JP2020134599A - 光半導体素子および集積型半導体レーザ - Google Patents

光半導体素子および集積型半導体レーザ Download PDF

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【課題】ヒータで生じる熱によって光導波層を効率よく加熱することができる光半導体素子および集積型半導体レーザを提供すること。【解決手段】光半導体素子1は、基板2と、基板2よりも上部に形成された光導波層11とクラッド部とを有する光導波路構造10と、光導波路構造10と熱的に接続されたヒータ3と、ヒータ3に電気的に接続された導体配線5と、導体配線5に電気的に接続された電極パッド4と、を備え、導体配線5は、ヒータ3の近傍に位置する部位5aの断面積が、電極パッド4側に位置する部位5bの断面積よりも小さい構造を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、光半導体素子および集積型半導体レーザに関する。
光半導体素子および集積型半導体レーザにおいて、光導波路として機能する光導波路構造に、局所加熱用のヒータを設置し、このヒータを発熱させることによって、光導波路構造を構成する光導波層の温度を変化させ、光導波層の屈折率を変化させることにより、波長選択要素の波長特性を制御する技術が知られている。光導波路構造上に配置したヒータは、通電のための導体配線および電極パッドと電気的に接続する必要がある。
特許文献1には、メサ型の光導波路構造上にヒータを設置し、電極パッドからヒータまで延びる導体配線は、リソグラフィ技術を用いたパターニングによって形成された配線であって、エアブリッジ構造を有することが開示されている。
特開2007−273694号公報
光半導体素子や集積型半導体レーザでは、低消費電力化の要求が強く、ヒータでの消費電力を低減することが望まれる。ヒータでの消費電力が減ると、ヒータでの発熱量が減ることになる。そのため、ヒータで生じた熱を光導波層に効率よく伝達させることができ、ヒータの温度変化に対して光導波層の屈折率が感度よく変化することができる構成が望まれる。
ヒータからの熱を光導波層に効率よく伝達させるために、工夫の一つとして、ヒータから導体配線への放熱を抑制する構造が挙げられる。特許文献1に記載の構成では、ヒータに接続された導体配線が細いため、ヒータから導体配線への熱逃げを抑制することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、リソグラフィ技術を活用して導体配線を細くすることにより導体配線の熱抵抗を高熱抵抗化できるものの、同時に導体配線の電気抵抗を上昇させてしまうというトレードオフが生じる。つまり、ヒータの熱によって光導波層を効率よく加熱するためには、ヒータが効率的に発熱する必要があり、電極パッドからヒータに投入した電力の大部分をヒータで消費させることが好ましく、その途中の導体配線での電力消費を低減するために、ヒータの電気抵抗よりも導体配線の電気抵抗を低くする必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、ヒータで生じる熱によって光導波層を効率よく加熱することができる光半導体素子および集積型半導体レーザを提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る光半導体素子は、基板と、前記基板よりも上部に形成された光導波層とクラッド部とを有する光導波路構造と、前記光導波路構造と熱的に接続された発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体に電気的に接続された導体配線と、前記導体配線に電気的に接続された電極パッドと、を備え、前記導体配線は、前記発熱抵抗体の近傍に位置する部位の断面積が、前記電極パッド側に位置する部位の断面積よりも小さい構造を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る光半導体素子は、前記電極パッドから前記導体配線を介する通電により前記発熱抵抗体で熱が発生する際、前記光導波層の加熱に寄与しない熱拡散を抑制する断熱構造を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光半導体素子は、前記断熱構造は、前記光導波層の側部に設けられたトレンチ構造を含み、前記導体配線は、前記トレンチ構造の上部に配置されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光半導体素子は、前記トレンチ構造の内部には、樹脂が設けられていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光半導体素子は、前記導体配線は、前記トレンチ構造の上部に配置された部分が前記樹脂によって支持されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光半導体素子は、前記断熱構造は、前記光導波層よりも下部に、熱伝導率が前記クラッド部の熱伝導率よりも低い高熱抵抗層を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る光半導体素子は、前記高熱抵抗層は、空隙であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光半導体素子は、前記高熱抵抗層は、前記クラッド部を構成する半導体材料とは異なる半導体材料により構成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光半導体素子は、前記高熱抵抗層は、樹脂により構成されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光半導体素子は、前記導体配線の電気抵抗は、前記発熱抵抗体の電気抵抗に比べて低いことを特徴とする。
本発明の一態様に係る光半導体素子は、前記導体配線は、前記電極パッドから前記発熱抵抗体との接続部に向けて延在するに連れて、断面積が連続的に小さくなる構造を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る光半導体素子は、前記導体配線は、前記電極パッドから前記発熱抵抗体との接続部に向けて延在するに連れて、断面積が段階的に小さくなる構造を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る集積型半導体レーザは、前記光半導体素子を含むことを特徴とする。
本発明によれば、熱抵抗体で生じる熱によって光導波層を効率よく加熱することができる光半導体素子および集積型半導体レーザを提供することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る光半導体素子の構造を示す模式図である。 図2は、実施の形態2に係る光半導体素子の構造を示す模式図である。 図3は、実施の形態2の変形例1における光半導体素子の構造を示す模式図である。 図4は、実施の形態2の変形例2における光半導体素子の構造を示す模式図である。 図5は、実施の形態2の変形例3における光半導体素子の構造を示す模式図である。 図6は、実施の形態3に係る光半導体素子の構造を示す模式図である。 図7は、実施の形態4に係る光半導体素子の構造を示す模式図である。 図8は、実施の形態4に係る光半導体素子の斜視図を示す模式図である。 図9は、図8に示すA矢視の構造を示す模式図である。 図10は、図8に示すB矢視の構造を示す模式図である。 図11は、図8に示す光半導体素子の上面図を示す模式図である。 図12は、図11に示すC−C線断面を模式的に示す断面図である。 図13は、図11に示すD−D線断面を模式的に示す断面図である。 図14は、実施の形態5に係る光半導体素子の構造を示す模式図である。 図15は、実施の形態6に係る光半導体素子を含む集積型半導体レーザを示す模式図である。 図16は、実施の形態6に係る光半導体素子をDBRに適用した場合の構成例を示す模式図である。 図17は、実施の形態6に係る光半導体素子をリング共振器に適用した場合の構成例を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載においては、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る光半導体素子を示す模式図である。図1に示すように、光半導体素子1は、基板2と、基板2の上部に形成された光導波路構造10とを備えている。基板2は、例えばInPからなる半導体基板である。
光導波路構造10は、光導波路として機能する半導体構造であって、埋め込み構造を有する。この光導波路構造10は、コア層である光導波層11と、半導体材料からなるクラッド部とを有する。このクラッド部は、光導波層11の下部に設けられた下部クラッド層12と、光導波層11の上部に設けられた上部クラッド層13とを含む。図1に示すように、光導波路構造10は、基板2上に位置する下部クラッド層12と、下部クラッド層12の上に位置する光導波層11と、光導波層11の上に位置する上部クラッド層13と、を有する。光導波層11はクラッド部の内部をY方向に沿って延在している。
また、光半導体素子1は、光導波路構造10の上部に配置されたヒータ3と、二つの電極パッド4と、ヒータ3および電極パッド4と電気的に接続された導体配線5と、を備えている。ヒータ3は、発熱抵抗体であり、光導波路構造10に含まれる光導波層11の温度を変化させるための局所加熱用のヒータである。電極パッド4および導体配線5は、ヒータ3を通電させるための構成である。
図1に示すように、ヒータ3は、光導波路構造10のうち光導波層11の上部に配置されている。光導波層11が延在するY方向に沿ってヒータ3は所定長さに形成されている。ヒータ3は、光導波路構造10の上部において、光導波層11の所定の部分に沿うように延在している。このヒータ3は例えばNiCr等からなるマイクロヒータである。
電極パッド4は、基板2上に設けられた積層部6上に配置されている。積層部6は半導体材料からなる半導体層である。電極パッド4の位置は、下部に光導波層11が設けられていない位置となる。導体配線5は、電極パッド4とヒータ3との間を電気的に接続する配線であり、電極パッド4からヒータ3に向けてX方向に延在している。この電極パッド4および導体配線5は例えばTi、Pt、Auなどの導電性材料からなる。
導体配線5は、ヒータ3との接続部付近では細い形状をしており、電極パッド4に近づくに連れて直線的に太くなる構造を有する。図1に示すように、導体配線5は太さが均一ではなく、Y方向の長さ(幅)が連続的に短くなるテーパ状に形成されている。図1に示す例では、導体配線5の厚さ(Z方向の長さ)は一定である。つまり、導体配線5の断面積について、ヒータ3の近傍に位置する部位5aの断面積は、相対的に電極パッド4側に位置する部位5bの断面積よりも小さく構成されている。なお、この導体配線5の断面積は、図1に示すYZ平面での断面積である。
また、導体配線5の電気抵抗は、ヒータ3の電気抵抗よりも低く構成されている。さらに、ヒータ3は例えば幅3um、厚さ0.5um、長さ100um程度である。導体配線5の幅は、例えばヒータ3付近側で3um程度、電極パッド4付近で20um程度のテーパ形状をしている。導体配線5の厚さは1um程度で、配線長は30um程度である。電極パッド4は100um角程度である。
このように構成された光半導体素子1では、光導波路構造10を備える波長選択要素の波長特性を制御するために、局所加熱用のヒータ3が設置されている。光導波路構造10はメサ構造を含み、その上部にヒータ3が設けられている。そして、このヒータ3を発熱させることによって、ヒータ3で生じた熱が光導波路構造10の内部を伝達し、光導波層11の温度を変化させることができる。ヒータ3に通電させて発熱させることにより、光導波層11に熱が伝わり、光導波層11の屈折率が変化することにより、光導波層11を伝搬する光の位相を変化させることができる。
以上説明した通り、実施の形態1によれば、導体配線5はヒータ3との接続部側が相対的に細くなる構造を有することによって、ヒータ3の近傍の部位5aで熱抵抗を大きくすることができ、ヒータ3から導体配線5を経由した放熱(熱逃げ)を抑制することができる。これにより、ヒータ3で生じた熱の大部分が、ヒータ3の下部に位置する光導波層11に伝達されることになり、ヒータ3で生じる熱によって光導波層11を効率よく加熱することができる。
また、ヒータ3の電気抵抗よりも導体配線5の電気抵抗が低く設定されていることにより、光導波層11を加熱するために投入した電力の大部分がヒータ3で消費されるようになり、ヒータ3で効率よく発熱されることになる。
仮に、従来構造のように導体配線が均一の太さである場合、導体配線を太くすることによって導体配線の電気抵抗を低くすることは可能であるが、同時に導体配線の熱抵抗も低くなるため、ヒータ3から導体配線へと熱が逃げ易くなってしまう。つまり、ヒータ3から光導波層11に向けた熱の伝達が減少してしまう。これに対して、上述した実施の形態1が有する構造によれば、導体配線5の電気抵抗はヒータ3の電気抵抗よりも低くすることができ、かつヒータ3との接続部付近の導体配線5は熱抵抗を高くすることができる。そのため、光半導体素子1によれば、ヒータ接続部側を経由する導体配線5への放熱(熱逃げ)を抑制することが可能となる。そして、導体配線5の電気抵抗がヒータ3の電極抵抗よりも低いために、ジュール熱の大部分がヒータ3で発生し、ヒータ3の発熱効率が高くなる。電極パッド4とヒータ3との電流経路は導体配線5に沿う一方、熱経路は導体配線5の方向だけでなく基板2側、すなわち光導波路構造10側への流路がある。そのため、導体配線5は、相対的に温度上昇の大きくなるヒータ接続部付近では導体配線5の方向の熱流速(熱逃げ)を抑制し、温度上昇の小さい電極パッド4付近では導体配線5による熱逃げの影響が低いため、熱流速をあまり考慮せず、導体配線5を太くして抵抗を調整することができる。そのため、従来構造のように均一な太さの導体配線で起こりうる電気抵抗と熱抵抗とのトレードオフという課題は、この実施の形態1に係る光半導体素子1により解消することが可能となる。なお、この実施の形態1において、導体配線5の幅は直線的に変化しているが、この幅は曲線的に変化していてもよい。以降の実施の形態においても同様である。
(実施の形態2)
図2は、実施の形態2に係る光半導体素子の構造を示す模式図である。実施の形態2では、実施の形態1とは異なり、光導波層11の側部にトレンチ構造が設けられている。なお、実施の形態2の説明では、実施の形態1と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。
図2に示すように、実施の形態2に係る光半導体素子1Aは、埋め込みメサ構造(BH導波路)を有する光導波路構造10Aを備え、光導波層11Aの側部にトレンチ構造20が形成されている。光導波路構造10Aは、光導波層11Aと、下部クラッド層12Aと、上部クラッド層13Aとを備える。
トレンチ構造20は、光導波層11Aに沿って両側の側部にY方向に延びて形成されている。図2に示すように、光導波層11Aの両側の側部に二本のトレンチ構造20が設けられている。この光半導体素子1Aでは、光導波層11Aが延在するY方向に沿ってヒータ3は所定長さに形成されている。図2に示すY方向の長さについて、トレンチ構造20の長さはヒータ3の長さよりも長く形成されている。例えば、トレンチ構造20は半導体層をエッチングにより形成され、幅が10um程度、深さが5um程度である。導体配線5はトレンチ構造20の上部に配置されている。ヒータ3の両側に設けられた電極に導体配線5が接続されている。また、光導波路構造10Aは、例えば幅3um程度である。
このトレンチ構造20を有する光半導体素子1Aは、実施の形態1のようにトレンチがない構造に比べて、光導波路構造10Aの断熱性が高い構造となる。つまり、トレンチ構造20は断熱構造として機能するものであり、ヒータ3で熱が発生した際に、光導波層11Aの加熱に寄与しない熱拡散を抑制する機能を発揮する。
以上説明した通り、実施の形態2によれば、光導波層11Aの側部にトレンチ構造20を有することによって、光導波路構造10A側での断熱性(X方向両側での熱抵抗)を高くするができる。これにより、光導波路構造10A側でヒータ3の熱が光導波層11Aの加熱に寄与しない熱拡散を抑制することができるとともに、導体配線5の断面積がヒータ接続部側で小さいことにより、ヒータ3から導体配線5へと放熱が生じることを抑制できる。
トレンチ構造20によって光導波路構造10AのX方向への熱拡散を抑制することができるという意味合いで、トレンチ構造20は光導波路構造10Aに対する断熱構造として機能する。そして、トレンチ構造20により光導波路構造10Aの断熱性が向上することにより、ヒータ接続部から導体配線5を経由する放熱を抑制することが重要となる。この点、導体配線5はヒータ接続部側の断面積が電極パッド4側の断面積よりも小さい構造を有することにより、ヒータ3から導体配線5へと熱が伝達すること(熱逃げ)を抑制できる。そのため、光導波路構造10Aではヒータ3で生じた熱によって光導波層11Aを効率よく加熱することができる。
(実施の形態2の変形例)
(変形例1)
図3は、実施の形態2の変形例1における光半導体素子の構造を示す模式図である。図3に示すように、実施の形態2の変形例1における光半導体素子1Aでは、ハイメサ構造(ハイメサ導波路)を有する光導波路構造10Bを備えている。光導波路構造10Bは、光導波層11Bと、下部クラッド層12Bと、上部クラッド層13Bとを有する。この光導波路構造10Bは例えば幅2um程度である。このハイメサ構造では、光導波層11Bの側面がトレンチ構造20により形成されており、光導波層11Bの側面とトレンチ構造20との屈折率の差が大きい構造となる。このように、ハイメサ構造に構成された光導波路構造10Bにも、導体配線5の構成を適用することが可能である。この変形例1によれば、上述した実施の形態2と同様に、光導波層11Bを加熱するためにヒータ3で熱を生じる際、ヒータ接続部側から導体配線5への放熱(熱逃げ)を抑制することができる。
(変形例2)
図4は、実施の形態2の変形例2における光半導体素子の構造を示す模式図である。図4に示すように、この変形例2における光半導体素子1Aでは、導体配線5Aが、電極パッド4側の部位5bからヒータ接続部側の部位5aに向けて段階的に幅(Y方向の長さ)が細くなる構造を有する。すなわち、導体配線5Aは、ヒータ3との接続部付近では幅が細く、電極パッド4に近づくに連れて段階的に幅が太くなる構造を有する。この導体配線5Aはトレンチ構造20の上部に配置されている。ヒータ3は光導波路構造10Aの上に設けられたマイクロヒータである。
導体配線5Aの熱逃げは、温度の高いヒータ接続部に近い部分に位置する部位5aによる影響が大きく、温度の低い電極パッド4に近づくに連れて導体配線5Aの熱逃げの影響は小さくなる。ここで、熱逃げについて、図4に示す構造の導体配線5Aと図1に示す構造の導体配線5とを比較する。図4に示す導体配線5Aでは、部位5aの幅がヒータ接続部に近い位置でX方向に所定長さに亘り細い幅を維持する。これに対し、図1に示す導体配線5では、部位5aの幅がヒータ接続部に近い位置から徐々に広がる。そのため、同じ抵抗設計であり、かつ部位5aの端(ヒータ3側の先端部)と部位5bの端(電極パッド4側の末端部)の断面設計が同じ場合には、図4に示す導体配線5Aの方が図1に示す導体配線5よりも熱逃げ抑制効果が大きくなる。また、従来構造のような導体配線幅が固定されている構造に比べて、図4に示す構造は、導体配線5Aの幅の設計自由度が高く、導体配線5A全体の電気抵抗はヒータ3の電気抵抗に比べて低いことも満たすことが可能となる。また、導体配線5Aの構造は、実施の形態2における埋め込みメサ構造の光導波路構造10Aだけでなく、上述した変形例1におけるハイメサ構造の光導波路構造10Bにも同様に適用でき、導体配線5Aからの熱逃げを抑制する効果が期待される。さらに、導体配線5Aの構造は、トレンチがない構造である実施の形態1における光導波路構造10にも適用可能である。
例えば、ヒータ3は幅3um、厚さ0.5um、長さ100um程度である。電極パッド4は100um角程度で、厚さ1um程度である。導体配線5Aは、例えばヒータ3付近側で幅3um程度、長さ10um程度、導体配線5Aの中心付近は幅10um程度、長さ10um程度、電極パッド4付近で幅20um程度、長さ10um程度のピラミッド形状をしている。図4に示す導体配線5Aの構造では、ヒータ3側の部位5aは幅10um程度、電極パッド4側の部位5bは幅20um程度である。また、導体配線5Aの厚さは全て1um程度である。なお、幅はY方向の長さ、厚さはZ方向の長さ、長さはX方向の長さである。また、この実施の形態2の変形例2では導体配線5Aの幅は2段階で変化しているが、この幅は3段以上の多段に変化してもよい。
(変形例3)
図5は、実施の形態2の変形例3における光半導体素子の構造を示す模式図である。図5に示すように、この変形例3における光半導体素子1Aでは、導体配線5Bが、ヒータ接続部付近の部位5aでは幅が細くかつ厚さの薄い形状をしており、電極パッド4Aに近づくに連れて直線的に幅が太くかつ厚くなる構造を有する。すなわち、導体配線5Bは、ヒータ3との接続部付近では幅および厚さが小さく、電極パッド4Aに近づくに連れて連続的に幅および厚さが大きくなる構造を有する。電極パッド4Aの厚さは、上述した変形例1等の電極パッド4の厚さよりも厚く形成されている。例えば、電極パッド4Aは厚さ1um程度である。
例えば、フォトリソグラフィにより導体配線5Bをパターニングし、導体配線5Bをスパッタリング等により成膜すると、細い配線箇所は成膜金属がパターニング箇所に入り込みにくくなるため、太い配線パターン箇所と比べて薄く成膜され、図6に示す導体配線5Bの構造が作製可能となる。導体配線5Bは、例えばヒータ付近側で幅3um、厚さ0.5um程度であり、電極パッド4A付近で幅20um、厚さ1um程度のテーパ形状をしている。また、導体配線5Bの長は30um程度である。
このように、変形例3における導体配線5Bの構造により、導体配線5Bの熱逃げの影響を幅方向のみならず、厚さ方向でも制限することが可能である。導体配線5Bのパターニング幅はフォトリソグラフィの特性上、狭くても数um程度に制限されてしまうものの、熱逃げは導体配線5Bの断面積に対して効いてくる。そのため、導体配線5Bの構造によれば、導体配線5Bの厚さ方向に対してヒータ接続部付近の部位5aを薄くすることで導体配線5Bからの熱逃げを抑制する効果がより一層発揮されることになる。また、従来構造のように導体配線断面構造が固定されている構造に比べて、この変形例3における導体配線5Bの構造は、配線断面の設計自由度が高く、導体配線5B全体の電気抵抗はヒータ3の電気抵抗に比べて低いことも満たすことが可能となる。
(実施の形態3)
図6は、実施の形態3に係る光半導体素子の構造を示す模式図である。実施の形態3では、実施の形態2とは異なり、トレンチ構造20の内部に樹脂が設けられている。なお、実施の形態3の説明では、実施の形態2と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。
図6に示すように、実施の形態3に係る光半導体素子1Bは、光導波路構造10Aを備え、光導波層11Aの側部に形成されたトレンチ構造20の内部に、絶縁性を有する樹脂7が設けられた構造を有する。トレンチ構造20内が樹脂7で埋められている。導体配線5は樹脂7によって支持されている。
この実施の形態3によれば、トレンチ構造20内の樹脂7は光導波路構造10Aや導体配線5に比べて十分に熱抵抗が高いため、ヒータ3から導体配線5への放熱を抑制でき、かつ絶縁性の樹脂7により導体配線5が支持されているため、機械的強度が上がる。つまり、トレンチ構造20の内部に樹脂7を設けた構造は、高熱抵抗構造として機能する。そのうえで、光導波路構造10A上のヒータ3の発熱に対する樹脂7での断熱効果の向上と、樹脂7よる機械的強度の向上とが図れる。
(実施の形態4)
次に、図7〜図13を参照して、実施の形態3における光半導体素子について説明する。実施の形態3では、上述した各実施の形態とは異なり、光導波路構造と基板との間に、ヒータの熱が光導波路構造から基板に伝達することを抑制するための高熱抵抗層を有する。なお、実施の形態3の説明では、実施の形態2と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。
図7に示すように、実施の形態4に係る光半導体素子1Cでは、光導波路構造10Cの周辺にトレンチ構造20を形成した上で、光導波路構造10Cと基板2との間に空隙Sが形成されている。空隙Sは厚さ方向のギャップである。光導波路構造10Cは、空隙Sの上方に配置された下部クラッド層12Cと、光導波層11Cと、上部クラッド層13Cとを有する。積層部6と基板2との間には、犠牲層8が設けられている。空隙Sは、犠牲層8を除去したことにより形成された構造である。
例えば、光導波路構造10Cの側面には保護膜(パッシベーション膜)を形成し、下部クラッド層12Cと基板2との間に犠牲層8を設けており、保護膜や光導波層11Cよりも犠牲層8の方がエッチングレートの高いエッチング液を用いることで、犠牲層8のみがエッチングされて下部クラッド層12Cと基板2との間に、空隙Sが形成されている。犠牲層8は、例えばInGaAs、InGaAsP、AlInAsなどの半導体混晶材料からなる。犠牲層8の厚さは例えば0.3μmである。また、保護膜には、光導波層11C、下部クラッド層12C、および上部クラッド層13Cよりも屈折率が低い材料、例えばSiN等を用いる。この保護膜の厚さは例えば0.3μmである。
ただし、光導波路構造10C下の犠牲層8全てがエッチングされているわけではなく、光導波路構造10Cを支持するために、Y方向においてヒータ3から離れた箇所でパターニングにより犠牲層8を残している。例えば、図8に示すように、トレンチ構造20は、ヒータ3が配置された位置に対応して形成されているため、Y方向に有限の長さとなっている。そのため、Y方向でトレンチ構造20から離れた位置では、光導波路構造10C下の犠牲層8がエッチングされずに残っている(図示せず)。また、図8〜図13に示す構造の光半導体素子1Cでは、積層部6と光導波路構造10Cとが一体的に形成された構造を有し、積層部6が犠牲層8の上に支持された構造となっている。
この実施の形態4における空隙Sを有する光導波路構造10Cでは、空隙Sによって、下部クラッド層12Cと基板2との間に空気層が形成される。空気の方が半導体材料よりも熱伝導率が大幅に小さい。つまり、空隙Sからなる空気層は高熱抵抗層となる。そのため、空隙Sのない構造に比べて、空隙Sを有する光半導体素子1Cは高熱抵抗な光導波路構造10Cとなる。そして、光導波路構造10C側の熱抵抗を高くすることにより、導体配線5からの熱逃げを抑制することがより重要となるため、光導波路構造10Cの高熱抵抗化により、導体配線5の構造による放熱抑制効果がより一層有効となる。
なお、図示しないが、実施の形態4の変形例として、光導波層11Bとトレンチ構造20とが一体の構造となっているハイメサ構造の光導波路構造10Bにも同様に適用でき、導体配線5からの熱逃げを抑制する効果が得られる。
(実施の形態5)
図14は、実施の形態5に係る光半導体素子の構造を示す模式図である。実施の形態5では、下部クラッド層と基板2との間に高熱抵抗層を有する構造である点では上述した実施の形態4と同様であるが、高熱抵抗層の構成が実施の形態4とは異なる。なお、実施の形態5の説明では、実施の形態4と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。
図14に示すように、実施の形態5に係る光半導体素子1Dは、下部クラッド層12Dと基板2との間に、半導体材料からなる高熱抵抗層9を有する。光導波路構造10Dは、高熱抵抗層9の上に配置された、下部クラッド層12Dと、光導波層11Dと、上部クラッド層13Dとを有する。つまり、高熱抵抗層9によって光導波路構造10Dが支持されている。
ここで、光半導体素子1Dの製造方法について説明する。例えば、上述した実施の形態4に係る光半導体素子1Cの構造作製に用いていた犠牲層8が、下部クラッド層12Dを構成する半導体材料よりも高い熱抵抗を有する半導体材料である。この犠牲層8を、積層部6と基板2との間だけでなく、下部クラッド層12Dと基板2との間にも残した構造をしているものが実施の形態5に係る光半導体素子1Dである。この場合に、残存する犠牲層8が、図14に示す高熱抵抗層9となる。その結果、高熱抵抗層9を構成する半導体材料は、下部クラッド層12Dを構成する半導体材料とは異なるとともに、その熱伝導率も異なる。
このように、実施の形態5における光半導体素子1Dの構造は、高熱抵抗層9(犠牲層)が無い光導波路構造10Aに比べて熱抵抗が高いため、光導波路構造10Dから基板2へと熱が逃げることを抑制することが可能となる。すなわち、高熱抵抗層9によって光導波路構造10Dが高熱抵抗化される。そのため、導体配線5からの熱逃げ抑制効果がより一層有効となり、配線構造による断熱効果が高まる。加えて、光導波路構造10Dは半導体層である高熱抵抗層9により支持されているため、光半導体素子1Dの機械的強度も確保されている。
(実施の形態6)
実施の形態6は、集積型半導体レーザに適用した構成例である。図15は、実施の形態6に係る集積型半導体レーザの構成を示す模式図である。集積型半導体レーザ100は、共通の基板102上に形成された、第1光導波路部110と第2光導波路部120とを備えている。集積型半導体レーザ100はレーザ発振し、レーザ光L1を出力するように構成されている。基板102は例えばn型InPからなる。なお、基板102の裏面にはn側電極130が形成されている。n側電極130は、例えばAuGeNiを含んで構成され、基板102とオーミック接触する。
第1光導波路部110は、光導波路111と、積層部112と、p側電極113と、Tiからなるマイクロヒータ114と、2つの電極パッド115と、テーパ形状の導体配線116とを備えている。第1光導波路部110は埋め込み構造を有する。光導波路111は積層部112内にY方向に延伸するように形成されている。積層部112は光導波路111に対してクラッド部の機能等を備える。
p側電極113は、積層部112上において、光導波路111の所定の部分に沿うように配置されている。なお、積層部112には後述するSiN保護膜が形成されており、p側電極113はSiN保護膜に形成された開口部を介して積層部112に接触している。マイクロヒータ114は、積層部112のSiN保護膜上において、光導波路111の所定の部分に沿うように配置されている。各電極パッド115は、積層部112のSiN保護膜上に配置され、導体配線116を介してマイクロヒータ114と電気的に接続している。マイクロヒータ114は、各電極パッド115から導体配線116を介して電流を供給されることによって発熱する。
第2光導波路部120は、2分岐部121と、2つのアーム部122、123と、リング状導波路(リング共振器)124と、NiCr等からなるマイクロヒータ125とを備えている。
2分岐部121は、1×2型の多モード干渉型(MMI)導波路121aを含む1×2型の分岐型導波路で構成され、2ポート側が2つのアーム部122、123のそれぞれに接続されるとともに1ポート側が第1光導波路部110側に接続されている。2分岐部121により、2つのアーム部122、123は、その一端が統合され、回折格子層14(図16に示す)と光学的に結合される。
アーム部122、123は、いずれもY方向に延伸し、リング状導波路124を挟むように配置されている。アーム部122、123はリング状導波路124と近接し、いずれも同一の結合係数κでリング状導波路124と光学的に結合している。κの値は例えば0.2である。アーム部122、123とリング状導波路124とは、リング共振器フィルタRF1を構成している。また、リング共振器フィルタRF1と2分岐部121とは、反射ミラーM1を構成している。マイクロヒータ125はリング状であり、リング状導波路124を覆うように形成されたSiN保護膜上に配置されている。マイクロヒータ125は、電流を供給されることによって発熱し、リング状導波路124を加熱する。供給される電流量を変化させることによってリング状導波路124の温度が変化し、その屈折率が変化する。
2分岐部121、アーム部122、123、リング状導波路124は、いずれも、GaInAsPからなる光導波層120aが下部クラッド層と上部クラッド層とによって挟まれたハイメサ構造を有している。
また、アーム部123の一部のSiN保護膜上には、マイクロヒータ126が配置されている。アーム部123のうちマイクロヒータ126の下方の領域は、光の位相を変化させる位相調整部127として機能する。マイクロヒータ126は、電流を供給されることによって発熱し、位相調整部127を加熱する。供給される電流量を変化させることによって位相調整部127の温度が変化し、その屈折率が変化する。なお、このマイクロヒータ126を上述したヒータ3に変更して、電極パッド4および導体配線5の構造を適用することも可能である。
第1光導波路部110と第2光導波路部120は、互いに光学的に接続された一組の波長選択要素である回折格子層と反射ミラーM1とにより構成される、光共振器C1を構成している。
この集積型半導体レーザ100は、周期的な波長特性を有するDBR(Distributed Bragg Reflector)およびリング共振器を有し、その波長特性をヒータの発熱量で制御することによりバーニア型の波長可変レーザとして動作する。これらに含まれる光導波層を有するヒータ用導体配線構造の模式図を図16と図17とに示す。
図16は、実施の形態6に係る光半導体素子をDBRに適用した場合の構成例を示す模式図である。図16に示すように、光半導体素子1Eは、DBR(Distributed Bragg Reflector)型の回折格子層14を、埋め込みメサ構造に形成された光導波路構造10Eにおける光導波層11Eの上部に設けた構造を有する。この光半導体素子1Eは、図15に示す第1光導波路部110にトレンチ構造20を設けるなど、埋め込みメサ構造および導体配線構造を適用したものである。なお、図15には、トレンチ構造20が図示されていない。
光導波路構造10Eは、基板102の上に配置された下部クラッド層12Eと、光導波層11Eと、回折格子層14と、上部クラッド層13Eとを有する。この光導波路構造10E上に、ヒータ114Aが配置されている。ヒータ114Aは、導体配線116を介して電極パッド115Aと電気的に接続されている。導体配線116は、トレンチ構造20の上部に配置されており、ヒータ接続部側の部位116aが電極パッド115A側の部位116bよりも細い(断面積が小さい)構造を有する。電極パッド115Aは、積層部112上に配置されている。例えば、ヒータ114Aは幅3um、厚さ0.5um、長さ500um程度である。また、回折格子層14は、長さ500um程度である。
図17は、実施の形態6に係る光半導体素子をリング共振器に適用した場合の構成例を示す模式図である。図17に示すように、光半導体素子1Fは、ハイメサ構造を有する光導波路構造10Fにより構成されたリング共振器構造のリング状導波路124Aを備える。光導波路構造10Fは、リング状の光導波層11Fと、下部クラッド層12Fと、上部クラッド層13Fとを有する。このリング状の光導波路構造10Fの上に、ヒータ125Aが配置されている。ヒータ125Aは、導体配線5を介して電極パッド4と電気的に接続されている。この導体配線5は、アーム部122の側部に形成されたトレンチ構造20の上方に配置されている。例えば、ヒータ125Aは幅3um、厚さ0.5um、長さ100um程度である。
実施の形態6に係る集積型半導体レーザ100によれば、高効率なヒータを用いているので、波長可変動作のために必要なヒータの消費電力を抑制でき、低消費電力な波長可変レーザとして用いることができる。
このように、本発明に係る導体配線の構造は、半導体の光導波路のみならず、図16に示すDBRや、図17に示すリング共振器を有する集積型半導体レーザ100にも適用可能である。そして、集積型半導体レーザ100において、ヒータから導体配線を経由した熱逃げを抑制することが可能となる。なお、図16に示す構造は、埋め込みメサ構造(BH導波路)だけでなく、ハイメサ構造(ハイメサ導波路)にも適用でき、配線熱逃げを抑制する効果が期待される。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F 光半導体素子
2 基板
3、114A、125A ヒータ
4、4A、115A、 電極パッド
5、5A、5B、116 導体配線
5a、5b 部位
6、112 積層部
7 樹脂
8 犠牲層
9 高熱抵抗層
10、10A、10B、10C、10D、10E、10F 光導波路構造
11、11A、11B、11C、11D、11E、11F 光導波層
12、12A、12B、12C、12D、12E、12F 下部クラッド層
13、13A、13B、13C、13D、13E、13F 上部クラッド層
20 トレンチ構造
100 集積型半導体レーザ
125、126 マイクロヒータ
115 電極パッド
122、123 アーム部
124A リング状導波路
C1 光共振器
L1 レーザ光
M1 反射ミラー
RF1 リング共振器フィルタ
S 空隙

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板よりも上部に形成された光導波層とクラッド部とを有する光導波路構造と、
    前記光導波路構造と熱的に接続された発熱抵抗体と、
    前記発熱抵抗体に電気的に接続された導体配線と、
    前記導体配線に電気的に接続された電極パッドと、
    を備え、
    前記導体配線は、前記発熱抵抗体の近傍に位置する部位の断面積が、前記電極パッド側に位置する部位の断面積よりも小さい構造を有する
    ことを特徴とする光半導体素子。
  2. 前記電極パッドから前記導体配線を介する通電により前記発熱抵抗体で熱が発生する際、前記光導波層の加熱に寄与しない熱拡散を抑制する断熱構造を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の光半導体素子。
  3. 前記断熱構造は、前記光導波層の側部に設けられたトレンチ構造を含み、
    前記導体配線は、前記トレンチ構造の上部に配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の光半導体素子。
  4. 前記トレンチ構造の内部には、樹脂が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の光半導体素子。
  5. 前記導体配線は、前記トレンチ構造の上部に配置された部分が前記樹脂によって支持されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の光半導体素子。
  6. 前記断熱構造は、前記光導波層よりも下部に、熱伝導率が前記クラッド部の熱伝導率よりも低い高熱抵抗層を有する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の光半導体素子。
  7. 前記高熱抵抗層は、空隙であることを特徴とする請求項6に記載の光半導体素子。
  8. 前記高熱抵抗層は、前記クラッド部を構成する半導体材料とは異なる半導体材料により構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の光半導体素子。
  9. 前記高熱抵抗層は、樹脂により構成されていることを特徴とする請求項6に記載の光半導体素子。
  10. 前記導体配線の電気抵抗は、前記発熱抵抗体の電気抵抗に比べて低い
    ことを特徴とする請求項1から9のうちのいずれか一項に記載の光半導体素子。
  11. 前記導体配線は、前記電極パッドから前記発熱抵抗体との接続部に向けて延在するに連れて、断面積が連続的に小さくなる構造を有する
    ことを特徴とする請求項1から10のうちのいずれか一項に記載の光半導体素子。
  12. 前記導体配線は、前記電極パッドから前記発熱抵抗体との接続部に向けて延在するに連れて、断面積が段階的に小さくなる構造を有する
    ことを特徴とする請求項1から10のうちのいずれか一項に記載の光半導体素子。
  13. 請求項1から12のうちのいずれか一項に記載の光半導体素子を含む集積型半導体レーザ。
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