JP6196814B2 - 車載機器制御システム - Google Patents

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本発明は、車載機器制御システムに関し、特に、ユーザが所持している携帯機との相互通信を行なって、携帯機の位置を探索する車載機器制御システムに関する。
車両側のアンテナを基点として車両の外方向に向かって広がる予め設定された複数段階の広さに送信エリアにおいて、携帯機からの応答が確認されなかったら、送信エリアを広くできる場合は広い送信エリアとなるように要求信号を送信し、携帯機からの応答が確認されたら、送信エリアを狭くできる場合は狭い送信エリアとなるように要求信号を送信することで、携帯機の位置を特定する際の応答性を向上できる車載無線通信装置が考案されている(特許文献1参照)。
車両の異なる位置に配置され、送信周波数が互いに異なるように設定された複数の送信アンテナから、互いに異なるパターンにしたがって電波の強度を段階的に変化させたパルスパターン信号を、重複するタイミングで送信させる車載装置と、受信部により受信されるパルスパターン信号に基づいて車両における自身の位置を特定し、その位置を表す携帯機位置情報を車載装置へ送出する携帯機とを含み、携帯機の位置特定の精度を向上するとともに、携帯機の位置を特定するのに要する時間を短縮する車載機器制御システムが考案されている(特許文献2参照)。
特開2011−208464号公報 特開2012−225147号公報
特許文献1の構成では、携帯機の位置検出の精度を上げる場合、アンテナ数の増加と送信出力強度の調整を細かく実施し、各アンテナからの電波が互いに干渉しないようにする必要がある。また、待受け時(すなわち、携帯機の探索時)に全てのアンテナを順に駆動するため消費電流が大きくなる。
特許文献2の構成では、携帯機の位置検出の精度を上げることはできるが、全ての送信アンテナを用いて携帯機探索用の電波を送信する必要があり、消費電力が大きくなる。
上記問題点を背景として、本発明は、複数の送信アンテナを効率よく用いて、携帯機の位置検出の精度を向上できる車載機器制御システムを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記課題を解決するための車載機器制御システムは、車両に搭載される車載装置(10)と、利用者が携帯する携帯機(20)と、を含み、車載装置と携帯機との間で無線通信を行うことにより、車載装置が、車両における予め定められた機能の動作制御を行う車載機器制御システム(1)であって、携帯機は、車載装置から送信された電波を受信する携帯機側受信部(21a、21)と、電波の受信状態を反映した受信状態情報を送信する携帯機側送信部(25a、25)と、を備え、車載装置は、車両の異なる位置に配置された複数の送信アンテナ(11a〜11c)と、複数の送信アンテナを用い、携帯機に対して電波の送信を行う車載装置側送信部(11)と、受信状態情報を受信する車載装置側受信部(12a、12)と、携帯機が、車両の周囲に定められる位置特定エリア内まで接近したか否かを反映した接近情報を取得する接近情報取得部(13)と、を備え、車載装置側送信部は、携帯機が位置特定エリア内まで接近していないとき、複数の送信アンテナのうち少なくとも1つのアンテナを休止し、残りのアンテナを用いて、予め定められた第1送信出力にて電波の送信を行う第1送信モードにて動作し、携帯機が位置特定エリア内まで接近したとき、複数の送信アンテナのうちの所定数を用い、第1送信出力よりも低い第2送信出力にて電波の送信を行う第2送信モードにて動作する。
上記構成によって、携帯機からの応答があっても、携帯機(すなわち、利用者)がある程度車両まで接近しない間は、少なくとも1つのアンテナからの送信を休止しているので、第1送信出力が第2送信出力よりも大きいとしても、送信出力を低減することができる。また、携帯機が車両の近傍を通過しただけでは、車両に接近したことにはならないので、第2送信モードにて動作せず、送信出力を低減することができるとともに、無用な送信モード切替を実行せずに済む。
本発明の車載機器制御システムの構成例を示す図(第1実施形態)。 各アンテナの配置および電波送信範囲の例を示す図。 各アンテナの送信周波数の例を示す図。 携帯機のブロック構成を示す図(第1実施形態)。 RSSIパターンとF−Vパターンとの関係を示す図。 RSSIパターンとF−Vパターンとの関係を示す図。 車載装置制御処理を説明するフロー図(第1実施形態)。 携帯機制御処理を説明するフロー図(第1実施形態)。 接近判定処理を説明するフロー図。 位置特定処理を説明するフロー図。 位置特定処理の別例を説明するフロー図。 携帯機が車両に接近したときの通信状態を示す図。 携帯機が車両から離れたときの通信状態を示す図。 車両端までの距離とRSSIレベルとの関係を示す図(接近時)。 車両端までの距離とRSSIレベルとの関係を示す図(非接近時)。 携帯機のブロック構成の別例を示す図(第2実施形態)。 車載装置制御処理の別例を説明するフロー図(第2実施形態)。 携帯機制御処理の別例を説明するフロー図(第2実施形態)。 各アンテナの配置および電波送信範囲の別例を示す図。
以下、本発明の車載機器制御システムについて、図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態に係る車載機器制御システムのブロック構成を示す。車載機器制御システム1は、利用者が携帯する携帯機20と、車両に搭載され、携帯機20の位置に応じた車載機器(例えば、ドア施解錠制御部34)の制御を行う車載装置10とを含むキーレスエントリシステムとして構成されている。
車載装置10は、利用者が所持する携帯機20へ照合のための電波(要求信号ともいう)を送出し、この電波の受信に応じて携帯機20より送出される電波(応答信号ともいう)を受信して、携帯機20の照合を行うとともに携帯機20の位置を特定し、携帯機20の位置に応じて車両のドアの施錠制御および解錠制御を行う。
上述の構成が、「車載装置は、位置特定部により、車両における携帯機の位置を特定した後に、携帯機との間の無線通信に基づき、車両における予め定められた機能の動作制御を行う」ものに相当する。より具体的には、「車載装置は、車載装置側送信部は、車両における携帯機の位置を特定した後に、携帯機に対してポーリング信号(すなわち、要求信号)を送信し、車載装置側受信部は、ポーリング信号に応答して携帯機から送信されるIDコード(すなわち、応答信号)を受信し、受信したIDコードと自身に記憶されたマスタコードとを照合する照合部(13)と、その照合結果に基づいて、車両における予め定められた機能の動作を許可する動作許可部(13)と、をさらに備える」ものに相当する。本構成によって、いわゆる、キーレスエントリシステムにも、本発明の構成を適用できる。
車載装置10は、LF送信部11、チューナ12、および制御部13を備える。
LF送信部11には、D席(運転席)アンテナ11a(アンテナAともいう)、P席(助手席)アンテナ11b(アンテナBともいう)、およびトランク内アンテナ11c(アンテナCともいう)が接続され、制御部13より入力される信号に応じてLF帯の信号を生成し、生成した信号に応じた電波を各アンテナ11a〜11cから送出させる。LF送信部11が、本発明の車載装置側送信部に相当する。室内アンテナ11dについては後述する。
図2に示すように、D席アンテナ11aは、車両40の運転席側の前部座席と後部座席の間にあるセンターピラーの内側に配置され、P席アンテナ11aは、車両40の助手席側の前部座席と後部座席の間にあるセンターピラーの内側に配置されている。また、トランク内アンテナ11cは、車両40のトランクルーム内に配置されている。
また、各アンテナ11a〜11cの送信周波数は、それぞれ異なるように調整されている。各アンテナ11a〜11cは、周波数帯域の広いフェライトコアアンテナにより構成されており、送信周波数を異ならせても出力レベルは同レベルとなっている。
図3に、各アンテナ11a〜11cの送信周波数を示す。D席アンテナ11a(アンテナAと表記)の送信周波数は20kHz、P席アンテナ11b(アンテナBと表記)の送信周波数は22kHz、トランク内アンテナ11c(アンテナCと表記)の送信周波数は21kHzで、超長波帯(VLF帯ともいう)を用いる。図3の例では、D席アンテナ11a、トランク内アンテナ11c、P席アンテナ11bの順に送信周波数が高くなるように設定される。
なお、各アンテナ11a〜11cの送信周波数差は1kHzであるが、チューナ12および周波数電圧変換回路23b(後述)の許容周波数範囲等を考慮して、数百Hzから数kHzの範囲で周波数差を設定することができる。また、D席アンテナ11aとP席アンテナの送信周波数の関係は上記と逆となってもよい。
送信周波数を、特許文献2の長波帯(LF帯、例えば、130kHz前後)に代えて、上述のVLF帯を用いることで、従来よりも強い強度で電波を送信することが可能となる。発明者の調査によれば、上述の送信周波数を用いたとき、第1送信モードにおける電波の出力強度は、携帯機20で受信可能な下限値とされる90(dBμV/m)を、アンテナから約7.5m離れた地点で計測している。これにより、後述のように、利用者が、1秒当たり1mの割合で車両に接近したとしても、接近判定を確実に行うことができる。また、第2送信モードにおける電波の出力強度は、上述の下限値を、アンテナから約4m離れた地点で計測している。これにより、車両における携帯機20の位置を正確に特定できる。
また、上述の送信周波数を用いたとき、携帯機20の受信可能な電波の出力強度の範囲は、概ね90〜160(dBμV/m)とされるが、この範囲では、RSSI電圧(後述)は、概ね0.4〜1.8(V)の範囲で略直線的に変化することが判明している。これにより、電波の出力強度の変化をRSSI電圧の変化として捉えることができる。
LF送信部11は、携帯機20の位置に応じて、以下の2つの送信モードのうちのいずれかにより電波を送信する。
・第1送信モード:携帯機20が車両に接近していないとき、すなわち、位置特定エリア43(図2参照)内まで接近していないときの送信モード。
具体的には、図12に示すように、アンテナA(D席アンテナ11a)のみから、所定のタイミング(例えば、250〜500msec間隔)で、電波の強度を一定期間、後述の「高」よりも強い強度で定期送信信号を送信した後、次のタイミングが到来するまで、電波の送信を停止する。このとき、アンテナB(P席アンテナ11b)、アンテナC(トランク内アンテナ11c)からの電波の送信は休止する。図2に、このときの電波の送信範囲42を示す。
なお、電波の送信を休止するアンテナは、少なくとも1つでよい。ただし、携帯機20を所持する利用者は、運転者である場合が多いので、少なくともD席アンテナ11aを用いて定期送信信号を送信することが望ましい。
・第2送信モード:携帯機20が車両に接近しているとき、すなわち、位置特定エリア43内まで接近しているときの送信モード。
具体的には、図12に示すように、アンテナA、アンテナB、アンテナCから、下記のように、それぞれ特定の異なるパルスパターンを繰り返し送信した後、固有に付与された識別情報等を含むデータを送信する。電波の送信範囲は、それぞれ、図2の41a、41b、41cで示される。
アンテナAは、パルスパターン期間中、送信開始タイミング到来時に電波の強度を一定期間「高」として送信した後、電波の送信を一定期間停止し、その後、電波の強度を一定期間「中」として送信した後、電波の送信を一定期間停止し、その後、電波の強度を一定期間「低」として送信した後、次の送信開始タイミング到来時まで電波の送信を停止する。
アンテナBは、パルスパターン期間中、送信開始タイミング到来時に電波の強度を一定期間「低」として送信した後、電波の送出を一定期間停止し、その後、電波の強度を一定期間「中」とした後、電波の送信を一定期間停止し、その後、電波の強度を一定期間「高」として送信した後、次の送信開始タイミング到来時まで電波の送信を停止する。
アンテナCは、パルスパターン期間中、送信開始タイミング到来時に電波の送信を一定期間停止し、電波の強度を一定期間「高」として送信した後、電波の送信を一定期間停止し、その後、電波の強度を一定期間「高」として送信した後、次の送信開始タイミング到来時まで電波の送信を停止する。
上述のように、第2送信モードでは、各アンテナ11a〜11cの送信周波数を異なるものとしてあるため、各アンテナ11a〜11cから同時に電波を送信しても、電波が相互に干渉せず、携帯機20は、各アンテナ11a〜11cからの電波を受信することが可能となる。
上述の構成が、「車載装置側送信部は、携帯機が位置特定エリア内まで接近したとき、複数の送信アンテナから、互いに異なるパターンにしたがって電波の強度を段階的に変化させたパルスパターン信号(「位置探索信号」と称することもある)を、重複するタイミングで送信し、パルスパターン信号の受信状態に基づいて、車両における携帯機の位置を特定する位置特定部(23、26、13)を備える」ものに相当する。本構成によって、特許文献2の車載機器制御システムにも、本発明の構成を適用でき、携帯機が車両に接近したときのみ位置の特定を行うため、送信出力を低減できる。
図1に戻り、チューナ12は、受信アンテナ12aにて受信した、例えば、高周波帯(RF帯ともいう)の信号に対する増幅、復調等の処理を行う。チューナ12および受信アンテナ12aが、本発明の車載装置側受信部に相当する。
制御部13は、CPU13a、ROM13b、RAM13c、入出力回路であるI/O13d等を備えたコンピュータとして構成され、CPU13aがROM13bに記憶された車載装置制御プログラムを実行することで、車載機器制御システムの各種機能を実現する。制御部13が、本発明の接近判定部、位置特定部、照合部、動作許可部に相当する。
ドアスイッチ31は、車両のドアを開閉するためのドアノブの近くに設けられたタッチスイッチ、車両のトランクドアのドアノブ付近に設けられたタッチスイッチによって構成される。利用者のドアスイッチ31に対する操作に応じた信号を制御部13へ出力する。
ドア開閉検出部32は、車両のドアの開閉状態を検出するためのスイッチ、および車両のトランクドアの開閉状態を検出するためのスイッチにより構成される。ドア開閉検出部32から制御部13へ車両のドアの開閉状態および車両のトランクドアの開閉状態を表す信号を出力する。
ドア施錠検出部33は、車両のドアの施錠状態を検出するスイッチ、および車両のトランクドアの施錠状態を検出するスイッチにより構成される。ドア施錠検出部33から制御部13へ車両の施錠状態および車両のトランクドアの施錠状態を表す信号を出力する。
ドア施解錠制御部34は、車両のドアおよびトランクドアの施錠、解錠を行うためのアクチュエータを有し、制御部13からの制御指令に基づき、各アクチュエータを駆動することで、車両のドアおよびトランクドアの施錠制御、解錠制御を行う。
図4に、携帯機20のブロック構成を示す。図4の構成が、「位置特定部(23、26)は、携帯機に含まれ、受信状態情報は、車両における携帯機の位置を含む」ものに相当する。本構成によって、携帯機によって位置の特定を行うことで、位置の特定をより短時間で行うことができる。
携帯機20は、LF受信アンテナ21a、LF受信部21、接近判定部22、周波数差判定部23、制御部24、RF送信部25、RF送信アンテナ25a、およびRSSI判定部26を備える。
LF受信アンテナ21aは、車載装置10より送信されるLF帯の電波を受信するものである。このLF受信アンテナ21aは、水平2方向(X軸、Y軸)および垂直方向(Z軸)の3軸アンテナにより構成される。LF受信部21は、LF受信アンテナ21aより入力される3軸合成受信信号に対する増幅、復調等の処理を行う。LF受信部21およびLF受信アンテナ21aが、本発明の携帯機側受信部に相当する。
LF受信アンテナ21aおよびLF受信部21により、各アンテナA〜Cから送信された、定期送信信号あるいは位置探索信号を受信する。本実施形態では、各アンテナA〜Cの送信周波数を異なるものとしているため、上述のパルスパターン信号が、重複するタイミングで送信されたとき、パルスパターン信号の受信合成パターンとして受信することができる。
接近判定部22は、RSSI回路22a、レベル判定部22b、およびレベルサンプリング回路22cを備える。
RSSI回路22aは、LF受信部21により受信された信号の受信電界強度(すなわち、電波の強度)を検出する回路である。RSSI回路22aは、LF受信部21により受信された信号の受信電界強度が高くなるほどレベルが高くなるRSSI電圧を出力する。
レベル判定部22bは、受信電界強度が予め定められた閾値を上回るか否かを判定する。
レベルサンプリング回路22cは、RSSI回路22aより出力されるRSSI電圧を予め定められたサンプリング周波数でサンプリングしてデジタル信号に変換する。
RSSI判定部26は、RSSIパターンサンプリング回路26a、RSSIパターン比較部26b、およびメモリ26cを備えている。なお、RSSI判定部26の構成は、特許文献2(例えば、図6、図7)と同様であるため、ここでは概略を述べるにとどめる。RSSI判定部26が、本発明の位置特定部に相当する。
RSSIパターンサンプリング回路26aは、接近判定部22より出力されるRSSI電圧から、電圧変化パターン(「RSSIパターン」と称する)を数値化して抽出する。すなわち、位置探索信号の受信開始時から受信終了時までのRSSI電圧の、時系列の変化をサンプリングする。
メモリ26cには、車両40における携帯機20の位置を実際に変化させて得られたRSSIパターン(無論、シミュレーションに基づくものでもよい)が、車両40における携帯機20の位置と関連付けて格納される。
RSSIパターン比較部26cは、RSSIパターンサンプリング回路26aにより検出されたRSSIパターンと、メモリ26cに格納されたRSSIパターンとを比較し、一致するRSSIパターンに関連付けられた携帯機20の位置を表す情報を制御部24へ出力する。
周波数差判定部23は、リミッターアンプ23a、周波数電圧変換回路(図中では、F−V変換回路と記す)23b、F−Vサンプリング回路23c、F−Vパターン比較部23d、およびメモリ23eを備えている。周波数差判定部23が、本発明の位置特定部に相当する。
リミッターアンプ23aは、LF受信部21より入力される信号を増幅して出力する。
周波数電圧変換回路23bは、入力信号に含まれる周波数成分を電圧に変換する回路である。また、周波数電圧変換回路23bは、特許文献2(例えば、図11)と同様に、LF受信アンテナ21aより入力される信号に含まれる周波数成分が高くなるにつれて出力電圧も高くなる。
F−Vサンプリング回路23cは、周波数電圧変換回路23bからの出力電圧から、電圧変化パターン(「F−Vパターン」と称する)を数値化して抽出する。すなわち、位置探索信号の受信開始時から受信終了時までの該出力電圧の、時系列の変化をサンプリングする。
メモリ23eには、車両40における携帯機20の位置を実際に変化させて得られたF−Vパターン(無論、シミュレーションに基づくものでもよい)が、携帯機20の位置と関連付けて格納される。
F−Vパターン比較部23dは、F−Vサンプリング回路23cにより検出されたF−Vパターンと、メモリ23eに格納されたF−Vパターンとを比較し、一致するF−Vパターンに関連付けられた携帯機20の位置を表す情報を制御部24へ出力する。
制御部24は、CPU、ROM、RAM、I/O等(いずれも図示せず)を備えたコンピュータとして構成され、CPUがROMに記憶された携帯機制御プログラムを実行することで、車載機器制御システムの各種機能を実現する。
RF送信部25およびRF送信アンテナ25aは、例えばRF帯の周波数にて、車載装置10に電波状態情報、あるいは携帯機20を識別するためのIDコードを送信する。RF送信部25、RF送信アンテナ25aが、本発明の携帯機側受信部に相当する。
図5および図6を用いて、上述のRSSIパターン(RSSI電圧の時系列サンプリング結果)とF−Vパターン(F−V変換電圧の時系列サンプリング結果)との関係を説明する。図5に、携帯機20が、車室内の運転席前部(図2のP)に位置する場合を示し、図6に、携帯機20が車外の運転席ドアの近傍(例えば、センターピラー寄り、図2のQ)に位置する場合を示す。
図5および図6では、携帯機20の位置が異なるものの、RSSIパターン(RSSIの変化傾向)はほぼ同一となり、RSSIパターンによる携帯機20の位置の特定は難しい。一方、F−Vパターンは、両者で異なっている。これは、運転席前部ではアンテナC(トランク内アンテナ11c)からの電波を受信できないので、その電波の周波数に対応する電圧が反映されないが、D席ドアの近傍では微弱ながらアンテナCからの電波を受信できることがあるので、その電波の周波数に対応する電圧が反映されるためである。
このように、RSSIパターンおよびF−Vパターンの少なくとも一方を用いることで、携帯機20の位置を特定できるが、両方を用いることで、より正確に携帯機20の位置を特定できる。また、特許文献2のような、低域通過フィルタ(LPF)を必要としないので、コスト面でも有利である。
図7を用いて、車載装置10において、車載装置制御プログラムに含まれ、制御部13が実行する車載装置制御処理について説明する。まず、LF送信部11から上述の第1送信モードにて電波(定期送信信号)を送出し(S11)、携帯機20からの応答を待つ。携帯機20が、電波到達範囲42(図2参照)内に位置すると、携帯機20からの電波を受信可能となる。無論、電波の伝播状態によっては、送信範囲42の外でも、携帯機20からの電波を受信できることもある。
そして、携帯機20から受信状態情報を受信したとき(S12:Yes)、受信状態情報に、携帯機20が位置特定エリア43(図2参照)内まで接近した旨の情報が含まれるとき(S13:Yes)、上述の第2送信モードにて電波(位置探索信号)を送信し(S14)、携帯機20からの応答を待つ。
上述の構成が、「携帯機は、電波の受信状態に基づいて、携帯機が、位置特定エリア内まで接近したか否かを判定して接近情報を出力する接近判定部(22)を備え、受信状態情報は、接近情報を含み、接近情報取得部は、受信状態情報から接近情報を取得する」ものに相当する。本構成によって、携帯機によって接近判定を行うことで、接近判定をより短時間で行うことができる。
携帯機20から受信状態情報を受信したとき(S15:Yes)、受信状態情報に、携帯機20の位置を特定した旨の情報が含まれるとき(S16:Yes)、エントリー動作を実行する(S17)。
エントリー動作は、例えば、ドアのロック/アンロックを挙げることができるが、キーレスシステム(スマートシステム)の周知の機能であるため、ここでは概略を述べるにとどめる。
ユーザがドアスイッチ31を操作したとき、制御部13は、各アンテナ11a〜11cからの電波送出を指示し、受信信号の受信待ち状態となる。携帯機20は、少なくとも自己を識別するためのIDコード含む応答信号を送信する。車載装置10は、応答信号を受信すると、受信したIDコードと自身に記憶されたマスタコードとを照合する。照合結果が正常であるとき、携帯機20の位置が車室外か否か、ドアのロック状態(ドア施錠検出部33により検出)、およびドアの開閉状態(ドア開閉検出部32により検出)に基づいて、ドアのロック/アンロックを行うよう、ドア施解錠制御部に制御指令を出力する。
図8を用いて、携帯機20において、携帯機制御プログラムに含まれ、制御部24が実行する携帯機制御処理について説明する。まず、車載装置10からの定期送信信号(第1送信モード)の受信待ち状態となる。定期送信信号を受信したとき(S31:Yes)、携帯機20が車両40に接近したか否か、すなわち、位置特定エリア43(図2参照)内まで接近したか否かを判定する接近判定処理を実行する(S32、後述)。
次に、接近判定処理の結果を受信状態情報に反映し(S33)、この受信状態情報を、RF送信部25、RF送信アンテナ25aから送信する(S34)。接近判定処理の結果、携帯機20が車両40に接近していないとき(S35:No)、ステップS31に戻り、車載装置10からの定期送信信号の受信待ち状態となる。
一方、携帯機20が車両40に接近したとき(S35:Yes)、車載装置10からの位置探索信号(第2送信モード)の受信待ち状態となる。位置探索信号を受信したとき(S36:Yes)、携帯機20の車両40における位置を特定する位置特定処理を実行する(S37、後述)。
次に、位置特定処理の結果を受信状態情報に反映し(S38)、この受信状態情報を、RF送信部25、RF送信アンテナ25aから送信する(S39)。
図9を用いて、図8のステップS32に相当する、接近判定処理について説明する。本処理は、主に接近判定部22を用いる。図9の構成が、「接近判定部は、電波の強度の単位時間あたりの変化量(すなわち変化率)に基づいて、携帯機が位置特定エリア内まで接近したか否かを判定する」ものに相当する。本構成によって、単に電波の強度が所定値を超えたか否かに基づいて接近を判定する方法に比べ、より正確に接近を判定できる。本構成によって、携帯機の構成を簡素化でき、小型化および低コスト化が可能となる。
まず、定期送信信号を受信すると、RSSI回路22aにて、RSSIレベル(すなわち、電波の強度)を測定する(S51)。次に、例えばメモリ26cに所定期間分遡って記憶されているRSSIレベルの測定履歴に基づいて、時間当たりのRSSIレベルの変化率を算出する(S52)。
次に、レベル判定部22bにて、算出した変化率が所定値を上回るか否かを判定する。所定値は、例えば10dB/secとする。変化率が所定値を上回るとき(S53:Yes)、測定したRSSIレベルが予め定められた閾値(「送信モード切替閾値」と称することもある)を上回るか否かを判定する。RSSIレベルが閾値を上回るとき(S54:Yes)、携帯機20が車両40に接近したと判定する(S55)。
一方、変化率が所定値を下回るとき(S53:No)、あるいは、RSSIレベルが閾値を下回るとき(S54:No)、携帯機20が車両40に接近したと判定しない(S56)。
図9の構成において、測定したRSSIレベルが送信モード切替閾値を上回るか否かを判定する処理(ステップS54)を実行しないようにしてもよい。一般に、電波の出力強度は、アンテナからの距離の3乗に比例して減衰する。逆にいえば、アンテナに近い位置にあるときは、距離の変化に対する出力強度の変化量が大きくなる。発明者の調査によれば、出力強度の10cmあたりの変化量は、アンテナから約2mの位置では約2dB(電圧換算値:50mV)、約1mの位置では約5dB(電圧換算値:150mV)、約0.3mの位置では約10dB(電圧換算値:250mV)となる。よって、変化率の所定値を10dB/secとすれば、車両(アンテナ)から1m以内に接近していることになるので、単なるRSSIレベルによる判定は不要となる。
図10を用いて、図8のステップS37に相当する、位置特定処理について説明する。本処理は、主に周波数差判定部23を用いる。図10の構成が、「パルスパターン信号の受信合成パターンの周波数に応じた電圧を出力する周波数電圧変換回路(23b)を備え、位置特定部は、周波数電圧変換回路の出力電圧レベルに基づいて、車両における携帯機の位置を特定する」ものに相当する。本構成によって、特許文献2のようなフィルタ回路を必要とせず、簡易な構成で、より正確に携帯機の位置を特定することができる。
まず、F−V変換回路23bから、受信した電波の周波数を電圧に変換したF−V変換値を取得する(S71)。次に、メモリ23eに所定期間分遡って記憶されている過去のF−V変換値とに基づいて、F−Vパターン(図5等参照)をサンプリングする(S72)。次に、サンプリングで得られたF−Vパターンと、メモリ23eに記憶されているF−Vパターンとを比較する(S73)。
比較の結果、メモリ23eに記憶されているF−Vパターンに一致するものがあるとき(S74:Yes)、一致するF−Vパターンに関連付けられた携帯機20の位置を表す情報を制御部24へ出力する(S75)。一方、一致するものがないとき(S74:No)、携帯機20の位置を特定せず(S76)、本処理を終了する。
図11を用いて、図8のステップS37に相当する、位置特定処理の別例について説明する。本処理は、主にRSSI判定部26を用いる。図11の構成が、「位置特定部は、パルスパターン信号の受信合成パターンに基づいて、車両における携帯機の位置を特定する」ものに相当する。本構成によって、特許文献2と同様な方法で携帯機の位置を特定することができる。
まず、レベルサンプリング回路22cにて、RSSI電圧のサンプリングを行う(S91)。次に、サンプリングした値と、メモリ26cに所定期間分遡って記憶されている過去のRSSI電圧のサンプリング値とに基づいて、RSSIパターン(図5等参照)をサンプリングする(S92)。
次に、サンプリングで得られたRSSIパターンと、メモリ26cに記憶されているRSSIパターンとを比較する(S93)。比較の結果、メモリ26cに記憶されているRSSIパターンに一致するものがあるとき(S94:Yes)、一致するRSSIパターンに関連付けられた携帯機20の位置を表す情報を制御部24へ出力する(S95)。一方、一致するものがないとき(S94:No)、携帯機20の位置を特定せず(S96)、本処理を終了する。
図12および図13を用いて、車載装置10と携帯機20との通信状態について説明する。図12に、携帯機20が車両40に接近したときの通信状態を示す。車載装置10が携帯機20からの電波を受信できないときは、第1送信モードにて、アンテナAのみを用いて電波(定期送信信号)を送信している(タイミングT11〜T13)。
携帯機20が車両40に接近して、送信範囲42(図2参照)内に位置したとき携帯機20は、車載装置10からの定期送信信号を受信する(タイミングT12)。このとき、アンテナAのみを用いた送信のため、F−VレベルはアンテナAの送信周波数を反映した一定値となる。一方、RSSIレベルは、車両40に接近するにつれて大きくなる(タイミングT12、T13)。
携帯機20では、RSSIレベルを反映した受信状態情報を、車載装置10に送信する(タイミングT12、T13)。2回目に車載装置10からの定期送信信号を受信したとき(タイミングT13)、RSSIレベルの変化率が所定値を上回ったため、車載装置10に(すなわち、位置特定エリア43内まで)接近した旨を反映した受信状態情報を送信する。車載装置10は、該受信状態情報を受信すると、第2送信モードにて電波(位置探索信号)を送信する(タイミングT14〜T16)。
そして、上述の位置特定処理のうちの少なくとも一方を用いて、車両40における携帯機20の位置を特定し、その位置を反映した受信状態情報を送信する(例えば、T16)。
図13に、例えば、ドアの施錠後などの、携帯機20が車両40から離れたときの通信状態を示す。携帯機20が車両40から離れる前(すなわち、位置特定エリア43内にあるとき)は、車載装置10は、第2送信モードにて電波(位置探索信号)を送信する(タイミングT21〜T23)。また、携帯機20は、車両40における自身の位置を特定し、その位置を反映した受信状態情報を送信する(タイミングT21、T22)。携帯機20が車両40から離れ始め、RSSIレベルが接近判定の閾値を下回ると、接近と判定しない旨を反映した受信状態情報を送信する(タイミングT23)。車載装置10は、該受信状態情報を受信すると、第1送信モードにて電波(定期送信信号)を送信する(タイミングT24〜T26)。
図14および図15を用いて、車両端までの距離とRSSIレベルとの関係について説明する。人が歩行するときの時間は約1m/secと仮定できる。定期送信のタイミングは250〜500msec間隔であれば、1秒間あたり2〜4回のRSSIレベル比較が可能である。
図14に、携帯機20が車両40に接近時の、車両端までの距離とRSSIレベルとの関係を示す。上述したとおり、携帯機20が、車両端から遠方(例えば、3m以遠)にあるときは、変化率、すなわち距離と測定値との関係を直線近似したときの直線の傾きは比較的小さい。一方、携帯機20が、車両端の近傍に接近したときは、電波の出力強度は、アンテナからの距離の3乗に比例して大きくなるため、変化率すなわち傾きは比較的大きくなる。この傾きを所定値と比較することで、接近判定をより正確に行うことができる。
図15に、携帯機20が車両端から3mの地点でとどまっているときの、車両端までの距離とRSSIレベルとの関係を示す。RSSIレベルは変化しないので、傾きは、ほぼゼロとなる。これは、車両端から約3mの地点を通過中(通りすがり)であり、車両40に接近していないと判断できる。
(第2実施形態)
以下、本発明の車載機器制御システムの第2実施形態にについて説明する。上記第1実施形態は、携帯機20の制御部24が、車両40における携帯機20の接近判定および位置の特定を行う構成であったが、本実施形態は、車載装置10の制御部13が、携帯機20からの受信状態情報に基づき、携帯機20の接近判定および位置の特定を行う構成である。
すなわち、第2実施形態が、「受信状態情報は、電波の強度を反映したものであり、車載装置は、電波の強度に基づいて、携帯機が、位置特定エリア内まで接近したか否かを判定して接近情報を出力する接近判定部(13)を備え、接近情報取得部は、接近判定部が出力した接近情報を取得する」ものに相当する。本構成によって、携帯機の構成を簡素化でき、小型化および低コスト化が可能となる。
また、第2実施形態が、「位置特定部(13)は、車載装置に含まれ、受信状態情報は、周波数電圧変換回路の出力電圧レベル、およびパルスパターン信号の受信合成パターンのうちの少なくとも一方を含む」ものに相当する。本構成によって、携帯機の構成を簡素化でき、小型化および低コスト化が可能となる。
図16に、本実施形態に係る車載機器制御システムの携帯機20の構成を示す。携帯機20は、第1実施形態(図4)と比較して、接近判定部22にレベル判定部22bおよびレベルサンプリング回路22cを備えていない点と、RSSI判定部26を備えていない点と、周波数差判定部23に、F−Vサンプリング回路23c、F−Vパターン比較部23d、およびメモリ23eを備えていない点が異なる。
なお、本実施形態では携帯機20に含まれない、接近判定部22のレベル判定部22bおよびレベルサンプリング回路22cと、RSSI判定部26と、周波数差判定部23のF−Vサンプリング回路23c、F−Vパターン比較部23dおよびメモリ23eは、車載装置10の、例えば制御部13(図1参照)に含まれる。
図17を用いて、本実施形態における車載装置制御処理について説明する。なお、本処理は、図7の変形例であるため、同一の処理ステップには同一の符号を付与し、ここでの詳細な説明は割愛する。第1送信モード時に携帯機20からの受信状態情報を受信したとき(S12:Yes)、受信状態情報に含まれるRSSI電圧に基づいて、接近判定処理を実行する(S12a、図9参照)。
第2送信モード時に携帯機20からの受信状態情報を受信したとき(S15:Yes)、受信状態情報に含まれるRSSI電圧あるいはF−V変換後の電圧値に基づいて、接近判定処理を実行する(S15a、図10あるいは図11参照)。
図18を用いて、本実施形態における携帯機制御処理について説明する。なお、本処理は、図8の変形例であるため、同一の処理ステップには同一の符号を付与し、ここでの詳細な説明は割愛する。
車載装置10からの定期送信信号を受信したとき(S31:Yes)、制御部24は、接近判定部22が出力するRSSI電圧、および周波数差判定部23が出力するF−V変換後の電圧値を取得し(S31a)、これらを受信状態情報に反映する(S33)。
車載装置10からの位置探索信号を受信したとき(S36:Yes)、制御部24は、接近判定部22が出力するRSSI電圧、および周波数差判定部23が出力するF−V変換後の電圧値を取得し(S36a)、これらを受信状態情報に反映する(S38)。
図19に、第1実施形態および第2実施形態における、各アンテナの配置および電波送信範囲の別例を示す。なお、本構成は、図2の変形例であるため、同一の構成については同一の符号を付与し、ここでの詳細な説明は割愛する。本構成では、車室内にある携帯機20との通信(照合)を行うための室内アンテナ11dが、例えば車両40のセンターコンソール下部に取り付けられている。室内アンテナ11dは、キーレスエントリシステムに含まれているので、コスト増とはならない。第1送信モードでは、D席アンテナ11aに代えて、室内アンテナ11dから定期送信信号を出力する。そして、第2送信モードでは、上述と同様に、各アンテナ11a〜11cを用いて位置探索信号を出力する。本構成では、定期送信信号を出力するアンテナと位置探索信号を出力するアンテナとが異なっている。
図19の構成では、室内アンテナ11dが、車両40の左右方向の中心から所定距離内(望ましくは中心)に位置するので、電波の送信範囲42は、車両40の左右で略対称となり、携帯機20の、車両40への左右いずれからの接近によっても、同等の接近判定能力を有することができる。
また、室内アンテナ11dが、車両40の前後方向の中心から所定距離内(望ましくは中心)に位置していれば、携帯機20の、車両40への前後いずれからの接近によっても、同等の接近判定能力を有することができる。さらに、室内アンテナ11dが、車両40の左右方向の中心から所定距離内(望ましくは中心)かつ、車両40の前後方向の中心から所定距離内(望ましくは中心)に位置していれば、携帯機20の、車両40へのいずれからの接近によっても、同等の接近判定能力を有することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 車載機器制御システム
10 車載装置
11 LF送信部(車載装置側送信部)
11a D席(運転席)アンテナ(アンテナA、送信アンテナ)
11b P席(助手席)アンテナ(アンテナB、送信アンテナ)
11c トランク内アンテナ(アンテナC、送信アンテナ)
11d 室内アンテナ(送信アンテナ)
12 チューナ(車載装置側受信部)
12a 受信アンテナ(車載装置側受信部)
13 制御部(接近判定部、位置特定部、照合部、動作許可部)
20 携帯機
21a LF受信アンテナ(携帯機側受信部)
21 LF受信部(携帯機側受信部)
22 接近判定部
23 周波数差判定部(位置特定部)
23b 周波数電圧変換回路
25 RF送信部(携帯機側送信部)
25a RF送信アンテナ(携帯機側送信部)
26 RSSI判定部(位置特定部)
34 ドア施解錠制御部
43 位置特定エリア

Claims (13)

  1. 車両に搭載される車載装置(10)と、利用者が携帯する携帯機(20)と、を含み、前記車載装置と前記携帯機との間で無線通信を行うことにより、前記車載装置が、前記車両における予め定められた機能の動作制御を行う車載機器制御システム(1)であって、
    前記携帯機は、
    前記車載装置から送信された電波を受信する携帯機側受信部(21a、21)と、
    前記電波の受信状態を反映した受信状態情報を送信する携帯機側送信部(25a、25)と、
    を備え、
    前記車載装置は、
    前記車両の異なる位置に配置された複数の送信アンテナ(11a〜11c)と、
    前記複数の送信アンテナを用い、前記携帯機に対して電波の送信を行う車載装置側送信部(11)と、
    前記受信状態情報を受信する車載装置側受信部(12a、12)と、
    前記携帯機が、前記車両の周囲に定められる位置特定エリア内まで接近したか否かを反映した接近情報を取得する接近情報取得部(13)と、
    を備え、
    前記車載装置側送信部は、
    前記携帯機が前記位置特定エリア内まで接近していないとき、前記複数の送信アンテナのうち少なくとも1つのアンテナを休止し、残りのアンテナを用いて、予め定められた第1送信出力にて電波の送信を行う第1送信モードにて動作し、
    前記携帯機が前記位置特定エリア内まで接近したとき、前記複数の送信アンテナから、互いに異なるパターンにしたがって電波の強度を段階的に変化させ且つ各パルスの電波強度が前記第1送信出力よりも低いパルスパターン信号を、重複するタイミングで送信する第2送信モードにて動作し、
    前記パルスパターン信号の受信状態に基づいて、前記車両における前記携帯機の位置を特定する位置特定部(23、26、13)を備えることを特徴とする車載機器制御システム。
  2. 車両に搭載される車載装置(10)と、利用者が携帯する携帯機(20)と、を含み、前記車載装置と前記携帯機との間で無線通信を行うことにより、前記車載装置が、前記車両における予め定められた機能の動作制御を行う車載機器制御システム(1)であって、
    前記携帯機は、
    前記車載装置から送信された電波を受信する携帯機側受信部(21a、21)と、
    前記電波の受信状態を反映した受信状態情報を送信する携帯機側送信部(25a、25)と、
    を備え、
    前記車載装置は、
    前記車両の異なる位置に配置された複数の送信アンテナ(11a〜11c)と、
    前記複数の送信アンテナを用い、前記携帯機に対して電波の送信を行う車載装置側送信部(11)と、
    前記受信状態情報を受信する車載装置側受信部(12a、12)と、
    前記携帯機が、前記車両の周囲に定められる位置特定エリア内まで接近したか否かを反映した接近情報を取得する接近情報取得部(13)と、
    を備え、
    前記車載装置側送信部は、
    前記携帯機が前記位置特定エリア内まで接近していないとき、前記複数の送信アンテナのうち少なくとも1つのアンテナを休止し、残りのアンテナを用いて、予め定められた第1送信出力にて電波の送信を行う第1送信モードにて動作し、
    前記携帯機が前記位置特定エリア内まで接近したとき、前記複数の送信アンテナのうちの所定数を用い、前記第1送信出力よりも低い第2送信出力にて電波の送信を行う第2送信モードにて動作し、
    前記携帯機は、
    前記電波の強度の単位時間あたりの変化量に基づいて、前記携帯機が、前記位置特定エリア内まで接近したか否かを判定して前記接近情報を出力する接近判定部(22)を備え、
    前記受信状態情報は、前記接近情報を含み、
    前記接近情報取得部は、前記受信状態情報から前記接近情報を取得することを特徴とする車載機器制御システム。
  3. 車両に搭載される車載装置(10)と、利用者が携帯する携帯機(20)と、を含み、前記車載装置と前記携帯機との間で無線通信を行うことにより、前記車載装置が、前記車両における予め定められた機能の動作制御を行う車載機器制御システム(1)であって、
    前記携帯機は、
    前記車載装置から送信された電波を受信する携帯機側受信部(21a、21)と、
    前記電波の受信状態を反映した受信状態情報を送信する携帯機側送信部(25a、25)と、
    を備え、
    前記車載装置は、
    前記車両の異なる位置に配置された複数の送信アンテナ(11a〜11c)と、
    前記複数の送信アンテナを用い、前記携帯機に対して電波の送信を行う車載装置側送信部(11)と、
    前記受信状態情報を受信する車載装置側受信部(12a、12)と、
    前記携帯機が、前記車両の周囲に定められる位置特定エリア内まで接近したか否かを反映した接近情報を取得する接近情報取得部(13)と、
    を備え、
    前記車載装置側送信部は、
    前記携帯機が前記位置特定エリア内まで接近していないとき、前記複数の送信アンテナのうち少なくとも1つのアンテナを休止し、残りのアンテナを用いて、予め定められた第1送信出力にて電波の送信を行う第1送信モードにて動作し、
    前記携帯機が前記位置特定エリア内まで接近したとき、前記複数の送信アンテナのうちの所定数を用い、前記第1送信出力よりも低い第2送信出力にて電波の送信を行う第2送信モードにて動作し、
    前記受信状態情報は、前記電波の強度を反映したものであり、
    前記車載装置は、
    前記電波の強度の単位時間あたりの変化量に基づいて、前記携帯機が、前記位置特定エリア内まで接近したか否かを判定して前記接近情報を出力する接近判定部(13)を備え、
    前記接近情報取得部は、前記接近判定部が出力した前記接近情報を取得することを特徴とする車載機器制御システム。
  4. 前記携帯機は、
    前記電波の受信状態に基づいて、前記携帯機が、前記位置特定エリア内まで接近したか否かを判定して前記接近情報を出力する接近判定部(22)を備え、
    前記受信状態情報は、前記接近情報を含み、
    前記接近情報取得部は、前記受信状態情報から前記接近情報を取得する請求項1に記載の車載機器制御システム。
  5. 前記受信状態情報は、前記電波の強度を反映したものであり、
    前記車載装置は、
    前記電波の強度に基づいて、前記携帯機が、前記位置特定エリア内まで接近したか否かを判定して前記接近情報を出力する接近判定部(13)を備え、
    前記接近情報取得部は、前記接近判定部が出力した前記接近情報を取得する請求項1に記載の車載機器制御システム。
  6. 前記接近判定部は、前記電波の強度の単位時間あたりの変化量に基づいて、前記携帯機が前記位置特定エリア内まで接近したか否かを判定する請求項4または請求項5に記載の車載機器制御システム。
  7. 前記車載装置側送信部は、前記携帯機が前記位置特定エリア内まで接近したとき、前記複数の送信アンテナから、互いに異なるパターンにしたがって電波の強度を段階的に変化させたパルスパターン信号を、重複するタイミングで送信し、
    前記パルスパターン信号の受信状態に基づいて、前記車両における前記携帯機の位置を特定する位置特定部(23、26、13)を備える請求項2または請求項3に記載の車載機器制御システム。
  8. 前記パルスパターン信号の受信合成パターンの周波数に応じた電圧を出力する周波数電圧変換回路(23b)を備え、
    前記位置特定部は、前記周波数電圧変換回路の出力電圧レベルに基づいて、前記車両における前記携帯機の位置を特定する請求項1または請求項7に記載の車載機器制御システム。
  9. 前記位置特定部は、前記パルスパターン信号の受信合成パターンに基づいて、前記車両における前記携帯機の位置を特定する請求項1、7、8のいずれか1項に記載の車載機器制御システム。
  10. 前記位置特定部(23、26)は、前記携帯機に含まれ、
    前記受信状態情報は、前記車両における前記携帯機の位置を含む請求項8または請求項9に記載の車載機器制御システム。
  11. 前記位置特定部(13)は、前記車載装置に含まれ、
    前記受信状態情報は、前記周波数電圧変換回路の出力電圧レベル、および前記パルスパターン信号の受信合成パターンのうちの少なくとも一方を含む請求項8または請求項9に記載の車載機器制御システム。
  12. 前記車載装置は、前記位置特定部により、前記車両における前記携帯機の位置を特定した後に、前記携帯機との間の無線通信に基づき、前記車両における予め定められた機能の動作制御を行う請求項1、7、8、9、10、11のいずれか1項に記載の車載機器制御システム。
  13. 前記車載装置は、
    前記車載装置側送信部は、前記車両における前記携帯機の位置を特定した後に、前記携帯機に対してポーリング信号を送信し、
    前記車載装置側受信部は、前記ポーリング信号に応答して前記携帯機から送信されるIDコードを受信し、
    受信した前記IDコードと自身に記憶されたマスタコードとを照合する照合部(13)と、
    その照合結果に基づいて、車両における予め定められた機能の動作を許可する動作許可部(13)と、
    をさらに備える請求項12に記載の車載機器制御システム。
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