JP5638676B2 - 光素子の波長制御方法および波長制御装置 - Google Patents

光素子の波長制御方法および波長制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、光素子である、光ファイバ通信用光源および光計測用光源として用いられる波長可変半導体レーザの波長制御方法および波長制御装置に関し、特に光通信における光波長(周波数)多重システム用光源、および広帯域波長帯をカバーする光計測用光源の波長制御方法および波長制御装置に関するものである。
光ファイバ通信における波長多重通信方式では、規格で定められた間隔で異なる複数の周波数(波長)のレーザ光を一つの光ファイバで伝送する。一つ一つの周波数をチャンネルと呼び、高速なチャンネル切り替えのために高速に発振周波数の切り替えが可能な波長可変レーザが求められている。
通信用のレーザでは、単一モードレーザと呼ばれる一つの波長で発振するレーザが用いられており、単一モードを得るためには、例えば導波路に周期的に凹凸を設けた回折格子が用いられている。回折格子が形成された半導体光導波路は、回折格子の周期Λと光導波路の等価屈折率nより決まるブラッグ波長λBで選択的に反射する分布反射器(DBR:Distributed Bragg Reflector)となる。λBとΛ、nの関係は、以下に示す(1)式で表される。
Figure 0005638676
また、分布反射器に利得を持たせて作製したレーザのことを分布帰還型(DFB:Distributed Feedback)レーザと呼ぶ。
上述した(1)式から、分布反射器の等価屈折率nを変化させることで、ブラッグ波長を変化させることができることがわかる。すなわち選択的に反射する波長を変化させることができ、分布反射器を用いた共振器を構成すれば、等価屈折率の変化により発振波長を変化させることのできる波長可変レーザを構成することが可能となる。回折格子を利用した波長可変レーザとしては、均一な回折格子のDBRを用いたDBRレーザや、SG(Sampled Grating)‐DBRレーザ、SSG(Super Structure Grating)‐DBRレーザなどが知られている。
また、連続的に波長を変化させることのできる分布活性(TDA‐)DFBレーザがある。ここで、分布活性DFBレーザの基本構造の断面を図5に示す。図5に示すように、分布活性DFBレーザは、下部クラッド101上に、活性導波路層102と非活性導波路層(波長制御領域)103とがそれぞれ一定の長さLa,Ltで交互に周期的に縦続接続された構造となっている。活性導波路層102および非活性導波路層103の上には上部クラッド104が形成され、活性導波路層102および非活性導波路層103と上部クラッド104との間には凹凸、すなわち回折格子105が形成されている。更に、上部クラッド104上には、活性導波路層102、非活性導波路層103に対応して活性領域電極106、波長制御領域電極107がそれぞれ設けられている。また、下部クラッド101の下方には共通の電極108が設けられている。この分布活性DFBレーザにおいては、活性導波路層102へ電流Iaを注入することにより発光するとともに利得が生じるが、それぞれの導波路には回折格子105が形成されており、回折格子105の周期に応じた波長のみ選択的に反射されてレーザ発振が起こる。一方、非活性導波路層103へ電流Itを注入することによりキャリア密度に応じてプラズマ効果により屈折率が変化するため、非活性導波路の回折格子の光学的な周期は変化する。非活性導波路層の等価屈折率が変化し、1周期の長さに対する波長制御領域の長さの割合分だけ共振縦モード波長が短波長側にシフトする。活性領域長をLa、波長制御領域長をLtとすれば、繰り返し構造の1周期の長さはLa+Ltとなり、共振縦モード波長の変化の割合Δλr/λrは、以下に示す(2)式となる。
Figure 0005638676
一方、複数の反射ピークの各波長も、電流注入による等価屈折率の変化の結果、短波長側にシフトする。反射ピーク波長は繰り返し構造1周期内の平均等価屈折率変化に比例するので、反射ピーク波長の変化の割合Δλs/λsは、以下の(3)式で表される。
Figure 0005638676
(2)式、(3)式より、反射ピーク波長と共振縦モード波長とは同じ量だけシフトする。したがって、このレーザでは、最初に発振したモードを保ったまま連続的に波長が変化する。
その他、光導波路をリング状にしたリング共振器などの場合でも、リングの物理的長さと等価屈折率との積である光学長により共振波長が決まるため、等価屈折率の変化により共振波長を変化させることができることが知られている。
半導体の等価屈折率を動的に変化させる方法は、温度を変化させる方法、電流注入により変化させる方法、などがある。温度による屈折率変化は比較的遅く、安定するまでに数秒かかる。一方で、電流注入による屈折率の変化はプラズマ効果などに起因し、数ナノ秒で屈折率変化が生じることが知られている。
しかしながら、波長はステップ的に変わるのではなく、連続的に変化するため、ある波長(チャネル)から次の波長(チャネル)に変化する際に、その間の波長もわずかな時間ながら出力されることになる。そのため、一般的には、波長可変レーザの出力側に半導体光増幅器(SOA)を設け、波長が切り替わるまでの間はSOAに電流を流さずに吸収体とすることで、レーザからの光出力をカットする、いわゆるブランキング動作を行うなどの方法が行われている。
また、一般的に半導体中では電流が流れることにより抵抗成分のために発熱する。通常、素子温度を一定にするためにペルチェ素子などを用いるが、チャンネル切替時には、電流量が変化することで発熱量が変わるため半導体レーザチップの温度が変化する。電流注入による屈折率変化が生じると同時に、温度変化によりゆっくりと屈折率変化が生じるため、チャンネル切り替え直後に設定周波数と比べて数GHzから数十GHz程度のズレが生じ、ゆっくりと設定周波数に近づいていくというドリフト現象が現れる。このドリフト現象は熱的要因で生じ、数ミリ秒以上の時間がかかる。この現象は、チップ温度の変化に起因するので、SOAのONとOFFでブランキング動作を行うと、電流が変化し、ブランキング直後にもドリフト現象で周波数がゆっくりと変化してしまうことになる。
波長可変レーザの波長切替時の電流変動による熱波長ドリフトを抑制するために、特許文献1、2、3では、波長可変レーザの波長制御領域に隣接して熱補償用の電極を用意し、制御層の電流が変化するタイミングに合わせ、熱補償用の電極に流す電流も変化させることで熱補償を行っている。
特許第3168855号 特許第3257185号 特開2008−218947号公報
波長可変レーザにおいて、設定波長以外の波長の光が出力されてしまうことを防ぐため、ブランキング動作を行うが、電流のONとOFFを切り替えるため電流変化量が大きく熱ドリフトが発生する。波長切替時の熱ドリフトを抑制するための熱補償の方法が開示されているが、レーザに平行に熱補償用の電極を設ける必要があった。
以上のことから、本発明は上述した課題を解決するために為されたものであって、所望の波長以外の波長が出力されるのを防ぐためにブランキング動作をしつつ、波長切り替え時の電流変化に起因する熱変動による波長ドリフトを抑制し、波長安定性を高める光素子の波長制御方法および波長制御装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決する第1の発明に係る光素子の波長制御方法は、
光素子の波長制御方法であって、
前記光素子として、制御電流を注入して屈折率を制御する波長制御領域と、利得電流を注入して利得を制御する活性層領域とを有する電流制御型の波長可変半導体レーザが複数並列に配置された波長可変レーザアレイ素子と、半導体光増幅器とが集積された集積半導体レーザアレイ素子を用い、
所定の波長で光出力のあるチャンネル1状態と、
前記半導体光増幅器の電流を遮断することにより光出力を遮断した光遮断状態と、
前記チャンネル1状態とは異なる波長の光出力のあるチャンネル2状態
とを制御する波長制御過程において、
前記光遮断状態中に、前記チャンネル2状態で前記半導体光増幅器に流す電流または電力と同じ値の電流または電力を、前記チャンネル2状態で動作する波長可変半導体レーザ以外の一つまたは複数個の波長可変半導体レーザの前記波長制御領域と前記活性層領域のいずれかまたは両方に投入し、
前記光遮断状態中に、前記チャンネル2状態で動作する前記波長可変半導体レーザの波長制御領域に注入する制御電流と同じ値の制御電流を、前記チャンネル2状態で動作する前記波長可変半導体レーザの波長制御領域に注入し、
前記光遮断状態中に、前記チャンネル2状態で動作する前記波長可変半導体レーザの活性層領域に注入する利得電流と同じ値の利得電流を、前記チャンネル2状態で動作する前記波長可変半導体レーザの活性層に注入する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る光素子の波長制御方法は、
第1の発明に係る光素子の波長制御方法であって、
前記光遮断状態中に投入する前記チャンネル2状態で前記半導体光増幅器に流す電流相当または電力相当の電流を、前記チャンネル2状態で動作する波長可変半導体レーザには隣接しない波長可変半導体レーザに投入する
ことを特徴とする。
また、上述した課題を解決する第3の発明に係る光素子の波長制御方法は、
第1又は第2の発明に係る光素子の波長制御方法であって、
前記光遮断状態を1ミリ秒以上で制御する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る光素子の波長制御方法は、
第1乃至第3の発明の何れか1つに係る光素子の波長制御方法であって、
前記チャンネル1状態を、光出力が無く、かつ、前記チャンネル2状態とは電流量が異なる状態に制御する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第5の発明に係る光素子の波長制御方法は、
第1乃至第4の発明の何れか1つに係る光素子の波長制御方法であって、
前記可変半導体レーザとして、分布活性分布帰還型半導体レーザを用いる
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第6の発明に係る光素子の波長制御方法は、
第1乃至第5の発明の何れか1つに係る光素子の波長制御方法を実施する光素子の波長制御装置であって、
所望の波長の光出力に応じてチャンネルを選択すると共に、注入電流量を調整する制御部を備える
ことを特徴とする。
本発明によれば、波長可変レーザアレイに特別な構造を付加することなく、ブランキング時の電流変化により生じる発熱量の変化を抑えることができ、発振波長を安定化することができる。
本発明の第一番目の参考例に係る光素子の波長制御方法で制御する分布活性DFBレーザ構造の説明図であって、図1(a)にその上面を示し、図1(b)に図1(a)のx−x’断面を示し、図1(c)に図1(a)のy−y’断面を示す。 第一番目の参考例に係る光素子の波長制御方法で制御するDBRレーザ構造の説明図である。 本発明の第二番目の参考例に係る光素子の波長制御方法で制御する集積半導体レーザ素子の説明図である。 本発明の第一番目の実施形態に係る集積半導体レーザ素子の説明図である。 分布活性DFBレーザの構造を説明する図である。
本発明に係る光素子の波長制御方法および波長制御装置について、各参考例及び実施形態で具体的に説明する。
[第一番目の参考例]
第一番目の参考例に係る光素子の波長制御方法および波長制御装置について、図1を参照して説明する。本参考例では、光素子として波長可変半導体レーザを用い、この波長可変半導体レーザの波長を制御する場合について説明する。
波長可変半導体レーザは、図1(b)に示すように、第一のレーザ部A1、位相シフト領域20、第2のレーザ部A2からなり、図中右から、この順に直列に接続されたものである。
第一のレーザ部A1においては、n型InPからなる下部クラッド(半導体基板)21上に形成された、発振波長帯に対して光学的利得を有し、GaInAsPからなる長さLa1の活性導波路層(活性領域、活性層)22a1と、光学的利得を持たず、活性導波路層22a1とは組成の異なるGaInAsPからなる長さLt1の非活性導波路層(非活性領域、波長制御領域、制御層)23t1とが、光の伝搬方向に沿って、周期L1で交互に複数繰り返して縦続接続された周期構造となっている。
第二のレーザ部A2においては、n型InPからなる下部クラッド(半導体基板)21上に形成された、発振波長帯に対して光学的利得を有し、GaInAsPからなる長さLa2の活性導波路層(活性領域、活性層)22a2と、光学的利得を持たず、活性導波路層22a2とは組成の異なるGaInAsPからなる長さLt2の非活性導波路層(非活性領域、波長制御層、制御層)23t2とが、光の伝搬方向に沿って、周期L2で交互に複数繰り返して縦続接続された周期構造となっている。
また、図1(c)に示すように、活性導波路層22(22a1,22a2)及び非活性導波路層23(23t1,23t2)からなるコア層33の両脇に、Feをドーピングして高抵抗としたInPからなる電流ブロック層24が形成される。
これら層22a1,23t1,22a2,23t2の上には、図1(b)および図1(c)に示すように、p型InPからなる上部クラッド25が形成され、これら層22a1,23t1,22a2,23t2と上部クラッド25の間には、周期的な凹凸を形成して導波路の等価屈折率を周期変調させた回折格子26が形成されている。位相シフト領域20においては、n型InPからなる下部クラッド21上に回折格子26の位相をλ/4位相する位相シフト部27が形成され、位相シフト部27上にp型InPからなる上部クラッド25が形成されている。これにより、第一のレーザ部A1と第二のレーザ部A2の回折格子26はλ/4位相がシフトしている。
さらに、上部クラッド25の上にはオーミックコンタクトのために高ドープのp型InGaAsからなるコンタクト層28を設け、このコンタクト層28の上に活性領域電極29及び波長制御領域電極30を形成している。活性領域電極29、波長制御領域電極30に対応してコンタクト層28を2つに分離することにより、活性領域電極29と波長制御領域電極30とが互いに独立して電流を注入できるようにしている。活性領域電極29として、活性層導波路層22a1,22a2の領域の上方にこれら領域に対応して活性領域電極29a1,29a2がそれぞれ設けられ、全ての活性領域電極29a1,29a2同士が互いに素子上で短絡して構成されている。波長制御領域電極30として、非活性導波路層23t1,23t2の領域の上方にこれら領域に対応して波長制御領域電極30t1,30t2がそれぞれ設けられ、全ての波長制御領域電極30t1,30t2同士が互いに素子上で短絡して構成されている。また、下部クラッド21の下部には共通の下部電極31を形成している。なお、電極同士を素子上で短絡しているので、活性領域電極29の下層においては、活性層領域22の上方の領域にのみコンタクト層28が形成され(図1(a)の電極幅の広い部分)、非活性導波路層23の上方の領域には絶縁層32が形成されている(図1(a)の電極幅の狭い部分、図1(c)参照)。同様に、波長制御領域電極30が非活性導波路層23のみに電流を注入できるように、波長制御領域電極30の下層においても、非活性導波路層23の上方の領域にのみコンタクト層28が形成され(図1(a)の電極幅の広い部分)、活性導波路層22の上方の領域には絶縁層32が形成されている(図1(a)の電極幅の狭い部分、図1(c)参照)。
活性導波路層22(22a1,22a2)としてバンドギャップ波長1.55μmのGaInAsPを用いた場合、非活性導波路層23(23t1,23t2)としてはそれより短波のバンドギャップ波長、例えば、1.4μmのバンドギャップ波長のGaInAsPを用いることにより、レーザ発振の利得に寄与しないために、キャリア密度が一定にならない。これにより、電流注入により大きく屈折率を変化させることができる。
活性導波路層22及び非活性導波路層23はバルク材料でなくともよく、例えば、量子井戸構造、もしくは、量子井戸をバリア層で挟んで重ねた多層量子井戸構造や、さらに低次元の量子井戸構造を備えたものであっても良い。また、活性層への光閉じ込めやキャリア閉じ込めを高めるなどのために、活性層とクラッド層の間に中間の屈折率を持つ層を導入する分離閉じ込めへテロ構造などを導入しても良い。
本素子に用いる半導体は、InPとGaInAsPの組み合わせに限定することなく、GaAs、GaInNAs、AlGaInAsなど、その他の半導体を用いても良いし、活性導波路層22と非活性導波路層23のバンドギャップ波長の組み合わせも上記に限定するものではない。
第一のレーザ部A1と第二のレーザ部A2では、活性導波路層22と非活性導波路層23の繰り返し周期は、それぞれL1=50μm、L2=70μmと異なるが、活性導波路層22と非活性導波路層23の割合(La1/Lt1、および、La2/Lt2)は同じである。本参考例では、この割合を1/2とした。第一のレーザ部A1と第二のレーザ部A2の間において、回折格子26の位相をλ/4波長変化させている。これにより、第一のレーザ部A1での反射波と第二のレーザ部A2での反射波の位相を、発振条件を満たすように整合させている。
活性導波路層22及び波長制御用の非活性導波路層23の上部に設けられる活性領域電極29及び波長制御領域電極30は互いに分離されており、図1(a)に示すように、活性導波路層22上の活性領域電極29a1,29a2同士及び非活性導波路層23上の波長制御領域電極30t1,30t2同士は素子上で短絡されており、櫛型の電極形状になっている。このように素子上で各々の領域の電極同士を短絡しておくことにより、金属製のボンディング・ワイヤをどこか一か所ずつ接着させるだけで、各領域に電流を注入することができる。
ここで、上述した構成の分布活性DFBレーザの作製方法について簡単に説明する。
(1)最初に有機金属気相エピタキシャル成長法と、これによる選択成長法を用いて、n型InPからなる下部クラッド21上に活性導波路層(活性層)22(22a1,22a2)と非活性導波路層(波長制御層)23(23t1,23t2)とを作製する。
(2)その後、塗布したレジストに、電子ビーム露光法を用いて回折格子26のパターンを転写し、転写パターンをマスクとしてエッチングを行い、回折格子26を形成する。
(3)次に、p型InPからなる上部クラッド25及びp型InGaAsからなるコンタクト層28を成長した後、横モードを制御するために、幅1.2μmのストライプ状に導波路を加工し、その両側にFeをドーピングしたInP(半絶縁体)からなる電流ブロック層24を成長する。
(4)そして、活性領域電極29及び波長制御領域電極30を形成した後、活性層駆動用の活性領域電極29と波長制御用の波長制御領域電極30とを電気的に分離するために、それらの電極間のコンタクト層28を除去する。
なお、電極同士を素子上で短絡すると共に、活性領域電極29が活性導波路層22のみに電流を注入できるように、活性領域電極29を形成する前に、活性導波路層22の上方の領域にコンタクト層28を形成し、非活性導波路層23の上方の領域に絶縁層32を形成し、それらの上層に活性領域電極29を形成している。同様に、電極同士を素子上で短絡すると共に、波長制御領域電極30が非活性導波路層23のみに電流を注入できるように、波長制御領域電極30を形成する前に、非活性導波路層23の上方の領域にコンタクト層28を形成し、活性導波路層22の上方の領域に絶縁層32を形成し、それらの上層に波長制御領域電極30を形成している。その後、下部クラッド21の下部に下部電極31を形成している。
半導体の成長法としては、有機金属気相エピタキシャル成長法に限らず、分子線エピタキシャル成長法やその他の手段を用いてもよい。回折格子の形成方法も電子線露光法に限らず、二束干渉露光法やそのほかの手段を用いてもよい。
電流ブロック層24は、FeをドーピングしたInP層に限定することなく、Ruなどのその他のドーパントをドーピングして高抵抗化したInP層を用いても良い。また、p型半導体とn型半導体を交互に重ねた多層構造としてもよい。
また、導波路構造は、本参考例では埋め込み構造を採用しているが、一般的なリッジ構造やハイメサ構造などでも本発明の原理を用いることができる。
本参考例では、第一のレーザ部A1及び第二のレーザ部A2における活性導波路層22と非活性導波路層23の繰り返しの数をそれぞれ6としている。第一のレーザ部A1と第二のレーザ部A2では同じ結合係数の回折格子26を用いているので、活性導波路層22と非活性導波路層23の繰り返し周期の長い第二のレーザ部A2の方が結合係数と長さの積が大きくなるため反射率は高くなる。したがって、繰り返し数を同数とした場合、自然に出力は非対称となり、反射率の低い第一のレーザ部A1からの出力が反射率の高い第二のレーザ部A2からの出力に比べて大きくとれるため、第一のレーザ部A1側から出力を効率よく取り出すことができる。なお、活性導波路層22と非活性導波路層23の繰り返しの数は6に限らず、また繰り返し数が第一のレーザ部A1と第二のレーザ部A2で同じである必要もないため、必要な反射率に応じて繰り返し周期や繰り返し数を設計すればよい。
本参考例の波長可変半導体レーザでは、図1(a)および図1(c)に示す活性領域電極29と下部電極31との間に電流を流すことによりレーザ光が発振する。このときの発振波長は、図1(b)で示した第一のレーザ部A1および第二のレーザ部A2の回折格子26により決まる波長となる。また、図1(a)および図1(c)に示す波長制御領域電極30へ電流注入することにより、非活性導波路層23の等価屈折率が変化し、共振縦モード波長が短波長側にシフトさせることができ、それに伴い、発振波長も短波長側にシフトする。
<制御方法>
ここで、上述した分布活性DFBレーザにて、発振のON/OFF時にて熱補償するための制御方法について説明する。
LD内で活性層電流Ia=75mA、波長制御電流It=1.56mAのチャンネル1(状態)からIa=75mA、It=52.3mAのチャンネル2(状態)に切り替えることを考える。チャンネル1からチャンネル2に切り替える際には、一度、出力をOFFすることで、余分な波長の光を出力しないようにする。これは活性層電流をOFFすることにより実現できる。つまり、以下の表1に示すように動作させる。
Figure 0005638676
しかしながら、状態1から状態2に切り替える際には、76.56mAの電流変化があり、状態2から状態3に切り替える際には、127.3mAの電流変化がある。この電流変化により、大きく発熱量が異なるためチップの温度変化が生じ、状態3に切り替わるときには、20GHz程度の波長ズレが生じ、1GHz以内のずれになるまでに3ミリ秒程度の時間が必要であった。これを回避するために、以下の表2に示すように動作させる。
Figure 0005638676
これにより、状態2と状態3の電流量が等しくなるため、チップ全体の発熱量がほぼ等しくなり、チップ全体の発熱量の変動を抑えることが可能となる。すなわち、状態番号を添え字であらわし、以下の(4)式となればよい。
Figure 0005638676
これにより、状態3に切り替えた直後の波長ズレは2GHz以下に抑えることが可能となり、状態3に切り替えてから1ms以下で1GHz以下の波長ズレまで安定化させることが可能となる。遮断動作中に制御電流を流しても、制御層は回折格子のブラッグ波長から大きく離れているため、適切な反射を得ることが無いため、発振することは無い。
本参考例では、簡単に効果を確かめるために電流量が等しくなるように制御したが、より正確には、発熱量が一定となるように制御すればよい。すなわち、電圧と電流の積の合計、つまり、投入電力が一定になるようにすれば良い。
また、電流量を完全に一致させなくとも本参考例の効果を得ることができる。例えば、以下の表3に示すように動作させたところ、波長ズレを6GHz以下に抑えることができた。
Figure 0005638676
逆に制御電流量を状態3の電流合計値よりも大きくしたところ、負の波長ズレが生じた。したがって、効果を得るためには、遮断動作中にも制御電流を流すことが必要で、状態3の制御電流値以上で、状態3の全電流以下の電流とすれば良い。すなわち、状態番号を添え字であらわして、以下の(5)式となるように制御すればよい。
Figure 0005638676
本参考例では、分布活性DFBレーザについて説明したが、通常のDBRレーザなど他の電流注入型の波長可変半導体レーザに適用することも可能である。DBRレーザは、図2に示すように、下部クラッド41の上に形成された、長さLt1の第一の非活性導波路層43t1と、長さLaの活性導波路層42と、長さLt2の第二の非活性導波路層43t2とが、図中右から、この順に縦続接続された構造となっている。活性導波路層42及び非活性導波路層43t1,43t2の上には、上部クラッド44が形成され、これら層43t1,43t2と上部クラッド44の間には、周期的な凹凸、すなわち回折格子45がそれぞれ形成されている。上部クラッド44の上には、活性導波路層42、第一,第二の非活性導波路層43t1,43t2に対応して、活性領域電極46、非活性領域電極47t1,47t2がそれぞれ形成されている。下部クラッド41の下に下部電極48が形成されている。このような他の電流注入型の波長可変半導体レーザに適用した場合であっても、活性層以外の電流注入領域を用いて、発熱量を制御すればよい。
分布活性DFBレーザでは、更に、制御層が分布して存在しているため、熱分布が生じにくいという利点がある。素子の構造によっては、チップ全体の発熱量変化が生じないように制御したとしても、電流注入領域の位置が遮断状態(状態2)のときと、動作状態(状態3)のときとで大きく異なると、チップ内の熱分布が生じてしまう。これにより、状態3に切り替えた際に熱の流れが生じ、熱ドリフトが発生することになる。しかしながら、分布活性DFBレーザでは、制御層がおよそ30μm以下の間隔で、共振器全体にわたって分布しているため、熱が均等に伝わる。これにより、遮断状態と動作状態とで熱分布の差が小さくなり、熱ドリフトをより抑制することが可能となる。
熱ドリフト抑制制御を行っていない場合に1GHzのズレに入るまでに3ミリ秒程度の時間が必要であり、これは電流注入による温度変化が安定するまでの時間だと考えられるので、状態2の時間は3ミリ秒程度あれば十分である。また、熱ドリフト抑制制御を行っていない場合、2ミリ秒であれば1.5GHz程度のずれ、1ミリ秒であったとしても、2GHz程度のずれである。したがって、熱ドリフト抑制制御をする際に状態2を2ミリ秒、1ミリ秒としても、抑制効果は現れることになり、目標の数値に応じて、最低時間を定めればよい。例えば、2.5GHz程度のズレまでが許容範囲であれば、状態2の時間は1ミリ秒でよい。
[第二番目の参考例]
第二番目の参考例に係る光素子の波長制御方法および波長制御装置について、図3を参照して説明する。本参考例では、光素子として、分布活性DFBレーザとSOAとを集積した集積半導体レーザ素子を用い、この集積半導体レーザ素子の波長を制御する場合について説明する。
集積半導体レーザ素子は、図3に示すように、同一半導体基板上に、レーザ部51、導波路部52、半導体光増幅器(SOA)53を集積した素子である。
レーザ部51は、活性分布DFBレーザであって、下部クラッド(半導体基板)61上に形成された、発振波長に対して光学的利得を有し、長さLaの活性導波路層(活性層)62と、光学的利得を持たず、長さLtの非活性導波路層(非活性領域、波長制御領域、制御層)63とが、光の伝搬方向に沿って交互に複数繰り返して縦続接続された周期構造となっている。これら層62,63の上には、上部クラッド64が形成され、これら層62,63と上部クラッド64との間には、周期的に凹凸、すなわち回折格子65がそれぞれ形成されている。上部クラッド64の上には、活性導波路層62、非活性導波路層63に対応して、活性領域電極67、非活性領域電極68がそれぞれ形成されている。下部クラッド61の下には下部電極69が全面に亘って形成されている。このような構成のレーザ部51の共振器の長手方向略中央に前後でλ/4位相をシフトする位相シフト領域66が形成されている。
導波路部52は、下部クラッド(半導体基板)61上に形成され、レーザ部51から発振した出力光が導波する導波部71と、導波部71の上に形成された上部クラッド64とで構成されている。
SOA53は、下部クラッド(半導体基板)61上に形成され、導波部71を導波した出力光の強度を増幅する増幅部81と、増幅部81の上に形成された上部クラッド64と、上部クラッド64の上に形成された増幅部用電極82とを備えている。
SOA53は光出力の調整に用いられるだけでなく、SOA53のONとOFFにより光遮断動作が行われる。この場合もSOA53のONとOFFにより電流量が大きく変化するため、チップ温度が大きく変わり、熱ドリフトが生じる。すなわち、通常、SOAを用いて光遮断する場合の動作は、以下の表4に示すように、チャンネル1からチャンネル2に移行する過程でSOAの電流をOFFし、光出力を遮断している。
Figure 0005638676
SOA53は電流を流さなければ光吸収体として働くため、レーザ部51からの光を十分遮断することが可能である。しかしながら、上記のような動作を行うと、状態2と状態3の間でSOA53の電流の分だけ電流量が変化してしまい、熱波長ドリフトが生じてしまう。実際に、上記動作を行ったところ25GHz程度の波長ドリフトが生じた。
これを回避するために、以下の表5に示すように制御した。
Figure 0005638676
このように制御することにより、状態2と状態3の間での電流量を一定として、チップ温度を安定化させることが可能となる。ここでは、SOA53の電流の150mAのうち、活性層電流に50mA、制御電流に100mA振り分けた。これにより、3GHzまで波長ドリフトを抑制することができた。
SOAの電流の振り分け先、配分は、上記に限定することはなく、活性層電流に100mA、制御電流に50mAなどとしてもよいし、制御電流のみに150mAとしても良い。しかしながら、例えば、活性層に150mA振り分けると、状態3で必要な150mAと合わせて300mAとなり通常動作時の2倍の電流となる。電流量が多いと素子の劣化も早くなることが懸念されるため、電流値を振り分けることは素子劣化を防ぐという目的で有効である。また、より素子劣化を防ぐという目的では、電流密度が一定となるように振り分ける方法が考えられる。
上述した第一番目の参考例と同様に、より正確には、投入電力が一定となるように制御することでより波長安定性が高まり、波長ドリフトをより抑制することが可能となる。
[第一番目の実施形態]
第一番目の実施形態に係る光素子の波長制御方法および波長制御装置について、図4を参照して説明する。本実施形態では、光素子として、分布活性DFBレーザが複数並列に配置された波長可変レーザアレイ素子と、半導体光増幅器とを集積した集積半導体レーザ素子を用い、この集積半導体レーザ素子の波長を制御する場合について説明する。
本実施形態に係る集積半導体レーザ素子90は、図4に示すように、同一基板の上に設けられたものであり、図中左から順に、発振波長の異なる6個の分布活性DFBレーザ(波長可変半導体レーザ、LD1〜LD6)91a〜91fからなる6チャンネル分布活性DFBレーザアレイ(LD部)91と、それらの出力光がそれぞれ導波する導波路92a〜92fからなる導波路部92と、導波路部92を導波した出力光をひとつに合波する光結合器である多モード干渉(MMI:Multi-Mode Interferometer)結合器(カプラ)93と、最終段で出力光の強度を調整する半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)94とから構成されている。6個の分布活性DFBレーザ91a〜91fは隣接する分布活性DFBレーザ同士の間隔LLDが60μmで並列に配置される。また、上述した集積半導体レーザ素子90には制御装置95が設けられる。制御装置95は、所望の波長の光出力に応じてチャンネルを選択すると共に、注入電流量を調整する制御部を備える。制御装置95により、6個の分布活性DFBレーザ(LD1〜LD6)の後述する活性領域電極及び制御領域電極へ投入される電流もしくは電力を後述の制御方法でそれぞれ制御している。
本実施形態においても、SOA94を用いて光遮断を行うことが可能である。この場合は、上述した第二番目の参考例よりもSOA94の電流の振り分け先の候補が多くなり、発振動作させるレーザ以外のレーザにも電流を振り分けることが可能となる。例えば、以下の表6に示すように電流を振り分けることができる。
Figure 0005638676
遮断動作中に、他のレーザの制御層に均等に電流を分配することも可能である。また、隣接LD間隔が狭いときには、隣接LDの電流変化による局所的な発熱の変化が動作LDの温度に影響を与えることが考えられる。その場合は、以下の表7に示すように電流を振り分けることができる。
Figure 0005638676
局所的な熱分布が影響しないように、もっとも遠いLDや、熱分布の影響が無い距離だけ離れたLDに電流を流せばよい。また、遮断中は、SOA94で光を吸収するため、チャンネル2で使用するLD以外のLDの活性層に電流を流してもよいので、制御層だけでなく活性層にも分配してもよい。
[第二番目の実施形態]
第二番目の実施形態に係る光素子の波長制御方法および波長制御装置について以下に説明する。本実施形態では、光出力が無い状態から光出力がある状態に変化する際に適用した場合について説明する。
上述した第一番目,第二番目の参考例及び第一番目の実施形態において、チャンネル1から光遮断動作を経て、チャンネル2に移る際の制御方法について説明した。これらは、電源ONから温度安定化動作を経て、光を出力する際などにも応用できる。すなわち、光出力が無い状態から、光出力のある状態に変化する際に適応可能であって、光出力を得る数ミリ秒前から電流を流すようにすれば良い。
具体的には、第一番目の参考例の状態を装置の電源を入れた際の動作に適応することを考えると、以下の表8に示すように制御すれば良い。
Figure 0005638676
本実施形態では、状態1のペルチェ温度安定待ち後、状態2を100ミリ秒として、状態3に切り替えた。これにより、上述した第一番目の参考例と同様の効果が得られた。通常、電源ONからペルチェ温度安定待ちには数秒から数十秒必要であるため、本実施形態では、消費電力の観点から状態1と状態2を分離し、状態2を100ミリ秒としたが、状態1と状態2は同時に行っても同様の効果が見込める。また、逆に第一番目の参考例で説明したように、状態2の時間が1ミリ秒であったとしても十分効果が現れる。
本発明に係る光素子の波長制御方法および波長制御装置によれば、所望の波長以外の波長が出力されるのを防ぐためにブランキング動作をしつつ、波長切り替え時の電流変化に起因する熱変動による波長ドリフトを抑制し、波長安定性を高めることができるため、通信産業などで有益に利用することができる。
20 位相シフト領域
21 下部クラッド
22 活性導波路層
23 非活性導波路層
24 電流ブロック層
25 上部クラッド
26 回折格子
27 位相シフト部
28 コンタクト層
29 活性領域電極
30 非活性領域電極
31 下部電極
32 絶縁層
33 コア層
42 活性導波路層
43 非活性導波路層
46 活性領域電極
47 非活性領域電極
51 レーザ部
52 導波路部
53 半導体光増幅器(SOA)
71 導波層
81 増幅部
82 SOA用電極
90 集積半導体レーザ素子
91 LD部
92 導波路部
93 結合器
94 半導体光増幅器(SOA)
95 制御装置

Claims (6)

  1. 光素子の波長制御方法であって、
    前記光素子として、制御電流を注入して屈折率を制御する波長制御領域と、利得電流を注入して利得を制御する活性層領域とを有する電流制御型の波長可変半導体レーザが複数並列に配置された波長可変レーザアレイ素子と、半導体光増幅器とが集積された集積半導体レーザアレイ素子を用い、
    所定の波長で光出力のあるチャンネル1状態と、
    前記半導体光増幅器の電流を遮断することにより光出力を遮断した光遮断状態と、
    前記チャンネル1状態とは異なる波長の光出力のあるチャンネル2状態
    とを制御する波長制御過程において、
    前記光遮断状態中に、前記チャンネル2状態で前記半導体光増幅器に流す電流または電力と同じ値の電流または電力を、前記チャンネル2状態で動作する波長可変半導体レーザ以外の一つまたは複数個の波長可変半導体レーザの前記波長制御領域と前記活性層領域のいずれかまたは両方に投入し、
    前記光遮断状態中に、前記チャンネル2状態で動作する前記波長可変半導体レーザの波長制御領域に注入する制御電流と同じ値の制御電流を、前記チャンネル2状態で動作する前記波長可変半導体レーザの波長制御領域に注入し、
    前記光遮断状態中に、前記チャンネル2状態で動作する前記波長可変半導体レーザの活性層領域に注入する利得電流と同じ値の利得電流を、前記チャンネル2状態で動作する前記波長可変半導体レーザの活性層に注入する
    ことを特徴とする光素子の波長制御方法。
  2. 請求項1に記載の光素子の波長制御方法であって、
    前記光遮断状態中に投入する前記チャンネル2状態で前記半導体光増幅器に流す電流相当または電力相当の電流を、前記チャンネル2状態で動作する波長可変半導体レーザには隣接しない波長可変半導体レーザに投入する
    ことを特徴とする光素子の波長制御方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光素子の波長制御方法であって、
    前記光遮断状態を1ミリ秒以上で制御する
    ことを特徴とする光素子の波長制御方法。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の光素子の波長制御方法であって、
    前記チャンネル1状態を、光出力が無く、かつ、前記チャンネル2状態とは電流量が異なる状態に制御する
    ことを特徴とする光素子の波長制御方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の光素子の波長制御方法であって、
    前記波長可変半導体レーザとして、分布活性分布帰還型半導体レーザを用いる
    ことを特徴とする光素子の波長制御方法。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の光素子の波長制御方法を実施する光素子の波長制御装置であって、
    所望の波長の光出力に応じてチャンネルを選択すると共に、注入電流量を調整する制御部を備える
    ことを特徴とする光素子の波長制御装置。
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