JP2018092028A - 画像形成装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】トナー像の濃度を適正範囲に安定して収めることができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、トナー帯電量Qを取得するトナー帯電量推定部(トナー帯電量取得部)64と、感光層10bの厚みdpcを取得する膜厚センサー(膜厚取得部)72と、感光体10の表面における露光時電位Viを取得する露光時電位推定部(露光時電位取得部)65と、トナー帯電量Q、感光層10bの厚みdpcおよび露光時電位Viに基づいて現像電圧Vdcを決定する現像電圧決定部66と、現像電圧Vdcを現像ローラー13dに印加する電源部50とを備える。【選択図】図4
Description
本開示は、感光体と感光体の表面にトナー像を形成させる現像装置とを備えた、電子写真方式の画像形成装置に関する。
複写機、プリンター、ファクシミリおよびこれらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置が知られている。画像形成装置では、一般に、感光層が形成された感光体の表面を帯電装置によって帯電させた後、露光装置により画像データに従った露光を感光体に行なうことにより感光体の表面に静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体に、現像電圧が印加された現像ローラーからトナーが供給されることにより、感光体の表面に静電潜像に対応したトナー像が形成される。
現像ローラーには直流電圧に交流電圧が重畳された電圧が印加されており、そのうちの直流電圧成分である現像電圧Vdcは、従来以下のようにして決定される。なお、すなわち、一定の現像電圧Vdcを現像ローラーに印加することにより、感光体上に形成されたトナーパッチを現像し、感光体上のトナー像の濃度をIDC(Image Density Control)センサーにより検出する。異なる現像電圧Vdcを用いて当該処理を複数回行ない、現像電圧Vdcと感光体上のトナー像の濃度との関係を得る。当該関係から、トナー像の目標濃度を得るための現像電圧Vdcが決定される。
ところが、近年では低コスト化のために、IDCセンサーを用いることなく現像電圧Vdcを決定する方法が開発されている。
特開2001−42613号公報(特許文献1)には、現像器内のトナー帯電量を予測し、予測したトナー帯電量に基づき現像電圧Vdcを決定する技術が開示されている。
特開2006−243357号公報(特許文献2)には、感光体近傍の温度と感光体における感光層の厚みとに基づいて現像電圧Vdcを決定する技術が開示されている。
しかしながら、特開2001−42613号公報および特開2006−243357号公報の技術では、目標濃度を含む適正範囲からトナー像の濃度が外れる場合があるという問題が生じる。
本開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、トナー像の濃度を適正範囲に安定して収めることができる画像形成装置および制御方法を提供することである。
ある局面に従うと、画像形成装置は、表面に感光層が形成された感光体と、感光体の表面を帯電させる帯電装置と、帯電装置により帯電された感光体を露光する露光装置と、露光装置により露光された感光体にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、トナーの帯電量を取得するトナー帯電量取得部と、感光層の厚みを取得する膜厚取得部と、感光体の表面における露光時の電位を取得する露光時電位取得部と、トナーの帯電量、感光層の厚みと、露光時の電位とに基づいて、現像装置に印加すべき現像電圧を決定する現像電圧決定部と、現像電圧を現像装置に印加する電源部と、を備える。
好ましくは、現像装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像槽を含む。感光体は、回転可能なドラム状に構成されている。トナー帯電量取得部は、現像剤中におけるトナーの割合を示すトナー濃度と、現像装置の周囲の温度と、現像装置の周囲の相対湿度と、現像装置の累積使用量と、感光体の周速度と、トナーの色との少なくとも1つに基づいて、トナーの帯電量を推定する。
好ましくは、膜厚取得部は、感光層の厚みを測定するセンサーを含む。もしくは、膜厚取得部は、感光体の未使用時における感光層の初期厚みと、感光体の累積回転数とに基づいて、感光層の厚みを算出してもよい。
好ましくは、露光時電位取得部は、露光装置により露光された後の感光体の表面電位を測定する電位センサーを含む。もしくは、露光時電位取得部は、感光体の周囲の温度と、感光体の周囲の相対湿度と、露光装置の露光量と、感光体の累積回転数との少なくとも1つに基づいて、露光時の電位を推定してもよい。
好ましくは、画像形成装置は、トナー像の目標濃度を設定する目標濃度設定部をさらに備える。現像電圧決定部は、さらに目標濃度に基づいて現像電圧を決定する。
好ましくは、画像形成装置は、複数の色のトナーごとに、感光体と、帯電装置と、露光装置と、現像装置とを備える。目標濃度設定部は、トナーの色ごとに目標濃度を設定する。現像電圧決定部は、トナーの色ごとに現像電圧を決定する。
好ましくは、現像電圧決定部は、目標濃度が濃くなるほど、絶対値が高くなるように現像電圧を決定する。
好ましくは、現像電圧決定部は、画像形成装置が印刷命令を受けたときに、現像電圧を決定する。好ましくは、現像電圧決定部は、現像電圧における直流成分を決定する。
好ましくは、現像電圧決定部は、トナー帯電量の絶対値が大きくなるほど、絶対値が高くなるように現像電圧を決定する。
好ましくは、現像電圧決定部は、感光層の厚みが厚くなるほど、絶対値が高くなるように現像電圧を決定する。
好ましくは、現像電圧決定部は、露光時電位の絶対値が高くなるほど、絶対値が高くなるように現像電圧を決定する。
別の局面に従うと、表面に感光層が形成された感光体と、感光体の表面を帯電させる帯電装置と、帯電装置により帯電された感光体を露光する露光装置と、露光装置により露光された感光体にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置とを備えた画像形成装置における制御方法は、トナーの帯電量を取得するステップと、感光層の厚みを取得するステップと、感光体の表面における露光時の電位を取得するステップと、トナーの帯電量と、感光層の厚みと、露光時の電位とに基づいて、現像装置に印加すべき現像電圧を決定するステップと、現像電圧を現像装置に印加するステップと、を備える。
ある局面において、トナー像の濃度を適正範囲に安定して収めることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<実施の形態1>
[画像形成装置の内部構成]
図1を参照して、画像形成装置100の内部構造について説明する。図1は、画像形成装置100の内部構造の一例を示す図である。
[画像形成装置の内部構成]
図1を参照して、画像形成装置100の内部構造について説明する。図1は、画像形成装置100の内部構造の一例を示す図である。
図1には、カラープリンターとしての画像形成装置100が示されている。以下では、カラープリンターとしての画像形成装置100について説明するが、画像形成装置100は、カラープリンターに限定されない。たとえば、画像形成装置100は、モノクロプリンター、複写機、ファクシミリや複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)であってもよい。
画像形成装置100は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、ピックアップローラー41と、タイミングローラー42と、定着装置43とを備える。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト30に沿って順に並べられている。画像形成ユニット1Yは、トナーボトル2Yからトナーの供給を受けてイエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、トナーボトル2Mからトナーの供給を受けてマゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、トナーボトル2Cからトナーの供給を受けてシアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、トナーボトル2Kからトナーの供給を受けてブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと中間転写ベルト30とは、一次転写ローラー31を設けている部分で互いに接触している。一次転写ローラー31は、回転可能に構成されている。トナー像と反対極性の転写電圧が一次転写ローラー31に印加されることによって、トナー像が画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kから中間転写ベルト30に転写される。
カラー印刷モードの場合、イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて中間転写ベルト30に転写される。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト30上に形成される。一方、モノクロ印刷モードの場合、ブラック(BK)のトナー像が感光体10から中間転写ベルト30に転写される。
中間転写ベルト30は、従動ローラー38および駆動ローラー39に張架されている。駆動ローラー39は、たとえばモーター(図示しない)によって回転駆動される。中間転写ベルト30および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。これにより、中間転写ベルト30上のトナー像が二次転写ローラー33に搬送される。
カセット37には、用紙Sがセットされる。用紙Sは、カセット37から1枚ずつピックアップローラー41およびタイミングローラー42によって搬送経路40に沿って二次転写ローラー33に送られる。二次転写ローラー33は、トナー像と反対極性の転写電圧を搬送中の用紙Sに印加する。これにより、トナー像は、中間転写ベルト30から二次転写ローラー33に引き付けられ、用紙Sの適切な位置に転写される。
定着装置43は、自身を通過する用紙Sを加圧および加熱する。これにより、用紙S上に形成されているトナー像が用紙Sに定着する。その後、用紙Sは、トレー48に排紙される。
[画像形成ユニットの内部構成]
図2を参照して、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの内部構造について説明する。図2は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの内部構造の一例を示す図である。
図2を参照して、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの内部構造について説明する。図2は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの内部構造の一例を示す図である。
図2に示されるように、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、ドラムユニット15と、露光装置12と、現像装置13とを備える。
ドラムユニット15は、感光体10と、帯電装置11と、クリーニング装置17と、IC(Integrated Circuit)チップ18と、支持体19とを含む。ドラムユニット15は、画像形成装置100に対して着脱可能である。主要部品である感光体10が劣化した場合、画像形成装置100からドラムユニット15が取り外され、新たなドラムユニット15が画像形成装置100に装着される。
支持体19は、感光体10と、帯電装置11と、クリーニング装置17と、IC(Integrated Circuit)チップ18とを支持することにより、これら各部材をユニット化する。
感光体10は、アルミニウム等からなるドラム状(円筒状)の基体10aと、基体10aの外周面上に形成された感光層10bとを含む。感光体10の外周面上にトナー像が形成される。
感光層10bは、有機材料で構成され、電荷発生層と電荷発生層の上に形成された電荷輸送層とを含む。電荷発生層は、露光により電荷を発生する層であり、電荷輸送層は、電荷発生層で発生した正孔を感光体10の表面まで輸送する層である。感光層10bは、電荷発生層および電荷輸送層の他に、電荷発生層よりも基体10a側に位置し、電荷発生層において生成した電子を基体10aに導くアンダーコート層と、電荷輸送層の上に形成され、電荷輸送層を保護するオーバーコート層とを含んでもよい。
感光層10bのうちの電荷発生層は、電荷発生物質とバインダー樹脂を含有している。電荷発生物質としては、例えば、スーダンレッドやダイアンブルー等のアゾ原料、ピレンキノンやアントアントロン等のキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、インジゴ及びチオインジゴ等のインジゴ顔料、フタロシアニン顔料等が挙げられる。また、バインダー樹脂としては、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、並びにこれらの樹脂の内2つ以上を含む共重合体樹脂(例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂)及びポリビニルカルバゾール樹脂等が挙げられる。
感光層10bのうちの電荷輸送層は、電荷輸送物質とバインダー樹脂を含有している。電荷輸送物質としては、例えば、カルバゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン化合物、オキサゾロン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、トリアリールアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、スチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン及びポリ−9−ビニルアントラセン等の化合物を単独あるいは2種類以上混合したものが挙げられる。
また、電荷輸送層用のバインダー樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリルニトリル共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂等が挙げられる。
帯電装置11は、感光体10の周面を一様に負極性に帯電するローラーである。帯電装置11は、感光体10の回転軸に沿った長尺状である。帯電装置11の回転軸は、感光体10の回転軸に平行である。
帯電装置11は、金属(たとえば、ステンレス材)を用いた剛性を有する円柱状のシャフトと、シャフトの周面上に形成された導電性または半導電性の弾性材料からなる弾性層とを含む。
クリーニング装置17は、感光体10に圧接される。クリーニング装置17は、トナー像の転写後に感光体10の表面に残留するトナーを回収する。
ICチップ18は、支持体19に取り付けられ、各種の情報を記憶する。ICチップ18が記憶する情報には、感光体10の使用開始からの累積回転数Rが含まれる。ドラムユニット15は、感光体10の使用開始からの累積回転数をカウントするカウンター(図示せず)を備える。カウンターによりカウントされた累積回転数RがICチップ18に随時書き込まれる。
露光装置12は、後述する制御装置60からの制御信号に応じて感光体10にレーザー光を照射し、入力された画像パターンに従って感光体10の表面を露光する。これにより、露光された部分において感光層10bの電荷発生層により電荷が発生し、露光された部分の表面電位(負極性)の絶対値は、露光されていない部分の表面電位(負極性)の絶対値よりも低くなる。このようにして、入力画像に応じた静電潜像が感光体10上に形成される。
現像装置13は、感光体10の表面に形成された静電潜像をトナーによって現像する。現像装置13は、現像槽13aと、一対の撹拌スクリュー13b,13cと、トナー濃度センサー73と、現像ローラー13dとを備える。
現像槽13aは、非磁性のトナーと、フェライト粉,鉄粉等により形成されたキャリアとからなる二成分現像剤を収容する。現像槽13aは、感光体10の軸方向に沿った2つの収容室13e,13fを有する。2つの収容室13e,13fは、両端部にて連通している。収容室13e,13fには、撹拌スクリュー13b,13cがそれぞれ配置される。撹拌スクリュー13b,13cを回転させることにより、収容室13e,13fに収容された二成分現像剤は、収容室13eと収容室13fとの間を循環する過程で撹拌され、トナーとキャリアが混合されるとともに、摩擦帯電される。
本実施形態の二成分現像剤として使用されるトナーは負帯電特性を有し、キャリアは正帯電特性を有するように、トナーを構成する樹脂粒子、及びキャリアの表面をコートする樹脂の材質が選定される。そのため、撹拌により摩擦されることにより、トナーは負極性に、キャリアは正極性に帯電される。そして、負極性に帯電したトナーは、正極性に帯電したキャリアの周囲に付着する。
現像ローラー13dは、例えばステンレス材を用いた非磁性の円筒状の部材である。現像ローラー13dは、複数の磁極を有する磁石(図示せず)を内蔵し、感光体10と僅かな間隔を保持して回転駆動される。
収容室13eにおいて撹拌スクリュー13bの軸方向に搬送される二成分現像剤、すなわちトナーが付着されたキャリアは、現像ローラー13dに内蔵される磁石により現像ローラー13dの周面に付着する。
回転する現像ローラー13dは、周面に付着した二成分現像剤を感光体10との対向位置(現像領域)に搬送する。
現像ローラー13dには、後述する電源部から供給される電圧が印加される。現像ローラー13dには、直流電圧に交流電圧が重畳した電圧が印加される。感光体10の回転により、静電潜像形成部分が現像ローラー13dと対向する位置(現像領域)に到達すると、現像ローラー13dの周面からトナー(負極性に帯電されている)がキャリアから離れて感光体10に移行する。このとき、キャリアは、現像ローラー13dに内蔵される磁石の磁力により現像ローラー13dに吸引されており、感光体10には移行しない。このようにして、トナーが現像ローラー13dから感光体10に転写され、静電潜像に応じたトナー像が感光体10の表面に現像される。
トナー濃度センサー73は、現像槽13a内における二成分現像剤のトナー濃度を検出する。トナー濃度は、(トナー重量)/(トナー重量+キャリア重量)を意味する。現像槽13a内におけるトナー濃度は5〜8重量部に調整されている。
[画像形成装置のハードウェア構成]
図3を参照して、画像形成装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、画像形成装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
図3を参照して、画像形成装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図3は、画像形成装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、画像形成装置100は、電源部50と、制御装置60と、センサー群70と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、操作パネル107と、ネットワークインターフェース80と、記憶装置120とを含む。
電源部50は、画像形成装置100の各部(たとえば、図2の帯電装置11や現像装置13など)に電力を供給する。
制御装置60は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのDSP、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
制御装置60は、画像形成装置100の制御プログラム122を実行することで画像形成装置100の動作を制御する。制御装置60は、制御プログラム122の実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120からROM102に制御プログラム122を読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム122の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
制御装置60は、感光体10上に形成されるトナー像の濃度が目標濃度を含む適正範囲内となるように、電源部50から現像ローラー13dに印加される電圧の直流電圧成分である現像電圧Vdcの大きさを制御する。
センサー群70は、画像形成装置100における各種の物理量を計測する複数のセンサーから構成される。センサー群70には、上記のトナー濃度センサー73が含まれる。センサー群70に含まれる他のセンサーの詳細については後述する。
操作パネル107は、ディスプレイとタッチパネルとで構成されている。ディスプレイおよびタッチパネルは互いに重ねられており、操作パネル107は、たとえば、画像形成装置100に対する印刷命令やスキャン命令などを受け付ける。
ネットワークインターフェース80には、アンテナ(図示しない)などが接続される。画像形成装置100は、アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、スマートフォンなどの携帯通信端末、サーバーなどを含む。画像形成装置100は、アンテナを介して制御プログラム122をサーバーからダウンロードできるように構成されてもよい。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。記憶装置120は、画像形成装置100の制御プログラム122などを格納する。制御プログラム122の格納場所は記憶装置120に限定されず、制御プログラム122は、制御装置60の記憶領域(たとえば、キャッシュなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
制御プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、本実施の形態に従う制御処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム122の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム122の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で画像形成装置100が構成されてもよい。
[現像ローラーに印加する現像電圧Vdcの制御]
図4〜図6を参照して、現像ローラー13dに印加する現像電圧Vdcの制御の詳細について説明する。図4は、現像電圧Vdcの制御に関する構成を示すブロック図である。
図4〜図6を参照して、現像ローラー13dに印加する現像電圧Vdcの制御の詳細について説明する。図4は、現像電圧Vdcの制御に関する構成を示すブロック図である。
図4に示されるように、画像形成装置100は、現像電圧Vdcの制御に関する構成として、現像ローラー13dと、電源部50と、制御装置60と、温湿度センサー71と、膜厚センサー72と、トナー濃度センサー73と、ICチップ18と、累積使用量カウンター74とを備える。温湿度センサー71と、膜厚センサー72と、トナー濃度センサー73と、累積使用量カウンター74とは、図3に示すセンサー群70に含まれる。
電源部50は、現像電圧Vdcに交流成分電圧を重畳して現像ローラー13dに印加する。ここでは、電源部50は、負極性の直流電圧である現像電圧Vdcを現像ローラー13dに印加する。
感光体10(図2参照)の表面電位は負極性であるが、露光装置12により露光された箇所の表面電位の絶対値は、現像電圧Vdcの絶対値よりも低い。一方、露光装置12により露光されていない箇所の表面電位の絶対値は、現像電圧Vdcの絶対値よりも高い。そのため、負極性の電位を帯びたトナーは、現像ローラー13dから感光体10の露光された箇所のみに転写する。これにより、感光体10上にトナー像が形成される。
温湿度センサー71は、感光体10および現像ローラー13dの近傍に設置され、感光体10および現像ローラー13dの周囲の温度T(℃)および相対湿度H(%)を計測する。
膜厚センサー72は、感光体10が備える感光層10bの厚みdpc(μm)を検出する。膜厚センサー72は、たとえば、感光体10の表面に光を照射し、感光層10bの表面で反射した光と、感光層10bと基体10aとの界面において反射した光との位相差に基づき、感光層10bの厚みを検出する。たとえば、膜厚センサー72として、フィッシャーインストルメンツ製MPOR−FPを用いることができる。
トナー濃度センサー73は、上述したように、現像槽13a内のトナー濃度Dt(重量%)を検出する。
ICチップ18には、上述したように、感光体10の使用開始からの累積回転数Rが書き込まれる。
累積使用量カウンター74は、現像装置13の使用開始からの累積使用量Uを出力する。具体的には、累積使用量カウンター74は、現像装置13における耐用枚数を予め記憶している。累積使用量カウンター74は、現像装置13の使用開始からの積算印刷枚数をカウントし、耐用枚数に対する積算印刷枚数の割合を累積使用量U(%)として出力する。累積使用量カウンター74は、現像装置13が新品に交換された場合、累積使用量Uを0にリセットする。
制御装置60は、速度制御部61と、露光制御部62と、目標濃度設定部63と、トナー帯電量推定部64と、露光時電位推定部65と、現像電圧決定部66と、電源制御部67とを含む。
速度制御部61は、画像形成装置100におけるプロセス速度Ps(mm/s)を制御する。プロセス速度Psは、用紙Sの搬送速度であり、感光体10の周速度でもある。速度制御部61は、用紙Sの種類や印刷条件(たとえばカラー印刷,モノクロ印刷)などに応じて、プロセス速度を決定する。速度制御部61は、たとえば、300mm/sの超高速モード、165mm/sの高速モード、100mm/sの通常モードの中からいずれかのモードを選択し、選択したモードの速度をプロセス速度Psとして決定する。速度制御部61は、決定したプロセス速度Psに従って、感光体10、中間転写ベルト30、各種のローラーなどの動作を制御する。
露光制御部62は、露光装置12の動作を制御する。露光制御部62は、入力画像に応じた制御信号を露光装置12に出力し、感光体10にレーザー光を照射させる。露光制御部62は、露光装置12の露光量L(mJ/cm2)が所定値になるように露光装置12を制御する。露光制御部62は、トナーの色に応じて露光量Lを異ならせてもよい。
目標濃度設定部63は、用紙Sに形成される画像(つまり、感光体10の表面に形成されるトナー像)の目標濃度M(g/m2)を設定する。目標濃度Mは、単位面積当たりのトナー重量により規定される。目標濃度設定部63は、目標濃度Mを入力するための画面を操作パネル107に表示し、操作パネル107へのユーザ入力に従って目標濃度Mを設定する。目標濃度設定部63は、ユーザ入力がない場合、デフォルト値の目標濃度Mを設定する。目標濃度設定部63は、トナーの色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)ごとに目標濃度Mを設定する。
トナー帯電量推定部64は、現像装置13内のトナー帯電量Q(−μC/g)を推定する。トナー帯電量推定部64は、当該表面電位Voから、トナー濃度センサー73によって検出されたトナー濃度Dt、温湿度センサーによって計測された温度T,相対湿度H、累積使用量カウンター74によって計測された累積使用量U、速度制御部61によって決定されたプロセス速度Psの少なくとも1つとトナー帯電量Qとの相関関係に基づいてトナー帯電量を推定する。
図5は、トナー濃度Dtおよび温度Tとトナー帯電量Qとの相関関係を示すグラフである。図5に示されるように、トナー濃度Dtが高くなるにつれてトナー帯電量Qの絶対値は小さくなる。二成分現像剤において、トナーは、キャリアとの摩擦によって帯電する。トナー濃度が高い場合、キャリアに対するトナー量が多くなるため、各々のトナーがキャリアと接触して摩擦を受ける頻度が低下する。そのため、トナー濃度が高くなるにつれて、トナー帯電量の絶対値は小さくなる。
また、図5に示されるように、温度Tが高くなるにつれてトナー帯電量Qは減少する。同様に、相対湿度Hが高くなるにつれてトナー帯電量Qの絶対値は小さくなる。
累積使用量Uが増大すると、現像装置13の性能が劣化する。そのため、累積使用量Uが増大するにつれてトナー帯電量Qは減少する。また、プロセス速度Psが速くなるにつれて、トナーとキャリアとの摩擦力が上がり、トナー帯電量Qの絶対値は大きくなることがある。
トナー帯電量Qは、トナーを構成する色材によっても影響される。そのため、トナー帯電量Qは、トナーの色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)にも依存する。
トナー帯電量推定部64は、トナー濃度Dt、温度T、相対湿度H、累積使用量Uおよびプロセス速度Psの少なくとも1つを説明変数とし、トナー帯電量Qを目的変数とする相関式Q=f1(Dt,T,H,U,Ps)をトナーの色ごとに予め記憶しておき、当該相関式Q=f1(Dt,T,H,U,Ps)に基づいてトナー帯電量Qを推定する。もしくは、トナー帯電量推定部64は、トナー濃度Dt、温度T、相対湿度H、累積使用量Uおよびプロセス速度Psの少なくとも1つとトナー帯電量Qとの相関関係を示すテーブルをトナーの色ごとに予め記憶し、当該テーブルに従ってトナー帯電量Qを推定してもよい。
具体的には、トナー帯電量推定部64は、トナー濃度Dtが高くなるにつれて、絶対値が小さくなるようにトナー帯電量Qを推定する。トナー帯電量推定部64は、温度Tが高くなるにつれて、絶対値が小さくなるようにトナー帯電量Qを推定する。トナー帯電量推定部64は、相対湿度Hが高くなるにつれて、絶対値が小さくなるようにトナー帯電量Qを推定する。トナー帯電量推定部64は、累積使用量Uが増大するにつれて、絶対値が小さくなるようにトナー帯電量Qを推定する。トナー帯電量推定部64は、プロセス速度Psが速くなるにつれて、絶対値が大きくなるようにトナー帯電量Qを推定する。
図4に戻って、露光時電位推定部65は、感光体10において露光装置12によって露光された部分の表面電位(以下、露光時電位Viという)を推定する。露光時電位Viは、言い換えると、露光後の感光体10の表面電位(露光後電位)である。露光時電位推定部65は、帯電装置11により帯電された感光体10の表面電位Voを予め記憶している。露光時電位推定部65は、当該表面電位Voを、温湿度センサー71によって検出された温度Tと、温湿度センサー71によって検出された相対湿度Hと、露光制御部62によって決定された露光量Lと、ICチップ18から読み出された累積回転数Rとの少なくとも1つと露光時電位Viとの相関関係に基づいて、露光時電位Viを推定する。
図6は、露光量Lおよび累積回転数Rと露光時電位Viとの相関関係を示すグラフである。図6に示されるように、露光量Lが増大するにつれて露光時電位Viの絶対値は低下する。露光量の増大によって感光層10bで発生する電荷が増大するためである。
図6に示されるように、感光体10の累積回転数Rが大きくなるにつれて露光時電位Viの絶対値は高くなる。累積回転数Rが大きくなるにつれて、感光体10の感光層10bの性能劣化が生じ、露光したときに発生する電荷量が減少するためである。
また、温度Tが高くなるにつれて露光時電位Viの絶対値は低下する。同様に、相対湿度Hが高くなるにつれて露光時電位Viの絶対値は低下する。
露光時電位推定部65は、露光量L、温度T、相対湿度Hおよび累積回転数Rの少なくとも1つを説明変数とし、露光時電位Viを目的変数とする相関式Vi=f2(L,T,H,R)を予め記憶しておき、当該相関式Vi=f2(L,T,H,R)に基づいて露光時電位Viを推定する。当該相関式Vi=f2(L,T,H,R)では、帯電装置11により帯電された感光体10の表面電位Voが定数として規定されており、表面電位Voから、露光量L、温度T、相対湿度Hおよび累積回転数Rを含む項で求まる値を差し引くことで、露光時電位Viを規定する。
もしくは、露光時電位推定部65は、露光量L、温度T、相対湿度Hおよび累積回転数Rの少なくとも1つと露光時電位Viとの相関関係を示すテーブルを予め記憶し、当該テーブルに従って露光時電位Viを推定してもよい。
具体的には、露光時電位推定部65は、露光量Lが増大するにつれて、絶対値が低くなるように露光時電位Viを推定する。露光時電位推定部65は、温度Tが高くなるにつれて、絶対値が低くなるように露光時電位Viを推定する。露光時電位推定部65は、相対湿度Hが高くなるにつれて、絶対値が低くなるように露光時電位Viを推定する。露光時電位推定部65は、累積回転数Rが大きくなるにつれて、絶対値が高くなるように露光時電位Viを推定する。
現像電圧決定部66は、トナー帯電量推定部64によって推定されたトナー帯電量Qと、膜厚センサー72によって測定された感光層10bの厚みdpcと、露光時電位推定部65によって推定された露光時電位Viと、目標濃度設定部63によって設定された目標濃度Mとに基づいて、現像電圧Vdcを決定する。
上述したように、特開2001−42613号公報の技術では、トナー帯電量に基づき現像電圧Vdcを決定しているが、目標濃度を含む適正範囲からトナー像の濃度が外れ得る。特開2006−243357号公報の技術では、温度と感光体における感光層の厚みとに基づいて現像電圧Vdcを決定しているが、目標濃度を含む適正範囲からトナー像の濃度が外れ得る。
本発明者らは、鋭意検討の結果、トナー像の濃度を適正範囲内に収めるためには、トナー帯電量Qと感光層10bの厚みdpcとに加えて、感光体10における露光時電位Viを考慮する必要があることを確認した。
そのため、本実施の形態では、現像電圧決定部66は、現像電圧Vdcを目的変数とし、トナー帯電量Q、厚みdpc、露光時電位Viおよび目標濃度Mを説明変数とする相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi,M)に従って、現像電圧Vdcを決定する。
電源制御部67は、現像電圧決定部66により決定された現像電圧Vdcを現像ローラー13dに出力するように電源部50を制御する。
[相関式について]
次に、相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi,M)について説明する。トナー帯電量Qが高くなるにつれて、トナー像の濃度が低くなる傾向にある。これは、感光体10の表面電位Viと現像電圧Vdcとが一定である場合、現像電圧Vdcと表面電位Viとの電位差をトナー帯電量Qが高いトナーによって中和させることになるため、感光体10に付着するトナー量が減少するためである。そのため、一定量のトナーを感光体10に付着させるために、トナー帯電量Qが高くなるにつれて現像電圧Vdcの絶対値が高くなるように、相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi,M)が規定される。
次に、相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi,M)について説明する。トナー帯電量Qが高くなるにつれて、トナー像の濃度が低くなる傾向にある。これは、感光体10の表面電位Viと現像電圧Vdcとが一定である場合、現像電圧Vdcと表面電位Viとの電位差をトナー帯電量Qが高いトナーによって中和させることになるため、感光体10に付着するトナー量が減少するためである。そのため、一定量のトナーを感光体10に付着させるために、トナー帯電量Qが高くなるにつれて現像電圧Vdcの絶対値が高くなるように、相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi,M)が規定される。
感光層10bの厚みdpcが厚くなるにつれて、トナー像の濃度が低くなる傾向にある。これは、感光層10bの厚みdpcが厚くなると感光層10bの静電容量が低下し、現像電圧Vdcが一定である場合、感光体10に付着するトナーの電気量が静電容量に比例して低下するためである。そのため、感光層10bの厚みdpcが厚くなるにつれて現像電圧Vdcの絶対値が高くなるように、相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi,M)が規定される。
感光体10の露光時電位Viの絶対値が高くなるにつれて、トナー像の濃度が低くなる傾向にある。これは、現像電圧Vdcが一定である場合、露光時電位Viの絶対値が高くなると、現像電圧Vdcと露光時電位Viとの電位差が小さくなるためである。そのため、露光時電位Viの絶対値が高くなるにつれて現像電圧Vdcの絶対値が高くなるように、相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi,M)が規定される。
目標濃度Mが高くなるにつれて現像電圧Vdcの絶対値が高くなるように、相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi,M)が規定される。
これにより、画像形成装置100は、トナー像の濃度を目標濃度Mを含む適正範囲内に安定させることができる。
[画像形成装置の処理の流れ]
図7を参照して、画像形成装置100における印刷処理の流れについて説明する。図7は、印刷処理の流れを示すフローチャートである。
図7を参照して、画像形成装置100における印刷処理の流れについて説明する。図7は、印刷処理の流れを示すフローチャートである。
画像形成装置100が印刷命令を受けると、トナー帯電量推定部64は、トナー濃度Dt、温度T、相対湿度H、累積使用量U、プロセス速度Ps、対象トナーの色の少なくとも1つに基づいて、トナー帯電量Qを推定する(ステップS1)。たとえば、トナー帯電量推定部64は、トナー濃度Dtが7%、温度Tが25℃、相対湿度Hが60%、累積使用量Uが30%、プロセス速度Psが165mm/s、対象トナーの色がブラック(Bk)である場合、トナー帯電量Qを−40μC/gと推定する。
その後、膜厚センサー72は、感光層10bの厚みdpcを検出する(ステップS2)。
次に、露光時電位推定部65は、温度T、相対湿度H、露光量L、および感光体10の累積回転数Rの少なくとも1つに基づいて、感光体10における露光時電位Viを推定する(ステップS3)。たとえば、露光時電位推定部65は、温度Tが25℃、相対湿度Hが60%、露光量Lが2.5mJ/cm2、累積回転数Rが10万回である場合、露光時電位Viを−100Vと推定する。
次に、目標濃度設定部63は、操作パネル107へのユーザ入力に従って、用紙Sに形成される画像の目標濃度Mを設定する(ステップS4)。たとえば、目標濃度設定部63は、ユーザ入力がない場合には、目標濃度Mをデフォルト値5.0g/m2と設定し、ユーザ入力(たとえば、「濃さ+1」、「濃さ+2」など)があった場合には、当該ユーザ入力に応じて、目標濃度Mをデフォルト値から変更する。
現像電圧決定部66は、ステップS1〜S4にて取得したトナー帯電量Q、感光層10bの厚みdpc、露光時電位Viおよび目標濃度Mを相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi,M)に代入して、現像ローラー13dに印加すべき現像電圧Vdcを算出する(ステップS5)。現像電圧決定部66は、トナーの色ごとに、現像電圧Vdcを算出する。
たとえば、現像電圧決定部66は、トナー帯電量Qが−40μC/g、感光層10bの厚みdpcが38μm、露光時電位Viが−100Vである場合、現像電圧Vdcを−440Vと決定する。
次に、電源制御部67は、ステップS5で算出された現像電圧Vdcに交流成分電圧を重畳させた電圧が現像ローラー13dに印加されるように、電源部50を制御する。これにより、現像電圧Vdcに交流成分電圧を重畳させた電圧が現像ローラー13dに印加される(ステップS6)。
その後、帯電装置11による帯電処理、露光装置12による露光処理、現像装置13による現像処理、中間転写ベルトへの一次転写処理、用紙Sへの二次転写処理および定着装置43による定着処理が実行される(ステップS7)。これにより、印刷処理が完了する。
[変形例]
上記説明では、現像電圧決定部66は、相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi,M)を用いて現像電圧Vdcを決定したが、現像電圧Vdcの決定方法はこれに限定されない。たとえば、現像電圧決定部66は、トナー帯電量Q、感光層10bの厚みdpc、露光時電位Viおよび目標濃度Mと、現像電圧Vdcとを対応付けたテーブルを予め記憶しておき、当該テーブルに従って現像電圧Vdcを決定してもよい。
上記説明では、現像電圧決定部66は、相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi,M)を用いて現像電圧Vdcを決定したが、現像電圧Vdcの決定方法はこれに限定されない。たとえば、現像電圧決定部66は、トナー帯電量Q、感光層10bの厚みdpc、露光時電位Viおよび目標濃度Mと、現像電圧Vdcとを対応付けたテーブルを予め記憶しておき、当該テーブルに従って現像電圧Vdcを決定してもよい。
上記説明では、目標濃度設定部63は、操作パネル107に入力された指示に従って目標濃度を設定するものとした。しかしながら、目標濃度設定部63は、ユーザからの指示を受け付けることなく、デフォルト値の目標濃度を常に設定するものとしてもよい。この場合、目標濃度Mは一定値となるため、現像電圧決定部66は、現像電圧Vdcを目的変数とし、トナー帯電量Q、厚みdpcおよび露光時電位Viを説明変数とする相関式Vdc=f(Q,dpc,Vi)に従って、現像電圧Vdcを決定すればよい。もしくは、現像電圧決定部66は、トナー帯電量Q、感光層10bの厚みdpcおよび露光時電位Viと、現像電圧Vdcとを対応付けたテーブルを予め記憶しておき、当該テーブルに従って現像電圧Vdcを決定してもよい。
上記の説明では、直流成分電圧である現像電圧Vdcに交流成分電圧が重畳された電圧が現像ローラー13dに印加されるものとした。しかしながら、現像ローラー13dには、直流電圧である現像電圧Vdcのみが印加されてもよい。
上記の説明では、温湿度センサー71が感光体10および現像装置13の近傍に配置される。そのため、温湿度センサー71によって検出された温度Tおよび相対湿度Hは、感光体10の周囲の温度および相対湿度を示すとともに、現像装置13の周囲の温度および相対湿度も示す。しかしながら、画像形成装置100は、感光体10の周囲の温度および相対湿度を検出する温湿度センサーと、現像装置13の周囲の温度および相対湿度を検出する温湿度センサーとを別々に備えていてもよい。
[利点]
以上のように、画像形成装置100は、トナー帯電量Qを取得するトナー帯電量推定部(トナー帯電量取得部)64と、感光層10bの厚みdpcを取得する膜厚センサー(膜厚取得部)72と、感光体10の表面における露光時電位Viを取得する露光時電位推定部(露光時電位取得部)65と、トナー帯電量Q、感光層10bの厚みdpcおよび露光時電位Viと、現像ローラー13dに印加すべき現像電圧Vdcとの相関関係に基づいて、現像電圧Vdcを決定する現像電圧決定部66と、現像電圧Vdcを現像ローラー13dに印加する電源部50とを備える。
以上のように、画像形成装置100は、トナー帯電量Qを取得するトナー帯電量推定部(トナー帯電量取得部)64と、感光層10bの厚みdpcを取得する膜厚センサー(膜厚取得部)72と、感光体10の表面における露光時電位Viを取得する露光時電位推定部(露光時電位取得部)65と、トナー帯電量Q、感光層10bの厚みdpcおよび露光時電位Viと、現像ローラー13dに印加すべき現像電圧Vdcとの相関関係に基づいて、現像電圧Vdcを決定する現像電圧決定部66と、現像電圧Vdcを現像ローラー13dに印加する電源部50とを備える。
トナー帯電量Q、厚みdpcおよび露光時電位Viと現像電圧Vdcと相関関係は、トナー像の濃度が一定になるように予め規定される。当該相関関係を用いて、トナー帯電量Qと感光層10bの厚みdpcとに加えて、露光時電位Viを考慮したうえで現像電圧Vdcが決定される。これにより、トナー像の濃度を目標濃度を含む適正範囲内に安定して収めることができる。
具体的には、現像電圧決定部66は、目標濃度Mが濃くなるほど絶対値の高い現像電圧Vdcを決定する。現像電圧決定部66は、トナー帯電量Qの絶対値が大きくなるほど絶対値の高い現像電圧Vdcを決定する。現像電圧決定部66は、感光層10bの厚みdpcが厚くなるほど絶対値の高い現像電圧Vdcを決定する。現像電圧決定部66は、露光時電位Viの絶対値が高くなるほど絶対値の高い現像電圧Vdcを決定する。
トナー帯電量Q、感光層10bの厚みdpc、感光体10の露光時電位Vi、目標濃度Mが異なる複数のケースa〜iにおいて、画像形成装置100から出力される用紙Sの画像品質を評価したところ、表1のような結果が得られた。
画像品質の評価において、画像濃度が目標濃度を中心とする適正範囲内に収まっている場合を「良」とした。
ケースa〜cは、トナー帯電量Qのみが異なる。現像電圧決定部66は、表1に示されるように、トナー帯電量Qの絶対値が高いほど、絶対値の高い現像電圧Vdcを決定する。これにより、現像ローラー13dから感光体10へのトナーの転写量が安定し、画像濃度が適正範囲内に収まることが確認できた。
ケースa,d,eは、感光層10bの厚みdpcのみが異なる。現像電圧決定部66は、厚みdpcが厚いほど、絶対値の高い現像電圧Vdcを決定する。これにより、現像ローラー13dから感光体10へのトナーの転写量が安定し、画像濃度が適正範囲内に収まることが確認できた。
ケースa,f,gは、感光体10の露光時電位Viのみが異なる。現像電圧決定部66は、露光時電位Viの絶対値が高いほど、絶対値の高い現像電圧Vdcを決定する。これにより、現像ローラー13dから感光体10へのトナーの転写量が安定し、画像濃度が適正範囲内に収まることが確認できた。
ケースa,h,iは、目標濃度Mのみが異なる。現像電圧決定部66は、目標濃度Mが高いほど、絶対値の高い現像電圧Vdcを決定する。これにより、現像ローラー13dから感光体10へのトナーの転写量が安定し、画像濃度が適正範囲内に収まることが確認できた。
トナー帯電量推定部64は、現像槽13aにおけるトナー濃度Dtと、現像装置13の周囲の温度Tと、現像装置13の周囲の相対湿度Hと、現像装置13の累積使用量Uと、感光体10に周速度(プロセス速度)と、トナーの色との少なくとも1つに基づいて、トナー帯電量Qを推定する。これにより、現像装置13の状態に応じたトナー帯電量Qを推定することができる。
露光時電位推定部65は、感光体10の周囲の温度Tと、感光体10の周囲の相対湿度Hと、露光装置12の露光量Lと、感光体10の累積回転数Rとの少なくとも1つに基づいて、露光時電位Viを推定する。これにより、感光体10および露光装置12の状態に応じた露光時電位Viを推定することができる。
画像形成装置100は、トナー像の目標濃度Mを設定する目標濃度設定部63をさらに備える。現像電圧決定部66は、さらに目標濃度Mと現像電圧Vdcとの相関関係に基づいて、現像電圧Vdcを決定する。これにより、目標濃度Mが変更された場合であっても、トナー像の濃度を目標濃度を含む適正範囲内に安定して収めることができる。
目標濃度設定部63は、トナーの色ごとに目標濃度Mを設定する。これにより、ユーザは、所望の濃度のカラー画像を得ることができる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、現像電圧決定部66は、膜厚センサー72により計測された感光層10bの厚みdpcを用いて、現像電圧Vdcを決定する。これに対し、実施の形態2では、現像電圧決定部66は、感光体10の累積回転数Rに基づいて推定された感光層10bの厚みdpcを用いて、現像電圧Vdcを決定する。
実施の形態1では、現像電圧決定部66は、膜厚センサー72により計測された感光層10bの厚みdpcを用いて、現像電圧Vdcを決定する。これに対し、実施の形態2では、現像電圧決定部66は、感光体10の累積回転数Rに基づいて推定された感光層10bの厚みdpcを用いて、現像電圧Vdcを決定する。
図8を参照して、実施の形態2に係る画像形成装置100Aの内部構成について説明する。図8は、画像形成装置100Aにおける現像電圧Vdcの制御に関する構成を示すブロック図である。
図8に示されるように、画像形成装置100Aは、膜厚センサー72を備えておらず、ICチップ18および制御装置60の代わりにICチップ18aおよび制御装置60aを備える点で図4に示す画像形成装置100と相違する。制御装置60aは、膜厚推定部68をさらに備える点で図4に示す制御装置60と相違する。
ICチップ18aは、感光体10の使用開始からの累積回転数Rとともに、ドラムユニット15の未使用時(たとえば出荷時)における感光体10の感光層10bの厚み(初期厚みdpcnew)を記憶する。
膜厚推定部(膜厚取得部)68は、ICチップ18aから累積回転数Rおよび初期厚みdpcnewを読み出し、読み出した累積回転数Rおよび初期厚みdpcnewに基づいて、感光体10の感光層10bにおける現状の厚みdpcを推定する。膜厚推定部68は、以下の式(1)に従って、厚みdpcを算出する。
dpc=dpcnew−(C×R)・・・(1)
式(1)において、係数Cは、単位回転数当たりの感光層10bの厚みの減少量を示す定数であり、実験等により予め設定される。膜厚推定部68は、係数Cを予め記憶している。たとえば、Cが0.02μm/1000回、dpcnewが40μm、累積回転数Rが100000回である場合、膜厚推定部68は、厚みdpc=38μmと推定する。
式(1)において、係数Cは、単位回転数当たりの感光層10bの厚みの減少量を示す定数であり、実験等により予め設定される。膜厚推定部68は、係数Cを予め記憶している。たとえば、Cが0.02μm/1000回、dpcnewが40μm、累積回転数Rが100000回である場合、膜厚推定部68は、厚みdpc=38μmと推定する。
現像電圧決定部66は、膜厚推定部68により推定された厚みdpcと、トナー帯電量Qと、露光時電位Viと、目標濃度Mとに基づいて、実施の形態1と同様に現像電圧Vdcを決定することができる。これにより、用紙Sに形成される画像濃度を適正範囲内に安定して収めることができる。
<実施の形態3>
実施の形態1では、現像電圧決定部66は、露光時電位推定部65により推定された露光時電位Viを用いて、現像電圧Vdcを決定する。これに対し、実施の形態3では、現像電圧決定部66は、感光体10の露光部分の電位を計測する電位センサーの計測値を露光時電位Viとして用いて、現像電圧Vdcを決定する。
実施の形態1では、現像電圧決定部66は、露光時電位推定部65により推定された露光時電位Viを用いて、現像電圧Vdcを決定する。これに対し、実施の形態3では、現像電圧決定部66は、感光体10の露光部分の電位を計測する電位センサーの計測値を露光時電位Viとして用いて、現像電圧Vdcを決定する。
図9を参照して、実施の形態3に係る画像形成装置100Bの内部構成について説明する。図9は、画像形成装置100Bにおける現像電圧Vdcの制御に関する構成を示すブロック図である。
図9に示されるように、画像形成装置100Bは、制御装置60の代わりに制御装置60bを備え、かつ、さらに電位センサー75を備える点で図4に示す画像形成装置100と相違する。制御装置60bは、露光時電位推定部65を備えない点で図4に示す制御装置60と相違する。
電位センサー75は、露光装置12と現像装置13との間において、感光体10の表面に対向するように配置され、露光装置12によって露光された感光体10の表面部分の電位(露光時電位Vi)を計測する。電位センサー75は、たとえば音さ型振動子を用いたセンサーであり、TDK社製EFS22DXX-XXを用いることができる。
現像電圧決定部66は、電位センサー75により計測された露光時電位Viと、感光層10bの厚みdpcと、トナー帯電量Qと、目標濃度Mとに基づいて、実施の形態1と同様に現像電圧Vdcを決定する。これにより、用紙Sに形成される画像濃度を適正範囲に収めることができる。
なお、現像電圧決定部66は、印刷命令を受けてから電位センサー75により計測された露光時電位Viを用いて現像電圧Vdcを決定してもよいし、前回までの印刷命令時に電位センサー75により計測された露光時電位Viを用いて現像電圧Vdcを決定してもよい。もしくは、現像電圧決定部66は、定期的に実施される画質調整(プロセスコントロール)の際に電位センサー75により計測された露光時電位Viを用いて、現像電圧Vdcを決定してもよい。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1C,1K,1M,1Y 画像形成ユニット、2C,2K,2M,2Y トナーボトル
10 感光体、10a 基体、10b 感光層、11 帯電装置、12 露光装置、13 現像装置、13a 現像槽、13b,13c 撹拌スクリュー、13d 現像ローラー、13e,13f 収容室、15 ドラムユニット、17 クリーニング装置、18,18a チップ、19 支持体、30 中間転写ベルト、31 一次転写ローラー、33 二次転写ローラー、37 カセット、38 従動ローラー、39 駆動ローラー、40 搬送経路、41 ピックアップローラー、42 タイミングローラー、43 定着装置、48 トレー、50 電源部、60,60a,60b 制御装置、61 速度制御部、62 露光制御部、63 目標濃度設定部、64 トナー帯電量推定部、65 露光時電位推定部、66 現像電圧決定部、67 電源制御部、68 膜厚推定部、70 センサー群、71 温湿度センサー、72 膜厚センサー、73 トナー濃度センサー、74 累積使用量カウンター、75 電位センサー、80 ネットワークインターフェース、100,100A,100B 画像形成装置、102 ROM、103 RAM、107 操作パネル、120 記憶装置、122 制御プログラム。
10 感光体、10a 基体、10b 感光層、11 帯電装置、12 露光装置、13 現像装置、13a 現像槽、13b,13c 撹拌スクリュー、13d 現像ローラー、13e,13f 収容室、15 ドラムユニット、17 クリーニング装置、18,18a チップ、19 支持体、30 中間転写ベルト、31 一次転写ローラー、33 二次転写ローラー、37 カセット、38 従動ローラー、39 駆動ローラー、40 搬送経路、41 ピックアップローラー、42 タイミングローラー、43 定着装置、48 トレー、50 電源部、60,60a,60b 制御装置、61 速度制御部、62 露光制御部、63 目標濃度設定部、64 トナー帯電量推定部、65 露光時電位推定部、66 現像電圧決定部、67 電源制御部、68 膜厚推定部、70 センサー群、71 温湿度センサー、72 膜厚センサー、73 トナー濃度センサー、74 累積使用量カウンター、75 電位センサー、80 ネットワークインターフェース、100,100A,100B 画像形成装置、102 ROM、103 RAM、107 操作パネル、120 記憶装置、122 制御プログラム。
Claims (15)
- 表面に感光層が形成された感光体と、
前記感光体の表面を帯電させる帯電装置と、
前記帯電装置により帯電された前記感光体を露光する露光装置と、
前記露光装置により露光された前記感光体にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、
前記トナーの帯電量を取得するトナー帯電量取得部と、
前記感光層の厚みを取得する膜厚取得部と、
前記感光体の表面における露光時の電位を取得する露光時電位取得部と、
前記トナーの帯電量と、前記感光層の厚みと、前記露光時の電位とに基づいて、前記現像装置に印加すべき現像電圧を決定する現像電圧決定部と、
前記現像電圧を前記現像装置に印加する電源部と、を備える画像形成装置。 - 前記現像装置は、トナーを含む現像剤を収容する現像槽を含み、
前記感光体は、回転可能なドラム状に構成されており、
前記トナー帯電量取得部は、前記現像剤中におけるトナーの割合を示すトナー濃度と、前記現像装置の周囲の温度と、前記現像装置の周囲の湿度と、前記現像装置の累積使用量と、前記感光体の周速度との少なくとも1つに基づいて、前記トナーの帯電量を推定する、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記膜厚取得部は、前記感光層の厚みを測定するセンサーを含む、請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記膜厚取得部は、前記感光体の未使用時における前記感光層の初期厚みと、前記感光体の累積回転数とに基づいて、前記感光層の厚みを算出する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記露光時電位取得部は、前記露光装置により露光された後の前記感光体の表面電位を測定する電位センサーを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記露光時電位取得部は、前記感光体の周囲の温度と、前記感光体の周囲の湿度と、前記露光装置の露光量と、前記感光体の累積回転数との少なくとも1つに基づいて、前記露光時の電位を推定する、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記トナー像の目標濃度を設定する目標濃度設定部をさらに備え、
前記現像電圧決定部は、さらに前記目標濃度に基づいて前記現像電圧を決定する、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置は、複数の色のトナーごとに、前記感光体と、前記帯電装置と、前記露光装置と、前記現像装置とを備え、
前記目標濃度設定部は、トナーの色ごとに前記目標濃度を設定し、
前記現像電圧決定部は、トナーの色ごとに前記現像電圧を決定する、請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記現像電圧決定部は、前記目標濃度が濃くなるほど、絶対値が高くなるように前記現像電圧を決定する、請求項7または8に記載の画像形成装置。
- 前記現像電圧決定部は、前記画像形成装置が印刷命令を受けたときに、前記現像電圧を決定する、請求項1から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記現像電圧決定部は、前記現像電圧における直流成分を決定する、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記現像電圧決定部は、前記トナーの帯電量の絶対値が大きくなるほど、絶対値が高くなるように前記現像電圧を決定する、請求項1から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記現像電圧決定部は、前記感光層の厚みが厚くなるほど、絶対値が高くなるように前記現像電圧を決定する、請求項1から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記現像電圧決定部は、前記露光時の電位の絶対値が高くなるほど、絶対値が高くなるように前記現像電圧を決定する、請求項1から13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 表面に感光層が形成された感光体と、
前記感光体の表面を帯電させる帯電装置と、
前記帯電装置により帯電された前記感光体を露光する露光装置と、
前記露光装置により露光された前記感光体にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置とを備えた画像形成装置における制御方法であって、
前記トナーの帯電量を取得するステップと、
前記感光層の厚みを取得するステップと、
前記感光体の表面における露光時の電位を取得するステップと、
前記トナーの帯電量と、前記感光層の厚みと、前記露光時の電位とに基づいて、前記現像装置に印加すべき現像電圧を決定するステップと、
前記現像電圧を前記現像装置に印加するステップと、を備える制御方法。
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JP2016235880A JP2018092028A (ja) | 2016-12-05 | 2016-12-05 | 画像形成装置および制御方法 |
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2016
- 2016-12-05 JP JP2016235880A patent/JP2018092028A/ja active Pending
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