JP2023085891A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像劣化要因を特定可能な画像形成装置。【解決手段】現像部と、現像剤の透磁率を計測する透磁率センサと、計測された現像剤の透磁率の波形を記憶する記憶部と、中間転写体に転写する転写部と、転写部に転写電圧を印加する転写電圧印加部と、中間転写体に転写されたトナー像に光を照射し、その反射光に基づき、画像濃度を検出する画像濃度センサと、現像部、透磁率センサ、記憶部、転写部、転写電圧印加部、画像濃度センサを制御する制御部とを備え、画質調整時に、テスト用トナー像を中間転写体に形成させ、光を照射して画像濃度センサが検出した反射光に基づき、粒状度を判定し、一方、現像剤の透磁率を透磁率センサに計測させ、透磁率の波形に基づき、劣化度を判定し、トナー像の粒状度の判定結果および現像剤の劣化度の判定結果に基づき、現像剤を排出すべきか、または転写電圧を変更すべきかを決定することを特徴とする画像形成装置。【選択図】図6

Description

この発明は、画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、帯電装置によって帯電後、露光装置によって露光を行うことにより感光体ドラムの表面に静電潜像を形成した後、トナーを含む現像剤により顕像化することによってトナー像を形成するものが知られている。
感光体ドラムの表面に形成されたトナー像を転写ユニットにより紙等の記録媒体に転写させた後で、トナー像が転写された記録媒体を感光体ドラムから分離させ、定着ユニットで熱または圧力により定着動作を行うことによって画像形成が行われる。
しかしながら、このような電子写真方式の画像形成装置において、現像剤の劣化と転写性能の低下により、画質の劣化が生じることがある。
例えば、画像形成装置が前回の印刷(現像槽内の撹拌)から長時間放置された場合や、新たなトナー補給が行われた場合、また、トナー消費量が少ない印字が連続して現像装置内にトナーが長時間滞留して撹拌された場合などで、トナーの帯電性が大きく変化することがある。
その結果、感光体ドラムの表面や転写ユニットへのトナーの付着量にムラが生じて、画像のガサツキや不均一化が生じる。
また、現像剤が劣化した場合だけでなく、中間転写ベルトの経時変化による劣化が生じた場合や、高温・高湿度環境において画像形成装置を一定期間放置した場合も転写性能が低下し、転写不良などの問題が生じることがある。
従来、このような問題に関連した発明として、感光体上に形成された複数個のトナーパッチのそれぞれに対して異なる値の中間転写バイアスを印加して中間転写体上に中間転写させる中間転写手段と、中間転写された複数個のトナーパッチのトナー付着量を検出したトナー付着量センサからの検出結果に基づいて中間転写時のトナー付着量が最大となる最適中間転写バイアス値を演算する中間転写最適値演算手段とを有するカラー画像形成装置の発明が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、第1の中間調画像に係る第1のトナーパッチを転写ローラに複数形成して第1の最適転写電圧値を判定し、第2の中間調画像に係る第1のトナーパッチを転写ローラに複数形成して第2の最適転写電圧値を判定し、第1の最適転写電圧値および第2の最適転写電圧値に基づいて、ベタ画像についての転写ローラにおける最適転写電圧値を算出し、算出した値を転写ローラの転写電圧値として設定する画像形成装置の発明が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開2000-321832号公報 特開2008-26738号公報
しかしながら、毎回転写電圧を変えた複数のトナーパッチを出力し、光学的に測定して、トナーの付着量を検出する従来の方法は、測定に時間がかかるだけでなく、トナーの消費量も大きくなることがある。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、その目的は、従来よりも適切に画像の劣化の要因を特定可能な画像形成装置を提供することにある。
この発明による画像形成装置は、現像剤を収容し、像担持体に形成された静電潜像を現像することでトナー像を形成する現像部と、前記現像剤の透磁率を計測する透磁率センサと、前記透磁率によって計測された前記現像剤の透磁率の波形を記憶する記憶部と、前記像担持体から前記トナー像を中間転写体に転写する転写部と、前記転写部に予め定められた転写電圧を印加する転写電圧印加部と、予め定められた段階で前記中間転写体に転写された前記トナー像に光を照射して、その反射光に基づき、画像濃度を検出する画像濃度センサと、前記現像部、前記透磁率センサ、前記記憶部、前記転写部、前記転写電圧印加部および前記画像濃度センサを制御する制御部とを備え、前記制御部は、予め定められた画質調整時において、テスト用のトナー像を前記中間転写体に形成させ、前記トナー像に光を照射して前記画像濃度センサが検出した反射光に基づき、前記トナー像の粒状度を判定し、一方、前記現像剤の透磁率を前記透磁率センサに計測させ、前記現像剤の透磁率の波形に基づき、前記現像剤の劣化度を判定し、前記トナー像の粒状度の判定結果および前記現像剤の劣化度の判定結果に基づき、前記現像剤を排出すべきか、または前記転写電圧を変更すべきかを決定することを特徴とする。
この発明によれば、画像濃度センサおよび透磁率センサの2種類のセンサの計測結果に基づいて判定することにより、従来よりも適切に画像の劣化の要因を特定可能な画像形成装置を実現できる。
この発明の実施形態1に係るデジタル複合機の外観を示す斜視図である。 図1のデジタル複合機の内部構成を示す断面図である。 図1のデジタル複合機の概略構成を示すブロック図である。 図1のデジタル複合機の第1可視像形成ユニットの概略構成を示す説明図である。 図1のデジタル複合機1の画像濃度センサおよび透磁率センサの2種類のセンサの計測結果に基づく画像の劣化の要因の特定を示す表である。 図1のデジタル複合機の画質調整処理の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施形態2に係るデジタル複合機の画質調整処理の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施形態3に係るデジタル複合機の画質調整処理の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施形態3に係るデジタル複合機の画質調整処理の一例を示すフローチャートである。
この発明において、「画像形成装置」は、トナーによる像形成に電子写真方式を用いるプリンタなどの複写(コピー機能)機能を有する複写機や複合機、または複写以外の機能をも含むMFP(Multifunctional Peripheral:多機能周辺装置)など、画像を形成して出力する装置である。
「予め定められた段階で前記トナー像に光を照射」は、画像形成装置がモノクロ複合機の場合は、感光体上にトナー像が形成された段階で前記トナー像に光を照射する。
一方、画像形成装置がカラー複合機の場合は、中間転写ベルト上にトナー像が転写された段階で前記トナー像に光を照射するようにしてもよい。
実施形態1において、この発明の「像担持体」は、感光体ドラム59,65,66,67によって実現される。また、この発明の「現像部」は、現像ユニット61によって実現される。また、この発明の「転写部」は、転写ローラ621aによって実現される。また、この発明の「中間転写体」は、中間転写ベルト55によって実現される。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
この発明による画像形成装置において、前記制御部は、前記透磁率センサで計測された前記現像剤の透磁率の波形の1周期分における振幅が予め定められた振幅許容値以上の場合に、前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度以上になったと判定するものであってもよい。
このようにすれば、透磁率センサで計測された現像剤の透磁率の波形の1周期分における振幅が所定の振幅許容値以上の場合に現像剤の劣化度が所定の許容劣化度以上になったと判定することで、従来よりも効率よく現像剤の劣化度を判定する画像形成装置を実現できる。
この発明による画像形成装置において、前記制御部は、前記粒状度が予め定められた許容粒状度以上の場合、画像の劣化の可能性があると判定し、さらに前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度以上の場合、前記画像の劣化が前記転写部の転写性能の低下によるものと判定し、前記転写電圧印加部を制御して、前記転写電圧を予め定められた範囲で変化させてテスト用のトナー像を前記現像部に形成させた結果に基づき、最適な転写電圧を決定するものであってもよい。
このようにすれば、画像の劣化が転写部の転写性能の低下によるものと判定した場合、転写電圧を変化させたトナー像を出力した結果に基づいて最適な転写電圧を決定する画像形成装置を実現できる。
この発明による画像形成装置において、前記現像部は、前記現像剤を排出する開口部を有し、前記制御部は、前記粒状度が前記許容粒状度以上の場合、画像の劣化の可能性があると判定し、さらに前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度未満の場合、前記画像の劣化が前記現像剤の劣化によるものと判定し、予め定められた処理にしたがって劣化した前記現像剤を前記現像部に排出させるものであってもよい。
このようにすれば、画像の劣化が現像剤の劣化によるものと判定した場合、劣化した現像剤を現像部に排出させる画像形成装置を実現することができる。
この発明による画像形成装置において、前記制御部は、前記粒状度が前記許容粒状度以上の場合、画像の劣化の可能性があると判定し、さらに前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度以上の場合、前記画像の劣化が前記転写性能の低下によるものと判定し、一方、前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度未満の場合、前記画像の劣化が前記現像剤の劣化によるものと判定するものであってもよい。
このようにすれば、画像濃度センサおよび透磁率センサの2種類のセンサの計測結果に基づき、画像の劣化の可能性がある場合に、現像剤の劣化が転写性能の低下によるものか、または現像剤の劣化によるものかを従来よりも適切に特定可能な画像形成装置を実現することができる。
この発明による画像形成装置において、前記制御部は、前記粒状度が前記許容粒状度未満の場合、前記現像剤の透磁率を前記透磁率センサに計測させて、前記現像剤の劣化度を判定し、前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度以上の場合、前記現像剤の劣化が前記現像剤の減少によるものと判定するものであってもよい。
このようにすれば、画像濃度センサおよび透磁率センサの2種類のセンサの計測結果に基づき、トナー像の粒状度が許容粒状度未満の場合において、現像剤の劣化が現像剤の減少によるか否かを従来よりも適切に特定可能な画像形成装置を実現することができる。
この発明による画像形成装置において、ユーザーに各種メッセージを表示する表示部をさらに備え、前記制御部は、前記現像剤の劣化が前記現像剤の減少によるものと判定した場合、前記現像剤を前記現像部に排出させた後、前記現像剤を補充すべき旨のメッセージを前記表示部に表示させるものであってもよい。
このようにすれば、画像の劣化が現像剤の劣化によるものと判定した場合、劣化した現像剤を現像部に排出させた後、現像剤を補充すべき旨のメッセージをユーザーに表示する画像形成装置を実現することができる。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
〔実施形態1〕
<デジタル複合機1の構成>
以下、図1および図2に基づき、この発明の実施形態1に係る画像形成装置の一例としてのデジタル複合機1の概要について説明する。
図1は、この発明の実施形態1に係るデジタル複合機1の外観を示す斜視図である。また、図2は、図1のデジタル複合機1の内部構成を示す断面図である。
デジタル複合機1は、複写機能やスキャナ機能、ファクシミリ機能を有し、原稿から読み取った画像データをデジタル処理して出力する装置である。
デジタル複合機1は、印刷モードとしてコピー(複写)機能、プリント機能、FAX機能を有しており、操作部182(図3)からの操作入力や、パーソナルコンピュータ等の外部装置からの印刷ジョブの受信に応じた印刷機能が、制御部10(図3)によって選択される。
<デジタル複合機1の内部構成>
図2において、デジタル複合機1はカラー複合機であり、光学系ユニット50、第1~第4可視像形成ユニット51~54、中間転写ベルト55、2次転写ユニット56、定着部2、内部用紙給送ユニット57および手差し用紙給送ユニット58ならびに排紙トレイ75を備える。
デジタル複合機1は、これら第1~第4可視像形成ユニット51~54、中間転写ベルト55および2次転写ユニット56を用いてトナー像を形成する。
光学系ユニット50では、4つのレーザー光源64からのビームが4組の感光体ドラム59,65,66,67に届くように配置される。
第1可視像形成ユニット51は、感光体ドラム59と、帯電ローラ60と、光学系ユニット50と、現像ユニット61aと、1次転写ユニット62aとを有する。
像担持体となる感光体ドラム59の周囲に、帯電ローラ60、現像ユニット61aおよびクリーニングユニット63が配置されている。
これらのユニットにより、感光体ドラム59にトナー像が形成され、トナー像が中間転写ベルト55に転写される。
感光体ドラム59は、トナー像が表面に形成される像担持体であり、軸線回りに回転駆動可能に支持され、図示しない円筒状、円柱状または薄膜シート状(好ましくは円筒状)の導電性基体と、導電性基体の表面に形成される感光層とを含む。
感光体ドラム59は、モーターギヤに係合された感光体ドラム59に取り付けられた図示しない感光体ドラム駆動ギヤによって、図2の紙面に向かって反時計周りの方向に、例えば、周速度163mm/sで回転する。
1次転写ユニット62aは、中間転写ベルト55を介して感光体ドラム59に圧接するように配置される。
なお、第2~第4可視像形成ユニット52~54についても、第1可視像形成ユニット51と同様の構成であるため、説明を省略する。
各ユニット51~54の現像ユニット61a,61b,61c,61dには、黒色(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のトナーがそれぞれ収容される。
以下、各色の現像ユニット61a,61b,61c,61dを代表して、現像ユニット61と記載することもある。
また、各色の1次転写ユニット62a,62b,62c,62dを代表して、1次転写ユニット62と記載することもある。
中間転写ベルト55は、各色のトナー像が転写され、表面に各色のカラートナー像が重畳される。
中間転写ベルト55は、テンションローラ68,69によって駆動され回動する。
中間転写ベルト55のテンションローラ68側に当接して2次転写ユニット56が配置される。
2次転写ユニット56は、転写ローラ621a等でトナーの帯電極性とは逆極性の高電圧を転写領域に印加することにより、中間転写ベルト55上に形成されたカラートナー像を内部用紙給送ユニット57および手差し用紙給送ユニット58から、それぞれ給送ローラ73および74によって送られてきた記録媒体31に転写する。
その後、カラートナー像が転写された記録媒体31は定着部2の位置まで搬送される。
また、中間転写ベルト55に当接してテンションローラ69側に配置される廃トナーボックス70には、2次転写後、中間転写ベルト55の表面に残ったトナーが回収される。
定着部2は、2次転写ユニット56の下流側に配置される。
定着部2は、定着ベルト71および加圧ローラ72から構成される。
加圧ローラ72は、図示しない加圧機構により定着ベルト71に所定の圧力で圧接される。
また、定着部2の下流には、排紙トレイ75が設けられている。
次に、図3に基づき、デジタル複合機1の概略構成を説明する。
図3は、図1のデジタル複合機1の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように、デジタル複合機1は、制御部10、画像データ取得部11、画像形成部12、記憶部13、画像処理部14、通信部15、画像濃度センサ16、透磁率センサ17、操作パネル18、電源19および電圧印加部20を備える。
以下、デジタル複合機1の各構成要素を説明する。
制御部10は、デジタル複合機1を統合的に制御するものであって、CPU、RAM、ROM、各種のインターフェース回路等からなる。
制御部10は、デジタル複合機1全体の動作をコントロールするために、各センサの検出、モーター、クラッチ、操作パネル18等、あらゆる負荷の監視・制御を行う。
画像データ取得部11は、原稿台に置かれた原稿や原稿トレイから搬送されてきた原稿を検知して読み取り、画像データを生成する部分である。また、外部の情報処理装置(不図示)またはファクシミリ装置(不図示)等で生成された画像データを取得する部分である。
画像形成部12は、画像処理部14によって生成された画像データを用紙上に印刷出力する部分である。
記憶部13は、デジタル複合機1の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムなどを記憶する素子や記憶媒体である。例えば、RAMやROM等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュ記憶部、SSD等の記憶媒体が用いられる。
なお、データを保持する領域がハードディスクドライブで、プログラムを保持する領域がフラッシュ記憶部で構成するといったように、プログラムとデータが異なる装置に保持されてもよい。
画像処理部14は、画像データ取得部11によって読み取られた原稿の画像を適正な電気信号に変換して画像データを生成する部分である。
通信部15は、ネットワーク等を介して、コンピュータや携帯情報端末、外部の情報処理装置やファクシミリ装置等との通信をおこない、メールやFAXなどの種々の情報をこれら外部の通信装置と送受信する部分である。
画像濃度センサ16は、中間転写ベルト55に光を当て、その反射光から画像濃度を読み取るための反射型センサである。
画像濃度センサ16は、例えば、画質調整時には、中間転写ベルト55に形成されたテスト用のパッチに光を当て、反射光から当該パッチの画像濃度を読み取ることにより、画質調整を行う。
透磁率センサ17は、現像槽内に設けられ、透磁率センサ17の検知領域内の二成分現像剤のキャリア(磁性体)とトナー(非磁性体)の混合比率で変動する現像剤612aの透磁率を計測するセンサである。
制御部10は、透磁率センサ17によって得られた現像剤612aの透磁率の出力波形に基づき、当該現像剤612aが劣化したか、または減少したか否かを判定する。
操作パネル18は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)を備えたユニットであり、表示部181および操作部182を備える。
表示部181は、ユーザーに各種情報の表示を行う部分である。
表示部181は、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどで構成され、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアが処理状態など電子的なデータを表示するためのモニタやラインディスプレイなどの表示装置である。
制御部10は、表示部181を通じて、デジタル複合機1の動作および状態の表示を行う。
操作部182は、例えばタッチパネルを備え、ユーザーからの印刷等の指令を受け付ける部分でもある。
電源19は、デジタル複合機1の各部に電力を供給し、例えば、AT電源、ATX電源、SFX電源などが用いられる。
電源19は、帯電用電源191、現像用電源192および転写用電源193を備える。
電圧印加部20は、電圧を印加する部分であり、帯電電圧印加部201、現像電圧印加部202および転写電圧印加部203を備える。
帯電電圧印加部201は、予め定められた帯電電圧Voを帯電ローラ60に印加する。
現像電圧印加部202は、予め定められた現像電圧Vbを現像ローラ611aに印加する。
転写電圧印加部203は、予め定められた転写電圧Vtを転写ローラ621aに印加する。
<デジタル複合機1の第1可視像形成ユニット51の動作>
次に、図4に基づき、デジタル複合機1の第1可視像形成ユニット51の動作を説明する。
図4は、図1のデジタル複合機1の第1可視像形成ユニット51の概略構成を示す説明図である。
なお、以下の説明において、第1可視像形成ユニット51を例として説明するが、他の第2~第4可視像形成ユニット52~54についても同様である。
図4において、感光体ドラム59は、回転方向R1(紙面に向かって反時計回りの方向)に回転する。
帯電ローラ60は、感光体ドラム59の回転を受けて回転方向R2(紙面に向かって時計回りの方向)に回転する。
実施形態1において、帯電ローラ60は、感光体ドラム59に従動するが、従動でなくてもよい。
画像形成時において、感光体ドラム59の表面は、帯電ローラ60により一様に帯電される。
実施形態1において、感光体ドラム59表面を一様に、またオゾンを極力発生させることなく帯電するために、帯電ローラ方式が採用されている。
図4に示すように、帯電ローラ60は、バネ等の図示しない付勢力により感光体ドラム59の表面に帯電に適した所定の圧力で圧接し、感光体ドラム59の回転に追従的に回転する。
帯電電圧印加部201は、帯電ローラ60の芯金601の部分に帯電用電源191(高圧電源回路)から所定の帯電電圧Vbを印加することにより、感光体ドラム59の表面を所定の電圧(例えば、-0V~-800V)で帯電させる。
光学系ユニット50は、帯電された感光体ドラム59の表面をレーザー光源64からのビームで露光することによって、感光体ドラム59の露光後の表面電位VLを例えば、-100V以下にして、静電潜像を形成する。
なお、この発明は、正規現像方式および反転現像方式のいずれの方式にも適用可能であるが、実施形態1では、反転現象方式で説明する。
光学系ユニット50からのレーザー光は、不図示のポリゴンミラーや各種レンズを通して、感光体ドラム59へ照射される。
レーザー光源64は画像情報に基づいて制御され、感光体ドラム59の表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。
現像ユニット61aは、感光体ドラム59上の静電潜像を現像し、トナー像を形成する。
感光体ドラム59上に形成された静電潜像は、現像ユニット61aによってトナーとキャリアを含む現像剤612aにより顕像化され、トナー像が形成される。
図4に示すように、現像ユニット61aは、感光体ドラム59に対向して設けられる現像用のユニットであり、現像剤担持体としての現像ローラ611aは、感光体ドラム59の回転軸に平行な回転軸に回転自在に設けられる。
現像ユニット61aは、例えば硬質の合成樹脂などからなる中空の容器状部材である。現像ユニット61aの中には、前述のようにトナーとキャリアとを含む2成分現像剤が収容されるが、トナーだけを含む1成分現像剤であってもよい。
現像ローラ611aは、極性が異なる磁石部材を略交互に周方向に配置して形成されたマグローラである。
現像ローラ611aは、その磁力によって現像ユニット61a内に収容された現像剤612aを吸着する。
吸着された現像剤612aは、図示しない現像剤規制部材によって所定量の厚さに規制され、現像ローラ611aと感光体ドラム59とが近接する現像ニップ部に運ばれる。
現像電圧印加部202は、現像ローラ611aの芯金613aの部分に現像用電源192(高圧電源回路)から所定の現像電圧Vbを印加することにより、所定の電圧で帯電させる。
現像電圧Vbは、感光体ドラム59の非露光部の表面電位Vd(-600V)よりも低い値に設定され、かつ、露光部の表面電位VL(-100V)よりも高い値に設定される。
その結果、感光体ドラム59の帯電極性と同極性(実施形態1では負極性)に帯電したトナーが感光体ドラム59の露光部の表面電位VLに吸着してトナー像を形成する(反転現像)。
一方、感光体ドラム59の非露光部の表面電位Vdは、現像ローラ611aの現像電圧Vbよりも低いため、トナーの付着は防止される。
1次転写ユニット62aの転写ローラ621aには、芯金622aの部分に転写用電源193(高圧電源回路)からトナーと逆極性の電圧が印加されており、感光体ドラム59に現像されたトナー像を、1次転写ユニット62aと感光体ドラム59が近接する転写領域で、中間転写ベルト55上に転写する。
実施形態1において、1次転写ユニット62aは、転写ローラ621aを用いた構成となっているが、ベルトやワイヤーであってもよい。
その他の第2~第4可視像形成ユニット52~54も同様に動作し、順次、中間転写ベルト55上にトナー像を転写する。
中間転写ベルト55上のトナー像は2次転写ユニット56まで搬送される。
図2に示すように、内部用紙給送ユニット57の給送ローラ73または手差し用紙給送ユニット58の給送ローラ74から、記録媒体31がそれぞれ搬送経路RT1またはRT2を経由して供給される。
そして、トナーとは逆極性の電圧が2次転写ユニット56によって印加され、トナー像が記録媒体31に転写される。
トナー像を担持した記録媒体31は、定着部2に搬送され、定着ベルト71および加圧ローラ72によって十分に加熱され、未定着のトナー像が記録媒体31に溶融・固着し、搬送経路RT4を経由して排出ローラERから排紙トレイ75に排出される。
両面印刷の場合は、定着部2を通過して記録媒体31の表面の画像形成が終了した後、搬送経路RT3を経由して記録媒体31を反転させて裏面の画像形成を行う。
転写後の感光体ドラム59には、中間転写ベルト55に転写されなかった転写残トナーが付着する。
この転写残トナーは、クリーニングユニット63に取り付けられたクリーニングブレード63aによって掻きとられ、クリーニングユニット63内部に、廃トナーとして回収される。
除電ユニット76は、感光体ドラム59の表面の電荷を除去する。
なお、除電ユニット76の位置は、転写後から帯電前であれば、どこでも構わない。
クリーニングローラ77は、帯電ローラ60に対向する位置に設けられ、帯電ローラ60の表面をクリーニングする。
次に、図5に基づき、実施形態1のデジタル複合機1の画像濃度センサ16および透磁率センサ17の2種類のセンサの計測結果に基づく画像の劣化の要因の特定について説明する。
図5は、図1のデジタル複合機1の画像濃度センサ16および透磁率センサ17の2種類のセンサの計測結果に基づく画像の劣化の要因の特定を示す表である。
図5の表に示すように、画像濃度センサ16によるトナー像の粒状度の判定結果が予め定められた許容粒状度以上か否か、透磁率センサ17による現像剤612aの劣化度の判定結果が予め定められた許容劣化度以上か否かに基づいて、4つの場合が考えられる。
(1)画像濃度センサ16によるトナー像の粒状度の判定結果が予め定められた許容粒状度未満、かつ透磁率センサ17による現像剤612aの劣化度の判定結果が予め定められた許容劣化度未満の場合は、現像剤612aも転写性能も良好であるものと考えられる。
(2)画像濃度センサ16によるトナー像の粒状度の判定結果が予め定められた許容粒状度以上、かつ透磁率センサ17による現像剤612aの劣化度の判定結果が予め定められた許容劣化度未満の場合は、転写性能の低下が考えられる。
(3)画像濃度センサ16によるトナー像の粒状度の判定結果が予め定められた許容粒状度未満、かつ透磁率センサ17による現像剤612aの劣化度の判定結果が予め定められた許容劣化度以上の場合は、現像剤612aの減少が考えられる。
(4)画像濃度センサ16によるトナー像の粒状度の判定結果が予め定められた許容粒状度以上、かつ透磁率センサ17による現像剤612aの劣化度の判定結果が予め定められた許容劣化度以上の場合は、現像剤612aの劣化、あるいは現像剤612aの劣化かつ転写性能の低下が考えられる。
次に、図5の表の関係に基づく画質調整処理について説明する。
図6は、図1のデジタル複合機1の画質調整処理の一例を示すフローチャートである。
図6のステップS1において、制御部10は、画質調整を実施すべきタイミングになったか否かを判定する(ステップS1)。
画質調整を実施すべきタイミングになった場合(ステップS1の判定がYesの場合)、ステップS2において、制御部10は、予め定められたトナーパッチを画像形成部12に形成させた後、中間転写ベルト55上の当該トナーパッチに光を当て、反射光から当該トナーパッチの画像濃度を画像濃度センサ16に読み取らせ、粒状度を決定する(ステップS2)。
続くステップS3において、制御部10は、粒状度が画像のガサツキが生じる予め定められた許容粒状度以上か否かを判定する(ステップS3)。
なお、粒状度の判定方法としては、既知の方法が用いられる。
例えば、RMS粒状度やGS粒状度、モトル(まだら)などの一般的な定義に従って、粒状度を判定する(例えば、特開2005-047187の方法)。
粒状度が許容粒状度以上の場合(ステップS3の判定がYesの場合)、ステップS4において、制御部10は、透磁率センサ17で現像剤612aの透磁率を計測させて、その出力波形を取得する(ステップS4)。
なお、透磁率の出力波形は、ステップS2においてトナーパッチを形成する際に、同時に測定するようにしてもよい。
次に、ステップS5において、制御部10は、ステップS4において得られた出力波形に基づき、現像剤612aの劣化が検知されたか否かを判定する(ステップS5)。
なお、現像剤612aの劣化判定には、既知の判定方法が用いられる。
例えば、透磁率センサ17によって得られた出力波形のリップル値(攪拌スクリュー1周期分における出力波形の振幅)のp-p値を抽出し、予め定められた許容値以上になったか否かに基づき判定する方法などがあげられる。
現像剤612aの劣化が検知された場合(ステップS5の判定がYesの場合)、ステップS6において、制御部10は、当該現像剤612aの劣化が現像剤612aの不良によるものと判定する(ステップS6)。
続くステップS7において、制御部10は、不良現像剤の排出処理を実行し(ステップS7)、処理をステップS2に戻す。
不良現像剤の排出処理としては、既知の方法が用いられる。
例えば、予め定められた現像剤劣化係数に基づき、排出口の開口サイズを可変して効率的に排出する方法などがあげられる。
なお、不良現像剤の排出処理を実行した際、ユーザーに現像剤612aの補充を促すべく予め定められたメッセージを表示部181に表示させる。
一方、ステップS5において、現像剤612aの劣化が検知されていない場合(ステップS5の判定がNoの場合)、ステップS8において、制御部10は、予め定められた処理に従って転写電圧Vtを変えた複数のトナーパッチを画像形成部12に形成させた後、当該トナーパッチに光を当て、反射光から当該トナーパッチの画像濃度を画像濃度センサ16に読み取らせ、粒状度を決定する(ステップS8)。
続くステップS9において、ステップS8の粒状度の判定結果に基づき、転写電圧Vtの最適値を決定し、転写電圧印加部203に現在の転写電圧Vtから当該最適な転写電圧Vtに変更させた後(ステップS9)、画質調整処理を終了する。
一方、ステップS3において、粒状度が予め定められた許容粒状度未満の場合(ステップS3の判定がNoの場合)、ステップS10において、制御部10は、透磁率センサ17で現像剤612aの透磁率を計測させて、出力波形を取得する(ステップS10)。
なお、透磁率の出力波形は、ステップS2においてトナーパッチを形成する際に、同時に測定するようにしてもよい。
次に、ステップS11において、制御部10は、ステップS10において得られた出力波形に基づき、現像剤612aの劣化が検知されたか否かを判定する(ステップS11)。
現像剤612aの劣化が検知された場合(ステップS11の判定がYesの場合)、ステップS12において、制御部10は、当該現像剤612aの劣化が現像剤612aの量の減少によるものと判定する(ステップS12)。
続くステップS13において、制御部10は、現像剤612aの量を予め定められた値に戻す処理を実行した後(ステップS13)、画質調整処理を終了する。
なお、現像剤612aの量を予め定められた値に戻す処理としては、ユーザーに現像剤612aの補充を促すべく予め定められたメッセージを表示部181に表示させる。
一方、ステップS11において、現像剤612aの劣化が検知されていない場合(ステップS11の判定がNoの場合)、ステップS14において、制御部10は、問題なしと判定し(ステップS14)、画質調整処理を終了する。
このようにして、画像濃度センサ16および透磁率センサ17の2種類のセンサの計測結果に基づき、画像の劣化が転写部の転写性能の低下によるものか、または現像剤612aの劣化によるものか要因を特定することにより、従来よりも適切に画像の劣化の要因を特定可能なデジタル複合機1を実現することができる。
〔実施形態2〕
次に、図7に基づき、この発明の実施形態2に係るデジタル複合機1の画質調整処理について説明する。
実施形態2のデジタル複合機1の構成は、実施形態1(図1~図3)と同一であるため、説明を省略する。
図7は、この発明の実施形態2に係るデジタル複合機1の画質調整処理の一例を示すフローチャートである。
図7のステップS11~S17およびS20~S24の処理は、図6(実施形態1)のステップS1~S7およびS10~S14の処理にそれぞれ対応するため、説明を省略する。
ここでは、実施形態1と異なるステップS18およびS19の処理について説明する。
ステップS15において、現像剤612aの劣化が検知されていない場合(ステップS15の判定がNoの場合)、ステップS18において、制御部10は、予め定められた処理に従って転写電圧Vtを変えて、複数のトナーパッチを記録媒体31に形成後、排紙トレイ75に排出させる。
その際、制御部10は、予め定められたメッセージを表示部181に表示させ、操作部182は、ユーザーの選択の入力を受け付ける(ステップS18)。
続くステップS19において、制御部10は、ユーザーの選択結果に基づき転写電圧Vtの最適値を決定し、転写電圧印加部203に現在の転写電圧Vtから当該最適な転写電圧Vtに変更させた後(ステップS19)、画質調整処理を終了する。
このようにして、画像の劣化が転写性能の低下によるものと判定した場合、転写電圧Vtを変化させた複数のトナーパッチを出力し、ユーザーの選択結果に基づいて最適な転写電圧Vtを決定するデジタル複合機1を実現することができる。
〔実施形態3〕
次に、図8および図9に基づき、この発明の実施形態3に係るデジタル複合機1の画質調整処理について説明する。
実施形態3のデジタル複合機1の構成は、実施形態1(図1~図3)と同一であるため、説明を省略する。
図8および図9は、この発明の実施形態3に係るデジタル複合機1の画質調整処理の一例を示すフローチャートである。
図8のステップS21~S23およびS25~S29の処理は、図6(実施形態1)のステップS1~S3およびS10~S14の処理にそれぞれ対応するため、説明を省略する。
また、図9のステップS30,S32,S33,S36およびS37の処理は、図6(実施形態1)のステップS4,S6,S7,S8およびS9の処理にそれぞれ対応するため、説明を省略する。
ここでは、実施形態1と異なる図8のステップS24および図9のステップS31,S34およびS35の処理について説明する。
ステップS23において、トナーパッチの粒状度が許容粒状度以上の場合(ステップS23の判定がYesの場合)、ステップS24において、制御部10は、その旨のメッセージを表示部181に表示させ、操作部182は、どう対応すべきかユーザーの選択の入力を受け付ける(ステップS24)。
対応せずにそのまま継続する旨の選択があった場合(ステップS24の判定が「対応しない」の場合)、制御部10は、画質調整処理を終了する。
一方、対応する旨の選択があった場合(ステップS24の判定が「対応する」の場合)、制御部10は、図9のステップS30において、透磁率センサ17で現像剤612aの透磁率を計測させて、出力波形を取得する(ステップS30)。
次に、ステップS31において、現像剤612aの劣化が検知されていない場合(ステップS31の判定がNoの場合)、ステップS34において、制御部10は、転写性能が低下した旨のメッセージを表示部181に表示させ、操作部182は、転写ユニットを交換すべきか、あるいは転写電圧Vtを最適化すべきか、どう対応すべきかユーザーの選択の入力を受け付ける(ステップS34)。
転写ユニットを交換すべき旨の選択があった場合(ステップS34の判定が「転写ユニットを交換する」の場合)、ステップS35において、制御部10は、予め定められた手順にしたがって、転写ユニットの交換処理をユーザーに実行させる(ステップS35)。
一方、転写電圧Vtを最適化すべき旨の選択があった場合(ステップS34の判定が「転写電圧を最適化する」の場合)、ステップS36において、制御部10は、予め定められた処理に従って転写電圧Vtを変えて、複数のトナーパッチを記録媒体31に形成後、排紙トレイ75に排出させる。
その際、制御部10は、予め定められたメッセージを表示部181に表示させ、操作部182は、ユーザーの選択の入力を受け付ける(ステップS36)。
続くステップS37において、制御部10は、ユーザーの選択結果に基づき転写電圧Vtの最適値を決定し、転写電圧印加部203に現在の転写電圧Vtから当該最適な転写電圧Vtに変更させた後(ステップS37)、画質調整処理を終了する。
このようにして、画像の劣化が転写性能の低下によるものと判定した場合、転写ユニットを交換すべきか、あるいは転写電圧Vtを最適化すべきか、ユーザーに対応を選択させることで、ユーザーの利便性の高いデジタル複合機1を実現することができる。
特に、転写電圧の最適化のため、複数のトナーパッチを形成する処理は、一般に時間がかかることから、ユーザーに対応を選択させることで、ユーザーの利便性が高くなる。
この発明の好ましい態様は、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含む。
前述した実施形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:デジタル複合機、 2:定着部、 10:制御部、 11:画像データ取得部、 12:画像形成部、 13:記憶部、 14:画像処理部、 15:通信部、 16:画像濃度センサ、 17:透磁率センサ、 18:操作パネル、 19:電源、 20:電圧印加部、 31:記録媒体、 50:光学系ユニット、 51:第1可視像形成ユニット、 52:第2可視像形成ユニット、 53:第3可視像形成ユニット、 54:第4可視像形成ユニット、 55:中間転写ベルト、 56:2次転写ユニット、 57:内部用紙給送ユニット、 58:手差し用紙給送ユニット、 59,65,66,67:感光体ドラム、 60:帯電ローラ、 61,61a,61b,61c,61d:現像ユニット、 62,62a,62b,62c,62d:1次転写ユニット、 63:クリーニングユニット、 63a:クリーニングブレード、 64:レーザー光源、 68,69:テンションローラ、 70:廃トナーボックス、 71:定着ベルト、 72:加圧ローラ、 73,74:給送ローラ、 75:排紙トレイ、 76:除電ユニット、 77:クリーニングローラ、 181:表示部、 182:操作部、 191:帯電用電源、 192:現像用電源、 193:転写用電源、 201:帯電電圧印加部、 202:現像電圧印加部、 203:転写電圧印加部、 601,613a,622a:芯金、 611a:現像ローラ、 612a:現像剤、 621a:転写ローラ、 ER:排出ローラ、 R1,R2:回転方向、 RT1,RT2,RT3,RT4:搬送経路、 Vb:現像電圧、 Vd:表面電位、 VL:表面電位、 Vo:帯電電圧、 Vt:転写電圧

Claims (7)

  1. 現像剤を収容し、像担持体に形成された静電潜像を現像することでトナー像を形成する現像部と、
    前記現像剤の透磁率を計測する透磁率センサと、
    前記透磁率によって計測された前記現像剤の透磁率の波形を記憶する記憶部と、
    前記像担持体から前記トナー像を中間転写体に転写する転写部と、
    前記転写部に予め定められた転写電圧を印加する転写電圧印加部と、
    予め定められた段階で前記中間転写体に転写された前記トナー像に光を照射して、その反射光に基づき、画像濃度を検出する画像濃度センサと、
    前記現像部、前記透磁率センサ、前記記憶部、前記転写部、前記転写電圧印加部および前記画像濃度センサを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、予め定められた画質調整時において、テスト用のトナー像を前記中間転写体に形成させ、前記トナー像に光を照射して前記画像濃度センサが検出した反射光に基づき、前記トナー像の粒状度を判定し、一方、前記現像剤の透磁率を前記透磁率センサに計測させ、前記現像剤の透磁率の波形に基づき、前記現像剤の劣化度を判定し、
    前記トナー像の粒状度の判定結果および前記現像剤の劣化度の判定結果に基づき、前記現像剤を排出すべきか、または前記転写電圧を変更すべきかを決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記透磁率センサで計測された前記現像剤の透磁率の波形の1周期分における振幅が予め定められた振幅許容値以上の場合に、前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度以上になったと判定する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記粒状度が予め定められた許容粒状度以上の場合、画像の劣化の可能性があると判定し、
    さらに前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度以上の場合、前記画像の劣化が前記転写部の転写性能の低下によるものと判定し、前記転写電圧印加部を制御して、前記転写電圧を予め定められた範囲で変化させてテスト用のトナー像を前記現像部に形成させた結果に基づき、最適な転写電圧を決定する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像部は、前記現像剤を排出する開口部を有し、
    前記制御部は、前記粒状度が前記許容粒状度以上の場合、画像の劣化の可能性があると判定し、
    さらに前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度未満の場合、前記画像の劣化が前記現像剤の劣化によるものと判定し、予め定められた処理にしたがって劣化した前記現像剤を前記現像部に排出させる請求項1~3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記粒状度が前記許容粒状度以上の場合、画像の劣化の可能性があると判定し、
    さらに前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度以上の場合、前記画像の劣化が前記転写性能の低下によるものと判定し、
    一方、前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度未満の場合、前記画像の劣化が前記現像剤の劣化によるものと判定する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記粒状度が前記許容粒状度未満の場合、前記現像剤の透磁率を前記透磁率センサに計測させて、前記現像剤の劣化度を判定し、前記現像剤の劣化度が予め定められた許容劣化度以上の場合、前記現像剤の劣化が前記現像剤の減少によるものと判定する請求項1~5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  7. ユーザーに各種メッセージを表示する表示部をさらに備え、
    前記制御部は、前記現像剤の劣化が前記現像剤の減少によるものと判定した場合、前記現像剤を前記現像部に排出させた後、前記現像剤を補充すべき旨のメッセージを前記表示部に表示させる請求項6に記載の画像形成装置。
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