JP5326810B2 - 半導体光素子を作製する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体光素子を作製する方法に関する。
非特許文献1には、分布帰還型半導体レーザが記載されている。この半導体レーザはAlGaInAs活性層を含む。活性層とn型InP基板との間には、分布帰還のための回折格子が形成されている。
Photonics Technology Letters, Vol.16,pp2415-2417, 2005
半導体レーザの高速変調特性は、緩和振動周波数に大きく影響される。分布帰還型半導体レーザにおいて所望の動作温度範囲でレーザ緩和振動周波数をなるべく高く保つことが望まれている、このためには、回折格子のピッチによって決まる回折格子ブラッグ波長と活性層のピーク利得波長の差(デチューニング量)を特定の範囲に合わせることが望まれる。
活性層を成長した後に回折格子を形成する半導体レーザの構造では、活性層の特性に応じて調整された単一の回折格子ピッチを作製可能であり、活性層の結晶成長に起因するばらつきを避けることが可能である。
半導体レーザの高周波特性及び温度特性改善のために、回折格子は活性層とn型InP基板との間に設けられる。この半導体レーザでは、活性層を成長する前に回折格子が形成される。この半導体レーザの作製において、回折格子のピッチは、後ほど成長される活性層のピーク利得波長の予測により決められる。これ故に、その後の結晶成長により形成される活性層のピーク利得波長が予測値からずれるとき、先に形成した回折格子のブラッグ波長と活性層利得ピーク波長の差が所望の範囲から外れる。発明者らの知見によれば、活性層の利得ピークの波長は結晶成長において数ナノメートル程度のばらつきを有しており、そのため、活性層を成長する前に回折格子を形成する半導体レーザの構造では、デチューニング量が数ナノメートル程度のばらつきになる。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものであり、高周波特性を改善可能な半導体レーザを作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、半導体光素子を作製する方法に係る。この方法は、(a)行及び列に配列された素子区画を含む主面を有する基板上に、一又は複数の半導体層を含む半導体領域を形成する工程と、(b)第1〜第nのパターン部を含むパターンの配列を有する第1のマスクを用いて前記半導体領域をエッチングして、前記第1〜第nのパターン部にそれぞれ対応する回折格子用の第1〜第nの周期構造を前記半導体領域の各素子区画に形成する工程と、(c)前記第1のマスクを除去した後に、前記半導体領域上に活性層を成長する工程と、(d)前記活性層の利得ピークを見積もるための評価を行って、前記利得ピークに関する評価の結果を得る工程と、(e)前記評価の結果に基づいて、前記第1〜第nの周期構造から所望の周期構造を決定する工程と、(f)前記所望の周期構造に位置決めされたパターンを有する第2のマスクを形成する工程と、(g)前記第2のマスクを用いて、前記所望の周期構造の位置に合わせて電流閉じ込め構造を形成する工程とを備える。前記第1〜第nの周期構造は、デチューニング量を調整する範囲において互いに異なる周期を有し、前記第1〜第nの周期構造は前記行の方向に配列され、前記第1〜第nの周期構造の各々は前記列の方向に延在する。
この方法によれば、互いに異なる周期を有する第1〜第nの周期構造を半導体領域の各素子区画に形成した後に、活性層を成長すると共に該活性層の利得ピークを見積もる。利得ピークの評価結果に基づいて、当該半導体レーザに適用されるべき所望の周期構造を第1〜第nの周期構造から決定できる。これ故に、活性層の結晶成長ばらつきに伴うデチューニング量の変動を補償できる。
本発明に係る半導体光素子を作製する方法では、前記基板はn型半導体基板であることが好ましい。この方法によれば、回折格子が活性層とn型半導体基板との間に作製されるので、p型半導体領域と活性層との間に回折格子を設けることに伴う抵抗増大を避けることができる。
本発明に係る半導体光素子を作製する方法では、前記第1〜第nの周期構造の各々は前記行の方向に関する前記素子区画のピッチで配列されることができる。
この方法によれば、所望の周期構造の位置が第1〜第nの周期構造から選択されるけれども、所望の周期構造の位置によってウエハプロセス条件及びチップ化プロセス条件を変更する必要がない。
本発明に係る半導体光素子を作製する方法では、前記利得ピークの見積りは、フォトルミネッセンス(PL)スペクトルの測定により行われることができる。
この方法によれば、エピタキシャル基板の位置において、PLスペクトルの測定値を得ることができる。また、必要であれば、PLスペクトルの測定値のエピタキシャル基板における面内分布を得ることができる。
本発明に係る半導体光素子を作製する方法は、前記第1〜第nのパターン部のためのパターンの配列を有するパターン面を持つモールドを準備する工程と、前記モールドを用いてナノインプリント法で前記半導体領域上に前記第1のマスクを形成する工程とを更に備えることができる。
この方法によれば、半導体領域の各素子区画に第1〜第nの周期構造を形成することが容易になる。
本発明に係る半導体光素子を作製する方法では、前記半導体領域に第1のアライメントマークを形成する工程を更に備えることができる。前記モールドのアライメントは前記第1のアライメントマークを基準にして行われ、前記第1のマスクは第2のアライメントマークを含み、前記第2のマスクは、前記第2のアライメントマークを基準にして形成される。
この方法によれば、第1のマスクを形成する際に、新たなアライメントマークを作製できる。
或いは、本発明に係る半導体光素子を作製する方法では、前記半導体領域にアライメントマークを形成する工程を更に備えることができる。前記第1のマスクの形成における位置合わせは前記アライメントマークを基準にして行われ、前記第2のマスクは、前記アライメントマークを基準にして形成される。
この方法によれば、共通のアライメントマークを用いて第1及び第2のマスクを形成できる。
本発明に係る半導体光素子を作製する方法では、前記電流閉じ込め構造は、メサ構造と、該メサ構造を埋め込む埋め込み層とを有し、前記メサ構造は、前記活性層及び前記所望の周期構造を含み、前記電流閉じ込め構造の形成の際に、前記所望の周期構造を除く前記周期構造が除去される。
この方法によれば、所望の周期構造以外の周期構造が除去されるので、メサ構造は所望の周期構造を含み、使用されない周期構造は半導体光素子に含まれない。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、高周波特性を改善可能な半導体レーザを作製する方法が提供される。
図1は、本実施の形態に係る半導体光素子を作製する方法における工程フローを示す図面である。 図2は、本実施の形態に係る半導体光素子を作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。 図3は、エピタキシャル基板上に作成される回折格子ためのパターンを示す図面である。 図4は、回折格子の作製を示す図面である。 図5は、ナノインプリントのモールドを示す図面である。 図6は、本実施の形態に係る半導体光素子を作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。 図7は、本実施の形態に係る回折格子のための周期構造の配列を示す図面である 図8は、選択された周期構造を示す図面である。 図9は、本実施の形態に係る半導体光素子を作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。 図10は、基板生産物の上面の一部を示し選択された周期構造の平面及び断面を示す図面である。 図11は、基板生産物の上面の一部を示し選択された周期構造の平面及び断面を示す図面である。 図12は、基板生産物の上面の一部を示し選択された周期構造の平面及び断面を示す図面である。 図13は、本実施の形態に係る半導体光素子を作製する方法における主要な工程を模式的に示す図面である。 図14は、本実施の形態に係る半導体光素子を作製する方法によって作製された半導体レーザの電極の配列を示す図面である。 図15は、活性層上のp側領域に回折格子を含むDFB型半導体レーザにおける電流−光出力特性、及び活性層上のn側領域に回折格子を含むDFB型半導体レーザにおける電流−光出力特性のシミュレーション結果を示す。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の半導体光素子を作製する方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本実施の形態に係る半導体光素子を作製する方法における主要な工程を示す図面である。引き続く説明では、半導体発光素子として分布帰還(DFB)型半導体レーザを作製する方法を説明する。分布帰還のための回折格子は、以下の説明から明らかにされるように、干渉露光法、電子ビーム露光法及びナノインプリント法のいずれかを用いて作製される。半導体レーザを作製する方法において、半導体層の成長は例えば有機金属気相成長法等を用いることができる。
半導体光素子の作製における工程S100では、半導体レーザにおける所望のデチューニング量を決定する。工程S101では、半導体基板11を準備する。基板11は、InP、GaAs等といった半導体からなることができ、好ましくはn導電性を有する。n型半導体基板の利用により、回折格子を活性層とn型半導体基板との間に作製することが可能になるので、p型半導体領域と活性層との間に回折格子を設けることに伴う抵抗増大を避けることができる。また、p型ドーパント濃度を大きくすることによって抵抗増大を避けることができるけれども、大きなp型ドーパント濃度は光吸収を増大させる。
図2(a)を参照すると、半導体基板11上に半導体領域13を成長してエピタキシャル基板E1を形成する。半導体領域13は、複数のIII−V化合物半導体層15、17、19を含む。これらの半導体層15、17、19は、例えば有機金属気相成長法を用いてエピタキシャル成長により形成され、また半導体基板11の主面11aの法線軸Nxに沿って主面11a上に配置されている。図2(a)を参照すると、直交座標系Sが示されている。Z軸は法線軸Nxに向いており、主面11aは、例えばX軸及びY軸によって規定される平面に平行である。2インチSnドープInP基板上にエピタキシャル成長を行う一実施例では、III−V化合物半導体層15はn型バッファ層(例えばn型InP、厚さ300nm)であり、III−V化合物半導体層17は回折格子層(例えばn型InGaAsP、厚さ50nm)であり、III−V化合物半導体層19はキャップ層(例えばn型InP、厚さ30nm)である。
また、工程S102において、図2(b)に示されるように、エピタキシャル基板E1にアライメントマークW1を形成する。このアライメントマークW1は、例えばエピタキシャル基板E1に形成された凹部である。アライメントマークW1は、例えば以下のように作製される。エピタキシャル基板E1上に、SiNといった絶縁膜(例えば厚さ0.3μm)を化学気相成長法(CVD)で形成した後に、アライメントマークのための開口を有する絶縁膜マスクを形成する。このマスクを用いて、反応性イオンエッチングで半導体領域13をエッチングして、アライメントマークを転写する。半導体領域13のエッチングのためのエッチャントとして、例えばCH/H混合ガスが用いられる。この後に、絶縁膜マスクを除去する。このエッチャントは例えばフッ化水素酸である。
次いで、工程S103では、回折格子のためのマスクを用いて半導体領域13をエッチングして、第1〜第nの周期構造を半導体領域13の各素子区画に形成する。
工程S103では、まず、回折格子のためのマスク31を形成する。図3(a)に示されるように、エピタキシャル基板E1は、半導体領域13は、第1及び第2の領域13b、13cを有する。半導体領域13の第1の領域13bは、基板11の主面11aにおける第1のエリア11b上に位置しており、半導体領域13の第2の領域13cは、基板11の主面11aにおける第2のエリア11c上に位置している。基板11の第1のエリア11b上には、例えば光素子のアレイを形成する。また、基板11の第2のエリア11cには、光素子とは異なる所定のパターンを有するアクセサリ(例えばアライメントマーク)が形成される。例えば、工程S102において形成されたアライメントマークW1は、半導体領域13の第2の領域13cに形成される。半導体領域13の第1の領域13bには、光素子のアレイを形成される。図3(b)に示されるように、マスク31は、半導体領域13の主面13a上に形成される。マスク31は、第1のパターン31aを有し、また第2のパターン31bを有することができる。図3(b)を参照すると、一素子分の回折格子ためのパターン31aが示されている。第1のパターン31aのアレイは、半導体領域13の第1の領域13b上に形成される。第2のパターン31bが第2の領域13c上に形成される。第1のパターン31aは、単一の素子サイズの領域に回折格子のための複数のパターン部を含み、図3(b)には代表的な3つのパターン部32a、32b、32cが描かれている。パターン部32a〜32cは、同一の方向に延在している。パターン部32a〜32cは、工程S100において決定された所望のデチューニング量を調整する周期の範囲において互いに異なる周期を有する。
マスク31は、干渉露光法、電子ビーム露光法及びナノインプリント法のいずれかを用いて形成される。
例えば、電子ビーム露光法を用いて以下のように作製される。絶縁膜21上には、EB露光用のレジスト35が塗布される。絶縁膜21としては、例えばSiOが用いられる。電子ビーム描画装置で、あらかじめ半導体領域13の第2の領域13cに形成されたアライメントマークW1の座標を読み取り、この座標を基準として所定の位置に、マスク31のためのパターンを描画する。このパターンは、回折格子を規定するための第1のパターン31aを含み、さらに、必要な場合には、メサストライプを用いるアライメントマーク等のためのパターンを含むことができる。
例えば、複数の周期構造のためのパターンを含むマスク31を干渉露光法を用いて形成するためには、例えば以下のように行われる。エピタキシャル基板E1のあるエリア(あるピッチのパターンを形成すべきエリア)に位置合わせされた開口を有する絶縁膜マスクを形成する。このエリアに該ピッチのパターンを干渉露光法で形成する。エピタキシャル基板E1の別のエリア(別のピッチのパターンを形成すべきエリア)に位置合わせされた開口を有する別の絶縁膜マスクを形成する。このエリアに別のピッチのパターンを干渉露光法で形成する。絶縁膜マスクの形成と干渉露光法によるパターン形成を繰り返して、素子区画内に複数にパターンを有するマスク31を形成できる。この方法によれば,電子ビーム露光法に比べてマスク作製のスループットを改善できる。
例えばナノインプリント法の適用のために以下の工程が行われる。まず、図4(a)に示されるように、工程S103−1では、絶縁膜21を半導体領域13の主面13a上に形成する。絶縁膜21は例えばSiON膜であり、SiON膜は例えばCVD法で形成され、その厚さは例えば50nmである。準備工程S103−2では、図5に示されるモールド41を準備する。モールド41のパターン面41aは、第1のパターン42aを有し、必要な場合には、パターン面41aは、第1のパターン42aと異なる位置に設けられた第2のパターンを有することができる。第2のパターンは、例えば第2アライメントマークを規定する。このアライメントマークはメサストライプの形成のための位置あわせのために使用できる。第1のパターン42aは、パターン面41aにおいてアレイ状に配列されている。第1のパターン42aは、半導体光素子のチップサイズにおける一方の辺の長さを周期TXにしてX軸の方向に配列されており、X軸の方向に直交するY軸の方向に半導体光素子のチップサイズにおける他方の辺の長さを周期TYにして配列されている。第1のパターン42aは、回折格子のための複数の周期構造の反転パターンを規定する。複数の周期構造は、半導体レーザにおけるデチューニング量を調整可能なように形成される。このために、目標の発振周波数に対応する回折格子周期のあたりにおいてわずかに異なる周期の複数の周期構造が作製される。
工程S103−2における成膜では、エピタキシャル基板E1上には、ハードマスクのための絶縁膜21を形成する。絶縁膜21は例えばSiON等からなることができる。次いで、工程S103−3における塗布では、樹脂を半導体領域13の主面13a上に塗布して、ナノインプリントのための樹脂体23を形成する。樹脂体23としては、紫外線硬化性樹脂や熱可塑性樹脂などを用いることができる。
次の工程S103−3のパターン形成においては、電子ビーム露光法と同様に、あらかじめ半導体領域13の第2の領域13cに形成されたアライメントマークW1の座標を読み取り、この座標を基準としてモールド41の位置決めを行う。図4(b)に示されるように、モールド41を樹脂体23に押し当てることで、モールド41に形成されたパターンを、樹脂体23の表面における所定の位置に転写する。例えば、樹脂体23として、熱可塑性樹脂を用いた場合は、温度をガラス転移点以上に上げて軟化させた後、この樹脂体23にモールド41を押し当てて、次にモールド41のパターンと樹脂体23との接触を維持しながら、樹脂が硬化する温度まで温度を下げることで熱可塑性樹脂を硬化させ、樹脂体23にパターンを転写する。一方、樹脂体23として紫外線硬化性樹脂を用いた場合は、まず樹脂体にモールド41を押し当てて、モールド41のパターンと樹脂体23との接触を維持しながら、樹脂体23に紫外線を照射することにより硬化させることで、樹脂体23にパターンを転写できる。この場合、モールド41の材料としては、紫外線を透過する材料、例えば、石英を用いることができる。必要な場合には、繰返工程で、所定のピッチでモールド41を移動すると共にモールド41を塗布樹脂に押し当てることを交互に繰り返すことができる。これらの工程により、半導体領域13の主面13a上に、パターン形成された樹脂体マスク23aが形成される。樹脂体マスク(レジストマスク35aに対応する)には、第1のパターン42a(第1のパターン31aに対応する)によって規定される型抜き起伏が形成される。ナノインプリント法でパターン形成することにより、スループットを格段に改善できる。
このように、干渉露光法、電子ビーム露光法及びナノインプリント法のいずれかを用いて、回折格子のためのマスクを形成する準備が整う。
工程S103−4では、マスク(例えば、樹脂体マスク23a)を用いて絶縁膜21をエッチングして、図6(a)に示されるように、ハードマスク31を形成する。エッチングは例えば反応性イオンエッチングにより行われる。絶縁膜21がSiON膜であるとき、エッチャントとしてCFを用いることができる。マスク31を形成した後に、樹脂体マスク23aを除去する。
図6(b)に示されるように、マスク31を用いて回折格子層及びキャップ層のためのIII−V化合物半導体層19、17を所定の時間だけエッチングして、キャップ層19a及び回折格子層17aを形成する。このエッチングは例えば反応性イオンエッチングにより行われる。絶縁膜マスク31aがSiON膜であるとき、エッチャントとしてCH/H混合ガスを用いることができる。キャップ層19a及び回折格子層17aを形成した後に、絶縁膜マスク31を除去する。SiONマスクは、フッ化水素酸を用いて除去される。半導体領域13aは、キャップ層19a、回折格子層17a及びIII−V化合物半導体層15を含む。
図7は、キャップ層19a及び回折格子層17aの形成工程における基板生産物の上面を示す図面である。基板生産物P1は半導体領域13aを含み、半導体領域13a上にはキャップ層19a及び回折格子層17aが設けられている。図7を参照すると、破線BOXで示されたエリアの拡大図には、6個の半導体光素子を含む素子区画(X軸方向に3個の配列及びY軸方向に2個の配列)が示されている。素子区画では、一素子分のエリアに、複数の回折格子のための周期構造42a、42b、42cが設けられている。周期構造42a〜42cは、互いに異なるブラッグ波長を有する。アクセサリのための区画では、該周期構造42a〜42cの位置合わせのためのアライメントマークWが設けられている。周期構造42a〜42cは、それぞれ、パターン部32a〜32cのパターンを転写して形成される。周期構造42a〜42cの各々は同一の方向(Y軸の方向)に延在する。周期構造42a〜42cは、デチューニング範囲においてわずかに異なる周期を有すると共に、好ましくは周期構造42a〜42cの周期は、デチューニング範囲において等間隔で配列される。
活性層の利得ピーク(発光波長)の目標値は例えば1308nmであり、ロット間のばらつきは例えば−6nm〜+6nmである。このため、ばらつきを含む発光波長の範囲は、1302nm〜1314nmとなる。デチューニング(つまり、発光波長−発振波長)を−2nm(発光波長<発振波長)に設定するとき、回折格子のブラッグ波長の狙い目は、1304nm〜1316nmの範囲に設定される。このために、周期構造の周期の中心値Λ0=202.0nmとすると共に波長ピッチ△Λ=0.15nmと設定することが好ましい。これを満たす15本の周期構造を準備することによって、発振波長1303nm〜1317nmをカバーすることができる。また、面内の発光波長ばらつき−4nm〜+4nmもカバーすることができる。
波長ピッチ△Λは、達成されるべきデチューニング量以下に設定され、必要な周期構造の数は、ばらつきによる発光波長の範囲及びデチューニング量から決定される。
デチューニング量の微調整を行うことによって、摂氏−5度以上摂氏85度以下の範囲の動作温度だけでなく、摂氏−40度以上摂氏85度以下の範囲の動作温度を達成できる。
図7を参照すると、X軸の方向の素子サイズLXに対応したサイズ値でX軸の方向に周期的に(例えば3周期分)周期構造42a〜42cが描かれている。また、周期構造42a〜42cの各々は、Y軸の方向の素子サイズLYに対応したサイズ値でX軸の方向に周期的に(例えば2周期分)描かれている。X軸の方向に関しては、周期構造42a〜42cのうちのいずれの周期構造を起点として素子サイズLXの長さに、必ず周期構造42a〜42cの全てが含まれる。必要な場合には、周期構造42a〜42cを形成した後に、キャップ層19aを除去する。
マスク31を除去した後に、工程S104では、図6(c)に示されるように、半導体領域13aの周期構造42a〜42c上に、引き続く半導体積層25を成長して、エピタキシャル基板E2を形成する。半導体積層25は、活性層27と共に複数のIII−V化合物半導体層22、24、28、30を含む。半導体積層25の形成では、以下の半導体層が成長される。III−V化合物半導体層22は、例えばn型クラッド層(n型InP)であり、III−V化合物半導体層24は例えばn側光閉じ込め層(例えばアンドープGaInAsP、厚さ50nm)であり、III−V化合物半導体層28は例えばp側光閉じ込め層(例えばアンドープGaInAsP、厚さ50nm)であり、III−V化合物半導体層30は例えばキャップ層(アンドープInP)である。活性層27は、単一の半導体膜からなることができるが、好ましくは量子井戸構造を有する。量子井戸構造は、交互に配列された障壁層27a及び井戸層27bを含む。障壁層27aは例えばバンドギャップ波長1100nmのGaInAsPからなり、その厚さは例えば10nmである。井戸層27bは例えばGaInAsPからなり、量子井戸構造の活性層から発光するPL光波長が1308nmとなるように組成を調整したものであり、その厚さは例えば厚さ5nmである。
工程S105では、活性層27の利得ピークを見積もるための評価を行って、利得ピークに関する評価の結果を得る。利得ピークの見積りは、フォトルミネッセンス(PL)スペクトルの測定により行われることができる。この方法によれば、エピタキシャル基板E2の所望の位置において、PLスペクトルの測定値を得ることができる。また、必要であれば、PLスペクトルの測定値のエピタキシャル基板における面内分布を得ることができる。利得ピークは、PLスペクトル強度の最大値を与える波長によって規定される。
工程S106では、評価の結果に基づいて、第1〜第nの周期構造42a〜42cから所望の周期構造を決定する。例えばPLスペクトルの測定値の平均値を基づいて、デチューニング量を決定することができる。そして、決定の結果の記録を行う。
工程S108では、電流閉じ込め構造を作製する。まず、メサストライプを形成する。メサストライプの形成のために、図8に示されるように、所望の周期構造に位置決めされたパターンを有する第2のマスク51を形成する。第2のマスク51を用いて、所望の周期構造の位置に合わせて電流閉じ込め構造を形成する。
図8に示されるように、当該エピタキシャル基板E2において、工程S106で決定デチューニング量に従って、回折格子のための周期構造42a〜42cから、所望のレーザ特性を与えることができる周期構造を選択する。本実施例では、周期構造42a〜42cの内から周期構造42bが選択されて、後の工程において、周期構造42bを含むメサストライプが形成される。図9(a)に示されるように、工程S108−1では、ストライプメサのためのマスク51は、所望のレーザ特性を提供する周期構造を含むように位置決めされる。
図9(a)を参照しながらストライプ形成の一例を説明する。メサストライプの向き及び幅を規定するマスク51を形成するマスクの形成は、例えばフォトリソグラフィ及びエッチングを用いることができる。先の工程で作製されたアライメントマーク(例えば、アライメントマークW1、又は周期構造の形成と同じ工程で形成されたアライメントマーク)を用いて、所望の周期構造上にマスク51を位置決めできる。マスク51は例えばシリコン系無機絶縁膜からなることができ、シリコン系無機絶縁膜は例えばシリコン酸化膜である。例えば反応性イオンエッチングを用いてシリコン酸化膜にレジストのパターンを転写する。エッチング終了後に、Oプラズマアッシングを用いてレジストを除去する。これによってマスク51が形成される。
図9(b)に示されるように、工程S108−2では、マスク51を用いてエピタキシャル基板E2をエッチングして、ストライプメサ53を形成する。ストライプメサ53は半導体層15b、17b、22b、24b、27b、28b、30bを含む。このエッチングは、ドライエッチング、ウエットエッチングのいずれを用いても良い。例えばウエットエッチングを用いることには、Brメタノールをエッチャントとして用いて、半導体をエッチングする。
以下に説明されるように、基板11上に作製されるストライプメサが周期構造42a〜42cのうち同一のパターンを有す周期構造(例えば42a)を含むとき、図10に示されるように、ストライプメサの配列は周期的になる。これ故に、レーザ素子の素子サイズは変更されない。
図10は、ストライプメサの配列の一例を示す図面である。図10(a)を参照すると、ストライプ形成工程における基板生産物の主面の拡大図が示されている。図10(b)を参照すると、図10(a)におけるI−I線に沿って取られた断面が示されている。周期構造42aを含むストライプメサ53の配列が示されている。図10(a)に示されたストライプメサを含む半導体レーザは、狙い目に対して例えば波長ピッチ−0.1nmに対応する周期構造42aを有する。
ストライプメサ53は、Y軸の方向に向いている。一素子エリアに複数のストライプメサ53が含まれることを避けるために、ストライプメサ53は、基板11の第1のエリア11bの一辺から対向辺まで連続して延在することが好ましい。ストライプメサ53が途切れるところでは、一素子エリアに複数のストライプメサ53が含まれることになる。
図11は、ストライプメサの配列の他の例を示す図面である。図10(a)を参照すると、ストライプ形成工程における基板生産物の主面の拡大図が示されている。図11(b)を参照すると、図11(a)におけるII−II線に沿って取られた断面が示されている。周期構造42bを含むストライプメサ53の配列が示されている。図11(a)に示されたストライプメサを含む半導体レーザは、例えば+0.05nmの範囲のデチューニング量を満たす周期構造42bを含む。図11(a)に示されたストライプメサも、基板11の第1のエリア11bの一辺から対向辺まで連続して延在することが好ましい。
図12は、ストライプメサの配列の更なる他の例を示す図面である。図11(a)を参照すると、ストライプ形成工程における基板生産物の主面の拡大図が示されている。図12(b)を参照すると、図12(a)におけるIII−III線に沿って取られた断面が示されている。周期構造42cを含むストライプメサ53の配列が示されている。図12(a)に示されたストライプメサを含む半導体レーザは、例えばデチューニング量+0.2nmの周期構造42cを含む。図12(a)に示されたストライプメサも、基板11の第1のエリア11bの一辺から対向辺まで連続して延在することが好ましい。
単一の基板11の主面11aの第1のエリア11bの一部又は全部に、図10〜図12に示されるストライプメサ53のエリアを形成することができる。あるマップに従って、単一の基板11の主面11aの第1のエリア11bの全部に単一の周期構造を選択して、この基板上に同一の半導体レーザを作製することができる。また、PLスペクトルの面内分布に応じて、単一の基板11の主面11aの第1のエリア11bを分けて複数の区画を規定し、区画毎に別の周期構造を選択して、この基板上に複数種類の半導体レーザを作製することができる。
図13(a)に示されるように、工程S108−3では、マスク51を用いてメサストライプ53を埋込層55で埋め込むことができる。埋込層55は、例えばpn埋込構造、又は半絶縁性埋込構造を用いることができる。pn埋込構造を用いるとき、まず、厚さ1μmのp型InP層を成長し、次いで厚さ1μmのn型InP層を成長し、さらに、厚さ0.2μmのp型InP層を成長する。埋込成長工程の後に、マスク51を除去する。SiNマスクは例えばフッ化水素酸で除去される。この工程において、ストライプメサ53及び埋込層55を含むエピタキシャル基板E3を作製する。
必要な場合には、マスク51の除去の後に、ストライプメサ53の最上層のキャップ層を除去して半導体メサ53aを形成することができる。キャップ層がInGaAsからなるとき、リン酸と過酸化水素水の混合溶液で選択エッチングして除去できる。工程S108−4では、図13(b)に示されるように、メサ53a及び埋込層55上にp型半導体領域54を成長してエピタキシャル基板E4を形成する。この半導体領域56は、例えばp型InPクラッド層56及びp型InGaAsコンタクト層59を含む。
図14は、半導体レーザのための基板生産物の電極の配列の例を示す図面である。工程S109では、半導体レーザのための電極を基板生産物に形成する。電極形成工程では、エピタキシャル基板E4上に電極57を形成する。まず、カバー形成工程において、コンタクト窓を有する絶縁膜を形成する。このコンタクト窓は、所望の回折格子構造を含むストライプメサ上に位置する。金属膜成長工程において、コンタクト窓及び絶縁膜上に、TiPtAuのオーミック金属を蒸着する。リフトオフ法により電極にパターン形成を行って、基板生産物を得る。基板生産物を加熱しオーミック金属と半導体との界面に合金層を形成する。オーミック金属上にAuメッキ層を形成して、電極57(例えばアノード)を完成される。電極57の形成は、チップ化の際の切断ラインを考慮してパッド電極57aの位置を決める。裏面研磨工程において、半導体基板11の裏面を研磨する。この研磨により、その厚さを約100μm程度までに薄くする。金属膜成長工程において、研磨面にAuGeオーミック金属(例えばカソード)を蒸着し、合金化処理を行って、最終の基板生産物を得る。
図14(a)を参照すると、周期構造42aを含むストライプメサ53を有する半導体レーザが配列されている。また、図14(b)を参照すると、周期構造42bを含むストライプメサ53を含む半導体レーザが配列されている。このように、いずれか一つのストライプメサ53を有する半導体レーザに電極を形成できる。
劈開工程において、例えばへき開により、この基板生産物を分離してレーザバーを作製する。個々のレーザバーから多数の半導体レーザチップを得る。なお、同じ周期構造を有する半導体レーザを同一のレーザバーに作り込むためには、ストライプメサの延在方向(例えばY軸方向)と交差するする方向(例えばX軸方向)に配列される行内の個々の素子エリアに、同一の周期構造(例えば周期構造42a)を作り込むことができる。また、別の行内の個々の素子エリアに、同一の周期構造(例えば周期構造42c)を作り込むことができる。回折格子のための複数の周期構造のいずれを選択しても、選択された周期構造は一素子分のサイズ内に収まるので、メサストライプの位置に合わせて、レーザバーの切断のために、一チップ内に電極57を収まるように。パッド電極57aの位置及び向きを調整すれば、単一のモールド41を用いて複数種類の半導体レーザを作製できる。
コーティング工程では、劈開端面にコーティング膜を形成する。チップ化工程では、上記のように位置決めされた電極の配置を考慮して、レーザバーから個々の半導体レーザを作製する。これらの工程によって、半導体レーザを作製できる。
本実施の形態に記載された半導体光素子をDFB型半導体レーザに適用することができる。このDFB型半導体レーザでは、DFBのための回折格子がn型半導体基板と活性層との間に設けられる。このDFB型半導体レーザは、活性層が回折格子とn型半導体基板との間に設けられ同様な構造を有するDFB型半導体レーザに比べて次のような利点を有する。例えば、微分抵抗を低くできる。また、スロープ効率を高くできる。
さらに、図15に示されるように、高温飽和電流を高くでき、これ故にDFB型半導体レーザの動作温度範囲を広げることができる。図15(a)は、活性層上のp側領域に回折格子を含むDFB型半導体レーザの電流−光出力特性(LC(−40)、LC(−25)、LC(+25)、LC(+85)、LC(+95))のシミュレーション結果を示す。図15(b)は、活性層上のn側領域に回折格子を含むDFB型半導体レーザの電流−光出力特性(LD(−40)、LD(−25)、LD(+25)、LD(+85)、LD(+95))のシミュレーション結果を示す。カッコ内の数値は、シミュレーションにおけるデバイス温度(摂氏)を示す。
加えて、本実施の形態においては、DFBのための回折格子をn型半導体基板と活性層との間に設けたDFB型半導体レーザにおいても、デチューニング量を調整でき、例えばデチューニング量の目標値に対して−2nm〜+2nmの範囲に収めることが容易になる。
本実施の形態では、ストライプメサを有するDFB型半導体レーザを主に説明したけれども、電流閉じ込め構造はリッジ構造であっても良い。リッジ構造は、半導体領域13及び活性層27上に設けられる第2導電型クラッド層に形成される。このリッジ構造は所望の周期構造(周期構造42a〜42cのいずれか)に位置合わせされている。この結果、活性層に注入される電流領域がリッジ構造によって規定され、リッジ構造に位置合わせされた当該所望の周期構造によって、選択的に光帰還が生じる。このため、本実施形態においても、所望のデチューニング量を有するように半導体レーザの発振波長を調整することができる。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
11…半導体基板、11a…基板主面、11b、11c…基板主面のエリア、E1、E2、E3、E4…エピタキシャル基板、13…半導体領域、13a…半導体領域主面、15、17、19…III−V化合物半導体層、19a…キャップ層、17a…回折格子層、15b、17b、22b、24b、27b、28b、30b…半導体層、21…絶縁膜、23…樹脂体、23a…樹脂体マスク、31…マスク、31a、31b…マスクのパターン、32a、32b、32c…パターン部、41…モールド、41a…モールドのパターン面、42a…モールドのパターン、P1…基板生産物、42a〜42c…周期構造、51…マスク、53…ストライプメサ、53a…メサ、55…埋込層、54…p型半導体領域、56…p型InPクラッド層、57…電極、59…p型InGaAsコンタクト層

Claims (8)

  1. 半導体光素子を作製する方法であって、
    行及び列に配列された素子区画を含む素子エリアを有する基板上に、一又は複数の半導体層を含む半導体領域を形成する工程と、
    第1〜第nのパターン部を含むパターンの配列を有する第1のマスクを用いて前記半導体領域をエッチングして、前記第1〜第nのパターン部にそれぞれ対応する回折格子用の第1〜第nの周期構造を前記半導体領域の各素子区画に形成する工程と、
    前記第1のマスクを除去した後に、前記半導体領域上に活性層を成長する工程と、
    前記活性層の利得ピークを見積もるための評価を行って、前記利得ピークに関する評価の結果を得る工程と、
    前記評価の結果に基づいて、前記第1〜第nの周期構造から所望の周期構造を決定する工程と、
    前記所望の周期構造に位置決めされたパターンを有する第2のマスクを形成する工程と、
    前記第2のマスクを用いて、前記所望の周期構造の位置に合わせて電流閉じ込め構造を形成する工程と、
    を備え、
    前記電流閉じ込め構造の形成の際に、前記所望の周期構造を除く前記周期構造が除去され、
    前記第1〜第nの周期構造は、デチューニング量を調整する範囲において互いに異なる周期を有し、
    前記第1〜第nの周期構造は前記行の方向に配列され、
    前記第1〜第nの周期構造の各々は前記列の方向に延在する、ことを特徴とする方法。
  2. 前記基板はn型半導体基板である、ことを特徴とする請求項1に記載された方法。
  3. 前記第1〜第nの周期構造の各々は、前記行の方向に関する前記素子区画のピッチで配列される、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された方法。
  4. 前記利得ピークの見積りは、フォトルミネッセンススペクトルの測定により行われる、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された方法。
  5. 前記第1〜第nのパターン部のためのパターンの配列を有するパターン面を持つモールドを準備する工程と、
    前記モールドを用いてナノインプリント法で前記半導体領域上に前記第1のマスクを形成する工程と、
    を備える、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載された方法。
  6. 前記半導体領域に第1のアライメントマークを形成する工程を更に備え、
    前記モールドのアライメントは前記第1のアライメントマークを基準にして行われ、
    前記第1のマスクは第2のアライメントマークのためのパターンを含み、
    前記第2のマスクは、前記第2のアライメントマークを基準にして形成される、ことを特徴とする請求項5に記載された方法。
  7. 前記半導体領域にアライメントマークを形成する工程を更に備え、
    前記第1のマスクの形成における位置合わせは前記アライメントマークを基準にして行われ、
    前記第2のマスクは、前記アライメントマークを基準にして形成される、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載された方法。
  8. 前記電流閉じ込め構造は、メサ構造と、該メサ構造を埋め込む埋め込み層とを有し、
    前記メサ構造は、前記活性層及び前記所望の周期構造を含む、ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載された方法。
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