JP2015096904A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015096904A
JP2015096904A JP2013236765A JP2013236765A JP2015096904A JP 2015096904 A JP2015096904 A JP 2015096904A JP 2013236765 A JP2013236765 A JP 2013236765A JP 2013236765 A JP2013236765 A JP 2013236765A JP 2015096904 A JP2015096904 A JP 2015096904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
charging
value
forming apparatus
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013236765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6218028B2 (ja
Inventor
杉山 浩之
Hiroyuki Sugiyama
浩之 杉山
田上 亮
Akira Tagami
亮 田上
赤藤 昌彦
Masahiko Akafuji
昌彦 赤藤
高橋 朋子
Tomoko Takahashi
朋子 高橋
中川 悦典
Yoshinori Nakagawa
悦典 中川
吉田 隆司
Takashi Yoshida
隆司 吉田
太一 浦山
Taichi Urayama
太一 浦山
翔太郎 星
Shotaro Hoshi
翔太郎 星
隆介 間瀬
Ryusuke Mase
隆介 間瀬
尾関 孝将
Takamasa Ozeki
孝将 尾関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013236765A priority Critical patent/JP6218028B2/ja
Priority to US14/531,413 priority patent/US9244374B2/en
Publication of JP2015096904A publication Critical patent/JP2015096904A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6218028B2 publication Critical patent/JP6218028B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/02Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for laying down a uniform charge, e.g. for sensitising; Corona discharge devices
    • G03G15/0266Arrangements for controlling the amount of charge

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】プロセスユニット毎の放電開始電圧の個体誤差に起因する地汚れやキャリア付着の発生を抑えることができる画像形成装置を提供する。【解決手段】プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kにそれぞれ搭載されている感光体及び帯電ローラの組み合わせに応じた、帯電電源50Y,50C,50M,50Kからの帯電バイアスの出力目標値をそれぞれ算出するための情報である補正用情報を、トナー濃度センサー4bY,4bC,4bM,4bKに記憶させ、それら補正用情報に基づいてY,C,M,Kの前記出力目標値をそれぞれ補正する処理を実施するように制御部30を構成した。【選択図】図5

Description

本発明は、潜像担持体と、潜像担持体の表面を帯電せしめる帯電手段と、潜像担持体上の潜像を現像する現像手段とを1つのユニットとして画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスユニットを備える画像形成装置に関するものである。
従来、次のような電子写真プロセスによって画像を形成する画像形成装置が知られている。即ち、潜像担持体たる感光体の移動する表面を帯電装置によって一様に帯電せしめながら、帯電装置との対向位置を通過した感光体表面に対して書込光による光走査を行って感光体表面に静電潜像を形成する。そして、現像装置との対向位置に移動した感光体表面の静電潜像を現像装置によって現像してトナー像を得る。その後、転写手段との対向位置に進入した感光体表面のトナー像を、直接あるいは中間転写体を介して記録シートに転写する。
このような電子写真プロセスによって画像を形成する画像形成装置としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。この画像形成装置は、帯電装置の帯電ローラに帯電バイアスを印加して、帯電ローラと感光体との間で放電を生じせしめることで、感光体の表面を一様に帯電させている。そして、この帯電装置と、感光体と、現像装置とを1つのユニットとして共通の保持体で保持して画像形成装置本体に一体的に着脱可能にしたプロセスユニットの状態で搭載している。
特許文献1に記載の画像形成装置のように、電子写真プロセスによって画像を形成するものにおいては、感光体の帯電電位が狙いの値から大きくずれると、地肌ポテンシャルに過不足が生じて様々な不具合を引き起こしてしまう。地肌ポテンシャルは、感光体の地肌部電位と、現像装置の現像部材(例えば現像ローラ)の表面電位との電位差である。地肌ポテンシャルが不足すると、現像装置の現像部材上のトナーが感光体表面の地肌部に転移して地汚れを引き起こしてしまう。また、現像剤として、トナーと磁性キャリアとを含有する二成分現像剤を用いる二成分現像方式を採用している場合には、地肌ポテンシャルが過剰になると、現像部材上の磁性キャリアが感光体表面に転移する現象であるキャリア付着を引き起こしてしまう。
このため、感光体の帯電電位を狙いの値にコントロールする必要があるが、特許文献1に記載の画像形成装置のようにプロセスユニットを用いるものでは、感光体の帯電電位を狙いの値にするための帯電バイアスの値に、プロセスユニット毎の個体誤差がある。具体的には、プロセスユニットに搭載された感光体の表面層の厚みには、感光体毎の個体誤差がある。また、プロセスユニットに搭載された帯電ローラの電気抵抗には、帯電ローラ毎の個体誤差がある。それらの個体誤差により、帯電ローラと感光体との間における放電開始電圧には、プロセスユニット毎の個体誤差がある。そして、その個体誤差により、感光体の表面を例えば狙いの−700[V]に帯電させるための帯電バイアスの値に、プロセスユニット毎の個体誤差が生ずるのである。
よって、帯電バイアスの値を全てのプロセスユニットで一律に設定すると、プロセスユニットの個体によっては、感光体の帯電電位を狙いの値から大きくずらして地汚れやキャリア付着を発生させてしまうおそれがある。特に、低コスト化のために、直流成分だけからなる帯電バイアスを採用している場合には、感光体の帯電電位が帯電ローラと感光体との間の放電開始電圧に大きな影響を受ける。このため、プロセスユニット毎の放電開始電圧の個体誤差による地汚れやキャリア付着を引き起こし易い。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、プロセスユニット毎の放電開始電圧の個体誤差に起因する地汚れやキャリア付着の発生を抑えることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも、潜像担持体と、前記潜像担持体の移動する表面を帯電せしめる帯電手段と、前記潜像担持体の表面に担持される潜像を現像してトナー像を得る現像手段とを1つのユニットとして画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスユニットと、前記帯電手段によって帯電せしめられた前記潜像担持体の表面に潜像を書き込む潜像書込手段と、前記帯電手段に供給するための帯電バイアスを出力する帯電電源と、前記帯電電源からの所定の目標値の帯電バイアスを出力させるように前記帯電電源を制御する制御手段とを備える画像形成装置において、前記プロセスユニットに搭載されている前記潜像担持体及び帯電手段の組み合わせに応じた前記目標値を算出するための情報である補正用情報を記憶する記憶手段を前記プロセスユニットに設け、且つ、前記記憶手段に記憶されている前記補正用情報に基づいて前記目標値を補正する処理を実施するように前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、プロセスユニット毎の放電開始電圧の個体誤差に起因する地汚れやキャリア付着の発生を抑えることができるという優れた効果がある。
実施形態に係るプリンタの構成を示す概略構成図。 同プリンタにおける4つのプロセスユニットと、転写ユニットとを示す拡大構成図。 同プリンタにおけるY用のプロセスユニットの要部構成を示す構成図。 Y用の感光体ユニットと、Y用の現像ユニットとに分離された状態のY用のプロセスユニット1Yを示す拡大構成図。 同プリンタの電気回路の要部を示すブロック図。 プロセスコントロールにおける演算処理の流れを示すフローチャート。 中間転写ベルト上のパッチパターン像を説明する模式図。 現像ポテンシャルとトナー付着量との関係を示す特性図。 現像ポテンシャルや地肌ポテンシャルを説明するたえのグラフ。 地肌ポテンシャルと、地汚れやキャリア付着の度合いとの関係を示すグラフ。 帯電電位Vdと帯電バイスVcとの関係を示すグラフ。 地汚れIDと、地肌ポテンシャルと、エッジキャリア付着(感光体に対するキャリア付着量)との関係を示すグラフ。 同プリンタの制御部によって実施される書き換え是非決定処理の処理フローを示すフローチャート。
以下、本発明を適用した画像形成装置の実施形態の一例として、電子写真方式のプリンタについて説明する。まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタの構成を示す概略構成図である。図1に示されるように、このプリンタは、イエロー(Y),シアン(C),マゼンタ(M),黒(K)の各色の画像を形成するための電子写真プロセスを実行する4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Kを備えている。以下、各符号の添字Y,C,M,Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、黒用の部材であることを示す。Y,C,M,Kの色順は、図1に示される順に限られるものでなく、他の並び順であっても構わない。
図2は、本プリンタにおける4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Kと、転写ユニット8とを示す拡大構成図である。プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kは、潜像担持体たるドラム状の感光体2Y,2C,2M,2Kを有している。図中時計回り方向に回転駆動する感光体2Y,2C,2M,2Kの表面には、後述するように、Y,C,M,Kトナー像が形成される。
プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの上方には、転写ユニット8が配設されており、無端状の中間転写ベルト7を図中反時計回り方向に無端移動せしめる。中間転写ベルト7の全周のうち、おもて面を下方に向けている領域には、ベルトループ外側から感光体2Y,2C,2M,2Kが当接してY,C,M,K用の一次転写ニップを形成している。中間転写ベルト7のループ内側には、Y,C,M,K用の一次転写ローラ9Y,9C,9M,9Kが配設されており、感光体2Y,2C,2M,2Kとの間に中間転写ベルト7を挟み込んでいる。この挟み込みにより、Y,C,M,K用の一次転写ニップが確実に形成されるようになっている。
中間転写ベルト7は、複数のローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動せしめられる。転写ユニット8は、中間転写ベルト7や一次転写ローラ9Y,9C,9M,9Kの他、ブラシローラやクリーニングブレードなどから構成されるクリーニング装置10を有している。また、二次転写バックアップローラ11、二次転写ローラ12、光学センサーユニット20なども有している。
一次転写ローラ9Y,9C,9M,9Kには、図示しない転写電源によってトナーの帯電極性とは逆極性の一次転写バイアスが印加される。これにより、Y,C,M,K用の一次転写ニップにおいては、感光体2Y,2C,2M,2K上のY,C,M,Kトナー像を感光体側からベルト側に静電移動させる一次転写電界が形成される。中間転写ベルト7は、無端移動に伴って、Y,C,M,K用の一次転写ニップを順に通過する。この過程で、感光体2Y,2C,2M,2K上のY,C,M,Kトナー像が順に重ね合わせてベルトおもて面に一次転写される。これにより、中間転写ベルト7のおもて面には、4色重ね合わせトナー像が形成される。
二次転写ローラ12は、中間転写ベルト7の図中右側方に配設され、中間転写ベルト7のおもて面に当接して二次転写ニップを形成している。中間転写ベルト7のループ内側に配設された二次転写バックアップローラ11は、二次転写ローラ12との間に中間転写ベルト7を挟み込んでいる。これにより、二次転写ニップが確実に形成されるようになっている。
図3は、本プリンタにおけるY用のプロセスユニットの構成を示す構成図である。同図において、プロセスユニット1Yに設けられたドラム状の感光体2Yの周囲には、帯電ローラ3Yを具備する帯電手段、現像手段たる現像装置4Y、クリーニング装置5Yなどが配設されている。ゴムローラからなる帯電ローラ3Yは、感光体2Yの表面に接触しながら回転するようになっている。本プリンタでは、かかる帯電ローラ3Yに対して、帯電バイアスとして、AC成分を含まないDCバイアスを印加する接触DC帯電方式を採用している。なお、帯電ローラ3Yには、接触AC帯電ローラ方式や非接触帯電ローラ方式などの他の方式を採用することもできる。
現像装置4Y内には、Yトナーと磁性キャリアとを含有する二成分現像剤が収容されている。この二成分現像剤は、平均粒径4.9〜5.5[μm]のYトナーと、ブリッジ抵抗が12.1[LogΩ・cm]以下である小粒径・低抵抗キャリアとを含有するものである。現像装置4Yは、感光体2に対向した現像剤担持体たる現像ローラ4aY、現像剤を搬送・撹拌するスクリュー、トナー濃度センサー4bY等から構成される。現像ローラ4aYは、中空で回転自在なスリーブと、これに連れ回らないように内包されるマグネットローラとから構成されている。
プロセスユニット1Yは、感光体2Yと、その周囲に配設される帯電ローラ3Y、現像装置4Y、クリーニング装置5Yとが1つのユニットとして共通の支持体に支持した状態で、プリンタ本体に対して一体的に着脱される。一体的に着脱することにより、個別に着脱する場合に比べて、メンテナンス性を向上させることができる。Y用のプロセスユニット1Yについて説明したが、他色用のプロセスユニット1C,1M,1Kは、トナーとしてシアントナー、マゼンダトナー、黒トナーを用いる点の他が、Y用のプロセスユニットとほぼ同様の構成になっている。
図1において、プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの下方には、潜像書込手段たる光書込ユニット6が配設されている。光書込ユニット6は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各色の感光体2Y,2C,2M,2Kの表面に対してレーザー光Lの光走査を行う。この光走査により、感光体2Y,2C,2M,2K上に、イエロー,シアン,マゼンダ,黒用の静電潜像が形成される。
転写ユニット8の二次転写ローラ12の上方には、定着ユニット13が配設されている。定着ユニット13は、互いに回転しながら当接して定着ニップを形成する定着ローラと加圧ローラとを備えている。定着ローラは、ハロゲンヒータを内蔵し、定着ローラ表面が所定の温度となるように、図示しない電源からのヒータへ電力が供給され、加圧ローラとの間に定着ニップを形成している。
プリンタ本体の下部には、出力画像が記録される記録媒体たる記録シートSを複数枚重ねて収容する給紙カセット14a、14b、図示しない給紙ローラ、レジストローラ対15などが配設されている。また、プリンタ本体の側面には、側面から手差しで給紙を行うための手差しトレイ14cが備えられている。また、転写ユニット8や定着ユニット13の図中右側には、両面印刷時に記録シートSを再び二次転写ニップへ搬送するための両面ユニット16が設けられている。
プリンタ本体の上部には、プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの現像装置へトナーを補給するトナー補給容器17Y、17C、17M、17Kが配設されている。また、プリンタ本体には、図示していない廃トナーボトル、電源ユニットなども設けられている。
プリンタのプリントジョブにおける動作は次の通りである。まず、各色のプロセスユニット1Y,1C,1M,1Kにおいて、電子写真プロセスが開始される。Y用のプロセスユニット1Yを例にすると、帯電電源50Yから出力される帯電バイアスが帯電ローラ3Yに印加され、これによって帯電ローラ3Yと感光体2Yとの間に放電を生じせしめて、感光体2Yの表面を負極性に一様に帯電させる。そして、一様帯電後の感光体2Yの表面には、光書込ユニット6によって画像データに基づくレーザー光Lの走査がなされ、これによって感光体2Yに静電潜像が書き込まれる。静電潜像を担持した感光体2Yの表面が感光体2Yの回転に伴って現像装置4Yとの対向位置に到達すると、感光体2Yと対向配置される現像ローラ4aYにより、感光体2Yの表面の静電潜像にYトナーが供給される。これにより、感光体2Yの表面にYトナー像が形成される。現像装置3Y内には、トナー濃度センサー4bYの出力に応じて、トナー補給容器17Yから適量のYトナーが補給される。
同様の動作がプロセスユニット1C,M,Kにおいても所定のタイミングで行われる。これにより、感光体2Y,2C,2M,2Kの表面に、Y,C,M,Kトナー像が形成される。これらY,C,M,Kトナー像は、既に述べたように、Y,C,M,K用の一次転写ニップで中間転写ベルト7のおもて面に順に重ね合わせて一次転写されて4色重ね合わせトナー像になる。
プリントジョブが開始された後、所定のタイミングで、記録シートSが給紙カセット14a、14b、もしくは手差しトレイ14cの何れかから送り出されて、レジストローラ対15に到達したところで一旦停止する。そして、所定のタイミングに合せてレジストローラ対15が回転して記録シートSを二次転写ニップへ向けて送り出す。
中間転写ベルト7上に形成された4色重ね合わせトナー像は、二次転写ニップ内で記録シートSに二次転写される。この二次転写は、図示しない二次転写電源によって二次転写ローラ12にトナーと逆極性の電圧が印加されることで行われる。
記録シートSは、二次転写ニップを出た後に定着ユニット13に向けて搬送されて定着ニップに挟み込まれる。記録シートS上のトナー像は、定着ニップにて定着ローラからの熱により加熱定着される。トナー像が定着せしめられた記録シートSは、片面印刷の場合には、各搬送ローラによって機外に排出される。また、両面印刷の場合、記録シートSは、各搬送ローラによって両面ユニット16へ搬送されて反転され、先に画像が形成された面とは反対側の面に、上述したように画像が形成された後に機外に排出される。
図4は、Y用の感光体ユニットと、Y用の現像ユニットとに分離された状態のY用のプロセスユニット1Yを示す拡大構成図である。同図に示されるように、プロセスユニット1Yは、現像ユニットと感光体ユニットとに分離することが可能である。現像ユニットは、現像装置4Yを有している。また、感光体ユニットは、感光体2Y、帯電ローラ3Yを具備する帯電装置、及びクリーニング装置5Yを有している。
このように、プロセスユニット1Yを現像ユニットと感光体ユニットとに分離できるようにしているのは、次に説明する理由による。即ち、現像装置4Yやプロセスユニット1Yは、複数の部材の集合体であるので、全体として比較的高額なものである。プロセスユニット1Yを各部材分離不能な構成にすると、どれか1つの部材が故障しただけで、全ての部材を一度に交換しなければならず、コスト高になる。現像ユニットと感光体ユニットとに分離可能にしていることで、何れか一方を交換すればよくなる事例を増やして、低コスト化を図っているのである。なお、プリンタ本体に装着された状態のプロセスユニット1Yから、現像ユニットを分離したり、感光体ユニットを分離したりすることはできない。分離するためには、プロセスユニット1Yをプリンタ本体から取り外す必要がある。他色用のプロセスユニット1C,1M,1Kも同様の構成になっている。
図5は、本プリンタの電気回路の要部を示すブロック図である。同図において、制御手段としての制御部30は、CPU30a、RAM30b、ROM30c、不揮発性メモリ30dなどを有している。この制御部30には、Y,C,M,K用の現像ユニットのトナー濃度センサー4bY,4bC,4bM,4bKが電気的に接続されている。これにより、制御部30は、Y,C,M,Kの現像装置に収容されているY現像剤,C現像剤,M現像剤,K現像剤のトナー濃度を把握することができる。また、トナー濃度センサー4bY,4bC,4bM,4bKのメモリー回路に記憶されている情報を読み込んだりすることもできる。
また、制御部30には、Y,C,M,K用のユニット着脱センサー31Y,31C,31M,31Kが電気的に接続されている。脱着検知手段としてのユニット着脱センサー31Y,31C,31M,31Kは、プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kがプリンタ本体から外されたことを検知したり、プリンタ本体に装着されたことを検知したりすることができる。これにより、制御部30は、プリンタ本体に対するプロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの脱着があったことを把握することができる。
また、制御部30には、Y,C,M,K用の現像電源51Y,51C,51M,51Kが電気的に接続されている。制御部30は、現像電源51Y,51C,51M,51Kに制御信号をそれぞれ個別に出力することで、現像電源51Y,51C,51M,51Kから出力される現像バイアスの値を個別に調整することができる。
また、制御部30には、Y,C,M,K用の帯電電源50Y,50C,50M,50Kが電気的に接続されている。制御部30は、帯電電源50Y,50C,50M,50Kに対して制御信号をそれぞれ個別に出力することで、帯電電源50Y,50C,50M,50Kから出力される帯電バイアスの値を個別に制御することができる。
また、制御部30には、光書込ユニット6、転写ユニット6、環境センサー52、光学センサーユニット20、プロセスモーター83、転写モーター84、レジストモーター82、給紙モーター81なども電気的に接続されている。環境センサー52は、機内の温度や湿度を検知するものである。また、プロセスモーター83は、プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの駆動源になっているモーターである。また、転写モーター84は、中間転写ベルト7の駆動源になっているモーターである。また、レジストモーター82は、レジストローラ対15の駆動源になっているモーターである。また、給紙モーター81は、給紙カセットから記録シートSを送り出すためのピックアップローラの駆動源になっているモーターである。なお、光学センサーユニット20の役割については後述する。
本プリンタにおいては、環境変動や経時における画像品質の安定化を図るために、所定のタイミングでプロセスコントロールと呼ばれる制御を実施する。プロセスコントロールでは、感光体2Yに複数のパッチ状Yトナー像からなるYパッチパターン像を現像し、それを中間転写ベルト7に転写する。また、感光体2C,2M,2Kにも、同様にしてC,M,Kパッチパターン像を形成する。そして、それらのパッチパターン像における各トナー像のトナー付着量を、光学センサーユニット20で検出し、その検出結果に基づいて現像バイアスVbなどの作像条件を調整する。
光学センサーユニット20は、中間転写ベルト7のベルト幅方向に所定の間隔をおいて並ぶ複数の反射型フォトセンサーを有している。それぞれの反射型フォトセンサーは、中間転写ベルト7や中間転写ベルト7上の後述するパッチ状トナー像の光反射率に応じた信号を出力するように構成されている。この反射型フォトセンサーは、4つ設けられている。そのうちの3つは、Y,M,Cトナー像やY,C,M付着トナーに応じた出力を行えるように、ベルト表面上における正反射光及び拡散反射光の両方をとらえて、それぞれの光量に応じた出力を行う。残りの1つは、Kトナー像やK付着トナーに応じた出力を行うように、ベルト表面上における正反射光だけをとらえてその光量に応じた出力を行う。
制御部30は、図示しない主電源の投入時や、所定時間経過した後の待機時、所定枚数以上のプリントを出力したあとの待機時など、所定のタイミングで、プロセスコントロール処理を実施する。図6は、プロセスコントロールにおける演算処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに示されるように、制御部30は、前述のタイミングが到来すると、まず、通紙枚数、印字率、温度、湿度などの環境情報を取得する(ステップS1)。次に、プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kにおけるそれぞれの現像特性を把握する。具体的には、それぞれの色について、現像ガンマγと現像開始電圧を算出する(ステップS2)。より詳しくは、感光体2Y,2C,2M,2Kを回転させながらそれぞれを一様に帯電せしめる。この帯電については、帯電バイアスVcとして通常のプリント時における一様な値(例えば−1400V)とは異なり、その絶対値を大きくしていく。光書込ユニット6によるレーザー光Lの走査によって感光体2Y,2C,2M,2Kに、パッチ状Yトナー像,パッチ状Cトナー像、パッチ状Mトナー像、パッチ状Kトナー像用の静電潜像を形成する。それらを現像装置4Y,4C,4M,4Kによって現像することで、感光体2Y,2C,2M,2K上にY,C,M,Kパッチパターン像を形成する。なお、現像の際に、制御部30は、各色の現像ローラ4aY,4aC,4aM,4aKに印加する現像バイアスVbの絶対値も徐々に大きくしていく。現像バイアスVb、帯電バイアスVcは、何れも負極性のDCバイアスからなる。
Y,C,M,Kパッチパターン像は、図7に示されるように、中間転写ベルト7上に重なり合わずに、ベルト幅方向に並ぶように転写される。具体的には、Yパッチパターン像YPPは、中間転写ベルト7の幅方向における一端部に転写される。また、Cパッチパターン像CPPは、ベルト幅方向において、Yパッチパターン像よりも少し中央側にずれた位置に転写される。また、Mパッチパターン像MPPは、中間転写ベルト7の幅方向における他端部に転写される。また、Kパッチパターン像KPPは、ベルト幅方向において、Kパッチパターン像よりも少し中央側にずれた位置に転写される。
光学センサーユニット20は、互いにベルト幅方向の異なる位置でベルトの光反射特性を検知する第1反射型フォトセンサー20a、第2反射型フォトセンサー20b、第3反射型フォトセンサー20c、及び第4反射型フォトセンサー20dを有している。これら4つの反射型フォトセンサーのうち、第3反射型フォトセンサー20cは、黒トナーの付着に起因するベルト表面の光反射特性の変化を検知するように、正反射光だけを検知するものを採用している。これに対し、その他の反射型フォトセンサーは、Y,C又はMトナーの付着に起因するベルト表面の光反射特性の変化を検知するように、正反射光と拡散反射光との両方を検知するタイプのものである。
第1反射型フォトセンサー20aは、中間転写ベルト7の幅方向の一端部に形成されたYパッチパターン像YPPのパッチ状Yトナー像のYトナー付着量を検知する位置に配設されている。また、第2反射型フォトセンサー20bは、ベルト幅方向において、Yパッチパターン像YPPの近くに位置するCパッチパターン像CPPのパッチ状Cトナー像のCトナー付着量を検知する位置に配設されている。また、第4反射型フォトセンサー20dは、中間転写ベルト7の幅方向の他端部に形成されたMパッチパターン像MPPのパッチ状Mトナー像のMトナー付着量を検知する位置に配設されている。また、第3反射型フォトセンサー20cは、ベルト幅方向において、Mパッチパターン像MPPの近くに位置するKパッチパターン像KPPのパッチ状Kトナー像のKトナー付着量を検知する位置に配設されている。なお、第1反射型フォトセンサー20a、第2反射フォトセンサー20b、及び第4反射型フォトセンサー20dの3つは、それぞれトナー像の色が黒以外の3色(Y,C,M)であれば、そのトナー付着量を検知することができる。
制御部30は、光学センサーユニット20の4つの反射型フォトセンサーから順次送られてくる出力信号に基づいて、各色のパッチ状トナー像の光反射率を演算し、演算結果に基づいてトナー付着量を求めてRAM30aに格納していく。なお、中間転写ベルト7の走行に伴って光学センサーユニット20との対向位置を通過した各色のパッチパターン像は、クリーニング装置10によってベルトおもて面からクリーニングされる。
制御部30は、次に、RAM30aに格納した画像濃度データ(トナー付着量)と、別途RAM150bに格納した露光部電位(潜像電位)のデータとから、図8に示される直線近似式(Y=a×Vb+b)を算出する。同図の2次元座標において、x軸は、露光部電位Vlから、そのときに印加した現像バイアスVbを減じた値、すなわち現像ポテンシャル(Vl−Vb)を示している。Y軸は、単位面積当たりのトナー付着量(y)を示す。図8には、パッチ状トナー像の数に対応した数だけ、X−Y平面上にデータがプロットされる。そのプロットされた複数のデータに基づいて、直線近似をおこなうX−Y平面上の区間を決定する。その後、その区間内で、最小自乗法をおこなって直線近似式(y=a×Vb+b)を得る。このとき直線近似式に基づいて、現像ガンマγと現像開始電圧Vkとが算出される。現像ガンマγは直線近似式の傾きとして算出され(γ=a)、現像開始電圧Vkは直線近似式とX軸との交点として算出される(Vk=−b/a)。こうして、各色のプロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの現像特性が算出される(ステップS2)。
次に、制御部30は、求めた現像特性に基づいて、帯電電位(地肌部電位)Vdの目標値(目標帯電電位)と、露光部電位Vlの目標値(目標露光部電位)と、現像バイアスVbとを求める(ステップ3)。具体的には、目標帯電電位や目標露光部電位については、現像ガンマγと、帯電電位Vdや露光部電位Vlとの関係を予め定めたテーブルに基づいて求める。これにより、現像ガンマγに適した目標帯電電位及び目標露光部電位を選択することができる。また、現像バイアスVbについては、次のようにして求める。即ち、現像ガンマγと現像開始電圧Vkとの組み合わせによって最大トナー付着量を得るための現像ポテンシャルを求め、その現像ポテンシャルを得ることができる現像バイアスVbを求める。そして、その現像バイアスVbと地肌ポテンシャルとに基づいて、目標帯電電位を求める。現像ローラの現像スリーブの表面は、現像バイアスVbとほぼ同じ値になることから、感光体の表面が目標帯電電位に帯電し、適切に露光していれば、狙いの現像ポテンシャルや地肌ポテンシャルを得ることができる。
制御部30は、次に、帯電バイアスVcを決定する。具体的には、帯電電位Vdは、帯電ローラと感光体との間の放電開始電圧に影響される。本プリンタのように、帯電バイアスとしてDCバイアスだけからなるものを採用している場合には、既に述べたように、図11のグラフの傾きaがほぼ1になる。このため、放電開始電圧に目標帯電電位を加算した値の帯電バイアスVcを帯電ローラに印加することで、帯電電位Vdをほぼ目標帯電電位にすることができる。但し、同じ個体のプロセスユニットであっても、放電開始電圧は、感光体表面層の摩耗量や、環境に影響される帯電ローラの電気抵抗などに応じて経時変動する。そこで、制御部30は、環境(温湿度)及び感光体走行距離の組み合わせから、放電開始電圧理論値Vsを求めるための放電開始電圧用アルゴリズムを記憶している。この放電開始電圧用アルゴリズムは、予めの実験に基づいて構築されたものである。制御部30は、環境センサー52による温湿度の検知結果と、不揮発性メモリー30dに記憶している感光体走行距離と、放電開始電圧用アルゴリズムとを用いて、放電開始電圧理論値Vsを求める。そして、求めた放電開始電圧理論値Vsに、目標帯電電位を加算した値を帯電バイアスVcとして決定する。つまり、「Vc=Vs+目標帯電電位」という式の解を、帯電バイアスVcの目標値に設定する。なお、実際には、放電開始電圧用アルゴリズムを用いて求めた放電開始電圧理論値Vsを、後述する補正値の加算によって補正した後、補正後の放電開始電圧理論値Vsを前述の式に代入して帯電バイアスを求めるが、その補正については後に詳述する。
ROM30cには、帯電電源50Y,50C,50M,50Kに対して出力する制御信号値と、帯電電源50Y,50C,50M,50Kから出力される帯電バイアスVcの値との関係を示すアルゴリズムが記憶されている。制御部30は、プリントジョブにおいて、そのアルゴリズムを用いて、目標値の帯電バイアスVcを出力させることができる制御信号値を求め、その制御信号値の信号を帯電電源50Y,50C,50M,50Kに出力する。これにより、帯電電源50Y,50C,50M,50Kから、目標値とほぼ同じ値の帯電バイアスVcを出力させる。
現像剤の性質として、地汚れは初期に比べて経時の方が悪く、逆にキャリア付着(エッジキャリア付着)は経時に比べて初期の方が悪い状態である。そのため、現像剤の使用に伴って、最適な地肌ポテンシャルは大きな値の方にシフトする。また一般的に、高温高湿環境では、トナーの帯電量が低いために地汚れが悪化し、逆に低温低湿環境では、キャリア付着が不利になる。このため、本プリンタにおいては、地肌ポテンシャルを初期/経時+環境で最適な値にシフトさせる。
既に実験によって地肌汚れとキャリア付着を目標以下にするのに最適な地肌ポテンシャルは各条件において求められている。このため、帯電ローラやキャリアの劣化及び温湿度の変化などの環境情報があれば、ある程度の補正は可能である。しかし、実験時との誤差や予想外の因子により最適な地肌ポテンシャルが変動する可能性がある。一方、現像開始電圧Vkは感光体2上への現像が開始される電圧として考えることができるので、現像開始電圧Vkの絶対値と同等以上の地肌ポテンシャルがないと地汚れが悪くなると考えられる。
そこで、制御部30は、図6に示されるように、ステップS3の工程後に、狙いの現像開始電圧Vk’を決定する(ステップS4)。狙いの現像開始電圧Vk’はあらかじめ実験により環境情報と紐付けされテーブル化されており、最初に取得した環境情報からテーブルを参照して狙いの現像開始電圧Vk’を決定する。そして、現像開始電圧Vkと狙いの現像開始電圧Vk’との差分の量で区分を決定する(ステップS5)。例えば、現像開始電圧Vkが狙いの現像開始電圧Vk’に対して+40V以上離れていれば区分1、+40V未満+20V以上で区分2、+20V未満0V以上で区分3というように区分分けする。そして、現像開始電圧Vkがどの区分にあるか特定し、区分毎に補正量を決定する(ステップS6)。次に、ステップS3で求めた帯電電位Vdと現像バイアスVbとから算出される地肌ポテンシャルに対して、ステップS5で決定された補正量を加算して目標地肌ポテンシャルを算出する。そして、この目標地肌ポテンシャルが得られるように帯電バイアスVcを決定する(9ステップS7)。
制御部30は、以上のようなプロセスコントロールをY,C,M,Kについてそれぞれ個別に実施する。つまり、プロセスコントロールにより、現像バイアスVbや帯電バイアスVcなどの値を、Y,C,M,Kについてそれぞれ個別に設定する。
図9は、現像ポテンシャルや地肌ポテンシャルを説明するためのグラフである。同図に示されるように、地肌ポテンシャルは、帯電電位Vdと現像バイアスVbとの差分であり、画像の非画像部(地肌部分)において作用するものである。地肌ポテンシャルが小さいと地汚れが発生し易くなる一方で、地肌ポテンシャルが大きいとキャリア付着が発生し易くなることから、地肌ポテンシャルを適切な値に設定する必要がある。
図10は、地肌ポテンシャルと、地汚れやキャリア付着の度合いとの関係の一例を示すグラフである。この例では、プロセスコントロールの実施により、地肌ポテンシャルの理論値が140[V]に設定された例を示している。理論値と表現したのは、次に説明する理由による。即ち、プロセスコントロールにより、適切な帯電電圧Vdと現像バイアスVbとの関係に基づいて地肌ポテンシャルが決定され、それに基づいて帯電バイアスVcが決定されることは既に述べた通りである。しかし、その帯電バイアスVcにより、帯電電位Vdが目標帯電電位になっているとは限らない。これは、帯電ローラと感光体との間の放電開始電圧に、プロセスユニット毎の個体誤差があるからである。
同図に示される例では、地肌ポテンシャルが140[V]になっていれば、地汚れ及びキャリア付着の両方を抑えることができる。そこで、制御部30は、プロセスコントロールの際に、たとえば140[V]の地肌ポテンシャルと、所望の現像ポテンシャルとが得られるように、目標帯電電位を決定している。ところが、帯電ローラと観光相との間の放電開始電圧にプロセスユニット毎の個体誤差があることから、目標帯電電位を得ることができる帯電バイアスVcの値がプロセスユニット毎に異なる。にもかかわらず、全てのプロセスユニットで上述した放電開始電圧理論値Vsを一律に設定してしまうと、プロセスユニットの個体によっては、感光体の帯電電位Vdが目標帯電電位から大きくずれて、地汚れやキャリア付着を引き起こすおそれがある。
本プリンタにおいては、既に述べたように、感光体に接触させた帯電ローラに対して直流成分だけからなる帯電バイアスを印加する接触DC帯電方式を採用している。接触DC帯電方式では、帯電バイアスとしてAC/DC重畳バイアスを用いる方式とは異なり、AC電源を必要としないことから、低コスト化を図ることができる。その一方で、帯電ローラと感光体との間に交番電界を形成しないことから、帯電バイアスVcの値を放電開始電圧よりも大きくしないと、帯電ローラと感光体との間で放電を生じせしめることができず、感光体を全く帯電させることができない。また、帯電させることができたとしても、感光体の帯電電位Vdの値は放電開始電圧に大きな影響を受ける。具体的には、感光体(例えば2Y)の帯電電位Vdは、図11に示されるように、「Vd=a×Vc+b」という式で表される特性を示す。aは図11に示されるグラフの傾きであり、bはグラフにおけるVd軸切片であり、マイナスの値になる。グラフにおけるVc軸切片は、帯電ローラと感光体との間における放電開始電圧とほぼ同じ値になる。また、傾きaは、ほぼ1になる。放電開始電圧が異なるということは、同図のグラフの横軸方向における位置が異なるということを意味するので、同じ帯電バイアスVcで得られる帯電電位Vdが大きくことなってしまうのである。
図12は、地汚れIDと、地肌ポテンシャルと、エッジキャリア付着(感光体に対するキャリア付着量)との関係を示すグラフである。地汚れIDは、感光体の地肌部のトナーを粘着テープに転写して画像濃度を測定した値である。また、エッジキャリア付着は、エッジ部を強調した領域を多く含む特定の画像を出力した際に、感光体における画像のエッジ付近に付着した磁性キャリアをカウントした値である。図示のように、地肌ポテンシャルが下がると地肌汚れIDが上昇し、この逆に地肌ポテンシャルが上がるとエッジキャリア付着が上昇する。図示の例では、地肌ポテンシャルの適正値が180V程度になっており、地肌ポテンシャルについては適正値の±30V内に留めないと、地肌汚れやキャリア付着が発生してしまう。この適正値は、機種毎によって異なるが、同じ機種であれば、それほど大きく変動しない。
次に、実施形態に係るプリンタの特徴的な構成について説明する。
図5において、トナー濃度センサー4bY,4bC,4bM,4bKは、センサー毎に固有の感度情報などを記憶するための図示しないメモリー回路としてのメモリーチップを具備している。一般に、トナー濃度センサーとして用いられる透磁率センサーに搭載されているメモリーチップは、記憶容量にある程度の余裕があり、工場出荷時に入力される感度情報などだけを記憶している状態では、ある程度の空き容量がある。この空き容量は、通常は使用されないまま、センサーが寿命を迎えてしまう。
本プリンタにおいては、トナー濃度センサー4bY,4bC,4bM,4bKのメモリーチップの空いている記憶領域に、プロセスユニット1Y,1C,1M,1K用の補正値や、感光体走行距離などを記憶させている。補正値は、上述した放電開始電圧理論値Vsを補正するためのものであり、プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの工場出荷時に、次のようにしてメモリーチップに入力されたものである。即ち、作業者は、帯電電位Vdを測定するための専用の電位測定装置に、被検対象となるプロセスユニットをセットする。この電位測定装置は、セットされたプロセスユニットの帯電ローラに所定の値の帯電バイアスVcを印加して感光体を帯電させながら、その帯電電位Vdを表面電位計によって測定する。作業者は、電位測定装置による帯電電位Vdの実測値と、測定時の帯電バイアスVcと、放電開始電圧理論値Vsについての標準値である放電開始標準値Vβと、次式とに基づいて、補正値Vαを求める。即ち、「補正値Vα=Vc−Vβ−帯電電位Vd」という式である。作業者は、補正値Vαを求めたら、その情報をトナー濃度センサーのメモリーチップに記憶させる。また、新品のプロセスユニットでは、感光体走行距離がゼロであるので、作業者は、感光体走行距離としてゼロをメモリーチップに記憶させる。なお、上述した放電開始電圧用アルゴリズムは、放電開始電圧が放電開始標準値Vβと同じ値になっている実験機を用いた実験に基づいて構築されたものである。
図13は、制御部30によって実施される書き換え是非決定処理の処理フローを示すフローチャートである。この書き換え是非決定処理は、プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kが交換された場合に、制御部30の不揮発性メモリー30dに記憶されているY,C,M,K用の補正値Vαの値を交換後のユニットに対応するものに書き換えるために行うものである。Y,C,M,K用のプロセスユニット1Y,C,M,Kについてそれぞれ個別に実施されるものであるが、以下、便宜上、Yについての処理だけを説明する。
制御部30は、ユニット着脱センサー31Yからの出力に基づいて、プロセスユニット1Yについて脱着が行われたか否かを判断する(S1)。具体的には、ユニット着脱センサー31Yからの出力がユニットなしを示すものになった後、再びユニットありを示すものになったか否かを判断する。そして、プロセスユニット1Yの着脱が行われるまで、制御フローをS1にループさせる(S1でN)。
プロセスユニット1Yの着脱が行われると(S1でY)、制御部30は、トナー濃度センサー4bYのメモリーチップ(第1記憶手段、メモリー回路)に記憶されている補正値Vαと、自らの不揮発性メモリー30dに記憶している補正値Vαとをそれぞれ読み込む。そして、両者について一致しているか否かを比較する。なお、以下、トナー濃度センサー4bYのメモリーチップに記憶されている補正値Vαを、ユニット側補正値Vαという。また、制御部30の不揮発性メモリー30dに記憶されている補正値Vαを、本体側補正値Vαという。
ユニット側補正値Vαと、本体側補正値Vαとが同じ値である場合には、プリンタ本体から取り外される前のプロセスユニット1Yと、新たにプリンタ本体に装着されたプロセスユニット1Yとが同じ個体である可能性が高い。また、違う個体であったとしても、どちらのユニットも同じ値の補正値Vαであることから、制御部30の不揮発性メモリー30dに記憶されている本体側補正値Vαの値を新たに書き換える必要はない。そこで、制御部30は、ユニット側補正値Vαと、本体側補正値Vαとが同じ値である場合には(S3でY)、書き換えについて必要ないと判断して、書き換え是非決定処理を終了する。一方、両補正値が互いに異なる値である場合には(S3でN)、書き換えについて必要であると判断して、S4以降の処理フローを実施する。
制御部30は、S4の工程において、ユニット側補正値Vαについてゼロであるか否かを判断する。そして、ゼロでない場合には(S4でN)、本体側補正値Vαを、ユニット側補正値Vαと同じ値に書き換えた後に、書き換え是非決定処理を終了する。これに対し、ユニット側補正値Vαがゼロである場合には(S4でY)、本体側補正値Vαを書き換えることなく、書き換え是非決定処理を終了する。ゼロでない場合に本体側補正値Vαを書き換えない理由については、後述する。
なお、S2の工程でユニット側補正値Vαと本体側補正値Vαとを比較する理由は、プリンタ本体に新たに装着されたプロセスユニット1Yについて、それまで装着していたプロセスユニット1Yと同じものであるか否かを判断するためである。よって、その判断ができる情報であれば、判断基準として補正値と異なるものを用いてもよい。例えば、トナー濃度センサー4aYのメモリーチップに、ID番号などの個体識別情報を記憶させておき、ユニット側の個体識別情報と、本体側の個体識別情報とが一致しない場合に、本体側の個体識別情報や補正値Vαを書き換えるようにしてもよい。
上述したプロセスコントロールにおいて、放電開始電圧用アルゴリズムを用いて求められる放電開始電圧理論値Vsは、全てのプロセスユニットに共通の値であり、固体毎の感光体表面層の厚み誤差や帯電ローラの電気抵抗誤差が考慮されていない。そこで、制御部30は、Y,C,M,K用のプロセスユニット1Y,1C,1M,1Kについてそれぞれ、個別に求めた放電開始電圧理論値Vsを本体側補正値Vαに基づいて補正する。例えば、Y用のプロセスユニット1Yについて求めた放電開始電圧理論値Vsであれば、不揮発性メモリー30dに記憶しているY用の本体側補正値Vαを読み込んで、その結果を加算することで放電開始電圧理論値Vsを補正する。そして、補正後の放電開始電圧理論値Vsに目標帯電電位を加算することで、帯電バイアスVcの目標値を求める。
かかる構成では、全てのプロセスユニットに共通の値として用いられる補正前の放電開始電圧理論値Vsを、プロセスユニット毎の固体誤差に応じた本体側補正値Vαに基づいて補正して帯電バイアスVcの算出に用いる。これにより、放電開始電圧の固体誤差による帯電電位Vdの目標帯電電位からのずれを低減して、固体誤差に起因する地汚れやキャリア付着の発生を抑えることができる。
なお、補正値Vαの代わりに、上述した電位測定装置によって実際に測定された感光体の帯電電位Vdや、放電開始電圧実測値などを特性値としてメモリーチップに記憶させてもよい。所定の帯電バイアスVcを採用した場合における帯電電位Vdの実測値が解れば、「補正値Vα=Vc−Vβ−帯電電位Vd」という式により、補正値Vαを求めることが可能だからである。また、放電開始電圧実測値と放電開始電圧理論基準値Vβとが解れば、補正値Vαを求めることが可能である。
本プリンタにおいては、ユニット側補正値Vαとして、そのままの値(実際の補正値)で計算に用いられるものではなく、実際の補正値に対して所定の定数を加算したものをトナー濃度センサーのメモリーチップに記憶させている。例えば、実際の補正値が−50[V]〜+50[V]の範囲で用いられるものであり、且つ、メモリーチップの該当記憶領域には0〜128の数値が入力可能だとする。この場合、0〜128の中心値である64を所定の定数として用いる。そして、実際の補正値に64を加算した値をユニット側補正値Vαとしてメモリーチップに記憶させる。すると、メモリーチップには、14〜114の範囲の値をユニット側補正値Vαとして記憶させることになる。
このように、実際の補正値に所定の定数を加算した値をユニット側補正値Vαとしてメモリーチップに記憶させるのは、次に説明する理由による。即ち、放電開始電圧理論値Vsについては、補正によってマイナス側にシフトさせる場合と、プラス側にシフトさせる場合がある。本プリンタでは、補正値Vα(厳密にはVα)の加算によって放電開始電圧理論値Vsを補正するようになっている。このため、マイナス側にシフトさせる場合には、例えば30[V]という補正量に、マイナスの符号を付した−30[V]を補正値Vαとする必要がある。それをそのままメモリーチップに記憶させる場合、補正量の他に、プラスであるのかマイナスであるのかの情報をメモリーチップに記憶させる必要があり、作業者の手間がそれだけ増えてしまう。
そこで、本プリンタでは、実際の補正値ではなく、それに所定の定数(例えば64)を加算した値を、ユニット側補正値Vαとしてメモリーチップに記憶させているのである。このようにすることで、実際の補正値がマイナスの値であるのかプラスの値であるのかにかかわらず、ユニット側補正値Vαとしてはプラスの値として統一することが可能になる。プラスであるのかマイナスであるのかの情報を記憶させる作業が不要になることから、出荷工場での作業の手間を低減して、製造コストを低減することができる。なお、所定の定数としては、実際に補正値として使用する数値範囲におけるマイナス側の最大値を加算しても、その結果を1以上にするものを使用する。このため、通常であれば、ユニット側補正値Vαとして、「0」を記憶させることはない。本プリンタでは、新品の感光体ユニットと、新品の現像ユニットとを組み合わせた新品のプロセスユニットを工場から出荷する場合には、ユニット側補正値Vαとして、必ず「0」以外の数値をメモリーチップに記憶させている。
本プリンタのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Kについて、交換用部品としてユーザーに提供されるのは、新品の現像ユニットと新品の感光体ユニットとを組み合わせた新品のプロセスユニットだけである。新品の現像ユニットや、新品の感光体ユニットが、それぞれ単体としてユーザーに提供されることがないような、商品流通の運用がなされている。これは、プロセスユニット1Y,1C,1M,1Kの状態であれば、交換作業が容易であることから、ユーザーに交換作業を行ってもらっても支障がないのに対し、現像ユニットや感光体ユニットだけの交換作業をユーザーが行うことは困難だからである。現像ユニットや感光体ユニットだけを交換する場合には、ある程度の訓練を行ったサービスマンをユーザーのもとに派遣して、サービスマンによる交換作業を行う取り決めになっている。
次に示す表1は、プリンタに装着されたプロセスユニットの状態と、制御部30による本体側補正値Vαの書き換えの有無との関係を示すものである。
Figure 2015096904
表1において、番号1のケースは、プロセスユニットがユニット単位で交換された事例である。ここで言う交換は、脱着前に装着されていたものとは異なるものが装着されたことを意味する。装着されたものは、新品である場合もあるし、中古品である場合もある。新品、中古品の何れであっても、新旧の補正値Vαが偶然に一致した場合を除き、ユニット側補正値Vα0と、本体側補正値Vα1とが一致しなくなる。この場合、そのままにしていると、実際に装着されているプロセスユニットのユニット側補正値Vαと異なる値の本体側補正値Vαを使用してしまうことになる。しかし、本プリンタでは、番号1のケースにおいて、図13におけるS3の工程で「N」と判断した後、S4の工程で「N」と判断してS5の工程に進むことから、本体側補正値Vαをユニット側補正値Vαと同じ値に書き換えることになる。よって、プロセスユニットがユニット単位で交換された場合には、新品、中古品の何れにおいても、本体側補正値Vα1が交換後のプロセスユニットに対応する値に適切に書き換えられる。なお、S4の工程で「N」と判断されるのは、次に説明する理由による。即ち、上述したように、感光体ユニットと現像ユニットとを組み合わせたプロセスユニットの状態で商品が工場から出荷される場合には、ユニット側補正値Vαとして必ず「0」以外の数値がメモリーチップに記憶されるからである。
表1において、番号2のケースは、感光体ユニットだけが交換され、現像ユニットは着脱前と同じものが装着された事例である。放電開始電圧は感光体ユニットにおける特性値であるのに対し、それに対応するユニット側補正値Vαは現像ユニットのトナー濃度センサーのメモリーチップに記憶されている。そして、この事例では、メモリーチップに記憶されているユニット側補正値Vαは、交換前の感光体ユニットに対応するものであるので、現状の感光体ユニットには不適切なものである。ところが、制御部30は、そのことを認識することはできない。脱着後のユニット側補正値Vαと、本体側補正値Vαとが一致することから(図13のS3でY)、プロセスユニット全体を脱着前と同じものであると認識して、書き換えを行わないまま、書き換え是非決定処理を終了してしまう。
そこで、本プリンタにおいては、次のような構成を採用している。即ち、メンテナンスサービス業者に提供するために工場から単体で出荷する感光体ユニットについては、ユニット側補正値Vαをコード化したバーコードやQRコード(登録商標)などのコード記号を、シールなどに印刷して感光体ユニットのケーシングに付している。また、Y,C,M,Kについてそれぞれ、第2記憶手段たる不揮発性メモリー30dに記憶されている本体側補正値Vαを書き換えるための書き換え用データを操作者の操作によって入力するための入力手段をプリンタ本体に設けている。この入力手段は、図5に示される操作表示部85、I/Oコネクター86、制御部30などから構成される。操作表示部85は、テンキーやタッチパネルなどから構成され、操作者によって入力された情報を制御部30に送ることが可能である。また、I/Oコネクター86には、バーコードリーダーなどのコード記号を光学的に読み取ることが可能な光学リーダー装置を接続することが可能である。
番号2のケースでは、プロセスユニットの分離によって感光体ユニットだけが交換されているので、その交換作業はサービスマンによってなされていることになる。サービスマンは、新たな感光体ユニットを取り付けたプロセスユニットをプリンタ本体に装着するのに先立って、プリンタ本体の操作表示部85に対して特殊なサービスマンモード用のコード番号を入力する。すると、制御部30は、一般のユーザーには提供しない特殊なメンテナンスメニュー画面を操作表示部85に表示させる。サービスマンは、そのメンテナンスメニュー画面から、補正値書き換えモードを選択する。すると、制御部30は、「光学リーダー装置をコネクタに差し込んだ後、新品の感光体ユニットのコード記号を読み取って下さい」というメッセージを操作表示部85に表示させる。サービスマンがそのメッセージに従って、シールに印刷されているコード記号を光学リーダー装置に読み取らせると、読取結果としての新たなユニット側補正値Vαのデータが制御部30に送られる。制御部30は、不揮発性メモリー30dに記憶している本体側補正値Vαの値を、送られてきたユニット側補正値Vαと同じ値に書き換える。
かかる構成では、感光体ユニットだけが交換された場合であっても、サービスマンの手動操作により、本体側補正値Vαを交換後の感光体ユニットに対応する適切な値に書き換えることができる。
表1において、番号3のケースは、現像ユニットだけが交換され、感光体ユニットは着脱前と同じものが装着された事例である。この場合、感光体や帯電ローラの交換は行われていないので、制御部30の不揮発性メモリー30dに記憶されている本体側補正値Vαを引き続き使用する必要がある。しかしながら、メモリーチップを搭載している現像ユニットが交換されていることから、本体側補正値Vαがメモリーチップに記憶されているユニット側補正値Vαと同じ値に書き換えられてしまうおそれがある。
そこで、本プリンタにおいては、次のような構成を採用している。即ち、メンテナンスサービス業者に提供するために工場から単体で出荷する現像ユニットについては、トナー濃度センサーのメモリーチップにユニット側補正値Vαとして「0」を記憶させている。また、図13の書き換え是非決定処理において、S4の判断工程を実施させるようにしている。
ユニット側補正値Vαを本来の目的である補正値として使用する場合には、既に述べたように、ユニット側補正値Vαの値が「0」になることはない。補正が必要ない場合には、「0+定数=定数」となることから、所定の定数と同じ値になるし、それ以外の場合には、1以上の値になるからである。ユニット側補正値Vαの値が「0」であるということは、通常ではあり得ない特殊なケースであることを意味している。そして、本プリンタの場合には、それは、プリンタ本体に装着された現像ユニットが、メンテナンスサービス業者に提供するために工場から単体で出荷されたものであることを意味している。
図13のフローにおいて、S3の工程で「Y」と判断されることは、ユニット側補正値Vαについて書き換えが必要であると判断されることを意味する。但し、その後、S4の工程で「Y」と判断されることは、現像ユニットについて工場から単体で出荷あれた特殊なものであると判断されたことを意味する。この場合、同フローに示されるように、書き換えを実施せずに、書き換え是非決定処理を終了することで、本体側補正値Vαが実際に装着されている感光体ユニットにふさわしくない不適切な値に書き換えられてしまうことを回避することができる。
本プリンタには、これまで説明してきた構成に加えて、以下に説明する構成例を付加してもよい。
[構成例1]
現像装置(例えば4Y)の寿命としては、部品の消耗や故障による寿命と、磁性キャリアの劣化にある寿命とがある。何れにしても、累積動作時間がある値に達すると、寿命を迎える可能性が高くなるので、プリント枚数やローラ走行距離などに基づいて、寿命到来の有無を判定するのが一般的である。かかる判定に加えて、磁性キャリアの劣化度合いを考慮して寿命の到来の有無を予測すると、より正確に寿命到来時期を把握することが可能になる。
このため、磁性キャリアの劣化度合いを寿命到来の判断基準の1つとして用いることが望ましい。磁性キャリアは劣化に伴って電気抵抗値を低下させていく。現像装置にセットする磁性キャリアとして使用できる電気抵抗値の下限値は設計によって決まっている。よって、磁性キャリアの電気抵抗値がその下限値まで低下した場合、現像装置は寿命が到来したことになる。磁性キャリアの電気抵抗値が下限値まで低下したか否かについては、プリント枚数やローラ走行距離に基づいてある程度の精度で予測することが可能である。しかしながら、電気抵抗値の初期値が異なれば、使用開始から寿命到来までのプリント枚数やローラ走行距離が異なることから、電気抵抗値の初期値を考慮することが望ましいが、初期値にはキャリア製品毎の個体誤差がある。
そこで、現像ユニットのトナー濃度センサーのメモリーチップに、その現像ユニットに内包している磁性キャリアの電気抵抗の初期値(実測値)を記憶させておく。そして、プロセスユニットをプリンタ本体に装着したときに、その初期値の情報をユニット側補正値Vαとともに制御部30に読み込ませて不揮発性メモリー30dに記憶させる。制御部30は、磁性キャリアの電気抵抗の初期値と、所定の寿命計算アルゴリズムとに基づいて、プリント枚数やローラ走行距離の閾値を計算し、プリント枚数やローラ走行距離がその閾値に到達したタイミングを寿命到来として判断する。
[構成例2]
磁性キャリアの電気抵抗が比較的低い場合には、キャリア付着を引き起こし易くなる。そして、感光体上の静電潜像の電位と現像バイアスとの差分である現像ポテンシャルが大きくなるほど、キャリア付着が発生し易くなる。このため、プロセスコントロールにおいては、磁性キャリアの電気抵抗の予測値に基づいて、現像ポテンシャルの上限値を決定し、その上限値に基づいて現像バイアスVbや帯電電位Vdを決定することが望ましい。しかし、磁性キャリアの電気抵抗の初期値にはキャリア製品毎の固体誤差があることから、磁性キャリアの電気抵抗値を正確に予測することが困難である。
そこで、現像ユニットのトナー濃度センサーのメモリーチップに、その現像ユニットに内包している磁性キャリアの電気抵抗の初期値(実測値)を記憶させておく。そして、プロセスユニットをプリンタ本体に装着したときに、その初期値の情報をユニット側補正値Vαとともに制御部30に読み込ませて不揮発性メモリー30dに記憶させる。制御部30は、磁性キャリアの電気抵抗の初期値と、プリント枚数又はローラ走行距離と、所定の抵抗予測アルゴリズムとに基づいて、磁性キャリアの電気抵抗の予測値を計算する。そして、プロセスコントロール処理において、磁性キャリアの電気抵抗の予測値に基づいて、現像ポテンシャルの上限値を算出し、その上限値に基づいて現像バイアスVbや帯電電位Vdを決定する。
[構成例3]
帯電量の比較的少ない弱帯電トナーや、正規極性とは逆極性に帯電する逆帯電トナーの割合が比較的多いと、飛散トナーによる機内汚れ(トナー飛散汚れ)や、画像部から地肌部に飛散したトナーによる地肌部の汚れであるトナー散りが発生し易くなる。弱帯電トナーや逆帯電トナーの有り相は、磁性キャリアのトナー帯電能力に依存する。また、現像剤のトナー濃度を高くしていくと、弱帯電トナーや逆帯電トナーの割合が多くなり、トナー被弾汚れやトナー散りが発生し易くなる。このため、現像剤のトナー濃度の上限値については、トナー飛散汚れやトナー散りを発生させない値に留めるようにすることが望ましい。そのためには、磁性キャリアのトナー帯電能力を正確に予測する必要があるが、トナー帯電能力にはキャリア製品毎の個体誤差があることから、正確な予測が困難である。
そこで、現像ユニットのトナー濃度センサーのメモリーチップに、その現像ユニットに内包している磁性キャリアのトナー帯電能力(実測値)の情報を記憶させておく。そして、プロセスユニットをプリンタ本体に装着したときに、そのトナー帯電能力の情報をユニット側補正値Vα0とともに制御部30に読み込ませて不揮発性メモリー30dに記憶させる。制御部30は、磁性キャリアのトナー帯電能力と、所定の上限値算出用アルゴリズムとに基づいて、現像剤のトナー濃度の上限値を算出し、その上限値に基づいて、現像剤のトナー濃度の制御目標値を決定する。
[構成例4]
既に何度も説明しているように、地肌ポテンシャルが大きくなるほど、キャリア付着が発生し易くなる。キャリア付着の発生は、地肌ポテンシャルの他に、磁性キャリアのトナー帯電能力にも影響される。磁性キャリアのトナー帯電能力が高くなるほど、磁性キャリア粒子がトナーとは逆極性のカウンターチャージを蓄積させてキャリア付着を発生させ易くなる。逆に、地肌ポテンシャルが小さくなるほど、地汚れが発生し易くなる。そして、地汚れの発生は、地肌ポテンシャルの他に、磁性キャリアのトナー帯電能力にも影響される。磁性キャリアのトナー帯電能力が低くなるほど、弱帯電トナーや逆帯電トナーの割合が増えて地汚れを引き起こし易くなる。このため、磁性キャリアのトナー帯電能力に応じて地肌ポテンシャルの最小値から最大値までの範囲を設定し、プロセスコントロールにおいてその範囲内で地肌ポテンシャルを決定することが望ましい。そのためには、磁性キャリアのトナー帯電能力を正確に予測する必要があるが、トナー帯電能力にはキャリア製品毎の個体誤差があることから、正確な予測が困難である。
そこで、現像ユニットのトナー濃度センサーのメモリーチップに、その現像ユニットに内包している磁性キャリアのトナー帯電能力(実測値)の情報を記憶させておく。そして、プロセスユニットをプリンタ本体に装着したときに、そのトナー帯電能力の情報をユニット側補正値Vα0とともに制御部30に読み込ませて不揮発性メモリー30dに記憶させる。制御部30は、磁性キャリアのトナー帯電能力と、所定の範囲算出用アルゴリズムとに基づいて、地肌ポテンシャルの最小値から最大値までの範囲を算出する。そして、プロセスコントロールにおいて、その範囲内で地肌ポテンシャルを決定する。
[構成例5]
感光体上においては、静電潜像と周囲の非画像部(地肌部)との境界に形成されるエッジ電界の影響により、エッジ部にキャリア付着が発生する場合がある。このキャリア付着の発生のし易さは、磁性キャリアのトナー帯電能力に影響を受ける。トナー帯電能力が大きくなるほど、トナーとは逆極性のカウンターチャージが磁性キャリア粒子に蓄積されるようになって、キャリア付着が発生し易くなる。また、現像ポテンシャルが大きくなるほど、キャリア付着が発生し易くなる。このため、現像バイアスについては、磁性キャリアのトナー帯電能力に応じて、キャリア付着を発生させないギリギリの上限値を設定し、プロセスコントロールにおいてその上限値を超えない範囲内で現像バイアスを決定することが望ましい。そのためには、磁性キャリアのトナー帯電能力を正確に予測する必要があるが、トナー帯電能力にはキャリア製品毎の個体誤差があることから、正確な予測が困難である。
そこで、現像ユニットのトナー濃度センサーのメモリーチップに、その現像ユニットに内包している磁性キャリアのトナー帯電能力(実測値)の情報を記憶させておく。そして、プロセスユニットをプリンタ本体に装着したときに、そのトナー帯電能力の情報をユニット側補正値Vα0とともに制御部30に読み込ませて不揮発性メモリー30dに記憶させる。制御部30は、磁性キャリアのトナー帯電能力と、所定の上限値算出用アルゴリズムとに基づいて、現像ポテンシャルの上限値を算出する。そして、プロセスコントロールにおいて、その上限値を超えない範囲内で現像ポテンシャルを決定する。
[構成例6]
現像剤の嵩密度が比較的低い場合には、現像装置の現像ローラ上に所望の量の現像剤が担持されなくなって異常画像が発生する。また、嵩密度が比較的高い場合には、現像装置内で現像剤溢れが発生したり、現像ローラと感光体との間で現像剤だまりが発生したりして、異常画像を引き起こしてしまう。そして、現像剤の嵩密度は現像剤のトナー濃度に応じて変動する。トナー濃度が低下するとかさ密度も低下する一方で、トナー濃度が増加するとそれに応じて嵩密度も増加する。よって、嵩密度の過不足による異常画像を発生させないように、次のようにすることが望ましい。即ち、剤溢れを発生させない嵩密度に留めるトナー濃度の上限値と、異常画像を発生させない嵩密度(低密度側)に留めるトナー濃度の下限値との範囲内で、トナー濃度の制御目標値を決定することが望ましい。しかしながら、剤溢れを発生させない嵩密度に留めるトナー濃度の上限値と、異常画像を発生させない嵩密度(低密度側)に留めるトナー濃度の下限値は、キャリア製品毎の固体誤差がある。
そこで、現像ユニットのトナー濃度センサーのメモリーチップに、その現像ユニットに内包している磁性キャリアに対応するトナー濃度の下限値や上限値の情報を記憶させておく。そして、プロセスユニットをプリンタ本体に装着したときに、それらの下限値や上限値の情報をユニット側補正値Vα0とともに制御部30に読み込ませて不揮発性メモリー30dに記憶させる。制御部30は、それらの下限値から上限値までの範囲内で、トナー濃度の制御目標値を決定する。
[構成例7]
感光体の表面層は経時的に摩耗して厚みを徐々に低下させていく。プリンタ内で使用される感光体の表面層の厚みの下限値は設計時に決められているので、その厚みまで表面層が摩耗するタイミングが感光体の寿命到来タイミングになる。このため、プリント枚数や感光体走行距離などに基づいて表面層の厚みを予測して感光体の寿命到来タイミングを見極めることが望ましい。そのためには、表面層の厚みを正確に予測する必要があるが、表面層の初期値には、感光体ユニット毎の個体誤差があることから、正確に予測することが困難である。
そこで、現像ユニットのトナー濃度センサーのメモリーチップに、感光体表面層の厚みの初期値(実測値)の情報を記憶させておく。そして、プロセスユニットをプリンタ本体に装着したときに、その初期値の情報をユニット側補正値Vα0とともに制御部30に読み込ませて不揮発性メモリー30dに記憶させる。制御部30は、その初期値と、プリント枚数又は感光体走行距離と、所定の層厚算出用アルゴリズムとに基づいて、感光体の表面層の厚みを予測する。そして、その結果に基づいて、感光体の寿命到来タイミングを把握する。
[構成例8]
感光体の回転に伴って感光体の表面が周回移動する過程で、前の周回における静電潜像や非画像部の履歴が、次の周回の画像に残像として現れてしまうことがある。感光体の表面層の厚みが大きくなるほど、その残像が発生し易くなる。また、地肌ポテンシャルが小さくなるほど、その残像が発生し易くなる。このため、プロセスコントロールにおいては、表面層の厚みに基づいて、地肌ポテンシャルの下限値を決定し、その下限値を下回らない範囲で地肌ポテンシャルを設定することが望ましい。そのためには、表面層の厚みを正確に予測する必要があるが、表面層の厚みの初期値には、感光体ユニット毎の個体誤差があることから、表面層の厚みを正確に予測することは困難である。
そこで、現像ユニットのトナー濃度センサーのメモリーチップに、感光体表面層の厚みの初期値(実測値)の情報を記憶させておく。そして、プロセスユニットをプリンタ本体に装着したときに、その初期値の情報をユニット側補正値Vα0とともに制御部30に読み込ませて不揮発性メモリー30dに記憶させる。制御部30は、その初期値と、プリント枚数又は感光体走行距離と、所定の層厚算出用アルゴリズムとに基づいて、感光体の表面層の厚みを予測する。そして、その結果に基づいて、地肌ポテンシャルの下限値を決定し、その下限値を下回らない範囲で地肌ポテンシャルを設定する。
[構成例9]
感光体の静電潜像の電位は、光書込ユニットによる書込光量に応じて変化する。また、同じ書込光量であっても、感光体の表面層の厚みが異なると、静電潜像の電位が変化する。静電潜像の電位を一定にするためには、表面層の厚みが大きくなるに従って、書込光量を小さくする必要がある。このため、感光体の表面層の厚みに応じて、書込光量を設定することが望ましい。そのためには、表面層の厚みを正確に予測する必要があるが、表面層の厚みの初期値には、感光体ユニット毎の個体誤差があることから、表面層の厚みを正確に予測することは困難である。
そこで、現像ユニットのトナー濃度センサーのメモリーチップに、感光体表面層の厚みの初期値(実測値)の情報を記憶させておく。そして、プロセスユニットをプリンタ本体に装着したときに、その初期値の情報をユニット側補正値Vα0とともに制御部30に読み込ませて不揮発性メモリー30dに記憶させる。制御部30は、その初期値と、プリント枚数又は感光体走行距離と、所定の層厚算出用アルゴリズムとに基づいて、感光体の表面層の厚みを予測する。そして、プロセスコントロールにおいて、その結果に基づいて、書込光量を決定する。
[構成例10]
現像装置の現像ローラと感光体との間隙である現像ギャップが変動すると、それに応じて現像能力が変動する。現像ギャップが大きくなるほど現像能力が小さくなり、それにつれて画像濃度が薄くなる。逆に、現像ギャップが小さくなるほど現像能力が大きくなり、それにつれて画像濃度が濃くなる。また、現像能力は、環境によっても変動する。環境が低温低湿化するほど、トナー帯電量が多くなり、それにつれて現像能力が小さくなる。逆に、環境が高温高湿化するほど、トナー帯電量が少なくなり、それにつれて現像能力が大きくなる。
現像能力については、トナー濃度によって制御することが可能である。しかし、現像ギャップが比較的大きい装置において環境が低温低湿化すると、トナー濃度を上限値まで高めても現像能力が不足して画像濃度不足を引き起こしてしまう場合がある。また、現像ギャップが比較的小さい装置において環境が高温高湿化すると、トナー濃度を下限値まで低下させても現像能力が過剰になって画像濃度過多を引き起こしてしまう場合がある。このため、トナー濃度の上限値や下限値については、現像ギャップに応じて設定することが望ましい。そのためには、現像ギャップを正確に把握する必要があるが、現像ギャップには現像ユニット毎の固体誤差がある。
そこで、現像ユニットのトナー濃度センサーのメモリーチップに、現像ギャップ(実測値)の情報を記憶させておく。そして、プロセスユニットをプリンタ本体に装着したときに、その現像ギャップの情報をユニット側補正値Vα0とともに制御部30に読み込ませて不揮発性メモリー30dに記憶させる。制御部30は、その現像ギャップと、所定の上下限算出用アルゴリズムとに基づいて、トナー濃度の上限値や下限値を算出する。そして、プロセスコントロールにおいて、その下限値から上限値までの範囲内でトナー濃度の制御目標値を設定する。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様A]
態様Aは、少なくとも、潜像担持体(例えば感光体2Y)と、前記潜像担持体の移動する表面を帯電せしめる帯電手段(例えば帯電ローラ3Yを具備する帯電装置)と、前記潜像担持体の表面に担持される潜像を現像してトナー像を得る現像手段(例えば現像装置4Y)とを1つのユニットとして画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスユニット(例えばプロセスユニット1Y)と、前記帯電手段によって帯電せしめられた前記潜像担持体の表面に潜像を書き込む潜像書込手段(例えば光書込ユニット6)と、前記帯電手段に供給するための帯電バイアスを出力する帯電電源(例えば帯電電源50Y)と、前記帯電電源からの所定の目標値の帯電バイアスを出力させるように前記帯電電源を制御する制御手段(例えば制御部30)とを備える画像形成装置において、前記プロセスユニットに搭載されている前記潜像担持体及び帯電手段の組み合わせに応じた値に前記帯電バイアスの前記目標値を算出するための情報である補正用情報(例えばユニット側補正値Vα)を記憶する記憶手段(例えばトナー濃度センサー4bYのメモリーチップ)を前記プロセスユニットに設け、且つ、前記記憶手段に記憶されている前記補正用情報に基づいて前記目標値を補正する処理を実施するように前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
かかる構成においては、記憶手段に記憶されている補正用情報に基づいて、帯電バイアスの目標値を、画像形成装置本体に実際に装着されているプロセスユニットの放電開始電圧に見合った値にする。これにより、プロセスユニット毎の放電開始電圧の個体誤差に起因する地汚れやキャリア付着の発生を抑えることができる。
なお、補正用情報としては、例えば補正値としてのユニット側補正値Vα、特性値としての帯電電位Vdの実測値、特性値としての放電開始電圧実測値などが挙げられる。ユニット側補正値Vαを記憶手段に記憶させている場合には、それをそのまま補正値として用いて帯電バイアスの目標値を補正する処理を制御手段に実行させればよい。また、帯電電位Vdの実測値を記憶手段に記憶させている場合には、次のような処理を制御手段に実行させればよい。即ち、その実測値に基づいて放電開始電圧実測値を算出し、算出結果と放電開始電圧標準値とに基づいて補正値を算出し、算出結果に基づいて帯電バイアスの目標値を補正する処理である。また、放電開始電圧実測値を記憶手段に記憶させている場合には、それと放電開始電圧標準値とに基づいて補正値を算出し、算出結果に基づいて帯電バイアスの目標値を補正する処理を制御手段に実行させればよい。
[態様B]
態様Bは、態様Aにおいて、前記プロセスユニットの画像形成装置本体に対する脱着を検知する脱着検知手段(例えばユニット着脱センサー31Y)を設け、前記脱着検知手段によって前記プロセスユニットの脱着が検知されたことに基づいて、前記記憶手段としての第1記憶手段(例えばメモリーチップ)から前記補正用情報を読み込み、読み込んだ補正用情報又はこれに基づく所定の研鑽結果前記制御手段の記憶手段である第2記憶手段(例えば不揮発性メモリー30d)に記憶させて前記目標値の補正に用いる処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
かかる構成では、制御部が自らの第2記憶手段に記憶している補正用情報又はこれに基づく所定の計算結果を用いて帯電バイアスの目標値を算出する。これにより、プロセスユニットの第1記憶手段に記憶されている補正用情報を読み込んで目標値の補正に用いる場合に比べて、読み込み速度や、読み込みの際のエネルギー消費量を低減する。よって、目標値の算出速度の高速化や省エネルギー化を図ることができる。
[態様C]
態様Cは、態様Bにおいて、前記補正値又は前記特性値に加えて、前記プロセスユニットの個体識別情報(例えばID番号)を前記第1記憶手段に記憶させ、且つ、前記脱着検知手段によって前記プロセスユニットの脱着が検知されたことに基づいて、前記第1記憶手段から前記個体識別情報を読み込んで前記第2記憶手段に記憶させる処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
かかる構成では、プロセスユニットの脱着を検知した後に、次のような判断を行うことで、装着されたプロセスユニットについて、脱着前と同じものであるのか、脱着前と異なる交換品であるのかを把握することができる。即ち、ユニット側の第1記憶手段に記憶されている個体識別情報と、本体側の第2記憶手段に記憶されている個体識別情報とについて、一致するか否かという判断である。
[態様D]
態様Dは、態様B又はCにおいて、前記脱着検知手段によって前記プロセスユニットの脱着が検知された場合に、前記第1記憶手段に記憶されている前記補正用情報と、前記第2記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果とに基づいて、前記第2記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果を、前記第1記憶手段に記憶されている前記補正用情報に基づく値に書き換えるか否かを決定する書き換え是非決定処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
かかる構成では、第1記憶手段に記憶されている補正用情報と、第2記憶手段に記憶されている補正用情報又や計算結果とに基づいて、画像形成装置に装着されたプロセスユニットについて交換品であるか否かを判断する。そして、交換品であると判断した場合だけ、第2記憶手段の補正用情報又は計算結果を書き換えることで、不要な書き換えの実施を回避して第2記憶手段の長寿命化や省エネルギー化を図ることができる。
[態様E]
態様Eは、態様Dにおいて、前記現像手段を具備する現像ユニットと、前記潜像担持体及び前記帯電手段を具備する潜像担持体ユニットとに分離できるように前記プロセスユニットを構成し、且つ、前記第1記憶手段として、前記現像手段内の現像剤のトナー濃度を検知するために前記現像ユニットに設けられたトナー濃度検知手段(例えばトナー濃度センサー4bY)のメモリー回路(例えばメモリーチップ)を用いたことを特徴とするものである。
かかる構成では、補正用情報を記憶させるための専用の記憶手段の付設を回避して、プロセスユニットの低コスト化を図ることができる。
[態様F]
態様Fは、態様Eにおいて、前記書き換え是非決定処理にて、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報と、前記第2記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果とに基づく書き換えの是非の判断結果が書き換える旨の結果になった場合でも(例えば図13のS3でN)、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報が所定値(例えば0)である場合には(例えば図13のS4でY)、書き換えを行わないという決定をするように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
かかる構成では、表1の番号3のケースを例にして説明したように、現像ユニットだけが交換された場合に、第2記憶手段の補正用情報又は計算結果を不適切な値に書き換えられてしまうことを回避することができる。
[態様G]
態様Gは、態様Fにおいて、前記第2記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果を書き換えるための書き換え用データを操作者の操作によって入力するための入力手段を設けたことを特徴とするものである。
かかる構成では、表1の番号2のケースを例にして説明したように、次のような効果を奏することができる。即ち、潜像担持体ユニットだけが交換された場合であっても、作業者の手動操作により、本体側の第2記憶手段に記憶されている補正用情報又は計算結果を交換後の潜像担持体ユニットに対応する適切な値に書き換えることができる。
[態様H]
態様Hは、態様Gにおいて、前記補正用情報又は前記計算結果をコード化したコード記号を、視認可能に前記潜像担持体ユニットのケーシングに付したことを特徴とするものである。
かかる構成では、作業者による第2記憶手段への補正用情報又は計算結果の手入力を行わずに、コード読取装置による機械入力を実施することで、メンテナンス性を向上させり、誤入力の発生を回避したりすることができる。
[態様I]
態様Iは、態様F〜Hの何れかにおいて、前記補正用情報として、正規の補正値に所定の定数(例えば64)を加算したものを前記メモリー回路に記憶させ、且つ、前記メモリー回路から読み込んだ前記補正用情報を前記定数の減算によって正規の補正値に変換して前記第2記憶手段に記憶させる処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
かかる構成では、実施形態で説明したように、補正値についてプラスの値であるのかマイナスの値であるのかの情報を第1記憶手段に記憶させる作業が不要になる。これにより、出荷工場での作業の手間を低減して、製造コストを低減することができる。
[態様J]
態様Jは、少なくとも、潜像担持体と、前記潜像担持体の移動する表面を帯電せしめる帯電手段と、前記潜像担持体の表面に担持される潜像を現像してトナー像を得る現像手段とを1つのユニットとして画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスユニットと、前記帯電手段によって帯電せしめられた前記潜像担持体の表面に潜像を書き込む潜像書込手段と、前記帯電手段に供給するための帯電バイアスを出力する帯電電源と、所定の制御パラメータの目標値に基づいて前記制御パラメータに関連する所定の機器を制御する制御手段とを備える画像形成装置において、前記現像手段を具備する現像ユニットと、前記潜像担持体及び前記帯電手段を具備する潜像担持体ユニットとに分離できるように前記プロセスユニットを構成し、前記現像手段として、現像手段内の現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を具備するものを用い、前記帯電バイアスの目標値をプロセスユニットに応じた値に補正するための情報である補正用情報を前記トナー濃度検知手段のメモリー回路に記憶させ、前記画像形成装置本体に対する前記プロセスユニットの脱着が行われた場合に、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報と、前記制御手段の記憶手段に記憶されている前記補正用情報又はこれに基づく所定の計算結果とに基づいて、前記画像形成装置本体に設けられた記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果を、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報に基づく値に書き換えるか否かを決定する書き換え是非決定処理を実施し、この書き換え是非決定処理にて、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報と、前記記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果とに基づく書き換えの是非の判断結果が書き換える旨の結果になった場合でも、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報が所定値である場合には、書き換えを行わないという決定をし、且つ、前記記憶手段に記憶されている前記補正用情報に基づいて前記目標値を補正する処理を実施するように前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
かかる構成では、表1の番号3のケースを例にして説明したように、現像ユニットだけが交換された場合に、画像形成装置本体に設けられた記憶手段の補正用情報又は計算結果を不適切な値に書き換えられてしまうことを回避することができる。
1Y,C,M,K:プロセスユニット
2Y,2C,2M,2K:感光体(潜像担持体)
3Y:帯電ローラ(帯電手段の一部)
4Y:現像装置(現像手段)
4bY:トナー濃度センサー(トナー濃度検知手段)
6:光書込ユニット(潜像書込手段)
8:中間転写ユニット(転写手段)
30:制御部(制御手段)
30d:不揮発性メモリー(第2記憶手段)
31Y,C,M,K:ユニット着脱センサー(脱着検知手段)
50:帯電電源ユニット(帯電電源)
52:環境センサー(環境検知手段)
特開2006−106692号公報

Claims (10)

  1. 少なくとも、潜像担持体と、前記潜像担持体の移動する表面を帯電せしめる帯電手段と、前記潜像担持体の表面に担持される潜像を現像してトナー像を得る現像手段とを1つのユニットとして画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスユニットと、
    前記帯電手段によって帯電せしめられた前記潜像担持体の表面に潜像を書き込む潜像書込手段と、
    前記帯電手段に供給するための帯電バイアスを出力する帯電電源と、
    前記帯電電源からの所定の目標値の帯電バイアスを出力させるように前記帯電電源を制御する制御手段とを備える画像形成装置において、
    前記プロセスユニットに搭載されている前記潜像担持体及び帯電手段の組み合わせに応じた前記目標値を算出するための情報である補正用情報を記憶する記憶手段を前記プロセスユニットに設け、
    且つ、前記記憶手段に記憶されている前記補正用情報に基づいて前記目標値を補正する処理を実施するように前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    前記プロセスユニットの画像形成装置本体に対する脱着を検知する脱着検知手段を設け、前記脱着検知手段によって前記プロセスユニットの脱着が検知されたことに基づいて、前記記憶手段としての第1記憶手段から前記補正用情報を読み込み、読み込んだ補正用情報又はこれに基づく所定の計算結果を前記制御手段の記憶手段である第2記憶手段に記憶させて前記目標値の補正に用いる処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、
    前記補正用情報に加えて、前記プロセスユニットの個体識別情報を前記第1記憶手段に記憶させ、
    且つ、前記脱着検知手段によって前記プロセスユニットの脱着が検知されたことに基づいて、前記第1記憶手段から前記個体識別情報を読み込んで前記第2記憶手段に記憶させる処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3の画像形成装置において、
    前記脱着検知手段によって前記プロセスユニットの脱着が検知された場合に、前記第1記憶手段に記憶されている前記補正用情報と、前記第2記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果とに基づいて、前記第2記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果を、前記第1記憶手段に記憶されている前記補正用情報に基づく値に書き換えるか否かを決定する書き換え是非決定処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4の画像形成装置において、
    前記現像手段を具備する現像ユニットと、前記潜像担持体及び前記帯電手段を具備する潜像担持体ユニットとに分離できるように前記プロセスユニットを構成し、
    且つ、前記第1記憶手段として、前記現像手段内の現像剤のトナー濃度を検知するために前記現像ユニットに設けられたトナー濃度検知手段のメモリー回路を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、
    前記書き換え是非決定処理にて、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報と、前記第2記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果とに基づく書き換えの是非の判断結果が書き換える旨の結果になった場合でも、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報が所定値である場合には、書き換えを行わないという決定をするように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    前記第2記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果を書き換えるための書き換え用データを操作者の操作によって入力するための入力手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    前記補正用情報又は前記計算結果をコード化したコード記号を、視認可能に前記潜像担持体ユニットのケーシングに付したことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項6乃至8の何れかの画像形成装置において、
    前記補正用情報として、正規の補正値に所定の定数を加算したものを前記メモリー回路に記憶させ、
    且つ、前記メモリー回路から読み込んだ前記補正用情報を前記定数の減算によって正規の補正値に変換して前記第2記憶手段に記憶させる処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  10. 少なくとも、潜像担持体と、前記潜像担持体の移動する表面を帯電せしめる帯電手段と、前記潜像担持体の表面に担持される潜像を現像してトナー像を得る現像手段とを1つのユニットとして画像形成装置本体に対して一体的に着脱可能に構成したプロセスユニットと、
    前記帯電手段によって帯電せしめられた前記潜像担持体の表面に潜像を書き込む潜像書込手段と、
    前記帯電手段に供給するための帯電バイアスを出力する帯電電源と、
    所定の制御パラメータの目標値に基づいて前記制御パラメータに関連する所定の機器を制御する制御手段とを備える画像形成装置において、
    前記現像手段を具備する現像ユニットと、前記潜像担持体及び前記帯電手段を具備する潜像担持体ユニットとに分離できるように前記プロセスユニットを構成し、前記現像手段として、現像手段内の現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を具備するものを用い、前記帯電バイアスの目標値をプロセスユニットに応じた値に補正するための情報である補正用情報を前記トナー濃度検知手段のメモリー回路に記憶させ、前記画像形成装置本体に対する前記プロセスユニットの脱着が行われた場合に、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報と、前記制御手段の記憶手段に記憶されている前記補正用情報又はこれに基づく所定の計算結果とに基づいて、前記画像形成装置本体に設けられた記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果を、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報に基づく値に書き換えるか否かを決定する書き換え是非決定処理を実施し、この書き換え是非決定処理にて、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報と、前記記憶手段に記憶されている前記補正用情報又は前記計算結果とに基づく書き換えの是非の判断結果が書き換える旨の結果になった場合でも、前記メモリー回路に記憶されている前記補正用情報が所定値である場合には、書き換えを行わないという決定をし、且つ、前記記憶手段に記憶されている前記補正用情報に基づいて前記目標値を補正する処理を実施するように前記制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
JP2013236765A 2013-11-15 2013-11-15 画像形成装置 Active JP6218028B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013236765A JP6218028B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 画像形成装置
US14/531,413 US9244374B2 (en) 2013-11-15 2014-11-03 Image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013236765A JP6218028B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015096904A true JP2015096904A (ja) 2015-05-21
JP6218028B2 JP6218028B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=53173432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013236765A Active JP6218028B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9244374B2 (ja)
JP (1) JP6218028B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018092027A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および制御方法
JP2021004953A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2021033239A (ja) * 2019-08-29 2021-03-01 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2021051118A (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び制御方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104015494B (zh) * 2014-05-09 2016-06-22 珠海艾派克微电子有限公司 一种校验值生成方法及系统、存储芯片
JP2016012115A (ja) * 2014-06-05 2016-01-21 株式会社リコー 現像装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP6365095B2 (ja) 2014-08-07 2018-08-01 株式会社リコー 画像形成装置
JP6372749B2 (ja) 2014-09-09 2018-08-15 株式会社リコー 画像形成装置
JP6642847B2 (ja) 2015-05-26 2020-02-12 株式会社リコー 画像形成装置及び画像形成方法
US9977361B2 (en) 2015-11-30 2018-05-22 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and image forming system
US9989876B2 (en) 2016-01-13 2018-06-05 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and method for calculating a toner degradation rate
JP2017125933A (ja) 2016-01-13 2017-07-20 株式会社リコー 画像形成装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000321957A (ja) * 1999-05-10 2000-11-24 Canon Inc プロセスカートリッジ、および、電子写真画像形成装置
JP2002169427A (ja) * 2000-11-29 2002-06-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成装置用交換部品及び画像形成装置用icチップ
JP2004279884A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JP2006106692A (ja) * 2004-09-10 2006-04-20 Canon Inc 画像形成装置及びカートリッジ、記憶媒体
JP2007179023A (ja) * 2005-11-30 2007-07-12 Canon Inc カートリッジが着脱可能な画像形成装置
JP2009271360A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Ricoh Co Ltd 再利用方法及び再利用システム、画像形成装置
US20110013916A1 (en) * 2009-07-20 2011-01-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus, process unit cartridge, and method of managing replacement life of process unit cartridge

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02271370A (ja) * 1989-04-12 1990-11-06 Minolta Camera Co Ltd 画像形成装置
JPH05323787A (ja) 1992-05-18 1993-12-07 Konica Corp トナー補給制御装置
JPH0887160A (ja) * 1994-09-14 1996-04-02 Toshiba Corp 画像形成装置
JP3128453B2 (ja) * 1995-02-21 2001-01-29 株式会社東芝 画像形成装置
JP2004062050A (ja) 2002-07-31 2004-02-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
US7295787B2 (en) * 2003-08-22 2007-11-13 Ricoh Company, Ltd. Device unit, an image forming apparatus, a management system, and a recycling system capable of using non-genuine device unit as replacement product
US7369783B2 (en) * 2003-10-31 2008-05-06 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus, process cartridge, and development unit
JP2006011173A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP4796436B2 (ja) 2006-05-15 2011-10-19 株式会社リコー トナー補給制御装置及び画像形成装置
JP4515421B2 (ja) * 2006-08-15 2010-07-28 京セラミタ株式会社 画像形成装置
JP5424106B2 (ja) 2009-09-10 2014-02-26 株式会社リコー 画像形成装置
JP6015011B2 (ja) * 2012-01-27 2016-10-26 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2014052485A (ja) 2012-09-06 2014-03-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000321957A (ja) * 1999-05-10 2000-11-24 Canon Inc プロセスカートリッジ、および、電子写真画像形成装置
JP2002169427A (ja) * 2000-11-29 2002-06-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成装置用交換部品及び画像形成装置用icチップ
JP2004279884A (ja) * 2003-03-18 2004-10-07 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JP2006106692A (ja) * 2004-09-10 2006-04-20 Canon Inc 画像形成装置及びカートリッジ、記憶媒体
JP2007179023A (ja) * 2005-11-30 2007-07-12 Canon Inc カートリッジが着脱可能な画像形成装置
JP2009271360A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Ricoh Co Ltd 再利用方法及び再利用システム、画像形成装置
US20110013916A1 (en) * 2009-07-20 2011-01-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus, process unit cartridge, and method of managing replacement life of process unit cartridge

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018092027A (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および制御方法
JP7158821B2 (ja) 2016-12-05 2022-10-24 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および制御方法
JP2021004953A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7263148B2 (ja) 2019-06-25 2023-04-24 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2021033239A (ja) * 2019-08-29 2021-03-01 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2021051118A (ja) * 2019-09-24 2021-04-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び制御方法
JP7287214B2 (ja) 2019-09-24 2023-06-06 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20150139668A1 (en) 2015-05-21
US9244374B2 (en) 2016-01-26
JP6218028B2 (ja) 2017-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6218028B2 (ja) 画像形成装置
JP6176529B2 (ja) 画像形成装置
JP6137615B2 (ja) 画像形成装置及び画像濃度制御方法
JP5376332B2 (ja) 画像形成装置
JP2009265604A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP6919246B2 (ja) 画像形成装置および画像形成装置の制御プログラム
JP5353584B2 (ja) 画像形成装置
JP6080603B2 (ja) 画像形成装置、及びカートリッジのリサイクル検知システム
JP5102014B2 (ja) 画像形成装置
JP6679842B2 (ja) 画像形成装置および転写電圧の設定方法
JP2008020818A (ja) 画像形成装置および画像安定化方法
US10234807B2 (en) Image forming apparatus
JP4681890B2 (ja) 異常判定装置及び画像形成装置
JP2005202099A (ja) 画像形成装置
JP7322383B2 (ja) 画像形成装置、キャリア劣化判断方法およびキャリア劣化判断プログラム
JP6380829B2 (ja) 画像形成装置
JP5146829B2 (ja) 画像形成装置
JP2010020249A (ja) 画像形成装置
JP2007304184A (ja) 画像形成装置および画像形成装置の帯電電圧更新方法
JP4520181B2 (ja) 画像形成装置
JP4280588B2 (ja) 画像形成装置
JP2014026170A (ja) 画像形成装置およびクリーニング検査プログラム
CN109541909B (zh) 图像形成装置以及图像形成装置的控制方法
JP2015007673A (ja) トナー劣化予測方法、トナー劣化予測装置および画像形成装置
JP2021047288A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170914

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6218028

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151