JP6950054B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置、並びに、クロロガリウムフタロシアニン結晶 - Google Patents
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Description
前記有機化合物を結晶内に含む、式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶における、前記有機化合物の含有量が、前記式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶の含有量に対して、0.10質量%以上0.80質量%以下であり、
前記有機化合物は、N,N−ジメチルホルムアミドであることを特徴とする。
本発明において、式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶は、式(1)における、X1〜X4のうち1つが塩素原子であり、3つが水素原子であるクロロガリウムフタロシアニン結晶が好ましい。又は、式(1)におけるX1〜X4のすべてが水素原子であるクロロガリウムフタロシアニン結晶であることが好ましい。更に、式(1)における、X1〜X4のすべてが水素原子であるクロロガリウムフタロシアニン結晶と、前記X1〜X4のうち1つが塩素原子であり、3つが水素原子であるクロロガリウムフタロシアニン結晶との混合物であることがより好ましい。結晶構造の分析には、質量分析を用いればよい。後述する実施例においては、結晶構造の分析は、質量分析計(MALDI−TOF MS:ブルカー・ダルトニクス(株)製 ultraflex)を用いて行った。このときの、加速電圧:20kV、モード:Reflector、分子量標準品:フラーレンC60の条件で分子量を測定することで、結晶構造の分析を行った。
使用測定機:理学電気(株)製、X線回折装置RINT−TTRII
X線管球:Cu
管電圧:50kV
管電流:300mA
スキャン方法:2θ/θスキャン
スキャン速度:4.0°/min
サンプリング間隔:0.02°
スタート角度(2θ):5.0°
ストップ角度(2θ):40.0°
アタッチメント:標準試料ホルダー
フィルター:不使用
インシデントモノクロ:使用
カウンターモノクロメーター:不使用
発散スリット:開放
発散縦制限スリット:10.00mm
散乱スリット:開放
受光スリット:開放
カウンター:シンチレーションカウンター。
本発明において、N,N−ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドから選択される少なくとも1種の有機化合物を結晶内に含む、式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶は、(1)合成工程(2)アシッドペースティング処理工程、(3)塩酸処理工程、(4)湿式ミリング処理工程によって得られることが好ましい。特に、(2)アシッドペースティング処理工程を経て得られることがより好ましい。
合成工程とは、ガリウム化合物とフタロシアニン環を形成する化合物とをクロロ化芳香族化合物中で反応させてクロロガリウムフタロシアニン結晶を合成する工程である。ガリウム化合物が三塩化ガリウムであることが好ましい。また、フタロシアニン環を形成する化合物がオルトフタロニトリルであり、クロロ化芳香族化合物がα−クロロナフタレンであることが好ましい。
アシッドペースティング処理工程とは、合成工程で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶を酸と混合するアシッドペースティング処理を行い、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を得る工程である。アシッドペースティング処理に用いる酸は、硫酸であることが好ましく、濃硫酸であることがより好ましい。
塩酸処理工程とは、アシッドペースティング工程で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶と、塩酸水溶液とを混合し、クロロガリウムフタロシアニン結晶を得る工程である。
湿式ミリング処理工程とは、塩酸処理工程で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶と、N,N−ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドから選択される少なくとも1種の有機化合物とを混合し、湿式ミリング処理する工程である。有機化合物は、この湿式ミリング処理工程において、クロロガリウムフタロシアニン結晶の結晶内に取り込まれ、有機化合物を結晶内に含有するクロロガリウムフタロシアニン結晶を得ることができる。上述した有機化合物を結晶内に含む、式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶における有機化合物の含有量は、湿式ミリング処理工程前のクロロガリウムフタロシアニン結晶の処理条件と、湿式ミリング処理条件を変化させることで制御することができる。湿式ミリング処理工程において、有機化合物の使用量は、クロロガリウムフタロシアニン結晶の使用量に対して、質量比率で5〜30倍が好ましい。本発明において、「湿式ミリング処理」とは、例えば、サンドミル、ボールミル、ペイントシェーカーなどのミリング装置、ホモジナイザー、撹拌翼、マグネチックスターラーを使った撹拌装置を用いて行う処理を意味する。ミリング処理時間は、1〜100時間が好ましい。
本発明の電子写真感光体は、支持体と、感光層とを有する。感光層は、電荷輸送物質と電荷発生物質を同一の層中に含有する単層型感光層であってもいいし、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とが分かれている積層型(機能分離型)感光層であってもいい。電子写真特性の観点から、支持体と、電荷発生層と、電荷輸送層とをこの順に有する電子写真感光体が好ましい。
支持体は、導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。例えば、アルミニウムやステンレス鋼といった金属製又は合金製の支持体が挙げられる。また、表面に導電性皮膜を設けてなる、金属製、プラスチック製又は紙製の支持体が挙げられる。支持体の形状としては、円筒状、フィルム状などが挙げられる。
支持体と後述する下引き層との間に、支持体の表面のムラの隠蔽、干渉縞の抑制を目的として、導電層を設けてもよい。導電層は、導電性粒子、結着樹脂及び溶剤を分散させて得られる導電層用塗布液の塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させることで形成することができる。導電層の膜厚は、5〜40μmであることが好ましく、10〜30μmであることがより好ましい。
バリア機能や接着機能を持つ下引き層(中間層ともいう)を、感光層の支持体側の面に隣接して設けてもよい。下引き層は、結着樹脂及び溶剤を混合させることによって調製された下引き層用塗布液の塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させることで形成することができる。下引き層の膜厚は、0.1〜10μmであることが好ましく、0.3〜5.0μmであることがより好ましい。
(1)単層型感光層
感光層が、単層型感光層である場合、感光層は、電荷発生物質として本発明のクロロガリウムフタロシアニン結晶を含有する。感光層は、本発明のクロロガリウムフタロシアニン結晶、電荷輸送物質及び結着樹脂を溶剤に混合して調製された感光層用塗布液の塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させることで形成することができる。電荷輸送物質及び結着樹脂としては、後述する「(2)積層型感光層」における材料の例示と同様である。
感光層が、積層型感光層である場合、感光層は、電荷発生層と電荷輸送層とを有する。
電荷発生層は、電荷発生物質として本発明のクロロガリウムフタロシアニン結晶を含有する。電荷発生層は、まず、クロロガリウムフタロシアニン結晶及び結着樹脂を溶剤に混合させることによって調製された電荷発生層用塗布液の塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させることで形成することができる。電荷発生層の膜厚は、0.05〜1μmであることが好ましく、0.1〜0.3μmであることがより好ましい。
電荷輸送層は、電荷輸送物質及び結着樹脂を溶剤に溶解させて調製された電荷輸送層用塗布液の塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させることで形成することができる。電荷輸送層の膜厚は、5〜40μmであることが好ましく、10〜25μmであることがより好ましい。
感光層の支持体と反対側の面に、感光層を保護することを目的として、保護層を設けてもよい。保護層は、結着樹脂を溶剤に溶解させて調製された保護層用塗布液の塗膜を形成し、この塗膜を乾燥させることで形成することができる。保護層に用いられる結着樹脂としては、例えば、ポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリカーボネート、ナイロン、ポリイミド、ポリアリレート、ポリウレタン、スチレン−ブタジエンコポリマー、スチレン−アクリル酸コポリマー、スチレン−アクリロニトリルコポリマーが挙げられる。保護層の膜厚は、0.05〜20μmであることが好ましい。
電子写真感光体の表面層には、導電性粒子、紫外線吸収剤、フッ素原子含有樹脂粒子などの潤滑性粒子を含有させてもよい。導電性粒子としては、例えば、酸化スズ粒子などの金属酸化物粒子が挙げられる。
本発明のプロセスカートリッジは、これまで述べてきた電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
オルトフタロニトリル36.7部、三塩化ガリウム25部、α−クロロナフタレン300部を窒素雰囲気下200℃で5.5時間反応させた後、130℃で生成物を濾過した。得られた生成物をN,N−ジメチルホルムアミドを用いて140℃で2時間分散洗浄した後、濾過し、濾取物をメタノールで洗浄乾燥し、クロロガリウムフタロシアニンを46部得た。このクロロガリウムフタロシアニンは、CuKα線を用いたX線回折パターン(ブラッグ角2θ)において、7.4°、16.6°、25.5°及び28.3°にピークを示す結晶であった。
1,3−ジイミノイソインドリン30部、三塩化ガリウム8部、ジメチルスルホキシド230部を窒素雰囲気下160℃で6時間反応させた後、130℃で生成物を濾過した。得られた生成物をN,N−ジメチルホルムアミドを用いて140℃で2時間分散洗浄した後、濾過し、濾取物をメタノールで洗浄乾燥し、クロロガリウムフタロシアニン28部を得た。このクロロガリウムフタロシアニンは、CuKα線を用いたX線回折パターン(ブラッグ角2θ)において、27.1°にピークを示す結晶であった。
特開平9−258466号公報の合成例1に記載されている方法で、2,3,6,7,10,11,14,15−オクタクロロ−クロロガリウムフタロシアニンを合成した。
<アシッドペースティング処理工程>
合成例1で得られたクロロガリウムフタロシアニン24部を5℃の濃硫酸750部に溶解させ、氷水2500部中に攪拌下に滴下して再析出させた。これを減圧濾過した。このときにフィルターとして、No.5C(アドバンテック社製)を用いた。その後、2%アンモニア水で30分分散洗浄し、次いでイオン交換水で分散洗浄を4回行った。最後にフリーズドライ(凍結乾燥)を行い、ヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶を97%の収率で得た。このヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶は、CuKα線を用いたX線回折パターン(ブラッグ角2θ)において、6.9°及び26.4°にピークを示す結晶であった。結晶形の測定結果(X線回折パターン)を図3に示す。
アシッドペースティング処理工程で得られたヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶10部と、濃度35質量%で23℃の塩酸水溶液200部を混合して、マグネチックスターラーで90分撹拌した。混合した量は、ヒドロキシガリウムフタロシアニン1molに対して、塩酸は118molであった。撹拌後、氷水で冷却された1000部のイオン交換水に滴下して、マグネチックスターラーで30分撹拌した。これを減圧濾過した。このときにフィルターとして、No.5C(アドバンテック社製)を用いた。その後、温度23℃のイオン交換水で分散洗浄を4回行った。このようにしてクロロガリウムフタロシアニン結晶9部を得た。このクロロガリウムフタロシアニン結晶は、CuKα線を用いたX線回折パターン(ブラッグ角2θ)において、7.1°、16.6°、25.7°、27.4°及び28.3°にピークを示す結晶であった。結晶形の測定結果(X線回折パターン)を図4に示す。
塩酸処理工程で得られたクロロガリウムフタロシアニン結晶0.5部、N,N−ジメチルホルムアミド10部、及び直径1mmのガラスビーズ15部を室温(23℃)下、ボールミルでミリング処理を4時間行った。この分散液からテトラヒドロフランを用いてクロロガリウムフタロシアニン結晶を取り出し、濾過し、濾過器上をテトラヒドロフランで十分に洗浄した。濾取物を真空乾燥させて、クロロガリウムフタロシアニン結晶を0.43部得た。このクロロガリウムフタロシアニン結晶は、CuKα線を用いたX線回折パターン(ブラッグ角2θ)において、7.4°、16.6°、25.5°及び28.4°にピークを示す結晶であった。結晶形の測定結果(X線回折パターン)を図5に示す。
直径24mm、長さ257.5mmのアルミニウムシリンダー(JIS−A3003、アルミニウム合金)を支持体(導電性支持体)とした。
実施例1において、湿式ミリング処理工程で用いたN,N−ジメチルホルムアミド10部をジメチルスルホキシド10部に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、湿式ミリング処理工程の処理時間を24時間に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。湿式ミリング処理工程後のクロロガリウムフタロシアニン結晶の分子量を質量分析計で測定し、結果を図6に示す。この結果から、クロロガリウムフタロシアニン結晶は、式(1)中のX1〜X4のすべてが水素原子であるクロロガリウムフタロシアニン(分子量616)と、式(1)中のX1〜X4の1つが塩素原子であるクロロガリウムフタロシアニン(分子量650)の混合物であることが分かる。
実施例3において、湿式ミリング処理工程で用いたN,N−ジメチルホルムアミド10部をジメチルスルホキシド10部に変更した以外は、実施例3と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例3において、アシッドペースティング処理工程時に用いるクロロガリウムフタロシアニンを合成例1から合成例2のクロロガリウムフタロシアニンに変更した以外は、実施例3と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例5において、湿式ミリング処理工程の処理時間を500時間に変更した以外は、実施例5と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例6において、湿式ミリング処理工程で用いたN,N−ジメチルホルムアミド10部をジメチルスルホキシド10部に変更した以外は、実施例6と同様にして電子写真感光体を製造した。
合成例1で得られたクロロガリウムフタロシアニン0.5部、及び直径1mmのガラスビーズ15部を室温(23℃)下、ペイントシェーカーでミリング処理を24時間行い微細化されたクロロガリウムフタロシアニンを得た。このクロロガリウムフタロシアニン結晶を、湿式ミリング処理工程の時間を1000時間に変更した以外は、実施例1に記載の湿式ミリング処理工程及び電子写真感光体の製造工程と同様にして、実施例8の電子写真感光体を製造した。この実施例では、アシッドペースティング処理工程及び塩酸処理工程は、行わなかった。
実施例8において、湿式ミリング処理工程で用いたN,N−ジメチルホルムアミド10部をジメチルスルホキシド10部に変更した以外は、実施例8と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、湿式ミリング処理工程の処理時間を12分に変更した以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例6において、湿式ミリング処理工程の処理時間を1000時間に変更した以外は、実施例6と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例8において、ペイントシェーカーによるミリング処理で用いるクロロガリウムフタロシアニンを合成例1から合成例2のクロロガリウムフタロシアニンに変更し、湿式ミリング処理工程の処理時間を500時間に変更した。それ以外は、実施例8と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例12において、湿式ミリング処理工程の処理時間を120時間に変更した以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を製造した。
比較例1において、湿式ミリング処理工程の処理時間を24時間に変更した以外は、比較例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
比較例1において、湿式ミリング処理工程で用いたN,N−ジメチルホルムアミド10部をジメチルスルホキシド10部に変更した以外は、比較例1と同様にして電子写真感光体を製造した。分光吸収スペクトルを測定すると、762nmに極大吸収を有していた。
比較例3において、湿式ミリング処理工程の処理時間を24時間に変更した以外は、比較例3と同様にして電子写真感光体を製造した。
比較例1において、ペイントシェーカーによるミリング処理で用いるクロロガリウムフタロシアニンを合成例2から合成例3のクロロガリウムフタロシアニンに変更し、湿式ミリング処理工程の処理時間を168時間に変更した。それ以外は、比較例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例3において、湿式ミリング処理工程で用いたN,N−ジメチルホルムアミド10部をN,N−ジメチルアセトアミド10部に変更した以外は、実施例3と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例3において、湿式ミリング処理工程で用いたN,N−ジメチルホルムアミド10部をベンジルアルコール10部に変更した以外は、実施例3と同様にして電子写真感光体を製造した。
上記で製造した各電子写真感光体について、温度23℃/湿度50%の常温常湿環境下でゴースト抑制効果の評価を行った。評価には、ヒューレットパッカード社製のレーザービームプリンター(商品名:LaserJet Pro400Color M451dn)を露光光(画像露光光)の光量が可変となるように改造したものを用いた。
2 軸
3 帯電手段(一次帯電手段)
4 露光光(像露光光)
5 現像手段
6 転写手段
7 クリーニング手段
8 定着手段
9 プロセスカートリッジ
10 案内手段
P 転写材
Claims (9)
- 前記有機化合物を結晶内に含む、式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶が、CuKα線のX線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°において、7.4°、16.6°、25.5°及び28.4°にピークを有する請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
- 前記有機化合物を結晶内に含む、式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶における、前記有機化合物の含有量が、前記式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶の含有量に対して、0.40質量%以上0.65質量%以下である請求項1乃至3の何れか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶が、前記式(1)における、X1〜X4のうち1つが塩素原子であり、3つが水素原子であるクロロガリウムフタロシアニン結晶、又は、X1〜X4のすべてが水素原子であるクロロガリウムフタロシアニン結晶である請求項1乃至4の何れか1項に記載の電子写真感光体。
- 前記式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶が、前記式(1)における、X1〜X4のすべてが水素原子であるクロロガリウムフタロシアニン結晶と、前記X1〜X4のうち1つが塩素原子であり、3つが水素原子であるクロロガリウムフタロシアニン結晶との混合物である請求項1乃至4の何れか1項に記載の電子写真感光体。
- 電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段及びクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段と、を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジであって、
前記電子写真感光体が、支持体と、感光層とをこの順に有し、
前記感光層が、有機化合物を結晶内に含む、式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶を含有し、
前記有機化合物を結晶内に含む、式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶における、前記有機化合物の含有量が、前記式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶の含有量に対して、0.10質量%以上0.80質量%以下であり、
前記有機化合物が、N,N−ジメチルホルムアミドであることを特徴とするプロセスカートリッジ。
(式(1)において、X1〜X4は、それぞれ独立に、水素原子又は塩素原子を示す。) - 電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有する電子写真装置であって、
前記電子写真感光体が、支持体と、感光層とをこの順に有し、
前記感光層が、有機化合物を結晶内に含む、式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶を含有し、
前記有機化合物を結晶内に含む、式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶における、前記有機化合物の含有量が、前記式(1)で示されるクロロガリウムフタロシアニン結晶の含有量に対して、0.10質量%以上0.80質量%以下であり、
前記有機化合物が、N,N−ジメチルホルムアミドであることを特徴とする電子写真装置。
(式(1)において、X1〜X4は、それぞれ独立に、水素原子又は塩素原子を示す。)
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