JP2003189962A - 両側リクライニング装置 - Google Patents

両側リクライニング装置

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JP2003189962A JP2001396060A JP2001396060A JP2003189962A JP 2003189962 A JP2003189962 A JP 2003189962A JP 2001396060 A JP2001396060 A JP 2001396060A JP 2001396060 A JP2001396060 A JP 2001396060A JP 2003189962 A JP2003189962 A JP 2003189962A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付け工程の制約がなく、作動のタイムラ
グがなく、操作性が向上する両側リクライニング装置を
提供することを課題とする。 【解決手段】 ヒンジピン120,120′を軸方向に
移動可能に設け、ヒンジピン120,120′と連結パ
イプ400との接続をヒンジピン120,120′のお
ねじ部124,124′と、連結パイプ400のめねじ
部401,403と、めねじ部401,401とおねじ
部124,124′との螺合のゆるみ止めを行なうナッ
ト411,413とで行い、連結パイプ400を回転す
ることによりおねじ部401,403にめねじ部12
4,124′が螺合し、ヒンジピン120,120′が
正規の位置まで引き込まれるように、一方のリクライニ
ング機構90のヒンジピン120のおねじ部124を右
ねじ、他方のリクライニング機構90′のヒンジピン1
20′のおねじ部124′を左ねじとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒンジピンが回転
することによりシートバックの傾動のロック/ロック解
除を行なうリクライニング機構がシートの両側に設けら
れ、一方の端部が一方のリクライニング機構のヒンジピ
ンに、他方の端部が他方のリクライニング機構のヒンジ
ピンにそれぞれ接続された連結パイプでもって一方のリ
クライニング機構のヒンジピンの動きを他方のリクライ
ニング機構のヒンジピンに伝達する両側リクライニング
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に示すように、シート1のシート
バック3をシートクッション5に対する傾動のロック/
ロック解除を行なうリクライニング機構が、シート1の
両側(アウタ側、インナ側)に設けられたものがある。
【0003】図においては、アウタ側リクライニング機
構7のヒンジピン9に操作レバー11が設けられ、操作
レバー11へ作用する操作力は、操作レバー11が設け
られたアウタ側リクライニング機構7のヒンジピン9、
一方の端部がアウタ側リクライニング機構7のヒンジピ
ン9に接続され、他方の端部がインナ側リクライニング
機構13のヒンジピン14に接続された連結パイプ15
を介して、インナ側リクライニング機構13のヒンジピ
ン14に伝達されるようになっている。
【0004】ここで、アウタ側リクライニング機構7の
ヒンジピン9と連結パイプ15、インナ側のリクライニ
ング機構13のヒンジピン14と連結パイプ15との接
続方法には、以下の2つがある。 (1)溶接(図12(a),(b)) 図12(b)に示すように、連結パイプ15の両端を円
弧状となるように塑性加工しておく。アウタ側リクライ
ニング機構7とインナ側リクライニング機構13を組み
付け、アウタ側リクライニング機構7、インナ側リクラ
イニング機構13共、完全にロックしている状態で、図
12(a)に示すように、各リクライニング機構7,1
3のヒンジピン9,14に連結パイプ15を沿わせて両
者を溶接し、ヒンジピン9,14と連結パイプ15とが
一体となって回転するようにする。 (2)嵌合(図12(c),(d)) 図12(d)に示すように、ヒンジピン9の連結パイプ
15と嵌合する部分の断面形状を小判形とし、ヒンジピ
ン9,14と嵌合する連結パイプ15の穴の形状を小判
穴に加工しておく。アウタ側リクライニング機構7とイ
ンナ側リクライニング機構13を組み付け、図12
(c)に示すように、ヒンジピン9,14を連結パイプ
15に嵌合させ、ヒンジピン9,14と連結パイプ15
とが一体となって回転するようにする。
【0005】このような嵌合の場合、ヒンジピン9,1
4は軸方向には移動可能なので、抜け止め用のEリング
16が必要となる。尚、アウタ側リクライニング機構7
とインナ側リクライニング機構13を組み付けた際に、
両者のリクライニング機構が完全にロック状態にある場
合、リクライニング機構の組み付け誤差、リクライニン
グ機構のシートへの取り付け誤差等により、ヒンジピン
9,14の小判形状の方向が一致せず、ズレを生じる。
よって、このズレを吸収するために、ヒンジピン9,1
4と連結パイプ15との嵌合にはガタが設けてある。
【0006】このようなガタを設けたことにより、アウ
タ側リクライニング機構7のヒンジピン9に入力された
操作力がインナ側リクライニング機構13のヒンジピン
14に伝達されるまでに、2箇所のガタ(ヒンジピン9
と連結パイプ15とのガタ、連結パイプ15とヒンジピ
ン14とのガタ)が介在する。すなわち、インナ側リク
ライニング機構13はアウタ側リクライニング機構7に
比べて遅れて作動する。
【0007】このタイムラグを吸収するために、アウタ
側リクライニング機構7内部でヒンジピン9とヒンジピ
ン9に嵌合する部材との間にガタを設け、アウタ、イン
ナ側のリクライニング機構7、リクライニング機構13
の作動のタイミングが一致するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成にお
けるアウタ側リクライニング機構7のヒンジピン9と連
結パイプ15、インナ側のリクライニング機構13のヒ
ンジピン14と連結パイプ15との接続方法には以下の
ような問題点がある。
【0009】(1)両側リクライニング装置をシートに
組み付ける際、最初に、アウタ側リクライニング機構7
とインナ側リクライニング機構13を組み付け、その
後、連結パイプ15をアウタ側リクライニング機構7の
ヒンジピン9と、インナ側リクライニング機構13のヒ
ンジピン14とに溶接する。
【0010】シート1の表皮やクッションが組み付けら
れた後でこの溶接を行なうと、表皮やクッションが焼け
るので、溶接はシート1の表皮やクッションの組み付け
前に行なわなければならず、組み付け工程の制約が多く
なる。
【0011】(2)ヒンジピン9,14と連結パイプ1
5との間のガタ、及び、アウタ側リクライニング機構7
内部でのヒンジピン9とヒンジピン9に嵌合する部材と
の間にガタにより、操作レバー11を操作しても、アウ
タ側リクライニング機構7、インナ側リクライニング機
構13が作動を始めるまでにタイムラグがある。また、
操作レバー11の操作角も増し、操作性が悪い。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その課題は、組み付け工程の制約がなく、作動の
タイムラグがなく、操作性が向上する両側リクライニン
グ装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、ヒンジピンが回転することによりシ
ートバックの傾動のロック/ロック解除を行なうリクラ
イニング機構がシートの両側に設けられ、一方の端部が
一方のリクライニング機構のヒンジピンに、他方の端部
が他方のリクライニング機構のヒンジピンにそれぞれ接
続された連結パイプでもって一方のリクライニング機構
のヒンジピンの動きを他方のリクライニング機構のヒン
ジピンに伝達する両側リクライニング装置において、前
記ヒンジピンを軸方向に移動可能に設け、前記ヒンジピ
ンと前記連結パイプとの接続を前記ヒンジピンに形成さ
れたおねじと、前記連結パイプに形成され、前記おねじ
に螺合するめねじと、前記めねじとおねじとの螺合のゆ
るみ止めを行なうゆるみ止め手段とで行い、前記連結パ
イプを回転することにより前記おねじにめねじが螺合
し、前記ヒンジピンが正規の位置まで引き込まれるよう
に、前記一方のリクライニング機構のヒンジピンのおね
じを右ねじ、前記他方のリクライニング機構のヒンジピ
ンのおねじを左ねじとしたことを特徴とする両側リクラ
イニング装置である。
【0014】前記ヒンジピンを軸方向に移動可能に設
け、前記ヒンジピンと前記連結パイプとの接続を前記ヒ
ンジピンに形成されたおねじと、前記連結パイプに形成
され、前記おねじが螺合するめねじと、前記めねじとお
ねじとの螺合のゆるみ止めを行なうゆるみ止め手段とで
行い、前記連結パイプを回転することにより前記おねじ
とめねじとが螺合し、前記ヒンジピンが正規の位置まで
引き込まれるように、前記一方のリクライニング機構の
ヒンジピンのおねじを右ねじ、前記他方のリクライニン
グ機構のヒンジピンのおねじを左ねじとしたことによ
り、溶接等の火を使う作業がなくなり、組み付け工程の
制約がなくなる。
【0015】また、ヒンジピンと連結パイプとはガタが
ない状態で接続されるので、2つのリクライニング機構
の作動のタイムラグがなくなり、操作性も向上する。請
求項2記載の発明は、前記ゆるみ止め手段は、前記ヒン
ジピンのおねじに螺合し、前記連結パイプに当接するナ
ットであることを特徴とする請求項1記載の両側リクラ
イニング装置である。
【0016】ナットを緩めることで、容易にヒンジピン
と連結パイプとを取り外すことができ、保守性に優れ
る。尚、ゆるみ止め手段として、ナットに限定するもの
ではない。例えば、螺合しているおねじとめねじとの間
に充填される接着剤であってもよい。
【0017】請求項3記載の発明は、前記ナットの連結
パイプに当接する方向に移動する回転方向は、前記リク
ライニング機構のロック方向としたことを特徴とする請
求項2記載の両側リクライニング装置である。
【0018】前記ナットの連結パイプに当接する方向に
移動する回転方向は、前記リクライニング機構のロック
方向としたことにより、ナットを回転し、連結パイプに
当接する方向に移動させている際にロック状態にあるリ
クライニング機構がロック解除状態となることを防止で
き、組み付けの信頼性が向上する。
【0019】また、請求項1乃至3のいずれかに記載の
両側リクライニング装置のリクライニング機構の一例と
しては、請求項4記載の発明のように、前記リクライニ
ング機構は、ベースアームと、該ベースアームに対して
傾動可能に設けられ、前記ベースアームとの対向面には
傾動中心を中心とする内歯が形成されたラチェットと、
前記ベースアームと前記ラチェットとの間に設けられ、
前端部側には前記ラチェットの内歯に噛合可能な外歯が
形成されたポールと、前記ベースアームに、前記ポール
の両側部を挟むように設けられ、前記ポールを前記傾動
の中心軸と直交する方向に案内する第1のガイド手段
と、前記ポールと前記ベースアームとの間に設けられ、
前記ポールを前記傾動の中心軸と直交する方向に案内す
る第2のガイド手段と、前記ベースアームと前記ラチェ
ットとの間に設けられ、前記ポールの後端部側の一箇所
を前記ポールの外歯方向に押して前記ポールの外歯を前
記ラチェットの内歯に噛合させるカムと、該カムに対し
て相対回転不可能に嵌合したヒンジピンとからなるもの
がある。
【0020】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて本発明の実施の
形態例を説明する。最初に、本実施の形態例の両側リク
ライニング装置のリクライニング機構の説明を行なう。
尚、アウタ側リクライニング機構と、インナ側リクライ
ニング機構とは、略同一構成で、違いはヒンジピンの形
状及びアウタ側リクライニング機構のヒンジピンに操作
レバーが取り付けられている点であるので、以下インナ
側のリクライニング機構90を用いて説明する。
【0021】本形態例のリクライニング機構90では、
シートクッション側のフレーム201に、ベースアーム
100がロアアームとして取り付けられ、シートバック
側のバックフレーム202に、ラチェット130が取り
付けられる(図4〜図6参照)。
【0022】特に図4〜図7及び図10に示すように、
ベースアーム100には、ヒンジピン120を回転可能
に支持する嵌合穴101が中央部に形成され、さらに、
この嵌合穴101の周囲には、嵌合穴101と同軸的
に、ラチェット130側に突き出た二つの同一形状の断
面円弧状支持部102,103が対向するように形成さ
れている。
【0023】ラチェット130の中央部の嵌合穴131
(図8参照)には、断面円弧状支持部102,103が
回転自在に嵌合しており、このため、ベースアーム10
0に対してラチェット130は傾動可能となっている。
そして、ベースアーム100の外周部とラチェット13
0の外周部とは、取り付け金具205により、相対回転
可能に接合されている。ラチェット130のベースアー
ム100との対向面には、図8に示すように、ラチェッ
ト130の傾動中心を中心とする略円形の凹部132が
形成され、該凹部内周面には内歯133,134が刻設
されている。
【0024】ベースアーム100上の、ラチェット13
0の凹部132との対向面にも、凹部104(図7参
照)が形成され、該凹部104の底面上部には、ラチェ
ット130に向けて第1のガイド手段であるガイド突起
105,106が突設され、底面下部には、ラチェット
130に向けて第1のガイド手段であるガイド突起10
7,108が突設されている。
【0025】ポール140は、特に図2,図7及び図1
0に示すように、ガイド突起105,106のガイド面
105a,106aに挟まれて、上記傾動の中心軸と直
交する方向に摺動案内され、前端部の外歯141がラチ
ェット130の内歯133に噛合できるように構成され
ている。ポール150についても同様に、ガイド突起1
07,108のガイド面107a,108aに挟まれ
て、上記傾動の中心軸と直交する方向に摺動案内され、
前端部の外歯151がラチェット130の内歯134に
噛合できるように構成されている。
【0026】又、図2および図4に示すように、ポール
140,150のベースアーム100との対向面には、
ベースアーム100方向に突出する略矩形の凸部140
a,150aが形成され、この凸部140a,150a
はベースアーム100に形成され、ポール140,15
0を傾動の中心軸と直交する方向に案内する溝100
a,100b(第2のガイド手段)に係合している。
【0027】ヒンジピン120の断面小判形部分123
には、カム170の小判穴171が嵌合している。この
ため、ヒンジピン120は軸方向移動可能であると共
に、ヒンジピン120には、カム170とが相対回転不
可状態に嵌合していることになる。このカム170に
は、ベースアーム100の断面円弧状支持部102,1
03が遊嵌する円弧状長穴172,173が穿設されて
おり、カム170はベースアーム100に対して一定範
囲内で回転できるようになっている。
【0028】すなわち、カム170は、ヒンジピン12
0とともに回転し、押圧部174,175でもって、ポ
ール140,150の背面142,152の被押圧部1
42a,152aをその外歯141,151方向に押し
て、ポール140,150の外歯141,151をラチ
ェット130の内歯133,134に噛合させるもので
ある。
【0029】又、カム170とポール140とには、カ
ム170の押圧部174とポール140の背面142の
被押圧部142aと以外に、ポール140が傾いた際
に、カム170の押圧部174の一方のサイドに形成さ
れた当接部174aにポール140の当接部142b
が、カム170の押圧部174の他方のサイドに形成さ
れた当接部174bにポール140の当接部142cが
当接可能となっている。
【0030】同様に、カム170とポール150とに
は、カム170の押圧部175とポール150の背面1
52の被押圧部152aと以外に、ポール150が傾い
た際に、カム170の押圧部175の一方のサイドに形
成された当接部175aにポール150の当接部152
bが、カム170の押圧部175の他方のサイドに形成
された当接部175bにポール150の当接部152c
が当接可能となっている。
【0031】このカム170には、ラチェット130側
に突き出た突起176,177が形成されており、この
突起176,177がレリーズプレート180の穴18
1,182に嵌合されている。このため、カム170と
レリーズプレート180とは連動して回転することにな
る。
【0032】このレリーズプレート180には、ポール
140,150の板厚方向の突起143,153に嵌合
する長穴状のカム穴183,184が形成されており、
このカム穴183,184の形状は、操作レバーをロッ
ク解除方向に回転させたとき、カム穴183,184の
カム面が突起143,153を押圧し、ポール140,
150を背面側に後退させ、前端部の外歯141,15
1をラチェット130の内歯133、134から離脱さ
せるように形成されている。
【0033】付勢手段としてのスパイラルスプリング1
91,195は、内端がベースアーム100のフック1
11,112に掛止され、外端がカム170の段部17
8,179に掛止され、カム170がポール140,1
50の背面を押すようにカム170を回動付勢するもの
である。
【0034】ヒンジピン120には、断面小判形部分1
23に連設しておねじ部124が形成されている。さら
に、おねじ部124に連設して、おねじ部124の山の
径より小さな径の小径部125が形成されている。
【0035】本形態例では、ヒンジピン120の断面小
判形部分123とカム170の小判穴171との円弧状
嵌合部に、セレーションが切られている。上記構成のリ
クライニング機構90の作動を説明する。通常は、スパ
イラルスプリング191,195の付勢力により、カム
170がポール140,150の背面を押し、ポール1
40,150の外歯141,151がラチェット130
の内歯133,134に噛合し、ラチェット(シートバ
ック)130の回転が禁止されている(ロック状態)。
【0036】図2,図3において、スパイラルスプリン
グ191,195の付勢力に抗して、ヒンジピン120
を時計方向(矢印方向)に回転させると、カム170,
レリーズプレート180が時計方向に回転する。
【0037】すると、カム170のポール140,15
0の背面への押圧が解除されるとともに、レリーズプレ
ート180のカム穴183,184のカム面がポール1
40,150の突起143,153を押圧し、ポール1
40,150を背面側に後退させる。このため、ポール
140,150はガイド突起105〜108のガイド面
105a〜108aに案内されて、背面側に移動し、ポ
ール140,150の外歯141,151とラチェット
130の内歯133,134との噛合が解除され、ラチ
ェット(シートバック)130は、傾動可能となる(ア
ンロック状態)。
【0038】シートバックを所望の角度まで傾動させ、
操作レバーへの操作力を解除すると、スパイラルスプリ
ング191,195の付勢力により、カム170がポー
ル140,150の背面を押し、ポール140,150
の外歯141,151がラチェット130の内歯13
3,134に再び噛合し、ラチェット(シートバック)
130の回転が禁止された状態に復帰する。
【0039】次に、図1を用いて、連結パイプの接続を
説明する。 (1)組み付け前 (図1(a)) 前述したように、本実施の形態例の両側リクライニング
装置のインナ側のリクライニング機構90と、アウタ側
のリクライニング機構とは略同一構成であるので、最初
に、図1(a)を用いてアウタ側リクライニング機構の
異なる点のみを説明する。尚、アウタ側リクライニング
機構において、インナ側リクライニング機構と同一部分
には、インナ側のリクライニング機構と対応する番号に
(′:ダッシュ)を付し、重複する説明は省略する。
【0040】アウタ側のリクライニング機構の90′の
ヒンジピン120′のおねじ部124′はインナ側のリ
クライニング機構90のヒンジピン120のおねじ部1
24の逆方向のねじとなっている。さらに、ヒンジピン
120′には、図示しない操作レバーが嵌合するセレー
ション部122が形成されている。
【0041】そして、図に示すように、インナ側のリク
ライニング機構90、アウタ側のリクライニング機構9
0′のヒンジピン120,120′は各リクライニング
機構90,90′より突出した位置にある。
【0042】この状態で、インナ側のリクライニング機
構90、アウタ側のリクライニング機構90′の間に連
結パイプ400が配置される。この連結パイプ400の
内径は、ヒンジピン120,120′の小径部125,
125′の径より大きく設定されている。さらに、連結
パイプ400の一方の端部には、インナ側のリクライニ
ング機構90のヒンジピン120のおねじ部124が螺
合可能なめねじ部401が形成されている。また、連結
パイプ400の他方の端部には、アウタ側のリクライニ
ング機構90′のヒンジピン120′のおねじ部12
4′が螺合可能なめねじ部403が形成されている。
【0043】また、各ヒンジピン120,120′のお
ねじ部124,124′には、緩み止め手段としてのナ
ット411,413が螺合している。本実施の形態例で
は、ナットの411の連結パイプ400に当接する方向
に移動する回転方向が、インナ側のリクライニング機構
90のロック方向となるようにヒンジピン120のおね
じ部124は左ねじとした。
【0044】また、ナットの413の連結パイプ400
に当接する方向に移動する回転方向が、アウタ側のリク
ライニング機構90′のロック方向となるように、ヒン
ジピン120′のおねじ部124′は右ねじとした (2)組み付け途中(図1(b)) インナ側のリクライニング機構90,アウタ側のリクラ
イニング機構90′のヒンジピン120,120′の小
径部125,125′を連結パイプ400内に挿入し、
おねじ部124,124′が連結パイプ400のめねじ
部401,403の開放面に当接するまで各ヒンジピン
120,120′を移動させる。
【0045】そして、連結パイプ400を回転させる。
すると、連結パイプ400のめねじ部401がヒンジピ
ン120のおねじ部124に、連結パイプ400のめね
じ部403がヒンジピン120′のおねじ部124′に
それぞれ螺合し、ヒンジピン120,120′を正規の
位置まで引き込む。 (3)組み付け後(図1(c)) ナット411,413を回転させ、連結パイプ400の
端面に当接するまで移動させ、ヒンジピン120のおね
じ部124と連結パイプ400のめねじ部401、及
び、ヒンジピン120′のおねじ部124′と連結パイ
プ400のめねじ部403の緩み止めを行なう。
【0046】上記構成によれば、以下のような効果を得
ることができる。 (1)ヒンジピン120,120′を軸方向に移動可能
に設け、ヒンジピン120,120′と連結パイプ40
0との接続をヒンジピン120,120′に形成された
おねじ部124,124′と、連結パイプ400に形成
され、おねじ部124,124′に螺合するめねじ部4
01,403と、めねじ部401,403とおねじ部1
24,124′との螺合のゆるみ止めを行なうゆるみ止
め手段であるナット411,413とで行い、連結パイ
プ400を回転することによりおねじ部124,12
4′にめねじ部401,403が螺合し、ヒンジピン1
20,ヒンジピン120′が正規の位置まで引き込まれ
るように、一方のリクライニング機構であるアウタ側の
リクライニング機構90′のヒンジピン120′のおね
じ部124′と連結パイプ400のめねじ403を右ね
じ、他方のリクライニング機構124であるインナ側の
リクライニング機構90のヒンジピン120のおねじ部
と連結パイプ400のめねじ部401を左ねじとしたこ
とにより、溶接等の火を使う作業がなくなり、組み付け
工程の制約がなくなる。
【0047】また、ヒンジピン120,120′と連結
パイプ400とはガタがない状態で接続されるので、2
つのリクライニング機構の作動のタイムラグがなくな
り、操作性も向上する。
【0048】(2)ゆるみ止め手段として、ヒンジピン
120,120′のおねじ部124,124′に螺合
し、連結パイプ400に当接するナット411,413
を用いたことにより、ナット411,413を緩めるこ
とで、容易にヒンジピン120,120′と連結パイプ
400とを取り外すことができ、保守性に優れる。
【0049】(3)本実施の形態例では、インナ側のリ
クライニング機構90のヒンジピン120のおねじ部1
24、連結パイプ400のめねじ部401を左ねじ、ア
ウタ側のリクライニング機構90′のヒンジピン12
0′のおねじ部124′、連結パイプ400のめねじ部
403を右ねじとしたことにより、ナット411,41
3の連結パイプ400に当接する方向に移動する回転方
向は、リクライニング機構90,90′のロック方向と
なり、ナット411,413を回転し、連結パイプ40
0に当接する方向に移動させている際にロック状態にあ
るリクライニング機構90,90′がロック解除状態と
なることを防止でき、組み付けの信頼性が向上する。
【0050】尚、本発明は上記形態例に限定されるもの
ではない。上記実施の形態例では、ゆるみ止め手段とし
て、ナット411,413を用いたが、螺合しているヒ
ンジピン120のおねじ部124と連結パイプ400の
めねじ部401、及び、螺合しているヒンジピン12
0′のおねじ部124′と連結パイプ400のめねじ部
403との間に接着剤を充填してもよい。その場合、ヒ
ンジピン120のおねじ部124は左ねじ、ヒンジピン
120のおねじ部124′は右ねじに限定するものでは
なく、ヒンジピン120のおねじ部124が右ねじ、ヒ
ンジピン120のおねじ部124′が左ねじであっても
よい。
【0051】また、上記実施の形態例では、ヒンジピン
120,120′におねじ部124,124′を形成
し、連結パイプ400にめねじ部401,403を形成
したが、逆に、ヒンジピン120,120′にめねじ部
を設け、連結パイプにおねじ部を形成してもよい。
【0052】さらに、シートクッション側のフレーム2
01に、ラチェット130をロアアームとして取り付
け、シートバック側のバックフレーム202に、ベース
アーム100を取り付けるようにしてもよい。又、ポー
ル(140,150)の数は、1個でも3個以上でもよ
く、カム170の付勢も上記スパイラルスプリング19
1,195による方法に限らない。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように請求項1記載の発明に
よれば、前記ヒンジピンを軸方向に移動可能に設け、前
記ヒンジピンと前記連結パイプとの接続を前記ヒンジピ
ンに形成されたおねじと、前記連結パイプに形成され、
前記おねじが螺合するめねじと、前記めねじとおねじと
の螺合のゆるみ止めを行なうゆるみ止め手段とで行い、
前記連結パイプを回転することにより前記おねじとめね
じとが螺合し、前記ヒンジピンが正規の位置まで引き込
まれるように、前記一方のリクライニング機構のヒンジ
ピンのおねじを右ねじ、前記他方のリクライニング機構
のヒンジピンのおねじを左ねじとしたことにより、溶接
等の火を使う作業がなくなり、組み付け工程の制約がな
くなる。
【0054】また、ヒンジピンと連結パイプとはガタが
ない状態で接続されるので、2つのリクライニング機構
の作動のタイムラグがなくなり、操作性も向上する。請
求項2記載の発明によれば、ナットを緩めることで、容
易にヒンジピンと連結パイプとを取り外すことができ、
保守性に優れる。
【0055】請求項3記載の発明によれば、前記ナット
の連結パイプに当接する方向に移動する回転方向は、前
記リクライニング機構のロック方向としたことにより、
ナットを回転し、連結パイプに当接する方向に移動させ
ている際にロック状態にあるリクライニング機構がロッ
ク解除状態となることを防止でき、組み付けの信頼性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例の両側リクライニング装置の連結
パイプの接続を説明する図である。
【図2】本発明の実施の形態例の両側リクライニング装
置のインナ側リクライニング機構を示す図3からベース
アームを取り除いた正面図である。
【図3】本発明の実施の形態例の両側リクライニング装
置のインナ側リクライニング機構の外観を示す正面図で
ある。
【図4】図2及び図3の切断線C−Cにおける断面図で
ある。
【図5】図2及び図3の切断線D−Dにおける断面図で
ある。
【図6】図2及び図3の切断線E−Eにおける断面図で
ある。
【図7】図3のベースアームある。
【図8】図2のラチェットである。
【図9】図2のカムである。
【図10】本発明の実施の形態例の両側リクライニング
装置のインナ側リクライニング機構の主要部の概略分解
斜視図である。
【図11】両側リクライニング装置が設けられたシート
を説明する図である。
【図12】従来の両側リクライニング装置の連結パイプ
の接続を説明する図である。
【符号の説明】
90,90′ リクライニング機構 120,120′ ヒンジピン 124,124′ おねじ部 400 連結パイプ 401,403 めねじ部 411,413 ナット(ゆるみ止め手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒンジピンが回転することによりシート
    バックの傾動のロック/ロック解除を行なうリクライニ
    ング機構がシートの両側に設けられ、一方の端部が一方
    のリクライニング機構のヒンジピンに、他方の端部が他
    方のリクライニング機構のヒンジピンにそれぞれ接続さ
    れた連結パイプでもって一方のリクライニング機構のヒ
    ンジピンの動きを他方のリクライニング機構のヒンジピ
    ンに伝達する両側リクライニング装置において、 前記ヒンジピンを軸方向に移動可能に設け、 前記ヒンジピンと前記連結パイプとの接続を前記ヒンジ
    ピンに形成されたおねじと、前記連結パイプに形成さ
    れ、前記おねじに螺合するめねじと、前記めねじとおね
    じとの螺合のゆるみ止めを行なうゆるみ止め手段とで行
    い、 前記連結パイプを回転することにより前記おねじにめね
    じが螺合し、前記ヒンジピンが正規の位置まで引き込ま
    れるように、前記一方のリクライニング機構のヒンジピ
    ンのおねじを右ねじ、前記他方のリクライニング機構の
    ヒンジピンのおねじを左ねじとしたことを特徴とする両
    側リクライニング装置。
  2. 【請求項2】 前記ゆるみ止め手段は、前記ヒンジピン
    のおねじに螺合し、前記連結パイプに当接するナットで
    あることを特徴とする請求項1記載の両側リクライニン
    グ装置。
  3. 【請求項3】 前記ナットの連結パイプに当接する方向
    に移動する回転方向は、前記リクライニング機構のロッ
    ク方向としたことを特徴とする請求項2記載の両側リク
    ライニング装置。
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JP2008289699A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Shiroki Corp 両側リクライニング機構及び両側リクライニング機構の組み付け方法
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