JP2014217522A - 乗物用シート - Google Patents

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義久 福田
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Abstract

【課題】リクライナをシートバックとシートクッションとの間の幅方向の中間部に2個並べて設定しても、両リクライナ間でロック位置のズレが生じないようにする。
【解決手段】各リクライナ4は、それぞれ、互いに相対回転可能な状態に組み付けられたラチェット10及びガイド20と、ガイド20に組み付けられてラチェット10に対する係脱によりラチェット10の相対回転をロック・解除するロック機構と、ロック機構を軸回転操作によってロック解除操作するヒンジカム50と、を有する。各リクライナ4は、各々が回転ロックされた状態で、それらのガイド20がシートクッション3の各サイドフレーム3Fa間に架橋された共通のロッド7に通されて一体的に結合され、それらのヒンジカム50が互いに一体的に結合され、それらのラチェット10がシートバック2の各サイドフレーム2Fa間に架橋されたロアパネル2Fdに一体的に結合されて設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートバックがシートクッションに対して幅方向の中間部に設けられたリクライナによって背凭れ角度の調整が行える状態に連結された乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックが、その中央下部に配設された1つのリクライナを介して、シートクッションに対して背凭れ角度の調整が行える状態に連結された構成となっているものがある(特許文献1)。上記リクライナは、互いに相対回転可能な状態に組み付けられたラチェットとガイドとを有し、これらの間に組み付けられたロック部品の作動によってラチェットとガイドとの間の相対回転がロックされたり解除されたりして、シートバックの背凭れ角度を固定したり解除したりする構成となっている。上記ラチェットは、シートバックの各サイドフレームの間に架け渡されたロアパネルに結合されており、ガイドは、シートクッションの各サイドフレームとの間にパイプ材が架け渡されて、これらパイプ材を介してシートクッションに一体的に結合されて支持された状態とされている。
特願2011−220762号
しかし、上記従来技術では、1つのリクライナによってシートバックをシートクッションに対して支持する構成であるため、十分なロック強度を発揮することができない。そこで、例えばリクライナを2つ並べてロック強度を高めることが考えられるが、こうすることにより、両リクライナ間でロック位置のずれが生じやすくなり、片側のリクライナのロックが弱くなってしまうおそれがある。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、リクライナをシートバックとシートクッションとの間の幅方向の中間部に2個並べて設定しても、両リクライナ間でロック位置のズレが生じないようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートバックがシートクッションに対して幅方向の中間部に設けられたリクライナによって背凭れ角度の調整が行える状態に連結された乗物用シートである。リクライナが、互いに左右対称な状態で幅方向に2個並んで設けられている。各リクライナは、それぞれ、互いに相対回転可能な状態に組み付けられたラチェット及びガイドと、ガイドに組み付けられてラチェットに対して係合したり外れたりすることによりラチェットの相対回転をロックしたり解除したりするロック機構と、ロック機構を軸回転操作によってロック解除操作するヒンジカムと、を有する。各リクライナは、それぞれ、各々のロック機構によって相対回転がロックされた状態で、それらのガイドがシートクッションの左右両側のサイドフレーム間に架橋された共通のロッドに通されて同ロッドに一体的に結合され、それらのヒンジカムが互いに一体的に結合され、それらのラチェットがシートバックの左右両側のサイドフレーム間に架橋された支持フレームに一体的に結合されて設けられている。
この第1の発明によれば、幅方向の中間部に2個並んで設けられた各リクライナは、上記のようにそれぞれロック機構によって相対回転がロックされた状態で各構成部材が結合されることにより、互いのロック位置が合わされた状態で、互いのロック解除の操作を行うヒンジカムが互いに一体的となってロック解除操作されるようになる。したがって、リクライナを2つ並べてロック強度を高めた構成にしても、両リクライナ間でロック位置のズレが生じないようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。各リクライナは、それらのラチェット同士が互いに幅方向に向かい合う状態に配設されて外周部が支持フレームに一体的に溶接された状態とされ、それらのヒンジカムがラチェットから軸方向に突出して互いに一体的に結合された状態とされ、互いに相反する側を向く各々のガイドがそれぞれ外側面においてロッドの外周部に一体的に溶接された状態とされている。
この第2の発明によれば、各リクライナを、少ない部品点数で合理的かつ簡素に互いのロック位置がズレない状態に組み付けられる構成とすることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。各リクライナは、それらのラチェットとガイドとがそれぞれ円板形状に形成されて互いの円板形状を擦り動かすように相対回転することのできる状態に軸方向に組み付けられた構成とされ、更に、ラチェットとガイドとの外周部間に跨って組み付けられてこれらを軸方向に外れ止めした状態に保持する円筒型形状の外周リングを有する。シートバックの支持フレームは、各リクライナの外周リングの外周面に合致する湾曲した内周面を有する形に形成されており、各々の外周リングは、ラチェットの外周部と支持フレームの内周面とにそれぞれ内周面と外周面とが面当接した状態に組み付けられてこれらに一体的に溶接されて結合された状態とされている。
この第3の発明によれば、各リクライナのラチェットとガイドとの間に互いを軸回転可能な状態に支え合わせる構成を設けなくても、これらをシートバックの支持フレームに強く支持された状態で設けられる外周リングによって半径方向の外側から強く支持した状態にすることができる。したがって、各リクライナをそれぞれ半径方向にコンパクトに形成することができ、重量低減を図ることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 図1の要部を拡大して表した斜視図である。 図2のIII-III線断面図である。 リクライナの分解斜視図である。 リクライナのロック状態を表した図3のV-V線断面図である。 リクライナのアンロック状態を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1の構成について、図1〜図6を用いて説明する。本実施例のシート1は、図1〜図2に示すように、自動車の助手席として構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成となっている。上記シートクッション3は、車両のフロア上に設置されており、シートバック2は、その中央下部に2個並んで配設された各リクライナ4を介して、シートクッション3に対して背凭れ角度の調整が行える状態に連結された状態とされている。
上述した各リクライナ4は、常時は、シートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態に保持された状態となっている。上記各リクライナ4は、シートクッション3の車両外側の側部に設けられたリクライニングレバー5が引き上げられる操作により、それらのロック状態が解除されて、シートバック2の背凭れ角度を変えられるアンロック状態に切り替えられるようになっている。また、各リクライナ4は、上記リクライニングレバー5の引き上げ操作が戻されることにより、再び附勢によってシートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態に戻されるようになっている。
ここで、上述したシートバック2の骨格を成すバックフレーム2Fの左右両側のサイドフレーム2Faと、シートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3Fの左右両側のサイドフレーム3Faとには、それぞれ、これらの間に軸方向に貫通して丸パイプ形状のロッド7が挿通された状態とされている。上述したシートバック2の各サイドフレーム2Faは、シートクッション3の各サイドフレーム3Faの内側に位置しており、これら各サイドフレーム2Fa,3Faに跨ってロッド7が軸方向に貫通して挿通された状態とされている。
上述したロッド7は、図3に示すように、シートバック2の各サイドフレーム2Faに貫通して形成された丸孔形状の各貫通孔2Fbと、シートクッション3の各サイドフレーム3Faに貫通して形成された丸孔形状の各貫通孔3Fb内と、に軸方向に貫通して挿通された状態とされており、その挿通された先の各部位が、シートクッション3の各サイドフレーム3Faの外側面にそれぞれアーク溶接されて一体的に結合された状態とされている。
上述したシートバック2の各サイドフレーム2Faに形成された各貫通孔2Fbは、ロッド7の外径よりもひとまわり大きな丸孔形状に形成されており、単に、ロッド7を軸方向に貫通させて逃がすための構成となっている。すなわち、シートバック2をシートクッション3に対して軸回転可能な状態に支える実質的な支持は、これらの中央部間に配設された各リクライナ4のみによって行われている。上述したロッド7と各リクライナ4とは、互いに同軸線上の位置に並んで設けられた状態とされている。
上述したシートバック2の左右両側のサイドフレーム2Faとシートクッション3の左右両側のサイドフレーム3Faとの間には、それぞれ、シートバック2に対して常時、前倒れ回転する方向の附勢力をかけるリターンスプリング6が掛着されている。これらリターンスプリング6は、渦巻きバネによって構成されており、それぞれ、内側の端部が、シートクッション3の各サイドフレーム3Faの外側面に結合されたブラケット3Fcに掛着され、外側の端部が、シートバック2の各サイドフレーム2Faの外側面に結合されたブラケット2Fcに掛着されて設けられた状態とされている。
これらリターンスプリング6の回転附勢力により、シートバック2は、図1〜図2に示すように、上述した各リクライナ4による背凭れ角度の固定状態が解かれることで、着座乗員の背部に当たる位置まで起こし上げられて、着座乗員がその背部を前後方向に傾動させる動きに合わせてその背凭れ角度が前後に調整操作されるようになっている。このような附勢構造が設けられていることにより、シートバック2は、その背凭れ角度を簡便に調整することができるようになっている。
上述したシートバック2は、シートクッション3の上面部に畳み込まれる前倒れ位置から後方側に倒伏する後倒れ位置までの間の約180度の回転領域を回動することができるようになっている。このうち、シートバック2の背凭れ角度が上方側に真っ直ぐに起立する起立位置から上述した後倒れ位置までの間の約90度の回転領域は、リクライニングレバー5の引き上げ操作をやめることによりその背凭れ角度が固定された状態に戻されるロックゾーンの領域として設定されている。また、シートバック2の背凭れ角度が上記ロックゾーンを前側に越えた位置から前倒れ位置までの間の約90度の回転領域は、リクライニングレバー5の引き上げ操作をやめてもその背凭れ角度が固定された状態には戻されないフリーゾーンの領域として設定されている。
上記のロックゾーンやフリーゾーンの各回転領域は、それぞれ、後述する各リクライナ4に設定されたロックゾーンやフリーゾーンの回転領域によって形成されている。上記のようなフリーゾーンの回転領域が設定されていることにより、シートバック2は、シート1に人が座っていない状態でリクライニングレバー5が操作されることにより、フリーゾーンに入る位置まで倒し込まれたら、その後はリクライニングレバー5の操作を継続しなくても自動的にシートクッション3の上面部に畳み込まれる位置まで倒し込まれていくようになっている。
上述した各リクライナ4は、それぞれ、上述したシートクッション3の各サイドフレーム3Fa間に一体的に架橋されたロッド7と、シートバック2の各サイドフレーム2Faの下端部間に架橋されたロアパネル2Fdと、の間に設けられている。ここで、ロアパネル2Fdが本発明の「支持フレーム」に相当する。具体的には、各リクライナ4は、図3に示すように、互いに幅方向に並んで左右対称向きに配設されており、上述したロッド7が内部に一体的に挿通された状態となって設けられるガイド20と、上述したロアパネル2Fdに一体的に固定された状態となって設けられるラチェット10と、を有し、これらの相対回転が一斉にロックされたり解除されたりすることによって、シートバック2の背凭れ角度を固定したり解除したりする構成となっている。
以下、上述した各リクライナ4の具体的な構成について詳しく説明していく。なお、各リクライナ4は、互いに左右対称向きに配設されているが、実質的な構成は同じものとなっている。したがって、以下では、これらを代表して、図3の紙面向かって右側に示されている車両外側のリクライナ4の構成について説明することとする。図4に示すように、リクライナ4は、互いに軸方向に組み付けられる円板形状のラチェット10及びガイド20と、これらの間に組み付けられる2個のポール30、スライドカム40、及びヒンジカム50と、ラチェット10の外側面に組み付けられるロックスプリング60と、ラチェット10とガイド20との間に跨って組み付けられる円筒形状の外周リング70と、を有して構成されている。なお、図示左側に示されている車両内側のリクライナ4には、ロックスプリング60が備えられていないが、後述するように各リクライナ4のヒンジカム50同士が互いに一体的に結合されていることにより、1つのロックスプリング60が各リクライナ4において共用された構成となっている。
ラチェット10は、その円板本体11の外周縁部が、ガイド20への組み付け方向となる軸方向に円筒状に突出した円筒部12として形成されている。この円筒部12は、円板本体11の外周縁部が板厚方向に半抜き加工されることにより、同方向に円筒状に押し出された形となって形成されている。この円筒部12の内周面には、後述する各ポール30の外周歯面30Aをそれぞれ半径方向の内側から噛合させることのできる円周方向に内歯が並んだ内周歯面12Aが形成されている。この内周歯面12Aは、円筒部12の内周面の円周方向の大部分の領域に亘って形成されている。そして、上記円筒部12の対向する2箇所の内周面領域には、内周歯面12Aが形成されておらず、代わりに、内周歯面12Aよりも半径方向の内側に突出する滑らかな円弧面形状の内周面を有する乗上げ面12Bが形成されている。
図3に示すように、上述したラチェット10には、その円板本体11の中心部に丸孔形状の貫通孔11Aが形成されている。この貫通孔11Aには、後述するヒンジカム50の軸部52が挿通されるようになっている。上記ラチェット10は、その外周部に嵌め込まれて装着される外周リング70とレーザー溶接によって一体的に結合された状態とされており、更に、この外周リング70と共に、前述したシートバック2の各サイドフレーム2Faの間に架橋されたロアパネル2Fdにあてがわれてアーク溶接により一体的に結合された状態とされている。これにより、ラチェット10は、上述したロアパネル2Fdを介してシートバック2の各サイドフレーム2Faに一体的に結合されて支持された状態とされている。
上述したロアパネル2Fdは、図2に示すように、シートバック2の各サイドフレーム2Faの下部側の後縁部と下縁部の形状に沿って湾曲した、断面J字状の曲板形状に形成されている。上記ロアパネル2Fdは、その断面J字状に湾曲した内周面に、上述したラチェット10の外周部に嵌め込まれて装着される外周リング70の外周面が広く合致した状態(面当接した状態)にあてがわれて、その当接ラインに沿って広くアーク溶接が施されてラチェット10と外周リング70とに跨って強固に一体的に溶着された状態とされている。
ガイド20は、図4に示すように、上述したラチェット10よりも僅かに小さな外径をもつ円板形状に形成されている。上記ガイド20は、その内側面が上述したラチェット10の円筒部12の内側面に軸方向にあてがわれた状態に組み付けられて、これらの外周部間に跨って装着される後述する外周リング70によって、ラチェット10に対して互いの円板形状を擦り動かすように相対回転することのできる状態となるように軸方向に外れ止めされた状態に連結された状態とされている。
上述したガイド20は、図3に示すように、その中心部に丸孔形状の貫通孔24が形成されており、同貫通孔24内に前述したロッド7が軸方向に貫通して挿通されて、その外側面においてロッド7とアーク溶接により一体的に結合された状態とされている。これにより、ガイド20は、上述したロッド7を介してシートクッション3の各サイドフレーム3Faに一体的に結合されて支持された状態とされている。
上述したガイド20は、図4に示すように、その内側面の円周方向の4箇所に、ラチェット10への組み付け方向となる軸方向に突出する扇型形状のガイド壁21が形成されている。これらガイド壁21は、ガイド20の一部が板厚方向に半抜き加工されることにより、同方向に半径方向の外側に広がる扇型形状に押し出された形となって形成されている。これらガイド壁21は、図5〜図6に示すように、それらの間に形成された各ポール収容溝22A内にセットされる各ポール30を、それぞれ半径方向の内外方のみに移動させられる状態となるように円周方向に支持する構成となっている。また、各ガイド壁21は、同じくガイド20の中心部に形成されたカム収容溝22B内にセットされるスライドカム40を、上述した各ポール30のスライド方向とは垂直な方向にのみ移動させられる状態となるように円周方向に支持する構成となっている。
上述した各ガイド壁21の間に形成される2箇所のポール収容溝22Aと中心部のカム収容溝22Bは、それぞれ、上述した各ガイド壁21の押し出し成形によってこれらの間にX字状に凹んだ形に形成されるガイド溝22の一部として形成されている。すなわち、上記ガイド溝22の図示上側と下側に延び出す2箇所の溝部が、それぞれ、各ポール30を図示上下方向にスライドさせられる状態に収容することのできるポール収容溝22Aとして形成され、図示左側と右側とその間の中間部の繋がった横長状の溝部が、スライドカム40を図示左右方向にスライドさせられる状態に収容することのできるカム収容溝22Bとして形成されている。
また、図3に示すように、後述するヒンジカム50は、上述したガイド20の中心部の貫通孔24内に挿通されて一体的に結合されているロッド7に対して軸回転可能な状態に装着されて設けられる構成となっている。これにより、上記ガイド20(もしくはガイド20に一体的に結合されたロッド7)には、ラチェット10との間に組み付けられる2個のポール30とスライドカム40とヒンジカム50とがそれぞれ組み付けられて支持された状態となっている。
各ポール30は、図5〜図6において前述したように、ガイド20の内側面に形成された各ポール収容溝22A内にそれぞれ組み付けられた状態とされている。これにより、各ポール30は、ガイド20に対して、各ポール収容溝22Aの形状に沿って半径方向の内外方にしか移動することができないように支持された状態とされている。各ポール30は、図3に示すように、上述した各ポール収容溝22A内に収容された状態において、各ガイド壁21と同程度の位置まで軸方向に張り出す厚みを有した形に形成されている。これにより、各ポール30の半径方向の外側への移動先には、ラチェット10の内周歯面12Aが位置するようになっている。
図4に示すように、上述した各ポール30の外周面には、上述したラチェット10の内周歯面12Aと噛合することのできる円周方向に外歯が並んだ円弧面状に湾曲した外周歯面30Aが形成されている。上述した各ポール30は、図5〜図6に示すように、ガイド20の中心部にセットされたスライドカム40が図示左右方向にスライド操作されることにより、同スライドカム40によって半径方向の外側に押し出されたり(図5参照)内側に引き戻されたり(図6参照)するように操作されるようになっている。
図5に示すように、各ポール30がスライドカム40によって半径方向の外側に押し出されることにより、各ポール30の外周歯面30Aがラチェット10の内周歯面12Aに押し付けられて噛合した状態となる。これにより、各ポール30がラチェット10に対して回転方向に一体的に結合された状態となり、各ポール30を介してラチェット10とガイド20との間の相対回転がロックされた状態となる。すなわち、各ポール30は、ガイド20との関係においては、上述した各ガイド壁21による円周方向の支えによって半径方向の内外方にしか移動することができないようになっていることから、ラチェット10と噛合して回転方向に一体的な状態となることにより、ラチェット10のガイド20に対する回転をロックするように機能するからである。
また、図6に示すように、各ポール30がスライドカム40によって半径方向の内側に引き戻されることにより、各ポール30がラチェット10の内周歯面12Aとの噛合状態から外される。これにより、上述したラチェット10とガイド20との間の相対回転がロックされていた状態が解除され、ラチェット10とガイド20とが互いに相対回転することのできる状態に切り替えられる。上述した各ポール30は、それぞれ、半径方向の内側に向けて形状を延ばす2本の脚部31を有するU字型形状に形成されており、それぞれのU字内に片側の脚部31から突出する引掛部32が形成された構成となっている。
各ポール30は、図5に示すように、スライドカム40のスライド動作によってそれらの脚部31がスライドカム40によって半径方向の内側から押圧力を受けることにより、半径方向の外側に押し出されるようになっている。また、各ポール30は、図6に示すように、スライドカム40の逆方向へのスライド動作によってそれらの引掛部32がスライドカム40のフック44によって半径方向の内側に引き込まれることにより、半径方向の内側に引き戻されるようになっている。
スライドカム40は、図5〜図6において前述したように、ガイド20の内側面に形成されたカム収容溝22B内に組み付けられた状態とされている。これにより、スライドカム40は、ガイド20に対して、カム収容溝22Bの形状に沿って各ポール30のスライド方向とは垂直な方向にしか移動することができないように支持された状態とされている。上記スライドカム40は、図3に示すように、上述したカム収容溝22B内に収容された状態において、各ガイド壁21と同程度の位置まで軸方向に張り出す厚みを有した形に形成されている。これにより、スライドカム40は、上述した各ポール30の間に挟まれた位置に配置された状態とされている。
上述したスライドカム40は、図5〜図6に示すように、その各ポール30と面する図示上下側の各面部に、各ポール30の脚部31をそれぞれ入り込ませることのできる凹部42と、各凹部42内に入り込んだ各ポール30の脚部31をそれぞれスライドカム40のスライド動作によって半径方向の外側に押し出すように乗り上げさせる肩部43と、スライドカム40の逆方向へのスライド動作によって各ポール30の引掛部32に引掛けられて各ポール30を内側に引き込むフック44と、が形成された構成となっている。
上記スライドカム40は、その中心部に形成された貫通孔41内に、後述するヒンジカム50の操作突起部53が回転方向に係合することができる状態に組み付けられてセットされた状態とされている。上記貫通孔41は、その図示上側と下側の各一箇所ずつに、半径方向の外側に孔が膨らんだ操作孔部41Aが形成された形状とされており、そのどちらか一方側(本実施例では下側)の操作孔部41Aにヒンジカム50の操作突起部53が入り込んだ状態にセットされた状態とされている。これにより、スライドカム40は、上記ヒンジカム50が回転方向の一方側或いは他方側に軸回転操作されることによって、ヒンジカム50の操作突起部53によって径方向の一方側或いは他方側に押圧される形でスライド操作されるようになっている。
上記スライドカム40は、常時は、図5に示すように、上述したヒンジカム50が後述するロックスプリング60の附勢力によって図示反時計回り方向に押し回された状態とされていることにより、このヒンジカム50の操作突起部53によって図示右方向にスライド操作された状態に保持された状態とされている。これにより、スライドカム40は、その上下側の各面部に形成された各肩部43上に各ポール30の脚部31をそれぞれ乗り上げさせた状態として、各ポール30を半径方向の外側に押し出してラチェット10の内周歯面12Aに噛合させた状態、すなわちリクライナ4を回転ロックした状態に保持した状態とされている。
上記スライドカム40は、上述したヒンジカム50がリクライニングレバー5の操作によって上記附勢方向とは反対方向に軸回転操作されることにより、図6に示すように、ヒンジカム50の操作突起部53によって図示左方向にスライド操作される。これにより、スライドカム40は、その上下側の各面部に形成された各凹部42が各ポール30の脚部31の内側の位置に移動していきながら、その上下側の各面部から延び出す各フック44が各ポール30の引掛部32にそれぞれ徐々に深く引掛けられていき、これらを半径方向の内側に引き込んで、ラチェット10との噛合状態から外した状態にする。これにより、リクライナ4のロック状態が解除された状態となる。また、スライドカム40は、上記リクライニングレバー5の操作が解除されることにより、再びロックスプリング60の附勢力を受けて回転するヒンジカム50の操作突起部53によって図示右方向にスライド操作された状態に戻されて、各ポール30をラチェット10の内周歯面12Aに噛合させた状態(リクライナ4を回転ロックさせた状態)に戻される。
ところで、上述した各ポール30を半径方向の外側に押し出すスライドカム40は、上述したラチェット10のガイド20に対する回転位置状態が、各ポール30の移動先の領域に前述した各乗上げ面12Bが位置する状態となる時には、各ポール30を半径方向の外側に押し出しても、各ポール30が各乗上げ面12B上に乗り上がってしまい、各ポール30をラチェット10の内周歯面12Aに噛合させることができないようになっている。このように、各ポール30が各乗上げ面12Bに乗り上がってしまうことで、リクライナ4がロック作動できなくなる領域が、図1で前述したフリーゾーンの領域(リクライニングレバー5の引き上げ操作をやめてもシートバック2の背凭れ角度が固定された状態に戻されない領域)となっている。また、各ポール30が各乗上げ面12Bに乗り上がることなく、リクライナ4がロック作動できる領域が、同じく図1で前述したロックゾーンの領域(リクライニングレバー5の引き上げ操作をやめることでシートバック2の背凭れ角度が固定された状態に戻される領域)となっている。
ヒンジカム50は、図4に示すように、角筒形状の掛部51と、円筒形状の軸部52と、半径方向の外側に突出した角形状を有する操作突起部53と、が軸方向に並んで形成された軸部材として構成されている。上記ヒンジカム50は、図3〜図4に示すように、その内部に前述したロッド7が挿通された状態で、上記掛部51が前述したラチェット10の中心部に形成された貫通孔11A内に軸部52と共に内側から外側に向かって通されて、そのラチェット10の外側に突出する掛部51の四角形状の外周部上にロックスプリング60の四角形状に巻かれた内側の端部が嵌め込まれて回転方向に一体的な状態に掛着された状態とされている。上記軸部52は、上記ラチェット10の中心部の貫通孔11A内に通された状態として、同貫通孔11A内でロッド7により軸回転することのできる状態に支えられた状態とされている。操作突起部53は、上述したスライドカム40の貫通孔41内にセットされて、その半径方向の外側に突出する角形状が貫通孔41の操作孔部41A内に掛け入れられた状態に組み付けられた状態とされている(図5〜図6参照)。
図3〜図4に示すように、上述したロックスプリング60は、渦巻きバネによって構成されており、ラチェット10の外側面に配置されて、その内側の端部が上述したヒンジカム50の掛部51に掛着され、外側の端部がガイド20の外側面に一体的に結合されて設けられたブラケット80の掛部81に掛着された状態として設けられている。これにより、ロックスプリング60は、常時、ヒンジカム50をガイド20に対して図4の時計回り方向(スライドカム40を各ポール30をロック作動させる方向にスライドさせる方向)に回転させる附勢力を発揮する構成とされている。
外周リング70は、概略円筒型形状に形成されており、その軸方向の一端に、半径方向の内側にフランジ状に張り出す面を有した押さえ部71が形成された構成となっている。上記外周リング70は、薄い鋼板がリング状に打ち抜かれると共に、その打ち抜かれた円板の外周部分が板厚方向に絞り加工されることにより、上記の形に形成されている。上記外周リング70は、ラチェット10がガイド20の内側面上にあてがわれるようにセットされた後、その押さえ部71のない側の円筒部分がガイド20の外側からガイド20の外周部とラチェット10の外周部(円筒部12)とに跨った状態に嵌め込まれ、更に、そのラチェット10の外周部(円筒部12)に嵌め込まれた円筒部分が同外周部(円筒部12の外周面)にレーザー溶接によって一体的に結合されることにより、ラチェット10に対して一体的に組み付けられた状態とされている。
上記組み付けにより、外周リング70は、その押さえ部71がガイド20の外周部の外側面に対面した状態として、ガイド20をラチェット10に対して軸方向に脱落させることなく回転させられる状態に保持した状態となっている。上記外周リング70の押さえ部71には、そのガイド20の外周部の外側面と対面する内側面の円周方向の複数箇所に、点状に突出する突部71Aが形成されている。これら突部71Aにより、外周リング70は、ガイド20を軸方向に点接触で支える構成となっており、ガイド20の回転移動時にガイド20との接触部に摺動摩擦を発生させにくい構成となっている。
上述した外周リング70は、ラチェット10をガイド20に対して半径方向にも脱落させないように支持した状態となっている。上述した外周リング70は、図3において前述したように、その円筒部分の外周部が、シートバック2の各サイドフレーム2Faの間に架橋されたロアパネル2FdのJ字状に湾曲した内周面部に嵌合するように広くあてがわれて、そのあてがわれた当接ラインに沿ってラチェット10の外周部(円筒部12)と共に広くアーク溶接されていることにより、ロアパネル2Fdによって外周側から強く支持された状態とされた構造強度の高い構成とされている。したがって、上記構造強度の高められた外周リング70による支持により、ラチェット10とガイド20とが外周リング70を介して互いに相対回転可能な状態となるように支持された状態とされている。
ところで、上述した各リクライナ4は、次のように互いのロック解除の操作が左右で同期して一斉に行われるように組み付けられた状態とされている。先ず、各リクライナ4を、それぞれの構成部品を一つに組み付けたアッシー状態にしておき、それぞれを回転ロックさせた状態にしておく。次に、各リクライナ4の中心部にロッド7を通して、各リクライナ4のガイド20の外側面とロッド7の外周面とをそれぞれアーク溶接により一体的に結合する。次に、各リクライナ4のラチェット10の貫通孔11Aから突出するヒンジカム50の先端同士を、これらの間に介在させて設けた後述する解除リンク90に突き当ててアーク溶接により互いに一体的に結合する。次に、各リクライナ4のラチェット10を外周リング70と共にシートバック2のロアパネル2Fdにアーク溶接によって一体的に結合する。
これにより、各リクライナ4は、互いが回転ロックされた状態において、互いのラチェット10同士、ガイド20同士、及びヒンジカム50同士がそれぞれ一体的に結合された状態に組み付けられた状態となり、互いのロック位置が合わされた状態としてシートバック2とシートクッション3との間に組み付けられた状態とされている。なお、上述した各部の溶接の順番は、特に決まっておらず、どこの溶接を先に行っても構わない。また、溶接は、レーザー溶接によって行うようにしてもよい。また、各リクライナ4の中心部にロッド7を通した後に、各リクライナ4を回転ロックさせるようにしてもよい。
次に、上述したリクライニングレバー5の操作によって各リクライナ4のロックの解除操作を行う機構の構成について説明する。上述したリクライニングレバー5は、図3に示すように、上述したロッド7のシートクッション3の車両外側に貫通して挿通された先の端部に回転可能に軸連結されて設けられた状態とされている。上記リクライニングレバー5は、シートクッション3のサイドフレーム3Faとの間に掛着された図示しないバネの附勢力によって、常時は、同サイドフレーム3Faとの間に形成された図示しないストッパ構造が当たる引き上げ操作前の初期位置に保持された状態とされている。
上記リクライニングレバー5は、上記附勢力に抗して引き上げ操作されることにより、同リクライニングレバー5に繋げられた可撓性のあるケーブル5Aを牽引操作して、各リクライナ4の解除操作を行うようになっている。上記ケーブル5Aは、管状のアウタケーブル5A1の内部に線状のインナケーブル5A2が挿通された二重のケーブル構造となっており、リクライニングレバー5と繋がれた他端側においてインナケーブル5A2がアウタケーブル5A1から引き出される操作が行われることにより、各リクライナ4と繋がれた一端側において、インナケーブル5A2をアウタケーブル5A1内に引き込んで各リクライナ4の解除操作を行う構成となっている。
上記ケーブル5Aは、そのリクライニングレバー5と繋がれる一方側の端部では、アウタケーブル5A1の端部がシートクッション3のサイドフレーム3Faに一体的に溶着されたブラケット3Fdに掛着されて固定されており、同アウタケーブル5A1の端部から繰り出されたインナケーブル5A2の端部がリクライニングレバー5に掛着されて固定された状態とされている。また、ケーブル5Aは、その各リクライナ4と繋がれる他方側の端部では、アウタケーブル5A1の端部が前述したロッド7に結合固定されたブラケット80に掛着されて固定されており、同アウタケーブル5A1から繰り出されたインナケーブル5A2の端部が各リクライナ4のヒンジカム50の端部に一体的に溶着された解除リンク90に掛着されて固定された状態とされている。上記解除リンク90は、各リクライナ4のヒンジカム50の間に介在するようにロッド7に通されて、各ヒンジカム50の先端にアーク溶接により一体的に結合された状態とされている。
上記構成により、ケーブル5Aは、リクライニングレバー5が引かれることにより、同側のインナケーブル5A2がアウタケーブル5A1の端部から引き出される形で牽引操作されて、各リクライナ4に繋がれた一端側のインナケーブル5A2がアウタケーブル5A1内に引き込まれる形で操作されるようになっている。この牽引操作により、ケーブル5Aは、各リクライナ4のヒンジカム50に連結された解除リンク90を回して各リクライナ4のロック状態を解除するようになっている。上記解除リンク90は、各ヒンジカム50との連結部からシート後方側に形状が延びる向きに配設された状態とされており、前方側への張り出しが少ないことから、シートバック2の乗り心地を悪化させないようになっている。
以上のように、本実施例のシート1は、各リクライナ4の解除操作を行う解除リンク90と、この解除リンク90の操作を行うケーブル5Aの一端(アウタケーブル5A1の端部とインナケーブル5A2の端部)とが、共に、シートクッション3の各サイドフレーム3Faと一体的な関係となっている各リクライナ4のガイド20に支えられたヒンジカム50やブラケット80に取り付けられた構成となっている。したがって、シートバック2の背凭れ角度が変えられても、上述した操作部材(解除リンク90やケーブル5Aの一端側)がシートバック2と一緒に動くことがないため、シートバック2の角度変化によってケーブル5Aが勝手に操作されてしまうことがなく、各リクライナ4のロック・解除の操作を互いのロック位置にズレを生じさせることなく左右で一斉に安定して行うことができる。
また、各リクライナ4は、それらのラチェット10とガイド20とがそれぞれ円板形状に形成されていて、互いの円板形状を擦り動かすように相対回転することのできる状態に軸方向に組み付けられた構成とされ、更に、ラチェット10とガイド20との外周部間に跨って組み付けられてこれらを軸方向に外れ止めした状態に保持する円筒型形状の外周リング70を有する構成とされている。シートバック2の支持フレーム(ロアパネル2Fd)は、外周リング70の外周面に合致する湾曲した内周面を有する形に形成されている。外周リング70は、ラチェット10の外周部(円筒部12)と支持フレーム(ロアパネル2Fd)の内周面とにそれぞれ内周面と外周面とが面当接した状態に組み付けられて、これらに一体的に溶接されて結合された状態とされている。
このような構成により、各リクライナ4のラチェット10とガイド20との間に互いを軸回転可能な状態に支え合わせる構成を設けなくても、これらを支持フレーム(ロアパネル2Fd)に強く支持された状態で設けられる外周リング70によって半径方向の外側から強く支持した状態にすることができる。したがって、各リクライナ4をそれぞれ半径方向にコンパクトに形成することができ、効果的な重量低減を図ることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の助手席以外のシートにも適用することができる他、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の他の乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、各リクライナは、シートバックとシートクッションとの間の幅方向の中間部に幅方向に2個並んで設けられる構成であればよく、幅方向の中央位置から左右にずれた位置に配設されたものであってもよい。また、ロッドは、中身が詰まった中実断面形状の丸棒部材によって形成されたものであってもよい。また、伝達部材として二重構造の可撓性を備えたケーブルを用いることにより、伝達部材を、シートバックの肩口や側面部等の箇所に設けられたレバーからの操作であっても、誤操作を伴うことなくロック機構にロック状態を解除するための操作力を伝達するように構成することもできる。すなわち、シートバックの傾動する動きがケーブル全体の撓みによって吸収されるからである。また、各リクライナは、ヒンジカムの軸回転によって半径方向にスライドするスライドカムではなく、ヒンジカムと共に回転する回転カムによってポールをラチェットの内周歯面に押し付けたり離したりする構成となっているものであってもよい。
また、支持フレームは、シートバックの左右両側のサイドフレーム間に架橋されて、ラチェットに対して一体的に結合される構成となっているものであればよく、必ずしもラチェットの外周部に嵌め込まれる外周リングに嵌合するように湾曲した形に形成されたものでなくてもよい。また、ラチェットは、外周リングを介さずに、直接、上記支持フレームにあてがわれて一体的に結合される構成となっているものであってもよい。
また、外周リングは、ラチェットとガイドとの外周部間に跨って組み付けられてこれらを軸方向に外れ止めした状態に保持することのできる構成となっているものであればよく、ガイドに溶接等の手段によって一体的に結合されて、ラチェットを相対回転させられる状態に支えた状態となるように組み付けられる構成となっていてもよい。その場合には、ラチェットが上述した支持フレームに直接溶接されるなどして一体的に結合される構成となる。
また、伝達部材として二重構造のケーブルを用いる場合において、アウタケーブルの端部を掛着させるブラケットを、一方側のリクライナのガイドに固定して設けるのではなく、ロッドに固定して設けるようにしてもよい。ガイドもロッドも、シートクッションと一体の構成を成す部材だからである。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
2F バックフレーム
2Fa サイドフレーム
2Fb 貫通孔
2Fc ブラケット
2Fd ロアパネル(支持フレーム)
3 シートクッション
3F クッションフレーム
3Fa サイドフレーム
3Fb 貫通孔
3Fc ブラケット
3Fd ブラケット
4 リクライナ
5 リクライニングレバー
5A ケーブル
5A1 アウタケーブル
5A2 インナケーブル
6 リターンスプリング
7 ロッド
10 ラチェット
11 円板本体
11A 貫通孔
12 円筒部
12A 内周歯面
12B 乗上げ面
20 ガイド
21 ガイド壁
22 ガイド溝
22A ポール収容溝
22B カム収容溝
24 貫通孔
30 ポール
30A 外周歯面
31 脚部
32 引掛部
40 スライドカム
41 貫通孔
41A 操作孔部
42 凹部
43 肩部
44 フック
50 ヒンジカム
51 掛部
52 軸部
53 操作突起部
60 ロックスプリング
70 外周リング
71 押さえ部
71A 突部
80 ブラケット
81 掛部
90 解除リンク

Claims (3)

  1. シートバックがシートクッションに対して幅方向の中間部に設けられたリクライナによって背凭れ角度の調整が行える状態に連結された乗物用シートであって、
    前記リクライナが互いに左右対称な状態で幅方向に2個並んで設けられており、
    前記各リクライナは、それぞれ、互いに相対回転可能な状態に組み付けられたラチェット及びガイドと、該ガイドに組み付けられて前記ラチェットに対して係合したり外れたりすることにより前記ラチェットの相対回転をロックしたり解除したりするロック機構と、該ロック機構を軸回転操作によってロック解除操作するヒンジカムと、を有し、
    前記各リクライナは、それぞれ、各々の前記ロック機構によって相対回転がロックされた状態で、それらの前記ガイドが前記シートクッションの左右両側のサイドフレーム間に架橋された共通のロッドに通されて該ロッドに一体的に結合され、それらの前記ヒンジカムが互いに一体的に結合され、それらの前記ラチェットが前記シートバックの左右両側のサイドフレーム間に架橋された支持フレームに一体的に結合されて設けられていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記各リクライナは、それらの前記ラチェット同士が互いに幅方向に向かい合う状態に配設されて外周部が前記支持フレームに一体的に溶接された状態とされ、それらの前記ヒンジカムが前記ラチェットから軸方向に突出して互いに一体的に結合された状態とされ、互いに相反する側を向く各々の前記ガイドがそれぞれ外側面において前記ロッドの外周部に一体的に溶接された状態とされていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記各リクライナは、それらの前記ラチェットと前記ガイドとがそれぞれ円板形状に形成されて互いの円板形状を擦り動かすように相対回転することのできる状態に軸方向に組み付けられた構成とされ、更に、前記ラチェットと前記ガイドとの外周部間に跨って組み付けられてこれらを軸方向に外れ止めした状態に保持する円筒型形状の外周リングを有し、
    前記シートバックの前記支持フレームは、前記各リクライナの前記外周リングの外周面に合致する湾曲した内周面を有する形に形成されており、各々の前記外周リングは、前記ラチェットの外周部と前記支持フレームの内周面とにそれぞれ内周面と外周面とが面当接した状態に組み付けられてこれらに一体的に溶接されて結合された状態とされていることを特徴とする乗物用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114098282A (zh) * 2021-11-10 2022-03-01 苏世博(南京)减振系统有限公司 单向锁定机构及应用该机构的桌子

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