JP7158821B2 - 画像形成装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、感光体と感光体の表面を帯電させる帯電装置とを備えた、電子写真方式の画像形成装置および制御方法に関する。
複写機、プリンター、ファクシミリおよびこれらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置が知られている。画像形成装置では、一般に、表面に感光層が形成された感光体を帯電装置によって帯電させた後、露光装置により画像データに従った露光を感光体に行なうことにより感光体の表面に静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体に、現像バイアス電位が印加された現像ローラーからトナーが供給されることにより、感光体の表面に静電潜像に対応したトナー像が形成される。
感光体の表面を帯電させる方式として、帯電ローラーを感光体の表面に接触又は近接させて、帯電ローラーに所定の直流の帯電電圧(以下、電圧Vcという)を印加させて、感光体の表面を帯電させるローラー帯電方式が知られている。
帯電ローラーにより帯電された感光体の表面の電位(以下、表面電位Voという)は、帯電ローラーに印加される電圧Vcの大きさに応じて決定される。表面電位Voは、画像の品質に影響し、表面電位Voと現像バイアス電位との電位差が小さくなりすぎると本来白抜けとなるべき地肌部分にトナーが付着する現象(地肌かぶり)が生じる。一方、表面電位Voと現像バイアス電位との電位差が大きくなりすぎると二成分現像剤に含まれるキャリアが感光体に付着する現象が生じる。そのため、表面電位Voが所定の範囲内になるように、帯電ローラーに印加する電圧Vcが制御される。
特開2008-58544号公報(特許文献1)には、感光体近傍の温湿度環境および感光体の感光膜の総膜減り量に応じて、帯電装置に印加する電圧Vcを決定する技術が開示されている。具体的には、感光体近傍の温湿度環境を異なる複数の状態に設定し、各々の状態において電圧Vcと表面電位Voとの関係を調査することにより、感光体近傍の温湿度環境と帯電装置に印加する電圧Vcの補正値とを対応付けた補正値テーブルを予め作成する。さらに、感光膜の総膜減り量が異なる複数の感光体を準備し、各々の感光体において電圧Vcと表面電位Voとの関係を調査することにより、感光膜の総膜減り量と帯電装置に印加する電圧Vcの補正値とを対応付けた補正値テーブルを予め作成する。これらの補正値テーブルを用いて、感光体近傍の温湿度環境および感光体の感光膜の総膜減り量に応じた電圧Vcが決定される。これにより、感光体近傍の温湿度環境および感光体の感光膜の総膜減り量による感光体の表面電位Voの変動を抑制する。
特開2008-58544号公報
しかしながら、補正値テーブルを作成するために使用された感光体と実際に製品に使用される感光体との個体差により、補正値テーブルでは対応できずに、感光体の表面電位Voが所定の範囲から外れる場合があり得る。この場合、地肌かぶりやキャリアの感光体への付着が生じる。
また、感光体または帯電ローラーを設計変更した場合も、感光体の表面電位Voが所定の範囲から外れる頻度が増え、地肌かぶりやキャリアの感光体への付着が生じる。感光体または帯電ローラーの製造工程やロットを変更した場合も同様である。
本開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、感光体の表面電位を安定させることができる画像形成装置および制御方法を提供することである。
ある局面に従うと、画像形成装置は、表面に感光層が形成された感光体と、感光体の表面を帯電させる帯電装置と、感光体の第1物性値および帯電装置の第2物性値を取得する物性値取得部と、感光層の厚みを取得する膜厚取得部と、感光体の周囲の温度を検出する温度検出部と、帯電装置に印加すべき電圧を目的変数とし、第1物性値と、第2物性値と、感光層の厚みと、温度とを説明変数とする相関式に基づいて、電圧を算出する演算部と、演算部により算出された電圧を帯電装置に印加する電源部と、を備える。
好ましくは、第1物性値は、感光層の比誘電率または誘電率を含む。
好ましくは、帯電装置は、シャフトと、シャフトの外周に形成された弾性層とを含む。第2物性値は、弾性層の厚みと、弾性層の比誘電率または誘電率との少なくとも一方を含む。
好ましくは、感光体および帯電装置は、一体化されることによりユニットを構成する。ユニットは、画像形成装置に対して着脱可能である。ユニットは、第1物性値と第2物性値とを記憶する記憶部を含む。物性値取得部は、記憶部から第1物性値と第2物性値とを取得する。
好ましくは、物性値取得部は、画像形成装置の電源がオンにされたタイミング、および、ユニットが画像形成装置に装着されたタイミングの少なくとも一方において、記憶部から第1物性値と第2物性値とを取得する。
好ましくは、膜厚取得部は、感光層の厚みを測定するセンサーを含む。もしくは、膜厚取得部は、感光体の未使用時における感光層の初期厚みと、感光体の累積回転数とに基づいて、感光層の厚みを算出してもよい。
好ましくは、演算部は、画像形成装置が印刷命令を受けたときに、電圧を算出する。
好ましくは、相関式は、感光層の厚みが厚くなるにつれて電圧の絶対値が高くなるように規定される。
好ましくは、相関式は、温度が高くなるにつれば電圧の絶対値が低くなるように規定される。
好ましくは、相関式は、感光層の比誘電率または誘電率が大きくなるにつれて電圧の絶対値が低くなるように規定される。
好ましくは、第2物性値は、弾性層の厚みを含む。相関式は、弾性層の厚みが厚くなるにつれて電圧の絶対値が高くなるように規定される。
好ましくは、第2物性値は、弾性層の比誘電率または誘電率を含む。相関式は、弾性層の比誘電率または誘電率が大きくなるにつれて電圧の絶対値が低くなるように規定される。
別の局面に従うと、表面に感光層が形成された感光体と、感光体の表面を帯電させる帯電装置とを備えた画像形成装置における制御方法は、感光体の第1物性値および帯電装置の第2物性値を取得するステップと、感光層の厚みを取得するステップと、感光体の周囲の温度を検出するステップと、帯電装置に印加すべき電圧を目的変数とし、第1物性値と、第2物性値と、感光層の厚みと、温度とを説明変数とする相関式に基づいて、電圧を算出するステップと、電圧を帯電装置に印加するステップと、を備える。
ある局面において、感光体の表面電位を安定させることができる画像形成装置を提供できる。
実施の形態1における画像形成装置の内部構造の一例を示す図である。 図1の画像形成装置が備える画像形成ユニットの内部構造の一例を示す図である。 図1に示す画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図1に示す画像形成装置における電圧Vcの制御に関する構成を示すブロック図である。 感光層の厚みが変化したときの電圧Vcと表面電位Voとの関係を示す図である。 感光体の周囲の温度Tが変化したときの電圧Vcと表面電位Voとの関係を示す図である。 感光体の物性値および帯電ローラーの物性値の更新処理の流れを示すフローチャートである。 印刷処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2の画像形成装置における電圧Vcの制御に関する構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<実施の形態1>
[画像形成装置の内部構成]
図1を参照して、画像形成装置100の内部構造について説明する。図1は、画像形成装置100の内部構造の一例を示す図である。
図1には、カラープリンターとしての画像形成装置100が示されている。以下では、カラープリンターとしての画像形成装置100について説明するが、画像形成装置100は、カラープリンターに限定されない。たとえば、画像形成装置100は、モノクロプリンター、複写機、ファクシミリや複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)であってもよい。
画像形成装置100は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、ピックアップローラー41と、タイミングローラー42と、定着装置43とを備える。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト30に沿って順に並べられている。画像形成ユニット1Yは、トナーボトル2Yからトナーの供給を受けてイエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、トナーボトル2Mからトナーの供給を受けてマゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、トナーボトル2Cからトナーの供給を受けてシアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、トナーボトル2Kからトナーの供給を受けてブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと中間転写ベルト30とは、一次転写ローラー31を設けている部分で互いに接触している。一次転写ローラー31は、回転可能に構成されている。トナー像と反対極性の転写電圧が一次転写ローラー31に印加されることによって、トナー像が画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kから中間転写ベルト30に転写される。
カラー印刷モードの場合、イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて中間転写ベルト30に転写される。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト30上に形成される。一方、モノクロ印刷モードの場合、ブラック(BK)のトナー像が感光体10から中間転写ベルト30に転写される。
中間転写ベルト30は、従動ローラー38および駆動ローラー39に張架されている。駆動ローラー39は、たとえばモーター(図示しない)によって回転駆動される。中間転写ベルト30および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。これにより、中間転写ベルト30上のトナー像が二次転写ローラー33に搬送される。
カセット37には、用紙Sがセットされる。用紙Sは、カセット37から1枚ずつピックアップローラー41およびタイミングローラー42によって搬送経路40に沿って二次転写ローラー33に送られる。二次転写ローラー33は、トナー像と反対極性の転写電圧を搬送中の用紙Sに印加する。これにより、トナー像は、中間転写ベルト30から二次転写ローラー33に引き付けられ、用紙Sの適切な位置に転写される。
定着装置43は、自身を通過する用紙Sを加圧および加熱する。これにより、用紙S上に形成されているトナー像が用紙Sに定着する。その後、用紙Sは、トレー48に排紙される。
[画像形成ユニットの内部構成]
図2を参照して、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの内部構造について説明する。図2は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの内部構造の一例を示す図である。
図2に示されるように、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、ドラムユニット15と、露光装置12と、現像装置13とを備える。
ドラムユニット15は、感光体10と、帯電ローラー11と、クリーニング装置17と、IC(Integrated Circuit)チップ18と、支持体19とを含む。ドラムユニット15は、画像形成装置100に対して着脱可能である。主要部品である感光体10が劣化した場合、画像形成装置100からドラムユニット15が取り外され、新たなドラムユニット15が画像形成装置100に装着される。
支持体19は、感光体10と、帯電ローラー11と、クリーニング装置17と、IC(Integrated Circuit)チップ18とを支持することにより、これら各部材をユニット化する。
感光体10は、アルミニウム等からなるドラム状(円筒状)の基体10aと、基体10aの外周面上に形成された感光層10bとを含む。感光体10の外周面上にトナー像が形成される。
感光層10bは、有機材料で構成され、電荷発生層と電荷発生層の上に形成された電荷輸送層とを含む。電荷発生層は、露光により電荷を発生する層であり、電荷輸送層は、電荷発生層で発生した正孔を感光体10の表面まで輸送する層である。感光層10bは、電荷発生層および電荷輸送層の他に、電荷発生層よりも基体10a側に位置し、電荷発生層において生成した電子を基体10aに導くアンダーコート層と、電荷輸送層の上に形成され、電荷輸送層を保護するオーバーコート層とを含んでもよい。
感光層10bのうちの電荷発生層は、電荷発生物質とバインダー樹脂を含有している。電荷発生物質としては、例えば、スーダンレッドやダイアンブルー等のアゾ原料、ピレンキノンやアントアントロン等のキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、インジゴ及びチオインジゴ等のインジゴ顔料、フタロシアニン顔料等が挙げられる。また、バインダー樹脂としては、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、並びにこれらの樹脂の内2つ以上を含む共重合体樹脂(例えば、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル-無水マレイン酸共重合体樹脂)及びポリビニルカルバゾール樹脂等が挙げられる。
感光層10bのうちの電荷輸送層は、電荷輸送物質とバインダー樹脂を含有している。電荷輸送物質としては、例えば、カルバゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾロン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、トリアリールアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、スチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ポリ-N-ビニルカルバゾール、ポリ-1-ビニルピレン及びポリ-9-ビニルアントラセン等の化合物を単独あるいは2種類以上混合したものが挙げられる。
また、電荷輸送層用のバインダー樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン-アクリルニトリル共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、スチレン-メタクリル酸エステル共重合体樹脂等が挙げられる。
帯電ローラー11は、感光体10の周面を一様に帯電する。帯電ローラー11は、感光体10の回転軸に沿った長尺状である。帯電ローラー11の回転軸は、感光体10の回転軸に平行である。
帯電ローラー11は、金属(たとえば、ステンレス材)を用いた剛性を有する円柱状のシャフト11aと、シャフト11aの周面上に形成された導電性または半導電性の弾性材料からなる弾性層11bとを含む。弾性層11bは、その表面に導電性の樹脂材料からなる表面層を有していてもよい。
弾性層11bは、例えば、エピクロルヒドリンゴム(ECO、CO等)、ニトリルゴム(NBR)、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)、シリコーンゴム、ウレタンゴム、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、クロロプレンゴム(CR)や天然ゴム(NR)等といった弾性材料で構成される。
また、弾性層11bを構成する弾性材料に混入される導電剤としては、ケッチェンブラックやアセチレンブラック等のカーボンブラック、グラファイト、金属粉、導電性金属酸化物、更には各種イオン導電剤、例えば、テトラメチルアンモニウムパークロレート、トリメチルオクタデシルアンモニウムパークロレート、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド等の第四級アンモニウム塩等が用いられる。
クリーニング装置17は、感光体10に圧接される。クリーニング装置17は、トナー像の転写後に感光体10の表面に残留するトナーを回収する。
ICチップ18は、支持体19に取り付けられ、各種の情報を記憶する。ICチップ18が記憶する情報には、感光体10の使用開始からの累積回転数Rと、感光体10の感光層10bの比誘電率εpcと、帯電ローラー11の弾性層11bの厚みdrと、弾性層11bの比誘電率εrとが含まれる。
ドラムユニット15は、感光体10の使用開始からの累積回転数をカウントするカウンター(図示せず)を備える。カウンターによりカウントされた累積回転数RがICチップ18に随時書き込まれる。
感光層10bの比誘電率εpcは、感光層10bを構成する材料に依存し、予め感光体10ごとに測定される。
たとえば、感光体10の出荷検査のときに感光層10bの比誘電率εpcが測定され、その測定値を示す数字またはバーコードが感光体10に記載される。測定値が記載される箇所は、感光体10においてトナー像が形成される箇所以外の場所である。
同様に、弾性層11bの比誘電率εrは、弾性層11bを構成する材料に依存し、予め帯電ローラー11ごとに測定される。弾性層11bの厚みdrも予め帯電ローラー11ごとに測定される。
たとえば、帯電ローラー11の出荷検査のときに弾性層11bの比誘電率εrおよび厚みdrが測定され、その測定値を示す数字またはバーコードが帯電ローラー11に記載される。
ドラムユニット15を組み立てる際に、作業者は、当該ドラムユニット15に組み込まれる感光体10および帯電ローラー11に記載された比誘電率εpc、比誘電率εrおよび厚みdrを読み取り、読み取った比誘電率εpc、比誘電率εrおよび厚みdrがICチップ18に書き込む。もしくは、比誘電率εpc、比誘電率εrおよび厚みdrがバーコードで示される場合、バーコードから比誘電率εpc、比誘電率εrおよび厚みdrを読み取り、読み取った比誘電率εpc、比誘電率εrおよび厚みdrをICチップ18に書き込む装置を用いてもよい。
なお、ICチップ18への比誘電率εpc、比誘電率εrおよび厚みdrの書き込みは、上記の方法に限定されず、別の方法であってもよい。
露光装置12は、後述する制御装置60からの制御信号に応じて感光体10にレーザー光を照射し、入力された画像パターンに従って感光体10の表面を露光する。これにより、露光された部分において感光層10bの電荷発生層により電荷が発生し、入力画像に応じた静電潜像が感光体10上に形成される。
現像装置13は、現像ローラー14を回転させながら、現像ローラー14に現像バイアスを印加し、現像ローラー14の表面にトナーを付着させる。これにより、トナーが現像ローラー14から感光体10に転写され、静電潜像に応じたトナー像が感光体10の表面に現像される。
[画像形成装置のハードウェア構成]
図3を参照して、画像形成装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、画像形成装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、画像形成装置100は、電源部50と、制御装置60と、温度センサー70と、膜厚センサー80と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、操作パネル107と、記憶装置120とを含む。
電源部50は、画像形成装置100の各部(たとえば、図2の帯電ローラー11や現像装置13など)に電力を供給する。
制御装置60は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのDSP、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
制御装置60は、画像形成装置100の制御プログラム122を実行することで画像形成装置100の動作を制御する。制御装置60は、制御プログラム122の実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120からROM102に制御プログラム122を読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム122の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
制御装置60は、帯電ローラー11によって帯電された感光体10の表面電位Voがほぼ一定になるように、電源部50から帯電ローラー11に印加される電圧Vcの大きさを制御する。
温度センサー70は、感光体10(図2参照)の近傍に設置され、感光体10の周囲の温度Tを計測する。
膜厚センサー80は、感光体10が備える感光層10bの厚みdpcを検出する。膜厚センサー80は、たとえば、感光体10の表面に光を照射し、感光層10bの表面で反射した光と、感光層10bと基体10aとの界面において反射した光との位相差に基づき、感光層10bの厚みを検出する。たとえば、膜厚センサー80として、フィッシャーインストルメンツ製MPOR-FPを用いることができる。
操作パネル107は、ディスプレイとタッチパネルとで構成されている。ディスプレイおよびタッチパネルは互いに重ねられており、操作パネル107は、たとえば、画像形成装置100に対する印刷操作やスキャン操作などを受け付ける。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。記憶装置120は、画像形成装置100の制御プログラム122などを格納する。制御プログラム122の格納場所は記憶装置120に限定されず、制御プログラム122は、制御装置60の記憶領域(たとえば、キャッシュなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
制御プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、本実施の形態に従う制御処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム122の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム122の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で画像形成装置100が構成されてもよい。
[帯電ローラーに印加する電圧Vcの制御]
図4を参照して、帯電ローラー11に印加する電圧Vcの制御の詳細について説明する。図4は、電圧Vcの制御に関する構成を示すブロック図である。
図4に示されるように、画像形成装置100は、電圧Vcの制御に関する構成として、感光体10と、帯電ローラー11と、電源部50と、制御装置60と、温度センサー70と、膜厚センサー80と、感光体物性値記憶部91と、帯電ローラー物性値記憶部92とを備える。感光体物性値記憶部91および帯電ローラー物性値記憶部92は、図3に示す記憶装置120に含まれる。
電源部50は、帯電ローラー11のシャフト11aに電圧Vcを印加する。ここでは、帯電された感光体10の表面電位Voの目標値が負極性であるため、帯電ローラー11に印加される電圧Vcも負極性である。
帯電ローラー11のシャフト11aに電圧Vcが印加されると、帯電ローラー11の表面と感光体10の表面との間に電位差が生じる。当該電位差により、パッシェン側に従って、帯電ローラー11の表面と感光体10の表面との接触部分の近傍に放電が生じ、感光体10が帯電される。
感光体物性値記憶部91は、感光体10の物性値を記憶する。具体的には、感光体物性値記憶部91は、感光体10の感光層10bの比誘電率εpcを記憶する。
帯電ローラー物性値記憶部92は、帯電ローラー11の物性値を記憶する。具体的には、帯電ローラー物性値記憶部92は、帯電ローラー11の弾性層11bの厚みdrと、弾性層11bの比誘電率εrとを記憶する。
制御装置60は、情報取得部61と、演算部62と、電源制御部63とを含む。
情報取得部61は、感光体10の物性値と、帯電ローラー11の物性値とを取得する物性値取得部として機能する。情報取得部61は、取得した感光体10の物性値を感光体物性値記憶部91に書き込み、取得した帯電ローラー11の物性値を帯電ローラー物性値記憶部92に書き込む。
具体的には、情報取得部61は、画像形成装置100に装着されているドラムユニット15のICチップ18から、感光体10の感光層10bの比誘電率εpcと、帯電ローラー11の弾性層11bの厚みdrおよび比誘電率εrとを読み出す。情報取得部61は、読み出した比誘電率εpcを感光体物性値記憶部91に書き込み、読み出した厚みdrおよび比誘電率εrを帯電ローラー物性値記憶部92に書き込む。これにより、感光体物性値記憶部91は、画像形成装置100に装着されている感光体10の物性値を記憶することができる。また、帯電ローラー物性値記憶部92は、画像形成装置100に装着されている帯電ローラー11の物性値を記憶することができる。
演算部62は、膜厚センサー80により測定された感光層10bの現状の厚みdpcと、感光体物性値記憶部91が記憶する感光層10bの比誘電率εpcと、帯電ローラー物性値記憶部92が記憶する弾性層11bの厚みdrおよび比誘電率εrと、温度センサー70により測定された温度Tとに基づいて、帯電ローラー11に印加する電圧Vcを算出する。演算部62は、電圧Vcを目的変数とし、厚みdpc,比誘電率εpc,厚みdr,比誘電率εrおよび温度Tを説明変数とする相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)に従って、電圧Vcを算出する。
電源制御部63は、演算部62により算出された電圧Vcが帯電ローラー11のシャフト11aに印加されるように電源部50を制御する。
[相関式について]
次に、図5および図6を参照して、演算部62が用いる相関式について説明する。図5は、感光層10bの厚みdpcが変化したときの、電圧Vcと表面電位Voとの関係を示す図である。図6は、感光体10の周囲の温度Tが変化したときの、電圧Vcと表面電位Voとの関係を示す図である。
図5に示されるように、感光層10bの厚みdpcが厚くなると、感光体10の表面電位Voの絶対値は低くなる傾向にある。そのため、感光層10bの厚みdpcが厚くなるにつれて電圧Vcの絶対値が高くなるように、相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)が規定される。当該相関式において、厚みdpcの増加に従って電圧Vcの絶対値が単調増加してもよいし、厚みdpcの増加に従って電圧Vcの絶対値が段階的に増加してもよい。
図6に示されるように、感光体10の周囲の温度Tが高くなると、感光体10の表面電位Voの絶対値は高くなる傾向にある。そのため、感光体10の周囲の温度Tが高くなるにつれて電圧Vcの絶対値が低くなるように、相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)が規定される。当該相関式において、温度Tの増加に従って電圧Vcの絶対値が単調減少してもよいし、温度Tの増加に従って電圧Vcの絶対値が段階的に減少してもよい。
さらに、本発明者らは、鋭意検討の結果、感光層10bの比誘電率εpc、弾性層11bの厚みdrおよび比誘電率εrも電圧Vcと表面電位Voとの関係に影響を与えることを初めて見出し、当該影響に基づいて相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)を規定した。
具体的には、感光層10bの比誘電率εpcが大きくなると、帯電ローラー11に印加された電圧Vcの影響を感光体10が受けやすくなり、感光体10の表面電位Voの絶対値は高くなる傾向にある。そのため、感光層10bの比誘電率εpcが大きくなるにつれて電圧Vcの絶対値が低くなるように、相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)が規定される。当該相関式において、比誘電率εpcの増加に従って電圧Vcの絶対値が単調減少してもよいし、比誘電率εpcの増加に従って電圧Vcの絶対値が段階的に減少してもよい。
弾性層11bの厚みdrが厚くなると、帯電ローラー11のシャフト11aと感光体10との距離が長くなり、感光体10の表面電位Voの絶対値は低くなる傾向にある。そのため、弾性層11bの厚みdrが厚くなるにつれて電圧Vcの絶対値が高くなるように、相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)が規定される。当該相関式において、厚みdrの増加に従って電圧Vcの絶対値が単調増加してもよいし、厚みdrの増加に従って電圧Vcの絶対値が段階的に増加してもよい。
弾性層11bの比誘電率εrが大きくなると、帯電ローラー11のシャフト11aに印加された電圧Vcの影響を感光体10が受けやすくなり、感光体10の表面電位Voの絶対値は高くなる傾向にある。そのため、弾性層11bの比誘電率εrが大きくなるにつれて電圧Vcの絶対値が低くなるように、相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)が規定される。当該相関式において、比誘電率εrの増加に従って電圧Vcの絶対値が単調減少してもよいし、比誘電率εrの増加に従って電圧Vcの絶対値が段階的に減少してもよい。
相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)の係数は、感光体10および帯電ローラー11のサイズ等に応じて適宜設定される。
[画像形成装置の処理の流れ]
次に、図7および図8を参照して、画像形成装置100における処理の流れについて説明する。図7は、感光体10の物性値および帯電ローラー11の物性値の更新処理の流れを示すフローチャートである。図8は、印刷処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示されるように、画像形成装置100の電源がオンにされると、情報取得部61は、ドラムユニット15のICチップ18から感光層10bの比誘電率εpcを読み出し、感光体物性値記憶部91に書き込む(ステップS1)。
次に、情報取得部61は、ドラムユニット15のICチップ18から帯電ローラー11の弾性層11bの厚みdrおよび比誘電率εrを読み出し、帯電ローラー物性値記憶部92に書き込む(ステップS2)。
これにより、感光体物性値記憶部91が記憶する感光体10の物性値は、現在装着されている感光体10に対応する値に更新される。同様に、帯電ローラー物性値記憶部92が記憶する物性値は、現在装着されている帯電ローラー11に対応する値に更新される。
ステップS1およびS2は、ドラムユニット15が画像形成装置100に装着されたときにも実行される。ドラムユニット15を画像形成装置100に装着するためには、画像形成装置100が備える扉を開閉する必要がある。情報取得部61は、当該扉が開状態から閉状態に変化したことを検知したタイミングで、ドラムユニット15が画像形成装置100に装着されたものと判断すればよい。
画像形成装置100が印刷命令を受けると、図8に示されるように、演算部62は、感光体物性値記憶部91から感光層10bの比誘電率εpcを読み出す(ステップS11)。画像形成装置100は、操作パネル107(図3参照)または図示しないネットワークインターフェースによって、印刷命令を受け付けることができる。
次に、演算部62は、帯電ローラー物性値記憶部92から弾性層11bの厚みdrおよび比誘電率εrを読み出す(ステップS12)。
膜厚センサー80は、感光層10bの厚みdpcを計測し、制御装置60に出力する。これにより、演算部62は、感光層10bの厚みdpcを取得する(ステップS13)。
温度センサー70は、感光体10の周囲の温度Tを計測し、制御装置60に出力する。これにより、演算部62は、感光体10の周囲の温度Tを取得する(ステップS14)。
演算部62は、ステップS11~S14にて取得した厚みdpc、比誘電率εpc、厚みdr、比誘電率εrおよび温度Tを相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)に代入して、帯電ローラー11に印加する電圧Vcを算出する(ステップS15)。
次に、電源制御部63は、ステップS15で算出された電圧Vcが帯電ローラー11に印加されるように、電源部50を制御する。これにより、帯電ローラー11に電圧Vcが印加される(ステップS16)。
その後、露光装置12による露光処理、現像装置13による現像処理、中間転写ベルトへの一次転写処理、用紙Sへの二次転写処理および定着装置43による定着処理が実行される(ステップS17)。これにより、印刷処理が完了する。
[変形例]
上記説明では、相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)を用いたが、説明変数の個数はこれに限定されない。たとえば、帯電ローラー11の弾性層11bの厚みの製造ばらつきが小さい場合には、厚みdrを除外してもよい。
感光体10の物性値として、比誘電率εpcの代わりに、比誘電率εpcに真空の誘電率を乗算した、感光層10bの誘電率を用いてもよい。同様に、帯電ローラー11の物性値として、比誘電率εrの代わりに、比誘電率εrに真空の誘電率を乗算した、弾性層11bの誘電率を用いてもよい。
[利点]
以上のように、画像形成装置100は、表面に感光層10bが形成された感光体10と、感光体10の表面を帯電させる帯電ローラー(帯電装置)11と、感光体10の物性値(第1物性値)と、帯電ローラー11の物性値(第2物性値)とを取得する情報取得部(物性値取得部)61と、感光層10bの厚みdpcを出力する膜厚センサー(膜厚取得部)80と、感光体10の周囲の温度を検出する温度センサー(温度検出部)70と、帯電ローラー11に印加すべき電圧Vcを目的変数とし、感光体10の物性値と、帯電ローラー11の物性値と、厚みdpcと、温度Tとを説明変数とする相関式に基づいて、電圧Vcを算出する演算部62と、演算部62により算出された電圧Vcを帯電ローラー11に印加する電源部50と、を備える。
上述したように、特開2008-58544号公報に記載の技術では、感光体近傍の温湿度環境および感光体の感光膜の総膜減り量と補正値テーブルとによって帯電装置に印加する電圧Vcを決定しているものの、感光体の個体差によって感光体の表面電位Voが所定範囲から外れる場合がある。本発明者らは、感光体近傍の温湿度環境および感光体の感光膜の総膜減り量だけでなく、感光体10の物性値および帯電ローラの物性値も電圧Vcと表面電位Voとの関係に影響を与えることを見出した。当該影響により、感光体の個体差によって感光体の表面電位Voが所定範囲から外れ得る。
実施の形態1によれば、帯電ローラー11に印加すべき電圧Vcを目的変数とし、感光体10の物性値と、帯電ローラー11の物性値と、厚みdpcと、温度Tとを説明変数とする相関式に基づいて、電圧Vcが算出されるため、感光体10の個体差によらず、感光体の表面電位Voを安定させることができる。
感光体10の物性値は、感光層10bの比誘電率εpcまたは誘電率を含むことが好ましい。
帯電ローラー11は、シャフト11aと、シャフト11aの外周に形成された弾性層11bとを含む。帯電ローラー11の物性値は、弾性層11bの厚みと、弾性層11bの比誘電率εrを含むことが好ましい。
感光層10bの比誘電率εpcと、弾性層11bの厚みおよび比誘電率εrとは、電圧Vcと表面電位Voとの関係に影響を与えるパラメータである。そのため、当該パラメータを説明変数とすることにより、感光体の表面電位Voをより安定させることができる。
具体的には、相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)は、感光層10bの厚みdpcが厚くなるにつれて電圧Vcの絶対値が高くなるように規定される。相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)は、温度Tが高くなるにつれて電圧Vcの絶対値が低くなるように規定される。相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)は、感光層10bの比誘電率εpcが大きくなるにつれて電圧Vcの絶対値が低くなるように規定される。相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)は、弾性層11bの厚みdrが厚くなるにつれて電圧Vcの絶対値が高くなるように規定される。相関式Vc=f(dpc,εpc,dr,εr,T)は、弾性層11bの比誘電率εrが大きくなるにつれて電圧Vcの絶対値が低くなるように規定される。
異なる物性値を有する感光体10および帯電ローラー11を含むドラムユニット15(ドラムユニット15a~15i)を複数準備し、これら複数のドラムユニット15の各々を画像形成装置100に装着させたときの用紙Sの画像品質を評価したところ、表1のような結果が得られた。
Figure 0007158821000001
画像品質の評価は、キャリア付着および地肌かぶりの状態を目視で確認し、キャリア付着および地肌かぶりが発生していない場合を「良」とした。
ドラムユニット15a~15cは、感光層10bの比誘電率εpcのみが異なる。演算部62は、表1に示されるように、感光層10bの比誘電率εpcが大きいほど絶対値の低い電圧Vcを算出する。これにより、感光体10の表面電位Voが安定し、画像品質も安定することが確認できた。
ドラムユニット15a,15d,15eは、感光層10bの厚みdpcのみが異なる。演算部62は、表1に示されるように、感光層10bの厚みdpcが厚いほど絶対値の高い電圧Vcを算出する。これにより、感光体10の表面電位Voが安定し、画像品質も安定することが確認できた。
ドラムユニット15a,15f,15gは、弾性層11bの比誘電率εrのみが異なる。演算部62は、表1に示されるように、弾性層11bの比誘電率εrが大きいほど絶対値の低い電圧Vcを算出する。これにより、感光体10の表面電位Voが安定し、画像品質も安定することが確認できた。
ドラムユニット15a,15h,15iは、弾性層11bの厚みdrのみが異なる。演算部62は、表1に示されるように、弾性層11bの厚みdrが厚いほど絶対値の高い電圧Vcを算出する。これにより、感光体10の表面電位Voが安定し、画像品質も安定することが確認できた。
次に、ドラムユニット15aを用いて、感光体10の周囲の温度Tを異ならせて、用紙Sの画像品質を評価したところ、表2のような結果が得られた。
Figure 0007158821000002
演算部62は、表2に示されるように、感光体10の周囲の温度が大きいほど絶対値の低い電圧Vcを算出する。これにより、感光体10の表面電位Voが安定し、画像品質も安定することが確認できた。
感光体10および帯電ローラー11は、一体化されることによりドラムユニット15を構成する。ドラムユニット15は、画像形成装置100に対して着脱可能である。ドラムユニット15は、感光体10の物性値および帯電ローラー11の物性値を記憶するICチップ(記憶部)18を含む。情報取得部61は、ドラムユニット15に含まれるICチップ18から、感光体10の物性値および帯電ローラー11の物性値を取得する。これにより、情報取得部61は、ドラムユニット15が交換された場合でも、新たな感光体10の物性値および帯電ローラー11の物性値を容易に取得できる。
情報取得部61は、画像形成装置100の電源がオンにされたタイミング、および、ドラムユニット15が画像形成装置100に装着されたタイミングにおいて、ICチップ18から感光体10の物性値および帯電ローラー11の物性値を取得する。なお、画像形成装置100の電源がオンにされたタイミング、および、ドラムユニット15が画像形成装置100に装着されたタイミングのいずれか一方において、情報取得部61は、ICチップ18から物性値を取得してもよい。
演算部62は、画像形成装置100が印刷命令を受けたときに、帯電ローラー11へ印加すべき電圧Vcを算出する。これにより、印刷命令を受けるたびに、その時点で最適な電圧Vcが帯電ローラー11に印加され、感光体10の表面電位Voを安定化させることができる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、演算部62は、膜厚センサー80により計測された感光層10bの厚みdpcを用いて、電圧Vcを算出する。これに対し、実施の形態2では、演算部62は、感光体10の累積回転数に基づいて推定された感光層10bの厚みdpcを用いて、電圧Vcを算出する。
図9を参照して、実施の形態2に係る画像形成装置100Aの内部構成について説明する。図9は、画像形成装置100Aにおける電圧Vcの制御に関する構成を示すブロック図である。
図9に示されるように、画像形成装置100Aは、膜厚センサー80を備えておらず、感光体物性値記憶部91および制御装置60の代わりに感光体物性値記憶部91aおよび制御装置60aを備える点で図4に示す画像形成装置100と相違する。制御装置60aは、情報取得部61の代わりに情報取得部61aを備えるとともに、膜厚推定部64を備える点で図4に示す制御装置60と相違する。
感光体物性値記憶部91aは、感光体10の物性値として、感光層10bの比誘電率に加えて、ドラムユニット15の未使用時(たとえば出荷時)における感光体10の感光層10bの厚み(初期厚みdpcnew)を記憶する。
実施の形態2において、ドラムユニット15のICチップ18は、初期厚みdpcnewを記憶する。情報取得部61aは、実施の形態1の情報取得部61aの機能に加えて、感光層10bの初期厚みdpcnewをICチップ18から読み出し、読み出した初期厚みdpcnewを比誘電率εpcと合わせて感光体物性値記憶部91に書き込む。
さらに、情報取得部61は、膜厚推定部64からの要求を受けて、感光体10の使用開始からの累積回転数RをICチップ18から読み出し、読み出した累積回転数Rを膜厚推定部64に出力する。
膜厚推定部64は、感光体10の感光層10bにおける現状の厚みdpcを推定することにより、膜厚取得部として機能する。膜厚推定部64は、感光体物性値記憶部91aから感光層10bの初期厚みdpcnewを読み出すとともに、情報取得部61から感光体10の累積回転数Rを受ける。膜厚推定部64は、以下の式(1)に従って、厚みdpcを算出する。
dpc=dpcnew-(C×R)・・・(1)
式(1)において、係数Cは、単位回転数当たりの感光層10bの厚みの減少量を示す定数であり、実験等により予め設定される。膜厚推定部64は、係数Cを予め記憶している。たとえば、Cが0.02μm/1000回、dpcnewが40μm、累積回転数Rが100000回である場合、膜厚推定部64は、厚みdpc=38μmと推定する。
演算部62は、膜厚推定部64により推定された厚みdpcと、感光体物性値記憶部91aが記憶する感光層10bの比誘電率εpcと、帯電ローラー物性値記憶部92が記憶する弾性層11bの厚みdrおよび比誘電率εrと、温度センサー70により測定された温度Tとに基づいて、実施の形態1と同様に帯電ローラー11に印加すべき電圧Vcを算出することができる。これにより、感光体10の表面電位Voを安定化させることができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1C,1K,1M,1Y 画像形成ユニット、2C,2K,2M,2Y トナーボトル、10 感光体、10a 基体、10b 感光層、11 帯電ローラー、11a シャフト、11b 弾性層、12 露光装置、13 現像装置、14 現像ローラー、15 ドラムユニット、17 クリーニング装置、18 ICチップ、19 支持体、30 中間転写ベルト、31 一次転写ローラー、33 二次転写ローラー、37 カセット、38 従動ローラー、39 駆動ローラー、40 搬送経路、41 ピックアップローラー、42 タイミングローラー、43 定着装置、48 トレー 50 電源部 60,60a 制御装置、61,61a 情報取得部、62 演算部、63 電源制御部、64 膜厚推定部、70 温度センサー、80 膜厚センサー、91,91a 感光体物性値記憶部、92 帯電ローラー物性値記憶部、100,100A 画像形成装置 102 ROM、103 RAM、107 操作パネル、120 記憶装置、122 制御プログラム。

Claims (11)

  1. 画像形成装置であって、
    表面に感光層が形成された感光体と、
    前記感光体の表面を帯電させる帯電装置と、
    前記感光体の第1物性値および前記帯電装置の第2物性値を取得する物性値取得部と、
    前記感光層の厚みを取得する膜厚取得部と、
    前記感光体の周囲の温度を検出する温度検出部と、
    前記帯電装置に印加すべき電圧を目的変数とし、前記第1物性値と、前記第2物性値と、前記感光層の厚みと、前記温度とを説明変数とする相関式に基づいて、前記電圧を算出する演算部と、
    前記演算部により算出された前記電圧を前記帯電装置に印加する電源部と、を備え、
    前記第1物性値は、前記感光層の比誘電率または誘電率を含み、
    前記帯電装置は、シャフトと、前記シャフトの外周に形成された弾性層とを含み、
    前記第2物性値は、前記弾性層の厚みと、前記弾性層の比誘電率または誘電率との少なくとも一方を含み、
    前記感光体および前記帯電装置は、一体化されることによりユニットを構成し、
    前記ユニットは、前記画像形成装置に対して着脱可能であり、
    前記ユニットは、前記第1物性値と前記第2物性値とを記憶する記憶部を含み、
    前記感光体には、前記感光体の出荷検査のときに測定された前記第1物性値を示す第1コードが記載され、
    前記帯電装置には、前記帯電装置の出荷検査のときに測定された前記第2物性値を示す第2コードが記載され、
    前記記憶部には、前記ユニットを組み立てる際に前記第1コードおよび前記第2コードから読み取られた前記第1物性値および前記第2物性値が書き込まれ、
    前記物性値取得部は、前記記憶部から前記第1物性値と前記第2物性値とを取得し、
    前記演算部は、前記物性値取得部によって取得された前記第1物性値および前記第2物性値と、前記膜厚取得部によって取得された前記感光層の厚みと、前記温度検出部によって検出された前記温度とを前記相関式に入力することにより、前記電圧を算出する、画像形成装置。
  2. 前記物性値取得部は、前記画像形成装置の電源がオンにされたタイミング、および、前記ユニットが前記画像形成装置に装着されたタイミングの少なくとも一方において、前記記憶部から前記第1物性値と前記第2物性値とを取得する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記膜厚取得部は、前記感光層の厚みを測定するセンサーを含む、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記膜厚取得部は、前記感光体の未使用時における前記感光層の初期厚みと、前記感光体の累積回転数とに基づいて、前記感光層の厚みを算出する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記演算部は、前記画像形成装置が印刷命令を受けたときに、前記電圧を算出する、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記相関式は、前記感光層の厚みが厚くなるにつれて前記電圧の絶対値が高くなるように規定される、請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記相関式は、前記温度が高くなるにつれて前記電圧の絶対値が低くなるように規定される、請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記相関式は、前記感光層の比誘電率または誘電率が大きくなるにつれて前記電圧の絶対値が低くなるように規定される、請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 前記第2物性値は、前記弾性層の厚みを含み、
    前記相関式は、前記弾性層の厚みが厚くなるにつれて前記電圧の絶対値が高くなるように規定される、請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 前記第2物性値は、前記弾性層の比誘電率または誘電率を含み、
    前記相関式は、前記弾性層の比誘電率または誘電率が大きくなるにつれて前記電圧の絶対値が低くなるように規定される、請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 表面に感光層が形成された感光体と、
    前記感光体の表面を帯電させる帯電装置とを備えた画像形成装置における制御方法であって、
    前記感光体の第1物性値および前記帯電装置の第2物性値を取得するステップと、
    前記感光層の厚みを取得するステップと、
    前記感光体の周囲の温度を検出するステップと、
    前記帯電装置に印加すべき電圧を目的変数とし、前記第1物性値と、前記第2物性値と、前記感光層の厚みと、前記温度とを説明変数とする相関式に基づいて、前記電圧を算出するステップと、
    前記電圧を前記帯電装置に印加するステップと、を備え、
    前記第1物性値は、前記感光層の比誘電率または誘電率を含み、
    前記帯電装置は、シャフトと、前記シャフトの外周に形成された弾性層とを含み、
    前記第2物性値は、前記弾性層の厚みと、前記弾性層の比誘電率または誘電率との少なくとも一方を含み、
    前記感光体および前記帯電装置は、一体化されることによりユニットを構成し、
    前記ユニットは、前記画像形成装置に対して着脱可能であり、
    前記ユニットは、前記第1物性値と前記第2物性値とを記憶する記憶部を含み、
    前記感光体には、前記感光体の出荷検査のときに測定された前記第1物性値を示す第1コードが記載され、
    前記帯電装置には、前記帯電装置の出荷検査のときに測定された前記第2物性値を示す第2コードが記載され、
    前記記憶部には、前記ユニットを組み立てる際に前記第1コードおよび前記第2コードから読み取られた前記第1物性値および前記第2物性値が書き込まれ、
    前記取得するステップは、前記記憶部から前記第1物性値と前記第2物性値とを取得するステップを含み、
    前記算出するステップは、取得された前記第1物性値および前記第2物性値と、取得された前記感光層の厚みと、検出された前記温度とを前記相関式に入力することにより、前記電圧を算出するステップを含む、制御方法。
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