JP2024046314A - 画像形成装置、かぶりマージン決定方法およびかぶりマージン決定プログラム - Google Patents

画像形成装置、かぶりマージン決定方法およびかぶりマージン決定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 トナーの濃度を検出する性能を高めることなく、適切なかぶりマージンを決定する。【解決手段】 画像形成装置は、像担持体に形成されたかぶり像の濃度を検出する濃度検出部53と、濃度検出部53により検出される濃度に基づいて、トナー担持体に印加される現像バイアスと像担持体を帯電させる帯電器に印加される帯電バイアスとの差を示すかぶりマージンである仮のかぶりマージンを決定する仮決定部57と、濃度検出部53により検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいて、仮のかぶりマージンを補正する補正部59と、を備える。【選択図】 図5

Description

この発明は、画像形成装置、かぶりマージン決定方法およびかぶりマージン決定プログラムに関し、特に、像担持体にトナー像を形成する画像形成装置、その画像形成装置で実行されるかぶりマージン決定方法およびかぶりマージン決定プログラムに関する。
MFP(Multi Function Peripheral)で代表される画像形成装置は、感光体ドラムと現像ローラーとを備える。現像ローラーは、トナーを含む現像剤を担持する。現像ローラーにより担持されたトナーが、感光体ドラムに形成された静電潜像に転写されることにより、感光体ドラムにトナー像が形成される。感光体ドラムにより担持されるトナー像が記録媒体等に転写された後、感光体ドラム上で転写されずに残った残留トナーがブレード材により、除去される。この際に、トナー粒子が潤滑剤として働き、ブレードのエッジと感光体ドラムとの間の摩擦力が低減される。
画像の背景に相当する部分は、本来記録媒体にトナーが転写されないようにするのが好ましい。一方で、ブレードのエッジと感光体ドラムの間の摩擦力が低減するために、感光体ドラムの画像の背景に相当する部分に所定量のトナーが感光体ドラムに担持されている必要がある。感光体ドラムの画像の背景に相当する部分に感光体ドラムにより担持されるトナーの量をかぶり量という。このかぶり量を多くするとトナーの消費量が増大する。逆に、かぶり量を少なくすると、感光体ドラムのクリーニング性能が低下する。
特許文献1によると、感光体上に形成した制御用トナー像の濃度を測定するための光学式センサーを用いて、感光体上のかぶりトナー濃度を測定する。かぶりトナー濃度が所定値を越える場合、転写バイアスを転写効率の低下が許容できる範囲で所定幅だけ上昇させる。これにより、かぶりトナーの転写効率を低下させて、画像の白地部にトナーが付着して目立つ地汚れを抑制している。
特開2009-271240号公報
しかしながら、トナーをかぶり像として感光体の表面に供給すると、それだけトナーの消費量が多くなるので、摩擦を抑えつつ、できる限り少ないトナーの供給が望まれる。このように、感光体の表面に供給されるかぶりトナーは、微量にならざるを得ず、特許文献1に記載されたように、光学式センサーによって、感光体表面のかぶりトナーを検出することは、その感度上、難しい。
一方、かぶり量は、現像ローラーに印加される現像バイアスと、感光体ドラムを帯電させる帯電バイアスとの電圧差であるかぶりマージンにより影響を受けることが知られている。従来は、このかぶりマージンは予め実験により求めることにより定められていた。しかしながら、かぶりマージンの適切な値は画像形成装置の状態により変化するために、画像形成装置の状態の変化に伴って適切なかぶりマージンを決定するのが困難である。
この発明の目的の1つは、トナーの濃度を検出する性能を高めることなく、適切なかぶりマージンを決定することが可能な画像形成装置、かぶりマージン決定方法およびかぶりマージン決定プログラムを提供することである。
この発明のある局面によれば、画像形成装置は、像担持体に形成されたかぶり像の濃度を検出する濃度検出手段と、濃度検出手段により検出される濃度に基づいて、トナー担持体に印加される現像バイアスと像担持体を帯電させる帯電器に印加される帯電バイアスとの差を示すかぶりマージンである仮のかぶりマージンを決定する仮決定手段と、濃度検出手段により検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいて、仮のかぶりマージンを補正する補正手段と、を備える。
この発明の他の局面によれば、かぶりマージン決定方法は、像担持体に形成されたかぶり像の濃度を検出する濃度検出ステップと、濃度検出ステップにおいて検出される濃度に基づいて、トナー担持体に印加される現像バイアスと像担持体を帯電させる帯電器に印加される帯電バイアスとの差を示すかぶりマージンである仮のかぶりマージンを決定する仮決定ステップと、濃度検出ステップにおいて検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいて、仮のかぶりマージンを補正する補正ステップと、を画像形成装置に実行させる。
この発明のさらに他の局面によれば、かぶりマージン決定プログラムは、像担持体に形成されたかぶり像の濃度を検出する濃度検出ステップと、濃度検出ステップにおいて検出される濃度に基づいて、トナー担持体に印加される現像バイアスと像担持体を帯電させる帯電器に印加される帯電バイアスとの差を示すかぶりマージンである仮のかぶりマージンを決定する仮決定ステップと、濃度検出ステップにおいて検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいて、仮のかぶりマージンを補正する補正ステップと、をコンピューターに実行させる。
本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの内部構成を示す模式的断面図である。 現像ユニットの詳細を示す断面図である。 第1の実施の形態におけるMFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。 駆動制御部を説明するブロック図である。 本実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。 対応データの一例を示す第1のグラフである。 劣化したトナーの帯電分布の一部を示す図である。 劣化していないトナーの帯電分布の一部を示す図である。 対応データの一例を示す第2のグラフである。 第1補正テーブルの一例を示す図である。 かぶりマージン設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の変形例における本実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるMFPの内部構成を示す模式的断面図である。図1および後述する所定の図には、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。図1を参照して、MFP(Multi Function Peripheral)100は、画像形成装置の一例であり、原稿を読み取る原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送する自動原稿搬送装置120と、画像データに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給する給紙部150と、を含む。
原稿読取部130は、自動原稿搬送装置120により原稿ガラス11上にセットされた原稿の画像を、その下方を移動するスライダー12に取付けられた露光ランプ13で露光する。原稿からの反射光は、ミラー14と2枚の反射ミラー15,15Aによりレンズ16に導かれ、CCD(Charge Coupled Devices)センサー18に結像する。
CCDセンサー18に結像した反射光は、CCDセンサー18内で電気信号としての画像データに変換される。画像データは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の印字用データに変換されて、画像形成部140に出力される。
画像形成部140は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックそれぞれに対応する、現像ユニット20Y,20M,20C,20K、およびトナーボトル41Y,41M,41C,41Kを有する。ここで、“Y”、“M”、“C”および“K”は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックを表す。
現像ユニット20Y,20M,20C,20Kおよびトナーボトル41Y,41M,41C,41Kは、取扱うトナーの色彩が異なるのみなので、ここでは、イエローの画像を形成するための現像ユニット20Yおよびトナーボトル41Yについて説明する。
トナーボトル41Yは、イエローのトナーを収容する。現像剤は、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとを含む。トナーボトル41Yは、トナーボトルモーターを駆動源として回転し、トナーを外部に排出する。トナーボトル41Yから排出されたトナーは、現像装置24Yに供給される。トナーボトル41Yは、現像装置24Yに収容されたトナーの残量が予め定められた下限値以下になることに応じて現像装置24Yに現像剤を供給する。
中間転写ベルト30は、駆動ローラー33と従動ローラー34とにより弛まないように懸架されている。駆動ローラー33が図1中で反時計回りに回転すると、中間転写ベルト30が所定の速度で図中反時計回りに回転する。中間転写ベルト30の回転に伴って、従動ローラー34が、反時計回りに回転する。
現像ユニット20Yは、現像剤を収容する。現像剤は、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとを含む。現像ユニット20Yは、トナーボトル41Yからトナーが補給され、キャリアとトナーとを撹拌する。現像ユニット20Yは、現像剤に含まれるトナーでトナー像を形成し、トナー像を中間転写ベルト30に転写する。現像ユニット20Yが、中間転写ベルト30上にトナー像を転写するタイミングは、中間転写ベルト30に付された基準マークを検出することにより、調整される。
MFP100は、フルカラーの画像を形成する場合、現像ユニット20Y,20M,20C,20Kのすべてを駆動させる。これにより、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像が中間転写ベルト30上に重畳される。MFP100は、モノクロの画像を形成する場合、現像ユニット20Y,20M,20C,20Kのいずれか1つを駆動する。また、現像ユニット20Y,20M,20C,20Kの2以上を組み合わせて画像を形成することもできる。
給紙カセット35,35A,35Bには、それぞれサイズの異なる用紙がセットされている。給紙カセット35,35A,35Bそれぞれに収容された用紙は、給紙カセット35,35A,35Bにそれぞれ取付けられている取出ローラー36,36A,36Bにより、搬送経路へ供給され、給紙ローラー37によりタイミングローラー31へ送られる。
タイミングローラー31は、給紙ローラー37により搬送される用紙を中間転写ベルト30と転写部材である2次転写ローラー26との間のニップ部に搬送する。2次転写ローラー26は、ニップ部において電界を発生させる。このニップ部において電界力の作用により、タイミングローラー31により搬送される用紙に、中間転写ベルト30に形成されたトナー像が用紙に転写される。トナー像が転写された用紙は、定着ローラー32に搬送され、定着ローラー32により加熱および加圧される。これにより、トナーが溶かされて用紙に定着する。その後、用紙は排紙トレイ39に排出される。中間転写ベルト30の現像装置24Yの上流に、ベルト清掃ブレード29が設けられている。ベルト清掃ブレード29は、中間転写ベルト30上で用紙に転写されずに残ったトナーを除去する。
なお、ここでは、MFP100は、用紙に4色のトナーそれぞれを形成する現像装置24Y,24M,24C,24Kを備えたタンデム方式を採用する例について説明するが、1つの感光体ドラムで4色のトナーを順に用紙に転写する4サイクル方式を採用してもよい。
図2は、現像ユニットの詳細を示す断面図である。図2は、感光体ドラムの回転軸に垂直な面で現像ユニット20Yを切断した断面図である。図2を参照して、現像ユニット20Yは、現像装置24Y、感光体ドラム23Y、帯電ローラー22Y、露光ユニット21Y、1次転写ローラー25Y、ドラム清掃ブレード27Yおよび検出センサー29Yを含む。と、ドラム清掃ブレード27Yと、検出センサー29Yと、を示している。
感光体ドラム23Yは、円筒形状の像担持体であり、アルミニウム等の導電性基体の外周に光導電層が形成される。感光体ドラム23Yは、回転対称軸で回転可能にMFP100の筐体に軸支されている。感光体ドラム23Yの周辺に、帯電ローラー22Y、露光ユニット21Y、現像装置24Y、検出センサー29Y、1次転写ローラー25Y、ドラム清掃ブレード27Yが、感光体ドラム23Yの回転方向に沿って順に配置される。1次転写ローラー25Yは、感光体ドラム23Yの上方で中間転写ベルト30を挟んで配置される。帯電ローラー22Yは、像担持体である感光体ドラム23Yの表面を一様に帯電する。ドラム清掃ブレード27Yは、感光体ドラム23Y上の転写残トナーを除去する。
感光体ドラム23Yは、帯電ローラー22Yによって帯電された後、露光ユニット21Yが発光するレーザー光が照射される。露光ユニット21Yは、感光体ドラム23Yの表面の画像対応部を露光する。感光体ドラム23Yの露光された部分に静電潜像が形成される。
現像装置24Yは、キャリアとトナーとからなる現像剤を使用して感光体ドラム23Yにトナー像を形成する。現像装置24Yは、ハウジング200Y、第1スクリュー201Y、第2スクリュー203Y、現像ローラー221Y、規制ブレード223Yを備える。
ハウジング200Yは、現像剤、第1スクリュー201Y、第2スクリュー203Y、現像ローラー221Yおよび規制ブレード223Yを収容する筐体である。ハウジング200Yに、ハウジング200Y内の現像剤の量を検出するセンサーが取り付けられている。センサーが検出した現像剤の量が所定値よりも少ない場合には、トナーボトル41Yからハウジング200Yに現像剤が供給される。
ハウジング200Y内に、現像ローラー221Y、第1スクリュー201Yおよび第2スクリュー203Yがそれぞれ並んで配置され、それらが回転可能にハウジング200Yに軸支される。現像ローラー221Y、第1スクリュー201Yおよび第2スクリュー203Yが延在する方向はY方向である。
ハウジング200Yは、Y方向に延在する容器であり、Y方向に延在する隔壁205Yにより区切られた、第1循環槽Sp1および第2循環槽Sp2の2つの空間を有する。第1循環槽Sp1には第1スクリュー201Yが設けられ、第2循環槽Sp2には第2スクリュー203Yが設けられている。第1スクリュー201Yおよび第2スクリュー203Yそれぞれは、Y方向に延在する円柱状の回転軸の外周面に螺旋状の羽が設けられた形状を成し、回転することにより現像剤を搬送する。第1循環槽Sp1および第2循環槽Sp2は、現像剤を収容する収容空間である。
隔壁205YのY方向の両端部に開口が設けられ、第1循環槽Sp1および第2循環槽Sp2が連結されている。第1スクリュー201Yが回転することにより第1循環槽Sp1内の現像剤がY方向正側に搬送され、隔壁205Yの端部まで搬送された現像剤が開口から第2循環槽Sp2に進入する。第2スクリュー203Yが回転することにより第2循環槽Sp2内の現像剤がY方向負側に搬送され、隔壁205Yの端部まで搬送された現像剤が開口から第1循環槽Sp1に進入する。このように、現像剤は、第1スクリュー201Yおよび第2スクリュー203Yによって第1循環槽Sp1および第2循環槽Sp2を循環する。
現像ローラー221Yは、第1循環槽Sp1内に、第1スクリュー201Yと対向して設けられる。さらに、現像ローラー221Yは、ハウジング200Yから露出している。現像ローラー221Yのハウジング200Yから露出した部分が感光体ドラム23Yと対向する。具体的には、現像ローラー221Yは、感光体ドラム23Yと僅かな間隔が保持されるように、現像ローラー221Yの回転軸がハウジング200Yに回転可能に軸支される。現像剤は、磁性体のキャリアと非磁性体のトナーとを含む。現像ローラー221Yは、その内部に配置されたロール部225Yの磁力により磁性体のキャリアを非磁性体のトナーとともに吸着して、第1スクリュー201Yにより搬送されてきた現像剤を担持する。以下、現像ローラー221Yにより担持される現像剤の集合を現像ブラシという。
現像ローラー221Yの近傍には、規制ブレード223Yが配置されている。規制ブレード223Yは、その両端でハウジング200Yにより支持されている。規制ブレード223Yの現像ローラー221Yに対向する端部は、現像ローラー221Yの表面の感光体ドラム23Yに最も近くなる部分よりも周方向で上流に位置している。
このため、現像ローラー221Yにより担持される現像剤の量が規制ブレード223Yにより制限される。具体的には、現像ローラー221Yの回転に伴って、現像ローラー221Yにより担持される現像剤は、規制ブレード223Yに接触する現像剤が現像ローラー221Yにより担持されなくなる。規制ブレード223Yと現像ローラー221Yとの間の隙間を通過する現像剤が、現像ローラー221Yと感光体ドラム23Yとの間の距離が最短になる現像領域に到達する。
現像ローラー221Yは、トナーを感光体ドラム23Yに付与して静電潜像を現像する。具体的には、現像ローラー221Yには、現像バイアスが印加されている。これにより、現像ローラー221Yの周面の電位は、感光体ドラム23Yの周面の静電潜像が形成された部分の電位(略0V)よりも低く、かつ、感光体ドラム23Yの静電潜像が形成されていない部分の電位よりも高くなる。現像ローラー221Yが担持している現像剤の内のトナーは、負に帯電しているので、感光体ドラム23Yの周面の静電潜像が形成された部分に付着する。これにより、感光体ドラム23Yの周面の静電潜像が形成された部分に負に帯電したトナーによりトナー像が形成される。
検出センサー29Yは、感光体ドラム23Y上に形成されたトナー像の濃度を検出する。具体的には、検出センサー29Yは、反射型の光学式センサーであり、感光体ドラム23Yの表面に向けて所定の波長の光を照射する。感光体ドラム23Yの表面に向けて照射された光は、感光体ドラム23Yの表面又は感光体ドラム23Yの表面上に形成されたトナー像により乱反射する。検出センサー29Yは、乱反射した光のうち、検出センサー29Yの方向に反射した光を検知する。検出センサー29Yは、検知した光の量を示す検出値を出力する。検出センサー29Yが受光する光量は、感光体ドラム23Yに形成されているトナー像の濃度により異なる。トナー像の濃度が高いほど光量が小さい。したがって、検出センサー29Yの出力値から感光体ドラム23Yにより担持されるトナー像の濃度が検出される。
感光体ドラム23Y上に形成されたトナー像は、像担持体である中間転写ベルト30上に1次転写ローラー25Yにより電界力の作用で転写される。感光体ドラム23Y上で転写されずに残ったトナーは、ドラム清掃ブレード27Yにより感光体ドラム23Yから除去される。トナーは、クリーニング成分および潤滑成分を含む。このため、感光体ドラム23Yのトナーを担持する部分はドラム清掃ブレード27Yにより除去されるトナーにより摩擦力が低減されつつクリーニングされる。
図3は、第1の実施の形態におけるMFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、CD-ROM118が装着される外部記憶装置117と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。さらに、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる画像データを一時的に記憶する。
通信I/F部112は、MFP100をネットワークに接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介して、PC200との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワークを介してインターネット5に接続されたコンピューターと通信が可能である。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータを用紙にプリントする。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
外部記憶装置117は、CD-ROM118が装着される。CPU111は、外部記憶装置117を介してCD-ROM118にアクセス可能である。CPU111は、外部記憶装置117に装着されたCD-ROM118に記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムを記憶する媒体としては、CD-ROM118に限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)等の半導体メモリ等の媒体でもよい。
また、CPU111が実行するプログラムは、CD-ROM118に記録されたプログラムに限られず、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワークに接続された他のコンピューターが、MFP100のHDD115に記憶されたプログラムを書き換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワークに接続された他のコンピューターからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD115に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部161と操作部163とを含む。表示部161は、例えば、液晶表示装置(LCD)または有機LE(electroluminescence)ディスプレイであり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部163は、タッチパネル165と、ハードキー部167とを含む。タッチパネル165は、表示部161の上面または下面に表示部161に重畳して設けられる。ハードキー部167は、複数のハードキーを含む。ハードキーは、例えば接点スイッチである。タッチパネル165は、表示部161の表示面中でユーザーにより指示された位置を検出する。
画像形成部140は、現像バイアスおよび帯電バイアスを制御する駆動制御部141を含む。
図4は、駆動制御部を説明するブロック図である。図4を参照して、駆動制御部141は、Y、M、C、K色の現像装置24Y,24M,24C,24K毎に現像バイアスおよび帯電バイアスを制御する。ここでは、現像装置24Yの現像バイアスおよび帯電バイアスの制御について説明する。駆動制御部141は、直流電源回路142に対して、直流の電圧を帯電バイアスとして、帯電ローラー22Yに印加するように、制御する。また、駆動制御部141は、直流電源回路143に対して、直流の電圧を現像バイアスとして、現像ローラー221Yに対して印加するように、制御する。なお、駆動制御部141は、現像バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を、現像ローラー221Yに対して印加するように、制御する場合もある。この場合、駆動制御部141は、交流電源回路144に対して、直流電源回路143の出力と並行して、交流電圧を現像バイアスとして現像ローラー221Yに対して印加するように、制御する。
図5は、本実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図5に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD-ROM118に記憶された画像形成プログラムを実行することにより、CPU111に実現される機能である。
図5を参照して、CPU111は、かぶり像形成部51と、濃度検出部53と、対応データ収集部55と、仮決定部57と、補正部59と、を含む。
かぶり像形成部51は、画像形成部140を制御して、感光体ドラム23Yにかぶり像を形成させる。かぶり像形成部51は、かぶりマージンに対応するかぶり像を感光体ドラム23Yに形成させる。かぶりマージンは、帯電ローラー22Yに印加される帯電バイアスと現像ローラー221Yに印加される現像バイアスとの電圧差であり、帯電バイアスから現像バイアスを減算した値である。現像バイアスが交流成分を含む場合は、帯電バイアスから現像バイアスの直流成分を減算した値である。かぶり像は、かぶりマージンで定まる現像バイアスを現像ローラー221Yに印加した状態かつかぶりマージンで定まる帯電バイアスを帯電ローラー22Yに印加した状態で、画像形成部140を動作させる場合に、感光体ドラム23Yに形成されるトナー像である。なお、かぶり像形成部51がかぶり像を感光体ドラム23Yに形成させる間は、感光体ドラム23Yは、露光ユニット21Yにより露光されない。
かぶり像形成部51は、複数のかぶりマージンにそれぞれ対応する複数のかぶり像を感光体ドラム23Yに形成させる。かぶり像形成部51は、複数のかぶりマージンの値を、対応データ収集部55および濃度検出部53に出力する。本実施の形態においては、かぶりマージンを-50V~150Vまでの間で10V刻みに、合計21のかぶりマージンの値それぞれに対応する21のかぶり像を感光体ドラム23Yに形成させる場合を例に説明する。
濃度検出部53は、検出センサー29Yを制御し、感光体ドラム23Yに形成されたかぶり像で反射した光を検出する検出センサー29Yの出力を取得する。検出センサー29Yの出力から、かぶり像のトナーの濃度が算出される。検出センサー29Yの出力値は、トナーの濃度が高いほど小さな値である。濃度検出部53は、検出センサー29Yの出力値を、対応データ収集部55に出力する。
対応データ収集部55は、かぶりマージンと検出センサー29Yの出力値とを関連付けた対応データを生成する。対応データ収集部55は、かぶり像形成部51により感光体ドラム23Yに形成されたかぶり像が、検出センサー29Yがトナーを検出可能な検出範囲に到達したタイミングで検出センサー29Yから入力される出力値と、そのかぶり像を形成するために用いたかぶりマージンの値とを関連付ける。かぶり像形成部51が感光体ドラム23Yに形成させるかぶり像の数と同じ数の対応データが生成される。本実施の形態においては、21の対応データが生成される。
仮決定部57は、複数の対応データに基づいて、仮のかぶりマージンを決定する。かぶりマージンが大きいほど、かぶり像の濃度が小さくなる。一方で、検出センサー29Yの検出精度は限界がある。かぶり像の濃度が検出センサー29Yの検出精度の範囲を超えて所定の値以下になると、検出センサー29Yの出力値は、所定の範囲内の値となる。したがって、かぶり像の濃度が検出センサー29Yの出力だけからかぶり像が形成されていないことを正確に判断することはできない。
図6は、対応データの一例を示す第1のグラフである。図6の横軸は、かぶりマージン(V)を示し、縦軸は、検出センサー29Yの出力値を示す。曲線201は、かぶりマージンの変化に伴う検出センサー29Yの出力値の推移を示す。検出センサー29Yの出力値は、検出センサー29Yの検出対象である感光体ドラム23Yの表面に、遮蔽物(つまり、かぶりトナー)が無い場合の出力値との差を示している。
図6によると、かぶりマージンが小さい場合には、検出センサー29Yの出力値は、小さく、かぶりマージンが増えるにつれて、検出センサー29Yの出力値も増える。かぶりマージンが-50Vから20Vの間の不安定領域では、かぶりマージンが小さいほどかぶり像のトナーの量が多く、かぶりマージンが大きいかぶり像のトナーの量が少ない。かぶりマージンが20V以上の安定領域では、検出センサー29Yの出力値は、所定の範囲内となり、飽和している。
図5に戻って、仮決定部57は、かぶりマージンの変化量に対する検出センサー29Yの出力値の変化量の割合である変動率に基づいて、仮のかぶりマージンを決定する。
仮決定部57は、対応データを用いて、かぶりマージンごとに変動率を算出する。ここで、かぶりマージンをM(i)で示し、かぶりマージンM(i)に対応する検出センサー29Yの出力値をV(i)で示す。iは、正の整数であり、かぶりマージンを特定する値である。ここでは、i=1のかぶりマージンは、―50Vであり、i=21のかぶりマージンは+150Vである。かぶりマージンM(i)よりも10Vだけ大きいかぶりマージンがM(i+1)で示される。かぶりマージンM(i)に対する検出センサー29Yの出力値の増加率ΔV(i)が、次式(1)を用いて算出される。iは、1より大きい整数である。また、増加率ΔV(j)の変動を示す変動率δ(j)が次式(2)を用いて算出される。jは2より大きい整数である。
増加率ΔV(i)=(V(i)-V(i-1))/(M(i)-MI(i-1))…(1)
変動率δ(j)=(ΔV(j)-ΔV(j―2))/(M(j)-M(j-2))…(2)
仮決定部57は、変動率δ(j)と変動率δ(j―1)との差が所定のしきい値以下となる複数の変動率δ(j)のうち変数jが最小のかぶりマージンM(J)を決定する。Jは、所定のしきい値以下の複数の変動率δ(j)のうち最小の変動率δ(j)のサフィックスである。仮決定部57は、かぶりマージンM(J)を仮のかぶりマージンに設定する。仮決定部57は、仮のかぶりマージンを補正部59に出力する。
なお、仮決定部57は、増加率ΔV(j)と増加率ΔV(j―1)とから変動率δ(j)を算出してもよい。また、仮決定部57は、増加率ΔV(j)と増加率ΔV(j-3)とか変動率δ(i)を算出してもよい。また、仮決定部57は、増加率ΔV(j)と増加率ΔV(j―2)との比から変動率δ(j)を算出してもよい。また、仮決定部57は、増加率ΔV(j)と増加率ΔV(j―1)との比から変動率δ(j)を算出してもよい。
補正部59は、仮決定部57から入力される仮のかぶりマージンを補正する。補正部59は、第1補正値決定部61を含む。上述したように、仮のかぶりマージンは、検出センサー29Yが検出できるかぶり像の濃度の最小値である。補正部59は、仮のかぶりマージンを、検出センサー29Yの検出精度を超える部分について、検出センサー29Yが検出精度の範囲内で出力する出力値を用いて、補正する。
ここで、現像装置24Yに収納される現像剤の劣化状態とかぶりマージンとの関係について説明する。現像装置24Yに収納される現像剤は、トナーの劣化とともにトナーの帯電性能が低下する。このトナーの帯電性能の違いが、かぶりマージンに対するかぶり像の濃度が影響することが知られている。一般的に、劣化していないトナーと劣化したトナーとについて、トナーの帯電分布を比較すると、劣化していないトナーの分散が劣化していないトナーの分散よりも大きくなる。
図7は、劣化したトナーの帯電分布の一部を示す図である。図8は、劣化していないトナーの帯電分布の一部を示す図である。図7と図8それぞれにおいては、横軸にトナーの帯電量を示す。横軸の右側程、帯電量が小さい。縦軸にトナーの個数を示す。図7と図8とにおいて、トナーの帯電分布のうち低帯電側の部分が示される。また、同じハッチングが付された2つの部分の面積は同じである。現像装置24Yに収納されるトナーが劣化している場合、帯電分布は標準偏差が大きく、現像装置24Yに収納されるトナーが劣化していない場合、帯電分布は標準偏差が小さい。
また、図7および図8それぞれにおいて、トナーの帯電量それぞれに対して仮のかぶりマージンおよびかぶり量狙い値が示される。仮のかぶりマージンに対する帯電量は、かぶり像を形成しないトナーの帯電量を示す。トナーの帯電量が仮のかぶりマージンよりも大きいトナーについては、かぶり像を形成しない。トナーの帯電量が仮のかぶりマージンよりも小さいトナーについては、かぶり像を形成するものもあれば、かぶり像を形成しないものもある。
ここで、トナーの帯電分布が分かれば、トナーの帯電量が仮のかぶりマージンに対する帯電量よりも小さいトナーについて、かぶり像を形成しない帯電量を予想することができる。ここで、かぶり像を形成しないトナーの予測される帯電量に対応するかぶりマージン狙い値という。具体的には、帯電量が仮のかぶりマージンに対応する帯電量よりも小さいトナーの帯電量の変化に対するトナーの個数の変化の割合から、かぶりマージン狙い値となるトナーの帯電量を定めることができる。例えば、かぶりマージン狙い値に対する帯電量以下かつ仮のかぶりマージンに対する帯電量以上のトナーの数を、仮のかぶりマージンよりも小さい所定数のトナーの個数と同じ個数となるように、かぶりマージン狙い値に対する帯電量が定まる。図では、かぶりマージン狙い値に対する帯電量と仮のかぶりマージンに対する帯電量との差が、仮のかぶりマージンを補正する第1補正量に相当する第1補正量相当分として示される。所定数は、実験により定めることができる。
図7および図8を参照すると、図8に示される劣化していないトナーの帯電分布においては、図7に示される劣化したトナーの帯電分布に示すよりも、仮のかぶりマージンに対する帯電量より高いトナーの個数の変化が急峻である。このため、第1補正量相当分は、劣化していないトナーの方が劣化したトナーよりも小さい。
図9は、対応データの一例を示す第2のグラフである。図9の横軸は、かぶりマージン(V)を示し、縦軸は、検出センサー29Yの出力値を示す。曲線201は、劣化していないトナーについてのかぶりマージンの変化に伴う検出センサー29Yの出力値の推移を示す。曲線203は、劣化したトナーについてのかぶりマージンの変化に伴う検出センサー29Yの出力値の推移を示す。
曲線201と曲線203とを比較して、不安定領域において、曲線201の傾きが曲線203の傾きよりも大きい。トナーの劣化による帯電分布の違いは、曲線201,203それぞれの不安定領域の傾きと相関があることが判っている。不安定領域の傾きが小さい曲線203が得られる場合、現像装置24Yに収納されるトナーの帯電分布において標準偏差が大きく、不安定領域の傾きが大きい曲線201が得られる場合、現像装置24Yに収納されるトナーの帯電分布において標準偏差が小さい。
図5に戻って、第1補正値決定部61は、通常想定の分布を定義してそのかぶり現像特性でのかぶりマージン狙い値へのオフセットマージンを補正中心値として、かぶり現像特性の変化分をばらつきとして補正する。ここで、かぶり現像特性S(i)は、次式(3)で算出される値である。
S(i)=(V(i)-V(i-3))/(M(i)-MI(i-3))…(3)
但し、i>3であり、i=Jである。
第1補正値決定部61は、標準的なトナーの帯電分布に対して、仮のかぶりマージンをかぶりマージン狙い値に補正するための補正値を標準として予め定めておき、トナーの帯電分布のばらつきによるかぶりマージン分を標準の補正値にフィードバックした値を第1補正値に決定する。具体的には、第1補正値決定部61は、かぶり現像特性と補正量との関係とを実験により求めた第1補正テーブルを予め記憶している。このテーブルを作成する実験において、かぶり像のトナー量は、実際に感光体ドラム23Yに形成されたかぶり像のトナーを回収して計測される。
なお、第1補正値決定部61は、かぶり現像特性が予め定められたしきい値以下となる場合は、第1補正値を予め定められた上限値に設定する。かぶり現像特性が所定の値以下になる場合はトナーの帯電分布が正規分布とならず、2以上の正規分布を含むことが予想される。この場合には、かぶり現像特性がトナーの帯電分布を示していないことになる。
図10は、第1補正テーブルの一例を示す図である。図10は、横軸は、かぶり現像特性を示し、縦軸は、第1補正値を示す。ここでは、テーブルの値をプロットした点を近似したグラフで示している。図10を参照して、かぶり現像特性が「8」の場合のトナーの帯電分布を標準的なトナーの帯電分布としている。また、この場合における第1補正値が「30V」であることが示される。また、かぶり現像特性が「5」のトナーの帯電分布に対して、第1補正値「60V」が定められる。また、かぶり現像特性が「11」のトナーの帯電分布に対して、第1補正値「20V」が定められる。補正テーブルにおいて、第1補正値は、かぶり現像特性が小さいほど大きくなる関係となるように設定される。なお、ここではテーブルを用いて第1補正値を求める場合を例に説明するが、図10に示したグラフを示すかぶり現像特性と第1補正値との関係を示す演算式を用いてもよい。
図11は、かぶりマージン設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。かぶりマージン設定処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD-ROM118に記憶されたかぶりマージン設定プログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。
図11を参照して、MFP100が備えるCPU111は、画像形成中か否かを判断する。画像形成中ならば待機状態となり(ステップS01でYES)、画像形成中でなければ(ステップS01でNO)、処理はステップS02に進む。処理がステップS02に進む場合、かぶりマージンを設定するモードに設定される。かぶりマージンを設定するモードにおいては、画像形成処理が禁止される。
ステップS02においては、かぶりマージンが選択され、処理はステップS03に進む。予め定められた複数のかぶりマージンのうちから処理対象となるかぶりマージンが選択される。ステップS03においては、かぶり像が形成され、処理はステップS04に進む。かぶりマージンにより定まる現像バイアスおよび帯電バイアスそれぞれの電圧が決定され、感光体ドラム23Y,23M,23C,23Kを露光することなく現像処理が実行される。これにより、感光体ドラム23Y,23M,23C,23Kそれぞれにかぶり像が形成される。
ステップS04においては、かぶり像の濃度が検出され、処理はステップS05に進む。検出センサー29Y,29M,29C,29Kそれぞれの出力値が取得される。ステップS05においては、対応データが生成され、処理はステップS06に進む。ステップS02で選択されたかぶりマージンと、ステップS04において取得された検出センサー29Y,29M,29C,29Kそれぞれの出力値とを含む対応データが生成され、HDD115に格納される。現像ユニット20Y,20M,20C,20Kごとに対応データが生成される。
ステップS06においては、処理対象に選択されていないかぶりマージンが存在するか否かが判断される。未選択のかぶりマージンが存在するならば処理はステップS02に戻るが、そうでなければ処理はステップS07に進む。ステップS02からステップS06の処理が繰り返されることにより、予め準備された複数のかぶりマージンそれぞれに対応する対応データが生成される。
ステップS07においては、仮のかぶりマージンが決定され、処理はステップS08に進む。現像ユニット20Y,20M,20C,20Kごとに仮のかぶりマージンが決定される。式(1)を用いて、複数のかぶりマージンそれぞれにおける増加率ΔV(i)が決定され、式(2)を用いて、複数のかぶりマージンそれぞれにおける変動率δ(j)が決定される。そして、変動率δ(j)と変動率δ(j―1)との差が所定のしきい値以下となる複数の変動率δ(j)のうち変数jが最小のかぶりマージンM(J)が仮のかぶりマージンに決定される。Jは、所定のしきい値以下の複数の変動率δ(j)のうち最小の変動率δ(j)のサフィックスである。
ステップS08においては、補正値が決定され、処理はステップS09に進む。現像ユニット20Y,20M,20C,20Kごとに補正値が決定される。現像装置24Y,24M,24C,24Kそれぞれに収納されるトナーの帯電分布に基づいて、仮のかぶりマージンの補正値が決定される。
ステップS09においては、かぶりマージンが決定および設定され、処理はステップS10に進む。現像ユニット20Y,20M,20C,20Kごとにかぶりマージンが決定され、設定される。仮のかぶりマージンが、ステップS08において決定された補正値により補正され、補正された仮のかぶりマージンがかぶりマージンに決定される。そして、決定されたかぶりマージンが設定される。
ステップS10においては、かぶりマージンを設定するモードが解除され、処理は終了する。これにより、画像形成が可能な状態に設定される。
<第1の変形例>
図12は、第1の変形例における本実施の形態におけるMFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図12を参照して、図5に示した機能と異なる点は、膜厚検出部71が追加された点、補正部59が補正部59Aに変更された点である。その他の機能は図5に示した機能と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。補正部59Aは、第1補正値決定部61に加えて、第2補正値決定部63および第3補正値決定部65を含む。
膜厚検出部71は、感光体ドラム23Yの膜厚を検出し、検出された膜厚を第2補正値決定部63に出力する。膜厚検出部71は、感光体ドラム23Yの膜厚は帯電ローラー22Yに流れる帯電電流と相関がある。このため、膜厚検出部71は、帯電ローラー22Yに流れる帯電電流を検出することにより、帯電電流を感光体ドラム23Yの膜厚に変換する。
第2補正値決定部63は、感光体ドラム23Yの膜厚に基づいて第2補正値を決定し、第2補正値で第1補正値を補正する。感光体ドラム23Yの膜厚が変化すると膜厚抵抗が低下し、その結果、感光体ドラム23Yと現像ローラー221Yとの間の現像ニップに発生する電界の強度が増加する。それによりかぶり現像特性が大きくなる方向に変化する。
第1補正値決定部61が第1補正値を求める場合に用いたかぶり現像特性は、膜厚が最大の初期の状態における感光体ドラム23Yの膜厚を前提としている。このため、感光体ドラム23Yの膜厚が初期の状態から変化した場合は、かぶり現像特性を感光体ドラム23Yの初期の膜厚に対応するかぶり現像特性に換算する必要がある。なお、帯電バイアスの電圧が同じでも感光体ドラム23Yの膜厚によって現像ニップにおける実際の電界強度が変化することで検出センサー29Yの出力値の収束は早まり、仮のマージンが小さな値になることが実験により確認されている。
第2補正値決定部63は、感光体ドラム23Yの膜厚と現像ニップにおける電界強度とは反比例の関係にあるため、帯電バイアスの電圧を膜厚変化の比で換算することにより、感光体ドラム23Yの初期の膜厚でのかぶり現像特性を求める。具体的には、第2補正値決定部63は、膜厚検出部71から入力される感光体ドラム23Yの膜厚と初期状態の膜厚との差よって定まる電界強度の増加分である第2補正値で第1補正値を補正する。第2補正値決定部63は、感光体ドラム23Yの膜厚の減少分と第2補正値との関係を定めた第2補正テーブルを予め準備している。第2補正値決定部63は、膜厚検出部71から入力される感光体ドラム23Yの膜厚と感光体ドラム23Yの初期状態における膜厚との差を求め、第2補正テーブルを参照して、第2補正値を決定する。第2補正値決定部63は、感光体ドラム23Yの膜厚に応じて第1補正値を第2補正値で補正するので、かぶりマージンを精度よく決定することができる。
第3補正値決定部65は、感光体ドラム23Yと現像ローラー221Yとの間の距離に基づいて、第1補正値を補正する。以下、感光体ドラム23Yと現像ローラー221Yとの間の距離を現像ギャップという。感光体ドラム23Yと現像ローラー221Yとの個体差により現像ギャップが異なる場合がある。現像ギャップのばらつきにより、現像ニップにおける電界強度がばらつき、その結果、かぶり現像特性に影響を与える。
<同時交換の場合>
まず、感光体ドラム23Yと現像ローラー221Yとが同時に交換された場合を説明する。第1補正値決定部61が第1補正値を求める場合に用いたかぶり現像特性は、標準の現像ギャップを前提としている。このため、第1補正値決定部61により決定されるかぶり現像特性は、新品のトナーに対して予め定められた標準偏差の分布のトナーに対して検出されたことを前提にできる。
第3補正値決定部65は、標準の現像ギャップでのかぶり現像特性を基準として、第1補正値決定部61により決定される仮のかぶりマージンにおけるかぶり現像特性を、基準のかぶり現像特性と比較することで現像ギャップを算出する。具体的には、現像ギャップとかぶり現像特性は比例関係にあることが判っている。第3補正値決定部65は、基準のかぶり現像特性に対する第1補正値決定部61により決定される仮のかぶりマージンにおけるかぶり現像特性の比と、現像ギャップとを対応付けた現像ギャップテーブルを予め準備している。第3補正値決定部65は、第1補正値決定部61により決定される仮のかぶりマージンにおけるかぶり現像特性と基準となる現像ギャップにおけるかぶり現像特性との比を求め、現像ギャップテーブルを参照して、現像ギャップを決定する。
さらに、第3補正値決定部65は、算出された現像ギャップと基準となる現像ギャップとの比と第3補正値との関係を定めた第3補正テーブルを予め準備している。第3補正値決定部65は、算出された現像ギャップと基準となる現像ギャップとの比を求め、第3補正テーブルを参照して、第3補正値を決定する。第3補正値決定部65は、第3補正値で第1補正値を補正する。第3補正値決定部65は、現像ギャップに応じて第1補正値を第3補正値で補正するので、かぶりマージンを精度よく決定することができる。
<感光体ドラムのみを交換の場合>
次に、感光体ドラム23Yが交換され、現像装置24Yが交換されない場合を説明する。この場合、感光体ドラム23Yを交換することによる現像ギャップの変動により電界強度が変動する。このため、第3補正値決定部65は、感光体ドラム23Yの交換換前後で、現像装置24Yに収納されるトナーの帯電分布に変化がないことを前提に、第4補正値を決定する。
感光体ドラム23Yを交換する前の最後に検出された仮のかぶりマージンに対するかぶり現像特性は、感光体ドラム23Yの膜厚減少分の電界強度の変化を含んでいる。このため、第3補正値決定部65は、感光体ドラム23Yを交換する前の感光体ドラム23Yの膜厚に基づいて、感光体ドラム23Yを交換する前の最後に検出された仮のかぶりマージンに対するかぶり現像特性を、初期状態における感光体ドラム23Yの膜厚でのかぶり現像特性に換算する。感光体ドラム23Yを交換する前の最後に検出された仮のかぶりマージンに対するかぶり現像特性を換算したかぶり現像特性を交換前現像特性という。
第3補正値決定部65は、感光体ドラム23Yを交換した直後に第1補正値決定部61により算出される仮のかぶりマージンに対するかぶり現像特性と、交換前現像特性との比に基づいて、現像ギャップを求める。
第3補正値決定部65は、算出された現像ギャップと基準となる現像ギャップとの比を求め、第3補正テーブルを参照して、第4補正値を決定する。第3補正値決定部65は、第4補正値で第1補正値を補正する。第3補正値決定部65は、現像ギャップに応じて第1補正値を第4補正値で補正するので、かぶりマージンを精度よく決定することができる。
<現像装置のみを交換の場合>
次に、現像装置24Yが交換され、感光体ドラム23Yが交換されない場合を説明する。この場合、現像装置24Yを交換することによる現像ギャップの変動により電界強度が変動する。現像装置24Yの交換直後のかぶり現像特性は、感光体ドラム23Yの膜厚の減耗による電界強度の変化の影響を受けている。このため、第3補正値決定部65は、感光体ドラム23Yを交換した後の感光体ドラム23Yの膜厚に基づいて、仮のかぶりマージンに対するかぶり現像特性を、初期状態における感光体ドラム23Yの膜厚でのかぶり現像特性に換算する。感光体ドラム23Yを交換した後に検出された仮のかぶりマージンに対するかぶり現像特性を換算した現像特性を交換後現像特性という。
第3補正値決定部65は、感光体ドラム23Yを交換した直後に第1補正値決定部61により算出される仮のかぶりマージンに対するかぶり現像特性と、交換後現像特性との比に基づいて、現像ギャップを求める。
第3補正値決定部65は、算出された現像ギャップと基準となる現像ギャップとの比を求め、第3補正テーブルを参照して、第5補正値を決定する。第3補正値決定部65は、第5補正値で第1補正値を補正する。第3補正値決定部65は、現像ギャップに応じて第1補正値を第5補正値で補正するので、かぶりマージンを精度よく決定することができる。
<第2の変形例>
補正部59は、第1補正値決定部61に加えて、第2補正値決定部63および第3補正値決定部65を含む例を示したが、本発明はこれに限定されない。補正部59は、第1補正値決定部61のみを備え、第2補正値決定部63および第3補正値決定部65を備えなくてもよい。また、補正部59は、第1補正値決定部61および第2補正値決定部63を備え、第3補正値決定部65を備えなくてもよい。さらに、補正部59は、第1補正値決定部61および第3補正値決定部65を備え、第2補正値決定部63を備えなくてもよい。
また、機種に依存してかぶりマージンに影響を与える他の要因が存在する場合、または市場に流出した装置から収集されるデータから統計的にかぶりマージンを補正する必要が認められた要因が存在する場合は、それらの要因に基づいてかぶりマージンを補正してもよい。
以上説明したように、本実施の形態におけるMFP100は、現像ローラー221Yに現像バイアスを印加した状態かつ感光体ドラム23Yを帯電させる帯電ローラー22Yに帯電バイアスを印加した状態で感光体ドラム23Y上に形成されたかぶり像の濃度を検出する検出センサー29Yと、帯電バイアスと現像バイアスとの差分が異なる複数の状態それぞれで検出される濃度に基づいて、複数の差分のうちから1つを仮のかぶりマージンに決定し、仮のかぶりマージンの状態で検出される濃度と仮のかぶりマージンより小さいかぶりマージンの状態で検出される濃度とから定まる濃度の変化の割合を示す変動率δ(j)に基づいて、仮のかぶりマージンを補正する。このため、検出センサー29Yの性能を高めることなく、適切なかぶりマージンを決定することができる。
また、MFP100は、かぶり現像特性に基づいてトナーの帯電分布を予測し、予測されたトナーの帯電分布に基づいて仮のかぶりマージンを補正するための第1補正値を決定する。かぶり現像特性は、トナーの帯電分布の違いを示すので、トナーの帯電分布に応じた帯電バイアスと現像バイアスとが決定される。したがって、トナーの帯電分布に応じたかぶりマージンを設定することができる。
また、MFP100は、感光体ドラム23Yの膜厚を検出する検出センサー29Yにより検出された膜厚と第1補正値に対して定められた基準膜厚との差に基づいて第2補正値を決定し、第2補正値で第1補正値を補正する。このため、感光体ドラム23Yの膜厚の変換に応じたかぶりマージンを設定することができる。
また、MFP100は、現像ローラー221Yと感光体ドラム23Yとが交換される場合、交換後の状態で検出されるかぶり現像特性と、第1補正値に対して定められた基準となる現像ローラー221Yおよび感光体ドラム23Yについて検出されるかぶり現像特性との比に基づいて第3補正値を決定し、第3補正値で第1補正値を補正する。このため、現像ローラー221Yと感光体ドラム23Yとの個体差に応じたかぶりマージンを決定することができる。
また、MFP100は、感光体ドラム23Yが交換される場合、交換前の状態で検出されるかぶり現像特性を第1補正値に対して定められた基準となる像担持体について検出されるかぶり現像特性で補正した後のかぶり現像特性と、交換後の状態で検出されるかぶり現像特性との比に基づいて第4補正値を決定し、第1補正値を第4補正値で補正する。このため、感光体ドラム23Yの個体差に応じたかぶりマージンを決定することができる。
また、MFP100は、現像ローラー221Yが交換される場合、交換後の状態で検出されるかぶり現像特性を第1補正値に対して定められた基準となる像担持体について検出されるかぶり現像特性で補正した後のかぶり現像特性と、交換後の状態で検出されるかぶり現像特性との比に基づいて、第5補正値を決定し、第1補正値を第5補正値で補正する。このため、現像ローラー221Yの個体差に応じたかぶりマージンを決定することができる。
<実施の形態の総括>
(第1項) 像担持体に形成されたかぶり像の濃度を検出する濃度検出手段と、
前記濃度検出手段により検出される濃度に基づいて、トナー担持体に印加される現像バイアスと前記像担持体を帯電させる帯電器に印加される帯電バイアスとの差を示すかぶりマージンである仮のかぶりマージンを決定する仮決定手段と、
前記濃度検出手段により検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいて、前記仮のかぶりマージンを補正する補正手段と、を備えた画像形成装置。
この局面に従えば、濃度検出手段により検出された濃度に基づいて、仮のかぶりマージンが決定され、濃度検出手段により検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいて、仮のかぶりマージンが補正される。このため、トナーの濃度を検出する性能を高めることなく、適切なかぶりマージンを決定することが可能な画像形成装置を提供することができる。
(第2項) 補正手段は、前記濃度検出手段により検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいてトナーの帯電分布を予測し、予測されたトナーの帯電分布に基づいて設定候補値を補正するための第1補正値を決定する、第1項に記載の画像形成装置。
この局面に従えば、濃度変化の割合は、トナーの帯電分布の違いを示すので、トナーの帯電分布に応じた帯電バイアスと現像バイアスとが決定される。したがって、トナーの帯電分布に応じたかぶりマージンを設定することができる。
(第3項) 像担持体の膜厚を検出する検出手段を、さらに備え、補正手段は、検出された膜厚と第1補正値に対して定められた基準膜厚との差に基づいて第2補正値を決定し、第2補正値で第1補正値を補正する、第1項に記載の画像形成装置。
この局面に従えば、像担持体の膜厚の変換に応じたかぶりマージンを設定することができる。
(第4項) 補正手段は、トナー担持体と像担持体とが交換される場合、交換後の状態で検出される濃度の変化の割合と、第1補正値に対して定められた基準となるトナー担持体および像担持体について検出される濃度の変化の割合との比に基づいて第3補正値を決定し、第3補正値で第1補正値を補正する、第2項または第3項に記載の画像形成装置。
この局面に従えば、トナー担持体と像担持体との個体差に応じたかぶりマージンを決定することができる。
(第5項) 補正手段は、像担持体が交換される場合、交換前の状態で検出される濃度の変化の割合を第1補正値に対して定められた基準となる像担持体について検出される濃度の変化の割合で補正した後の割合と、交換後の状態で検出される濃度の変化の割合との比に基づいて第4補正値を決定し、第1補正値を第4補正値で補正する、第2項~第4項のいずれかに記載の画像形成装置。
この局面に従えば、像担持体の個体差に応じたかぶりマージンを決定することができる。
(第6項) 補正手段は、トナー担持体が交換される場合、交換後の状態で検出される濃度の変化の割合を第1補正値に対して定められた基準となる像担持体について検出される濃度の変化で補正した後の割合と、交換後の状態で検出される濃度の変化の割合との比に基づいて、第5補正値を決定し、第1補正値を第5補正値で補正する、第2項~第4項のいずれかに記載の画像形成装置。
この局面に従えば、トナー担持体の個体差に応じたかぶりマージンを決定することができる。
(第7項) 像担持体に形成されたかぶり像の濃度を検出する濃度検出ステップと、濃度検出ステップにおいて検出される濃度に基づいて、トナー担持体に印加される現像バイアスと前記像担持体を帯電させる帯電器に印加される帯電バイアスとの差を示すかぶりマージンである仮のかぶりマージンを決定する仮決定ステップと、濃度検出ステップにおいて検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいて、仮のかぶりマージンを補正する補正ステップと、を画像形成装置に実行させるかぶりマージン決定方法。
この局面に従えば、トナーの濃度を検出する精度を高めることなく、適切なかぶりマージンを決定することが可能なかぶりマージン決定方法を提供することができる。
(第8項) 像担持体に形成されたかぶり像の濃度を検出する濃度検出ステップと、濃度検出ステップにおいて検出される濃度に基づいて、トナー担持体に印加される現像バイアスと像担持体を帯電させる帯電器に印加される帯電バイアスとの差を示すかぶりマージンである仮のかぶりマージンを決定する仮決定ステップと、濃度検出ステップにおいて検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいて、仮のかぶりマージンを補正する補正ステップと、をコンピューターに実行させるかぶりマージン決定プログラム。
この局面に従えば、トナーの濃度を検出する精度を高めることなく、適切なかぶりマージンを決定することが可能なかぶりマージン決定プログラムを提供することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 MFP、111 CPU、113 ROM、114 RAM、115 HDD、116 ファクシミリ部、117 外部記憶装置、118 CD-ROM、140 画像形成部、141 駆動制御部、142 直流電源回路、143 直流電源回路、144 交流電源回路、221Y 現像ローラー、20Y,20M,20C,20K 現像ユニット、21Y 露光ユニット、22Y 帯電ローラー、23Y 感光体ドラム、24Y 現像装置、25Y 1次転写ローラー、29Y 検出センサー、41Y トナーボトル、51 像形成部、53 濃度検出部、55 対応データ収集部、57 仮決定部、59 補正部、59A 補正部、61 第1補正値決定部、63 第2補正値決定部、65 第3補正値決定部、71 膜厚検出部、M かぶりマージン、S 現像特性、V 増加率、ΔV 増加率、δ 変動率。

Claims (8)

  1. 像担持体に形成されたかぶり像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記濃度検出手段により検出される濃度に基づいて、トナー担持体に印加される現像バイアスと前記像担持体を帯電させる帯電器に印加される帯電バイアスとの差を示すかぶりマージンである仮のかぶりマージンを決定する仮決定手段と、
    前記濃度検出手段により検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいて、前記仮のかぶりマージンを補正する補正手段と、を備えた画像形成装置。
  2. 前記補正手段は、前記濃度検出手段により検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいてトナーの帯電分布を予測し、予測された前記トナーの帯電分布に基づいて前記設定候補値を補正するための第1補正値を決定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体の膜厚を検出する検出手段を、さらに備え、
    前記補正手段は、前記検出された膜厚と前記第1補正値に対して定められた基準膜厚との差に基づいて第2補正値を決定し、前記第2補正値で前記第1補正値を補正する、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正手段は、前記トナー担持体と前記像担持体とが交換される場合、交換後の状態で検出される濃度の変化の割合と、前記第1補正値に対して定められた基準となるトナー担持体および像担持体について検出される濃度の変化の割合との比に基づいて第3補正値を決定し、前記第3補正値で前記第1補正値を補正する、請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正手段は、前記像担持体が交換される場合、交換前の状態で検出される濃度の変化の割合を前記第1補正値に対して定められた基準となる像担持体について検出される濃度の変化の割合で補正した後の割合と、交換後の状態で検出される濃度の変化の割合との比に基づいて第4補正値を決定し、前記第1補正値を前記第4補正値で補正する、請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記補正手段は、前記トナー担持体が交換される場合、交換後の状態で検出される濃度の変化の割合を前記第1補正値に対して定められた基準となる像担持体について検出される濃度の変化の割合で補正した後の割合と、交換後の状態で検出される濃度の変化の割合との比に基づいて、第5補正値を決定し、前記第1補正値を前記第5補正値で補正する、請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 像担持体に形成されたかぶり像の濃度を検出する濃度検出ステップと、
    前記濃度検出ステップにおいて検出される濃度に基づいて、トナー担持体に印加される現像バイアスと前記像担持体を帯電させる帯電器に印加される帯電バイアスとの差を示すかぶりマージンである仮のかぶりマージンを決定する仮決定ステップと、
    前記濃度検出ステップにおいて検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいて、前記仮のかぶりマージンを補正する補正ステップと、を画像形成装置に実行させるかぶりマージン決定方法。
  8. 像担持体に形成されたかぶり像の濃度を検出する濃度検出ステップと、
    前記濃度検出ステップにおいて検出される濃度に基づいて、トナー担持体に印加される現像バイアスと前記像担持体を帯電させる帯電器に印加される帯電バイアスとの差を示すかぶりマージンである仮のかぶりマージンを決定する仮決定ステップと、
    前記濃度検出ステップにおいて検出される濃度がかぶりマージンの変化に対して変化する割合に基づいて、前記仮のかぶりマージンを補正する補正ステップと、をコンピューターに実行させるかぶりマージン決定プログラム。
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