JP2015209715A - 車両制御装置、車両制御システム - Google Patents

車両制御装置、車両制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】携帯機との無線通信に応じてユーザ支援機能の動作を制御する車両制御装置において、携帯機を所持するユーザの動きの変化に追従した制御を行う。
【解決手段】支援作動制御装置10は、LF通信電波を定期的に送信し、このLF通信電波を受信した携帯機40が測定した受信電波強度を取得する。支援作動制御装置10の制御部13は、携帯機40から取得された受信電波強度に基づき、車両に対する携帯機40の位置を推定する。そして、携帯機40の位置の時系列の推移に基づき、携帯機40と車両との位置関係、移動軌跡、移動速度、到達時間等に関する移動状況を推定する。そして、制御部13は、推定された携帯機40の移動状況に基づいて、ドア開閉装置31及びドア施解錠装置32等による支援作動の制御内容(支援作動の要否、作動開始タイミング、作動速度等)を逐次補正しながら、各車載機器を制御して支援作動を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯機との無線通信に応じてユーザ支援機能の動作を制御する車両制御装置に関する。
携帯機を所持したユーザが車両に接近すると車両のドアが解錠され、ユーザが携帯機を所持したまま車両から遠ざかると車両のドアが施錠される電子キーシステム(いわゆる、スマートエントリーシステム)が知られている。
また、特許文献1には、送信機を所持したユーザが車両に接近する速度を導出し、導出した速度から推測される到達時間にドアの開動作が終了するように、開動作開始時間を調節する技術が記載されている。
特開2009−127326号公報
上記従来技術は、ユーザの接近速度と距離とに基づいて、ドアの開閉等の支援動作の開始タイミングを制御するものであるが、ユーザと車両との位置関係や動きの変化を反映する制御にはなっていない。例えば、ユーザの接近速度と距離に基づいて設定した開始時間でドアの開動作を開始した後に、ユーザの接近速度や経路が変化した場合、ユーザの動きの変化にドアの開動作を追従させることができない。そのため、ユーザが車両に十分に近づいていないのにドアが開いてしまったり、ユーザが車両に近づき過ぎた時点でドアが急に開いたりするおそれがある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。その目的は、携帯機との無線通信に応じてユーザ支援機能の動作を制御する車両制御装置において、携帯機を所持するユーザの動きの変化に追従した制御を行うための技術を提供することである。
請求項1に係る発明は、定期的に通信電波を送信し、送信された通信電波を受信した携帯機からの返信に基づいて所定の車載機器を制御する車両制御装置に関する。この車両制御装置は、取得手段と、第1推定手段と、第2推定手段と、決定手段と、制御手段とを備える。取得手段は、前記携帯機において測定された通信電波の受信電波強度を取得する。第1推定手段は、取得手段により取得された受信電波強度に基づいて、車両制御装置が搭載された車両に対する携帯機の位置を推定する。第2推定手段は、第1推定手段により推定された位置の時系列に基づき、車両と携帯機との位置関係、携帯機の移動軌跡、及び携帯機の移動速度に関する移動状況を推定する。決定手段は、第2推定手段により推定された移動状況に基づいて、所定の車載機器に対する制御内容を決定する。制御手段は、決定手段により決定された制御内容に従って、前記車載機器を作動させる。
本発明によれば、携帯機が受信する通信電波の受信電波強度に基づいて推測される携帯機の位置や、移動軌跡、移動速度といった移動状況に応じて、車載機器に対する制御内容を様々な態様に変化させることができる。例えば、ユーザが車両のドア近傍に近づくことでドアの開動作を行うシステムにおいて、ユーザが車両に近づく速度や接近する経路を変えた場合に、それに追従してドアの開動作の開始タイミングや、開動作の速度等を調節することができる。このようにすることで、ユーザの動きの変化に追従した好適な態様でユーザ支援機能を実施できる。
支援作動システムの全体構成を表すブロック図。 電波受信エリアの概要を表す説明図。 支援作動制御処理の手順を表すフローチャート(1)。 支援作動制御処理の手順を表すフローチャート(2)。 支援作動制御処理の手順を表すフローチャート(3)。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく様々な態様にて実施することが可能である。
[支援作動システムの構成の説明]
実施形態の支援作動システム1の構成について、図1を参照しながら説明する。支援作動システム1は、車両に搭載される支援作動制御装置10と、車両のユーザが所持する携帯機40とからなる。この支援作動システム1は、支援作動制御装置10と携帯機40とが無線通信を行い、ドアの施解錠や開閉等の支援作動を行う電子キーシステムである。
支援作動制御装置10は、制御部13を中心に構成されている。この制御部13には、RF受信部11、及び、3つのLF送信部12a,12b,12cが接続されている。また、制御部13には、支援作動の制御対象となる車載機器として、通知装置30、ドア開閉装置31、ドア施解錠装置32が接続されている。
RF受信部11は、携帯機40から送信される所定の無線周波数(RF:Radio Frequency)の通信電波(以下、RF通信電波と称する)を受信する無線受信機である。LF送信部12a,12b,12cは、携帯機40宛ての通信電波を送信する無線送信機である。これらのLF送信部12a,12b,12cは、所定の長波帯の周波数(LF:Low Frequency)の電波(以下、LF通信電波と称する)を用いて、携帯機40を位置を測定するための通信信号を定期的に送信する。
各LF送信部12a,12b,12cの送信用アンテナは、例えば、車室内、車両の左側外部、右側外部(図2参照)といった具合に、それぞれ異なる場所であって、車両を基準とする位置座標が既知の位置に設置されている。各LF送信部12a,12b,12cのアンテナから送信されるLF通信電波は、携帯機40と各アンテナとの距離差に応じて、異なる受信電波強度で携帯機40に受信される。つまり、各アンテナに対応する受信電波強度の差に基づいて、車両に対する携帯機40の位置を推定できるようになっている。なお、以下の説明において、LF送信部12a,12b,12cを区別しないで総称するときには、単に「LF送信部12」と表記する。
制御部13は、マイクロコンピュータ等を中心に構成された電子制御装置である。この制御部13は、RF受信部11及びLF送信部12を介して携帯機40との間で通信を行うことにより、支援作動に関する各種の処理を行う。制御部13は、コンピュータが実現する機能的構成として、ユーザ判定機能14、電波強度記憶部15、エリア判定機能16、送信周期調節機能17、LF出力制御部18、支援作動開始/スタンバイ判定機能19、受信電波強度比較機能20、位置推定機能21、移動推定機能22、作動対象判定機能23、ユーザ意図判定機能24、接近速度/到達時間推定機能25、支援作動実施要否判定機能26、支援作動逐次補正機能27、作動速度調整機能28、支援作動駆動制御部29を備える。
ユーザ判定機能14は、RF受信部11を介して携帯機40から受信したRF通信電波に基づいて、この携帯機40が車両を使用する権限を有するユーザのものであるかを判定する機能である。具体的には、携帯機40から受信するRF通信信号には、認証用のIDコードが含まれているものとする。ユーザ判定機能14では、携帯機40から受信したIDコードと、制御部13に予め登録されているIDコードとを照合することで、車両を使用する権限を有するユーザを特定する。
電波強度記憶部15は、携帯機40において測定されたLF通信電波の受信電波強度を時系列に記憶する。LF通信電波の受信電波強度は、各LF送信部12それぞれから送信されたLF通信電波を携帯機40が受信した際に、携帯機40が各LF送信部12に対応するLF通信電波それぞれの受信電波強度を測定したものである。電波強度記憶部15は、RF受信部11を介して携帯機40から取得された受信電波強度の測定値を、時系列で記憶する。
エリア判定機能16は、RF受信部11を介して携帯機40から取得された受信電波強度に基づいて、車両に対する携帯機40の接近度合をエリアごとに区分して判定する機能である。本実施形態では、図2に例示されるとおり、受信電波強度の大小から推定される送受信間の距離に応じで、ユーザ検知エリア、作動調節エリア、車両近傍エリアからなる複数の電波受信エリアが設定されているものとする。なお、各電波受信エリアの詳細な機能については後述する。
送信周期調節機能17は、エリア判定機能16による判定結果に基づいて、携帯機40が所在するエリアに応じて、LF送信部12によるLF通信電波の送信周期を設定する機能である。LF出力制御部18は、各LF送信部12によるLF通信電波の出力を制御する。具体的には、LF出力制御部18は、車両が駐車状態のときに、送信周期調節機能17によって設定された一定の送信周期ごとに、各LF送信部12それぞれから所定の電波強度でLF通信電波を出力させる。LF出力制御部18が各LF送信部12から出力させるLF通信電波には、例えば、送信元のLF送信部12を識別可能な送信元識別情報が含まれる。
支援作動開始/スタンバイ判定機能19は、予め設定された作動条件に従って支援作動を開始又はスタンバイするかを判定する機能である。ここでいう作動条件とは、どのタイミングで支援作動を開始するかを規定するものであり、例えば、ユーザが制御部13に予め設定できるようになっているものとする。受信電波強度比較機能20は、電波強度記憶部15に記憶されている受信電波強度を時系列の前後で比較することで、携帯機40を所持するユーザが車両に近づきつつあるか、遠ざかりつつあるかを判断する機能である。
位置推定機能21は、携帯機40を所持するユーザの車両に対する位置を推定する機能である。具体的には、位置推定機能21は、各LF送信部12それぞれに対応する最新の受信電波強度から、各LF送信部12のアンテナと携帯機40との距離を推定する。受信電波強度は、一般的に送受信点間の距離の2乗に反比例することが知られている。したがって、送信時の電波強度と受信電波強度とを比較することにより、送受信点間の距離を推定できる。そして、位置推定機能21は、各アンテナと携帯機40との距離、及び、各アンテナの既知の位置座標に基づいて、車両に対する携帯機40の距離及び方向を表す位置座標を算出する。
移動推定機能22は、位置推定機能21により推定されたユーザの位置の時系列の推移に基づいて、ユーザの移動状況を推定する機能である。具体的には、移動推定機能22は、ユーザが車両に対して接近しつつある、離れつつある、立ち止まっているといった挙動や、車両に対して平行移動しているといった移動軌跡等を推定する。
作動対象判定機能23は、位置推定機能21により推定されたユーザの位置に基づいて、ユーザに最も近い作動対象物(例:ドア)を判定する機能である。ユーザ意図判定機能24は、位置推定機能21により推定されたユーザの位置の時系列の推移に基づいて、ユーザが作動対象物(例:ドア)を操作する意図があるかを判定する機能である。
接近速度/到達時間推定機能25は、位置推定機能21及び移動推定機能22による推定結果に基づいて、車両に対する接近速度、及び、車両への到達時間を推定する機能である。支援作動実施要否判定機能26は、位置推定機能21、作動対象判定機能23及びユーザ意図判定機能24による判定結果に応じて、利便性及び安全性を考慮した態様で支援作動の実施の是非や速度調整の要否を判断する機能である。
支援作動逐次補正機能27は、接近速度/到達時間推定機能25によって推定された接近速度及び到達時間に合わせて、支援作動の速度を逐次補正する機能である。作動速度調整機能28は、支援作動実施要否判定機能26による判定結果に応じて、支援作動の速度を調節する機能である。
支援作動駆動制御部29は、車両に設けられた通知装置30、ドア開閉装置31、ドア施解錠装置32の各車載機器を制御し、ユーザに対する支援作動を実行する。通知装置30は、車両に接近したユーザに対して、音声や表示等で情報を通知する機器である。ドア開閉装置31は、車両のドアを自動で開閉する駆動源となるアクチュエータである。ドア施解錠装置32は、車両のドアを施解錠する駆動源となるアクチュエータである。支援作動駆動制御部29は、制御部13の各種機能において決定された制御内容に従って、ドアの開閉や施解錠といった支援作動を実行する。
携帯機40は、支援作動制御装置10が搭載された車両の電子キーとして用いられる電子機器である。携帯機40は、LF受信部41、RF送信部42、及び、制御部43を備える。LF受信部41は、支援作動制御装置10から送信されるLF通信電波を受信する無線受信機である。RF送信部42は、LF受信部41により受信したLF通信電波に対する応答として、RF通信電波を支援作動制御装置10に送信する無線送信機である。
制御部43は、マイクロコンピュータ等を中心に構成された情報処理装置であり、携帯機40の作動を制御する。制御部43は、コンピュータが実現する機能的構成として、受信電波強度測定機能44を有する。受信電波強度測定機能44は、LF受信部41を介して受信したLF通信電波の受信電波強度を測定する機能である。また、制御部43には、携帯機40を電子キーとして機能させるための情報として、認証用のIDコードが登録されている。
支援作動制御装置10から送信されるLF通信電波の受信可能圏内に携帯機40が持ち込まれると、携帯機40は、LF受信部41を介してLF通信電波を受信する。制御部43は、支援作動制御装置10から受信したLF通信電波について、受信電波強度測定機能44により受信電波強度を測定する。そして、制御部43は、受信したLF通信電波に対する応答として、このLF通信電波の送信元のLF送信部12を表す送信元識別情報と、受信電波強度の測定値と、認証用のIDコードとを対応付けた情報を表すRF通信電波を、RF送信部42を介して支援作動制御装置10に送信する。
[電波受信エリアの説明]
車両に対する携帯機40の接近度合を区分する電波受信エリアについて、図2を参照しながら説明する。
車両に搭載された各LF送信部12から送信されるLF通信電波は、受信する位置が車両から遠いほど、その受信電波強度が小さくなる。図2に例示されるとおり、支援作動制御装置10では、各LF送信部12から送信されるLF通信電波の受信可能範囲を、車両から遠い方から順にユーザ検知エリア、作動調節エリア、車両近傍エリアの3つに区分した電波受信エリアが設定されている。支援作動制御装置10は、検知された携帯機40が存在する電波受信エリアに応じた制御内容で支援作動を実行する。
ユーザ検知エリアに対応する制御内容の概要は、次のとおりである。制御部13は、携帯機40から取得した受信電波強度に基づいて、ユーザ検知エリア内にユーザがいることを検知した場合、ユーザが車両に近づきつつあるかを推定する。そして、制御部13は、ユーザに対する支援作動を開始又はスタンバイする。また、制御部13は、ユーザが車両に近づきつつあるか、車両から遠ざかりつつあるかに応じて、支援作動を継続又はキャンセルする。
なお、ユーザが車両から比較的遠いユーザ検知エリアにいる段階では、精密性の高い制御を行うことが制限されているため、ユーザの動きを大雑把に把握できればよい。そこで、制御部13は、携帯機40の位置を検知するために送信するLF通信電波の送信周期を長く設定する。このように、ユーザがユーザ検知エリアにいる段階では、LF通信電波の送信周期を長くして通信頻度を限定的にすることで、支援作動システム1全体の電力消費を低減できる。
作動調節エリアに対応する制御内容の概要は、次のとおりである。制御部13は、携帯機40から取得した受信電波強度に基づいて、作動調節エリア内にユーザがいることを検知した場合、ユーザの移動状況を推定する。制御部13は、ユーザの移動状況に応じて、支援作動の内容を逐次補正する。例えば、制御部13は、ユーザの接近速度、ユーザが車両に接近している・離れている・立ち止まっている、車両に対して平行移動しているといった移動状況を推定して、支援作動の作動速度を調節したり、支援作動を一時停止したりする。
なお、ユーザが車両から比較的近い作動調節エリアにいる段階では、ユーザ検知エリアの段階よりもユーザの移動状況を詳細に把握して支援作動の制御に反映する。そこで、制御部13は、LF通信電波の送信周期をユーザ検知エリアのときよりも短い周期に設定する。これにより、ユーザが作動調節エリアにいる段階では、ユーザ検知エリアよりも受信電波強度の測定が頻繁に行われるようになり、ユーザの移動状況をより詳細に把握して支援作動の制御に反映できる。
車両近傍エリアに対応する制御内容の概要は、次のとおりである。制御部13は、携帯機40から取得した受信電波強度に基づいて、車両近傍エリア内にユーザがいることを検知した場合、ユーザの詳細な位置と操作意図とを推定する。制御部13は、ユーザの位置や操作意図を支援作動の制御内容に反映する。例えば、制御部13は、ユーザから最も近いドアを作動対象として特定し、ユーザが作動対象のドアの近傍で操作意図を表す特定の動作を行ったこと条件に、作動対象のドアを開ける支援作動を実行する。ユーザの操作意図を表す動作の具体例として、ユーザがドアの傍らに立って一定時間停止するといった動作や、ユーザがドアの傍らに立った後、一歩後退するといった動作等が挙げられる。また、制御部13は、ユーザと作動対象物との距離に応じて、安全性と利便性とを考慮した速度で作動対象物を作動させる制御を行う。
なお、ユーザが車両から最も近い車両近傍エリアにいる段階では、作動調節エリアの段階よりも更に詳細にユーザの移動状況を把握して支援作動の制御に反映する。そこで、制御部13は、LF通信電波の送信周期を3つ電波受信エリアのうちで最も短い周期に設定する。これにより、車両近傍エリアでは、作動調節エリアよりも受信電波強度の測定が頻繁に行われるようになり、ユーザの移動状況をより詳細に把握して支援作動の制御に反映することができる。
[支援作動制御処理の説明]
支援作動制御装置10の制御部13が実行する支援作動制御処理の手順について、図3,4,5のフローチャートに基づいて説明する。この処理は、支援作動制御装置10を搭載した車両が駐車状態のときに実行される。なお、図3,4,5は、一続きのフローチャートを3つに分割して記載したものである。
制御部13は、図3のS100から処理を開始する。S100では、制御部13は、携帯機40からRF通信信号を受信しているか否かを判定する。このRF通信信号は、各LF送信部12から定期的に出力されるLF通信信号に対する応答として、携帯機40から送信されるものである。RF通信信号を受信していない場合(S100:NO)、制御部13はS100の処理を繰り返す。一方、RF通信信号を受信している場合(S100:YES)、制御部13はS102に進む。
S102では、制御部13は、携帯機40から受信したRF通信信号に含まれる認証用のIDコードに基づいて、携帯機40を所持するユーザを特定する。このS102の処理は、制御部13のユーザ判定機能14によって実行される。
次のS104では、制御部13は、現時点で支援作動を実施中又はスタンバイ中であるか否かを判定する。支援作動を実施中又はスタンバイ中である場合(S104:YES)、制御部13はS112に進む。一方、支援作動の実施もスタンバイもしていない場合(S104:NO)、制御部13はS106に進む。
S106では、制御部13は、現時点から支援作動を開始するか否かを判定する。このS106は、制御部13の支援作動開始/スタンバイ判定機能19によって実行される。具体的には、制御部13は、予め設定されている作動条件に基づいて、支援作動を開始するか、支援作動を開始する前段階のスタンバイ状態にするかを決定する。ここでいう作動条件とは、どのタイミングで支援作動を開始するかを規定するものである。
支援作動を開始すると判定した場合(S106:YES)、制御部13はS108に進む。S108では、制御部13は、所定の支援作動を開始する。例えば、制御部13は、ドア開閉装置31やドア施解錠装置32を制御して、ドアロックを解錠してドアの開放を始める。このS108の処理は、制御部13の支援作動駆動制御部29によって実行される。
一方、S106で支援作動を開始しないと判定した場合(S106:NO)、制御部13はS110に進む。S110では、制御部13は、支援作動をスタンバイ状態にする。具体的には、制御部13は、ドア開閉装置31やドア施解錠装置32の電子制御装置を起動させて、支援作動をすぐに開始できる状態のまま待機させる。このS110の処理は、制御部13の支援作動駆動制御部29によって実行される。
S112では、制御部13は、携帯機40から直近に受信したRF通信信号に含まれる受信電波強度の測定値に基づいて、携帯機40が所在する電波受信エリアを判定する。このS112の処理は、制御部13のエリア判定機能16によって実行される。S114では、制御部13は、携帯機40がユーザ検知エリア(図2参照)に存在するか否かを判定する。携帯機40がユーザ検知エリアに存在する場合(S114:YES)、制御部13はS116に進む。
S116では、制御部13は、LF通信信号の送信周期をユーザ検知エリア用に規定されている周期(比較的長い周期)に変更する。このS116の処理は、制御部13の送信周期調節機能17によって実行される。S116以降、LF出力制御部18は、ユーザ検知エリア用の送信周期でLF通信信号の送信を繰り返す。
次のS118では、制御部13は、直近よりも1つ前(前回)に取得した受信電波強度と、直近(今回)に取得した受信電波強度とを比較し、前回の受信電波強度よりも今回の受信電波強度が大きくなっているか否かを判定する。あるいは、一定期間前に少なくとも1回以上取得した受信電波強度(前回)の平均又は総和と、直近から少なくとも1回以上取得した受信電波強度(今回)の平均又は総和とを比較し、前回の受信電波強度の平均又は総和よりも、今回の受信電波強度との平均又は総和が大きくなっているか否かを判定してもよい。このS118の処理は、制御部13の受信電波強度比較機能20によって実行される。
前回の受信電波強度よりも今回の受信電波強度が大きくなっている場合(S118:YES)、制御部13はS120に進む。S120では、制御部13は、ユーザが車両に接近しつつあると判断し、現状の支援作動又はスタンバイ状態を継続する。このS120の処理は、制御部13の支援作動駆動制御部29によって実行される。S120の後、制御部13はS100に戻る。
一方、S118において、前回の受信電波強度よりも今回の受信電波強度が小さくなっている場合(S118:NO)、制御部13はS122に進む。S122では、制御部13は、ユーザが車両から遠ざかりつつあると判断し、現状の支援作動又はスタンバイ状態を中止する。このS122の処理は、制御部13の支援作動駆動制御部29によって実行される。S122の後、制御部13はS100に戻る。一方、S114において、携帯機40がユーザ検知エリアに存在しないと判定した場合(S114:NO)、制御部13はS200(図4)に進む。
続いて図4のS200から説明を始める。S200では、制御部13は、各LF送信部12それぞれに対応する受信電波強度の測定値から、携帯機40を所持するユーザの位置を推定し、推定したユーザの位置を時系列に記憶する。このS200の処理は、制御部13の位置推定機能21によって実行される。
S202では、制御部13は、携帯機40が作動調節エリア(図2参照)に存在するか否かを判定する。携帯機40が作動調節エリアに存在する場合(S202:YES)、制御部13はS204に進む。S204では、制御部13は、LF通信信号の送信周期を作動調節エリア用に規定されている周期(中程度の周期)に変更する。このS204の処理は、制御部13の送信周期調節機能17によって実行される。S204以降、LF出力制御部18は、作動調節エリア用の送信周期でLF通信信号の送信を繰り返す。
次のS206では、制御部13は、現時点で支援作動を実施中であるか否かを判定する。支援作動を実施していない場合(S206:NO)、制御部13はS208に進む。S208では、制御部13は、予め設定されている作動条件に従って、現時点から支援作動を開始するか否かを判定する。このS208は、制御部13の支援作動開始/スタンバイ判定機能19によって実行される。支援作動を開始すると判定した場合(S208:YES)、制御部13はS210に進む。S210では、制御部13は、所定の支援作動を開始する。例えば、制御部13は、ドア開閉装置31やドア施解錠装置32を制御して、ドアロックを解錠してドアの開放を始める。このS210の処理は、制御部13の支援作動駆動制御部29によって実行される。S210の後、制御部13はS100(図3)に戻る。
一方、S208で支援作動を開始しないと判定した場合(S208:NO)、制御部13はS212に進む。S212では、制御部13は、支援作動をスタンバイ状態にする。このS212の処理は、制御部13の支援作動駆動制御部29によって実行される。S212の後、制御部13はS100(図3)に戻る。
一方、S206において、支援作動を実施中であると判定した場合(S206:YES)、制御部13はS214に進む。S214では、制御部13は、S200で記憶されたユーザの位置の時系列の推移に基づいて、ユーザの移動状況を推定する。具体的には、制御部13は、直近よりも1つ前(前回)の受信電波強度から推定された位置(前回位置)と、直近(今回)の受信電波強度から推定された位置(今回位置)とを比較し、下記の移動状況を推定する。あるいは、一定期間前に少なくとも1回以上取得した受信電波強度の平均又は総和の受信電波強度から推定された位置(前回位置)と、直近から少なくとも1回以上取得した受信電波強度から推定された位置(今回位置)とを比較し、下記の移動状況を推定してもよい。
制御部13は、ユーザが車両に対して接近しているか、遠ざかっているか、立ち止まっているか、車両に対して平行移動しているかを、移動推定機能22によって推定する。また、制御部13は、前回位置と今回位置との変化量を、LF通信信号の送信周期で除することで、ユーザの接近速度を算出する。また、ユーザと車両との間の距離と、ユーザの接近速度に基づいて、ユーザが車両の位置に到達すると予想される到達時間を算出する。接近速度及び到達時間の算出は、制御部13の接近速度/到達時間推定機能25によって実行される。
次のS216では、制御部13は、S214で推定されたユーザの移動状況に応じて、実施中の支援作動の作動状態を逐次補正する。このS216の処理は、制御部13の支援作動逐次補正機能27によって実行される。具体的には、制御部13は、ユーザの接近速度、挙動、移動軌跡に応じて、支援作動の実施タイミングや速度を逐次変更したり、支援作動を一時停止したりする。例えば、ユーザが車両近傍に到達する前にドアの開動作を開始し、車両近傍に到達したときに開動作を完了させる制御をする場合、ユーザの接近速度や経路が変化すれば、それに追従して開動作を開始するタイミングを変えたり、開放する速度を上げ下げすることが考えられる。また、ユーザが途中で立ち止まったり車両から遠ざかったりした場合には、ドアの開動作を一時停止したり、ドアを再び閉鎖することが考えられる。S216の後、制御部13はS100(図3)に戻る。
一方、S202において、携帯機40が作動調節エリアに存在しないと判定した場合(S202:NO)、制御部13はS300(図5)に進む。なお、S202で否定判定がなされることで、ユーザが車両近傍エリア(図2参照)にいることが確定する。
続いて図5のS300から説明を始める。S300では、制御部13は、LF通信信号の送信周期を車両近傍エリア用に規定されている周期(比較的短い周期)に変更する。このS300の処理は、制御部13の送信周期調節機能17によって実行される。S300以降、LF出力制御部18は、車両近傍エリア用の送信周期でLF通信信号の送信を繰り返す。S301では、制御部13は、直近(今回)の受信電波強度から推定された位置に基づいて、ユーザに最も近い支援作動の作動対象物(例:ドア)を特定する。このS301の処理は、制御部13の作動対象判定機能23によって実行される。
次のS302では、制御部13は、支援作動をスタンバイしている状態であるか否かを判定する。支援作動を既に実施中である場合(S302:NO)、制御部13はS310に進む。一方、支援作動をスタンバイしている状態である場合(S302:YES)、制御部13はS304に進む。S304では、制御部13は、S200で推定されたユーザの位置の時系列の推移に基づいて、ユーザが直近の作動対象物(例:ドア)を操作する意図があるかを判定する。このS304の処理は、制御部13のユーザ意図判定機能24によって実行される。具体的には、制御部13は、ユーザがドアの近傍で特定の動作をしたことを条件に、ドアを開放する操作意図があると特定する。ここでいう特定の動きとは、例えば、ユーザがドアの傍らに立って一定時間停止するといった動作や、ユーザがドアの傍らに立った後、一歩後退するといった動作等が挙げられる。
S306では、制御部13は、S304の結果に基づいて、ユーザに操作意図があるか否かを判定する。このS306の処理は、制御部13の支援作動実施要否判定機能26によって実行される。ユーザに操作意図がない場合(S306:NO)、制御部13はS308に進む。この場合、支援作動の実施が不要と判断されたことになる。S308では、制御部13は、支援作動をスタンバイ状態にしたまま待機する。S308の後、制御部13はS100(図3)に戻る。
一方、S306において、ユーザに操作意図があると判定された場合(S306:YES)、制御部13はS310に進む。この場合、支援作動の実施が必要と判断されたことになる。S310では、制御部13は、ユーザが作動対象物に対して規定の距離よりも近くに過接近しているか否かを判定する。このS310の処理は、制御部13の支援作動実施要否判定機能26によって実行される。ユーザが作動対象物に対して過接近していない場合(S310:NO)、制御部13はS312に進む。
S312では、制御部13は、予め設定されている最大速度で支援作動の作動対象物を作動させる。このS312は、制御部13の作動速度調整機能28によって実行される。例えば、ドアを開放する支援作動を実施する場合、開いたドアがユーザに接触するおそれがない位置にユーザがいることを条件に、ドアを開放する速度を最大にするといった制御を行うことが考えられる。S312の後、制御部13はS100(図3)に戻る。
一方、S310において、ユーザが作動対象物に対して過接近していると判定された場合(S310:YES)、制御部13はS314に進む。S314では、制御部13は、予め設定されている作動条件に従って、支援作動を停止するか否かを判定する。このS314の処理は、制御部13の支援作動実施要否判定機能26によって実行される。
なお、ここでいう作動条件とは、ユーザが作動対象物に対して過接近したときに、安全上の観点から支援作動の制限する方法を規定するものである。この作動条件は、例えば、ユーザが制御部13に予め設定できるようになっているものとする。この作動条件において支援作動を停止すると設定されていれば、制御部13はS314で肯定判定をする。一方、作動条件において支援作動を停止しないと設定されていれば、制御部13はS314で否定判定をする。
支援作動を停止しない場合(S314:NO)、制御部13はS316に進む。S316では、制御部13は、予め設定されている緩速度で支援作動の作動対象物を作動させる。このS316は、制御部13の作動速度調整機能28によって実行される。例えば、ドアを開放する支援作動を実施する際、開いたドアがユーザに接触するおそれがある場合、ユーザの安全に支障のない程度の緩やかな速度でドアの開動作を行うといった制御をすることが考えられる。S316の後、制御部13はS100(図3)に戻る。
一方、S314において支援作動を停止すると判定された場合(S314:YES)、制御部13はS318に進む、S318では、制御部13は、実施中の支援作動を停止する。このとき、制御部13は、ユーザが過接近したために支援作動が停止したことを表す情報を、通知装置30を介してユーザに通知する。S318の後、制御部13はS100(図3)に戻る。
[効果]
上記実施形態の支援作動システム1によれば、次のような効果を奏する。
車両側の支援作動制御装置10から送信されたLF通信電波の受信電波強度に基づいて、携帯機40を所持するユーザの移動状況や操作意図を推定し、その変化に応じて支援作動の制御内容を好適な状態に逐次調節できる。
例えば、ユーザが車両近傍に到達する前にドアの開動作を開始し、車両近傍に到達したときに開動作を完了させる制御をする場合、ユーザの接近速度や経路の変化に追従して開動作を開始するタイミングを変えたり、開放する速度を調節したりできる。また、ユーザが車両近傍に到達してからドアの開動作を開始する制御をする場合、ユーザが特定の動作によって操作意図を表したことを条件に、ドアの開動作を開始することができる。
また、ユーザが作動対象物のドアに近づき過ぎた場合、安全を考慮して、ドアの開動作を開始しない、中止する、又は、緩やかな速度で開けるといった制御を行うことができる。また、開動作するドアから安全上の支障とならない位置にユーザがいる場合、ユーザの利便性を考慮して、最大速度でドアを開けるといった制御を行うことができる。以上のように、ユーザの移動状況の変化や操作意図を支援作動の制御内容に反映することで、利便性と安全性とを両立する支援作動システムを実現できる。
なお、ユーザの移動状況を精度よく推定するためには、支援作動制御装置10によるLF通信電波の送信周期を短くして、位置を検出する頻度を高くすればよい。しかしながら、支援作動制御装置10と携帯機40との間で通信が必要以上に頻繁に行われると、双方の電力消費が大きくなってしまう。そこで、車両に対するユーザの接近度合に応じて行われる支援作動の制御内容において必要とされる位置検出精度を達成するために、支援作動制御装置10は、電波受信エリア(図2参照)ごとにLF通信電波の送信周期を切替えることができる。
具体的には、車両とユーザとの距離が比較的遠いエリアでは、ユーザの移動状況を大雑把に支援作動に反映する制御に限定することで、頻繁に位置を検出することを不要としている。そこで、車両とユーザとの距離が比較的遠いエリアでは、LF通信電波の送信周期を長くすることで、電力消費を低減できる。一方、車両とユーザとの距離が比較的近いエリアでは、ユーザの移動状況を詳細に把握して支援作動に反映するために、頻繁に位置を検出することを必要としている。そこで、車両とユーザとの距離が比較的近いエリアでは、LF通信電波の送信周期を短くすることで、位置検出精度を向上できる。このようにすることで、車両に対するユーザの接近度合に応じて必要とされる位置検出精度を確保しつつ、システム全体の電力消費を低減できる。
[変形例]
上述の実施形態では、携帯機40がLF通信電波の受信電波強度を測定して、その測定値を支援作動制御装置10に送信する事例について説明した。この場合、支援作動制御装置10が、携帯機40から取得した受信電波強度に基づいて支援作動の制御内容を決定する。これとは別に、携帯機40側において、LF通信電波の受信電波強度に基づいて支援作動の制御内容を決定して、その決定結果を支援作動制御装置10に送信する構成であってもよい。この場合、支援作動制御装置10は、携帯機40から取得した制御内容に従って支援作動を実施する。
具体的には、図1において、支援作動制御装置10の制御部13が備える電波強度記憶部15、エリア判定機能16、支援作動開始/スタンバイ判定機能19、受信電波強度比較機能20、位置推定機能21、移動推定機能22、作動対象判定機能23、ユーザ意図判定機能24、接近速度/到達時間推定機能25、支援作動実施要否判定機能26、支援作動逐次補正機能27、及び、作動速度調整機能28の各機能のプログラムを、携帯機40の制御部43に実装すればよい。そして、携帯機40は、上記各機能によって決定された支援作動の制御内容を、RF送信部42を介して支援作動制御装置10に送信する。支援作動制御装置10の制御部13(支援作動駆動制御部29)は、携帯機40から取得した制御内容に従って、支援作動を実施する。
1…支援作動システム、10…支援作動制御装置、11…RF受信部、12a,12b,12c…LF送信部、13…制御部、14…ユーザ判定機能、15…電波強度記憶部、16…エリア判定機能、17…送信周期調節機能、18…LF出力制御部、19…支援作動開始/スタンバイ判定機能、20…受信電波強度比較機能、21…位置推定機能、22…移動推定機能、23…作動対象判定機能、24…ユーザ意図判定機能、25…接近速度/到達時間推定機能、26…支援作動実施要否判定機能、27…支援作動逐次補正機能、28…作動速度調整機能、29…支援作動駆動制御部、30…通知装置、31…ドア開閉装置、32…ドア施解錠装置、40…携帯機、41…LF受信部、42…RF送信部、43…制御部、44…受信電波強度測定機能。

Claims (8)

  1. 定期的に通信電波を送信し、送信された通信電波を受信した携帯機(40)からの返信に基づいて所定の車載機器を制御する車両制御装置(10)であって、
    前記携帯機において測定された前記通信電波の受信電波強度を取得する取得手段(11,15)と、
    前記取得手段により取得された受信電波強度に基づいて、前記車両制御装置が搭載された車両に対する前記携帯機の位置を推定する第1推定手段(21)と、
    前記第1推定手段により推定された位置の時系列に基づき、前記車両と前記携帯機との位置関係、前記携帯機の移動軌跡、及び前記携帯機の移動速度に関する移動状況を推定する第2推定手段(22,23,34,25)と、
    前記第2推定手段により推定された移動状況に基づいて、所定の車載機器に対する制御内容を決定する決定手段(26,27,28)と、
    前記決定手段により決定された制御内容に従って、前記車載機器を作動させる制御手段(29)と、
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両制御装置において、
    前記決定手段は、推定された移動状況に応じて、前記車載機器の作動速度を決定し、
    前記制御手段は、前記決定手段により決定された作動速度に従って、前記車載機器が作動する速度を調節すること、
    を特徴とする車両制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両制御装置において、
    前記第2推定手段は、前記第1推定手段により推定された位置の時系列に基づき、前記携帯機を所持するユーザの操作意図を推定し、
    前記決定手段は、前記第2推定手段により推定された操作意図に応じた制御内容を決定すること、
    を特徴とする車両制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車両制御装置において、
    前記第2推定手段は、第1推定手段により推定された位置に基づき、携帯機を所持するユーザの直近に位置する作動対象の車載機器を特定し、
    前記決定手段は、前記第2推定手段により特定された前記車載機器に対する制御内容を決定し、
    前記制御手段は、前記決定手段により特定された前記車載機器について決定された制御内容に従って、当該車載機器を作動させること、
    を特徴とする車両制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の車両制御装置において、
    前記決定手段は、前記携帯機を所持するユーザが前記車載機器に過接近しているか否かを判断し、過接近していると判断した場合、前記車載機器の作動を制限する制御内容を決定すること、
    を特徴とする車両制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の車両制御装置において、
    前記第1推定手段により推定された前記携帯機の位置に基づき、前記携帯機と前記車両との接近度合に応じて、前記通信電波を送信する周期を変更する変更手段(17)を備えること、
    を特徴とする車両制御装置。
  7. 定期的に通信電波を送信し、送信された通信電波を受信した携帯機からの返信に基づいて所定の車載機器を制御する車両制御装置と、前記車両制御装置から送信された通信電波を受信し、受信した通信電波に基づいて前記車両制御装置に返信をする携帯機とを有する車両制御システムであって、
    前記携帯機は、
    前記車両制御装置から受信した通信電波の受信電波強度を測定する測定手段(44)と、
    前記測定手段により測定された受信電波強度を前記車両制御装置に送信する送信手段(42)とを備え、
    前記車両制御装置は、
    前記携帯機から前記受信電波強度を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された受信電波強度に基づいて、前記車両制御装置が搭載された車両に対する前記携帯機の位置を推定する第1推定手段と、
    前記第1推定手段により推定された位置の時系列に基づき、前記車両と前記携帯機との位置関係、前記携帯機の移動軌跡、及び前記携帯機の移動速度に関する移動状況を推定する第2推定手段と、
    前記第2推定手段により推定された移動状況に基づいて、所定の車載機器に対する制御内容を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された制御内容に従って、前記車載機器を作動させる制御手段とを備えること、
    を特徴とする車両制御システム。
  8. 定期的に通信電波を送信し、送信された通信電波を受信した携帯機からの返信に基づいて所定の車載機器を制御する車両制御装置と、前記車両制御装置から送信された通信電波を受信し、受信した通信電波に基づいて前記車両制御装置に返信をする携帯機とを有する車両制御システムであって、
    前記携帯機は、
    前記車両制御装置から受信した通信電波の受信電波強度を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定された受信電波強度に基づいて、前記車両制御装置が搭載された車両に対する前記携帯機の位置を推定する第1推定手段(43)と、
    前記第1推定手段により推定された位置の時系列に基づき、前記車両と前記携帯機との位置関係、前記携帯機の移動軌跡、及び前記携帯機の移動速度に関する移動状況を推定する第2推定手段(43)と、
    前記第2推定手段により推定された移動状況に基づいて、所定の車載機器に対する制御内容を決定する決定手段(43)と、
    前記決定手段により決定された制御内容を前記車両制御装置に送信する送信手段(42)とを備え、
    前記車両制御装置は、
    前記携帯機から前記車載機器に対する制御内容を取得する取得手段(11,13)と、
    前記取得手段により取得された制御内容に従って、前記車載機器を作動させる制御手段(29)とを備えること、
    を特徴とする車両制御システム。
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