JP5990971B2 - 光半導体装置 - Google Patents

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本発明は、光半導体装置に関する。
半導体レーザは様々な波長帯で幅広く用いられているが、中でも分布帰還型(Distributed Feed-Back:DFB)半導体レーザは単一縦モード動作が可能なことから通信用の光源や単色性の求められる映像デバイスの光源として応用されている。DFB半導体レーザは、素子の内部に設けられた回折格子により、活性領域で発生した光の波長を選択的にフィードバックすることによりレーザ発振する。
DFBレーザの最も単純な構造として、一様な周期を持つ回折格子と、一方の端面にコーティングされた高反射率膜と、他方の端面にコーティングされた低反射率膜とを有する構造が知られている。端面は半導体基板の劈開位置であり、劈開位置と回折格子の関係で決まる端面位相状態により発振モードが決定される。このため、位相状態によっては2モードで発振してしまい原理上一定の歩留まりが発生してしまう
これに対し、単一縦モード動作の歩留まりを向上させる方法として、共振器中央近傍に回折格子の位相をπ、即ち発振波長λの1/4でシフトさせ、さらに、両端面の反射率を抑え、端面位相の影響を取り除いた所謂λ/4位相シフトDFBレーザが知られている。
このような位相シフトを導入することにより、ブラッグ波長において前進波と後進波とその回折格子の位相が整合する。この場合、縦モードの発振閾値利得差も大きいため、単一縦モードでの発振歩留まりが大幅に改善される。このような位相シフトは、回折格子の一部をλ/4分だけ延伸させることにより得られる。
しかしながら、そのようなλ/4位相シフトを実際に作製するのは非常に困難である。λ/4位相シフトは物理的に回折格子の位相を変化させているため不均一な回折格子となっている。そのような回折格子を形成するためには、二光束干渉露光においてポジ型レジストとネガ型レジストを組み合わせる方法や、位相シフト露光膜を用いる方法がある。しかし、それらの方法は、複雑な露光方法であり、露光条件やその精度、歩留まりを高めることが難しい。
また、λ/4位相の回折格子を形成するために、フォトレジストの露光方法として電子線露光により回折格子パターンの1つ1つを描画する方法もある。しかし、この方法では、非常に長い露光時間を要し、量産に適しているとは言い難い。
このように一点に位相シフトを集中させた構造では、共振器軸方向の光強度分布により発生する空間的ホールバーニングによる軸方向での等価屈折率変調の影響も大きくなり、時として単一モード発振を阻害する原因となる。また、λ/4位相シフトDFB半導体レーザでは、その両端面からレーザ光が出力されるため、電力効率が良くない。
以上のように、λ/4位相シフトDFB半導体レーザは、単一縦モードの歩留まり改善には大きな効果があるものの、作製難易度・工数やλ/4位相シフトDFB半導体レーザ固有の問題も有る。従って、用途や製品の性格によってはλ/4位相シフトDFB半導体レーザの使用が必ずしも有効ではなかった。
一方、λ/4位相シフトを用いずに、均一回折格子のDFB半導体レーザにおいて所望の端面位相を形成することにより単一縦モードでの発振歩留まりを改善する方法も提案されている。例えば、回折格子の位置を検出し収束イオンビームにより劈開用の溝を形成することで、劈開位置の精度を上げ所望の端面位相を得る方法が知られている。
また、回折格子を形成する半導体結晶に特定の不純物を添加し、更に端面をイオン照射によりエッチングして二次イオンの質量分析を行うことによって回折格子の位相を検出する方法が知られている。
また、YAGレーザによる端面への光照射によりDFB半導体レーザの端面の屈折率を変化させ、端面位相の調整を図る方法も知られている。
また、DFB半導体レーザを単体ではなく合成反射器と同一基板上に形成した構造が知られている。この合成反射器は、光接続される光ファイバシステムで発する刺激ブリュアン散乱を低減するために、バイアス電圧を印加することによりレーザ内部空胴の光場の位相を制御して出力信号の搬送周波数を調整する構造を有している。
特開昭61−220496号公報 特開平7−122814号公報 特開平11−163466号公報 特開平11−195843号公報
しかしながら、上記のように回折格子の位置を検出し収束イオンビームにより劈開用の溝を形成する方法によれば、溝形成の難度もさることながら、最終的な劈開で100nm以下の精度を確保するのは難しい。また、端面位相調整のために上記のように特定不純物が添加された回折格子の端面を二次イオン質量分析し、或いはYAGレーザ照射により回折格子端面の屈折率を変化させる場合には、特殊な装置が必要になり、さらには素子特性への影響などが懸念される。
また、均一回折格子を用いたDFB半導体レーザでは製造時の端面位相の調整の難しさだけでなく、駆動時に端面位相が変化することが問題となるケースもある。例えば均一回折格子を有するマイクロヒータ装荷型波長可変DFB半導体レーザでは、ヒータ加熱により回折格子のブラッグ波長を変化させることで波長を制御することが可能である。
しかし、素子端面の放熱が良いことやマイクロヒータを素子端面まで均一に形成することはできないこと等の理由から、現実的にはマイクロヒータによりDFB半導体レーザの導波路全体が均一に加熱されることはない。このような温度分布の不均一性が生じると、端面近傍の屈折率が他の領域に対して変化することで端面位相状態が変化し、最悪の場合には2モード発振やモード飛びが発生してしまうという問題がある。
本発明の目的は、製造時における端面位相による単一縦モード歩留まりの低下と、素子駆動時における端面位相変化による単一縦モード性の悪化とを抑制することができる光半導体装置を提供することにある。
本実施形態の1つの観点によれば、半導体基板と、前記半導体基板の上に形成される第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層の上に形成される活性層と、前記活性層の上に形成される第2のクラッド層と、前記第1のクラッド層、前記活性層及び前記第2のクラッド層に形成される第1の端面と、前記第1の端面の反対側で、前記第1の端面より低い反射率の第2の端面と、前記活性層に電流を注入する電極と、前記活性層の上下いずれかに形成された回折格子層と、前記回折格子層の前記第1の端面及び前記第1の端面近傍を除き形成された、周期が一定な回折格子と、前記回折格子が形成されていない第1領域と、前記回折格子が形成されている、第2領域と、前記第1領域を加熱する第1のヒータと、前記第2領域を加熱する第2のヒータと、を有し、前記活性層は、前記第1の端面から前記第2の端面まで延在し、前記電極は、前記第1領域及び前記第2領域の前記活性層に電流を注入する電極である光半導体装置が提供される。
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解されるものである。
本実施形態によれば、回折格子が形成されない端面領域を加熱するためのヒータを設けているので、端面位相調整が容易になり、製造時における端面位相のずれや発光時における端面位相変化が生じる場合でも単一縦モード発振の歩留まりを良くすることができる。
図1は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に沿った断面図である。 図2は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に沿った断面図である。 図3は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に沿った断面図である。 図4は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に沿った断面図である。 図5は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に沿った断面図である。 図6は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に沿った断面図である。 図7は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。 図8は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。 図9は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。 図10は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。 図11は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。 図12は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。 図13は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。 図14は、第1実施形態に係る光半導体装置の形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。 図15は、第1実施形態に係る光半導体装置の構造とその形成工程の一例を示す平面図である。 図16は、第1実施形態に係る光半導体装置の構造とその形成工程の一例を示す平面図である。 図17は、第1実施形態に係る光半導体装置の一例を示す平面図である。 図18は、第1実施形態に係る光半導体装置の一例を示す断面図である。 図19(a)〜(b)は、実施形態に係る光半導体装置における端面位相調整による波長と光強度の関係の変化の第1例を示す波形図である。 図20(a)〜(b)は、実施形態に係る光半導体装置における端面位相調整による波長と光強度の関係の変化の第2例を示す波形図である。 図21(a)は、実施形態に係る光半導体装置の高反射端面付近の構造の一例を示す断面図、図21(b)は、図21(a)に示す構造において、ヒータにより加熱を施さない場合の温度と屈折率の分布図、図21(c)は、図21(a)に示す構造において、発振波長位相制御用ヒータにより加熱を施した場合の温度と屈折率の分布図である。 図22(a)〜(b)は、実施形態に係る光半導体装置の発振波長位相制御用ヒータによる波長制御時において端面位相制御用ヒータを用いる端面位相調整により得られる波長と光強度の関係の変化を示す波形図である。 図23は、第2実施形態に係る光半導体装置の一例を示す平面図である。 図24は、第2実施形態に係る光半導体装置の一例を示す平面図である。 図25は、第3実施形態に係る光半導体装置の一例を示す平面図である。 図26は、第3実施形態に係る光半導体装置の一例を示す平面図である。 図27は、第3実施形態に係る光半導体装置及びその形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。 図28は、第3実施形態に係る光半導体装置及びその形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。 図29は、第3実施形態に係る光半導体装置及びその形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。 図30は、第3実施形態に係る光半導体装置及びその形成工程の一例であって光進行方向に対して垂直の断面図である。
以下に、図面を参照して実施形態を説明する。図面において、同様の構成要素には同じ参照番号が付されている。
(第1の実施の形態)
図1〜図6は、第1実施形態に係る光半導体装置の構造とその製造工程の一例を光進行方向に沿って示す断面図である。また、図7〜図14は、第1実施形態に係る光半導体装置の構造とその製造工程の一例を光進行方向に対して垂直方向に示す断面図である。図15〜図17は、第1実施形態に係る光半導体装置の構造とその製造工程の一例を示す平面図である。
次に、図1に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、n型GaAs基板1の上に、以下に説明する化合物半導体層を例えば有機金属気相成長 (Metal Organic Chemical Vapor Deposition :MOCVD)法によりエピタキシャル成長させる。また、n型不純物として例えばシリコン(Si)を使用し、p型不純物として例えば亜鉛(Zn)を使用する。なお、i型の半導体層は、アンドープで形成された半導体層である。
まず、n型GaAs基板1の全面の上に、n型GaAsバッファ層2を例えば厚さ300nm、n型AlGaAsクラッド層3を例えば2000nmの厚さに順にエピタキシャル成長する。続いて、n型AlGaAsクラッド層3上に活性層4を形成する。活性層4として、例えば、下側のi型GaAs分離閉じ込めヘテロ構造(SCH)兼バリア層4aと多重量子井戸(MQW)層4bと上側のi型GaAs・SCH兼バリア層4cを順にMOCVD法によりエピタキシャル成長する。i型GaAs・SCH兼バリア層4a、4cは例えば40nmの厚さに形成される。MQW層4bは、複数のi型InGaAs井戸層4dを有し、それらの間にはi型GaAsバリア層4eが形成された構造を有している。i型InGaAs井戸層4dの層数を例えば2とする。i型InGaAs井戸層4dは例えば7nmの厚さに形成され、i型GaAsバリア層4eは例えば20nmの厚さに形成される。
さらに、活性層4の上に、p型AlGaAsクラッド層5を例えば厚さ約250nm、p型GaAs回折格子層6を例えば厚さ60nmで順にエピタキシャル成長する。この後に、p型GaAs回折格子層6等が積層されたn型GaAs基板1をMOCVD装置から取り出す。
次に、図2に示す構造を形成するまでの工程を説明する。まず、p型GaAs回折格子層6の上面上に、二酸化シリコン膜31を例えば化学気相成長(Chemical Vapor Deposition :CVD)法により形成する。さらに、フォトレジスト32を二酸化シリコン膜31の上に塗布する。その後に、フォトレジスト32を干渉露光法により露光し、ついでフォトレジスト32を現像する。これにより、図2に示すように、フォトレジスト32には、予め設定された周期を有する直線縦縞状の回折格子状のパターンが形成される。
その後、フォトレジスト32をマスクとして二酸化シリコン膜31を例えば緩衝フッ酸溶液を使用してエッチングし、その後にフォトレジスト32を除去する。これにより、図3に示すように、二酸化シリコン膜31は、回折格子状にパターニングされてハードマスク31aとして使用される。
次に、図4に示す構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、ハードマスク31a及びp型GaAs回折格子層6の上にフォトレジスト33を塗布し、これを露光、現像する。これにより、半導体レーザ形成領域Iの第1の端部から内部に向けて回折格子を形成しない回折格子非形成領域IIにフォトレジスト33を残すとともに、回折格子を形成する領域IIIからフォトレジスト33を除去する。
この後に、エッチャントとして例えばアンモニア水、過酸化水素水、水の混合溶液を使用し、p型GaAs回折格子層6のうちフォトレジスト33とハードマスク31aのいずれかに覆われない部分をウエットエッチングする。
これにより、p型GaAs回折格子層6には、回折格子非形成領域IIを除いて、光進行方向に向かって凹凸で深さが例えば約25nmの回折格子6aが形成される。換言すれば、半導体レーザ形成領域Iの一端側の回折格子非形成領域IIの端から他端までの領域IIIに回折格子6aが形成される。回折格子6aの凹凸の周期は、ハードマスク31aの回折格子状パターンに依存し、例えば、発光波長帯によって異なり、例えば1060nm帯であれば155.6nmとなるように設定される。これにより、最終的に形成されるDFB半導体レーザは1060nm付近のブラッグ波長の発光が得られる。また、回折格子非形成領域IIのうち光進行方向の長さは、例えば80μm程度であり、回折格子6aが形成される領域IIIよりも短い。
続いて、フォトレジスト33を除去し、さらに、ハードマスク31aである二酸化シリコン膜31を緩衝フッ酸溶液により除去する。
その後に、n型GaAs基板1をMOCVD装置のチャンバ内に戻す。そして、図5に示すように、回折格子6aを有するp型GaAs回折格子層6の上に、p型InGaP上部クラッド層7を例えば厚さ1000nm、p型GaAsコンタクト層8を例えば厚さ300nmに順にエピタキシャル成長する。これにより、n型GaAs基板1上の化合物半導体層の積層構造の形成を終了する。
次に、光進行方向に対して垂直方向の断面を示す図7に示すように、p型GaAsコンタクト層8の上に、二酸化シリコン膜34を例えばCVD法により形成する。さらに、二酸化シリコン膜34上に導波路ストライプ形状のレジストマスク35を形成する。レジストマスク35は、二酸化シリコン膜34上にフォトレジストを塗布し、これを露光、現像等を施すことにより形成される。
なお、図7及び後述の図8〜図14は、図5のV−V線断面から見た図である。なお、V−V線断面は、回折格子6aが存在する領域IIIの断面構造であるが、回折格子非形成領域IIでは回折格子6aが無いだけで、その領域もほぼ同様な構造となる。
次に、レジストマスク35から露出した二酸化シリコン膜34を例えば緩衝フッ酸溶液によりエッチングすることにより、レジストマスク35の導波路ストライプパターンを二酸化シリコン膜34に転写し、これをハードマスク34aとする。
その後、図8に例示するように、ハードマスク34aから露出する領域のp型GaAsコンタクト層8とp型InGaP上部クラッド層7を選択的にエッチングする。そのウエットエッチングに使用するエッチャントとして、例えばアンモニア水、過酸化水素水、水の混合溶液を使用してp型GaAsコンタクト層8をエッチングし、さらに塩酸、フッ酸の混合溶液によってp型InGaP上部クラッド層7をエッチングする。この際、p型GaAs回折格子層6は塩酸、酢酸のエッチャントによりエッチングされないためエッチングが停止し、p型GaAsコンタクト層8とp型InGaP上部クラッド層7はリッジ構造9に形成される。その後、p型GaAsコンタクト層8上部に残っているハードマスク34aを緩衝フッ酸溶液により取り除く。
以上の工程により、リッジ構造9に沿ってリッジ導波路型構造が形成される。リッジ構造9の幅を例えば約2.0μm程度とすれば、横高次モードの励振を抑え、横基本モードだけが導波モードとなる。
次に、図9に例示するように、リッジ構造9及びp型GaAs回折格子層6の表面全体を覆うように保護絶縁膜10として二酸化シリコン膜を例えばCVD法等により形成する。続いて、例えばスピンコート等を用いて、例えばBCB(ベンゾシクロブテン:Benzocyclobutene) のような有機絶縁材料を保護絶縁膜10の上に塗布し、これによりリッジ導波路構造を埋め込み、熱処理を適切に行う。これにより、保護絶縁膜10の上に有機絶縁膜11が形成されその上面はほぼ平坦になる。
続いて、図10に例示するように、有機絶縁膜11の全体をドライエッチング、例えば反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching:RIE)法によりエッチバックすることにより、リッジ構造9の頂部の上の領域で保護絶縁膜10を露出させる。
その後に、リッジ構造9の両側の有機絶縁膜11とリッジ構造9の上の保護絶縁膜10のそれぞれの上にフォトレジスト36を塗布し、これを露光、現像する。これにより、図15の平面図に示すように、半導体レーザ形成領域Iの両端から数μm〜10μm程度を除いて、リッジ構造9の上方に配置されるストライプ領域VIと有機膜11上の電極パッド形成領域VIIとそれらを接続する配線領域VIIIを有する開口部36aを形成する。なお、図15及び後述する図16、図17は、光半導体装置の製造工程及び構造の平面を示している。
続いて、開口部36aから露出した保護絶縁膜10である二酸化シリコン膜を緩衝フッ酸溶液等により除去し、その下にあるリッジ構造9の頂部のp型GaAsコンタクト層8を露出させる。このように露出させたリッジ導波路構造9の頂部に、例えば電子ビーム蒸着等により電極材料膜、例えばTi/Pt/Au膜を形成する。この時、フォトレジスト36の開口部36aのストライプ領域VI、電極パッド形成領域VII等とフォトレジスト36の上に電極材料膜が形成される。
その後に、図11の断面図に例示するように、フォトレジスト36を除去すると、その上の電極材料膜は除去される一方、開口部36a内に電極材料膜は残される。開口部36a内に残された電極材料膜のうちリッジ構造9のp型GaAsコンタクト層8上の電極材料膜は半導体レーザの上部電極12aとなり、電極パッド形成領域VIIの電極材料膜は電極パッド12bとなり、また配線領域VIIIの電極材料膜は配線12cとなる。その後に、熱処理を施すことにより、上部電極12aとp型GaAsコンタクト層8の接続部分を合金化してオーミックコンタクトさせる。
次に、図12、図16に例示する構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、保護絶縁膜10、有機絶縁膜11、上部電極12a、電極パッド12b及び配線12cの上に、例えばCVD法により第1層間絶縁膜13として例えば二酸化シリコン膜を形成する。第1層間絶縁膜13は、後述する発振波長制御用ヒータ16及び端面位相制御用ヒータ17から上部電極12aを電気的に絶縁する役割を持つ。
続いて、第1層間絶縁膜13全面の上に、例えば電子ビーム蒸着法等により、金属膜として例えばTi/Pt/Au膜14を形成する。さらに、Ti/Pt/Au膜14上にフォトレジスト37を塗布し、これを露光、現像する。これにより、図16の平面図に示すように、半導体レーザ形成領域I内のリッジ構造9のうち回折格子6aが形成されている領域IIIの上方に第1のヒータ形成用開口部37aを形成する。さらに、リッジ構造9のうち半導体レーザ形成領域Iの第1端寄りの回折格子非形成領域IIの上方に第2のヒータ形成用開口部37dを形成する。
第1のヒータ形成用開口部37aは、その両端寄りに第1、第2の電極パッド及び配線領域37b、37cを有している。また、第2のヒータ形成用開口部37dは、その両端寄りに第3、第4の電極パッド及び配線領域37e、37fを有している。
その後に、Ti/Pt/Au膜14を電極として使用する電解メッキ法により、第1、第2のヒータ形成用開口部37a、37dとそれらの第1〜第4の電極パッド及び配線領域37b、37c、37e、37f内に金(Au)膜15を形成する。Au膜15の厚さは、Ti/Pt/Au膜14よりも厚く形成される。その後に、フォトレジスト37を除去する。
次に、図16に示した第1、第2のヒータ形成用開口部37a、37d等と同じ平面形状に残されたAu膜15をマスクとして使用してTi/Pt/Au膜14をドライエッチし、第1層間絶縁膜13の一部を露出させる。これにより、図13の断面に示すように、Au膜15と同じ平面形状でTi/Pt/Au膜14が残される。
次に、図6、図14に示す断面構造を形成するまでの工程を説明する。
まず、第1層間絶縁膜13及びAu膜15の上にフォトレジスト39を塗布し、これ露光、現像等を施すことにより、リッジ構造9の上の部分を露出させる直線ストライプ状開口部39aを形成し、Au膜15の一部を露出させる。続いて、フォトレジスト39をマスクとして使用し、直線ストライプ状開口部38から露出したAu膜15とその下のTi/Pt/Au膜14のうちのAu層とを例えばシアン化物系溶液により除去する。これにより、直線ストライプ状開口部39aの下には、2つの領域II、IIIに形成されたTi/Pt膜14aが残される。その後に、フォトレジスト39を除去する。
これにより、回折格子6a及びリッジ構造9の上方の領域に残されたTi/Pt膜14aは発振波長制御用ヒータ16として使用される。また、発振波長制御用ヒータ16の両端部から両側方に伸びるTi/Pt/Au膜14とその上のAu膜15は、第1、第2のヒータ用電極パッド及び配線16a、16bとして使用される。
また、回折格子非形成領域IIのリッジ構造9の上方の領域に残されたTi/Pt膜14aは、端面位相制御用ヒータ17として使用される。また、端面位相制御用ヒータ17の両端部から両側方に伸びるTi/Pt/Au膜14とその上のAu膜15は、第3,第4のヒータ用電極パッド及び配線17a、17bとして使用される。
次に、第1層間絶縁膜13、発振波長制御用ヒータ16、端面位相制御用ヒータ17等の上にフォトレジスト(不図示)を塗布し、これを露光、現像する。これにより、上部電極12aに接続される電極パッド12bの上方に開口部を形成する。続いて、その開口部を通して第1層間絶縁膜13である二酸化シリコン膜を例えば緩衝フッ酸溶液等により除去し、電極パッド12bを露出させる電極用窓13aを形成する。そのフォトレジストはその後に除去される。これにより、図17に例示するように、電極用窓13aを通して電極パッド12bにワイヤボンディングすることが可能となる。なお、図17は、完成した素子の平面形状を示すとともにレーザ駆動用電流源21、第1、第2の加熱用電流源22、23等が接続された状態を示している。
続いて、GaAs基板1の下面を研磨し、基板厚さを例えば約150nmにする。続いて、GaAs基板1の下面にAuGe/Auからなる下部電極18を形成し、さらに下部電極18にAuメッキを施してAu層を厚くする。
さらに、光を進行させる方向に対して垂直面が現れるように、GaAs基板1及びその上の積層構造のうち半導体レーザ形成領域Iを適切な長さで劈開する。この場合、回折格子非形成領域IIのp型GaAs回折格子層6は劈開面の一部として現れる。
その後に、図17、図18に例示するように、劈開された2つの端面のうち回折格子6aが形成されていない側の第1の端面に例えば反射率95%の高反射膜(HR膜)19をコーティングし、その反対側の第2の端面には例えば反射率1%以下の無反射膜(AR膜)20をコーティングする。なお、AR膜20が形成される側の低反射端面がDFB半導体レーザの光出力端となる。以上により本実施形態に係るDFB半導体レーザの基本構造が完成する。
次に、図17、図18に示す光半導体装置の動作について説明する。下部電極18、上部電極12aにレーザ駆動用電流源21を接続する。この場合、下部電極18をマイナス、上部電極12aをプラスとする。
以上のようなDFB半導体レーザを駆動した状態において、発振波長制御用ヒータ16及び端面位相制御用ヒータ17を駆動して発熱させ、リッジ構造の光導波路の屈折率を制御する。発振波長制御用ヒータ16は、DFB半導体レーザの波長制御を可能としている。また、端面位相制御用ヒータ17は、端面位相を制御することを可能としている。これにより、HR膜19が形成された高反射率端面から回折格子6aの端までの光学的な光路長を調整する。
例えば、電極パッド12bと下部電極18の間にレーザ駆動用電流源21を接続してレーザ駆動用電流源21から閾値以上の電流を流してDFB半導体レーザをレーザ発振させる。これにより、AR膜20が形成された端面から出射する光のスペクトルをスペクトルアナライザ等の光分析器51により観察しつつ端面位相の状態を確認する。
端面位相が所望の状態ではない時は、端面位相制御用ヒータ17によってその下方の近傍に存在する端面及びその近傍の温度を調整することにより、単一縦モードでの発振が得られる。その際の電流制御の一例を次に説明する。
まず、図17、図18に示すように、発振波長制御用ヒータ16の両端に接続される一対の第1、第2のヒータ用電極パッド及び配線16a、16bに第1のヒータ用電流源22を接続する。さらに、端面位相制御用ヒータ17の両端に接続される一対の第3、第4のヒータ用電極パッド及び配線17a、17bに第2のヒータ用電流源23を接続する。第1、第2のヒータ用電源22、23は、制御回路52により電流量の調整が可能となっている。
まず、発振波長制御用ヒータ16を駆動させない状態のDFB半導体レーザの発光スペクトルを示す図19(a)において、発振モードがストップバンドの短波側にシフトしている場合には、端面位相が理想的な単一縦モード発振する状態からずれていることを示す。この場合には、第2のヒータ用電流源23からの電流供給により端面位相制御用ヒータ17を発熱させる。そしてヒータ温度を制御することにより、光導波路のうちHR膜19が形成されている高反射端面及び回折格子非形成領域IIの温度を調整して屈折率を変化させる。これにより、図19(b)、(c)に例示するように、ストップバンドのほぼ中央に発振モードを位置させることができる。
また、図20(a)に例示するように、発振モードがストップバンドの長波側にシフトしている場合には、第2のヒータ用電流源23からの電流供給により端面位相制御用ヒータ17を発熱させる。そして、ヒータ温度を制御し、光導波路のうち高反射端面及び回折格子非形成領域IIの温度を調整して屈折率を変化させる。これにより、図20(b)に例示するように一度2モード発振になる状態を経てさらに図19(a)、(b)と同様に短波側のモードが主モードとなり、最終的に図20(c)に例示するようにストップバンドの中央に発振モードを位置させる。
このようにストップバンドの中央に発振モードを位置させるためには端面位相制御用ヒータ17は最大で位相が2π分の光路長変化を発生させることができればよい。光路長変化は、端面位相制御用ヒータ17の設計やそこに投入できる電力量等によって異なるが、概ね50μm〜100μm程度のヒータ長があれば実現できる。
また、端面位相制御用ヒータ17の下方には回折格子6aが形成されていないので温度調整による位相制御は容易であり、端面位相制御用ヒータ17による端面位相制御により単一縦モード発振に近づけることができる。
従って、以上のようにスペクトルアナライザを用いてストップバンドに対する発振モード位置を確認し、端面位相を調整することにより、製造段階で発生する端面位相のバラツキをスペクトル観察により調整・解消することができる。即ち、光半導体装置の出荷前の検査で上記のようにスペクトルを確認し、端面位相ズレを解消できる端面位相制御用ヒータ17の駆動電流値を駆動パラメータの固定値として用いることができる。
また、第1のヒータ用電流源22から電流を流して発振波長制御用ヒータ16を発熱させ、DFB半導体レーザの発振波長を変化させと、上記のように調整した状態からさらに端面位相ズレが生じ、これによりモードホップが引き起こされる可能性が高くなる。これらを抑制するために、発振波長制御用ヒータ16の駆動状態に合わせて端面位相制御用ヒータ17の駆動電流を制御する。この場合、発振波長制御用ヒータ16からの加熱による端面位相変化量を予め求めておいてその変化量に合わせて駆動電流値が変わる条件を制御回路52に組み、常に好適な端面位相を保って単一縦モード発振に近づけるようにしてもよい。
例えば、図21(a)に示すようなリッジ構造9により設定される光導波路おいて発振波長制御用ヒータ16と端面位相制御用ヒータ17への電流供給をオフにする。この場合、図21(b)に示すようにリッジ構造9での温度及び屈折率は、理想的な状態では、ほぼ均一に分布するとともに、図22(a)に例示するように、発振波長はストップバンドの中央に位置する。
また、発振波長制御用ヒータ16に電流を流して発熱させて光導波路を加熱する場合には、光導波路全体の温度を均一にして屈折率を均一に増加させ、発振波長が長波にシフトさせることが好ましい。そして、光導波路の全体が均一の温度となるかこれに近づくように加熱されていれば、光導波路の端面位相はほぼ均一に保たれる。
しかし、光導波路の端面付近の放熱が良いことや、発振波長制御用ヒータ16を光導波路の端まで均一に形成できないこと等の理由から、光導波路の均一な加熱は現実的には不可能である。これにより、実際には図21(c)に例示するように、光導波路のHR膜19側の反射端面付近の温度は相対的に低くなり、反射端面付近の屈折率が低下するので、回折格子6aの内側の端からHR膜19までのバイアス領域での光波長が短くなり端面位相が変化する。これにより、図22(b)に例示するように、発振波長がストップバンドの短波長側にシフトし、単一縦モードの歩留まりが悪くなる。
そこで、端面位相制御用ヒータ17の発熱により高反射端面の位相の変化を個別に補償することで、光導波路全体でほぼ均一の屈折率分布を維持することができ、図22(c)に例示するように、発振波長をストップバンドの中央に位置させることができる。例えば、端面位相制御用ヒータ17により温度を10℃上げることにより屈折率を0.1%程度高くすることができる。
発振波長制御用ヒータ16を駆動し、端面位相制御用ヒータ17を駆動しないことによって発生した端面位相変化は、前述の通り光導波路の端部が相対的に低温になり光学的に光路長が相対的に短くなることにより発生している。これに対し、端面位相制御用ヒータ17の加熱により、そのような端面位相変化が補償すると、好適な状態に保つことができる。また、上述の波長制御に伴う高反射端の端面位相調整は、上記のように素子作製時の端面位相調整に要したバイアスに重畳することが可能である。
また、上記の構造を採用することにより、生産性に優れる均一回折格子のDFB半導体レーザであっても、製造時に発生する端面位相歩留まりを大幅に改善することができる。さらに、DFB半導体レーザの駆動状態が変化しても端面位相を好適な状態に保持することが可能であり、安定した単一縦モード発振が得られる。
(第2の実施の形態)
図23、図24は、第2実施形態に係る光半導体装置を例示する平面図、及び光進行方向に沿って例示する断面図である。図23、図24において、図17、図18と同じ符号は第1実施形態と同じ要素を示している。
図23、図24において、第1実施形態と同様に、n型GaAs基板1の上には、n型GaAsバッファ層2、n型AlGaAsクラッド層3、活性層4、p型AlGaAsクラッド層5、p型GaAs回折格子層6が形成されている。p型GaAs回折格子層6には、第1実施形態と同様に、HR膜19が形成される側の端面から光進行方向への回折格子非形成領域を除いて回折格子6aが形成されている。さらに、p型GaAs回折格子層6及び回折格子6aの上には、第1実施形態と同様に、p型InGaP上部クラッド層7、p型GaAsコンタクト層8が形成されている。また、p型InGaP上部クラッド層7、p型GaAsコンタクト層8は、第1実施形態についての図8〜図14に示したと同様な方法によりリッジ構造9に形成されている。また、リッジ構造9のp型GaAsコンタクト層8の上には上部電極12aが形成され、リッジ構造9の側方には上部電極12aに接続する電極パッド12b等が形成されている。
そのような構造において、上部電極12a等の上には第1実施形態と同様に、第1層間絶縁膜13が形成されている。また、第1層間絶縁膜13のうちリッジ構造9の上方にはマイクロヒータ26が形成されている。マイクロヒータ26は、隣接する端部が連続した発振波長制御用ヒータ部26aと端面位相制御用ヒータ部26bを有している。これにより、マイクロヒータ26は、第1実施形態に示した発振波長制御用ヒータ16と端面位相制御用ヒータ部17を接続した構造となっている。
マイクロヒータ26の形成方法は、第1実施形態において図16に示した第1、第2のヒータ形成用開口部37a、37dを繋げた形状の開口部37gを図12の断面に示すフォトレジスト37に形成する。その後に、第1層間絶縁膜13の上に形成されたTi/Pt/Au膜14を電極として使用する電解メッキ法により、開口部37g内にAu膜15を形成する。そしてフォトレジスト37を除去した後に、第1実施形態と同様に、Au膜15をマスクに使用してTi/Pt/Au膜14をエッチングする。さらに、第1実施形態の図14に示すと同様にフォトレジスト38のパターンを形成し、リッジ構造9の上方のAu膜15とTi/Pt/Au膜14のAu膜をエッチングし、これにより残されたTi/Pt膜14aを図23に示すマイクロヒータ26として使用する。
図23に示すマイクロヒータ26の両端の側部の一方と他方には第5、第6のヒータ用電極パッド及び配線26c、26dが接続されている。さらに、マイクロヒータ26の内部において、発振波長制御用ヒータ部26aの端部には第7のヒータ用電極パッド及び配線26eが接続されている。第5〜第7ヒータ用電極パッド及び配線26c、26d、26eは、Ti/Pt/Au膜14及びAu膜15から形成される。
マイクロヒータ26のうち端面位相制御用ヒータ部26bの外側端部に接続される第5のヒータ用電極パッド及び配線26cには、電流制御が可能な加熱用電流源24が接続されている。また、発振波長制御用ヒータ部26aの外側端部に接続される第6のヒータ用電極パッド及び配線26dは接地点(定電位点)に接続されている。さらに、第7のヒータ用電極パッド及び配線26eは、抵抗素子Rを介して接地電位点に接続されている。上部電極12aと下部電極18には、第1実施形態と同様に電流制御が可能なレーザ駆動用電流源21が接続されている。
本実施形態の光半導体装置によれば、波長制御用の発振波長制御用ヒータ部26aと導波路端面及び近傍位相制御用の端面位相制御用ヒータ部26bが直列に接続されてマイクロヒータ26を形成している。また、マイクロヒータ26において、発振波長制御用ヒータ部26aと端面位相制御用ヒータ部26bの接続部は、第7のヒータ用電極パッド26e及び抵抗素子Rを介して接地電位点に接続されている。
さらに、加熱用電流源24から端面位相制御用ヒータ部26b及び発振波長制御用ヒータ部26aへの電流注入は、端面位相制御用ヒータ部26bの外側の端部の第5のヒータ用電極パッド及び配線26cを介して行われる。また、端面位相制御用ヒータ部26bと発振波長制御用ヒータ部26aのそれぞれに注入される電流は、第7のヒータ用電極パッド及び配線26eと抵抗素子Rにより好適な比率で分けられる。これにより、端面位相制御用ヒータ部26bに流れる電流を発振波長制御ヒータ部26aに流れる電流よりも大きくすることが好ましい。
発振波長制御用ヒータ部26aを発熱させることにより発生する端面位相変化は、第1実施形態と同様に、HR膜19側の回折格子非形成領域では温度が十分温まらないことにより屈折率が不均一になることによって発生する。これは、活性層4の高反射端の方では温度が上がりづらく、屈折率が相対的に低くなって光路長が短くなることが原因であるので、端面位相変化は端面位相制御用ヒータ部26bにより加熱することで補償される。
この屈折率不均一により発生する端面位相の変化量は発振波長制御用ヒータ部26aの駆動条件によりほぼ一意に決定されるため、発生する端面位相変化を補償するための端面位相調整用ヒータ部16bの駆動条件も一意に決定される。この駆動条件、つまり注入電流の比率に応じて分流回路、即ち発振波長制御用ヒータ部26aの内側の端部に抵抗素子Rを接続することで波長制御に伴う端面位相変化を受動的に補償することができ、制御回路やモジュール構造を簡略化することができる。一方、この構造では光半導体装置の駆動条件の変化に伴う端面位相変化は補償できるが、劈開端面と回折格子6aの間の領域で決定される端面位相については独自に調整する術を持たない。そのことが重要になるシステムの場合には、第1実施形態或いは後述する第3実施形態に示すヒータの構造を採用すればよい。
(第3の実施の形態)
図25、図26は、第3実施形態に係る光半導体装置を例示する平面図と断面図である。図25、図26おいて、図17、図18と同じ符号は第1実施形態と同じ要素を示し、図23、図24と同じ符号は第2実施形態と同じ要素を示している。
図25、図26において、第1実施形態と同様に、n型GaAs基板1の上には、n型GaAsバッファ層2、n型AlGaAsクラッド層3、活性層4、p型AlGaAsクラッド層5、p型GaAs回折格子層6が形成されている。p型GaAs回折格子層6には、第1実施形態と同様に、HR膜19が形成される側の端面から光進行方向への回折格子非形成領域を除いて回折格子6aが形成されている。さらに、p型GaAs回折格子層6及び回折格子6aの上には、第1実施形態と同様に、p型InGaP上部クラッド層7、p型GaAsコンタクト層8が形成されている。また、p型InGaP上部クラッド層7、p型GaAsコンタクト層8は、第1実施形態についての図8〜図14に示したと同様な方法によりリッジ構造9に形成されている。また、リッジ構造9のp型GaAsコンタクト層8の上には上部電極12aが形成され、リッジ構造9の側方には、第1実施形態と同様に、上部電極12aに接続する電極パッド12b等が形成されている。
そのような構造において、上部電極12a等の上には第1実施形態と同様に、第1層間絶縁膜13が形成されている。また、第1層間絶縁膜13の上面のうちリッジ構造9の上方には、第2実施形態と同様に、連接される発振波長制御用ヒータ部26a、端面位相制御用ヒータ部26bを有するマイクロヒータ26が形成され、その上には第2層間絶縁膜27が形成されている。第2層間絶縁膜27内には、マイクロヒータ26に接続されている第5〜第7のヒータ用電極パッド及び配線26c〜26eの上と、上部電極12aに接続される電極パッド12bの上にはそれぞれ電極パッド部分を露出する開口部27b〜27eが形成されている。
第2層間絶縁膜27の上には、端面位相制御用ヒータ部26bに重なる領域に第2の端面位相制御用ヒータ28aが形成されている。第2の端面位相制御用ヒータ28aの両端部には、第2層間絶縁膜27の開口部27b〜27eに重ならない領域に形成される第8、第9のヒータ用電極パッド及び配線28b、28cが接続されている。第2の端面位相制御用ヒータ28aは、次のような方法により形成される。
まず、第2実施形態に示したマイクロヒータ26を形成した後に、図27に例示するように、第1層間絶縁膜13、マイクロヒータ26等の上に、第2層間絶縁膜絶縁膜27として二酸化シリコン膜をCVD法等により形成する。これにより、上部電極12aに接続される電極パッド12bは第2層間絶縁膜27により覆われる。なお、図27と後述の図28〜図30は、図26のX−X線断面を示し、図11と同じ符号は同じ要素を示している。
その後に、図28に例示するように、第2層間絶縁膜27上に金属膜として例えばTi/Pt/Au膜28を電子ビーム蒸着法等で形成する。ついで、Ti/Pt/Au膜28上にフォトレジスト41を塗布し、これを露光、現像等することにより適宜パターニングを施す。これにより、第2の端面位相制御用ヒータ28a、第8のヒータ用電極パッド及び配線28b及び第9のヒータ用電極パッド及び配線28cとなる部分に開口部41aを形成する。続いて、Ti/Pt/Au膜28を電極として使用し、電解メッキ法により開口部41a内にAu膜29を形成する。この後、フォトレジスト41を除去し、Au膜29の直下以外のTi/Pt/Au膜28を露出させる。
さらに、図29に例示するように、Au膜29をマスクに使用してTi/Pt/Au膜28をドライエッチすることにより、Au膜29の直下以外の領域のTi/Pt/Au膜28を除去する。
次に、Au膜29、第2層間絶縁膜27等の上にフォトレジスト42を塗布し、これに適宜パターニングを施し、図30に示すようにマイクロヒータ26の端面位相制御用ヒータ部26bの上方に開口部42aを形成する。開口部42aでは、Au膜29が露出する。その後、開口部42aを通して例えばシアン化物系溶液によりAu膜29及びTi/Pt/Au膜28のうちのAuのみをエッチングすることにより、発熱体となるTi/Pt膜のみを残し、これを第2の端面位相制御用ヒータ28aとして使用する。また、第2の端面位相制御用ヒータ28aの両端部には、Au膜29とTi/Pt/Au膜28から形成される一対の第8のヒータ用電極パッド及び配線28bと第9のヒータ用電極パッド及び配線28cが接続される。その後に、マスクとして使用したフォトレジスト42を除去する。
その後、フォトリソグラフィー法とエッチング技術を用いて第2の絶縁膜27をパターニングして上記の開口部27b〜27eを形成し、上部電極12aの電極パッド12bと第4〜第7のヒータ用電極パッド及び配線26c〜26eのそれぞれのパッド部を露出させる。この後に、第1実施形態と同様に、n型GaAs基板1の下部電極18を形成し、さらに劈開し、端面にHR膜19、AR膜20を形成する。これにより、本実施形態に係る光半導体装置の基本構造が形成される。
本実施形態によれば、第2実施例に示したマイクロヒータ26に、さらにもう一つの薄膜ヒータ、即ち第2の端面位相制御用ヒータ28aを備えた構造を有している。従って、第2実施形態の構造のように劈開位置であるHR膜19と回折格子6aとの距離で決定される端面位相を独立して調整できない構造の端面位相を改善することができる。その温度調整については、第1実施形態と同様である。
即ち、本実施形態で示した構造では、発振波長制御用ヒータ部26aと端面位相制御用ヒータ部26bとは独立して回折格子6aが形成されていない領域に薄膜ヒータとして第2の端面位相制御用ヒータ28aが備えられている。このため、第2の端面位相制御用ヒータ28aにヒータ用電流源30から電流を供給することにより、波長制御に伴う端面位相変化を受動的に補償することができることに加え、素子作製時の端面位相も調整する事が可能となる。
ところで、上記の各実施形態では活性層4に2つの井戸層を有するダブル量子井戸(DQW)を用いる構造について説明したが、それ以上の複数層からなる多重量子井戸構造でもよいし、或いは量子井戸を有しないバルク活性層でもよい。また、上記実施形態では、例えば発振波長制御用ヒータ16、端面位相制御用ヒータ17という2つの薄膜ヒータをリッジ構造9の上部に形成したが、リッジ構造9の側面等に形成しても構わない。
また、上記実施形態では半導体基板としてn型GaAs基板1を使用したが、p型GaAs基板を使用しても良い。また、基板材料はGaAsに限られるものではなく、例えばInPでも良い。また、半導体基板の上に形成される層の組成は上記に限られるものではないし、結晶成長に問題が無い範囲で他の材料を用いても構わない。同様に電極や絶縁体材料及びそれらの形成方法についてもこの記述に限られるものではない。また、回折格子6aの位置は活性層4の下側に形成されてもよい。また、本実施形態では、単体のDFB半導体レーザとして説明したが、DFB半導体レーザに半導体光増幅器(Semiconductor Optical Amplifier :SOA) 等を同一基板上に集積した構造としても構わない。
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈されるものであり、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができると理解されるものである。
次に、本発明の実施形態について特徴を付記する。
(付記1)半導体基板と、前記半導体基板の上に形成される第1のクラッド層と、前記第1のクラッド層の上に形成される活性層と、前記活性層の上に形成される第2のクラッド層と、前記第1のクラッド層、前記活性層及び前記第2のクラッド層に形成される第1の端面と、前記第1の端面より低い反射率の第2の端面と、前記活性層に電流を注入する電極と、前記活性層の上か下のいずれかに形成され、かつ前記第1の端面及びその近傍に形成されていない回折格子と、前記回折格子が形成されていない第1領域と、前記第1領域の内側の端から前記の第2の端面に至る第2領域と、前記第1領域を加熱する第1のヒータと、前記第2領域を加熱する第2のヒータと、を有する光半導体装置。
(付記2)前記第2のヒータの駆動条件により前記第1のヒータの駆動条件を決定する制御回路を有することを特徴とする付記1に記載の光半導体装置。
(付記3)前記第1のヒータと前記第2のヒータはそれぞれ金属膜から形成され、前記第1のヒータの一端と前記第2のヒータの一端は直列に接続され、前記第1のヒータと前記第2のヒータの前記一端同士の接続部分は抵抗素子を介して定電位点に接続され、前記第1のヒータの他端は電流源に接続され、前記第2のヒータの他端は前記定電位点に接続されることを特徴とする付記1又は付記2に記載の光半導体装置。
(付記4)前記第1領域を加熱する第3のヒータをさらに有することを特徴とする付記3に記載の光半導体装置。
(付記5)前記第2のクラッド層はリッジ構造を有することを特徴とする付記1乃至付記4のいずれか1つに記載の光半導体装置。
(付記6)前記第1のヒータと前記第2のヒータは、前記リッジ構造9の上か側方のいずれかに形成されていることを特徴とする付記5に記載の光半導体装置。
(付記7)前記第1の面は高反射膜が形成される劈開面であることを特徴とする付記1乃至付記6のいずれか1つに記載の光半導体装置。
1 n型GaAs基板
2 n型GaAsバッファ層
3 n型AlGaAsクラッド層
4 活性層
4a、4c i型GaAs・SCH兼バリア層
4b MQW層
4d i型InGaAs井戸層
4e i型GaAsバリア層
5 p型AlGaAsクラッド層
6 p型GaAs回折格子層
6a 回折格子
7 p型InGaP上部クラッド層
8 p型GaAsコンタクト層
9 リッジ構造
10 保護絶縁膜
11 有機絶縁膜
12a 上部電極
12b 配線
12c 電極パッド
13 第1層間絶縁膜
14 Ti/Pt/Au膜
14a Ti/Pt膜
15 Au膜
16 発振波長制御用ヒータ
16a、16b ヒータ用電極パッド兼配線
17 端面位相制御用ヒータ
17a、17b ヒータ用電極パッド兼配線
18 下部電極
19 高反射率膜
20 無反射率膜
21 レーザ駆動用電流源
26 マイクロヒータ
26a 発振波長制御用ヒータ部
26b 端面位相制御用ヒータ部
26c、26d、26e ヒータ用電極パッド兼配線
27 第2層間絶縁膜
28a 第2の端面位相制御用ヒータ
28b、28c ヒータ用電極パッド兼配線
22、23、24 加熱用電流源
51 光分析器
52 制御回路
R 抵抗素子

Claims (4)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の上に形成される第1のクラッド層と、
    前記第1のクラッド層の上に形成される活性層と、
    前記活性層の上に形成される第2のクラッド層と、
    前記第1のクラッド層、前記活性層及び前記第2のクラッド層に形成される第1の端面と、
    前記第1の端面の反対側で、前記第1の端面より低い反射率の第2の端面と、
    前記活性層に電流を注入する電極と、
    前記活性層の上下いずれかに形成された回折格子層と、
    前記回折格子層の前記第1の端面及び前記第1の端面近傍を除き形成された、周期が一定な回折格子と、
    前記回折格子が形成されていない第1領域と、
    前記回折格子が形成されている、第2領域と、
    前記第1領域を加熱する第1のヒータと、
    前記第2領域を加熱する第2のヒータと、
    を有し、
    前記活性層は、前記第1の端面から前記第2の端面まで延在し、
    前記電極は、前記第1領域及び前記第2領域の前記活性層に電流を注入する電極である
    光半導体装置。
  2. 前記第2端面側の出力光から検出される波長・光強度の関係を示すスペクトルにおけるストップバンドの中央に向けて発振モードの位置を変更する温度となるように前記第1のヒータの電流を制御する制御回路に前記第1のヒータが接続されることを特徴とする請求項1に記載の光半導体装置。
  3. 前記第1のヒータと前記第2のヒータはそれぞれ金属膜から形成され、
    前記第1のヒータの一端と前記第2のヒータの一端は直列に接続され、
    前記第1のヒータと前記第2のヒータの前記一端同士の接続部分は抵抗素子を介して定電位点に接続され、
    前記第1のヒータの他端は電流源に接続され、
    前記第2のヒータの他端は前記定電位点に接続される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光半導体装置。
  4. 前記第1領域を加熱する第3のヒータをさらに有することを特徴とする請求項3に記載の光半導体装置。
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