JP2015046467A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015046467A
JP2015046467A JP2013176459A JP2013176459A JP2015046467A JP 2015046467 A JP2015046467 A JP 2015046467A JP 2013176459 A JP2013176459 A JP 2013176459A JP 2013176459 A JP2013176459 A JP 2013176459A JP 2015046467 A JP2015046467 A JP 2015046467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stripe
layer
semiconductor device
semiconductor laser
ridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013176459A
Other languages
English (en)
Inventor
一郎 増本
Ichiro Masumoto
一郎 増本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2013176459A priority Critical patent/JP2015046467A/ja
Publication of JP2015046467A publication Critical patent/JP2015046467A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】半導体装置の安定した動作を実現する。
【解決手段】半導体レーザ素子は、半導体基板上に形成されたn型クラッド層と、n型クラッド層上に形成された活性層と、活性層上に、X方向に互いに離間し、X方向と直交するY方向に延在して形成されp型のストライプ状の複数のリッジストライプRS1〜RS5とを備える電流狭窄構造である。そして、複数のリッジストライプRS1〜RS5のそれぞれのX方向のストライプ幅W1〜W5が、半導体基板の端部から中央部にかけて段階的に小さくなるように形成する。これにより、複数のリッジストライプRS1〜RS5の電流注入量の均一化を図る。
【選択図】図5

Description

本発明は半導体装置に関し、例えば窒化物半導体を構成材料とする半導体レーザ素子に好適に利用できるものである。
近年、プロジェクタ、照明、および加工光源に代表される様々な分野への半導体レーザ素子の適用が検討されている。
例えば特開2008−258515号公報(特許文献1)には、複数のリッジ部のうち、中央領域に配列されたリッジ部のストライプ幅を端部領域に配列されたリッジ部のストライプ幅よりも大きくすることにより、合成光のスペクトル帯域幅を拡大する半導体レーザ装置が開示されている。
また、特開2004−319987号公報(特許文献2)には、凸状のリッジ部を備える半導体レーザ素子が開示されている。リッジ部の両側に凸状のダミーリッジ部を備え、リッジ部の側面を覆うように電流ブロック層を形成し、リッジ部の上面上に接触するように金属電極を形成することにより、信頼性の向上を図る技術が記載されている。
特開2008−258515号公報 特開2004−319987号公報
窒化物半導体を利用して作製される、複数のストライプを有する電流狭窄構造の半導体レーザ素子では、複数のストライプに電流を流すと、中央部のストライプが端部のストライプよりも放熱性が悪いため高温になる。中央部のストライプが高温になると、中央部のストライプの抵抗が低くなり、中央部のストライプに流れ込む電流が増加し、そして発熱量が増加する、という正のフィードバックが生じる。この結果、半導体レーザ素子の安定した動作が得られないという問題が生じている。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態は、窒化物半導体からなる複数のストライプを備える電流狭窄構造の半導体レーザ素子であり、複数のストライプのそれぞれのストライプ幅が、基板の端部から中央部にかけて段階的に小さくなっている。
一実施の形態によれば、半導体装置の安定した動作を実現することができる。
関連技術における半導体レーザ素子の平面図である。 関連技術における半導体レーザ素子のリッジストライプの位置と温度との関係を示すグラフ図である。 関連技術における半導体レーザ素子のリッジストライプの位置と素子抵抗との関係を示すグラフ図である。 実施の形態1における半導体レーザ素子の断面図である。 実施の形態1における半導体レーザ素子の平面図である。 実施の形態1における半導体レーザ素子の製造工程を示す断面図である。 図6に続く、半導体レーザ素子の製造工程を示す断面図である。 図7に続く、半導体レーザ素子の製造工程を示す断面図である。 図8に続く、半導体レーザ素子の製造工程を示す断面図である。 図9に続く、半導体レーザ素子の製造工程を示す断面図である。 実施の形態1における半導体レーザ素子のストライプ幅とリッジストライプの素子抵抗との関係を示すグラフ図である。 実施の形態1における半導体レーザ素子のリッジストライプの位置とストライプ幅との関係を示すグラフ図である。 実施の形態1における半導体レーザ素子のリッジストライプの位置と素子抵抗との関係を示すグラフ図である。 実施の形態2における半導体レーザ素子の平面図である。 実施の形態3における半導体レーザ素子の断面図である。 実施の形態3における半導体レーザ素子の平面図である。 実施の形態3における半導体レーザ素子の製造工程を示す断面図である。 図17に続く、半導体レーザ素子の製造工程を示す断面図である。 図18に続く、半導体レーザ素子の製造工程を示す断面図である。
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。また、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
<関連技術における半導体レーザ素子の説明>
まず、実施の形態1における半導体レーザ素子について説明する前に、関連技術における半導体レーザ素子について説明する。図1は、関連技術における半導体レーザ素子の平面図である。図2は、関連技術における半導体レーザ素子のリッジストライプの位置と温度との関係を示すグラフ図である。図3は、関連技術における半導体レーザ素子のリッジストライプの位置と素子抵抗との関係を示すグラフ図である。
図1に示すように、関連技術における半導体レーザ素子は、窒化物半導体を構成材料とし、かつ、複数のリッジストライプ(レーザストライプ)RSを有するアレイ型の半導体レーザ素子である。そして、この半導体レーザ素子は、平面視において、四角形状をした半導体チップに形成されている。
複数のリッジストライプRSのそれぞれは、Y方向に延在するように形成されている。そして、複数のリッジストライプRSのそれぞれは、Y方向と直交するX方向に互いに離間して並ぶように形成されており、複数のリッジストライプRSのそれぞれのX方向のストライプ幅は同じである。
ところで、図2に示すように、半導体レーザ素子を高出力、高温で動作させた場合、これらリッジストライプRSの温度は上昇するが、特に、中央部のリッジストライプRSの温度が端部のリッジストライプRSの温度よりも高くなる。これは、中央部のリッジストライプRSでは、端部のリッジストライプRSに比べて熱が逃げる経路が少なく、周辺を発熱源であるリッジストライプRSに囲まれているためである。
このとき、図3に示すように、温度の高い中央部のリッジストライプRSにおいて素子抵抗が低くなる。その結果、中央部のリッジストライプRSに注入される電流が、端部のリッジストライプRSに注入される電流よりも増加して、複数のリッジストライプRSにおいて電流の不均一な注入が発生する。これは、窒化物半導体では、p型層の抵抗が高く、かつ、一般的にp型層において電流狭窄を行っているため、素子抵抗におけるp型層の割合が高くなることに起因する。
従って、温度の高い中央部のリッジストライプRSでは、p型層の抵抗が低くなるため素子抵抗が低くなり、注入される電流が増加して、発熱量が増加する。発熱量が増加すると、さらに、p型層の抵抗が低くなるため素子抵抗が低くなり、注入される電流が増加する、という正のフィードバックが発生する。これにより、中央部のリッジストライプRSでは、電流注入量が増加して、端部のリッジストライプRSよりも早く劣化するため、半導体レーザ素子全体として、安定した動作が得られなくなってしまう。
<実施の形態1における半導体レーザ素子の構成>
実施の形態1における半導体レーザ素子の構成を図4および図5を用いて説明する。図4は、実施の形態1における半導体レーザ素子の断面図である。図5は、実施の形態1における半導体レーザ素子の平面図である。
実施の形態1における半導体レーザ素子は、窒化物半導体を構成材料とし、かつ、複数のリッジストライプを有するアレイ型の半導体レーザ素子である。実施の形態1では、5本のリッジストライプを有する半導体レーザ素子について説明するが、これに限定されるものではなく、これより多くても少なくてもよい。
図4に示すように、半導体レーザ素子は、例えばn型不純物が導入された窒化ガリウム(GaN)からなる半導体基板1Sを有している。そして、この半導体基板1S上に、n型バッファ層BF、n型クラッド層NCLD、n側光閉じ込め層OWG1、活性層MQW、キャップ層CAP、およびp側光閉じ込め層OWG2が下層から順に形成されている。さらに、このp側光閉じ込め層OWG2上に、電流狭窄層を構成するp型クラッド層PCLDおよびp型コンタクト層PCNTが形成されている。
p型クラッド層PCLD、およびp型クラッド層PCLD上に設けられたp型コンタクト層PCNTは、リッジストライプ形状に加工されており、例えばp型クラッド層PCLDおよびp型コンタクト層PCNTからなるリッジストライプRSが5本形成されている。さらに、p型コンタクト層PCNTを露出させて、p型クラッド層PCLDの表面には絶縁膜IFが形成されている。
5本のリッジストライプRSのそれぞれは、電流狭窄層として機能するとともに、屈折率導波路としても機能する。そして、p型コンタクト層PCNTと電気的に接続するp側電極PEが設けられており、このp側電極PEは、5本のリッジストライプRSにわたって形成されている。従って、p側電極PEは、5本のリッジストライプRSに共通の電極となっている。一方、半導体基板1Sの裏面には、半導体基板1Sと電気的に接続するn側電極NEが形成されている。
n型バッファ層BFは、例えばn型不純物であるシリコン(Si)が導入された窒化ガリウム(GaN)からなり、その厚さは、例えば1μmである。
n型クラッド層NCLDは、例えばn型不純物であるシリコン(Si)が導入された窒化アルミニウム・ガリウム(AlGaN)からなり、その厚さは、例えば2μmである。
n側光閉じ込め層OWG1は、例えば窒化ガリウム(GaN)からなり、その厚さは、例えば0.1μmである。
活性層MQWは、窒化インジウム・ガリウム(InGaN)からなる量子井戸層と、窒化インジウム・ガリウム(InGaN)からなる障壁層(バリア層)とを交互に積層した量子井戸構造からなる。そして、量子井戸層を構成する窒化インジウム・ガリウム(InGaN)のインジウム組成と、障壁層を構成する窒化インジウム・ガリウム(InGaN)のインジウム組成とは異なっており、所望の発振波長に応じて、インジウム組成と層厚が調整される。
キャップ層CAPは、例えば窒化アルミニウム・ガリウム(AlGaN)からなり、その厚さは、例えば10nmである。
p側光閉じ込め層OWG2は、例えば窒化ガリウム(GaN)からなり、その厚さは、例えば0.1μmである。
p型クラッド層PCLDは、例えばp型不純物であるマグネシウム(Mg)が導入された窒化ガリウム(GaN)と、p型不純物であるマグネシウム(Mg)が導入された窒化アルミニウム・ガリウム(AlGaN)とを交互に積層した130周期の超格子構造からなる。窒化ガリウム(GaN)の厚さは、例えば2.5nm、窒化アルミニウム・ガリウム(AlGaN)の厚さは、例えば2.5nmである。
p型コンタクト層PCNTは、例えばp型不純物であるマグネシウム(Mg)が導入された窒化ガリウム(GaN)からなり、その厚さは、例えば0.1μmである。
絶縁膜IFは、例えば酸化シリコン(SiO)からなる。さらに、p側電極PEは、例えばパラジウム(Pd)とプラチナ(Pt)との積層膜から構成され、n側電極NEは、例えばチタン(Ti)と金(Au)との積層膜から構成される。なお、これら層または膜の厚さ、および組成等は、半導体レーザ素子の所望の特性等を考慮して適宜変更することが可能である。
さらに、図5に示すように、半導体レーザ素子は、平面視において、X方向に延在する短辺と、X方向と直交するY方向に延在する長辺とを有する四角形状をした半導体チップに形成されている。半導体レーザ素子の短辺の長さは、例えば400μmであり、長辺の長さは、例えば800μmである。
半導体レーザ素子には、5本のリッジストライプRSが形成されているが、5本のリッジストライプRSのそれぞれは、Y方向、すなわち半導体チップの長辺方向に延在するように形成されている。そして、5本のリッジストライプRSのそれぞれは、Y方向と直交するX方向、すなわち半導体チップの短辺方向に互いに離間して並ぶように形成されている。
<実施の形態1における半導体レーザ素子の特徴>
実施の形態1における半導体レーザ素子の特徴は、半導体レーザ素子を構成する複数のリッジストライプRSのX方向のストライプ幅にあり、複数のリッジストライプRSのそれぞれのストライプ幅が、半導体レーザ素子の端部から中央部にかけて段階的に小さくなっている。
まず、実施の形態1における半導体レーザ素子の特徴を説明する。
複数のリッジストライプRSをリッジストライプRS(n)((n)=1、2、・・・)と表す。ここで(n)は、半導体レーザ素子のY方向に沿う一方側面からY方向に沿う他方側面に向かって配置された複数のリッジストライプRSの順番を示している。
複数のリッジストライプRS(n)に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う一方側面または他方側面から、リッジストライプRS(n)のストライプ幅の中心までの距離をX(n)とする。ここで、距離X(n)は、リッジストライプRS(n)のストライプ幅の中心と、リッジストライプRS(n)が近い側の半導体レーザ素子のY方向に沿う側面との距離とする。また、リッジストライプRS(n)のストライプ幅をW(n)とする。
このとき、リッジストライプRS(n)のストライプ幅W(n)は、式(1)および式(2)を用いて表すことができる。
X(n)<X(n+1)ならば、W(n)>W(n+1)・・・(式1)
X(n)>X(n+1)ならば、W(n)<W(n+1)・・・(式2)
次に、前述の図5を用いて、実施の形態1における半導体レーザ素子の特徴を、5本のリッジストライプRSを有する半導体レーザ素子にあてはめて具体的に説明する。
リッジストライプRS1に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う一方側面から、リッジストライプRS1のX方向の中心までのX方向の距離をX1とする。同様に、リッジストライプRS2に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う一方側面から、リッジストライプRS2のX方向の中心までのX方向の距離をX2とする。同様に、リッジストライプRS3に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う一方側面から、リッジストライプRS3のX方向の中心までのX方向の距離をX3とする。
さらに、リッジストライプRS4に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う他方側面から、リッジストライプRS4のX方向の中心までのX方向の距離をX4とする。同様に、リッジストライプRS5に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う他方側面から、リッジストライプRS5のX方向の中心までのX方向の距離をX5とする。
また、リッジストライプRS1のストライプ幅をW1、リッジストライプRS2のストライプ幅をW2、リッジストライプRS3のストライプ幅をW3、リッジストライプRS4のストライプ幅をW4、リッジストライプRS5のストライプ幅をW5とする。
これらを上記式(1)および式(2)にあてはめると、
X1<X2<X3、およびX3>X4>X5
であるから、
W1>W2>W3、およびW3<W4<W5
となる。
これを基にして、例えばW1=W5=12μm、W2=W4=11μm、W3=10μmと設計することができる。
さらに、リッジストライプRS1の外側のリッジ非形成領域のX方向の幅をd1、リッジストライプRS1とリッジストライプRS2との間のリッジ非形成領域のX方向の幅をd2、リッジストライプRS2とリッジストライプRS3との間のリッジ非形成領域のX方向の幅をd3とする。さらに、リッジストライプRS3とリッジストライプRS4との間のリッジ非形成領域のX方向の幅をd4、リッジストライプRS4とリッジストライプRS5との間のリッジ非形成領域のX方向の幅をd5、リッジストライプRS5の外側のリッジ非形成領域のX方向の幅をd6とする。
例えばd1=d6=72μm、d2=d3=d4=d5=50μmと設計すると、X1=X5=78μm、X2=X4=139.5μm、X3=200μmとなり、距離X1,X2,X3,X4,X5と幅W1,W2,W3,W4,W5は、上記式(1)および式(2)の関係を満たす。
ここで、リッジストライプRS(n)のストライプ幅W(n)の差分(W(n)−W(n±1))は、ストライプ幅W(n)の50%以内、好ましくは30%以内とする。この差分が大きい場合は、レーザー発振電流の閾値等の違いが大きくなり、複数のリッジストライプRS(n)間における出力差が大きくなるため、好ましくない。
<実施の形態1における半導体レーザ素子の製造方法>
実施の形態1における半導体レーザ素子の製造方法を、図6〜図10を用いて説明する。図6〜図10は、実施の形態1における半導体レーザ素子の断面図である。
図6に示すように、例えばn型不純物が導入された窒化ガリウム(GaN)からなる半導体基板1S上に、例えば有機金属気相成長法(MOVPE:Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)等を使用することにより、n型バッファ層BF、n型クラッド層NCLD、n側光閉じ込め層OWG1、活性層MQW、キャップ層CAP、p側光閉じ込め層OWG2、p型クラッド層PCLD、およびp型コンタクト層PCNTを順次積層する。
このとき、n型バッファ層BFは、例えばn型不純物であるシリコン(Si)が導入された窒化ガリウム(GaN)から形成される。n型クラッド層NCLDは、例えばn型不純物であるシリコン(Si)が導入された窒化アルミニウム・ガリウム(AlGaN)から形成される。n側光閉じ込め層OWG1およびp側光閉じ込め層OWG2は、例えば窒化ガリウム(GaN)から形成される。活性層MQWは、例えば窒化インジウム・ガリウム(InGaN)からなる量子井戸層と、窒化インジウム・ガリウム(InGaN)からなる障壁層とを交互に積層した量子井戸構造から形成される。そして、量子井戸層を構成する窒化インジウム・ガリウム(InGaN)のインジウム組成と、障壁層を構成する窒化インジウム・ガリウム(InGaN)のインジウム組成とは異なっており、所望の発振波長に応じて、インジウム組成と層厚が調整される。キャップ層CAPは、例えば窒化アルミニウム・ガリウム(AlGaN)から形成される。p型クラッド層PCLDは、例えばp型不純物であるマグネシウム(Mg)が導入された窒化ガリウム(GaN)と、p型不純物であるマグネシウム(Mg)が導入された窒化アルミニウム・ガリウム(AlGaN)とを交互に積層した130周期の超格子構造から形成される。p型コンタクト層PCNTは、例えばp型不純物であるマグネシウム(Mg)が導入された窒化ガリウム(GaN)から形成される。
次に、図7に示すように、フォトリソグラフィ技術を使用することにより、所望の幅を有するストライプ状のエッチングマスクを形成する。そして、このエッチングマスクを形成した状態で、例えば塩素系ガスを使用したドライエッチング技術により、p型コンタクト層PCNTをエッチングし、さらに、p型クラッド層PCLDの途中までエッチングする。これにより、所望の幅のリッジストライプRSが形成される。
ここで所望の幅とは、前述の図5を用いて説明したストライプ幅W1,W2,W3,W4,W5である。また、p型クラッド層PCLDをエッチングする深さは、半導体レーザ素子の水平横モード特性、電流−光出力特性、および電流−電圧特性等に影響を与えるため、要求されるデバイス特性等を考慮して、最適な値を選択する。
次に、図8に示すように、半導体基板1Sの主面である素子形成面の全面に絶縁膜IFを形成する。絶縁膜IFは、例えば酸化シリコン(SiO)等から形成され、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法を使用することにより形成することができる。
次に、図9に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を使用することにより、p型コンタクト層PCNT上に形成されている絶縁膜IFを除去した後、パラジウム(Pd)膜およびプラチナ(Pt)膜を、例えば蒸着法で積層形成する。そして、積層したパラジウム(Pd)膜およびプラチナ(Pt)膜をパターニングした後、適当な条件で加熱してアロイ処理(合金処理)することにより、p側電極PEを形成する。このp側電極PEは、例えば5本のリッジストライプRSにわたって形成される。この結果、p側電極PEは、5本のリッジストライプRSの共通電極となる。さらに、p側電極PE上には、カバー電極またはメッキパッド等を形成することができる。
次に、図10に示すように、半導体基板1Sの裏面を研磨して、例えば100μm程度まで薄板化した後、半導体基板1Sの裏面に、チタン(Ti)膜および金(Au)膜を、例えば蒸着法で積層形成する。その後、適当な条件で加熱してアロイ処理することにより、n側電極NEを形成する。
その後、へき開によるレーザーミラーを形成し、さらに素子分離を形成することにより、半導体レーザ素子を製造することができる。
<実施の形態1における半導体レーザ素子の効果>
実施の形態1における半導体レーザ素子の効果について、図11〜図13を用いて説明する。図11は、実施の形態1における半導体レーザ素子のストライプ幅とリッジストライプの素子抵抗との関係を示すグラフ図である。図12は、実施の形態1における半導体レーザ素子のリッジストライプの位置とストライプ幅との関係を示すグラフ図である。図13は、実施の形態1における半導体レーザ素子のリッジストライプの位置と素子抵抗との関係を示すグラフ図である。
窒化物半導体では、p型層の抵抗が高く、素子抵抗に対する寄与が大きいため、リッジストライプRSのストライプ幅、具体的にはリッジストライプRSを構成するp型クラッド層PCLDの幅およびp型コンタクト層PCNTの幅に対して素子抵抗が大きく変化する。すなわち、図11に示すように、リッジストライプRSのストライプ幅が小さいほど、素子抵抗は大きくなる。
従って、図12に示すように、半導体レーザ素子の中央部の近くに位置するリッジストライプRSほど、そのストライプ幅を小さくすれば、図13に示すように、複数のリッジストライプRSにおいて、素子抵抗を均一にすることが可能となる。素子抵抗を均一すれば、複数のリッジストライプRSのそれぞれに電流が均一に注入されるので、関連技術における半導体レーザ素子において説明したような、局所的なリッジストライプRSの発熱量の増加に起因した劣化を防止することができる。
これにより、半導体レーザ素子の安定動作を実現することができる。また、半導体レーザ素子の長寿命化を実現することができる。
(実施の形態2)
前述した実施の形態1では、隣り合うリッジストライプRS間のリッジ非形成領域の幅を一定としたが、実施の形態2では、隣り合うリッジストライプRS間のリッジ非形成領域の幅が、半導体レーザ素子の端部から中央部にかけて段階的に大きくなっている。
実施の形態2と前述した実施の形態1との相違点は、隣り合うリッジストライプRS間のリッジ非形成領域の幅であり、その他の構造は、前述の実施の形態1における半導体レーザ素子と同一または実質的に同一であるので、ここでの説明は省略する。
<実施の形態2における半導体レーザ素子の構成および特徴>
実施の形態2における半導体レーザ素子を図14を用いて説明する。図14は、実施の形態2における半導体レーザ素子の平面図である。ここでは、5本のリッジストライプを有する半導体レーザ素子にあてはめて具体的に説明するが、これに限定されるものではなく、これより多くても少なくてもよい。
図14に示すように、前述の実施の形態1において説明した半導体レーザ素子と同様に、リッジストライプRS1,RS2,RS3,RS4,およびRS5のそれぞれのX方向のストライプ幅をW1,W2,W3,W4,およびW5とする。
X1<X2<X3、およびX3>X4>X5
であるから、
W1>W2>W3、およびW3<W4<W5
となる。
これを基にして、例えばW1=W5=12μm、W2=W4=11μm、W3=10μmと設計することができる。
さらに、リッジストライプRS1の外側のリッジ非形成領域のX方向の幅をd1、リッジストライプRS1とリッジストライプRS2との間のリッジ非形成領域のX方向の幅をd2、リッジストライプRS2とリッジストライプRS3との間のリッジ非形成領域のX方向の幅をd3とする。さらに、リッジストライプRS3とリッジストライプRS4との間のリッジ非形成領域のX方向の幅をd4、リッジストライプRS4とリッジストライプRS5との間のリッジ非形成領域のX方向の幅をd5、リッジストライプRS5の外側のリッジ非形成領域のX方向の幅をd6とする。
この場合、例えばd1=d6=72μm、d2=d5=40μm、d3=d4=60μmと設計することができる。すなわち、半導体レーザ素子の中央部に近いリッジ非形成領域の幅d3,d4を、中央部から離れたリッジ非形成領域の幅d2,d5よりも大きくしている。なお、半導体レーザ素子の外側に位置する2つのリッジ非形成領域は、半導体レーザ素子を半導体チップに個片化する際に切断面となる領域であるので、この幅d1,d6は大きくしている。
<実施の形態2における半導体レーザ素子の効果>
隣り合うリッジストライプRS間の間隔が狭い場合ほど、熱干渉により温度上昇が生じる。そして、素子抵抗は温度上昇により低下する。従って、複数のリッジストライプRSのそれぞれのストライプ幅を、半導体レーザ素子の端部から中央部にかけて段階的に小さくすることに加えて、隣り合うリッジストライプRS間のリッジ非形成領域の幅を、半導体レーザ素子の端部から中央部にかけて段階的に大きくすることにより、複数のリッジストライプRSにおいてより電流が均一に注入される。
これにより、実施の形態1における半導体レーザ素子よりも、複数のリッジストライプRSへの電流の不均一注入がより解消されて、半導体レーザ素子の安定動作を実現することができる。
(実施の形態3)
前述の実施の形態1,2では、リッジ型半導体レーザ素子について説明したが、実施の形態3では、埋め込み型半導体レーザ素子について説明する。
<実施の形態3における半導体レーザ素子の構成>
実施の形態3における半導体レーザ素子の構成を図15および図16を用いて説明する。図15は、実施の形態3における半導体レーザ素子の断面図である。図16は、実施の形態3における半導体レーザ素子の平面図である。
実施の形態3における半導体レーザ素子は、窒化物半導体を構成材料とし、かつ、電流ブロック層に形成されたストライプ状の複数の開口部に埋め込まれた埋め込みストライプを有するアレイ型の半導体レーザ素子である。実施の形態3では、5本の埋め込みストライプを有する半導体レーザ素子について説明するが、これに限定されるものではなく、これより多くても少なくてもよい。
図15および図16に示すように、半導体レーザ素子は、例えば半導体基板1S上に、n型バッファ層BF、n型クラッド層NCLD、n側光閉じ込め層OWG1、活性層MQW、キャップ層CAP、およびp側光閉じ込め層OWG2が下層から順に形成されている。
さらに、このp側光閉じ込め層OWG2上に、ストライプ状の電流ブロック層BLが形成されている。電流ブロック層BLは、例えば6本形成されている。そして、隣り合う電流ブロック層BLの間の領域(ストライプ状の開口部OP)を含めて、電流ブロック層BL上に、p型クラッド層PCLDが形成され、p型クラッド層PCLD上にp型コンタクト層PCNTが形成されている。隣り合う電流ブロック層BLの間のp型クラッド層PCLDが、埋め込みストライプSWである。なお、図示は省略するが、p型コンタクト層PCNT上にp側電極が形成され、半導体基板1Sの裏面にn側電極が形成されている。
電流ブロック層BLは、例えば窒化アルミニウム(AlN)からなり、その厚さは、例えば0.1μmである。この電流ブロック層BLは電流狭窄層として機能するとともに、光分布制御層としても機能する。
<実施の形態3における半導体レーザ素子の特徴>
実施の形態3における半導体レーザ素子の特徴は、半導体レーザ素子を構成する複数の埋め込みストライプSWのX方向のストライプ幅にあり、複数の埋め込みストライプSWのそれぞれのストライプ幅が、半導体レーザ素子の端部から中央部にかけて段階的に小さくなっている。
まず、実施の形態3における半導体レーザ素子の特徴を説明する。
複数の埋め込みストライプSWを埋め込みストライプSW(n)((n)=1、2、・・・)と表す。ここで(n)は、半導体レーザ素子のY方向に沿う一方側面からY方向に沿う他方側面に向かって配置された複数の埋め込みストライプSWの順番を示している。
複数の埋め込みストライプSW(n)に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う一方側面または他方側面から、埋め込みストライプSW(n)のストライプ幅の中心までの距離をX(n)とする。ここで、距離X(n)は、埋め込みストライプSW(n)のストライプ幅の中心と、埋め込みストライプSW(n)が近い側の半導体レーザ素子のY方向に沿う側面との距離とする。また、埋め込みストライプSW(n)のストライプ幅をW(n)とする。
このとき、埋め込みストライプSW(n)のストライプ幅W(n)は、上記式(1)および式(2)を用いて表すことができる。
次に、前述の図16を用いて、実施の形態3における半導体レーザ素子の特徴を、5本の埋め込みストライプSWを有する半導体レーザ素子にあてはめて具体的に説明する。
埋め込みストライプSW1に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う一方側面から、埋め込みストライプSW1のX方向の中心までのX方向の距離をX1とする。同様に、埋め込みストライプSW2に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う一方側面から、埋め込みストライプSW2のX方向の中心までのX方向の距離をX2とする。同様に、埋め込みストライプSW3に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う一方側面から、埋め込みストライプSW3のX方向の中心までのX方向の距離をX3とする。
さらに、埋め込みストライプSW4に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う他方側面から、埋め込みストライプSW4のX方向の中心までのX方向の距離をX4とする。同様に、埋め込みストライプSW5に対して、半導体レーザ素子のY方向に沿う他方側面から、埋め込みストライプSW5のX方向の中心までのX方向の距離をX5とする。
また、埋め込みストライプSW1のストライプ幅をW1、埋め込みストライプSW2のストライプ幅をW2、埋め込みストライプSW3のストライプ幅をW3、埋め込みストライプSW4のストライプ幅をW4、埋め込みストライプSW5のストライプ幅をW5とする。
これらを上記式(1)および式(2)にあてはめると、
X1<X2<X3、およびX3>X4>X5
であるから、
W1>W2>W3、およびW3<W4<W5
となる。
これを基にして、例えばW1=W5=12μm、W2=W4=11μm、W3=10μmと設計することができる。
さらに、埋め込みストライプSW1の外側の電流ブロック層BLのX方向の幅をd1、埋め込みストライプSW1と埋め込みストライプSW2との間の電流ブロック層BLのX方向の幅をd2、埋め込みストライプSW2と埋め込みストライプSW3との間の電流ブロック層BLのX方向の幅をd3とする。さらに、埋め込みストライプSW3と埋め込みストライプSW4との間の電流ブロック層BLのX方向の幅をd4、埋め込みストライプSW4と埋め込みストライプSW5との間の電流ブロック層BLのX方向の幅をd5、埋め込みストライプSW5の外側の電流ブロック層BLのX方向の幅をd6とする。
例えばd1=d6=72μm、d2=d3=d4=d5=50μmと設計すると、X1=X5=78μm、X2=X4=139.5μm、X3=200μmとなり、距離X1,X2,X3,X4,X5と幅W1,W2,W3,W4,W5は、上記式(1)および式(2)の関係を満たす。
ここで、埋め込みストライプSW(n)のストライプ幅W(n)の差分(W(n)−W(n±1))は、ストライプ幅W(n)の50%以内、好ましくは30%以内とする。この差分が大きい場合は、レーザー発振電流の閾値等の違いが大きくなり、複数の埋め込みストライプSW(n)間における出力差が大きくなるため、好ましくない。
<実施の形態3における半導体レーザ素子の製造方法>
実施の形態3における半導体レーザ素子の製造方法を、図17〜図19を用いて説明する。図17〜図19は、実施の形態3における半導体レーザ素子の断面図である。
図17に示すように、例えばn型不純物が導入された窒化ガリウム(GaN)からなる半導体基板1S上に、例えば有機金属気相成長法等を使用することにより、n型バッファ層BF、n型クラッド層NCLD、n側光閉じ込め層OWG1、活性層MQW、キャップ層CAP、p側光閉じ込め層OWG2、および電流ブロック層BLを順次積層する。
このとき、電流ブロック層BLは、例えば窒化アルミニウム(AlN)から形成され、電流ブロック層BLの成長温度は、例えば200℃〜800℃である。活性層MQWの成長温度は、例えば800℃であり、その他のn型バッファ層BF、n型クラッド層NCLD、n側光閉じ込め層OWG1、キャップ層CAP、およびp側光閉じ込め層OWG2の成長温度は、例えば1100℃である。
次に、図18に示すように、電流ブロック層BL上に酸化シリコン(SiO)からなる絶縁膜SIを形成する。続いて、フォトリソグラフィ技術を使用することにより、所望の幅を有するストライプ状のエッチングマスクを形成する。そして、このエッチングマスクを形成した状態で、例えばバッファードフッ酸(HF)を使用したエッチング技術により、絶縁膜SIをエッチングし、その後、エッチングマスクを有機溶媒により除去して、水洗処理を行う。
次に、絶縁膜SIをエッチングマスクとして、電流ブロック層BLをエッチングする。このエッチングには、例えばリン酸(HPO)と硫酸(HSO)とを体積比1:1の割合で混合した溶液を使用する。絶縁膜SIからなるエッチングマスクで覆われていない領域の電流ブロック層BLは、80℃に保持した上記溶液により除去されて、所望の幅のストライプ状の開口部OPが形成される。ここで、所望の幅とは、前述の図16を用いて説明したストライプ幅W1,W2,W3,W4,W5である。その後、例えばバッファードフッ酸(HF)を使用したエッチング技術により、絶縁膜SIを除去する。
次に、図19に示すように、例えば有機金属気相成長法等を使用した埋め込み再成長により、ストライプ状の電流ブロック層BLが形成されたp側光閉じ込め層OWG2上に、p型クラッド層PCLDを形成し、さらに、p型クラッド層PCLD上にp型コンタクト層PCNTを形成する。この埋め込み再成長により、ストライプ状の開口部OPがp型クラッド層PCLDで埋め込まれた構造となる。
次に、図示は省略するが、p型コンタクト層PCNT上にp側電極を形成する。続いて、半導体基板1Sの裏面を研磨して、例えば100μm程度まで薄板化した後、半導体基板1Sの裏面にn側電極を形成する。その後、へき開によるレーザーミラーを形成し、さらに素子分離を形成することにより、半導体レーザ素子を製造することができる。
<実施の形態3における半導体レーザ素子の効果>
埋め込み型半導体レーザ素子においても、前述の実施の形態1で説明したリッジ型半導体レーザ素子と同様に、複数の埋め込みストライプSWのそれぞれのストライプ幅を、半導体レーザ素子の端部から中央部にかけて段階的に小さくすることにより、複数の埋め込みストライプSWにおいて電流を均一に注入することができる。
これに加えて、前述の実施の形態2で説明したリッジ型半導体レーザ素子と同様に、隣り合う埋め込みストライプSW間のリッジ非形成領域の幅を、半導体レーザ素子の端部から中央部にかけて段階的に大きくしてもよい。
これにより、複数の埋め込みストライプSWへの電流の不均一注入が解消されて、半導体レーザ素子の安定動作を実現することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1S 半導体基板
BF n型バッファ層
BL 電流ブロック層
CAP キャップ層
d1,d2,d3,d4,d5,d6 幅
IF 絶縁膜
MGW 活性層
NCLD n型クラッド層
NE n側電極
OP 開口部
OWG1 n側光閉じ込め層
OWG2 p側光閉じ込め層
PCLD p型クラッド層
PCNT p型コンタクト層
PE P側電極
RS,RS1,RS2,RS3,RS4,RS5 リッジストライプ
SI 絶縁膜
SW,SW1,SW2,SW3,SW4,SW5 埋め込みストライプ
X1,X2,X3,X4,X5 距離
W1,W2,W3,W4,W5 ストライプ幅

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された第1導電型の窒化物半導体からなる第1クラッド層と、
    前記第1クラッド層上に形成された活性層と、
    前記活性層上に、第1方向に互いに離間して、前記第1方向と直交する第2方向に延在して形成された、前記第1導電型とは異なる第2導電型のストライプ状の複数の窒化物半導体層と、
    を有する半導体装置であって、
    前記第1方向において、前記窒化物半導体層のストライプ幅が、前記基板の端部から中央部にかけて段階的に小さくなる、半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    隣り合う2つの前記窒化物半導体層のそれぞれのストライプ幅を、第1ストライプ幅と、前記第1ストライプ幅よりも大きい第2ストライプ幅とすると、
    前記第1ストライプ幅と前記第2ストライプ幅との差分が、前記第2ストライプ幅の50%以下である、半導体装置。
  3. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記複数の窒化物半導体層のそれぞれは、隣りに位置する前記窒化物半導体層との間にストライプ状の間隔を有して形成されており、
    前記第1方向において、前記ストライプ状の間隔が、前記基板の端部から中央部にかけて段階的に大きくなる、半導体装置。
  4. 請求項2または3に記載の半導体装置において、
    隣り合う2つの前記窒化物半導体層のそれぞれのストライプ幅を、第1ストライプ幅と、前記第1ストライプ幅よりも大きい第2ストライプ幅とすると、
    前記第1ストライプ幅と前記第2ストライプ幅との差分が、前記第2ストライプ幅の30%以下である、半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置において、
    前記複数の窒化物半導体層のそれぞれは、隣りに位置する前記窒化物半導体層との間にストライプ状の間隔を有して形成されており、
    前記複数の窒化物半導体層のそれぞれの側面には、絶縁膜が形成されている、半導体装置。
  6. 請求項5記載の半導体装置において、
    前記窒化物半導体層は、凸形状の前記第2導電型の第2クラッド層から構成され、
    前記第2クラッド層は、マグネシウムが導入された窒化ガリウムと、マグネシウムが導入された窒化アルミニウム・ガリウムとを交互に積層した超格子構造からなる、半導体装置。
  7. 請求項4記載の半導体装置において、
    前記複数の窒化物半導体層のそれぞれは、隣りに位置する前記窒化物半導体層との間にストライプ状の間隔を有して形成されており、
    前記ストライプ状の間隔には、電流ブロック層が形成されている、半導体装置。
  8. 請求項7記載の半導体装置において、
    前記電流ブロック層は、窒化アルミニウムからなる、半導体装置。
  9. 請求項7記載の半導体装置において、
    前記窒化物半導体層は、隣り合う前記電流ブロック層の間に形成されたストライプ状の開口部に埋め込まれた前記第2導電型の第2クラッド層から構成され、
    前記第2クラッド層は、マグネシウムが導入された窒化ガリウムと、マグネシウムが導入された窒化アルミニウム・ガリウムとを交互に積層した超格子構造からなり、
    前記電流ブロック層は、窒化アルミニウムからなる、半導体装置。
  10. 請求項6または9に記載の半導体装置において、
    前記第1クラッド層は、シリコンが導入された窒化アルミニウム・ガリウムからなり、前記活性層は、窒化インジウム・ガリウムからなる量子井戸層と、窒化インジウム・ガリウムからなる障壁層とを交互に積層した量子井戸構造からなる、半導体装置。
JP2013176459A 2013-08-28 2013-08-28 半導体装置 Pending JP2015046467A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013176459A JP2015046467A (ja) 2013-08-28 2013-08-28 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013176459A JP2015046467A (ja) 2013-08-28 2013-08-28 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015046467A true JP2015046467A (ja) 2015-03-12

Family

ID=52671770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013176459A Pending JP2015046467A (ja) 2013-08-28 2013-08-28 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015046467A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107645121A (zh) * 2016-07-21 2018-01-30 杭州中科极光科技有限公司 脊形阵列半导体激光器及其制作方法
WO2020026730A1 (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 パナソニック株式会社 半導体発光装置及び外部共振型レーザ装置
JP2021118307A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザーダイオードバー及び波長ビーム結合システム
CN113574749A (zh) * 2019-03-14 2021-10-29 欧司朗光电半导体有限公司 半导体激光二极管和用于制造半导体激光二极管的方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107645121A (zh) * 2016-07-21 2018-01-30 杭州中科极光科技有限公司 脊形阵列半导体激光器及其制作方法
CN107645121B (zh) * 2016-07-21 2019-12-20 杭州增益光电科技有限公司 脊形阵列半导体激光器及其制作方法
WO2020026730A1 (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 パナソニック株式会社 半導体発光装置及び外部共振型レーザ装置
JPWO2020026730A1 (ja) * 2018-07-30 2021-08-02 パナソニック株式会社 半導体発光装置及び外部共振型レーザ装置
JP7323527B2 (ja) 2018-07-30 2023-08-08 パナソニックホールディングス株式会社 半導体発光装置及び外部共振型レーザ装置
CN113574749A (zh) * 2019-03-14 2021-10-29 欧司朗光电半导体有限公司 半导体激光二极管和用于制造半导体激光二极管的方法
JP2022524867A (ja) * 2019-03-14 2022-05-10 オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 半導体レーザダイオードおよび半導体レーザダイオードの製造方法
JP7369202B2 (ja) 2019-03-14 2023-10-25 エイエムエス-オスラム インターナショナル ゲーエムベーハー 半導体レーザダイオードおよび半導体レーザダイオードの製造方法
JP2021118307A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザーダイオードバー及び波長ビーム結合システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4762729B2 (ja) 半導体レーザ素子の実装構造
US20130308667A1 (en) Semiconductor light emitting device and light emitting apparatus
KR102518449B1 (ko) 유전체 dbr을 갖는 인듐 인화물 vcsel
US20160315446A1 (en) Semiconductor laser diode, method for producing a semiconductor laser diode and semiconductor laser diode arrangement
JP2020503671A (ja) 半導体レーザーダイオード
US20150207294A1 (en) Method for Producing a Radiation-Emitting Component and Radiation-Emitting Component
JP5127644B2 (ja) 窒化物系半導体レーザ素子
JP2016082199A (ja) 面発光型半導体レーザ素子および面発光型半導体レーザ素子の製造方法
JP2014509084A (ja) p型分離領域を有する多段量子カスケードレーザ
JP2015046467A (ja) 半導体装置
JP2010186791A (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JP2016072302A (ja) 量子カスケード半導体レーザ
JP2003347674A (ja) 半導体レーザ装置及びその製造方法
KR102006092B1 (ko) 에피택셜 사이드-다운 장착용 양자 폭포 레이저
JP3857294B2 (ja) 半導体レーザ
JP2004104073A (ja) 半導体レーザ素子及びその製造方法、並びに半導体レーザ装置
JP5127642B2 (ja) 窒化物系半導体レーザ素子
JP6737158B2 (ja) 量子カスケード半導体レーザ
JP2008078340A (ja) 半導体レーザ素子及びその製造方法
JP4984514B2 (ja) 半導体発光素子および該半導体発光素子の製造方法
JP2002057409A (ja) 半導体レーザ及びその製造方法
JP2012234862A (ja) 半導体レーザ装置
JP4799847B2 (ja) 半導体レーザ素子及びその製造方法
US10707651B2 (en) Semiconductor laser element
US20230060877A1 (en) Semiconductor optical device and method of manufacturing the same