル76の第1排水口78に排水される。
図2に示されるように、カウルトップ26の車幅方向中央側は、ガラス支持部材24によって下方から支持されている。詳しくは、カウルトップ26の仕切り壁60は、排水溝54の先端フランジ58によって下方から支持されている。カウル隆起部68の両端側の下方には、図3及び図7に示されるように、上面で吸気通路62の底面を形成する左右ダンパベースサポート72a、72bがそれぞれ配設される。図8に示されるように、カウルトップ26の車幅方向両端側は、左右ダンパベースサポート72a、72b及びウインドシールドサポートパネル18によって下方から支持されている。詳しくは、図6に示されるように、カウルトップ26の前端は、左右ダンパベースサポート72a、72bの前側縁部81によって下方から支持されている。カウルトップ26の後端は、ウインドシールドガラス16を介してウインドシールドサポートパネル18によって下方から支持されている。図10に示されるように、カウルトップ26の車内側側壁86は、左右ダンパベースサポート72a、72bの車内側縁部84によって下方から支持されている。カウルトップ26の車外側側壁96は、左右ダンパベースサポート72a、72bの車外側縁部94によって下方から支持されている。左右ダンパベースサポート72a、72bは、水平方向に沿って所定距離だけ離間して配置され、左右ダンパベース74a、74bの上面に結合されて左右ダンパベース74a、74bによって支持されている(図9参照)。
図6に示されるように、車幅方向と直交する左右ダンパベースサポート72a、72bの後部は、クロスメンバ14まで延在しており、前壁部15bの前面に溶接等によって接合されている。ダンパベース74a、74bに収容されたダンパ73の上端は、左右ダンパベースサポート72a、72bの上面から上方へ突出している。ダンパ73の上端は、ゴム製のダンパキャップ75によって上方から覆われており、防錆対策が施されている。ダンパキャップ75の周縁75aは、ダンパベースサポート72a、72bの上面へ向かうにつれて拡径するテーパ状に形成されており、一体に連続的に又は別部材を用いて別体に形成されている。左右ダンパベースサポート72a、72bの後部とクロスメンバ14との間には、車幅方向に沿って延在し下方に向かって窪む第1排水路D1が設けられる。第1排水路D1は、第2排水路D2に対し車両前方に位置している。第1排水路D1と第2排水路D2は、車両前後に並設されている。第1排水路D1の車外側端部は、アッパメンバインナパネル76の第1排水口78に接続される(図9参照)。
ダンパベースサポート72a、72bの上面には、外気吸気口66a、66bの直下において、平坦部が形成されている。かかる平坦部には、上方へ向けて突出する複数の凸ビード100が形成されている。凸状部たる凸ビード100は、外気吸気口66a、66bの直下に形成されており、第1排水路D1の車両前方に位置している。凸ビード100は、図7に示されるように、前後左右に互いに離間している。凸ビード100は、左右方向に沿って延びており、ダンパベースサポート72a、72bの上方における吸気通路62の吸気方向(車両前後方向)に直交している。凸ビード100は、図12に示されるように、車両前後方向の断面視で上方へ向かうにつれて先細りになっている。凸ビード100は、上向きに凸となる曲面状(円弧状)の上面101と、上方へ向かうほど車両後方に位置する前斜面102と、上方へ向かうほど車両前方に位置する後斜面103とを有している。
吸気通路62は、ブロア開口部42bで合流する第1通路と第2通路とによって構成される。第1通路は、カウルトップ26の前方右側に配置された外気吸気口66bから導入されたエアが、右側のダンパベースサポート72bの上面を流通し、ブロア開口部42a、42bから図示しないブロア側に向かって導出される通路である(図6参照)。第2通路は、カウルトップ26の前方左側に配置された外気吸気口66aから導入されたエアが、左側のダンパベースサポート72aの上面を流通し、ウインドシールドサポートパネル18とクロスメンバ14との間で形成される閉断面36(図2参照)により車幅方向の左側から右側に向かってさらに流通した後、ブロア開口部42bから図示しないブロアに向かって導出される通路である。
また、吸気通路62は、車両前方に向かって吸気通路62を構成する上下の高さ寸法が減少するように延在する(図6参照)。さらに、吸気通路62は、クロスメンバ14から車両前方に延在し且つ車両上下方向に配置されたウインドシールドサポートパネル18の左右隆起部38a、38b及びダンパベースサポート72a、72bと、ダンパベースサポート72a、72bとウインドシールドサポートパネル18との間に配置されるカウルトップ26とによって形成される(図6参照)。
なお、左右のアッパメンバインナパネル76、76は、図示しないアッパメンバ補強板を介して左右のアッパメンバ12a、12bと結合される。左右のアッパメンバ12a、12bの後方には、斜め上方に向かって立ち上がるフロントピラー80が結合される(図9参照)。
本実施形態に係る車両前部構造が適用された車両10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、その作用効果について説明する。図13は、比較例に係るダンパベースサポート72a、72bの上面の部分拡大端面図である。図14は、図1のVI−VI線に沿った端面図であって、吸気通路62における水と空気の流れを説明するための説明図である。
はじめに、図13を参照して、比較例に係るダンパベースサポート72a、72bの上面について説明する。
図13に示されるように、比較例に係るダンパベースサポート72a、72bの上面は、車両前後方向の断面視で平坦状に形成されており、ダンパベースサポート72a、72bの上面には、凸ビード100が形成されていない。ダンパベースサポート72a、72bの上面に水が落下すると(矢印W11’参照)、ダンパベースサポート72a、72bの上面に対し深い角度θ2で跳ね返るとともに、前後左右を含む全方向に跳ね返ることになる(矢印W12’参照)。
これに対し、本実施形態では、図12に示されるように、ダンパベースサポート72a、72bの上面には、上方へ向けて突出する複数の凸ビード100が形成されているので、凸ビード100の前斜面102や後斜面103に水が落下すると(矢印W11参照)、比較例よりも浅い角度θ1で跳ね返ることになる(矢印W12参照)。また、凸ビード100の前斜面102に落下した水は、ブロアとは逆方向の車両前方へ跳ね返ることになる。
また、本実施形態では、車両前後方向に隣接する凸ビード100、100の対峙する前斜面102及び後斜面103で跳ね返った水同士は、衝突し合って小さな水滴に分解されることになる(矢印W13参照)。これにより、跳ね返った水の運動エネルギーを減少させて、跳ね返りによる飛距離を短縮することができる。
さらに、本実施形態では、凸ビード100が前斜面102及び後斜面103を備えるので、前斜面102及び後斜面103を含むダンパベースサポート72a、72bの上面全体の表面積が増加することになる。これにより、水とダンパベースサポート72a、72bの上面との接触面積が増加するので、当該上面に沿って流れる水を増加させ、当該上面で跳ね返る水を減少させることができる。
この結果、本実施形態によれば、ダンパベースサポート72a、72bの上面に落下した水が、吸気通路62を流れる外気に巻き込まれて車両後方へと飛散しにくくなるので、ブロア開口部42a、42bへの水の浸入、さらにはブロア開口部42a、42bの後方に設けられるブロア(図示せず)への水の浸入を抑制することができる。
なお、図14に示されるように、ダンパベースサポート72a、72bの上面に落下して跳ね返った水の多くは、第1排水路D1に流入し(矢印W2参照)、この第1排水路D1からアッパメンバインナパネル76の第1排水口78に排水される(図9参照)。
また、ダンパベースサポート72a、72bの上面に落下して跳ね返った水の一部は、吸気通路62を流れる外気に巻き込まれてクロスメンバ14の前壁部15bや後壁部15cに到達する(矢印W3、W4参照)。前壁部15bに到達した水は、前壁部15bで外気と分離して第1排水路D1上に落下し、第1排水路D1から第1排水口78に排水される(図9参照)。後壁部15cに到達した水は、後壁部15cで外気と分離して第2排水路D2上に落下し、第2排水路D2から第2排水口79に排水される(図9参照)。
つまり、本実施形態によれば、クロスメンバ14の前壁部15bと後壁部15cの2段階で吸気通路62に入った水を遮断(外気と分離)できるので、ブロアへの水の浸入を一層抑制することができる。
また、本実施形態によれば、凸ビード100が外気吸気口66a、66bの直下に多数形成されるので、ブロアへの水の浸入抑制効果を高めることができる。
また、本実施形態によれば、凸ビード100がダンパベースサポート72a、72bの底面の平坦部に形成されているので、鋼板を利用して、凸ビード100を備えた平坦部を容易に形成できる。
また、本実施形態によれば、カウルトップ26の下方であって、かつ、クロスメンバ14、ダンパベース74a、74b及びカウルトップ26の車外側側壁96の3部材に架け渡されるダンパベースサポート72a、72bの上面に凸ビード100を形成するので、カウルトップ26の外気吸気口66a、66bからクロスメンバ14のブロア開口部42a、42bまでの距離を短縮することが可能となり、車体の小型化に繋げることができる。
また、本実施形態によれば、吸気通路62がダンパベースサポート72a、72b及びカウルトップ26によって形成され、車両前後方向に延びているので、吸気通路62の左右幅を広くして上下高さを低くすることが可能となり、十分な吸気量を確保しつつ、カウルトップ26を下げて前方視界を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、カウルトップ26の中央部に吸気通路62を形成する必要がないので、カウルトップ26を下げて前方視界を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、カウルトップ26の前端がダンパベースサポート72a、72bに下方から支持されており、カウルトップ26の後端がクロスメンバ14から車両前方へ延設するウインドシールドサポートパネル18に下方から支持されているので、クロスメンバ14とウインドシールドサポートパネル18との上下空間に図示しないワイパーモータ等の周辺部品を配置することが可能となる。
また、本実施形態によれば、クロスメンバ14の車幅方向両端が車両10の左右両側に設けられたアッパメンバ12a、12bに接続されるので、車体剛性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、ダンパキャップ75の周縁75aがダンパベースサポート72a、72bの上面へ向かうにつれて拡径するテーパ状に形成されていることにより、ダンパキャップ75が空気抵抗の小さい最適形状となるので、本来備えているダンパ73の防錆機能に加え、圧損低減機能と風量増加機能も得られることになる。これにより、ブロアの負荷軽減、モータの低出力化、車体の小型化及び軽量化を実現することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態では、本発明を左ハンドル車に適用したが、右ハンドル車に適用してもよい。右ハンドル車の場合は、ブロア開口部42b等の位置が左右逆となる。
本実施形態では、外気吸気口66a、66bは、カウルトップ26の左右両側に形成されたが、右側のみ又は左側のみに形成されてもよい。
本実施形態では、カウルトップサイド(車外側側壁96)をカウルトップ26と一体で形成したが、カウルトップ26と別体で形成してもよい。
本実施形態では、凸ビード100は、前斜面102及び後斜面103を有しているが、少なくとも前斜面102を有していればよい。
本実施形態では、凸状部を凸ビード100にしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図15(a)(b)に示す凸ディンプル110にしてもよい。
図15(a)の形態においては、凸ディンプル110は、千鳥状に配置されている。凸ディンプル110は、ダンパベースサポート72a、72bの上方における吸気通路62の吸気方向と一致する車両前後方向に沿って並設されるとともに、吸気方向と直交する左右方向に沿って並設されている。図15(b)に示されるように、ダンパベースサポート72a、72bの上面には、外気吸気口66a、66bの直下において、平坦部が形成されている。かかる平坦部には、上方へ向けて突出する複数の凸ディンプル110が形成されている。凸ディンプル110は、外気吸気口66a、66bの直下に形成されている。凸ディンプル110は、車両前後方向の断面視で上方へ向かうにつれて先細りになっており、略半球状を呈している。凸ディンプル110は、上向きに凸となる曲面状(円弧状)の上面111と、上方へ向かうほど縮径するテーパ状の周面112とを有している。本変形例によっても、前記した実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。
本実施形態では、凸状部を凸ビード100にしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図16(a)(b)に示すリブ120にしてもよい。
図16(a)の形態においては、リブ120は、車両前後方向に互いに離間している。リブ120は、左右方向に沿って延びており、ダンパベースサポート72a、72bの上方における吸気通路62の吸気方向に直交している。図16(b)に示されるように、ダンパベースサポート72a、72bの上面には、外気吸気口66a、66bの直下において、平坦部が形成されている。かかる平坦部には、支持部材130が設置されている。支持部材130は、ダンパベースサポート72a、72bと別体で形成された樹脂製部材である。支持部材130は、接着、クリップ、ボルト等の固定手段により、ダンパベースサポート72a、72bの上面の平坦部に固定されている。リブ120は、支持部材130の上面から上方へ向けて突出している。リブ120は、外気吸気口66a、66bの直下に形成されている。リブ120は、車両前後方向の断面視で上方へ向かうにつれて先細りになっている。リブ120は、平坦状の上面121と、上方へ向かうほど車両後方に位置する前斜面122と、上方へ向かうほど車両前方に位置する後斜面123とを有している。
本変形例によれば、リブ120を備える支持部材130を用意することにより、平坦部を鋼板で形成したとしても、支持部材130を平坦部に容易に取り付けることができる。また、リブ幅を狭くして多数のリブ120を並設できるので、ブロアへの水の浸入抑制効果を高めることができる。
本実施形態では、凸状部を凸ビード100にしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図17(a)(b)に示す帯状の板部160にしてもよい。なお、図17(a)中の「×」は、溶接点を示している。
板部160は、一枚の鋼板をプレス加工することで形成されている。詳しくは、矩形状の鋼板の中央の複数箇所をプレス加工で切り起こすことで、複数の板部160が形成されている。図17(a)(b)に示す形態においては、ダンパベースサポート72a、72bの上面の平坦部に溶接で固定される基部170と、基部170の一部を切り起こして形成された複数の板部160とを有している。基部170の板部160を切り起こした部位には、孔部171が形成されている。複数の板部160は、互いに平行な帯状に形成されており、車両前後方向に互いに離間している。板部160は、左右方向に沿って延びており、ダンパベースサポート72a、72bの上方における吸気通路62の吸気方向に直交している。図17(b)に示されるように、板部160は、外気吸気口66a、66bの直下に形成されている。板部160は、全体的に上方へ向かうほど車両後方へ位置するように傾斜している。板部160は、後方へ向かうほど下方に位置する上面161と、上方へ向かうほど車両後方に位置する前斜面162及び後斜面163とを有している。
本変形例によれば、鋼板に互いに平行な帯状の板部160をプレス加工で切り起して形成するので、ダンパベースサポート72a、72bの上面より高い位置に形成することが可能になる結果、落下してきた水がダンパベースサポート72a、72bの上面で跳ね返る前に小さな水滴に分解されることになる。これにより、跳ね返った水(水滴)の運動エネルギーを減少させて、跳ね返りによる飛距離を短縮することができる。
また、図18(a)(b)に示すフィルター140を備える構成にしてもよい。図18(a)(b)に示す形態においては、カウルトップ26には、吸気通路62に臨む取付開口部150が形成されている。取付開口部150は、平面視にて左右方向に長尺な矩形状を呈している。取付開口部150は、外気吸気口66a、66bの車両後方かつブロア開口部42a、42b(図14参照)の車両前方に位置している。フィルター140は、取付開口部150に着脱自在に設けられている。フィルター140は、取付開口部150に嵌合する蓋部141と、蓋部141の左右両端から垂設された一対の脚部142と、脚部142に取り付けられた網状部材143とを有している。
蓋部141は、取付開口部150の外形に適合した形状に形成されており、取付開口部150を閉塞している。蓋部141の前端及び後端には、複数の係止爪部144がそれぞれ形成されている。蓋部141は、係止爪部144をカウルトップ26に形成された孔部又は取付開口部150の縁部に係止することによって、カウルトップ26に固定される。
脚部142は、左右方向に互いに離間しており、上下方向に延びる矩形板状を呈している。脚部142の後面には、後方へ向けて突出する複数の突起部145が形成されている。突起部145は、円柱状を呈しており、網状部材143のメッシュ孔146に挿通されている。
網状部材143は、矩形状を呈する樹脂又は金属メッシュ製の部材である。網状部材143は、長手方向が左右方向と一致するように設置されており、ダンパベースサポート72a、72bの上方における吸気通路62の吸気方向に直交している。
本変形例によれば、金属メッシュ製の網状部材143の特徴である開口率の大きさ及び高い水捕捉能力により、空気抵抗を最小化してブロアへの風量を十分に確保しつつ、水を跳ね返らせることなく捕捉することができる。また、捕捉した水を第1排水路D1へ誘導できる。さらに、フィルター140を取り外して清掃やメンテナンスを容易に行うことができる。
ここで、図19(a)(b)(c)を参照して、網状部材143と脚部142の固定方法について説明する。
はじめに、図19(a)(b)に示すように、脚部142の突起部145をフィルター140のメッシュ孔146に車両前方から挿通し、突起部145の先端(後端)をメッシュ孔146から後方へ突出させる。続いて、図19(c)に示すように、突起部145の先端を溶かして潰し加工することにより、メッシュ孔146の開口面積よりも大きい抜け止め部147を形成する。これにより、網状部材143と脚部142を互いに容易に固定することができる。
10 車両(車両前部構造)
12a アッパメンバ
14 クロスメンバ
15b 前壁部
15c 後壁部
16 ウインドシールドガラス
18 ウインドシールドサポートパネル
26 カウルトップ
42a、42b ブロア開口部
62 吸気通路
66a、62b 外気吸気口
72a、72b ダンパベースサポート
73 ダンパ
74a、74b ダンパベース
75 ダンパキャップ
96 車外側側壁(カウルトップサイド)
100 凸ビード(凸状部)
102 前斜面
103 後斜面
110 凸ディンプル(凸状部)
112 周面
120 リブ(凸状部)
122 前斜面
123 後斜面
130 支持部材
140 フィルター
141 蓋部
142 脚部
143 網状部材
144 係止爪部
145 突起部
146 メッシュ孔
147 抜け止め部
150 取付開口部
160 板部(凸状部)
162 前斜面
D1 第1排水路
D2 第2排水路

Claims (12)

  1. 車幅方向に沿って延在するカウルトップと、
    前記カウルトップの少なくとも左右一方に形成され、外気を導入する外気吸気口と、
    前記外気吸気口よりも車両後方に設けられ、前記外気をブロアへ導出するブロア開口部と、
    前記外気吸気口から前記ブロア開口部へ至る吸気通路と、を備え、
    前記吸気通路の底面には、前記外気吸気口の下方において、上方へ向けて突出する複数の凸状部が形成されており、
    前記凸状部は、上方へ向かうほど車両後方に位置する斜面を有していることを特徴とする車両前部構造。
  2. 前記凸状部は、車両前後方向の断面視で上方へ向かうにつれて先細りになることを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記凸状部は、前記外気吸気口の直下の前記底面の平坦部に形成され、車幅方向に沿って配置された凸ビード又は凸ディンプルであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両前部構造。
  4. 前記凸状部は、前記外気吸気口の直下の前記底面の平坦部に形成され、車幅方向に沿って配置されたリブ又は帯状の板部であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両前部構造。
  5. 車幅方向に沿って延在し、前記ブロア開口部を有するクロスメンバと、
    前記クロスメンバからダンパベースまで車両前方に延在し、前記カウルトップの車幅方向両端側の下方にそれぞれ設けられたダンパベースサポートと、
    前記ダンパベースサポートの車外側の端部に配置されたカウルトップサイドと、をさらに備え、
    前記凸状部は、前記ダンパベースサポートの上面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両前部構造。
  6. 前記ダンパベースサポートは、前記クロスメンバとの間で車幅方向に延びる排水路を形成しており、
    前記凸状部は、前記排水路の車両前方に位置していることを特徴とする請求項5に記載の車両前部構造。
  7. 前記吸気通路は、前記ダンパベースサポート、前記カウルトップ及び前記カウルトップサイドによって形成され、車両前後方向に延びていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の車両前部構造。
  8. 前記クロスメンバの車幅方向両端は、車両の左右両側に設けられたアッパメンバに接続されており、
    前記クロスメンバは、車両前後方向に離間して対向する前壁部及び後壁部を有しており、
    前記ブロア開口部は、前記前壁部及び前記後壁部にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の車両前部構造。
  9. 前記クロスメンバからウインドシールドガラスの下端に向けて延設するウインドシールドサポートパネルをさらに備え、
    前記カウルトップの前端は、前記ダンパベースサポートに下方から支持されており、
    前記カウルトップの後端は、前記ウインドシールドサポートパネルに下方から支持されていることを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか一項に記載の車両前部構造。
  10. 前記カウルトップには、前記外気吸気口の後方かつ前記ブロア開口部の前方において、前記吸気通路に臨む取付開口部が形成されており、
    前記取付開口部には、フィルターが着脱自在に設けられており、
    前記フィルターは、前記取付開口部に嵌合する蓋部と、前記蓋部から垂設された脚部と、前記脚部に取り付けられた網状部材とを有していることを特徴とする請求項5乃至請求項9のいずれか一項に記載の車両前部構造。
  11. 前記脚部には、前記網状部材のメッシュ孔に挿通される突起部が形成されており、
    前記網状部材と前記脚部は、前記メッシュ孔に挿通された前記突起部の先端を溶かして潰し加工することにより、互いに固定されていることを特徴とする請求項10に記載の車両前部構造。
  12. ダンパの上端は、前記ダンパベースサポートの上面から上方へ突出しており、
    前記ダンパの上端を覆うダンパキャップをさらに備え、
    前記ダンパキャップの周縁は、前記ダンパベースサポートの上面へ向かうにつれて拡径するテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項5乃至請求項11のいずれか一項に記載の車両前部構造。
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