JP2015170750A - 光半導体素子及び光半導体素子の製造方法 - Google Patents

光半導体素子及び光半導体素子の製造方法 Download PDF

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俊光 金子
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Abstract

【課題】空隙が設けられた場合であっても、光導波路層の温度制御が好適に行われる光半導体素子及び光半導体素子の製造方法を提供する。
【解決手段】光半導体素子1は、半導体基板11と、光導波路を構成する光導波路層23と、光導波路層23と半導体基板11との間に配置され、半導体基板11よりも熱伝導率が低い、複数の島状半導体中間層21と、を備える。光半導体素子1には、半導体基板11と光導波路層23との間であって、複数の島状半導体中間層21同士の間に空隙Sが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、光半導体素子及び光半導体素子の製造方法に関する。
波長可変半導体レーザ等の光半導体素子は、半導体結晶からなる光導波路層を有している。半導体結晶の屈折率は、温度によって変化する性質を有する。このため、光導波路層上又はその周辺に設けられた抵抗素子等の熱源を用いることにより、光導波路層の温度は制御される。これによって、光導波路層の波長特性が制御され得る。
光導波路層に加えられた熱が基板等に伝わり、光導波路層の温度制御を効率よく行うことが困難な場合がある。そこで、例えば光導波路層下にAlGaInPからなり、光導波路層の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する半導体中間層を設ける、又は光導波路層と基板との間の一部に空隙を設けることによって、光導波路層の温度制御を好適に行う技術が知られている(例えば特許文献1、2参照)。
特開2007−273644号公報 特開2012−174938号公報
光導波路層から基板等への伝熱を抑制するためには、特許文献2に記載されるように、光導波路層と基板との間の一部に空隙を設けることが好ましい。この場合、光導波路層を支持する柱を設ける必要があるが、特許文献2における柱の材料は基板の材料と同一であるため、柱を介して光導波路層から基板等へ伝熱する。
本発明は、空隙が設けられた場合であっても、光導波路層の温度制御が好適に行われる光半導体素子及び光半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る光半導体素子は、半導体基板と、光導波路を構成する光導波路層と、前記半導体基板と前記光導波路層との間に配置され、前記半導体基板よりも熱伝導率が低い、複数の島状半導体中間層と、を備え、前記半導体基板と前記光導波路層との間であって、前記複数の島状半導体中間層同士の間に空隙が形成される。
また、本発明の一側面に係る光半導体素子の製造方法は、半導体基板上に、光導波路を構成する光導波路層を有する半導体層と、前記半導体基板と前記半導体層との間に配置され、前記半導体基板よりも熱伝導率が低い半導体中間層と、を形成する工程と、前記半導体層及び前記半導体中間層をエッチングすることによって、前記光導波路層が延在する方向に沿って延在する第1溝及び第2溝を形成すると共に、前記半導体基板と前記半導体層との間に位置し、前記第1溝と前記第2溝との間隔が狭い第1領域と、前記間隔が広い第2領域とを有する帯状半導体中間層を形成する工程と、前記第1溝及び前記第2溝を介したエッチングにより、少なくとも前記第2領域の一部を残存させるように前記帯状半導体中間層の一部を除去する工程と、を備え、前記帯状半導体中間層を形成する工程では、前記光導波路層は前記第1溝及び前記第2溝の間に位置する。
本発明によれば、空隙が設けられた場合であっても、光導波路層の温度制御が好適に行われる光半導体素子及び光半導体素子の製造方法が提供され得る。
第1実施形態に係る光半導体素子を示す図である。 図1の光半導体素子のII−II断面を示す断面図である。 第1実施形態に係る光半導体素子の製造方法における各工程の断面図である。 第1実施形態に係る光半導体素子の製造方法における各工程の図である。 第1実施形態に係る光半導体素子の製造方法における各工程の図である。 第1実施形態に係る光半導体素子の製造方法における各工程の図である。 第2実施形態に係る光半導体素子を示す図である。 エッチングパターンの一例を示す平面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の一実施形態は、半導体基板と、光導波路を構成する光導波路層と、前記半導体基板と前記光導波路層との間に配置され、前記半導体基板よりも熱伝導率が低い、複数の島状半導体中間層と、を備え、前記半導体基板と前記光導波路層との間であって、前記複数の島状半導体中間層同士の間に空隙が形成される光半導体素子である。
この光半導体素子では、半導体基板と光導波路層との間には、半導体基板の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する複数の島状半導体中間層が設けられると共に、空隙が形成されている。このような構成により、光導波路層から半導体基板に伝熱しにくくなるため、空隙が設けられた場合であっても、光導波路層の温度制御が好適に行われる。
前記光導波路層を有する半導体層上に設けられるヒータと、前記半導体層と前記ヒータとの間に設けられる絶縁膜と、前記絶縁膜上に設けられ、前記ヒータに接続される配線と、を更に備え、前記ヒータは、前記空隙上に位置し、前記配線は、前記複数の島状半導体中間層の少なくとも一つの上に位置してもよい。この場合、ヒータによって光導波路層に与えられた熱が半導体基板に伝達しにくくなり、光導波路層の温度制御が一層好適に行われる。また、半導体層とヒータ及び配線との短絡を防ぐことができる。
前記半導体層は、前記光導波路層が延在する方向に沿って延在する第1溝及び第2溝の間に設けられ、メサ構造を有し、前記複数の島状半導体中間層は、前記第1溝及び前記第2溝の間に配置されてもよい。この場合、光導波路層の電流密度が増大することによって、光半導体素子の発光効率が向上する。
前記空隙が形成される位置における前記第1溝と前記第2溝との間隔は、前記複数の島状半導体中間層が配置される位置における前記第1溝と前記第2溝との間隔よりも狭くてもよい。この場合、第1溝及び第2溝を窓として半導体中間層をエッチングすることによって、複数の島状半導体中間層を容易に形成することができる。
前記半導体基板は、InPを含み、前記複数の島状半導体中間層は、InGaAsP、InGaAlAs、InAlAsP、及びInGaAlAsPのうち少なくとも一つを含んでもよい。
また、本願発明の一実施形態は、半導体基板上に、光導波路を構成する光導波路層を有する半導体層と、前記半導体基板と前記半導体層との間に配置され、前記半導体基板よりも熱伝導率が低い半導体中間層と、を形成する工程と、前記半導体層及び前記半導体中間層をエッチングすることによって、前記光導波路層が延在する方向に沿って延在する第1溝及び第2溝を形成する工程と、前記第1溝及び前記第2溝を介したエッチングにより、前記光導波路層が延在する方向に沿って延在する第1溝及び第2溝を形成すると共に、前記半導体基板と前記半導体層との間に位置し、前記第1溝と前記第2溝との間隔が狭い第1領域と、前記間隔が広い第2領域とを有する帯状半導体中間層を形成する工程と、前記第1溝及び前記第2溝を介したエッチングにより、少なくとも前記第2領域の一部を残存させるように前記帯状半導体中間層の一部を除去する工程と、を備え、前記帯状半導体中間層を形成する工程では、前記光導波路層は前記第1溝及び前記第2溝の間に位置する、光半導体素子の製造方法である。
この製造方法では、光導波路層を形成する前に、半導体基板と光導波路層を有する半導体層との間に空隙が形成されない。これにより、光導波路層を形成する際の下地のばらつきが抑制される。したがって、光導波路層の品質のばらつきを抑制できる。また、半導体基板と半導体層との間における帯状半導体中間層の一部は、少なくとも第2領域の一部が残存するように、第1溝及び第2溝を介したエッチングにより除去される。これにより、帯状半導体中間層における第1領域の一部又は全てと、第2領域の一部とが除去され、半導体基板と半導体層との間には空隙が形成される。したがって、光導波路層から半導体基板に伝熱しにくくなるため、光導波路層の温度制御が好適に行われる。
また、前記半導体基板は、InPを含み、前記複数の島状半導体中間層は、InGaAsP、InGaAlAs、InAlAsP、及びInGaAlAsPのうち少なくとも一つを含んでもよい。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1(a)は、第1実施形態に係る光半導体素子の平面図である。図1(b)は、図1(a)のIb−Ib線断面図である。図2は、図1(a)の光半導体素子のII−II断面を示す断面図である。
図1(a)及び図1(b)に示されるように、光半導体素子1は、例えばTDA(Tunable Distributed Amplification)型の波長可変半導体レーザである。光半導体素子1は、例えば半導体基板11上に、光吸収領域2、異なる反射器間長を有するCSG−DBR(Chirped Sampled Grating Distributed Reflector)領域3、位相調整機能を有するTDA−DFB(Tunable Distributed Amplification Distributed Feedback)領域4、及びSOA(Semiconductor Optical Amplifier)領域5を有する。半導体基板11は、例えばInPを含むn型の半導体基板である。
光吸収領域2、CSG−DBR領域3、TDA−DFB領域4、及びSOA領域5は、半導体基板11上に、一体的になるように形成され得る。光吸収領域2、CSG−DBR領域3、TDA−DFB領域4、及びSOA領域5は、半導体基板11上の主面における一方向に沿って順に連結されている。当該一方向は、光半導体素子1が発振する光の伝播方向(以下、単に光の伝播方向Dとする。)である。半導体基板11の光吸収領域2等が形成されていない裏面には、金属等の導電性材料を有する裏面電極6が設けられる。裏面電極6は、例えばNi層/AuGe層/Au層を有し得る。
光吸収領域2は、光半導体素子1の光吸収領域として機能する。光吸収領域2は、図1(b)に示されるように、半導体中間層12、クラッド層13、光吸収層14、クラッド層15、コンタクト層16、及び電極17が順に積層された構造を有する。光の伝播方向Dにおける光吸収領域2の長さは、例えば、600μm程度である。
半導体中間層12は、半導体基板11の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する層である。半導体中間層12は、例えばInGaAsP、InGaAlAs、InAlAsP、及びInGaAlAsPのうち少なくとも一つを含む。例えば、半導体基板11がInP基板であり、半導体中間層12がInAlAsP又はInGaAlAsP層である場合、半導体基板11の熱伝導率は69W/mKであり、半導体中間層12の熱伝導率は9W/mKである。本実施形態における半導体中間層12は、InAlAsPの単層であるが、例えばInAlAsP層/InGaAlAs層等の積層構造を有し得る。
クラッド層13及びクラッド層15は、光吸収層14、後述する活性層31、及び後述する光導波路層23,35の内部に光を閉じ込める層である。クラッド層13は例えばn型であると共にInPを含み得る。クラッド層15は例えばp型であると共にInPを含み得る。
光吸収層14は、光半導体素子1が発振する光の波長に対して吸収特性を有する材料を含み得る。半導体中間層12は、例えば量子井戸構造を有し得る。量子井戸構造としては、例えばInGaAsPの井戸層及びInGaAsPの障壁層が交互に積層された構造が適用され得る。コンタクト層16は、InGaAsPによって構成され得る。電極17は、金属等の導電性材料を有する。電極17は、例えばNi層/AuGe層/Au層を有し得る。電極17は、例えば接地電位(GND)を有する。
CSG−DBR領域3は、光半導体素子1の反射領域として機能する。図1(b)及び図2に示されるように、CSG−DBR領域3は、複数の島状半導体中間層21、光導波路層23を有する半導体積層体22、及び絶縁膜24が順に積層された構造を有する。半導体積層体22は、クラッド層13と、クラッド層15と、クラッド層13及びクラッド層15の間に位置する光導波路層23とを備え得る半導体層でよい。CSG−DBR領域3において、複数の島状半導体中間層21同士の間かつ半導体基板11及び半導体積層体22の間には、空隙Sが形成される。
複数の島状半導体中間層21は、光導波路層23を有する半導体積層体22を支持する柱として機能する。複数の島状半導体中間層21は、半導体基板11と半導体積層体22との間に配置され得る。複数の島状半導体中間層21は、複数の島状半導体中間層21は、半導体中間層12と同様の構成及び特性を有する層である。つまり、複数の島状半導体中間層21は、半導体基板11の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する層である。複数の島状半導体中間層21は、光の伝播方向Dに沿って、半導体基板11上に設けられ得る。
図1(a)及び図1(b)に示されるように、半導体積層体22は、複数の島状半導体中間層21上に設けられる。半導体積層体22は、図1(a)及び図2に示されるように、光の伝播方向Dに沿って形成される第1溝25及び第2溝26の間に位置する。したがって、半導体積層体22は、メサ構造を有し得る。複数の島状半導体中間層21は、第1溝25及び第2溝26の間に配置される。半導体積層体22の積層方向(半導体層の厚さ方向)から見て、空隙Sが形成される位置における第1溝25と第2溝26との間隔は、複数の島状半導体中間層21が配置される位置における第1溝25と第2溝26との間隔よりも狭くてもよい。第1溝25及び第2溝26によって空間が形成されていてもよい。第1溝25及び第2溝26には、樹脂等が充填されていてもよい。
半導体積層体22に含まれる光導波路層23は、光導波路を構成し、光半導体素子1が発振する光を伝送する機能を有する層である。光導波路層23は、例えばInGaAsP等を含む量子井戸構造を有し得る。光導波路層23は、複数の島状半導体中間層21上に設けられる。光導波路層23は、光の伝播方向Dに沿って延在する。光導波路層23が延在する方向に沿って、第1溝25及び第2溝26が形成される。半導体積層体22の積層方向から見て、光導波路層23は、第1溝25及び第2溝26との間に位置する。絶縁膜24は、例えば窒化ケイ素等の絶縁性材料を含む層である。
CSG−DBR領域3における複数の島状半導体中間層21上には、クラッド層13内の一部に設けられた回折格子27と、絶縁膜24上に設けられた配線28,29a〜29cの何れかと、が設けられ得る。回折格子27は、例えばクラッド層13内に埋め込み形成され得る。回折格子27は、クラッド層13とは異なる屈折率を有する材料を含み得る。例えば、クラッド層13がInPを含む場合、回折格子27を構成する材料はInGaAsPであってもよい。配線28,29a〜29cは、金属等の導電性材料を有する。配線28,29a〜29cは、例えばNi層/AuGe層/Au層を有し得る。配線28は、例えばGNDに接続される。配線29a〜29cの各々は、対応する電源PW1〜PW3に接続され得る。
CSG−DBR領域3における空隙S上及び半導体積層体22上には、抵抗素子30(ヒータ)が設けられ得る。抵抗素子30は、電気が流れることによって発熱する機能を有する。抵抗素子30が発生した熱を用いて、光導波路層23の温度を調整する。抵抗素子30は、配線28,29a〜29cよりも抵抗が高い導電層である。抵抗素子30は、例えばNiCrを含む。この場合、抵抗素子30は絶縁膜24上に設けられる。
TDA−DFB領域4は、光半導体素子1の波長制御領域として機能する。TDA−DFB領域4は、例えば光の伝播方向Dに沿って交互に配置された発光領域及び波長制御領域を備える。図1(b)に示されるように、半導体基板11上における発光領域は、複数の島状半導体中間層21、クラッド層13、活性層31、クラッド層15、コンタクト層32及び電極33が順に積層された構造を有する。発光領域におけるクラッド層13内の一部には回折格子34が設けられる。
活性層31は、電流注入により利得を得ることのできる半導体層である。活性層31は、例えばInGaAsP等を含む量子井戸構造を有し得る。活性層31は、光吸収層14の形成と同時に形成可能である。コンタクト層32及び電極33は、それぞれコンタクト層16及び電極17と同一の構成及び特性を有し得る。電極33は、例えば電源に接続される。
図1(b)に示されるように、半導体基板11上における波長制御領域は、クラッド層13、光導波路層35、クラッド層15、絶縁膜36及び抵抗素子37が順に積層された構造を有する。波長制御領域におけるクラッド層13内の一部には、回折格子34が設けられている。波長制御領域における半導体基板11及びクラッド層13の間には、空隙Sが形成される。
光導波路層35は、光半導体素子1が発振する光を伝送する機能を有する層である。光導波路層35は、例えばInGaAsP等を含む量子井戸構造を有し得る。光導波路層35は、図1(a)及び図2に示されるように、光の伝播方向Dに沿って形成される第3溝38及び第4溝39の間に位置する。光導波路層35は、CSG−DBR領域3の光導波路層23と同時に形成可能である。回折格子34は回折格子27と同一の構成及び特性を有し得る。絶縁膜36は絶縁膜24と同一の絶縁膜でもよい。抵抗素子37は、例えば抵抗素子30と同一の導電層から形成される。抵抗素子37は、例えばGND及び電源PW4に接続される。
SOA領域5は、光半導体素子1の増幅領域として機能する。SOA領域5は、半導体中間層12、クラッド層13、光増幅層41、クラッド層15、コンタクト層42及び電極43が順に積層された構造を有する。光の伝播方向DにおけるSOA領域5の長さは、例えば、600μm程度である。
光増幅層41は、光半導体素子1が発振する光を増幅する機能を有する層である。光増幅層41は、例えばInGaAsP等を含む量子井戸構造を有し得る。光増幅層41は、活性層31の形成と同時に形成可能である。コンタクト層42及び電極43は、それぞれコンタクト層32及び電極33と同一の構成及び特性を有し得る。電極43は、例えば電源に接続される。
光吸収領域2の光吸収層14と、CSG−DBR領域3の光導波路層23と、TDA−DFB領域4の活性層31及び光導波路層35と、SOA領域5の光増幅層41とは、互いに光結合され得る。光吸収領域2側の端面には、反射膜が形成され得る。SOA領域5側の端面には、1.0%以下の反射率を有するAR膜が形成され得る。
続いて、光半導体素子1の動作について説明する。まず、電極33に所定の電流を供給することにより、活性層31の温度を所定の値に制御する。これにより、TDA−DFB領域4の利得スペクトルを制御する。例えば、抵抗素子37に電流を供給することにより、CSG−DBR領域3の光導波路層35の屈折率を変化させる。
CSG−DBR領域3の電源PW1〜PW3を制御することによって、抵抗素子30毎の温度を制御する。これにより、CSG−DBR領域3の光導波路層23の屈折率を変化させ、CSG−DBR領域3の反射スペクトルを制御する。これらの利得スペクトルと反射スペクトルとを重ね合わせることによって、光半導体素子1が発振する光の波長を選択する。電極43に電流を供給することによって、光増幅層41に利得を与える。これにより、光半導体素子1が発振する光が増幅され、SOA領域5の端面から外部に出力される。
CSG−DBR領域3の光導波路層23の屈折率を変化させる手段として、キャリア効果、熱光学効果、電圧効果などを用いることができる。本実施形態においては、熱光学効果を用いている。本実施形態に係る光半導体素子1では、光導波路層23の下部に空隙Sが設けられる。空隙Sによって、半導体基板11及び光導波路層23は物理的に分離される。これにより、抵抗素子30にて発生する熱が空隙Sよりも下方に位置する半導体基板11へ伝わりにくくなる。
本実施形態では、半導体基板11と光導波路層23との間には、半導体基板11の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する複数の島状半導体中間層21が設けられると共に、空隙Sが形成されている。このような構成により、光導波路層23から半導体基板11に伝熱しにくくなるため、空隙Sが設けられた場合であっても、光導波路層23の温度制御が好適に行われる。
光半導体素子1は、光導波路層23を有する半導体積層体22上に設けられる抵抗素子30と、半導体積層体22と抵抗素子30との間に設けられた絶縁膜24と、絶縁膜24上に設けられ、複数の抵抗素子30を接続する配線28,29a〜29cと、を備え、抵抗素子30は空隙S上に位置し、配線28,29a〜29cは複数の島状半導体中間層21の少なくとも一つの上に位置してもよい。この場合、抵抗素子30によって光導波路層23に与えられた熱が半導体基板11に伝達しにくくなり、光導波路層23の温度制御が一層好適に行われる。また、半導体積層体22と抵抗素子30及び配線28,29a〜29cとの短絡を防ぐことができる。
半導体積層体22は、光の伝播方向Dに沿って延在する第1溝25及び第2溝26の間に設けられ、メサ構造を有し、複数の島状半導体中間層21は、第1溝25及び第2溝26の間に配置してもよい。この場合、光導波路層23の電流密度が増大することによって、光半導体素子1の発光効率が向上する。
半導体積層体22の積層方向から見て、空隙Sが形成される位置における第1溝25と第2溝26との間隔は、複数の島状半導体中間層21が配置される位置における第1溝25と第2溝26との間隔よりも狭くてもよい。この場合、第1溝25及び第2溝26を窓として半導体中間層12をエッチングすることによって、複数の島状半導体中間層21を容易に形成することができる。
図3〜図6は、第1実施形態に係る光半導体素子の製造方法の各工程における断面図である。光半導体素子1のCSG−DBR領域3は、例えば以下のように製造される。
図3(a)に示されるように、InPを含む半導体基板11の主面上に、例えばエピタキシャル成長法によって半導体中間層50、第1層51、及び第2層52を順に形成する。半導体中間層50は、例えば約1μmの膜厚を有するInGaAsP層である。第1層51は、例えば約0.5μmの膜厚を有するn型InP層である。第2層52は、例えば約0.1μmの膜厚を有するInGaAsP層である。第2層52形成後に、例えば電子ビームを用いたフォトリソグラフィー法により第2層52を部分的にエッチングすることによって、第2層52の一部に回折格子27(図1(b)参照)を形成する。
次に、図3(b)に示されるように、回折格子27を形成した後に、n型のInP層である第3層53を形成する。これによって、回折格子27を第1層51及び第3層53内に埋め込む構造が形成される。光半導体素子1の利得領域となる部分に酸化ケイ素膜等のマスクを形成する。マスク形成後、例えばエピタキシャル成長法によって第3層53上に第4層54及び第5層55を形成する。第4層54は、例えばInGaAsP層である。第5層55は、例えばp型のInP層である。
次に、図3(c)に示されるように、第1層51の一部が露出するように、第1層51〜第5層55をエッチングする。これにより、残存した第1層51、回折格子27、及び第3層53を含むクラッド層13が形成される。残存した第4層54を含む光導波路層23が形成される。
次に、図3(d)に示されるように、クラッド層13及び光導波路層23を埋め込むように、p型InP層である第6層56を形成する。これによって、光導波路層23を有する半導体積層体57が形成される。光導波路層23を形成した後、第5層55上に酸化ケイ素膜等のマスクを形成した後、利得領域となる部分に活性層等を形成する。
次に、図4(a)〜(c)に示されるように、第6層56上に絶縁膜24を設けた後、半導体中間層50、半導体積層体57、及び絶縁膜24をエッチングする。これにより、光導波路層23の延在方向(以下、光の伝播方向Dとする。)に沿って第1溝25及び第2溝26を形成する。第1溝25及び第2溝26の間には、メサ構造を有する半導体積層体22と、帯状半導体中間層58とが位置する。帯状半導体中間層58は、光の伝播方向Dに沿って延在する。半導体積層体22は、クラッド層13と、光導波路層23と、第5層55の一部及び第6層56の一部を含むクラッド層15と、を含む。
帯状半導体中間層58は、第1溝25及び第2溝26の間隔が狭い第1領域58aと、第1溝25及び第2溝26の間隔が広い第2領域58bとを備える。第1領域58a及び第2領域58bは、光の伝播方向Dに沿って交互に形成される。図4(b)及び図4(c)に示されるように、少なくとも帯状半導体中間層58の側面58cが露出するまでエッチングが行われる。第1溝25の幅25a及び第2溝26の幅25bは、例えば3〜8μmである。
第1領域58aにおける第1溝25及び第2溝26の間隔は、第1領域58aの幅58a1に相当する。第2領域58bにおける第1溝25及び第2溝26の間隔は、第2領域58bの幅58b1に相当する。本実施形態では、第1領域58aの幅58a1は例えば10μmであり、第2領域58bの幅58b1は例えば30μmである。半導体積層体22の積層方向から見て、空隙Sを形成するための位置における第1溝25と第2溝26との間隔は、後述する複数の島状半導体中間層21を配置するための位置における第1溝25と第2溝26との間隔よりも狭くなるように、第1溝25及び第2溝26が形成される。
次に、図5(a)〜(c)に示されるように、第1溝25及び第2溝26を介したエッチングにより帯状半導体中間層58の一部を除去する。例えば、帯状半導体中間層58の幅方向におけるエッチングレートを5μm/minとし、HSO:H:HO=1:1:1の比率に調製したエッチャントを用いて、帯状半導体中間層58を約70秒ウェットエッチングする。このとき、半導体積層体57におけるエッチングレートは50nm/min以下である。上記エッチャントが用いられた場合、半導体積層体57に対する帯状半導体中間層58のエッチングの選択比(エッチングレート)は、非常に大きい。このため、ほぼ帯状半導体中間層58のみを等方的にエッチング(選択エッチング)することができる。当該選択エッチングにより、第1領域58aを除去すると共に、第2領域58bの一部を残存させる。これにより、半導体基板11と半導体積層体22との間に、複数の島状半導体中間層21及び空隙Sを光の伝播方向Dに沿って交互に形成する。
複数の島状半導体中間層21は、第2領域58bから形成され、半導体積層体22の積層方向から見て、六角形状を有する。半導体積層体22の積層方向から見た複数の島状半導体中間層21の形状は、例えば矩形状、多角形状、円形状、楕円形状を有してもよい。空隙Sは第1領域58aが除去された領域に形成される。
次に、図6(a)〜(c)に示されるように、絶縁膜24上に抵抗素子30を設けた後、抵抗素子30に接続される配線28,29a〜29cを設ける。抵抗素子30及び配線28,29a〜29cは、例えば第1溝25及び第2溝26が樹脂によって埋められた後に形成される。当該樹脂は、抵抗素子30及び配線28,29a〜29cが形成された後に除去される。このように、第1領域58aより間隔が広い第2領域58bに抵抗素子30に接続される配線28,29a〜29cを設けることで、島状半導体中間層21上に配線28,29a〜29cを設けることができる。これにより、第1領域58a上に配線28,29a〜29cを設けるよりも、光半導体素子1の強度が向上する。したがって、光導波路層23,35の歪を抑制することができる。以上により、光半導体素子1のCSG−DBR領域3を形成する。
本実施形態では、図5(a)〜(c)に示されるように、選択エッチングにより第1領域58aは完全に除去されているが、第1領域58aの一部は残存していてもよい。この場合、半導体積層体22の積層方向から見て、第1溝25及び第2溝26の間に設けられ、帯状半導体中間層58よりも面積の小さい帯状半導体中間層が形成される。この場合、複数の島状半導体中間層21が形成されなくてもよい。半導体積層体22と半導体基板11との間の一部の領域に、空隙Sが形成されていればよい。第1領域58aの一部が完全に除去されていてもよい。
本実施形態の製造方法では、光導波路層23を形成する前に、半導体基板11と光導波路層23を有する半導体積層体22との間には空隙Sが形成されない。これにより、光導波路層23を形成する際の下地のばらつきが抑制される。したがって、光導波路層23の品質のばらつきを抑制できる。また、半導体基板11と半導体積層体22との間における帯状半導体中間層58の一部は、少なくとも第2領域58bの一部が残存するように、第1溝25及び第2溝26を介したエッチングにより除去される。これにより、帯状半導体中間層58における第1領域58aの一部又は全てと、第2領域58bの一部とが除去され、半導体基板11と半導体積層体22との間には空隙Sが形成される。したがって、光導波路層23から半導体基板11に伝熱しにくくなるため、光導波路層23の温度制御が好適に行われる。
第1溝25及び第2溝26を形成する工程において、半導体積層体22の積層方向から見て、空隙Sを形成するための位置における第1溝25と第2溝26との間隔が、複数の島状半導体中間層21を配置するための位置における第1溝25と第2溝26との間隔よりも狭くなるように、第1溝25及び第2溝26が形成されてもよい。この場合、第1溝25及び第2溝26を窓として帯状半導体中間層58をエッチングする際に、第1溝25と第2溝26との間隔が狭い部分における帯状半導体中間層58が除去されると共に、第1溝25と第2溝26との間隔が広い部分における帯状半導体中間層58の一部が残存するように制御できる。これにより、容易に島状半導体中間層21を形成することができる。
(第2実施形態)
図7(a)は、第2実施形態に係る光半導体素子101の平面図である。図7(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線断面図である。
図7(a)及び図7(b)に示されるように、光半導体素子101は、例えばDBR型の波長可変半導体レーザである。光半導体素子101は、例えば半導体基板111上に、SG−DBR(Sampled Grating Distributed Reflector)領域102、Gain領域103、SG−DBR領域104、及びSOA(Semiconductor Optical Amplifier)領域105を有する。
SG−DBR領域102、Gain領域103、SG−DBR領域104、及びSOA領域105は、半導体基板111上に、一体的になるように形成され得る。SG−DBR領域102、Gain領域103、SG−DBR領域104、及びSOA領域105は、光の伝播方向Dに沿って順に連結されている。半導体基板111の裏面上には、裏面電極106が設けられる。
SG−DBR領域102は、光半導体素子101の反射領域として機能する。SG−DBR領域102は、図7(b)に示されるように、複数の島状半導体中間層121、クラッド層113、光導波路層123、クラッド層115、及び絶縁膜124が順に積層された構造を有する。SG−DBR領域102において、複数の島状半導体中間層121同士の間かつ半導体基板111及び半導体積層体122の間には、空隙Sが形成される。複数の島状半導体中間層121、クラッド層113、光導波路層123、クラッド層115、及び絶縁膜124は、図1(b)に示されるCSG−DBR領域3の複数の島状半導体中間層21、クラッド層13、光導波路層23、クラッド層15、及び絶縁膜24とそれぞれ同一の構成及び特性を有し得る。
SG−DBR領域102における複数の島状半導体中間層121上には、クラッド層113内の一部に設けられた回折格子127と、絶縁膜124上に設けられた配線128,129a,129bの何れかと、が設けられ得る。回折格子127及び配線128,129a,129bは、図1(b)に示される回折格子27及び配線28,29a〜29cとそれぞれ同一の構成及び特性を有し得る。配線128は、例えばGNDに接続される。配線129aは、例えば電源PW5に接続される。配線129bは、例えば電源PW6に接続される。電源PW6は、位相調整電源として機能し得る。したがって、配線129bに接続される抵抗素子130下に位置する領域は、位相調整領域として機能し得る。
Gain領域103は、光半導体素子101の利得領域として機能する。Gain領域103は、図7(b)に示されるように、半導体中間層112、クラッド層113、活性層114、クラッド層115、コンタクト層116、及び電極117が順に積層された構造を有する。活性層114、コンタクト層116、及び電極117は、図1(b)に示されるTDA−DFB領域4の活性層31、コンタクト層32、及び電極33とそれぞれ同一の構成及び特性を有し得る。
SG−DBR領域104は、光半導体素子101の反射領域として機能する。SG−DBR領域104は、接続される電源が異なる点を除いてSG−DBR領域102と同様の構成及び特性を有し得る。具体的には、SG−DBR領域104に設けられる配線129cは、電源PW5ではなく、電源PW7に接続される。したがって、SG−DBR領域102によって制御される反射スペクトルと、SG−DBR領域104によって制御される反射スペクトルとが異なってもよい。
SOA領域105は、光半導体素子101の増幅領域として機能する。SOA領域105は、半導体中間層112、クラッド層113、光増幅層141、クラッド層15、コンタクト層142及び電極143が順に積層された構造を有する。光増幅層141、コンタクト層142、及び電極143は、図1(b)に示されるSOA領域5の光増幅層41、コンタクト層42、及び電極43とそれぞれ同一の構成及び特性を有し得る。
本実施形態に係る光半導体素子101においても、複数の島状半導体中間層121がSG−DBR領域102,104に設けられる。複数の島状半導体中間層121同士及び半導体基板111とクラッド層113との間には、空隙Sが形成される。このため、本実施形態では、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。光半導体素子1Aは、第1実施形態に示される光半導体素子1の製造方法と同様に製造され得る。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、第1実施形態に示される製造方法以外の方法においても、光半導体素子1,1Aは製造され得る。
例えば、光半導体素子1を製造する工程において、図3(a)に示される半導体中間層50を成膜する際に図8に示されるモニタパターン70を形成してもよい。モニタパターン70は、半導体基板11上において光半導体素子1を形成しない領域に設けられる。モニタパターン70は、半導体積層体22の積層方向から見て矩形状のパターン71〜74を備える。
パターン71〜74の短手方向の辺71a〜74aの長さは、それぞれ異なっている。例えば、辺71aの長さは、図4(a)に示される帯状半導体中間層58の第1領域58aの幅58a1と同一であり、辺72a〜74aの長さは、辺71aの長さよりも大きい。辺74aの長さが最も長く、辺73aの長さは、辺72aよりも長く辺74aよりも短い。パターン71及びパターン72の間隔70a、パターン72及びパターン73の間隔70b、パターン73及びパターン74の間隔70cは、第1溝25の幅25a及び第2溝26の幅26aと同じである。パターン71の長手方向の辺71bの長さは、間隔70aの3倍以上であり、パターン72〜74の長手方向の辺72b〜74bの長さは、辺71bの長さと同一であり得る。
モニタパターン70は、帯状半導体中間層58が選択エッチングされる際にエッチングされる。パターン71が全てエッチングされた場合、モニタパターン70上に設けられた構造が脱離する。当該構造の脱離を確認された時、パターン71の短手方向の辺71aと同一長の幅58a1を有する帯状半導体中間層58の第1領域58aも全てエッチングされた、又はほぼ全てエッチングされたと推定できる。このようにモニタパターン70を設けることによって、目視によって容易に帯状半導体中間層58の選択エッチングの進行度を確認することができるため、選択エッチングの精度を向上できる。
1,101…光半導体素子、2…光吸収領域、3…CSG−DBR領域、4…TDA−DFB領域、5,105…SOA領域、6,106…裏面電極、11,111…半導体基板、12,50,112…半導体中間層、13,113…クラッド層、14…光吸収層、15,115…クラッド層、16,32,42,116,142…コンタクト層、17,33,43,117,143…電極、21,121…島状半導体中間層、22,57…半導体積層体(半導体層)、23,35,123…光導波路層、24,124…絶縁膜、25…第1溝、26…第2溝、27,34,127…回折格子、28,29a〜29c,128,129a〜129c…配線、30,37,130…抵抗素子、31,114…活性層、41,141…光増幅層、58…帯状半導体中間層、58a…第1領域、58b…第2領域、70…モニタパターン、71〜74…パターン、D…光の伝播方向、S…空隙。

Claims (7)

  1. 半導体基板と、
    光導波路を構成する光導波路層と、
    前記半導体基板と前記光導波路層との間に配置され、前記半導体基板よりも熱伝導率が低い、複数の島状半導体中間層と、
    を備え、
    前記半導体基板と前記光導波路層との間であって、前記複数の島状半導体中間層同士の間に空隙が形成される、光半導体素子。
  2. 前記光導波路層を有する半導体層上に設けられるヒータと、
    前記半導体層と前記ヒータとの間に設けられる絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に設けられ、前記ヒータに接続される配線と、
    を更に備え、
    前記ヒータは、前記空隙上に位置し、
    前記配線は、前記複数の島状半導体中間層の少なくとも一つの上に位置する、請求項1に記載の光半導体素子。
  3. 前記半導体層は、前記光導波路層が延在する方向に沿って延在する第1溝及び第2溝の間に設けられ、メサ構造を有し、
    前記複数の島状半導体中間層は、前記第1溝及び前記第2溝の間に配置される、請求項2に記載の光半導体素子。
  4. 前記空隙が形成される位置における前記第1溝と前記第2溝との間隔は、前記複数の島状半導体中間層が配置される位置における前記第1溝と前記第2溝との間隔よりも狭い、請求項3に記載の光半導体素子。
  5. 前記半導体基板は、InPを含み、
    前記複数の島状半導体中間層は、InGaAsP、InGaAlAs、InAlAsP、及びInGaAlAsPのうち少なくとも一つを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光半導体素子。
  6. 半導体基板上に、光導波路を構成する光導波路層を有する半導体層と、前記半導体基板と前記半導体層との間に配置され、前記半導体基板よりも熱伝導率が低い半導体中間層と、を形成する工程と、
    前記半導体層及び前記半導体中間層をエッチングすることによって、前記光導波路層が延在する方向に沿って延在する第1溝及び第2溝を形成すると共に、前記半導体基板と前記半導体層との間に位置し、前記第1溝と前記第2溝との間隔が狭い第1領域と、前記間隔が広い第2領域とを有する帯状半導体中間層を形成する工程と、
    前記第1溝及び前記第2溝を介したエッチングにより、少なくとも前記第2領域の一部を残存させるように前記帯状半導体中間層の一部を除去する工程と、
    を備え、
    前記帯状半導体中間層を形成する工程では、前記光導波路層は前記第1溝及び前記第2溝の間に位置する、
    光半導体素子の製造方法。
  7. 前記半導体基板は、InPを含み、
    前記半導体中間層は、InGaAsP、InGaAlAs、InAlAsP、及びInGaAlAsPのうち少なくとも一つを含む、請求項6に記載の光半導体素子の製造方法。
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