JP5245660B2 - 車両用シートの連結装置 - Google Patents

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本発明は、車両用シートの連結装置に関する。詳しくは、連結対象となる二つの対象部材同士を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置に関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックがリクライニング装置を介してシートクッションと連結されており、その背凭れ角度の調整操作が行えるようになっているものが知られている。ここで、下記特許文献1には、上記したリクライニング装置の構成が開示されている。この開示では、リクライニング装置は、シートバックの骨格部に一体的に連結される円板状のラチェットと、シートクッションの骨格部に一体的に連結される円板状のガイドとが、互いに相対回転可能に支え合うように軸方向に組み付けられて構成されている。
そして、このラチェットとガイドとの間には、噛合によりこれらの相対回転をロックすることのできるポールが複数配設されている。これらポールは、ガイドに対して円周方向に並んで配設されており、それぞれ、ガイドに対して半径方向の内外方にのみ移動可能となるようにガイドされており、それらの外周歯面をラチェットの円筒部の内周歯面に噛合させることによってラチェットとガイドとの間の相対回転をロックするようになっている。
ところで、上述したラチェットの外周部とガイドの外周部には、それぞれ、互いが対向する方向に円筒状に突出して内外に嵌合し合う円筒部が形成されている。これら円筒部は、互いが相対回転可能に支え合った状態に組み付けられるように、互いの間に僅かな隙間が設けられた状態で組み付けられている。
特開2006−255173号公報
しかし、上記開示の従来技術では、ラチェットの円筒部とガイドの円筒部とが互いの間に隙間を有した状態で組み付けられているために、例えばシートバックに急激的な背凭れ荷重が入力されて、両円筒部が互いに偏心する方向に押圧されることにより、ラチェットと噛合状態となっている各ポールがラチェットと一体的となってガイドに対して偏った方向に位置ずれしてしまい、各ポール毎のガイドに対する円周方向の支持状態にばらつきが生じて、リクライニング装置のロック強度が弱化してしまう構成となっている。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートのリクライニング装置のように連結対象となる二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する連結装置において、連結部材同士を互いに円滑に相対回転可能となるように支え合った状態に組み付けられるようにし、かつ、両連結部材間の相対的な偏心方向の移動によるロック強度の弱化を生じさせないようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの連結装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、連結対象となる二つの対象部材同士を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置であって、二枚の連結部材と複数のロック部材とを有する。二枚の連結部材は、二つの対象部材の一方側或いは他方側にそれぞれ一体的に連結されて、互いに対向する方向に突出して形成された円筒部同士を内外に嵌合させた状態として互いに相対回転可能に支え合った状態となって組み付けられるようになっている。そして、各ロック部材は、二枚の連結部材の間に挟まれて配置され、一方側の連結部材に組み付けられて円周方向に支えられた状態として、他方側の連結部材に形成された内周歯面に外周歯面を噛合させることにより、両連結部材間の相対回転をロックするようになっている。各ロック部材は、一方側の連結部材に円周方向に並べられて配置されている。一方側の連結部材の円筒部には、この円筒部と嵌合した他方側の連結部材の円筒部に向けて半径方向に張り出して他方側の連結部材の円筒部と当接することのできる突起が形成されている。この突起による支持によって他方側の連結部材の一方側の連結部材に対する特定の偏心方向への移動が阻止されることにより、この他方側の連結部材と噛合して一体的となって移動する複数のロック部材のうちの特定の一つの円周方向への動きが阻止されるようになっている。他方側の連結部材の円筒部が、突起が形成された一方側の連結部材の円筒部に対し、回転を円滑にする隙間を有して嵌合するように構成されている。
ここで、各ロック部材は、一方側の連結部材に対して円周方向に支えられた状態となって組み付けられているが、それぞれ、一方側の連結部材に対する組み付け性や半径方向への円滑な作動性を担保するために、一方側の連結部材に対して円周方向の双方に僅かな隙間を有して組み付けられるようになっている。
この第1の発明によれば、他方側の連結部材は、一方側の連結部材に対して特定の偏心方向に移動操作されることにより、この一方側の連結部材の円筒部に突出形成された突起と当接して、同方向への移動が阻止される。これにより、この他方側の連結部材と噛合して一体的となって移動する複数のロック部材のうちの特定の一つの円周方向への動きも阻止される。したがって、上記のように他方側の連結部材が特定の偏心方向に相対移動操作される負荷がかけられても、各ロック部材の一方側の連結部材に対する支持態様を円周方向に偏向させることなく維持することができる。また、他方側の連結部材は、特定の偏心方向に相対移動操作される前の常時は、その円筒部が、上述した突起と一方側の連結部材の円筒部との間に隙間を有した状態となって支えられるようになっている。したがって、両連結部材同士を互いに円滑に相対回転可能となるように支え合った状態に組み付けられるようにし、かつ、両連結部材間の相対的な偏心方向の移動によるロック強度の弱化を生じさせないようにすることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、この発明の車両用シートの連結装置が、シートバックをシートクッション或いは車体フロア等の固定体に対して背凭れ角度調整可能に連結するリクライニング装置として構成されている。そして、リクライニング装置が回転ロックされて、シートバックが通常着座使用される背凭れ角度位置に固定された状態においてかけられる背凭れ荷重の入力方向或いはその逆方向が、他方側の連結部材を特定の偏心方向に相対移動させる移動操作方向となるように設定されている。
この第2の発明によれば、通常の着座使用される背凭れ角度位置に固定されたシートバックに対して、例えば車両衝突の発生によってその背凭れ面側に着座者から急激的な背凭れ荷重がかけられたり、その背面側に後部側乗員が衝突するなどして急激的な荷重がかけられたりすると、他方側の連結部材が特定の偏心方向に相対移動操作される。しかし、この他方側の連結部材の相対移動は、一方側の連結部材の円筒部に突出形成された突起との当接によって阻止される。このように、シートバックに急激的な大荷重が入力されるためにリクライニング装置に高いロック強度が要求される場合に、ロック強度を弱化させることなく、シートバックの背凭れ角度の固定状態を安定して保持できるようにすることができる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、他方側の連結部材の円筒部は、一方側の連結部材の円筒部の筒内に嵌合されて組み付けられている。一方側の連結部材の円筒部は、他方側の連結部材の円筒部が突起から離間した配置となるときに、この円筒部の軸心まわりに描かれる円筒部よりもひとまわり大きな曲率半径を有する円周面の一部として形成された内周面によって、他方側の連結部材の円筒部を外周側から支える構成となっている。
この第3の発明によれば、他方側の連結部材の円筒部は、この円筒部よりもひとまわり大きな曲率半径をもつ円周面の一部として形成された一方側の連結部材の円筒部の内周面と突起とによって外周側から支えられる。したがって、他方側の連結部材の円筒部を、一方側の連結部材の円筒部に対して円滑に相対回転可能となるように組み付けることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの連結装置の構成について、図1〜図10を用いて説明する。ここで、図2には、本実施例の車両用シート1の概略構成が示されている。この車両用シート1は、背凭れとなるシートバック2が、その両サイドの下部位置に配設された左右一対のリクライニング装置4,4によって、着座部となるシートクッション3と連結されている。ここで、リクライニング装置4,4が本発明の車両用シートの連結装置に相当する。
これらリクライニング装置4,4は、互いのロック解除の切換え操作を行う操作軸4c,4cが、連結ロッド4rによって互いに一体的に連結されて構成されている。これにより、各リクライニング装置4,4は、シートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態と、この固定状態を解除してシートバック2の背凭れ角度調整を行える状態にする解除状態とに、互いに同期して作動状態が切換えられるようになっている。ここで、各リクライニング装置4,4は、常時は附勢によってロックした作動状態に保持されている。
そして、各リクライニング装置4,4は、シートクッション3の側部位置に設けられた操作レバー5の引き上げ操作を行うことにより、それらのロック状態が一斉に解除操作される。これにより、シートバック2の背凭れ角度の固定状態が解かれて、背凭れ角度の調整操作が行える状態となる。そして、シートバック2の背凭れ角度を調整し、操作レバー5の解除操作をやめることにより、各リクライニング装置4,4が再び附勢によってロック状態に戻されるため、シートバック2がその調整された背凭れ角度位置に固定される。
ここで、シートバック2は、シートクッション3との間に掛着された図示しない附勢ばねの附勢力によって、常時は前倒しの回動方向に附勢されている。したがって、車両用シート1が着座使用されていない状態で、上述した各リクライニング装置4,4のロック状態を解除することにより、シートバック2は附勢によって前倒しされて、シートクッション3の上面部に畳み込まれることとなる。
このとき、各リクライニング装置4,4は、通常、シートバック2が背凭れとして使用される角度領域にある時には、操作レバー5の解除操作をやめることによって、附勢によってロック状態に戻される。しかし、各リクライニング装置4,4の回転角度領域には、上記した解除操作をやめた際に附勢によってロック状態に戻されるロックゾーンの角度領域と、解除操作をやめてもロック状態には戻されないフリーゾーンの角度領域とが設定されている。
前者のロックゾーンは、通常、シートバック2が背凭れとして使用される角度領域、具体的にはシートバック2が直立姿勢となる角度位置から後方側に倒し込まれる角度領域に設定されている。そして、後者のフリーゾーンは、シートバック2が背凭れ使用されることのない前倒れ姿勢の角度領域、具体的にはシートバック2が直立姿勢となる角度位置から前方側に倒し込まれる角度領域に設定されている。
したがって、シートバック2を前倒しする操作時には、各リクライニング装置4,4のロック状態を解除して、シートバック2が直立姿勢から少しでも前に傾けば、あとは解除操作をやめてしまっても、シートバック2はシートクッション3の上面部に畳み込まれる位置まで自然と倒し込まれていく。以下、リクライニング装置4,4の構成について詳しく説明する。なお、各リクライニング装置4,4は、互いに左右対称の構成となっているが、実質的には同じ構成となっている。したがって、以下ではこれらを代表して、図2の紙面向かって右側に示されているリクライニング装置4の構成についてのみ説明をする。
このリクライニング装置4は、図1に示されるように、円板形状のラチェット10及びガイド20と、これらの円板面の間に挟まれて配置される上下一対のポール30,30及びスライドカム40と、このスライドカム40をスライド操作するためのヒンジカム50と、このヒンジカム50を回動附勢するための附勢ばね60と、ラチェット10及びガイド20を互いに板厚方向(軸方向)に挟み込んだ状態に保持するための保持部材70とが一つに組み付けられて構成されている。ここで、ガイド20が本発明の一方側の連結部材に相当し、ラチェット10が本発明の他方側の連結部材に相当し、ポール30,30が本発明のロック部材に相当する。
詳しくは、ラチェット10には、その円板部11の外周縁において、ガイド20への組み付け方向となる側の板厚方向に円筒状に突出する円筒部12が形成されている。この円筒部12は、円板部11の外周縁が板厚方向に半抜き加工されることによって同方向に押し出されて形成されている。そして、この円筒部12の内周面には、内歯の形成された内周歯面12aと内歯のない突出した平坦な乗り上げ面12b,12bとが円周方向に並んで形成されている。ここで、乗り上げ面12b,12bは、円筒部12の軸対称となる二箇所の位置に設定されており、それぞれ、内周面が内周歯面12aよりも半径方向内方側に突出した平坦な湾曲面とされて形成されている。
上記した乗り上げ面12b,12bは、図6に示されるように、いずれのポール30,30とも干渉しない円周方向の配置状態の時には、各ポール30,30がラチェット10の内周歯面12aと噛合する半径方向外方側への噛合移動を許容する。したがって、これら乗り上げ面12b,12bと各ポール30,30との干渉が起こらない円周方向の回転角度領域が、各ポール30,30とラチェット10の内周歯面12aとの噛合が許容されるロックゾーンとして設定される。
しかし、各乗り上げ面12b,12bが、各ポール30,30と干渉する円周方向の配置状態となることにより、各ポール30,30がラチェット10の内周歯面12aと噛合しようとする半径方向外方側への動きが、各乗り上げ面12b,12bへの乗り上げによって阻止される。したがって、これら乗り上げ面12b,12bと各ポール30,30とが干渉する円周方向の回転角度領域が、各ポール30,30とラチェット10の内周歯面12aとの噛合が阻止されるフリーゾーンとして設定される。
ところで、上記したラチェット10は、図3に示されるように、その円板部11の外板面が、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2fの板面と接合されることによって、シートバック2と一体的に連結されている。ここで、バックフレーム2fが本発明の連結対象となる対象部材に相当する。
ここで、ラチェット10の円板部11には、その外板面から円筒状に突出する複数のダボ13a・・やDダボ13bが形成されている。これらダボ13a・・やDダボ13bは、円板部11のより外周縁に近い位置で、互いに円周方向に等間隔に並んで配置形成されている。このうち、Dダボ13bは、その突出した円筒形状の一部が断面D字状に切り欠かれて形成されており、円筒形状に突出したダボ13a・・とは形状が区別されるようになっている。
一方、バックフレーム2fには、上述したダボ13a・・やDダボ13bを嵌合させることのできるダボ孔2a・・やDダボ孔2bが貫通形成されている。したがって、これらダボ13a・・やDダボ13bを、バックフレーム2fに形成されたダボ孔2a・・やDダボ孔2bにそれぞれ嵌合させて、これら嵌合部を溶着して接合することにより、ラチェット10がバックフレーム2fに対して強固に一体的に連結されている(図5参照)。
そして、このラチェット10の円板部11の中心部には、リクライニング装置4のロック解除の切換え操作を行う操作軸4c(図2参照)を挿通するための貫通孔14が形成されている。そして、バックフレーム2fにも、この貫通孔14と同軸線上の位置に、同じ目的で貫通孔2cが形成されている。
次に、図1に戻って、ガイド20の構成について説明する。このガイド20は、ラチェット10よりもひとまわり大きな外径をもった円板型形状に形成されている。このガイド20の円板部21の外周縁には、ラチェット10への組み付け方向となる側の板厚方向に円筒状に突出する円筒部22が形成されている。この円筒部22は、円板部21の外周縁が板厚方向に半抜き加工されることによって同方向に押し出されて形成されている。この円筒部22は、図5に示されるように、ラチェット10の円筒部12を外周側から囲い込むことのできるひとまわり大きな円筒形状に形成されている。
したがって、この円筒部22の筒内にラチェット10の円筒部12が嵌め込まれることにより、ガイド20とラチェット10とは、互いの円筒形状を内外に嵌合させた状態として、互いに摺動し合って相対回転することのできる状態となって組み付けられる。このガイド20は、図4に示されるように、その円板部21の外板面が、シートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3fの板面と接合されることによって、シートクッション3と一体的に連結されている。ここで、クッションフレーム3fが本発明の連結対象となる対象部材に相当する。
ここで、ガイド20の円板部21には、その外板面から円筒状に突出する複数のダボ24a・・やDダボ24bが形成されている。これらダボ24a・・やDダボ24bは、円板部21のより外周縁に近い位置で、互いに円周方向に等間隔に並んで配置形成されている。このうち、Dダボ24bは、その突出した円筒形状の一部が断面D字状に切り欠かれて形成されており、円筒形状に突出したダボ24a・・とは形状が区別されるようになっている。
一方、クッションフレーム3fには、上述したダボ24a・・やDダボ24bを嵌合させることのできるダボ孔3a・・やDダボ孔3bが貫通形成されている。したがって、これらダボ24a・・やDダボ24bを、クッションフレーム3fに形成されたダボ孔3a・・やDダボ孔3bにそれぞれ嵌合させて、これら嵌合部を溶着して接合することにより、ガイド20がクッションフレーム3fに対して強固に一体的に連結されている(図5参照)。
そして、このガイド20の円板部21の中心部には、上述したリクライニング装置4のロック解除の切換え操作を行う操作軸4c(図2参照)を挿通するための貫通孔25が形成されている。そして、クッションフレーム3fにも、この貫通孔25と同軸線上の位置に、同じ目的で貫通孔3cが形成されている。この貫通孔3cは、後述する附勢ばね60もその孔の内部に収め入れられるように形状が大きく形成されている。
そして、図1に戻って、ガイド20の円板部21には、その内板面が板厚方向に「十」符号状に凹んだガイド溝23が形成されている。このガイド溝23は、円板部21が「十」符号状に板厚方向に半抜き加工されることによって同方向に押し込まれて形成されている。ここで、前述したダボ24a・・やDダボ24bは、このガイド溝23が形成された外板面上の位置にそれぞれ突出して形成されている。このガイド溝23は、その図示向かって上側と下側の溝部が、後述する各ポール30,30をそれぞれ半径方向の内外方にのみスライド移動可能となるように内部に収め入れることのできるポール溝23a,23aとして形成されている。
これらポール溝23a,23aは、図7に示されるように、その左右両サイドに側壁となって形成される案内壁21a,21bや案内壁21c,21dの形状により、ポール30,30をその溝形状に沿ってガイド20の半径方向の内外方(図示上下方向)にのみスライドさせられるようにガイドする。そして、ガイド溝23の図示左右方向に延びる右側と左側とその間の溝部が、後述するスライドカム40を同左右方向にスライド移動可能となるように内部に収め入れることのできるスライドカム溝23bとしてひとつなぎ状に形成されている。
このスライドカム溝23bは、その上下に側壁となって形成される案内壁21a,21cや案内壁21b,21dの形状により、スライドカム40をその溝形状に沿ってガイド20の半径方向(図示左右方向)にのみスライドさせられるようにガイドする。そして、図1に戻って、ガイド20の円板部21には、その外板面からピン形状に突出するばね掛部26,26が形成されている。これらばね掛部26,26は、後述する附勢ばね60(巻きばね)の外端62を掛着させるための機能部品となっており、その掛着位置を選択できるように円周方向の二箇所に形成されている。
次に、ポール30,30の構成について説明する。これらポール30,30は、前述したガイド20に形成された各ポール溝23a,23aの内部に収め入れられることにより、これらポール溝23a,23aの形状に沿って半径方向の内外方にのみスライド移動可能となる状態に組み付けられる。これらポール30,30は、互いに上下対称な形状に形成されている。
具体的には、各ポール30,30は、それらの外周縁が、前述したラチェット10の円筒部12の内周面と合致する円弧状に湾曲した形状に形成されている。そして、これら円弧状に湾曲した外周面は、上記したラチェット10の内周歯面12aと噛合可能な外歯を有した外周歯面30a,30aとして形成されている。
したがって、各ポール30,30は、図6に示されるように、後述するスライドカム40に押圧されて半径方向の外方側にスライド操作されることにより、それらの各外周歯面30a,30aがラチェット10の円筒部12に形成された内周歯面12aと噛合する。これにより、各ポール30,30とラチェット10とは、互いの噛合力によって、円周方向に一体的な状態となる。しかし、各ポール30,30は、ガイド20との関係においては、案内壁21a,21cや案内壁21b,21dによるガイドによって、半径方向の内外方にしかスライドできないようになっている。
したがって、ラチェット10は、各ポール30,30を介してガイド20に対する相対回転が規制された状態となる。そしてこれにより、リクライニング装置4が回転ロックされた状態となる。そして、このリクライニング装置4の回転ロック状態は、図7に示されるように、各ポール30,30が半径方向の内方側に引き込まれて、ラチェット10との噛合状態から外されることによって解除される。
ここで、各ポール30,30を半径方向の内外方にスライドさせる操作は、両ポール30,30の間に配設されたスライドカム40のスライド動作に伴って行われるようになっている。このスライドカム40は、図1に示されるように、前述したガイド20に形成されたスライドカム溝23bの内部に収め入れられることにより、このスライドカム溝23bの形状に沿って半径方向にのみスライド移動可能となる状態に組み付けられる。
このスライドカム40は、上下対称な形状に形成されており、その図示上下側の縁部に、各ポール30,30を半径方向の外方側に押し出し操作するための肩部42,42と、各ポール30,30を半径方向の内方側に引き込み操作するためのフック44,44とが形成されている。ここで、前述した各ポール30,30は、それらの半径方向内方側の形状が一部肉抜きされた門型形状に形成されている。
そして、各ポール30,30は、それらの門形状の両脚をなす脚部32,32を、それぞれ、スライドカム40の上縁側の面部と下縁側の面部とに当接させることにより、スライドカム40のスライド動作に伴って、半径方向の外方側に押し出されるように操作されるようになっている。具体的には、図6に示されるように、各ポール30,30は、スライドカム40が図示左方側にスライドした状態においては、各脚部32,32をスライドカム40の各肩部42,42に乗り上げさせた状態として、半径方向の外方側に押し出された状態となって保持される。
これにより、各ポール30,30は、常時はそれらの外周歯面30a,30aをラチェット10の内周歯面12aと噛合させた状態として保持される。そして、各ポール30,30は、図7に示されるように、スライドカム40が図示右方側にスライド操作されることにより、その門形状の内側に形成された各掛部31,31にスライドカム40の各フック44,44が引掛けられて、半径方向内方側に引き込まれる。これにより、各ポール30,30の脚部32,32が、スライドカム40の肩部42,42に乗り上げていた位置から、その左脇位置にある各溝部43,43の内部へと引き込まれるように移動操作されて、各ポール30,30とラチェット10との噛合状態が外される。
これら溝部43,43は、各肩部42,42から滑らかに凹み込む形状に形成されており、スライドカム40が図6に示されるように右方側にスライドすることで、各ポール30,30の脚部32,32が各溝部43,43の形状に案内されながら各肩部42,42に乗り上げた状態となる。ここで、スライドカム40を図示左右方向にスライドさせる操作は、スライドカム40の中央部に貫通形成されたカム孔41内に組み付けられたヒンジカム50の回転動作に伴って行われる。
このヒンジカム50は、図1に示されるように、スライドカム40の中心部に貫通形成されたカム孔41内に回動可能に組み付けられている。このヒンジカム50は、ガイド20との間に掛着された附勢ばね60(巻きばね)の附勢力によって、常時は図1に示される時計回り方向に回動附勢されている。ここで、附勢ばね60は、図4に示されるように、予め捩り込まれた状態として、その内端61がヒンジカム50のばね掛部51に掛着されており、外端62がガイド20のばね掛部26に掛着されている。
これにより、ヒンジカム50は、図6に示されるように、常時はその外周部に突出形成された操作突起52によって、スライドカム40をカム孔41の内周面側から押圧して図示左方側にスライドさせるようになっている。そしてこれにより、各ポール30,30は、各脚部32,32をスライドカム40の各肩部42,42に乗り上げさせた状態として、ラチェット10と噛合した状態となって保持される。
このヒンジカム50は、図2において前述した操作軸4cと一体的に連結されている。これにより、ヒンジカム50は、操作レバー5(図2参照)を引き上げる操作に伴って、図1に示される附勢ばね60の附勢に抗した図示反時計回り方向に回動操作される。すなわち、ヒンジカム50は、上記した操作によって、図6における図示時計回り方向に回動操作される。これにより、図7に示されるように、スライドカム40が図示右方側にスライド操作されて、各ポール30,30が、ラチェット10との噛合状態から外される。
次に、図1に戻って、保持部材70について説明する。この保持部材70は、薄い鋼板がリング状に打ち抜かれると共に軸方向に半抜き加工されることにより、図示右奥の一端側に、軸方向に面を向けたフランジ状の第1座面部71と第2座面部72とを段差状に有する円筒型形状に形成されている。ここで、図5に示されるように、第1座面部71は、保持部材70の円筒内にラチェット10が組み付けられた際に、このラチェット10の円筒部12の外板面と軸方向に対面するように形成されている。
そして、第2座面部72は、保持部材70の円筒内にガイド20が組み付けられた際に、このガイド20の円筒部22の内板面と面当接するように形成されている。そして、この第2座面部72の外周縁部からは、軸方向に円筒状に突出する円筒部が形成されており、この円筒部の先には、ラチェット10やガイド20の組み付け後に、半径方向内方側に折り曲げられてかしめ処理される折曲面部73が設定されている。
より詳しくは、上記した保持部材70の円筒内にラチェット10が組み付けられることにより、ラチェット10は、その円筒部12の外板面が第1座面部71の内板面上に突出して形成された各突部71a・・と点接触し、この点接触した位置で保持部材70に対する軸方向の挿通位置が位置決めされるようになっている。そして、この組み付けにより、ラチェット10は、その円筒部12の外周縁部が、保持部材70の第1座面部71と第2座面部72との繋ぎ部分である円筒部分によって囲い込まれた状態となって組み付けられる。
そして、保持部材70の円筒内にガイド20が組み付けられることにより、ガイド20は、その円筒部22の内板面が第2座面部72と面当接する位置で、保持部材70に対する軸方向の挿通位置が位置決めされた状態となる。そして、この組み付け後に、ガイド20の円筒部22の外板面側に突出する円筒部の先(折曲面部73)を、半径方向の内方側に折り曲げて、円筒部22の外板面にかしめることにより、保持部材70がガイド20と一体に結合固定される。
これにより、ラチェット10とガイド20とが、保持部材70によって軸方向に挟み込まれて外れ止めされた状態となって組み付けられる。ここで、図5を参照して、ラチェット10の円筒部12は、ポール30,30やスライドカム40等の組み付け部品を間に挟んで、ガイド20の円板部21と保持部材70の第1座面部71との間に軸方向に僅かな隙間を有して組み付けられるようになっている。これにより、ラチェット10のガイド20に対する回転移動が保持部材70との摺動摩擦によって阻害されることなく、スムーズに行えるようになっている。
ところで、図6に戻って、前述した各ポール30,30は、ガイド20の各ポール溝23a,23aに対して、案内壁21a,21bや案内壁21c,21dとの間に、それぞれ円周方向に僅かに隙間を有して組み付けられるようになっている。これにより、各ポール30,30を各ポール溝23a,23aに組み付ける際の組み付け性や、各ポール30,30が各ポール溝23a,23aに沿って半径方向の内外方にスライド移動する際の円滑な作動性が担保されている。
また、同様の理由により、ラチェット10の円筒部12も、ガイド20の円筒部22に対して、全周方向にわたって半径方向に僅かに隙間を有した状態で組み付けられるようになっている。これにより、ラチェット10の円筒部12をガイド20の円筒部22に組み付ける際の組み付け性や、両円筒部12,22を互いに円滑に相対回転させるための作動性が担保されている。
したがって、上記した隙間の設定された配置関係により、例えば、図2を参照して、背凭れ角度の固定されたシートバック2が車両衝突の発生によってその背凭れ面側に着座者からの急激的な大きな背凭れ荷重を受けるなどすると、ラチェット10(図6参照)がガイド20に対して偏心する方向(両円筒部12,22間の半径方向の隙間を狭める方向)に強い力で押動されることがある。
詳しくは、図10に示されるように、ラチェット10が例えば図示された矢印方向に押圧されると、このラチェット10と噛合ロックした状態となっている全ポール30,30が、ラチェット10と一体的となってラチェット10が押圧された方向に移動操作される。これにより、各ポール30,30が、それぞれ一方側の案内壁21a,21cに押し付けられた状態となって、他方側の案内壁21b,21dとの間の円周方向の隙間が広げられた状態となる。
したがって、このように各ポール30,30が偏向した方向に押圧された状態から、更に、上記した大荷重(背凭れ荷重)が入力された作用によって、ラチェット10に図示時計回り方向の強制的な回転変位力が入力されると、図示上側に示されたポール30は、その回転操作される方向(時計回り方向)に当接している案内壁21aによって、円周方向に支えられて上記した回転力が受け止められるが、図示下側のポール30(本発明の特定の一つのロック部材に相当する。)は、その回転操作される方向(時計回り方向)にある案内壁21dが円周方向に離間した配置状態となっているために、円周方向に支えられずに、ラチェット10を回転ロックする機能に供しない状態となる。
したがって、上記のように作動してしまうリクライニング装置4では、上記したような負荷の入り方がされた場合には、高いロック強度を発揮することができない構成をとることとなる。しかし、本実施例のリクライニング装置4では、図6〜図9に示されるように、ガイド20の円筒部22の内周面上の円周方向の二箇所に、同内周面から半径方向の内方側に突出する突起22a,22aが形成されており、これら突起22a,22aによって上記したラチェット10が偏心する方向に移動操作されてしまう動きを阻止できるようになっている。
具体的には、図8に示されるように、上記した各突起22a,22aは、互いに円周方向に90度離間して、それらの円周方向の中間位置に図示下側のポール溝23aが配置される位置に形成されている。そして、図9に示されるように、ガイド20の円筒部22の内周面は、そのラチェット10の円筒部12を外周側から支える図示上方側領域部分の支え面22bが、同ラチェット10の円筒部12が各突起22a,22aから図示上方側に離間した配置状態時において、この円筒部12の軸心12cまわりに描かれる、円筒部12よりもひとまわり大きな曲率半径を有する円周面の一部を形成するように形成されている。
これにより、ラチェット10の円筒部12は、同図に示されるように、ガイド20の円筒部22に対して、上述した支え面22bと各突起22a,22aとの間に半径方向の隙間を有した状態をとれるようになっている。したがって、この隙間設定により、ラチェット10の円筒部12は、前述した偏心方向の大荷重が入力される前の常時は、ガイド20の円筒部22に対して円滑に回転運動が行えるようになっている。
なお、ラチェット10の円筒部12は、常時は、重力作用によってガイド20の円筒部22に対して図示下方側に落ち込んだ配置状態となって、上述した各突起22a,22aと当接した状態に保持されるようになっている。したがって、この状態から、ラチェット10に前述した偏心移動方向への大荷重が入力されることにより、ラチェット10の同方向への移動が円筒部12と突起22a,22aとの当接によって阻止されるようになっている。
ところで、図8においてラチェット10がガイド20に対して偏心移動する方向として説明した矢印で示された偏心方向(本発明の特定の偏心方向に相当する)は、シートバック2が通常着座使用される背凭れ角度位置に固定された状態(図示省略)において、シートバック2に背凭れ荷重が入力されることでラチェット10が移動操作される負荷方向として設定されている。したがって、車両衝突の発生時などに、シートバック2の背凭れ面側に着座者からの急激的な背凭れ荷重が入力されるためにリクライニング装置4に高いロック強度が要求される場合に、リクライニング装置4のロック強度を弱化させることなく、シートバック2の背凭れ角度の固定状態を安定して保持することができる。
このように、本実施例のリクライニング装置4によれば、ラチェット10は、ガイド20に対して特定の偏心方向に移動操作されることにより、ガイド20の円筒部22に突出形成された突起22a,22aと当接して、同方向への移動が阻止される。これにより、ラチェット10と噛合して一体的となって移動する各ポール30,30の円周方向への動きも阻止される。したがって、上記のようにラチェット10が特定の偏心方向に相対移動操作される負荷がかけられても、各ポール30,30のガイド20に対する支持態様を円周方向に偏向させることなく円周方向の双方向に均等に僅かな隙間を有した状態に維持することができる。
また、ラチェット10は、特定の偏心方向に相対移動操作される前の常時は、その円筒部12が、上述したガイド20の突起22a,22aと支え面22bとの間に隙間を有した状態となって支えられるようになっている。したがって、ラチェット10とガイド20とを互いに円滑に相対回転可能となるように支え合った状態に組み付けられるようにし、かつ、両部材間の相対的な偏心方向の移動によるロック強度の弱化を生じさせないようにすることができる。
なお、本実施例のように突起22a,22aが図示下側のポール溝23aを間に挟み込むように90度間隔で配置された構成となっていることにより、例えば、シートバック2の背面側に後部側シートの乗員が衝突するなどして急激的な荷重がかけられたりして、ラチェット10が図示左斜め下方向(偏心方向)に相対移動操作されるときにも、このラチェット10の動きを突起22a,22aによって阻止できるようになっている。
続いて、実施例2の車両用シートの連結装置(リクライニング装置4)の構成について、図11を用いて説明する。なお、本実施例では、実施例1で説明したリクライニング装置4と実質的な構成及び作用が同じとなっている箇所については、これらと同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所について詳しく説明することとする。
本実施例のリクライニング装置4では、実施例1で示した構成と比べると、ラチェット10がひとまわり大きな形状に形成されており、円筒部12の外周部に更に板厚方向(軸方向)に円筒状に突出する支え部15が形成されている。そして、ガイド20は、実施例1で示した円筒部22(図1参照)のない構成となっており、ラチェット10よりもひとまわり小さな円板型形状に形成されており、ラチェット10の支え部15の筒内に嵌め込まれることによって、同支え部15と互いに内外に嵌合し合って相対回転可能に組み付けられるようになっている。
そして、ガイド20は、その円板部21の外周面上の円周方向の二箇所に突起22a,22aが形成されており、各突起22a,22aをラチェット10の支え部15の内周面と当接させることによって、ラチェット10の偏心方向への移動を阻止できるようになっている。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、上記実施例では、本発明の車両用シートの連結装置を、シートバック2をシートクッション3に対して背凭れ角度調整可能に連結するリクライニング装置4として適用したものを示した。しかし、この連結装置は、傾動式シートバックを車体フロアに対して連結する用途にも適用することができる。
また、連結装置を、シート本体を車体フロアに対して旋回方向に回転させられるように連結する用途にも適用することができる。また、連結装置を、着座者の下腿部を下方側から持ち上げて支持するいわゆるオットマン装置をシートクッションや車体フロアに対して傾動可能に連結する用途にも適用することができる。
また、リクライニング装置4として、二個のポール30,30を半径方向に同時に進退移動させるようにした構成を示したが、特開2005−312891号公報に開示されているように、三個以上のポールを同時に進退運動させる構成となっていてもよい。
また、ガイド20(一方側の連結部材)に円周方向に90度の間隔をあけた二箇所の位置に突起22a,22aを形成した構成を例示したが、突起は円周方向に一個或いは三個以上形成されていてもよい。また、突起が先細状に突出して形成された構成を示したが、例えば突起が円周方向に一個形成される構成の場合には、ラチェット10(他方側の連結部材)の偏心方向への移動を安定して受け止められるように、ラチェット10の円筒部12の外周面を複数の点で支えられるように形成したり、面で支えられるように先端を凹状に湾曲させて形成したりしてもよい。
実施例1のリクライニング装置の構成を表した分解斜視図である。 車両用シートの概略構成を表した斜視図である。 リクライニング装置の組み付け状態を表した斜視図である。 リクライニング装置の組み付け状態を表した斜視図である。 図4のV-V線断面図である。 リクライニング装置のロック状態を表した図3のVI-VI線断面図である。 図6の状態からリクライニング装置のロック状態を解除した状態を表した断面図である。 ラチェットの円筒部がガイドの円筒部に形成された突起と当接した状態を表した模式図である。 ラチェットの円筒部とガイドの円筒部の形状関係を表した模式図である。 ガイドの円筒部に突起が形成されていない場合にラチェットがガイドに対して特定の偏心方向に移動操作された状態を表した模式図である。 実施例2のリクライニング装置の構成を表した分解斜視図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
2f バックフレーム(対象部材)
2a ダボ孔
2b Dダボ孔
2c 貫通孔
3 シートクッション
3f クッションフレーム(対象部材)
3a ダボ孔
3b Dダボ孔
3c 貫通孔
4 リクライニング装置(車両用シートの連結装置)
4c 操作軸
4r 連結ロッド
5 操作レバー
10 ラチェット(他方側の連結部材)
11 円板部
12 円筒部
12a 内周歯面
12b 乗り上げ面
12c 軸心
13a ダボ
13b Dダボ
14 貫通孔
15 支え部
20 ガイド(一方側の連結部材)
21 円板部
21a〜21d 案内壁
22 円筒部
22a 突起
22b 支え面
23 ガイド溝
23a ポール溝
23b スライドカム溝
24a ダボ
24b Dダボ
25 貫通孔
26 ばね掛部
30 ポール(ロック部材)
30a 外周歯面
31 掛部
32 脚部
40 スライドカム
41 カム孔
42 肩部
43 溝部
44 フック
50 ヒンジカム
51 ばね掛部
52 操作突起
60 附勢ばね
61 内端
62 外端
70 保持部材
71 第1座面部
71a 突部
72 第2座面部
73 折曲面部

Claims (2)

  1. 連結対象となる二つの対象部材同士を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置であって、
    前記二つの対象部材の一方側或いは他方側にそれぞれ一体的に連結されて、互いに対向する方向に突出して形成された円筒部同士を内外に嵌合させた状態として互いに相対回転可能に支え合った状態となって組み付けられる二枚の連結部材と、
    当該二枚の連結部材の間に挟まれて配置され、一方側の連結部材に組み付けられて円周方向に支えられた状態として他方側の連結部材に形成された内周歯面に外周歯面を噛合させることにより当該両連結部材間の相対回転をロックすることのできる複数のロック部材とを有し、
    当該各ロック部材は前記一方側の連結部材に円周方向に並べられて配置され、該一方側の連結部材の円筒部には該円筒部と嵌合した前記他方側の連結部材の円筒部に向けて半径方向に張り出して該他方側の連結部材の円筒部と当接することのできる突起が形成されており、該突起による支持によって前記他方側の連結部材の前記一方側の連結部材に対する特定の偏心方向への移動が阻止されることにより該他方側の連結部材と噛合して一体的となって移動する前記複数のロック部材のうちの特定の一つの円周方向への動きが阻止されるようになっており、前記他方側の連結部材の円筒部が、前記突起が形成された前記一方側の連結部材の円筒部に対し、回転を円滑にする隙間を有して嵌合するように構成されており、
    当該車両用シートの連結装置がシートバックをシートクッション或いは車体フロア等の固定体に対して背凭れ角度調整可能に連結するリクライニング装置として構成されており、該リクライニング装置が回転ロックされて前記シートバックが通常着座使用される背凭れ角度位置に固定された状態においてかけられる背凭れ荷重の入力方向或いはその逆方向が前記他方側の連結部材を特定の偏心方向に相対移動させる移動操作方向となるように設定されていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの連結装置であって、
    前記他方側の連結部材の円筒部は前記一方側の連結部材の円筒部の筒内に嵌合されて組み付けられ、該一方側の連結部材の円筒部は前記他方側の連結部材の円筒部が前記突起から離間した配置となるときに該円筒部の軸心まわりに描かれる該円筒部よりもひとまわり大きな曲率半径を有する円周面の一部として形成された内周面によって該他方側の連結部材の円筒部を外周側から支える構成となっていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
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