JP2015210380A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高感度でゴーストメモリが抑制された電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供する。
【解決手段】感光層が、ガリウムフタロシアニン結晶と、該ガリウムフタロシアニン結晶に対して0.2質量%以上20質量%以下のアレーン化合物を含有し、該アレーン化合物が置換基として、ハロゲン原子またはハロゲン置換アルキル基、およびスルホン酸基またはスルホン酸塩基を有する。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真感光体、ならびに、電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
電子写真感光体に用いられる電荷発生物質として、高い感度を有するフタロシアニン顔料がよく用いられている。
しかしながら、フタロシアニン顔料を用いた電子写真感光体は、優れた感度特性を有している反面、生成したフォトキャリアが感光層に残存しやすく、ゴーストメモリなどの電位変動を起こしやすいという課題があった。
特許文献1には、感光層中にフタロシアニン顔料と有機酸を含有させる技術が記載されている。特許文献2には、新規ガリウムフタロシアニン化合物に関する技術が記載されている。特許文献3には特許文献2に記載のガリウムフタロシアニン化合物から得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン化合物とアゾ顔料からなる複合顔料の技術が記載されている。
特開平6−214414号公報 特開2011−175088号公報 特開2013−28699号公報
しかしながら、本発明者らの検討の結果、特許文献1および2に記載された技術では、感度とゴースト現象を十分に改善できていない場合があり、改善の余地があった。
本発明の目的は、高感度でゴーストメモリが抑制された電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
本発明は、支持体、および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、該感光層が、ガリウムフタロシアニン結晶と、アレーン化合物を含有し、
該ガリウムフタロシアニン結晶に対する該アレーン化合物の含有量が0.2質量%以上20質量%以下であり、
該アレーン化合物が置換基として、
ハロゲン原子またはハロゲン置換アルキル基、および
スルホン酸基またはスルホン酸塩基
を有することを特徴とする電子写真感光体である。
また、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
また、本発明は、上記電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置である。
本発明によれば、高感度でゴーストメモリが抑制された電子写真感光体、ならびに、電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。 電子写真感光体の感度の評価に関する図である。 実施例で用いた評価用の画像を示す図である。 ハーフトーン画像を形成するための1ドット桂馬パターンの画像を示す図である。
本発明は、電子写真感光体の感光層に、ガリウムフタロシアニン結晶と、アレーン化合物を含有し、該ガリウムフタロシアニン結晶に対するアレーン化合物の含有量が0.2質量%以上20質量%以下であることを特徴とする。
さらに、上記アレーン化合物の置換基としては、ハロゲン原子またはハロゲン置換アルキル基、およびスルホン酸基またはスルホン酸塩基を有することを特徴とする。
上記アレーン化合物は、下記式(1)で示される化合物であることが好ましい。
Figure 2015210380
式(1)中のArは置換もしくは無置換のベンゼンからm+n個の水素原子を除いて導かれる基、または置換もしくは無置換のナフタレンからm+n個の水素原子を除いて導かれる基を示す。上記置換基としては、例えば、アミノ基、ヒドロキシ基、炭素数が1〜2のアルキル基などが挙げられる。Xは、ハロゲン原子もしくは炭素数が1〜3のハロゲン置換アルキル基を示す。Yはスルホン酸基、もしくはスルホン酸塩基を示す。nは、1〜4の整数を示す。mは1〜3の整数を示す。スルホン酸塩基としては、例えば、−SONa,−SOKが挙げられる。
また、前記式(1)中のYは、スルホン酸基であることがより好ましく、nは、2〜3の整数であることがより好ましい。
以下に、上記式(1)で示されるアレーン化合物の具体例(例示化合物)を示すが、本発明は、これらに限定されるものではない。
Figure 2015210380
Figure 2015210380
Figure 2015210380
Figure 2015210380
本発明者らは、電子求引性のハロゲン基とスルホン酸基もしくはスルホン酸塩基の両方の置換基を有するアレーン化合物が、ガリウムフタロシアニン結晶のキャリア発生効率とゴーストメモリを改善することを見出した。ハロゲン基とスルホン酸基もしくはスルホン酸塩基とを有するアレーン化合物は、化合物内の電子求引基により分子内の電子軌道の空間的な広がりに歪みをもたらし、ガリウムフタロシアニン結晶中の残留キャリアを引き抜くはたらきをしていると考えている。
ガリウムフタロシアニン結晶はガリウムフタロシアニン分子から構成され、これらは軸配位子および/または置換基を有しても良い。軸配位子の中でもヒドロキシ基、クロロ基は、特に高い感度を有する一方で、ゴーストメモリが発生しやすいため、本発明が有効に作用し、好ましい。
また、ガリウムフタロシアニン結晶の中でも、CuKα線のX線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.3°にピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶が好ましい。クロロガリウムフタロシアニン結晶の中でも、CuKα線のX線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°、16.6°、25.5°および28.0°にピークを有する結晶形のクロロガリウムフタロシアニン結晶が好ましい。
これらの中でも、特には、CuKα線のX線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.3°にピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶が好ましい。
感光層内に含有される前記アレーン化合物の含有量は、前記ガリウムフタロシアニン結晶に対して0.2質量%以上20質量%以下であることが好ましく、3質量%以上10質量%以下であることがより好ましい。
また、前記アレーン化合物は、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の電子写真感光体は、支持体および感光層を有する。
感光層は、電荷輸送物質と電荷発生物質を同一の層に含有する単層型感光層であってもよいし、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とに分離した積層型(機能分離型)感光層であってもよい。電子写真特性の観点から、積層型感光層が好ましい。また、積層型感光層の中でも、電子写真特性の観点から、電荷発生層および該電荷発生層上に形成された電荷輸送層を有するものが好ましい。
支持体は、導電性を有するもの(導電性支持体)であることが好ましく、例えば、アルミニウムやステンレス鋼などの金属(合金)製の支持体や、表面に導電性皮膜を設けてなる金属、プラスチック、紙製などの支持体が挙げられる。
また、支持体の形状としては、例えば、円筒状、フィルム状などが挙げられる。
支持体と感光層との間には、バリア機能や接着機能を持つ下引き層(中間層とも呼ばれる。)を設けることもできる。
下引き層は、樹脂を溶剤に溶解させることによって調製された下引き層用塗布液を支持体または後述の導電層上に塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
下引き層に用いられる樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メチルセルロース、カゼイン、ポリアミド、にかわ、ゼラチンなどが挙げられる。
下引き層の膜厚は、0.3〜5.0μmであることが好ましい。
また、支持体と下引き層または感光層との間には、支持体の表面のムラや欠陥の隠蔽、干渉縞の抑制などを目的とした導電層を設けることもできる。
導電層は、カーボンブラック、金属粒子、金属酸化物粒子などの導電性粒子を結着樹脂とともに溶剤に分散させることによって調製された導電層用塗布液を支持体上に塗布し、得られた塗膜を乾燥/硬化させることによって形成することができる。
導電層の膜厚は、5〜40μmであることが好ましく、10〜30μmであることがより好ましい。
感光層が積層型感光層である場合、電荷発生層は、まず、フタロシアニン顔料および結着樹脂ならびに本発明のアレーン化合物を溶剤に分散させることによって調製された電荷発生層用塗布液を塗布して塗膜を形成する。そして、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。本発明のアレーン化合物は、電荷発生物質としてのフタロシアニン顔料および結着樹脂を溶剤に分散させることによって分散液を調製し、その分散液に添加して電荷発生層用塗布液としてもよい。
電荷発生層の膜厚は、0.05〜1μmであることが好ましく、0.1〜0.3μmであることがより好ましい。
上述のとおり、感光層(電荷発生層)には、本発明のアレーン化合物を含有させることができる。
電荷発生層に本発明のアレーン化合物を含有させる場合、電荷発生層中の本発明のアレーン化合物の含有量は、電荷発生物質であるガリウムフタロシアニン結晶に対して0.2質量%以上20質量%以下であることが好ましい。さらには、3質量%以上10質量%以下であることがより好ましい。
電荷発生層中の電荷発生物質の含有量は、電荷発生層の全質量に対して30〜90質量%であることが好ましく、50〜80質量%であることがより好ましい。
電荷発生層に用いられる電荷発生物質としては、ガリウムフタロシアニン結晶およびガリウムフタロシアニン結晶以外のもの(例えば、アゾ顔料)を併用してもよい。その場合、ガリウムフタロシアニン結晶は、電荷発生物質の全質量に対して50質量%以上であることが好ましい。
電荷発生層に用いられる結着樹脂としては、例えば、ポリエステル、アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリサルホン、ポリアリレート、塩化ビニリデン、アクリロニトリル共重合体、ポリビニルベンザールなどの樹脂が挙げられる。これらの中でも、ポリビニルブチラール、ポリビニルベンザールが好ましい。
感光層が積層型感光層である場合、電荷輸送層は、電荷輸送物質および結着樹脂を溶剤に溶解させることによって調製された電荷輸送層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
電荷輸送層の膜厚は、5〜40μmであることが好ましく、10〜25μmであることがより好ましい。
電荷輸送層中の電荷輸送物質の含有量は、電荷輸送層の全質量に対して20〜80質量%であることが好ましく、30〜60質量%であることがより好ましい。
電荷輸送物質としては、例えば、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾール化合物、チアゾール化合物、トリアリルメタン化合物などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物が好ましい。
電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、例えば、ポリエステル、アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリサルホン、ポリアリレート、塩化ビニリデン、アクリロニトリル共重合体などが挙げられる。これらの中でも、ポリカーボネート、ポリアリレートが好ましい。
感光層が単層型感光層である場合、単層型感光層は、以下のようにして形成される。すなわち、ガリウムフタロシアニン結晶、電荷輸送物質、結着樹脂、ならびに本発明のアレーン化合物を溶剤に分散させることによって調製された単層型感光層用塗布液を塗布し、得られた塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
また、本発明のアレーン化合物はガリウムフタロシアニン結晶内に含有されていてもよい。
本発明のアレーン化合物を結晶内に含有するガリウムフタロシアニン結晶の製造方法について説明する。
本発明のアレーン化合物を結晶内に含有するガリウムフタロシアニン結晶は、本発明のアレーン化合物をガリウムフタロシアニンに加えてミリング処理することにより、ガリウムフタロシアニンの結晶変換を行う結晶変換工程で得られる。ミリング処理に用いられるガリウムフタロシアニンは、アシッドペースティング法により得られたガリウムフタロシアニン結晶であることが好ましい。
ここで行うミリング処理とは、例えば、ガラスビーズ、スチールビーズ、アルミナボールなどの分散剤とともにサンドミル、ボールミルなどのミリング装置を用いて行う処理である。ミリング時間は、1〜200時間程度が好ましい。特に好ましい方法は、5〜10時間おきにサンプルをとり、結晶のブラッグ角を確認することである。ミリング処理で用いる分散剤の量は、質量基準でガリウムフタロシアニン結晶の10〜50倍が好ましい。また、用いられる溶剤としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−メチルプロピオアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどのアミド系溶剤、クロロホルムなどのハロゲン系溶剤、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶剤、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶剤などが挙げられる。溶剤の使用量は、質量基準でガリウムフタロシアニン結晶の5〜30倍が好ましい。本発明のアレーン化合物の使用量は、質量基準でガリウムフタロシアニン結晶の0.02〜2倍が好ましい。
ガリウムフタロシアニン結晶が本発明のアレーン化合物を結晶内に含有しているかどうかについて、本発明においては、得られたガリウムフタロシアニン結晶をH−NMR測定のデータを解析することにより決定される。
例えば、本発明のアレーン化合物を溶解できる溶剤によるミリング処理、またはミリング処理後の洗浄工程を行った場合、得られたガリウムフタロシアニン結晶をH−NMR測定する。本発明のアレーン化合物が検出された場合は、本発明のアレーン化合物が結晶内に含有していると判断することができる。
[H−NMR測定]
使用測定器:BRUKER製、AVANCEIII 500
溶媒:重硫酸(DSO
感光層上には、感光層を保護することを目的として、保護層を設けてもよい。
保護層は、樹脂を溶剤に溶解させることによって調製された保護層用塗布液を感光層上に塗布し、得られた塗膜を乾燥/硬化させることによって形成することができる。塗膜を硬化させる場合には、加熱、電子線、紫外線などによって硬化させることができる。樹脂としては、ポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリカーボネート、ナイロン、ポリイミド、ポリアリレート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマーなどが好ましい。
保護層の膜厚は、0.05〜20μmであることが好ましい。
各層用の塗布液の塗布方法としては、浸漬塗布法(ディッピング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法などが挙げられる。
また、電子写真感光体の表面層となる層には、導電性粒子、紫外線吸収剤、フッ素原子含有樹脂粒子などの潤滑性粒子を含有させてもよい。導電性粒子としては、例えば、酸化スズ粒子などの金属酸化物粒子が挙げられる。
図1は、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
1は円筒状(ドラム状)の電子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。
電子写真感光体1の表面(周面)は、回転過程において、帯電手段(一次帯電手段)3により、正または負の所定電位に帯電される。次いで、電子写真感光体1の表面には、露光手段(像露光手段)(不図示)から露光光(像露光光)4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が電子写真感光体1の表面に形成される。露光光4は、例えば、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段から出力される、目的の画像情報の時系列電気デジタル画像信号に対応して強度変調された光である。
電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像(正規現像または反転現像)され、電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材Pに転写されていく。このとき、転写手段6には、電源(不図示)からトナーの保有電荷とは逆極性の電圧が印加される。また、転写材Pが紙である場合、転写材Pは給紙部(不図示)から取り出されて、電子写真感光体1と転写手段6との間に電子写真感光体1の回転と同期して給送される。
電子写真感光体1からトナー像が転写された転写材Pは、電子写真感光体1の表面から分離されて、定着手段8へ搬送されて、トナー像の定着処理を受けることにより、画像形成物(プリント、コピー)として電子写真装置の外部へプリントアウトされる。
転写材Pにトナー像を転写した後の電子写真感光体1の表面は、クリーニング手段7により、トナー(転写残りトナー)などの付着物の除去を受けてクリーニングされる。近年は、クリーナーレスシステムも開発されており、転写残りトナーを現像手段などで除去することもできる場合もある。さらに、電子写真感光体1の表面は、前露光手段(不図示)からの前露光光により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、帯電手段3が帯電ローラーなどを用いた接触帯電手段である場合は、前露光手段は必ずしも必要ではない。
本発明においては、上述の電子写真感光体1、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段7などから選択される構成要素のうち、複数の構成要素を容器に納めて一体に支持してプロセスカートリッジを形成する。このプロセスカートリッジを電子写真装置本体に対して着脱自在に構成することができる。例えば、帯電手段3、現像手段5およびクリーニング手段7から選択される少なくとも1つの手段を電子写真感光体1とともに一体に支持してカートリッジ化する。そして、電子写真装置本体のレールなどの案内手段10を用いて電子写真装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジ9とすることができる。
露光光4は、電子写真装置が複写機である場合には、原稿からの反射光や透過光であってもよい。または、センサーで原稿を読み取り、信号化し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、LEDアレイの駆動、液晶シャッターアレイの駆動などにより放射される光であってもよい。
本発明の電子写真感光体1は、複写機、レーザービームプリンター、CRTプリンター、LEDプリンター、FAX、液晶プリンター、レーザー製版などに幅広く適用することができる。
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明は、これらに限定されるものではない。なお、実施例および比較例の膜厚は、渦電流式膜厚計(FISCHERSCOPE、フィッシャーインスツルメント社製)または単位面積当たりの質量から比重換算で求めた。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
〔結晶製造例1〕
・合成工程
オルトフタロニトリル36.7部、三塩化ガリウム25部、α−クロロナフタレン300部を窒素雰囲気下200℃で5.5時間反応させた後、130℃で生成物を濾過した。得られた生成物をN,N−ジメチルホルムアミドを用いて140℃で2時間分散洗浄した後、濾過し、濾取物をメタノールで洗浄乾燥し、クロロガリウムフタロシアニン結晶を46部得た。
・再沈工程
合成工程で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶24部を5℃の濃硫酸750部に溶解させ、氷水2500部中に攪拌下に滴下して再析出させた。これをフィルタープレス(日本濾過装置(株)210m/mフィルタープレス)を用いて濾過した。このときにフィルターとして、透水量が250dm/m/minのポリテトラフルオロエチレン製フィルター(ジャパンゴアテックス製ゴアテックスフィルタークロス)を用いた。送液圧力は4.5kgf/cmとした。その後、2%アンモニア水で30分分散洗浄し、次いでイオン交換水で分散洗浄を4回行った。最後にフリーズドライを行い、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を97%の収率で得た。
・結晶変換工程
再沈工程で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶0.5部、および、N,N−ジメチルホルムアミド9.5部を、直径1mmのガラスビーズ15部とともにボールミルでミリング処理を室温(23℃)下で70時間行った。この分散液からガリウムフタロシアニン結晶をN,N−ジメチルホルムアミドを用いて取り出し、濾過し、濾過器上をテトラヒドロフランで十分に洗浄した。濾取物を真空乾燥させて、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を0.43部得た。
〔結晶製造例2〕
結晶製造例1において、結晶変換工程を下記に変更した以外は、結晶製造例1と同様にヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を製造した。
・結晶変換工程
ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶0.5部、および、N,N−ジメチルホルムアミド9.5部、例示化合物(1−11)で示される化合物0.5部を直径1mmのガラスビーズ15部とともにボールミルでミリング処理を室温(23℃)下で70時間行った。この分散液からガリウムフタロシアニン結晶をN,N−ジメチルホルムアミドを用いて取り出し、濾過し、濾過器上をテトラヒドロフランで十分に洗浄した。濾取物を真空乾燥させて、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶0.45部を得た。
H−NMR測定により、プロトン比率から換算して、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶中に例示化合物(1−11)で示される化合物が4.8質量%含有されていることが確認された。
〔結晶製造例3〕
結晶製造例1において、合成工程および再沈工程を下記に変更した以外は、結晶製造例1と同様にヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を製造した。
・合成工程
1,3−ジイミノイソインドリン30部、三塩化ガリウム8部、ジメチルスルホキシド230部を150℃で12時間反応させてクロロガリウムフタロシアニン結晶28部を得た。
・再沈工程
得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶10部を60℃に加熱した硫酸(濃度97%)300部に十分に溶解させた。この溶液を25%アンモニア水600部とイオン交換水200部との混合溶液中に滴下してヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を析出させた。この結晶を濾過により採取してイオン交換水で洗浄した後、乾燥してヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶8部を得た。
〔結晶製造例4〕
結晶製造例3の合成工程において得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶1.24部をジメチルスルホキシド100mL、及びp−クロロベンゼンスルフォン酸水和物23部を加え、110℃に加温し9時間反応させた。室温まで冷却した後微量の不溶部を濾過して除いた。得られた溶液にイオン交換水約150mLを加え、室温で6時間攪拌した。生成した結晶を濾過し、イオン交換水で十分に洗浄した。その後乾燥することで、下記式(2−4)で示されるガリウムフタロシアニン化合物からなるガリウムフタロシアニン結晶1.45部を得た。
Figure 2015210380
〔実施例1〕
直径24mm、長さ257.5mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)を支持体(導電性支持体)とした。
次に、酸化スズで被覆された硫酸バリウム粒子(商品名:パストランPC1、三井金属鉱業(株)製)60部、酸化チタン粒子(商品名:TITANIXJR、テイカ(株)製)15部、レゾール型フェノール樹脂(商品名:フェノライトJ−325、大日本インキ化学工業(株)製、固形分70質量%)43部、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レシリコーン(株)製)0.015部、シリコーン樹脂粒子(商品名:トスパール120、東芝シリコーン(株)製)3.6部、2−メトキシ−1−プロパノール50部、および、メタノール50部をボールミルに入れ、20時間分散処理することによって、導電層用塗布液を調製した。この導電層用塗布液を支持体上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を1時間140℃で加熱して硬化させることによって、膜厚が15μmの導電層を形成した。
次に、共重合ナイロン(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)10部、および、メトキシメチル化6ナイロン(商品名:トレジンEF−30T、帝国化学(株)製)30部を、メタノール400部/n−ブタノール200部の混合溶剤に溶解させることによって、下引き層用塗布液を調製した。この下引き層用塗布液を導電層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を6分間80℃で乾燥させることによって、膜厚が0.45μmの下引き層を形成した。
次に、結晶製造例1で得たヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)10部、ポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)5部、およびシクロヘキサノン250部を、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した。その後、これに例示化合物(1−1)0.5部と酢酸エチル250部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を下引き層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を10分間100℃で乾燥させることによって、膜厚が0.14μmの電荷発生層を形成した。
次に、下記式(C−1)で示される化合物(電荷輸送物質(正孔輸送性化合物))40部、
Figure 2015210380
下記式(C−2)で示される化合物(電荷輸送物質(正孔輸送性化合物))40部、
Figure 2015210380
および、ポリカーボネート(商品名:ユーピロンZ200、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)100部を、モノクロロベンゼン600部/ジメトキシメタン200部の混合溶剤に溶解させることによって電荷輸送層用塗布液を調製した。この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、塗膜を30分間120℃で乾燥させることによって、膜厚が15μmの電荷輸送層を形成した。
このようにして、円筒状(ドラム状)の実施例1の電子写真感光体を製造した。
〔実施例2〜13および17〜19〕
実施例1において、添加した例示化合物(1−1)の種類とその添加量を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〔実施例14〕
実施例13において、結晶製造例1を結晶製造例2に変更した以外は、実施例13と同様にして電子写真感光体を製造した。
〔実施例15〕
実施例1において、例示化合物(1−1)を添加せずに、例示化合物(1−11)0.5部を添加してからサンドミルで分散処理した後に、酢酸エチル250部を加えて電荷発生層用塗布液を調製した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〔実施例16〕
実施例1において、結晶製造例1を結晶製造例3に変更し、例示化合物(1−1)を例示化合物(1−11)に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〔比較例1〕
実施例1において、結晶製造例1を結晶製造例3に変更し、例示化合物(1−1)を添加せずに電荷発生層用塗布液を調製した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
〔比較例2〜6〕
実施例1において、添加した例示化合物(1−1)とその添加量を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
比較例2〜6で添加した例示化合物(2−1)、(2−2)、(2−3)、(2−4)、(2−5)の構造を以下に示す。
Figure 2015210380
Figure 2015210380
Figure 2015210380
Figure 2015210380
Figure 2015210380
〔実施例1〜19および比較例1〜6の評価〕
各実施例および各比較例で製造した電子写真感光体を用いて、感度とゴーストメモリの評価を行った。
感度は、製造した電子写真感光体の電子写真特性を、湾曲NESAガラスを用いた直接電圧印加方式の電子写真感光体測定装置を用いて測定した。具体的には、まず、電子写真感光体の履歴(電位の履歴)を除去するため、所定の光量(1[μJ/cm)の光を電子写真感光体の表面全体に照射した。その10ミリ秒後に、暗所にて、電子写真感光体の表面が所定の電位(Vd:−700V)になるように電子写真感光体の表面を帯電した。暗所のまま、帯電の2秒後に電子写真感光体の表面の露光後の電位(Vl)が−200Vになるように露光し、その際の露光量を感度として評価した。この露光量が小さいほど、電子写真感光体が高感度であることを意味する。この評価における電子写真感光体表面の電位推移を図2に示す。
ゴーストメモリの評価は、ヒューレットパッカード社製のレーザービームプリンター(商品名:LaserJet Pro400Color M451dn)の改造機を用いて行った。改造として、露光光(画像露光光)の光量が可変となるようにした。
シアン色用プロセスカートリッジに製造した電子写真感光体を装着し、装置から現像用カートリッジを抜き取り、そこに電位測定装置を挿入した。これを、プリンターのシアン色用プロセスカートリッジのステーションに装着し、明部電位(Vl)が−150Vになるように露光光の光量の設定を行った。電位測定装置は、現像用カートリッジの現像位置に電位測定プローブを配置することで構成されており、電子写真感光体に対する電位測定プローブの位置は、ドラム軸方向の中央とした。
その後、電位測定装置をはずし、現像用カートリッジをもとの状態にもどし、初期のゴースト画像評価をおこなった。
ゴースト評価用の画像としては、図3に示すように、画像の先頭部に黒い四角の画像を出した後、ハーフトーン画像を用いた。ハーフトーン画像は、図4に示す1ドット桂馬パターンで印字した。
ゴースト画像の評価は、X−Rite(株)製の分光濃度計(商品名:X−Rite504/508)を用いた。出力画像のうち、ゴースト部の濃度からゴースト部ではない部分の濃度を差し引き、これをゴースト画像濃度とした。これを1枚の出力画像で10点行い、10点の平均値を求めた。
本実験では、ゴースト画像濃度が0.05以上であれば本発明の効果が得られていないレベルであり、0.05未満であれば本発明の効果が得られているレベルとした。
結果を表1に示す。
Figure 2015210380
実施例1、実施例7、比較例1および比較例5において、電荷発生層用塗布液中の電荷発生物質の粒径測定、および製造した電子写真感光体を用いた画像評価を行った。
<粒径測定>
電荷発生層用塗布液中の電荷発生物質の粒径を遠心沈降式粒度分布測定装置CAPA−700((株)堀場製作所製)により測定した。結果を表2に示す。
Figure 2015210380
<画像評価>
画像の出力は、ヒューレットパッカード社製のレーザービームプリンター(商品名:LaserJet Pro400Color M451dn)の改造機を用いて行った。改造として、露光光(画像露光光)の光量が可変となるようにした。画像評価は4万枚の画像印刷前後において、日本画像学会発行テストチャートNo.5−2を出力して、画像濃度、解像度、及びカラー色の再現性について、以下のようにして、評価を行った。結果を表3に示す。
また、印刷試験前に未露光部の帯電電位が−500Vとなる帯電手段の印加電圧を用いて、上記と同様にして画像評価を行った。結果を表4に示す。
<画像濃度>
4万枚の画像印刷前後において、日本画像学会発行テストチャートNo.5−2を出力して、マクベス社製の反射濃度計(小数点以下3桁まで測定できるように改造)により画像濃度を測定し、前後の画像濃度差について、評価した。
<解像度>
4万枚の画像印刷前後において、日本画像学会発行テストチャートNo.5−2を出力して、ハーフトーン部についてドット形成状態(ドットの散り具合やドット再現性)を観察することにより、下記基準で解像度を評価した。
〔評価基準〕
A:ドット散りがなく非常に良好である。
B:僅かにドット散りが見られるが良好である。
C:ドット散りやドットの広がりが見られる。
D:ドット散りやドットの広がりが大きくみられる。
<カラー色の再現性>
4万枚の画像印刷前後において、日本画像学会発行テストチャートNo.5−2を出力して、色度計(X−Rite社製、X−Rite938)を用いてL*a*b*表色系(CIE:1976)におけるクロマチックネス指数a*及びb*を測定した。そして、下記式で示される彩度C*の値を求め、カラー再現性を評価した。
彩度C*=[(a*)2+(b*)2]1/2
Figure 2015210380
Figure 2015210380
1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段(一次帯電手段)
4 露光光(像露光光)
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材

Claims (9)

  1. 支持体、および該支持体上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、
    該感光層が、ガリウムフタロシアニン結晶と、アレーン化合物を含有し、
    該ガリウムフタロシアニン結晶に対する該アレーン化合物の含有量が0.2質量%以上20質量%以下であり、
    該アレーン化合物が置換基として、
    ハロゲン原子またはハロゲン置換アルキル基、および
    スルホン酸基またはスルホン酸塩基
    を有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記アレーン化合物が、下記式(1)で示される化合物である請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 2015210380
    (式(1)中のArは置換もしくは無置換のベンゼンからm+n個の水素原子を除いて導かれる基、または置換もしくは無置換のナフタレンからm+n個の水素原子を除いて導かれる基を示す。置換のベンゼンの置換基、置換のナフタレンの置換基としては、アミノ基、ヒドロキシ基、炭素数が1〜2のアルキル基である。Xは、ハロゲン原子もしくは炭素数が1〜3のハロゲン置換アルキル基を示す。Yはスルホン酸基、もしくはスルホン酸塩基を示す。nは、1〜4の整数を示す。mは1〜3の整数を示す。)
  3. 前記式(1)中、Yがスルホン酸基である請求項2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記式(1)中、nが2〜3の整数である請求項2または3に記載の電子写真感光体。
  5. 前記感光層が、電荷発生層および該電荷発生層上に形成された電荷輸送層を有し、
    該電荷発生層が、前記ガリウムフタロシアニン結晶と前記アレーン化合物を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  6. 前記感光層における前記アレーン化合物の含有量が、前記ガリウムフタロシアニン結晶に対して3質量%以上10質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  7. 前記ガリウムフタロシアニン結晶が、CuKα線のX線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.3°にピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶である請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジ。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
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