JP2015209069A - 乗物用シート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックのサイドフレーム同士を一体的に組み付けた後でも、各リクライナの操作ピンをこれらに内側から差し込むと共に各操作ピンの間にロッドを差し込んで繋げられるようにする。【解決手段】シートバック2の各サイドフレーム2Fをシートクッション3に連結する左右一対のリクライナ4と、各リクライナ4に軸方向の内側から挿通されて軸回転により個々の解除操作を行う各操作ピン7と、各操作ピン7同士を連結するロッド8と、を有するシート1である。車両内側の操作ピン7は、リクライナ4に挿通されて連結される操作軸部7Aと、ロッド8に連結される嵌合部7Bと、を有する。操作軸部7Aは、嵌合部7Bをロッド8に連結可能な第1の位置と嵌合部7Bをロッド8から軸方向に離間させた第2の位置との間でリクライナ4に対する挿通深さを変えることができ、第1の位置でリクライナ4に操作可能な状態に連結される構成とされている。【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シート及びその製造方法に関する。詳しくは、シートバックの左右両側のサイドフレームをフロア上のベースにそれぞれ連結する左右一対のリクライナと、各リクライナに軸方向に挿通されて軸回転により個々の解除操作を行う各操作ピンと、各操作ピン同士を一体的に連結するロッドと、を有する乗物用シート及びその製造方法に関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックがシートクッションに対して左右一対のリクライナを介して連結された構成が知られている(特許文献1)。上記各リクライナは、常時は、シートバックの背凭れ角度を固定した状態(ロック状態)に保持されている。各リクライナは、シートクッションの車両外側の側部に設けられた解除レバーが引き上げられる操作によって、それぞれのロック状態が一斉に解除されて、シートバックの背凭れ角度を変えられる状態に切り換えられるようになっている。具体的には、各リクライナには、これらのロック解除の操作を行う操作ピンがそれぞれ軸方向の内側から通されて組み付けられており、これら操作ピン同士がロッドを介して一体的に結合されていると共に、車両外側の操作ピンの外側の端部に解除レバーが取り付けられていることにより、上記解除レバーの引き上げ操作によって各操作ピンが一斉に軸回転操作されて各リクライナのロック状態が一斉に解除されるようになっている。
特開平2−299608号公報
上記従来技術では、各操作ピンがシートバックの各サイドフレームにシート内側からそれぞれ差し込まれて位置決めされた状態に取り付けられる構成となっている。したがって、各操作ピンをロッドと一体的とした状態で各サイドフレームの間に設けるためには、各サイドフレーム同士を一体的に繋ぐ前に、各操作ピンとロッドとを一体的としたものを各サイドフレームに差し込むようにしなければならない。そうしないと、ロッドを各操作ピンに差し込むことができなくなるため、これらに径方向の外側からあてがえて溶接するしかなく、ロッドの端部を潰すなどの工数の増大を招く他、これらとの連結強度を適切に高められなくなるおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバックのサイドフレーム同士を一体的に繋いだ後でも、各リクライナの操作ピンを各サイドフレームに内側から差し込むと共にこれらの間にロッドを差し込んで操作ピン同士を繋げられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シート及びその製造方法は次の手段をとる。
第1の発明は、シートバックの左右両側のサイドフレームをフロア上のベースにそれぞれ連結する左右一対のリクライナと、各リクライナに軸方向に挿通されて軸回転により個々の解除操作を行う各操作ピンと、各操作ピン同士を一体的に連結するロッドと、を有する乗物用シートである。各操作ピンのうちの一方は、リクライナの一方に対して軸方向のシート内側から挿通されて連結される操作軸部と、ロッドに当てられて連結される連結部と、が軸方向に並んで形成された構成となっている。操作軸部は、連結部をロッドに連結可能に当てることのできる第1の位置と、連結部をロッドから軸方向に離間させた第2の位置と、の間でリクライナの一方に対する挿通深さを変えることができ、第1の位置でリクライナの一方に対して操作可能に連結された状態とされている。
この第1の発明によれば、各操作ピンのうちの一方が、上記第1の位置と第2の位置との間でリクライナの一方に対する挿通深さを変えられる構成となっていることにより、シートバックの各サイドフレーム同士を一体的に繋いだ後でも、各リクライナの操作ピンを各サイドフレームにシート内側から差し込むと共にこれらの間にロッドを差し込んで操作ピン同士を繋げられるようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成となっているものである。更に、一方の操作ピンに対し、操作軸部のリクライナの一方に対する軸方向の移動を第2の位置までに規制する規制部が形成されている。
この第2の発明によれば、規制部により、一方の操作ピンがリクライナの一方からシート外側に抜けるのを防止することができ、係る組み付け作業を簡便に行えるようにすることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成となっているものである。各操作ピンが互いに同じ部品で構成されている。各操作ピンのうちの一方は、その操作軸部が連結部をロッドに対して連結可能に当てられる第1の位置と軸方向に離間させる第2の位置との間で移動できるようになっているのに対し、各操作ピンのうちの他方は、操作軸部がリクライナの他方に対して第2の位置に相当する挿通深さまで挿通された状態でロッドに連結される構成とされて、リクライナの他方からシート外側に突出する余長部分にリクライナの他方の解除操作を行うための解除レバーが取り付けられている。
この第3の発明によれば、一方の操作ピンと他方の操作ピンとを互いに同じ部品で構成しても、リクライナの一方から無駄にシート外側に張り出す領域が生じないようにすることができる。したがって、乗物用シートを幅方向にコンパクトに構成することができる。
第4の発明は、シートバックの左右両側のサイドフレームをフロア上のベースにそれぞれ連結する左右一対のリクライナと、各リクライナに軸方向に挿通されて軸回転により個々の解除操作を行う各操作ピンと、各操作ピン同士を一体的に連結するロッドと、を有する乗物用シートの製造方法である。この乗物用シートの製造方法は、シートバックの左右両側のサイドフレーム同士を一体的な状態に組み立てるフレーム組み立て工程と、各操作ピンを各リクライナに対して軸方向のシート内側から挿通して連結する挿通工程と、ロッドを各操作ピンのうちの他方に当てて連結する連結工程と、各操作ピンのうちの一方をロッドに当たる位置までリクライナの一方に対する挿通深さを浅くする方向にスライドさせてロッドに連結するスライド連結工程と、を有する。
この第4の発明によれば、各操作ピンのうちの一方が、スライド連結工程によりリクライナの一方に対する挿通深さを変えられるようになっていることにより、フレーム組み立て工程によりシートバックの各サイドフレーム同士を一体的に繋いだ後でも、各リクライナの操作ピンを各サイドフレームにシート内側から差し込むと共にこれらの間にロッドを差し込んで操作ピン同士を繋げられるようにすることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を示した斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 各側の操作ピン及びロッドの組み付け手順を示す断面図である。 リクライナの組み付け部を一方側から見た分解斜視図である。 リクライナの組み付け部を他方側から見た分解斜視図である。 リクライナを一方側から見た分解斜視図である。 リクライナを他方側から見た分解斜視図である。 リクライナをラチェット側から見た正面図である。 リクライナのロック状態を表した図2のIX-IX線断面図である。 リクライナのアンロック状態を表した断面図である。 操作ピン単体の正面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1及びその製造方法について、図1〜図11を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の助手席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上記シートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置(継手装置)として機能するリクライナ4を介してシートクッション3の左右両サイドの後端部に連結された構成となっている。これにより、シートバック2は、常時は上述した各リクライナ4によってその背凭れ角度が固定された状態に保持されるようになっている。また、シートバック2は、シートクッション3の車両外側の側部に設けられた解除レバー5が引き上げられる操作によって、上述した各リクライナ4による背凭れ角度の固定状態が解除されて、その背凭れ角度を前後方向に調整することができる状態に切り換えられるようになっている。ここで、シートクッション3が本発明の「ベース」に相当する。
上述した各リクライナ4は、詳しくは、シートバック2の左右両側部の骨格を成す各サイドフレーム2Fの下端部と、シートクッション3の左右両側部の骨格を成す各サイドフレーム3Fの後端部と、の間にそれぞれ介在して設けられており、これらを互いに連結した状態となっている(図2〜図5参照)。上述したシートバック2の各サイドフレーム2Fは、シートクッション3の各サイドフレーム3Fの内側に位置するように設けられており、これらの各間にリクライナ4がそれぞれ介在して設けられた状態とされている。
上述したシートバック2の各サイドフレーム2Fは、それらの上端部間にアッパフレーム2Uが一体的に架橋され、各サイドフレーム2Fの下端部間にロアプレート2Lが一体的に架橋されて、全体が正面視略四角枠形状となる形に組まれた構成となっている。上述したロアプレート2Lは、1枚の鋼板材が横断面J字状の形に折り曲げられた形となっており、上述した両サイドフレーム2Fの下端部間に掛け渡されて、これらに溶接により強固に一体的に結合された状態として設けられている。詳しくは、上述したロアプレート2Lは、その左右両側の各縁部面が、それぞれ、上述した各サイドフレーム2Fの後側のシート内側に折り曲げられた各縁部面にあてがわれて溶接された状態として、それらのエッジが外部に出にくいように各サイドフレーム2Fによって外側から覆われた状態に設けられた状態とされている。
上述したロアプレート2Lは、その横断面のJ字形状が、各サイドフレーム2Fの下端側の丸みを帯びた周縁部形状に沿った形に湾曲した形状となっており、同周縁部形状に沿う形に組み付けられた状態とされている。これにより、ロアプレート2Lは、各サイドフレーム2Fの下端部間に跨って設けられる後述する各リクライナ4の操作ピン7同士を繋ぐロッド8を下方側から保護することのできる状態として設けられた状態とされている。
図1に示すように、上述した各リクライナ4は、常時は附勢によってシートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態に保持された状態とされている。各リクライナ4は、上述したシートクッション3の車両外側の側部に設けられた解除レバー5が引き上げられる操作によって、それらのロック状態が一斉に解除されて、シートバック2の背凭れ角度を変えられるアンロック状態に切り替えられるようになっている。
具体的には、各リクライナ4の中心部には、これらのロック状態の解除操作を行う操作ピン7が軸方向に挿通されて組み付けられており、これら操作ピン7同士がロッド8を介して互いに一体的に結合されると共に、車両外側の操作ピン7の外側の端部に解除レバー5が取り付けられていることにより、解除レバー5が引き上げられる操作によって各操作ピン7が一斉に軸回転操作されて各リクライナ4のロック状態が一斉に解除操作されるようになっている。また、各リクライナ4は、上記解除レバー5の引き上げられた操作状態が解かれることにより、附勢によって再びシートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態に戻されるようになっている。
上述したシートバック2の左右両側のサイドフレーム2Fとシートクッション3の左右両側のサイドフレーム3Fとの間には、それぞれ、シートバック2に対して常時、前倒れ回転する方向への附勢力をかけるリターンスプリング6が掛着されている。これらリターンスプリング6は、それぞれ、渦巻きバネによって構成されており、それらの内側の端部が、シートクッション3の各サイドフレーム3Fから切り起こされたバネ掛部3Fcに掛着され、それらの外側の端部が、シートバック2の各サイドフレーム2Fの外側面に結合されたブラケット2Fcに掛着されて設けられた状態とされている(図2参照)。
これらリターンスプリング6により発揮される回転附勢力により、シートバック2は、上述した各リクライナ4による背凭れ角度の固定状態が解かれることにより、着座乗員の背部に当たる位置まで起こし上げられて、着座乗員がその背部を前後に傾動させる動きに合わせてその背凭れ角度が前後に自由に調整されるようになっている。このような附勢構造が設けられていることにより、シートバック2の背凭れ角度の調整を簡便に行うことができるようになっている。
上述したシートバック2は、シートクッション3に向けて前傾した姿勢状態となる前傾位置から後方側に倒し込まれた状態となる後倒れ位置までの回転領域を回動することができるようになっている。このうち、シートバック2の背凭れ角度が上方側に真っ直ぐに起立した状態となる位置から上述した後倒れ位置までの約90度の回転領域は、解除レバー5の引き上げ操作をやめることでその背凭れ角度が固定された状態に戻される「ロックゾーン」の回転領域として設定されている。また、シートバック2の背凭れ角度が上記ロックゾーンを前側に越えた位置から上述した前傾位置までの回転領域は、解除レバー5の引き上げ操作をやめてもその背凭れ角度が固定された状態には戻されない「フリーゾーン」の回転領域として設定されている。
上記のロックゾーンやフリーゾーンの各回転領域は、それぞれ、後述する各リクライナ4に設定されたロックゾーンやフリーゾーンの回転領域によって形成されている。上述したフリーゾーンの回転領域が設けられていることにより、シートバック2は、シート1に人が座っていない状態で解除レバー5を操作して、附勢によってフリーゾーンに入る位置まで倒し込まれたら、その後は解除レバー5の操作を継続しなくても自動的に上記前傾位置まで倒し込まれていくようになっている。
上述した各リクライナ4は、図4〜図5に示すように、上述したシートバック2の各サイドフレーム2Fの外側面に一体的に結合されるラチェット10と、シートクッション3の各サイドフレーム3Fの内側面に一体的に結合されるガイド20と、を有し、これらラチェット10とガイド20との相対回転がロックされたり解除されたりすることによって、シートバック2の背凭れ角度を固定したり解除したりする構成となっている。
図2に示すように、上述した各リクライナ4のロックの解除操作を行う各操作ピン7は、互いに同じ形状から成る部品によって構成されている。ここで、各操作ピン7は、これらのうちの車両外側のリクライナ4に通されて設けられる側の操作ピン7が、その通された先の端部に解除レバー5が取り付けられる長尺な軸長(後述する操作軸部7A)を必要とする構成となっている。一方で、他方側(車両内側)のリクライナ4に通されて設けられる操作ピン7は、解除レバー5が取り付けられる構成ではないことから、それほど長い軸長を必要としない構成となっている。
しかし、上記他方側(車両内側)のリクライナ4に通されて設けられる操作ピン7は、上述した解除レバー5を取り付け可能な長い軸長(後述する操作軸部7A)を備えた構成となっているにもかかわらず、図2〜図3に示すように、同側の操作ピン7をロッド8に差し込んで連結する際に、リクライナ4に対する差し込み深さを浅くしてロッド8と連結されるようになっていることにより、最終的にはシート外側への張り出しが短く抑えられた状態として設けられるようになっている。
具体的には、上述した各操作ピン7は、上述したシートバック2の各サイドフレーム2Fがアッパフレーム2Uやロアプレート2Lと接合されて互いに一体的な状態に組み付けられた後に、各サイドフレーム2Fに内側から挿通されて各リクライナ4の内部に組み付けられた状態とされている。そして、上記各操作ピン7を組み付けた後に、各操作ピン7の内側の端部(後述する嵌合部7B)に、これらを一体的に繋ぐためのロッド8が軸方向の内側からそれぞれ差し込まれて、溶接により、各側の操作ピン7とロッド8とが互いに一体的に連結された状態とされている。
ここで、上述した各操作ピン7は、詳しくは後述するが、図3に示すように、これらの操作軸部7Aを各サイドフレーム2Fに軸方向の内側から外側に目一杯差し込める位置(本発明の「第2の位置」に相当する。)まで差し込むことにより、各操作軸部7Aが各リクライナ4に貫通して差し込まれた状態とされると共に、それらのロッド8の各端部8A,8Bと連結される側の端部となる各嵌合部7B間の幅が、ロッド8の軸長よりも広く空けられた状態とされるようになっている。これにより、上記各操作ピン7を各リクライナ4に通した後に、ロッド8を各操作ピン7の嵌合部7B間に差し込むことができるようになっている。
このとき、各操作ピン7の操作軸部7Aは、それぞれ、各リクライナ4から軸方向の外側に大きく突出した余長を有した状態に差し込まれた状態とされる。上記差し込まれた状態とされた各操作ピン7のうち、車両外側の操作ピン7は、その操作軸部7Aの先端側の余長部分に、リクライナ4の解除操作を行うための解除レバー5が取り付けられるようになっている。また、車両内側の操作ピン7は、その操作軸部7Aの先端側の余長部分が、同側の操作ピン7をリクライナ4から引き抜く方向(軸方向の内側)に移動させても、操作軸部7Aをリクライナ4に差し込んだ状態に維持し続けられるように機能するようになっている。
したがって、図3に示すように、上述したロッド8の一方側の端部8Aを車両外側の操作ピン7の嵌合部7Bに嵌め込んで、その後に、車両内側の操作ピン7をリクライナ4から引き抜く方向に移動させてその嵌合部7Bをロッド8の他方側の端部8Bに嵌め込むことにより、車両内側の操作ピン7の操作軸部7Aを同側のリクライナ4に差し込んだ状態のまま、両操作ピン7とロッド8とを繋げた状態にすることができる。ここで、上述した車両内側の操作ピン7がその嵌合部7Bをロッド8の端部8Bに嵌め込んだ状態となる位置が、本発明の「第1の位置」に相当する。このような組み付け構造となっていることにより、各操作ピン7とロッド8とを繋げた長さがシートバック2の各サイドフレーム2F間の横幅よりも長い構成となっていても、これらを各サイドフレーム2Fを一体的に組み立てた後(フレーム組み立て工程)にこれらの間に挿通して組み付けることができるようになっている(挿通工程)。また、各操作ピン7を互いに同じ部品で構成しても、解除レバー5と取り付けられることのない車両内側の操作ピン7を無駄に外側に張り出させることなく設けることができるようになっており、シート1を幅方向にコンパクトに構成することができるようになっている。
以下、上述した各操作ピン7及び各リクライナ4の具体的な構成について詳しく説明していく。なお、各リクライナ4は、互いに左右対称向きに配設されているが、実質的な構成は同じものとなっている。したがって、以下では、これらを代表して、図4〜図5に示されている車両外側に設けられたリクライナ4の構成について説明することとする。すなわち、図6〜図7に示すように、リクライナ4は、互いに軸方向に組み付けられる円板形状のラチェット10及びガイド20と、これらの間に組み付けられる3個のポール30(30A〜30C)、回転カム40、及びヒンジカム50と、ガイド20の外側面に組み付けられるロックスプリング60と、ラチェット10とガイド20との間に跨って組み付けられる座付きの円筒型形状に形成された外周リング70と、を有して構成されている。
図6に示すように、ラチェット10は、略円板型形状に形成されており、その円板本体11の外周縁部に、ガイド20への組み付け方向となる軸方向に円筒状に突出する円筒部12が形成された構成となっている。上記円筒部12は、円板本体11の外周縁部が板厚方向に半抜き加工されることにより、同方向に円筒状に押し出された形となって形成されている。この円筒部12の内周面には、後述する各ポール30の外周面に形成された各外歯列31をそれぞれ半径方向の内側から押し付けて噛合させることのできる内歯列12Aが形成されている。上記内歯列12Aは、円筒部12の内周面領域のほぼ全周に亘って形成されており、円周方向に複数の内歯が2度ピッチで並んで形成された構成となっている。また、上記内歯列12Aが形成されていない円筒部12の円周方向の1箇所の領域には、半径方向の内側に向かって滑らかな円弧面状に突出する乗上げ部12Bが形成されている。上記乗上げ部12Bは、内歯列12Aよりも半径方向の内側に突出する形となって形成されており、後述する各ポール30を内歯列12Aに噛合させないフリーゾーンの回転領域を形成する構成となっている。
また、上述したラチェット10の円板本体11の中心部には、丸孔状に貫通した貫通孔11Aが形成されている。この貫通孔11A内には、後述するヒンジカム50に差し込まれて装着される操作ピン7が軸方向の内側から差し込まれるようになっている。また、図7〜図8に示すように、上述したラチェット10の円板本体11の外側面上には、長円状に突出する4つのダボ11Bが、円周方向に等間隔に並んで形成された状態とされている。これらダボ11Bは、ラチェット10の円板本体11の一部が板厚方向に半抜き加工されることによって形成されている。これらダボ11Bは、図4に示すように、ラチェット10の円板本体11の外側面をシートバック2のサイドフレーム2Fの外側面にあてがえて結合する際に、サイドフレーム2Fに形成された4つの各ダボ孔2Fa内にそれぞれ嵌め込まれて溶接により一体的に結合される結合部として機能するものとなっている。上記シートバック2のサイドフレーム2Fには、更に、上述した操作ピン7の操作軸部7Aを軸方向の内側から外側に通せるようにする丸孔状の通し孔2Fbも形成されている。
図6〜図7に示すように、ガイド20は、上述したラチェット10よりもひとまわり大きな外径をもつ略円板型形状に形成されており、その円板本体21の外周縁部に、ラチェット10への組み付け方向となる軸方向に円筒状に突出する円筒部22が形成された構成となっている。上記円筒部22は、その円筒内部にラチェット10の円筒部12を緩やかに嵌め込むことができる大きさに形成されている。上記ガイド20は、上述した円筒部22内にラチェット10の円筒部12を嵌め込んで組み付けることにより、ラチェット10の円筒部12と互いに内外に緩やかに嵌まり合った状態となって、互いに相対回転可能に内外に支え合った状態に組み付けられるようになっている。そして、上記ガイド20は、上記円筒部22とラチェット10の円筒部12との間に外周側から跨って装着される後述する外周リング70によって、ラチェット10に対して互いの円板形状を摺り動かす形で相対回転することができるように軸方向に外れ止めされた状態に組み付けられた状態とされている(図2〜図5参照)。
上述したガイド20の円板本体21の中心部には、丸孔状に貫通した貫通孔21Aが形成されている。上記貫通孔21Aの内部には、後述するヒンジカム50の軸部52が軸方向の内側から外側に差し込まれて軸回転可能な状態に枢着された状態とされている。また、図6に示すように、上述したガイド20の円板本体21の外側面上には、長円状に突出する3つのダボ21Bが、円周方向に90度ずつの間隔を空けて形成された状態とされている。詳しくは、各ダボ21Bは、ガイド20の円板本体21の外側面上における、後述する3つのカム収容溝24Bが形成された円周領域上にそれぞれ1つずつ形成されている。
上述した各ダボ21Bは、ガイド20の円板本体21の一部が板厚方向に半抜き加工されることによって形成されている。これらダボ21Bは、図5に示すように、ガイド20の円板本体21の外側面をシートクッション3のサイドフレーム3Fの外側面にあてがえて結合する際に、サイドフレーム3Fに形成された3つのダボ孔3Fa内にそれぞれ嵌め込まれて溶接により一体的に結合される結合部として機能するものとなっている。上記シートクッション3のサイドフレーム3Fには、更に、前述した操作ピン7の操作軸部7Aとガイド20の円板本体21の外側面に装着される後述するロックスプリング60とをそれぞれ軸方向の内側から外側に通せるようにする通し孔3Fbも形成されている。
また、図7に示すように、上述したガイド20には、その円板本体21の内側面の円周方向の4箇所の位置に、ラチェット10への組み付け方向となる軸方向に扇型形状に突出するガイド壁23が形成されている。これらガイド壁23は、ガイド20の円板本体21の一部が板厚方向に半抜き加工されることによって、同方向に半径方向の外側に向かって形を広げる扇型形状に押し出されて形成された状態とされている。そして、図7に示すように、上述した各ガイド壁23の形成により、各ガイド壁23の円周方向の配置間領域には、後述する3つのポール30をそれぞれ内部に収容することのできる凹状のポール収容溝24Aが形成された状態とされている。上述した各ガイド壁23は、上述した各ポール収容溝24A内にセットされる各ポール30を、それぞれ、半径方向の内外方にのみ移動させられるように円周方向の両側から支持する構成となっている。また、上述した各ガイド壁23の形成により、各ガイド壁23によって囲まれたガイド20の中心部領域には、後述する回転カム40を内部に軸回転させられる状態に収容可能な凹状のカム収容溝24Bが形成されている。
また、上述した4つのガイド壁23のうち、ポール30が間に配置されていない図示上側2つのガイド壁23には、それぞれ、上述したカム収容溝24B内にセットされる回転カム40を外周側からあてがえて支持することができる延出部23Aが形成されている。これら延出部23Aによる支持により、回転カム40は、その円周方向の偏った3箇所の位置で後述するポール30を半径方向の内側から支えることで図示上方側への偏向した反力の作用を受けても、力の釣り合いがとれた状態として保たれるようになっている(図9参照)。
上述した各ガイド壁23の円周方向の配置間領域に形成される3つのポール収容溝24Aとガイド20の中心部に形成されるカム収容溝24Bは、それぞれ、上述した各ガイド壁23の押し出し成形によって相対的に凹んだ形となって形成されるガイド溝24の一部として、互いに面一状に凹んだ形となって形成されている。このように、上述したガイド20には、ラチェット10との間に組み付けられる3つのポール30と回転カム40とヒンジカム50とがそれぞれ支持された状態に組み付けられた状態とされている。
また、図7に示すように、上述したガイド20の円板本体21の外側面には、後述するロックスプリング60の外側の端部を掛着させるためのバネ掛部25が突出して形成されている。上記バネ掛部25は、ガイド20の円板本体21の一部が板厚方向に半抜き加工されることによって形成されている。上記バネ掛部25は、上述した円板本体21の外側面上に円周方向に90度ずつの間隔を空けて形成された3つのダボ21Bと互いに等間隔の配置となる位置(隣り合う2つのダボ21Bと円周方向に90度ずつの間隔を空ける位置)に形成された状態とされている。上記バネ掛部25は、後述するロックスプリング60の外側の端部を引掛けられるようにするくびれを中間部に有した形状とされている。
図7及び図9に示すように、3つのポール30は、ガイド20の円板本体21の内側面に形成された各ポール収容溝24A内にそれぞれ収容されて組み付けられた状態とされている。上記組み付けにより、各ポール30は、ガイド20に対して、各ポール収容溝24Aの形状に沿って半径方向の内外方にしか移動することができないように円周方向に支持された状態とされている。各ポール30は、図9〜図10に示すように、上述した各ポール収容溝24A内に収容された状態において、それらの半径方向の外側への移動先の位置に、ラチェット10の円筒部12の内周面上に形成された内歯列12Aが露呈するようになっている。
図6〜図7に示すように、上述した各ポール30の外周面上には、上述したラチェット10の内歯列12Aと噛合することのできる外歯列31がそれぞれ形成されている。各外歯列31は、各ポール30の円弧面状に湾曲した外周面上に複数の外歯が円周方向に2度ピッチで並んだ形となって形成されている。上述した各ポール30は、図9〜図10に示すように、ガイド20の中心部にセットされた回転カム40が軸回転操作されることにより、同回転カム40によって半径方向の外側に押し出されたり(図9参照)内側に引き戻されたり(図10参照)するように操作されるようになっている。
図9に示すように、各ポール30が回転カム40の回転によって半径方向の外側に押し出されることにより、各ポール30の外周面に形成された外歯列31がラチェット10の内歯列12Aに押し付けられて噛合した状態となる。これにより、各ポール30がラチェット10に対して回転方向に一体的に結合された状態となり、各ポール30を介してラチェット10とガイド20との間の相対回転がロックされた状態となる。すなわち、各ポール30は、ガイド20との関係においては、上述した各ガイド壁23による円周方向の支えによって半径方向の内外方にしか移動することができないようになっていることから、ラチェット10と噛合して回転方向に一体的な状態となることにより、ラチェット10のガイド20に対する回転をロックするように機能するからである。
また、図10に示すように、各ポール30が回転カム40の回転によって半径方向の内側に引き戻されることにより、各ポール30がラチェット10の内歯列12Aとの噛合状態から外される。これにより、上述したラチェット10とガイド20との間の相対回転がロックされていた状態が解除され、ラチェット10とガイド20とが互いに相対回転することのできる状態に切り替えられる。上述した各ポール30は、それぞれ、半径方向の内側に向けて形状を延ばす2本の脚部32を有するU字型形状に形成されており、それぞれのU字形状の内部に片側の脚部32から突出する引掛部33が形成された構成となっている。
各ポール30は、図9に示すように、回転カム40の回転によってそれらの脚部32が回転カム40により半径方向の内側から押圧されることにより、半径方向の外側に押し出されるようになっている。また、各ポール30は、図10に示すように、回転カム40が上記とは逆方向に回転することにより、それらの引掛部33が回転カム40のフック44によって半径方向の内側に引き込まれて、半径方向の内側に引き戻されるようになっている。
回転カム40は、図9において前述したように、ガイド20の円板本体21の内側面に形成されたカム収容溝24B内に収容されて組み付けられた状態とされている。上述した回転カム40は、その中心部に差し込まれて組み付けられる後述するヒンジカム50によって、ガイド20に対して軸回転可能に支持された状態とされている。上記回転カム40は、上述した各ポール30と同程度の厚みを有した形に形成されており、上述したカム収容溝24B(図7参照)内に収容された状態において、各ポール30と軸方向において同じ位置に配置された状態とされている。
上述した回転カム40は、図9〜図10に示すように、その各ポール30と面する図示左右両側と下側の各面部上に、各ポール30の脚部32をそれぞれ入り込ませることのできる凹部42と、各凹部42内に入り込んだ各ポール30の脚部32をそれぞれ回転カム40の回転動作によって半径方向の外側に押し出すように乗り上げさせる肩部43と、回転カム40の逆方向への回転動作によって各ポール30の引掛部33にそれぞれ引掛けられて各ポール30を内側に引き込むフック44と、が形成された構成となっている。
上記回転カム40は、その中心部に形成された貫通孔41内に、後述するヒンジカム50の操作部53が回転方向に一体的となるように軸方向に組み付けられてセットされた状態とされている。具体的には、上記貫通孔41は、鉤孔形状に形成されており、ヒンジカム50の鉤状に形成された操作部53が組み付けられることにより、同操作部53と回転方向に一体的な状態となるように組み付けられるようになっている。上記組み付けにより、回転カム40は、上記ヒンジカム50が回転方向の一方側或いは他方側に軸回転操作される動きによって、ヒンジカム50と一体的となって回転操作されるようになっている。
上記回転カム40は、図9に示すように、常時は、上述したヒンジカム50が後述するロックスプリング60によって図示時計回り方向に回転付勢された状態とされていることにより、同方向に押し回された状態に保持された状態とされている。これにより、回転カム40は、その左右両側と下側の各面部上に形成された各肩部43により各ポール30の脚部32をそれぞれ半径方向の外側に押し出して、各ポール30をラチェット10の内歯列12Aに噛合させて、リクライナ4の回転をロックした状態に保持した状態となっている。
上記回転カム40は、上述したヒンジカム50が解除レバー5(図1参照)の引き上げ操作によって上記附勢方向とは反対方向に軸回転操作されることにより、図10に示すように、ヒンジカム50の操作部53によって図示反時計回り方向に回転操作される。これにより、回転カム40は、その左右両側と下側の各面部上に形成された各凹部42が各ポール30の脚部32の直下位置(半径方向の内側の位置)に移動していきながら、各面部から延び出す各フック44が各ポール30の引掛部33にそれぞれ徐々に深く引掛けられていき、各ポール30を半径方向の内側に引き込んで、ラチェット10との噛合状態から外した状態にする。これにより、リクライナ4のロック状態が解除された状態となる。また、回転カム40は、上記解除レバー5の操作が戻されることにより、再びロックスプリング60からの附勢力を受けて回転するヒンジカム50の操作部53によって図示時計回り方向に回されて、各ポール30をラチェット10の内歯列12Aに噛合させた状態(リクライナ4を回転ロックさせた状態)に戻される。
ここで、上述した3つのポール30(30A〜30C)のうち、図9〜図10に示す下側のポール収容溝24A内に配置されるポール30Aは、円周方向に斜めに2分割された第1ピース30A1と第2ピース30A2とによって構成されている。このような構成となっていることにより、ポール30Aは、図9に示すように、上述した回転カム40により内側から押し出されてその外歯列31をラチェット10の内歯列12Aと噛合させる際に、第1ピース30A1と第2ピース30A2とを両外側に押し広げる形で左右のガイド壁23に押し付けられて円周方向のガタ付きが抑えられた状態をとれるようになっている。
ヒンジカム50は、図6〜図7に示すように、角筒形状のバネ掛部51と、円筒形状の軸部52と、円周方向の一部に半径方向の外側に突出した角形状を有する操作部53と、が軸方向に並んで形成された軸部材として構成されている。上記ヒンジカム50の中心部には、軸方向に貫通する貫通孔50Aが形成されている。上記貫通孔50Aは、横断面が円形を長くした長円状(小判型)に貫通した孔形状に形成されている。上述したヒンジカム50は、そのバネ掛部51が軸部52と共にガイド20の中心部に形成された貫通孔21A内に軸方向の内側から通されることにより、操作部53がガイド20の円板本体21の内側面に当たって係止される位置で、バネ掛部51がガイド20の軸方向の外側まで突出し、軸部52がガイド20の貫通孔21A内に軸回転可能な状態に嵌め込まれた状態として、ガイド20に装着されている。
そして、上記ヒンジカム50は、そのガイド20の軸方向の外側に突出するバネ掛部51の四角形状の外周部上に、ロックスプリング60の四角形状に巻かれた内側の端部が嵌め込まれて回転方向に一体的な状態に掛着された状態とされている。上記ロックスプリング60は、図5に示すように、渦巻きバネによって構成されており、ガイド20の外側面に配置されて、その内側の端部が上述したヒンジカム50のバネ掛部51に掛着され、外側の端部がガイド20の外側面に突出形成されたバネ掛部25に掛着された状態として設けられている。これにより、ロックスプリング60は、常時、ヒンジカム50をガイド20に対して回転カム40をロック作動させる方向に回転させる附勢力を発揮する構成とされている。
そして、図6〜図7に示すように、上記ラチェット10とガイド20との間に組み付けられたヒンジカム50の中心部の貫通孔50A内には、ヒンジカム50の軸回転操作を行うための操作ピン7が軸方向の内側から外側に向かって差し込まれて回転方向に一体的に連結された状態とされている。ここで、上述した車両外側のリクライナ4に通される操作ピン7と車両内側のリクライナ4に通される操作ピン7とは、前述したように、互いに同じ部品によって構成されている。具体的には、各操作ピン7は、図6〜図7及び図11に示すように、各リクライナ4に軸方向の内側から通されて連結される操作軸部7Aと、ロッド8の各端部8A,8Bに嵌め込まれて連結される嵌合部7Bと、を同軸線上の位置に並んで有する形に形成された構成となっている。ここで、嵌合部7Bが本発明の「連結部」及び「規制部」に相当する。
上述した操作軸部7Aは、上述したリクライナ4のヒンジカム50の貫通孔50Aと同じ長円状(小判型)の横断面形状をもつ、軸方向に一様に延びる形状に形成されている。これにより、操作軸部7Aは、上述したヒンジカム50の貫通孔50A内に軸方向に差し込まれることにより、同貫通孔50A内に回転方向に一体的な状態に嵌め込まれて連結されるようになっている。また、嵌合部7Bは、上述した操作軸部7Aよりもひとまわり大きな外径をもつ、軸方向の内側に開口した円筒型形状に形成されている。上記嵌合部7Bは、その円筒内に、上述した円管形状のロッド8の各端部8A,8Bを軸方向に受け入れて嵌合させることができる形状となっている。詳しくは、上記嵌合部7Bは、上述したロッド8の各端部8A,8Bをその円筒内で軸回転させられる状態に嵌合させることのできる形に形成されている。
上記嵌合部7Bは、上述したロッド8の各端部8A,8Bをそれらの円筒内に嵌合させた後、これらの嵌合部位を溶接することにより、ロッド8と一体的に連結された状態とされている。このように嵌合部7Bがロッド8の各端部8A,8Bをそれらの円筒内で回転させられる状態に嵌合させられる構成となっていることにより、各操作ピン7は、それらの操作軸部7Aをヒンジカム50の貫通孔50A内に挿通して組み付けた際に、貫通孔50Aとの間で生じる回転方向のガタ付きをそれぞれ回転方向に詰めてガタ詰めした状態にして、各嵌合部7Bをロッド8に一体的に連結することができるようになっている。各操作ピン7は、上記のように回転方向のガタ詰めがされた状態でロッド8に一体的に溶接されていることにより、互いに左右で操作位置のズレのない状態でロッド8に連結された状態とされている。
具体的には、上述した各操作ピン7は、次のように各側のリクライナ4に軸方向の内側から差し込まれた後、ロッド8を介して互いに一体的に連結された状態とされている。すなわち、各操作ピン7は、それらの操作軸部7Aが、それぞれ、上述したシートバック2の各サイドフレーム2Fに形成された通し孔2Fbからリクライナ4のヒンジカム50の中心部の貫通孔50A内に差し込まれている(挿通工程)。これら操作軸部7Aの差し込み方向の移動は、それぞれ、上述した各嵌合部7Bがシートバック2の各サイドフレーム2Fに形成された通し孔2Fbを通ってリクライナ4の外側面に当たる位置(本発明の「第2の位置」に相当する位置。)までに規制されるようになっている。上記各操作ピン7は、上記規制位置(第2の位置)までそれぞれ挿通されることにより、各操作軸部7Aが各リクライナ4をそれぞれ貫通して、各リクライナ4から軸方向の外側に大きく突出した余長を有した状態に差し込まれた状態となる(図3参照)。
この差し込みにより、各操作ピン7は、それらの嵌合部7B間の幅Wが、ロッド8の軸長よりも広く空けられた状態となる。これにより、上述した各操作ピン7の嵌合部7B間の隙間内にロッド8を通すことができる状態となる。そして、これら嵌合部7B間の隙間内にロッド8を通して、その一方側の端部8Aを車両外側の操作ピン7の嵌合部7B内に差し込むことにより(連結工程)、ロッド8の他方側の端部8Bと車両内側の操作ピン7の嵌合部7Bとの間に、同嵌合部7Bを軸方向の内側に引き込んでロッド8の端部8Bに嵌合させることのできる軸方向の隙間が形成される。
したがって、次に、車両内側の操作ピン7を同側のリクライナ4から引き抜く方向に移動させて、その嵌合部7Bをロッド8の他方側の端部8Bに嵌め込む(スライド連結工程)ことにより、両操作ピン7の嵌合部7B内にロッド8の各端部8A,8Bを嵌合させた状態として、これらを軸方向に繋げた状態にすることができる。このとき、車両内側の操作ピン7は、その操作軸部7Aが同側のリクライナ4から軸方向の外側に大きく突出した余長を有した状態に差し込まれていた構成により、上記のように嵌合部7Bをロッド8の端部8Bに嵌合させる位置(本発明の「第1の位置」に相当する位置。)まで軸方向の内側に退避移動させても、余長が僅かとなる位置まで退避するに留まり、操作軸部7Aが同側のリクライナ4から抜けることなくリクライナ4に差し込まれた状態に保たれるようになっている。
そして、上記各操作ピン7の嵌合部7Bをロッド8の各端部8A,8Bに嵌合させた後、これらの嵌合部位を溶接することにより、各操作ピン7がロッド8を介して互いに一体的に連結された状態となる。一方、車両外側のリクライナ4から外側に大きく突出した状態として残される車両外側の操作ピン7の操作軸部7Aの先端部には、リクライナ4の解除操作を行うための解除レバー5が外側から嵌め込まれて一体的に溶接されている。具体的には、解除レバー5は、その根元側の端部に、上記操作ピン7の操作軸部7Aの横断面形状と同じ、長円状(小判型)の差込孔5Aが貫通して形成されており、この差込孔5A内に操作軸部7Aを差し込むことにより、操作軸部7Aと回転方向に一体的な状態に嵌合されて、更にこの嵌合部位が溶接されることにより、操作軸部7Aの先端部に一体的に連結された状態とされている。
図6〜図7に示すように、外周リング70は、薄い鋼板がリング状に打ち抜かれると共に、その打ち抜かれた円板の外周部分が板厚方向に絞り加工されることにより、座の付いた円筒型形状に形成されている。詳しくは、上記外周リング70は、上記座の内周部分が座の外周部分に対して更に軸方向に半抜き加工されることにより、上記座の内周部分に、ラチェット10の円筒部12に軸方向の外側からあてがわれる第1押さえ部71が形成され、座の外周部分に、ガイド20の円筒部22に軸方向の内側からあてがわれる第2押さえ部72が形成された構成とされている。
上記外周リング70は、その円筒内部にラチェット10とガイド20とが軸方向に順に組み付けられてセットされることにより、上記第1押さえ部71にラチェット10の円筒部12が軸方向の外側からあてがわれ、第2押さえ部72にガイド20の円筒部22が軸方向の内側からあてがわれた状態として、その円筒状のリング形状がラチェット10とガイド20との外周部間に跨って組み付けられた状態となる。そして、上記外周リング70は、その円筒部分の先(かしめ部73)を第2押さえ部72を支点に半径方向の内側に折り曲げるようにかしめることにより、上記かしめ部73と第2押さえ部72との間にガイド20の円筒部22を挟み込む形に一体的にかしめた状態として、ガイド20に一体的に組み付けられた状態とされている。
上記組み付けにより、外周リング70は、その第1押さえ部71がラチェット10の円筒部12の外側に軸方向に対面した状態として、ラチェット10をガイド20に対して軸方向に脱落させることなく回転させられる状態に保持した状態となる。上記外周リング70の第1押さえ部71には、そのラチェット10の円筒部12の外側面と対面する内側面の縁部上に、軸方向に半抜き加工されて突出する突部71Aが円周方向の複数箇所に等間隔に並んで形成された状態とされている。これら突部71Aにより、外周リング70は、ラチェット10を軸方向に点接触に近い状態で支えられる構成となっており、ラチェット10の回転移動時にラチェット10との接触部に摺動摩擦による抵抗力を発生させにくい構成となっている。
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成となっている。すなわち、本実施例のシート1は、シートバック2の左右両側のサイドフレーム2Fをフロア上のベース(シートクッション3)にそれぞれ連結する左右一対のリクライナ4と、各リクライナ4に軸方向に挿通されて軸回転により個々の解除操作を行う各操作ピン7と、各操作ピン7同士を一体的に連結するロッド8と、を有する。各操作ピン7のうちの一方(車両内側の操作ピン7)は、同側のリクライナ4に対して軸方向の内側から挿通されて連結される操作軸部7Aと、ロッド8に当てられて連結される連結部(嵌合部7B)と、が軸方向に並んで形成された構成となっている。操作軸部7Aは、連結部(嵌合部7B)をロッド8に連結可能に当てることのできる第1の位置(図2の位置)と、連結部(嵌合部7B)をロッド8から軸方向に離間させた第2の位置(図3の位置)と、の間でリクライナ4に対する挿通深さを変えることができ、第1の位置(図2の位置)でリクライナ4に対して操作可能に連結された状態とされている。
このように、各操作ピン7のうちの一方(車両内側の操作ピン7)が、上記第1の位置(図2の位置)と第2の位置(図3の位置)との間でリクライナ4に対する挿通深さを変えられる構成となっていることにより、シートバック2の各サイドフレーム2F同士を一体的に繋いだ後でも、各リクライナ4の操作ピン7を各サイドフレーム2Fにシート内側から差し込むと共にこれらの間にロッド8を差し込んで操作ピン7同士を繋げられるようにすることができる。
更に、一方の操作ピン7(車両内側の操作ピン7)に対し、操作軸部7Aのリクライナ4に対する軸方向の移動を第2の位置(図3の位置)までに規制する規制部(嵌合部7B)が形成されている。このような構成となっていることにより、規制部(嵌合部7B)によって、一方の操作ピン7(車両内側の操作ピン7)がリクライナ4からシート外側に抜けるのを防止することができ、係る組み付け作業を簡便に行えるようにすることができる。
また、各操作ピン7が互いに同じ部品で構成されている。各操作ピン7のうちの一方(車両内側の操作ピン7)が、ロッド8に対して連結可能に当てられる第1の位置(図2の位置)と、軸方向に離間する第2の位置(図3の位置)と、の間で移動できるようになっているのに対し、他方(車両外側の操作ピン7)は、リクライナ4に対して第2の位置に相当する挿通深さまで挿通された状態でロッド8に連結される構成とされて、その操作軸部7Aのリクライナ4からシート外側に突出する余長部分にリクライナ4の解除操作を行うための解除レバー5が取り付けられている。
このような構成となっていることにより、一方の操作ピン7(車両内側の操作ピン7)と他方の操作ピン7(車両外側の操作ピン7)とを互いに同じ部品で構成しても、リクライナ4から無駄にシート外側に張り出す領域が生じないようにすることができる。したがって、シート1を幅方向にコンパクトに構成することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明のリクライナは、自動車の助手席以外のシートにも適用することができる他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、シートバックが連結されるベースは、フロア上に設けられるシートクッションの他、フロア上に設置されるブラケット材などであってもよい。
また、リクライナは、ヒンジカムと共に回転する回転式のカムではなく、ヒンジカムの軸回転によって特定の半径方向にスライドするように操作されるスライド式のカムによって、ポールをラチェットの内周歯面に押し付けたり離したりする構成となっているものであってもよい。上記ポールの数は、2つ又は4つ以上で構成されるものであってもよい。また、リクライナは、上記実施例で示したような手動操作によってロック解除の操作を行うタイプの構成に限らず、特開2010−187906号公報等の文献に開示されているような内歯車と外歯車とをこれらの間に挿通された操作ピンの軸回転操作によって互いの噛合い位置を変化させる態様で相対回転させるタイプの構成にも適用することができるものである。上記各操作ピンは、これらかこれらに繋がれたロッドかのいずれかの箇所に解除レバーか駆動機構かが連結されて、手動操作或いは電動操作によって軸回転操作が行われるようになっていればよい。
また、操作ピンの操作軸部の横断面形状は、上記実施例で示したような長円状の形に限定されず、各側のリクライナに軸方向に挿通されることにより軸回転操作が可能な状態に組み付けられる多角形等の種々の形状を適用することができるものである。また、操作ピンは、ロッドに対して、連結部が差し込まれた後に別途行われる溶接により回転方向に一体的に連結されるものに限らず、連結部の差し込みによって回転方向に一体的に嵌め合わされる構成となっているものであってもよい。また、操作ピンの連結部は、ロッドに当てられて連結される構成となっていればよく、必ずしもロッドに嵌め込まれて連結されるものでなくてもよい。
また、操作軸部の横断面形状は、少なくとも連結部をロッドに連結可能に当てることのできる第1の位置においてリクライナに対して軸回転操作が行える状態に連結される形状となっていればよく、必ずしも同一の横断面形状が軸方向に一様に延びる形に形成されたものでなくてもよい。但し、左右両側の操作ピンが互いに同じ部品で構成されている場合において、他方の操作ピンがリクライナに対して第2の位置に相当する挿通深さまで挿通された状態でロッドに連結される構成とされている場合には、第1の位置と第2の位置のそれぞれの位置においてリクライナに対して軸回転操作が行える状態に連結される状態となる形状となっている必要がある。
また、シートバックの左右両側のサイドフレームは、それらの外側の側部ではなく内側の側部が、それぞれ、リクライナを介してフロア上のベースに連結される構成となっていてもよい。また、各操作ピンは、シートバックの左右両側のサイドフレームを一体的な状態に組み付ける前に、各リクライナに軸方向に挿通されて組み付けられるようになっていてもよい。
また、上記実施例では、連結部(嵌合部)が操作軸部よりも径方向に張り出した形状となっていることで、規制部が連結部(嵌合部)によって形成された構成とされたものを例示したが、連結部が操作軸部よりも小径の形状となっている場合には、これらの間に操作軸部よりも径方向に張り出す形の規制部を設けるとよい。
1 シート
2 シートバック
2U アッパフレーム
2F サイドフレーム
2Fa ダボ孔
2Fb 通し孔
2Fc ブラケット
2L ロアプレート
3 シートクッション(ベース)
3F サイドフレーム
3Fa ダボ孔
3Fb 通し孔
3Fc バネ掛部
4 リクライナ
5 解除レバー
5A 差込孔
6 リターンスプリング
7 操作ピン
7A 操作軸部
7B 嵌合部(連結部,規制部)
8 ロッド
8A 端部
8B 端部
10 ラチェット
11 円板本体
11A 貫通孔
11B ダボ
12 円筒部
12A 内歯列
12B 乗上げ部
20 ガイド
21 円板本体
21A 貫通孔
21B ダボ
22 円筒部
23 ガイド壁
23A 延出部
24 ガイド溝
24A ポール収容溝
24B カム収容溝
25 バネ掛部
30 ポール
30A〜30C ポール
30A1 第1ピース
30A2 第2ピース
31 外歯列
32 脚部
33 引掛部
40 回転カム
41 貫通孔
42 凹部
43 肩部
44 フック
50 ヒンジカム
50A 貫通孔
51 バネ掛部
52 軸部
53 操作部
60 ロックスプリング
70 外周リング
71 第1押さえ部
71A 突部
72 第2押さえ部
73 かしめ部
W 幅

Claims (4)

  1. シートバックの左右両側のサイドフレームをフロア上のベースにそれぞれ連結する左右一対のリクライナと、当該各リクライナに軸方向に挿通されて軸回転により個々の解除操作を行う各操作ピンと、当該各操作ピン同士を一体的に連結するロッドと、を有する乗物用シートであって、
    前記各操作ピンのうちの一方は、前記リクライナの一方に対して軸方向のシート内側から挿通されて連結される操作軸部と、前記ロッドに当てられて連結される連結部と、が軸方向に並んで形成された構成となっており、
    前記操作軸部は、前記連結部を前記ロッドに連結可能に当てることのできる第1の位置と、前記連結部を前記ロッドから軸方向に離間させた第2の位置と、の間で前記リクライナの一方に対する挿通深さを変えることができ、前記第1の位置で前記リクライナの一方に対して操作可能に連結された状態とされていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    更に、前記一方の操作ピンに対し、前記操作軸部の前記リクライナの一方に対する軸方向の移動を前記第2の位置までに規制する規制部が形成されていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記各操作ピンが互いに同じ部品で構成されており、前記各操作ピンのうちの一方は前記操作軸部が前記連結部を前記ロッドに対して連結可能に当てられる前記第1の位置と軸方向に離間させる前記第2の位置との間で移動できるようになっているのに対し、前記各操作ピンのうちの他方は前記操作軸部が前記リクライナの他方に対して前記第2の位置に相当する挿通深さまで挿通された状態で前記ロッドに連結される構成とされて、前記リクライナの他方からシート外側に突出する前記操作軸部の余長部分に前記リクライナの他方の解除操作を行うための解除レバーが取り付けられていることを特徴とする乗物用シート。
  4. シートバックの左右両側のサイドフレームをフロア上のベースにそれぞれ連結する左右一対のリクライナと、当該各リクライナに軸方向に挿通されて軸回転により個々の解除操作を行う各操作ピンと、当該各操作ピン同士を一体的に連結するロッドと、を有する乗物用シートの製造方法であって、
    前記シートバックの前記左右両側のサイドフレーム同士を一体的な状態に組み立てるフレーム組み立て工程と、
    前記各操作ピンを前記各リクライナに対して軸方向のシート内側から挿通して連結する挿通工程と、
    前記ロッドを前記各操作ピンのうちの他方に当てて連結する連結工程と、
    前記各操作ピンのうちの一方を前記ロッドに当たる位置まで前記リクライナの一方に対する挿通深さを浅くする方向にスライドさせて前記ロッドに連結するスライド連結工程と、
    を有することを特徴とする乗物用シートの製造方法。
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