JP2003530172A - 乗物シートの連接取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗物シートのための連接取付具を改良すること。 【解決手段】乗物シートのための連接取付具（１）において、下側取付具部分（５）と、乗物シートのバックレストを取り付けるために下側取付具部分（５）に対して回転し得る上側取付具部分（８）とを有するようにし、バックレスト（４）は、連接取付具（１）によってロックされ得る少なくとも１つの直立シート位置と、連接取付具（１）によって固定され得る平坦テーブル位置および／またはリクライニング位置との間において、連接取付具（１）によってピボット旋回可能であるようにし、制御カム（２４）が、それらの２つの取付具部分の一方（８）の上に設けられるようにし、前記制御カムは、上側取付具部分（５）の制御エレメントと協動して、連接取付具（１）によるロックおよび／または固定を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】

本発明は、請求項１の前提部分の各特徴を有する乗物シートのための連接取付
具、および請求項１０の前提部分の各特徴を有する乗物シートに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】

この形式の連接取付具を使用すれば、自動車の後部における乗物シートのバッ
クレストは、使用する人々のための直立シート位置においてロックされることが
可能である。積載領域を増大させるために、そのバックレストは、平坦テーブル
位置になるようにして前方に向かってピボット旋回されることも可能である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

本発明は、冒頭で述べられた形式の連接取付具を改善するという目的に基づく
ものである。本発明に従えば、この目的は、請求項１の特徴を有する連接取付具
によって達成される。有益な改良点は、従属する請求項の主題事項である。この
形式の連接取付具を有する乗物シートは、請求項１０の主題事項である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

連接取付具によるテーブル位置の固定は、例えば、搬送される積荷を保護する
詰め物の圧力のために、バックレストが不都合に後ろ向きにピボット旋回するこ
とを防止する。その固定は、例えば、ストッパによって、或いはブロックされる
連接取付具によって、少なくとも後ろ向きに案内されるピボット旋回運動が防止
されるという意味として理解されるべきである。しかしながら、所定量の遊びが
存在することも可能である。それは、その固定が下向きにピボット旋回すること
を防止すべきであるようにした、平坦であるかまたは傾いたリクライニング位置
の場合にも当て嵌まることである。その固定は、例えば、バックレストが衝突に
より前方に向かってピボット旋回することを防止して、ユーザを保護するという
ような様式において設計されることもまた可能である。制御カムが２つの取付具
部分の一方の上に設けられるようにし、前記制御カムが他方の取付具部分の制御
エレメントと相互作用するようにしたことにより、そのロックおよび／または固
定は、連接取付具によって制御されることが可能である。好ましくは、その運動
が所定の角度領域における制御カムの所定のセクションに対応するバックレスト
のピボット旋回運動の機能として、妨げられることなく機能的に確実である連接
取付具のロックが、行なわれ得るのであり、その制御コンポーネントが比較的大
きい公差を有するときでさえも、その他の角度領域において、固定が、行なわれ
得ることになり、更なる角度領域において、バックレストのピボット旋回が、ロ
ックを欠いて妨げられることなく行なわれることが可能なのである。この場合、
その制御エレメントは、好ましくは、少なくとも所定のセクションにおいて、制
御カムに対して当接する。様々な角度領域のストッパとして設計される境界線は
、不都合な更なるピボット旋回運動または後ろ向きのピボット旋回運動を防止す
ることが可能である。本発明に従った連接取付具を使用すれば、設置のために必
要である構造的な空間の削減も存在するのである。

【０００５】 構造的に単純且つ費用有効的な様式において製造され得るようにした１つの好
適な実施例では、その制御カムは、上側取付具部分の回転軸に対して同心的に配
列される制御プレート上において設けられる。その制御プレートは、好ましくは
上側取付具部分である取付具部分の上において一体的に形成されることが可能で
あり、或いはその上に配置されて取り付けられることも可能である。各コンポー
ネントがその他の点では不変であり或いは実質的に不変である間における制御プ
レートの交換は、その連接取付具が様々な用途のために適応されることを許容す
る。結果として、連接取付具の製造が、簡略化されて、更に費用有効的になるの
である。

【０００６】 制御歯は、好ましくは、他方の取付具部分の制御プレートと相互作用する制御
エレメントとして設けられるものであり、前記制御歯は、好ましくは、制御カム
を有する取付具のロックのために戻り止め爪上に配列される。この場合、その戻
り止め爪は、好ましくは、下側取付具部分の上に装着されるものであり、上側取
付具部分をロックする。その制御歯は、例えば、戻り止め爪と一体的に形成され
ることが可能であり、或いは、別個に形成されて、好ましくは戻り止め爪に対し
て固定的に接続されるようにした制御爪の上に設けられることも可能である。最
後のバリエーションの場合には、製造が簡略化されて、より安価に形成されるこ
とになる。

【０００７】 不都合なガタ付きを結果として生じ得ることになる軸受けポイントにおける公
差誘導的な遊びを取り除くために、１つの好適な実施例では、連接取付具をロッ
クする戻り止め爪は、可動的に装着されるコンポーネントによって固定され、そ
のコンポーネントの発揮した力は、上側取付具部分の回転軸とすれ違うように向
いた方向を有することになる。その固定コンポーネントは、その後、戻り止め爪
に対して補足的な力の成分を発揮するものであり、その力の成分が、前記戻り止
め爪の軸受けの遊びを取り除くのである。所望の力の方向は、適切に方向付けさ
れる軸受け表面によって達成されることが可能である。

【０００８】 衝突の場合、連接取付具をロックする戻り止め爪は、好ましくは可動的に装着
される遮断コンポーネントによる確実な係合によって、ロックされるべき取付具
部分上における歯付き配列と係合して保持される。歯付き配列の間における部分
的な重複における損失を削減するための１つの選択肢は、例えば対応する設計の
軸受けボルトによって偏心的に装着されるこの遮断コンポーネントに帰する。回
転補助手段は、好ましくは、遮断コンポーネントの偏心装着具上に設けられて、
戻り止め爪に対する偏心率の位置合わせを設定する。部分的な重複における損失
は、その後、製造誘導的な公差にも関わらず、削減されることが可能である。

【０００９】 本発明に従った連接取付具は、好ましくは、例えば「ｖａｎ」である特には自
動車の後部における後部シート・ベンチにおけるものである乗物シートにおいて
使用されるが、前部乗客席において使用されることもまた可能である。その連接
取付具は、前記制御カムおよび前記様々な遊びのない設定手段を個別的に或いは
組み合わせて有することも可能である。

【００１０】

【実施例】

本発明は、図面において示される例示的な実施例を参照して以下で更に詳細に
説明される。

【００１１】 その例示的な実施例は、自動車の後部シート・ベンチ３のための連接取付具１
に関するものであり、自動車の中における後部シート・ベンチのその配列、およ
び自動車の標準走行方向が、以下の方向に関する詳細を規定する。連接取付具１
は、ラッチ取付具として設計される。後部シート・ベンチ３の両側において、或
いは、１／３−２／３のバックレストを有する設計の場合にはバックレスト４の
対応する部分の両側において、それぞれの連接取付具１が、設けられるのであり
、それによって、バックレスト４は、以下ではシート位置と呼ばれることになる
シート使用のための数多くの種々のバックレスト位置と、以下ではテーブル位置
と呼ばれることになるテーブル機能のためのバックレスト位置とを採ることが可
能である。各々の連接取付具１は、後部シート・ベンチ３のシート部分の構造に
対して固定的に取り付けられる下側取付具部分５と、バックレスト４の構造に対
して固定的に締め付けられる上側取付具部分８とを有する。上側取付具部分８は
、回転軸としてのバックレスト・ボルト１０によって下側取付具部分５の中にお
いて回転可能に装着されるものであり、その結果として、後部シート・ベンチ３
のバックレスト４は、後部シート・ベンチ３のシート部分に対してピボット旋回
されることが可能である。

【００１２】 上側取付具部分８は、バックレスト４から反対に向いたその下側端部において
、バックレスト・ボルト１０に対して同心的に歯付きリング１２を支持する。下
側取付具部分５の上には、戻り止め爪１５が、下側部分に対して固定される爪ボ
ルト１３の上においてピボット旋回可能に装着される。戻り止め爪１５は、バッ
クレスト・ボルト１０に対してほぼ位置合わせされる歯付き配列を有するもので
あり、同じ平面の中に位置する歯付きリング１２と相互作用することが可能であ
る。後部シート・ベンチ３がシート位置に配置されるならば、歯付きリング１２
は、戻り止め爪１５のピボット旋回領域の中に位置する。バックレスト４のこの
傾斜において、バネ装填される戻り止め爪１５は、その歯付き配列を歯付きリン
グ１２の中に係合せしめ、それによって、連接取付具１をロックするのである。
歯付きリング１２は、多数のロック可能なシート位置、すなわちバックレスト４
の多数の傾斜が実行可能であるような大きな角度領域の全体に渡って延在する。
戻り止め爪１５は、衝突の場合には、ピボット旋回可能な遮断コンポーネント１
７によって固定される。

【００１３】 制御爪２１は、爪ボルト１３の上に装着されるものであり、前記制御爪は、下
側取付具部分５から反対に向いた側面上において戻り止め爪１５のピボット旋回
平面に対して平行に配列され、戻り止め爪１５に対して回転的に固定した様式で
接続される。制御爪２１は、戻り止め爪１５の歯付き配列よりもバックレスト・
ボルト１０に対して接近して配列されるようにした、制御歯２３を有する。制御
爪２１と同じ平面の中では、上側取付具部分８は、バックレスト・ボルト１０上
において、歯付きリング１２よりも小さな半径を有するようにした制御プレート
を有する。制御プレートは、例えばエンボス加工によって、上側取付具部分８と
一体的に形成されるものであり、或いは、その用途に応じて、上側取付具部分８
の上に配置されて、後者に対して回転的に固定した様式で接続される。

【００１４】 制御歯２３のための制御カムとして、制御プレートは、周方向において連続し
て、半径方向に後退した係合セクション２４’と、それに対して隣接するように
した半径方向に突出する保持セクション２４’’と、続いて前記保持セクション
に隣接するようにして半径方向に後退した固定セクション２４’’’と、ステッ
プ形状として設計されている保持セクション２４’’から固定セクション２４’
’’への移行部である第１のストッパ２４’’’’とを有する。係合セクション
２４’を画して、保持セクション２４’’から反対に向いた側面上に配列される
ようにした、フランクは、第２のストッパ２４’’’’’として設計される。第
２のストッパ２４’’’’’の外側エッジに対するバックレスト・ボルト１０の
半径は、バックレスト・ボルト１０から保持セクション２４’’までの半径より
も大きいものである。周方向において制御歯２３から反対に面する制御爪２１の
フランクは、以下では軸受け表面２７と呼ばれる。制御爪２１を固定するために
、それに従って、戻り止め爪１５をも固定するために、バネ装填されたクランプ
・コンポーネント２９が設けられるのであり、そのクランプ・コンポーネントは
、軸受け表面２７に対して当接し、且つ、遮断コンポーネント１７と同じ軸受け
ボルト３１上において、それが後者のコンポーネントに対して回転するような様
式において装着される。

【００１５】 シート位置において、戻り止め爪１５が、歯付きリング１２の中に係合したと
き、制御歯２３は、係合セクション２４’の中に位置するが、半径方向において
は制御プレートに対して当接しない。制御歯２３と制御プレートの間におけるこ
の間隔は、妨げられることのない戻り止め爪１５の係合を可能にする。係合セク
ション２４’の半径方向フランクは、バックレスト４の実行可能な傾斜、すなわ
ち制御爪２１を備えた下側取付具部分５に対する制御プレートを備えた上側取付
具部分８の実行可能な角度を規定する。第２のストッパ２４’’’’’は、バッ
クレスト４の実行可能な最大の後方傾斜を決定する。バックレスト４を実質的に
水平方向に配列して、後部シート・ベンチ３を平坦「テーブル位置」にするため
には、連接取付具１が、アンロックされて、バックレスト４が、前方に向かって
ピボット旋回される。この目的のために、遮断コンポーネント１７は、操作ケー
ブル（図示略）によって、戻り止め爪１５から引き戻されるのであり、遮断コン
ポーネント１７は、所定の角度だけ交差した後、クランプ・コンポーネント２９
を一緒に運ぶのである。戻り止め爪１５の上にそれに対応して設けられる突起は
、端部ストッパとして、遮断コンポーネント１７の実行可能なピボット旋回領域
を画成する。戻り止め爪１５は、クランプ・コンポーネント２９のピボット旋回
によって解放されるのである。

【００１６】 後部シート・ベンチ３のバックレスト４に対して発揮される運動によって、更
には、自動ロック領域の外側に配置される歯フランク角度を根拠として、上側取
付具部分８は、歯付きリング１２を介して戻り止め爪１５を押し戻すことが可能
であり、その結果として、連接取付具１は、アンロックされる。戻り止め爪１５
は、遮断コンポーネント１７を更に引き起こすことによって一緒に運ばれること
も可能であり、それによって、開放方向にピボット旋回し得ることになる。戻り
止め爪１５を開放すれば、制御歯２３もまた、それと同時に、係合セクション２
４’から引き戻され、制御爪２１は、制御プレートから離れるようにピボット旋
回される。バックレストに対して固定される上側取付具部分８は、ここで、前方
に向かってピボット旋回され得ることになる。遮断コンポーネント１７上におけ
る操作ケーブルが、ここで、放たれるならば、クランプ・コンポーネント２９は
、そのバネ装填によって後ろ向きにピボット旋回し得ることになり、遮断コンポ
ーネント１７を一緒に運ぶことも可能になり、制御爪２１は、再び制御プレート
に向かってピボット旋回することが可能になる。制御歯２３は、その後、保持セ
クション２４’’に対して当接し、その結果として、戻り止め爪１５の係合が、
防止されるのである。

【００１７】 テーブル位置に達すると、制御歯２３は、固定セクション２４’’’の中に入
り込み、その結果として、制御爪２１は、制御プレートに向かって幾らか遠くま
でピボット旋回する。クランプ・コンポーネント２９は、結果として、それが制
御爪２１を固定するようにしたその端部位置に入るのである。第１のストッパ２
４’’’’に対する当接によって、制御歯２３は、上側取付具部分８が、バック
レスト４とシート部分の間における詰め物の圧力によって、バックレスト４と共
に後ろ向きにピボット旋回することを防止する。バックレスト４は、それによっ
て、テーブル位置において固定される。シート位置に戻る移転の場合、クランプ
・コンポーネント２９は、遮断コンポーネント１７によって、対応する様式にお
いて制御爪２１から離れるようにピボット旋回されなければならないのであり、
その結果として、前記制御爪は、制御プレートから離脱されることになるので、
上側取付具部分８は、後ろ向きにピボット旋回され得るのである。制御歯２３が
保持セクション２４’’と交差して、再び係合セクション２４’の中に位置する
や否や、戻り止め爪１５は、再び係合することが可能になる。その比較的大きな
半径によって、第２のストッパ２４’’’’’は、制御歯２３と協動して、バッ
クレスト４が、例えば余りに激しい揺れによって、後部に向かって余りに遠くま
でピボット旋回することを防止する。

【００１８】 連接取付具１のロック状態において、クランプ・コンポーネント２９は、制御
爪２１の軸受け表面２７に対して当接する。クランプ・コンポーネント２９との
接触ポイントにおける軸受け表面２７に関する垂直性は、クランプ・コンポーネ
ント２９によって制御爪２１に対して伝えられ、従って戻り止め爪１５に対して
も伝えられる力に関する力の方向Ｋを再現する。既知の取付具の場合、この力の
方向Ｋは、上側取付具部分８の軸受けポイント、すなわちバックレスト・ボルト
１０に向かうものであり、戻り止め爪１５と歯付きリング１２の間における歯付
き配列を遊びのない様式で設定するのである。上側取付具部分８および戻り止め
爪１５および制御爪２１の軸受けポイントにおける製造公差によって生じる遊び
をも取り除くために、軸受け表面２７に関する垂直性は、本発明に従って、バッ
クレスト・ボルト１０上における接触のポイントとすれ違って向くものであり、
より詳しく言えば、上側取付具部分８の軸受けポイントと位置合わせされる場合
よりもバックレスト・ボルト１０と爪ボルト１３の間における接続線から遠く離
れて回転されるような様式ですれ違うのである。上側取付具部分８の軸受けポイ
ントの方向における力の成分は、歯付き配列を更になお遊びのない様式に設定す
るが、他方の位置合わせは、上側取付具部分８の軸受けポイントに対して半径方
向に作用して、前記軸受けポイントを遊びのない様式に設定するようにした、補
足的な力の成分の生成をも可能にする。２つの爪１５および２１の軸受けポイン
トにおける遊びもまた、対応する様式で取り除かれるのである。

【００１９】 遮断コンポーネント１７は、偏心装着具３７によって軸受けボルト３１上に装
着される。偏心装着具３７は、その六角形の形状が正六角形から１つの角を「切
り取る」ことによって導出されるようにした、プロファイル・プレートを有する
。プロファイル・プレート上において、偏心装着具３７は、遮断コンポーネント
１７の装着のためのものとして機能する軸受けブッシング４１を有する。偏心装
着具３７は、好ましくは、一体的な設計のものである。中央孔４３は、プロファ
イル・プレートおよび軸受けブッシング４１を貫通するものであり，軸受けボル
ト３１を収容する。この場合、軸受けブッシング４１の中心は、中央孔４３の中
心とは一致せず、それに対してオフセットするようにして配列され、すなわち偏
心的に配列されるのである。その偏心的に高いポイント、すなわち、中央孔４３
から遠く移動される偏心装着具３７の周方向におけるポイントは、それが「切り
取られた角」とは反対側に位置するという事実の故にプロファイル・プレート上
において記録される。偏心装着具３７は、プロファイル・プレートが、下側取付
具部分５から反対側に向いた遮断コンポーネント１７の側面上に配列されるよう
にして、設置されるのである。

【００２０】 製造公差によって引き起こされる歯付き配列の中における部分的な重複におけ
る損失、すなわち歯付きリング１２の歯付き配列の中における戻り止め爪１５の
歯付き配列の不完全な係合を補正し或いは削減するためには、戻り止め爪１５を
係合させて組み立てている間に、偏心装着具３７が、プロファイル・プレートに
よって回転される。偏心装着具３７は、遮断コンポーネント１７と協動するもの
であり、それによって、偏心的な運動を実行する。偏心装着具３７は、部分的な
重複における損失を最小化するに足る十分な期間に渡って回転され、その後、再
び幾分か戻るようにして回転されるのである。

【００２１】 リクライニング位置を有する乗物シートのための連接取付具は、例えば、ほぼ
逆転鏡像設計のものである制御プレートを有する。その設計において、係合セク
ション、保持セクション、および固定セクションは、逆のシーケンスで配列され
るものであり、その固定セクションは、その半径方向の寸法において先の第２の
ショルダ２４’’’’’に対して対応するショルダによって閉じられるのである
。乗物シートがテーブル位置とリクライニング位置の両方を有するべきであるな
らば、その制御プレートは、それに対応して、交差されるべき角度領域のための
補足的なセクションを設けられる。１つのそのような事例では、第２のショルダ
２４’’’’’の代わりに、第２の保持セクションを有するサブ・ショルダが設
けられることも可能である。そのサブ・ショルダは、先の保持セクション２４’
’と同じ半径を有するものである。第２の保持セクションの端部には、最大の実
行可能な傾斜を制限するために更なるショルダが設けられることも可能であり、
前記ショルダは、その半径方向の寸法において先の第２のショルダ２４’’’’
’に対して対応する。１つの修正された様式において、好ましくは２ドア自動車
におけるものである自由にピボット旋回されたバックレストのための乗車位置も
また、実行可能である。この目的のためには、例えば、保持セクション２４’’
の領域内において、制御歯のための個別的な受入れ手段が設けられることになる
のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ロック状態における例示的な実施例を部分的にのみ示す側面図で
ある。

【図２】 前方にピボット旋回した状態における例示的な実施例を示す図１
に対応する図である。

【図３】 戻り止め爪の固定を示す部分図である。

【図４】 戻り止め爪を固定するコンポーネントの装着を示す斜視図である
。

【図５】 本発明に従った連接取付具を有する乗物シートを示す概略的な側
面図である。

【符号の説明】

１ 連結取付具 ３ 乗車シート ４ バックレスト ５ 下側取付具部分 ８ 上側取付具部分 １０ バックレスト・ボルト １２ 歯付きリング １５ 戻り止め爪 １７ 遮断コンポーネント ２１ 制御爪 ２３ 制御歯 ２４ 制御カム ２４’ 係合セクション ２４’’’固定セクション ２９ クランプ・コンポーネント ３７ 偏心装着具 ３９ 回転補助手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボルツェ、ヴォルフガング ドイツ国 カイゼルスロイテルン 67633 テオドア−ホイス−ストラーセ ５ (72)発明者 ノック、エクハルド ドイツ国 ヴォルムス 67551 バーンヴ ェグ ３ (72)発明者 クライン、マリオ ドイツ国 カイゼルスロイテルン 67663 コンラッド−アデナウアーストラーセ 43 Ｆターム(参考） 3B087 BD01 BD03 CB12 DB07 3B099 AA07 BA04 CA04 CA08 CA13 CB06

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 下側取付具部分（５）と、乗物シート（３）のバックレスト
   （４）を取り付けるために前記下側取付具部分（５）に対して回転し得る上側取
   付具部分（８）とを有し、 前記バックレスト（４）は、少なくとも１つのロック可能な直立シート位置と
   平坦テーブル位置および／またはリクライニング位置との間において、ピボット
   旋回可能であるようにした、乗物シートのための連接取付具（１）であって、 前記平坦テーブル位置および／またはリクライニング位置は、当該連接取付具
   （１）によってロックおよび／または固定され得るようにし、 制御カム（２４）が、前記２つの取付具部分の一方（８）の上に設けられるよ
   うにし、前記制御カムは、他方の取付具部分（５）の制御エレメントと協動して
   、当該連接取付具（１）による前記ロックおよび／または固定を制御するように
   したことを特徴とする、乗物シートのための連接取付具。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の連接取付具であって、 前記制御カム（２４）は、前記上側取付具部分（８）の回転軸に対して同心的
   に配列される制御プレート上に設けられるようにしたことを特徴とする、連接取
   付具。
3. 【請求項３】 請求項１または２に記載の連接取付具であって、 制御歯（２３）は、前記下側取付具部分（５）の前記制御エレメントとして設
   けられるようにし、当該制御歯は、前記制御カム（２４）を有する前記上側取付
   具部分（８）のロックのために戻り止め爪（１５）上に配列されるようにしたこ
   とを特徴とする、連接取付具。
4. 【請求項４】 請求項３に記載の連接取付具であって、 前記制御歯（２３）は、前記戻り止め爪（１５）に対して接続される別体の制
   御爪（２１）上に形成されるようにしたことを特徴とする、連接取付具。
5. 【請求項５】 請求項１乃至請求項４の１つに記載の連接取付具であって、 前記制御カム（２４）は、前記バックレスト（４）の様々な実行可能なシート
   位置に対応する係合セクション（２４’）を有するようにしたことを特徴とする
   、連接取付具。
6. 【請求項６】 請求項１乃至請求項５の１つに記載の連接取付具であって、 前記制御カム（２４）は、前記バックレスト（４）の実行可能なテーブル位置
   またはリクライニング位置に対応する固定セクション（２４’’’）を有するよ
   うにしたことを特徴とする、連接取付具。
7. 【請求項７】 請求項１乃至請求項６の１つに記載の連接取付具であって、 当該連接取付具（１）をロックする戻り止め爪（１５）が、可動的に装着され
   るクランプ・コンポーネント（２９）によって固定されるようにし、そのクラン
   プ・コンポーネントの発揮した力は、前記上側取付具部分（８）の回転軸とすれ
   違うように向いた方向（Ｋ）を有するようにしたことを特徴とする、連接取付具
   。
8. 【請求項８】 請求項１乃至請求項７の１つに記載の連接取付具であって、 衝突の場合に、当該連接取付具（１）をロックする戻り止め爪（１５）は、可
   動的に装着される遮断コンポーネント（１７）によって、ロックされるべき前記
   上側取付具部分（８）上における歯付き配列と係合して保持されるようにし、前
   記遮断コンポーネント（１７）は、偏心的に装着されるようにしたことを特徴と
   する、連接取付具。
9. 【請求項９】 請求項８に記載の連接取付具であって、 回転補助手段（３９）が、前記遮断コンポーネント（１７）の偏心装着具（３
   ７）上に設けられて、前記戻り止め爪（１５）に対する偏心率の位置合わせを設
   定するようにしたことを特徴とする、連接取付具。
10. 【請求項１０】 請求項１乃至請求項９の１つに記載の連接取付具（１）を
    有するようにしたことを特徴とする、乗物シート。